JP4913498B2 - 鉄道車両車輪計測装置 - Google Patents

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本発明は鉄道車両車輪計測装置に係り、特に、距離センサにより鉄道車両の車輪までの距離を非接触で計測して、車輪径,フランジ厚さ,フランジ高さなどの車輪の形状を演算で求めて、車輪のフランジや踏面の摩耗状況を正確に把握する鉄道車両車輪計測装置に関する。
鉄道車両(以下、車両と略記する)の車輪は、その内側部分のフランジに案内されてレール面(踏面)上を走行しているが、特に、曲線通過時にはフランジ外面とレール内側面との間に横圧とすべりが発生し、徐々にフランジ摩耗が生ずる。この車輪のフランジ摩耗がさらに進み、一定限界を超えると車両が脱線するという重大事故につながるので、このフランジの摩耗状態を監視しておかなければならない。
また、ブレーキ作動時に車輪とレールのすべりが生じると、車輪の踏面にフラットと称する削れが生じ、車輪が回転するに従い、フラットを生じた箇所で衝撃を生じ、車両の乗り心地に悪影響を及ぼす。そこで、このフラット検出のため、車輪の踏面の摩耗状態を監視しておかなければならない。
車輪の踏面の摩耗状態などを監視するにあたり、人手と労力を軽減するために、下記の特許文献に見られるように、レールの外側に設置した第1距離センサで車輪の外側のフランジ面までの距離を非接触で計測し、レールの内側に設置した第2距離センサで車輪の内側のバック面までの距離を非接触で計測し、その第1距離センサと第2距離センサのそれぞれの計測結果および第1距離センサと第2距離センサの設置に係わる距離のデータから車輪の車輪径,フランジ厚さ,フランジ高さなどの車輪の形状を演算により得る装置が提案されている。
特開2001−88503号公報
ところが、上述の従来装置では、走行してくる車両の前方に設置してある第1,第2の両距離センサは、車輪に対し真横の方向(レールに対し直交する方向)から照射光などの計測波を発しており、車輪の僅かに傾斜している踏面は距離センサの計測波とほぼ平行状態となるため、第1の距離センサから照射した計測波が車輪面で反射し第1の距離センサに戻ってこないことがあり、測定できない部分が生じるなど、車輪摩耗量の測定精度の面で問題がある。
それゆえ、本発明の目的は、計測波が車輪において距離センサに向けて確実に反射し、測定精度が高く、車輪の摩耗状況を正確に把握することができる鉄道車両車輪計測装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の特徴とするところは、レールの外側に設置され、鉄道車両の車輪の外側のフランジ面までの距離を計測波の照射により非接触で計測してその計測結果を出力する第1距離センサと、レールの内側に設置され、車輪の内側のバック面までの距離を計測波の照射により非接触で計測してその計測結果を出力する第2距離センサと、その第1距離センサと第2距離センサのそれぞれの計測結果および該第1距離センサと第2距離センサの設置に係わる距離のデータから車輪の形状を演算する処理部を備えた鉄道車両車輪計測装置において、第1距離センサと第2距離センサのうち少なくとも第1距離センサは、該レールの踏面の位置より下で計測波の照射方向がレールの上方から見て該レールの延びる方向に対し斜めに交差する位置に設置され、車輪に対し斜めに計測波を照射して距離を計測するものであり、第1距離センサからの計測波の照射方向がレールと水平に交差する角度が、車輪の踏面の先端位置での第1距離センサから照射する計測波とその計測点における車輪の踏面の法線とがなす角が最小となるように設置されていることにある。
また、上記目的を達成する本発明の特徴とするところは、レールの外側に設置され、鉄道車両の車輪の外側のフランジ面までの距離を計測波の照射により非接触で計測してその計測結果を出力する第1距離センサと、レールの内側に設置され、車輪の内側のバック面までの距離を計測波の照射により非接触で計測してその計測結果を出力する第2距離センサと、その第1距離センサと第2距離センサのそれぞれの計測結果および該第1距離センサと第2距離センサの設置に係わる距離のデータから車輪の形状を演算する処理部を備えた鉄道車両車輪計測装置において、第1距離センサと第2距離センサのうち少なくとも第1距離センサは、該レールの踏面の位置より下で計測波の照射方向がレールの上方から見て該レールの延びる方向に対し斜めに交差する鉄道車両の走行方向の前方の位置に設置され、車輪に対し斜めに計測波を照射し、距離を計測する距離センサであって、第1距離センサからの計測波の照射方向がレールと水平に交差する角度を迎え角とすると、該迎え角が、車輪の踏面の先端位置での第1距離センサから照射する計測波とその計測点における車輪の踏面の法線とがなす角が最小となるように設置されている第1の距離センサ群と、第1距離センサと第2距離センサのうち少なくとも第1距離センサが、該レールの踏面の位置より下で計測波の照射方向がレールの上方から見て該レールの延びる方向に対し斜めに交差する鉄道車両の走行方向の後方の位置に設置され、車輪に対し斜めに計測波を照射し、距離を計測する第2の距離センサ群とから構成されることにある。
上記本発明によれば、距離センサから照射した計測波は車輪のフランジ面やバック面で距離センサに向けて確実に反射するので、測定できない箇所を生じることは無く、従って、測定精度は高く、車輪の摩耗状況を正確に把握することができる。
以下、本発明になる鉄道車両車輪計測装置の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明になる鉄道車両車輪計測装置1の一実施形態を示しており、図1において、10はレール11の踏面11a上を車輪100で走行する車両である。なお、12は架線、200はパンタグラフである。
図2は車輪100の断面を示しており、車輪100は図において右側を外側、左側を内側(バック面側)と呼ぶ。車輪100は、外側の部分から内側の部分までの外周面の外径が徐々に大となるように形成された踏面101と内側の部分に一体に設けたフランジ102とからなる。
フランジ102は、外周面が踏面101から連続し、軸中心側から半径方向の外側に行くに従って肉厚が徐々に薄くなるような凸曲面をなしている。
車輪100には、内側(バック面側)に基準溝103を有しており、この直径Wsは基準で定められている。なお、車輪100の外側のフランジ面104をフランジ外面と称し、また車輪100の内側におけるフランジ内面105から車輪100の内側のバック面
106までを車輪内面107と称する。
車輪100は、踏面101がレール11の踏面(レール面)11a(図1参照)上を走行する際、車輪100のフランジ外面104がレール11の内側の側面で案内される。
フランジ102は、フランジ厚Fdと半径Rfで表す外径を有している。基準で定められた位置で計測する踏面101の外径Wdとフランジ102の外径(2×Rf)の差の半分をフランジ高さFh(=Wd/2−Rf),踏面101の外径Wdと基準溝103の直径Wsの差の半分をタイヤ厚Wt(=(Wd−Ws)/2)として計測する。
フランジ102における摩耗状態の監視のためにフランジ厚Fdの算出が必要であり、踏面101における摩耗状態の監視のために踏面101の外径Wdやタイヤ厚Wtの算出が必要で、そのために図1に示す鉄道車両車輪計測装置1を用いる。
図1において、2a及び2bは一方のレール11の外側と内側に設置し、レール11上を走行して来る車両10における一方の車輪100との距離(最短距離)を測定する非接触式の第1距離センサ及び第2距離センサで、図示していない枕木などに設置されている。
なお、他方の車輪100については他方のレール11の外側と内側に第1距離センサ及び第2距離センサを設置してあり、構成やフランジ厚Fdなどの算出は全く同一であるので、説明の簡略化のために一方の車輪100について説明を進める。
この第1距離センサ2aはレール11の外側に設置され、車輪100の外側における踏面101やフランジ外面104までの距離L3を時系列に計測し出力するものである。また、第2距離センサ2bはレール11の内側に設置され、車輪100の内側におけるフランジ内面105やバック面106などの車輪内面107までの距離L4を計測し出力する。
この距離センサ2a,2bとしては、内部のコイルに高周波電流を流して高周波磁界を発生させ、その磁界内に測定対象の金属が入ってくると電磁誘導作用によって金属表面に渦電流が発生し、この渦電流の大小でセンサと対象物の距離を測定することを利用した渦電流式変位センサや、発光ダイオードや半導体レーザを用いた発光素子と光位置検出素子の組合せで構成された光学式変位センサや、超音波を測定対象物に向けて照射し、その音波が対象物から反射波として戻ってくるまでの時間を計測することでセンサと対象物の距離を測定する超音波式変位センサ等が利用できる。
この実施例においては各距離センサ2a,2bとして光学式変位センサを用いており、図3に示すように各距離センサ2a,2bはレール11の踏面11aの位置より距離hGだけ下で計測波(光)の照射方向がレール11の上方から見てレール11の延びる方向に対し斜めに交差する位置に設置され、車輪100に対し斜めに計測光(波)を照射している。
従って、これらが発せられる計測光(波)がレール11で遮られることはなく、仰ぎ角θ1,θ2及び迎え角(計測光を上方から見て、レール11と水平に交差する角度)φ1,φ2の設置角度を持っている。ここで、迎え角φ1,φ2は、計測光の照射方向をレール11の上方から見てレール11の延びる方向に対し斜めに交差する角度となっている。
この第1距離センサ2aと第2距離センサ2bにおける仰ぎ角θ1,θ2及び迎え角
φ1,φ2は、同一であっても良いし、異なっていても良い。第2距離センサ2bは反射波をうけ易いので迎え角φ2は90度、つまり、レール11の延びる方向に対し直交する位置に第2距離センサ2bを設置してもよいが、第1距離センサ2aは図3の配置とする。
また、各距離センサ2a,2bは車両10の走行方向の前方に設置(配置)しているが、車輪100の後方から仰ぎ角θ1,θ2及び迎え角φ1,φ2の設置角度を持って設置してもよい。
各距離センサ2a,2bから車輪100に向けて照射した計測光は、フランジ102の内外各面や踏面101を直射して反射し各距離センサ2a,2bに戻って来て照射点P1,P2までの距離(L3,L4)を計測する。なお、照射点P1,P2は車輪100の走行に合わせて車輪100の曲面上を移動するので、計測した距離は曲面に合わせて変化する。
各距離センサ2a,2bでの計測結果(計測した距離)L3及びL4は、図1に示す第1増幅部3a及び第2増幅部3bで増幅し、第1A/D変換部4a及び第2A/D変換部4bで逐次A/D変換していく。
図1において、5は第1距離センサ2a及び第2距離センサ2bによって距離L3,
L4を計測される車輪100の速度を(車両10の走行方向イに沿った車輪100の移動速度)を検出する速度検出部である。
この速度検出部5は、例えば距離センサ2a,2bのような渦電流式,光学式或は超音波式のもので、2個の検出部5a,5bを車両10の走行方向イにおいて車輪100が間に入るように配置している。
この速度検出部5は、上記2個の検出部5a,5b間(一方の検出部5aから他方の検出部5bまでの間)を通過する車輪100の通過時間からその車輪100の速度を得るものである。
また、この速度検出部5は、検査対象の車両10が2個の検出部5a,5b間を通過する時の経過時間を得るものである。
速度検出部5での計測結果は、距離センサ2a,2bでの計測結果とともに第1制御部6a,第2制御部6bに送られる。
この第1制御部6a及び第2制御部6bでは、第1A/D変換部a及び第2A/D変換部bからの計測データと上記速度検出部5からの車輪100の速度及び経過時間とを逐次取込み、内蔵の記憶部に格納させる制御を行う。また、第1制御部6a及び第2制御部6bは、速度検出部5で得られた車輪100の速度に応じて、第1A/D変換部a及び第2変換部bから出力されるデータをサンプリングする周期を適宜変えるように構成されている。
7は処理部で、第1制御部6a及び第2制御部6bの内蔵の記憶部に格納された計測データと予め固定して設置されている第1距離センサ2a,第2距離センサ2bの間の距離L0(図3参照)と第1距離センサ2aや第2距離センサ2bの各設置角度θ1,θ2,φ1,φ2と速度検出部5で検出される車輪速度から後述する数式によって、逐次車輪
100のフランジ102の厚さFd,フランジ102の高さFh,車輪100の直径Wd(図2参照)などを演算し、車輪の形状を求める。
また、処理部7は、上記のようにして得られる車輪100における車輪の形状に係るデータを車輪100の測定順番と共に内蔵の記憶部に格納する。さらに、速度検出部5で得られた車輪100の速度と経過時間と上記のようにして得られる車輪100における車輪の形状に係るデータから車輪100における各部の3次元的な位置を演算して形状を再現し、出力画面表示部8で表示させたり図示していない出力印字部でハードコピーを得るようにする。
なお、図1において、9は処理部7における内蔵の記憶部に第1距離センサ2aと第2距離センサ2bの間の距離L0(図3参照)などを格納したり各種の処理指令を入力するキーボードである。
以下、鉄道車両車輪計測装置1の動作について説明する。
先ず、図1に示すように、車両10をレール11上を矢印の方向に走行させ、先頭の車輪100から順次速度検出部5の2個の検出部5a,5b間を通過させ、さらに第1距離センサ2aと第2距離センサ2bとの間を走行させる。
すると、図3に示すように、第1距離センサ2aから発した計測光の計測点P1はフランジ外面104から踏面101にかけてそれらの面上を車両10の走行に従って推移し、踏面101やフランジ外面104までの距離L3を計測し、第2距離センサ2bは同様に車輪内面107までの距離L4を計測する。
この時、第1距離センサ2aから発した計測光の計測点P1は、図4(a)に2点鎖線で示す位置PP1を車両10の走行に従って推移し、車輪100のフランジ外面104のa−b間の部分,車輪100の踏面101のb−c間の部分,車輪100の外側の面のc−d間の部分,車輪100の踏面101のd−e間の部分,及びフランジ外面104のe−f間の部分までの距離L3を計測し、第1距離センサ2aからの出力(計測結果)は、速度検出部5で得てある車両10の速度とサンプリング周期とサンプリング数を参照して描くと、図4(b)に示すような形となる。
同様に、第2距離センサ2bから発した計測光の計測点P2は、図5(a)に2点鎖線で示す位置PP2を車両10の走行に従って推移し、第2距離センサ2bは、図5(a)に示す車輪100における内側のフランジ内面105のa−b間の部分,バック面106のb−e間の部分及びフランジ内面105のe−f間の部分までの距離L4を計測し、第2距離センサからの出力(計測結果)は、速度検出部5で得てある車両10の速度とサンプリング周期とサンプリング数を参照して描くと、図4(b)に示すような形となる。
なお、図5(b)に示したc,dの箇所は、第2距離センサ2bから発した計測光の計測点P2が基準溝103を横切った箇所になる。
次に、上記第1距離センサ2a及び第2距離センサ2bの出力(計測結果)は第1増幅部3a及び第2増幅部3bで増幅されてから第1A/D変換部4a及び第2A/D変換部4bでA/D変換され、第1制御部6a及び第2制御部6bの制御によって内蔵の記憶部に格納される。
一方、速度検出部5で得られた速度は、経過時間と共に両制御部6a,6bの制御によって内蔵の記憶部に格納される。
それから、処理部7において、両制御部6a,6bの各内蔵の記憶部に格納されたデータ及び第1距離センサ2aと第2距離センサ2b間の設置距離L0(図3参照)及び第1,第2各距離センサ2a,2bの諸設置角度θ1,θ2,φ1,φ2と第1,第2各距離センサ2a,2b設置高さhG(図3参照)と速度検出部5で得られた速度から下式によってフランジ102のフランジ厚Fd及びフランジ高さFhや車輪100の踏面101の外径Wdが演算され、演算で得られた諸データは、車輪100の測定順番と共に記憶部に格納される。
そして、必要に応じて出力画面表示部8によって、その演算結果が画面に表示されたり、または図示していない出力印字部によって、その演算結果が印字出力されたりする。
図3に示すように、第1,第2両距離センサ2a,2bは予め距離L0及び設置角度
θ1,φ1,θ2,φ2及び設置高さhGに設置されているので、第1距離センサ2a及び第2距離センサ2bで計測した距離L3及び距離L4から、車輪100のフランジ厚さFdは数式1〜3で算出できる。
Figure 0004913498
Figure 0004913498
Figure 0004913498
また、図5(b)で示す第2距離センサ2bの出力波形において、第2距離センサ2bから照射した計測光の計測点P2(図3参照)が車輪100の基準溝103を横断する距離Lsを図上のc点からd点までの経過時間と車輪速度から求め、既知である基準溝103の直径Ws及び第2距離センサ2bで計測した距離L4と設置角度θ2とその設置高さ
hGより、タイヤ厚Wtと踏面101の外径Wdを数式4〜7で算出できる。
Figure 0004913498
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さらに図4(b)で示す第1距離センサ2aの出力波形において、第1距離センサ2aから照射した計測光の計測点P1(図3参照)が車輪100を横断する距離Lfを図上のa点からf点までの経過時間と車輪速度などから求め、数4や数7で得た諸データを利用してフランジ102の外径(2×Rf)及びフランジ高さFhを数式8,9で算出できる。
Figure 0004913498
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さらにまた、図4(b)や図5(b)で示す両距離センサ2a,2bによる計測結果について図3の水平成分距離L1,L2に変換した波形を背中同士で重ね合わせると、図2に示す車輪100の形状に関する図形(車軸を通る中心線で車輪100を切断した断面図形状)を得ることができ、図形の持つ諸数値が数1〜数9で得た諸データと一致していることを確認できる。
ここで、第1距離センサ2aの迎え角φ1の最適値を求める方法について述べる。
図6(a)は迎え角(計測光がレール11と水平に交差する角度)φ1を持つ第1距離センサ2aから照射する計測光とその計測点における車輪面(踏面)の法線となす角αの採り方を示している。また、図6(b)は横軸に迎え角φ1、縦軸に車輪面(踏面)の法線となす角αを採り、図6(a)に示す踏面101の先端位置イ,中央位置ロ及びフランジ102の根元位置ハについて、迎え角φ1を変えると法線となす角αがどのように変化するかを示している。
この法線とのなす角αが小さいほど、距離センサへ戻る反射光の量が増えるため、最も小さくなる点のφ1を採用することが精度,計測範囲の向上に有効である。
3本の線のうち、踏面101の先端位置イでの距離センサへ戻る反射光の量の変化が極端で、この位置イへの計測光の照射が一番厳しい条件であるため、先端位置イでの距離センサへ戻る反射光量の変化を示す曲線で角度最小値を示す場合における迎え角φ1mを迎え角φ1として取る様に第1距離センサ2aを配置することが有効である。
この場合、迎え角φ1を大きく取るほど、踏面101の幅方向の測定範囲が狭くなることを考慮し、迎え角φ1の最も大きくなる位置に第1距離センサ2aを設置することが有効である。
適度な迎え角φ1とするとサンプリング回数が多くなり、その分精度よく車輪100の形状を得ることができる。
なお、第2距離センサ2bについては、車輪内面107がレール11とほぼ平行になるから、迎え角φ2を90度、つまり、第2距離センサ2bの計測光を上方から見たときにレール11と直交するように設置しても構わないが、第2距離センサ2bについても図6(b)のごとき計測データを得て最適な設置を行うことが望ましい。
第1距離センサ2aによる計測において、迎え角φ1が大きくなると、車輪100の後側、即ち、図4(b)で示す車輪100の踏面101のd−e間の部分及びフランジ外面104のe−f間の部分に対する計測が困難になる。
しかしながら、車輪100での摩耗はフラットを除けばほぼ均等に生じることやフランジ外面104のa−b間の部分と踏面101のb−c間の部分での計測を正確に実施できることに基づいて、フランジ外面104のa−b間の部分と踏面101のb−c間の部分での計測結果を車輪100の外側の面のc−d間の部分を基準として、フランジ外面104のe−f間の部分及び踏面101のd−e間の部分にそれぞれ形状パターンを鏡面対照的に反転させて利用すれば、図4(b)の波形を得ることができる。
迎え角φ1が大きくなると、車輪100の後側で踏面101までの距離を計測し難くなる。
そこで、図7により走行する車両10における車輪100の前側も後側で踏面101までの距離を正確に計測することができる鉄道車両車輪計測装置1について説明する。
図7において、図1に示したものと同一物には同一符号を付けている。
図7に示す鉄道車両車輪計測装置1において、車両10の進行方向について車輪100の前側に設置した第1距離センサ2aと第2距離センサ2bは図1に示した実施形態のものと同じであるが、車両10の進行方向について車輪100の後側となる位置に第1距離センサ2cと第2距離センサ2dを、図3に示すような位置関係で設置してある。
第1距離センサ2cは第1距離センサ2aと同様にレール11の外側で踏面11aの位置より下で計測波の照射方向がレール11の上方から見てレール11の延びる方向に対し斜めに交差する位置に設置し、第2距離センサ2dは第2距離センサ2bと同様にレール11の内側で踏面11aの位置より下で計測波の照射方向がレール11の上方から見てレール11の延びる方向に対し斜めに交差する位置に設置してある。この場合、迎え角φ1,φ2は、計測光を上方から見てレール10と水平に交差する見送り角と呼ぶべき角度である。
第2距離センサ2dは、第2距離センサ2bと同様に、計測波の照射方向がレール11の上方から見てレール11の延びる方向に対し直交する位置に設置してもよい。
車両10の進行方向について車輪100の前側に設置した第1距離センサ2aと第2距離センサ2bを第1の距離センサ群とすれば、車両10の進行方向について車輪100の後側に設置した第1距離センサ2cと第2距離センサ2dは第2の距離センサ群となる。
第1距離センサ2cと第2距離センサ2dで得た計測データは第1増幅部3c及び第2増幅部3dで増幅し、第1A/D変換部4c及び第2A/D変換部4dで逐次A/D変換し、速度検出部5での計測結果とともに第1制御部6c,第2制御部6dに送る。
この第1制御部6c及び第2制御部6dでは、第1A/D変換部3c及び第2A/D変換部3dからの計測データと上記速度検出部5からの車輪100の速度及び経過時間とを逐次取込み、内蔵の記憶部に格納させる制御を行う。また、第1制御部6c及び第2制御部6dは、速度検出部5で得られた車輪100の速度に応じて、第1A/D変換部3c及び第2変換部3dから出力されるデータをサンプリングする周期を適宜変えるように構成されている。
処理部7では、第1制御部6c及び第2制御部6dの内蔵の記憶部に格納された計測データと予め固定して設置されている第1距離センサ2c,第2距離センサ2dの間の距離L0(図3参照)と第1距離センサ2cや第2距離センサ2dの各設置角度θ1,θ2,φ1,φ2(図3参照)と速度検出部5で検出される車輪速度から、前述した数式によって逐次車輪100のフランジ102の厚さFd,フランジ102の高さFh,車輪100の直径Wd(図2参照)などを演算し、車輪100の形状を求める。
即ち、第1の距離センサ群の第1距離センサ2aで、図8(b)に示す計測結果を得、第2の距離センサ群の第1距離センサ2cで、図8(c)に示す計測結果を得て、車輪
100の外側の面のc−d間の部分を基準として計測結果を接続して合成すると、図8
(d)の計測結果を得ることができる。
また、第1の距離センサ群の第1距離センサ2bで、図9(b)に示す計測結果を得、第2の距離センサ群の第1距離センサ2dで、図9(c)に示す計測結果を得て、車輪
100の内側の面のc−d間の部分を基準として、各計測結果を接続して合成すると、図9(d)の計測結果を得ることができる。
図8(d)と図9(d)の各計測結果は、車輪100のフランジ外面から踏面に掛けての前方側と後方側、及び車輪100における車輪内面107前方側と後方側の形状をそれぞれきわめて正確に計測した結果を示しており、前述の数式1〜数式9に基づいて、車輪100の形状を精度よく求めることができる。
以上説明した各実施形態によれば、非接触状態で車輪100のフランジ厚さFd,踏面101の外径Wd,タイヤ厚Wt,フランジ102の外径(2×Rf)及び車輪フランジ高さFhなどを算出でき、各距離センサ2a,2b,2c,2dを車両10の前方または後方から車輪100に対し迎え角や見送り角と仰ぎ角を持つように斜めに設置していることにより、車輪面の法線に対し各距離センサから照射する計測波が直角から離れる方向になり、計測精度の向上と計測範囲の拡大をすることができる。
そして、速度検出部5で得られ逐次制御部6a,6bまたは6a〜6dに内蔵の記憶部に格納された車輪100の速度と経過時間とから車輪100の各部位を演算し、車輪100の形状を出力画面表示部8によって再現表示し、車輪100の摩耗の判定をより確実にすることができる。
また、A/D変換されたデータ量は、車輪100の速度が低速の場合は膨大なものとなるため、制御部6a,6bで入力された車輪100の速度に応じてA/D変換されたデータL3,L4をサンプリングする周期を適宜に変えて記憶部に格納するようにしても良い。
さらに、上述の実施例では片側の車輪100における摩耗について説明したが、車両
10は車軸(図示せず)で結合された2個の車輪を備えており、レール11の曲がりや積載状況によって車輪のフランジに掛かる横圧に差が生じ、摩耗の程度に差がある。そこで、両側のレール11について鉄道車両車輪計測装置を設置し、両輪についてフランジ及び車輪の径の摩耗状況を計測することもできる。
さらに、本発明の鉄道車両車輪計測装置によれば、非接触で車輪のフランジ及び踏面の摩耗状況を正確に把握するために装置の耐久性が向上し、装置の保守による人手と労力を軽減できる。
本発明になる鉄道車両車輪計測装置の一実施形態を示す図である。 鉄道車両における車輪の断面図である。 図1の鉄道車両車輪計測装置における距離センサの設置について説明する図である。 図1の鉄道車両車輪計測装置における第1距離センサで車輪までの距離を計測する状況を説明する図である。 図1の鉄道車両車輪計測装置における第2距離センサで車輪までの距離を計測する状況を説明する図である。 図1の鉄道車両車輪計測装置における距離センサの最適な設置について説明する図である。 本発明になる鉄道車両車輪計測装置の他の実施形態を示す図である。 図7の鉄道車両車輪計測装置における2個の第1距離センサで車輪までの距離を計測する状況を説明する図である。 図7の鉄道車両車輪計測装置における2個の第2距離センサで車輪までの距離を計測する状況を説明する図である。
符号の説明
2a,2b…距離センサ、5…速度検出部、6a,6b…制御部、7…処理部、8…出力画面表示部、10…車両、11…レール、11a…レールの踏面、100…車輪。

Claims (5)

  1. レールの外側に設置され、鉄道車両の車輪の外側のフランジ面までの距離を計測波の照射により非接触で計測してその計測結果を出力する第1距離センサと、レールの内側に設置され、車輪の内側のバック面までの距離を計測波の照射により非接触で計測してその計測結果を出力する第2距離センサと、その第1距離センサと第2距離センサのそれぞれの計測結果および該第1距離センサと第2距離センサの設置に係わる距離のデータから車輪の形状を演算する処理部を備えた鉄道車両車輪計測装置において、
    第1距離センサと第2距離センサのうち少なくとも第1距離センサは、該レールの踏面の位置より下で計測波の照射方向がレールの上方から見て該レールの延びる方向に対し斜めに交差する位置に設置され、車輪に対し斜めに計測波を照射して距離を計測するものであり、前記第1距離センサからの計測波の照射方向が前記レールと水平に交差する角度が、前記車輪の踏面の先端位置での前記第1距離センサから照射する計測波とその計測点における前記車輪の踏面の法線とがなす角が最小となるように設置されていることを特徴とする鉄道車両車輪計測装置。
  2. 上記請求項1の鉄道車両車輪計測装置において、
    第2距離センサは該レールの踏面の位置より下で計測波の照射方向がレールの上方から見て該レールの延びる方向に対し直交する位置に設置されていることを特徴とする鉄道車両車輪計測装置。
  3. レールの外側に設置され、鉄道車両の車輪の外側のフランジ面までの距離を計測波の照射により非接触で計測してその計測結果を出力する第1距離センサと、レールの内側に設置され、車輪の内側のバック面までの距離を計測波の照射により非接触で計測してその計測結果を出力する第2距離センサと、その第1距離センサと第2距離センサのそれぞれの計測結果および該第1距離センサと第2距離センサの設置に係わる距離のデータから車輪の形状を演算する処理部を備えた鉄道車両車輪計測装置において、
    第1距離センサと第2距離センサのうち少なくとも第1距離センサは、該レールの踏面の位置より下で計測波の照射方向がレールの上方から見て該レールの延びる方向に対し斜めに交差する鉄道車両の走行方向の前方の位置に設置され、車輪に対し斜めに計測波を照射し、距離を計測する距離センサであって、前記第1距離センサからの計測波の照射方向が前記レールと水平に交差する角度を迎え角とすると、該迎え角が、前記車輪の踏面の先端位置での前記第1距離センサから照射する計測波とその計測点における前記車輪の踏面の法線とがなす角が最小となるように設置されている第1の距離センサ群と、
    第1距離センサと第2距離センサのうち少なくとも第1距離センサが、該レールの踏面の位置より下で計測波の照射方向がレールの上方から見て該レールの延びる方向に対し斜めに交差する鉄道車両の走行方向の後方の位置に設置され、車輪に対し斜めに計測波を照射し、距離を計測する第2の距離センサ群とから構成されることを特徴とする鉄道車両車輪計測装置。
  4. 上記請求項3の鉄道車両車輪計測装置において、
    第1の距離センサ群と第2の距離センサ群における各第2距離センサは、該レールの踏面の位置より下で計測波の照射方向がレールの上方から見て該レールの延びる方向に対し直交する位置にそれぞれ設置されていることを特徴とする鉄道車両車輪計測装置。
  5. 上記請求項1及び上記請求項3のいずれかの鉄道車両車輪計測装置において、
    さらに、車輪の速度を検出する速度検出部を備え、該処理部は該速度検出部で得られた検査対象の車輪の速度と経過時間とから車輪におけるフランジの各部位の位置を演算して車輪のフランジの形状を再現することができるものであり、前記処理部で得られた車輪の形状を表示する手段とを備えたことを特徴とする鉄道車両車輪計測装置。
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