JP4907763B2 - 平型シールドハーネス及び平型シールドハーネスの製造方法 - Google Patents

平型シールドハーネス及び平型シールドハーネスの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノイズに対するシールド機能を備えた平型シールドハーネスに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車には、搭載される種々のランプや種々のモータなどの電子機器にバッテリなどの電源から電力を供給したり制御装置から制御信号を送ったりするためにワイヤハーネスが配索されている。ワイヤハーネスは、複数の電線などを備えている。前述したワイヤハーネスを構成する電線として、たとえば、図9及び図10に示された平型ハーネス101を用いることがある。
【0003】
図9及び図10に例示された平型ハーネス101は、互いに平行な複数の電線102と、一つのドレイン線103と、金属膜104と、シース105と、を備えている。電線102は、それぞれ、導電性を有する芯線110と、この芯線110を被覆する被覆部111と、を備えている。芯線110は、断面丸形に形成されており、銅または銅合金を含んでいる。被覆部111は、絶縁性を有する合成樹脂からなる。複数の電線102は、互いに平行(即ち並行)である。このため、芯線110は、互いに平行である。
【0004】
ドレイン線103は、複数の電線102と平行である。ドレイン線103は、断面丸形に形成されており、銅または銅合金などの導電性を有する金属からなる。金属膜104は、たとえば、銅または銅合金などの導電性を有する金属からなり、薄膜状に形成されている。金属膜104は、全ての電線102の被覆部111を覆っている。金属膜104は、全ての電線102の被覆部111を覆って、前記ドレイン線103に接触している。
【0005】
シース105は、絶縁性を有する合成樹脂からなり、前記電線102とドレイン線103と金属膜104を覆っている。前記平型ハーネス101は、前記電線102とドレイン線103とが並設されているとともに、これらの電線102とドレイン線103とがシース105に覆われて、帯状に形成されている。
【0006】
前記平型ハーネス101は、外部からのノイズが各電線102の芯線110に侵入しようとすると、このノイズが前記金属膜104に伝わる。そして、前記ノイズは、ドレイン線103を介して、平型ハーネス101外に逃がされる。こうして、平型ハーネス101の金属膜104は、各電線102の芯線110に外部からのノイズが侵入することを防止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した構成の平型ハーネス101を用いて前述したワイヤハーネスを組み立てる際には、各電線102が芯線110と被覆部111とを備えた所謂被覆電線となっており、ドレイン線103が芯線のみからなる所謂裸電線となっている。このため、シース105を除去した後に、各電線102の被覆部111を取り除く際などに、前記ドレイン線103には加工などを施す必要がない。このため、各電線102の被覆部111を取り除く際などに、ドレイン線103が曲がって、各電線102の芯線110と平行にならなくなることが多い。
【0008】
各電線102の芯線110は、互いに平行であるため、周知の圧接装置、圧着装置または挿入装置などを用いて、一括して端子金具を取り付けてコネクタハウジング内に挿入するなどの加工を施すことができる。しかしながら、前記ドレイン線103は、各電線102の芯線110と平行でないため、前述した圧接装置、圧着装置または挿入装置などを用いて、端子金具と接続することが困難となる。
【0009】
このため、従来から、前記ドレイン線103には、作業員が手作業で端子金具を取り付けたり、取り付けた端子金具毎コネクタハウジング内に挿入してきた。このように、従来の平型ハーネス101では、ワイヤハーネスに組み立てられる際にかかる所要工数が増大して、コストが高騰する傾向となっていた。
【0010】
さらに、前記ドレイン線103と薄い金属膜104とを接触させて、電線102の芯線110に侵入しようとするノイズを逃がしている。このため、薄い金属膜104とドレイン線103との接触が不安定となることが多い。したがって、各電線102の芯線110に侵入しようとするノイズを確実に平型ハーネス101外に逃がすことが困難となる。
【0011】
したがって、本発明の目的は、電線の芯線に侵入しようとするノイズを確実に外部に逃がすことができ、かつ組み立てるワイヤハーネスのコストの高騰を抑制できる平型シールドハーネス及び該平型シールドハーネスの製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の平型シールドハーネスは、互いに並行でかつそれぞれ導電性を有する複数の芯線と、絶縁性を有しかつ前記芯線の全てを被覆する被覆部と、を有する平型ハーネスと、導体層を有する導体薄膜シートと、導電性を有する断面丸形の第2芯線と、前記第2芯線を被覆する第2被覆部と、を有する電線と、を備え、前記電線の第2被覆部は、前記導体薄膜シートの導体層と前記電線の第2芯線が接合される前には、前記第2芯線の全周を被覆し、かつ断面丸形に形成されているとともに当該第2芯線と同軸に設けられており、前記導体薄膜シートが、前記平型ハーネスの外周に巻かれて当該導体薄膜シートの幅方向の両端部の内側同士が重ねられ、かつ前記電線が前記両端部のうちの一方の端部に重なっているとともに、前記一方の端部に位置する導体薄膜シートの前記導体層と、前記電線の第2芯線とが互いに金属結合した状態で接合していることを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の本発明の平型シールドハーネスは、請求項1に記載の平型シールドハーネスにおいて、前記導体薄膜シートは、前記導体層に積層された絶縁層を有しており、前記一方の端部に位置する前記導体薄膜シートの前記絶縁層と、前記電線の第2被覆部とが互いに溶着していることを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の本発明の平型シールドハーネスは、請求項1または請求項2に記載の平型シールドハーネスにおいて、前記重ねられた両端部間に配されかつこれらの端部に固定された金属板を備え、前記電線の第2芯線と前記一方の端部に位置する前記導体薄膜シートの導体層と前記金属板と前記両端部のうちの他方の端部に位置する前記導体薄膜シートの導体層とが、互いに接合していることを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の本発明の平型シールドハーネスは、互いに並行でかつそれぞれ導電性を有する複数の芯線と、絶縁性を有しかつ前記芯線の全てを被覆する被覆部と、を有する平型ハーネスと、導体層を有する導体薄膜シートと、導電性を有する断面丸形の第2芯線と、前記第2芯線を被覆する第2被覆部と、を有する電線と、を備え、前記電線の第2被覆部は、前記導体薄膜シートの導体層と前記電線の第2芯線とが接合される前には、前記第2芯線の全周を被覆しかつ断面丸形に形成されているとともに当該第2芯線と同軸に設けられており、前記導体薄膜シートがその幅方向に複数に分割され、かつこれら分割された複数の導体薄膜シートが、これらの幅方向の端部の内側同士が重ねられて、前記平型ハーネスの外周に巻かれているとともに、これらの互いに重ねられた端部のうち一つに前記電線が重ねられており、前記端部に位置する前記導体薄膜シートの前記導体層と、前記電線の第2芯線とが互いに金属結合した状態で接合していることを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の本発明の平型シールドハーネスの製造方法は、請求項2に記載の平型シールドハーネスの製造方法において、前記導体層が内側に位置しかつ前記絶縁層が外側に位置した状態で、前記導体薄膜シートを前記平型ハーネスの外周に巻いて、当該導体薄膜シートの幅方向の両端部を互いに重ね、前記両端部のうちの一方の端部に前記電線を重ね、超音波溶着を行うことで、前記一方の端部に位置する前記導体薄膜シートの導体層と前記電線の第2芯線とを互いに接合することを特徴としている。
【0017】
請求項6に記載の本発明の平型シールドハーネスの製造方法は、請求項3に記載の平型シールドハーネスの製造方法において、前記導体層が内側に位置しかつ前記絶縁層が外側に位置した状態で、前記導体薄膜シートを前記平型ハーネスの外周に巻いて、当該導体薄膜シートの幅方向の両端部間に前記金属板を挟みこみ、前記両端部のうちの一方の端部に前記電線を重ね、超音波溶着を行うことで、前記電線の第2芯線と前記一方の端部に位置する前記導体薄膜シートの導体層と前記金属板と前記両端部のうちの他方の端部に位置する前記導体薄膜シートの導体層とを互いに接合することを特徴としている。
【0018】
請求項1に記載した本発明の平型シールドハーネスによれば、平型ハーネスの外周に導体薄膜シートを巻き、導体薄膜シートの端部に電線を重ねて、該電線の第2芯線と導体薄膜シートの導体層とを接合している。このため、前記電線をドレイン線として用いることができる。
【0019】
第2芯線と導体薄膜シートの導体層とが接合しているので、第2芯線と前記導体層とを確実に電気的に接続することができる。また、平型ハーネスに巻かれた導体薄膜シートの互いに重なる端部に、電線を取り付けている。このため、端部の形成位置などを任意に選択できるようになる。
【0020】
請求項2に記載した本発明の平型シールドハーネスによれば、導体薄膜シートの端部に位置する絶縁層と電線の第2被覆部とが互いに溶着しているので、導体層と第2芯線との接合箇所の機械的な強度を向上させることができる。
【0021】
請求項3に記載した本発明の平型シールドハーネスによれば、ドレイン線として用いることのできる電線の第2芯線が、導体薄膜シートの導体層にくわえて、導体薄膜シートの端部間に配された金属板に接合している。このため、導体層と第2芯線との接合箇所の機械的な強度をより一層向上させることができる。
【0022】
請求項4に記載した本発明の平型シールドハーネスによれば、第2芯線と導体薄膜シートの導体層とが接合しているので、第2芯線と前記導体層とを確実に電気的に接続することができる。また、平型ハーネスに巻かれた導体薄膜シートの互いに重なる端部に、電線を取り付けている。このため、端部の形成位置などを任意に選択できるようになる。
【0023】
請求項5に記載した本発明の平型シールドハーネスの製造方法によれば、平型ハーネスに導体薄膜シートを巻いて端部に電線を重ねた後、超音波溶着を行う。このため、導体薄膜シートに電線を取り付ける際に、電線の第2被覆部の一部などを除去する必要が生じない。
【0024】
また、超音波溶着を行って、導体層と第2芯線とを接合させるので、導体薄膜シートに電線を取り付ける際に、導体薄膜シートと電線とは別体の部品などを用いる必要がない。このため、部品点数が増加することを防止できる。さらに、超音波溶着を行って導体薄膜シートに電線を取り付けるので、超音波溶着によって、絶縁層と第2被覆部とが溶けて互いに溶着する。
【0025】
請求項6に記載した本発明の平型シールドハーネスの製造方法によれば、平型ハーネスに導体薄膜シートを巻いて端部間に金属板を固定し該端部に電線を重ねた後、超音波溶着を行う。このため、導体薄膜シートに電線を取り付ける際に、電線の第2被覆部の一部を除去する必要が生じない。
【0026】
また、超音波溶着を行って、導体層と第2芯線と金属板とを接合させるので、超音波溶着によって、絶縁層と第2被覆部とが溶けて互いに溶着する。また、導体層と第2芯線と金属板とを接合させる。このため、前記電線の第2芯線を導体薄膜シートの導体層に接合した接合箇所の機械的な強度を向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態にかかる平型シールドハーネスを、図1ないし図5を参照して説明する。平型シールドハーネス1は、図1ないし図3に示すように、平型ハーネス3と、導体薄膜シートとしてのアルミラミネートシート(以下ALSと呼ぶ)2と、電線8と、を備えている。
【0028】
平型ハーネス3は、複数の芯線10と、これらの芯線10を被覆する被覆部11と、を備えて、帯状に形成されている。芯線10は、導電性を有する金属からなる複数の導線が撚られて形成されており、断面形状が丸形に形成されている。即ち、芯線10は撚線である。芯線10は、可撓性を有している。芯線10は、少なくとも銅または銅合金を含んでいる。複数の芯線10は、図3に示すように、互いに並設されている。これらの芯線10は、互いに平行(即ち並行)である。
【0029】
被覆部11は、絶縁性を有する合成樹脂からなる。被覆部11は、互いに平行な状態で、全ての芯線10を被覆している。被覆部11は、芯線10を機械的に接続して、平型ハーネス3を帯状に形成している。被覆部11は、芯線10を相互に絶縁状態に保って、被覆している。
【0030】
ALS2は、薄い導体層4と、該導体層4に積層された薄い絶縁層7と、を備えて、比較的薄いシート状に形成されている。導体層4は、導電性を有する金属からなる。導体層4は、可撓性を有している。導体層4は、少なくともアルミニウムまたはアルミニウム合金を含んでいる。絶縁層7は、第1絶縁層5と、第2絶縁層6と、を備えている。
【0031】
第1絶縁層5は、絶縁性を有する合成樹脂からなりかつ導体層4に積層されている。第1絶縁層5は、可撓性を有しかつ例えばポリエチレンテレフタレート(Polyethyleneterephthalate:PET)などからなる。第2絶縁層6は、絶縁性を有する合成樹脂からなりかつ第1絶縁層5に積層されている。第2絶縁層6は、可撓性を有しかつ例えばポリ塩化ビニル(Polyvinylchloride:PVC)などからなる。
【0032】
電線8は、断面形状が丸形に形成されている。電線8は、断面丸形の第2芯線12と、この第2芯線12を被覆する第2被覆部13と、を備えている。第2芯線12は、導電性を有する金属からなる複数の導線が撚られて形成されており、断面形状が丸形に形成されている。即ち、第2芯線12は撚線である。第2芯線12は、可撓性を有している。第2芯線12は、少なくとも銅または銅合金を含んでいる。第2被覆部13は、絶縁性を有する合成樹脂からなる。被覆部13は、可撓性を有しかつ例えばポリ塩化ビニル(Polyvinylchloride:PVC)などからなる。
【0033】
平型シールドハーネス1は、内側に導体層4が位置しかつ外側に絶縁層7が位置した状態でALS2が平型ハーネス3の外周に巻かれて、構成されている。このとき、ALS2は、平型ハーネス3の幅方向の端部2a,2bが互いに重なっている。こうして、ALS2は、端部2a,2bが互いに重なった格好で、平型ハーネス3の外周に巻かれている。
【0034】
また、前記平型シールドハーネス1は、導電性を有する金属からなる金属板9を備えている。金属板9は、その形状、長さ及び幅などの寸法を任意に設定することができる。
【0035】
金属板9は、図1及び図3に示すように、前記端部2a,2b間に配され、これらの端部2a,2bと重なっている。金属板9は、周知の接着剤、両面に粘着面が形成された両面テープなどによって、端部2a,2b双方と固定されている。なお、図3では、金属板9と端部2a,2b双方とを固定する接着剤や両面テープを省略している。
【0036】
平型シールドハーネス1は、前記端部2a,2b間に金属板9が位置しかつ該金属板9が端部2a,2b双方と固定した状態で、端部2a,2bの一方の端部2aの絶縁層7側に電線8が重ねられる。なお、図示例では、電線8が重なる一方の端部2aは、図1及び図3中上方に位置している。そして、前記端部2a,2bの一部分2c(図2及び図3などに示す)に位置する導体層4と金属板9と前記電線8の第2芯線12とが金属結合した状態で接合している。
【0037】
即ち、電線8の第2芯線12は、導体層4と電気的に接続している。平型シールドハーネス1は、ALS2の端部2a,2bの一部分2cに位置する導体層4と第2芯線12と金属板9とが、スポット溶接や超音波溶着(超音波溶接または超音波接合ともいう)などの周知に溶接方法によって互いに固定されて得られる。
【0038】
なお、図示例では、ALS2の端部2a,2bの一部分2cに位置する導体層4と金属板9と第2芯線12とは、超音波溶着を行う超音波溶着機によって接合されている。また、前記一部分2cは、導体層4と金属板9と第2芯線12との接合箇所を示している。
【0039】
前記超音波溶着機は、図4及び図5に示すように、チップ(工具ホーンともいう)20と、このチップ20に相対するアンビル21と、図示しない発振機と、振動子と、コーンと、ホーンなどを備えている。超音波溶着機は、チップ20とアンビル21との間に互いに溶着する溶着対象物を挟み、これらのチップ20とアンビル21とを互いに近づける方向に加圧した状態で、発振機で振動子を振動させてこの振動をコーン、ホーン経由でチップ20に伝える。そして、超音波溶着機は、チップ20とアンビル21との間に挟んだ溶着対象物に超音波振動を加えて該対象物を溶着させる。
【0040】
前記平型シールドハーネス1を製造する際には、まず、内側に導体層4が位置し外側に絶縁層7が位置した状態でALS2を平型ハーネス3の外周に巻き、端部2a,2bを互いに重ねる。これら端部2a,2b間に金属板9を配し、該金属板9と端部2a,2b双方とを、周知の接着剤、両面に粘着面が形成された両面テープなどを用いて、互いに固定する。
【0041】
そして、前記端部2a,2bに電線8を重ねる。その後、図4に示すように、チップ20とアンビル21との間に、金属板9を互いの間に固定した端部2a,2bと、該端部2a,2bに重ねられた電線8とを挟む。このとき、アンビル21に電線8を載置し、チップ20に端部2a,2bの前記一部分2cを当接させる。
【0042】
そして、チップ20とアンビル21とを互いに近づける方向に加圧した後、発振機で振動子を振動させてこの振動をコーン、ホーン経由でチップ20に伝える。チップ20とアンビル21とを互いに近づける方向に加圧したまま、発振機の振動をチップ20に伝える。
【0043】
すると、他方の端部2bに位置する導体層4と金属板9が溶融しない状態で固相のまま互いに金属結合するとともに、金属板9と一方の端部2aに位置する導体層4とが同様に溶融しない状態で固相のまま互いに金属結合する。
【0044】
また、前記端部2a,2bに位置する絶縁層7が溶ける。さらに、前記一方の端部2aと電線8との間に前述した振動が生じて、電線8の第2被覆部13も溶ける。チップ20とアンビル21とが互いに近づく方向に加圧されているので、前記端部2a,2bに位置する絶縁層7が溶けると、チップ20と他方の端部2bに位置する導体層4との間から絶縁層7が除去される。
【0045】
また、チップ20とアンビル21とが互いに近づく方向に加圧されているので、一方の端部2aに位置する絶縁層7と第2被覆部13とが溶けると、一方の端部2aに位置する導体層4と第2芯線12との間から、一方の端部2aに位置する絶縁層7と第2被覆部13とが除去される。そして、一方の端部2aに位置する導体層4と第2芯線12とが接触する。互いに接触すると、一方の端部2aに位置する導体層4と第2芯線12とは溶融しない状態で固相のまま互いに金属結合する。
【0046】
即ち、図5に示すように、端部2a,2bそれぞれの導体層4と、金属板9と、第2芯線12とは、いわゆる超音波溶着(超音波溶接または超音波接合ともいう)によって互いに接合される。また、前記一方の端部2aに位置する絶縁層7と電線8の第2被覆部13が、一旦溶けているため、前記一方の端部2aに位置する絶縁層7と第2被覆部13とは、互いに溶着する。そして、端部2a,2bそれぞれの導体層4と金属板9と第2芯線12とが接合し、かつ前記絶縁層7と第2被覆部13とが溶着した前述した構成の平型シールドハーネス1を得る。
【0047】
このように得られた平型シールドハーネス1は、ワイヤハーネスを構成する電線などとして用いられる。前記導体層4などと接合された電線8は、所望のアース回路などと接続される。平型シールドハーネス1は、平型ハーネス3の芯線10に侵入しようとするノイズを、前記ALS2及び導体層4及び該導体層4に接合した電線8を介して、前記アース回路即ち平型シールドハーネス1外へ逃がす。こうして、平型シールドハーネス1のALS2は、平型ハーネス3の芯線10を、電気的にシールドする。
【0048】
また、前述した平型シールドハーネス1は、端部2a,2bに位置する導体層4と電線8の第2芯線12とが、金属結合して接合している。また、端部2a,2bに位置する絶縁層7と電線8の第2被覆部13とが、互いに溶着している。さらに、前述した平型シールドハーネス1を組み立てる際には、端部2a,2bを互いに重ねた格好でALS2を平型ハーネス3の外周に巻き、前記端部2a,2bに電線8を重ねて超音波溶着を行う。
【0049】
本実施形態によれば、平型ハーネス3の外周にALS2を巻き、該ALS2の端部2a,2bに電線8を重ねて超音波溶着を行って、前記電線8の第2芯線12と導体層4とを接合する。そして、前記電線8をドレイン線として用いることができる。このため、ドレイン線として用いることのできる電線8の端末処理などを通常の被覆電線と同様に行うことができる。
【0050】
このため、前記電線8に、周知の圧接装置または圧着装置などを用いて、端子金具を取り付けることが可能となり、電線8に手作業などを施す必要がなくなる。したがって、前記平型シールドハーネス1を用いてワイヤハーネスを組み立てると、該ワイヤハーネスのコストの高騰を抑制できる。
【0051】
また、平型ハーネス3に巻かれた導体薄膜シート2の互いに重なる端部2a,2bに、電線8を取り付けている。このため、端部2a,2bの形成位置などを任意に選択できるようになり、ドレイン線として用いることのできる電線8の配索位置を自由に設定できる。
【0052】
超音波溶着によって導体層4と第2芯線12とが互いに接合されているので、該超音波溶着の際に、前記一部分2cに位置する絶縁層7と第2被覆部13とが溶けて、第2芯線12と導体層4との間から除去される。このため、導体層4と電線8の第2芯線12とを接合する際に、ALS2の一部分2cなどの絶縁層7と第2被覆部13の一部などを除去する必要が生じない。したがって、平型シールドハーネス1の組立にかかる工数を一層抑制できる。したがって、平型シールドハーネス1及び平型シールドハーネス1を備えたワイヤハーネスのコストの高騰を一層抑制できる。
【0053】
超音波溶着によって導体層4と第2芯線12とが互いに接合されているので、導体層4と第2芯線12とを接合する際に、ALS2と平型ハーネス3とは別体の部品などを用いる必要が生じない。このため、平型シールドハーネス1の部品点数の増加を抑制できる。したがって、平型シールドハーネス1及び平型シールドハーネス1を備えたワイヤハーネスのコストの高騰をより一層抑制できる。
【0054】
電線8の第2芯線12が導体層4と金属結合して接合している。このため、前記第2芯線12と導体層4とを確実に電気的に接続できる。したがって、電線8をドレイン線としてより確実に用いることが可能となり、平型ハーネス3の芯線10に侵入しようとするノイズを、前記電線8を介して、外部に逃がすことができる。
【0055】
また、端部2a,2bのうち特に一方の端部2aに位置する絶縁層7と第2被覆部13とが互いに溶着している。このため、導体層4と第2芯線12との接合箇所2cの機械的な強度を向上させることができる。したがって、導体層4と第2芯線12とをより確実に接続でき、平型ハーネス3の芯線10に侵入しようとするノイズを、前記電線8を介して、より確実に外部に逃がすことができる。
【0056】
また、導体層4が内側に位置しかつ絶縁層7が外側に位置した状態で、ALS2を平型ハーネス3の外周に巻いている。このため、ALS2、即ちドレイン線として用いられる電線8と、平型シールドハーネス1外の他の電線または電子機器とが、短絡することを防止できる。
【0057】
さらに、電線8が断面丸形に形成されているので、チップ20とアンビル21とを互いに近づける力が、ALS2の端部2a,2bと電線8とが互いに接触する箇所に集中することとなる。このため、溶けた絶縁層7及び第2被覆部13とが、導体層4と第2芯線12との間から速やかに除去される。導体層4と第2芯線12とが確実に接合する。したがって、電線8を介して、平型ハーネス3の芯線10に侵入しようとするノイズを、平型シールドハーネス1の外部に確実に逃がすことができる。
【0058】
また、端部2a,2b間にこれらの端部2a,2cと固定した金属板9を設け、該金属板9と端部2a,2b双方に位置する導体層4とを接合している。このため、第2芯線12が導体層4を介して前記金属板9とも接合されることとなり、導体層4と第2芯線12との接合箇所2cの機械的な強度をより一層向上させることができる。
【0059】
したがって、導体層4と第2芯線12とをより確実に接続でき、平型ハーネス3の芯線10に侵入しようとするノイズを、前記電線8を介して、より一層確実に外部に逃がすことができる。
【0060】
次に、本発明の第2の実施形態を、図6ないし図8を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。本実施形態にかかる平型シールドハーネス1は、図6ないし図8に示すように、導体薄膜シートとしてのALS2が複数に分割されている。
【0061】
図示例では、ALS2は、二つに分割されており、これらを以下第1ALS31と第2ALS32と示す。なお、これらのALS31,32は、前述した第1の実施形態に示したALS2と、構成が同等であり、導体層4と絶縁層7とを備えている。
【0062】
本実施形態の平型シールドハーネス1は、第1ALS31の平型ハーネス3の幅方向の端部31a,31bと、第2ALSの平型ハーネス3の幅方向の端部31a,31bと、が互いに重なった格好で、これらのALS31,32が平型ハーネス3の外周に巻かれている。勿論、導体層4が内側に位置し、絶縁層7が外側に位置している。そして、互いに重なる端部31a,32aと端部31b,32bのうち一つに、前記電線8が重ねられている。図示例では、図6及び図8中の左側に位置する端部31a,32aに電線8が重ねられている。
【0063】
前記電線8が重ねられた端部31a,32a相互間に金属板9が配されている。金属板9は、周知の接着剤や両面テープなどによって、端部31a,32a双方と固定されている。また、前記電線8が重ねられていない端部31b,32bは、周知の接着剤や両面テープなどによって、互いに固定されている。なお、図8などには、前述した接着剤や両面テープを省略している。
【0064】
本実施形態の平型シールドハーネス1は、超音波溶着によって、前記端部31aの一部分33に位置する導体層4と、金属板9と、前記端部32aの一部分33に位置する導体層4と、が互いに金属結合して接合している。また、超音波溶着によって、前記端部31aの接合箇所としての一部分33に位置する導体層4と電線8の第2芯線12とが互いに金属結合して接合しているとともに、絶縁層7と第2被覆部13とが互いに溶着している。
【0065】
本実施形態の平型シールドハーネス1も、前述した第1の実施形態と同様に、互いに近づく方向に加圧されたチップ20とアンビル21との間に、電線8と端部31a,31bとが挟まれて、超音波溶着を施されて組み立てられる。
【0066】
本実施形態の平型シールドハーネス1によれば、第1の実施形態と同様に、電線8が第1ALS31の導体層4と第2ALS32の導体層4を接合されているので、該電線8をドレイン線として用いることができる。このため、本実施形態の平型シールドハーネス1を用いてワイヤハーネスを組み立てると、該ワイヤハーネスのコストの高騰を抑制できる。
【0067】
電線8が第1ALS31の導体層4と第2ALS32の導体層4を接合されているので、平型ハーネス3の芯線10に侵入しようとするノイズを、確実に平型シールドハーネス1の外部に逃がすことができる。
【0068】
また、超音波溶着によって、電線8の第2芯線12と第1ALS31の導体層4と第2ALS32の導体層4とを接合するので、溶着前に第2被覆部13と絶縁層7の一部を除去する必要がない。また、部品点数を抑制できる。このため、組立にかかる所要工数と部品点数を抑制でき、平型シールドハーネス1及び該平型シールドハーネス1を備えたワイヤハーネスのコストの高騰を抑制できる。
【0069】
さらに、前記接合箇所33の絶縁層7と第2被覆部13とが互いに溶着しているので、該接合箇所33の機械的な強度を向上できる。また、導体層4と金属板9とが互いに接合し、これらにさらに第2芯線12が接合している。このため、接合箇所33の機械的な強度をより向上できる。したがって、電線8を、導体層4に確実に接続でき、平型ハーネス3の芯線10に侵入しようとするノイズを、より確実に平型シールドハーネス1の外部に逃がすことができる。
【0070】
電線8を取り付ける端部31a,32a,31b,32bを任意に選択でき、また、これらの端部31a,32a,31b,32bを任意の位置に形成できる。このため、ドレイン線として用いることのできる電線8の配索位置を自由に設定できる。
【0071】
なお、本実施形態では、導体薄膜シートとしてのALS2を二分割しているが、本発明では、導体薄膜シートを三つ以上に分割しても良いことは勿論である。この場合も、分割された導体薄膜シートの端部を重ねて固定し、これらのうち一つに電線を超音波溶着などによって固定する。導体薄膜シートを三つ以上に分割すると、電線8の配索位置をより自由に設定できるようになる。
【0072】
また、第1及び第2の実施形態では、導体薄膜シートとしてアルミニウムまたはアルミニウム合金などからなる導体層4を有するALS2を用いている。しかしながら、本発明では、銅または銅合金などの、アルミニウムまたはアルミニウム合金以外の金属からなる導体層を有する導体薄膜シートを用いても良いことは勿論である。
【0073】
さらに、第1及び第2の実施形態では、断面形状が丸形の芯線10を複数並設した平型ハーネス3を用いている。しかしながら、本発明では、平型ハーネスとして、断面形状が矩形状の導体を複数並設したフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)やフレキシブルプリントサーキット(Flexible Printed Circuit:FPC)などの所謂フラットケーブルを用いても良いことは勿論である。
【0074】
また、第1及び第2の実施形態では、電線8の第2芯線12は撚線である。しかしながら、本発明では、前記第2芯線12を一本の導線即ち単線で形成しても良い。この場合、前記第2芯線12が一本の導線からなるので、該第2芯線12と導体層4との接合箇所2cの機械的な強度がより向上することとなり、電線8を通してノイズをより一層確実に外部に逃がすことができる。なお、平型ハーネス3の芯線10が一本の導線からなっても良いことは勿論である。
【0075】
さらに、前述した第1及び第2の実施形態では、芯線10aと導体層4との接合箇所2c,33を一箇所だけ設けた例を図示している。しかしながら、本発明では、前記芯線10aと導体層4とを固定するための機械的な強度を向上させるために、前記接合箇所2c,33を複数設けても良いことは勿論である。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、平型ハーネスの外周に導体薄膜シートを巻き、導体薄膜シートの端部に電線を重ねて、該電線の第2芯線と導体薄膜シートの導体層とを接合しているので、前記電線をドレイン線として用いることができる。
【0077】
ドレイン線として用いることのできる電線に、通常の被覆電線と同様に、端子金具を取り付けたり、コネクタハウジング内に挿入できる。このため、前記電線に、周知の圧接装置や圧着装置などを用いて端子金具を取り付けることなどが可能となり、前記電線に手作業などを施す必要が生じない。したがって、本請求項の平型シールドハーネスを用いてワイヤハーネスを組み立てると、該ワイヤハーネスのコストの高騰を抑制できる。
【0078】
第2芯線と導体薄膜シートの導体層とが接合しているので、第2芯線と前記導体層とを確実に電気的に接続することができる。したがって、平型ハーネスの芯線に侵入しようとするノイズを、前記導体薄膜シートと電線とを介して外部に確実に逃がすことができる。
【0079】
また、平型ハーネスに巻かれた導体薄膜シートの互いに重なる端部に、電線を取り付けている。このため、端部の形成位置などを任意に選択できるようになり、該端部に電線を取り付けることによって、ドレイン線として用いることのできる電線の配索位置を自由に設定できる。
【0080】
請求項2に記載の本発明は、導体薄膜シートの端部に位置する絶縁層と電線の第2被覆部とが互いに溶着しているので、導体層と第2芯線との接合箇所の機械的な強度を向上させることができる。したがって、ワイヤハーネスのコストの高騰を抑制できることにくわえ、導体層と第2芯線とをより確実に電気的に接続でき、平型ハーネスの芯線に侵入しようとするノイズを、前記導体薄膜シートと電線とを介して外部により確実に逃がすことができる。
【0081】
請求項3に記載の本発明は、ドレイン線として用いることのできる電線の第2芯線が、導体薄膜シートの導体層にくわえて、導体薄膜シートの端部間に配された金属板に接合している。このため、導体層と第2芯線との接合箇所の機械的な強度をより一層向上させることができる。したがって、ワイヤハーネスのコストの高騰を抑制できることにくわえ、導体層と第2芯線とをより確実に電気的に接続でき、平型ハーネスの芯線に侵入しようとするノイズを、前記導体薄膜シートと電線とを介して外部により一層確実に逃がすことができる。
【0082】
請求項4に記載の本発明は、電線の第2芯線と導体薄膜シートの導体層とを接合しているので、前記電線をドレイン線として用いることができる。このため、前記電線に周知の圧接装置などを用いて端子金具を取り付けることなどが可能となり、前記電線に手作業などを施す必要がなくなる。したがって、本請求項の平型シールドハーネスを備えたワイヤハーネスのコストの高騰を抑制できる。
【0083】
第2芯線と導体薄膜シートの導体層とが接合しているので、第2芯線と前記導体層とを確実に電気的に接続することができる。したがって、平型ハーネスの芯線に侵入しようとするノイズを、前記導体薄膜シートと電線とを介して外部に確実に逃がすことができる。
【0084】
また、平型ハーネスに巻かれた導体薄膜シートの互いに重なる端部に、電線を取り付けている。このため、端部の形成位置などを任意に選択できるようになり、該端部に電線を取り付けることによって、ドレイン線として用いることのできる電線の配索位置を自由に設定できる。
【0085】
請求項5に記載の本発明は、平型ハーネスに導体薄膜シートを巻いて端部に電線を重ねた後、超音波溶着を行うので、導体薄膜シートに電線を取り付ける際に、電線の第2被覆部の一部を除去する必要が生じない。このため、平型シールドハーネス組立にかかる所要工数の増加を確実に防止できる。したがって、平型シールドハーネス及び該平型シールドハーネスを備えたワイヤハーネスのコストの高騰を確実に抑制できる。
【0086】
また、超音波溶着を行って、導体層と第2芯線とを接合させるので、導体薄膜シートに電線を取り付ける際に、導体薄膜シートと電線とは別体の部品などを用いる必要がない。このため、部品点数が増加することを防止できる。したがって、平型シールドハーネス及び該平型シールドハーネスを備えたワイヤハーネスのコストの高騰を確実に抑制できる。
【0087】
さらに、超音波溶着を行って導体薄膜シートに電線を取り付けるので、導体層と第2芯線とが確実に金属結合する。また、超音波溶着によって、絶縁層と第2被覆部とが溶けて互いに溶着する。このため、導体層と第2芯線との接合箇所の機械的な強度を向上させることができる。したがって、第2芯線と前記導体層とを確実に電気的に接続することができ、平型ハーネスの芯線に侵入しようとするノイズを、前記導体薄膜シートと電線とを介して外部に確実に逃がすことができる。
【0088】
請求項6に記載の本発明は、平型ハーネスに導体薄膜シートを巻いて端部間に金属板を固定し該端部に電線を重ねた後、超音波溶着を行うので、導体薄膜シートに電線を取り付ける際に、電線の第2被覆部の一部を除去する必要が生じない。このため、平型シールドハーネスの組立にかかる所要工数及び部品点数の増加を確実に防止できる。したがって、平型シールドハーネス及び該平型シールドハーネスを備えたワイヤハーネスのコストの高騰を確実に抑制できる。
【0089】
また、超音波溶着を行って、導体層と第2芯線と金属板とを接合させるので、これらの導体層と第2芯線と金属板とを確実に金属結合できる。また、超音波溶着によって、絶縁層と第2被覆部とが溶けて互いに溶着する。このため、前記電線の第2芯線を導体薄膜シートの導体層に接合した接合箇所の機械的な強度を向上させることができる。
【0090】
したがって、第2芯線と前記導体層とを確実に電気的に接続することができ、平型ハーネスの芯線に侵入しようとするノイズを、前記導体薄膜シートと電線とを介して外部に確実に逃がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる平型シールドハーネスを示す斜視図である。
【図2】図1中の矢印II方向からみた図である。
【図3】図1中のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】同実施形態の電線の第2芯線と導体薄膜シートの導体層とを接合する前の状態を示す断面図である。
【図5】同実施形態の電線の第2芯線と導体薄膜シートの導体層とを接合した後の状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態にかかる平型シールドハーネスを示す斜視図である。
【図7】図6中の矢印VII方向からみた図である。
【図8】図6中のVIII−VIII線に沿った断面図である。
【図9】従来の平型ハーネスを示す平面図である。
【図10】図9中のX−X線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 平型シールドハーネス
2 ALS(導体薄膜シート)
2a,2b 端部
3 平型ハーネス
4 導体層
7 絶縁層
8 電線
9 金属板
10 芯線
11 被覆部
12 第2芯線
13 第2被覆部
31 第1ALS(導体薄膜シート)
31a,31b 端部
32 第2ALS(導体薄膜シート)
32a,32b 端部

Claims (6)

  1. 互いに並行でかつそれぞれ導電性を有する複数の芯線と、絶縁性を有しかつ前記芯線の全てを被覆する被覆部と、を有する平型ハーネスと、
    導体層を有する導体薄膜シートと、
    導電性を有する断面丸形の第2芯線と、前記第2芯線を被覆する第2被覆部と、を有する電線と、を備え、
    前記電線の第2被覆部は、前記導体薄膜シートの導体層と前記電線の第2芯線とが接合される前には、前記第2芯線の全周を被覆しかつ断面丸形に形成されているとともに当該第2芯線と同軸に設けられており、
    前記導体薄膜シートが、前記平型ハーネスの外周に巻かれて当該導体薄膜シートの幅方向の両端部の内側同士が重ねられ、かつ前記電線が前記両端部のうちの一方の端部に重なっているとともに、
    前記一方の端部に位置する導体薄膜シートの前記導体層と、前記電線の第2芯線とが互いに金属結合した状態で接合していることを特徴とする平型シールドハーネス。
  2. 前記導体薄膜シートは、前記導体層に積層された絶縁層を有しており、
    前記一方の端部に位置する前記導体薄膜シートの前記絶縁層と、前記電線の第2被覆部とが互いに溶着していることを特徴とする請求項1記載の平型シールドハーネス。
  3. 前記重ねられた両端部間に配されかつこれらの両端部に固定された金属板を備え、
    前記電線の第2芯線と前記一方の端部に位置する前記導体薄膜シートの導体層と前記金属板と前記両端部のうちの他方の端部に位置する前記導体薄膜シートの導体層とが、互いに接合していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の平型シールドハーネス。
  4. 互いに並行でかつそれぞれ導電性を有する複数の芯線と、絶縁性を有しかつ前記芯線の全てを被覆する被覆部と、を有する平型ハーネスと、
    導体層を有する導体薄膜シートと、
    導電性を有する断面丸形の第2芯線と、前記第2芯線を被覆する第2被覆部と、を有する電線と、を備え、
    前記電線の第2被覆部は、前記導体薄膜シートの導体層と前記電線の第2芯線とが接合される前には、前記第2芯線の全周を被覆しかつ断面丸形に形成されているとともに当該第2芯線と同軸に設けられており、
    前記導体薄膜シートがその幅方向に複数に分割され、かつこれら分割された複数の導体薄膜シートが、これらの幅方向の端部の内側同士が重ねられて、前記平型ハーネスの外周に巻かれているとともに、
    これらの互いに重ねられた端部のうち一つに前記電線が重ねられており、
    前記端部に位置する前記導体薄膜シートの前記導体層と、前記電線の第2芯線とが互いに金属結合した状態で接合していることを特徴とする平型シールドハーネス。
  5. 前記導体層が内側に位置しかつ前記絶縁層が外側に位置した状態で、前記導体薄膜シートを前記平型ハーネスの外周に巻いて、当該導体薄膜シートの幅方向の両端部を互いに重ね、前記両端部のうちの一方の端部に前記電線を重ね、超音波溶着を行うことで、前記一方の端部に位置する前記導体薄膜シートの導体層と前記電線の第2芯線とを互いに接合することを特徴とする請求項2に記載の平型シールドハーネスの製造方法。
  6. 前記導体層が内側に位置しかつ前記絶縁層が外側に位置した状態で、前記導体薄膜シートを前記平型ハーネスの外周に巻いて、当該導体薄膜シートの幅方向の両端部間に前記金属板を挟みこみ、前記両端部のうちの一方の端部に前記電線を重ね、超音波溶着を行うことで、前記電線の第2芯線と前記一方の端部に位置する前記導体薄膜シートの導体層と前記金属板と前記両端部のうちの他方の端部に位置する前記導体薄膜シートの導体層とを互いに接合することを特徴とする請求項3に記載の平型シールドハーネスの製造方法。
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