JP4911508B2 - 不揮発性半導体記憶装置及びその動作方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその動作方法 Download PDF

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Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、フラッシュメモリのような、フローティングゲートに電荷を蓄積することによってデータを記憶する不揮発性半導体記憶装置の、データ読み出し技術に関する。
フラッシュメモリのような、トランジスタのフローティングゲートに電荷を蓄積することによってデータを記憶する不揮発性半導体記憶装置では、一般に、メモリセルからのデータの読み出しにリファレンスセルが使用される。最も典型的には、リファレンスセルを用いてリファレンス電流が生成され、そのリファレンス電流とメモリセルから得られるセル電流とを比較することにより、当該メモリセルに記憶されているデータが判別される。なお、本明細書において、フローティングゲートとは、導体のみならず、例えばMONOSセル(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconductor cell)のように、離散的に電荷を蓄積する絶縁体を含む意味で使用されていることに留意されたい。
リファレンスセルを用いてメモリセルからのデータの読み出しを行う不揮発性半導体記憶装置は、例えば、特開平8−190797号公報に開示されている。図1は、この公報に開示されている不揮発性半導体記憶装置を示している。公知のその不揮発性半導体記憶装置は、フローティングゲートを備えるメモリセル102と、リファレンスセル116a、116bと、ワード線118と、ビット線122とを備えている。ワード線118は、行デコーダ120に接続され、ビット線122は、列デコーダ124に接続されている。更に、書き込み電圧駆動回路126が列デコーダ124に接続され、読み出し電圧駆動回路128が行デコーダ120と列デコーダ124に接続されている。書き込みに必要な電圧は、書き込み電圧駆動回路126から列デコーダ124に供給され、読み出しに必要な電圧は、読み出し電圧駆動回路128から行デコーダ120と列デコーダ124に供給される。
図1の不揮発性半導体記憶装置では、一本のワード線118には、2つのリファレンスセル116a、116bが接続されている。2つのリファレンスセル116a、116bのうちの一方は「書き込み状態」にされ、他方は「消去状態」にされる。読み出し動作時には、ワード線118が選択され、選択されたそのワード線118に接続された2つのリファレンスセル116a、116bを流れる電流i0、i1を用いてリファレンス電流ireが生成される。詳細には、変換回路130、変換回路132、プラス回路134、及び変換回路136によってリファレンスセル116a、116bを流れる電流i0、i1が演算され、これにより、電流i0、i1の中間の電流レベルを有する電流が生成される。生成されたこの電流がリファレンス電流ireとして使用される。メモリセル102に記憶されているデータは、リファレンス電流ireとメモリセル102を流れるセル電流とを差動アンプ138を用いて比較することによって判別される。
特開平8−190797号公報
しかしながら、図1の不揮発性半導体記憶装置には、下記の3つの問題点がある。
第1に、図1の不揮発性半導体記憶装置は、読み出しに使用される回路の規模が大きくなるという問題点がある。図1の不揮発性半導体記憶装置では、各ワード線に「書き込み状態」と「消去状態」の2種類のリファレンスセルを接続する必要がある。これは、必要なリファレンスセルの数を増加させ、読み出しに使用される回路の規模を増大させる。加えて、図1の不揮発性半導体記憶装置では、「書き込み状態」のリファレンスセルから得られる電流と「消去状態」のリファレンスセルから得られる電流の中間の電流を生成する回路(例えば、変換回路130、変換回路132、プラス回路134、及び変換回路136)が必要であり、このことも読み出しに使用される回路の規模を増大させる。
第2に、図1の不揮発性半導体記憶装置は、動作シーケンスや構成が複雑であるという問題点がある。図1の不揮発性半導体記憶装置は、「書き込み状態」と「消去状態」の2種類のリファレンスセルを備えているから、従って、メモリセル102からデータを読み出す際には、少なくとも一度は書き込み動作を行う必要があり、これは、動作シーケンスを複雑にする。加えて、リファレンスセルを「書き込み状態」に維持するためには、動作シーケンスや構成に特殊な方法を使用する必要がある。例えば、「書き込み状態」のリファレンスセルが、メモリセル102と同一のウェルに形成されている場合には、メモリセル102の消去動作の後、リファレンスセルに対して書き込み動作を行う必要がある。これは、動作シーケンスを複雑にする。「書き込み状態」のリファレンスセルをメモリセル102とは別のウェルに形成することで動作シーケンスの複雑化は回避可能であるが、これは、不揮発性半導体記憶装置の構成を複雑にしてしまう。
第3に、図1の不揮発性半導体記憶装置は、リファレンス電流の微調整が、実際上、難しいという問題点がある。図1の不揮発性半導体記憶装置では、リファレンス電流の調節は、変換回路130、変換回路132、変換回路136の倍率を変化させることにより行われ得るが、これは、実装上、容易なことではない。例えば、変換回路130、変換回路132、変換回路136としてカレントミラーを使用する場合には、ミラー比を変えるために、様々なゲート幅を有するトランジスタを集積化する必要がある。この場合、リファレンス電流の微調整するためには、異なるゲート幅を有するトランジスタを数多く集積化する必要がある。これは、回路規模を増大させるために実際的ではない。一方で、カレントミラーに用意されているトランジスタの数を減らすと、リファレンス電流の微調整を行うことはできない。
上記の課題を解決するために、本発明は、以下に述べられる手段を採用する。その手段を構成する技術的事項の記述には、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号が付記されている。但し、付記された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲を限定的に解釈するために用いてはならない。
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、フローティングゲート(36、37)に電荷を蓄積するように構成されたメモリセル(21)と、メモリセル(21)のドレインもしくはソースとして使用される拡散層に接続される第1及び第2ビット線(BLi、/BLi)と、フローティングゲート(36、37)に電荷を蓄積するように構成されたリファレンスセル(22)と、第1及び第2ビット線(BLi、/BLi)から電気的に独立して設けられた、リファレンスセル(22)のドレインもしくはソースとして使用される拡散層に接続される第3及び第4ビット線(RBL、/RBL)と、メモリセル(21)から受け取ったメモリセル信号とリファレンスセル(22)から受け取ったリファレンス信号とから、メモリセル(21)に記憶されているデータを識別する読み出し回路(6,16)と、第3及び第4ビット線(RBL、/RBL)のうちソースとして使用するビット線の電圧レベルを制御するビット線電位制御部(7、17)とを備える。ビット線電位制御回路(7、17)は、メモリセル(21)からデータを読み出す読み出し動作時に、第1及び第2ビット線(RBL、/RBL)のうちソースとして使用するビット線を第1及び第2ビット線(BLi、/BLi)のうちソースとして使用するビット線の電圧レベルと異なる電圧レベルに制御する。
メモリセル(21)とリファレンスセル(22)の消去を行うときには、前記第1〜第4ビット線(BLi、/BLi、RBL、/RBL)の電圧レベルを全て等しく設定する。その後、メモリセル(21)にデータが書き込まれる。一方、リファレンスセル(22)にはデータは書き込まれず、消去状態のままに維持される。
このような構成の不揮発性半導体記憶装置によれば、図1の不揮発性半導体記憶装置のように消去状態と書き込み状態の一対のリファレンスセルを用意しなくても、前記リファレンスビット線の電圧レベルを制御することによって所望の信号レベルを有するリファレンス信号を生成することができる。また、リファレンスセルから得た信号を演算してリファレンス信号を生成する必要が無い。従って、読み出しに使用される回路の規模を小さくすることができる。
加えて、当該不揮発性半導体記憶装置は、前記リファレンスビット線の電圧レベルを制御することによって所望の信号レベルを有するリファレンス信号を生成できる。したがって、当該不揮発性半導体記憶装置は、リファレンス信号の信号レベルを容易に微調整することができる。
更に、リファレンスセル(22)の消去は、メモリセル(21)の消去と同じ電圧レベルで、且つ、同時に行われ、また、リファレンスセルに対する書き込み動作は不要であるので、動作シーケンスは簡便なものにすることができる。
本発明によれば、読み出しに使用される回路の規模を小さくし、更に、リファレンス信号の信号レベルを容易に微調整することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。添付図面において、同一の構成要素は、同一の符号によって参照される。必要がある場合、添数字を付記することによって複数の同一の構成要素を区別することがあるが、区別する必要が無い場合には、添数字は付記されない。
1.第1の実施形態
(不揮発性半導体記憶装置の構成)
図2は、本発明の第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示すブロック図であり、図3は、図2の不揮発性半導体記憶装置の構成の詳細図である。
図2に示されているように、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、メモリアレイ1と、リファレンスカラム2と、ローデコーダ3と、カラムデコーダ4と、プリチャージ回路5、センスアンプ6と、ビット線電位制御回路7と、ディスチャージ回路8と、接続スイッチ回路9とを備えている。
図3は、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の詳細を示す図である。第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、いわゆる、メモリセルとリファレンスセルのビット線が別々に設けられた、バーチャルグラウンド型のフラッシュメモリである。
具体的には、図3に示されているように、メモリアレイ1は、行列に並べられたメモリセル21を備えている。メモリアレイ1には、更に、メモリセル21の列に沿ってビット線BL0〜BLn、/BL0〜/BLnが設けられ、メモリセル21の行にそって選択ゲートSG0〜SGmと、コントロールゲートMG0〜MG(m+1)とが設けられている。同一のメモリセル21の列にそって配置された2本のビット線BLi、/BLiは、ビット線対を構成している。選択ゲートSG0〜SGmは、メモリセル21の行を選択するために使用されるワード線として機能する。コントロールゲートMG0〜MG(m+1)は、メモリセル21へのデータの書き込み及びメモリセル21からのデータの読み出しの制御に使用される。図を見やすくするために、図3には、4本のビット線BL0、/BL0、BL1、/BL1と、4本の選択ゲートSG0〜SG3と、5本のコントロールゲートMG0〜MG4しか図示されていないことに留意されたい。
図4A、図4Bは、メモリセル21の詳細な構造を示す断面図である。図4Aは、偶数番目の選択ゲートSG(2k)に対応するメモリセル21の構造を示し、図4Bは、奇数番目の選択ゲートSG(2k+1)に対応するメモリセル21の構造を示している。本実施形態では、メモリセル21は、いわゆる、ツインMONOS構造を採用しており、2ビットのデータを記憶するように構成されている。詳細には、各メモリセル21は、基板30に設けられたソース/ドレイン領域31、32と、ゲート酸化膜33、34、35と、シリコン窒化膜で形成されたフローティングゲート36、37と、シリコン酸化膜38、39とを備えている。ソース/ドレイン領域31、32は、それぞれ、ビット線BLi、/BLiに接続されている。フローティングゲート36は、(ビット線BLiに接続されている)ソース/ドレイン領域31に近い側に位置する方のフローティングゲートであり、フローティングゲート37は、(ビット線/BLiに接続されている)ソース/ドレイン領域32に近い側に位置する方のフローティングゲートである。
各メモリセル21では、それに対応する2本のコントロールゲートのうちの一方がフローティングゲート36に対向するように配置され、他方がフローティングゲート37に対向するように配置されている。詳細には、図4Aに示されているように、偶数番目の選択ゲートSG(2k)に対応するメモリセル21では(kは0以上の整数)、コントロールゲートMG(2k)がフローティングゲート36に対向するように設けられ、コントロールゲートMG(2k+1)がフローティングゲート37に対向するように設けられる。即ち、コントロールゲートMG(2k)がフローティングゲート36に対応付けられ、コントロールゲートMG(2k+1)がフローティングゲート37に対応付けられている。一方、図4Bに示されているように、奇数番目の選択ゲートSG(2k+1)に対応するメモリセル21では、コントロールゲートMG(2k+1)がフローティングゲート37に対向するように設けられ、コントロールゲートMG(2k+2)がフローティングゲート36に対向するように設けられる。即ち、コントロールゲートMG(2k+1)がフローティングゲート37に対応付けられ、コントロールゲートMG(2k+2)がフローティングゲート36に対応付けられている。
メモリセル21は、フローティングゲート36に蓄積された電荷として1ビットのデータを記憶し、フローティングゲート37に蓄積された電荷としてもう1ビットのデータを記憶する。更に、各メモリセル21の選択ゲートSGj及びその下方の部分は、選択トランジスタとして機能する。このように、メモリセル21は、データを記憶する2つのトランジスタと、1つの選択トランジスタとして機能するため、図3では、メモリセル21を3つの直列接続されたトランジスタとして図示している。
当業者に広く知られているように、このような構成のメモリセル21では、選択ゲートSGjと、コントロールゲートMGj、MG(j+1)と、ビット線BLi、/BLiの電圧レベルを適切に制御することにより、フローティングゲート36、37のうちの所望の一方にデータを書き込み、又は、所望の一方からデータを読み出すことが可能である。図3に示されているように、選択ゲートSGjと、コントロールゲートMGj、MG(j+1)の電圧レベルは、ローデコーダ3によって制御され、ビット線BLi、/BLiの電圧レベルは、それぞれ、ディスチャージ回路9のディスチャージスイッチ23、24によって制御される。後述されるように、ディスチャージスイッチ23、24は、それぞれ、ビット線BLi、/BLiを接地端子に接続し、ビット線BLi、/BLiを接地レベルVssにプルダウンする機能を有している。
留意すべきことは、各メモリセル21のソース/ドレイン領域31、32は、いずれもが、ソースとして使用され得ることである。ビット線BLiが接地レベルVssにプルダウンされる場合には、ビット線BLiに接続されているソース/ドレイン領域31がソースとして機能する。一方、ビット線/BLiが接地レベルVssにプルダウンされる場合には、ビット線/BLに接続されているソース/ドレイン領域32がソースとして使用される。
リファレンスカラム2には、フローティングゲートを有するリファレンスセル22が行列に並べられ、更に、リファレンスセル22の列に沿ってリファレンスビット線RBL、/RBLが設けられている。リファレンスセル22の構造は、ソース/ドレイン領域31、32が、それぞれ、リファレンスビット線RBL、/RBLに接続される点を除いては、図4A、図4Bに示されているメモリセル21の構造と同一である。リファレンスビット線RBL、/RBLは、それぞれ、接続スイッチ回路8の接続スイッチ25、26を介してビット線電位制御回路7に接続されている。メモリセル21と同様に、リファレンスメモリセル21のソース/ドレイン領域31、32は、そのいずれもがソースとして使用され得る。
本実施形態では、リファレンスセル22は、消去状態で使用される。即ち、リファレンスセル22は、リファレンスセル22のフローティングゲート36、37のいずれにも電荷が蓄積されていない状態で使用される。
加えて、メモリアレイ1とリファレンスカラム2とは、同一のウェルに形成される。これは、メモリアレイ1のメモリセル21と、リファレンスカラム2のリファレンスセル22とについて、同時に消去動作を行うことを可能にする点で重要である。即ち、全てのビット線BL0〜BLn、/BL0〜/BLnを所定の正の電圧レベル(例えば、4.5V)に設定し、全てのコントロールゲートMG0〜MG(m+1)を所定の負の電圧レベル(例えば、−3V)に設定し、全ての選択ゲートSGを、例えば接地レベルVssに設定することにより、メモリセル21とリファレンスセル22のデータを同時に消去することができる。
ローデコーダ3は、選択ゲートSG0〜SGmとコントロールゲートMG0〜MGm+1の電圧レベルを制御し、これにより、メモリセル21の行の選択、及び各メモリセル21におけるフローティングゲート36、37の選択を行う。
カラムデコーダ4は、カラムスイッチ41〜44を備えている。カラムスイッチ41は、ビット線BL0〜BLnとセンスアンプ6の間に接続されており、カラムスイッチ42は、ビット線/BL0〜/BLnとセンスアンプ6の間に接続されている。一方、カラムスイッチ43は、リファレンスビット線RBLとセンスアンプ6の間に接続されており、カラムスイッチ44は、リファレンスビット線/RBLとセンスアンプ6の間に接続されている。カラムデコーダ4は、カラムスイッチ41、42を用いて所望のビット線BLi(又は/BLi)を選択的にセンスアンプ6の入力INiに接続し、これにより、メモリセル21の列を選択する。更に、カラムデコーダ4は、カラムスイッチ43、44を用いてリファレンスビット線RBL、/RBLのうちの一方をセンスアンプ6のリファレンス入力RINに接続する。
プリチャージ回路5は、PMOSトランジスタで形成されたプリチャージスイッチ51〜54を備えている。プリチャージスイッチ51、52は、それぞれ、ビット線BL0〜BLn、/BL0〜/BLnをプリチャージレベルVPREにプリチャージするために使用され、プリチャージスイッチ53、54は、それぞれ、リファレンスビット線RBL、/RBLをプリチャージレベルVPREにプリチャージするために使用される。一実施形態では、プリチャージレベルVPREは、電源レベルVddに一致される。
センスアンプ6は、選択されたメモリセル21に記憶されているデータを識別する回路である。詳細には、センスアンプ6は、PMOSトランジスタ61、62と、インバータ63とを備えている。PMOSトランジスタ61のソースは、電源レベルVddを有する電源端子に接続され、ドレインは、リファレンス入力RINに接続されている。同様に、PMOSトランジスタ62のソースは、電源レベルVddを有する電源端子に接続され、ドレインは、データ入力INiに接続されている。PMOSトランジスタ61のゲートは、ドレインに接続されると共に、PMOSトランジスタ62のゲートに共通に接続されている。インバータ63の入力は、PMOSトランジスタ62のドレインに接続されている。インバータ63の出力が、データ出力Dとして使用される。
このような構成のセンスアンプ6では、データ入力INiから流れ出す電流(メモリセル電流)がリファレンス入力RINから流れ出す電流(リファレンス電流)よりも大きいとデータ出力Dが”High”レベル(電圧レベルVdd)にプルアップされ、そうでない場合、データ出力Dが”Low”レベル(接地レベルVss)にプルダウンされる。
ビット線電位制御回路7は、リファレンスビット線RBL、/RBLの電圧レベルを制御する機能を有している。後述されるように、読み出し動作時にビット線電位制御回路7がリファレンスビット線RBLをビット線BL0〜BLnと独立して制御し、リファレンスビット線/RBLをビット線/BL0〜BLnと独立して制御することが本実施形態の半導体不揮発性装置において重要である。
(読み出し動作)
以下では、本実施形態の半導体不揮発性記憶装置の動作について説明する。本実施形態における読み出し動作の重要な点の一つは、リファレンスセル22のソースの電圧レベルが、メモリセル21のソースの電圧レベルと独立して制御され、これにより、リファレンスセル22を流れるリファレンス電流が所望の電流レベルに制御されることである。リファレンスセル22のソースの電圧レベルが変化すると、ソース−ドレイン間の電圧が変化し、更に、基板効果によってリファレンスセル22の閾値電圧が変化する。これらの効果により、リファレンス電流は、リファレンスセル22のソースの電圧レベルに応じて変動する。本実施形態では、リファレンスセル22のソースの電圧レベルを適切に制御することにより、リファレンス電流が所望の電流レベルに制御される。
本実施形態では、リファレンスセル22が、予め消去状態(即ち、リファレンスセル22のフローティングゲート36、37に電荷が蓄積されていない状態)に設定される。更に、読み出しが行われるメモリセル21のソースが、接地レベルVssに設定されるとともに、リファレンス電流の生成に使用されるリファレンスセル22のソースが、接地レベルVssよりも高い電圧レベルαに設定される。これにより、メモリセル21が「書き込み」状態にある場合のメモリセル電流と、「消去状態」状態にある場合のメモリセル電流との中間の電流レベルを有するリファレンス電流が生成される。このようにして生成されたリファレンス電流と、メモリセル21を流れるメモリセル電流とを比較することにより、メモリセル21に記憶されているデータが判別される。
このような読み出し方法の利点は、3つある。1つは、読み出しに使用される回路の規模を小さくすることができる点である。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、読み出し動作を行うために、「消去状態」のリファレンスセル22しか必要としない;「書き込み状態」のリファレンスセルは、読み出し動作に使用されない。加えて、リファレンスセル22から得られた電流を、そのままリファレンス電流として使用可能である;図1の不揮発性半導体記憶装置のように、中間の電流を生成する回路は必要ない。したがって、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、読み出しに使用される回路の規模を小さくすることができる。
第2に、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、動作シーケンスや構成を簡単にできる。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、「消去状態」のリファレンスセル22しか使用されないから、リファレンスセル22に対して書き込み動作を行う必要がない。また、「消去状態」のリファレンスセル22をメモリセル21と同一のウェルに形成しても、動作の上で何ら問題がない。メモリセル21とリファレンスセル22との両方に対して消去動作を行うことは、リファレンスセル22の機能を何ら阻害しない。したがって、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、動作シーケンスや構成を簡単にできる。
更に、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、リファレンス電流の微調整が容易であるという利点がある。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置では、リファレンス電流は、リファレンスセル22のソースの電圧レベルによって制御される。リファレンスセル22のソースの電圧レベルは微調整が容易であり、よって、リファレンスセル22によって生成されるリファレンス電流の微調整も容易である。
以下では、図5A、5Bを参照しながら、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作について更に詳細に説明する。以下の説明では、選択ゲートSG2に接続されているメモリセル21に記憶されているデータの読み出しについて説明するが、他の選択ゲートSGkに接続されているメモリセル21の読み出し動作も同様にして行えることは、当業者には自明的であろう。
まず、選択ゲートSG2に接続されているメモリセル21のビット線/BL0〜/BLnの側に位置するフローティングゲート36に記憶されているデータの読み出し動作について説明する。図5Aは、フローティングゲート36に記憶されているデータの読み出し動作を説明する概念図である。
初めに、読出し動作が開始される前の状態について説明する。まず、カラムデコーダ4のカラムスイッチ41、42、43、44はターンオフ、プリチャージ回路5のプリチャージスイッチ51、52、53、54はターンオフされている。また、コントロールゲートMGは、正の電圧レベルVCLにプルアップされている。電圧レベルVCLは、例えば1。8Vである。また、選択ゲートSGは接地レベルVssにプルダウンされている。また、ビット線電位制御回路7は、接地レベルVssよりも高く電源レベルVddよりも低い所定の電圧レベルαを出力しており、さらに、ディスチャージスイッチ23、24、及び接続スイッチ25、26はターンオンされている。これにより、ビット線BL0〜BLn及び/BL0〜/BLnは接地レベルVssにプルダウン、リファレンスビット線RBL及び/RBLはαに設定される。本実施形態においては、読出し動作はこの状態から開始される。
続いて、フローティングゲート37に記憶されているデータの読み出し動作について説明する。まず、ディスチャージスイッチ23及び接続スイッチ25がターンオフされ、更に、プリチャージスイッチ51、53がターンオンされることで、ビット線BL0〜BLn及びリファレンスビット線RBLがプリチャージレベルVPREにプリチャージされる。プリチャージが完了すると、プリチャージスイッチ51、53はターンオフされる。
続いて、カラムデコーダ4のカラムスイッチ41がターンオンされてビット線BL0〜BLnが,センスアンプ6の入力IN0〜INnに接続されると共に、カラムスイッチ43がターンオンされてリファレンスビット線RBLがリファレンス入力RINに接続される。
加えて、選択ゲートSG2が正の電圧レベルVにプルアップされる。これにより、選択ゲートSG2に接続されているメモリセル21とリファレンスセル22が選択される。選択ゲートSG2の電圧レベルVは、メモリセル21の選択トランジスタがターンオンするように制御される。電圧レベルVは、例えば2.5Vである。
更に、選択ゲートSG2に対応するメモリセル21のフローティングゲート36に対応するコントロールゲートMG2が、上記の電圧レベルVよりも高い電圧レベルVCHにプルアップされる。これにより、選択ゲートSG2に対応するメモリセル21及びリファレンスセル22を流れるセル電流ICELL0〜ICELLnは、フローティングゲート36に保持されているデータに依存しなくなる。他のコントロールゲートMGは、電圧レベルVよりも低い正の電圧レベルVCLのままに維持される。電圧レベルVCHは、例えば3.3Vであり、電圧レベルVCLは、例えば1.8Vである。
このような動作により、図5Aに示されているように、選択ゲートSG2に接続されているメモリセル21にメモリセル電流ICELLが流れ、選択ゲートSG2に接続されているリファレンスセル22にリファレンス電流IREFが流れる。メモリセル電流ICELLの大きさは、メモリセル21のフローティングゲート37に書き込まれるデータに依存して変化する。
メモリセル電流ICELLiがリファレンス電流IREFよりも大きい場合には、データ出力Dが”High”レベル(電圧レベルVdd)にプルアップされ、そうでない場合、データ出力Dが”Low”レベル(接地レベルVss)にプルダウンされる。
このとき、ビット線電位制御回路7は、リファレンスビット線/RBLを接地レベルVssよりも高く電源レベルVddよりも低い所定の電圧レベルαに維持する。フローティングゲート37に記憶されているデータの読み出し動作では、リファレンスビット線/RBLに接続されているソース/ドレイン領域32がソースとして使用されるから、リファレンスビット線/RBLを電圧レベルαに維持することは、リファレンスセル22のソースを電圧レベルαに維持することと等価である。上述のように、リファレンスセル22のソースの電圧レベルαを適切に設定することにより、リファレンス電流IREFの大きさが適切に制御され、メモリセル21のデータを確実に判別することができる。
引き続き、選択ゲートSG2が接地レベルVssに、コントロールゲートMG2がVCLにプルダウンされ、さらに、カラムスイッチ41、43がターンオフ、ディスチャージスイッチ23、及び接続スイッチ25がターンオンすることで、読出し動作される前の状態に戻り、従って、次の読出し動作の準備が完了する。
一方、図5Bは、メモリセル21のフローティングゲート36に記憶されているデータの読み出し動作を示す概念図である。メモリセル21のフローティングゲート36に記憶されているデータの読み出し動作では、セル電流ICELL0〜ICELLnとリファレンス電流IREFとが、それぞれメモリセル21及びリファレンスセル22において逆の方向に流される。
詳細には、読み出し動作準備完了の状態から、まず、ディスチャージスイッチ24、及び接続スイッチ26がターンオフされると共に、プリチャージスイッチ52、54がターンオンされ、これにより、ビット線/BL及びリファレンスビット線/RBLがプリチャージレベルVPREにプリチャージされる。プリチャージが完了すると、プリチャージスイッチ52、54がターンオフされる。
続いて、カラムデコーダ4のカラムスイッチ42がターンオンされてビット線/BL0〜/BLnがセンスアンプ6の入力IN0〜INnに接続されると共に、カラムスイッチ44がターンオンされてリファレンスビット線/RBLがリファレンス入力RINに接続される。
加えて、選択ゲートSG2が正の電圧レベルVにプルアップされる。選択ゲートSG2の電圧レベルVは、メモリセル21の選択トランジスタがターンオンするように制御される。電圧レベルVは、例えば2.5Vである。
更に、選択ゲートSG2に対応するメモリセル21のフローティングゲート37に対応するコントロールゲートMG3が電圧レベルVよりも高い電圧レベルVCHにプルアップされる。これにより、選択ゲートSG2に対応するメモリセル21を流れるセル電流ICELL0〜ICELLnは、フローティングゲート37に保持されているデータに依存しなくなる。他のコントロールゲートMGは、電圧レベルVよりも低い正の電圧レベルVCLのままに維持される。電圧レベルVCHは、例えば3.3Vである。
このような動作により、選択ゲートSGに接続されているメモリセル21にメモリセル電流ICELL0〜ICELLnが流れ、選択ゲートSGに接続されているリファレンスセル22にリファレンス電流IREFが流れる。各メモリセル電流ICELLiの大きさは、対応するメモリセル21のフローティングゲート37に書き込まれるデータに依存して変化する。メモリセル電流ICELLiがリファレンス電流IREFよりも大きい場合には、データ出力Dが”High”レベル(電圧レベルVdd)にプルアップされ、そうでない場合、データ出力Dが”Low”レベル(接地レベルVss)にプルダウンされる。
このとき、ビット線電位制御回路7は、リファレンスビット線RBLを接地レベルVssよりも高い所定の電圧レベルαに維持する。電圧レベルαを適切に設定することにより、リファレンス電流IREFの大きさが適切に制御され、メモリセル21のデータを確実に判別することができる。
以上に説明されているように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、消去状態のリファレンスセル22のソースを、メモリセル21のソースの電圧レベルよりも高い適切な電圧レベルに制御するという構成を採用している。このような構成によれば、(1)読み出しに使用される回路の規模を小さくし、(2)動作シーケンスを簡便化し、更に、(3)リファレンス電流の微調整を容易にすることができる。
なお、本実施形態において、リファレンスセル22を、消去状態ではなく、書き込み状態に設定することも可能である。この場合、リファレンスセル22に接続されたリファレンスビット線RBL(又は/RBL)の電圧レベルαは、メモリセル21に接続されたビット線BL0〜BLn(又はBL0〜BLn)の電圧レベルよりも低い適切な電圧レベルに制御される。メモリセル21に接続されたビット線BL0〜BLn(又はBL0〜BLn)の電圧レベルが接地レベルVssである場合には、リファレンスセル22に接続されたリファレンスビット線RBL(又は/RBL)の電圧レベルαは負の電位に設定される。このような動作でも、読み出しに使用される回路の規模を小さくし、リファレンス電流の微調整を容易にすることができる。
ただし、動作シーケンスを簡便化するという観点からは、リファレンスセル22を消去状態に設定するほうが好適である。上述のように、リファレンスセル22を消去状態に設定する動作では、リファレンスセル22への書き込み動作が不要になり、動作シーケンスが簡単であるという利点がある。リファレンスセル22を消去状態に設定することは、メモリセル21とリファレンスセル22とが同一のウェルに形成し、メモリセル21とリファレンスセル22とに対して同時に消去動作を行うことによって容易に実現可能である。
2.第2の実施形態
(不揮発性半導体記憶装置の構成)
図6は、本発明の第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置からの主たる相違点は、センスアンプが、例えばDRAM(dynamic random access memory)と同様に、ビット線の間の電位差を増幅するように構成されている点である。第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置が、リファレンスセルを流れる電流とメモリセルを流れる電流とを比較することによってデータを識別するように構成されているのに対し、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、リファレンスセルに接続されたビット線の電圧レベルとメモリセルに接続されたビット線の電圧レベルを比較することによってデータを識別するように構成されている。
このような構成の変更に伴い、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、リファレンスセルがロー方向(選択ゲート(ワード線)が延伸する方向)に並べられている。後述されるように、リファレンスセルがロー方向に並べられることは、センスアンプに接続されるビット線の間の容量を同一にし、ビット線の電位差からのデータの識別を容易にするために重要である。以下、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置について詳細に説明する。
第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、メモリアレイ11と、リファレンスロー12と、ローデコーダ13と、カラムデコーダ14と、プリチャージ回路15、センスアンプ16と、ビット線電位制御回路17と、ディスチャージ回路18と、接続スイッチ回路19とを備えている。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置では、2つのセクタによって1つのセンスアンプ16が供給されている。以下において、異なるセクタに対応する同一の構成要素を区別する場合には、参照符号に記号”_0”又は”_1”を付すこととする。例えば、セクタ#0のメモリアレイ11は、メモリアレイ11_0と記載し、セクタ#1のメモリアレイ11は、メモリアレイ11_1と記載する。セクタを区別しない場合には、上記の記号は付されないことに留意されない。
図7A、図7Bに示されているように、メモリアレイ11には、メモリセル21が行列に並べられており、更に、メモリセル21の各列に沿って一対のビット線BLiが設けられている。各メモリセル21は、図4に示された構造を有している。メモリセル21の行は、選択ゲートSGkによって選択され、各メモリセル21のフローティングゲート36、37は、コントロールゲートMGk、MGk+1によって選択される。
リファレンスロー12のそれぞれには、リファレンスセル22が一列に並べられている。リファレンスロー12_0は、メモリアレイ11_0に隣接して設けられ、リファレンスロー12_1は、メモリアレイ11_1に隣接して設けられている。リファレンスロー12の各リファレンスセル22は、図4に示されたメモリセル21の構造と同一の構造を有している。
本実施形態では、リファレンスセル22がロー方向に並べられているため、リファレンスセル22を選択するための選択ゲートRSGが、リファレンスセル22に専用に用意されている。加えて、リファレンスセル22のフローティングゲート36に対応するコントロールゲートRMGが、リファレンスセル22に専用に用意されている。リファレンスセル22のフローティングゲート37に対応するコントロールゲートは、それに隣接するメモリセル21のコントロールゲートMG0に共通に接続されている。
各セクタにおいて、メモリセル21とリファレンスセル22とは、同一のウェルに形成されている。即ち、セクタ#0のメモリセル21とリファレンスセル22とは、同一のウェルに形成されており、且つメモリセル21とリファレンスセル22とで同一のビット線を共有している。これは、メモリセル21とリファレンスセル22とについて同時に消去動作を行うことを可能にする点で重要となる。即ち、全てのビット線BL0〜BLn、/BL0〜/BLnを所定の正の電圧レベル(例えば、4.5V)に設定し、全てのコントロールゲートMG0〜MG(m+1)、RMGを所定の負の電圧レベル(例えば、−3V)に設定し、全ての選択ゲートSG、RSGを、例えば接地レベルVssに設定することにより、メモリセル21とリファレンスセル22のデータを同時に消去することができる。従って、各セクタについて消去動作が行われると、各セクタにおいてメモリセル21とリファレンスセル22とが同時に消去状態になる。
ローデコーダ13は、選択ゲートSG0〜SGmとコントロールゲートMG0〜MGm+1の電圧レベルを制御し、これにより、メモリセル21の行の選択、及び各メモリセル21におけるフローティングゲート36、37の選択を行う。加えて、ローデコーダ13は、リファレンスロー12の選択ゲートRSG及びコントロールゲートRMGの電圧レベルを制御し、これにより、リファレンスロー12の選択を行う。
カラムデコーダ14は、カラムスイッチ41、42を備えている。カラムデコーダ14は、カラムスイッチ41、42を用いてビット線BL0〜BLn又は/BL0〜/BLnを、センスアンプ16の入力IN0〜INnに接続する。
プリチャージ回路15は、PMOSトランジスタで形成されたプリチャージスイッチ51、52を備えている。プリチャージスイッチ51は、ビット線BL0〜BLn、/BL0〜/BLnをプリチャージレベルVPREにプリチャージするために使用される。一実施形態では、プリチャージレベルVPREは、電源レベルVddに一致される。
センスアンプ16は、選択されたメモリセル21に記憶されているデータを識別するための回路である。センスアンプ16は、メモリアレイ11_0に接続された入力INi_0と、メモリアレイ11_1に接続された入力INi_1との間の電位差を増幅し、これにより、メモリセル21に記憶されているデータを識別するように構成されている。後に詳細に説明されるように、データ読み出しの際には、セクタ#0のビット線BLi_0、/BLi_0の一方が入力INi_0に接続され、セクタ#1のビット線BLi_1、/BLi_1の一方が入力INi_1に接続され、入力INi_0、INi_1の間の電位差からメモリセル21に記憶されているデータが識別される。
センスアンプ16としては、例えばDRAMで使用されているような、電位差を増幅する構成を有する一般的なセンスアンプが使用されることが可能である。図8は、センスアンプ16の構成の例を示す回路図である。一実施形態では、センスアンプ16は、PMOSトランジスタ71〜73と、NMOSトランジスタ74〜76とで構成される。このような構成のセンスアンプ16は、センスアンプイネーブル信号SEが”High”レベルに、センスアンプイネーブル信号/SEが”Low”レベルに設定されると、入力INi_0と入力INi_1との間の電位差を増幅する。これにより、入力INi_0と入力INi_1のうち相対的に高い電圧レベルを有する一方が”High”レベルにプルアップされ、相対的に低い電圧レベルを有する入力が”Low”レベルにプルダウンされる。
図7A、図7Bに戻り、ビット線電位制御回路17は、メモリアレイ11のビット線BL0〜BLn、/BL0〜/BLnの電圧レベルを制御する機能を有している。詳細には、ビット線電位制御回路17は、ビット線BL0〜BLn、/BL0〜/BLnをαの電圧レベルを有するノードに接続する機能を有している。
ディスチャージ回路18は、ディスチャージスイッチ83、84を備えている。ディスチャージスイッチ83は、ビット線BL0〜BLnを接地端子に接続することにより、ビット線BL0〜BLnを接地レベルにディスチャージするために使用される。一方、ディスチャージスイッチ84は、ビット線/BL0〜/BLnを接地端子に接続することにより、ビット線/BL0〜/BLnを接地レベルにディスチャージするために使用される。
接続スイッチ回路19_0は、接続スイッチ85、86を備えており、接続スイッチ回路19_1は、接続スイッチ25、26を備えている。接続スイッチ85は、セクタ#0のビット線BL0_0〜BLn_0とビット線電位制御回路17とを接続し、又は切り離す機能を有している。一方、接続スイッチ86は、セクタ#0のビット線/BL0_0〜/BLn_0とビット線電位制御回路17とを接続し、又は切り離す機能を有している。更に、接続スイッチ25は、セクタ#1のビット線BL0_1〜BLn_1とビット線電位制御回路17とを接続し、又は切り離す機能を有している。一方、接続スイッチ26は、セクタ#0のビット線/BL0_1〜/BLn_1とビット線電位制御回路17とを接続し、又は切り離す機能を有している。
(読み出し動作)
以下では、本実施形態の半導体不揮発性記憶装置の動作について説明する。本実施形態における読み出し動作でも、第1の実施形態と同様に、リファレンスセル22が、予め消去状態(即ち、リファレンスセル22のフローティングゲート36、37に電荷が蓄積されていない状態)に設定され、更に、リファレンスセル22のソースの電圧レベルが、メモリセル21のソースの電圧レベルと独立して制御される。これにより、リファレンスセル22を流れるリファレンス電流が所望の電流レベルに制御される。
第2の実施形態の第1の実施形態からの相違点は、第2の実施形態では、センスアンプ16が、リファレンスセル22に接続されたビット線と選択されたメモリセル21に接続されたビット線の間の電位差からメモリセル21に記憶されたデータを判別する点である。
このような動作において留意すべきことは、各メモリセル21からのデータ読み出しに関与する2本のビット線の間の容量の差が小さいことが重要である点である。読み出しに関与する2本のビット線の容量の差が大きいと、当該2本のビット線の電圧レベルの変動の振る舞いが相違してしまう。これは、データを正しく判別する上で好ましくない。
データ読み出しに関与する2本のビット線の間の容量の差を小さくするために、本実施形態では、セクタ#0のメモリセル21のデータ読み出しの際には、セクタ#1のリファレンスセル22を使用し、セクタ#1のメモリセル21のデータ読み出しの際には、セクタ#0のリファレンスセル22を使用するアーキテクチャが採用されている。このようなアーキテクチャによれば、セクタ#0、#1を対称的に構成することが可能になり、読み出しに関与する2本のビット線の容量の差を小さくし、理想的には2本のビット線の容量の差を0にすることができる。
以下では、セクタ#0のメモリアレイ11_0の選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21に記憶されているデータの読み出しについて説明する。このメモリセル21からのデータ読み出しでは、セクタ#1のリファレンスセル22が使用されることに留意されたい。他の選択ゲートに接続されているメモリセル21の読み出し動作も同様にして行えることは、当業者には自明的であろう。
初めに、読出し動作が開始される前の状態について説明する。まず、カラムデコーダ14のカラムスイッチ41、42はターンオフ、プリチャージ回路15のプリチャージスイッチ51、52はターンオフされている。また、コントロールゲートMG、RMGは、正の電圧レベルVCLにプルアップされている。電圧レベルVCLは、例えば1.8Vである。また、選択ゲートSG、RSGは接地レベルVssにプルダウンされている。また、ビット線電位制御回路7は、接地レベルVssよりも高く電源レベルVddよりも低い所定の電圧レベルαを出力しており、さらに、ディスチャージ回路18のディスチャージスイッチ83、84はターンオン、接続スイッチ85、86はターンオフされている。これにより、ビット線BL0〜BLn及び/BL0〜/BLnは接地レベルVssにプルダウンされる。本実施例においては、読出し動作はこの状態から開始される。
まず、選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21のビット線BL0_0〜BLn_0の側に位置するフローティングゲート(フローティングゲート36)に記憶されているデータの読み出し動作について説明する。図9Aに示されているように、セクタ#0の選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21のフローティングゲート36からの読み出し動作では、セクタ#0のビット線/BL0_0〜/BLn_0の電圧レベルと、セクタ#1のビット線/BL0_1〜/BLn_1の電圧レベルが比較される。セクタ#0のビット線/BL0_0〜/BLn_0が選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21のフローティングゲート36に記憶されているデータに対応した電圧レベルになり、セクタ#1のビット線/BL0_1〜/BLn_1にはリファレンスセル22によって生成されたリファレンス電圧が生成されるから、これらの電圧レベルを比較することにより、選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21のフローティングゲート36に記憶されているデータを識別可能である。
より具体的には、フローティングゲート36に記憶されているデータの読み出し動作では、まず、セクタ#0のディスチャージ回路18_0のディスチャージスイッチ84、及び、セクタ#1のディスチャージ回路18_1のディスチャージスイッチ83、84をターンオフし、その後、プリチャージ回路15_0、15_1のプリチャージスイッチ52がターンオンされると共に接続スイッチ回路19_1の接続スイッチ25がターンオンされ、セクタ#0のビット線/BL0_0〜/BLn_0と、セクタ#1の/BL0_1〜/BLn_1がプリチャージレベルVPREにプリチャージされ、セクタ#1のビット線BL0_1〜BLn_1が電圧レベルαに設定される。プリチャージが完了すると、プリチャージスイッチ52はターンオフされる。
続いて、図9Aに示されているように、セクタ#0において選択ゲートSG0_0が正の電圧レベルVにプルアップされると共に、セクタ#1において選択ゲートRSG_1が正の電圧レベルVにプルアップされる。これにより、セクタ#0において選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21が選択されると共に、セクタ#1のリファレンスセル22が選択される。選択ゲートSG0_0、RSG_1の電圧レベルVは、対応するメモリセル21、リファレンスセル22の選択トランジスタがターンオンするように制御される。電圧レベルVは、例えば2.5Vである。
更に、選択ゲートSG0_0に対応するメモリセル21のフローティングゲート37に対応するコントロールゲートMG0_0が電圧レベルVよりも高い電圧レベルVCHにプルアップされると共に、セクタ#1のリファレンスセル22のフローティングゲート37に対応するコントロールゲートMG0_1が電圧レベルVCHにプルアップされる。これにより、選択ゲートSG0_0に対応するメモリセル21を流れるセル電流は、フローティングゲート37に保持されているデータに依存しなくなる。他のコントロールゲートMGは、電圧レベルVよりも低い正の電圧レベルVCLのままに維持される。電圧レベルVCHは、例えば3.3Vである。
加えて、セクタ#0、#1の両方においてカラムスイッチ42〜42がターンオンされる。これにより、セクタ#0のビット線/BL0_0〜/BLn_0が、センスアンプ16の入力IN0_0〜INn_0に接続され、セクタ#1のビット線/BL0_1〜/BLn_1がセンスアンプ16の入力IN0_1〜INn_1に接続される。
このような動作が行われると、図10に示されているように、セクタ#0、#1のビット線/BL0_0〜/BLn_0、/BL0_1〜/BLn_1の電圧レベルは、プリチャージレベルVPREから接地レベルVssに向かって低下していく。詳細には、セクタ#0、#1のビット線/BL0_0〜/BLn_0、/BL0_1〜/BLn_1がプリチャージされた直後では、ビット線/BL0_0〜/BLn_0、/BL0_1〜/BLn_1の電圧レベルは、プリチャージレベルVPREである。その後、セクタ#0の選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21にセル電流ICELL0〜ICELLnが流れることによってビット線/BL0_0〜/BLn_0から電荷が流出し、ビット線/BL0_0〜/BLn_0の電圧レベルは低下する。同時に、セクタ#1のリファレンスセル22にリファレンス電流IREFが流れることによってセクタ#1のビット線/BL0_1〜/BLn_1から電荷が流出し、ビット線/BL0_1〜/BLn_1の電圧レベルは低下する。
セクタ#0のビット線/BL0_0〜/BLn_0の電圧レベルの低下の速さは、選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21のフローティングゲート36の状態によって異なる。対象のメモリセル21のフローティングゲート36が「消去状態」にある場合、メモリセル21に対応するビット線BLi_0の電圧レベルは、接地レベルVssに比較的に速く低下する。一方、対象のメモリセル21のフローティングゲート36が「書き込み状態」にある場合、ビット線/BL0_0〜/BLn_0の電圧レベルは、接地レベルVssに比較的に遅く低下する。
一方、セクタ#1のビット線/BL0_1〜/BLn_1の電圧レベルの低下の速さは、セクタ#1のビット線BL0_1〜BLn_1の電圧レベルαによって決定される。ビット線BL0_1〜BLn_1の電圧レベルαを適切に制御することにより、セクタ#1のビット線/BL0_1〜/BLn_1の電圧レベルを、メモリセル21のフローティングゲート36が「消去状態」にある場合のビット線/BL0_0〜/BLn_1の電圧レベルと、当該フローティングゲート36が「書き込み状態」にある場合のビット線/BL0_0〜/BLn_1の電圧レベルの中間に調節することができる。
その後、センスアンプ16が適宜のタイミングで活性化され、セクタ#0のビット線/BL0_0〜/BLn_0の電圧レベルと、セクタ#1の/ビット線BL0_1〜/BLn_1の電圧レベルとが比較される。これにより、選択ゲートSG0_0に接続されている各メモリセル21のフローティングゲート36に記憶されているデータが判別される。センスアンプ16が活性化されるタイミングは、原理的には、当該フローティングゲート36が「書き込み状態」にある場合のビット線/BL0_0〜/BLn_1の電圧レベルが、電圧レベルαまで低下するまでであればよい。
引き続き、選択ゲートSG0_0、RSG_1が接地レベルVssに、コントロールゲートMG0_0、MG0_1がVCLにプルダウンされ、さらに、カラムスイッチ42〜42がターンオフ、ディスチャージスイッチ83、84がターンオン、及び接続スイッチ25がターンオフすることで、読出し動作される前の状態に戻り、従って、次の読出し動作の準備が完了する。
一方、選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21のビット線/BL0_0〜/BLn_0の側に位置するフローティングゲート(フローティングゲート37)の読み出し動作では、図9Bに示されているように、セル電流ICELL0〜ICELLn及びリファレンス電流IREFが、それぞれメモリセル21及びリファレンスセル22において逆の方向に流される。セクタ#0の選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21のフローティングゲート37からの読み出し動作では、セクタ#0のビット線BL0_0〜BLn_0の電圧レベルと、セクタ#1のビット線BL0_1〜BLn_1の電圧レベルが比較される。
詳細には、まず、セクタ#0のディスチャージ回路18_0のディスチャージスイッチ83、及び、セクタ#1のディスチャージ回路18_1のディスチャージスイッチ83、84がターンオフされ、その後、プリチャージ回路15_0、15_1のプリチャージスイッチ51がターンオンされると共に接続スイッチ回路19_1の接続スイッチ26がターンオンされ、セクタ#0のビット線BL0_0〜BLn_0と、セクタ#1のBL0_1〜BLn_1がプリチャージレベルVPREにプリチャージ、セクタ#1のビット線/BL0_1〜/BLn_1が電圧レベルαに設定される。プリチャージが完了すると、プリチャージスイッチ51はターンオフされる。
続いて、図9Bに示されているように、選択ゲートSG0_0が正の電圧レベルVにプルアップされると共に、セクタ#1において選択ゲートRSG_1が正の電圧レベルVにプルアップされる。これにより、セクタ#0において選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21が選択されると共に、セクタ#1のリファレンスセル22が選択される。選択ゲートSG0_0、RSG_1の電圧レベルVは、対応するメモリセル21、リファレンスセル22の選択トランジスタがターンオンするように制御される。電圧レベルVは、例えば2.5Vである。
更に、選択ゲートSG0_0に対応するメモリセル21のフローティングゲート36に対応するコントロールゲートMG1_0が電圧レベルVよりも高い電圧レベルVCHにプルアップされると共に、セクタ#1のリファレンスセル22のフローティングゲート36に対応するコントロールゲートRMG_1が電圧レベルVCHにプルアップされる。
加えて、セクタ#0、#1の両方においてカラムスイッチ41〜41がターンオンされる。これにより、セクタ#0のビット線BL0_0〜BLn_0が、センスアンプ16の入力IN0_0〜INn_0に接続され、セクタ#1のビット線BL0_1〜BLn_1がセンスアンプ16の入力IN0_1〜INn_1に接続される。
このような動作が行われると、図10に示されているように、セクタ#0、#1のビット線BL0_0〜BLn_0、BL0_1〜BLn_1の電圧レベルは、プリチャージレベルVPREから接地レベルVssに向かって低下していく。セクタ#0のビット線BL0_0〜BLn_0の電圧レベルの低下の速さは、選択ゲートSG0_0に接続されているメモリセル21のフローティングゲート37の状態によって異なる。対象のメモリセル21のフローティングゲート37が「消去状態」にある場合、メモリセル21に対応するビット線BLi_0の電圧レベルは、接地レベルVssに比較的に速く低下する。一方、対象のメモリセル21のフローティングゲート37が「書き込み状態」にある場合、ビット線BL0_0〜BLn_0の電圧レベルは、接地レベルVssに比較的に遅く低下する。
一方、セクタ#1のビット線BL0_1〜BLn_1の電圧レベルの低下の速さは、セクタ#1のビット線/BL0_1〜/BLn_1の電圧レベルαによって決定される。したがって、ビット線/BL0_1〜/BLn_1の電圧レベルαを適切に制御することにより、セクタ#1のビット線BL0_1〜BLn_1の電圧レベルを、メモリセル21のフローティングゲート37が「消去状態」にある場合のビット線BL0_0〜BLn_1の電圧レベルと、当該フローティングゲート37が「書き込み状態」にある場合のビット線BL0_0〜BLn_1の電圧レベルの中間に調節することができる。
その後、センスアンプ16が適宜のタイミングで活性化され、セクタ#0のビット線BL0_0〜BLn_0の電圧レベルと、セクタ#1のビット線BL0_1〜BLn_1の電圧レベルとが比較される。これにより、選択ゲートSG0_0に接続されている各メモリセル21のフローティングゲート37に記憶されているデータが判別される。
引き続き、選択ゲートSG0_0、RSG_1が接地レベルVssに、コントロールゲートMG1_0、RMG_1がVCLにプルダウンされ、さらに、カラムスイッチ41〜41がターンオフ、ディスチャージスイッチ83、84がターンオン、及び接続スイッチ26がターンオフすることで、読出し動作される前の状態に戻り、従って、次の読出し動作の準備が完了する。
以上に説明されているように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、読み出し動作時に消去状態のリファレンスセル22のソースを、対象のメモリセル21のソースの電圧レベルよりも高い適切な電圧レベルに制御するという構成を採用している。このような構成によれば、(1)読み出しに使用される回路の規模を小さくし、(2)動作シーケンスを簡便化し、更に、(3)リファレンス電流の微調整を容易にすることができる。
なお、本実施形態には、リファレンスセル22に接続されたビット線と選択されたメモリセル21に接続されたビット線の間の電位差からメモリセル21に記憶されたデータを判別する構成が提示されているが、第1の実施形態と同様に、メモリセル21を流れるセル電流とリファレンスセル22を流れるリファレンス電流とを比較してメモリセル21に記憶されたデータを判別する構成も可能である。この場合でも、(1)読み出しに使用される回路の規模を小さくし、(2)動作シーケンスを簡便化し、更に、(3)リファレンス電流の微調整を容易にするという利点は得られる。
また、上述の実施形態では、ツインMONOSのメモリセルを有し、且つ、バーチャルグラウンド型の構成を有するフラッシュメモリが提示されているが、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、このような構成のフラッシュメモリには限定されない。本発明は、フローティングゲートに電荷を蓄積するように構成されたメモリセルとリファレンスセルを有し、且つ、メモリセルとリファレンスセルのソースの電圧レベルが個別に制御可能な不揮発性半導体記憶装置に適用可能である。
図1は、従来の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 図2は、本発明の第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を詳細に示す回路図である。 図4Aは、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置のメモリセル及びリファレンスセルの構成を示す断面図である。 図4Bは、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置のメモリセル及びリファレンスセルの構成を示す断面図である。 図5Aは、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作を示す概念図である。 図5Bは、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作を示す概念図である。 図6は、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 図7Aは、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を詳細に示す回路図である。 図7Bは、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を詳細に示す回路図である。 図8は、第2の実施形態におけるセンスアンプの構成を示す回路図である。 図9Aは、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作を示す概念図である。 図9Bは、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作を示す概念図である。 図10は、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置における、ビット線の電圧レベルの挙動を説明するグラフである。
符号の説明
1:メモリアレイ
2:リファレンスカラム
3:ローデコーダ
4:カラムデコーダ
5:プリチャージ回路
6:センスアンプ
7:ビット線電位制御回路
8:ディスチャージ回路
9:接続スイッチ回路
11:メモリアレイ
12:リファレンスロー
13:ローデコーダ
14:カラムデコーダ
15:プリチャージ回路
16:センスアンプ
17:ビット線電位制御回路
18:ディスチャージ回路
19:接続スイッチ回路
21:メモリセル
22:リファレンスセル
23、24:ディスチャージスイッチ
25、26:接続スイッチ
30:基板
31、32:ソース/ドレイン領域
33、34、35:ゲート酸化膜
36、37:フローティングゲート
38、39:シリコン酸化膜
41、42、43、44:カラムスイッチ
51、52、53、54:プリチャージスイッチ
61、62:PMOSトランジスタ
63:インバータ
71、72、73:PMOSトランジスタ
74、75、76:NMOSトランジスタ
83、84:ディスチャージスイッチ
85、86:接続スイッチ
BL:ビット線
RBL:リファレンスビット線
SG、RSG:選択ゲート
MG、RMG:コントロールゲート
102:メモリセル
116a、116b:リファレンスセル
118:ワード線
122:ビット線
124:列デコーダ
126:書き込み電圧駆動回路
128:読み出し電圧駆動回路
130、132、136:変換回路
134:プラス回路

Claims (9)

  1. フローティングゲートを備えたトランジスタを含む第1メモリセルと、
    前記第1メモリセルのソースとして使用される拡散層に接続される第1ビット線と、
    前記第1メモリセルのドレインとして使用される拡散層に接続される第2ビット線と、
    フローティングゲートを備えたトランジスタを含む第1リファレンスセルと、
    前記ビット線から電気的に独立して設けられた、前記リファレンスセルのソースとして使用される拡散層に接続される第3ビット線と、
    前記リファレンスセルのドレインとして使用される拡散層に接続される第4ビット線と、
    前記第1メモリセルから前記第2ビット線を通して受け取ったメモリセル信号と、前記第1リファレンスセルから前記第4ビット線を通して受け取ったリファレンス信号とから、前記第1メモリセルに記憶されているデータを識別する読み出し回路と、
    前記リファレンスセルに接続される第3ビット線の電圧レベルを制御するビット線電位制御部
    とを備え、
    前記ビット線電位制御部は、前記第1メモリセルからデータを読み出す読み出し動作時に、前記第3ビット線を前記第1ビット線の電圧レベルと異なる電圧レベルに制御する
    不揮発性半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記第1リファレンスセルが消去状態に設定され、
    前記ビット線電位制御部は、前記読み出し動作時に、前記第3ビット線を前記第1ビット線の電圧レベルよりも高い電圧レベルに制御する
    不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
    消去動作時に、前記第1メモリセルと前記第1リファレンスセルとが同時に消去状態にされ、前記第1リファレンスセルには、書き込み動作が行われない
    不揮発性半導体記憶装置。
  4. 請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記第1メモリセルと前記第1リファレンスセルとは、同一のウェルに形成された
    不揮発性半導体記憶装置。
  5. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記読み出し回路は、前記メモリセル信号としてセル電流を受け取り、前記リファレンス信号としてリファレンス電流を受け取り、前記セル電流と前記リファレンス電流とを比較して前記第1メモリセルに記憶されている前記データを識別する
    不揮発性半導体記憶装置。
  6. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
    更に、
    フローティングゲートを備えたトランジスタを含む第2メモリセルと、
    フローティングゲートを備えたトランジスタを含む第2リファレンスセル
    とを具備し、
    前記第1ビット線は、前記第2リファレンスセルのソースとして使用される拡散層に接続され、
    前記第2ビット線は、前記第2リファレンスセルのドレインとして使用される拡散層に接続され、
    前記第3ビット線は、前記第2メモリセルのソースとして使用される拡散層に接続され、
    前記第4ビット線は、前記第2メモリセルのドレインとして使用される拡散層に接続され、
    前記読み出し回路は、前記第2メモリセルから前記第4ビット線を通して受け取ったメモリセル信号と、前記第2リファレンスセルから前記第2ビット線を通して受け取ったリファレンス信号とから、前記第2メモリセルに記憶されているデータを識別し、
    前記ビット線電位制御部は、前記第2メモリセルからデータを読み出す読み出し動作時に、前記第1ビット線を前記第3ビット線の電圧レベルと異なる電圧レベルに制御する
    不揮発性半導体記憶装置。
  7. フローティングゲートを備えたトランジスタを含むメモリセルのソースを第1電圧レベルに設定するステップと、
    フローティングゲートを備えたトランジスタを含むリファレンスセルのソースを第2電圧レベルに設定するステップと、
    前記メモリセルのソースが第1電圧レベルに設定された状態で前記メモリセルから得たメモリセル信号と、前記リファレンスセルのソースが第2電圧レベルに設定された状態で前記リファレンスセルから得たリファレンス信号とから、前記メモリセルに記憶されているデータを識別するステップ
    とを具備し、
    前記第1電圧レベルと前記第2電圧レベルとが異なる
    不揮発性半導体記憶装置の動作方法。
  8. 請求項7に記載の動作方法であって、
    前記リファレンスセルが消去状態に設定され、
    前記第2電圧レベルが前記第1電圧レベルよりも高い
    不揮発性半導体記憶装置の動作方法。
  9. 請求項8に記載の動作方法であって、
    更に、
    前記メモリセルのソースと前記リファレンスセルのソースとに同じ電圧レベルに設定することにより、前記メモリセルと前記リファレンスセルとを同時に消去状態に設定するステップ
    を具備する
    不揮発性半導体記憶装置の動作方法。
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