JP4916697B2 - インク塗布装置、吐出ノズルの検査方法及びインクの塗布方法 - Google Patents

インク塗布装置、吐出ノズルの検査方法及びインクの塗布方法 Download PDF

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本発明は、例えばインクジェットヘッドの吐出ノズルからインクを吐出し、塗布対象物上に塗布膜を形成するためのインク塗布装置及びインクの塗布方法に関し、特に、インクジェットヘッドの吐出ノズルの吐出状態を検査する技術に関する。
従来より、インクジェットヘッドの吐出ノズルからインクを吐出して、塗布対象物上に塗布膜を形成する装置が広く知られている。
このような装置においては、例えば長時間の使用により、いくつかの吐出ノズルにインク詰まりが発生する場合がある。
そして、この吐出ノズルのインク詰まりは、塗布対象物上に形成される塗布膜に欠損をもたらす結果となる。
一方、塗布対象物上に形成された塗布膜の欠損を検査する方法としては、インクジェットヘッドの吐出ノズルから塗布対象物上にインクを吐出し塗布膜を形成した後、インク塗布装置内に設けられた撮像手段により塗布膜を撮像し吐出ノズルの検査を行うことが行われている(例えば特許文献1参照)。
しかし、このような塗布膜の欠損の検査方法は、塗布対象物上に塗布膜を形成した後に塗布膜を検査するもので、インク塗布の際にインクジェットヘッドの吐出ノズルのインク詰まりの有無を確実に検出する技術が要望されている。
他方、インク塗布装置内に撮像手段を設けた場合、塗布対象物に着弾したインクから蒸発するインク溶剤によって撮像手段が汚染する問題が生ずるおそれがある。
特開平11−316380号公報
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、インク塗布の際にインクジェットヘッドの吐出ノズルのインク詰まりの有無を確実に検出して欠損のないインク塗布を可能にするとともに、吐出ノズルのインクの吐出状態を検査するための撮像手段のインク溶剤による汚染を防止する技術を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、インクジェットヘッドの吐出ノズルから塗布対象物上にインクを吐出して塗布を行うインク塗布装置であって、前記塗布対象物のインクを塗布する領域の近傍に設けられ、前記吐出ノズルから吐出されるインクを受けるインク着弾部を有し且つ前記吐出ノズルの近傍の空間を仕切るための透光性を有するフィルム状のインク着弾シートと、前記インク着弾シートのインク着弾部を、その面方向に移動させるインク着弾部移動機構と、前記インク着弾シートのインク着弾部上に着弾したインクの像をその着弾位置で裏面側から取り込んで所定の画像情報に変換するための撮像手段と、前記画像情報に基づき前記インク着弾部上のインクの着弾状態を解析する解析手段とを備え、前記インク着弾部移動機構が、前記インク着弾シートを繰り出す繰出ロールと、前記インク着弾シートを巻き取る巻取ロールと、前記繰出ロールと前記巻取ロールの上方に所定間隔をおいて同じ高さ位置に設けられ前記インク着弾シートを支持する二つの支持ロールとを有するとともに、当該インク着弾シートによって囲まれた空間が、前記インクジェットヘッドの前記吐出ノズルの近傍の空間に対して隔てられ、前記撮像手段が、前記インク着弾部移動機構の前記インク着弾シートによって囲まれた空間に設けられ、前記インクジェットヘッドが、前記インク着弾シートのインク着弾部に対してインクを吐出する位置と前記塗布対象物に対してインクを吐出する位置との間を移動するように構成されているものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記吐出ノズルから吐出されたインクを前記インク着弾シートのインク着弾部上に着弾させた後、前記インク着弾部移動機構によって当該インク着弾シートのインク着弾部をその面方向に所定距離移動させ、さらに、前記吐出ノズルから吐出されたインクを前記インク着弾シートのインク着弾部上に着弾させ、当該インク着弾部上に着弾した全てのインクの像を取り込んで所定の画像情報に変換するように構成されているものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2のいずれか1項記載の発明において、前記撮像手段が前記インク着弾シートの面方向に移動するように構成されているものである。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載のインク塗布装置を用いた吐出ノズルの検査方法であって、前記吐出ノズルから前記インク着弾シートのインク着弾部に対してインクを吐出して着弾させた後、前記インク着弾シートと前記吐出ノズルを前記インク着弾シートの面方向に相対的に移動させ、さらに前記吐出ノズルから前記インク着弾シートのインク着弾部に対してインクを吐出して着弾させる動作を所定回数行う工程と、前記インク着弾シートによって前記インクジェットヘッドに対して隔てられた空間において、前記インク着弾シートのインク着弾部上に着弾した所定領域のインクの像を裏面側から取り込んで所定の画像情報に変換する工程と、前記画像情報に基づき前記インク着弾シートのインク着弾部上のインクの着弾状態を解析する工程とを有するものである。
請求項5記載の発明は、インクジェットヘッドを用いて塗布対象物上に塗布膜を形成する前に、請求項4に記載の方法によって当該インクジェットヘッドの吐出ノズルの吐出状態を検査する工程を有するインクの塗布方法である。
本発明においては、塗布対象物とは別に設けたインク着弾シートのインク着弾部に対してインクジェットヘッドの吐出ノズルからインクを吐出し、着弾したインクの像をその着弾位置で取り込み画像情報に変換した後、インクの着弾状態を解析する。
この場合、例えばインクジェットヘッドの吐出ノズルの配置等を予め記憶しておき、その情報と着弾インクの画像情報を比較することにより、吐出ノズルのインクの吐出の有無等を検知することができる。
そして、本発明によれば、塗布対象物上にインクを塗布して塗布膜を形成する際に、各吐出ノズルのインク吐出状態を検出して常に良好な状態に保持しておくことが可能になる。
また、本発明の場合、インク着弾部移動機構のインク着弾シートによって囲まれた空間が、インクジェットヘッドの吐出ノズルの近傍の空間に対して隔てられるとともに、撮像手段が、インク着弾部移動機構のインク着弾シートによって囲まれた空間に設けられていることから、吐出ノズルから吐出されたインクが撮像手段に付着したり、着弾したインクから蒸発したインク溶剤が撮像手段が設けられた空間に入り込むことがない。このため、本発明によれば、撮像手段が吐出ノズルから吐出されるインクにより汚染されることがなく、常に良好なインク像を撮像手段によって取り込むことができる。
さらに、本発明の場合、撮像手段が、インクジェットヘッドの駆動系等と干渉し合うことがないため、インクジェットヘッド等を最適の位置に配置してインク塗布装置の小型化を図ることができる。
さらにまた、本発明の場合、インクジェットヘッドが、インク着弾部に対してインクを吐出する位置と塗布対象物に対してインクを吐出する位置との間を移動するように構成されていることから、インク着弾部に着弾させたインクの画像解析によって吐出ノズルのインクの吐出状態を検査した後、直ちに塗布対象物に対してインクの塗布を行うことができ、これにより連続して迅速に塗布膜を形成することが可能になる。
一方、本発明のように、吐出ノズルからインク着弾部に対してインクを吐出して着弾させた後、インク着弾部と吐出ノズルをインク着弾部の面方向に相対的に移動させ、さらに吐出ノズルから前記インク着弾部に対してインクを吐出して着弾させる動作を所定回数行うようにすれば、一回吐出しただけでは検出することが困難な吐出ノズルの軽微な吐出不良を精度良く検出することができるとともに、実際のインクの塗布に近い状態で吐出を行うことにより、インク塗布時における吐出ノズルのインクの吐出ずれの有無を確実に検査することができる。
また、本発明において、インクジェットヘッドを用いて塗布対象物上に塗布膜を形成する前に、上述した方法によってインクジェットヘッドの吐出ノズルの吐出状態を検査するようにすれば、予めメンテナンスを行うことによってインク塗布の際に常に吐出ノズルの吐出状態を良好にすることができる。
このため、本発明によれば、塗布膜の欠損の発生を抑えて歩留りの向上を図ることができる。
本発明によれば、インク塗布の際にインクジェットヘッドの吐出ノズルのインク詰まりの有無を確実に検出して欠損のないインク塗布を行うことができる。また、吐出ノズルのインクの吐出状態を検査するための撮像手段のインク溶剤による汚染を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明のインク塗布装置の実施の形態の正面図、図2は、同インク塗布装置の平面図、図3(a)は、同インク塗布装置の側面図、図3(b)は、同インク塗布装置のインクジェットヘッドと撮像手段の例を示す説明図である。
図4(a)〜(c)は、本発明の吐出ノズルの検査方法を用いて吐出ノズルの検査を行う動作を示す説明図、図5は、インク着弾部上のインクの着弾状態を示す概略図である。
図1又は2に示すように、本実施の形態のインク塗布装置1は、箱型形状の本体11を有し、この本体11には、インク塗布装置1を構成する後述する各手段が取り付けられている。
本体11の上方には、インク3を吐出するためのインクジェットヘッド2が設けられている。
インクジェットヘッド2の下部には吐出ノズル2aが設けられている。本発明の場合、例えば図3(a)に示すように本体11の幅方向に複数の吐出ノズル2aが直線状に並ぶ構成のほか、複数の吐出ノズル列を有するヘッド部を複数個並べる構成を採用することもできる。
この場合、図3(b)に示すように、インク塗布方向に対して吐出ノズル2aを所定の角度傾けたヘッド部20を複数個並べることも可能である。
そして、インクジェットヘッド2は、インクの塗布方向に水平に移動するように構成されている。
本体11の上部の所定の領域には支持台4が設けられ、この支持台4上に塗布対象物5が載置されるようになっている。
本体11の支持台4と隣接する領域には、保守手段6が設けられている。この保守手段6は、インクジェットヘッド2の吐出ノズル2aにインク詰まりが発生した場合において、例えば、その吐出ノズル2aに対して吸引を行いインク詰まりを除去するなどのメンテナンスを行うものである。
図1及び図4(a)に示すように、本体11の保守手段6と隣接する領域には、円筒形状の繰出ロール9が設けられ、さらに繰出ロール9と同じ高さの位置には、所定の間隔を置いて、円筒形状の巻取ロール12が設けられている。巻取ロール12は、図示しない制御部からの命令によって所定のタイミングで回転するように構成されている。
繰出ロール9及び巻取ロール12の上方には、それぞれ所定の間隔を置いて円筒形状の支持ロール10a及び10bが同じ高さ位置に設けられている。
繰出ロール9には、インク着弾シート8が巻回されており、このインク着弾シート8は繰出ロール9から繰り出され、支持ロール10a及び10bによって支持されてインクジェットヘッド2と対向し、巻取ロール12によって巻き取られるように構成されている。
このような構成により、インク着弾シート8は、下部が開放された略断面コ字状に形成される。以下、インク着弾シート8のインクジェットヘッド2と対向してインク3を受ける水平部分を、インク着弾部8aという。
本実施の形態のインク着弾シート8は、透光性及び耐溶剤性を有する材料で構成されている。
本発明の場合、インク着弾シート8を構成する材料としては、特に限定されるものではないが、透光性及び耐溶剤性を確保する観点からは、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム等の透明な樹脂フィルムを好適に用いることができる。
また、本発明では、着弾したインク3とインク着弾シート8の間の接触角を考慮し、着弾したインク3同士がインク着弾部8a部上で接触しないような材料のものを用いることが好ましい。
この場合、引張強度とインク3に対する接触角の最適化のため、異なる種類のフィルムをラミネートしたものを用いることもできる。また、インク3に対する接触角の最適化のため、プラズマ、反応性ガス、UV光等によって表面処理を施したフィルムや、表面に接触角調整用の材料によるコーティングを施したフィルムを用いることもできる。
さらに、図2に示すように、本実施の形態のインク着弾シート8は、本体11内壁の幅とほぼ等しくなるように構成され、インク着弾シート8と本体11内壁との間に隙間がないようになっている。そして、このような構成により、インク着弾シート8で囲まれる空間が、インクジェットヘッド2の吐出ノズル2a近傍の空間に対して隔てられている。
インク着弾シート8で囲まれる空間には、複数の撮像手段14が設けられている。図3(a)(b)に示すように、これら撮像手段14は、インク着弾部8a上のインク3が着弾する領域とほぼ等しい長さにわたって所定の位置に設けられており、個々の撮像手段14の撮影領域Qが重なり全域を撮像することができるように構成されている。
ここで、撮像手段14は、例えばCCDカメラ等からなるもので、取り込んだ画像をデジタルデータに変換する機能を有している。
撮像手段14は、解析手段15に接続されている。そして、撮像手段14において作成された画像情報を解析手段15に送り、この画像情報に基づき後述するインク3の着弾状態を解析するように構成されている。
このような構成を有する本実施の形態においては、塗布対象物5上に塗布膜を形成する前に、図1に示すように、インクジェットヘッド2をインク着弾シート8の上方に配置して吐出ノズル2aの吐出状態を検査する。
この検査を行うには、まず、図4(a)に示すように、インク着弾シート8の上方に配置したインクジェットヘッド2の複数の吐出ノズル2aからインク着弾シート8に対してインク3を吐出し、インク着弾シート8のインク着弾部8a上にインク3を着弾させる。
次いで、図4(b)に示すように、巻取ロール12を回転させてインク着弾シート8を巻き取り、インク着弾部8a上に着弾したインク3を、インク3の配列方向と直交する方向へ水平に移動させる。このとき、例えば実際に塗布対象物5に対してインク3を吐出する際に塗布対象物5上の隣接するインク着弾点の間隔と等しい距離だけインク着弾シート8を移動させる。
そして、図4(c)に示すように、再度、吐出ノズル2aからインク3を吐出し、インク着弾部8a上にインク3を着弾させる。これにより、図5に示すように、インク着弾部8a上には、インクジェットヘッド2の吐出ノズル2aの位置に対応するようにインク3が2本の直線列状に着弾する。
この場合、それぞれのインク3は、着弾時の衝撃やインク着弾シート8の表面の濡れ性に起因して着弾点の周囲に広がったとしてもお互いに重なり合うことがないような位置に点在させるようにする。
そして、インク着弾部8a上に着弾した全てのインク3の像を、インク着弾部8aの裏面側から撮像手段14によって取り込み、所定の画像情報に変換する。
その後、この画像情報を、撮像手段14から解析手段15へ送出して所定の画像処理及び画像解析を行う。
解析手段15においては、例えば、全ての吐出ノズル2aからインク3を吐出してインク着弾部8a上に重ならない状態で着弾させたインク3の画像情報を予め記憶しておき、この情報と撮像手段14によって取り込んだインク3の画像情報とを比較し、所定の画像処理を行うことによりインクジェットヘッド2の吐出ノズル2aのインク3の吐出状態を検査する。
そして、インク着弾部8a上において、インク3が着弾していない領域や、欠損した状態で着弾したインク3の位置を認識することにより、インク詰まりが発生している吐出ノズル2aを特定する。
また、インク着弾部8a上において、所定の位置から外れて着弾したインク3を認識することにより、所定の方向からずれてインク3を吐出する吐出ノズル2aを特定する。
このような解析手段15における解析によって、吐出ノズル2aのインクの吐出不良があると判断した場合には、例えば、インクジェットヘッド2を、保守手段6の上方に移動し、この保守手段6により、インクの吐出不良が発生しているインクジェットヘッド2の吐出ノズル2aの吸引を行う等して吐出ノズル2aのインク詰まりを取り除く。
その後、インクジェットヘッド2を塗布対象物5の上方に配置し、塗布対象物5上を移動させつつインク3を吐出し、塗布対象物5上に例えばスペーサ等を塗布形成する。
一方、本発明においては、インク着弾部8aに対して吐出ノズル2aから吐出したインク3が着弾する毎に、インク着弾部8aの裏面側から撮像手段14によってインク3の像を取り込み、所定の画像情報に変換するようにすることも可能である。
この場合には、取り込まれた複数の画像情報を撮像手段14から解析手段15へそれぞれ送出し、インク着弾部8aに着弾したインク3の全体像として合成して、このデータに基づき画像解析を行う。
以上述べたように本実施の形態によれば、インクジェットヘッド2の吐出ノズル2aのインク3の吐出状態を容易に検知することができるので、塗布対象物5上にインク3を塗布して塗布膜を形成する際に、各吐出ノズル2aのインク吐出状態を常に良好な状態に保持することができる。その結果、塗布膜の欠損の発生を抑えて歩留りの向上を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、撮像手段14が、インクジェットヘッド2側の空間の雰囲気から隔てられていることから、吐出ノズル2aから吐出されたインク3や、着弾したインク3から蒸発したインク溶剤が撮像手段14側の空間に入り込むことがない。その結果、撮像手段14がインク3により汚染されることがなく、常に良好なインク像を撮像手段14により取り込むことができる。
さらに、本実施の形態によれば、撮像手段14が、インクジェットヘッド2の駆動系等と干渉し合うことがないため、インクジェットヘッド2等を最適の位置に配置して装置の小型化を図ることができる。
一方、本実施の形態の場合、吐出ノズル2aからインク着弾部8aに対してインク3を吐出して着弾させた後、インク着弾部8aを面方向に移動させ、さらに吐出ノズル2aから前記インク着弾部8aに対してインク3を吐出して着弾させて検査を行うことから、一回吐出しただけでは検出することが困難な吐出ノズル2aの軽微な吐出不良を精度良く検出することができるとともに、実際のインクの塗布に近い状態で吐出を行うことにより、インク塗布時における吐出ノズル2aのインク3の吐出ずれの有無を確実に検査することができる。
加えて、本実施の形態の場合、インクジェットヘッド2が、インク着弾部8aに対してインク3を吐出する位置と塗布対象物5に対してインク3を吐出する位置との間を移動するように構成されていることから、インク着弾部8aに着弾させたインクの画像解析によって吐出ノズル2aのインクの吐出状態を検査した後、直ちに塗布対象物5に対してインク3の塗布を行うことができ、これにより連続して迅速に塗布膜を形成することができる。
図6は、本発明のさらに他の実施の形態のインク塗布装置の平面図、図7は、同インク塗布装置の側面図である。以下、上記実施の形態と共通する部分については同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態のインク塗布装置1Aでは、インク着弾シート8で囲まれる空間に、一つの撮像手段14Aが設けられている。
この撮像手段14Aは、図6及び図7(a)(b)に示すように、インク着弾部8a上のインク3が着弾する領域をインク3の配列方向(インクジェットヘッド2の長手方向)に移動してインク3の全着弾領域を撮像できるように構成されている。
そして、本実施の形態においては、上記実施の形態と同様の動作を行い吐出ノズル2aから複数回にわたってインク着弾部8aに対してインク3を吐出した後、撮像手段14Aをインク3の配列方向へ移動させながらインク3の像を取り込み、解析手段15において画像の解析を行う。
なお、本実施の形態においても、吐出ノズル2aからインク着弾部8aに対してインク3を吐出する毎に着弾したインク3の像を取り込み、その後、各画像データを合成して画像解析を行ってもよい。
このような本実施の形態によれば、1台の撮像手段14Aでインク着弾部8aに着弾したインク3の像を取り込むことができることから、装置構成の簡素化を図ることができる。
その他の構成及び作用効果については上述の実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上述の実施の形態においては、吐出ノズル2aから塗布対象物5に対してインク3の吐出を2回行うようにしたが、本発明はこれに限られず、3回以上インク3の吐出を行うことも可能である。
また、上述の実施の形態においては、塗布対象物に対してインク3の吐出を行う際に、インクジェットヘッド2を固定してインク着弾シート8を移動させるようにしたが、本発明はこれに限られず、インク着弾シート8を固定してインクジェットヘッド2を移動させるようにすることもできる。
また、上述の実施の形態においては、インク着弾部8aとしてシート状のものを用いたが、本発明はこれに限られず、平板状のインク着弾部であればシート状以外のものを用いることもできる。
さらに、上述の実施の形態においては、インク着弾部8a上に着弾した全てのインク3の像を取り込むようにしたが、本発明はこれに限られず、インク着弾部8a上に着弾したインク3のうち特定の領域のインク像を取り込むようにすることもできる。
さらにまた、本発明は、塗布対象物5に対して吐出ノズル2aからインク3を吐出することによりスペーサの形成や配線パターンの形成や塗布膜の形成等を行う種々の装置に適用することができる。
本発明のインク塗布装置の実施の形態の正面図 同インク塗布装置の平面図 (a):同インク塗布装置の側面図 (b):同インク塗布装置のインクジェットヘッドと撮像手段の例を示す説明図 本発明の吐出ノズルの検査方法を用いて吐出ノズルの検査を行う動作を示す説明図 インク着弾部上のインクの着弾状態を示す概略図 本発明の他の実施の形態のインク塗布装置の平面図 (a):本発明の他の実施の形態のインク塗布装置の側面図 (b):同インク塗布装置のインクジェットヘッドと撮像手段の例を示す説明図
符号の説明
1…インク塗布装置 2…インクジェットヘッド 2a…吐出ノズル 3…インク 5…塗布対象物 6…保守手段 8…インク着弾シート 8a…インク着弾部 9…巻取ロール 10a、b…搬送ロール 11…本体 12…巻取ロール 14…撮像手段 15…解析手段

Claims (5)

  1. インクジェットヘッドの吐出ノズルから塗布対象物上にインクを吐出して塗布を行うインク塗布装置であって、
    前記塗布対象物のインクを塗布する領域の近傍に設けられ、前記吐出ノズルから吐出されるインクを受けるインク着弾部を有し且つ前記吐出ノズルの近傍の空間を仕切るための透光性を有するフィルム状のインク着弾シートと、
    前記インク着弾シートのインク着弾部を、その面方向に移動させるインク着弾部移動機構と、
    前記インク着弾シートのインク着弾部上に着弾したインクの像をその着弾位置で裏面側から取り込んで所定の画像情報に変換するための撮像手段と、
    前記画像情報に基づき前記インク着弾部上のインクの着弾状態を解析する解析手段とを備え、
    前記インク着弾部移動機構が、前記インク着弾シートを繰り出す繰出ロールと、前記インク着弾シートを巻き取る巻取ロールと、前記繰出ロールと前記巻取ロールの上方に所定間隔をおいて同じ高さ位置に設けられ前記インク着弾シートを支持する二つの支持ロールとを有するとともに、当該インク着弾シートによって囲まれた空間が、前記インクジェットヘッドの前記吐出ノズルの近傍の空間に対して隔てられ、
    前記撮像手段が、前記インク着弾部移動機構の前記インク着弾シートによって囲まれた空間に設けられ、
    前記インクジェットヘッドが、前記インク着弾シートのインク着弾部に対してインクを吐出する位置と前記塗布対象物に対してインクを吐出する位置との間を移動するように構成されているインク塗布装置。
  2. 前記吐出ノズルから吐出されたインクを前記インク着弾シートのインク着弾部上に着弾させた後、前記インク着弾部移動機構によって当該インク着弾シートのインク着弾部をその面方向に所定距離移動させ、さらに、前記吐出ノズルから吐出されたインクを前記インク着弾シートのインク着弾部上に着弾させ、当該インク着弾部上に着弾した全てのインクの像を取り込んで所定の画像情報に変換するように構成されている請求項1記載のインク塗布装置。
  3. 前記撮像手段が前記インク着弾シートの面方向に移動するように構成されている請求項1又は2のいずれか1項記載のインク塗布装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載のインク塗布装置を用いた吐出ノズルの検査方法であって、
    前記吐出ノズルから前記インク着弾シートのインク着弾部に対してインクを吐出して着弾させた後、前記インク着弾シートと前記吐出ノズルを前記インク着弾シートの面方向に相対的に移動させ、さらに前記吐出ノズルから前記インク着弾シートのインク着弾部に対してインクを吐出して着弾させる動作を所定回数行う工程と、
    前記インク着弾シートによって前記インクジェットヘッドに対して隔てられた空間において、前記インク着弾シートのインク着弾部上に着弾した所定領域のインクの像を裏面側から取り込んで所定の画像情報に変換する工程と、
    前記画像情報に基づき前記インク着弾シートのインク着弾部上のインクの着弾状態を解析する工程とを有する吐出ノズルの検査方法。
  5. インクジェットヘッドを用いて塗布対象物上に塗布膜を形成する前に、請求項4に記載の方法によって当該インクジェットヘッドの吐出ノズルの吐出状態を検査する工程を有するインクの塗布方法。
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