JP4917508B2 - 位相差フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
熱可塑性樹脂としては、エチレン、プロピレン、ブテン、ヘキセン、環状オレフィン等のオレフィンの単独重合体又は2種類以上のオレフィンの共重合体、1種類以上のオレフィンと該オレフィンと重合可能な1種類以上の重合性モノマーとの共重合体であるポリオレフィン系樹脂、環状オレフィンの開環重合体、環状オレフィンの開環重合体の水素添加物などの環状オレフィン系樹脂、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、エチレン−エチルアクリレート共重合体などのアクリル系樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体等のスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等のフッ化ビニル系樹脂、6−ナイロン、6,6−ナイロン、12−ナイロン等のアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の飽和エステル系樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、ポリフェニレンスルフィド、シリコーン樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアクリロニトリル、セルロース誘導体、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、各種熱可塑性エラストマー、及びこれらの架橋物や変性物などが挙げられる。熱可塑性樹脂は、2種類以上の異なる熱可塑性樹脂をブレンドして用いてもよいし、添加剤を適宜含有してもよい。
(1)マグネシウム、チタン及びハロゲンを必須成分とする固体触媒成分等からなるTi−Mg系触媒、
(2)マグネシウム、チタン及びハロゲンを必須成分とする固体触媒成分に、有機アルミニウム化合物と、必要に応じて電子供与性化合物等の第3成分とを組み合わせた触媒系、
(3)メタロセン系触媒、等が挙げられる。
予熱工程では、熱可塑性樹脂からなる幅W1の原料フィルム20をオーブン100内の予熱ゾーン10に導入して予熱を行う(図1)。予熱工程は、原料フィルム20を幅方向と縦方向とに延伸する二軸延伸工程の前に行われる。これによって、原料フィルム20を二軸延伸するのに十分な温度にまで加熱される。
二軸延伸工程は、オーブン100内の延伸ゾーン12において行われる。予熱ゾーン10における予熱工程終了後、原料フィルム20は、矢印A方向に移動して予熱ゾーン10から延伸ゾーン12に導入される。
二軸延伸フィルム22は二軸延伸工程終了後、オーブン100内の熱固定ゾーン14に導入される。
ティコナ社製topas6013(商品名、Tg=130℃、エチレン/ノルボルネン共重合体、エチレン/ノルボルネン=50/50mol%、MFR(260℃)=13)を130℃で5時間乾燥し、スミライザーGP(住友化学株式会社製、商品名、酸化防止剤)を2000ppm添加し、原料(環状オレフィン系重合体)を得た。
位相差ムラ(%)= 0.5×(標準偏差)×100/(平均位相差値) (1)
実施例1と同様にして原料フィルムを作製した。原料フィルムの縦延伸は、オーブン入口を基準として、フィルムの流れ方向で300〜700mmの位置において実施した。原料フィルムの横延伸は、オーブン入口を基準として流れ方向で250〜650mmの位置において実施した。すなわち、原料フィルムの横延伸を縦延伸よりも先に開始し、その後縦延伸を開始して横延伸と縦延伸とを並行して行い、縦延伸よりも横延伸を先に終了して縦延伸のみを行うことにより延伸フィルム(位相差フィルム)を作製した。このように延伸位置を変更したこと以外は、実施例1と同様にして位相差フィルムを作製し、評価を行った。評価結果は表1に示すとおりであった。
実施例1と同様にして原料フィルムを作製した。原料フィルムの縦延伸は、オーブン入口を基準として、フィルムの流れ方向で300〜650mmの位置において実施した。原料フィルムの横延伸は、オーブン入口を基準として流れ方向で250〜650mmの位置において実施した。すなわち、原料フィルムの横延伸を縦延伸よりも先に開始し、その後縦延伸を開始して横延伸と縦延伸とを並行して行った後、縦延伸と横延伸とを同時に終了して延伸フィルム(位相差フィルム)を作製した。このように延伸位置を変更したこと以外は、実施例1と同様にして位相差フィルムを作製し、評価を行った。評価結果は表1に示すとおりであった。
実施例1と同様にして原料フィルムを作製した。原料フィルムの縦延伸は、オーブン入口を基準として、フィルムの流れ方向で200〜700mmの位置において実施した。原料フィルムの横延伸は、オーブン入口を基準として流れ方向で250〜650mmの位置において実施した。すなわち、原料フィルムの縦延伸を横延伸よりも先に開始し、その後横延伸を開始して横延伸と縦延伸とを並行して行った後、横延伸を縦延伸よりも先に終了して延伸フィルム(位相差フィルム)を作製した。このように延伸位置を変更したこと以外は、実施例1と同様にして位相差フィルムを作製し、評価を行った。評価結果は表1に示すとおりであった。
実施例1と同様にして原料フィルムを作製した。原料フィルムの縦延伸は、オーブン入口を基準として、フィルムの流れ方向で250〜600mmの位置において実施した。原料フィルムの横延伸は、オーブン入口を基準として流れ方向で250〜650mmの位置において実施した。すなわち、原料フィルムの縦延伸と横延伸とを同時に開始して縦延伸と横延伸と並行して行った後、該縦延伸を該横延伸よりも先に終了して延伸フィルム(位相差フィルム)を作製した。このように延伸位置を変更したこと以外は、実施例1と同様にして位相差フィルムを作製し、評価を行った。評価結果は表2に示すとおりであった。
実施例1と同様にして原料フィルムを作製した。原料フィルムの縦延伸は、オーブン入口を基準として、フィルムの流れ方向で200〜650mmの位置において実施した。原料フィルムの横延伸は、オーブン入口を基準として流れ方向で250〜650mmの位置において実施した。すなわち、原料フィルムの縦延伸を横延伸よりも先に開始し、その後横延伸を開始して縦延伸と横延伸と並行して行った後、縦延伸と横延伸とを同時に終了して延伸フィルム(位相差フィルム)を作製した。このように延伸位置を変更したこと以外は、実施例1と同様にして位相差フィルムを作製し、評価を行った。評価結果は表2に示すとおりであった。
実施例1と同様にして原料フィルムを作製した。原料フィルムの縦延伸は、オーブン入口を基準として、フィルムの流れ方向で250〜650mmの位置において実施した。原料フィルムの横延伸は、オーブン入口を基準として流れ方向で250〜650mmの位置において実施した。すなわち、原料フィルムの縦延伸と横延伸とを同時に開始して縦延伸と横延伸と並行して行った後、縦延伸と横延伸とを同時に終了して延伸フィルム(位相差フィルム)を作製した。このように延伸位置を変更したこと以外は、実施例1と同様にして位相差フィルムを作製し、評価を行った。評価結果は表2に示すとおりであった。
実施例1と同様にして原料フィルムを作製した。原料フィルムの縦延伸は、オーブン入口を基準として、フィルムの流れ方向で200〜600mmの位置において実施した。原料フィルムの横延伸は、オーブン入口を基準として流れ方向で250〜650mmの位置において実施した。すなわち、原料フィルムの縦延伸を横延伸よりも先に開始し、その後横延伸を開始して縦延伸と横延伸と並行して行った後、縦延伸を横延伸よりも先に終了して延伸フィルム(位相差フィルム)を作製した。このように延伸位置を変更したこと以外は、実施例1と同様にして位相差フィルムを作製し、評価を行った。評価結果は表2に示すとおりであった。
実施例1と同様にして原料フィルムを作製した。原料フィルムの縦延伸は、オーブン入口を基準として、フィルムの流れ方向で300〜600mmの位置において実施した。原料フィルムの横延伸は、オーブン入口を基準として流れ方向で250〜650mmの位置において実施した。すなわち、原料フィルムの横延伸を縦延伸よりも先に開始し、その後縦延伸を開始して縦延伸と横延伸と並行して行った後、縦延伸を横延伸よりも先に終了して延伸フィルム(位相差フィルム)を作製した。このように延伸位置を変更したこと以外は、実施例1と同様にして位相差フィルムを作製し、評価を行った。評価結果は表2に示すとおりであった。
Claims (3)
- オーブン内を移動する熱可塑性樹脂フィルムを、前記熱可塑性樹脂フィルムの流れ方向の上流側から開始ゾーン、中間ゾーン及び縦延伸ゾーンを有する二軸延伸ゾーンにおいて、その移動方向に延伸する縦延伸と、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記移動方向に垂直な方向に延伸する横延伸とを行う二軸延伸工程を有する位相差フィルムの製造方法であって、
前記二軸延伸工程では、
前記開始ゾーン及び前記中間ゾーンにおいて、前記縦延伸及び前記横延伸を同時に開始して前記縦延伸及び前記横延伸を並行して行うか、又は、前記横延伸のみを開始した後に前記縦延伸を開始して前記縦延伸及び前記横延伸を並行して行い、
その後、前記縦延伸よりも前記横延伸を先に終了して、前記縦延伸ゾーンにおいて前記縦延伸のみを行い、
前記縦延伸ゾーンの長さの比率は、前記二軸延伸ゾーンを基準(100)として5〜40である、位相差フィルムの製造方法。 - 前記二軸延伸工程では、前記縦延伸及び前記横延伸を同時に開始して前記縦延伸及び前記横延伸を並行して行う、請求項1記載の位相差フィルムの製造方法。
- 前記二軸延伸工程の前に前記熱可塑性樹脂フィルムをオーブン内で予熱する予熱工程と、
前記二軸延伸工程で得られた延伸フィルムをオーブン内で加熱する熱固定工程と、をさらに有する請求項1又は2記載の位相差フィルムの製造方法。
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