JP4916216B2 - 幼児用靴 - Google Patents

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、幼児等が使用する靴に関するものである。
歩行や手の操作が未だ不慣れな幼児用の靴等には、靴を着脱するためのベルトが備わっているものが多く、そのベルトには、面ファスナーが配置されて着脱可能とされている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。また、このような面ファスナー付きベルトは大人用やスポーツ用の靴にも用いられている(例えば、特許文献3)。
特開2003−259902号公報(図1等) 実用新案登録第3068797号公報(図1等) 特開2003−125805号公報(図1等)
しかしながら、最も多く見られる構成である特許文献1の幼児用靴の場合、幼児が靴を着脱する際に操作するベルトは、靴の外足側(足の小指側)で、面ファスナーが着脱するよう、ベルトは靴の内足側に固定されている。
このため、幼児が自ら脱ぎ履きするときに、幼児用靴のベルトを幼児用靴のアッパーから外そうとすると、幼児は、ベルトの端部を幼児用靴の外足側から把持する必要がある。
出願人が幼児の靴の履き方や脱ぎ方を調査したところ、多くの幼児は靴を着脱する際、先ず、座り、その後、あぐらをかくように足の膝を広げて靴を履く傾向が多く見られた。
つまり、幼児等が靴を着脱する際には、幼児は靴の内足側(親指側)を上に向けることになる。このような状態で、特許文献1の幼児用靴のベルトの外足側の面ファスナーを靴のアッパーから取り外そうとすると、靴の外足側は幼児にとって視認し難い場所となるため、幼児は外足側のベルトを操作し難く、靴を着脱し難いという問題があった。
さらに、手や腕の操作が未熟であることもあって、外側から内側に向かって手を動かした場合の、ベルトを掴んだ手と足の処理や、力のかけ具合という意味でも操作が困難だった。
一方、特許文献2や特許文献3に見られるように、外足側と内足側の両方向にベルトが突出し、外足側と内足側の両方で操作を行う靴の場合で、母親等の介助者がベルトの両方向の係合を解除して脱ぎ履きさせる際は、履口部を大きく露出することができるため非常に使い易い。
しかし、介助者が操作するのではなく、幼児が自ら脱ぎ履きを行うようになったときは、幼児に外足側と内足側の両方のベルトの係合を強いることになり、幼児にとって操作が困難だった。
そこで、本発明は、自ら靴の脱ぎ履きを始めた幼児等であっても着脱操作をしやすい靴を提供することを目的とする。
前記課題は、請求項1の発明によれば、使用者の足の足裏側を配置するための靴底部と、前記靴底部から立ち上がるように、且つ使用者の足を包むように形成されるアッパー本体部と、使用者の足の踵を配置するための踵部とを、備える幼児用靴であって、このアッパー本体部には、使用者の足を挿入するための履き口部と、前記履き口部の一部を切り欠いて爪先側方向に向かって形成されている足挿入用開口部と、前記足挿入用開口部に対応して配置される舌状当接部と、前記舌状当接部と前記足挿入用開口部に対して配置される固定用ベルト部と、を備え、前記固定用ベルト部は、前記舌状当接部から、少なくとも、一方向に向かって突出するように配置されると共に、前記固定用ベルト部と前記舌状当接部とが別体ではなく、同じ材料を延伸させることで、一体的に構成され、固定用ベルト付き舌状当接部と成っており、前記固定用ベルト付き舌状当接部の前記足挿入用開口部の外足側は前記アッパー本体部に対して一体的に形成され、前記固定用ベルト付き舌状当接部の前記足挿入用開口部の内足側には、ベルト側係合手段が形成され、前記ベルト側係合手段に対応する前記アッパー本体部には、前記ベルト側係合手段と係合するためのアッパー側係合手段が形成され、前記固定用ベルト付き舌状当接部には、前記足挿入用開口部の前記外足側に沿って脆弱部が形成され、前記固定用ベルト付き舌状当接部は、前記足挿入用開口部の前記外足側から爪先側にかけて配置され、前記脆弱部は、前記固定用ベルト付き舌状当接部の前記固定用ベルト部に相当する部分の長手方向に対して略直交する方向に配置され、前記踵部には、剛性を高めるためのカウンター部が配置され、前記アッパー側係合手段は、前記カウンター部の近傍に配置されたアッパー側面ファスナーとされ、前記ベルト側係合手段は、前記アッパー側面ファスナーに係合するベルト側面ファスナーとされ、前記固定用ベルト部は、前記踵部に向かうよう配置されており、前記固定用ベルト付き舌状当接部の表面に剛性層が形成されていることを特徴とする幼児用靴により解決される。
前記構成によれば、固定用ベルト付き舌状当接部の足挿入用開口部の外足側はアッパー本体部に対して一体的に形成され、固定用ベルト付き舌状当接部の足挿入用開口部の内足側には、ベルト側係合手段が形成され、ベルト側係合手段に対応するアッパー本体部には、ベルト側係合手段と係合するためのアッパー側係合手段が形成されている。
このため、幼児用靴の着脱をおこなう幼児は、幼児用靴の内足側に配置されているベルト側係合手段とアッパー側係合手段を操作するだけで良い。
したがって、従来の幼児用靴のように、外足側のベルト部等を操作する必要がないので、幼児にとって着脱しやすい幼児用靴となる。
つまり、あぐらをかくように膝を開いて座った幼児等が靴を着脱する際には、幼児は靴の内足側(親指側)を上に向けることになる。このような状態で、従来の幼児用靴のベルトの外足側の面ファスナーを靴のアッパーから取り外そうとすると、靴の外足側は幼児にとって視認し難い場所となるため、ベルト全体を引っ張ったり、ベルトの操作を行わずに履こうとしてしまい、上手く靴を履けない状態となってしまうという問題があった。また、手や腕、足の協調した操作が未成熟な幼児にとっては外足側のベルトが操作し難く、靴を着脱し難いという問題があった。
この点、本発明では、幼児は靴の内足側にあるベルト側係合手段とアッパー側係合手段を操作するだけで靴を着脱することができるので、幼児にとって認識し易く、かつ、手の力を入れ易く、脱ぐ際に足が手の動作を妨げず、逆に履く際に手が足を差し入れる動きを妨げないで、脱ぎ履きし易い靴となる。
また、従来は、幼児が靴の外足側にある着脱用のベルト部等を無理に操作しようとすると、外足側のベルト部を自己が視認し易い位置である内足側に置くため、左右の靴を逆に履くおそれがあったが、本発明では、幼児が靴を左右逆に履くことを未然に防止することができる。
前記構成によれば、固定用ベルト付き舌状当接部には、足挿入用開口部の外足側に沿って脆弱部が形成されているので、固定用ベルト付き舌状当接部を開くとき、この脆弱部を基端に固定用ベルト付き舌状当接部が回動して開状態とすることができる。このため、常に、足挿入用開口部を充分な大きさで開状態とすることができ、幼児にとって固定用ベルト付き舌状当接部を開き易く、脱ぎ履きし易い構成となっている。
前記構成によれば、固定用ベルト付き舌状当接部は、足挿入用開口部の外足側から爪先側にかけて配置されている。つまり、固定用ベルト付き舌状当接部は、足挿入用開口部の長手方向に沿って配置されているので、固定用ベルト付き舌当接部が開状態となると、足挿入用開口部をより広く露出させ易い構成となっている。
また、前記構成によれば、脆弱部は、固定用ベルト付き舌状当接部の固定用ベルト部に相当する部分の長手方向に対して略直交する方向に配置されている。このため、幼児等が固定用ベルト付き舌状当接部の固定用ベルト部に相当する部分を操作すると、固定用ベルト付き舌状当接部は脆弱部に向かうように変形しながら開くので、脆弱部を基点に回動して開閉させ易い構成となっている。
したがって、幼児が履きやすく、脱ぎやすい幼児用靴となっている。
前記構成によれば、踵部には、剛性を高めるためのカウンター部が配置され、踵部に向うように固定ベルトが配置され、アッパー側係合手段は、カウンター部の近傍に配置されたアッパー側面ファスナーとされ、ベルト側係合手段は、アッパー側面ファスナーに係合するベルト側面ファスナーとされている。
このため、アッパー側面ファスナーとベルト側面ファスナーとは、剛性の高いカウンター部に向かって固定されるので、固定用ベルト付き舌状当接部をアッパー本体部に固定した際、幼児の足を確実に保持(ホールド)することができる幼児用靴となる。
また、前記構成によれば、固定用ベルト付き舌状当接部の表面に剛性層が形成されているので、幼児の足の甲を確実に保持できる幼児用靴となる。
本発明は、自ら靴の脱ぎ履きを始めた幼児等であっても着脱操作をしやすい靴を提供できるという利点がある。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
1は、本発明の実施の形態に係る幼児用靴10を示す概略斜視図であり、(a)は、幼児用靴の右足側であり、(b)は、幼児用靴の左足側である。
図1に示すような幼児用靴10は、例えば、手の操作が未熟な2才〜3才程度の幼児のための幼児用靴として用いられる。
幼児用靴10は、図1に示すように、使用者である幼児等の足の足裏側を配置するための靴底部11と、この靴底部11から立ち上がるように、且つ幼児の足を包むように形成されるアッパー本体部12と、幼児の足の踵を配置するための踵部13とを有している。
また、アッパー本体部12には、図1(a)等に示すように、幼児の足を挿入するための履き口部14が形成されている。そして、このアッパー本体部12には、後述する固定用ベルト一体型舌状当接部19が形成されている。
図2は、図1(a)の右足側の固定用ベルト一体型舌状当接部19を開状態にした概略斜視図である。図2に示すように、幼児用靴10は、履き口部14の一部を切り欠いて爪先側方向に向かって形成されている足挿入用開口部15を有している。
このように、幼児用靴10は固定用ベルト一体型舌状当接部19を開状態とし、足挿入用開口部15を露出させることで、幼児が足を入れたり出しやすい構成となっている。
また、図1(a)に示すように、足挿入用開口部15の上方には、足挿入用開口部15を覆うように舌状当接部19aが配置されている。
また、幼児用靴10は、舌状当接部19aを足挿入用開口部15に対して確実に配置するための固定用ベルト部19bが、舌状当接部19aから延伸するよう形成されている。
この固定用ベルト部19bは、図1(a)に示すように、舌状当接部19aから踵部13方向に向かって突出するように延伸されている。
そして、この固定用ベルト部19bと舌状当接部19aとは、図1(a)に示すように、同じ材料を延伸することで一体的に構成され、全体で固定用ベルト付き舌状当接部19となっている。
また、この固定用ベルト付き舌状当接部19は、図1(b)に示すように、アッパー本体部12から一体的に延伸するように構成されている。
なお、固定用ベルト部19bと舌状当接部19aや、舌状当接部19aとアッパー本体部12とを、それぞれ異素材にて構成し、縫合等によって、一体として構成してもよい。
図2に示すように、固定用ベルト一体型舌状当接部19の足挿入用開口部15の外足側Gは、図1(b)に示すように、アッパー本体部12に対して一体的に形成されている。
そして、固定用ベルト一体型舌状当接部19には、足挿入用開口部15の外足側Gに沿って脆弱部12aが形成されている。脆弱部12aの詳しい構成については、後述する。
図1(a)に示す固定用ベルト一体型舌状当接部19の内足側Nには、図2に示されるベルト側係合手段である例えば、ベルト側面ファスナー19cが固定用ベルト部19bの内面側に形成されている。
また、図2に示すようにベルト側面ファスナー19cに対応するアッパー本体部12には、ベルト側面ファスナー19cと係合するためのアッパー側係合手段である、例えばアッパー側面ファスナー12が形成されている。
つまり、アッパー側面ファスナー12bが踵部13に向かうよう形成されているため、固定用ベルト部19bが踵部13方向に延びるよう配置することができる。
また、図1(a)及び図2に示すように、固定用ベルト一体型舌状当接部1の先端における下側には爪先側に斜めに突出するように、つまみ19dが形成されている。
したがって、幼児は、つまみ19dを把持して固定用ベルト一体側当接部19を容易に開けることができる構成となっている。また、このつまみ19dの存在で幼児等の利用者は、より把持する位置を把握し易くなっている。
さらに、このつまみ19dを把持してベルト側面ファスナー19cをアッパー側面ファスナー12bから剥がすと、面ファスナーの係合方向に対して斜め方向に剥がすことになるので、力や操作が未熟な幼児にとって剥がし易い構成となっている。
本実施の形態の幼児用靴10は、図1及び図2のように構成されているため、幼児用靴10を脱ぎ履きする幼児等は、幼児用靴10の右足側及び左足側の内足側Nに配置されているベルト側面ファスナー19cとアッパー側面ファスナー12の係合を解除し、固定用ベルト一体型舌状当接部19を開状態とすればよい。
このため、従来の幼児用靴のように、靴の外足側の面ファスナー等を解除させる必要がないので、幼児等にとって履きやすく、脱ぎ易い幼児用靴10となる。
出願人は、乳幼児用製品の研究開発を行う会社であるため、幼児用靴10を開発するにあたり、幼児がどのように靴を履き、又は脱ぐのかについて調査をおこなった。
その結果、多くの幼児は靴を着脱する際、先ず、座り、その後、あぐらをかくように足の膝を広げて、靴を履く傾向が多く見られることが分かった。
つまり、幼児が靴を着脱するときは、幼児は靴の内足側(親指側、図1(a)の右側)を上に向けた姿勢となる。
このような状態で、従来の幼児用靴の外足側(小指側、図1(a)の左側)に配置されているベルトの面ファスナーをアッパー本体部から解除させようとすると、幼児用靴の外足側は、幼児にとって視認し難い場所となるため、幼児は、ベルト自体の操作手段(面ファスナー)を認識できないためにベルトの解除を行わずに脱ぎ履きを行おうとしたり、また、ベルト自体の操作手段を認識できた場合でも、視認しながら操作することができず、上手くベルトの操作を行って脱ぎ履きすることが困難となっていた。
また、靴の外足側にベルトの操作手段があると、ベルトの操作手段は掴み易いため、幼児がベルトを掴んで上方から内足側方に向かって引っ張ることになる。このとき、幼児がベルトを掴んで引っ張るこの状態では、爪先側が内足側に引っ張られるので、爪先が内足側に向かう位置になる。
一方で、上述したようにあぐらをかいた幼児の足は、爪先が外側に向かって配置されている。このため、この靴の配置状態では、足と靴の置かれた爪先の方向が逆になって足を挿入しづらく、幼児はベルトの操作手段を操作し難い。そこで、幼児は、足の角度を調整し、爪先が内側に向かって斜めに配置されるようにしながら靴を履くことが求められる。
このような足の角度を調整しながら履く行為は、未熟な幼児にとって難しく、靴の脱ぎ履きが困難な状態となる。
また、靴の外足側に操作手段が配置されている場合、幼児は靴と同じ側の手を使う傾向があるため、靴を履くためにベルトを開いたとき、操作手段が内足側に向かって変位することとなる。そのため、操作手段を把持した手が、靴に挿入しようとする足の移動線上に位置することとなってしまい、足の動きを手が阻害することになってしまう。
逆に、靴を脱ぐ際には、操作手段を把持しようと靴と同じ側の手を移動させようとしても、足が存在するために操作手段を上手く掴むことが困難になる。
さらに、大人にもこの傾向があるが、特にこの時期の幼児は、身体の外側から内側に向かって、力を入れながら手首を移動させる動き(回内)が難しく、身体の内側から外側に向かうよう手首を移動させる動き(回外)の方が行い易く、回外操作を行おうとするため、外足側に操作手段があると、靴と同じ側の手の動きが回内になってしまい、操作を行い難い。
しかし、本実施の形態の幼児用靴10では、内足側に操作手段になるベルト側面ファスナー19c、アッパー側面ファスナー12が配置されているため、幼児にとって、視認しやすく、開いた状態の靴の方向が足の状態と一致し、かつ、手の動きを足が妨げることがなく、さらに、動かし易い回外操作によって操作ができる。つまり、幼児はつまみ19dを把持し、内足側Nにあるベルト側面ファスナー19c及びアッパー側面ファスナー12bを操作し、固定用ベルト一体型舌状当接部19を開状態にするという、幼児にとって行い易い操作だけで、靴の着脱ができるので、幼児にとって履きやすく脱ぎやすい幼児用靴10となる。
また、従来は、幼児が靴の外足側にあるベルトの面ファスナーを無理に操作しようとすると、外足側のベルトを自己が視認し易い位置である内足側に置くため、左右の靴を逆に履くおそれがあった。しかし、本実施の形態では、外足側に面ファスナー等が存在しないため、幼児が左右の幼児用靴100を逆に履くことも未然に防ぐことができる。
ところで、上述のように、図2の脆弱部12aが足挿入用開口部15の外足側Gに沿って配置されている。この脆弱部12aは、図1(b)に示すような例えば、縫い目となっている。図3(a)は、幼児用靴10の概略平面図であり、図3(b)は、X−X線概略端面図である。
図3(b)に示すように、固定用ベルト一体型舌状当接部19の表面には形状保持性を有する剛性層である例えば、PU(ポリウレタン)生地19eが内足側Nと外足側Gの2枚の生地によって形成されており、幼児用靴10内に挿入された幼児の足の甲が、足挿入用開口部15の上方から確実に保持される構成となっている。
そして、このPU生地19eの内足N側と外足G側が相互に当接するように配置された境界部で、それぞれの端部が折り返されて縫合されて、脆弱部12aが形成されている。PU生地19eの足挿入用開口部15側には、クッション性を有するスポンジ19f及び、足に当接することとなって、通気性や優れた感触のBK布19gが配置され、これらは縫い合わされて一体的に構成されている。
すなわち、このように剛性のあるPU生地19eが一体でなく、相互に当接状態となることで脆弱部12aを形成している。なお、脆弱部12aはPU生地19eを別体にするだけでなく、脆弱部12aの位置で異なる材料を縫合することで形成してもよい。
また、足挿入用開口部15が設けられたアッパー本体部12と異なる材料で舌状当接部19を形成し、足挿入用開口部15の外足側に沿って縫合し、縫合位置が脆弱部12aとなるよう構成してもよい。
さらに、一体に形成した舌状当接部19に、足挿入用開口部15の爪先側から外足側に沿った縫い目だけを設けることで、縫われたことに伴って屈曲し易くなるようにして構成してもよい。
このように、脆弱部12aを形成することで、幼児が幼児用靴10の固定用ベルト一体型舌状当接部19を図2のように開く際、固定用ベルト一体型舌状当接部19は、脆弱部12aを基端に回動して開く状態となる。このため、常に、足挿入用開口部15を充分な大きさで開状態とすることができ、幼児にとって固定用ベルト一体型舌状当接部19を開き易い構成となっている。
また、この脆弱部12aは、図2及び図3(a)に示すように、固定用ベルト一体型舌状当接部19は、足挿入用開口部15の外足側Gから爪先側にかけて配置されている。
このように、固定用ベルト一体型舌状当接部19は、足挿入用開口部15の長手方向に沿って配置されているので、固定用ベルト一体型舌状当接部19が図2に示すように、開状態となると、足挿入用開口部15をより広く露出させやすい構成となっている。
また、脆弱部12aは、固定用ベルト一体型舌状当接部19の固定用ベルト部19bの長手方向(図3(a)のX−X線方向)に対して、略直交する方向に配置されている。
このため、幼児が、つまみ19dを把持して固定用ベルト一体型舌状当接部19を開くと、固定用ベルト一体型舌状当接部19は、脆弱部12aに向かうように変形しながら開くので、脆弱部12aを基点に回動して開閉させやすい構成となっている。
また、図2に示すように、幼児用靴10の踵部13には、剛性を高めるためのカウンター部20が配置されている。そして、このカウンター部20の近傍に、アッパー側面ファスナー12bが配置され、ベルト側面ファスナー19cが係合する構成となっている。
したがって、ベルト側面ファスナー19cをアッパー側面ファスナー12に係合し、固定した場合、踵部13の方向に足を押さえることができるため、幼児の足をより確実に保持(ホールド)することができる幼児用靴10となっている。
ところで、図1(a)に示す幼児用靴10の爪先側は、トウスプリング(爪先の反り返り)が形成されてつまづき難くなっている。また、爪先の親指側のトウは、靴底部11が延伸されて配置され、親指を保護する構成となっており、歩行時に特に衝撃を受けやすく消耗しやすい爪先の親指側の耐久性や保護性が高められている。
また、図2に示すように、幼児用靴10の靴底部11は接地層11a及びクッション層11bを有し、内足側Nが硬く、外足側Gが柔らかい構成となっている。
したがって、幼児が歩行時に行うローリングを促すことができ、踵部13が接地した際に、内足側Nから外足側Gに体重移動を行い易い幼児用靴10となっている。
また、図2に示すように履き口部14の踵側における上面から内面には、上面から内面に向かう方向に起毛した起毛材21が配置されている。この起毛材21は、足が靴内に挿入されるときに抵抗が少なく、脱ぐ際に抵抗が高まる構成となっている。
このため、幼児が履きやすく、脱げにくい幼児用靴10となっている。
また、図2の幼児用靴10の靴底部11には、溝11cが形成され、この溝11cに対応した中底やインソールにも屈曲用の溝が形成されている。したがって、幼児が歩行の際に足指屈曲線に沿って足の関節を曲げることを阻害しない構成となっている。また、アッパー本体部12において、溝11cに対応する部分には剛性層は形成されていない。
したがって、足指屈曲線に沿って変形し易く、幼児にとって歩行し易い幼児用靴10となる。
参考例
図4及び図5は、本発明の参考例にかかる幼児用靴30の左足側を示す概略斜視図である。
参考例の幼児用靴30の多くの構成は、上述の実施の形態の幼児用靴10と構成が近似しているため、近似している構成は共通の符号等を付して説明を省略し、以下、相異点を中心に説明する。
参考例の幼児用靴30では、上述の実施の形態の幼児用靴10と異なり、舌状当接部38と固定用ベルト部18が基本的に別体となり、一体的とはなっていない。
また、固定用ベルト部38は、幼児用靴30のアッパー本体32の外足側Gに基部側が固定され、舌状当接部38の上方側に配置される構成とされて、基部側を固定する縫合位置がベルト側脆弱部32cとなっている。
そして、固定用ベルト部38は、内足側Nに向かって突出するように配置されている。
舌状当接部38は、図4に示すように、足挿入開口部の爪先側でアッパー本体部32と一体的に形成されており、その基端部には、他の部位よりも屈曲し易くされた舌片側脆弱部32dが、縫い目を入れることによって形成されている。
また、アッパー本体部32の内足側Nは、アッパー側面ファスナー32bが形成され、アッパー側面ファスナー32bに対応する固定用ベルト部39内面には、ベルト側面ファスナー39cが形成されている。
さらに、図4に示すように、固定用ベルト部39の舌状当接部38に当接する部位には、ベルト中係合部である例えば、ベルト側面ファスナー39cが全面に亘って形成され、舌状当接部38の固定用ベルト部39の当接する部位には、ベルト側面ファスナー39cに対応する舌側係合部である例えば、舌片面ファスナー37が形成されている。
したがって、幼児が図5に示すように、固定用ベルト部39を開く操作を行うと、ベルト側面ファスナー39cと舌片面ファスナー37は係合状態にあるため、舌状当接部38も舌片側脆弱部32dを中心に回動して同時に開くこととなり、図4の幼児用靴30の足挿入用開口部35を容易、且つ大きく開かせることができる。
このため、例え舌状当接部とベルト部が別体として構成されても、実施の形態と同様に、幼児にとって履きやすく、かつ脱ぎやすい幼児用靴30となる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。例えば、アッパー本体12は、軟らかく通気性のよいメッシュ材料の上に、剛性を有する剛性層を適宜配置した靴の形態とされているが、メッシュ材の部分が存在しない所謂サンダルの形態とされていてもよい。なお、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る幼児用靴を示す概略斜視図であり、(a)は、幼児用靴の右足側であり、(b)は、幼児用靴の左足側である。 図1(a)の固定用ベルト一体型舌状当接部を開状態にした概略斜視図である。 (a)は、幼児用靴の概略平面図であり、(b)は、X−X線概略端面図である。 本発明の参考例にかかる幼児用靴の左足側を示す概略斜視図である。 本発明の参考例にかかる幼児用靴30の左足側を示す他の概略斜視図である。
10・・・幼児用靴、11・・・靴底部、11a・・・接地層、11b・・・クッション層、11c・・・溝、12・・・アッパー本体部、12a・・・脆弱部、12b・・・アッパー側面ファスナー、13・・・踵部、14・・・履き口部、15・・・足挿入用開口部、19・・・固定用ベルト一体型舌状当接部、19a・・・舌状当接部、19b・・・ベルト側面ファスナー、19d・・・つまみ、20・・・カウンター部、21・・・起毛材、37・・・舌片面ファスナー

Claims (1)

  1. 使用者の足の足裏側を配置するための靴底部と、
    前記靴底部から立ち上がるように、且つ使用者の足を包むように形成されるアッパー本体部と、
    使用者の足の踵を配置するための踵部とを、備える幼児用靴であって、
    このアッパー本体部には、使用者の足を挿入するための履き口部と、
    前記履き口部の一部を切り欠いて爪先側方向に向かって形成されている足挿入用開口部と、
    前記足挿入用開口部に対応して配置される舌状当接部と、
    前記舌状当接部と前記足挿入用開口部に対して配置される固定用ベルト部と、を備え、
    前記固定用ベルト部は、前記舌状当接部から、少なくとも、一方向に向かって突出するように配置されると共に、前記固定用ベルト部と前記舌状当接部とが別体ではなく、同じ材料を延伸させることで、一体的に構成され、固定用ベルト付き舌状当接部と成っており、
    前記固定用ベルト付き舌状当接部の前記足挿入用開口部の外足側は前記アッパー本体部に対して一体的に形成され、
    前記固定用ベルト付き舌状当接部の前記足挿入用開口部の内足側には、ベルト側係合手段が形成され、
    前記ベルト側係合手段に対応する前記アッパー本体部には、前記ベルト側係合手段と係合するためのアッパー側係合手段が形成され
    前記固定用ベルト付き舌状当接部には、前記足挿入用開口部の前記外足側に沿って脆弱部が形成され、
    前記固定用ベルト付き舌状当接部は、前記足挿入用開口部の前記外足側から爪先側にかけて配置され、
    前記脆弱部は、前記固定用ベルト付き舌状当接部の前記固定用ベルト部に相当する部分の長手方向に対して略直交する方向に配置され、
    前記踵部には、剛性を高めるためのカウンター部が配置され、
    前記アッパー側係合手段は、前記カウンター部の近傍に配置されたアッパー側面ファスナーとされ、
    前記ベルト側係合手段は、前記アッパー側面ファスナーに係合するベルト側面ファスナーとされ、
    前記固定用ベルト部は、前記踵部に向かうよう配置されており、前記固定用ベルト付き舌状当接部の表面に剛性層が形成されていることを特徴とする幼児用靴。
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