JP4909255B2 - 部品実装装置におけるヘッド移動位置補正方法及び同装置 - Google Patents

部品実装装置におけるヘッド移動位置補正方法及び同装置 Download PDF

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Description

本発明は、部品実装装置において実装用ヘッドによる部品吸着時にヘッド移動位置を補正する方法及びその装置に関するものである。
一般に、実装用ヘッドにより、部品供給部から電子部品を吸着してこれをプリント基板上に搬送し、実装するようにした部品実装装置が知られている。上記実装用ヘッドは、昇降及び回転が可能なノズルシャフトとその先端に着脱可能に取り付けられた吸着ノズルとを有し、実装する部品の種類に応じてサイズや形状が異なる吸着ノズルを選択的に取り付け得るようになっている。そして、このような実装用ヘッドを一乃至複数備えたヘッドユニットが、部品供給部とプリント基板上とにわたって移動し得るようになっている。
この種の部品実装装置において、部品吸着時に吸着不良等を避けるためには吸着位置のずれを小さくすることが望まれ、特に実装チップの微小サイズ化が進んでいる現今では、部品吸着位置を精度良く調整することが要求されてきている。
一方、部品実装装置では、組み付け誤差やヘッドユニット構成部品の製造誤差に起因してノズルシャフトの偏芯ずれが発生し、また、ノズルシャフトこれに取り付けられる吸着ノズルとの間でも嵌合ずれが生じる。
これらのずれ量を補正するため、部品認識カメラで吸着ノズルを撮像し、その画像に基づいて吸着ノズル先端の位置ずれを検出し、それに応じて部品吸着位置を補正することは従来から行なわれている。
例えば、特許文献1に示された電子部品ピックアップ装置では、先ず部品実装前に、実装用ヘッドに保持された吸着ノズルの先端を部品認識カメラで下方から反射照明条件下で撮像し、その画像に基づき、基準位置(実装用ヘッドの中心)に対する吸着ノズル先端のずれ量を求めて、これを記憶しておき、次に、吸着ノズルによる部品吸着後にその吸着部品を部品認識カメラで下方から撮像し、その画像から基準位置に対する部品中心位置のずれ量を求め、この部品中心位置のずれ量と上記吸着ノズル先端のずれ量とから、吸着ノズル先端位置と部品中心位置が一致するよう、部品吸着位置への実装用ヘッドの移動量を補正するようにしている。
特許第3234021号公報
上記のような従来の装置では、部品認識カメラで吸着ノズルを下方から反射照明条件下で撮像した画像(反射画像)に基づいてノズル先端の位置ずれを検出するようにしているが、すでに何度か使用された吸着ノズルが取り付けられた場合等に、ノズル先端の汚れや半田の付着等により、下方から撮像した反射画像ではノズル先端位置が明瞭に表れず、これによって検出誤差を生じる可能性がある。
また、ノズル先端位置に偏芯ずれ(回転中心に対するずれ)が生じている場合に、その偏芯ずれしたノズル先端位置の回転軌跡が真円の場合は、特定回転角で偏芯ずれを検出しておけば他の回転角で吸着が行なわれる場合でも演算により補正量を求めることが容易に可能であるが、ヘッドの組み付け誤差やヘッドユニット構成部品の製造誤差に起因してノズルシャフト先端が偏芯ずれしている場合の回転軌跡は必ずしも真円にはならず、不規則な形状になるため、特定回転角で検出した位置ずれから他の回転角での位置ずれを演算により求めると精度が悪くなり、この点でも問題が残されていた。
本発明はこのような事情に鑑み、ノズルシャフトの偏芯ずれやノズルシャフトに対する吸着ノズルの嵌合ずれ等によるノズル先端の位置ずれを確実に、かつ精度良く検出することができるヘッド移動位置補正方法及び同装置を提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、昇降及び回転が可能なノズルシャフトとその先端に着脱可能に取り付けられた吸着ノズルとを有する実装用ヘッドを備え、この実装用ヘッドが、部品供給部と被実装基板が配置される装着作業位置とにわたり移動して、上記吸着ノズルにより部品供給部から吸着した部品を被実装基板に実装するようにした部品実装装置における上記吸着ノズルの先端の移動位置を補正する方法であって、上記ノズルシャフトに対して吸着ノズルを取り外した状態でノズルシャフトを撮像手段により下方から反射照明条件下で撮像する処理を、ノズルシャフトを回転させて複数の回転角で行ない、この撮像による画像に基づいて上記複数の回転角での上記実装用ヘッドの中心である基準位置に対するノズルシャフトの先端部の偏芯量を検出するノズルシャフト先端検出工程と、上記ノズルシャフトに対して吸着ノズルを取り付けた状態で吸着ノズルを撮像手段により側方から透過照明条件下で撮像する処理を、上記複数の回転角の内、互いの角度差が90度の少なくとも2つの回転角で行ない、この撮像による画像に基づいてこれらの回転角での上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量の一方向成分をそれぞれ検出するノズル先端検出工程と、このノズル先端検出工程で検出した2つの回転角でのノズル先端の偏芯量のそれぞれの一方向成分と上記ノズルシャフト先端検出工程で検出したノズルシャフトの先端部の上記基準位置に対する位置とに基づき、上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量を上記複数の回転角毎に算出する演算工程と、この演算工程で求められたノズル先端の上記基準位置に対する偏芯量により部品吸着時のノズル回転角に応じた吸着ノズルの移動位置を補正する補正工程と、を有するものである。
この方法によると、設備調整段階等において行なわれるノズルシャフト先端検出工程で、複数の回転角でのノズルシャフトの先端部の位置が検出され、その後、ノズルシャフト先端に吸着ノズルが取り付けられたとき等に、少なくとも2つの回転角で、吸着ノズルが側方から透過照明条件下で撮像されることにより、吸着ノズルに汚れや半田付着などがあっても画像が不鮮明になることが避けられる。
そして、側方からの透過照明条件下で撮像ではノズル先端の偏芯量の一方向成分しか検出されないが、吸着ノズルはノズルシャフトに対して昇降や回転機構を持たないので、ノズルシャフトに対するノズル先端の相対的な回転軌跡は真円に近いため、少なくとも2つの回転角でのノズル先端の偏芯量の一方向成分と、ノズルシャフト先端検出工程で検出されている複数の回転角でのノズルシャフトの先端部の位置とから、演算により、各回転角でのノズル先端の偏芯量が確実に、精度良く求められる。
請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、上記ノズルシャフト先端検出工程では、90度おきの4つの回転角を検出対象回転角とし、上記各検出対象回転角で下方からのノズルシャフトの撮像を行なってノズルシャフトの先端部の位置を検出し、上記ノズル先端検出工程では、0度及び90度の2つの回転角で側方からの吸着ノズルの撮像を行なってノズル先端の偏芯量の一方向成分を検出し、上記演算工程では、上記2つの回転角でのノズル先端の偏芯量の一方向成分と、上記各検出対象回転角でのノズルシャフトの先端部の位置とに基づき、上記各検出対象回転角でのノズル先端の偏芯量を算出するものである。
この方法によると、0度及び90度の2つの回転角で側方から撮像によって検出されるノズル先端の偏芯量の一方向成分と、ノズルシャフト先端検出工程で検出されている上記各検出対象回転角でのノズルシャフトの先端部の位置とから、演算により、各回転角でのノズル先端の偏芯量が求められる。
請求項3に係る発明は、昇降及び回転が可能なノズルシャフトとその先端に着脱可能に取り付けられた吸着ノズルとを有する実装用ヘッドを備え、この実装用ヘッドが、部品供給部と被実装基板が配置される装着作業位置とにわたり移動して、上記吸着ノズルにより部品供給部から吸着した部品を被実装基板に実装するようにした部品実装装置における上記吸着ノズルの先端の移動位置を補正する方法であって、下方からの撮像によるノズル先端位置検出のために予め選定した特定の吸着ノズルである基準ノズルを上記ノズルシャフトの先端部に取り付けた状態で、この基準ノズルを撮像手段により下方から反射照明条件下で撮像する処理を、ノズルシャフトを回転させて複数の回転角で行ない、この撮像による画像に基づいて上記複数の回転角での上記実装用ヘッドの中心である基準位置に対する基準ノズルの先端部の位置を検出する基準ノズル先端検出工程と、上記ノズルシャフトに対して実際に実装に使用する吸着ノズルを取り付けた状態で、吸着ノズルを撮像手段により側方から透過照明条件下で撮像する処理を、上記複数の回転角の内、互いの角度差が90度の少なくとも2つの回転角で行ない、この撮像による画像に基づいてこれらの回転角での上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量の一方向成分をそれぞれ検出する使用ノズル先端検出工程と、この使用ノズル先端検出工程で検出した2つの回転角でのノズル先端の偏芯量のそれぞれの一方向成分と上記基準ノズルシャフト先端検出工程で検出した基準ノズルの先端部の位置とに基づき、上記複数の回転角でのノズル先端の偏芯量を算出する演算工程と、この演算工程で求められたノズル先端の上記基準位置に対する偏芯量により部品吸着時のノズル回転角に応じた吸着ノズルの移動位置を補正する補正工程と、を有するものである。
この方法によると、設備調整段階等において行なわれる基準ノズル先端検出工程で、複数の回転角での基準ノズルの先端部の位置が検出され、その後、ノズルシャフト先端に吸着ノズルが取り付けられたとき等に、少なくとも2つの回転角で、吸着ノズルが側方から透過照明条件下で撮像されることにより、吸着ノズルに汚れや半田付着などがあっても画像が不鮮明になることが避けられる。
そして、少なくとも2つの回転角でのノズル先端の偏芯量の一方向成分と、基準ノズル先端検出工程で検出されている複数の回転角での基準ノズルの先端部の位置とから、演算により、各回転角でのノズル先端の偏芯量が確実に、精度良く求められる。
請求項4に係る発明は、請求項3の発明において、上記基準ノズル先端検出工程では、90度おきの4つの回転角を検出対象回転角とし、上記各検出対象回転角で下方からの基準ノズルの撮像を行なって基準ノズルの先端部の位置を検出し、上記使用ノズル撮像工程では、0度及び90度の2つの回転角で側方からの吸着ノズルの撮像を行なってノズル先端の偏芯量の一方向成分を検出し、上記演算工程では、上記2つの回転角におけるノズル先端の偏芯量の一方向成分と、上記各検出対象回転角での基準ノズルの先端部の位置とに基づき、上記各検出対象回転角でのノズル先端の偏芯量を算出するものである。
この方法によると、0度及び90度の2つの回転角で側方から撮像によって検出されるノズル先端の偏芯量の一方向成分と、基準ノズル先端検出工程で検出されている上記各検出対象回転角での基準ノズルの先端部の位置とから、演算により、各回転角でのノズル先端の偏芯量が求められる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、部品実装作業時における部品吸着後に、吸着ノズルに吸着された部品の上記基準位置に対するずれ量である中心位置を検出し、この部品の中心位置と上記演算工程で求められたノズル先端の上記基準位置に対する量とから、ノズル先端に対する吸着部品の相対ずれ量を算出する工程と、この相対ずれ量が所定の許容値を超えたか否かを判定して、所定の許容値を超えた場合は吸着部品の廃棄若しくは吸着動作の再試行を行なう工程とをさらに有するものである。
この方法によると、上記相対ずれ量が大きくて、安定した搭載ができない可能性があったり、既に搭載されている隣接部品と吸着ノズルとが干渉する可能性があったり、吸着部品中心位置の検出のための処理が不適切である可能性があったりする場合に、実装不良等を回避することができる。
請求項に係る発明は、昇降及び回転が可能なノズルシャフトとその先端に着脱可能に取り付けられた吸着ノズルとを有する実装用ヘッドを備え、この実装用ヘッドが、部品供給部と被実装基板が配置される装着作業位置とにわたり移動して、上記吸着ノズルにより部品供給部から吸着した部品を被実装基板に実装するようにした部品実装装置において、上記実装用ヘッドの先端部を下方から反射照明条件下で撮像可能な下方撮像手段と、上記実装用ヘッドの先端部を側方から透過照明条件下で撮像可能な側方撮像手段と、ノズルシャフトに対して吸着ノズルを取り外した状態で、ノズルシャフトの複数の回転角においてノズルシャフトを下方撮像手段により撮像するように、ノズルシャフトの回転駆動及び下方撮像手段の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づいて上記複数の回転角でのノズルシャフトの先端部の位置を検出するノズルシャフト先端検出手段と、このノズルシャフト先端位置検出手段により検出された複数の回転角での上記実装用ヘッドの中心である基準位置に対するノズルシャフトの先端部の位置を機種固有データとして記憶する機種固有データ記憶手段と、上記ノズルシャフトに対して吸着ノズルを取り付けた状態で、上記複数の回転角の内、互いの角度差が90度の少なくとも2つの回転角において吸着ノズルを側方撮像手段により撮像するように、ノズルシャフトの回転駆動及び側方撮像手段の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づき、少なくとも2つの回転角での上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量の一方向成分をそれぞれ検出するノズル先端検出手段と、このノズル先端検出手段により検出した2つの回転角でのノズル先端の偏芯量のそれぞれの一方向成分と上記機種固有データ記憶手段から読み出したノズルシャフトの先端部の上記基準位置に対する位置とに基づき、上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量を上記複数の回転角毎に算出する演算手段と、部品吸着時に吸着ノズルを部品吸着位置に移動させ、かつ、上記演算手段によって求められたノズル先端の上記基準位置に対する偏芯量により部品吸着時のノズル回転角に応じた吸着ノズルの移動位置を補正する制御手段と、を有するものである。
この装置によると、請求項1に係る発明の方法が効果的に実施される。
また、請求項に係る発明は、昇降及び回転が可能なノズルシャフトとその先端に着脱可能に取り付けられた吸着ノズルとを有する実装用ヘッドを備え、この実装用ヘッドが、部品供給部と被実装基板が配置される装着作業位置とにわたり移動して、上記吸着ノズルにより部品供給部から吸着した部品を被実装基板に実装するようにした部品実装装置において、上記実装用ヘッドの先端部を下方から反射照明条件下で撮像可能な下方撮像手段と、上記実装用ヘッドの先端部を側方から透過照明条件下で撮像可能な側方撮像手段と、下方からの撮像によるノズル先端位置検出のために予め選定した特定の吸着ノズルである基準ノズルを上記ノズルシャフトの先端部に取り付けた状態で、複数の回転角において基準ノズルを下方撮像手段により撮像するように、ノズルシャフトの回転駆動及び下方撮像手段の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づいて上記複数の回転角での基準ノズルの先端部の位置を検出する基準ノズル先端検出手段と、この基準ノズル先端検出手段により検出された複数の回転角での上記実装用ヘッドの中心である基準位置に対する基準ノズルの先端部の位置を機種固有データとして記憶する機種固有データ記憶手段と、上記ノズルシャフトに対して実際に実装に使用する吸着ノズルを取り付けた状態で、上記複数の回転角の内、互いの角度差が90度の少なくとも2つの回転角において吸着ノズルを側方撮像手段により撮像するように、ノズルシャフトの回転駆動及び側方撮像手段の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づき、少なくとも2つの回転角での上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量の一方向成分をそれぞれ検出するノズル先端検出手段と、このノズル先端検出手段により検出した2つの回転角でのノズル先端の偏芯量のそれぞれの一方向成分と上記機種固有データ記憶手段から読み出した基準ノズルの先端部の上記基準位置に対する位置とに基づき、上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量を上記複数の回転角毎に算出する演算手段と、部品吸着時に吸着ノズルを部品吸着位置に移動させ、かつ、上記演算手段によって求められたノズル先端の上記基準位置に対する偏芯量により部品吸着時のノズル回転角に応じた吸着ノズルの移動位置を補正する制御手段と、を有するものである。
この装置によると、請求項2に係る発明の方法が効果的に実施される。
本発明のヘッド移動位置補正方法及び同装置によると、実装に使用される吸着ノズルが汚れや半田の付着等により、下方からの撮像による反射画像では明確に先端位置を検出し難く、しかもノズルシャフト先端が偏芯ずれしていてその回転軌跡が真円にならないような場合であっても、ノズル先端の偏芯量を確実に、かつ精度良く検出することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明が適用される部品実装装置の部分平面図であり、図2は、図1に示す部品実装装置の一部を省略して示す側面断面図であり、図3は、図1に示す部品実装装置の一部を省略して示す正面断面図である。
部品実装装置は、主に各部機構の作動によってプリント基板(被実装基板)Pに電子部品C(IC、トランジスタ、コンデンサ等)を実装する本体機構部1と、その作動を制御するコントローラ30(図4参照)とからなる。
本体機構部1は、基台2等からなる実装機本体と、この実装機本体に対して移動可能なヘッドユニット3とを有している。
上記基台2上には、プリント基板搬送用のコンベア4が配置され、このコンベア4は、上部に載置されたプリント基板Pを搬送して所定の装着作業位置(図1に示された位置)で停止させるようになっている。
上記コンベア4の両側には、部品供給部5が配置され、これら部品供給部5には、多数列のテープフィーダ5aが設けられている。
各テープフィーダ5aは、電子部品Cを所定間隔おきに収納、保持したテープがリールから導出されるように各々構成されており、ヘッドユニット3が取出可能となるように電子部品Cを間欠的に繰り出すようになっている。
上記ヘッドユニット3は、基台2の上方に配置されているとともに上記部品供給部5とプリント基板(被実装用基板)Pが配置される装着作業位置とにわたって移動可能とされている。
具体的に、ヘッドユニット3は、プリント基板Pの表面と略平行する平面上で互いに直交するX軸及びY軸に沿って移動可能とされている。
すなわち、基台2上には、Y軸方向の固定レール7と、Y軸サーボモータ8により駆動されるボールねじ軸9とが配設されている。そして、固定レール7上には、ヘッドユニットの支持部材10が配置され、この支持部材10に設けられたナット部10aが上記ボールねじ軸9に螺合している。
さらに、上記支持部材10には、X軸方向のガイド部材11と、X軸サーボモータ12により駆動されるボールねじ軸13とが配設され、上記ガイド部材11にヘッドユニット3が移動可能に保持され、このヘッドユニット3に設けられたナット部(図示せず)が上記ボールねじ軸13に螺合している。
したがって、Y軸サーボモータ8の駆動により上記支持部材10がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ12の駆動によりヘッドユニット3が支持部材10に対してX軸方向に移動することになり、この機構により、ヘッドユニット3のX軸及びY軸方向に沿った移動が実現されている。
上記ヘッドユニット3には実装用ヘッド15が設けられ、図示の実施形態では6個の実装用ヘッド15がX軸方向に沿って一列に並んで設けられている。各実装用ヘッド15は、上下方向に延びる中空のノズルシャフト15aとこのノズルシャフト15aの先端(下端)に着脱可能に取り付けられた吸着ノズル15bとを有し、図外の負圧供給手段からノズルシャフト15aを通して吸着ノズル15bに供給される負圧により、部品を吸着し得るようになっている。なお、吸着ノズル15bとしては、サイズや形状等が異なる複数種類のものが用意され、吸着する部品の種類等に応じて選択された吸着ノズル15bがノズルシャフト15aの先端に取り付けられるようになっている。
また、ヘッドユニット3には、Z軸サーボモータ16と、このZ軸サーボモータ16により回転駆動されるZ軸ボールねじ軸17とが、各実装用ヘッド15に対して各々設けられている。
そして、各実装用ヘッド15に相対回転可能な状態で取り付けられているナット部材18が、各々Z軸ボールねじ軸17に螺合し、このボールねじ軸17がZ軸サーボモータ16により回転駆動され、それによって実装用ヘッド15が上下方向に移動するようになっている。
上記ヘッドユニット3には、実装用ヘッド15を軸回り(R軸回り)に回転させる回転機構19が、それぞれ実装用ヘッド15に対応して設けられている。
これら回転機構19は、R軸サーボモータ27(図4参照)にそれぞれ接続されており、このR軸サーボモータ27の回転駆動に応じて実装用ヘッド15をそれぞれR軸回りに回転させるようになっている。
さらに、ヘッドユニット3の下端部には、上記支持部材10から離間する方向へ延びる
保持部20が形成されており、この保持部20は、各実装用ヘッド15を挿通状態で支持している。
また、保持部20は、その先端部が下方へ突出しており、この突出部の先端部には、各実装用ヘッド15の側面に光を照射する側方照明21が取り付けられている。この側方照明21は、図3に示すように、各吸着ノズル15bに対応して6個配設されている。
一方、上記支持部材10には、カメラ支持部22が垂下され、このカメラ支持部22の下端部には、側方カメラ(側方撮像手段)23が取り付けられている。なお、側方照明21と側方カメラ23とは、Y軸方向において吸着ノズル15bを挟んで対向する位置に配置されている。
上記側方カメラ23は、ラインセンサやエリアセンサ等からなり、上記側方照明21による透過照明条件下で吸着ノズル15bを側方から撮像するものであり、吸着ノズル15bの先端部及びその周辺範囲について透過画像を得ることが可能となっている。
さらに、上記側方カメラ23のX軸方向の位置に対応して、基台2には、吸着ノズル15bを下方から撮像する撮像部24が設けられている。
この撮像部24は、図3に示すように、下方カメラ(下方撮像手段)25と、この下方カメラ25の撮像範囲を取り囲みつつ上方へ広がって配置された複数のLEDからなるドーム状の下方照明26とを備え、上方を通過する吸着ノズル15bの先端又は吸着された電子部品Cを、下方照明26による反射照明条件下で下方カメラ25により下方から撮像し、吸着ノズル15b先端又は電子部品Cの底面の反射画像を得ることが可能となっている。
なお、上記ヘッドユニット3にはさらに、基板に付されたフィデューシャルマークを撮像すること等によって基板認識を行なう基板認識カメラ28(図4参照)が設けられている。
次に、本実施形態における制御系統について図4を参照して説明する。
コントローラ30は、本体機構部1の内部の適所に設けられ、論理演算を実行する周知のCPU、初期設定等を記憶しているROM、装置動作中の様々なデータを一時的に記憶するRAM等から構成されている。
また、コントローラ30は、機能的には、モータ制御部31、外部入出力部32、画像処理部33、サーバ通信手段34、各種記憶手段35〜37及び演算処理部38を備えている。
なお、上記コントローラ30には、表示ユニット39が接続され、この表示ユニット39は、上記演算処理部38の指示に応じて実装機の駆動状態等を表示可能に構成されている。
上記モータ制御部31は、上記Y軸サーボモータ8、X軸サーボモータ12、Z軸サーボモータ16及びR軸サーボモータ27の駆動を制御するようになっている。
外部入出力部32は、実装機に装備されている各種センサー類41からの信号を入力する一方、サーボモータ8,12,16,27以外の各種アクチュエータ等42に対して信号を出力するようになっている。
画像処理部33は、基板認識カメラ28、側方カメラ23及び下方カメラ25から画像データを取り込み、2値化等の処理を行なうようになっている。サーバ通信手段は、サーバとの間で情報等の交信を行うようになっている。
記憶手段としては、部品実装処理のプログラムや実装に必要な各種データを記憶する実装プログラム等記憶手段35、プリント基板を搬送する搬送系に関する各種データを記憶する搬送系データ記憶手段36、及び部品実装装置の設備毎に固有のデータ(例えば後述のノズルシャフト先端偏芯量等)を記憶する設備固有データ記憶手段37が設けられる。
上記演算処理部38は、CPU等のような演算機能を有するものであり、上記実装プログラム記憶手段に記憶されているプログラムに従って、モータ制御部や画像処理部を制御するようになっている。
特に、演算処理部38は、ノズルシャフト15aに対して吸着ノズル15bを取り外した状態で、複数の回転角(例えば90度おきの4つの回転角)においてノズルシャフト先端部を下方カメラ25により撮像するように、ノズルシャフト15aの回転駆動及び下方カメラ25の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づいて上記複数の回転角でのノズルシャフトの先端部の位置を検出するノズルシャフト先端検出手段としての機能と、ノズルシャフト15aに対して吸着ノズル15bを取り付けた状態で、少なくとも2つの回転角(例えば0度及び90度)においてノズル先端部を側方カメラ23により撮像するように、ノズルシャフト15aの回転駆動及び側方カメラ23の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づき、少なくとも2つの回転角でのノズル先端の偏芯量の一方向成分(X成分)を検出するノズル先端検出手段としての機能と、上記ノズル先端の偏芯量の一方向成分と、上記ノズルシャフトの先端部の位置とに基づき、上記複数の回転角でのノズル先端の偏芯量を算出する演算手段としての機能と、部品吸着時に吸着ノズルを部品吸着位置に移動させ、かつ、上記演算手段によって求められたノズル先端の偏芯量により部品吸着時の吸着ノズルの移動位置を補正する制御手段としての機能とを有している。
さらに上記演算処理部38は、部品実装作業時における部品吸着後に、下方カメラ25による吸着部品の撮像に基づく部品認識により、吸着ノズル15bに吸着された部品の中心位置を検出し、この部品中心位置と上記ノズル先端の偏心量とから、ノズル先端に対する吸着部品の相対ずれ量を算出する。そして、この相対ずれ量を複数回サンプリングして、その平均値に応じ、部品吸着位置のフィードバック補正を行なうようにしている。
また、次のような目的で、上記相対ずれ量が所定の許容値を超えたか否かを判定して、所定の許容値を超えた場合は吸着部品の廃棄若しくは吸着リトライ(吸着動作の再試行)を行なうようにしている。
すなわち、吸着部品の所定基準位置に対するずれ量(絶対的ずれ量)に応じてプリント基板に対する搭載位置の補正は行われるが、このような搭載位置の補正が行われても、上記相対ずれ量が大きい場合には安定した搭載ができない可能性がある。また、搭載位置によっては、上記相対ずれ量が大きいと、既に搭載されている隣接部品と吸着ノズル15bとが干渉する可能性がある。また、上記相対ずれ量があまりにも大きい場合、部品認識時の画像処理等が不適切である可能性がある。そこで、このような場合(例えば後述の図7のフローチャート中に示すように搭載時に隣接部品との干渉が生じる程度に上記相対ずれ量が大きい場合)に、吸着部品の廃棄等を行なうようにしている。
次に、図8〜図13を参照しつつ、図5〜図7に示すフローチャートに基づいて、上記コントローラ30により実行される処理について説明する。
図5は、部品実装装置が稼動される前の設備調整段階において行なわれるノズルシャフト先端位置検出処理(ノズルシャフト先端検出工程)のフローである。この処理の際には、図8に示すように実装用ヘッド15のノズルシャフト15aから吸着ノズル15bが取り外されている。この状態で、検査を行なうべき指令があると、コントローラ30は、ノズルシャフト15の先端が下方カメラに対応する位置までヘッドユニット3を移動させるとともに、ノズルシャフト15aの先端を所定の撮像高さ位置とするように、X軸サーボモータ8、Y軸サーボモータ18及びZ軸サーボモータ16を制御する。
そして、コントローラ30は、R軸サーボモータ27を制御することによりノズルシャフトの回転角を0度とし(ステップS1)、この状態で、下方カメラ25によりノズルシャフト15aの先端部を下方から撮像し、その画像に基づいてノズルシャフト15aの先端位置を検出し、具体的にはノズルシャフト先端の正規の位置に対するずれ量であるノズルシャフト部先端偏芯量を検出する(ステップS2)。この場合、上記撮像によって図9に示すようなノズルシャフト15aの先端部の底面画像が得られ、この画像に基づき、ノズルシャフト部先端の基準位置O(正規の位置)に対する偏芯量が二次元的にXY座標(dX,dY)で求められる。
この検出結果を、設備固有データとして、設備固有データ記憶手段37に記憶する(ステップS3)。
次いで、ヘッドユニット3の全ノズルシャフト部に対して回転角0度での上記検出が完了したか否かを判定し(ステップS4)、完了していなければ、ヘッドユニット3を移動させて検出ノズルシャフトを変更し(ステップS5)、それからステップS2,S3を繰り返す。
全ノズルシャフト部に対して上記検出が完了すれば、90度単位の全回転角度(0度、90度、180度及び270度)に対して検出が完了したか否かを判定し(ステップS6)、完了していなければ、ノズルシャフト15aを所定の正転方向に90度だけ回転させ(ステップS7)、それからステップS2以降の処理を繰り返す。
90度単位の全回転角度に対して検出が完了すれば、このフローを終了する。
このような処理により、各ノズルシャフト15aについてそれぞれ、図10に示すように、90度おきの4つの回転角度においてノズルシャフトの先端位置が求められ、つまり、0度でのノズルシャフト部先端偏芯量(dX0、dY0)、90度でのノズルシャフト部先端偏芯量(dX90、dY90)、180度でのノズルシャフト部先端偏芯量(dX180、dY180)及び270度でのノズルシャフト部先端偏芯量(dX270、dY270)が求められる。なお、図10において、Lsはノズルシャフト15aを回転させたときのノズルシャフト先端の軌跡を示している。
図6は、部品実装にあたって実装用ヘッド15のノズルシャフト15aの先端に吸着ノズル15bを取り付け、あるいは交換したときに行なわれるノズル先端部偏芯量検出処理のフローである。この処理は、ノズル先端検出工程(ステップS11〜S14)と演算工程(ステップS15)とを含んでいる。
この処理がスタートすると、コントローラ30は、R軸サーボモータ27を制御することにより吸着ノズル15bの回転角を0度とし(ステップS11)、この状態で、側方カメラ23により吸着ノズル15bを側方から撮像し、その画像に基づいて吸着ノズル15bの先端部偏芯量のX成分(一方向成分)を検出する(ステップS12)。
すなわち、図11に示すように、各実装用ヘッド15のノズルシャフト15の先端部に吸着ノズル15bを取り付けた状態で、側方照明21を点灯させるともに、ヘッドユニットをX方向に移動させることにより吸着ノズル15bを側方カメラ23に対して移動させ、吸着ノズル15bが側方カメラ23に対向する位置を通過する間に、側方カメラ23で吸着ノズル15bを撮像する。これにより、図12に示すような吸着ノズル15bの側面画像が得られ、この画像から、吸着ノズル15b先端の基準位置Oに対する偏芯量のX成分(dX0)が求められる。なお、図12中のdXo0は基準位置Oに対するノズルシャフト先端の偏芯量のX成分である。また、ΔXはノズルシャフト先端に対する吸着ノズル先端の偏芯量のX成分であり、後述の図13中に示すRcosθに等しい。
図6に戻って、ステップS12の次には、R軸サーボモータ27を制御することによりノズルシャフト15a及び吸着ノズル15bの回転角を90度とする(ステップS13)。そしてこの状態でも、側方カメラ23により吸着ノズル15bを側方から撮像し、その画像に基づいて吸着ノズル15bの先端部偏芯量のX成分(一方向成分)を検出する(ステップS14)。
次に、上記ステップS12,S14で検出した両偏芯量と設備固有データ記憶手段37に記憶されているノズルシャフト先端偏芯量とから、回転補正により、ノズルシャフト15aの先端の偏芯量(XY方向)を算出する(ステップS15)。
このステップS15での処理を、図13によって具体的に説明する。
図13中に符号Lsを付した一点鎖線の閉曲線は、偏芯したノズルシャフト15aの先端の回転軌跡であり、90度おきの4つの回転角(0度、90度、180度、270度)でのノズルシャフト15aの先端位置(ノズルシャフト部先端偏芯量)を示す4点(dX0、dY0)、(dX90、dY90)、(dX180、dY180)、(dX270、dY270)は、この回転軌跡Ls上に存在する。
また、Lnは、上記4点で停止したノズルシャフト15aの先端を中心に吸着ノズル15bのみが回転したと仮定したときのノズル先端の回転軌跡、つまりノズルシャフト15aに対するノズル先端の相対的な回転軌跡であり、これは略真円となる。ただし、実際には吸着ノズル1bがノズルシャフト1aの先端に固定されてノズルシャフト1aと一体に回転し、ノズルシャフト15aの先端の回転軌跡Lsは真円ではないので、ノズルシャフト15aの回転に伴う吸着ノズル1bの先端の動きも真円にはならない。
上記各回転角(0度、90度、180度、270度)での吸着ノズル15bの先端位置の偏芯量(XY方向)を(dX0、dY0)、(dX90、dY90)、(dX180、dY180)、(dX270、dY270)とすると、このうちのdX0、dX90が上記ステップS12及びステップS14で検出される。また、上記各回転角度(0度、90度、180度、270度)でのノズルシャフト先端偏芯量(dX0、dY0)、(dX90、dY90)、(dX180、dY180)、(dX270、dY270)は前述の図5のノズルシャフト先端位置検出処理で検出されて設備固有データ記憶手段37に記憶されている。
また、図13に示すXY座標上で、回転角0度でのノズルシャフト先端の位置と吸着ノズル先端の位置とを結ぶ線分の長さをR、この線分のX軸に対する角度をθとすると、ノズルシャフト先端と吸着ノズル先端とのX方向、Y方向の距離はRcosθ、Rsinθとなる。
これらから、上記各回転角(0度、90度、180度、270度)での吸着ノズル15bの先端位置の偏芯量(XY方向)は次のように算出することができる。
dX0(=dX0+Rcosθ):検出値
dY0(=dY0+Rsinθ)=dY0+dX90−dX90
dX90(=dX90−Rsinθ):検出値
dY90(=dX90+Rcosθ)=dX90−dX0−dX0
dX180(=dX180−Rcosθ)=dX180+dX0−dX0
dY180(=dY180−Rsinθ)=dY180+dY0−dY0
dX270(=dX270+Rsinθ)=dX270+dX90−dX90
dY270(=dY270−Rcosθ)=dY270+dX0−dX0
このような演算が上記ステップS15で行なわれ、演算結果は実装プログラム等記憶手段35に記憶される。
図7は、部品実装作業中の処理のフローである。この処理は、前述の図6のフローのステップS15で算出したノズル先端部偏芯量により部品吸着位置の補正を行なう補正工程を含んでおり、当実施形態ではさらに、部品吸着後に撮像部24による部品認識に基づいて部品吸着位置ずれ量を求め、それに応じた部品吸着位置のフィードバック補正も行なうようにしている。
すなわち、コントローラ30は、ヘッドユニット3の実装用ヘッド15によって部品供給部5から部品を吸着する際に、前述の図6のフローのステップS15で算出して記憶している偏芯量のデータの中から、部品吸着時のノズル回転角に応じたノズル先端部偏芯量を読み出し、そのノズル先端部偏芯量に応じた補正を加味した部品吸着位置の計算を行なう(ステップS21)。
次に、過去N回(例えば5回)分の部品吸着後の吸着位置ずれの測定に基づいて求められる吸着位置フィードバック補正値があるか否かを判定する(ステップS22)。すなわち、実装作業中は部品吸着後に部品認識カメラによる撮像に基づいて吸着ノズル先端と部品中心とのずれ量が検出され、N回分ずれ量が検出されるとその平均値に応じた吸着位置フィードバック補正値が求められるが、このような処理による吸着位置フィードバック補正値の取得が済んでいるか否かを判定する。
そして、吸着位置フィードバック補正値がある場合は、ステップS21で求めた部品吸着位置にフィードバック補正値を加算する(ステップS23)。
次に、ステップS21〜S23によって補正された部品吸着位置へ実装用ヘッド15を移動させ、さらに吸着ノズル15bを下降させて部品を吸着させる(ステップS24)。
部品吸着後は、吸着ノズル15bを所定高さまで上昇させるとともに撮像部24上までヘッドユニット3を移動させ、撮像部24の下方カメラ25で下方から吸着部品を撮像し、部品認識を行なう(ステップS25)。そして、この部品認識に基づき、部品中心と吸着ノズル先端中心の相対ずれ量(dXn,dYn)を算出する(ステップS26)。この場合、下方カメラ25で撮像した吸着部品の画像から吸着ノズル15bに吸着された部品の中心位置(画面上の基準位置に対する吸着部品の中心位置のずれ量)を検出し、その値と、前述のステップS15で求めた偏心量のデータの中からノズル回転角に応じて選出した偏心量とから、上記相対ずれ量(dXn,dYn)を求める。
さらに、過去N回分の相対ずれ量の平均値を算出し(ステップS27)、これをフィードバック補正値としてその後の制御に反映させるようにする。
また、上記ステップS26で算出した相対ずれ量(dXn,dYn)により、部品搭載時における吸着ノズル15bと隣接部品との干渉について判定し(ステップS28)、干渉しないかどうか(相対ずれ量が隣接部品との位置関係に応じて設定した許容値以下か否か)を調べる(ステップS281)。そして、干渉する場合は吸着部品の廃棄(ステップS282)を行なってからステップS24に戻り、吸着リトライを行なう。
隣接部品との干渉が生じない場合は、ヘッドユニット3をプリント基板P上に移動させ、実装用ヘッド15の吸着ノズル15bに吸着されていた部品をプリント基板Pに搭載する(ステップS28)。
部品搭載が済めば、次の部品を吸着すべく、ステップS21に戻ってそれ以降の処理を繰り返す。
以上のような当実施形態の方法及び装置によると、ノズルシャフトの偏芯ずれやノズルシャフトに対する吸着ノズルの嵌合ずれ等によるノズル先端の位置ずれがあった場合に、図5及び図6に示す処理により、ノズル先端部偏芯量(ノズル先端の位置ずれ)が求められ、それに応じて吸着位置が補正されるため、吸着ずれやそれによる吸着不良が抑制される。
とくに、ノズル先端部偏芯量が確実に、かつ精度良く求められる。
すなわち、先ず設備調整段階おいて、ノズルシャフト15aから吸着ノズル15bが取り外されている状態で、図5に示すノズルシャフト先端位置検出処理が行なわれることにより、0度、90度、180度及び270度の各回転角において、下方からの撮像によるノズルシャフト1aの反射画像に基づいてノズルシャフト1a先端の位置(ノズルシャフト部先端偏芯量)が検出される。この場合に、設備調整段階おけるノズルシャフト1a先端は汚れや半田付着がなく、鮮明な画像が得られるため、ノズルシャフト1a先端の位置を精度良く検出することができる。
次に、ノズルシャフト15aの先端に実装に使用する吸着ノズル15bが取り付けられたときに、図6に示すノズル先端部偏芯量検出処理により、吸着ノズル15bの先端部が撮像され、それに基づきノズル先端部偏芯量が求められる。この場合、使用する吸着ノズル15bの先端は汚れや半田付着が生じている場合があり、このような場合に、下方からの反射照明条件下での撮像では画像が不鮮明になり、検出精度が悪くなるが、当実施形態では、透過照明条件下で側方から撮像しているので、鮮明な画像が得られ、ノズル先端位置を精度良く検出することができる。
ただし、側方からの撮像では、ノズル先端部偏芯量の一方向成分(X方向成分)しか検出できないが、0度及び90度の回転角でそれぞれ検出されたノズル先端部偏芯量のX方向成分と、設備調整段階でのノズルシャフト先端位置検出処理で検出された0度,90度,180度及び270度の各回転角でのノズルシャフト部先端偏芯量とから、各回転角でのノズル先端部偏芯量が演算により精度良く求められることとなる。
図14〜図17は、本発明の別の実施形態を示している。なお、この実施形態でも、実装装置とこれに設けられるコントローラ30は図1〜図4に示すとおりであるが、コントローラ30の演算処理部38は、所定の基準ノズル15c(図16参照)をノズルシャフト15aの先端部に取り付けた状態で、複数の回転角(例えば90度おきの4つの回転角)において基準ノズル15cを下方カメラ25により撮像するように、ノズルシャフト15aの回転駆動及び下方カメラ25の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づいて上記複数の回転角での基準ノズルの先端部の位置を検出する基準ノズル先端検出手段としての機能と、ノズルシャフト15aに対して実際に実装に使用する吸着ノズル15bを取り付けた状態で、2つの回転角(例えば0度及び90度)において吸着ノズル15bを側方カメラ23により撮像するように、ノズルシャフト15aの回転駆動及び側方カメラ23の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づき、少なくとも2つの回転角でのノズル先端の偏芯量の一方向成分(X成分)を検出するノズル先端検出手段としての機能と、上記ノズル先端の偏芯量の一方向成分と、上記基準ノズルの先端部の位置とに基づき、上記複数の回転角でのノズル先端の偏芯量を算出する演算手段としての機能と、部品吸着時に吸着ノズル15bを部品吸着位置に移動させ、かつ、上記演算手段によって求められたノズル先端の偏芯量により部品吸着時の吸着ノズル15bの移動位置を補正する制御手段としての機能とを有している。
この実施形態では、設備調整段階で、図16に示されるように、下方からの撮像によるノズル先端位置検出のために予め選定した特定の吸着ノズルである基準ノズル15cがノズルシャフト15の先端部に取り付けられる。この基準ノズル15cは、実装に使用されるノズルの中から、汚れや半田付着が少なくて下方からの反射照明条件下での撮像によっても鮮明な画像が得られるものを選択するようにしてもよいし、基準ノズル先端位置検出処理にのみ用いるダミーノズルであってもよい。
そしてこの状態で、図14に示す基準ノズル先端位置検出処理を行なう。
すなわち、コントローラ30は、R軸サーボモータ27を制御することにより基準ノズル15cの回転角を0度とし(ステップS31)、この状態で、下方カメラ25により基準ノズル15cの先端部を下方から撮像し、その画像に基づいて基準ノズル15cの先端部の位置を検出し、具体的には基準ノズル15cの先端部の正規の位置に対するずれ量である先端位置変化量を検出する(ステップS32)。この場合、上記撮像によって基準ノズル15cの先端部の底面画像が得られ、この画像に基づき、基準ノズル15cの先端位置変化量が二次元的にXY座標で求められる。
この検出結果を、設備固有データとして、設備固有データ記憶手段37に記憶する(ステップS33)。
次いで、ヘッドユニット3の全ノズルシャフト部に対して回転角0度での上記検出が完了したか否かを判定し(ステップS34)、完了していなければ、ヘッドユニット3を移動させて検出ノズルシャフトを変更し(ステップS35)、それからステップS32,S33を繰り返す。
全ノズルシャフト部に対して上記検出が完了すれば、90度単位の全回転角度(0度、90度、180度及び270度)に対して検出が完了したか否かを判定し(ステップS36)、完了していなければ、基準ノズル15cを所定の正転方向に90度だけ回転させ(ステップS37)、それからステップS32以降の処理を繰り返す。
90度単位の全回転角度に対して検出が完了すれば、このフローを終了する。
このような処理により、各ノズルシャフト15aについてそれぞれ、図17中に示すように0度、90度、180度、270度の4つの回転角度において基準ノズル15cの先端位置変化量(dX0、dY0)、(dX90、dY90)、(dX180、dY180)、(dX270、dY270)が求められる。
図15は、部品実装にあたって実際に実装に使用する吸着ノズル15bを実装用ヘッド15のノズルシャフト15aの先端に取り付け、あるいは交換したときに行なわれるノズル先端部偏芯量検出処理のフローである。この処理は、使用ノズル先端検出工程(ステップS41〜S44)と演算工程(ステップS45)とを含んでいる。
この処理がスタートすると、コントローラ30は、R軸サーボモータ27を制御することによりノズルシャフト15a及び吸着ノズル15bの回転角を0度とし(ステップS41)、この状態で、側方カメラ23により吸着ノズル15bを側方から撮像し、その画像に基づいて吸着ノズル15bの先端部偏芯量のX成分(一方向成分)を検出する(ステップS42)。
次に、R軸サーボモータ27を制御することにより吸着ノズル15bの回転角を90度とする(ステップS43)。そしてこの状態でも、側方カメラ23により吸着ノズル15bを側方から撮像し、その画像に基づいて吸着ノズル15bの先端部偏芯量のX成分(一方向成分)を検出する(ステップS44)。
次に、上記ステップS42,S44で検出した両偏芯量と設備固有データ記憶手段に記憶されている基準ノズル15cの先端位置変化量とから、回転補正により、ノズルシャフト15aの先端の偏芯量(XY方向)を算出する(ステップS45)。
このステップS45での処理を、図17によって具体的に説明する。
図17中に符号Lsを付した一点鎖線の閉曲線は、偏芯したノズルシャフト15aの先端の回転軌跡である。また、0度、90度、180度、270度の4つの回転角においてそれぞれ、ノズルシャフト15aが停止した状態で、基準ノズル15cがノズルシャフト先端を中心に回転したと仮定したときの基準ノズル1cの先端の回転軌跡がLn´であり、同じく上記4つ回転角においてそれぞれノズルシャフト15aが停止した状態で吸着ノズル1bがノズルシャフト先端を中心に回転したと仮定したときの吸着ノズル1bの先端の回転軌跡がLnである。これらのノズルシャフト先端に対するノズルの回転軌跡Ln,Ln´は略真円となる。
上記4つの回転角(0度、90度、180度、270度)での基準ノズル15cの先端位置(先端位置変化量)を示す4点(dX0、dY0)、(dX90、dY90)、(dX180、dY180)、(dX270、dY270)は、回転軌跡Ln´Ls上に存在し、また、上記4つの回転角での吸着ノズル15bの先端位置(ノズル先端部偏芯量)を示す4点(dX0、dY0)、(dX90、dY90)、(dX180、dY180)、(dX270、dY270)は、回転軌跡Ln上に存在する。
これらのうち、dX0、dX90が上記ステップS42及びステップS44で検出され、また、上記各回転角度(0度、90度、180度、270度)での基準ノズル15cの先端位置変化量(dX0、dY0)、(dX90、dY90)、(dX180、dY180)、(dX270、dY270)は前述の図14の検出フローで検出されて設備固有データ記憶手段37に記憶されている。
また、図17に示すXY座標上で、回転角0度での基準ノズル15cの先端部の位置と吸着ノズル15bの先端部の位置とを結ぶ線分の長さをR、この線分のX軸に対する角度をθとすると、基準ノズル15cの先端部の位置と吸着ノズル15bの先端部の位置とのX方向、Y方向の距離はRcosθ、Rsinθとなる。
これらから、上記各回転角(0度、90度、180度、270度)での吸着ノズル15bのノズル先端部偏芯量(XY方向)は次のように算出することができる。
dX0(=dX0+Rcosθ):検出値
dY0(=dY0+Rsinθ)=dY0+dX90−dX90
dX90(=dX90−Rsinθ):検出値
dY90(=dX90+Rcosθ)=dX90−dX0−dX0
dX180(=dX180−Rcosθ)=dX180+dX0−dX0
dY180(=dY180−Rsinθ)=dY180+dY0−dY0
dX270(=dX270+Rsinθ)=dX270+dX90−dX90
dY270(=dY270−Rcosθ)=dY270+dX0−dX0
このような演算が上記ステップS45で行なわれ、演算結果は実装プログラム等記憶手段35に記憶される。
部品実装作業中の処理は図7に示す通りであり、この処理により、ノズル先端部偏芯量に応じ、実装中の部品吸着の際に部品吸着位置が補正される。
この実施形態の方法及び装置によっても、設備調整段階おいては、基準ノズル15cを撮像するため、鮮明な画像が得られて、ノズル先端位置を精度良く検出することができ、また、実際に実装に使用する吸着ノズル15bがノズルシャフト15aの先端取り付けられたときには、透過照明条件下で側方から撮像で吸着ノズルを撮像することにより、鮮明な画像が得られる。そして、図15のステップS42,S45で検出されるノズル先端部偏芯量のX方向成分と、図14の処理で検出されて記憶されている基準ノズルの先端位置変化量とから、各回転角でのノズル先端部偏芯量が演算により精度良く求められることとなる。
なお、本発明の方法及び装置の具体的構成は上記各実施形態に限定されず、種々変更可能である。
例えば、上記各実施形態では、設備調整段階で、下方カメラ25によるノズルシャフト15a先端部又は基準ノズル15b先端部の撮像を、0度、90度、180度、270度の4つの回転角で行なっているが、部品の種類等によって吸着角度や装着角度が他にもあり得る場合、さらに多くの回転角度で撮像を行なうようにしてもよい。
また、第1の実施形態では、設備調整段階で、ノズルシャフト15aの先端部を下方カメラ25で撮像しているが、この際、マーク等で位置をより明確に示すようにした治具をノズルシャフト15aの先端に取り付けて撮像を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態ではヘッドユニットの支持部材10に側方カメラ23を取り付け、基台2上に下方カメラ25を有する撮像部24を設置しているが、側方カメラ23をヘッドユニット3あるいは基台2上に設けてもよく、また、下方カメラ25をヘッドユニット3あるいは支持部材10に設けてもよい。
本発明が適用される部品実装装置の部分平面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1に示す部品実装装置の一部を省略して示す正面断面図である。 図1の部品実装装置のコントローラについて機能的構成を示すブロック図である。 ノズルシャフト先端位置検出処理を示すフローチャートである。 ノズル先端部偏芯量検出処理を示すフローチャートである。 部品実装作業中の処理を示すフローチャートである。 ノズルシャフト先端位置検出処理の際のノズルシャフト及び下方カメラの状態を示す概略斜視図である。 ノズルシャフトの底面画像を示す説明図である。 ノズルシャフト先端の回転軌跡を示す説明図である。 ノズル先端部偏芯量検出処理の際のノズルシャフト、吸着ノズル、側方カメラ等の状態を示す概略斜視図である。 吸着ノズルの側面画像及びノズル先端部偏芯量を示す説明図である。 ノズル先端部偏芯量の求め方を示すための説明図である。 本発明の別の実施形態における基準ノズル先端位置検出処理を示すフローチャートである。 別の実施形態におけるノズル先端部偏芯量検出処理を示すフローチャートである。 別の実施形態における基準ノズル先端位置検出処理の際のノズルシャフト、基準ノズル及び下方カメラの状態を示す概略斜視図である。 別の実施形態におけるノズル先端部偏芯量の求め方を示すための説明図である。
符号の説明
P プリント基板
3 ヘッドユニット
15 実装用ヘッド
15a ノズルシャフト
15b 吸着ノズル
22 側方カメラ
25 下方カメラ
30 コントローラ
35 実装プログラム等記憶手段
37 設備固有データ記憶手段
38 演算処理手段
15c 基準ノズル

Claims (7)

  1. 昇降及び回転が可能なノズルシャフトとその先端に着脱可能に取り付けられた吸着ノズルとを有する実装用ヘッドを備え、この実装用ヘッドが、部品供給部と被実装基板が配置される装着作業位置とにわたり移動して、上記吸着ノズルにより部品供給部から吸着した部品を被実装基板に実装するようにした部品実装装置における上記吸着ノズルの先端の移動位置を補正する方法であって、
    上記ノズルシャフトに対して吸着ノズルを取り外した状態でノズルシャフトを撮像手段により下方から反射照明条件下で撮像する処理を、ノズルシャフトを回転させて複数の回転角で行ない、この撮像による画像に基づいて上記複数の回転角での上記実装用ヘッドの中心である基準位置に対するノズルシャフトの先端部の偏芯量を検出するノズルシャフト先端検出工程と、
    上記ノズルシャフトに対して吸着ノズルを取り付けた状態で吸着ノズルを撮像手段により側方から透過照明条件下で撮像する処理を、上記複数の回転角の内、互いの角度差が90度の少なくとも2つの回転角で行ない、この撮像による画像に基づいてこれらの回転角での上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量の一方向成分をそれぞれ検出するノズル先端検出工程と、
    このノズル先端検出工程で検出した2つの回転角でのノズル先端の偏芯量のそれぞれの一方向成分と上記ノズルシャフト先端検出工程で検出したノズルシャフトの先端部の上記基準位置に対する位置とに基づき、上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量を上記複数の回転角毎に算出する演算工程と、
    この演算工程で求められたノズル先端の上記基準位置に対する偏芯量により部品吸着時のノズル回転角に応じた吸着ノズルの移動位置を補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする部品実装装置におけるヘッド移動位置補正方法。
  2. 上記ノズルシャフト先端検出工程では、90度おきの4つの回転角を検出対象回転角とし、上記各検出対象回転角で下方からのノズルシャフトの撮像を行なってノズルシャフトの先端部の位置を検出し、
    上記ノズル先端検出工程では、0度及び90度の2つの回転角で側方からの吸着ノズルの撮像を行なってノズル先端の偏芯量の一方向成分を検出し、
    上記演算工程では、上記2つの回転角でのノズル先端の偏芯量の一方向成分と、上記各検出対象回転角でのノズルシャフトの先端部の位置とに基づき、上記各検出対象回転角でのノズル先端の偏芯量を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のヘッド移動位置補正方法。
  3. 昇降及び回転が可能なノズルシャフトとその先端に着脱可能に取り付けられた吸着ノズルとを有する実装用ヘッドを備え、この実装用ヘッドが、部品供給部と被実装基板が配置される装着作業位置とにわたり移動して、上記吸着ノズルにより部品供給部から吸着した部品を被実装基板に実装するようにした部品実装装置における上記吸着ノズルの先端の移動位置を補正する方法であって、
    下方からの撮像によるノズル先端位置検出のために予め選定した特定の吸着ノズルである基準ノズルを上記ノズルシャフトの先端部に取り付けた状態で、この基準ノズルを撮像手段により下方から反射照明条件下で撮像する処理を、ノズルシャフトを回転させて複数の回転角で行ない、この撮像による画像に基づいて上記複数の回転角での上記実装用ヘッドの中心である基準位置に対する基準ノズルの先端部の位置を検出する基準ノズル先端検出工程と、
    上記ノズルシャフトに対して実際に実装に使用する吸着ノズルを取り付けた状態で、吸着ノズルを撮像手段により側方から透過照明条件下で撮像する処理を、上記複数の回転角の内、互いの角度差が90度の少なくとも2つの回転角で行ない、この撮像による画像に基づいてこれらの回転角での上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量の一方向成分をそれぞれ検出する使用ノズル先端検出工程と、
    この使用ノズル先端検出工程で検出した2つの回転角でのノズル先端の偏芯量のそれぞれの一方向成分と上記基準ノズルシャフト先端検出工程で検出した基準ノズルの先端部の位置とに基づき、上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量を上記複数の回転角毎に算出する演算工程と、
    この演算工程で求められたノズル先端の上記基準位置に対する偏芯量により部品吸着時のノズル回転角に応じた吸着ノズルの移動位置を補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする部品実装装置におけるヘッド移動位置補正方法。
  4. 上記基準ノズル先端検出工程では、90度おきの4つの回転角を検出対象回転角とし、上記各検出対象回転角で下方からの基準ノズルの撮像を行なって基準ノズルの先端部の位置を検出し、
    上記使用ノズル撮像工程では、0度及び90度の2つの回転角で側方からの吸着ノズルの撮像を行なってノズル先端の偏芯量の一方向成分を検出し、
    上記演算工程では、上記2つの回転角におけるノズル先端の偏芯量の一方向成分と、上記各検出対象回転角での基準ノズルの先端部の位置とに基づき、上記各検出対象回転角でのノズル先端の偏芯量を算出する
    ことを特徴とする請求項3記載のヘッド移動位置補正方法。
  5. 部品実装作業時における部品吸着後に、吸着ノズルに吸着された部品の上記基準位置に対するずれ量である中心位置を検出し、この部品の中心位置と上記演算工程で求められたノズル先端の上記基準位置に対する量とから、ノズル先端に対する吸着部品の相対ずれ量を算出する工程と、
    この相対ずれ量が所定の許容値を超えたか否かを判定して、所定の許容値を超えた場合は吸着部品の廃棄若しくは吸着動作の再試行を行なう工程と
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘッド移動位置補正方法。
  6. 昇降及び回転が可能なノズルシャフトとその先端に着脱可能に取り付けられた吸着ノズルとを有する実装用ヘッドを備え、この実装用ヘッドが、部品供給部と被実装基板が配置される装着作業位置とにわたり移動して、上記吸着ノズルにより部品供給部から吸着した部品を被実装基板に実装するようにした部品実装装置において、
    上記実装用ヘッドの先端部を下方から反射照明条件下で撮像可能な下方撮像手段と、
    上記実装用ヘッドの先端部を側方から透過照明条件下で撮像可能な側方撮像手段と、
    ノズルシャフトに対して吸着ノズルを取り外した状態で、ノズルシャフトの複数の回転角においてノズルシャフトを下方撮像手段により撮像するように、ノズルシャフトの回転駆動及び下方撮像手段の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づいて上記複数の回転角でのノズルシャフトの先端部の位置を検出するノズルシャフト先端検出手段と、
    このノズルシャフト先端位置検出手段により検出された複数の回転角での上記実装用ヘッドの中心である基準位置に対するノズルシャフトの先端部の位置を機種固有データとして記憶する機種固有データ記憶手段と、
    上記ノズルシャフトに対して吸着ノズルを取り付けた状態で、上記複数の回転角の内、互いの角度差が90度の少なくとも2つの回転角において吸着ノズルを側方撮像手段により撮像するように、ノズルシャフトの回転駆動及び側方撮像手段の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づき、少なくとも2つの回転角での上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量の一方向成分をそれぞれ検出するノズル先端検出手段と、
    このノズル先端検出手段により検出した2つの回転角でのノズル先端の偏芯量のそれぞれの一方向成分と上記機種固有データ記憶手段から読み出したノズルシャフトの先端部の上記基準位置に対する位置とに基づき、上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量を上記複数の回転角毎に算出する演算手段と、
    部品吸着時に吸着ノズルを部品吸着位置に移動させ、かつ、上記演算手段によって求められたノズル先端の上記基準位置に対する偏芯量により部品吸着時のノズル回転角に応じた吸着ノズルの移動位置を補正する制御手段と、
    を有することを特徴とする部品実装装置におけるヘッド移動位置補正装置。
  7. 昇降及び回転が可能なノズルシャフトとその先端に着脱可能に取り付けられた吸着ノズルとを有する実装用ヘッドを備え、この実装用ヘッドが、部品供給部と被実装基板が配置される装着作業位置とにわたり移動して、上記吸着ノズルにより部品供給部から吸着した部品を被実装基板に実装するようにした部品実装装置において、
    上記実装用ヘッドの先端部を下方から反射照明条件下で撮像可能な下方撮像手段と、
    上記実装用ヘッドの先端部を側方から透過照明条件下で撮像可能な側方撮像手段と、
    下方からの撮像によるノズル先端位置検出のために予め選定した特定の吸着ノズルである基準ノズルを上記ノズルシャフトの先端部に取り付けた状態で、複数の回転角において基準ノズルを下方撮像手段により撮像するように、ノズルシャフトの回転駆動及び下方撮像手段の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づいて上記複数の回転角での基準ノズルの先端部の位置を検出する基準ノズル先端検出手段と、
    この基準ノズル先端検出手段により検出された複数の回転角での上記実装用ヘッドの中心である基準位置に対する基準ノズルの先端部の位置を機種固有データとして記憶する機種固有データ記憶手段と、
    上記ノズルシャフトに対して実際に実装に使用する吸着ノズルを取り付けた状態で、上記複数の回転角の内、互いの角度差が90度の少なくとも2つの回転角において吸着ノズルを側方撮像手段により撮像するように、ノズルシャフトの回転駆動及び側方撮像手段の作動を制御するとともに、その撮像による画像に基づき、少なくとも2つの回転角での上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量の一方向成分をそれぞれ検出するノズル先端検出手段と、
    このノズル先端検出手段により検出した2つの回転角でのノズル先端の偏芯量のそれぞれの一方向成分と上記機種固有データ記憶手段から読み出した基準ノズルの先端部の上記基準位置に対する位置とに基づき、上記基準位置に対するノズル先端の偏芯量を上記複数の回転角毎に算出する演算手段と、
    部品吸着時に吸着ノズルを部品吸着位置に移動させ、かつ、上記演算手段によって求められたノズル先端の上記基準位置に対する偏芯量により部品吸着時のノズル回転角に応じた吸着ノズルの移動位置を補正する制御手段と、
    を有することを特徴とする、部品実装装置におけるヘッド移動位置補正装置。
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