JP4905771B2 - 画像形成装置、サブユニット、現像剤搬送装置、現像装置、及び粉体搬送装置 - Google Patents

画像形成装置、サブユニット、現像剤搬送装置、現像装置、及び粉体搬送装置 Download PDF

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置と、主にこれらに用いるサブユニット、現像剤搬送装置、及び現像装置と、粉体を搬送する粉体搬送装置とに関する。
この種の画像形成装置、サブユニット、現像剤搬送装置、現像装置、及び粉体搬送装置に用いることが可能な、現像剤又は粉体(以下、現像剤等とする)を搬送する技術が知れている。また、これらの技術であって、搬送羽根と、この搬送羽根を支持する支持軸とを一体として構成して、搬送羽根と支持軸とを回転させることにより現像剤等を搬送する技術と、搬送羽根の長手方向両端部に支持軸を設け、搬送羽根と支持軸とを回転させることにより現像剤等を搬送する技術が知られている(特許文献1、特許文献2)。
特開平11−52725 特開2001−350336
しかしながら、搬送羽根と支持軸とを一体として構成する技術では、搬送羽根と支持軸との境目の部分に現像剤等が固着して、現像剤等を搬送する搬送力が低下し、現像剤等の搬送が良好になされないことがあるとの問題点があった。また、搬送羽根の両端部に支持軸を設ける技術では、搬送羽根の部分が現像剤等の搬送中に撓んでしまい、現像剤等の搬送が良好になされないことがあるとの問題点があった。
本発明は、これらの問題点を解決しようとしてなされたものであり、現像剤又は粉体の搬送が良好になされる画像形成装置、サブユニット、現像剤搬送装置、現像装置、及び粉体搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴とするところは、現像剤搬送装置を有し、この現像剤搬送装置は、回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有する画像形成装置にある。
好適には、前記搬送羽根の長手方向における端部の移動を防止する移動防止手段を有する。
また、好適には、前記搬送羽根は、長手方向に伸縮可能である。
また、好適には、前記搬送羽根は、弾性を有する材料から構成される。
また、好適には、前記支持軸は、この支持軸の長手方向一端側から他端側に駆動を伝達する駆動伝達部材として用いられている。尚、ここで、「一端側」とは、長手方向中心よりも一端側に属する部位をいい、「他端部側」とは、長手方向中心よりも他端側(一端部とは反対側)の部位をいう。
また、好適には、前記支持軸の長手方向一端側に駆動の入力がなされる駆動入力部材が設けられていて、他端側に駆動を出力する駆動出力部材が設けられている。
また、好適には、前記駆動入力部材はギアからなる
また、好適には、前記駆動出力部材はギアからなる。
また、好適には、前記搬送羽根及び前記支持軸は、互いに異なる角速度で回転する。
また、好適には、現像剤像を担持する像担持体と、この像担持体の表面に残留する現像剤を除去する現像剤除去装置とを有し、前記現像剤搬送装置は、前記現像剤除去装置内に設けられている。
また、好適には、潜像を担持する像担持体と、この像担持体に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置とを有し前記現像剤搬送装置は、前記現像装置内に設けられている。
また、好適には、潜像を担持する像担持体と、この像担持体に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置と、この現像装置に供給する現像剤が収容された現像剤収容部とを有し、
前記現像剤搬送装置は、前記現像剤収容部内に設けられている。
また、本発明の第2の特徴とするところは、画像形成装置本体と、この画像形成装置本体内に着脱自在に装着された現像剤搬送装置とを有し、前記現像剤搬送装置は、回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有する画像形成装置にある。
また、本発明の第3の特徴とするところは、回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有し、画像形成装置本体内に着脱自在に装着されたサブユニットにある。
また、本発明の第4の特徴とするところは、回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有する現像剤搬送装置にある。
また、本発明の第5の特徴とするところは、回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有する現像装置にある。
また、本発明の第6の特徴とするところは、回転により粉体を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有する粉体搬送装置にある。
本発明によれば現像剤又は粉体の搬送が良好になされる画像形成装置、サブユニット、現像剤搬送装置、現像装置、及び粉体搬送装置が提供される。
次に本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1乃至4には、本発明の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12内に像形成部16と、シート供給装置80と、電源ユニット96と、コントローラ98とが配設されている。また、画像形成装置本体12には、上部に画像形成がなされたシートが排出される排出部13が設けられている。また、画像形成装置本体12の前側(図1における右側)には開口部12aが形成され、右側面側(図4における右側)には開口部12bが形成されている。
開口部12aには、前カバー14が開閉可能に設けられていて、図3及び4に示す前カバー14が開かれた状態で、開口部12aを介して画像形成装置本体12内に像形成部16の一部をなす像形成ユニット20の着脱がなされる。像形成ユニット20の詳細は後述する。
開口部12bには、側面カバー15が開閉自在に設けられていて、図4に示す側面カバー15が開かれた状態で、像形成部16の一部をなす現像剤タンク34Y、34M、34C、34Bの画像形成装置本体12内への着脱がなされる。現像剤タンク34Y、34M、34C、34Bの詳細は後述する。
像形成部16は、カラー画像を形成する電子写真方式のもので、画像形成装置本体12内に着脱可能なサブユニットとして用いられる像形成ユニット20と、像形成ユニット20に供給される現像剤が収容された現像剤収容部として用いられ、画像形成装置本体12内に着脱自在に装着されるサブユニットとして用いられる現像剤タンク34Y、34M、34C、34Bと、像形成ユニット20内に設けられた感光体24Y、24M、24C、24Bに光により静電潜像を形成する潜像形成装置として用いられる光書き込み装置60と、感光体24Y、24M、24C、24Bに形成された現像剤像を、それぞれ記録媒体として用いられるシートに転写する転写装置70と、転写装置70により転写された現像剤像をシートへと定着する定着装置64とを有する。
像形成ユニット20の内部は、重力方向下方から順に、イエロー画像の形成の用いられる像形成室21Y、マゼンダ画像の形成に用いられる像形成室21M、シアン画像の形成に用いられ像形成室21C、及びブラック画像の形成に用いられる像形成室21Bに区切られている。
光書き込み装置60は、レーザ露光装置からなり、感光体24Yにイエロー画像に対応するレーザ光を、感光体24Mにマゼンダ画像に対応するレーザ光を、感光体24Cにシアン画像に対応するレーザ光を、感光体24Bにブラック画像に対応するレーザ光を発し、各感光体24に静電潜像を書き込む。
転写装置70は、先述の前カバー14と一体をなす転写装置フレーム71を有し、この転写装置フレーム71に、二つの支持ロール76a、76bと、搬送ベルト72と、この搬送ベルト72にシートを吸着させる吸着手段として用いられる吸着ロール74と、搬送ベルト72により搬送中のシートに、各感光体24Y、24M、24C、24Bに形成された現像剤像をそれぞれ転写する転写ロール78Y、78M、78C、78Bとが装着されている。転写装置70は、前カバー14の開閉とともに開閉し、画像形成装置本体12の開口部12aを開放された状態とし、また、塞がれた状態とする。
二つの支持ロール76a、76bのうち、支持ロール76aは、駆動源であるモータ(不図示)に接続されていて、自ら回転し搬送ベルト72を回転駆動させる駆動ロールとして用いられ、支持ロール76bは搬送ベルト72の回転に伴って回転する従動ロールとして用いられる。
搬送ベルト72は、後述するレジストロール86から供給されるシートを、定着装置64へと搬送するベルトであり、縦方向に張架されている。
吸着ロール74は、搬送ベルト72を介して支持ルール76bに圧接する状態で設けられ、図示を省略する電源から電圧が印加されて搬送ベルト72に静電的にシートを吸着させる。
転写ロール78Y、78M、78C、78Bには、それぞれ転写バイアスが印加されていて、感光体24Y、24M、24C、24Bに形成された現像剤像を、搬送ベルト72により搬送中のシートへと順に転写し、シートにイエロー、マゼンダ、ブラック、シアンの4色の現像剤像が重ねられたカラー現像剤像を形成する。
定着装置64は、加熱ロール64aと加圧ロール64bとを有し、加熱ロール64aと加圧ロール64bとの間を通過するシートを過熱し加圧することで、シートに現像剤像を定着させる。
シート供給装置80は、画像形成装置本体12から着脱可能なシート供給カセット82を有し、シート供給カセット82近傍には、シート供給カセット82からシートをピックアップするピックアップロール84と、ピックアップロール84によってピックアップされたシートを搬送する搬送ロール85と、搬送ロール85と協働してシートを捌くリタードロール87とが配設されている。
シート供給装置80から、シートは主搬送路88へと供給される。主搬送路88は、シート供給装置80から供給されたシートが、先述の像形成部16を経て排出部13まで搬送される搬送路であり、この主搬送路88に沿ってシート搬送方向上流から順に、搬送ロール85とリタードロール87、レジストロール86、搬送ベルト72、定着装置64、及び、排出ロール89が配置されている。
主搬送路88を搬送されてきたシートの画像形成がなされた側の面と逆側の面にも画像形成を行う場合、定着装置64を通過したシートは反転搬送路90へと供給される。
反転搬送路90は、像形成部16で表面に画像形成がなされたシートを反転させつつ、再び像形成部16へ搬送する搬送路であり、先述の前カバー14に設けられている。表側の面に画像形成がなされたシートは、排出ロール89が逆向きに回転をすることで反転搬送路90へと導かれ、さらに反転搬送路90に沿って配置された反転用搬送ロール92により搬送され、レジストロール86を経て再び像形成部16へと搬送される。この反転搬送路90により反転がなされたシートの裏側の面に像形成部16で画像形成がなされ、シート両面に画像形成がなされる。
図5及び6には像形成室21Bが示されている。像形成室21Y、21M、21C、及び21Bは、用いる画像現像剤の色が異なるものの構成は同じであるので、以下、像形成室21と総称して説明する。
図5及び6に示されるように、像形成室21は、像形成ユニット筺体22内に設けられていて、クリーニング室21aと、現像室21bと、現像剤供給室21cとに、さらに分けられているとともに、後述する光書き込み装置60から発せられた露光光が通過する露光光通路21dが設けられている。また、クリーニング室21a及び現像剤供給室21cと、像形成ユニット筐体22の外側とを連通させる開口部21eが設けられ、この開口部21eが後述する現像剤タンク34との連結のための被連結部として用いられる。
また、像形成室21には、潜像を担持し、現像剤像を担持する像担持体として用いられるドラム形状の感光体24と、この感光体24を一様に帯電する帯電ロールを備えた帯電装置26と、感光体24に書き込まれた潜像を現像剤で現像する現像装置28と、感光体24を除電する除電手段として用いられるイレースランプ30と、感光体24の表面に残留する現像剤を除去する現像剤除去装置として用いられるクリーニング装置32とが配置されている。現像装置28は、感光体24に現像剤を供給する現像剤担持体として用いられる現像ロール27と、この現像ロール27に現像剤を供給するオーガ29a、29bとを有している。オーガ29a、29bは、現像ロール27の長手方向に現像剤を搬送することで、現像剤を撹拌する。クリーニング装置32は、感光体24の表面に残留した現像剤を掻き取るクリーニングブレード31と、クリーニングブレード31により掻き取られた現像剤(以下、廃現像剤とする)を搬送するオーガ42とを有する。オーガ42は、現像剤搬送装置として用いられ、粉体として用いられる現像剤を搬送する粉体搬送装置として用いられる。
図6及び7には、現像剤タンク34Bが示されている。現像剤タンク34Bには、現像装置28Bに供給されるブラック現像剤が収容されている。現像剤タンク34Yにはイエロー現像剤が収容され、現像剤タンク34Mにはマゼンダ現像剤が収容され、現像剤タンク34Cにはシアン現像剤が収容され、現像剤タンク34Bにはブラック現像剤が収容されているものの、現像剤タンク34Y、34M、34C、34Bの構成は同じであるので、以下、現像剤タンク34と総称して説明する。
図6及び7に示されるように、現像剤タンク34は、現像剤タンク筺体35を有し、この現像剤タンク筺体35の内部が、現像剤が収容される現像剤収容室37と、現像剤回収部として用いられる現像剤回収室38とに分けられているとともに、現像剤タンク筐体35の図6における右側部分が突出して突出部35aが形成され、この突出部35aが、先述の像形成ユニット20との連結のための連結部として用いられる。すなわち、この突出部35aを先述の像形成ユニット20に設けられた開口部21eに挿入することで、現像剤タンク34は像形成ユニット20と連結された状態となる。また、現像剤タンク34は、例えば画像形成装置本体への着脱時などに用いられる把手36を有している。
現像剤収容室37には、先述の現像剤供給室21cと現像剤収容室37とを連通した状態とする供給口37aが設けられ、また、供給用の現像剤を搬送する現像剤搬送手段として用いられるオーガ39を有している。そして、オーガ39で現像剤を搬送し、この現像剤を供給口37aを介して現像剤供給室21cへと供給する。現像剤回収室38には、先述のクリーニング室21aと現像剤回収室38とを連通した状態とする回収口38aが設けられ、また、回収された現像剤を搬送するオーガ40を有している。そして、先述のクリーニング装置32で感光体24から除去された現像剤が、回収口38aを介して現像剤回収室38へと回収され、この回収された現像剤がオーガ40により、図7における左側へと搬送される。
また、現像剤タンク34は、像形成ユニット20長手方向における右側端部20a近傍に配置されている(図2参照)。 また、先述のように現像剤タンク34は、画像形成装置本体12に着脱可能に設けられており、その着脱は側面カバー15を開放した状態で開口部12bを介して行われる(図4参照)。
画像形成装置10においては、クリーニングブレード31により感光体24の表面から除去された廃現像剤が、クリーニング室21a内においてオーガ42により像形成ユニットの右側端部20a(図2参照)方向へと搬送され、この廃現像剤が現像剤タンク34の現像剤回収室38へと回収される。しかしながら、オーガ42に廃現像剤が固着したり、オーガ42が廃現像剤の搬送中に撓んでしまったりして廃現像剤の搬送が良好になされない虞がある。廃現像剤には、紙粉等の異物が混入しているため使用前のトナー以上にオーガ等に付着しやすい。また、廃現像剤を搬送する際にオーガに加わる力は、使用前のトナーを搬送する際にオーガに加わる力よりも大きくなりがちであり、オーガ42に撓みが生じやすい。この実施形態では、オーガ42にトナーが固着しにくくなり、オーガ42に撓みが生じにくくなるように、オーガ42の構成を工夫することで、クリーニング室21a内において廃現像剤が良好に搬送されるようにしている。
図8及び9には、オーガ42が示されている。
オーガ42は、廃現像剤を搬送する搬送羽根44と、この搬送羽根44を摺動自在に支持する支持軸46とを有する。搬送羽根44は像形成ユニット筺体22の左側壁22b近傍から右側壁22a近傍まで延伸し、廃現像剤を左側壁22b側から右側壁22aへ向かう方向へと搬送する。搬送羽根44は、例えばポリプロピレン、ポリアセタール、ポリエチレン等の可撓性を有し、弾性を有する樹脂から成形されている。搬送羽根44の材料として、樹脂以外を用いても良いが、可撓性を有し、弾性を有する材料を用いることが望ましい。搬送羽根44の右側壁22a側の端部(以下、右端部)には、支持軸46の中心方向に伸びる突出部45が形成されている。搬送羽根44の左側壁22b側は、左側壁22bに形成された開口部48を貫通して左側壁22bの外側まで延伸している。この開口部48が滑り軸受として用いられ、搬送羽根44を回動自在に支持している。開口部48に、像形成ユニット筺体22から廃現像剤が漏れ出すことを防止するシール部材を取り付けても良い。
搬送羽根44の左側壁22bの外側の部分には、搬送羽根44に駆動を伝達する駆動伝達手段として用いられるギア47が設けられている。ギア47は、搬送羽根44と一体として成形しても良いし、搬送羽根44とは別体のギア47を搬送羽根44に装着しても良い。ギア47は、例えばモータ等からなる駆動源49に連結されていて、駆動源49からの回転駆動を搬送羽根44へと伝達する。
支持軸46は、例えば金属から構成され、図8(b)に示されるように右側壁22a側の端部に切欠きが形成され、この切欠きが形成された端部の断面がD字形状となっている。このD字形状の端部は、右側壁22aに形成された支持軸46の断面形状と略同形状の開口部に嵌合されている。したがって、駆動源49から駆動伝達がなされて搬送羽根44が回転しても、支持軸46は回転をせず、搬送羽根44を摺動自在に支持する。
支持軸46の、右側壁22a近傍には、支持軸46の円周方向に沿って溝50が形成されている。溝50には、搬送羽根44に形成された突出部45が挿入される。搬送羽根44が回転すると、突出部45は溝50に挿入された状態のまま、溝50内を支持軸46の円周方向に回転する。このため、搬送羽根44が廃現像剤を図8(a)中右側へと搬送する際に、搬送羽根44が廃現像剤から同図中で左側への力を受けて、搬送羽根44の右端部が左側に移動することが防止される。このように、溝50と突出部45とは、搬送羽根44の長手方向における端部の移動を防止する防止手段として移動防止手段として用いられている。
搬送羽根44の端部は移動しないものの、搬送羽根44は先述のように可撓性を有し、弾性を有する樹脂を材料としているため長手方向に伸縮可能である。搬送中の現像剤から左向きの力を受けると、搬送羽根44の力を受けた部分よりも左側の部分は長手方向に収縮し、力を受けた部分よりも右の部分は延伸する。このように、搬送羽根44が長手方向に伸縮することで、搬送羽根44の各羽根と、支持軸46との接する位置Pが支持軸46の長手方向に移動し、位置Pに現像剤Tが固着しにくくなる。
以上のように構成されたオーガ42では、搬送羽根44が回転しても、支持軸46が回転をしないように固定されているため、搬送羽根44の各羽根と支持軸46との接する位置Pが支持軸46の円周方向で移動する。このため位置Pに付着した現像剤Tが除去されやすく、また位置Pに現像剤が固着しにくい。また、オーガ42では、搬送羽根44が長手方向全域に渡り支持軸46によって支持されているため、搬送羽根の両端部だけに支持軸を取り付ける構成と比較して、長手方向と垂直な方向の撓みが生じにくい。
以上のように構成された画像形成装置10では、画像形成動作が開始すると、感光体24の表面が帯電装置26により一様に帯電され、感光体24に各光書き込み装置60から発せられた光により潜像が形成される。そして、光書き込み装置60により形成された感光体24表面の潜像が現像装置28により現像されて現像剤像が形成される。
一方、シート供給装置のシート供給カセット82に収容されたシートが、ピックアップロール84にピックアップされ、レジストロール86に向けて搬送され、レジストロール86で一時停止され、タイミングをとって搬送ベルト72へと導かれる。そして、このシートに、各感光体に形成された現像剤像が、各転写ロール78により転写され、シートにイエロー現像剤像、マゼンダ現像剤像、シアン現像剤像、ブラック現像剤像が重ね合わされた現像剤像が形成される。そして、現像剤像が形成されたシートは定着装置64へと送られ、定着装置64で現像剤像の定着がなされた後、排出ロール89により排出部13へと排出される。
転写がなされた後の感光体24の表面に残留した現像剤は、クリーニングブレード31により感光体24の表面から掻き取られて、オーガ42によって現像剤タンク34の現像剤回収室38へと搬送される。
図10には、本発明の第2の実施形態に用いられるオーガ42が示されている。
先述した第1の実施形態で用いられるオーガ42と比較すると、第1の実施形態においては搬送羽根44に駆動を伝達するギア47は、像形成ユニット筺体22の外側であり、左側壁22bの外側に設けられていたのに対して、この第2の実施形態では、ギア47は像形成ユニット筺体22の内側であり、左側壁22bの内側に設けられている。第2の実施形態においては、ギア47にギア52が連結されている。ギア52は支持軸54に固定され、支持軸54と併せて左側壁22bに回転可能に支持されている。支持軸54の左側壁22bよりも外側にはギア56が取り付けられていて、このギア56が駆動源49からの駆動伝達を受ける。したがって、駆動源49からの駆動がギア56に伝達され、支持軸54によりギア56の駆動がギア52に伝達され、ギア52の駆動がギア52に連結されるギア47へと伝達され、さらにギア47の駆動が搬送羽根44へと伝達されて、搬送羽根44が回転する。尚、第1の実施形態と同一部分については、図10に同一番号を付して説明を省略する。
図11には、本発明の第3の実施形態に用いられる像形成室21が示されている。第1の実施形態と同様に、第3の実施形態で用いられる像形成室21は、像形成ユニット筺体22内に設けられていて、像形成ユニット筺体22内に、感光体24と、帯電装置26と、現像装置28と、イレースランプ30と、クリーニング装置32とが配置されている。像形成ユニット筺体22のオーガ29a、29bの上部には、現像剤タンク(不図示)が挿入され、装着される装着部23が設けられている。装着部23に装着された現像剤タンクからの現像剤は、矢印aで示されるように像形成ユニット筺体22に形成された開口部22cを介して像形成ユニット筺体22に挿入される。
第1の実施形態と同様に、像形成室21には、クリーニング装置32で感光体から除去された廃現像剤を、図11における紙面手前側から奥側に搬送するオーガ42を有する。また、このオーガ42で奥側に搬送された廃現像剤を廃現像剤タンク(不図示)へと搬送する廃現像剤搬送路25が、像形成室21に取り付けられている。廃現像剤搬送路25は、装着部23の奥側に位置し、廃現像剤を搬送するオーガ43が廃現像剤搬送路25内に設けられていて、オーガ43によって矢印bで示されるように廃現像剤が廃現像剤タンクへと搬送される。
第3の実施形態で用いられる像形成室21は、第1の実施形態で用いられる像形成室21以上に小型化されていて、例えば、オーガ42、オーガ43等の駆動部材に駆動を伝達する駆動系を設けるためのスペースを確保すること難しい。第3の実施形態においては、駆動部品に駆動を伝達する構成を工夫することで、装置の小型化を実現しつつ、駆動部材を良好に駆動伝達することができるようにしている。
図12には、第3実施形態で用いられるオーガ42が示されている。第1の実施形態と同様に、搬送羽根44は駆動源49からギア47を介して駆動伝達を受けて、支持軸46に摺動するように回転する。第1の実施形態では、駆動源49及びギア47は像形成ユニット筺体22の手前側に設けられていたのに対して、この実施形態では駆動源49及びギア47は像形成ユニット筺体22の奥側に設けられている。また、第1の実施形態では、側壁22bに形成された開口部48が搬送羽根44を回転可能に支持する滑り軸受として用いられていたのに対して、この実施形態では、側壁22a、22bには、像形成ユニット筺体22から廃現像剤が漏れ出すことを防止するシール部材100、100がそれぞれ取り付けられている。
第1の実施形態では、支持軸46は回転をせず、搬送羽根44を摺動自在に支持していた。これに対して、この第3の実施形態では、支持軸46は回転可能であり、且つ搬送羽根44を摺動可能に支持している。支持軸46の両端部には、例えばベアリング等からなる軸受102、102が装着されていて、軸受102、102によって支持軸46が回転自在に支持される。支持軸46の長手方向における端部46b側には、駆動入力部材として用いられるギア104が取り付けられている。また、支持軸46の端部46a側には、駆動出力部材として用いられるウォームギア106が取り付けられている。
ギア104には、例えばモータ等の駆動源108が連結されている。ウォームギア106にはウォームホイール110が噛み合っている。ウォームホイール110には、オーガ43(図11参照)が連結されている。したがって、駆動源108からギア104が駆動伝達を受けて、ギア104が取り付けられた支持軸46が回転をする。支持軸46が回転をすると、支持軸46に取り付けられたウォームギア106が回転し、ウォームギア106の回転駆動がウォームホイール110に伝達されることで、ウォームホイール110及びオーガ43が回転する。このように、この実施形態においては、廃現像剤を搬送するオーガ42の支持軸46を、支持軸46の一端46b側から他端46a側に駆動を伝達する駆動伝達部材として用いているので、装置の小型化を実現しつつ、良好な駆動伝達が実現されている。
支持軸46と搬送羽根44とは、互いに異なる角速度で回転する。ここで、異なる角速度とは、回転の方向を考慮したものであり、例えば互いに逆の方向に同じ速さで回転する場合等も含む。支持軸46と搬送羽根44とが異なる角速度で回転するため、支持軸46と搬送羽根44とが互いに摺動しながら回転することとなり、例えば搬送羽根44の支持軸46に接する部分等に廃現像剤が付着することが防止される。
図13は、図11の奥側から像形成室21を示した斜視図である。先述のようにウォームギア106にウォームホイール110が噛み合い、ウォームホイール110が回転することで廃現像剤搬送路25内に設けられたオーガ43が回転する。
以上で説明した各実施形態においては、現像剤除去装置として用いられるクリーニング装置32に設けられたオーガ42が搬送羽根44と、搬送羽根44を摺動自在に支持する支持軸46とを有していたが、これに替えて、又はこれと併せて、現像装置28内に設けられたオーガ29a、29bとの少なくとも一方が搬送羽根と、搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有するように構成しても良い。
また、オーガ42が、搬送羽根44と、搬送羽根44を摺動自在に支持する支持軸46とを有することに替え、又は併せて、現像剤収容部として用いられる現像剤タンク34に設けられた現像剤の供給に用いられるオーガ39、又は現像剤の回収に用いられるオーガ40の少なくとも一方が、搬送羽根44と、搬送羽根44を摺動自在に支持する支持軸とを有するように構成しても良い。
以上述べたように、本発明は、現像剤を搬送する搬送装置を有する複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置と、これらの画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジ等のサブユニットに利用することができる。また、現像剤に限らず、広く粉体を搬送する粉体搬送装置に適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置を示し、図1におけるAA断面を模式的に示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる画像形成装置本体に、像形成ユニットが着脱される状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる画像形成装置本体内に、現像剤タンクが着脱される状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる像形成ユニットを示す断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置が有する像形成ユニットと現像剤タンクとが連結された状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する現像剤タンクを示す説明図である。 図8(a)は、本発明の第1の実施形態に用いられる現像剤搬送装置を示し図5におけるBB断面図であり、図8(b)は図8(a)におけるCC断面図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる現像剤搬送装置を示す斜視図である。 図10(a)は、本発明の第2の実施形態に用いられる現像剤搬送装置を示す断面図であり、図10(b)は図10(a)におけるDD断面図である。 本発明の第3の実施形態に用いられる像形成ユニットを示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に用いられる現像剤搬送装置を示し、図11におけるEE断面を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に用いられる像形成ユニットを示す斜視図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 画像形成装置本体
16 像形成部
20 像形成ユニット
21 像形成室
22 像形成ユニット筺体
28 現像装置
29a、29b オーガ
32 クリーニング装置
34 現像剤タンク
39 オーガ
40 オーガ
42 オーガ
43 オーガ
44 搬送羽根
45 突出部
46 支持軸
47 ギア
50 溝
52 ギア
54 支持軸
56 ギア
64 定着装置
70 転写装置
80 シート搬送装置
104 ギア
106 ウォームギア
108 駆動源
110 ウォームホイール

Claims (20)

  1. 現像剤搬送装置を有し、
    この現像剤搬送装置は、回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有し、
    前記搬送羽根と前記支持軸とは、それぞれ端部に駆動伝達手段を有するとともに、異なる駆動源に連結されて異なる角速度で回転することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送羽根の長手方向における端部の移動を防止する移動防止手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送羽根は、長手方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送羽根は、弾性を有する材料から構成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
  5. 前記支持軸は、この支持軸の長手方向一端側から他端側に駆動を伝達する駆動伝達部材として用いられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置。
  6. 前記支持軸の長手方向一端側に駆動の入力がなされる駆動入力部材が設けられていて、他端側に駆動を出力する駆動出力部材が設けられていることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記駆動入力部材はギアからなることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記駆動出力部材はギアからなることを特徴とする請求項6又は7記載の画像形成装置。
  9. 前記搬送羽根と前記支持軸とは、逆方向に回転する請求項1乃至8いずれか記載の画像形成装置。
  10. 現像剤像を担持する像担持体と、この像担持体の表面に残留する現像剤を除去する現像剤除去装置とを有し、
    前記現像剤搬送装置は、前記現像剤除去装置内に設けられたことを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の画像形成装置。
  11. 潜像を担持する像担持体と、この像担持体に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置とを有し
    前記現像剤搬送装置は、前記現像装置内に設けられたことを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載の画像形成装置。
  12. 潜像を担持する像担持体と、この像担持体に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置と、この現像装置に供給する現像剤が収容された現像剤収容部とを有し、
    前記現像剤搬送装置は、前記現像剤収容部内に設けられたことを特徴とする請求項1乃至11いずれか記載の画像形成装置。
  13. 画像形成装置本体と、この画像形成装置本体内に着脱自在に装着された現像剤搬送装置とを有し、
    前記現像剤搬送装置は、回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有し、前記搬送羽根と前記支持軸とは、それぞれ端部に駆動入力手段を有するとともに、異なる駆動源に連結され、異なる角速度で回転することを特徴とする画像形成装置。
  14. 現像剤像を担持する像担持体と、この像担持体の表面に残留する現像剤を除去する現像剤除去装置と、この現像剤除去装置内に設けられた第1の現像剤搬送装置と、前記現像剤除去装置に除去された廃現像剤を回収する現像剤回収部と、前記第1の現像剤搬送装置により搬送された廃現像剤を前記現像剤回収部に向けて搬送する第2の現像剤搬送装置とを有し、前記第1の現像剤搬送装置は、回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有し、前記搬送羽根と前記支持軸とは、それぞれ端部に駆動入力手段を有するとともに、異なる駆動源に連結されて異なる角速度で回転することを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記第1の現像剤搬送装置の支持軸と前記第2の現像剤搬送装置とはギア列を介して連結されていることを特徴とする請求項14記載の画像形成装置。
  16. 前記ギア列は、ウォームギアとウォームホイールとから構成されている請求項15記載の画像形成装置。
  17. 現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸 とを有する現像剤搬送装置を有し、
    この現像剤搬送装置は、回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、の搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有し、前記搬送羽根と前記支持軸とは、それぞれ端部に駆動入力手段を有するとともに、異なる駆動源に連結され、異なる角速度で回転し、
    画像形成装置本体内に着脱自在に装着されたことを特徴とするサブユニット。
  18. 回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有し、前記搬送羽根と前記支持軸とは、それぞれ端部に駆動入力手段を有するとともに、異なる駆動源に連結されて異なる角速度で回転することを特徴とする現像剤搬送装置。
  19. 現像剤搬送装置を有し、
    この現像剤搬送装置は、回転により現像剤を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有し、前記搬送羽根と前記支持軸とは、それぞれ端部に駆動入力手段を有するとともに、異なる駆動源に連結され、異なる角速度で回転することを特徴とする現像装置。
  20. 回転により粉体を搬送する搬送羽根と、この搬送羽根を摺動自在に支持する支持軸とを有し、前記搬送羽根と前記支持軸とは、それぞれ端部に駆動入力手段を有すると共に、異なる駆動源に連結されて異なる角速度で回転することを特徴とする粉体搬送装置。
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