JP4906485B2 - 温度検出部品取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、定着ローラに対して所定距離離した状態で、温度検出部品を取り付ける温度検出部品取付構造に関する。
例えば、複写機やプリンター、ファックスなどの電子写真式画像形成装置の定着部には、電熱式定着ヒータを内蔵してある定着ローラと、定着ローラの異常昇温を検知すると定着ヒータへの通電を遮断するサーモスタットとを設けてあり、このサーモスタットは定着ローラの温度を検知する温度検知部を備える。サーモスタットの温度検知部は、定着ローラを傷付けないように、定着ローラの外周面に対して所定距離だけ離間した状態にされる。サーモスタット自体は、定着ローラの支持機枠などに取り付けられる。これにより、サーモスタットは、定着ローラの温度を定着ローラの外周面近傍の雰囲気温度として非接触で検出することができる。
上記画像形成装置の定着部において、サーモスタットを温度検知部品として、温度検知部が定着ローラの外周面に対して所定距離だけ離間するように、その温度検知部品を取り付ける温度検知部品取付構造を例示して説明する。
画像形成装置においては、定着ローラの温度が常温から定着用温度に昇温するまでに要する立ち上がり時間が短いことが望ましい。また、立ち上がり時間に対応して定着ローラの温度を短時間で応答性良く検出できるように、サーモスタットを温度検知部が定着ローラに近接するように取り付けることが望ましい。
従来のサーモスタット取付構造では、サーモスタットを収容する円筒受け部を備えたハウジングに、サーモスタットの左右両端部に設けてある端子部を円筒受け部の上面に接当させた位置決め状態で、サーモスタットをビス止めしてある。さらに、サーモスタットのハウジングを機枠側にビス止めすることにより、温度検知部が定着ローラの外周面に対して所定距離だけ離間するようにしてある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003−15463号公報
従って、温度検知部を定着ローラの外周面に対してできるだけ短い所定距離だけ離間させて、定着ローラの温度を短時間で応答性良く検出できるようにするためには、サーモスタットを高い取付け精度で取り付ける必要がある。ところが、定着ローラの取付け精度があまり良好でない場合、サーモスタットを温度検知部が定着ローラの外周面に対して所定距離だけ離間するように取り付けることは困難である。このため、例えば、定着ローラの回転によるぶれや振動等により、定着ローラにサーモスタットが接触することがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、定着ローラの取付け精度があまり良好でない場合でも、定着ローラ温度検出部品とが接触しないように定着ローラに対して温度検出部品を所定位置に精度良く取り付けることが可能な温度検出部品構造を提供することを目的とする。
〔第1特徴構成〕
本発明に係る温度検出部品取付構造の第1特徴構成は、温度検出部品を定着ローラに対して非接触の所定位置に取り付ける温度検出部品取付構造であって、前記定着ローラを支持する固定枠体に取り付けられ、前記定着ローラに対して前記温度検出部品を近接または離間する方向で位置調整可能な中間固定部材と、前記温度検出部品を支持しつつ前記中間固定部材に取り付けられ、前記方向と同方向で位置調整可能な固定連結部と、前記固定枠体に対して前記中間固定部材を位置決めする第1固定部と、前記中間固定部材に対して前記固定連結部を位置決めする第2固定部と、前記固定連結部が位置決めされていない状態において前記定着ローラに対して前記温度検出部品を当接させる当接状態と離間させる離間状態とに切り換え可能にするとともに、前記温度検出部品と前記定着ローラとの離間距離を所定範囲に規制する規制部と、を備えた点にある。
〔作用効果〕
本構成の温度検出部品取付構造によれば、定着ローラに対して近接または離間する方向で位置調整可能な中間固定部材を設けているので、固定枠体に対する中間固定部材の取付け位置を前記方向において任意に調整することができる。ここで、「定着ローラに対して近接または離間する」とは、定着ローラの表面に対して垂直に近接または離間する場合だけでなく、所定の角度を保ちながら近接または離間する場合や、角度を変更しながら(すなわち、湾曲しながら)近接または離間する場合も含む。
また、温度検出部品を支持しつつ中間固定部材に取り付けられ、前記方向と同方向で位置調整可能な固定連結部を設けているので、中間固定部材に対する温度検出部品の取付け位置も前記方向において任意に調整することができる。
さらに、固定枠体に対して中間固定部材を位置決めする第1固定部と、中間固定部材に対して固定連結部を位置決めする第2固定部とを設けているので、前記方向において適切に位置を調整した中間固定部材を固定枠体に対して確実に位置決めすることができるとともに、前記方向において適切に位置を調整した固定連結部を中間固定部材に対して確実に位置決めすることができる。
なお、これらの位置決めを行うにあたり、温度検出部品と定着ローラとの離間距離を所定範囲に規制する規制部を設けている。これにより、中間固定部材を定着ローラの固定枠体に固定した状態で定着ローラ温度検出部品を一旦当接させ、次いでその温度検出部品を定着ローラから離間方向に移動させるだけで、温度検出部品と定着ローラとの離間距離を所定範囲内で容易に調整することができる。そして、温度検出部品を所望の位置に設定した後、第2固定部で温度検出部品の固定連結部を中間固定部材に固定すれば、温度検出部品を定着ローラに対して確実に所定位置に取り付けることができる。
従って、近接対象物の取付け精度があまり良好でない場合でも、定着ローラ温度検出部品とが接触することなく、定着ローラに対して温度検出部品を所定位置に精度良く取り付けることができる。
〔第2特徴構成〕
本発明の温度検出部品取付構造において、前記規制部を、前記中間固定部材および前記固定連結部の一方に設けた長孔と、他方に設けた前記長孔に係入可能な係止爪とで構成することも可能である。
〔作用効果〕
本構成では、中間固定部材および固定連結部の一方に設けた係止爪を他方に設けた長孔に係入することにより、温度検出部品と定着ローラとの距離を所定範囲に規制する規制部として機能する。つまり、係止爪の外面が長孔の内周面に当接することにより、近接取付部材と一体の固定連結部と定着ローラの固定枠体に固定された中間固定部材との相対移動が一定の範囲内に制限される。このようにして規制部を構成すれば、温度検出部品を定着ローラに対して容易に所定位置に取り付けることができる。
なお、定着ローラ温度検出部品との離間可能な距離は、長孔の孔径と係止爪の幅との関係により決定されるので、両者のサイズを適切に選択することで所望の離間距離を容易に設定することができる。
〔第3特徴構成〕
本発明の温度検出部品取付構造において、前記規制部として機能するカム機構を、前記中間固定部材と前記固定連結部とに亘って設けることも可能である。
〔作用効果〕
本構成では、中間固定部材と固定連結部とに亘って設けたカム機構を回動させるだけの簡単な操作で、定着ローラに対して温度検出部品を当接させる当接状態から離間させる離間状態に容易に切り換えることができる。
また、前記離間状態において、定着ローラ温度検出部品との離間可能な距離は、カム機構を構成するカム部材のカムプロフィールによって決定されるので、カム形状を適切に選択することで所望の離間距離を容易に設定することができる。
〔第4特徴構成〕
本発明の温度検出部品取付構造において、前記カム機構と前記固定連結部とを当接させる付勢部材を設けることも可能である。
〔作用効果〕
本構成のようにカム機構と固定連結部とを当接させる付勢部材を設けることにより、カム機構の回転動作が確実に固定連結部に伝達される。
また、カム機構が停止状態にあるときは、付勢部材の付勢力により中間固定部材と固定連結部との相対移動が確実に防止されるので、第2固定部で行う位置決めが確実且つ容易となる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、電子写真式画像形成装置の一例としての複写機Aを示す。複写機Aは、給紙部A1や光学部A2,感光体ドラムA3,定着部A4,排出・反転部A5,両面部A6などを備え、感光体ドラムA3の周りに、主帯電部A7や現像部A8,転写・分離部A9,クリーニング・除電部A10などを配設する。複写機Aは、光学部A2で読み取った画像情報に基づいて感光体ドラムA3にトナー像を形成し、そのトナー像を給紙部A1から給紙された用紙に転写して定着させた後、その用紙を排紙トレイA11に排出する。
図2〜図9は、定着部A4を構成している定着ユニット1において、ブラケット3に固定してあるサーモスタット4を温度検出部品として、定着ローラ2に対して所定距離Bだけ離した状態で、サーモスタット4を所定位置に取り付け可能な本発明による温度検出部品取付構造を示している。なお、本発明でいう「所定位置」とは、定着ローラ2とサーモスタット4との接触が確実に回避され、且つサーモスタット4の温度検知部13が定着ローラ2の表面温度を確実に検知可能となる位置を意味する。この所定位置は、複写機Aの種類、性能、使用環境等の諸条件に応じて適宜変更することができる。
前記定着ユニット1は、図2に示すように、加圧ローラ5と円筒状の定着ローラ2とを互いに平行に配置して固定枠体としての機枠6に回転自在に支持してある。定着ローラ2の内側には電熱式定着ヒータ7を内蔵してある。また、定着ローラ2の回転軸芯に沿って略平行な板状ステー8を機枠6に一体に設けてあり、この板状ステー8に、定着ローラ2の温度を検知するサーミスタ9や、定着ローラ2の異常昇温を検知すると定着ヒータ2への通電を遮断するサーモスタット4が取り付けてある。
前記サーモスタット4は、左右の端子10とヒータ線11とを共締めするビス12でブラケット3に締め付け固定してある。図3に示すように、サーモスタット4は、定着ローラ2の温度を検知する温度検知部13を備える。サーモスタット4は、温度検知部13が定着ローラ2の外周面2aに対して所定距離Bだけ離間した状態で、ステー8に取り付けてある。これにより、サーモスタット4は、定着ローラ2の温度を定着ローラ2の外周面近傍の雰囲気温度として検出する。
前記ステー8には、サーモスタット固定用の座板14を切り起こしてあるとともに、温度検知部13を定着ローラ2の外周面2aに臨ませる開口15を形成してある。図4,図5に示すように、サーモスタット4をビス止め固定してあるブラケット3を、中間固定部材としての調整板16を介して、座板14に固定する。
前記ブラケット3は、サーモスタット4をビス止め固定してある第1板部17と、調整板16にビス止め固定する第2板部18とが直交するL字形に一体形成してある。そして、サーモスタット4の調整板16に対する固定連結部である第2板部18を、調整板16に対して移動不能に固定する第2固定部19を設けてある。
図4に示すように、第2板部18にブラケット貫通孔20を形成するとともに、そのブラケット貫通孔20に挿通したビス21を調整板16に形成してある雌ねじ孔22にねじ込む。これにより、第2板部18が、調整板16に対して移動不能にビス止め固定されて位置決めされる。このようにして、第2固定部19を構成する。
前記調整板16の左右両側に調整板貫通孔23を形成するとともに、座板14の左右両側に雌ねじ孔24を形成して、調整板貫通孔23の各々に挿通したビス25を雌ねじ孔24にねじ込む。これにより、調整板16が、定着ローラ2の固定枠体である機枠6に、ステー8に形成してある座板14を介して、移動不能に固定されて位置決めされる。このようにして、第1固定部26を構成する。
そして、調整板貫通孔23の各々を定着ローラ2に対して外周面2aに直角の遠近方向に長い長孔に形成して、調整板16を、定着ローラ2に対してサーモスタット4を近接または離間する方向で位置調整可能に取り付ける中間固定部材として構成する。さらに、第2板部18を調整板16に取り付けた状態で、サーモスタット4の温度検知部13を定着ローラ2に当接可能に移動範囲を設定してある。
また、ブラケット貫通孔20を定着ローラ2に対して外周面2aに直角の遠近方向に長い長孔に形成して、第2板部18を、調整板16に対して、調整板16の移動方向と同様の移動方向に位置調整可能に取り付ける。ここで、定着ローラ2に対して外周面2aに直角の遠近方向の長さL1を有する略矩形の係止用の長孔27を第2板部18の左右両側に貫通形成するとともに、定着ローラ2に対して外周面2aに直角の遠近方向の長さL2が長孔27の長さL1よりも所定距離Bだけ短い係止爪28を調整板16の左右両側に切り起こす。各係止爪28を長孔27に係入させると、係止爪28の外面が長孔27の内周面に当接することにより、第2板部18と一体のサーモスタット4と定着ローラ2の機枠6に固定された調整板16との相対移動が一定の範囲内に制限される。このようにして、温度検知部13が定着ローラ2の外周面2aに当接しているサーモスタット4を定着ローラ2から離間させ、その離間距離Bを所定範囲に規制する規制部29が構成される。
なお、第2板部18の側に係止爪28を形成するとともに調整板16の側に長孔27を形成し、これらによって規制部29を構成しても構わない。
次に、上記ブラケット3に固定してあるサーモスタット4の座板14への取り付け手順を説明する。
図6,図7に示すように、第2板部18の左右の長孔27に調整板16の左右の係止爪28を入り込ませ、各係止爪28を各長孔27の第1板部17側とは逆方向の内周縁に接当させた状態で、ブラケット貫通孔20に挿通したビス21を調整板16の雌ねじ孔22にねじ込む。これにより、第2板部18は調整板16に対して移動不能に締め付け固定される。
次に、図8,図9に示すように、サーモスタット4の温度検知部13が定着ローラ2の外周面2aに当接している状態で、調整板貫通孔23の各々に挿通したビス25を座板14の雌ねじ孔24にねじ込む。これにより、調整板16は座板14に移動不能にビス止め固定される。
次に、ブラケット貫通孔20に挿通したビス21を緩めて、図3,図5に示したように、調整板16の係止爪28が長孔27の第1板部17側の内周縁に接当するまでブラケット3を移動させる。これにより、サーモスタット4の温度検知部13が定着ローラ2の外周面2aから所定距離Bだけ離間する。その状態でブラケット貫通孔20に挿通したビス21を締め付けて、調整板16を、座板14を介して、機枠6に移動不能に固定する。その結果、サーモスタット4は定着ローラ2に対して所定距離Bだけ離間した状態の所定位置に取り付けられる。
〔第2実施形態〕
図10〜図16は、本発明による部品取付構造の別実施形態を示す。この実施形態では、サーモスタット4の温度検知部13が定着ローラ2の外周面2aに当接している当接状態と、温度検知部13が定着ローラ2の外周面2aから所定距離Bだけ離間する離間状態とに切り換え可能なカム機構30を設けてある。このカム機構30を操作することにより、サーモスタット4を定着ローラ2に対して所定距離Bだけ離した状態で所定位置に取り付けることができる。
前記カム機構30は、ブラケット3の第2板部18をカムフォロワーに構成するとともに、カム板31と回動軸部材32とを備えたカム部材33を縦軸芯X周りで回動操作自在に調整板16に支持して、カム部材33の回動操作で、当接状態と離間状態とに切り換え可能に構成してある。
前記第2板部18は、図11に示すように、その上面側に、定着ローラ側に向けて突出する左右の軸部材34を一体に設けるとともに、調整板16の定着ローラ2側端部に、上向きに突出する左右の突片35を一体に設ける。各軸部材34と各突片35とに亘って、第1板部17に形成してある貫通孔36を通して、圧縮コイルスプリング37を装着する。圧縮コイルスプリング37は、カム機構30のカム板31と第2板部18とを当接させるように付勢力を発揮する。本実施形態では、圧縮コイルスプリング37は第2板部18を定着ローラ2から離間する方向に付勢し、この付勢力により第2板部18とカム部材33とが当接した状態となっている。これにより、カム機構30の回転動作が確実に第2板部18に伝達される。
また、第2板部18をカムフォロワーに構成してあり、第2板部18の定着ローラ2側とは逆方向の端部を略台形に切欠いて、カム板31に押圧される被押圧面38を定着ローラ2の回転軸芯と略平行に形成してあるので、カム部材33を回動させるだけの簡単な操作で、定着ローラ2とサーモスタット4との当接状態と離間状態とを容易に切り換えることができる。
前記カム板31は、図12に示すように、円板39の外周部を円板中心Yを通る線分Cに対して直交する方向に沿って切除して扁平端面40を備えた形状に形成して、回動軸芯X周りで回動操作自在に調整板16に支持してある。
そして、カム板31の回動軸芯Xを、円板中心Yを通って扁平端面40に直交する線分Cに沿っての円弧端面41までの距離M1が、その線分Cに沿っての扁平端面40までの距離M2よりも所定距離Bだけ長くなるように、円板中心Yから偏芯した位置に設定する。これにより、外径が小さなカム板31の回動操作でも、第2板部18を大きなストロークで移動させて、円弧端面41で被押圧面38を押圧している状態から、扁平端面40で被押圧面38を押圧している状態に切り換えることができる。このようにして、定着ローラ2に対してサーモスタット4を当接させる当接状態と、離間させる離間状態とに切り換え可能なカム機構30を構成する。
なお、前記離間状態において、定着ローラ2とサーモスタット4との離間可能な距離は、カム機構30を構成するカム部材33のカムプロフィールによって決定される。従って、カム部材33のカム板31の形状を適切に選択することで、所望の離間距離を容易に設定することができる。
また、カム板31の回動軸芯Xを設定するにあたって、回動軸芯Xが円板中心Yと同じ位置になるように、円板中心Yから扁平端面40までの距離M2を設定しても良い。
従って、調整板16は、定着ローラ2に対して遠近方向に移動自在に取り付ける中間固定部材に対応する。第2板部18を、調整板16に対して、カム板31の回動操作で、その調整板16の移動方向と同様の方向に移動自在に取り付け、調整板16に第2板部18を取り付けた状態で、カム板31の回動操作によって、サーモスタット4の温度検知部13を定着ローラ2に当接可能に、サーモスタット4の移動範囲を設定してある。
なお、本実施形態では、定着ローラ2に当接させたサーモスタット4を定着ローラ2からの離間させるときの離間距離Bを所定範囲に規制する規制部29の機能はカム機構30が担う。つまり、カム機構30を設けたことにより、サーモスタット4を支持する第2板部18はカム機構30のカム板31を超えて移動することができないため、離間距離Bは所定範囲に規制される。
次に、上記ブラケット3に固定してあるサーモスタット4の座板14への取り付け手順を説明する。
図13,図14に示すように、サーモスタット4を固定してあるブラケット3を、圧縮スプリング37を介して調整板16に組み付けて、第2板部18の被押圧面38をカム板31の円弧端面41における、図12で示した線分Cとの交差箇所Dで押圧しておく。次いで、サーモスタット4の温度検知部13を定着ローラ2の外周面2aに当接させた状態で、調整板貫通孔23の各々に挿通したビス25を座板14の雌ねじ孔24にねじ込んで、調整板16を座板14に移動不能にビス止め固定する。
次に、図15,図16に示すように、カム板31の回動操作によって第2板部18の被押圧面38をカム板31の扁平端面40で押圧することにより、サーモスタット4の温度検知部13は定着ローラ2の外周面2aから所定距離Bだけ離間する。このとき、被押圧面38をカム板31の扁平端面40で押圧しておくことで、第2板部18が調整板16に固定されて、サーモスタット4は定着ローラ2に対して所定距離Bだけ離した状態で所定位置に取り付けられる。このように、本実施形態では、カム機構30が停止状態にあるときは、圧縮コイルスプリング37の付勢力により調整板16と第2板部18との相対移動が確実に防止されるので、第2固定部で行う位置決めが確実且つ容易となる。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
〔その他の実施形態〕
<1>上記第2実施形態では、圧縮コイルスプリング37を設け、その付勢力により第2板部18をカムフォロワーに構成しているが、圧縮コイルスプリング37を用いずに第2板部18をカム部材33に対してカムフォロワーに構成することもできる。例えば、カム部材33のカム板31と第2板部18とをクランク機構で連結する。このとき、カム部材33を回動させると、その回動動作がクランク機構によって往復動作に変換され、第2板部18に伝達される。つまり、第2板部18は定着ロータ2に対して近接または離間する方向に移動可能となる。従って、カム部材33の回転量を適宜調整すれば、定着ローラ2とサーモスタット4との離間距離を所望の値に調整することができる。
<2>本発明による温度検出部品取付構造は、例えば、回転センサにおけるロータに対して検出面を所定距離離した状態で、磁気センサを取り付ける磁気センサ取付構造として利用することもできる。
画像形成装置の内部を示す側面図 定着ユニットの斜視図 温度検出部品取付構造を示す要部縦断面図 温度検出部品取付構造を示す分解斜視図 温度検出部品取付構造を示す斜視図 温度検出部品取付構造の組み付け方法を示す斜視図 温度検出部品取付構造の組み付け方法を示す要部縦断面図 温度検出部品取付構造の組み付け方法を示す斜視図 温度検出部品取付構造の組み付け方法を示す要部縦断面図 第2実施形態の温度検出部品取付構造を示す斜視図 第2実施形態の温度検出部品取付構造を示す分解斜視図 要部の平面図 温度検出部品取付構造の組み付け方法を示す要部平面図 温度検出部品取付構造の組み付け方法を示す要部縦断面図 温度検出部品取付構造の組み付け方法を示す要部平面図 温度検出部品取付構造の組み付け方法を示す要部縦断面図
定着ローラ
4 サーモスタット(温度検出部品)
6 機枠(固定枠体)
16 調整板(中間固定部材)
18 第2板部(固定連結部)
19 第2固定部
26 第1固定部
27 長孔
28 係止爪
29 規制部
30 カム機構
37 圧縮コイルスプリング(付勢部材)

Claims (4)

  1. 温度検出部品を定着ローラに対して非接触の所定位置に取り付ける温度検出部品取付構造であって、
    前記定着ローラを支持する固定枠体に取り付けられ、前記定着ローラに対して前記温度検出部品を近接または離間する方向で位置調整可能な中間固定部材と、
    前記温度検出部品を支持しつつ前記中間固定部材に取り付けられ、前記方向と同方向で位置調整可能な固定連結部と、
    前記固定枠体に対して前記中間固定部材を位置決めする第1固定部と、
    前記中間固定部材に対して前記固定連結部を位置決めする第2固定部と、
    前記固定連結部が位置決めされていない状態において前記定着ローラに対して前記温度検出部品を当接させる当接状態と離間させる離間状態とに切り換え可能にするとともに、前記温度検出部品と前記定着ローラとの離間距離を所定範囲に規制する規制部と、
    を備えた温度検出部品取付構造。
  2. 前記規制部は、前記中間固定部材および前記固定連結部の一方に設けた長孔と、他方に設けた前記長孔に係入可能な係止爪とで構成される請求項1に記載の温度検出部品取付構造。
  3. 前記規制部として機能するカム機構を、前記中間固定部材と前記固定連結部とに亘って設けてある請求項1に記載の温度検出部品取付構造。
  4. 前記カム機構と前記固定連結部とを当接させる付勢部材を設けてある請求項3に記載の温度検出部品取付構造。
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