JP4906412B2 - プローバ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ上に形成された複数の半導体チップ(以後ダイという)の電気的特性の検査を行うために、半導体テスタ(以後単にテスタという)の端子をダイの電極パッドに接続するウエハプロービングマシン(以後プローバという)に関するものであり、特に、周囲の熱の影響を受けてもステージの移動精度の変化が少ない構造を備えたプローバに関するものである。
半導体製造工程では、薄い円板状の半導体ウエハに各種の処理が施されて、半導体装置(デバイス)をそれぞれ有する複数のダイが形成される。各ダイは電気的特性が検査され、その後ダイサーで各個に切り離された後、リードフレーム等に固定されて組み立てられる。このような各ダイの電気的特性の検査は、プローバとテスタを組み合わせたウエハテストシステムで行われる。
プローバは、搭載したプローブカードを経由してテスタに接続され、ウエハチップにプローブニードルを当てることによって各ダイの電気的特性の試験を行うように構成されている。ウエハはウエハチャックに固定され、各ダイの電極パッドにプローブニードルが接触させられる。テスタからは、プローブニードルに接続される端子に、電源および各種の試験信号が供給され、ダイの電極に出力される信号がテスタによって検出され、テスタ側でこの信号が解析されて各ダイが正常に動作するかが確認される。
図1は、ウエハテストシステム100の概略構成を示す図である。ウエハテストシステム100は、プローバ10とテスタ30とで構成される。図示のように、プローバ10は、ウエハチャック16、Z軸移動・回転部15、プローブニードル位置検出カメラ18、カメラ移動機構17、X軸移動ステージ14、Y軸移動ステージ13、移動ベース12、基台11、支柱19と20、ヘッドステージ21、ウエハアライメントカメラ22、カードホルダ23、及びプローブカード24を有する。
ウエハチャック16は、複数のダイが形成されたウエハWを保持するものであり、このウエハチャック16は、Z軸移動・回転部15によりZ軸方向に移動すると共に、Z軸を中心として回転する。プローブニードル位置検出カメラ18は、プローブニードル25の位置を検出するものであり、カメラ移動機構17の上に取り付けられている。カメラ移動機構17は、プローブニードル位置検出カメラ18をZ軸方向に移動するものである。Z軸移動・回転部15とカメラ移動機構17はX軸移動ステージ14の上に取り付けられており、X軸移動ステージ14はこれらを支持してX軸方向に移動する。
X軸移動ステージ14は、これを支持してY軸方向に移動するY軸移動ステージ13の上に設けられており、Y軸移動ステージ13は移動ベース12の上に支持されている。更に、移動ベース12は基台11の上に設置されている。そして、基台11の上に設けられた支柱19及び20により、ウエハチャック16の上方にヘッドステージ21が支持されている。このヘッドステージ21には、プローブカード24を有するカードホルダ23が取り付けられている。なお、ウエハアライメントカメラ22は、図示していない支柱に支持されており、ウエハWの上面を撮影する。
なお、以上のように構成された移動・回転機構の動作については広く知られているので、ここではその説明を省略する。プローブカード24は、検査するデバイス(ダイ)の電極配置に応じて配置されたプローブニードル25を有しており、検査するデバイスに応じて交換される。プローブニードル位置検出カメラ18はプローブニードル25の配置及び高さ位置を検出し、ウエハアライメントカメラ22はウエハW上のダイの電極パッドの位置を撮影して検出する。
テスタ30は、テストヘッド31と、テストヘッド31に設けられたコンタクトリング32とを備えている。プローブカード25には、各プローブに接続される端子が設けられており、コンタクトリング32はこの端子に接触するように配置されたスプリングプローブを有する。テストヘッド31は、図示していない支持機構により、プローバ10に対して保持される。
図2は、図1のプローバ10の基台11の上にある主要部の斜視図であり、図1と同じ構成部材には同じ符合が付されている。移動ベース12の上には平行に2本のガイドレール1が設けられており、Y軸移動ステージ13はこのガイドレール1の上を移動可能になっている。移動ベース12の上の2本のガイドレール1の間の部分には、駆動モータ29とこの駆動モータ29によって回転するボールネジ27が設けられている。ボールネジ27はY軸移動ステージ13の底面に係合しており、ボールネジ27の回転により、Y軸移動ステージ13がガイドレール1の上を摺動する。
Y軸移動ステージ13の上には、平面視すると前述の2本のガイドレール1に直交する2本の平行なガイドレール2が設けられており、X軸移動ステージ14はこのガイドレール2の上を移動可能になっている。Y軸移動ステージ13の上の2本のガイドレール2の間の部分には、駆動モータ28とこの駆動モータ28によって回転するボールネジ26が設けられている。ボールネジ26はX軸移動ステージ14の底面に係合しており、ボールネジ26の回転により、X軸移動ステージ14がガイドレール2の上を摺動する。
ここで、ウエハテストシステム100によるダイの検査について簡単に説明する。ダイの検査を行う場合には、図1に示したプローブニードル位置検出カメラ18がプローブニードル25の下に位置するように、X軸移動ステージ14が移動させられ、カメラ移動機構17でプローブニードル位置検出カメラ18がZ軸方向に移動して焦点を合わされ、プローブニードル位置検出カメラ18でプローブニードル25の先端位置が検出される。プローブニードル25の先端の水平面内の位置(X及びY座標)はカメラの座標により検出され、垂直方向の位置はカメラの焦点位置で検出される。
このプローブニードル25の先端位置の検出は、プローブカード24を交換した時には必ず行う必要があり、プローブカード24を交換しない時でも所定個数のダイを測定する毎に適宜行われる事もある。なお、プローブカード24には、一般に数本から数千本以上ものプローブニードル25が設けられており、数が多い場合は、全てのプローブニードル25の先端位置は検出されずに、通常は特定のプローブの先端位置が検出される。
次に、X軸移動ステージ14が図1に破線で示す位置に移動させられ、ウエハチャック16に検査するウエハWが保持された状態で、ウエハWがウエハアライメントカメラ22の下に位置する。この状態で、ウエハW上のダイの電極パッドの位置がウエハアライメントカメラ22によって検出される。1つのダイの全ての電極パッドの位置が検出される必要はなく、いくつかの電極パッドの位置が検出されれば良い。また、ウエハW上の全てのダイの電極パッドが検出される必要もなく、いくつかのダイの電極パッドの位置が検出されれば良い。
前述のようにして、プローブニードル25の配列、及び電極パッドの配列が検出されると、この検出結果に基づき、プローブニードル25の配列方向と電極パッドの配列方向が一致するように、Z軸移動・回転部15によりウエハチャック16が回転する。この後、検査するダイの電極パッドがプローブニードル25の下に位置するように、ウエハチャック16がX軸移動ステージ14及びY軸移動ステージ13により移動する。そして、ウエハチャック16の移動完了後に、Z軸移動・回転部15によりウエハチャック16がZ軸方向に上昇し、電極パッドがプローブニードル25に接触した状態で上昇が停止する。この状態でテスタ30から電源及び信号が供給されて検査が行われる。
プローバについては、特許文献1等に記載されており、広く知られているので、これ以上の説明は省略する。
ところで、ウエハテストシステム100によるダイの検査は、ダイが使用される環境に応じて高温状態のダイの検査、及び低温状態のダイの検査が行われる事が多い。この場合、ダイの加熱及び冷却は、ダイが形成されたウエハを保持するウエハチャックによって行われる。即ち、ウエハチャックの加熱は、ウエハチャック内に設けられているヒータによって行われ、ウエハチャックの冷却は、ウエハチャック内に設けられている冷媒通路に冷媒を循環させて行うようになっている。ウエハチャックの加熱、冷却に、熱電効果を利用したペルチェ素子やチラー等が用いられることもある。
特開2004−039752号公報(全体)
ところが、ダイの加熱、冷却のためにウエハチャックを加熱、冷却する場合、ウエハチャックを完全に断熱することは困難であるので、ウエハチャックの熱、或いは冷気がX軸移動ステージ14、Y軸移動ステージ13、及び移動ベース12に伝わることがある。すると、この熱、或いは冷気によりX軸移動ステージ14、Y軸移動ステージ13、及び移動ベース12が膨張或いは収縮して、通常は上に凸の湾曲変形、或いは下に凸の湾曲変形してしまい、X軸移動ステージ14とY軸移動ステージ13の移動時にピッチングやローリングが発生し、移動ステージの移動精度が影響を受けるという問題点があった。
この問題点について更に詳しく説明する。ウエハテストシステム100によるダイの検査では、測定するデバイスの種類によってダイのサイズや測定時間が異なるので、例えば、高温での測定時間が長いとその熱が各ステージに直接伝わってステージの形状が変化する、或いはステージ駆動用のモータやボールネジに熱が伝わったり、モータやボールネジで発生した熱により、これらのサイズが変化することによってステージの形状が変化する。図2で説明したように、X軸移動ステージ14、Y軸移動ステージ13、及び移動ベース12が積み重ね構造になっていると、下側の部材が変形することにより、その上を移動する部材の移動、特にステージの送り精度に影響が出る。この影響はバイメタル効果と呼ばれる。
バイメタル効果には、同一部材内のバイメタル効果と、異なる部材間のバイメタル効果とがある。同一部材内のバイメタル効果は、部材の上下に温度差ができた場合に発生するものであり、ステージの上下の温度差でそのステージ自体が変形する場合がこれに相当する。また、異なる部材間のバイメタル効果は、結合している2つの異なる部材間に温度差ができた場合に発生するものであり、2つの異なる部材間を結合するボールネジやガイドレールの変形でこれに接続するステ−ジが変形する場合がこれに相当する。実際のステージでは、この2種類のバイメタル効果が複合的に発生する場合が多い。
本発明は、このような問題点を解決するものであり、簡単な構成をステージに付加するだけで、ウエハチャックを加熱、冷却する場合のバイメタル効果を低減させ、X軸移動ステージとY軸移動ステージの移動精度が影響を受けないようにすることができるプローバを提供することを目的としている。
前記目的を達成する本発明のプローバの第1の形態は、ウエハ上に形成された半導体装置の動作を電気的に検査するため、テスタの各端子を前記半導体装置の電極にプローブニードルを介して接続するプローバであって、ウエハを保持する第1の加熱/冷却部材を内蔵するウエハチャックと、ウエハチャックを回転すると共にZ軸方向に移動する第1の移動機構と、記第1の移動機構を支持する第1の移動ステージと、第1の移動ステージをX軸方向に移動可能に支持する第2の移動機構と、第2の移動機構を支持する第2の移動ステージと、第2の移動ステージをY軸方向に移動可能に支持する第3の移動機構と、第3の移動機構を支持するベースとを備え、第1及び第2の移動ステージの少なくとも一方の底面に、第1の加熱/冷却部材と連動して加熱/冷却を行う第2の加熱/冷却部材を設けると共に、第2の加熱/冷却部材を設けたステージを支持する第2又は第3の移動機構に、第2の加熱/冷却部材の加熱/冷却動作による第1又は第2の移動ステージの熱変形を、第2の移動ステージ又はベースに低減して伝えることができるバッファ機構を設けたことを特徴としている。
また、前記目的を達成する本発明のプローバの第2の形態は、ウエハ上に形成された半導体装置の動作を電気的に検査するため、テスタの各端子を前記半導体装置の電極にプローブニードルを介して接続するプローバであって、ウエハを保持する第1の加熱/冷却部材を内蔵するウエハチャックと、ウエハチャックを回転すると共にZ軸方向に移動する第1の移動機構と、記第1の移動機構を支持する第1の移動ステージと、第1の移動ステージをX軸方向に移動可能に支持する第2の移動機構と、第2の移動機構を支持する第2の移動ステージと、第2の移動ステージをY軸方向に移動可能に支持する第3の移動機構と、第3の移動機構を支持するベースとを備え、ベースの内部に、加熱/冷却部材と連動して加熱/冷却を行う第2の加熱/冷却部材)を設けると共に、第1と第2の移動ステージの少なくとも一方の底面側に、熱膨張率の高い材料で形成された金属板を取り付けたことを特徴としている。
本発明によれば、従来の構成に簡単な機構を付加するだけで、ウエハチャックを加熱、冷却する場合のバイメタル効果を低減させ、X軸移動ステージとY軸移動ステージの移動精度が影響を受けないようにすることができる。
以下、添付図面を用いて本発明の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、図1,2で説明した構成部材と同じ構成部材については、同じ符合を付して説明する。
図3は、図2に示したプローバ10のX軸移動ステージ14とY軸移動ステージ13の裏面側の構成を示すものである。X軸移動ステージ14の裏面には、Y軸移動ステージ13に設けられているボールネジ26に螺合するナット4が中央部に突設されており、Y軸移動ステージ13の上に平行に設けられている第1のレール2の一方に係合してスライドする第1のレール係合部材2Aと、他方に係合してスライドする第2のレール係合部材2Bとが四隅に設けられている。従来のプローバ10では、第1のレール係合部材2Aと第2のレール係合部材2Bは共に、X軸移動ステージ14の裏面にネジで固定されている。
同様に、Y軸移動ステージ13の裏面には、移動ベース12に設けられているボールネジ27に螺合するナット3が中央部に突設されており、移動ベース12の上に平行に設けられている第2のレール1の一方に係合してスライドする第1のレール係合部材1Aと、他方に係合してスライドする第2のレール係合部材1Bとが四隅に設けられている。従来のプローバ10では、第1のレール係合部材1Aと第2のレール係合部材1Bは共に、Y軸移動ステージ13の裏面にネジで固定されている。
以上のように構成された従来のプローバ10において、本発明の第1の形態では、第1及び第2の移動ステージ14,13の少なくとも一方の底面に、ウエハチャック16に内蔵された加熱/冷却部材(これを第1の加熱/冷却部材とする)と連動して加熱/冷却を行う、第2の加熱/冷却部材を設けると共に、第2の加熱/冷却部材を設けた移動ステージの第1のレール係合部材と第2のレール係合部材の何れか一方、ここでは第2のレール係合部材に、移動ステージの移動方向に直交する方向に微小移動可能な、バッファ機構を設けている。以下にこの第1の形態の実施例を詳細に説明する。
図4(a)は本発明のプローバ10の第1の実施形態の構成を示すものである。第1の実施形態は、同一部材内のバイメタル効果を低減するためのものである。ウエハを保持するウエハチャック16には周知の構成を有する第1の加熱/冷却部材5が内蔵されている。ウエハチャック16は回転及びZ軸方向に移動可能な第1の移動機構であるZ軸移動・回転部15によって、回転及び上下動する。Z軸移動・回転部15は、第1の移動ステージであるX軸移動ステージ14に支持されている。X軸移動ステージ14はZ軸に垂直な方向(水平方向)に移動する。
X軸移動ステージ14は、第2の移動機構であるX軸移動機構を介して第2の移動ステージであるY軸移動ステージ13に支持される。Y軸移動ステージ13はX軸に垂直な方向(水平方向)に移動する。X軸移動機構は、Y軸移動ステージ13の上に平行に2本設けられた第1のガイドレール2と、X軸移動ステージ14の底面に取り付けられた第1のレール係合部材である固定スライダ2A及びバッファスライダ2Bと、図3で説明したY軸移動ステージ13の上に設けられた第2の駆動機構である駆動モータ28とこの駆動モータ28の回転軸に取り付けられたボールネジ26、及びX軸移動ステージ14の裏面中央に設けられてボールネジ26と螺合するナット4とから構成されている。X軸移動ステージ14は、駆動モータ28によりボールネジ26が回転すると、ボールネジ26と螺合するナット4が移動することにより、第1のガイドレール2の上を移動する。
Y軸移動ステージ13は、第3の移動機構であるY軸移動機構を介して移動ベース12に支持される。Y軸移動機構は、移動ベース12の上に平行に2本設けられた第2のガイドレール1と、Y軸移動ステージ13の底面に取り付けられた第2のレール係合部材である固定スライダ1A及びバッファスライダ1Bと、図3で説明した移動ベース12の上に設けられた第3の駆動機構である駆動モータ29とこの駆動モータ29の回転軸に取り付けられたボールネジ27、及びY軸移動ステージ13の裏面中央に設けられてボールネジ27と螺合するナット3とから構成されている。Y軸移動ステージ13は、駆動モータ29によりボールネジ27が回転すると、ボールネジ27と螺合するナット3が移動することにより、第2のガイドレール1の上を移動する。
図4(a)に示す本発明のプローバ10の第1の実施形態では、Y軸移動ステージ13の底面に、第1の加熱/冷却部材5と連動して加熱/冷却を行う第2の加熱/冷却部材51を設けると共に、Y軸移動ステージ13の底面と上面に、それぞれ温度センサ41,42を設けている。また、バッファスライダ1Bはバッファ機構6を介してY軸移動ステージ13の底面に取り付けている。第2の加熱/冷却部材51は、第1の加熱/冷却部材5と同様の構成とすることができる。また、熱電効果を利用したペルチェ素子やチラー等を用いることもできる。バッファスライダ1Bのバッファ機構6は、第2の加熱/冷却部材51の加熱/冷却動作によってY軸移動ステージ13が熱変形したときに、この熱変形を移動ベース12に低減して伝えることができる構成を有するものであれば、その構成は特に限定されるものではない。
図4(b)は図4(a)に示した実施形態の変形形態を示すものであり、X軸移動ステージ14の底面にも、第1の加熱/冷却部材5と連動して加熱/冷却を行う第2の加熱/冷却部材52を設けると共に、X軸移動ステージ14の底面と上面に、それぞれ温度センサ43,44を設けている。また、バッファスライダ2Bはバッファ機構7を介してX軸移動ステージ14の底面に取り付けている。第2の加熱/冷却部材52は、第1の加熱/冷却部材5と同様の構成とすることができる。また、熱電効果を利用したペルチェ素子やチラー等を用いることもできる。バッファスライダ2Bのバッファ機構7は、第2の加熱/冷却部材52の加熱/冷却動作によってY軸移動ステージ14が熱変形したときに、この熱変形をY軸移動ステージ13に低減して伝えることができる構成を有するものであれば、その構成は特に限定されるものではない。
図5は、図4(a)に示した本発明のプローバ10の第1の実施形態における、加熱/冷却部材5,51の温度制御システムの構成を示すブロック回路図である。プローバ10のウエハチャック16に内蔵された加熱/冷却部材5は、ウエハチャック16に載置されてテストされるウエハの温度条件に応じて、温度制御装置8(図1から図4には図示されていない)によって加熱されたり冷却されたりする。ウエハチャック16が加熱されたり冷却されたりすると、その熱、或いは冷気がY軸移動ステージ13に伝わり、Y軸移動ステージ13の上面と底面に温度差が生じ、前述のバイメタル効果によってY軸移動ステージ13が熱変形し、Y軸移動ステージ13の移動に誤差が生じることがある。
第1の実施形態では、Y軸移動ステージ13の底面と上面にそれぞれ温度センサ41,42を設けておき、温度センサ41,42の検出温度を温度制御装置8に入力しておく。そして、温度センサ41,42の検出温度に所定値以上の温度差が生じた場合は、温度制御装置8により加熱冷却部材51が、この温度差が無くなるように加熱、或いは冷却される。一般に、加熱/冷却部材5が加熱されている時は加熱/冷却部材51も加熱され、加熱/冷却部材5が冷却されている時は加熱/冷却部材51も冷却される。
図示及び説明は省略するが、図4(b)に示したX軸移動ステージ14の底面に設けられた第2の加熱/冷却部材52の温度制御も、温度センサ43,44と温度制御装置8により同様に行われることは言うまでも無い。また、第2の加熱/冷却部材52の設置位置は、X軸移動ステージ14の底面に限定されるものではなく、移動ステージ14内部の温度差を低減できる位置であれば、上面、側面、内部を問わないことは言うまでもない。
図6(a)は、図4(a)に示した固定スライダ1Aの、Y軸移動ステージ13への取り付け方法の一例を説明するものである。この実施例の固定スライダ1Aは、ガイドレールを受け入れる溝部53を備えたスライダ本体50と、固定スライダ1Aの取付面側のスライダ本体50の両側に設けられたフランジ部54を備える。フランジ部54にはネジ挿通孔55が設けられている。この固定スライダ1Aは、ネジ挿通孔55を挿通させたネジ56(実際には平ワッシャが使用されるが図示省略してある)を、Y軸移動ステージ13の底面に設けられた取付穴13Hに螺着させることにより、Y軸移動ステージ13の底面に取り付ける。図4(b)に示した固定スライダ2Aも同様の構造をしており、同じ方法でX軸移動ステージ14の底面に取り付けることができる。
図6(b)は、図4(a)に示したバッファスライダ1Bの、第1の実施例をY軸移動ステージ13への取り付ける方法の一例を説明するものである。この実施例のバッファスライダ1Bは、ガイドレールを受け入れる溝部53を備えたスライダ本体50と、固定スライダ1Aの取付面側のスライダ本体50の両側に設けられたフランジ部54Aを備える。
バッファスライダ1Bに取り付けられるバッファ機構は、固定スライダ1Aのフランジ部54より長く形成されたフランジ部54Aに形成された長孔(無負荷孔)57と、この長孔57に挿入されるネジ56に取り付けられる平ワッシャ58と、ネジ軸力低減部材である皿バネ59とから構成される。このバッファスライダ1BをY軸移動ステージ13の底面に取り付ける場合は、ネジ56に平ワッシャ58と皿バネ59を挿通させた後に長孔57を挿通させ、長孔57を挿通させたネジ56を、Y軸移動ステージ13の底面に設けられた取付穴13Hに適切な締め付け力で螺着させる。図4(b)に示したバッファスライダ2Bも同様の構造をしており、同じ方法でX軸移動ステージ14の底面に取り付けることができる。
なお、この実施例では、皿バネ59によって移動するネジ56の範囲を分かりやすくするために無負荷孔として長孔57を示してあるが、温度変化によってネジ56が移動する距離は、大きくても数十μmであるので、長孔57の代わりに、ネジ56の直径より多少大きな孔、所謂馬鹿孔を設けても良いものである。
図7(a)から(c)は、図6(b)に示したバッファ機構に使用される皿バネ59の具体的な例を示すものである。図7(a)は一般的な皿バネ59Aを示すものであり、バネ性を持つ金属で作られている。皿バネはワッシャの外周部と内周部が同一面内に無いようにしたものであり、皿ばね59Aでは、外周部と内周部の高さの差がネジの締め付け時に弾性力を発生させ、ネジ56を締め付けた時のネジ軸力が弱められる。図7(b)は外歯形の歯付皿バネ59Bを示すものであり、バネ性を持つ金属で作られている。この皿ばねには外周部に歯Tが形成されているが、この歯Tの先端部は捻られていない。皿ばね59Bでは、外周部と内周部の高さの差がネジの締め付け時に弾性力を発生させ、ネジ56を締め付けた時のネジ軸力が弱められる。図7(c)は皿バネ59Aを2枚重ねたものである。
バッファ機構に使用できるネジ軸力低減部材としては、前述の皿バネに限られるものではなく、この他にもスプリングワッシャ、コイルバネ等が考えられる。また、ネジ軸力低減部材の1つのネジに挿入して使用する個数も、図7(c)に示すように、1個に限定されるものではなく、重ねて使用することが可能である。
図8は、図6(b)で説明したバッファスライダ1Bの動作を示すものである。図8(a)は、図6(a)、(b)に示した固定スライダ1Aとバッファスライダ1Bを備えたプローブの移動ベース12とY軸移動ステージ13の要部の常温における状態を示すものである。この状態では、Y軸移動ステージ13の底面に設けられている加熱/冷却部材51は加熱/冷却動作を行っていない。また、常温状態では、バッファスライダ1Bの取付ネジ56は、バッファスライダ1Bのフランジ部54Aに設けられた長孔57の中央部近辺に位置している。
図8(a)の状態で、加熱/冷却部材51が加熱/冷却動作、例えば加熱動作を行った場合は、図8(b)に示すように、Y軸移動ステージ13の長さが伸長する。ところが、Y軸移動ステージ13の一方の端部は、ガイドレール1に係合する固定スライダ1Aによって強固に固定されているので、Y軸移動ステージ13は移動できない。
一方、Y軸移動ステージ13の他方の端部は、ガイドレール1に係合するバッファスライダ1Bによって固定されているが、前述のバッファ機構によって、Y軸移動ステージ13はバッファスライダ1Bに対して所定の保持力で固定されているに過ぎない。よって、Y軸移動ステージ13はその伸長力がバッファスライダ1Bの保持力を超えた時点で矢印で示す方向に伸長することができ、ネジ57がバッファスライダ1B内の長孔57を移動する。即ち、ガイドレール1に係合するバッファスライダ1Bの位置は変わらず、Y軸移動ステージ13のみが矢印で示す方向に伸長することになる。
この結果、Y軸移動ステージ13の熱変形の影響が移動ステージ12側に低減して伝えられることになり、移動ステージ12の上のガイドレール1の変形、及びY軸移動ステージ13の上のガイドレール2の変形が防止され、X軸移動ステージ14とY軸移動ステージ13の移動時にピッチングやローリングが発生し難くなり、移動ステージの移動精度が確保される。
なお、以上説明した実施例では、Y軸移動ステージ13の同一部材内のバイメタル効果による熱変形を防止して、X軸移動ステージ14の移動精度の悪化を防止することについて述べているが、同様に、移動ベース12に同一部材内のバイメタル効果による熱変形があると、Y軸移動ステージ13の移動精度が悪化する。そこで、移動ベース12についても、以上説明した実施例と同様の、同一部材内のバイメタル効果低減による熱変形防止を適用することが可能である。
図9(a)は図4(a)に示したバッファスライダ1Bの、第2の実施例をY軸移動ステージ13への取り付ける方法の一例を説明するものである。この実施例のバッファスライダ1Bは、ガイドレールを受け入れる溝部53を備えたスライダ本体50と、固定スライダ1Aの取付面側のスライダ本体50の両側に設けられたフランジ部54を備える。フランジ部54には孔は形成されていない。
バッファスライダ1Bに取り付けられるバッファ機構は、バッファスライダ1BのY軸移動ステージ13への取付面63とY軸移動ステージ13の裏面との間に挟まれて取り付けられる弾性部材であるゴム板60と、このゴム板60の底面及び上面に積層される接着剤61,62とから構成される。ゴム板60は、接着剤61によってバッファスライダ1BのY軸移動ステージ13への取付面63に接着されると共に、接着剤62によってY軸移動ステージ13の裏面にある二点鎖線で示す取付位置に接着される。図4(b)に示したバッファスライダ2Bも同様の構造をしており、同じ方法でX軸移動ステージ14の底面に取り付けることができる。
図9(b)は(a)で説明したバッファスライダ1Bの動作を示すものである。実線が固定スライダ1Aとバッファスライダ1Bを備えたプローブの移動ベース12とY軸移動ステージ13の要部の常温における状態を示している。この状態では、Y軸移動ステージ13の底面に設けられている加熱/冷却部材51は加熱/冷却動作を行っていない。また、常温状態では、バッファスライダ1Bのゴム板60は変形していない。
図9(b)の状態で、加熱/冷却部材51が加熱/冷却動作、例えば加熱動作を行った場合は、第1の実施例で説明したように、Y軸移動ステージ13がバッファスライダ1B側に伸長する。Y軸移動ステージ13が伸長すると、バッファスライダ1Bのゴム板60が二点差線で示すように変形する。即ち、ガイドレール1に係合するバッファスライダ1Bの位置は変わらず、Y軸移動ステージ13のみが矢印で示す方向に伸長する。
この結果、Y軸移動ステージ13の熱変形の影響が移動ステージ12側に低減して伝えられることになり、移動ステージ12の上のガイドレール1の変形、及びY軸移動ステージ13の上のガイドレール2の変形が防止され、X軸移動ステージ14とY軸移動ステージ13の移動時にピッチングやローリングが発生し難くなり、移動ステージの移動精度が確保される。
図10(a)は本発明のプローバ10の第2の実施形態の構成を示すものである。第2の実施形態は、異なる部材間のバイメタル効果を低減するためのものである。ウエハを保持するウエハチャック16には周知の構成を有する第1の加熱/冷却部材5が内蔵されている。ウエハチャック16は回転及びZ軸方向に移動可能な第1の移動機構であるZ軸移動・回転部15によって、回転及び上下動する。Z軸移動・回転部15は、第1の移動ステージであるX軸移動ステージ14に支持されている。X軸移動ステージ14はZ軸に垂直な方向(水平方向)に移動する。
X軸移動ステージ14は、第2の移動機構であるX軸移動機構を介して第2の移動ステージであるY軸移動ステージ13に支持される。Y軸移動ステージ13はX軸に垂直な方向(水平方向)に移動する。X軸移動機構は、図3で説明したように、Y軸移動ステージ13の上に平行に2本設けられた第1のガイドレール2と、X軸移動ステージ14の底面の4箇所に取り付けられた第1のレール係合部材である固定スライダ2Aと、Y軸移動ステージ13の上に設けられた第2の駆動機構である駆動モータ28とこの駆動モータ28の回転軸に取り付けられたボールネジ26、及びX軸移動ステージ14の裏面中央に設けられてボールネジ26と螺合するナット4とから構成されている。X軸移動ステージ14は、駆動モータ28によりボールネジ26が回転すると、ボールネジ26と螺合するナット4が移動することにより、第1のガイドレール2の上を移動する。
Y軸移動ステージ13は、第3の移動機構であるY軸移動機構を介して移動ベース12に支持される。Y軸移動機構は、移動ベース12の上に平行に2本設けられた第2のガイドレール1と、Y軸移動ステージ13の底面の4箇所に取り付けられた第2のレール係合部材である固定スライダ1Aと、移動ベース12の上に設けられた第3の駆動機構である駆動モータ29とこの駆動モータ29の回転軸に取り付けられたボールネジ27、及びY軸移動ステージ13の裏面中央に設けられてボールネジ27と螺合するナット3とから構成されている。Y軸移動ステージ13は、駆動モータ29によりボールネジ27が回転すると、ボールネジ27と螺合するナット3が移動することにより、第2のガイドレール1の上を移動する。
なお、X軸移動ステージ14とY軸移動ステージ13を移動する移動機構にモータではなくリニアモータが使用されている場合には、このリニアモータをヒータの代わりに使用することができる。
図10(a)に示す本発明のプローバ10の第2の実施形態では、移動ベース12の内部に、第1の加熱/冷却部材5と連動して加熱/冷却を行う第2の加熱/冷却部材71を設けると共に、Y軸移動ステージ13の底面に、鉄に対して熱膨張率の高いアルミ板のような金属板40を設けている。第2の加熱/冷却部材52は、第1の加熱/冷却部材5と同様の構成とすることができる。また、熱電効果を利用したペルチェ素子やチラー等を用いることもできる。
また、第2の実施形態では、移動ベース12の第2の加熱/冷却部材52の上側の内部に温度センサ45を設けると共に、Y軸移動ステージ13の上面にも温度センサ46を設けている。Y軸移動ステージ13の金属板40の上側にも温度センサを設けても良い。
図10(b)は図10(a)に示した実施形態の変形形態を示すものであり、X軸移動ステージ14の底面にも金属板49を設けると共に、X軸移動ステージ14の上面に、温度センサ47を設けたものである。その他の構成に変更はない。
以上のように構成された本発明のプローバ10の第2の実施形態では、加熱/冷却部材5が加熱/冷却動作、例えば加熱動作を行った場合は、第2の加熱/冷却部材71も加熱動作を行う。第2の加熱/冷却部材71の加熱/冷却動作は、温度センサ45、46の検出温度に従って制御される。温度センサ45によりY軸移動ステージ13の上面の温度が上昇したことが検出されると、Y軸移動ステージ13の上面の長さが伸長してバイメタル効果が発生する可能性がある。このような場合は、温度センサ45の検出値に基づいて、第2の加熱/冷却部材71に加熱動作を行わせる。
第2の加熱/冷却部材71で発生した熱は、Y軸移動ステージ13の底面に設けられた金属板40に伝達され、金属板40が伸長する。金属板40の伸長により、Y軸移動ステージ13の底面の長さが伸長し、Y軸移動ステージ13の上面の長さに近づく。この結果、Y軸移動ステージ13の上下の伸びに差がなくなり、Y軸移動ステージ13が変形しなくなり、移動ステージの移動精度が確保される。
なお、以上説明した実施例では、第2の加熱/冷却部材51,52、71の発熱動作時についてのみ説明を行ったが、第2の加熱/冷却部材51,52、71が冷却動作を行う場合の動作も同様であるので、ここではその説明を省略する。
本発明は、通常のプローバであればどのようなプローバにも適用可能である。
プローバとテスタでウエハ上のチップを検査するウエハテストシステムの基本構成を示す側面図である。 図1に示したプローバの要部の概略構成を示す斜視図である。 図2に示したプローバのX軸移動ステージとY軸移動ステージの裏面側の構成を示す斜視図である。 (a)は本発明のプローバの第1の実施形態の構成を示す側面図、(b)は(a)の実施形態の変形形態を示す要部側面図である。 図4(a)に示した本発明のプローバの第1の実施形態における、加熱/冷却部材の制御システムの構成を示すブロック回路図である。 (a)は図4(a)、(b)に示したレール係合部材の固定側のもののステージへの取り付け方法を説明する組立斜視図、(b)は図4(a)、(b)に示したレール係合部材に設けられるバッファ機構の第1の実施例のステージへの取り付け方法を説明する組立斜視図である。 (a)から(c)は図6(b)に示したバッファ機構に使用されるネジ軸力低減部材の具体的な例を示すものであり、(a)は一般的な皿バネの平面図及び側面図、(b)は外歯形の歯付皿バネの平面図及び一部切り欠き側面図、(c)は(a)の皿バネを2枚使用した平面図及び側断面図である。 (a)は図6(a)、(b)に示したレール係合部材とバッファ機構を備えたプローブのベースとY軸移動ステージの部分の常温における状態を示す部分側面図、(b)は図6(a)、(b)に示したレール係合部材とバッファ機構を備えたプローブのベースとY軸移動ステージの部分の温度上昇時における状態を示す部分側面図である。 (a)は図4(a)、(b)に示したレール係合部材に設けられるバッファ機構の第2の実施例のステージへの取り付け方法を説明する組立斜視図、(b)は(a)に示したバッファ機構の温度上昇時の動作を示す要部側面図である。 (a)は本発明のプローバの第2の実施形態の構成を示す側面図、(b)は(a)の実施形態の変形形態を示す要部側面図である。
符号の説明
1,2 ガイドレール
1A,2A 固定スライダ
1B,2b バッファスライダ
6,7 バッファ機構
10 プローバ
12 移動ベース
13 Y軸移動ステージ(第2の移動ステージ)
14 X軸移動ステージ(第1の移動ステージ)
15 Z軸移動・回転部
16 ウエハチャック
40,49 金属板
41〜46 温度センサ
51,52,71 加熱/冷却部材
59 弾性ワッシャ
60 ゴム板

Claims (7)

  1. ウエハ上に形成された半導体装置の動作を電気的に検査するため、テスタの各端子を前記半導体装置の電極にプローブニードルを介して接続するプローバであって、
    前記ウエハを保持する第1の加熱/冷却部材を内蔵するウエハチャックと、
    前記ウエハチャックを回転すると共にZ軸方向に移動する第1の移動機構と、
    前記第1の移動機構を支持する第1の移動ステージと、
    前記第1の移動ステージをX軸方向に移動可能に支持する第2の移動機構と、
    前記第2の移動機構を支持する第2の移動ステージと、
    前記第2の移動ステージをY軸方向に移動可能に支持する第3の移動機構と、
    前記第3の移動機構を支持するベースとを備え、
    前記第1及び第2の移動ステージの少なくとも一方の底面に、前記第1の加熱/冷却部材と連動して加熱/冷却を行う第2の加熱/冷却部材を設けると共に、
    前記第2の加熱/冷却部材を設けた前記ステージを支持する前記第2又は第3の移動機構に、前記第2の加熱/冷却部材の加熱/冷却動作による前記第1又は第2の移動ステージの熱変形を、前記第2の移動ステージ又は前記ベースに低減して伝えることができるバッファ機構を設けたことを特徴とするプローバ。
  2. 請求項1に記載のプローバであって、前記第2の移動機構が、
    前記第2の移動ステージ上に平行に2本設けられた第1のガイドレールと、前記第1の移動ステージの底面に取り付けられた第1のレール係合部材と、
    前記第2の移動ステージ上に設けられて前記第1の移動ステージを移動させる第1の駆動機構とから構成され、
    前記第3の移動機構が、
    前記第1のガイドレールに直交して前記ベース上に平行に2本設けられた第2のガイドレールと、
    前記第2の移動ステージの底面に取り付けられた第2のレール係合部材と、
    前記ベース上に設けられて前記第2の移動ステージを移動させる第2の駆動機構とから構成され、
    前記第1と第2のレール係合部材のうち、前記第1と第2のガイドレールの一方に係合する係合部材は、前記第1と第2の移動ステージの底面にそれぞれ固定され、前記第1と第2のガイドレールの他方に係合する係合部材の少なくとも一方は、前記第1又は第2の移動ステージの底面に対して固定されずに前記ガイドレールの幅方向に微小移動可能なバッファ機構を介して取り付けられていることを特徴とするプローバ。
  3. 請求項2に記載のプローバであって、前記バッファ機構は、前記レール係合部材と前記第1又は第2の移動ステージの何れか一方に設けられた取付孔と他方に設けられた無負荷孔、前記無負荷孔側に取り付けられるネジ軸力低減部材、及びこのネジ軸力低減部材と前記無負荷孔を挿通して前記取付孔に螺着されるネジとから構成されることを特徴とするプローバ。
  4. 請求項2に記載のプローバであって、前記バッファ機構は、前記レール係合部材と前記第1又は第2の移動ステージの底面の間に挿入されて前記ガイドレールの幅方向に弾性変形可能な弾性部材から構成されることを特徴とするプローバ。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載のプローバであって、
    前記第1及び第2の移動ステージの上面及び底面に温度センサを設け、前記第1及び第2の移動ステージに設けた加熱/冷却部材は、前記温度センサの検出温度に差が無くなるように加熱/冷却を行うようにしたことを特徴とするプローバ。
  6. ウエハ上に形成された半導体装置の動作を電気的に検査するため、テスタの各端子を前記半導体装置の電極にプローブニードルを介して接続するプローバであって、
    前記ウエハを保持する第1の加熱/冷却部材を内蔵するウエハチャックと、
    前記ウエハチャックを回転すると共にZ軸方向に移動する第1の移動機構と、
    前記第1の移動機構を支持する第1の移動ステージと、
    前記第1の移動ステージをX軸方向に移動可能に支持する第2の移動機構と、
    前記第2の移動機構を支持する第2の移動ステージと、
    前記第2の移動ステージをY軸方向に移動可能に支持する第3の移動機構と、
    前記第3の移動機構を支持するベースとを備え、
    前記ベースの内部に、前記加熱/冷却部材と連動して加熱/冷却を行う第2の加熱/冷却部材を設けると共に、
    前記第1と第2の移動ステージの少なくとも一方の底面側に、熱膨張率の高い材料で形成された金属板を取り付けたことを特徴とするプローバ。
  7. 請求項6に記載のプローバであって、
    前記金属板が取り付けられた移動ステージと前記ベースの上面にそれぞれ温度センサを設け、前記ベースに設けた加熱/冷却部材は、前記温度センサの検出温度に差が無くなるように加熱/冷却を行うようにしたことを特徴とするプローバ。
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