JP4901233B2 - 監視システム、監視方法、及び、監視プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、監視システムに関するものである。
従来のカメラ設置型監視システムは、広域の状況を一度に取得するために、複数の監視カメラを上方に設置し、それぞれの監視カメラで撮影された画像は、画面分割して同時に表示したり切り替えて表示したりすることによって、異常が発生しているかどうか監視する方法が一般的である。このような固定カメラによる監視技術でも、パンやチルト等の設定を変更等することにより、各監視カメラでの撮影範囲を広げる技術や、複数設置した固定カメラで特定の人物を追跡する技術もある。
しかし、固定カメラでは、パンやチルト等の設定を変更しても、例えば床面から上方を向いたアングル等、撮影不可のアングルもある。このような場所が無い様に、多数のカメラを上方下方いたる場所に設置する方法が考えられるが、設置場所によってはプライバシーに関する問題が発生する可能性がある。また、カメラから得られる情報が多すぎるため管理が困難であり、さらに、設置及び配線、維持に非常な手間とコストがかかるなど、実用には様々な困難が伴う。
このような、従来の固定カメラのパンやチルト、ズームでは見ることのできない位置にある被写体や、障害物に隠れた被写体を撮影する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の記述は、移動撮影装置が、リファレンスとなる画像と、撮影した画像とを比較することにより、所定の画像が撮影されているか否か判定し、画像が撮影されていないと判定された場合に、被写体の位置を中心とする所定範囲内を移動して再度撮影を行なうことが記載されている。
特開2004-297675号公報
特許文献1に記載の技術は、単に、定められた被写体を撮影するために、所定範囲内で移動するものである。従って、被写体から離れた距離にある移動撮影装置を、撮影可能な距離まで接近させることは考慮されていない。
また、移動撮影装置を、監視者等がリモートコントロールにより操作する場合もある。この場合、監視者は、移動撮影装置からの画像等を基準として、右折や左折、直進等を指示する。この場合、監視者は、リモートコントロールの指示を入力するための入力装置につきっきりで、常時、右折や左折、直進等の指示を行なう必要がある。また、リモートコントロールにより制御する場合、遅延が生じ、スムーズな移動が行なえない場合もある。
また、監視の対象となる場所の床面にRFID(Radio Frequency Identification System)やマーカ等を設置し、それらによる情報に従い、移動撮影装置の位置の確認や、移動制御を行う技術もある。この場合、監視対象場所に、RFIDやマーカ等を設置する必要があり、これらの設置、管理コスト等がかかる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、監視者等が常時操作することなく、また、監視対象場所にRFIDやマーカ等を設置することなく、移動撮影装置を目的地に到達させる技術を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、移動撮影装置が、入力された経路に従い目的地に到達することを特徴とする。
また、本発明は、 監視対象場所を移動する移動手段を有する移動監視装置と、該移動監視装置と通信ネットワークを介して接続された監視装置とを有する監視システムであって、前記監視対象場所には、固定カメラが設置され、前記固定カメラは、撮影した画像を前記監視装置に送信する固定カメラ画像送信手段、を有し、前記監視装置は、前記監視対象場所の地図情報を記憶する監視地図情報記憶手段と、前記監視地図情報記憶手段から読み出した地図情報を表示する表示手段と、入力手段と、前記入力手段により入力された前記移動監視装置の経路を、前記移動監視装置に送信する移動経路送信手段と、前記監視対象場所の、異常の発生していない状態での前記固定カメラによる撮影画像を記憶する固定カメラ画像記憶手段と、前記固定カメラから送信された画像を受信する固定カメラ画像受信手段と、前記固定カメラ画像記憶手段から、前記異常の発生していない状態での前記固定カメラによる撮影画像を読み出し、該読み出した画像と、前記受信した画像とに差分があるか否かにより、異常が発生したか否か判定する異常検出手段と、前記差分の位置から、前記異常の発生した位置を算出する異常発生位置算出手段と、を有し、前記表示手段は、前記地図情報と、前記算出された異常発生位置とを表示し、前記移動監視装置は、前記監視対象場所の地図情報を記憶する移動監視地図情報記憶手段と、前記移動手段の速度、進行方位のうち少なくとも一方を定める設定値を記憶する設定値記憶手段と、前記設定値記憶手段から読み出した設定値に従い、前記移動手段を制御する移動制御手段と、前記移動監視地図情報記憶手段から読み出した地図情報から、現在位置を算出する現在位置算出手段と、前記送信された経路を受信する経路受信手段と、前記算出した現在位置と、前記受信した経路とから、前記設定値の値を算出し、前記設定値記憶手段に格納する移動処理手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、自身の現在位置を算出する移動監視装置が、入力された経路に従って移動し、目的地に到達することが可能となる。これにより、1度、移動する経路を入力するだけで、移動監視装置が所望の経路を移動することが可能となる。これにより、監視者等が、常時、移動撮影装置を操作する必要が無くなる。また、監視対象場所にRFIDやマーカ等を設置する必要がない。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態は、入力された経路に従い、移動装置が移動するものである。以下では、本実施形態のシステムを、監視システムに適用する場合の例を説明する。
図1は、本実施形態のシステム構成を示す図である。図1において、本実施形態では、企業の建物内等の監視対象場所1と、その監視対象場所1を監視する監視センタ2とがある。監視対象場所1には、複数の固定カメラ11、中継器12、移動監視カメラ装置13等がある。監視センタ2には、中継器15、監視装置16等がある。この監視システムは、例えば、企業等において、就業時間が終わり、社員等の全てが監視対象場所1から居なくなった時から、翌日の就業時間が開始し、何れかの社員等が出社するまで等の、無人状態での異常発生を監視するためのものである。
固定カメラ11は、監視対象場所1の任意の位置に設置される。各固定カメラ11は、画像を撮影するカメラと、そのカメラにより撮影したデータを中継器12を介して監視装置16に送信する通信装置(図示略)等を有する。なお、固定カメラ11により撮影する画像は、静止画でもよく、動画でもよいが、ここでは、動画を撮影するものとする。このような固定カメラ11は、従来技術の監視カメラと同じである。
移動監視カメラ装置13は、移動装置131、センサ132、照明133、カメラ134、伸縮ポール135、制御装置136等を有する。移動装置131は、移動監視カメラ装置13全体を移動させるためのものであり、車輪、駆動装置等を有する。センサ132は、例えばレーザー式変位センサ等であり、移動監視カメラ装置13から対象物までの距離を測定する。このセンサ132は、例えば、センサヘッドごと所定角度回転することにより、センサ132の正面だけでなく、その左右方向にある対象物までの距離をも測定することが可能である。照明133は、明度調整機能等を有する。カメラ134は、パン、チルト、ズーム機能等を有する。なお、カメラ134により撮影する画像は、静止画でもよく、動画でもよいが、ここでは、動画を撮影するものとする。伸縮ポール135は、所定範囲内で伸縮可能である。制御装置136は、移動装置131、センサ132、照明133、カメラ134、伸縮ポール135等の各々を制御する。制御装置136は、監視対象場所1内の所定経路を巡回し、巡回経路上の所定位置で、カメラ134又はセンサ132により情報を取得し、監視装置16に送信する。ここでは、巡回経路上では、センサ132により取得した情報を送信するものとする。さらに、制御装置136は、監視装置16からの経路、目的地、撮影条件等を受信すると、その経路に従い移動するように制御する。制御装置136は、受信した撮影条件で撮影するように制御する。この制御装置136の詳細は後述する。
なお、移動装置131、センサ132、照明133、カメラ134、伸縮ポール135等は、従来あるものと同じである。
固定カメラ11、移動監視カメラ装置13は、例えば、無線LAN(Local Area Network)、ブルートゥース、有線等により、中継器12と接続される。
中継器12、中継器15は、通信ネットワーク14を介して接続されている。通信ネットワーク14は、例えば、インターネット、公衆網、専用線等である。
監視装置16は、固定カメラ11、移動監視カメラ装置13から送信された画像を受信して表示等する。また、監視装置16は、固定カメラ11、移動監視カメラ装置13から送信された情報から異常を検出すると、その異常発生位置を算出し、ディスプレイ等の出力装置に、算出した異常発生位置と、監視対象場所1の地図とを表示する。監視装置16は、入力装置を用いて入力された経路、撮影する条件等を装置13に送信する。この監視装置16の詳細については後述する。
監視装置16は、例えば、無線LAN、ブルートゥース、有線等により、中継器105と接続されている。
なお、固定カメラ11、中継器12、移動監視カメラ装置13、中継器15、監視装置16等の数は、図1に示すものに限られるわけではなく、これらの数は任意でよい。
次に、制御装置136の詳細を、図2を参照して説明する。
図2において、制御装置136は、例えば情報処理装置である。制御装置136は、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、記憶装置203、移動装置インタフェース204、センサインタフェース205、撮影機器インタフェース206、照明機器インタフェース207、通信インタフェース208等を有する。これらの各部は、バスを介して接続されている。
記憶装置203は、例えば、CD-R(Compact Disc-Recordable)やDVD-RAM(Digital Versatile Disk-Random Access Memory)等の記憶メディア及び当該記憶メディアの駆動装置、HDD(Hard Disk Drive)等である。記憶装置203は、地図情報記憶部221、センサ測定値記憶部222、現在位置記憶部223、巡回経路記憶部224、巡回測定位置記憶部225、移動経路記憶部226、回避経路記憶部227、移動パラメータ記憶部228、撮影パラメータ記憶部229、照明パラメータ記憶部230、画像記憶部231、制御プログラム241等を有する。
地図情報記憶部221は、監視対象場所1の地図情報を有する。センサ測定値記憶部222は、センサ132から入力された測定値を有する。現在位置記憶部223は、後述する動作により算出される、移動監視カメラ装置13の現在位置を有する。巡回経路記憶部224は、所定のタイミングで、移動監視カメラ装置13が監視対象場所1を巡回する経路を有する。以下、移動監視カメラ装置13が巡回する経路を巡回経路という。巡回測定位置記憶部225は、巡回経路上において、センサ132で撮影する位置を有する。移動経路記憶部226は、監視装置16から送信された経路を有する。以下、監視装置16から送信された経路を移動経路という。回避経路記憶部227は、監視装置16から送信された移動経路上に検出された障害物を回避する経路を有する。以下、移動経路上に検出された障害物を回避する経路を回避経路という。移動パラメータ記憶部228は、移動装置131の動作を決定するためのパラメータを有する。撮影パラメータ記憶部229は、監視装置16から送信された、撮影する条件であるパラメータを有する。照明パラメータ記憶部230は、撮影時の照明133の条件であるパラメータを有する。画像記憶部231は、撮影された画像データ等を有する。制御プログラム241は、後述する機能を実現するためのプログラムである。
CPU201は、センサ測定値取得部211、現在位置算出部212、移動装置制御部213、撮影機器制御部214、照明制御部215、詳細初期位置処理部216、巡回処理部217、移動処理部218、撮影処理部219等を有する。これらの各部は、記憶装置203から読み出した制御プログラム241をメモリ202にロードして、CPU201が実行することにより実現する。
センサ測定値取得部211は、センサ132から入力される測定値を取得し、センサ測定値記憶部222に格納する。現在位置算出部212は、取得したセンサ132からの測定値と、地図情報記憶部221内の地図情報との差分から、移動監視カメラ装置13の現在位置を算出し、現在位置記憶部223に格納する。移動装置制御部213は、移動パラメータ記憶部228内のパラメータに従い移動装置131を制御する。撮影機器制御部214は、撮影パラメータ記憶部229内のパラメータに従い、カメラ134、伸縮ポール135を制御し、撮影された画像データ等を画像記憶部231に格納する。照明制御部215は、照明パラメータ記憶部230内のパラメータに従い、照明133を制御する。詳細初期位置処理部216は、初期状態で、移動監視カメラ装置13の初期位置を算出するように制御する。以下、初期状態で算出する移動監視カメラ装置13の初期位置を詳細初期位置という。巡回処理部217は、所定のタイミングで、監視対象場所1内を巡回するように制御し、その巡回経路の所定位置で、センサ132により測定するように制御する。移動処理部218は、監視装置16からの移動経路を受信すると、移動経路記憶部226に格納し、さらに、受信した経路に沿って移動するように算出したパラメータを移動パラメータ記憶部228に格納する。また、移動処理部218は、移動経路上の障害物を検出すると、検出した障害物を避ける回避経路を探索して回避経路記憶部227に格納し、その回避経路に沿って移動するように算出したパラメータを移動パラメータ記憶部228に格納する。撮影処理部219は、監視装置16からのパラメータ等の撮影条件情報を受信すると、その情報を撮影パラメータ記憶部229、照明パラメータ記憶部230に格納し、画像記憶部231から読み出した画像データ等を監視装置16に送信する。
移動装置インタフェース204は、移動装置131と接続する。センサインタフェース205は、センサ132と接続する。撮影機器インタフェース206は、カメラ134、伸縮ポール135と接続する。照明機器インタフェース207は、照明133と接続する。通信インタフェース208は中継器12と接続する。
なお、図2では図示しないが、制御装置136は、ディスプレイ、スピーカ等の出力装置、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタン等の入力装置を有していても良い。
次に、本実施形態で用いる地図情報について、図3を参照して説明する。
本実施形態では、地図情報は、予め、監視対象場所1に誰も居ない状態で、移動監視カメラ装置13のセンサ132を用いて監視対象場所1全体を測定しておき、この測定値により得られた地図を地図情報とする。従って、地図情報は、センサ132で対象物があると判定される領域にあるものを基準としている。図3は、以下の説明で用いる、監視対象場所1の地図の一例である。図3において、太線は、センサ132により測定された対象物の輪郭を示す。本実施形態では、地図情報は、XY座標で表されるものとする。従って、例えば、対象物301は、点302及び点303のXY座標で示される。
次に、記憶装置203内の情報の一例を説明する。
地図情報記憶部221は、上述の図3に一例を示すような地図情報を記憶する。本実施形態では、地図情報記憶部221内には、上述の図3に一例を示すような地図情報の画像情報と、その画像の各位置におけるXY座標とが記憶されるものとする。
センサ測定値記憶部222には、移動監視カメラ装置13上等の任意の点を中心として、中心から対象物までの距離が複数格納されている。この各距離は、例えば、同一の位置において、センサ132のセンサヘッド(図示略)を例えば0度、5度、10度というように、異なる角度に回転させた場合の各距離である。
現在位置記憶部223には、移動監視カメラ装置13の現在位置を示すXY座標が記憶されている。なお、ここでは説明しないが、現在位置として、移動監視カメラ装置13の方向を含めても良い。この方向とは、例えば、東西南北や監視対象場所1の任意の点等を基準とした方向等である。
本実施形態では、巡回経路、移動経路、回避経路は、上述の図3に一例を示すような地図情報のXY座標を、2つ以上指定することで示すものとする。従って、巡回経路、移動経路、回避経路の各々は、2つ以上のXY座標を有する。以下、これらの経路のXY座標をノードという。ここで例示する巡回経路、移動経路、回避経路の各々は、具体的なXY座標のみが異なり、その項目は同じであることから、1つの図面を例にして説明する。
巡回経路記憶部224、移動経路記憶部226、回避経路記憶部227内に記憶されているテーブルの一例を図4に示す。
図4において、巡回経路記憶部224、移動経路記憶部226、回避経路記憶部227内のテーブルの各々は、順番401、位置402等を含む。順番401、位置402等は互いに対応付けられている。順番401は、移動監視カメラ装置13が到達するノードの順番である。位置402は、対応する順番401の順で移動監視カメラ装置13が到達するノードの位置である。ここでは、この位置402はXY座標で示す。
巡回測定位置記憶部225内のテーブルの一例を図5に示す。
図5において、巡回測定位置記憶部225内のテーブルは、順番501、位置502等を有する。順番501、位置502等は互いに対応付けられている。順番501は、巡回経路記憶部224内の巡回経路上において、センサ132により測定値を得る順番である。位置502は、対応する順番で測定する位置である。ここでは、この位置502はXY座標で示されるものとする。
移動パラメータ記憶部228内のテーブルの一例を図6に示す。
図6において、移動パラメータ記憶部228内のテーブルは、項目601、設定値602等を含む。項目601、設定値602等は互いに対応付けられている。項目601は、移動装置131を移動させるための項目である。項目601「速度」は、移動装置131の速度である。項目601「方向」は、移動装置131の進行方位である。この回転方向は、例えば、現在移動同地131の現在向いている方向を中心とした方向の変化値でもよく、また、東西南北や監視対象場所1上の任意の点等を基準とする絶対値でもよい。設定値602は、対応する項目601に示される項目の値である。ここでは、移動監視カメラ装置13を停止させたい場合、項目601「速度」に対応する設定値602に「0」を格納し、移動監視カメラ装置13を移動させたい場合、項目601「速度」に対応する設定値602に、「0」以上の任意の速度を格納するものとする。
撮影パラメータ記憶部229内のテーブルの一例を図7に示す。
図7において、撮影パラメータ記憶部229内のテーブルは、項目701、設定値702等を含む。項目701、設定値702等は互いに対応付けられている。項目701は、カメラ134により撮影するときの条件を示す項目である。項目701「ON/OFF」は、カメラ134により撮影を行なうか否かを示す。図7の例では、項目701「ON/OFF」に対応する設定値702「ON」は、カメラ134により撮影を行なうことを示す。また、項目701「ON/OFF」に対応する設定値702「OFF」は、カメラ134により撮影を行なわないことを示す。項目701「高さ」は、伸縮ポール135の高さである。この高さは、例えば、現在の伸縮ポール135を中心とした高さの変化値でもよく、また、伸縮ポール135の高さの絶対値でもよい。項目701「パン」は、カメラ134の左右方向の回転角度である。この回転角度は、例えば、カメラ134の現在の角度を基準とする変化値でもよく、また、カメラ134の正面等を基準とする絶対値でもよい。項目701「チルト」は、カメラ134の上下方向の回転角度である。この回転角度は、例えば、カメラ134の現在の角度を基準とする変化値でもよく、また、カメラ134の水平等を基準とする絶対値でもよい。設定値702は、対応する項目701に示される項目の値である。
照明パラメータ記憶部230内のテーブルの一例を図8に示す。
図8において、照明パラメータ記憶部230内のテーブルは、項目801、設定値802等を含む。項目801、設定値802等は互いに対応付けられている。項目801は、照明133により照らす条件を示す項目である。項目801「ON/OFF」は、照明133により照らすか否かを示す。図8の例では、項目801「ON/OFF」に対応する設定値802「ON」は、照明133により照らすことを示す。また、項目801「ON/OFF」に対応する設定値802「OFF」は、照明133により照らさないことを示す。項目801「明度」は、照明133の明度である。ここでは、照明133はカメラ134に固定等されているものとする。従って、カメラ134の高さ、回転角度が変化する場合、その変化に応じて照明133の高さ、回転角度が変化する。なお、照明133がカメラ134に固定等されていない場合、この撮影パラメータ記憶部229内のテーブルの項目801に、上述の撮影パラメータ記憶部229の「パン」、「チルト」等のような項目を含めて制御するとよい。設定値802は、対応する項目801に示される項目の値である。
次に、画像記憶部231について説明する。画像記憶部231は、カメラ134により撮影された画像データを含む。
なお、ここでは、地図情報記憶部221、巡回経路記憶部224、巡回測定位置記憶部225内の情報は、予め格納されているものとするが、通信インタフェース208、又は、図示しない入力装置等から入力された情報に従い、変更等されてもよい。また、センサ測定値記憶部222、現在位置記憶部223、移動経路記憶部226、回避経路記憶部227、移動パラメータ記憶部228、撮影パラメータ記憶部229、照明パラメータ記憶部230、画像記憶部231内の情報は、後述する動作により逐次更新される。
次に、監視装置16の詳細を、図9を参照して説明する。
図9において、監視装置16は、例えば情報処理装置である。監視装置16は、CPU901、メモリ902、記憶装置903、入力装置904、出力装置905、通信インタフェース906等を有する。これらの各部は、バスを介して接続されている。
記憶装置903は、例えば、CD-RやDVD-RAM等の記憶メディア及び当該記憶メディアの駆動装置、HDD等である。記憶装置903は、地図情報記憶部921、固定カメラ情報記憶部922、固定カメラ画像記憶部923、センサ測定値記憶部924、移動カメラ位置記憶部925、異常発生位置記憶部926、経路記憶部927、撮影パラメータ記憶部928、照明パラメータ記憶部929、移動カメラ画像記憶部930、制御プログラム941等を有する。
地図情報記憶部921は、監視対象場所1の地図情報を記憶している。この地図情報は、上述の地図情報記憶部221内の情報と同じである。固定カメラ情報記憶部922は、各固定カメラ11の設置位置、撮影領域等を有する。固定カメラ画像記憶部923は、固定カメラ11から送信される画像を有する。センサ測定値記憶部924は、移動監視カメラ装置13から送信された、センサ132によるセンサ測定値を有する。移動カメラ位置記憶部925は、移動監視カメラ装置13の位置を有する。異常発生位置記憶部926は、固定カメラ11からの画像、又は、移動監視カメラ装置13からのセンサ測定値から取得した、監視対象場所1における異常発生個所の位置を有する。経路記憶部927は、移動経路である。撮影パラメータ記憶部928は、移動監視カメラ装置13に送信する、撮影する条件であるパラメータを有する。照明パラメータ記憶部929は、撮影時の照明133の条件であるパラメータを有する。移動カメラ画像記憶部930は、移動監視カメラ装置13から送信された画像データを有する。制御プログラム941は、後述する機能を実現するプログラムである。
CPU901は、記憶装置903から読み出し、メモリ902にロードした制御プログラム941を実行することにより、固定カメラ画像データ受付部911、初期位置受付部912、位置受付部913、センサ測定値受付部914、画像異常検出部915、センサ異常検出部916、移動経路受付部917、撮影指示受付部918、移動カメラ画像データ受付部919等を実現する。
固定カメラ画像データ受付部911は、固定カメラ11から送信される画像データを受信すると、その画像データを固定カメラ画像記憶部923に格納する。さらに、固定カメラ画像データ受付部911は、固定カメラ画像記憶部923から読み出した画像データを、出力装置905に出力する。初期位置受付部912は、移動監視カメラ装置13を設置等した時に、その移動監視カメラ装置13の初期位置の入力を受け付ける。位置受付部913は、移動監視カメラ装置13から送信される移動監視カメラ装置13の位置情報を受信すると、その位置情報を移動カメラ位置記憶部925に格納する。センサ測定値受付部914は、移動監視カメラ装置13から送信されたセンサ測定値を受信すると、そのセンサ測定値をセンサ測定値記憶部924に格納する。画像異常検出部915は、固定カメラ画像記憶部923から読み出した、異なる撮影日時の画像データの差分から、監視対象場所1に異常が発生しているか否か判定し、異常が発生している場合、その異常の発生位置を算出する。本実施形態では、予め、各固定カメラ11により、異常の発生していない日時に撮影された画像データを固定カメラ画像記憶部923に格納しておき、同一の固定カメラ11により撮影された異常の発生していない状態で撮影された画像データと、撮影日時が最新の画像データとを比較して異常を検出するものとする。センサ異常検出部916は、センサ測定値記憶部924から読み出したセンサ測定値と、地図情報記憶部921から読み出した地図情報との差分から、監視対象場所1に異常が発生しているか否か判定し、異常が発生している場合、その異常の発生位置を算出する。移動経路受付部917は、地図情報記憶部921から読み出した地図情報を出力装置に出力し、経路が入力されると、入力された経路と地図情報とから、コストが最小となる経路を探索し、探索した経路を経路記憶部927に格納すると共に、移動監視カメラ装置13に送信する。撮影指示受付部918は、撮影の指示を受付、撮影条件等が入力されると、その条件情報を移動監視カメラ装置13に送信する。移動カメラ画像データ受付部919は、移動監視カメラ装置13から送信された画像データを受信し、移動カメラ画像記憶部930に格納する。さらに、移動カメラ画像データ受付部919は、移動カメラ画像記憶部930から読み出した画像データを、出力装置905に出力する。
入力装置904は、例えば、キーボード、マウス、スキャナ、マイク等である。出力装置905は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタ等である。監視装置16は、通信インタフェース906を介して中継器15と接続する。
次に、記憶装置903内の情報の一例を説明する。
地図情報記憶部921内に記憶されている情報、上述の地図情報記憶部221と同じであるので省略する。
固定カメラ情報記憶部922内のテーブルの一例を図10に示す。
図10において、固定カメラ情報記憶部922内のテーブルは、固定カメラ1001、設置位置1002、撮影領域1003等を含む。固定カメラ1001、設置位置1002、撮影領域1003等は互いに対応付けられている。固定カメラ1001は、固定カメラ11の識別情報等である。設置位置1002は、対応する固定カメラ1001の位置である。図10の例では、設置位置1002は、XY座標である。撮影領域1003は、対応する固定カメラ1001で撮影可能な領域である。図10の例では、撮影領域1003は、矩形領域の対角のXY座標で示している。
固定カメラ画像記憶部923は、固定カメラ11により撮影された画像データ等を記憶する。この画像データは、その画像データを撮影した固定カメラ11の識別情報、画像データを撮影した日時等を含む。この日時は、固定カメラ11から画像データと共に送信されたものでもよく、また、監視装置16が固定カメラ11からの画像データを受信したときに、内部時計等から取得した受信日時でもよい。
なお、本実施形態では、固定カメラ画像記憶部923には、異常が発生していない日時での、各固定カメラ11により撮影された画像データが含まれているものとする。この画像データは、例えば、上述の地図情報と同様に、予め、監視対象場所1に誰も居ない状態で、各固定カメラ11により撮影されたものである。ここでは、この異常が発生していない日時の画像データ等には、フラグ(図示略)が付与されているものとして説明する。
センサ測定値記憶部924内のテーブルの一例を、図11に示す。
図11において、センサ測定値記憶部924は、位置1101、測定日時1102、測定値1103等を有する。位置1101、測定日時1102、測定値1103等は互いに対応付けられている。位置1101は、センサ132により測定した位置である。この位置1101は、予め定められた巡回経路上において測定する順番でもよく、また、測定する位置のXY座標でもよい。図11の例では、測定する位置のXY座標を示す。測定日時1102は、対応する位置1101にて測定した日時である。この日時は、移動監視カメラ装置13から送信されるセンサ測定値と共に送信された日時情報でもよく、また、監視装置16がセンサ測定値を受信したときに内部時計等から取得した受信日時でもよい。測定値1103は、対応する位置1101にて、対応する測定日時1102に測定した測定値そのものである。
移動カメラ位置記憶部925内の情報について説明する。移動カメラ位置記憶部925は、現在位置情報を記憶する。この現在位置情報は、移動監視カメラ装置13の現在位置を示すXY座標と、その現在位置を算出した日時とを含む。この日時は、移動監視カメラ装置13から送信される現在位置と共に送信された日時情報でもよく、また、監視装置16が現在位置を受信したときに内部時計等から取得した受信日時でもよい。
異常発生位置記憶部926内の情報について説明する。異常発生位置記憶部926は、後述する動作により算出される、異常発生位置を示す情報を記憶している。ここでは、この異常発生位置は、1つのXY座標により示されるものとする。また、異常発生位置が複数である場合は、各異常発生位置のXY座標が格納される。
なお、1つの異常発生位置は、1つのXY座標により示されるものに限られるわけではなく、例えば、複数のXY座標、又は、1つのXY座標及び所定距離で示される領域等で示しても良い。
経路記憶部927内の情報について説明する。経路記憶部927は、経路を示す2つ以上のXY座標を記憶している。この一例は、上述の図4に一例を示す巡回経路記憶部224、移動経路記憶部226、回避経路記憶部227等と同じであるので省略する。
次に、移動カメラ画像記憶部930内の情報について説明する。移動カメラ画像記憶部930は、カメラ134により撮影され、移動監視カメラ装置13に送信された画像データを含む。この画像データは、その画像データを撮影した日時等を記憶している。この日時は、カメラ134から画像データと共に送信されたものでもよく、また、監視装置16がカメラ134からの画像データを受信したときに、内部時計等から取得した受信日時でもよい。
なお、地図情報記憶部921、固定カメラ情報記憶部922内の情報は、予め格納されているものとするが、入力装置904、又は、通信インタフェース906を介して入力された情報に従い、更新等されてもよい。また、固定カメラ画像記憶部923、センサ測定値記憶部924、移動カメラ位置記憶部925、異常発生位置記憶部926、経路記憶部927、撮影パラメータ記憶部928、照明パラメータ記憶部929、移動カメラ画像記憶部930内の情報は、後述する動作により格納され、更新される。
次に、動作例を説明する。
まず、移動監視カメラ装置13の詳細初期位置を設定する動作例を説明する。
ここで説明する動作は、本実施形態の監視システムを導入する際に、初期設定として行なう動作である。まず、監視対象場所1に、固定カメラ11を設置し、さらに、監視対象場所1の任意の位置に、移動監視カメラ装置13を置く。この後、後述する動作例により、監視者は、監視対象場所1の位置を指定して移動監視カメラ装置13の置かれた大体の場所を指示し、移動監視カメラ装置13は、センサ132による測定値と、指定された場所近傍の地図情報とを比較することにより、より正確な初期位置を算出する。以下では、図12を参照して、監視装置16の動作例を説明し、図14を参照して、移動監視カメラ装置13の動作例を説明する。
まず、監視装置16の動作例を説明する。図12において、まず、初期位置受付部912は、移動監視カメラ装置13の初期位置近傍の入力を受け付ける(S1201)。そのために、初期位置受付部912等は、図13の画面1301に一例を示すような画面を、監視対象場所1の地図をディスプレイ等の出力装置905に表示等する。この画面1301は、記憶装置903から地図情報記憶部921を読み出し、所定のフォーマットに従い表示したものである。画面1301に一例を示す画面は、本実施形態の監視システムを用いて、監視者が監視するためのインタフェースとなる。画面1301は、サブ画面1311、監視操作ボタン1312、サブ画面1321、サブ画面1331等を有する。サブ画面1311は、監視対象場所1の地図を表示する領域である。この地図には、移動監視カメラ装置13、固定カメラ11等が位置付けられて表示される。監視操作ボタン1312は、固定カメラ11、移動監視カメラ装置13等の操作指示を入力するための複数のボタンである。サブ画面1321は、表示領域1322、移動カメラ操作ボタン1323等を有する。表示領域1322は、移動監視カメラ装置13の撮影した画像を表示する領域である。移動カメラ操作ボタン1322は、照明133、カメラ134、伸縮ポール135のパラメータを設定するための複数のボタン等である。サブ画面1331は、画像出力領域1332、ボタン1333等を有する。各画像出力領域1332は、1つの固定カメラ11の撮影した画像を出力するための領域である。ボタン1333は、各画像出力領域1332に出力する画像を切替えるためのものである。
監視者は、入力装置904を用いて、サブ画面1311に表示された地図上における、移動監視カメラ装置13を置いた位置近傍を指定する。図13の例では、記号1302の位置が指定されたものとする。初期位置受付部912は、入力装置904により入力された位置のXY座標を、移動監視カメラ装置13の初期位置近傍とする。
図12において、初期位置受付部912は、S1201の処理で受け付けた初期位置近傍を含む初期位置算出要求を、移動監視カメラ装置13に送信する(S1202)。そのために、例えば、上述の動作例により入力されたXY座標を含む初期位置算出要求を、移動監視カメラ装置13に送信する。
後述する動作例により、移動監視カメラ装置13は、送信された初期位置近傍と、センサ132による測定値とを比較することにより、より正確な初期位置を算出する。移動監視カメラ装置13は、算出した初期位置を監視装置16に送信する。
初期位置受付部912は、移動監視カメラ装置13から送信された初期位置を受信すると(S1203)、その初期位置を移動カメラ位置記憶部925に格納し(S1204)、監視対象場所1の地図にその初期位置を重畳した情報を、ディスプレイ等の出力装置905に出力する(S1205)。
次に、移動監視カメラ装置13の動作例を説明する。図14において、移動監視カメラ装置13の、制御装置136の詳細初期位置処理部216は、監視装置16からの初期位置近傍を含む初期位置算出要求を受信すると(S1401)、センサ132による測定値を取得する(S1402)。そのために、例えば、詳細初期位置処理部216は、センサ測定値取得部211に、センサ132による測定値の取得を指示する。センサ測定値取得部211は、センサ132に、センサ132の左右方向に対し所定範囲内にある対象物までの距離を測定させ、その測定値をセンサ測定値記憶部222に格納する。
詳細初期位置処理部216は、S1401で受信した初期位置算出要求に含まれる初期位置近傍の地図情報を読み出す(S1403)。そのために、例えば、詳細初期位置処理部216は、記憶装置203の地図情報記憶部221から、初期位置算出要求に含まれる初期位置近傍のXY座標を中心とする、所定範囲内の地図情報を読み出す。
次に、詳細初期位置処理部216は、現在位置算出部212に、現在位置の算出を指示する。現在位置算出部212は、その指示に従い、S1403で読み出した地図情報を比較対照の地図情報として、その比較対照の地図情報と、S1402で取得したセンサ測定値との差分から移動監視カメラ装置13の現在位置を算出し、現在位置記憶部223に格納する(S1404)。
ここで、現在位置算出部212が、センサ132による測定値と、比較対照の地図情報とから現在位置を算出するための具体例は特に限定するものではないが、ここでは、従来技術の画像処理により、比較対照の地図情報内の各部分と、センサ132による測定値から得られる画像との差分が最小となる点を移動監視カメラ装置13の現在位置とする。この動作例を、図15を参照して説明する。図15(a)の地図1501は比較対照の地図情報の例である。図15(b)の画像1511は、センサ132により得られる測定値から得られる画像の例である。なお、図15(b)の線1512は、センサ132により測定された対象物の輪郭を示す。図15(b)の点1513は、移動監視カメラ装置13の位置を算出する基準となる点を示す。現在位置算出部212は、画像1511を90度ずつ回転した各々の画像と、地図1501の各部分の画像との差分を算出し、この差分が最小となるときの位置1513のXY座標を、移動監視カメラ装置13の位置とする。
図14に戻り、詳細初期位置処理部216は、現在位置算出部212により移動監視カメラ装置13の初期位置が算出されると、現在位置記憶部223から現在位置情報を読み出し、監視装置16に送信する(S1405)。
次に、監視装置16が、監視対象場所1の異常を検出する動作例を説明する。
監視装置16が監視対象場所1の異常を検出するための技術として、ここでは、固定カメラ11から送信された画像の差分から検出する場合の例と、センサ132による測定値の差分から検出する場合の例とを説明する。なお、異常を検出する例はこれに限られるわけではなく、例えば、移動監視カメラ装置13のカメラ134により撮影した画像から異常を検出してもよい。この場合の動作例は、以下で説明する固定カメラ11から送信された画像の場合と同じであるので説明は省略する。
まず、固定カメラ11から送信された画像の差分から、監視対象場所1の異常を検出する監視装置16の動作例を、図16を参照して説明する。
上述のように、固定カメラ11は、撮影した画像データを監視装置16に送信する。固定カメラ11は、例えば、1秒につき30フレーム等、随時、撮影した画像データを監視装置16に送信する。このとき、固定カメラ11は送信するデータに自身の識別情報等を付与して、中継器12、通信ネットワーク14を介して監視装置16に送信する。固定カメラ11からの画像データ等を受信すると、監視装置16の固定カメラ画像データ受付部911は、受信したデータを固定カメラ画像記憶部923に格納する。このとき、固定カメラ画像データ受付部911は、受信したデータに撮影日時が含まれていない場合、そのデータ受信日時を内部時計等から取得して、取得した日時を付与して固定カメラ画像記憶部923に格納する。固定カメラ画像データ受付部911は、固定カメラ画像記憶部923から読み出した画像データを、図13に一例を示すサブ画面1331の表示領域1332に表示等している。
監視装置16の画像異常検出部915は、固定カメラ11からのデータを受信し、固定カメラ画像記憶部923が更新される度に起動し、図16に一例を示す動作を行なう。まず、画像異常検出部915は、各固定カメラ11により撮影された最新の画像データと、異常の発生していない日時に同じ固定カメラ11により撮影された画像データとを読み出す(S1601)。そのために、例えば、画像異常検出部915は、固定カメラ画像記憶部923から、最新の撮影日時を含む画像データのフレームと、その画像データと同じ識別情報を含み、かつ、異常が発生していない日時に撮影されたことを示すフラグの付与されている画像データのフレームとを読み出す。
画像異常検出部915は、S1601で読み出した2つの画像データの差分を取得する(S1602)。この差分は、例えば、S1601で読み出した2つのフレーム画像の各々を2値化して、同一位置の画素の差を算出することにより取得した差分画像である。この差分画像を得る動作例は、従来技術の画像処理と同じである。
画像異常検出部915は、S1602で算出した差分が、所定の閾値以上であるか否か判定する(S1603)。この閾値は、例えば、2値化した差分画像の画素数であり、入力装置904又は通信インタフェース906から入力された情報に従い任意に設定可能である。
S1603の判定の結果、差分が閾値以上である場合、画像異常検出部915は、異常が発生していると判定し、異常発生個所の位置を算出する(S1604)。異常発生個所を算出するための技術は特に限定するものではないが、ここでは、従来技術の三角測量により位置を算出するものとする。
ここで、従来技術の三角測量により、異常発生個所の位置を算出する動作例を、図17を参照して説明する。図17では、上述のS1601の処理で、識別番号「aaa」の固定カメラ11の、異常が発生していない日時に撮影されたことを示すフラグの付与されているフレーム画像と、最新の撮影日時「2006.1.26 01:10」の画像データのフレーム画像とを読み出し、これらのフレーム画像を比較する場合の例を説明する。
図17(a)において、画像1701は、異常が発生していない日時に撮影されたことを示すフラグの付与されているフレーム画像の一例である。図17(b)において、画像1711は、最新日時「2006.1.26 01:10」に撮影されたフレーム画像の一例である。画像異常検出部915は、従来技術と同じ動作により、画像1701と画像1711との差分画像を演算する。差分画像の一例を、図17(c)の差分画像1721に示す。差分画像1721において、画像1722は、画像1701と画像1711との差により残った画素部分である。画像異常検出部915は、差分画像1721のうち、画像1722のような差分の大きい領域の画素位置等から、監視対象場所1内における2次元の位置のうち一方を算出する。差分の大きい領域であるか否か判定するためには、画像異常検出部915は、例えば、所定領域内の差分画素数が閾値以上であるか否かにより判定する。
さらに、画像異常検出部915は、算出した位置を含む画像を撮影する他の固定カメラ11を選択する。そのために、画像異常検出部915は、記憶装置903の固定カメラ情報記憶部922から、画像1722のような差分の大きい領域を含む撮影領域1003と対応付けられた固定カメラ1001を選択する。次に、画像異常検出部915は、記憶装置903の固定カメラ画像記憶部923から、選択した固定カメラ11の識別情報を含み、かつ、異常が発生していない日時に撮影されたことを示すフラグの付与されているフレーム画像と、最新日時を含む画像データのフレームとを読み出す。画像異常検出部915は、上述の動作例と同じ動作により、読み出した画像の差分画像を算出し、その算出画像のうち、差分の大きい領域の画素位置等から、監視対象場所1内における2次元の位置のうちもう一方を算出する。
具体的には、例えば、上述の画像1722の領域を含む撮影領域1003と対応付けられた固定カメラ1001が「ccc」である場合の例を説明する。この場合、画像異常検出部915は、記憶装置903の固定カメラ画像記憶部923から、識別情報「ccc」を含み、かつ、異常が発生していない日時に撮影されたことを示すフラグの付与されているフレーム画像、及び、識別情報「ccc」を含み、かつ、撮影日時「2006.1.26 01:10」を含む画像データのフレームを読み出す。図17(d)において、画像1731は、識別情報「ccc」の固定カメラ11の、異常が発生していない日時に撮影されたことを示すフラグの付与されているフレーム画像の一例である。図17(e)において、画像1741は、識別情報「ccc」の固定カメラ11により、最新日時「2006.1.26 01:10」に撮影されたフレーム画像の一例である。画像異常検出部915は、従来技術と同じ動作により、画像1731と画像1741との差分画像を演算する。差分画像の一例を、図17(f)の差分画像1751に示す。差分画像1751において、画像1752は、画像1731と画像1741との差により残った画素部分である。画像異常検出部915は、差分画像1751のうち、画像1752のような差分の大きい領域の画素位置等から、監視対象場所1内における2次元の位置のうちもう一方を算出する。画像異常検出部915は、このように2つの差分画像の各々から算出した位置から、異常の発生した個所のXY座標を算出する。
図16に戻り、画像異常検出部915は、S1604で算出した異常発生位置を、異常発生位置記憶部926に格納する(S1605)。
画像異常検出部915は、このような処理を、全ての固定カメラ11の画像データに対し行なった後、移動経路受付部917を起動させ、自身の処理を終了する。移動経路受付部917の動作例は後述する。
次に、移動監視カメラ装置13から送信されたセンサ測定値から異常を検出する動作例を説明する。
まず、移動監視カメラ装置13が、監視対象場所1を巡回し、巡回経路の所定の位置でセンサ132により測定した測定値を監視装置16に送信する動作例を、図18を参照して説明する。
図18において、制御装置136の巡回処理部217は、所定時間毎等に、図18に一例を示す動作を起動する。巡回処理部217は、まず、変数を初期化する。具体的には、「n=1」とする(S1801)。次に、巡回処理部217は、記憶装置203の現在位置記憶部223から、移動監視カメラ装置13の現在位置を読み出す(S1802)。さらに、巡回処理部217は、巡回経路のうち最初に向かうべきノード位置を読み出す(S1803)。そのために、例えば、巡回処理部217は、記憶装置203の巡回経路記憶部224から、順番401「n」と対応付けられた座標402を読み出す。ここでは、「n=1」であるので、巡回処理部217は、順番401「1」と対応付けられた座標402を読み出す。次に、巡回処理部217は、S1802で読み出した現在位置と、S1803で読み出した次ノード位置とから、移動装置131に与えるパラメータを算出し、移動パラメータ記憶部228に格納する(S1804)。そのために、例えば、巡回処理部217は、移動パラメータ記憶部228の、項目601「速度」と対応付けられた設定値602に任意の速度を格納する。ここで、項目601「速度」と対応付けられた設定値602に格納する速度は、毎回異なる速度でもよいが、ここでは、毎回同じ速度を格納するものとする。さらに、巡回処理部217は、S1802で読み出した現在位置のXY座標と、S1803で読み出したXY座標等とから、進行方向を算出し、算出した進行方向を、移動パラメータ記憶部228の、項目601「方向」と対応付けられた設定値602に格納する。このように移動パラメータ記憶部228に格納した後、巡回処理部217は、後述する定常動作に移行する。
一方、移動装置制御部213は、常時、例えば0.1秒毎等所定時間毎に移動パラメータ記憶部228を参照等して、移動パラメータ記憶部228内のパラメータに従い、移動装置131を動作させるように制御している。具体的には、例えば、移動パラメータ記憶部228において、項目601「速度」に対応付けられた設定値602に示される速度となるように、移動装置131を動作させる。また、項目601「方向」に対応付けられた設定値602に示される方向を向くように、移動装置131を回転させる等する。従って、上述のS1804の動作により移動パラメータ記憶部228が更新されると、移動装置制御部213は、更新されたパラメータ値に従い、移動装置131を動作させる。
巡回処理部217は、上述に一例を示す初期動作を行なった後に、以下に一例を示す定常動作を、例えば、0.5秒毎等所定の時間毎に実行する。
巡回処理部217は、センサ132による測定値を取得する(S1805)。ここで、センサ132は、所定の時間毎等で測定してもよく、また、センサ測定値取得部211により指示されたときに測定してもよい。ここでは、センサ132は、例えば0.1秒毎等所定の時間毎に測定し、センサ測定値取得部211は、センサ132により測定された測定値をセンサ測定値記憶部222に格納するものとする。巡回処理部217は、センサ測定値記憶部222から、最新の測定値を読み出す。
次に、巡回処理部217は、現在位置算出部212に、現在位置の算出を指示する。現在位置算出部212は、その指示に従い、前回算出した現在位置近傍の地図情報を比較対照の地図情報として、その比較対照の地図情報と、S1805で取得したセンサ測定値との差分から移動監視カメラ装置13の現在位置を算出し、現在位置記憶部223に格納し、監視装置16に送信する(S1806)。この現在位置算出の動作例は上述と同じである。監視装置16の位置受付部913は、移動監視カメラ装置13からの現在位置を受信すると、その現在位置を移動カメラ位置記憶部925に格納する。このとき、移動監視カメラ装置13からのデータに日時情報が含まれていない場合、内部時計から取得した受信日時を付与して、移動カメラ位置記憶部925に格納する。この処理は、位置受付部913が、移動監視カメラ装置13からの現在位置を受信する度に行なわれる。
巡回処理部217は、この現在位置が、センサ132により測定値を得る位置であるか否か判定する(S1807)。そのために、巡回処理部217は、記憶装置203内の巡回測定位置記憶部225の位置502を参照し、上述のS1806の処理で算出した現在位置が、これらの位置502の何れかと一致するか否か判定する。なお、この位置一致の判定は、現在位置と、何れかの位置502とが完全に一致する場合のみ一致すると判定してもよく、また、現在位置から所定範囲内に何れかの位置502がある場合も一致すると判定してもよい。このような位置一致の判定基準は、後述する全ての判定に対し適用可能である。一致する場合、巡回処理部217は、この現在位置が、センサ132により測定値を得る位置であると判定する。
S1807の判定の結果、一致する場合、巡回処理部217は、その位置におけるセンサ132による測定値を監視装置16に送信する(S1808)。そのために、巡回処理部217は、例えば、上述のS1805で取得した測定値を監視装置16に送信する。このとき、巡回処理部217は、測定値と共に、その測定値を測定した位置を示す情報と対応付けて送信するものとする。ここでは、測定値を測定した位置を示す情報とは、S1806で算出した現在位置であるものとする。なお、測定値を測定した位置を示す情報はこれに限られるわけではなく、例えば、巡回経路上において、センサ132による測定値を取得する順番でもよい。
S1807の判定の結果、一致しない場合、または、上述のS1808の処理の後に、巡回処理部217は、現在位置が、巡回経路の「n」番目のノードと一致するか否か判定する(S1809)。そのために、例えば、巡回処理部217は、記憶装置203の巡回経路記憶部224から、変数「n」と一致する順番401と対応付けられた座標402を読み出し、読み出した座標402の値が、上述のS1806の処理で算出した現在位置のXY座標と一致するか否か判定する。
S1809の判定の結果、現在位置が、巡回経路の「n」番目のノードと一致しない場合、巡回処理部217は、所定時間後に、再度、上述のS1805の処理を行なう。
S1809の判定の結果、現在位置が、巡回経路の「n」番目のノードと一致する場合、巡回処理部217は、巡回経路の「n」番目のノードが最後のノードであるか否か判定する(S1810)。そのために、例えば、巡回処理部217は、変数「n」の値が、巡回経路記憶部224内の順番401の最大値と一致するか否か判定する。この判定の結果、一致する場合、巡回処理部217は、巡回経路の「n」番目のノードが最後のノードであると判定する。
S1810の判定の結果、巡回経路の「n」番目のノードが最後のノードでない場合、巡回処理部217は、「n=n+1」とし(S1811)、巡回経路のうち、「n」番目のノード位置を読み出す(S1812)。そのために、例えば、巡回処理部217は、記憶装置203の巡回経路記憶部224から、順番401「n」と対応付けられた座標402を読み出す。次に、巡回処理部217は、S1806で算出した現在位置と、S1812で読み出したノード位置とから、移動装置131に与えるパラメータを算出し、移動パラメータ記憶部228に格納する(S1813)。この具体的な動作例は上述と同じであるので省略する。この後、巡回処理部217は、所定時間後に、再度、上述のS1805の処理を行なう。
S1810の判定の結果、巡回経路の「n」番目のノードが最後のノードである場合、巡回処理部217は、移動監視カメラ装置13を初期化する(S1814)。この初期化とは、例えば、移動監視カメラ装置13の待機場所が定まっており、かつ、巡回経路記憶部224の巡回経路の最後のノードがその待機場所でない場合、巡回処理部217は、巡回経路記憶部224内の巡回経路を逆に移動又はスタート地点までの最短経路を探索する等して、待機場所に戻り、移動装置131を停止させるための変数を移動パラメータ記憶部228に格納することである。また、例えば、移動監視カメラ装置13の待機場所が定まっていない場合、又は、巡回経路記憶部224の巡回経路の最後のノードが待機場所である場合、巡回処理部217は、移動装置131を停止させるための変数を移動パラメータ記憶部228に格納することである。移動装置131を停止させるために、巡回処理部217は、例えば、移動パラメータ記憶部228の、項目601「速度」に対応する設定値602に「0」を格納する。このとき、項目601「方向」に対応する設定値602には、初期値として任意の値を格納してもよく、また、格納しなくても良い。
次に、監視装置16が、移動監視カメラ装置13から送信されたセンサ測定値を受信し、そのセンサ測定値から異常を検出する動作例を、図19を参照して説明する。この動作例は、上述の図16に一例を示す動作例と一部を除き同じのため、異なる動作のみ詳細に説明し、同じ動作は省略して説明する。
監視装置16のセンサ測定値受付部914は、所定の時間毎や、移動監視カメラ装置13からの測定値を受信した場合等に起動し、図19に一例を示す動作を行なう。まず、センサ測定値受付部914は、移動監視カメラ装置13からの、センサ測定値、測定位置等を含むデータを受信すると(S1901)、受信したデータをセンサ測定値記憶部924に格納する(S1902)。このとき、センサ測定値受付部914は、受信したデータに測定日時が含まれていない場合、内部時計から受信日時を取得し、取得した日時を含めてセンサ測定値記憶部924に格納する。次に、センサ測定値受付部914は、センサ異常検出部916に処理を指示する。
センサ異常検出部916は、地図情報記憶部903から、最新の測定日時1102と対応付けられた位置1101から所定範囲内の地図情報を読み出す。さらに、センサ異常検出部916は、センサ測定値記憶部924から、最新の日時と対応付けられているセンサ測定値を読み出す(S1903)。
センサ異常検出部916は、S1903で読み出した地図情報と、測定値との差分を取得する(S1904)。この差分は、例えば、S1903で読み出した地図情報と、S1903で読み出した測定値による画像との、同一位置の画素の差を算出することにより取得した差分画像である。この差分画像を得る動作例は、従来技術の画像処理と同じであり、上述の画像異常検出部915による判定と同じである。
センサ異常検出部916は、S1904で算出した差分が、所定の閾値以上であるか否か判定する(S1905)。この閾値は、例えば、差分画像の画素数であり、入力装置904又は通信インタフェース906から入力された情報に従い任意に設定可能である。この判定は上述の画像異常検出部915による判定と同じである。
S1905の判定の結果、差分が閾値以上である場合、センサ異常検出部916は、異常が発生していると判定し、異常発生個所の位置を算出する(S1906)。異常発生個所を算出するための技術は特に限定するものではないが、ここでは、差分画像により、位置を算出するものとする。
この異常発生個所の位置を算出する動作例は、上述の現在位置算出部212による現在位置算出の例と同じである。異常発生個所の位置を算出する動作例を、図20を参照して説明する。図20では、地図情報と、測定日時「2006.1.26 01:10」に測定された測定値による画像データとを比較する場合の例を説明する。
図20(a)において、画像2001は、地図情報記憶部903から読み出した地図情報の一例である。点2002は、移動監視カメラ装置13の測定位置である。図20(b)において、画像2011は、日時「2006.1.26 01:10」に測定された測定値による画像データの一例である。点2012は、移動監視カメラ装置13の位置である。センサ異常検出部916は、従来技術と同じ動作により、画像2001と画像2011との差分画像を演算する。差分画像の一例を、図20(c)の差分画像2021に示す。差分画像2021において、点2022は、移動監視カメラ装置13の位置である。画像2023は、画像2001と画像2011との差により残った画素部分である。このように、センサ異常検出部916は、読み出した最新の測定値による画像データと、地図情報との差分画像を算出し、その算出画像のうち、差分の大きい領域の画素位置と、その測定値を測定した位置等とから、監視対象場所1内における異常発生位置の2次元のXY位置を算出する。
図19に戻り、センサ異常検出部916は、S1906で算出した異常発生位置を、異常発生位置記憶部926に格納する(S1907)。
S1905の判定の結果、差分が閾値以上で無い場合、又は、上述のS1907の処理の後、センサ異常検出部916は、移動監視カメラ装置13の巡回経路上で取得すべき全ての測定値を受信したか否か判定する(S1908)。そのために、センサ異常検出部916は、受信したデータに含まれる測定位置が、予め定められた値と一致するか否か判定する。ここで、予め定められた値とは、例えば、巡回経路記憶部224内の順番401の最大値である。
S1908の判定の結果、全ての測定値を受信していない場合、センサ異常検出部916は待機し、再度、センサ測定値受付部914からの指示をうけるまで待機する。
なお、ここで、S1908の判定の結果、全ての測定値を受信しておらず、かつ、上述のS1901の処理でデータを受信してから所定時間内に次のデータを受信しない場合、センサ測定値受付部914は、ディスプレイ等の出力装置905に、全てのセンサ測定値を受信していないことを示す情報、これまでにセンサ測定値を取得した位置、センサ測定値を取得していない位置等を出力しても良い。
S1908の判定の結果、全ての測定値を受信している場合、センサ異常検出部916は処理を終了する。
上述のような動作例により、監視対象場所1に異常発生を検出すると、画像異常検出部915、または、センサ異常検出部916により、移動経路受付部917が起動される。この場合の、移動経路受付部917の動作例を、図21を参照して説明する。
図21において、移動経路受付部917は、記憶装置903内の異常発生位置記憶部926から異常発生位置を読み出し(S2101)、監視対象場所1の地図と共に、読み出した異常発生位置を出力装置905に出力する(S2102)。ここで、異常発生位置をディスプレイ等に出力した場合の例を図22に示す。図22において、画面2201は、図3に一例を示す監視対象場所1の地図と、異常発生位置とを表示する例である。画面2201において、サブ画面2211は、監視対象場所1の地図を表示する領域である。サブ画面2211において、記号2212は、異常発生位置を示す。この異常発生位置は、例えば、移動経路受付部917が、上述のS2101の処理で読み出した異常発生位置を、読み出した監視対象場所1の地図上に位置付けて合成等して表示する。
なお、このとき、移動経路受付部917は、表示する地図と同じ縮尺の移動監視カメラ装置13を、監視対象場所1の地図に重ねて、サブ画面2201に表示するとよい。また、監視対象場所1内の通路のうち、移動監視カメラ装置13が通行不可の部分を地図に重ねて、サブ画面2201に表示するとよい。そのために、例えば、地図に示される対象物の輪郭から、移動監視カメラ装置13の大きさの半分以上の距離分内側にオフセットしたサブ輪郭のデータを地図情報記憶部921等に格納しておき、移動経路受付部917は、S2102の処理で、監視対象場所1の地図に、このサブ輪郭のデータを重ねて表示するとよい。このようにすることで、監視者は、監視対象場所1内の通路のうち、移動監視カメラ装置13が通行不可の部分を認識することが容易となる。
また、ここで、異常発生位置の出力は、監視装置16の出力装置905に限られるわけではなく、通信インタフェース906を介して接続される他の処理端末(図示略)等に出力しても良い。この場合、その処理端末から送信された経路情報を、以下で説明する経路として受け付けても良い。
図21に戻り、移動経路受付部917は、移動監視カメラ装置13がその異常発生経路まで移動する経路の入力を受け付ける(S2103)。この経路は、例えば、監視者等が、入力装置904を用いて、図22に一例を示すサブ画面2211上にて、線または点を指定することにより入力される。
次に、移動経路受付部917は、移動監視カメラ装置13の現在位置と、S2103で受け付けた経路と、S2101で読み出した異常発生位置とから、移動監視カメラ装置13が移動すべき移動経路を探索し(S2104)、探索した移動経路を経路記憶部927に格納する(S2105)。経路を探索する技術は特に限定するものではないが、ここでは、従来技術のA*探索アルゴリズムにより経路を探索するものとする。即ち、移動経路受付部917は、移動カメラ位置記憶部925から、移動監視カメラ装置13の現在位置を読み出し、A*探索アルゴリズムにより、読み出した移動監視カメラ装置13の現在位置を開始位置とし、かつ、S2101で読み出した異常発生位置を終了位置とする経路のうち、コストが最小となるものを、移動監視カメラ装置13が移動すべき経路とする。このコストは、例えば、S2103で入力された経路のXY座標からの離間距離、及び、経路の総距離等により算出される。ここで、移動経路受付部917は、探索した移動経路を、出力装置905に出力し、監視者からその経路での移動指示が入力された場合に、後述の処理を行なっても良い。センサ異常検出部916は、探索した移動経路の複数のノードを、経路記憶部927に格納する。
この動作例を、図23を参照して説明する。図23(a)のサブ画面2301は、上述の図22のサブ画面2211において、監視者が経路を入力した場合の例である。サブ画面2301において、線2311は、監視者がマウス等の入力装置904を用いて入力した経路を示す。このように、S2103で入力される経路は、必ずしも、移動監視カメラ装置13と異常発生位置とを結んでいなくても良い。監視者は、入力装置904を用いてボタン2312を押下等することにより、経路の探索を指示する。センサ異常検出部916は、A*探索アルゴリズムにより経路を探索し、探索した経路の複数のノードのXY座標を取得する。
次に、センサ異常検出部916は、図23(b)に一例を示すような画面2321をディスプレイに表示する。画面2321は、探索した経路を、地図情報に合成等して、探索した経路を表示する例である。この画面2321において、監視者は、入力装置904を用いてボタン2322又はボタン2323を押下等することにより、その経路での移動を了承するか否かを示す情報を入力する。ここで、ボタン2323が押下される等して、表示した経路が了承されなかった場合、センサ異常検出部916は、探索した経路のうち、コストが最小でないもの等を、移動監視カメラ装置13の経路として、上述と同じ動作により表示等してもよく、また、再度、監視者による経路の入力を受け付けても良い。ボタン2322が押下される等して、表示した経路が了承された場合、センサ異常検出部916は、探索した経路のノードのXY座標を経路記憶部927に格納する。
図21において、センサ異常検出部916は、移動カメラ位置記憶部925から経路を示す複数のXY座標を読み出し、読み出したXY座標と、そのXY座標の通過順番等とを、移動指示と共に、移動監視カメラ装置13に送信する(S2105)。
なお、上述の例では、移動経路の目的地は、異常発生位置であるものとしたが、これに限られるわけではない。移動経路の目的地は、監視者が、任意の位置に定めることが可能である。その場合、監視者は、上述のS2103の処理で、移動経路の目的地を入力するとよい。移動経路受付部917は、入力された目的地に対し、上述と同じ処理を行ない、移動経路を探索すると良い。
一方、移動監視カメラ装置13は、上述した初期位置算出、経路巡回等以外の時は停止し、待機している。上述した動作例により、経路を含む移動指示を受信すると、移動処理部218が起動され、送信された移動経路に従って移動を開始する。この動作例を、図24を参照して説明する。
図24は、移動処理部218が起動されたときの動作例である。図24において、移動処理部218は、監視装置16からの経路を含む移動指示を受信すると(S2401)、受信した経路指示に含まれる経路を移動経路記憶部226に格納する(S2402)。そのために,移動処理部218は、例えば、受信したデータから、順番と、その順番で通過するノードを示すXY座標との組み合わせを複数抽出し、組合せごとに、抽出した順番を移動経路記憶部226の順番401に格納し、その順番401に対応する位置402に、抽出したXY座標を格納する。移動処理部218は、このような処理を、移動指示に含まれる全ての順番とXY座標との組み合わせに対し行なう。
次に、移動処理部218は、初期値を設定する。具体的には、例えば、「n1=1」、「n2=1」とする(S2403)。なお、この「n1」は、監視装置16から送信された移動経路のノードの順番を示す変数である。「n2」は、後述する動作により探索される回避経路のノードの順番を示す変数である。
次に、巡回処理部217は、記憶装置203の現在位置記憶部223から、現在位置を読み出し(S2404)、移動経路記憶部226から、「n1」番目に向かうべきノード位置を読み出す(S2405)。そのために、例えば、移動処理部218は、現在位置記憶部223から、「n1」と一致する順番401と対応付けられている位置402を読み出す。次に、移動処理部218は、S2404で読み出した現在位置と、S2405で読み出した位置とから、移動装置131に与えるパラメータを算出し、移動パラメータ記憶部228に格納する(S2406)。この動作例は上述と同じであるので省略する。
次に、移動処理部218は、通常動作に移行する。通常動作の一例を、図25を参照して説明する。この処理は、例えば0.5秒毎等、所定の時間毎に起動される。以下で説明する動作例は、上記図18を参照して説明した動作例と一部同じであるので、重複する部分の説明は省略する。
移動処理部218は、センサ132による測定値を取得する(S2501)。この具体的な動作例は上述と同じである。
次に、移動処理部218は、前回算出した現在位置近傍の地図情報を地図情報記憶部221から読み出す(S2502)。この具体的な動作例は上述と同じである。
移動処理部218は、現在位置算出部212に、現在位置の算出を指示する、現在位置算出部212は、上述と同じ動作例により現在位置を算出し、現在位置記憶部223に格納する(S2503)。この具体的な動作例は上述と同じである。
移動処理部218は、算出された現在位置を現在位置記憶部223から読み出し、監視装置16に送信する(S2504)。次に、移動処理部218は、この現在位置が、最後のノードであるか否か判定する(S2505)。なお、本実施形態では、最後のノードとは、移動経路のノードと、回避経路のノードとがありえる。移動処理部218は、回避経路記憶部227に回避経路が格納されているか否か、又は、所定のフラグを参照する等して、回避経路が設定されているか否か判定し、回避経路が設定されている場合、記憶装置203内の回避経路記憶部227から、順番401の最大値と対応付けられた位置402を読み出し、上述のS2503の処理で算出した現在位置が、この位置402と一致するか否か判定する。また、回避経路が設定されていない場合、移動処理部218は、記憶装置203内の移動経路記憶部226から、順番401の最大値と対応付けられた位置402を読み出し、上述のS2503の処理で算出した現在位置が、この位置402と一致するか否か判定する。移動処理部218は、一致する場合、この現在位置が、最後のノードであると判定する。
S2505の判定の結果、最後のノードでない場合、移動処理部218は、現在位置が、次に到達すべきノードと一致するか否か判定する(S2506)。上述と同様に、本実施形態では、次に到達するノードとは、移動経路の「n1」番目のノードと、回避経路の「n2」番目のノードとがありえる。移動処理部218は、上述と同様の動作例により回避経路が設定されているか否か判定し、回避経路が設定されている場合、記憶装置203内の回避経路記憶部227から、順番401「n2」と対応付けられた位置402を読み出し、上述のS2503の処理で算出した現在位置が、この位置402と一致するか否か判定する。また、回避経路が設定されていない場合、移動処理部218は、記憶装置203内の移動経路記憶部226から、順番401「n1」と対応付けられた位置402を読み出し、上述のS2503の処理で算出した現在位置が、この位置402と一致するか否か判定する。移動処理部218は、一致する場合、この現在位置が、次に到達すべきノードと一致すると判定する。
S2506の判定の結果、現在位置が、次に到達すべきノードと一致しない場合、移動処理部218は、次に向かうべきノード上の障害物を検出し、回避する処理を行なう(S2507)。この処理は後述する。
ここで、図26を参照し、上述のS2507の処理、即ち、次に向かうべきノード上の障害物を検出し、回避する処理の一例を説明する。
まず、移動処理部218は、次に向かうべきノードのXY座標を取得する(S2601)。上述と同様に、本実施形態では、次に向かうべきノードとは、移動経路のノードと、回避経路のノードとがありえる。移動処理部218は、上述と同じ動作例により回避経路が設定されているか否か判定し、回避経路が設定されている場合、記憶装置203内の回避経路記憶部227から、順番401「n2」と対応付けられた位置402を読み出す。また、回避経路が設定されていない場合、移動処理部218は、記憶装置203内の移動経路記憶部226から、順番401「n1」と対応付けられた位置402を読み出す。移動処理部218は、読み出したXY座標を次に向かうべきノードのXY座標とする。
次に、移動処理部218は、記憶装置203の地図情報記憶部221から、上述のS2503で算出した現在位置を含む領域の地図情報を読み出し(S2602)、この読み出した地図情報と、上述のS2501で取得したセンサ測定値から得られた画像データとの差分を取得する(S2603)。この差分は、例えば、上述のS2503で算出した現在位置を含む領域の地図情報と、上述のS2501で取得したセンサ測定値から得られた画像データの、同一位置の画素の差を算出することにより取得した差分画像である。この差分画像を得る動作例は、上述の監視装置16のセンサ異常検出部916と同じであり、従来技術の画像処理と同じである。
移動処理部218は、上述のS2602で算出した差分のうち、S2502で算出した現在位置から、S2601で取得したノードまでの経路上に存在する差分が、所定の閾値以上であるか否か判定する(S2604)。この閾値は、例えば、差分画像の画素数であり、入力装置904又は通信インタフェース906から入力された情報に従い任意に設定可能である。この差分画像から位置を得る動作例は、上述の監視装置16のセンサ異常検出部916と同じであり、従来技術の画像処理と同じである。
S2604の判定の結果、差分が閾値以上である場合、移動処理部218は、経路上に障害物があると判定し、その障害物の位置を算出し、障害物を回避する回避経路を探索する(S2605)。障害物の位置を算出するための技術は特に限定するものではないが、ここでは、差分画像と、地図情報記憶部221から読み出した地図情報とから、位置を算出するものとする。このような位置を算出する技術は従来技術と同じである。また、回避経路を探査する技術は特に限定するものではないが、ここでは、上述の監視装置16と同様に、A*探索アルゴリズムを用いるものとする。この動作例は、上述の現在位置算出部212による処理例と同じである。移動処理部218は、探索した回避経路を回避経路記憶部227に格納する(S2606)。このとき、移動処理部218は、既に、回避経路が回避経路記憶部227に格納されている場合、新に探索した回避経路のうち、移動経路上でない最初のノードが、次に到達すべきノードとなるように格納する。
ここで、障害物検出、及び、回避経路探索について、図27を参照して説明する。ここでは、図27(a)の線2701に一例を示すような移動経路を監視装置16から送信された場合に、位置2702、位置2703に障害物のある例を説明する。
図27(a)では、点2704が、移動監視カメラ装置13の現在位置であり、次ノードが、点2705の位置である。移動処理部218は、点2704と、点2705とから成る線分(移動経路)を、両側に所定距離オフセットすることにより定まる領域2706内に、算出された障害物があるか否か判定する。この所定距離は、例えば、移動監視カメラ装置13の、進行方向に対する寸法の半分以上の値である。この場合、位置2702にある障害物は、領域2706内に存在し、また、位置2703にある障害物は、領域2706内に存在しない。従って、移動処理部218は、位置2702にある障害物を回避する回避経路を探索する。移動処理部218は、従来技術の探索アルゴリズム、例えば、A*探索アルゴリズムにより、S2503で算出した現在位置を開始位置とし、上述の処理で算出された障害物の輪郭から、移動監視カメラ装置13の大きさに応じた距離分離間しており、かつ、移動経路上の最終ノードを終了位置とする回避経路のうち、コストが最小となるものを、移動監視カメラ装置13が移動すべき回避経路とする。このコストは、例えば、移動経路からの離間距離、及び、回避経路の総距離により算出される。回避経路の一例を、図27(b)に示す。図27(b)は、線2711に一例を示す回避経路のうち、点2712、及び、点2713で示される区間において、線2714に一例を示す移動経路と同じ経路の換わりに、経路2715を探索した例である。
図25に戻り、S2507の処理の後、移動処理部218は、次に向かうべきノードのXY座標を取得する(S2508)。移動処理部218は、上述と同じ動作例により回避経路が設定されているか否か判定し、回避経路が設定されている場合、記憶装置203内の回避経路記憶部227から、順番401「n2」と対応付けられた位置402を読み出す。また、回避経路が設定されていない場合、移動処理部218は、記憶装置203内の移動経路記憶部226から、順番401「n1」と対応付けられた位置402を読み出す。移動処理部218は、読み出したXY座標を次に向かうべきノードのXY座標とする。
次に、移動処理部218は、次ノード位置に変更があるか否か判定する(S2509)。そのために、移動処理部218は、S2508で読み出した次ノードの位置が、上述のS2601の処理で読み出したノード位置と一致するか否か判定する。この判定の結果、一致しない場合、移動処理部218は、次ノード位置に変更があると判定する。
S2509の判定の結果、変更がある場合、移動処理部218は、S2508で読み出したノードに移動するように、移動装置131のパラメータを算出し、移動パラメータ記憶部228に格納する(S2510)。この動作例は上述と同じであるので省略する。
S2509の判定の結果、変更がない場合、移動処理部218は今回の処理を終了し、所定時間後等に、再度、起動する。
一方、上述のS2506の判定の結果、現在位置が、「n1」番目、又は、「n2」番目に到達するノードと一致する場合、移動処理部218は、「n1=n1+1」、又は、「n2=n2+1」とする(S2511)。次に、移動処理部218は、S2507の処理を行なう。以後の動作は、上述と同じである。
一方、上述のS2505の判定の結果、移動経路における最後のノードである場合、移動処理部218は、移動装置131を停止させるための変数を移動パラメータ記憶部228に格納する(S2512)。そのための動作例は上述と同じである。次に、移動処理部218は、異常発生位置に到達したことを通知する情報を、監視装置16に送信する(S2513)。
次に、監視装置16が、移動監視カメラ装置13に画像撮影を指示する動作例を、図28を参照して説明する。この動作は、例えば、移動監視カメラ装置13が停止しているとき、移動監視カメラ装置13が巡回経路を移動しているとき、監視装置16が移動経路を移動中である場合、監視装置16が異常発生位置に到達した後等、任意のタイミングで起動可能である。画像撮影指示が入力されると、監視装置16の撮影指示受付部918は、以下の動作例を開始する。
監視装置16の撮影指示受付部918は、撮影終了指示を受け付けたか否か判定する(S2801)。監視者は、撮影を終了したい場合に、ディスプレイ等に表示されたボタンを押下する等して、この終了を指示する。撮影指示受付部918、終了指示が入力されると、終了指示が入力されたか否かを示すフラグを、終了指示が入力されたもの変更にする。撮影指示受付部918は、このフラグを参照し、S2801の判定を行なう。
S2801の判定の結果、撮影終了指示を受け付けていない場合、撮影指示受付部918は、撮影条件を受け付ける(S2802)。そのために、撮影指示受付部918は、ディスプレイ等の出力装置905に出力された、図29の画面2901に一例を示すような画面から入力されたパラメータを、撮影条件として受け付ける。図29において、画面2901は、表示領域2921、方向ボタン2911、撮影パラメータ設定ボタン2912、撮影指示ボタン2913を有する。方向ボタン2911は、カメラ134のパン、チルトのパラメータを指示するためのものである。撮影パラメータ設定ボタン2912は、照明133の明度、伸縮ポール135の高さ等のパラメータを入力するためのものである。撮影指示ボタン2913は、カメラ134による撮影の開始及び終了、照明133のON及びOFFを指示するためのものである。表示領域2921には、カメラ134により撮影された画像が表示される。監視者は、マウス等の入力装置904を用いて方向ボタン2911、撮影パラメータ設定ボタン2912等を押下等することにより、撮影条件を入力する。また、監視者は、マウス等の入力装置904を用いて撮影指示ボタン2913を押下等することにより、撮影開始、撮影終了、照明133のON、OFFを指示する。
撮影指示受付部918は、S2802で受け付けた撮影条件を、移動監視カメラ装置13に送信する(S2803)。移動監視カメラ装置13は、後述する動作例により、送信された撮影条件で撮影し、撮影したデータを、監視装置16に送信する。
移動カメラ画像データ受付部919は、移動監視カメラ装置13からの画像データを受信すると(S2804)、その画像データを記憶装置903の移動カメラ画像記憶部930に格納し(S2805)、ディスプレイ等の出力装置905に出力する(S2806)。具体的には、例えば、移動カメラ画像データ受付部919は、図29に一例を示す表示領域2921に、移動カメラ画像記憶部930から読み出した画像を表示する。その後、S2801の処理に戻る。
一方、上述のS2801の判定の結果、終了指示が入力されている場合、撮影指示受付部918は、終了指示を移動監視カメラ装置13に送信し(S2807)、処理を終了する。
次に、図30を参照し、撮影する移動監視カメラ装置13の動作例を説明する。制御装置136の撮影処理部219は、監視装置16から送信された撮影指示を受信した場合に起動し、以下の処理を開始する。このとき、撮影処理部219は、撮影パラメータ記憶部229の項目701「ON/OFF」に対応する設定値702を「ON」とする。さらに、撮影処理部219は、照明パラメータ記憶部230の項目801「ON/OFF」に対応する設定値802を「ON」とする。
制御装置136の撮影処理部219は、監視装置16から送信された終了指示を受信したか否か判定する(S3001)。この具体例は、上述と同じである。
S3001の判定の結果、終了指示を受信していない場合、撮影処理部219は、撮影条件を受信し(S3002)、受信した撮影条件から抽出したパラメータを、撮影パラメータ記憶部229、照明パラメータ記憶部230に格納する(S3003)。
一方、撮影機器制御部214は、常時、所定時間毎等に撮影パラメータ記憶部229を参照し、撮影パラメータ記憶部229内のパラメータに従い、カメラ134、伸縮ポール135等を制御している。これと同様に、照明制御部215は、常時、所定時間毎等に照明パラメータ記憶部230を参照し、照明パラメータ記憶部230内のパラメータに従い、照明133等を制御している。撮影機器制御部214は、撮影パラメータ記憶部229の項目701「ON/OFF」に対応する設定値702が「ON」である場合、カメラ134を、項目701「パン」、「チルト」、「ズーム」の各々に対応する設定値702に示される設定となるように制御する。さらに、撮影機器制御部214は、伸縮ポール135を、項目701「高さ」に対応する設定値702に示される設定となるように制御する。撮影機器制御部214は、このような設定で撮影した画像データ等を、画像記憶部231に格納する。また、照明制御部215は、照明パラメータ記憶部230の項目801「ON/OFF」に対応する設定値802が「ON」である場合、照明133を、項目801「明度」に対応する設定値802に示される設定となるように制御する。
撮影処理部219は、撮影した画像データ等を画像記憶部231から読み出し(S3004)、監視装置16に送信する(S3005)。このとき、撮影処理部219は、画像データと共に、現在位置記憶部223から読み出した現在位置を送信してもよい。
S3001の判定の結果、終了指示を受信していない場合、撮影処理部219は、撮影パラメータ記憶部229、照明パラメータ記憶部230内のパラメータを初期化する等して処理を終了する(S3006)。初期化とは、例えば、撮影処理部219は、撮影パラメータ記憶部229の項目701「ON/OFF」に対応する設定値702を「OFF」とする。ここで、撮影処理部219は、撮影パラメータ記憶部229の他の項目701に対応する設定値702に、初期値を格納しても良い。さらに、撮影処理部219は、照明パラメータ記憶部230の項目801「ON/OFF」に対応する設定値802を「OFF」とする。同様に、撮影処理部219は、照明パラメータ記憶部230の他の項目801に対応する設定値802に、初期値を格納しても良い。
このように、本実施形態の技術では、1度、移動監視カメラ装置の移動経路を入力するだけで、移動監視カメラ装置の移動を制御することが可能となる。これにより、監視者等が、常時、移動撮影装置を操作する必要が無くなる。また、監視対象場所にRFIDやセンサ等を設置する必用がない。さらに、現在の自律移動技術は不完全であり実用レベルのものではないが、本実施形態の技術では、大まかな移動経路を指示しておき、移動経路上の障害物の回避のみを移動監視カメラ装置に処理させているため、実用可能なものとなる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述のように、監視対象場所1を巡回したときのセンサ132による測定値から異常を検出するだけでなく、監視対象場所1を巡回したときのカメラ134による画像から異常を検出してもよい。この場合、例えば、巡回測定位置記憶部225に、位置502においてカメラ134により撮影する場合の条件を、順位501、位置502等に対応付けて格納しておくとよい。巡回経路上の所定位置においてカメラ134により撮影する場合、巡回処理部217は、このパラメータを読み出して撮影パラメータ記憶部229、照明パラメータ記憶部230にセットするとよい。なお、この画像データから異常を検出する動作例は上述と同じである。
また、本実施形態では、画像異常検出部915は、異常の発生していない日時に撮影された画像データと、撮影日時が最新の画像データを比較して異常を検出するものとしたが、これに限られるわけではない。画像異常検出部915は、撮影日時の異なる画像データを比較することにより異常を検出するものであり、異なる撮影日時の画像データは、例えば、監視対象場所1において最終退出者が退出した直後の画像データと、撮影時刻が最新の画像データとでもよい。
また、巡回測定位置記憶部225内のテーブルに、位置502においてセンサ132により測定する場合の条件を、上述の順位501、位置502等に対応付けて格納しても良い。この条件は任意でよいが、例えば、移動監視カメラ装置13の方向、センサ132の感度パラメータ等が考えられる。この場合、後述するセンサ132による測定で、対応する条件で測定するとよい。
また、上述の実施形態では、監視装置16が、入力された経路をもとに、移動経路を探索したが、これに限られるわけではなく、入力された経路そのものを移動経路として、移動監視カメラ装置13に送信してもよい。
また、上述の実施形態では、移動経路が監視装置16から送信されるものとするが、移動監視カメラ装置13が移動経路を探索してもよい。この場合、監視者は、監視装置16の入力装置904、又は、図示しない処理端末の入力装置を用いて、上述と同じ動作により経路を入力し、その経路を移動監視カメラ装置13に送信する。移動監視カメラ装置13は、受信した経路から、上述の監視装置16と同じ動作により、移動経路を探索する。
また、上述のシステムは、監視システムだけでなく、例えば、工場等における荷物運搬や、玩具、アミューズメント分野への適用も可能である。
本発明の、一実施形態のシステム構成例を示す図である。 同実施形態において、移動監視カメラ装置の制御装置の構成例を示す図である。 同実施形態において、監視対象場所の地図を説明する図である。 同実施形態において、経路情報の一例を示す図である。 同実施形態において、測定位置情報の一例を示す図である。 同実施形態において、移動パラメータの一例を示す図である。 同実施形態において、撮影パラメータの一例を示す図である。 同実施形態において、照明パラメータの一例を示す図である。 同実施形態において、監視装置の構成例を示す図である。 同実施形態において、固定カメラ情報の一例を示す図である。 同実施形態において、センサ測定値情報の一例を示す図である。 同実施形態において、初期位置を入力する動作例を示す図である。 同実施形態において、画面例を示す図である。 同実施形態において、詳細初期位置を算出する動作例を示す図である。 同実施形態において、現在位置の算出を説明する図である。 同実施形態において、固定カメラの画像から異常発生を検出する動作例を示す図である。 同実施形態において、画像から異常発生位置の算出を説明する図である。 同実施形態において、移動監視カメラ装置が監視対象場所を巡回する動作例を示す図である。 同実施形態において、センサ測定値から異常発生を検出する動作例を示す図である。 同実施形態において、センサ測定値から異常発生位置の算出を説明する図である。 同実施形態において、目的地まで移動する経路を探索する動作例を示す図である。 同実施形態において、経路を受け付ける画面例を示す図である。 同実施形態において、入力された経路と、その経路を元に算出された経路とを表示する画面例を示す図である。 同実施形態において、移動監視カメラ装置が、送信された経路に従い移動する動作例を示す図である。 同実施形態において、移動監視カメラ装置が、送信された経路に従い移動する動作例を示す図である。 同実施形態において、移動監視カメラ装置が、送信された経路上の障害物を回避する動作例を示す図である。 同実施形態において、経路上の障害物の回避を説明する図である。 同実施形態において、撮影を指示する動作例を示す図である。 同実施形態において、撮影を指示する画面例を示す図である。 同実施形態において、指示に従い撮影する動作例を示す図である。
符号の説明
1:監視対象場所、2:監視センタ、11:固定カメラ、12:中継器、13:移動監視カメラ装置、131:移動装置、132:センサ、133:照明、134:カメラ、135:収縮ポール、136:制御装置、14:通信ネットワーク、15:中継器、16:監視装置、201:CPU、202:メモリ、203:記憶装置、204:移動装置インタフェース、205:センサインタフェース、206:撮影機器インタフェース、207:照明機器インタフェース、208:通信インタフェース、221:地図情報記憶部、222:センサ測定値記憶部、223:現在位置記憶部、224:巡回経路記憶部、225:巡回測定位置記憶部、226:移動経路記憶部、227:回避経路記憶部、228:移動パラメータ記憶部、229:撮影パラメータ記憶部、230:照明パラメータ記憶部、231:画像記憶部、241:制御プログラム、901:CPU、902:メモリ、903:記憶装置、904:入力装置、905:出力装置、906通信インタフェース、911:固定カメラ画像データ受付部、912:初期位置受付部、913:位置受付部、914:センサ測定値受付部、915:画像異常検出部、916:センサ異常検出部、917:移動経路受付部、918:撮影指示受付部、919:移動カメラ画像データ受付部、921:地図情報記憶部、922:固定カメラ情報記憶部、923:固定カメラ画像記憶部、924:センサ測定値記憶部、925:移動カメラ位置記憶部、926:異常発生位置記憶部、927:経路記憶部、928:撮影パラメータ記憶部、929:照明パラメータ記憶部、930:移動カメラ画像記憶部、941:制御プログラム

Claims (7)

  1. 監視対象場所を移動する移動手段を有する移動監視装置と、該移動監視装置と通信ネットワークを介して接続された監視装置とを有する監視システムであって、
    前記監視対象場所には、固定カメラが設置され、
    前記固定カメラは、撮影した画像を前記監視装置に送信する固定カメラ画像送信手段、を有し、
    前記監視装置は、
    前記監視対象場所の地図情報を記憶する監視地図情報記憶手段と、
    前記監視地図情報記憶手段から読み出した地図情報を表示する表示手段と、
    入力手段と、
    前記入力手段により入力された前記移動監視装置の経路を、前記移動監視装置に送信する移動経路送信手段と、
    前記監視対象場所の、異常の発生していない状態での前記固定カメラによる撮影画像を記憶する固定カメラ画像記憶手段と、
    前記固定カメラから送信された画像を受信する固定カメラ画像受信手段と、
    前記固定カメラ画像記憶手段から、前記異常の発生していない状態での前記固定カメラによる撮影画像を読み出し、該読み出した画像と、前記受信した画像とに差分があるか否かにより、異常が発生したか否か判定する異常検出手段と、
    前記差分の位置から、前記異常の発生した位置を算出する異常発生位置算出手段と、を有し、
    前記表示手段は、前記地図情報と、前記算出された異常発生位置とを表示し、
    前記移動監視装置は、
    前記監視対象場所の地図情報を記憶する移動監視地図情報記憶手段と、
    前記移動手段の速度、進行方位のうち少なくとも一方を定める設定値を記憶する設定値記憶手段と、
    前記設定値記憶手段から読み出した設定値に従い、前記移動手段を制御する移動制御手段と、
    前記移動監視地図情報記憶手段から読み出した地図情報から、現在位置を算出する現在位置算出手段と、
    前記送信された経路を受信する経路受信手段と、
    前記算出した現在位置と、前記受信した経路とから、前記設定値の値を算出し、前記設定値記憶手段に格納する移動処理手段と、を有すること
    を特徴とする監視システム。
  2. 請求項1記載の監視システムであって、
    前記移動監視装置は、
    自身と対象物との距離を測定するセンサと、
    前記監視対象場所のうち特定個所において、前記センサで測定した測定値とを前記監視装置に送信する送信手段と、をさらに有し、
    前記監視装置は、
    前記移動監視装置から送信された測定値を受信する測定値受信手段と、
    監視地図情報記憶手段から読み出した地図情報と、前記受信した測定値とに差分があるか否かにより、異常が発生したか否か判定する異常検出手段と、
    前記差分の位置と、前記特定個所の位置とから、前記異常の発生した位置を算出する異常発生位置算出手段と、をさらに有し、
    前記表示手段は、前記地図情報と、前記算出された異常発生位置とを表示すること
    を特徴とする監視システム。
  3. 請求項1又は2に記載の監視システムであって、
    前記監視装置は、
    前記入力手段により入力された、画像を撮影する条件を示す撮影設定値を送信する撮影条件送信手段、をさらに有し、
    前記移動監視装置は、
    カメラと、
    前記カメラにより撮影する設定値を記憶する撮影設定値記憶手段と、
    前記撮影設定値記憶手段から読み出した設定値に従い、前記カメラを制御するカメラ制御手段と、
    前記送信された撮影設定値を受信する撮影条件受信手段と、を有し、
    前記撮影条件受信手段が、前記受信した撮影設定値を、前記撮影設定値記憶手段に格納すること
    を特徴とする監視システム。
  4. 請求項1又は2に記載の監視システムであって、
    前記移動監視装置は、
    自身と対象物との距離を測定するセンサと、
    前記受信した経路と、前記算出された現在位置と、自身の寸法と、前記センサにより測定された自身と対象物との距離とから、前記受信した経路上に障害物があるか否か判定する障害物検出手段と、
    前記判定により障害物があると判定された場合、該障害物との距離が前記寸法以上となる回避経路を探索する回避経路探索手段と、をさらに有し、
    前記移動処理手段が、前記算出した現在位置と、前記探索した回避経路とから、前記設定値の値を算出し、前記設定値記憶手段に格納すること
    を特徴とする監視システム。
  5. 請求項記載の監視システムであって、
    前記移動監視装置は、
    前記受信した経路と、前記算出された現在位置と、自身の寸法と、前記センサにより測定された自身と対象物との距離とから、前記受信した経路上に障害物があるか否か判定する障害物検出手段と、
    前記判定により障害物があると判定された場合、該障害物との距離が前記寸法以上となる回避経路を探索する回避経路探索手段と、をさらに有し、
    前記移動処理手段が、前記算出した現在位置と、前記探索した回避経路とから、前記設定値の値を算出し、前記設定値記憶手段に格納すること
    を特徴とする監視システム。
  6. 監視対象場所を移動する移動手段を有する移動監視装置と、該移動監視装置と通信ネットワークを介して接続された監視装置とを有する監視システムによる監視方法であって、
    前記監視対象場所には、固定カメラが設置され、
    前記固定カメラが、撮影した画像を前記監視装置に送信する固定カメラ画像送信ステップ、を実行し、
    前記監視対象場所の地図情報を記憶する監視地図情報記憶手段と、
    前記監視対象場所の、異常の発生していない状態での前記固定カメラによる撮影画像を記憶する固定カメラ画像記憶手段と、
    表示装置と、
    入力装置と、を有する前記監視装置が、
    前記監視地図情報記憶手段から読み出した地図情報を前記表示装置に表示する第1の表示ステップと、
    前記入力装置により入力された前記移動監視装置の経路を、前記移動監視装置に送信する移動経路送信ステップと、
    前記固定カメラから送信された画像を受信する固定カメラ画像受信ステップと、
    前記固定カメラ画像記憶手段から、前記異常の発生していない状態での前記固定カメラによる撮影画像を読み出し、該読み出した画像と、前記受信した画像とに差分があるか否かにより、異常が発生したか否か判定する異常検出ステップと、
    前記差分の位置から、前記異常の発生した位置を算出する異常発生位置算出ステップと、
    前記地図情報と、前記算出された異常発生位置とを前記表示手段に表示する第2の表示ステップと、を実行し、
    前記監視対象場所の地図情報を記憶する移動監視地図情報記憶手段と、
    前記移動手段の速度、進行方位のうち少なくとも一方を定める設定値を記憶する設定値記憶手段と、を有する前記移動監視装置が、
    前記設定値記憶手段から読み出した設定値に従い、前記移動手段を制御する移動制御ステップと、
    前記移動監視地図情報記憶手段から読み出した地図情報から、現在位置を算出する現在位置算出ステップと、
    前記送信された経路を受信する経路受信ステップと、
    前記算出した現在位置と、前記受信した経路とから、前記設定値の値を算出し、前記設定値記憶手段に格納する移動処理ステップと、を実行すること
    を特徴とする監視方法。
  7. 監視対象場所を移動する移動手段を有する移動監視装置と、該移動監視装置と通信ネットワークを介して接続された監視装置とを有する監視システムによる監視プログラムであって、
    前記監視対象場所には、固定カメラが設置され、
    前記固定カメラに、撮影した画像を前記監視装置に送信する固定カメラ画像送信ステップ、を実行させ、
    前記監視対象場所の地図情報を記憶する監視地図情報記憶手段と、
    前記監視対象場所の、異常の発生していない状態での前記固定カメラによる撮影画像を記憶する固定カメラ画像記憶手段と、
    表示装置と、
    入力装置と、を有する前記監視装置に、
    前記監視地図情報記憶手段から読み出した地図情報を前記表示装置に表示する第1の表示ステップと、
    前記入力装置により入力された前記移動監視装置の経路を、前記移動監視装置に送信する移動経路送信ステップと、
    前記固定カメラから送信された画像を受信する固定カメラ画像受信ステップと、
    前記固定カメラ画像記憶手段から、前記異常の発生していない状態での前記固定カメラによる撮影画像を読み出し、該読み出した画像と、前記受信した画像とに差分があるか否かにより、異常が発生したか否か判定する異常検出ステップと、
    前記差分の位置から、前記異常の発生した位置を算出する異常発生位置算出ステップと、
    前記地図情報と、前記算出された異常発生位置とを前記表示手段に表示する第2の表示ステップと、を実行させ、
    前記監視対象場所の地図情報を記憶する移動監視地図情報記憶手段と、
    前記移動手段の速度、進行方位のうち少なくとも一方を定める設定値を記憶する設定値記憶手段と、を有する前記移動監視装置に、
    前記設定値記憶手段から読み出した設定値に従い、前記移動手段を制御する移動制御ステップと、
    前記移動監視地図情報記憶手段から読み出した地図情報から、現在位置を算出する現在位置算出ステップと、
    前記送信された経路を受信する経路受信ステップと、
    前記算出した現在位置と、前記受信した経路とから、前記設定値の値を算出し、前記設定値記憶手段に格納する移動処理ステップと、を実行させること
    を特徴とする監視プログラム。
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