JP4912532B2 - 紙幣入出金装置およびその制御方法 - Google Patents
紙幣入出金装置およびその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4912532B2 JP4912532B2 JP2001104476A JP2001104476A JP4912532B2 JP 4912532 B2 JP4912532 B2 JP 4912532B2 JP 2001104476 A JP2001104476 A JP 2001104476A JP 2001104476 A JP2001104476 A JP 2001104476A JP 4912532 B2 JP4912532 B2 JP 4912532B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- banknote
- safe
- banknotes
- metal
- butterfly
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM(現金自動預入支払機)等に組み込まれ、紙幣の入金処理や出金処理を自動的に行う紙幣入出金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀行等に設置されるATMや両替機には、紙幣の入金処理や出金処理を自動的に行う紙幣入出金装置が組み込まれている。一般に、この種の紙幣入出金装置は、紙幣の入出金を行う入出金部と、紙幣の種類および真偽を識別する識別部と、入金紙幣の集積や出金紙幣の繰り出しを行う中間プール部と、紙幣を収納する金庫と、上記各部の間で紙幣搬送を行う搬送部とを備えており、上記各部においては、紙幣の有無や位置をセンサで正確に検出すると共に、該検出信号に応じて適正な動作を行うことが要求される。
【0003】
上記センサとしては、比較的安価であり、且つ、紙幣を非接触で検出できることから、光学式のホトセンサが広く採用されており、その検出条件に応じて透過型もしくは反射型のホトセンサが選択的に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記中間プール部においては、取扱条件が異なる2種の紙幣(金庫内の確定紙幣と金庫上の未確定紙幣)を、仕切り部材(金属ブレード)を介して重合状に取り扱う場合があり、このような状況では、上記ホトセンサによる紙幣検出が困難になる場合がある。つまり、上記2種の紙幣を区別する必要がない場合には、その有無をホトセンサで検出することが可能であるが、何れか一方の紙幣についてのみ、その有無を検出することは不可能であった。
【0005】
そこで、従来においては、装置内の紙幣移動に際して常に計数処理を行い、該計数処理結果に基づいて所定位置における紙幣の有無を判断しているが、重送等のトラブルが発生すると、計数ミスによって紙幣の有無を誤認する可能性があった。
【0006】
本発明の目的は、ホトセンサによる検出が不可能な状況であっても、金庫上における紙幣の有無を検出することができ、しかも、導通チェックに基づいて紙幣の有無を検出するものでありながら、既存の部材を利用して導通チェック回路を構成することにより、部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる紙幣入出金装置およびその制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の紙幣入出金装置は、紙幣を収納する金庫と、前記金庫上に紙幣を集積する中間プール部と、前記中間プール部に搬入される紙幣を1枚ずつ前記金庫上に押し付ける紙幣集積機構であって、前記金庫上に紙幣が有る場合に前記金庫と電気的に分離される一方、前記金庫上に紙幣が無い場合に前記金庫と電気的に接続されるものと、前記紙幣集積機構側と金庫側との導通チェックに基づいて、前記金庫上における紙幣の有無を検出する紙幣検出手段とを備えて構成される。
【0008】
また、前記紙幣集積機構は、紙幣の両端部を前記金庫上に押し付ける一対の金属バタフライを備え、前記紙幣検出手段は、前記金属バタフライ同士の導通チェックに基づいて、前記金庫上における紙幣の有無を検出することが好ましい。この場合においては、紙幣集積機構側の配線のみで金庫上における紙幣の有無を検出することができ、その結果、金庫側の配線を不要にして部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【0009】
また、前記金庫は、紙幣の両端部を下側から支え、且つ、相互に電気的に接続される一対の金属ブレードを備え、前記一対の金属バタフライは、前記一対の金属ブレード上に紙幣が無い場合に、それぞれ前記各金属ブレードに対して接触されることが好ましい。この場合においては、金属ブレードを利用して導通チェック回路を構成することができるため、専用部材を設ける場合に比して部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【0010】
また、前記一対の金属ブレードは、アースまたはブレード支持部材を介して相互に電気的に接続されていることが好ましい。この場合においては、一対の金属ブレードを配線で接続することが不要になり、その結果、部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【0011】
また、前記一対の金属ブレードは、前記紙幣を集積して収納する金庫に対し、その内外に出退自在に取り付けられると共に、前記金属ブレードの出退動作によって該金属ブレード上の紙幣を前記金庫内に取り込むよう構成されていることが好ましい。この場合においては、金属ブレード上に集積される紙幣の有無を、金庫に収納される紙幣と区別した状態で検出することができ、しかも、金属ブレードを利用して導通チェック回路を構成することができるため、専用部材を設ける場合に比して部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【0012】
また、前記紙幣検出手段は、前記一対の金属バタフライの一方側から所定波形のパルスを送出するパルス送出手段と、前記一対の金属バタフライの他方側で前記パルスを受信するパルス受信手段と、前記パルス受信手段の受信信号に基づいて、前記金庫上における紙幣の有無を判定する判定手段とを備えることが好ましい。この場合においては、導通チェックに基づいて紙幣の有無を検出するものでありながら、接点の劣化や、劣化に伴う接触不良を回避し、精度の高い検出を行うことができる。
【0013】
また、前記一方の金属バタフライ側におけるパルス送出経路及び前記他方の金属バタフライ側におけるパルス受信経路に、それぞれ直流成分遮断用のコンデンサを備えることが好ましい。この場合においては、火花の発生要因である直流成分を遮断して接点の劣化を防止でき、しかも、アースからの直流成分を遮断することにより、アースを利用した導通チェック回路を構成することができる。
【0014】
また、上記目的を達成するため本発明の紙幣入出金装置における制御方法は、紙幣返却指令に応じて前記金属ブレード上の紙幣を繰り出し搬送する工程と、前記金属バタフライと前記金属ブレードとの導通チェックに基づいて、前記金属ブレード上における紙幣の有無を判定する工程と、前記金属ブレード上に紙幣が無いと判定したとき、紙幣の繰り出しを終了する工程とを備えて構成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図示した一実施形態に基いて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る紙幣入出金装置の内部側面図である。この図に示されるように、紙幣入出金装置1は、最上部の前側に設けられる入出金部100と、該入出金部100の後方に設けられる識別部200と、上記入出金部100の下方に設けられる千円用中間プール部300Aと、該千円用中間プール部300Aの下方に着脱自在に装着される千円用金庫400Aと、該千円用金庫400Aの下方に設けられる五千円用中間プール部300Bと、該五千円用中間プール部300Bの下方に着脱自在に装着される五千円用金庫400Bと、五千円用金庫400Bの下方に設けられる一万円用中間プール部300Cと、該一万円用中間プール部300Cの下方に着脱自在に装着される一万円用金庫500と、上記各部の間で紙幣搬送を行う紙幣搬送部600と、上記金庫400A、400B、500の後方に設けられる制御部700とを備えて構成される。尚、上記の各中間プール部300A、300B、300Cは同一構造であるため、各中間プール部300A、300B、300Cに共通する説明においては符号A、B、Cを省略する。また、金庫400A、400B、500のうち、千円用金庫400Aと五千円用金庫400Bも同一構造であるため、各金庫400A、400Bに共通する説明においては符号A、Bを省略する。
【0016】
入出金部100は、入金利用者から紙幣Pを受け取ると共に、出金利用者に紙幣Pを渡す部分である。本実施形態の入出金部100は、入金時において、入出金口101に一括投入された紙幣Pの束を仕切り板102の上側に取り込む処理と、取り込んだ紙幣Pを搬送口103を介して識別部200に順次繰り出す処理と、入金リジェクト口104から送り込まれるリジェクト紙幣Pを仕切り板102の下側に集積する処理と、集積したリジェクト紙幣Pを入出金口101から放出する処理とを行い、また、出金時および一括返却時においては、搬送口103を介して識別部200から送り込まれる紙幣Pを仕切板102の上側に集積する処理と、集積した紙幣Pを入出金口101から放出する処理とを行うように構成される。
【0017】
識別部200は、入金された紙幣Pまたは出金する紙幣Pの真偽および種類を識別する部分である。本実施形態の識別部200は、紙幣Pの光透過パターンを検出する光透過式識別センサ(図示せず)と、紙幣Pに印刷される磁性体の磁気パターンを検出する磁気式識別センサ(図示せず)とを備えて構成される。
【0018】
中間プール部300は、入金された紙幣Pの一時保留や、金庫400、500からの出金紙幣Pの繰り出しを行う部分である。本実施形態の中間プール部300は、入金時において、搬送口301から送り込まれる紙幣Pを集積する処理(集積モード)と、集積した紙幣Pを金庫400、500に収納する処理(収納モード)とを行い、また、一括返却時においては、集積した紙幣Pを搬送口301から順次繰り出す処理(返却モード)を行い、更に、出金時においては、金庫400、500内の紙幣Pを搬送口301から順次繰り出す処理(繰り出しモード)を行うように構成される。
【0019】
金庫400、500は、入金された紙幣Pまたは出金用の紙幣Pを収納する部分である。本実施形態の金庫400、500は、金庫内部を中間プール部300に連通させる上部開口401、501と、該上部開口401、501を開閉するシャッタ402、502と、紙幣取扱者が紙幣Pを出し入れするための紙幣出し入れ口403、503と、該紙幣出し入れ口403、503を開閉するドア404、504と、該ドア404、504を施錠するドア施錠機構405、505とを備えて構成される。また、本実施形態の一万円用金庫500は、出金時に発見したリジェクト紙幣Pを収納するリジェクト金庫を兼ねており、該リジェクト金庫を構成する出金リジェクト部506が前端側に一体化されている。
【0020】
紙幣搬送部600は、入金された紙幣Pを識別部200から各中間プール部300へ搬送する入金搬送処理と、入金リジェクト紙幣Pを識別部200から入出金部100の入金リジェクト口104へ搬送する入金リジェクト搬送処理と、出金(または返却)する紙幣Pを各中間プール部300から識別部200へ搬送する出金搬送処理(または返却搬送処理)と、出金リジェクト紙幣Pを出金リジェクト部506へ搬送する出金リジェクト搬送処理とを行う部分である。本実施形態の紙幣搬送部600は、識別部200の後部から千円用中間プール部300Aの搬送口近傍に至る横搬送部601と、千円用中間プール部300Aの搬送口近傍から出金リジェクト部506に至る縦搬送部602と、各中間プール部300の搬送口近傍で搬送経路を切換える千円ゲート603A、五千円ゲート603Bおよび一万円ゲート603Cと、横搬送部601の中間部から入出金部100の入金リジェクト口104に至る入金リジェクト搬送部604と、該入金リジェクト搬送部604の始端部で搬送経路を切換える入金リジェクトゲート605とを備えて構成される。
【0021】
制御部700は、ホストからのコマンドや各種センサの検出信号を入力し、該入力に応じて各種アクチュエータを動作させる部分である。本実施形態の制御部700は、入金処理、収納処理、一括返却処理および出金処理を行うためのプログラムを備えており、以下、上記各処理の概略を説明する。
【0022】
入金処理は、入金コマンドの受信に応じて実行される。入金コマンドを受信すると、入出金部100の入出金口101を開閉するシャッタ105が開き、紙幣Pの投入を待つ。紙幣Pの束が入出金口101に投入されると、投入された紙幣Pの束は、仕切り板102の上側に取り込まれた後、識別部200に一枚ずつ順次繰り出され、その真偽および種類が識別される。紙幣Pが真券であると識別された場合には、その券種に対応するゲート603が開くと共に、紙幣Pが横搬送部601および縦搬送部602を経て対応する中間プール部300に送り込まれ、ここに集積される。一方、紙幣Pが偽券であると識別された場合には、入金リジェクトゲート605が開くと共に、紙幣Pが横搬送部601および入金リジェクト搬送部604を経て仕切り板102の下側に送り込まれ、ここに集積される。入出金部100から全ての紙幣Pが繰り出されると、入金リジェクト紙幣P(仕切り板102の下側集積紙幣P)の有無が判断される。入金リジェクト紙幣Pが無い場合には、そのまま入金処理を終了する一方、入金リジェクト紙幣Pが有る場合には、入金リジェクト紙幣Pを入出金口101から返却した後、入金処理を終了する。
【0023】
また、入金処理終了後、収納コマンドを受信すると、収納処理が実行され、各中間プール部300に集積された紙幣Pが各金庫400、500に収納される。一方、入金処理終了後、返却コマンドを受信すると、一括返却処理が実行される。一括返却処理においては、各中間プール部300に集積された紙幣Pが順次繰り出されると共に、繰り出された紙幣Pが縦搬送部602、横搬送部601および識別部200を経て入出金部100に送り込まれ、ここに集積される。その後、集積された紙幣Pを入出金口101から返却し、一括返却処理を終了する。
【0024】
出金処理は、出金コマンドの受信に応じて実行される。出金コマンドを受信すると、各金庫400、500内の紙幣Pが必要枚数だけ順次繰り出されると共に、繰り出された紙幣Pが縦搬送部602、横搬送部601および識別部200を経て入出金部100に送り込まれ、ここに集積される。その後、集積された紙幣Pを入出金口101から出金し、出金処理を終了する。また、出金処理中に出金リジェクト紙幣P(偽券、破損紙幣、重送紙幣等)が見つかった場合には、出金リジェクト処理が実行され、出金リジェクト部506に出金リジェクト紙幣Pが収納される。
【0025】
次に、本発明の要部である中間プール部300および金庫400(500)を詳細に説明する。図1に示されるように、紙幣入出金装置1のシャーシ2には、左側方に開口する3段の金庫装着室3が形成されている。各金庫装着室3の上部には、ユニット化された中間プール部300が組み付けられており、各中間プール部300には、縦搬送部602の動力源である縦搬送モータ606の動力が入力ギヤ302を介して伝動される。これにより、各中間プール部300において、縦搬送部602と同期した紙幣搬送(集積搬送および繰り出し搬送)を行うことが可能になる。
【0026】
図2は、中間プール部の内部平面図、図3は、中間プール部の内部左側面図である。これらの図に示されるように、中間プール部300は、縦搬送部602と同期して紙幣Pの集積搬送および繰り出し搬送を行うベルト搬送体303と、繰り出し搬送時に紙幣Pの先端部をピックアップし、該ピックアップした紙幣Pをベルト搬送体303との間で挟持搬送するピックアップローラ304と、繰り出し搬送時に紙幣Pの分離を促す分離ローラ305と、繰り出し搬送時に紙幣Pの走行を検知する繰り出しセンサ306と、繰り出し搬送時に下層の紙幣Pを制動する紙幣ブレーキ機構307と、集積搬送時に紙幣Pを一枚ずつ整然と集積させる紙幣集積機構308と、集積搬送時および繰り出し搬送時に所定のタイミングで紙幣Pを押し下げる押し下げ機構309と、上記紙幣集積機構308および押し下げ機構309を動作させるバタフライソレノイド310と、上記紙幣ブレーキ機構307を動作させる分離ソレノイド311とを備えて構成されている。
【0027】
一方、金庫400(500)は、各金庫装着室3における中間プール部300の下方空間に着脱自在に装着される。図1に示されるように、各金庫装着室3の前側には、それぞれ金庫施錠機構4が設けられている。金庫施錠機構4は、施錠操作および解錠操作に応じて出没する回動式のロックレバー4aを備えており、上記施錠操作に伴って突出したロックレバー4aが金庫400(500)に係合することにより、金庫400(500)の取り出しが規制される。また、図4に示されるように、各金庫装着室3の裏側(シャーシ2の右側面)には、リフト駆動機構5が設けられている。リフト駆動機構5は、リフトモータ6と、該リフトモータ6の正逆駆動に応じて回動するカム7と、該カム7に上方から接当するカムピン8と、該カムピン8を支軸9aを支点として上下動自在に支持するカムアーム9とを備えて構成され、リフトモータ6の正逆駆動に応じたカム7の回動により、カムピン8を上下動させる。そして、カムピン8は、シャーシ2に形成される円弧状(円弧中心は支軸9a)の長孔10を介して金庫装着室3に突出しており、金庫装着状態においては、金庫400(500)の側面に形成される同一形状の長孔406を介して金庫400(500)の内部に進入する。
【0028】
金庫400(500)は、前述したように、金庫内部を中間プール部300に連通させる上部開口401(501)と、該上部開口401(501)を開閉するシャッタ402(502)と、紙幣取扱者が紙幣Pを出し入れするための紙幣出し入れ口403(503)と、該紙幣出し入れ口403(503)を開閉するドア404(504)と、該ドア404(504)を施錠するドア施錠機構405(505)とを備えて構成されるが、さらに、その内部には、紙幣収納機構を備えている。尚、金庫400および金庫500における上記機構の構成は略同一であるため、以降は、金庫500の説明を省略する。
【0029】
図5は、リフトブレード上昇状態(繰り出しモード)を示す紙幣収納機構の正面図、図6は、リフトブレード上昇状態(繰り出しモード)を示す紙幣収納機構の右側面図、図7は、リフトブレード下降状態(初期状態)を示す紙幣収納機構の右側面図である。これらの図に示されるように、紙幣収納機構は、ベルト搬送体303の下方で紙幣Pを昇降させるステージ407と、該ステージ407を昇降自在に支持するパンタグラフ408と、上記ステージ407を上昇方向に付勢するステージバネ(引張コイルバネ)409と、金庫400の上端部に上下回動自在に設けられる左右一対のリフトアーム410と、該リフトアーム410の先端部に上下回動自在に設けられるリフトブレード(金属ブレード)411とを備えて構成される。
【0030】
パンタグラフ408は、金庫400の底部に設けられるベースプレート412と、ステージ407との間に伸縮自在に構成されており、その枢軸413は右側方に延出している。ステージバネ409は、枢軸413の延出部と金庫400の固定部との間に介設されると共に、中間部が複数の固定プーリ414に懸回されており、そのバネ力は、枢軸413を引き上げる方向、つまりステージ407を上昇させる方向に作用している。
【0031】
左右一対のリフトアーム410は、平面視でステージ407の左右両側に振り分け状に配置されると共に、その基端部同士が回動支軸410aを介して一体的に連結されている。右側のリフトアーム410には、作動プレート415が一体的に設けられており、その先端部には係合溝415aが形成されている。係合溝415aは、金庫400が装置本体に装着されたとき、リフト駆動機構5のカムピン8に係合し、リフトアーム410をリフト駆動機構5に連動連結させる。これにより、リフトアーム410がリフトモータ6の正逆駆動に応じて昇降動作することになる。さらに、作動プレート415には、プーリ416が設けられている。プーリ416には、ステージバネ409の中間部が懸回されており、そのバネ力は、プーリ416を引き下ろす方向に作用している。そのため、ステージバネ409を利用してリフトアーム410を下方に付勢できる許りでなく、リフトアーム410の上昇動作時に、ステージバネ409を介してステージ407を引き上げることが可能になる。
【0032】
リフトブレード411は、平面視で紙幣P(ステージ407)の幅方向両端部に重合するようにリフトアーム410の先端部に取り付けられている。リフトブレード411の前後中央位置は、左右方向(紙幣幅方向)を向く第一支軸417と、前後方向(紙幣長さ方向)を向く第二支軸418とを介してリフトアーム410の先端部に支持されている。第一支軸417を支点とするリフトブレード411の回動は自由であり、紙幣Pの押圧反力または紙幣Pとの接触抵抗によってリフトブレード411が略平行姿勢に保たれる。一方、第二支軸418を支点とするリフトブレード411の回動は、正面視で略平行となる位置が上限であり、常時は復帰バネ419の付勢力で上限に位置する。また、図7に示されるように、リフトアーム410がステージバネ409の付勢力またはリフトモータ6の駆動力で金庫400内に位置するときは、リフトブレード411がリフトアーム410と略一直線となり、金庫400の上端部に沿って格納される。以下、リフトブレード411の作用を図8〜図10に沿って説明する。
【0033】
図8は、集積モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図、図9は、返却モードおよび収納モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図、図10は、収納モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図である。図8に示されるように、集積モードにおいては、リフトブレード411が収納紙幣Pの両端部を押えながら集積ポジションAまで移動する。入金紙幣Pは、ベルト搬送体303とリフトブレード411との間に順次搬入され、リフトブレード411上に集積される。これにより、リフトブレード411は、入金紙幣Pと収納紙幣Pとを仕切る仕切り部材として機能することになる。集積処理完了後、顧客の要求に応じて入金紙幣Pを返却する場合は、図9に示されるように、リフトブレード411が返却ポジションBまで上昇する。このときリフトブレード411上の入金紙幣Pは、ベルト搬送体303に押し当てられ、ベルト搬送体303の繰り出し搬送動作に伴って中間プール部300から順次搬出される。一方、集積処理完了後、入金確定操作に応じて入金紙幣Pを金庫400に収納する場合は、図9に示されるように、リフトブレード411が返却ポジションBを越えて上限ポジションCまで上昇する。その途中、入金紙幣Pがベルト搬送体303との接当により上昇が規制されると、リフトブレード411は、復帰バネ419に抗して下方に退避回動すると共に、入金紙幣Pの側面をなぞりながら入金紙幣Pの上方に移動し、その後、復帰バネ419の付勢力で平行姿勢に復帰する。そして、上限ポジションCまで上昇したリフトブレード411は、図10に示されるように、反転下降して入金紙幣Pおよび収納紙幣Pを押し下げ、金庫400内に収納することになる。また、繰り出しモードにおいては、リフトブレード411が上限ポジションCの近傍まで上昇する。このときステージ407上の収納紙幣Pは、ベルト搬送体303に押し当てられ、ベルト搬送体303の繰り出し搬送動作に伴って中間プール部300から順次搬出される。
【0034】
図11は、紙幣集積機構を示す中間プール部の内部平面図、図12は、紙幣集積機構を示す中間プール部の内部左側面図である。これらの図に示されるように、紙幣集積機構308は、平面視で紙幣P(ステージ407)の幅方向両端部に重合するように設けられる左右一対のバタフライ(金属バタフライ)308aと、各バタフライ308aを上下回動自在に支持するバタフライ支軸308bと、前記バタフライソレノイド310の駆動に応じて一対のバタフライ308aを跳ね上げ動作させるバタフライ駆動リンク308cとを備えて構成されている。また、バタフライ308aおよびバタフライ支軸308bは、導電性金属部材を用いて一体的に形成されると共に、絶縁性の軸受部材308dを介して中間プール部300のフレーム部に取り付けられている。
【0035】
図13は、集積モード(集積紙幣少量)におけるバタフライの作用を示す左側面図および正面図、図14は、集積モード(集積紙幣多量)におけるバタフライの作用を示す左側面図および正面図である。集積モードにおける紙幣受け入れ待機状態では、バタフライ308aが下側位置にあり、搬送口301から送り込まれる紙幣Pはバタフライ308aの上に搬入される。バタフライ308aは、紙幣Pの搬入途中で跳ね上げ動作して紙幣Pの上方へ移動し、その後、下降して紙幣Pの左右両端部を押える。この一連の動作を繰り返すことにより、複数枚の紙幣Pが前記リフトブレード411上に整然と集積されることになる。また、集積モードにおいては、バタフライ308aが所定の下降ポジションを維持するようにリフトブレード411が下降制御される。これにより、集積紙幣Pの量に拘わらず、ベルト搬送体303の下方に一定の紙幣搬入スペースが確保されることになる。
【0036】
上記バタフライ308aは、平面視でリフトブレード411に重合するように配置されており、少なくともリフトブレード411が前記返却ポジションBの近傍に位置する状態では、バタフライ308aの動作範囲がブレード位置にオーバーラップする。つまり、この状態でバタフライソレノイド310をOFFにすると、バタフライ308aがリフトブレード411に上方から接当するが、図15の(A)に示されるように、リフトブレード411上に紙幣Pが有る場合には、バタフライ308aとリフトブレード411とが絶縁体である紙幣Pを介して分離され、また、図15の(B)に示されるように、リフトブレード411上に紙幣Pが無い場合には、バタフライ308aとリフトブレード411とが直接接触することになる。
【0037】
ところで、左右一対のリフトブレード411は、導電性金属部材を用いて形成されると共に、アースもしくはリフトブレード支持部材(リフトアーム410、回動支軸410a等)を介して相互に電気的に接続され、導通チェック回路を構成する。つまり、図15の(B)に示されるように、バタフライ308aとリフトブレード411とが直接接触する状態では、金庫400側の導通チェック回路を介して左右のバタフライ308aが電気的に接続されることになる。
【0038】
図16は、紙幣検出回路を示すブロック図である。この図に示されるように、制御部700には、リフトブレード411上における紙幣Pの有無を検出する紙幣検出回路701が構成されている。紙幣検出回路701は、CPU702の出力端子を左右何れか一方のバタフライ308aに接続させる送信回路703と、CPU702の入力端子を他方のバタフライ308aに接続させる受信回路704とを備えている。送信回路703は、電源(5V)に接続される一方、受信回路704は、ダイオード705を介してアースに接続されている。これにより、金庫400を経由するバタフライ308a同士の導通チェック回路が構成される。上記電源から一方のバタフライ308aに至る経路と、他方のバタフライ308aからアースに至る経路には、それぞれ直流成分遮断用のコンデンサ706が介設されており、該コンデンサ706で直流成分を遮断することによって、接点(バタフライ308a、リフトブレード411)における火花の発生を抑え、接点の劣化を防止している。上記CPU702の入出力端子は、それぞれアンプ707、708を介して導通チェック回路に接続されている。CPU702は、紙幣検出要求を受けると、所定周波数(100KHz)のパルスをソフトウェア上で生成し、これを出力端子から所定時間(100ms)だけ出力する。出力されたパルスは、アンプ707で増幅されると共に、コンデンサ706を通って一方のバタフライ308aから他方のバタフライ308aに向けて送信される。バタフライ308aがリフトブレード411に接触している場合には、送信パルスが金庫400を経由して受信回路704に流れる。このとき接点には、所定値(100mA)の電流が流れるものの、その電流は交流成分(パルス)であるため、接点における火花の発生が抑えられると共に、その電圧変化によって接点の絶縁皮膜を突破(破壊)することが可能になる。受信回路704側において上記パルスを受信すると、パルスはコンデンサ706を通ってアンプ708で増幅され、CPU702の入力端子に至る。パルスの電流値が所定値以上である場合、導通チェック回路が導通状態であると判断され、該判断に基づいてリフトブレード411上における紙幣Pの有無が判定されることになる。
【0039】
図17は、制御部の入出力を示すブロック図である。この図に示されるように、制御部700には、前述したリフトモータ6、繰り出しセンサ306、バタフライソレノイド310、分離ソレノイド311、縦搬送モータ606および紙幣検出回路701に加え、リフトモータ6のポジションを検知するリフトポジションセンサ11、中間プール部300の搬送口301で紙幣Pの通過を検知する中間通過センサ312、バタフライ308aのポジションを検知するバタフライポジションセンサ313、横搬送部601を搬送動作させる横搬送モータ607等が接続されている。以下、制御部700による返却計数繰り出し制御(返却モード)および返却計数終了認識制御をフローチャートに基づいて説明する。
【0040】
図18は、返却計数繰り出し制御の制御手順を示すフローチャートである。この図に示されるように、返却計数繰り出し制御は、返却コマンドの受信(S1801)に応じて実行される。返却コマンドを受信すると、繰り出す金種に対応する中間プール部300のゲート603を開く(S1802)と共に、繰り出す金種以外のリフトモータ6を下降ポジションへ移動する(S1803)。その後、横搬送モータ607および縦搬送モータ606を上り駆動する(S1804、S1805)と共に、繰り出す金種のリフトモータ6を返却初期ポジションへ移動し(S1806)、繰り出しセンサ306で紙幣Pの繰り出し走行を判断する(S1807)。この状態では、繰り出しセンサ306の検出信号が所定時間内(20ms)に変化したか否かを判断しつつ、リフトモータ6を所定時間(10ms)上昇駆動(S1808)させており、これを紙幣Pが繰り出し走行を開始するまで続ける。紙幣Pが繰り出し走行を始めた後、中間通過センサ312が繰り出し紙幣Pの先端を検知(S1809)してから15ステップ搬送した時点(S1810)で分離ソレノイド311をONにし(S1811)、さらに、中間通過センサ312が繰り出し紙幣Pの後端を検知(S1812)した時点で計数処理を行う(S1813)。その後、返却計数終了認識制御が終了認識状態か否かを判断し(S1814)、該判断がYES(はい)の場合は、返却計数処理終了ルーチンを実行(S1815)して返却計数繰り出し制御を終了する。一方、上記判断がNO(いいえ)の場合は、70ステップ搬送後(S1816)に分離ソレノイド311をOFFにし(S1817)、ステップS1807に戻って返却繰り出し処理を継続する。
【0041】
図19は、返却計数終了認識制御の制御手順を示すフローチャートである。この図に示されるように、返却計数終了認識制御は、一括返却処理中(S1901)で、且つ、繰り出し処理中(S1902)である場合に実行される。まず、返却繰り出し処理における重送の有無を判断し(S1903)、ここで重送が無いと判断した場合には、返却繰り出し枚数が記憶集積枚数(入金集積処理時の記憶データ)に到達(S1904)したことに応じて計数終了とする(S1905)。一方、重送有りと判断した場合には、前記紙幣検出回路701による導通チェックを開始(S1906)すると共に、導通状態が否かを判断し(S1907)、ここで導通状態であると判断した場合には、集積紙幣Pを全て返却したと判定し、計数終了とする(S1905)。また、導通チェック中は、返却繰り出し処理枚数が実質記憶集積枚数(記憶集積枚数−重送回数)を越えないことを確認(S1908)しており、この確認結果がNO(いいえ)になった場合は、キャンセルエラーとする(S1909)。
【0042】
以上の如く本実施形態によれば、紙幣入出金装置1は、紙幣Pを収納する金庫400と、前記金庫400上に紙幣Pを集積する中間プール部300と、前記中間プール部300に搬入される紙幣Pを1枚ずつ前記金庫400上に押し付け、且つ、前記金庫400上に紙幣Pが有る場合に前記金庫400と電気的に分離される一方、前記金庫400上に紙幣Pが無い場合に前記金庫400と電気的に接続される紙幣集積機構308と、前記紙幣集積機構308側と金庫400側との導通チェックに基づいて、前記金庫400上における紙幣Pの有無を検出する紙幣検出回路701とを備えて構成される。これにより、ホトセンサによる検出が不可能な状況であっても、金庫400上における紙幣Pの有無を検出することができ、しかも、導通チェックに基づいて紙幣Pの有無を検出するものでありながら、既存の部材(紙幣集積機構308等)を利用して導通チェック回路を構成することにより、部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【0043】
また、前記紙幣集積機構308は、紙幣Pの両端部を前記金庫400上に押し付ける一対のバタフライ308aを備え、前記紙幣検出回路701は、前記バタフライ308a同士の導通チェックに基づいて、前記金庫400上における紙幣Pの有無を検出するため、紙幣集積機構308側の配線のみで金庫400上における紙幣Pの有無を検出することができ、その結果、金庫400側の配線を不要にして部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【0044】
また、前記金庫400は、紙幣Pの両端部を下側から支え、且つ、相互に電気的に接続される一対のリフトブレード411を備え、前記一対のバタフライ308aは、前記一対のリフトブレード411上に紙幣Pが無い場合に、それぞれ前記各リフトブレード411に対して接触されるため、リフトブレード411を利用して導通チェック回路を構成することができ、その結果、専用部材を設ける場合に比して部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【0045】
また、前記一対のリフトブレード411は、アースまたはブレード支持部材(リフトアーム410、回動支軸410a等)を介して相互に電気的に接続されているため、一対のリフトブレード411を配線で接続することが不要になり、その結果、部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【0046】
また、前記一対のリフトブレード411は、集積した紙幣Pを収納する金庫400に対し、その内外に出退自在に取り付けられると共に、その出退動作によってリフトブレード411上の紙幣Pを前記金庫400内に取り込むよう構成されているため、リフトブレード411上に集積される紙幣Pの有無を、金庫400に収納される紙幣Pと区別した状態で検出することができる。
【0047】
また、前記紙幣検出回路701は、前記一方のバタフライ308a側から所定波形のパルスを送出する送信回路703と、前記他方のバタフライ308a側で前記パルスを受信する受信回路704と、前記受信回路704の受信信号に基づいて、前記金庫400上における紙幣Pの有無を判定するCPU702とを備えるため、導通チェックに基づいて紙幣Pの有無を検出するものでありながら、接点(バタフライ308a、リフトブレード411)の劣化や、劣化に伴う接触不良を回避し、精度の高い検出を行うことができる。
【0048】
また、前記一方のバタフライ308a側における送信回路703及び前記他方のバタフライ308a側における受信回路704に、それぞれ直流成分遮断用のコンデンサ706を備えるため、火花の発生要因である直流成分を遮断して接点(バタフライ308a、リフトブレード411)の劣化を防止できる。
【0049】
また、入金紙幣Pを返却する際には、前記リフトブレード411上の紙幣Pを繰り出し搬送する工程と、前記バタフライ308aと前記リフトブレード411との導通チェックに基づいて、前記リフトブレード411上における紙幣Pの有無を判定する工程と、前記リフトブレード411上に紙幣Pが無いと判定したとき、紙幣Pの繰り出しを終了する工程とを実行するため、重送等の発生によって繰り出し処理枚数を正確に認識できない状況であっても、リフトブレード411上における紙幣Pの有無を正確に判断し、適正な終了処理を行うことができる。
【0050】
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明した。しかしながら本発明は前記実施形態に示した事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその変更、改良等が可能であることは明らかである。
【0051】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、ホトセンサによる検出が不可能な状況であっても、金庫上における紙幣の有無を検出することができ、しかも、導通チェックに基づいて紙幣の有無を検出するものでありながら、既存の部材を利用して導通チェック回路を構成することにより、部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙幣入出金装置の内部側面図である。
【図2】中間プール部の内部平面図である。
【図3】中間プール部の内部左側面図である。
【図4】リフト駆動機構の左側面図である。
【図5】リフトブレード上昇状態(繰り出しモード)を示す紙幣収納機構の正面図である。
【図6】リフトブレード上昇状態(繰り出しモード)を示す紙幣収納機構の右側面図である。
【図7】リフトブレード下降状態(初期状態)を示す紙幣収納機構の右側面図である。
【図8】集積モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図である。
【図9】返却モードおよび収納モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図である。
【図10】収納モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図である。
【図11】紙幣集積機構を示す中間プール部の内部平面図である。
【図12】紙幣集積機構を示す中間プール部の内部左側面図である。
【図13】集積モード(集積紙幣少量)におけるバタフライの作用を示す左側面図および正面図である。
【図14】集積モード(集積紙幣多量)におけるバタフライの作用を示す左側面図および正面図である。
【図15】紙幣の有無によるバタフライとリフトブレードとの関係変化を示す説明図である。
【図16】紙幣検出回路を示すブロック図である。
【図17】制御部の入出力を示すブロック図である。
【図18】返却計数繰り出し制御の制御手順を示すフローチャートである。
【図19】返却計数終了認識制御の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
P 紙幣
1 紙幣入出金装置
100 入出金部
200 識別部
300 中間プール部
303 ベルト搬送体
308 紙幣集積機構
308a バタフライ
310 バタフライソレノイド
311 分離ソレノイド
400 金庫
407 ステージ
411 リフトブレード
500 金庫
600 紙幣搬送部
700 制御部
701 紙幣検出回路
702 CPU
703 送信回路
704 受信回路
706 コンデンサ
Claims (8)
- 紙幣を収納する金庫と、
前記金庫上に紙幣を集積する中間プール部と、
前記中間プール部に搬入される紙幣を1枚ずつ前記金庫上に押し付ける紙幣集積機構であって、前記金庫上に紙幣が有る場合に前記金庫と電気的に分離される一方、前記金庫上に紙幣が無い場合に前記金庫と電気的に接続されるものと、
前記紙幣集積機構側と金庫側との導通チェックに基づいて、前記金庫上における紙幣の有無を検出する紙幣検出手段と、
を備えることを特徴とする紙幣入出金装置。 - 前記紙幣集積機構は、紙幣の両端部を前記金庫上に押し付ける一対の金属バタフライを備え、
前記紙幣検出手段は、前記金属バタフライ同士の導通チェックに基づいて、前記金庫上における紙幣の有無を検出することを特徴とする請求項1に記載の紙幣入出金装置。 - 前記金庫は、紙幣の両端部を下側から支え、且つ、相互に電気的に接続される一対の金属ブレードを備え、
前記一対の金属バタフライは、前記一対の金属ブレード上に紙幣が無い場合に、それぞれ前記各金属ブレードに対して接触されることを特徴とする請求項2に記載の紙幣入出金装置。 - 前記一対の金属ブレードは、アースまたはブレード支持部材を介して相互に電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の紙幣入出金装置。
- 前記一対の金属ブレードは、前記紙幣を集積して収納する金庫に対し、その内外に出退自在に取り付けられると共に、前記金属ブレードの出退動作によって該金属ブレード上の紙幣を前記金庫内に取り込むよう構成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の紙幣入出金装置。
- 前記紙幣検出手段は、前記一対の金属バタフライの一方側から所定波形のパルスを送出するパルス送出手段と、前記一対の金属バタフライの他方側で前記パルスを受信するパルス受信手段と、前記パルス受信手段の受信信号に基づいて、前記金庫上における紙幣の有無を判定する判定手段とを備えることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の紙幣入出金装置。
- 前記一方の金属バタフライ側におけるパルス送出経路及び前記他方の金属バタフライ側におけるパルス受信経路に、それぞれ直流成分遮断用のコンデンサを備えることを特徴とする請求項6に記載の紙幣入出金装置。
- 請求項3〜7の何れかに記載の紙幣入出金装置における制御方法であって、
紙幣返却指令に応じて前記金属ブレード上の紙幣を繰り出し搬送する工程と、
前記金属バタフライと前記金属ブレードとの導通チェックに基づいて、前記金属ブレード上における紙幣の有無を判定する工程と、
前記金属ブレード上に紙幣が無いと判定したとき、紙幣の繰り出しを終了する工程と、を備えることを特徴とする紙幣入出金装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001104476A JP4912532B2 (ja) | 2001-04-03 | 2001-04-03 | 紙幣入出金装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001104476A JP4912532B2 (ja) | 2001-04-03 | 2001-04-03 | 紙幣入出金装置およびその制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002298195A JP2002298195A (ja) | 2002-10-11 |
JP4912532B2 true JP4912532B2 (ja) | 2012-04-11 |
Family
ID=18957331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001104476A Expired - Fee Related JP4912532B2 (ja) | 2001-04-03 | 2001-04-03 | 紙幣入出金装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4912532B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8684155B2 (en) * | 2011-06-27 | 2014-04-01 | Japan Cash Machine Co., Ltd. | Document handler for table games |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3515400B2 (ja) * | 1998-12-11 | 2004-04-05 | ローレルバンクマシン株式会社 | 紙幣処理機 |
JP4312887B2 (ja) * | 1999-07-21 | 2009-08-12 | 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 | 紙葉スタックユニット |
-
2001
- 2001-04-03 JP JP2001104476A patent/JP4912532B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002298195A (ja) | 2002-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4567353B2 (ja) | 紙葉類取扱装置、自動取引装置、及び紙葉類搬送装置 | |
JP2005259086A (ja) | 紙葉類取扱装置 | |
JP2006309785A (ja) | 紙幣取扱装置 | |
JP4815064B2 (ja) | 紙幣入出金装置 | |
JP4174442B2 (ja) | 紙葉類束高さ検出方法、及び紙葉類取扱装置 | |
JP3865171B2 (ja) | 紙幣取扱装置 | |
JP4912532B2 (ja) | 紙幣入出金装置およびその制御方法 | |
JP4746189B2 (ja) | 紙幣入出金装置及びその制御方法 | |
JP2002298192A (ja) | 絶縁体検出装置および紙幣取扱い装置 | |
JP2002255459A (ja) | 紙幣入出金装置及びその制御方法 | |
JP4469099B2 (ja) | 紙幣入出金装置およびその制御方法 | |
JP5123449B2 (ja) | 紙幣入出金装置およびその制御方法 | |
JP4912534B2 (ja) | 紙幣入出金装置 | |
JP5123450B2 (ja) | 紙幣集積装置 | |
JP4746199B2 (ja) | 紙幣入出金装置 | |
JP4469098B2 (ja) | 紙幣入出金装置およびその制御方法 | |
JP4746194B2 (ja) | 紙幣入出金装置 | |
JP4743981B2 (ja) | 紙幣入出金装置 | |
JP2002251650A (ja) | 紙幣入出金装置及びその制御方法 | |
KR100832050B1 (ko) | 종이류 취급 장치, 자동 거래 장치 및 종이류 반송 장치 | |
KR100610999B1 (ko) | 지폐류 입출금기에서 출금기의 출금제어장치 및 그 방법 | |
JP2002288708A (ja) | 紙幣入出金装置 | |
JP2002298191A (ja) | 紙幣入出金装置およびその制御方法 | |
JPH08147530A (ja) | 紙幣一括払出装置 | |
JP4745509B2 (ja) | 紙幣入出金装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080305 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110620 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111227 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4912532 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |