JP4914580B2 - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、試料の表面にプローブを近接させて走査することにより、サンプルの表面形状や粘弾性等の各種の物性情報を測定し、光学顕微鏡による観察機能を備えた走査型プローブ顕微鏡に関するものである。
金属、半導体、セラミック、樹脂、高分子、生体材料、絶縁物等の試料を微小領域にて測定し、試料の粘弾性等の物性情報や試料の表面形状の観察等を行う装置として、走査型プローブ顕微鏡(SPM:Scanning Probe Microscope)が知られている。
これら走査型プローブ顕微鏡の中には、サンプルが載置されるサンプルホルダと、サンプルの表面に近接させる先端にプローブを有したカンチレバーとを備えたものが周知となっている(例えば、特許文献1参照。)。 そして、これらサンプルホルダとプローブとをサンプル面内のX、Y方向に相対的に走査させ、この走査中にカンチレバーの変位量を測定しながら、サンプルホルダまたはプローブをZ方向に動作させて、サンプルとプローブの距離制御を行うことにより、表面形状や各種物性情報を測定するようになっている。
また、光学顕微鏡と走査型プローブ顕微鏡を組み合わせて、光学顕微鏡による明視野観察、暗視野観察、微分干渉観察、位相差観察、蛍光観察などから得られる情報からサンプル表面上の被測定箇所を特定し、被測定箇所にプローブを位置決めして、走査型プローブ顕微鏡により、さらに高分解能で表面形状や各種物性情報の測定が行われている。(例えば、特許文献2参照。)
図6に、従来の光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡の構成を示す。
光学顕微鏡として用いた倒立顕微鏡は、一般に市販されている倒立顕微鏡を使用している。
この倒立顕微鏡のフレーム133に取り付けられたステージ123上に走査型プローブ顕微鏡ユニット127が取り付けられている。
走査型プローブ顕微鏡ユニット127は、先端にプローブ121が設けられたカンチレバー119を保持するためのカンチレバーホルダと、カンチレバー119の変位を検出するための変位検出機構155、プローブ121をステージ123上のサンプル125にアプローチするための粗動機構、サンプル125とプローブ121を相対的にスキャンさせるための三軸微動機構、光学顕微鏡100の光軸に対してサンプル125を移動させるためのサンプル位置調整機構153、光軸に対してプローブ121を移動させるプローブ位置調整機構により構成される。
なお、図6では、前記したカンチレバーホルダ、粗動機構、三軸微動機構、プローブ位置調整機構は走査型プローブ顕微鏡ユニット127に組み込まれている。
ステージ123の下側には回転式レボルバ141に交換可能に複数個設けられた対物レンズ143が配置され、走査型プローブ顕微鏡ユニット127の上側には、サンプル125に照明するためのコンデンサレンズ付透過照明装置163が設けられている。
特開2000−346784号公報 特開平8−304420号公報
しかしながら、上記のように倒立顕微鏡のフレームに取り付けられたステージ上に走査型プローブ顕微鏡ユニットを搭載した場合には、走査型プローブ顕微鏡ユニットによりステージ上の搭載物の質量が増えて、フレームの剛性不足により、走査型プローブ顕微鏡による像測定時に振動や音の影響を受けやすくなってしまう。
特に走査型プローブ顕微鏡ユニット用にステージを使用するためには市販の倒立顕微鏡用ステージでは剛性がまったく足りないため、ステージの厚さを増す必要があるが、この場合、ステージと走査型プローブ顕微鏡ユニットの合計の質量がさらに増加し、剛性が足りなくなってしまう。
また、対物レンズを交換可能とするためには、ステージの剛性を保ちつつ、回転式レボルバによる対物レンズの移動部分を確保する必要がある。さらに対物レンズの作動距離は数mm〜数百μmと微小であり、また、照明用コンデンサレンズの作動距離も十分な照明効率を確保するためには開口数0.5程度のコンデンサレンズでサンプルに対して約30mm程度まで接近する必要がある。このような狭い空間に対物レンズを交換可能に走査型プローブ顕微鏡ユニットを構成することは非常に困難であり、多くの場合、各構成要素の剛性を犠牲にしながら各ユニットの構成要素の干渉部分を削り、各ユニットの小型化をはかる必要があった。
さらに、走査型プローブ顕微鏡ユニットや走査型プローブ顕微鏡ユニットが搭載されるステージも大きくなるため、測定場所の温度の変化により、各ユニットを構成する材料が熱膨張して、走査型プローブ顕微鏡の測定像に温度ドリフトの影響が現れていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、光学顕微鏡の狭い空間に走査型プローブ顕微鏡ユニットの装置剛性を確保しながら各ユニットを配置し、対物レンズの交換や、照明用コンデンサレンズがそのまま使用でき、振動や音や温度変化の影響を受けず走査型プローブ顕微鏡による測定が可能な光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
先端にプローブを有するカンチレバーを備えた走査型プローブ顕微鏡ユニットと、サンプルを保持するサンプルホルダと、それらを支持する支持体とを有する走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部と、対物レンズを有した光学顕微鏡と、それを支持する支持体とを有する光学顕微鏡部と、前記走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部及び前記光学顕微鏡部を固定するベースプレート部と、を備えた走査型プローブ顕微鏡において、光学顕微鏡が倒立顕微鏡であり、プローブと対向側に、かつ、前記サンプルホルダおよび前記プローブとが該対物レンズの光軸上に位置するように走査型プローブ顕微鏡下方へ配置され、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部と光学顕微鏡部が、相互に独立して離間した支持構造を有し、該2つの支持構造が前記ベースプレート部を介して連結するように固定されるようにした。
また、光学顕微鏡部を倒立型顕微鏡とし、サンプルホルダに対して、プローブの対向側に光学顕微鏡の対物レンズが配置されるようにした。
このように、光学顕微鏡部を構成するフレームと走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部をベースプレート上で独立して構成することで、走査型プローブ顕微鏡ユニット部の質量が光学顕微鏡を構成するフレーム部に影響を与えず、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部の剛性を確保することができる。
また、光学顕微鏡部の対物レンズを複数個有し、これらの対物レンズを交換可能に配置されるようにした。
さらに、走査型プローブ顕微鏡ユニット部の上部に開口数0.5以上のコンデンサレンズを含む照明装置が配置した。
このように、対物レンズと照明装置にはさまれた狭い空間に対物レンズや照明装置と走査型プローブ顕微鏡ユニットの機械的な干渉を避け、対物レンズ交換時の対物レンズの退避行路を確保するためには走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部を薄くする必要がある。光学顕微鏡のフレーム部に走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部を取り付けた場合、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部の表面積が狭くなるため、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部の剛性を確保することができないが、光学顕微鏡部を構成するフレームと走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部を独立した部材で構成することで、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部の幅方向を広くすることができ、ベース部周囲の厚みを増して剛性を確保することができる。また、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部の固定も頑丈にすることが可能となる。
さらに、光学顕微鏡部に、サンプルの面内に対して対物レンズが移動可能な二軸ステージなどの移動手段を設けた。
これにより、走査型プローブ顕微鏡ユニットに設置されるサンプル位置調整機構と探針位置調整機構の2種類のステージのうちいずれか1種類のステージの機能が不要となり、走査型プローブ顕微鏡ユニットと走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部の剛性を増やすことが可能となる。
また、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部のうち、少なくとも走査型プローブ顕微鏡ユニットが載置されるテーブルと、前記走査型プローブ顕微鏡ユニットの合計質量の80%以上を熱膨張整数が4×10-6/K以下の低膨張材料により構成した。
これにより、熱により各材料が膨張してもお互いに膨張量を補償することができ、熱によるドリフトの影響が抑制されて、走査型プローブ顕微鏡の測定精度が向上する。
さらに、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部に除振機能を持たせた。
これにより、走査型プローブ顕微鏡ユニット部の振動の影響が抑制されて、走査型プローブ顕微鏡の測定精度が向上する。
光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡を以上のように構成することで、装置剛性を確保でき、その結果、音や床振動の影響が抑制される。また、熱による走査型プローブ顕微鏡ユニットのドリフトも抑制される。これにより走査型プローブ顕微鏡像の測定精度が向上する。
また、対物レンズや対物レンズ交換機能、高効率の照明装置など市販の顕微鏡が有する機能をそのまま用いることができるため、システムの取扱も容易となる。
以下、本発明の光学顕微鏡付走査型プローブ顕微鏡について、図面を参照して説明する。
本実施例においては、カンチレバーを共振周波数付近で振動させながらサンプルに近づけ、振巾や位相の変化量により、プローブと試料間の距離を一定に保ちながら走査するDFMモード(Dynamic Force Mode)による液中測定を行うものとする。
図1に本発明の第一実施例による光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡について(a)は光学顕微鏡付走査型プローブ顕微鏡の正面図であり、(b)は(a)において符号Aによって示す領域の拡大図を示す。
この光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡1は、光学顕微鏡として市販の倒立顕微鏡と組み合わせたものであり、図1(a)および(b)に示すように、ベースプレート部としての除振台2に設置された走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3と、この走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3のテーブル13に設けられた走査型プローブ顕微鏡ユニット部4と、走査型プローブ顕微鏡ユニット部4の下方に設けられた光学顕微鏡部(倒立顕微鏡)8と、この走査型プローブ顕微鏡ユニット部4の上方に設けられ、光学顕微鏡部8のフレーム部50に連なる照明装置5とを備えている。
光学顕微鏡部8は、XYステージ31を介して除振台2に載置されている。このXYステージ31は光学顕微鏡部8に設置された対物レンズ10の光軸中心にサンプルを位置合わせするためのサンプル位置調整機構として作用する。
走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3は、除振台2から垂直に延びる4本の支柱12により4隅を支持された、平板状のテーブル13を備えて構成されるものである。このテーブル13は熱膨張を抑えるためFe−36Niの成分からなる低膨張材料であるインバー材(熱膨張係数0.5〜2×10-6/K)を用いている。
ここで、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3は光学顕微鏡部8のフレーム部50には固定されておらず、光学顕微鏡部3に対して独立している。
テーブル13の中央部には、テーブル開口部15が形成されており、このテーブル開口部15内に、サンプルSが載置されるサンプルホルダ16が設けられており、このサンプルホルダ16の中央にはサンプルホルダ開口部17が形成されている。サンプルホルダ16は、後述するサンプル微動機構部27により、Z方向に沿って微動するようになっている。なお、Z方向とは、サンプルSの表面およびサンプルホルダ16に垂直な方向であって、光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡1の高さ方向をいう。
サンプルホルダ16の上面には、上述の走査型プローブ顕微鏡ユニット部4が設置されている。走査型プローブ顕微鏡ユニット部4は、後述するプローブ微動機構部26を備えており、このプローブ微動機構部26には、クランク状のクランク固定部30が設けられている。そして、クランク固定部30により、プローブ微動機構部26は、その中心がサンプルホルダ開口部17に一致するように設置されている。
なお、プローブ微動機構部26およびサンプル微動機構部27は、走査型プローブ顕微鏡用三軸微動機構を構成するものである。
プローブ微動機構部26の下面には、カンチレバー20を支持するカンチレバーホルダ22が設けられている。カンチレバーホルダ22の中央には、ガラスからなるガラスホルダ23が設けられている。
このガラスホルダ23は、サンプルSとガラスホルダ23との間に、液の粘性による膜を形成させることにより、液中測定時の照明光の乱反射等を防止するためのものである。
なお、カンチレバー20は、長尺状のものに限定されず、上面視して三角形状のものや、断面が円形で光ファイバーの先端を先鋭化して湾曲させた近接場顕微鏡用のベントプローブなども本発明に含まれる。
カンチレバー20は、サンプルホルダ開口部17の上方に設けられている。カンチレバー20の先端には、先鋭化されたプローブ21が設けられており、後端は、カンチレバーホルダー22に固定されている。これにより、カンチレバー20は、プローブ21が設けられた先端側が自由端となるように片持ち支持されている。また、カンチレバー20は、不図示の加振手段により、Z方向に沿って所定の周波数及び振幅で振動され、さらに、プローブ微動機構部26により、サンプルホルダ16に対して、X、Y方向に微動するようになっている。なお、XY方向とは、サンプルSの表面およびサンプルホルダ16に平行な互いに直交する方向であって、Z方向と直交する方向をいう。さらに、X方向とは、光学顕微鏡付走査型プローブ顕微鏡ユニット1の幅方向をいい、Y方向とは、光学顕微鏡付走査型プローブ顕微鏡ユニット1の奥行方向をいうものとする。
また、プローブ微動機構部26の近傍には、モーター37によってカンチレバー20をZ方向に粗動移動させるためのZ粗動機構部33が設けられており、Z粗動機構部33のZ粗動機構ベース部34が走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3のテーブル13に固定されている。このZ粗動機構部33の上面にはプローブ21をXY面内で移動させるためのプローブ位置調整機構35が設けられており、このプローブ位置調整機構35の上面に、前記クランク固定部30が固定されている。
また、プローブ微動機構部26の上方には、上述の照明装置5が設けられている。照明装置5は、照明光を発する光源40と、この光源40からの照明光を集光するためのコンデンサレンズ41(開口数0.52、作動距離30mm)とを備えている。コンデンサレンズ41は、倒立顕微鏡部8のフレーム部50に連なる照明用支柱42によって、プローブ微動機構部26の中心上方に配されて、プローブ微動機構部26に対して上下動可能に支持されている。なお、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3には照明装置5は固定されていない。
図2に図1のプローブ微動機構部26部分を拡大した平面図を示す。
本実施形態におけるプローブ微動機構部26は、図2に示すように、幅寸法の異なる矩形枠状の外フレーム48および内フレーム49を備えており、これら外フレーム48および内フレーム49は、インバー材により平面状に形成されている。また、外フレーム48と内フレーム49とは、X駆動部(第1の駆動部)52とY駆動部(第1の駆動部)51とを介して、互いに同心上に連結されており、外フレーム48および内フレーム49の上面は面一にして配されている。X駆動部52は、外フレーム48に形成されたY方向に延びるX側空洞部60内に設置されており、Y駆動部51は、同様にX方向に延びるY側空洞部57内に設置されている。
X駆動部52は、Y方向に向けられた積層型のX側圧電素子61を備えている。X側圧電素子61には、その周囲を取り囲むように、上面視して略ひし形のX側変位拡大機構部62が設けられている。そして、X側変位拡大機構部62は、X側連結部63を介して、内フレーム49に連結されている。
また、Y駆動部51は、X方向に向けられた積層型のY側圧電素子54を備えている。Y側圧電素子54には、上記と同様に、略ひし形のY側変位拡大機構部55が設けられており、Y側変位拡大機構部55は、Y側連結部56を介して、内フレーム49に連結されている。
内フレーム49の四隅には、平行バネ67が設置されている。
そして、X側圧電素子61およびY側圧電素子54に電圧を印加することにより、X側変位拡大機構部62およびY側変位拡大機構部55が、それぞれX方向、Y方向に拡大縮小し、これにより内フレーム49をXY方向に微動できるようになっている。
また、内フレーム49の底面には、略矩形の基板68が設けられている。基板68の中央には、Z方向にプローブ側貫通孔70が形成されている。そして、このプローブ側貫通孔70に、図1に示す光源40からの照明光が通過するようになっている。
なお、基板68の下面に、上述したように、カンチレバーホルダ22を介してカンチレバー20が設けられており、内フレーム49のXY方向の微動により、基板68およびカンチレバーホルダ22とともに、カンチレバー20もXY方向に微動するようになっている。
また、外フレーム48および内フレーム49の上面には、Y方向微動量検出部73およびX方向微動量検出部74が設けられている。Y方向微動量検出部73は、内フレーム49に固定されX方向に延びるY方向ターゲット77と、外フレーム48に固定され、Y方向ターゲット77のY方向の移動量を検出するY方向センサ78とを備えている。
また、X方向微動量検出部74は、同様にして内フレーム49に固定されY方向に延びるX方向ターゲット80と、外フレーム48に固定されX方向ターゲット80のY方向の移動量を検出するX方向センサ81とを備えている。これらY方向センサ78およびX方向センサ81としては、静電容量センサが用いられるが、これに限定されるものではなく、ひずみゲージや光学式変位系、差動トランスなどでもよい。
このような構成のもと、内フレーム49がX方向に微動すると、X方向ターゲット80もX方向に微動し、そのX方向の微動量をX方向センサ81が検出するようになっている。また、内フレーム部49がY方向に微動すると、Y方向ターゲット77もY方向に微動し、そのY方向の微動量をY方向センサ78が検出するようになっている。すなわち、X方向センサ81は、X方向ターゲット80および内フレーム部49を介して、カンチレバー20のX方向の微動量を検出し、Y方向センサ78は、またY方向ターゲット77および内フレーム部49を介して、カンチレバー20のY方向の微動量を検出する微動量検出手段として機能するものである。
X方向センサ81およびY方向センサ78は、それぞれ演算部(算出手段)83に電気的に接続されており、X方向センサ81およびY方向センサ78からの検出結果が、演算部83に入力されるようになっている。演算部83は、検出結果に応じて、印加された電圧と微動量とによって、カンチレバー20のXY方向の微動量の誤差を算出するようになっている。すなわち、演算部83は算出手段として機能するものである。さらに、演算部83は、各種制御を行う制御部84に電気的に接続されており、算出結果を制御部84に入力するようになっている。そして、この制御部84によって、印加電圧に対して、プローブ微動機構部27が線形に動作するように制御される。
また、プローブ微動機構部26には、図1に示すように、プローブ変位検出手段としてレーザ光を発するレーザ光源44と、このレーザ光源44からのレーザ光を受光し、例えば4分割されたフォトディテクタ45とが設けられている。これらレーザ光源44およびフォトディテクタ45は、カンチレバー20の斜め上方に互いに対向して配置されている。そして、レーザ光源44から出射されたレーザ光が、カンチレバー20の上面に到達してそこで反射し、その反射光がフォトディテクタ45に到達するようになっている。
さらに、本実施例におけるサンプル微動機構部27は、図3および図4に示すように、略長方形状に形成された機構本体部86と、この機構本体部86から、機構本体部86の厚さ方向(すなわちZ方向)に交差する方向(すなわちX方向)に延出する延出部87とを備えている。機構本体部86と延出部87はインバー材により構成される。
延出部87の厚さ寸法Rは、機構本体部の厚さ寸法Mよりも小さく設定されている。そして、延出部87の上面と機構本体部86の上面とは略同一にされており、これにより、延出部87の下方には、スペースJが設けられている。
延出部87には、Z方向に向けられたサンプルホルダ側貫通孔109が形成されており、このサンプルホルダ側貫通孔109内に、上述のサンプルホルダ16が載せられている。
機構本体部86には、延出部87の延出方向と反対方向に延びる本体固定部91が設けられている。本体固定部91は、図1に示すテーブル13の所定の位置に固定されており、これにより、機構本体部86が片持ち支持されている。
また、機構本体部86の内部に、空洞部93が設けられている。空洞部93の上内壁部94のX方向の両端のうち、本体固定部91が設けられた方の端部には、第1平行バネ101が設けられており、延出部87が設けられた方の端部には、第2平行バネ102が設けられている。一方、下内壁部97のX方向の両端のうち、延出部87が設けられた方の端部には、第3平行バネ103が、本体固定部91が設けられた方の端部には、第4平行バネ104が設けられている。また、第2平行バネ102の近傍には、上内壁部94から下方に向けて延びる下方壁部95が設けられており、第4平行バネ104の近傍には、下内壁部97から上方に向けて延びる上方壁部96が設けられている。すなわち、下方壁部95および上方壁部96が、互いに反対方向に延ばされて対向して配置されている。
そして、これら下方壁部95と上方壁部96との間に、一端が下方壁部95に固定され、他端が上方壁部96に固定されて、X方向に向けられた積層型のZ側圧電素子90が配置され、Z駆動部(第2の駆動部)85が構成される。
Z駆動部85は、図2で上述したX駆動部52およびY駆動部51とは、物理的に分離して別個に設けられたものであり、それぞれ独立して機能するものである。
さらに、機構本体部86の下端には、X方向に延びる底壁部107が設けられている。この底壁部107のX方向の両端のうち、本体固定部91が設けられた方の端部は、機構本体部86の側壁に一体的に固定されており、延出部87が設けられた方の端部は、自由端となっている。この底壁部107の先端部には、演算部83に接続されたZ方向微動量検出部108が設けられている。Z方向微動量検出部108には、静電容量センサが用いられるが、これに限定されるものではなく、ひずみゲージや光学式変位系、差動トランスなどでもよい。
このような構成のもと、Z側圧電素子90に電圧を印加すると、Z側圧電素子90が伸縮するようになっている。そして、Z側圧電素子90が伸びると、下方壁部95および上方壁部96がX方向外方に押圧され、上方壁部96は固定端付近を中心に図3における時計方向に回転するとともに、下方壁部95も固定端付近を中心に時計方向に回転し、結果として、第1から第4の平行バネ101,102,103,104に案内されて、延出部87がZ方向に移動し、延出部87に連結されたサンプルホルダ16がZ方向に移動するようになっている。このとき、Z方向微動量検出部108により、機構本体部86の微動量が検出されるようになっている。すなわち、Z方向微動量検出部108は、Z駆動部の底面の動きを検出し、機構本体部86を介して、サンプルホルダ16のZ方向の微動量を検出する微動量検出手段として機能するものである。そして、演算部83が、Z方向微動量検出部108の検出結果に応じて、印加された電圧と実際の微動量とによって、サンプルホルダ16のZ方向の微動量の誤差を算出するようになっている。この算出結果は制御部84に入力され、この制御部84によって、印加電圧に対して、ステージ微動機構部27が線形に動作するように制御される。
なお、Z方向については、単にZ方向微動量検出部108により微動量を検出し、それを走査型プローブ顕微鏡像の高さ上方として表示させてもよい。
このように構成されたサンプル微動機構27は、小型かつ高剛性であり、プローブ微動機構部26に比べて共振周波数が高く高速動作が可能となっている。
さらに、本実施例においては、図1に示すように、スペースJに対物レンズ10が設けられている。すなわち、倒立顕微鏡部8の上端に、レボルバ(配置変更手段)9が設けられており、このレボルバ9に、それぞれ倍率の異なる複数の対物レンズ10が設けられている。そして、レボルバ9を回すことにより、複数の対物レンズ10の配置が変更されるようになっており、複数の対物レンズ10をスペースJ内の観察位置Kに選択的に配置することができるようになっている。
ここでの観察位置Kとは、サンプルホルダ16の下方であって、サンプルホルダ開口部17に一致する位置をいい、試料Sを観察するための位置とする。
また、対物レンズ10は、観察位置Kにおいて、倒立顕微鏡8に設けられたフォーカシングダイヤル8aを操作することによりZ方向に上下動することができるようになっている。
複数の対物レンズをレボルバの回転により交換する際に、対物レンズの軌道と走査型プローブ顕微鏡ユニット部4、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3が干渉しないように、サンプル微動機構27とテーブル13には逃げが設けられている。
ここで、対物レンズ10はサンプルSに焦点を合わせた状態で交換をする場合が多い。このときテーブル13との干渉をなくすためにはテーブルの厚さを薄くする必要がある。本発明では、光学顕微鏡部8と走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3を独立して構成しているため、テーブル13の面積を大きくすることができ、テーブル13中央部以外の部分の肉厚を厚くすることができ、さらに、厚くすることで質量が重くなっても、光学顕微鏡部8とは独立した支柱12によりテーブルを支えることができるため、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3に高い剛性を確保させることが可能となった。
また、走査型プローブ顕微鏡ユニット部4と走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3のテーブル13の材料を実質的に同一とし、温度によるひずみの少ない低膨張金属であるインバー材(熱膨張係数0.5〜2×10-6/K)により構成し、温度によるひずみ自体を抑えるとともに、ひずみが生じた場合でもお互いにひずみ量を補償しあえるように構成した。
ここで、実質的に同一とは、ユニットの構成上100%同じ材料で構成することは不可能であるため、本実施例においては走査型プローブ顕微鏡ユニット部4と走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3のテーブル13の合計質量のうち80%をインバー材で構成した。
例えば、プローブ微動機構26に取り付けられるカンチレバーホルダー22のフレームは軽さを重視してチタンで構成し、ガラスホルダ23を保持している。また、Z粗動機構部33のガイド部(図示せず)やモータ37、サンプル機構部27やプローブ微動機構部26の圧電素子、各ユニットに使用されているネジ、プローブ変位検出手段44、45などはコストや機能上の問題によりインバー材以外の材料を用いた。
また、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3の支柱12は温度により膨張収縮しても走査型プローブ顕微鏡像自体には影響を与えないため、ステンレスにより構成しコストを削減したが、テーブル13と同じインバー材で構成してもよい。
なお、低膨張金属としては、Fe−32Ni−5Coを成分とするスーパーインバー材(熱膨張係数0〜1.5×10-6/K)を用いてもよい。また、低膨張材料以外でも、実質的に同一材料であれば、温度によるひずみ量をお互いに補償しあえるため温度ドリフトを抑制することが可能である。
次に、このように構成された本実施例における光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡1の作用について説明する。
まず、サンプルSを不図示の液中セルを介してサンプルホルダ16に載置する。そして、光源40からサンプルSに向けて照明光を照射する際に、その照明光は、プローブ側貫通孔70を通り、サンプルSを透過して、さらにサンプルホルダ側開口部17を通ることにより、観察位置Kに配された対物レンズ10に到達する。これによって、対物レンズ10を介して、サンプルSの状態が観察が可能となり、XYステージ31により光学顕微鏡8全体を動かして、サンプルS上の被測定箇所を特定させる。
このとき、レボルバ9を回すと、当初の対物レンズ10がスペースJを通って観察位置Kから外れ、他の対物レンズ10が観察位置Kに配置される。これにより、適切な倍率の対物レンズ10が選択される。
また、フォーカシングダイヤル8aを操作すると、対物レンズ10が上方に移動し、対物レンズ10がサンプルSに近接し、フォーカシングすることができる。
これによってサンプルSの光学的観察が行われ、この結果に応じて、プローブ顕微鏡による測定が行われる。
プローブ顕微鏡による測定を行うには、サンプルSの表面とプローブ21の位置を、倒立顕微鏡8の光学像を見ながら、プローブ位置調整機構35で位置合わせをする。
次に、レーザ光源44およびフォトディテクタ45の位置を調整する。すなわち、レーザ光源44から照射したレーザ光Lが、カンチレバー20の上面で反射し、フォトディテクタ45に確実に入射するよう位置調整を行う。
尚、このプローブ変位検出手段であるレーザ光源とフォトディテクタの調整は、初めに行っておいてもよい。
それから、モーター37を駆動して、Z粗動機構部33により、カンチレバー20を粗動移動させて、カンチレバー20を液中セルの培養液に浸漬させる。そして、カンチレバー20先端部のプローブ21をサンプルSの表面近傍に位置させる。
この状態から、不図示の加振手段により、カンチレバー20を介してプローブ21を、Z方向に沿って所定の周波数および振幅で振動させる。
そして、図2に示すX側圧電素子61およびY側圧電素子54に電圧を印加する。すると、X側圧電素子61およびY側圧電素子54が伸縮し、X側変位拡大機構部62およびY側変位拡大機構部55を介して、内フレーム49がXY方向に微動する。これにより、プローブ21がサンプルS上を所定の走査速度でラスタースキャンする。
このとき、内フレーム49がXY方向に微動すると、X方向ターゲット81およびY方向ターゲット78がそれぞれX方向、Y方向に微動し、そのX、Y方向の微動量がX方向センサ81およびY方向センサ78によって検出される。これら検出結果は演算部83に入力されて、カンチレバー20のXY方向の微動量の誤差が算出され、この算出結果が制御部84に入力される。このように、XY方向の微動量を補正することによって、X側圧電素子61やY側圧電素子54のヒステリシスやクリープに影響されず、XY方向に線形に動作する。
走査の際、サンプルSの凹凸に応じて、プローブ21とサンプルSの表面との距離が変化すると、原子間力や間欠的な接触力によりプローブ21が斥力または引力を受けるので、カンチレバー20の振動状態が変化し、振巾や位相が変化する。この振巾や位相の変化は、フォトディテクタ45の異なる2対の分割面の出力差(DIF信号と呼ぶ)として検出される。このDIF信号は、不図示のZ電圧フィードバック回路に入力される。そして、Z電圧フィードバック回路は、DIF信号により振巾や位相が同じになるように、図3に示すZ側圧電素子90に電圧を印加する。
Z側圧電素子90は、電圧が印加されることにより高速で伸縮を繰り返す。Z側圧電素子90が伸縮すると、延出部87を介してサンプルホルダ16が非常に高い周波数でZ方向に移動し、サンプルホルダ16上のサンプルSがZ方向に移動する。これにより、上記走査の際、プローブ21とサンプルSの表面との間の距離が常に一定に保たれる。
また、サンプルホルダ16がZ方向に移動すると、Z方向微動量検出部108により、機構本体部86の微動量が検出され、この検出結果に応じて、サンプルホルダ16のZ方向の微動量の誤差が算出される。そして、その算出結果が制御部84に入力され、Z方向に線形に動作させることができる。
なお、Z方向移動量検出部108により微動量を検出し、それをSPM像の高さ情報として表示させてもよい。この場合、より高速走査が可能となる。
このようにして、X側、Y側、Z側圧電素子61、54、90に印加した電圧、またはX方向、Y方向、Z方向センサ81、78、108の信号を制御部84に入力し、画像化することでサンプルSの表面の形状像を測定することができる。また、プローブ21とサンプルSとの間に働くいろいろな力や物理作用を測定することで、粘弾性、サンプルSの表面電位分布、サンプルSの表面の漏れ磁界分布、近接場光学像等の各種の物性情報の測定を行うことができる。
以上のように光学顕微鏡付走査型プローブ顕微鏡を構成することで、装置剛性を確保でき、その結果、音や床振動の影響が抑制されて走査型プローブ顕微鏡の測定精度が向上する。
また、対物レンズや対物レンズ交換機能、高効率の照明装置など市販の顕微鏡が有する機能をそのまま用いることができるため、システムの取扱も容易となる。
図5は本発明の第二実施例の光学顕微鏡付走査型プローブ顕微鏡の正面図である。本実施例は走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3と除振台2以外は第一実施例と同一の構成であり詳細な説明は省略する。
本実施例では除振台の代わりにベースプレート部51上に走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3と光学顕微鏡部8が設置されており、走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3の支柱部12に除振するための空気バネ6が設けられている。
本実施例のように走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部3に除振機能を持たせることで、走査型プローブ顕微鏡による測定時の床振動の影響を、低コストで狭い設置スペースでも実現することができる。
なお、第一実施例、第二実施例において、プローブ変位検出手段は、前述の方式に限定されず、例えば、カンチレバー20自体に抵抗体を設けて、カンチレバー20の撓みに伴う抵抗値変化により測定を行う方式なども本発明に含まれる。
また、上記実施例では、X側圧電素子61、Y側圧電素子54およびZ側圧電素子90を積層型の圧電素子としたが、これに限ることはなく、適宜変更可能である。例えば、スタック型の圧電素子としたり、またはボイスコイルなどを用いたりすることも可能である。
また、プローブ微動機構部26またはサンプル微動機構部27に、円筒状の圧電素子を用いることも可能である。
また、DFMモードによる観察としたが、これに限ることはなく、コンタクトAFMやなどの種々のモードに適用可能である。さらに、近接場顕微鏡にも適用することができる。 さらに、液中測定としたが、これに限ることはなく、大気中であってもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
本発明に係る光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡の第1の実施例を示す図であって、(a)は走査型プローブ顕微鏡の正面図、(b)は(a)において符号Aによって示す領域の拡大図である。 図1のプローブ微動機構部を拡大して示す平面図である。 図1のサンプル微動機構部を拡大して示す平面図である。 図3のサンプル微動機構部を示す底面図である。 本発明に係る光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡の第2の実施例を示す図であって、(a)は走査型プローブ顕微鏡の正面図、(b)は(a)において符号Aによって示す領域の拡大図である。 従来の光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡の外観図である。
符号の説明
1 光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡
2 除振台(ベースプレート部)
3 走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部
4 走査型プローブ顕微鏡ユニット部
5 照明装置
6 空気バネ
8 光学顕微鏡部(倒立顕微鏡)
9 レボルバ(配置変更手段)
10 対物レンズ
12 支柱
13 テーブル
16 サンプルホルダ
20 カンチレバー
21 プローブ
22 カンチレバーホルダー
26 プローブ微動機構
27 サンプル微動機構
31 XYステージ
33 Z粗動機構部
35 プローブ位置調整機構
40 光源
41 コンデンサレンズ
42 照明用支柱
44 レーザ光源(プローブ変位検出手段)
45 フォトダイオード(プローブ変位検出手段)
50 光学顕微鏡フレーム部
51 ベースプレート部
S サンプル

Claims (10)

  1. 先端にプローブを有するカンチレバーを備えた走査型プローブ顕微鏡ユニットと、
    サンプルを保持するサンプルホルダと、それらを支持する支持体とを有する走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部と、
    対物レンズおよび照明装置を有した倒立型光学顕微鏡と、それを支持するフレームとを有する倒立型光学顕微鏡部と、
    前記走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部及び前記倒立型光学顕微鏡部を固定するベースプレート部と、を備えた走査型プローブ顕微鏡において、
    記対物レンズが前記サンプルホルダを介して前記プローブと対向側に、かつ、前記サンプルホルダおよび前記プローブとが該対物レンズの光軸上に位置するように前記走査型プローブ顕微鏡下方へ配置され、
    前記照明装置が前記走査型プローブ顕微鏡ユニット上方に配置され、
    当該走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部と前記光学顕微鏡部が、それぞれ相互に独立して離間した支持構造を有し、該2つの支持構造が前記ベースプレート部を介して連結するように固定され、
    前記倒立型光学顕微鏡部に、前記サンプルの面内に対して前記対物レンズと前記照明装置を一体で移動せしめる前記倒立型光学顕微鏡全体を移動可能な移動手段を設け、
    前記走査型プローブ顕微鏡ユニットに前記カンチレバーを前記サンプルに対して移動せしめる移動機構を設けたこと、を特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 前記光学顕微鏡部が対物レンズを複数個有し、該対物レンズが交換可能に配置された請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 前記照明装置に、開口数0.5以上のコンデンサレンズが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  4. 前記走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部のうち、少なくとも走査型プローブ顕微鏡ユニットが載置されるテーブルと、前記走査型プローブ顕微鏡ユニットが実質的に同一の材質で構成される請求項1乃至3のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  5. 前記材質が、低膨張材料である請求項4に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  6. 前記走査型プローブ顕微鏡ユニットが載置されるテーブルと、前記走査型プローブ顕微鏡ユニットの全質量のうち、80%以上が同一の材質で構成される請求項4又は5に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  7. 前記材質の熱膨張係数が4×10-6/K以下である請求項4乃至6のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  8. 前記走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部に除振手段を備えた請求項1乃至7のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  9. 前記走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部の支持構造が、前記ベースプレート部に片端を固定され、前記走査型プローブ顕微鏡ユニットベース部を前記ベースプレート部から空間部を隔てた位置で支持する支持部を含み、該空間部に対物レンズが配置された請求項1乃至8のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  10. 前記支持部が、除振手段を備えた請求項9に記載の走査型プローブ顕微鏡。
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