JP4916070B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エピタキシャル成長装置等の基板処理装置に関し、特に、被処理基板を搬送するための通路に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造装置には、ウェハを1枚ずつ搬送して処理する枚葉式と称されるものがある。図3は、枚葉式の半導体製造装置10の構成を示す平面図である。図示するように、半導体製造装置10は、メインフレームと称されるトランスファ装置12の周囲に、ウェハの出し入れが行われるロードロック装置14、ウェハに種々の処理が施される基板処理装置16及びウェハの除熱が行われるクールダウン装置18が配置された構成を採っている。各装置はそれぞれ内部にチャンバを有しており、トランスファ装置12のチャンバ19内に設置された搬送ロボット20により各チャンバ間をウェハが搬送される。
【0003】
図4は、半導体製造装置10のトランスファ装置12と基板処理装置16とが隣接する部分の断面図である。図4に示す基板処理装置16はエピタキシャル成長装置であり、図示するように、内部にチャンバ21を有している。トランスファ装置12と基板処理装置16との間には、チャンバ19とチャンバ21とを連通する、ウェハWを搬送するための通路22が設けられている。通路22の上方にはパージガスが供給されるガス室24が設けられており、通路22とガス室24との間に形成された壁部には、両者間を連通する複数の孔26が形成されている。図5は、図4のI−I線に沿っての断面図である。図示するように、複数の孔26は、通路22が延びる方向に対して横方向に1列に配置されている。孔26の列が延びる方向におけるガス室24の一方の壁面内には、パージガスのガス供給部28が設けられている。ガス供給部28からは、ガス室24内にパージガスが常時供給されている。
【0004】
これにより、ウェハWが通路22を搬送される際には、それぞれの孔26からウェハWの表面にパージガスが噴き付けられ、ウェハW表面のパーティクルの除去が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような構成では、それぞれの孔26から噴き出すパージガスの流量は、図5の一点鎖線で概念的に示すように、ガス供給部28から遠い孔26からのもの程多くなる。そのため、通路22を搬送されるウェハWの表面にパージガスが噴き付けられると、ウェハW表面のパーティクルが均一に除去されず、パーティクル分布が不均一になるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ウェハが搬送される際にウェハ表面のパーティクルを均一に除去することのできる通路を備えた基板処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る基板処理装置は、チャンバ内に対して被処理基板を搬送するための通路と、パージガスが供給されるガス室と、通路とガス室との間に形成された壁部であって、通路とガス室とを連通する複数の孔が所定の間隔で少なくとも1列に形成された前記壁部と、ガス室の壁面のうち孔の列が延びる方向において対向する1対の壁面にそれぞれ設けられたパージガスのガス供給部とを備えたことを特徴としている。
【0008】
このような構成によれば、孔の列が延びる方向において両側からガス室内にパージガスが供給されるため、それぞれのパージガスの流れがミキシングされガス室内のガス圧がほぼ均一となる。したがって、それぞれの孔から噴き出すパージガスの流量を同等にすることができ、被処理基板が通路を搬送される際に被処理基板表面のパーティクルを均一に除去することが可能となる。
【0009】
また、ガス室には、1対のガス供給部の中間部に配置された邪魔板が設けられていることが好ましい。邪魔板を設けることによって、邪魔板の両側から流れてくるパージガスのミキシング効果をより向上させることができるからである。
【0010】
なお、本発明の基板処理装置がエピタキシャル成長装置である場合、均一に流出するパージガスにより、石英ガラス製のチャンバ壁内面が効率的に清浄化され、その透明度が維持されることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の好適な一実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当部分には同一符号を付す。また、従来技術として説明した半導体製造装置10は、本実施形態にも適用されるものであるため、以下、図3及び図4を参照して説明する。
【0012】
図4に示すように、図3の半導体製造装置10のトランスファ装置12とエピタキシャル成長装置である基板処理装置16との間には、ステンレス製のスリットバルブインサート30が設けられている。スリットバルブインサート30には、トランスファ装置12のチャンバ19と基板処理装置16のチャンバ21とを連通する通路22が設けられている。この通路22を通って両チャンバ間をウェハW(被処理基板)が搬送される。
【0013】
トランスファ装置12のチャンバ19内には、スリットバルブインサート30に設けられた通路22のチャンバ19側の開口部を開閉するスリットバルブドア34が設けられている。スリットバルブインサート30のチャンバ19側の端面は、下方に臨むよう斜めに形成されており、スリットバルブドア34は、この端面に対して直交する方向にエアシリンダ等により動作する。ウェハWが搬送される際には、スリットバルブドア34が動作して、通路22のチャンバ19側の開口部が開かれる。
【0014】
基板処理装置16のチャンバ21内には、ウェハWを載置して支持するサセプタ36が設けられている。サセプタ36はエアシリンダ等により上下動し、ウェハWが搬送される際には下降して、スリットバルブインサート30に設けられた通路22のチャンバ21側の開口部よりも下方に位置し、載置されたウェハWにエピタキシャル成長処理が施される際には上昇して、この開口部よりも上方に位置する。
【0015】
また、スリットバルブインサート30の通路22上側の壁部内には、パージガスが供給されるガス室24が設けられている。通路22とガス室24との間に形成された壁部32には、通路22とガス室24とを連通する複数の孔26が形成されている。図1は、図4のI−I線に沿っての断面図である。図示するように、通路22とガス室24とを連通する複数の孔26は、すべて同径であり、通路22が延びる方向に対して横方向に沿ってほぼ等間隔で1列に配置されている。
ガス室24の壁面のうち孔26の列が延びる方向において対向する1対の壁面38及び40内には、パージガスのガス供給部28がそれぞれ設けられている。それぞれのガス供給部28からは、例えば圧力が2bar、流量が7.5L/minという条件で、窒素ガス等のパージガスがガス室24内に常時供給されている。
【0016】
このように、孔26の列が延びる方向において両側に設けられたガス供給部28からガス室24内にパージガスが供給されるため、それぞれのパージガスの流れがミキシングされガス室24内のガス圧がほぼ均一となる。したがって、図1の一点鎖線により概念的に示すように、それぞれの孔26から噴き出すパージガスの流量が同等となる。
【0017】
なお、壁面38及び40内にガス供給部28が設けられているのは、以下の理由による。図4に示すように、スリットバルブインサート30の通路22が延びる方向に沿った両端部は、それぞれトランスファ装置12のチャンバ壁42又は基板処理装置16のチャンバ壁44を支持するため頑強でなければならず、ガス室24のチャンバ19側の壁面内及びチャンバ21側の壁面内には、ガス供給部28を設けることができないからである。また、ガス室24の上側にはチャンバ壁42及び44が接合され、ガス室24の下側には通路22が設けられるため、ガス室24の上側及び下側の壁面内には、ガス供給部28を設けるためのスペースがないからである。
【0018】
次に、トランスファ装置12のチャンバ19と基板処理装置16のチャンバ21との間をウェハWが搬送される際の半導体製造装置10の動作について、図4を参照して説明する。
【0019】
ウェハWがチャンバ19からチャンバ21に搬送される際には、まず、チンバ19内では、スリットバルブドア34が動作して、通路22のチャンバ19側の開口部が開かれる。また、チャンバ21では、サセプタ36が下降して、通路22のチャンバ21側の開口部の下方に位置する。そして、ウェハWが通路22を搬送されチャンバ21内のサセプタ36に載置される。ウェハWが通路22を搬送される際には、通路22の上側の壁部32に形成された複数の孔26からパージガスがウェハWの表面に噴き付けられる。このとき、それぞれの孔26から噴き出すパージガスの流量は同等であるから、ウェハW表面のパーティクルを均一に除去することができる。
【0020】
ウェハWがサセプタ36に載置されると、サセプタ36は上昇し、通路22のチャンバ21側の開口部の上方に位置する。また、スリットバルブドア34が動作して、通路22のチャンバ19側の開口部が閉ざされる。そして、チャンバ21内でウェハWにエピタキシャル成長処理が施される。このとき、ウェハW表面のパーティクル分布が均一であるため、高品質の成膜処理が可能となる。
【0021】
なお、パージガスはガス供給部28から常時供給されているため、チャンバ21においてウェハWに処理が施されている最中は、サセプタ36の下方に設けられた排気口(図示しない)に向かってパージガスが流れ、スリットバルブインサート30やサセプタ36下方の石英ガラス製のチャンバ壁内面等に付着したパーティクル等をパージすることが可能となる。この場合も、各孔26からのパージガスの流出量が均一化されていることから、チャンバ壁内面等の付着パーティクルのパージが効率よく行われる。したがって、チャンバ壁の透明度が維持されてウェハWの加熱が安定化し、エピタキシャル成長処理の高効率化及び安定化を図ることが可能となる。
【0022】
基板処理装置16のチャンバ21内におけるウエハWのエピタキシャル成長処理が終了すると、サセプタ36は下降し、通路22のチャンバ21側の開口部の下方に位置する。また、スリットバルブドア34が動作して、通路22のチャンバ19側の開口部が開かれる。そして、ウェハWが通路22をチャンバ21からチャンバ19に搬送される。このときにも同様に、複数の孔26からそれぞれ同等の流量のパージガスがウェハWの表面に噴き付けられ、ウェハW表面のパーティクルを均一に除去することができる。
【0023】
以上、本発明の好適な一実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことはいうまでもない。
【0024】
例えば、ガス室に邪魔板を設けてもよい。図2に示すように、ガス室24には、1対のガス供給部28の中間部に配置された邪魔板46が設けられている。邪魔板46は、通路22が延びる方向においてガス室24一方の壁面から孔26の列に向かって、ガス室24の中間部まで延びている。これにより、邪魔板46の両側から流れてくるパージガスのミキシング効果をより向上させることができる。
【0025】
また、上記実施形態において、基板処理装置はエピタキシャル成長装置であったが、本発明は、熱CVD装置等、種々の基板処理装置にも適用可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ガス室内には、通路とガス室とを連通する複数の孔の列が延びる方向において対向する、1対の壁面内に設けられたガス供給部から、それぞれパージガスが供給される。そのため、それぞれのパージガスの流れがミキシングされガス室内のガス圧がほぼ均一となり、それぞれの孔から噴き出すパージガスの流量が同等となる。したがって、被処理基板が通路を搬送される際に被処理基板表面のパーティクルを均一に除去することができ、高品質に被処理基板を処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4のI−I線に沿っての断面図であり、本発明の基板処理装置の要部を示す図である。
【図2】図1と同様の図であるが、邪魔板が設けられたガス室の断面図である。
【図3】枚葉式の半導体製造装置の一般的な構成を示す平面図である。
【図4】図3の半導体製造装置のトランスファ装置とエピタキシャル成長装置である基板処理装置とが隣接する部分の断面図である。
【図5】図4のI−I線に沿っての断面図であるが、従来一般の基板処理装置の要部を示す図である。
【符号の説明】
10…半導体製造装置、12…トランスファ装置、16…基板処理装置、19、21…チャンバ、22…通路、24…ガス室、26…孔、28…ガス供給部、32…壁部、38、40…壁面、W…ウェハ。
Claims (2)
- チャンバ内に対して被処理基板を搬送するための通路と、
パージガスが供給されるガス室と、
前記通路と前記ガス室との間に形成された壁部であって、前記通路と前記ガス室とを連通する複数の孔が所定の間隔で少なくとも1列に形成された前記壁部と、
前記ガス室の壁面のうち前記孔の列が延びる方向において対向する1対の壁面にそれぞれ設けられた前記パージガスのガス供給部と、
前記ガス室内の、前記1対のガス供給部の中間部に配置され、前記通路が延びる方向において前記ガス室の一方の壁面から前記孔の列に向かって、前記ガス室の中間部まで延た邪魔板と
を備えたことを特徴とする基板処理装置。 - エピタキシャル成長装置である請求項1に記載の基板処理装置。
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