JP4905919B2 - シート処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置およびシート折り装置を備えるシート処理装置に関する。該画像形成装置はたとえばプリンタ,複写機あるいはファクシミリであり、シート折り装置は、紙折り機構および必要に応じてパンチ,印字機構をそなえるフォルダあるいはフィニッシャである。
一般にA0,A1等の大判のシートに複写可能な電子複写機を使用する際、これらの大判のシートをそのまま保管したり、あるいは大判のままで取り扱ったのでは保管スペースが大きくなったり、またはその取り扱いが不便である為、通常はシートを折りたたんで収納、取り扱うこととなる。しかしながら、シートの折りたたみ作業を手動で行った場合にはかなりの時間を要してしまい、シートの折りたたみに要する時間が複写に要する時間よりかかってしまう場合もある。
このようなことから、複写機のシート排出路に自動的にシートを折りたたむことが出来る紙折り機を配置し、複写した大判のシートを連続して自動で折りたたむことが可能となるシステムがある。またこのようなシステムに使用される紙折り機では、複写機から排出されるシートを自動で折りたたむ「オンライン折り」の他に、既に複写し折りたたまずに排出してしまったシートや、他の画像形成装置などで作成した大判のシートを、オペレータ操作に基づいて折りたたむ「オフライン折り」の機能を有している場合がある。
ところで複写機のシート排出路に紙折り機を配置するためには、一般に、複写機のオペレータが操作する側を前面とすると、背面にシート排出路があり、紙折り機はその後方に配置されることになる。そして、「オフライン折り」を行う為の紙折り機のシート挿入口は、複写機の後方に配置された紙折り機の後部、すなわち複写機の前面からは反対側にある場合がほとんどである。オペレータは、複写または複写と連続して紙折りを行う「オンライン折り」は、複写機の前面に取り付けられた操作部により、「オンライン折り」に必要な各種情報を入力、または「オンライン折り」の際の情報が表示され、作業を行うが、「オフライン折り」の場合は、「オフライン折り」のシート挿入口が前記の操作部とは反対側にあるため、作業性を向上させる為に、複写機前面に取り付けられた操作部と同程度の、「オフライン折り」の為の入力、表示を行う為の操作部を、「オフライン折り」のシート挿入口付近に装備するのが好ましい。
また、「オフライン折り」,「オンライン折り」共に、紙折りを行う為には通常、紙折りを行う用紙サイズや折り種類、その他に用紙端面を折り込む耳折りやパンチスタンプの機能を有した紙折り装置ならば、それらの実行の有無の設定、また、折りサイズやスタンプ位置の調整など、多くの設定を行わなければならず、例えば特許文献1では、紙折りの際の設定入力を簡便にする方法が紹介されている。
特開2003−292238号公報。
特許文献1のシート処理装置は、原稿長さサイズの情報に応じてロール紙2を切断する手段と、原稿幅サイズの情報に応じて対応する幅のロール給紙段を選択する手段と、前記ロール紙に画像を転写する手段を備えた複写機1と、この複写機1からのロール紙2を折り込む紙折り装置4とをシリアルケーブル5で接続し、複写機1からのロール紙2を紙折り装置4で折り込む紙折り制御装置を備える。複写機1には画像用紙サイズ,紙折り方式,綴じ代,折り幅,スタンプ有無,スタンプ位置のような紙折りの制御条件を記憶登録するCPU7およびメモリ8が設けられ、紙折り装置4には、複写機1で設定した用紙の紙折りモード条件の信号により、その紙折りモードにて作動して前記用紙を折るように制御するCPU12が設けられている。
このように複写機と紙折り機が連結されたシート処理装置で、「オンライン折り」,「オフライン折り」の両方でオペレータの操作性を向上させようとした場合、複写機,紙折り機の両方に同程度の操作部が必要となってしまい、システムの価格が上がってしまう事となる。また、「オンライン折り」/「オフライン折り」双方で紙折りの条件設定は同様なものであるが、例えば紙折りサイズの調整値など、シート処理の都度で必ずしも入力が必要でない操作に関しても、「オンライン折り」を行う場合は複写機前面の操作部、「オフライン折り」を行う場合は紙折り機に備わった操作部から入力せねばならず、双方に操作部がある事により入力操作に関しては作業性が良くなるが、同様の設定を双方の操作部で繰り替えさなければならない場合があり、必ずしも利便性が良いとは限らない。
本発明は、「オフライン折り」および/又は「オンライン折り」を指示するための、オペレータの操作性をよくすることを目的とする。
(1)用紙上に画像を形成する画像形成装置(200)と、該画像形成装置が送出する画像形成済用紙を自動的に折る「オンライン折り」モードおよびオペレータが手差しする用紙を自動的に折る「オフライン折り」モードを有する紙折り装置(1)とを備えるシート処理装置において、
前記画像形成装置(200)は、オペレータが折り種類を含む紙折り情報および複写条件情報を入力する第1入力手段(220),該第1入力手段により入力された紙折り情報と前記紙折り装置から転送された紙折り情報とを記憶する第1記憶手段(402)、および、前記複写条件情報に基いて画像形成を行うとともに前記第1記憶手段に記憶された紙折り情報の何れかに基く前記「オンライン折り」のモードの紙折りを前記紙折り装置に指示する第1制御手段(401)を備え、
前記紙折り装置(1)は、オペレータが折り種類を含む紙折り情報を入力し紙折りを指示する第2入力手段(20),第2入力手段により入力された紙折り情報と前記画像形成装置から転送された紙折り情報とを記憶する第2記憶手段(412)、および、第1制御手段が指示した紙折りすなわち「オンライン折り」モードの紙折りを制御し、かつ、前記第2記憶手段に記憶された紙折り情報の何れかに基いて紙折りすなわち「オフライン折り」モードの紙折りを制御する第2制御手段(411)を備え、
シート処理装置はさらに、前記画像形成装置の前記第1入力手段により入力され前記第1記憶手段に記憶された紙折り情報を前記紙折り装置の第2制御手段に転送し、前記紙折り装置の前記第2入力手段により入力され前記第2記憶手段に記憶された紙折り情報を前記画像形成装置の前記第1制御手段に転送する転送手段(401,411)を備える、
ことを特徴とするシート処理装置。
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施例の、対応要素または相当要素の記号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
転送手段(401,411)が第1又は第2記憶手段に記憶された紙折り情報を、第2又は第1制御手段へ転送するので、画像形成装置(200)と紙折り装置(1)の双方で各入力手段を用いて紙折り情報を入力する同様の操作を繰り返す必要が無くなり、操作性に優れたシート処理装置を提供する事が出来る。
)前記転送手段にて転送する紙折り情報は、大判のシートを規定の大きさに折りたたむための紙折りの態様,シートをファイリングする為のパンチ穿孔実行有無のためのパンチ情報、および、スタンプの押印有無のためのスタンプ情報を含む、上記(1)に記載のシート処理装置。これによれば、大判のシートを規定の大きさに折りたたむための紙折りの方法や、シートをファイリングする為のパンチ穿孔実行有無のためのパンチ情報、スタンプの押印有無のためのスタンプ情報の、シート後処理情報又は紙折り情報を有する事により、紙折り装置における紙折りの設定を、画像形成装置と紙折り装置双方で同様の操作を繰り返す必要が無くなり、操作性に優れたシート処理装置を提供する事が出来る。
)前記転送手段にて転送する紙折り情報は更に、前記紙折りの折り位置を調整する為の折り位置補正情報,前記パンチ穿孔する位置を調整する為のパンチ位置補正情報、および、綴じ代量を調整する綴じ代調整情報を含む、上記()に記載のシート処理装置。
これによれば、紙折りの折り位置を調整する為の折り位置補正情報、パンチ穿孔する位置を調整する為のパンチ位置補正情報、スタンプ押印する位置を調整するスタンプ位置補正情報など、紙折りの都度設定しなくても良いような調整値なども一度の設定により、画像形成装置と紙折り装置双方で記憶する事が可能となり、画像形成装置と紙折り装置双方で同様の設定操作を繰り返す必要が無くなり、操作性に優れたシート処理装置を提供する事が出来る。
)シート処理装置は更に、一方の記憶手段に記憶された紙折り情報を呼び出す呼び出し手段を備え、前記転送手段は、前記呼び出し手段による呼び出し動作に基づき、前記紙折り情報を転送する、上記(1)乃至()のいずれか1つに記載のシート処理装置。これによれば、画像形成装置と紙折り装置双方で同様の入力操作又は設定操作を繰り返す必要が無くなり、操作性に優れたシート処理装置を提供する事が出来る。
)第1および第2前記記憶手段は不揮発性メモリである、上記(1)乃至()のいずれか1つに記載のシート処理装置。これによれば、紙折りの折り位置を調整する為の折り位置補正情報,前記パンチ穿孔する位置を調整する為のパンチ位置補正情報,前記スタンプ押印する位置を調整するスタンプ位置補正情報のような紙折りの条件を、電源をOFFした後も保持する事が可能であり、シート処理装置を使用する都度、入力する手間を省く事が可能である。
)前記転送手段は、シート処理装置の電源が入った直後に前記紙折り情報を転送する、上記()に記載のシート処理装置。これによれば、不揮発メモリに保存してあった紙折り条件を転送する作業を意識することなく、自動で転送可能となる。
)前記転送手段は、シリアル通信により前記紙折り情報を転送する、上記(1)乃至()のいずれか1つに記載のシート処理装置。これによれば、シリアル通信により、画像形成装置と紙折り装置の接続に要する配線を、少なく構成する事が可能となる。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
−第1実施例−
図1に本発明のシート処理装置の一実施例の縦断面の概要を示し、図2には、図1に示す紙折り装置1の、背面側Aから見た一部機構の概要を示す。200は画像形成装置の一形態である複写機、1は複写機200の背面に連結した紙折り装置である。紙折り装置1は、複写機200で画像が転写された用紙を搬入する「オンライン折り」用の、第1の用紙搬入口としての連結部2と、用紙先端の端面を折る端面折り部3と、用紙を搬送方向にジャバラ状に折るジャバラ折り部4と、ジャバラ状に折られた用紙を搬送方向を切り換える搬送切換部5、搬送方向を切り換えた用紙を折るクロス折り部6(図2)、クロス折り部6でA4の大きさに折られた用紙を表裏反転させる反転部7、さらに用紙を回転する回転部8およびトレイ9から成っている。また搬送切替部5には、用紙の縦位置または横位置にパンチ穿孔する為のパンチ部10が備わっており、さらにトレイ9の手前には、折りたたまれた用紙にスタンプを押印する為のスタンプ部30(図2)が備わっている。
また、紙折り装置1は、「オフライン折り」用の、第2の用紙搬入口としての手差し台12を構成する手差し部11を有し、用紙を写機装置本体200を通さず(オフライン)挿入出来る構成となっている。
オペレータは、複写機200で画像が転写された用紙を搬入し折る「オンライン折り」の条件設定は複写機200に構成された操作部220により行う。また、紙折り装置1の手差し部11により用紙を写機装置本体200を通さず用紙を折る「オフライン折り」の条件設定は、紙折り装置1に構成された操作部20により行う。
次に、複写機200で画像が転写された用紙を搬入し折る「オンライン折り」による動作を説明する。オペレータはまず、複写機200に構成された操作部220に用紙のサイズ,折りの種類等を設定する。複写機200には画像読取装置(原稿スキャナ)205が配置されていると共に、その下部に手差し給紙台208が配置されている。この手差し給紙台208に記録用の用紙をセットすると、この用紙は、レジストローラ207により一時停止され、タイミングをとって作像ユニット206に供給される。作像ユニット206は、図示しない感光体に画像データに対応した潜像を形成し、この潜像をトナーにより現像し、このトナー像を用紙に転写する。用紙上のトナー像を、定着装置210が該用紙に定着(固定)する。定着装置210でトナーが定着された記録済用紙は記録済用紙排出ロール211により、紙折りを行う場合は紙折り機1へ排出される。また、紙折りを行わない場合は、図示されていない切換爪と上排紙ローラ209により、画像読取装置205の下部に排出される。
用紙を折る場合は、記録済用紙排出ロール211により用紙は紙折り機1に送られ、連結部2を通り、端面折り部3に用紙が搬送され、用紙端面を折る場合は、端面折り部3により用紙先端の端面が折られる。このとき用紙は搬送しながら用紙端面を折る。端面折り部3により用紙先端の端面を折られた後、用紙はジャバラ折り部4により搬送方向にジャバラ状に折られ、搬送切換部5に送られる。
搬送切替部5以降の動作は、図1のA矢視方向から見た図2を参照して説明する。搬送切換部5に送られたジャバラ状に折られた用紙は、図示しないジョガーによりスキュー補正を行い、次にパンチ穿孔が選択されている場合は、ジャバラ状に折られた用紙をパンチ穿孔し、クロス折り部6に用紙を送る。クロス折り部6に送られたジャバラ状に折られた用紙は、ジャバラ折りとは直交する方向に再度紙折りを行い、大判のシートを最終的にA4サイズの大きさに折り込む。なおA4サイズは、紙折りを行う際の一般的な仕上がり寸法であり、A4とは異なるサイズに折りあげる場合もある。
A4サイズに折られた用紙は、トレイ9に排出した時に転写面が下になるように折り種類によっては用紙を反転部7により反転し、さらにトレイ9に排出した時に図面の向きが揃う様に、折り種類によっては、用紙が同一の向きになるように回転部8にて左右90°回転し、トレイ9に排出する。スタンプ押印が選択されている場合は、スタンプ部30にて一旦用紙を停止させ、スタンプを押印してからトレイ9に排出する。
次に、紙折り装置1の手差し部11により用紙を、複写機200を通さずに折る、「オフライン折り」の動作を説明する。オペレータは、紙折りを行いたい用紙を図1に示す手差し台12にセットし、用紙を図1の矢印方向に挿入する。紙折り装置1は、用紙サイズセンサ14により用紙を検知し、あるタイミングで手差し搬送ローラ対13を回転駆動し、用紙Pをくわえ込み一端停止する。オペレータは次に、紙折り装置1に装備した操作部20にて用紙のサイズ,折りの種類等を設定し、スタートボタンを押す。すると紙折り装置1が、手差し搬送ローラ対13を再度回転駆動し、用紙Pを矢印方向に搬送し、端面折り部3に用紙を送る。その後の動作は上述の「オンライン折り」の動作と同様である。
図3は、以上説明してきた複写機200と、紙折り装置1の各構成要素を制御する電気システムの概要を示した制御ブロック図である。複写機200には、本体制御CPU401と、複写や紙折りのための各種条件を記憶する為の本体メモリ402があり、本体制御CPU401には複写機の操作部220が接続され、操作部220で指定した複写や紙折りのための各種条件は本体制御CPU401によって、本体メモリ402に記憶される。また、複写機を動作させる為の各モータや定着ヒータ等の本体駆動装置403が接続されており、本体制御CPU401により制御される。
紙折り装置1には、複写機200と同様に、紙折り制御CPU411,紙折りメモリ412および紙折り駆動装置413がある。各々の動作は、上述の複写機200の場合と同様である。本体制御CPU401と紙折り制御CPU411は、シリアルケーブル404にてシリアル接続され、複写機200と紙折り装置1の各種情報を、シリアル通信で双方にやり取りする事ができる。
図4に、紙折り装置1に構成された操作部20の操作面を示す。操作部20には、入力手段として、紙折りを行う用紙のサイズを指定する用紙サイズ選択ボタン301,耳折りまたはパンチの有り無しを指定するパンチ/耳折りボタン302,紙折りの仕上がり状態(折り種類)の指定とジャバラ折りの折り上がりサイズの補正,クロス折りの折上がりサイズの補正および綴じ代のサイズの補正のそれぞれの値を指定するためのプラス/マイナスボタン304とそれらの入力を切り替える為のモード選択ボタン303,スタンプ押印の有無を指定するスタンプボタン306,用紙のスタートを促すスタートボタン305,後述するプログラム折りを設定する為の各ボタンであるプログラム登録ボタン309とプログラム有効/無効ボタン310,プログラム番号選択プラス/マイナスボタン311、および、紙折りメモリ412に記憶された紙折り条件の情報を、本体メモリ402に転送するための転送ボタン307、がある。
また、操作設定を表示する為の表示手段として、指定された用紙のサイズを表示する用紙サイズ表示部320,またその用紙を縦にして紙折り装置1に挿入するか、横にして挿入するかを表示するための用紙縦/横表示部321,指定された折り種類とジャバラ折りの折り上がりサイズの補正値,クロス折りの折上がりサイズの補正値,綴じ代のサイズの補正のそれぞれの値を切り替えて表示するための折りモード表示部322,その折りモード表示部に表示されている値のいずれかを示す為の、折りモード表示指定表示部323,耳折りの指定の有無を表示する耳折り表示部324,パンチの指定の有無を表示するパンチ表示部325,スタンプの指定の有無を表示するスタンプ表示部326,「オフライン折り」により紙折りを挿入した後、用紙のスタートが可能になり、スタートボタン305の押下を促す為に表示するスタート表示部327,後述するプログラム折りを行う状態になっているかを表示するプログラム折り有効表示部328,指定されているプログラム折り番号を表示するプログラム番号表示部329等、がある。
次に「オフライン折り」の手順を、図2及び図6のフローチャートを用いて説明する。オペレータは、紙折りを行いたい用紙を手差し台12(図1)にセットし、用紙を図1の矢印方向に挿入する。折り装置1は、用紙サイズセンサ14により用紙を検知し、あるタイミングで手差し搬送ローラ対13(図1)を回転駆動し、用紙Pをくわえ込み一端停止し(図6のS701)、この後オペレータは、操作部20にて「オフライン折り」の各条件を設定する(S702〜S705)。
操作部20を用いる「オフライン折り」の各条件設定の方法を説明する。まず用紙サイズ選択ボタン301にて、用紙Pのサイズを指定する(S702)。用紙サイズ選択ボタン301を一回押下する毎に、操作部20は、異なる用紙のサイズを用紙サイズ表示部320に表示する。またその用紙の縦/横も、順に用紙縦/横表示部321に表示する。例えば、オペレータが用紙サイズ選択ボタン301を1回押下すると、操作部20は、用紙サイズ表示部320にA1と表示し、用紙縦/横表示部321の縦を示す表示を点灯し、オペレータが次にもう一度用紙サイズ選択ボタン301を押下すると、用紙サイズ表示部320はそのままA1を表示し、用紙縦/横表示321の縦を示す表示は消灯し、横を示す表示が点灯するというように、用紙サイズとその縦/横の選択を、表示する。
次に折り種類を指定する(S703)わけだが、図4で示された操作部20の例では、折りモード表示指定表示部323が消灯している場合、折りモード表示部322に表示されている値により、現在選択されている折種類を数値にて表す事ができる。例えば折り種類には、基本折り,ファイル折り,袋折りなどがあるが、折りモード表示部322に1が表示されていれば基本折り、2が表示されていればファイル折りといった具合に表される。このときプラス/マイナスボタン304を押下毎に、折りモード表示部322の値が変化していき、折り種類を選択することができる。
基本的な紙折りの為の設定は以上のような手順で完了であるが、任意にて用紙の端面を折り込むための耳折りおよびパンチ穿孔を選択する為に、パンチ/耳折りボタン302を押下してこれらの有無を選択することも可能である(S704)。パンチ,耳折りの選択状態は、耳折り表示部324、パンチ表示部325にてその状態が表示される。同様にスタンプ押印の有無も、スタンプボタン306およびスタンプ表示部326にて選択可能である。
図5の(a)〜(c)に、A1の図面をファイル折りに折り込む紙折りの一態様を示す。図5の例では、501が示す210(mm)が、ジャバラ折りの仕上がりサイズであり、502で示す297(mm)がクロス折りの仕上がりサイズである。図5の(d)には、ファイル折りをする際の、ジャバラ折りを行った用紙の断面を示す。図5の(d)では、601で指す長さが綴じ代となり、綴じ代601の部分にパンチ穿孔を行うものである。これらのサイズも、操作部20に対する入力で調整可能であり、オペレータは、モード選択ボタン303(図4)を押下し、折りモード表示指定表示部323のジャバラ折り補正表示が点灯し、クロス折り補正,綴じ代調整が消灯している場合、折りモード表示部322に表示される値は、ジャバラ折りの仕上がりサイズ501の調整値を表し、プラス/マイナスボタン304を押下し、折りモード表示部322に表示される値を加減し、補正値を指定する。同様に折りモード選択ボタン303を再び押下すると、折りモード表示指示表示部323はクロス折り補正表示を点灯し、ジャバラ折り補正,綴じ代調整が消灯し、プラス/マイナスボタン304と折りモード表示部322によりクロス折り仕上がりサイズ502を調整する事が出来、また同様の手順にて綴じ代601も調整することが可能である(S705)。
以上のように紙折りの際の各条件を操作部20にて指定した後、紙折り装置1が紙折り処理が可能な状態であれば、スタート表示部327が点灯している為、オペレータがスタートボタン305を押下すると(S706)、紙折り装置1は挿入された用紙を搬送開始し、操作部20で指定された条件にて紙折り処理を行う(S707)。
「オンライン折り」用には、以上までで説明した操作部20と同等の入力,表示が可能な操作面が、複写条件入力操作面に加えて、操作部220に備わっており、操作部220で指定した複写条件で印刷した用紙が自動的に、操作部220で指定した紙折り条件で「オフライン折り」での紙折り処理が行われる。
ところで、より簡便な操作方法にて紙折りを行える機能の一つとして、特許文献1の発明のような手段がある。この発明では、画像形成装置から排紙された用紙を折る紙折り装置を介して用紙を折らせる紙折り制御装置において、用紙サイズ,紙折り方式,綴じ代,スタンプの有無,スタンプの位置の少なくとも1つを含む紙折りの条件を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された紙折りの条件を前記用紙折り装置に送信し、前記紙折りの条件に基づいて前記用紙折り装置で用紙を折らせる制御手段と、を備えている事を特徴とする紙折り制御装置としており、表1のように、予め各用紙サイズに対しての折種類を複数登録、記憶可能な構成となっており、また、表1以外にも、例えばスタンプの有無,綴じ代の調整値等を、各用紙サイズ毎に登録できるようになっているため、紙折りを行いたい場合は、用紙サイズと複数登録した折り条件のうちいずれを使うかを選択するだけで、詳細な折り条件の指定をその都度行わなくても済むようになっている。この機能を特許文献1ではプログラム折りと称しているが、本発明でも同様にプログラム折りと呼称する。
Figure 0004905919

本発明での「オフライン折り」によるプログラム折りの操作方法を、図3,図4および図7のフローチャートを用いて説明する。まず各用紙サイズに対しての折条件の登録方法を説明する。本実施例の操作部20では、プログラム折りの登録は1番から7番までの7つまで登録可能としており、どのプログラム折り番号が選択されているかは、プログラム番号表示部の7つの表示器により表され、その選択にはプログラム番号選択プラス/マイナスボタン311により行われる。また本発明ではプログラム折りの紙折り条件に登録可能な情報として、折り種類,耳折り有無,パンチ有無,スタンプ有無及びジャバラ折り補正値,クロス折り補正値,綴じ代調整値がある。例としてプログラム番号1に紙折り条件を登録する。
まず、プログラム番号選択プラス/マイナスボタン311を何回か押下し(図7のS711)、プログラム番号表示部329のNo.1が点灯された状態にする(S712)。次に用紙サイズ選択ボタン301と用紙サイズ表示部320及び用紙縦/横表示部321を用いて、登録する用紙サイズを指定する(S713)。例えばA0縦を指定したとする。次に指定した用紙サイズに対して行う各折り条件を、「オフライン折り」で説明した方法にて指定した(S714〜716)後、プログラム登録ボタン309を押下する(S717)と、プログラム番号1の用紙サイズA0縦に各折り条件が登録され、紙折りメモリ412に記憶される(S718)とともに、シリアルケーブル404を介して複写機本体装置200に転送され(S719)、同様な紙折り条件は、本体制御CPU401により本体メモリ402にも記憶されることとなる(S720)。
プログラム登録ボタン309押下により自動的に転送することも可能であるが、任意に転送を実行する事ができるように、プログラム登録ボタン309の押下時には転送は行わず、任意に転送ボタン307を押下した時に転送を実行するように構成しても良い。必要であれば、順次用紙サイズを変更し、各折り条件を指定した後、プログラム登録ボタン309を押下し、他の用紙サイズについても折り条件の登録を行う。
次に、登録した折り条件を呼び出して、プログラム折りを実行する方法を説明する。プログラム有効/無効ボタン310を押下し、プログラム折り有効表示部328を点灯状態とし、プログラム番号選択ボタン311にて登録したプログラム番号を指定する。先ほどの例ではプログラム番号1に折り条件を指定した為、プログラム番号表示部329のNo.1を点灯させる。この状態で用紙サイズ選択ボタン301にて紙折りを行いたい用紙サイズを指定すると、操作部20の各表示部は先ほど登録した折り条件となり、この状態で用紙を挿入し、一旦停止した後スタートボタン305を押下すると、プログラム登録した折り条件で紙折りが実行される。
「オンライン折り」でのプログラム折りを行いたい場合、一度オペレータによる「オフライン折り」の設定入力によりプログラム折り登録がなされていれば、すでに説明したとおり、折り条件は既に複写機200体の本体メモリ402にも記憶されており、複写機200の操作部220にも、紙折り装置1の操作部20と同等の入力、表示手段が備わっている為、この操作部220にて紙折り条件を呼び出して、プログラム折りを行う。また、紙折りメモリ412がフラッシュROMのような不揮発性のメモリであった場合、一度紙折りメモリ412に記憶された紙折り条件は、紙折り装置1の電源がOFFの状態であっても保持される為、紙折り装置1および複写機200の電源が入れられた直後に、紙折りメモリ412の紙折り条件を複写機に転送し、本体メモリ402に記憶する事により、一旦プログラム折りの紙折り条件を設定すれば、以降、「オフライン折り」、「オンライン折り」ともにプログラム折りの紙折り条件を呼び出して、紙折りを行う事ができる。
−第2実施例−
次に本発明の第2の実施例について説明する。第2実施例では、複写機200と紙折り装置1が連結されていて、また図3のブロック図と同様に構成されているが、第2の実施例における操作部20を図8に示す通り、図4に示した第1実施例の操作部20に比べて用紙サイズの指定部1001とプログラム折り番号選択部1002しかない簡便なものとなっている。第2実施例では、プログラム折りの紙折り条件を設定するのは、複写機200の操作部220により登録、記憶をすると、第1実施例と同様にその紙折り条件は、紙折りメモリ412にも記憶される。「オフライン折り」の際には、第1の実施例で説明したプログラム折りの紙種条件の呼び出し方法と同じく、図8の操作部によりプログラム折り番号を選択し、用紙サイズを指定すれば、第1の実施例と同様に紙折りを実行する事ができ、また同等の機能を有する操作部を、複写機と紙折り装置双方に設けることなく、実現する事が可能である。なお、複写機200の操作部220には、図4に示す操作部20の、紙折り入力用のボタンおよびスイッチと表示手段があるので、ここで紙折り条件を詳細に設定して、複写機200から紙折り装置1に転送してメモリ412に記憶するので、シート処理装置全体としての、詳細な紙折り条件入力機能は損なわれない。もう1つの実施態様では、複写機200の操作部220には、紙折り入出力のためには、図8に示す操作部20の、紙折り入力用のボタンおよびスイッチと表示手段程度の簡略入出力手段を備えて、紙折り装置1の操作部20を、図4に示すものとする。この場合でも、シート処理装置全体としての、詳細な紙折り条件入力機能は損なわれない。
特に近年の複写機には、大型の液晶パネルを入力および表示に使用しており本発明の図3や図8に示した操作部20よりも使用者にとってより使いやすいものを備えており、プログラム折りの折り条件登録方法もより直感的に分かりやすい操作方法の操作部を提供することが可能であるが、それと同等の操作部を紙折り装置側にも設ける事は、装置の価格を上げてしまうこととなるため、第2のような簡便な操作部を用いる事により装置価格を下げると共に、操作性に関しても劣ることがない。
本発明の第1実施例のシート処理装置の構成の概要を示す縦断面図である。 図1に示す紙折り装置1の、A矢視方向で見た機構概要を示す拡大縦断面図である。 図1に示すシート処理装置の電装システムの概要を示すブロツク図である。 図1および図2に示す操作部20の拡大平面図である。 (a)は、図1に示す紙折り装置1によって折られた用紙の外観を示す斜視図、(b)は折りの1過程での、用紙の折り形状を示す拡大斜視図、(c)はさらに折りを加えた1過程での、用紙の折り形状を示す拡大斜視図、(d)は(a)に示すように折りを終えた用紙の拡大縦断面図である。 オペレータが折り対象紙を紙折り装置1に挿入し紙折り装置1が自動折りを行う「オフライン折り」での、オペレータの操作手順を示すフローチャートである。 プログラム折りを登録するときの、オペレータの操作と該操作をうけた複写機200又は紙折り装置1の制御CPUの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施例の操作部20の平面図である。
1:紙折り装置
2:連結部
3:端面折り部
4:ジャバラ折り部
5:搬送切換部
6:クロス折り部
7:反転部8:回転部
9:トレイ
10:パンチ部
11:手差し部
12:手差し台
13:手差し搬送ローラ対
20:操作部
30:スタンプ部
200:複写機
205:画像読取装置
206:作像ユニット
207:レジストローラ
208:手差し給紙台
209:上排紙ローラ
210:定着装置
211:記録済用紙排出ロール
220:操作部
301:用紙サイズ選択ボタン
302:パンチ/耳折りボタン
303:モード選択ボタン
304:プラス/マイナスボタン
305:スタートボタン
306:スタンプボタン
307:転送ボタン
309:プログラム登録ボタン
310:プログラム有効/無効ボタン
311:プログラム番号選択プラス/マイナスボタン
320:用紙サイズ表示部
321:用紙縦/横表示部
322:折りモード表示部
323:折りモード表示指定表示部
325:パンチ表示部
326:スタンプ表示部
327:スタート表示部
328:プログラム折り有効表示部
329:プログラム番号表示部

Claims (7)

  1. 用紙上に画像を形成する画像形成装置と、該画像形成装置が送出する画像形成済用紙を自動的に折る「オンライン折り」モードおよびオペレータが手差しする用紙を自動的に折る「オフライン折り」モードを有する紙折り装置とを備えるシート処理装置において、
    前記画像形成装置は、オペレータが折り種類を含む紙折り情報および複写条件情報を入力する第1入力手段,該第1入力手段により入力された紙折り情報と前記紙折り装置から転送された紙折り情報とを記憶する第1記憶手段、および、前記複写条件情報に基いて画像形成を行うとともに前記第1記憶手段に記憶された紙折り情報の何れかに基く前記「オンライン折り」のモードの紙折りを前記紙折り装置に指示する第1制御手段を備え、
    前記紙折り装置は、オペレータが折り種類を含む紙折り情報を入力し紙折りを指示する第2入力手段,第2入力手段により入力された紙折り情報と前記画像形成装置から転送された紙折り情報とを記憶する第2記憶手段、および、第1制御手段が指示した紙折りすなわち「オンライン折り」モードの紙折りを制御し、かつ、前記第2記憶手段に記憶された紙折り情報の何れかに基いて紙折りすなわち「オフライン折り」モードの紙折りを制御する第2制御手段を備え、
    シート処理装置はさらに、前記画像形成装置の前記第1入力手段により入力され前記第1記憶手段に記憶された紙折り情報を前記紙折り装置の第2制御手段に転送し、前記紙折り装置の前記第2入力手段により入力され前記第2記憶手段に記憶された紙折り情報を前記画像形成装置の前記第1制御手段に転送する転送手段を備える、
    ことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記転送手段にて転送する紙折り情報は、大判のシートを規定の大きさに折りたたむための紙折りの態様,シートをファイリングする為のパンチ穿孔実行有無のためのパンチ情報、および、スタンプの押印有無のためのスタンプ情報を含む、請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記転送手段にて転送する紙折り情報は更に、前記紙折りの折り位置を調整する為の折り位置補正情報,前記パンチ穿孔する位置を調整する為のパンチ位置補正情報、および、綴じ代量を調整する綴じ代調整情報を含む、請求項2に記載のシート処理装置。
  4. シート処理装置は更に、一方の記憶手段に記憶された紙折り情報を呼び出す呼び出し手段を備え、前記転送手段は、前記呼び出し手段による呼び出し動作に基づき、前記紙折り情報を転送する、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のシート処理装置。
  5. 第1および第2記憶手段は不揮発性メモリである、請求項1乃至4のいずれか1つに記載のシート処理装置
  6. 前記転送手段は、シート処理装置の電源が入った直後に前記紙折り情報を転送する、請求項5に記載のシート処理装置。
  7. 前記転送手段は、シリアル通信により前記紙折り情報を転送する、請求項1乃至6のいずれか1つに記載のシート処理装置。
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