JP4904696B2 - 電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、T型構造のナノチューブを備えた電界効果トランジスタおよびその製造方法に関し、特に2本のナノチューブがSP結合をもって接合されたT字型ナノチューブ構造である電界効果トランジスタおよびその製造方法に関する。
ナノチューブは、グラファイトのような六員環構造のシートを筒状に丸めた構造を有した、直径が0.4nm〜数10nmの円筒体である。そして、その直径や螺旋状態(ナノチューブの軸方向と炭素原子の並び方向のなす角度の状態)によって半導体的あるいは金属的に振る舞う特異な電気的性質により、トランジスタを始めとする多様な機能素子が実現できる素材として注目を集めており、研究、開発が活発に行われている。
カーボンナノチューブを用いたトランジスタの代表的な従来例は、カーボンナノチューブの一端をソース電極に、その他端をドレイン電極に接続し、カーボンナノチューブに絶縁膜を介して金属膜等からなるゲート電極を配置した構造である(例えば、特許文献1参照)。
一方、2本のカーボンナノチューブが接合された構造としては、2本のカーボンナノチューブを“X”状、あるいは“Y”状ないし“T”状に接合する技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。“X”状のカーボンナノチューブ結合体は、2本のカーボンナノチューブを十文字状に重ね、その重なり部に電子ビームを照射すると共にアニールを行うことによって作製される。この工程において、電子ビームの照射により炭素原子がスパッタされ、空孔(vacancy)が形成された個所の炭素が活性化されて相手側ナノチューブの炭素と結合されることにより2本のナノチューブが結合される。そして、“Y”状あるいは“T”状のカーボンナノチューブ結合体は、“X”状のカーボンナノチューブ結合体の一分枝を電子ビーム照射により除去して形成される。これらのカーボンナノチューブ結合体は、2本のチューブの中空部が連続した構造となっており、2本のナノチューブはSP結合により接合されている。
特開2003−017508号公報 M.Terrones, et al.,"Molecular Junctions by Joining Single-Walled Carbon Nanotubes", PHYSICAL REVIEW LETTERS, Vol. 89, No.7, 075505 (12 August, 2002)
ナノチューブを用いたトランジスタはナノチューブ自体が微細構造であるため極めて微細なトランジスタを形成できることが期待されているが、従来のトランジスタは、ナノチューブ上に絶縁膜を介して金属膜等からなるゲート電極を配置するものであるので、ゲート電極下のチャンネル長は金属電極のサイズで決定されており、そしてゲート電極の形成をフォトリソグラフィ法を用いて形成しなければならないため、微細化には限界があった。また、従来のトランジスタでは、チャネルを構成するナノチューブは、半導体的特性を持つものに限定されていたため、材料選択の自由度が低かった。
一方、従来の2本のナノチューブの結合体は、2本のナノチューブがSP結合により接合された構造であるため、2本のナノチューブは電気的に導通状態にある。ナノチューブ結合体のトランジスタなどの電子デバイスへの応用を考慮すると、両ナノチューブ間が導通状態にある場合にはその適用範囲が限定される。
本発明の課題は、上述した従来技術の問題点を解決することであって、その目的は、第1に、二つのナノチューブが非導通状態で結合された構造を提供できるようにして、ナノチューブの電子デバイスへの適用範囲を拡大することであり、第2に、この構造のナノチューブを用いて十分に微細化されたトランジスタを提供できるようにすることである。
上記の目的を達成するため、本発明によれば、ソース電極とドレイン電極との間に第1のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面にゲート電極である第2のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面と第2のナノチューブの開口部先端とがSP結合しており、第1のナノチューブおよび第2のナノチューブはカーボンまたは窒化ホウ素からなることを特徴とする電界効果トランジスタ、が提供される。
また、上記の目的を達成するため、本発明によれば、ソース電極とドレイン電極との間に第1のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面にゲート電極である第2のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面と第2のナノチューブの開口部先端とがSP結合しており、第1のナノチューブおよび第2のナノチューブはカーボンまたは窒化ホウ素からなる電界効果トランジスタの製造方法であって、基板上に第1のナノチューブを配置する工程と、第1のナノチューブの側面に第2のナノチューブの開口端を接触させて第1のナノチューブの側面に第2のナノチューブを接合させる工程と、金属膜を堆積して第1のナノチューブの端部をソース・ドレイン電極に固着すると共に第2のナノチューブの他端部をゲート端子に固着する工程と、を有することを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法、が提供される。
また、上記の目的を達成するため、本発明によれば、ソース電極とドレイン電極との間に第1のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面にゲート電極である第2のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面と第2のナノチューブの開口部先端とがSP結合しており、第1のナノチューブおよび第2のナノチューブはカーボンまたは窒化ホウ素からなる電界効果トランジスタの製造方法であって、基板上の1ないし複数箇所にナノチューブの成長触媒膜を形成する工程と、前記成長触媒膜を用いて気相成長法により第1のナノチューブを形成する工程と、第1のナノチューブの側面に第2のナノチューブの開口端を接触させて第1のナノチューブの側面に第2のナノチューブを接合させる工程と、金属膜を堆積して第1のナノチューブの端部をソース・ドレイン電極に固着すると共に第2のナノチューブの他端部をゲート端子に固着する工程と、を有することを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法、が提供される。
本発明のT型構造のナノチューブによると、2本のナノチューブがSP結合しているため、換言すると、2本のナノチューブがダイアモンド構造をもって接続されているため、両者間は絶縁分離されることになる。したがって、本発明によれば、第2のナノチューブに印加される電圧によって第1のナノチューブの電位状態を制御することが可能になり、この特徴を利用して各種の電子デバイスを実現することが可能になる。
また、本発明によるトランジスタでは、チャネル領域とこれを制御するゲート電極との双方をナノチューブによって構成しているため、ナノチューブの微細性を活かした極めて微細なトランジスタを提供することができる。また、チャネルを構成するナノチューブではその結合部付近の電子状態が変化し金属的ナノチューブであってもバンドギャップが生じ、ゲートにより制御可能となるため、チャネル領域に半導体ナノチューブのみならず金属ナノチューブを用いることも可能になる。
次に、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のT型構造のナノチューブを製造する方法の一実施の形態を示す流れ図であり、図2は、その工程順の側面図である。ステップS1では、図2(a)に示すように、基板1上に第1のナノチューブ2を形成する。あるいは、別途形成された第1のナノチューブ2を取り出し基板1上に配置する。基板1としては、シリコン、石英、サファイア、ダイアモンド、MgOなどの結晶基板、アルミナ、ガラスなどの非晶質基板あるいは金属基板を用いることができる。金属基板などの導電性を有する基板を用いる場合には、必要に応じて表面に絶縁性被膜を形成する。ナノチューブ2は、単層または多層のカーボンナノチューブ若しくは単層または多層のBN(窒化硼素)ナノチューブである。
第1のナノチューブ2を基板上に成長させる場合、基板1上に選択的にナノチューブの成長の核となる触媒の膜若しくは触媒担体と触媒との積層膜または混合物膜を形成し、熱分解気相成長(熱CVD)法などの気相成長法によりナノチューブを形成する。触媒には、Y、Laなどの3A族金属、Moなどの6A族金属、Mnなどの7A族金属、Fe、Co、Ni、Rh、Pd、Ptなどの8族金属またはそれらを含む合金またはそれらの化合物の中の一種または複数種を用いることができる。触媒担体としては、アルミナ、シリカなどの酸化物、酸化膜または水酸化膜を有する金属を用いることができる。これらの膜の選択的なパターン形成は、選択的なイオン照射技術を用いることができる。あるいは全面的に触媒膜などの膜を形成した後にフォトリソグラフィ法およびエッチング技術を用いてパターニングを行ってもよい。さらに、リフトオフ法によりパターニングを行うこともできる。熱分解気相成長法によりナノチューブを作製する場合には、メタン、エタン、エチレン、ベンゼン、一酸化炭素、エタノール、メタノールなどの炭素化合物をソースガスとして用いることができる。BNナノチューブの場合には、塩化硼素(BCl)をソースとし、窒素+水素をキャリアガスとすることができる。あるいは熱CVD法に代えレーザアブレーション法などの他の気相成長法を用いてもよい。
また、別途形成されたナノチューブを第1のナノチューブ2として基板1上に配置する場合には、STM(scanning tunneling microscope;走査型トンネル顕微鏡)の探針あるいはAFM(atomic force microscope;原子間顕微鏡)の探針などの把持手段を用いてナノチューブを取り出し、TEM(transmission electron microscope;透過型電子顕微鏡)などにより観察しながら、基板上に位置決めし配置する。ナノチューブからの把持手段の取り外しは、ナノチューブの被把持部に電子ビームを照射して行うことができる。ナノチューブの配置に先立って、基板上に予め接着剤を塗布しておいてもよい。
次のステップS2では、図2(b)に示すように、STMの探針若しくはAFMの探針などの適当な把持手段を用いて第2のナノチューブ3を取り出し、電子ビーム4を照射する等の手段を用いて第2のナノチューブ3のキャップ(ナノチューブの先端に形成されたフラーレン部)を除去する。ナノチューブ3のキャップを除去すると、チューブの開口端が現れるが開口端のカーボンはダングリングボンドを有し化学的に活性であるため、雰囲気のH(水素)等の不純物と容易に結合する。したがって、作業の行われるチェンバ内は、1.33×10−5Pa(10−7Torr)程度ないしそれ以上の高真空に維持されていることが好ましい。また、He、Ne、Ar、N等の不活性ガスに満たされた真空中で作業を行うことがより望ましい。第2のナノチューブ3は、単層または多層のカーボンナノチューブ若しくは単層または多層のBN(窒化硼素)ナノチューブである。
次のステップS3では、図2(c)に示すように、電子ビーム4を照射するなどして、第2のナノチューブ3の開口部先端に付着している(活性化カーボンと結合している)Hなどの不純物を除去して第2のナノチューブ3の開口部を清浄化する。この清浄化処理においては、電子ビームはナノチューブの構成元素をスパッタすることのないエネルギーレベルであることが望ましい。次のステップS4では、図2(d)に示すように、TEMなどにより観察しながら、把持手段により第2のナノチューブ3を操作してその開口端を第1のナノチューブ2の側面に接触させる。すると、第2のナノチューブ3の開口端のダングリングボンドは第1のナノチューブ2のカーボンと反応して両チューブはSP結合により接続される。
図3には、このようにして形成されたT型構造ナノチューブの原子配列が示されている。但し、図3では、第1のナノチューブ2は、左側の約半分の図示が省略されている。本発明に係るT型構造のナノチューブの特徴的な点は、両ナノチューブがSP結合により接続されていることと、第1のナノチューブ2が完全にチューブの形状を保持していること、換言すると接合部において開口が形成されていないことと、接合部がなだらかな円弧状をなしておらず、第1のナノチューブ2から第2のナノチューブ3がシャープに立ち上がっていることである。
ステップS4の工程においても、第2のナノチューブ3の開口端に電子ビームを照射して清浄化処理を行いながら接合を行うようにしてもよい。
ステップS2の工程において、把持手段により採取された第2のナノチューブが既にキャップが除去されたものである場合には、ステップS2の工程は省略される。また、第2のナノチューブの開口端が汚染されていないことが明らかである場合にはステップS3の工程は省略してもよい。
また、上記の実施の形態では、ステップS2、S3の工程においては、電子ビームが用いられていたが、これに代え、He、Ne、Arなどの元素のイオンを照射するようにしてもよい。
図4(a)〜(e)は、本発明のトランジスタの製造方法の第1の実施の形態を示す工程順の側面図である。なお、以下の図面では、簡単のために円筒形のナノチューブを円柱形に描いてある。
表面にシリコン酸化膜12の形成されたシリコン基板11を用意し、その上に第1のカーボンナノチューブ(以下、CNTと記す)13を配置する〔図4(a)〕。第1のCNT13を配置する前に予めシリコン酸化膜12上に接着剤を塗布しておいてもよい。第1のCNT13は半導体特性を示すものであっても金属特性を有するものであってもよい(以下の実施の形態における第1のCNTについても同様である)。
図4(b)以降は、観察方向が図4(a)とは90度異なっている。STMの探針などからなる把持手段15を用いて第2のCNT14を採取し、電子ビーム16を照射して〔図4(b)〕第2のCNT14の先端に形成されているキャップを除去する。第2のCNT14は、金属ナノチューブであることが望ましいが半導体特性を有するものであってもよい(以下の実施の形態における第2のCNTについても同様である)。続いて、電子ビーム16を照射し〔図4(c)〕つつ把持手段15を操作して第1のCNT13の側面に第2のCNT14の開口端を接触させ、両ナノチューブを結合する〔図4(d)〕。その後、選択的に金属イオンを照射して金属膜の堆積を行い、第1のCNT13の端部にソース・ドレイン電極17を形成し、第2のCNT14の端部にゲート端子18を形成すると共に各CNTの端部をシリコン酸化膜12上に固定する〔図4(e)〕。このようにして形成されたトランジスタの平面図を図5に示す。
図6(a)〜(f)は、本発明のトランジスタの製造方法の第2の実施の形態を示す工程順の断面図であり、図7(a)〜(c)は、第2の実施の形態の工程順の平面図である。表面にシリコン酸化膜22の形成されたシリコン基板21を用意する。そして、その上に金属膜を堆積し、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング法を適用して一対のソース・ドレイン電極27とゲート端子28とを形成する。さらに、シリコン酸化膜を堆積し、CMP(chemical mechanical polishing)により、研磨・平坦化を行ってソース・ドレイン電極27とゲート端子28とをシリコン酸化膜22中に埋め込む〔図6(a)、図7(a)〕。
次に、Fe、Ni、Coの中の一種若しくは複数種の金属からなるイオンを選択的に照射して、ソース・ドレイン電極27の一方の上に触媒層20を形成する〔図6(b)〕。触媒層を形成する方法として、スパッタ法などによる金属膜の堆積とリフトオフとを用いる手法を採用してしてもよい。次に、熱分解気相成長法により触媒層20を出発点としてCNTを成長させる。このとき、ソース電極−ドレイン電極方向に電界を印加する。これにより、CNTの成長は、一方のソース・ドレイン電極から他方のソース・ドレイン電極方向に向けて誘導される〔図6(c)〕。そのままCNTの成長を続けると、一対のソース・ドレイン電極27間に第1のCNT23が形成される〔図6(d)、図7(b)〕。
次に、把持手段25により第2のCNT24を採取し、必要に応じて電子ビームなどを用いてキャップを除去し開口部を清浄化した後、その開口部を第1のCNT23の側面に接触させ、二つのナノチューブを結合する〔図6(e)〕。その後、把持手段25を操作して第2のCNT24の他端をゲート端子28上に位置付けする〔図6(f)〕。ここで、図6(f)は、図6(a)〜(e)とは90度異なる方向から見た図である。そして、金属イオンを選択的に照射して、CNTの端部を電極、端子上に固定する固着層29を形成する。しかる後、把持手段25を第2のCNT24から引き離して、本実施の形態のトランジスタの作製工程を完了する〔図7(c)〕。
図8A(a)〜図8B(f)は、本発明のトランジスタの製造方法の第3の実施の形態を示す工程順の側面図であり、図8B(g)は、第3の実施の形態により作製されたトランジスタの平面図である。表面にシリコン酸化膜32の形成されたシリコン基板31を用意し、その上にフォトレジストをスピン塗布し電子線露光・現像を行って、触媒層形成個所に開口を有するレジスト膜39を形成する〔図8A(a)〕。触媒層形成個所は、形成さるべきソース電極とドレイン電極とを結ぶ線上でソース電極およびドレイン電極より内側の2個所である。その後、全面的に触媒層30を形成する〔図8A(b)〕。触媒層30の形成方法は一般的に知られている方法を適宜採用することができる。すなわち、触媒金属または触媒金属化合物の気相法による堆積、触媒を含む溶液の塗布などの方法を用いることができる。また、触媒担体を触媒と併用することもできる。次に、剥離液を用いてレジスト膜39を除去して、所望のパターンの触媒層30を基板上に残す〔図8A(c)〕。
次に、熱分解気相成長法を用いて2つの触媒層30を出発点としてCNTを成長させる。このとき、ソース電極−ドレイン電極方向の電界を印加する。電界の向きは適当なインターバルで反転するようにする。これにより、CNTは、触媒層30を出発点として形成さるべきソース・ドレイン電極の方向に向けて成長する〔図8A(d)〕。そのままCNTの成長を続けると、2本のCNTは合体して1本となり、シリコン酸化膜32上に第1のCNT33が形成される〔図8B(e)〕。
次に、把持手段(図示省略)により第2のCNT34を採取し、必要に応じて電子ビームなどを用いてキャップを除去し開口部を清浄化した後、その開口部を第1のCNT33の側面に接触させ、第1のCNT33の側面に第2のCNT34の開口部を結合する。然る後、把持手段を操作して第2のCNT34の他端を形成されるべきゲート端子上に位置付けする〔図8B(f)〕。ここで、図8B(f)は、図8B(e)までの図とは90度異なる方向から見た図である。その後、金属イオンを選択的に照射して、第1のCNT33の2つの端部にソース・ドレイン電極37を形成し、第2のCNT34の一端部にゲート端子38を形成し、CNTの端部をシリコン酸化膜32上に固定する。そして、把持手段を第2のCNT34から引き離すと、図8B(g)に示される、本実施の形態によるトランジスタが作製される。
上記実施の形態における第1、第2のCNTは、単層ナノチューブであることが望ましいが多層ナノチューブであってもよい。また、ゲート電極となるナノチューブはBNナノチューブを用いることができる。
シリコン酸化膜を表面に有するシリコン基板上にスパッタ法によりAlを堆積し、電子線リソグラフィ技術によりパターニングして、ソース電極とドレイン電極を形成した。選択的イオンビーム照射により、ソース電極とドレイン電極上にNiからなる触媒層を形成した。熱CVD法によりCNTを成長させ、ソース電極−ドレイン電極間に第1の単層CNTを形成した。別に形成された単層CNTを第2のCNTとしてSTMの探針の先端に強電界を用いて採取した。第2のCNTの先端にキャップがないことが確認されたので、TEMで観察しつつ第1のCNTに第2のCNTの開口端を接近させた。そして、300kVで加速された電子ビームを照射して第2のCNTの開口端に吸着していると考えられる不純物を取り去りつつ、第1のCNTに第2のCNTを接触させると、CNT間で結合されT字型ジャンクションが形成された。続いて、選択的金属イオンビームの照射により、第2のCNTの端部にゲート端子を形成した後、STMの探針を第2のCNTから引き離した。
次に、ソース・ドレイン電極間に1Vの電圧を印加し、ゲート電圧特性を調べたところ相互コンダクタンスは約6000μS/μmであった。これは、ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成した従来型のナノチューブトランジスタと同等の値である。一方、ゲート電極にCNTを用いるチャネル長がナノメートルオーダであるために従来型のナノチューブトランジスタより高速動作が可能であり、10THzを超える遮断周波数を期待することができる。また、1Vを超えるゲート電圧では電流リークによりトランジスタ特性を示さなくなった。
本発明によるT型構造のナノチューブは、2本のナノチューブがSP結合にて接合されているので、両者間に電気伝導性がなく、一方のナノチューブに印加する電圧によって他方のナノチューブの電子の状態を制御することが可能になる。本発明のT型構造のナノチューブは、絶縁ゲート電界効果トランジスタとして利用することができるばかりでなく、制御ゲート付冷陰極、ゲートにより超電導/常電導を制御可能な超電導デバイスに用いることができる。また、結合部の絶縁体を誘電体膜として用いることにより、キャパシタやバリキャップに用いることができる。
本発明のT型構造のナノチューブの製造方法の一実施の形態の工程を示す流れ図。 本発明のT型構造のナノチューブの製造方法の一実施の形態の工程順の側面図。 本発明のT型構造のナノチューブの構造を示す図。 本発明のトランジスタの第1の実施の形態の製造方法を示す工程順の側面図。 本発明の第1の実施の形態の製造方法により形成されたトランジスタの平面図。 本発明のトランジスタの第2の実施の形態の製造方法を示す工程順の断面図。 本発明のトランジスタの第2の実施の形態の製造方法を示す工程順の平面図。 本発明のトランジスタの第3の実施の形態の製造方法を示す工程順の断面図(その1)。 本発明のトランジスタの第3の実施の形態の製造方法を示す工程順の断面図(その2)。
符号の説明
1 基板
2 第1のナノチューブ
3 第2のナノチューブ
4 電子ビーム
11、21、31 シリコン基板
12、22、32 シリコン酸化膜
13、23、33 第1のCNT(第1のカーボンナノチューブ)
14、24、34 第2のCNT(第2のカーボンナノチューブ)
15、25 把持手段
16 電子ビーム
17、27、37 ソース・ドレイン電極
18、28、38 ゲート端子
20、30 触媒層
29 固着層
39 レジスト膜

Claims (8)

  1. ソース電極とドレイン電極との間に第1のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面にゲート電極である第2のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面と第2のナノチューブの開口部先端とがSP結合しており、第1のナノチューブおよび第2のナノチューブはカーボンまたは窒化ホウ素からなることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 第2のナノチューブが金属的性質を有していることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
  3. 第1のナノチューブが、単層のナノチューブであることを特徴とする請求項1または2に記載の電界効果トランジスタ。
  4. ソース電極とドレイン電極との間に第1のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面にゲート電極である第2のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面と第2のナノチューブの開口部先端とがSP結合しており、第1のナノチューブおよび第2のナノチューブはカーボンまたは窒化ホウ素からなる電界効果トランジスタの製造方法であって、基板上に第1のナノチューブを配置する工程と、第1のナノチューブの側面に第2のナノチューブの開口端を接触させて第1のナノチューブの側面に第2のナノチューブを接合させる工程と、金属膜を堆積して第1のナノチューブの端部をソース・ドレイン電極に固着すると共に第2のナノチューブの他端部をゲート端子に固着する工程と、を有することを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  5. ソース電極とドレイン電極との間に第1のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面にゲート電極である第2のナノチューブが配置されており、第1のナノチューブの側面と第2のナノチューブの開口部先端とがSP結合しており、第1のナノチューブおよび第2のナノチューブはカーボンまたは窒化ホウ素からなる電界効果トランジスタの製造方法であって、基板上の1ないし複数箇所にナノチューブの成長触媒膜を形成する工程と、前記成長触媒膜を用いて気相成長法により第1のナノチューブを形成する工程と、第1のナノチューブの側面に第2のナノチューブの開口端を接触させて第1のナノチューブの側面に第2のナノチューブを接合させる工程と、金属膜を堆積して第1のナノチューブの端部をソース・ドレイン電極に固着すると共に第2のナノチューブの他端部をゲート端子に固着する工程と、を有することを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  6. 接合させる工程に際して第2のナノチューブの開口端の清浄化処理が行われることを特徴とする請求項4または5に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  7. 接合させる工程が1.33×10−5Pa(10−7Torr)ないしそれ以上の高真空下で行われることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  8. 接合させる工程が希ガスまたは窒素雰囲気中で行われることを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の電界効果トランジスタの製造方法。
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