JP4908843B2 - データ消去方法及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

データ消去方法及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、データ消去方法及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関し、特にONO(Oxide-Nitride-Oxide)構造の電荷蓄積部を有する不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法及びそれを用いた不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関する。
従来、各メモリセルが2つの電荷蓄積部と2つの抵抗変化層とを有する、いわゆる1セル2ビット方式の不揮発性半導体記憶装置が存在する(例えば以下に示す特許文献1参照)。このような不揮発性半導体記憶装置では、電荷蓄積部がゲート電極の両サイド、すなわちドレイン側とソース側とにそれぞれ形成され、抵抗変化層が各電荷蓄積部下の半導体層にそれぞれ形成された構成を有する。
各電荷蓄積部は、窒化膜が2つの酸化膜によってサンドウィッチされた構造を有する。以下、このような構造をONO(Oxide-Nitride-Oxide)構造という。この構造において、窒化膜は進入した電荷を保持する電荷蓄積膜として機能する。また、酸化膜は、電荷蓄積膜に電荷を閉じ込めるための電位障壁膜として機能する。
上記のような構造を有する電荷蓄積部への書き込みでは、例えばドレイン側の電荷蓄積部に理論値“0”を書き込む場合、ドレインに正の電位を与え、ゲートにドレインよりも高い電位を与えると共に、ソースを接地電位とする。このような条件とすることで、ドレインよりも不純物濃度が低いドレイン側の抵抗変化層周辺に電界が集中し、これにより、ドレイン側の抵抗変化層において衝突電離によるホットキャリアが発生し、これが電位障壁である酸化膜を突き抜けて窒化膜へ進入して、データが書き込まれる。
また、以上のような不揮発性半導体記憶装置は、出荷前に動作テストを行った後、出荷先の要求に応じたデータを書き込んで出荷される。この動作テストでは、例えば、まず、データを書き込まない状態で読み出しテストを行った後、各メモリセルにおける電荷蓄積部に理論値“0”を書き込み、これを正常に読み出すことができるか否かを確認する。この確認後、テスト用に書き込まれたデータは消去される。なお、データを書き込まない状態では、各電荷蓄積部には理論値“1”が保持されている。また、この動作テストは、一般的にウェハの状態、すなわち不揮発性半導体記憶装置を個片化する前に行われる。
特開2005−64295号公報
確認用に書き込まれたデータの消去では、通常、高温放置の方法が用いられる。この方法では、複数の不揮発性半導体記憶装置が形成されたウェハが、例えば300℃から400℃の高温槽内に、例えば100時間以上放置される。これにより、各メモリセルに書き込まれたデータを一括消去することができる。
しかしながら、上記のような消去方法では、上述したように、100時間若しくはそれ以上という長時間の放置が必要であるため、生産性が悪く且つ製造コストが高いという問題が存在する。また、この方法では、書き込まれたデータを充分に消去することができないと言う問題も存在する。
このような問題を回避する方法としては、電気的にデータを消去する方法を用いることができる。この消去方法では、例えばドレインとソースとの間にバイアスの電位が数m秒(ミリ秒)から1秒程度与えられる。これにより、データ書き込み時に用いたホットキャリア(例えばホットエレクトロン)と逆極性のホットキャリア(例えばホットホール)が発生し、これが電位障壁である酸化膜を突き抜けて窒化膜へ進入することで、窒化膜に保持されている電荷が中和され、結果、これに保持されているデータが消去される。
しかしながら、このような電気的な消去方法では、消去の対象となったメモリセルのゲート酸化膜が消去時の電気的なダメージを受けてしまう。このため、不揮発性半導体記憶装置のディスターブ特性が劣化してしまうという問題が存在する。なお、ディスターブ特性とは、他のメモリセルへの書き込みに対して或るメモリセルが受ける影響をいう。したがって、ディスターブ特性が良いとは、他のメモリセルへの書き込みに対して或るメモリセルが受ける影響が小さいことを指す。
また、データの消去方法としては、上記した2つの方法の他に、紫外光(UV)を用いた方法も存在する。しかしながら、この方法では、電荷蓄積膜である窒化膜の膜厚やその下の抵抗変化層の不純物濃度などの構成に制限が生じるため、設計自由度が低下すると言う問題が存在する。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ディスターブ特性を劣化させることなく、生産性を向上することが可能なデータ消去方法及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明によるデータ消去方法は、半導体基板上に形成されたゲート電極と、ゲート電極の両サイドにそれぞれ形成された電荷蓄積部と、半導体基板上部であって電荷蓄積部下にそれぞれ形成された低濃度領域と、ゲート電極下の領域及び低濃度領域を挟む一対の領域にそれぞれ形成された高濃度領域とを有する複数のメモリセルが作り込まれたウェハを準備する工程と、電荷蓄積部に電子を注入することによりデータを書き込む工程と、電気的に電荷蓄積部に正孔を注入することにより、電荷蓄積部が保持するデータを消去する工程と、
ウェハを、温度xと時間yとが
を満足する条件下の高温下に所定時間放置して、前記電荷蓄積部が保持する前記データを消去する工程とを有して構成される。
これにより、本発明では、不揮発性半導体記憶装置のディスターブ特性を初期状態と同等程度に改善するようにデータを消去することが可能となる。また、本発明では、高温放置による消去(ベーク消去)の前に、電気的な消去(電気的消去)を行っているため、ベーク消去のみを用いた場合と比較して、ベーク温度を低くしたりベーク時間を短くしたりすることができ、この結果、ベーク消去のみを用いた場合よりも不揮発性半導体記憶装置の生産性を向上することが可能となる。
また、本発明による不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に形成されたゲート電極と、ゲート電極の両サイドにそれぞれ形成された電荷蓄積部と、半導体基板上部であって電荷蓄積部下にそれぞれ形成された低濃度領域と、ゲート電極下の領域及び低濃度領域を挟む一対の領域にそれぞれ形成された高濃度領域とを有する複数のメモリセルが作り込まれたウェハを準備する工程と、電荷蓄積部に電子を注入することによりデータを書き込む工程と、電気的にウェハに形成された全てのメモリセルが有する電荷蓄積部に正孔を注入することにより、電荷蓄積部が保持するデータを消去する工程と、この工程後にウェハを、温度xと時間yとが
を満足する条件下の高温下に所定時間放置して、前記電荷蓄積部が保持する前記データを消去する工程とを有して構成される。
これにより、本発明では、不揮発性半導体記憶装置のディスターブ特性を初期状態と同等程度に改善することができる。また、本発明では、高温放置による消去(ベーク消去)の前に、電気的な消去(電気的消去)を行っているため、ベーク消去のみを用いた場合と比較して、ベーク温度を低くしたりベーク時間を短くしたりすることができ、この結果、ベーク消去のみを用いた場合よりも生産性を向上することが可能となる。
本発明によれば、ディスターブ特性を劣化させることなく、生産性を向上することが可能なデータ消去方法及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の説明において、各図は本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。また、各図では、構成の明瞭化のため、断面におけるハッチングの一部が省略されている。さらに、後述において例示する数値は、本発明の好適な例に過ぎず、従って、本発明は例示された数値に限定されるものではない。
まず、本発明による実施例1について図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施例では、1つのメモリセルが1セル2ビット方式のMONOS構造を有する不揮発性半導体記憶装置を例に挙げる。
・概略構成
図1は、本実施例による不揮発性半導体記憶装置における1つのメモリセル1の概略構成を示す図である。なお、図1では、メモリセル1をゲート幅方向と垂直な面で切断した際の断面構造を示す。
図1に示すように、メモリセル1は、半導体基板11に形成されたウェル領域12、素子分離絶縁膜13、一対の低濃度拡散領域16及び一対の高濃度拡散領域17と、半導体基板11上に形成されたゲート絶縁膜14、ゲート電極15及び電荷蓄積部18とを有する。
半導体基板11は、例えばp型の不純物を含み、基板抵抗が8〜22Ω(オーム)程度のシリコン基板である。ただし、これに限定されず、種々の半導体基板を適用することができる。
ウェル領域12は、半導体基板11の素子形成面上部をアクティブ化するための領域であり、例えばp型の導電性を有する不純物(例えばボロンイオン)を例えば1×1017/cm3程度の濃度となるように注入することで形成された領域である。ただし、これに限定されず、ウェル領域12が、n型の導電性を有する不純物(例えばリンイオン)を例えば1×1017/cm3程度の拡散濃度となるように注入することで形成された領域であってもよい。
素子分離絶縁膜13は、半導体基板11表面に、素子形成領域であるアクティブ領域を区画するための絶縁膜である。この素子分離絶縁膜13には、例えばLOCOS(LocalOxidation of Silicon)法を用いて形成されたシリコン酸化膜を適用することができる。ただし、これに限定されず、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法を用いて形成されたシリコン酸化膜など、種々の絶縁膜を適用することが可能である。
ゲート絶縁膜14は、半導体基板11のアクティブ領域上に形成された、例えば膜厚が100Å(オングストローム)程度のシリコン酸化膜である。また、ゲート電極15は、ゲート絶縁膜14上に形成されたポリシリコン膜である。ただし、このポリシリコン膜は、所定の不純物を含むことで導電性を有している。このゲート電極15の膜厚は、例えば3000Åとすることができる。また、ゲート電極15のゲート長方向の長さ、すなわちゲート長は、例えば0.15μm程度とすることができる。なお、ゲート電極15上部は、例えばサリサイド膜15aが形成されることで低抵抗化されていてもよい。
低濃度拡散領域16は、半導体基板11のアクティブ領域上部であって、ゲート電極15下を挟む一対の領域にそれぞれ形成される。この低濃度拡散領域16は、例えばn型の導電性を有する不純物(例えばリンイオン)を例えば1×1017/cm3程度の拡散濃度となるように注入することで形成することができる。ただし、これに限定されず、低濃度拡散領域16が、p型の導電性を有する不純物(例えばボロンイオン)を例えば1×1017/cm3程度の拡散濃度となるように注入することで形成された領域であってもよい。また、低濃度拡散領域16は、その一部がゲート電極15下に延在していても良い。なお、ゲート電極15と低濃度拡散領域16とが上下で重なる領域をオーバラップ領域とも言う。
電荷蓄積部18は、データを保持するための構成であり、低濃度拡散領域16上であって、ゲート電極15の両サイドにそれぞれ形成される。それぞれの電荷蓄積部18は、1ビットずつのデータを保持する。電荷蓄積部18は、例えばシリコン窒化膜18bを2つのシリコン酸化膜(シリコン酸化膜18a及びシリコン酸化膜18c)で挟む構造を有する。すなわち、電荷蓄積部18はONO構造を有する。このONO構造において、シリコン窒化膜18bは、電荷をトラップすることでデータを保持するための電荷蓄積膜である。その膜厚は、例えば100Å程度とすることができる。また、このシリコン窒化膜18bを挟む2つのシリコン酸化膜のうち下層側のシリコン酸化膜18aは、シリコン窒化膜18bにトラップされた電荷が半導体基板11及びゲート電極15へ流れ出すことを防止するための電位障壁として機能する膜である。その膜厚は、例えば100Å程度とすることができる。一方、シリコン窒化膜18bを挟む2つのシリコン酸化膜のうち上層側のシリコン酸化膜18cは、シリコン窒化膜18bにトラップされた電荷が上層へ流れ出すことを防止するための電位障壁として機能する膜である。その膜厚は、例えば2700Å程度とすることができる。なお、シリコン酸化膜18a及び18cそれぞれの膜厚は、上記に限定されず、シリコン窒化膜18bに蓄積された電荷を閉じ込めることが可能な程度の膜厚であれば如何様にも変形することができる。また、本実施例では、電荷蓄積部18のゲート長方向の長さ(以下、これを幅という)を例えば500Å程度とする。ただし、これに限定されず、必要に応じて種々変形することができる。
以上のような構成を有する電荷蓄積部18に電荷を蓄積させると、電荷蓄積部18下に存在する低濃度拡散領域16の抵抗値が変化する。MONOS構造のメモリセル1は、この原理を利用することで、電荷蓄積部18に記憶されたデータを読み出す。なお、電荷蓄積部18下の低濃度拡散領域16は、抵抗変化層とも呼ばれる。また、本実施例による電荷蓄積部18は、ソース/ドレインとして機能する高濃度拡散領域17とゲート電極15とを電気的に隔離するためのサイドウォールスペーサとしても機能する。
高濃度拡散領域17は、半導体基板11のアクティブ領域上部であって、ゲート電極下及び電荷蓄積部18下を挟む領域にそれぞれ形成される。この高濃度拡散領域17は、上述したように、それぞれソース又はドレインとして機能する領域である。高濃度拡散領域17は、例えばn型の導電性を有する不純物(例えばリンイオン)を例えば1×1020/cm3程度の拡散濃度となるように注入することで形成することができる。ただし、これに限定されず、高濃度拡散領域17が、p型の導電性を有する不純物(例えばボロンイオン)を例えば1×1020/cm3程度の拡散濃度となるように注入することで形成された領域であってもよい。また、高濃度拡散領域17上部は、例えばサリサイド膜17aが形成されることで低抵抗化されている。
以上のような構造を有するメモリセル1上には、例えば中間絶縁膜21が形成される。この中間絶縁膜21には、例えばシリコン酸化膜などの絶縁膜を適用することができる。また、その膜厚は、例えばゲート電極15(サリサイド膜15aを含む)表面からの厚さを8000Å程度とすることができる。なお、中間絶縁膜21の上面は、例えばCMP(Chemical and Mechanical Polishing)法などを用いて平坦化されている。
また、メモリセル1における高濃度拡散領域17のサリサイド膜17a上には、中間絶縁膜21を貫通するコンタクトホールが形成され、この内部にタングステン(W)などの導電体が充填されることで、コンタクト内配線31が形成されている。また、中間絶縁膜21上には、コンタクト内配線31と電気的に接続された上層配線32が形成される。これにより、メモリセル1における高濃度拡散領域17(ソース/ドレイン)が中間絶縁膜(層間絶縁膜とも言う)21上に電気的に引き上げられている。
以上のようにコンタクト内配線31及び上層配線32が形成された中間絶縁膜21上には、パッシベーション23が形成される。このパッシベーション23には、例えば膜厚が5000Å程度のシリコン窒化膜などを適用することができる。また、パッシベーション23の上面は、例えばCMP法などを用いて平坦化されていてもよい。
・データ書込み/読出し/消去方法
次に、以上のような構成を有するメモリセル1に、データの書き込み/読み出し/消去を行う際の動作を説明する。なお、本実施例では、個片化される前の不揮発性半導体記憶装置、すなわちウェハに2次元的に配列するように形成された複数の不揮発性半導体記憶装置それぞれのメモリセル1に対するデータ書込み/読出し/消去方法について説明する。
図2(a)は、本実施例によるメモリセル1の等価回路を示す図である。図2(a)に示すように、メモリセル1は、コアとなるMOSFET(Metal-Oxide Semiconductor FieldEffect Transistor)1aと、このMOSFET1aのドレインD側に接続された可変抵抗Rdと、ソースS側に接続された可変抵抗Rsとを有する。可変抵抗Rd及びRsは、それぞれ図1における電荷蓄積部18下に設けられた低濃度拡散領域16により形成される抵抗である。したがって、可変抵抗Rd及びRsそれぞれの抵抗値は、各低濃度拡散領域16上に位置する電荷蓄積部18の電位により制御される。なお、この等価回路において、バックゲートBは図1におけるウェル領域12を指し、ゲートGは同じく図1におけるゲート電極15を指す。本実施例による不揮発性半導体記憶装置は、上記のような等価回路で表されるメモリセル1を複数有して構成される。また、本説明におけるウェハには、複数のメモリセル1を有する不揮発性半導体記憶装置が2次元的に配列するように形成されている。
・・データ書き込み方法
次に、本実施例によるメモリセル1にデータの書き込みを行う際の動作を説明する。なお、本説明では、データを書き込む前の初期状態を、電荷蓄積部18にデータが書き込まれていない状態、すなわち全電荷蓄積部18に理論値「1」が保持されている状態とする。また、以下では、各メモリセル1におけるドレインD側の電荷蓄積部18に、データとして理論値「0」を書き込む場合について例を挙げて説明する。
ドレインD側の電荷蓄積部18に理論値「0」を書き込む場合、図2(b)の表における『書込み』に示すように、図2(a)におけるゲートGの電位(以下、ゲート電位という)Vgを例えば10V(ボルト)とし、ソースSの電位(以下、ソース電位という)Vsを例えば接地電位(0V)とし、ドレインDの電位(以下、ドレイン電位という)Vdを例えば6Vとし、バックゲートBの電位(以下、バックゲート電位という)Vbを例えば接地電位(0V)とする。
以上のような条件とした場合、ドレインD側において、高濃度拡散領域17よりも不純物濃度(この場合はn型の導電性を有する不純物の濃度)が低い低濃度拡散領域16周辺に電界が集中する。このため、ドレインD側の低濃度拡散領域16において、衝突電離によるホットキャリア(この場合はホットエレクトロン)が集中して発生する。
このように発生したホットエレクトロンは、ドレインD側の電荷蓄積部18におけるシリコン酸化膜18aによる電位障壁を突き抜けて、これの電荷蓄積膜であるシリコン窒化膜18bに注入される。シリコン窒化膜18bに注入されたキャリア(この場合はエレクトロン)は、上述のように、シリコン酸化膜18a及び18bによる電位障壁によってシリコン窒化膜18b内に閉じ込められる。これにより、ドレインD側の電荷蓄積部18に理論値「0」が書き込まれる。
なお、ドレインD側の電荷蓄積部18に理論値「0」を書き込む際にドレインDに印加する電圧(すなわちドレイン電位Vd)は、上述した値に限らず、ドレインD側の低濃度拡散領域16においてホットエレクトロンを発生させることができる程度の値、例えば2V程度以上、好ましくは5〜10V程度とすることができる。また、この際にゲートGに印加する電圧(すなわちゲート電位Vg)も、上述した値に限らず、チャネルが形成される領域(すなわちウェル領域12上部:これをチャネル形成領域とも言う)に充分なキャリアを発生させ、且つドレインD側に発生したホットエレクトロンを電荷蓄積部18におけるシリコン窒化膜18b(電荷蓄積膜)に注入することができる程度の値であればよい。
・・データ読出し方法
次に、本実施例によるメモリセル1からデータを読み出す際の動作を説明する。なお、本説明では、上述したデータ書込み方法によりドレインD側の電荷蓄積部18に理論値「0」が書き込まれたメモリセル1からデータを読み出す場合について例を挙げて説明する。
ドレインD側の電荷蓄積部18からデータを読み出す場合、図2(b)の表における『読出し』に示すように、図2(a)におけるゲート電位Vgを例えば3.0Vとし、ソース電位Vsを例えば1.5Vとし、ドレイン電位Vdを例えば接地電位(0V)とし、バックゲート電位Vbを例えば接地電位(0V)とする。
ここで、以上したように、ドレインD側の電荷蓄積部18に電荷が保持されていると、これの下に位置する低濃度拡散領域16の抵抗値が変化する。本説明の場合、理論値「0」が書き込まれているため、低濃度拡散領域16(抵抗Rd)の抵抗値が増加する。この結果、データを読み出す際にチャネル形成領域にチャネルが形成され難くなり、これに流れる電流量が減少する。
なお、電荷蓄積部18に理論値「1」が保持されている場合(例えば初期状態の場合)、低濃度拡散領域16の抵抗値は、これの上方に位置する電荷蓄積部18に理論値「0」が保持されている場合と比べて低い。このため、電荷蓄積部18に理論値「0」が保持されている場合と比較して、データを読み出す際にチャネル形成領域にチャネルが形成され易い。すなわち、ドレインD側に比較的大きな電流が流れる。本実施例では、この際の電流値の違い、すなわち、電荷蓄積部18に理論値「1」が保持されている場合にドレインD側に流れる電流と、電荷蓄積部18に理論値「0」が保持されている場合にドレインD側に流れる電流との電流値の違いを利用して、各メモリセル1からデータを読み出す。
・・データ消去方法
次に、本実施例による不揮発性半導体記憶装置の全メモリセル1におけるデータを消去する際の動作を説明する。
本実施例では、不揮発性半導体記憶装置の全メモリセル1におけるデータを消去する際、電気的な消去(以下、電気的消去という)と高温放置による消去(以下、ベーク消去という)との両方を用いることで、不揮発性半導体記憶装置のディスターブ特性を劣化させることなく、効率的且つ充分に消去する。
・・・電気的消去(第1段階)
本実施例では、不揮発性半導体記憶装置の全メモリセル1におけるデータを消去する際、まず、電気的消去を行う。以下、この電気的消去について説明する。なお、以下では、メモリセル1におけるドレインD側の電荷蓄積膜18に理論値「0」が保持されている場合(すなわち、ドレインD側に保持されたデータを消去する場合)と、メモリセル1におけるドレインD側及びソースS側の両方の電荷蓄積膜18に理論値「0」が保持されている場合(すなわちドレインD側及びソースS側の両方にそれぞれ保持されたデータを消去する場合)とのそれぞれについて例に挙げて説明する。
・・・・ドレインD側に保持されたデータを消去する場合
まず、ドレインD側の電荷蓄積部18に保持された理論値「0」を消去する場合、例えば図2(b)の表における『消去1、2』に示すように、図2(a)におけるゲート電位Vgを例えば−6Vとし、ソース電位Vsを例えば接地電位(0V)又は不定状態(これをopen状態とも言う)とし、ドレイン電位Vdを例えば6Vとし、バックゲート電位Vbを例えば接地電位(0V)とする。
以上のような条件を用いてドレインD・ゲートG間にバイアス電位を数m秒〜1秒程度印加すると、この期間、ドレインD側において、高濃度拡散領域17よりも不純物濃度が低い低濃度拡散領域16周辺に、書込み時の電界と逆方向の電界が集中する。このため、ドレインD側の低濃度拡散領域16において、書込み時のホットキャリアと逆極性のホットキャリア(この場合はホットホール)が衝突電離により集中して発生する。
このように発生したホットホールは、ドレインD側の電荷蓄積膜18におけるシリコン酸化膜18aによる電位障壁を突き抜けて、これの電荷蓄積膜であるシリコン窒化膜18bに注入される。このようにシリコン窒化膜18bにホールが注入されると、これに保持されていたエレクトロンが電気的に中和される。これにより、ドレインD側の電荷蓄積部18に保持されていた理論値「0」が消去される。
・・・・ドレインD側及びソースS側の両方にそれぞれ保持されたデータを消去する場合
また、ドレインD側及びソースS側の両方の電荷蓄積部18にそれぞれ保持された理論値「0」を消去する場合、例えば図2(b)における『消去3』に示すように、図2(a)におけるゲート電位Vgを例えば−6V程度とし、ソース電位Vsを例えば6Vとし、ドレイン電位Vdを例えば6Vとし、バックゲート電位Vbを例えば接地電位(0V)とする。
以上のような条件を用いてドレインD・ゲートG間及びソースS・ゲートG間それぞれにバイアス電位を数m秒〜1秒程度印加すると、この期間、ドレインD側とソースS側との両方において、高濃度拡散領域17よりも不純物濃度が低い低濃度拡散領域16周辺に、書込み時の電界と逆方向の電界が集中する。このため、ドレインD側及びソースS側の低濃度拡散領域16において、書込み時のホットキャリアと逆極性のホットキャリア(この場合はホットホール)が衝突電離により集中して発生する。
このように発生したホットホールは、ドレインD側及びソースS側それぞれの電荷蓄積部18におけるシリコン酸化膜18aによる電位障壁を突き抜けて、これらにおける電荷蓄積膜であるシリコン窒化膜18bに注入される。このようにシリコン窒化膜18bにホールが注入されると、これらにそれぞれ保持されていたエレクトロンが電気的に中和される。これにより、ドレインD側及びソースS側の電荷蓄積部18にそれぞれ保持されていた理論値「0」が消去される。
なお、電荷蓄積部18に保持されているデータを消去する際にドレインに印加する電圧(すなわちドレイン電位Vd)は、上述した値に限らず、低濃度拡散領域16においてホットホールを発生させることができる程度の値、例えば2V以上、好ましくは4〜10V程度とすることができる。また、この際にゲートGに印加する電圧(すなわちゲート電位Vg)は、発生したホットホールを効率的にそれぞれのシリコン酸化膜18a周辺に集めるための電圧である。この値は、上述した値に限らず、例えば−10〜0V程度とすることができる。
・・ベーク消去(第2段階)
また、本実施例では、以上のような電気的消去を用いて不揮発性半導体記憶装置における全てのメモリセル1からデータを消去した後、ベーク消去を行う。このベーク消去では、本実施例による不揮発性半導体記憶装置が複数形成されたウェハが、槽内温度が例えば350℃の高温槽内に例えば2時間放置される。なお、以下の説明では、槽内温度をベーク温度と言い、放置時間をベーク時間という。
・電気的消去のみを用いた場合と実施例1による消去を用いた場合との特性比較
ここで、電気的な書き込み(以下、単に書込みと言う)(1)を経た後に電気的消去(2)のみを経たメモリセル1のサブスレッシュホールド特性と、書込み(1)を経た後に本実施例による消去方法(2、3)、すなわち電気的消去(2)とベーク消去(3)との両方を経たメモリセル1のサブスレッシュホールド特性とを、図3に示す。また、図3に、参考として、初期、すなわち書込み(1)や電気的消去(2)及びベーク消去(3)を経ていないメモリセル1のサブスレッシュホールド特性と、書込み(1)のみを経たメモリセル1のサブスレッシュホールド特性とを示す。なお、本説明では、サブスレッシュホールド特性を、読出し時のゲート電位Vgと、メモリセル1から読み出されるセル電流Icとの関係で表す。また、セル電流Icとは、読出し時にメモリセル1のドレインD・ソースS間に流れる電流を指す。
また、本説明における書込み(1)では、ゲート電位Vgを10Vとし、ソース電位Vsを接地電位(0V)とし、ドレイン電位Vdを6Vとし、バックゲート電位Vbを接地電位(0V)とする(図2(b)の表における『書き込み』参照)と共に、書き込み時間を20μs(マイクロ秒)とした。これにより、ドレインD側の電荷蓄積部18にのみ理論値「0」が書き込まれる。また、電気的消去(2)では、ゲート電位Vgを−6Vとし、ソース電位Vsを接地電位(0V)とし、ドレイン電位Vdを6Vとし、バックゲート電位Vbを接地電位(0V)とする(図2(b)の表における『消去1』参照)と共に、消去時間を20ms(ミリ秒)とした。これにより、ドレインD側の電荷蓄積部18に保持されている理論値「0」のデータが消去される。さらに、ベーク消去(3)では、ベーク温度を350℃とし、ベーク時間を2時間とした。
さらに、電気的消去(2)及びベーク消去(3)のいずれも経由していないメモリセル1、すなわち初期状態のメモリセル1におけるドレインD側にデータを書き込んだ後のディスターブ特性を図4に示し、電気的消去(2)のみを経由したメモリセル1におけるドレインD側にデータを書き込んだ後のディスターブ特性を図5に示し、本実施例による消去(2、3)を経由したメモリセル1におけるドレインD側にデータを書き込んだ後のディスターブ特性を図6に示す。なお、本説明では、ディスターブ特性を、データ書き込み時の書き込み用パルスの時間幅(以下、パルス持続時間という)と、メモリセル1から読み出されるセル電流Icとの関係で表す。また、図4から図6では、縦軸を規格化したセル電流Icとすると共に、データ書き込みの際に使用するドレイン電位Vdを0,1,2,3,4,5及び6とした場合それぞれについてのディスターブ特性を示す。
図3に示すように、書込み(1)を経た後に電気的消去(2)のみを経たメモリセル1のサブスレッシュホールド特性と、書込み(1)を経た後に本実施例による消去(2、3)を経たメモリセル1のサブスレッシュホールド特性とを比較すると、本実施例による消去(2、3)を用いた場合の方が、サブスレッシュホールド特性が初期のメモリセル1のサブスレッシュホールド特性に近づいている。すなわち、本実施例による消去(2、3)を用いた場合の方が、サブスレッシュホールド特性が改善されている。
このため、図4から図6にも示すように、書込み(1)を経た後に電気的消去(2)のみを経たメモリセル1のディスターブ特性(図5参照)と、書込み(1)を経た後に本実施例による消去(2、3)を経たメモリセル1のディスターブ特性(図6参照)とでは、書込み(1)を経た後に本実施例による消去(2、3)を経たメモリセル1のディスターブ特性(6参照)の方が、電気的消去(2)及びベーク消去(3)のいずれも経由していないメモリセル1のディスターブ特性(図4参照)に近い。すなわち、本実施例による消去(2、3)を用いることで、メモリセル1のディスターブ特性を、データの書き込みなどによるダメージを受けていない初期状態のメモリセル1のディスターブ特性と略同等にまで改善することができる。この傾向は、特に、データ書き込み時のパルス持続時間を長くした場合や書き込み時のドレイン電位Vdを大きくした場合に強く現れる。
このように、本実施例では、電気的消去(2)の後にベーク消去(3)を行うため、不揮発性半導体記憶装置のディスターブ特性を初期状態と同等程度に改善することができる。また、本実施例では、ベーク消去(3)の前に、電気的消去(2)を行っているため、ベーク消去(3)のみを用いた場合と比較して、ベーク温度を低くしたりベーク時間を短くしたりすることができ、この結果、ベーク消去(3)のみを用いた場合よりも生産性を向上することが可能となる。
・ベーク消去時の条件
なお、本実施例におけるベーク消去(3)時の条件は、上述した条件に限らない。以下に、ベーク消去(3)時の好ましい条件を説明する。
図7は、電気的消去(2)後のベーク消去(3)時におけるベーク時間Hと閾値電圧変化値ΔVtとの関係であって、ベーク温度Tを150℃、250℃、350℃それぞれとした場合の関係を示すグラフである。なお、閾値電圧変化値ΔVtとは、各条件で消去を行ったメモリセル1が持つ閾値電圧Vtと初期状態のメモリセル1が持つ閾値電圧Vtとの差の絶対値である。また、本説明における書込み(1)では、ゲート電位Vgを10Vとし、ソース電位Vsを接地電位(0V)とし、ドレイン電位Vdを6Vとし、バックゲート電位Vbを接地電位(0V)とする(図2(b)の表における『書き込み』参照)と共に、書き込み時間を20μsとした。これにより、ドレインD側の電荷蓄積部18にのみ理論値「0」が書き込まれる。また、電気的消去(2)では、ゲート電位Vgを−6Vとし、ソース電位Vsを接地電位(0V)とし、ドレイン電位Vdを6Vとし、バックゲート電位Vbを接地電位(0V)とする(図2(b)の表における『消去1』参照)と共に、消去時間を20msとした。これにより、ドレインD側の電荷蓄積部18に保持されている理論値「0」のデータが消去される。さらに、ベーク消去(3)では、ベーク温度を350℃とし、ベーク時間を2時間とした。
図7を参照すると明らかなように、ベーク温度Tを高くするほど、短いベーク時間Hで閾値電圧変化量ΔVtが0Vに近づいている。すなわち、ベーク温度Tが高いほど、短時間でメモリセル1の閾値電圧Vtを初期状態に戻すことができる。
ここで、閾値電圧変化量ΔVtは、0Vであることが好ましい。これにより、初期状態と同じサブスレッシュホールド特性を得ることができる。ただし、閾値電圧変化量ΔVtは0.2V以下であればよい。閾値電圧変化量ΔVtが0.2V以下であれば、ドレインディスターブの影響を無視できる程度に低減することが可能だからである。
図8に、閾値電圧変化量ΔVtが0.2Vに戻る際のベーク温度Tとベーク時間Hとの関係(1)を示す。また、図9に、閾値電圧変化量ΔVtが0.2Vに戻る際のベーク温度Tとベーク時間Hとの関係(2)を示す。なお、図8では、関係(1)、(2)をそれぞれアレニウス・プロットで表示する。また、図8では、縦軸をベーク時間Hとし、横軸を1/kT(k:ボルツマン係数)とする。さらに、図9では、縦軸をベーク時間Hとし、横軸をベーク温度T(Tはベーク温度Tを摂氏(℃)で表した値)とする。
以上のアレニウス・プロット(図8及び図9)に基づいて、閾値電圧変化量ΔVtが0.2Vに戻る際のベーク温度Tとベーク時間Hとの関係を求めると、この関係は、以下の式1に近似できることが分かる。なお、式1において、yはベーク時間Hであり、xはベーク温度T(K)であり、eは自然対数の底である。
従って、閾値電圧変化量ΔVtが0.2V以下となる条件は、以下の式2で表すことができる。
・不揮発性半導体記憶装置の製造方法
次に、本実施例によるメモリセル1を含む不揮発性半導体記憶装置の製造方法を以下に説明する。図10は、本実施例による製造方法を示すフローチャートである。
本製造方法では、まず、ウェハ状態の不揮発性半導体記憶装置を製造する(ステップS101)。言い換えれば、半導体基板11上に形成されたゲート電極15と、ゲート電極15の両サイドにそれぞれ形成された電荷蓄積部18と、半導体基板11上部であって電荷蓄積部18下にそれぞれ形成された低濃度拡散領域16と、ゲート電極15下の領域及び低濃度拡散領域16を挟む一対の領域にそれぞれ形成された高濃度拡散領域17とを有する複数のメモリセル1が作り込まれたウェハを準備する(第1工程)。なお、ウェハ状態の不揮発性半導体記憶装置とは、2次元的に配列するように複数の不揮発性半導体記憶装置が形成されたウェハを指す。また、本実施例による構造(図1参照)を有するメモリセル1を複数有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、従来技術より明白であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、ウェハに作り込まれた全てのメモリセル1からの読み出しテストを行う(ステップS102)。この読み出しテストでは、上述したデータ読出し方法を用いて、各メモリセル1から順次データが読み出される。この段階では、全てのメモリセル1が初期状態であるため、全てのメモリセル1が正常である場合、各メモリセル1におけるドレインD側及びソースS側からは、それぞれデータ=「1」が読み出される。なお、正常にデータを読み出すことができなかったメモリセル1がある場合、例えばこのメモリセル1を含む不揮発性半導体記憶装置を不良と判断する。
次に、ウェハ状態の不揮発性半導体記憶装置における一部のメモリセル1が有する少なくとも一方の電荷蓄積部18へ理論値「0」を書き込む(ステップS103)。例えば全メモリセル1におけるドレインD側の電荷蓄積部18それぞれへ理論値「0」を書き込む。ただし、これに限定されず、不揮発性半導体記憶装置における一部のメモリセル1が有する2つの電荷蓄積部18それぞれに理論値「0」を書き込んでも良い。
次に、ウェハに作り込まれた全てのメモリセル1からの読出しテストを行う(ステップS104)。この読み出しテストでは、ステップS102と同様に、上述したデータ読出し方法を用いて、各メモリセル1から順次データが読み出される。この段階では、ステップS103において一部の電荷蓄積部18に理論値「0」が書き込まれているため、全てのメモリセル1が正常である場合、ステップS103で書き込んだデータと同じデータが読み出される。なお、書き込んだデータと同じデータを読み出すことができなかった場合、例えばこのメモリセルを含む不揮発性半導体記憶装置を不良と判断する。
次に、ステップS103において理論値「0」を書き込まなかった電荷蓄積部18へ理論値「0」を書き込む(ステップS105)。これにより、全メモリセル1それぞれにおける2つの電荷蓄積部18それぞれに保持されている理論値が「0」となる。
次に、ウェハに作り込まれた全てのメモリセル1からの読出しテストを行う(ステップS106)。この読み出しテストでは、ステップS102及びS104と同様に、上述したデータ読出し方法を用いて、各メモリセル1から順次データが読み出される。この段階では、ステップS105においてメモリセル1における全ての各電荷蓄積部18に理論値「0」が書き込まれているため、全てのメモリセル1が正常である場合、全てのメモリセル1から理論値「0」が読み出される。なお、全てのメモリセル1から理論値「0」を読み出すことができなかった場合、例えばこのメモリセル1を含む不揮発性半導体記憶装置を不良と判断する。
次に、全メモリセル1が保持するデータを電気的に消去する(ステップS107)。すなわち、全メモリセル1それぞれにおける電荷蓄積部18に保持された理論値「0」を、電気的消去(2)を用いて消去する(ステップS107)。なお、本ステップでは、例えば図2(b)における『消去3』で示す条件を用いて、全電荷蓄積部18における理論値が消去される。これにより、全メモリセル1における電荷蓄積部18が理論値「1」を保持した状態となる。
次に、メモリセル1が作り込まれたウェハを高温下に所定時間放置する(ステップS108)。すなわち、メモリセル1が保持するデータを、ベーク消去(3)を用いて消去する。なお、本ステップでは、上述において説明したベーク消去(3)による方法が用いられる。
このように、ステップS107とステップS108とを経る、すなわち電気的消去(2)とベーク消去(3)とを経ることで、上述したように、不揮発性半導体記憶装置のディスターブ特性を初期状態と同等程度に改善することができる。また、本実施例では、ベーク消去(3)(ステップS108)の前に、電気的消去(2)(ステップS107)を行っているため、ベーク消去(3)のみを用いた場合と比較して、ベーク温度を低くしたりベーク時間を短くしたりすることができ、この結果、ベーク消去(3)のみを用いた場合よりも生産性を向上することが可能となる。
次に、ウェハ状態の不揮発性半導体記憶装置を個片化し(ステップS109)、個片化された不揮発性半導体記憶装置をパッケージングする(ステップS110)。なお、個片化の方法及びパッケージングの方法は、従来技術による方法を用いることが可能であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
その後、顧客からの注文に応じてパッケージングされた不揮発性半導体記憶装置にデータを書き込む(ステップS111)。したがって、本実施例による不揮発性半導体記憶装置はデータが書き込まれた状態で出荷される。ただし、これに限定されず、ステップS110の工程後、データが書き込まれていない状態で出荷されてもよい。
以上のような工程を経ることで、本実施例による構造を有するメモリセル1を複数含む不揮発性半導体記憶装置が製造される。
・作用効果
以上のように、本実施例による不揮発性半導体記憶装置の製造方法では、半導体基板11上に形成されたゲート電極15と、ゲート電極15の両サイドにそれぞれ形成された電荷蓄積部18と、半導体基板11上部であって電荷蓄積部18下にそれぞれ形成された低濃度拡散領域16と、ゲート電極15下の領域及び低濃度拡散領域16を挟む一対の領域にそれぞれ形成された高濃度拡散領域17とを有する複数のメモリセル1が作り込まれたウェハを準備し、ウェハに形成された全てのメモリセル1が有する電荷蓄積部18が保持するデータを電気的に消去し(電気的消去(2))、その後、ウェハを高温下に所定時間放置(ベーク消去(3))する。すなわち、本実施例による不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、ウェハに形成された全てのメモリセル1が有する電荷蓄積部18が保持するデータを電気的に消去(電気的消去(2))した後、ウェハを高温下に所定時間放置(ベーク消去(3))するデータ消去方法(2、3)を含む。
これにより、本実施例では、不揮発性半導体記憶装置のディスターブ特性を初期状態と同等程度に改善することができる。また、本実施例では、ベーク消去(3)の前に、電気的消去(2)を行っているため、ベーク消去(3)のみを用いた場合と比較して、ベーク温度を低くしたりベーク時間を短くしたりすることができ、この結果、ベーク消去(3)のみを用いた場合よりも生産性を向上することが可能となる。
また、上記した実施例1は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
本発明の実施例1による不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセル1の構造を示す断面図である。 (a)は本発明の実施例1によるメモリセル1の等価回路を示す図であり、(b)はメモリセル1へのデータ書込み/読出し/消去方法それぞれにおけるゲート電位Vgとソース電位Vsとドレイン電位Vdとバックゲート電位Vbとを示すテーブルである。 書込み(1)を経た後に電気的消去(2)のみを経たメモリセル1のサブスレッシュホールド特性と、書込み(1)を経た後に本発明の実施例1による消去方法(2、3)を経たメモリセル1のサブスレッシュホールド特性とを示すグラフである。 初期状態のメモリセル1におけるドレインD側にデータを書き込んだ後のディスターブ特性を示すグラフである。 電気的消去(2)のみを経由したメモリセル1におけるドレインD側にデータを書き込んだ後のディスターブ特性を示すグラフである。 本発明の実施例1による消去(2、3)を経由したメモリセル1におけるドレインD側にデータを書き込んだ後のディスターブ特性を示すグラフである。 本発明の実施例1における、電気的消去(2)後のベーク消去(3)時におけるベーク温度Tごとのベーク時間Hと閾値電圧変化値ΔVtとの関係を示すグラフである。 本発明の実施例1における、閾値電圧変化値ΔVt=0.2に戻る際のベーク温度Tとベーク時間Hとの関係(1)を示すアレニウス・プロットである。 本発明の実施例1における、閾値電圧変化値ΔVt=0.2に戻る際のベーク温度Tとベーク時間Hとの関係(2)を示すアレニウス・プロットである。 本発明の実施例1によるメモリセル1を複数有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 メモリセル
1a MOSFET
11 半導体基板
12 ウェル領域
13 素子分離絶縁膜
14 ゲート絶縁膜
15 ゲート電極
15a、17a サリサイド膜
16 低濃度拡散領域
17 高濃度拡散領域
18 電荷蓄積部
18a、18c シリコン酸化膜
18b シリコン窒化膜
21 中間絶縁膜
23 パッシベーション
31 コンタクト内配線
32 上層配線
G ゲート
D ドレイン
S ソース
B バックゲート
Rd、Rs 可変抵抗

Claims (9)

  1. 半導体基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両サイドにそれぞれ形成された電荷蓄積部と、前記半導体基板上部であって前記電荷蓄積部下にそれぞれ形成された低濃度領域と、前記ゲート電極下の領域及び前記低濃度領域を挟む一対の領域にそれぞれ形成された高濃度領域とを有する複数のメモリセルが作り込まれたウェハを準備する工程と、
    前記電荷蓄積部に電子を注入することによりデータを書き込む工程と、
    電気的に前記電荷蓄積部に正孔を注入することにより、前記電荷蓄積部が保持するデータを消去する工程と、
    前記ウェハを、温度xと時間yとが
    を満足する条件下の高温下に所定時間放置して、前記電荷蓄積部が保持する前記データを消去する工程と
    を有することを特徴とするデータ消去方法。
  2. 前記電荷蓄積部が保持するデータは、前記ゲート電極と少なくとも一方の前記高濃度領域との間にバイアスの電位を印加することで電気的に消去されることを特徴とする請求項1記載のデータ消去方法。
  3. 前記電荷蓄積部は、電荷蓄積膜と、当該電荷蓄積膜を挟む2つの電位障壁膜とを含んでなることを特徴とする請求項1または2記載のデータ消去方法。
  4. 前記電荷蓄積膜は窒化膜であり、
    前記電位障壁膜は酸化膜であることを特徴とする請求項記載のデータ消去方法。
  5. 半導体基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両サイドにそれぞれ形成された電荷蓄積部と、前記半導体基板上部であって前記電荷蓄積部下にそれぞれ形成された低濃度領域と、前記ゲート電極下の領域及び前記低濃度領域を挟む一対の領域にそれぞれ形成された高濃度領域とを有する複数のメモリセルが作り込まれたウェハを準備する第1工程と、
    前記電荷蓄積部に電子を注入することによりデータを書き込む第2工程と、
    電気的に前記ウェハに形成された全てのメモリセルが有する前記電荷蓄積部に正孔を注入することにより、前記電荷蓄積部が保持するデータを消去する第3工程と、
    前記第3工程後に前記ウェハを高温下に所定時間放置 前記ウェハを、温度xと時間yとが
    を満足する条件下の高温下に所定時間放置して、前記電荷蓄積部が保持する前記データを消去する第4工程と
    を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  6. 前記第3工程は、前記ゲート電極と少なくとも一方の前記高濃度領域との間にバイアスの電位を印加することで前記電荷蓄積部が保持するデータを電気的に消去することを特徴とする請求項記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  7. 前記電荷蓄積部は、電荷蓄積膜と、当該電荷蓄積膜を挟む2つの電位障壁膜とを含んでなることを特徴とする請求項5または6記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  8. 前記電荷蓄積膜は窒化膜であり、
    前記電位障壁膜は酸化膜であることを特徴とする請求項記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  9. 前記ウェハにおける全てのメモリセルからの読み出しをテストする第5工程と、
    前記ウェハにおける一部のメモリセルが有する少なくとも一方の電荷蓄積部に第1の理論値を書き込んだ後、前記ウェハにおける全てのメモリセルからの読み出しをテストする第6工程と、
    前記第1の理論値が書き込まれなかった電荷蓄積部に前記第1の理論値を書き込んだ後、前記ウェハにおける全てのメモリセルからの読み出しをテストする第7工程とをさらに有し、
    前記第3工程は前記第7工程後に実行されることを特徴とする請求項5から8の何れか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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