JP4902799B2 - ダブルコア光ファイバ - Google Patents

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Description

本発明は、ダブルコア光ファイバに関し、より詳細には、シングルモード(例えば、長波長帯シングルモード)光信号と、マルチモード(例えば、短波長帯マルチモード)光信号とを同時に伝送可能なダブルコア光ファイバに関する。
それぞれ異なる波長のシングルモード伝搬光とマルチモード伝搬光とを同一の光ファイバで伝搬させる公知の技術として、「ダブルクラッドファイバ」がある。信号光を増幅させるための希土類が添加されたコアの外側に、ポンプレーザからの出力光を同時に導波させるための一番目のクラッドを配置する。上記コア外周に配置された、一番目のクラッドの外周に二番目のクラッドを配置した構造となっている。ポンプレーザからの出力光は一番目のクラッドに結合し、該コアと交差しながらマルチモードとして伝搬する。交差する際は、コアに添加されている希土類に吸収されることにより、コアを伝搬する信号光を増幅させる効果がある。
それぞれのクラッドの屈折率は、コアの屈折率に対して一番目のクラッドの屈折率を低くし、さらに、二番目のクラッドの屈折率を一番目のクラッドの屈折率に対して高くなるように設計をしている。二番目のクラッドとしては、高分子樹脂を用いており、一番目のクラッドを被覆するように設計がなされている。これは、信号光を増幅する過程で生じる散乱光を高分子樹脂による被覆で吸収させ除去するためである。この基本的なアプローチは、光ファイバ増幅器のゲインファイバとして適用される高屈折率光ファイバにおけるクラッドモード除去を目的として特許文献1に記載されており、すでに公知の技術となっている。
特開平11−274613号公報
しかしながら、「ダブルクラッドファイバ」の基本構造を、長波長帯光信号のシングルモードおよび短波長帯マルチモード光信号の伝送路として用いた場合、「ダブルクラッドファイバ」に小さな曲げ半径を持つ箇所が多数生じた際においては、曲げが付与されている「ダブルクラッドファイバ」の内周方向(曲げの内側)にある一番目のクラッドの有効屈折率が低下すると同時に、外周方向(曲げの外側)にある一番目のクラッドはその反対に有効屈折率が上昇し、コアの屈折率より高い有効屈折率を持つ領域が一番目のクラッド外周に生じることがある。
この場合、導波された長波長帯シングルモード光信号がコアから一番目のクラッドに放射されると同時に一番目のクラッド内をマルチモード伝搬してしまう。「ダブルクラッドファイバ」が曲がった状態から直線状態に戻った際に、一番目のクラッド内でマルチモード伝搬した信号光はコアに結合し、コアに本来導波していた信号光と干渉し、ビットエラーレートの増加をもたらしてしまう。さらに、公知の「ダブルクラッドファイバ」では、ポンプレーザからの光出力をできるだけ多く結合させるために、一番目のクラッドは大きな開口率を備えるように設計している。従って、ダブルクラッドファイバでは、軸合わせを必要とせず、できるだけ開口率を大きくすることが望ましい、ポンプレーザとの光結合は良好ではあるものの、短波長帯マルチモード光ファイバとの接続では光損失が生じてしまう。
図1Aは、光増幅器に用いられる、特許文献1に記載の「ダブルクラッドファイバ」の屈折率プロファイルであり、図1Bは、図1Aに示した屈折率プロファイルを有するダブルクラッドファイバの断面構造図である。
図1Bにおいて、光信号が導波するコア11の外側にポンプレーザからの出力光を同時に導波させるための第1クラッド(一番目のクラッド)21が備えられ、さらにその外側に高分子樹脂で構成された、被覆のための第2クラッド(二番目のクラッド)31が備えられている。図1Aにおいて、符号12はコア11の屈折率であり、符号22は第1クラッド21の屈折率であり、符号32は第2クラッド31の屈折率である。
「ダブルクラッドファイバ」を図2に示すような形状で、曲率半径をRとしてある一点を中心に曲げた場合、図3に示すように外周側(図3では紙面右側)の屈折率プロファイルが持ち上がる。図2において、符号71は曲率中心であり、符号72は曲率半径であり、符号73は光ファイバを曲げた場合の光ファイバの外周側であり、符号74は光ファイバを曲げた場合の光ファイバの内周側である。また、図3において、符号75は曲率半径Rのときのコアの屈折率の最大値である。
このとき、第1クラッド21の屈折率22において外周側がコア11の屈折率12の最大値75よりも高くなる領域(図3の斜線領域)が生じることがある。このため、コア11を導波していた信号光の一部が曲げにより放射モードとなり第1クラッド21へと伝搬した際、上記斜線領域に結合しマルチモードで伝搬してしまう。「ダブルクラッドファイバ」が再び直線形状に戻ると、屈折率プロファイルも図1に戻るため、マルチモード伝搬していた一部の信号光が再度コア11と結合し、コア11を導波している信号光と光学的な干渉をもたらす。この現象は、光信号受信端における復調時においてエラーを引き起こす原因をもたらすため、好ましくはない。
一方、ビル内に敷設されている光ファイバは、設置される機器インタフェース毎に短波長帯シングルモード用ファイバ、長波長帯マルチモードファイバと種別化して適用されており、それぞれが混在利用されている。機器の新設や機器の移設の度に生じるファイバ敷設工事では上記インタフェース毎に異なる光ファイバを用意しなければならない。一方、長波長帯シングルモードファイバでは Coarse Wavelength Division Multiplexing(CWDM)技術により、安価に波長多重化することによってビル内での新たな光ファイバ敷設を避けることが可能になったが、シングルモードとマルチモードとを一本の光ファイバで多重化して伝送可能な光ファイバが存在しないため、異なる伝搬モードを有する光インタフェースを備えた光通信機器の設置が、あるいは移設の際にはファイバ敷設工事が必要となるのが一般であった。
すなわち、特許文献1に記載の「ダブルクラッドファイバ」では、第1クラッド21は、ポンプレーザからの出力光を導波させるために設計されており、より効率良く増幅を行うために、すなわち、より多くのポンプレーザからの出力光を第1クラッド21に入力するために、第1クラッド21の直径をより大きくしている。よって、「ダブルクラッドファイバ」において、LAN(Local Area Network)に導入されている光信号波長850nmのマルチモード光ファイバと低ロスで接続し、低ロスでマルチモード信号光を伝送することは困難である。
また、近年では、装置内に配置されるボード間を光接続した光バックプレーンの研究開発が種々の研究期間で進められており、一部商品化されているが、ここに導入される伝送路は短波長帯マルチモードファイバが一般である。長距離接続可能な光の性質を積極的に利用した光バックプレーンの延伸化を考慮した場合、上記光バックプレーンの一部にシングルモードファイバを導入することが望ましく、この場合光バックプレーンに導入される光ファイバなどの光伝送路は短波長帯マルチモード伝送および長波長帯シングルモード伝送の両方に対応可能な光伝送路が望ましい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、シングルモード信号光およびマルチモード信号光が伝送可能であり、光ファイバを曲げた場合であっても、コアを導波していた信号光のマルチモード伝送を軽減することが可能なダブルコア光ファイバを提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の一態様は、第1のコアおよび第2のコアを備えるダブルコア光ファイバであって、前記ダブルコア光ファイバの軸中心に配置された、第1の屈折率を有する第1の材料と、前記第1の材料の外周に配置された、前記第1の屈折率よりも小さい第2の屈折率を有する第2の材料と、前記第2の材料の外周に配置された、前記第2の屈折率よりも小さい第3の屈折率を有する第3の材料と、前記第3の材料の外周に配置された、前記第3の屈折率よりも大きい第5の屈折率を有する、前記ダブルコア光ファイバを被覆するための高分子樹脂とを備え、前記第2の材料は、その断面形状が異なる、第1の領域と第2の領域とを有し、前記第1の領域は、前記第2の材料の表面の一部を含む領域であって、前記第1の材料を含まない領域であり、前記第2の領域は、前記第2の材料の、前記第1の領域以外の領域であり、前記第2の領域は前記第2の屈折率を有し、前記第1の領域は前記第2の屈折率よりも小さく、かつ前記第3の屈折率よりも大きい第4の屈折率を有し、前記第1の材料が前記第1のコアであり、前記第1の材料と前記第2の材料とが前記第2のコアであり、前記第2の材料が前記第1のコアに対する第1のクラッドであり、前記第3の材料が前記第2のコアに対する第2のクラッドであり、前記ダブルコア光ファイバは、第1の波長帯の光信号を用いて前記第1のコアのみ選択的に励振した際に、伝搬モードが規定モードのみとなるシングルモード特性を有し、且つ該規定モードのモードフィールド径は、前記第1の波長帯でシングルモード伝送可能なシングルモード光ファイバのモードフィールド径と同じ値を有し、前記第2のコアの直径は、第2の波長帯の光信号の伝送路として用いられるグレーデッドインデックス型マルチモードファイバ、あるいはステップインデックス型マルチモードファイバのコア直径と同じ値を有し、前記第1の材料の直径d と前記第1の材料と前記第2の材料とを含む第2のコアの直径d との比d /d は、4.5≦d /d ≦62.5/7.0であり、前記第3の材料の外径d は、55μm≦d ≦125μmであり、前記第1のコアとなる前記第1の材料と、前記第1のクラッドとなる前記第2の材料の前記第2の領域との比屈折率差は、0.1〜0.5%であり、前記第2の材料の前記第2の領域と、前記第2の材料の前記第1の領域との比屈折率差は、0.2〜0.3%であり、前記第2の材料の前記第2の領域と、前記第2のクラッドとなる前記第3の材料との比屈折率差は、0.3〜0.9%であることを特徴とする。
また、上記の態様において、前記ダブルコア光ファイバの中心から前記第1の領域の断面形状における円弧曲線の頂点方向に対して、前記高分子樹脂表面に接着、あるいは前記高分子樹脂と一体成形させた、「コ」の字型の中空構造を備える構造体、または前記高分子樹脂の表面と当接する湾曲面を有する構造体であって、前記構造体により、一定の中心点を持つ円弧に沿うように前記ダブルコア光ファイバを曲げる際において、前記第1の領域が該中心点から外側に向くように、前記ダブルコア光ファイバの曲げ方向が制御されても良い。
また、上記の態様において、前記第1の材料はGe、P、Sn、B元素の少なくとも一つが添加された石英であり、前記第2の領域は純粋石英であり、前記第1の領域、および第3の材料はそれぞれ異なる量のF元素、またはB元素が添加された石英であって良い。
また、上記の態様において、前記第1のコアの規定モードを励振しシングルモード伝送する光信号は、C−Band帯域(1530nm〜1560nm)、あるいはL−Band帯域(1570nm〜1610nm)の波長であり、さらに該規定モードのモードフィールド径は8.0μmから10.0μmであり、さらに、前記第2のコアを励振しマルチモード伝送する光信号は850nm帯域の波長であり、該第2のコアの直径が50μmから62.5μmであって良い。
また、上記の態様において、前記第1のコアの規定モードを励振しシングルモード伝送する光信号は、1300nm帯域の波長であり、さらに該規定モードのモードフィールド径は8.0μmから10.0μmであり、さらに、前記第2のコアを励振しマルチモード伝送する光信号は850nm帯域の波長であり、該第2のコアの直径が50μmから62.5μmであって良い。
本発明によれば、第1の材料とその外周に備えられた第2および第3の材料によって、第1の波長帯(例えば、長波長帯)シングルモード伝送用光ファイバの開口率と、第2の波長帯(例えば、短波長帯)マルチモード伝送用光ファイバの開口率との異なる二つの開口率を一本の光ファイバで持たせ、2つの異なる波長帯域および異なる伝搬モードの光信号を一本の光ファイバで共用可能である。さらに、第3の材料の屈折率を第2の材料の屈折率よりも小さくすることにより、ある一定の曲率半径Rにおいて、コア伝送中の長波長帯信号光がマルチモード伝送することが軽減され、安定なシングルモード伝送が可能となる。
図1Aは従来のダブルクラッドファイバの屈折率プロファイルである。 図1Bは図1Aの屈折率プロファイルを有するダブルクラッドファイバの断面構造図である。 図2は曲率半径Rである一点を中心に光ファイバを曲げる場合の説明図である。 図3は図1Aおよび図1Bに示したダブルクラッドファイバを曲率半径Rで曲げた際に変化した屈折率プロファイルである。 図4Aは本発明の第1の実施形態に係るダブルコア光ファイバの屈折率プロファイルである。 図4Bは図4Aの屈折率プロファイルを有するダブルコア光ファイバの断面構造図である。 図5は本発明の第1の実施形態に係るダブルコア光ファイバを曲率半径Rで曲げた際に変化した屈折率プロファイルである。 図6Aは本発明の第2の実施形態に係るダブルコア光ファイバの屈折率プロファイルである。 図6Bは図6Aの屈折率プロファイルを有するダブルコア光ファイバの断面構造図である。 図7は本発明の第2の実施形態に係るダブルコア光ファイバを曲率半径Rで曲げた際に変化した屈折率プロファイルである。 図8は本発明の第1および第2の実施形態に係るダブルコア光ファイバの透過スペクトルと従来のダブルクラッドファイバの透過スペクトルとを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の一実施形態は、シングルモード信号光とマルチモード信号光とを、同一の光ファイバで伝送可能にする光ファイバ、すなわちダブルコア光ファイバを提供するものである。さらに、光ファイバを曲げた場合であっても、光ファイバに、コアよりも有効屈折率が高くなる領域が発生することを無くす、ないしは減少させるものである。
特許文献1に記載された従来のダブルクラッドファイバは、シングルモード伝送用のコア11と、2つのクラッド(第1クラッド21と第2クラッド31)とを備えるものである。そして、第1クラッド21にポンプレーザからの出力光が入力され、該入力された光が、コア11と第1クラッド21とをマルチモードで伝搬していくが、この光はあくまで、コア11を増幅するための光であって、信号光ではない。従って、伝送される信号光は、コア11を伝送するシングルモード信号光の1つのみである。また、ダブルクラッドファイバにおいてマルチモードで伝搬していくのは増幅のための光であるので、第1クラッド21の直径はより大きく設計される。また、第1クラッドでは信号光を伝搬するわけではないので、中心軸を合わせる必要はなく、より大きいことが望まれるクラッド21の直径としてより大きな直径が実現できるのである。
これに対して本発明の一実施形態では、シングルモード伝送用のコアと、マルチモード伝送用のコアとを同時に1つの光ファイバに備えるものである。
本発明の一実施形態に係る、シングルモード伝送用のコアは、光ファイバの最も内側にある、屈折率n1を有する第1の材料であって、長波長帯域の光信号を用いて上記コアのみ選択的に励振した際に、伝搬モードが規定モードのみとなるシングルモード特性を備え、且つ該規定モードのモードフィールド径は、上記長波長帯域でシングルモード伝送可能なシングルモード光ファイバのモードフィールド径と同じ値、または略同じ値である。すなわち、本発明の一実施形態に係るシングルモード伝送用のコアは、通常用いられる長波長帯シングルモード伝送用光ファイバの開口率を有しているのである。
また、本発明の一実施形態に係る、マルチモード伝送用のコアは、シングルモード伝送用のコアである第1の材料と、該第1の材料を覆うように形成された、屈折率n1よりも小さな屈折率n2を有する第2の材料との組み合わせによって形成されるコアであって、そのコアの直径は、短波長帯域の光信号の伝送路として用いられるグレーデッドインデックス型マルチモードファイバ、あるいはステップインデックス型マルチモードファイバのコア直径と同じ値、または略同じ値である。すなわち、本発明の一実施形態に係るマルチモード伝送用のコアは、通常用いられる短波長帯マルチモード伝送用光ファイバの開口率を有しているのである。
従って、本発明の一実施形態に係る、ダブルコア光ファイバを用いると、シングルモード光ファイバおよびマルチモード光ファイバ共に低ロスで接続することが可能になる。
なお、上記第2の材料は、シングルモード伝送用のコアに対してはクラッドとして機能し、マルチモード伝送用のコアに対しては、第1の材料と共に、上記マルチモード伝送用のコアとして機能する。
このようなマルチモード伝送用のコアを覆うように、マルチモード伝送用のコアに対するクラッドとしての第3の材料が形成されている。この第3の材料の屈折率n3は、第2の材料の屈折率n2よりも小さい。すなわち、第3の材料は、上記第1の材料および第2の材料からなるマルチモード伝送用のコアに対してクラッドとして機能するので、良好なマルチモード信号光伝送を実現できる。
また、マルチモード伝送用のコアに含まれる第2の材料の周囲に、第2の材料よりも屈折率が小さな第3の材料を設けることによって、図2に示すようにダブルコアファイバを曲げたとしても、外周側に発生する、シングルモード信号光が導波する第1の材料よりも高い屈折率を有する領域の発生を軽減することができる。すなわち、図3に示した斜線領域を少なくとも含む領域、または上記斜線領域の一部に、第2の材料よりも屈折率が低い第3の材料を設けるようにしているので、斜線領域を無くす、または減少させることができる。よって、第1の材料を導波していた信号光のマルチモード伝送を軽減できる。
さらに、第2の材料よりも屈折率が小さな第3の材料を設けることによって、第2の材料から第3の材料への光の染み出しは抑制される。この染み出しの抑制効果は、第3の材料の周囲に、第3の材料の屈折率n3よりも小さな屈折率n4を有する第4の材料を設けることによって、より一層顕著になる。従って、第3の材料を覆うようにして第4の材料を形成することはより好ましい形態である。
なお、第4の材料の屈折率を第3の材料の屈折率よりも小さくすることは好ましいが、第4の材料の屈折率を第3の材料の屈折率よりも高くしても、上記染み出しの抑制効果を大きくすることができる。
また、本発明の一実施形態では、第2の材料の、外周部分(第2の材料の表面部分)の一部分を含む領域であって、第1の材料を含まない領域の屈折率を、屈折率n2よりも小さくするようにしても良い。なお、この場合は、光ファイバの表面(例えば被覆のための高分子樹脂の表面)に接着、あるいは該表面と一体化するようにして、曲げ方向を制御する手段としての、断面が「コ」の字型の中空構造体を形成する。このように構成することによって、光ファイバは、上記手段が形成された側と180度の方向(対向する側)に曲がることになる。そして、曲げに対して外周側の第2の材料の屈折率が、第2の材料の屈折率n2よりも小さくなり、上記効果を得ることができる。なお、本発明の一実施形態では、一意に曲げの方向を決めることができれば、曲げ方向を制御する手段として上記中空構造体に限らず、上記表面に当接するように湾曲した面を有する構造体を用いても良い。このような構造体を用いる場合は、上記湾曲した面を上記表面に当接すれば良い。また、上記湾曲した面を有する構造体は、その中が中空であっても、中空でなくても良い。
なお、本発明の一実施形態では、シングルモード信号光では長波長帯域の信号光を伝搬し、マルチモード信号光では短波長帯域の信号光を伝播することが本質ではない。同一の光ファイバにて、シングルモード信号光とマルチモード信号光とを伝送可能にすることが重要であって、シングルモード信号光およびマルチモード信号光として伝搬する信号光の波長はいずれであっても良いのである。従って、シングルモード信号光を短波長帯域の信号光としても良いし、マルチモード信号光を長波長帯域の信号光としても良いのである。
よって、シングルモード伝送用のコアは、シングルモード伝送用光ファイバの開口率を有し、マルチモード伝送用のコアは、マルチモード伝送用光ファイバの開口率を有していれば良い。
なお、本発明の一実施形態において、第1〜第4の材料は、上述の屈折率の関係を有し、光ファイバのコアやクラッドとして機能するものであれば、例えば、ガラス系や、ポリマー、アクリル等の有機物などいずれの材料であっても良い。
(第1の実施形態)
図4Aは、本実施形態に係るダブルコアファイバの屈折率プロファイルであり、図4Bは図4Aの屈折率プロファイルを有するダブルコア光ファイバの断面構造図である。
図4Bにおいて、中心にシングルモード伝送用の、第1の材料としてのコア111が備えられ、コア111の外側に順次、第2の材料としての第1クラッド121、第3の材料としての第2クラッド131、第4の材料としての第3クラッド141、そして高分子樹脂で構成された第4クラッド151が備えられる。なお、コア111、第1〜第3クラッドは、例えば石英系ガラスや、ポリマー、アクリルなどの有機物など、通常、光ファイバに用いられる材料を用いることができる。
本実施形態において、コア111は、Ge、P、Sn、B元素の少なくとも一つが添加された石英である。また、第1クラッド121は純粋石英である。さらに、第2クラッド131および第3クラッド141は、屈折率を下げるためにそれぞれ異なる量のF元素が添加された石英である。
なお、本実施形態では、コア111に添加される添加物(例えば、Ge、P、Sn、B元素)は、石英等のベースとなる材料の屈折率を上げるように選択される。
また、本実施形態では、第2クラッド131および第3クラッド141について、石英にF元素を添加しているが、これに限定されない。例えば、石英等の、第2クラッド131および第3クラッド141のベースとなる材料に添加する添加物として、B元素など、石英の屈折率を下げることが可能な添加物ならいずれを用いても良い。本実施形態では、第3クラッド141にF元素に加えてB元素を添加することにより、より屈折率を低下させることができる。
図4Aにおいて、符号112はコア111の屈折率であり、符号122は第1クラッド121の屈折率であり、符号132は第2クラッド131の屈折率であり、符号142は第3クラッド141の屈折率であり、符号152は第4クラッド151の屈折率である。図4Aから分かるように、第1クラッド121の屈折率122はコア111の屈折率112よりも小さく、第2クラッド131の屈折率132は第1クラッド121の屈折率122よりも小さく、第3クラッド141の屈折率142は第2クラッド131の屈折率132よりも小さい。また、第4クラッド151の屈折率152は、第3クラッド141の屈折率142よりも高い。
本実施形態では、コア111と第1クラッド121との比屈折率差は0.1〜0.5%が好ましい。このように、コア111と第1クラッド121との比屈折率差を設定することにより、シングルモード伝送用のコアであるコア111中をシングルモード信号光が良好に伝送することができる。
また、第1クラッド121と第2クラッド131との比屈折率差は0.3〜0.9%が好ましい。このように、第1クラッド121と第2クラッド131との比屈折率差を設定することにより、マルチモード伝送用のコアであるコア111および第1クラッド121中をマルチモード信号光が良好に伝送することができる。
さらに、第2クラッド121と第3クラッド141との比屈折率差は0.1〜0.3%が好ましい。
このような構成において、コア111がシングルモード伝送用のコアとして機能し、コア111および第1クラッド121がマルチモード伝送用のコアとして機能する。
なお、本実施形態では、シングルモード伝送用光信号波長(コア111の規定モードを励振しシングルモード伝送する光信号の波長)をC−Band帯域(1530nm〜1560nm)、あるいはL−Band帯域(1570nm〜1610nm)、またあるいは1300nm帯域のいずれでも設計可能である。また、モードフィールド径を、7.0〜10.0μmとすることができる。すなわち、上述の規定モードのモードフィールド径を7.0〜10.0μmにすることができる。
本実施形態では、波長850nmのマルチモード信号光においては、コア111、第1クラッド121、第2クラッド131全体にわたって電界強度分布が形成され、波長850nm帯ステップインデックス型マルチモードファイバ、あるいは波長850nm帯グレーデッドインデックス型マルチモードファイバの開口率と同等に設計されている。また、マルチモード伝送用光信号波長(コア111および第1クラッド121からなるマルチモード伝送用のコアを励振しマルチモード伝送する光信号の波長)を850nm帯域と設計している。さらに、マルチモード伝送用のコアの直径、すなわち第1クラッド121の外径を、50μm、あるいは62.5μmとすることができる。なお、本実施形態において、マルチモード伝送用のコアの直径を50μm、あるいは62.5μmにすることが本質ではない。本実施形態では、1つの光ファイバにてシングルモード信号光とマルチモード信号光とを伝送可能にすることが本質であるので、マルチモード伝送用のコアの直径は、マルチモード信号光が伝送可能な値であればいずれであっても良い。本実施形態では、マルチモード伝送用のコアの直径として、31.5よりも大きく、62.5μm以下を用いることができる。
上述のように、好ましいモードフィールド径は、7.0〜10.0μmであるので、好ましいコア111の直径は、7.0〜10.0μmである。また、上述のように、好ましいマルチモード伝送用のコアの直径、すなわち第1クラッド121の外径は、31.5μmよりも大きく、62.5μm以下である。
本発明の目的の1つは、上述から分かるように、同一ファイバにおいて、シングルモード信号光およびマルチモード信号光の伝送を可能にすることである。この目的を実現するために、シングルモード伝送用のコアの直径(コア111の直径)を、シングルモード信号光が良好に伝送する直径に設定し、かつマルチモード伝送用のコアの直径(第1クラッド121の直径)を、マルチモード信号光が良好に伝送する直径に設定することが本発明では重要となる。この要件を考慮すると、シングルモード伝送用のコアの直径であるコア111の直径d1と、マルチモード伝送用のコアの直径である第1クラッド121の外径d2との比である比d2/d1は以下のようになる。
上記要件を満たす比d2/d1の最大値は、シングルモード伝送用のコアであるコア111が最小(d1=7.0μm)であり、マルチモード伝送用のコアである第1クラッド121の外径d2が最大(d2=62.5μm)のときである。よって、比d2/d1は、62.5/7以下となる。
続いて、上記要件を満たす比d2/d1の最小値は、シングルモード伝送用のコアであるコア111が最大(d1=10.0μm)であり、マルチモード伝送用のコアである第1クラッド121の外径d2が最小(d2=31.5μm)のときであると考えられる。しかしながら、この場合の光ファイバを伝送路として用い、通常用いられているマルチモード用光ファイバ(例えば市販されている外径50μmのマルチモード用光ファイバ)に接続する場合、接続損が大きくなってしまう。この接続損は、比d2/d1が4.5以下であると、10dB以上となってしまう。このように、例えば、外径50μmのマルチモード用光ファイバとの接続損が10dB以上と大きくなると、伝送路として用いることが難しくなる。
一方、上記接続損は、比d2/d1が4.5よりも大きくなると、10dB以下に抑えることができる。すなわち、例えば、コア111の直径を7.0μmにし、第1クラッド121の外径を31.5μmよりもわずかに大きな値にする場合に外径50μmのマルチモード光ファイバと接続する場合、第1クラッド121の外径は50μmとは異なるので、接続損が生じてしまう。しかしながら、この場合、比d2/d1が4.5よりも大きいので、該接続損は、10dB以下となり、マルチモード伝送用ファイバとして十分に用いることができる。よって、本実施形態では、比d2/d1は、4.5よりも大きな値となる。
なお、比d2/d1が、4.5付近の値であっても、第1クラッド121の外径が50μmに近くなればなるほど、上記接続損をより小さくできることは言うまでも無い。
このように、本実施形態では、比d2/d1は、4.5<d2/d1≦62.5/7.0にすることが好ましい。
なお、本実施形態では、第2クラッドの外径d3は、外径d2よりも大きな値であって、55μm≦d3≦125μmが好ましく、55μm≦d3<125μmがより好ましい。
さて、図1に示す、従来のダブルクラッドファイバでは、上述のように、コア11を導波する信号光の他に、該信号光を増幅するためのポンプレーザからの出力光が導波する。この出力光は、ダブルクラッドファイバ中をマルチモード伝送するわけだが、信号光ではない。そして、より効率良く上記信号光を増幅するために、ポンプレーザからの出力光をできるだけ多く入力する必要があり、第1クラッド21の直径はできるだけ大きく設計される。すなわち、従来のダブルクラッドファイバでは、第1クラッド21に入力される光は、マルチモード信号光では無く軸合わせも必要ないし、できるだけ大きく第1クラッド21の直径を設計しており、また、開口率をマルチモード伝送用の光ファイバと同じに設定しているわけではない。よって、従来のダブルクラッドファイバは、マルチモード伝送用の光ファイバ(例えば、LANに導入されているような光信号波長850nmのマルチモード光ファイバ)と低ロスで接続し、低ロスでマルチモード信号光を伝送することが難しい。
これに対して、本実施形態では、マルチモード伝送用のコアの直径を規定する、第1クラッド121の直径を、マルチモード伝送用の光ファイバの直径と同じ、または略同じに設定し、マルチモード伝送用の光ファイバの開口率を有するようにしている。従って、上記マルチモード伝送用の光ファイバと、低ロスで接続し、低ロスでマルチモード信号光を伝送することができるのである。
さらに、本実施形態では、マルチモード伝送用のコアに含まれるコア111が、シングルモード伝送用のコアとしても機能するので、シングルモード用の光ファイバと低ロスで接続し、低ロスでシングルモード信号光を伝送することができるのである。
すなわち、同一の光ファイバで、シングルモード信号光とマルチモード信号光との双方、および片方ずつを伝送することができるのである。
図2に示す形状で、本実施形態のダブルコアファイバを曲げたときの屈折率プロファイルを示したのが図5である。なお、図5において、符号175は曲率半径Rのときのコア111の屈折率の最大値である。
このとき、第2クラッド121外周側(図5では紙面右側)の屈折率が高くなるが、第1クラッド121の屈折率122よりも第2クラッド131の屈折率132を小さくし、さらに第3クラッド141の屈折率142を屈折率132よりも小さく設定している。従って、従来のダブルクラッドファイバではコアの屈折率よりも屈折率が高い領域が発生する曲率半径であっても、コア111の屈折率112よりも屈折率が高い領域の発生を無くすことができる。従って、先に示した「ダブルクラッドファイバ」で現れた現象は発生せず、コアを伝送する光信号の伝送特性の劣化が付与されることがなく、光信号受信端における復調時でのエラー増加をもたらすことはない。すなわち、光ファイバを曲げた際に、コア111から漏れた一部のシングルモード信号光が第1クラッド121、第2クラッド131および第3クラッド141にトラップあるいは、それぞれから反射してコア111に戻ることなく、第4クラッド151まで到達し吸収させることができる。よって、光ファイバを曲げた際において安定なシングルモード伝送、さらにマルチモード伝送が同時に可能となるのである。
また、曲率半径Rを小さくする(曲げをきつくする)ことにより、屈折率132や142が、最大値175よりも大きくなる領域が生じることがあるかもしれない。このように最大値175よりも大きな領域が発生したとしても、その領域は、同じ曲率半径Rにて曲げた際の従来のダブルクラッドファイバに生じる上記領域よりも小さくなる。従って、光ファイバを曲げた場合の、コア111を導波していたシングルモード信号光の上記曲げによる放射モードによる、マルチモード伝送を軽減することができる。
このように、本実施形態によれば、従来のダブルクラッドファイバではコアの屈折率よりも高くなる領域が生じてしまう曲率半径Rにおいて、上記領域を無くす、あるいは、上記領域が生じたとしても、その領域を従来に比べて小さくすることができるので、コアを導波していた信号光のマルチモード伝送を軽減することができる。
また、従来のダブルクラッドファイバでは、上述のようにポンプレーザからの出力光をより多く入力するために第1クラッド21の直径を大きくする必要があり、この目的を考慮すると、従来のダブルクラッドファイバに、本実施形態に係る第2クラッド131および第3クラッド141を設けることは考えない。これに対して、本実施形態では、屈折率122よりも低い屈折率132を有する第2クラッド131は、マルチモード信号光をより、マルチモード伝送用のコアに閉じ込める機能を有し、さらに、光ファイバを曲げた場合においては、コア111を導波するシングルモード信号光のマルチモード伝送を軽減する機能を有する。
また、屈折率132よりも低い屈折率142を有する第3クラッド141は、さらに良好にマルチモード信号光をマルチモード伝送用のコアに閉じ込める機能を有する。すなわち、F元素添加された低屈折率の第3クラッド141により、マルチモード信号光が高分子樹脂で形成された被覆である第4クラッド151に導波されるのをより軽減する役割を果たしている。
また、本実施形態では、第3クラッド141として、F元素を添加して屈折率を下げる処理を施した石英を用いているが、これに限定されない。例えば、第3クラッド141の材料として、純粋石英を用いても良い。また、第3クラッド141として、純粋石英等のベース材料に、Ge、P、Sn、B元素の少なくとも1つを添加した材料を用いても良い。上述のように、第3クラッド141の屈折率を第2クラッド131の屈折率よりも小さくすることは好ましいが、第3クラッド141の屈折率を第2クラッド131の屈折率よりも高くしても、第1クラッド121から第2クラッド131への光の染み出しをさらに抑制することができる。
なお、本実施形態では、上述のように、第3クラッド141の屈折率を第2クラッド131の屈折率よりも小さくしなくても、すなわち、第3クラッド141として石英を用いても、上記光の染み出しを抑制する効果を十分に奏する。よって、第3クラッド141として石英を用いることによって、屈折率を制御するための添加物(FやB元素など)を添加する必要が無いので、製造コストを抑えることができる。
また、F元素やB元素は、湿度に弱いと言われているが、石英は湿度に強い材料であるので、第3クラッド141としてF元素やB元素を添加していない純粋な石英を用いることによって、耐湿性を向上することが可能となる。よって、使用環境の幅を広げることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、光ファイバの曲げの方向を予め決めておき、該決められた方向に曲げた際の光ファイバの外周側における、シングルモード信号光用のコアを覆うように形成される材料(第2の材料)の外周部分(表面部分)の一部を含む、上記コアを含まない領域の屈折率を低くしている。
図6Aは、本実施形態に係るダブルコアファイバの屈折率プロファイルであり、図6Bは図6Aの屈折率プロファイルを有するダブルコア光ファイバの断面構造図である。
図6Bにおいて、中心にシングルモード伝送用の、第1の材料としてのコア111が備えられ、コア111の外側に順次、第2の材料としての第1クラッド227、第3の材料としての第2クラッド231、そして高分子樹脂で構成された第3クラッド241が備えられる。なお、コア111、第1および第2クラッドは、例えば石英系ガラスや、ポリマー、アクリルなどの有機物など、通常、光ファイバに用いられる材料を用いることができる。
本実施形態において、コア111は、Ge、P、Sn、B元素の一つが添加された石英である。また、第1クラッド227は純粋石英である。さらに、第2クラッド231はF元素が添加された石英である。
なお、本実施形態では、図6Bに示すように、第1クラッド227ではコア111を含む領域223と、コア111を含まない領域225に分割形成されている。すなわち、第1クラッド227は、その断面形状が異なる2つの領域(領域223および領域225)を有している。この領域225は、第1クラッド227の、外周部分(表面部分)の一部分を含む領域であり、後述するように、領域223の屈折率よりも小さい屈折率を有している。すなわち、領域225は、第2クラッド231に添加されたF元素と異なる量のF元素が添加されることにより、領域223よりも屈折率が低く設計されている。
図6Aにおいて、符号112はコア111の屈折率であり、符号224は第1クラッド227の領域223の屈折率であり、符号226は第1クラッド227の領域225の屈折率であり、符号232は第2クラッド231の屈折率であり、符号242は第3クラッド241の屈折率である。図6Aから分かるように、領域223の屈折率224はコア111の屈折率112よりも小さく、領域225の屈折率226は領域223の屈折率224よりも小さく、第2クラッド231の屈折率232は領域225の屈折率226よりも小さい。また、第3クラッド241の屈折率242は、第2クラッド231の屈折率232よりも高い。
本実施形態では、コア111と第1クラッド227の領域223との比屈折率差は0.1〜0.5%が好ましい。このように、コア111と領域223との比屈折率差を設定することにより、シングルモード伝送用のコアであるコア111中をシングルモード信号光が良好に伝送することができる。
また、領域223と第1クラッド227の領域225との比屈折率差は0.2〜0.3%が好ましい。
また、領域223と第2クラッド231との比屈折率差は0.3〜0.9%が好ましい。このように、第1クラッド227と第2クラッド231との比屈折率差を設定することにより、マルチモード伝送用のコアであるコア111および第1クラッド227中をマルチモード信号光が良好に伝送することができる。
本実施形態では、波長850nmのマルチモード信号光においては、コア111、第1クラッド227の領域223全体にわたって電界強度分布が形成され、波長850nm帯ステップインデックス型マルチモードファイバ、あるいは波長850nm帯グレーデッドインデックス型マルチモードファイバの開口率と同等に設計されている。また、マルチモード伝送用光信号波長(コア111および第1クラッド227からなるマルチモード伝送用のコアを励振しマルチモード伝送する光信号の波長)を850nm帯域と設計している。さらに、マルチモード伝送用のコアの直径、すなわち第1クラッド227の直径を、50μm、あるいは62.5μmとすることができる。
また、高分子樹脂で形成された第3クラッド241には、断面構造が「コ」の字型の中空構造体261がダブルコア光ファイバ中心点と領域225の中心点とを結ぶ直線上に位置するように配置されている。この中空構造体261が最外周に位置するように本実施形態のダブルコア光ファイバを曲げることにより、中空構造体261の断面構造の「コ」の字型における第3クラッド241に接している2つの足に掛かる圧縮応力が最も低くなるため、曲げ方向が制御される。上記中空構造体261により、ダブルコア光ファイバの曲げ方向は、光ファイバの、中空構造体261が形成された側と180度の方向に決まる。すなわち、中空構造体261は、領域223の断面形状における円弧曲線の頂点が、曲率中心(曲げの中心)に向き、領域225の断面形状における円弧曲線の頂点が上記曲率中心と180度の方向に向くように、光ファイバの曲げを制御することになる。
なお、本実施形態では、曲げ方向を制御する手段として、中空構造体261を用いているが、中空部が無い構造体(中空部分に構造体と同じ材料、または異なる材料が存在するもの)であっても良い。すなわち、第3クラッド241の表面と当接する湾曲面を有する構造体を用いても良い。
本実施形態では、F元素添加された低屈折率の第2クラッド231により、マルチモード信号光が高分子樹脂で形成された被覆である第3クラッド241に導波されるのを軽減する役割を果たしている。
図2に示す形状で、本実施形態のダブルコアファイバを曲げたときの屈折率プロファイルを示したのが図7である。なお、図7において、符号275は曲率半径Rのときのコア111の屈折率の最大値である。
このとき、第2クラッド227外周側(図7では紙面右側)の屈折率が高くなるが、領域223の屈折率224よりも領域225の屈折率226を小さくし、さらに第2クラッド231の屈折率232を屈折率226よりも小さく設定しているので、従来のダブルクラッドファイバではコアの屈折率よりも屈折率が高い領域が発生する曲率半径であっても、コア111の屈折率112よりも屈折率が高い領域の発生を無くすことができる。従って、第1の実施形態と同様に、先に示した「ダブルクラッドファイバ」で現れた現象は発生せず、コアを伝送する光信号の伝送特性の劣化が付与されることがなく、光信号受信端における復調時でのエラー増加をもたらすことはない。よって、光ファイバを曲げた際において安定なシングルモード伝送、さらにマルチモード伝送が同時に可能となるのである。
また、曲率半径Rを小さくする(曲げをきつくする)ことにより、屈折率226や232が、最大値275よりも大きくなる領域が生じることがあるかもしれない。この場合であっても、第1の実施形態と同様に、最大値275よりも大きな領域が発生したとしても、その領域は、同じ曲率半径Rにて曲げた際の従来のダブルクラッドファイバに生じる上記領域よりも小さくなる。従って、光ファイバを曲げた場合の、コア111を導波していたシングルモード信号光の上記曲げによる放射モードによる、マルチモード伝送を軽減することができる。
このように、本実施形態によれば、従来のダブルクラッドファイバではコアの屈折率よりも高くなる領域が生じてしまう曲率半径Rにおいて、上記領域を無くす、あるいは、上記領域が生じたとしても、その領域を従来に比べて小さくすることができるので、コアを導波していた信号光のマルチモード伝送を軽減することができる。
図8は、従来の「ダブルクラッドファイバ」と本発明の第1および第2の実施形態のダブルコア光ファイバのそれぞれを、ある一定の曲率半径で曲げた際における透過スペクトルを示している。「ダブルクラッドファイバ」のスペクトル82はビート状の凹凸スペクトル特性を有するが、本発明の第1および第2の実施形態のダブルコア光ファイバのスペクトル81では、その現象が発生しない。
「ダブルクラッドファイバ」を一定の曲率半径で曲げると、第2の材料としての第1クラッド外周側の屈折率が、第1の材料としてのコアの屈折率より高くなり、コア伝搬中の光信号の一部がマルチモードで伝搬してしまう。光ファイバ敷設時には曲がりと直線状態が交互に続くため、「ダブルクラッドファイバ」の曲げによってマルチモード伝搬した光信号は、「ダブルクラッドファイバ」の直線部分において容易にコアと再結合する。これにより、本来コアを伝搬していた光信号と干渉し、ビットエラーの上昇を招いてしまう。さらに、上記の現象は波長依存性があり、WDM(Wavelength Division Multiplexing)伝送路として適用することは困難となる。一方、本発明の一実施形態に係るダブルコア光ファイバでは図8に示すように、ほぼフラットなスペクトル特性を有するため、WDM伝送路として好適である。
111 コア
112 コアの屈折率
121 第1クラッド
121 第1クラッドの屈折率
131 第2クラッド
132 第2クラッドの屈折率
141 第3クラッド
142 第3クラッドの屈折率
151 第4クラッド
152 第4クラッドの屈折率
175 曲率半径Rのときのコアの屈折率の最大値
223、225 第1クラッドの領域
224 領域223の屈折率
226 領域225の屈折率
227 第1クラッド
231 第2クラッド
232 第2クラッドの屈折率
241 第3クラッド
242 第3クラッドの屈折率
261 中空構造体
275 曲率半径Rのときのコアの屈折率の最大値

Claims (5)

  1. 第1のコアおよび第2のコアを備えるダブルコア光ファイバであって、
    前記ダブルコア光ファイバの軸中心に配置された、第1の屈折率を有する第1の材料と、
    前記第1の材料の外周に配置された、前記第1の屈折率よりも小さい第2の屈折率を有する第2の材料と、
    前記第2の材料の外周に配置された、前記第2の屈折率よりも小さい第3の屈折率を有する第3の材料と
    前記第3の材料の外周に配置された、前記第3の屈折率よりも大きい第5の屈折率を有する、前記ダブルコア光ファイバを被覆するための高分子樹脂とを備え、
    前記第2の材料は、その断面形状が異なる、第1の領域と第2の領域とを有し、前記第1の領域は、前記第2の材料の表面の一部を含む領域であって、前記第1の材料を含まない領域であり、前記第2の領域は、前記第2の材料の、前記第1の領域以外の領域であり、前記第2の領域は前記第2の屈折率を有し、前記第1の領域は前記第2の屈折率よりも小さく、かつ前記第3の屈折率よりも大きい第4の屈折率を有し、
    前記第1の材料が前記第1のコアであり、
    前記第1の材料と前記第2の材料とが前記第2のコアであり、
    前記第2の材料が前記第1のコアに対する第1のクラッドであり、
    前記第3の材料が前記第2のコアに対する第2のクラッドであり、
    前記ダブルコア光ファイバは、第1の波長帯の光信号を用いて前記第1のコアのみ選択的に励振した際に、伝搬モードが規定モードのみとなるシングルモード特性を有し、且つ該規定モードのモードフィールド径は、前記第1の波長帯でシングルモード伝送可能なシングルモード光ファイバのモードフィールド径と同じ値を有し、
    前記第2のコアの直径は、第2の波長帯の光信号の伝送路として用いられるグレーデッドインデックス型マルチモードファイバ、あるいはステップインデックス型マルチモードファイバのコア直径と同じ値を有し、
    前記第1の材料の直径d と前記第1の材料と前記第2の材料とを含む第2のコアの直径d との比d /d は、4.5≦d /d ≦62.5/7.0であり、
    前記第3の材料の外径d は、55μm≦d ≦125μmであり、
    前記第1のコアとなる前記第1の材料と、前記第1のクラッドとなる前記第2の材料の前記第2の領域との比屈折率差は、0.1〜0.5%であり、
    前記第2の材料の前記第2の領域と、前記第2の材料の前記第1の領域との比屈折率差は、0.2〜0.3%であり、
    前記第2の材料の前記第2の領域と、前記第2のクラッドとなる前記第3の材料との比屈折率差は、0.3〜0.9%であることを特徴とするダブルコア光ファイバ。
  2. 前記ダブルコア光ファイバの中心から前記第1の領域の断面形状における円弧曲線の頂点方向に対して、前記高分子樹脂表面に接着、あるいは前記高分子樹脂と一体成形させた、「コ」の字型の中空構造を備える構造体、または前記高分子樹脂の表面と当接する湾曲面を有する構造体であって、
    前記構造体により、一定の中心点を持つ円弧に沿うように前記ダブルコア光ファイバを曲げる際において、前記第1の領域が該中心点から外側に向くように、前記ダブルコア光ファイバの曲げ方向が制御されることを特徴とする請求項記載のダブルコア光ファイバ。
  3. 前記第1の材料はGe、P、Sn、B元素の少なくとも一つが添加された石英であり、
    前記第2の領域は純粋石英であり、
    前記第1の領域、および第3の材料はそれぞれ異なる量のF元素、またはB元素が添加された石英であることを特徴とする請求項1記載のダブルコア光ファイバ。
  4. 前記第1のコアの規定モードを励振しシングルモード伝送する光信号は、C−Band帯域(1530nm〜1560nm)、あるいはL−Band帯域(1570nm〜1610nm)の波長であり、さらに該規定モードのモードフィールド径は8.0μmから10.0μmであり、
    さらに、前記第2のコアを励振しマルチモード伝送する光信号は850nm帯域の波長であり、該第2のコアの直径が50μm、あるいは62.5μmであることを特徴とする請求項1記載のダブルコア光ファイバ。
  5. 前記第1のコアの規定モードを励振しシングルモード伝送する光信号は、1300nm帯域の波長であり、さらに該規定モードのモードフィールド径は8.0μmから10.0μmであり、
    さらに、前記第2のコアを励振しマルチモード伝送する光信号は850nm帯域の波長であり、該第2のコアの直径が50μm、あるいは62.5μmであることを特徴とする請求項1に記載のダブルコア光ファイバ。
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