JP4900079B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、受け皿に水をひいたり、加熱調理により煮汁が発生し受け皿にたまる調理を行う加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器は、加熱庫への被調理物の出し入れは、引き出し式の扉の開閉動作によってなされるものであり、被調理物の下方に配置する受け皿は扉に連動して動作するものである(例えば、特許文献1参照)。
図12は、前記公報に記載された従来の加熱調理器を示すものである。
図12に示すように加熱庫91の下方に、加熱庫91への被調理物の出し入れを円滑に行うための左右一対のレールユニット92を設け、さらに、左右のレールユニット92は、可動レールの前端部が加熱庫91前方で接続金具(レール連結部)93により連結されており、加熱庫91の開口部を開閉する把手付き扉94がばね等の弾性手段を介して接続金具93に着脱自在に取り付けられている。加熱庫91内には、接続金具93に形成された保持体支持部に支持される受け皿保持体95と、受け皿保持体95に支持される受け皿96と、受け皿96に載置され被調理物を載置するための焼き網97とが収容される。扉を加熱庫より引き出したときに、受け皿を加熱庫に対して、単独で、着脱できるようにしている。
特開2006−336896号公報
しかしながら、前記従来の構成では、扉を前記加熱庫より引き出したとき、前記扉が前記可動レールあるいは前記レール連結部に装着された状態で、前記受け皿を前記受け皿保持体に対して着脱できるようにしているが、背が高い扉があるため、受け皿の前方を持ち上げ、受け皿の奥が下がった状態で受け皿を着脱することとなり、受け皿にいれた水が受け皿の奥の立壁をこえてこぼれたり、調理後の魚の油や汁がこぼれたりして、庫内や床をよごしてしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、受け皿内の水や油が受け皿の着脱時にこぼれることがない使い勝手のよい加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、被調理物を加熱調理するための加熱調理器であって、内部に収容された被調理物を加熱調理する加熱庫と、前記加熱庫の前面に形成された開口部を開閉する扉と、前記加熱庫に収容される受け皿とを備え、前記受け皿は、全周を囲む立壁を有し、奥の立壁の縁に左右の立壁まで連続的に受け皿内方へ折り返した形状とした溢水防止板を、略袋形状となるように配し、前記受け皿と前記溢水防止板を別体とし、前記受け皿の奥の立壁の縁を外下方へカールした形状とし、前記溢水防止板後端に前記受け皿のカールを挟圧接するU型挟圧接部を設けて、前記受け皿に前記溢水防止板を固定し分離可能とし、前記扉を前記加熱庫より引き出したときに、前記受け皿を前記加熱庫に対して、前記扉とともにまたは単独で、着脱できるようにしたものである。
これによって、受け皿の着脱時、受け皿の前方を持ち上げ、受け皿の奥が下がった状態で受け皿を着脱しても、奥の立壁の縁に左右の立壁まで連続的に受け皿内方へ折り返した形状とした溢水防止板を、略袋形状となるように配し、受け皿にいれた水や調理後の油が前記溢水防止板により形成された略袋形状にたまり、受け皿の奥の立壁をこえてこぼれたり、調理後の魚の油や汁がこぼれたりすることを防ぎ、受け皿の着脱や、出し入れにおいて使い勝手のよいものとなる。
また、受け皿に溢水防止板を固定し分離可能としたことにより、受け皿と溢水防止板で形成された略袋形状部の奥に指やスポンジがとどきにくく洗いにくい箇所が、受け皿と溢水防止板を分離できることで清掃性を向上することができる。
本発明の加熱調理器は、受け皿の着脱や出し入れにおいて受け皿にいれた水や調理後の油がこぼれることを防ぎ使い勝手を向上することができる。
また、受け皿に溢水防止板を固定し分離可能としたことにより、受け皿と溢水防止板で形成された略袋形状部の奥に指やスポンジがとどきにくく洗いにくい箇所が、受け皿と溢水防止板を分離できることで清掃性を向上することができる。
第1の発明は、被調理物を加熱調理するための加熱調理器であって、内部に収容された被調理物を加熱調理する加熱庫と、前記加熱庫の前面に形成された開口部を開閉する扉と、前記加熱庫に収容される前記扉に連動して出し入れされる受け皿とを備え、前記受け皿は、全周を囲む立壁を有し、奥の立壁の縁に左右の立壁まで連続的に受け皿内方へ折り返した形状とした溢水防止板を、略袋形状となるように配し、前記受け皿と前記溢水防止板を別体とし、前記受け皿の奥の立壁の縁を外下方へカールした形状とし、前記溢水防止板後端に前記受け皿のカールを挟圧接するU型挟圧接部を設けて、前記受け皿に前記溢水防止板を固定し分離可能とし、前記扉を前記加熱庫より引き出したときに、前記受け皿を加熱庫に対して、前記扉とともにまたは単独で、着脱できるようにすることにより、受け皿の着脱時、受け皿の前方を持ち上げ、受け皿の奥が下がった状態で受け皿を着脱しても、奥の立壁の縁に左右の立壁まで連続的に受け皿内方へ折り返した形状とした溢水防止板を、略袋形状を形成してあり、受け皿にいれた水や調理後の油が前記溢水防止板により形成された略袋形状にたまり、受け皿の奥の立壁をこえてこぼれたり、調理後の魚の油や汁がこぼれたりすることを防ぎ、受け皿の着脱や、出し入れにおいて使い勝手のよくすることができる。
また、受け皿に溢水防止板を固定し分離可能としたことにより、受け皿と溢水防止板で形成された略袋形状部の奥に指やスポンジがとどきにくく洗いにくい箇所が、受け皿と溢水防止板を分離できることで清掃性を向上することができる。
の発明は、特に、第の発明において、受け皿に固定する溢水防止板のU型挟圧接部と受け皿のカール間にパッキンを設けたことにより、受け皿と溢水防止板のすきまから受け皿にいれた水や調理後の油が漏れることを防ぎ、煮汁の溜まった受け皿などの出し入れや、水あり使用時の水こぼれ防止や、被調理物の出し入れにおいて使い勝手を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
参考の形態1)
図1及び図2は、本発明にかかる加熱調理器である誘導加熱調理器を示しており、この誘導加熱調理器はシステムキッチンのキャビネットに組み込んで使用する構成のものである。
図1及び図2に示されるように、誘導加熱調理器は、本体を構成する筐体2と、筐体2の上部に設けられ鍋などの被調理物を載置するトッププレート11と、トッププレート11の前部下方に配設された加熱コイル13a、13bと、トッププレート11の後部下方に配設されたラジェントヒータ14と、加熱コイル13a、13bの駆動回路を構成する複数の回路基板24と、筐体2内の左側に形成された加熱庫5と、加熱コイル13a、13bと加熱庫5間を上下に仕切る上仕切板21と、回路基板24側と加熱庫5間を左右に仕切る中仕切板22と、回路基板24を通して加熱コイル13a、13bと加熱庫5側に冷却風を供給する冷却ファン25とを備えている。また、加熱庫5内には、上下に離間し
た二つのヒータ(上ヒータ6と下ヒータ7)が設けられている。
加熱庫5の下方には、加熱庫5への被調理物の出し入れを円滑に行うための左右一対のレールユニット16a、16bを設け、加熱庫5の外部に設けられた各レールユニット16a、16bは、固定レールと、固定レールに対し摺動自在の可動レールとを備え、筐体2の底面上における加熱庫5の両側に固定されたレール固定板17に固定レールは取り付けられている。固定レールと可動レールの間にはボールをリテーナにより回転自在に保持した転がり軸受が設けられている。このように構成されたレールユニットは公知なので、これ以上の説明は省略する。
さらに、左右のレールユニット16a、16bは、可動レールの前端部が加熱庫5前方で接続金具(レール連結部)18により連結されており、加熱庫5の開口部を開閉する把手付き扉19がばね等の弾性手段を介して接続金具18に着脱自在に取り付けられている。
中仕切板22は、その下端部が固定された筐体2の底面から上方に向かって立設され、中仕切板22の上端部は、筐体2の左側面から略水平に延びる上仕切板21の右端部に連結されている。上仕切板21と中仕切板22は、加熱庫5と所定の空間を介して配設されており、加熱庫5と当接する部位は存在しない。
加熱コイル13a、13bに電流を供給して駆動制御する回路基板24は、中仕切板22により隔てられた加熱庫5の右側で、加熱コイル13bの下方に設けられており、回路基板24の奥側に近接して筐体2内に冷却風を送り込む冷却ファン25が、回路基板24の前側に加熱操作設定を行う操作部26がそれぞれ設けられている。また、回路基板24の上方の加熱コイル13bは、上面に穴が穿設された加熱コイル支持台27により支持されている。
また、図3及び図4に示されるように、加熱庫5の開口部の周囲には、その端面を覆うとともに左右のレールユニット16a、16bの可動レールの貫通孔38a、38bが形成された前面パネル38が取り付けられている。左右の可動レールの前端部を互いに連結する接続金具18は、その前面中央の下端部に略L字状に突設された第1の扉支持部40と、両端近傍の上縁部から上方に向かって突設された一対の第2の扉支持部42とを備えている。また、接続金具18の上端部裏面側には後述する受け皿保持体を支持する保持体支持部44が一体的に形成されており、保持体支持部44には断面が略U字状の保持体支持溝44aが形成されている。
一方、接続金具18に着脱自在に取り付けられる略矩形状の扉19は、図5に示されるように、覗き窓46aを有する金属製扉カバー(裏面カバー)46と、扉カバー46の前面を覆うガラス板48と、扉カバー46とガラス板48の上端部を覆う樹脂製把手50により構成されており、ガラス板48の上部は、扉カバー46と把手50により挟持されている。また、扉カバー46の下端部は前方に折曲され、さらに上方に折曲されることで、ガラス板48の下端部は扉カバー46の下端折曲部により保持されており、扉カバー46とガラス板48との間には所定の空間が形成されている。
また、扉カバー46の下端部中央には、接続金具18の第1の扉支持部40が挿入される第1の開口部52が形成されており、覗き窓46aの両側の下端部近傍には、接続金具18の第2の扉支持部42が挿入される第2の開口部54が形成されている。さらに、第2の開口部54の外側の扉カバー46には、開口部を介して加熱庫5側に突出する一対のロック片56が取り付けられており、ロック片56は加熱庫5側に突出する方向に常時付勢されて、接続金具18に取り付けられた扉19をロックし、ロック片56の上方に加熱
庫5側に突出して設けられたピン58を押圧することで、扉19のロックは解除される。また、ロック片56の下方の扉カバー46には、開口部を介して加熱庫5側に突出する一対のばね片60が設けられており、接続金具18に取り付けられた扉19は、ばね片60が接続金具18に弾性的に当接することにより扉19のがたつきが吸収される。
また、扉カバー46の加熱庫5側には、覗き窓46aを囲繞する弾性体からなるパッキン62が取り付けられており、パッキン62は扉カバー46の上縁に沿って水平に延び、その両端は覗き窓46aの両側に沿って下方に延びるとともに、覗き窓46aの下縁部近傍から外側に湾曲して、扉カバー46の下縁部まで延び、可動レールの貫通孔38a、38bが形成された前面パネル38における貫通孔38a、38bの外側と対向するように配置されている。扉19の閉状態においては、パッキン62の下端部に加熱庫5側に設けられたパッキン43の突設部43bが当接し、二つのパッキン43、62により加熱庫5の内部を外部からシールしている。なお、パッキン62は、扉カバー46に設けることなく加熱庫5の開口部の少なくとも下端部端面以外の端面に設けることもできる。
加熱庫5内には、接続金具18に形成された保持体支持部44に支持される上述した受け皿保持体64と、受け皿保持体64に支持される受け皿66と、受け皿66に載置され被調理物を載置するための焼き網68とが収容される。
受け皿保持体64は、所定の長さの棒材を折曲するとともにループ状に形成して、その両端部を互いに連結したものである。
受け皿保持体64の両側には、加熱庫5の開口部側の底面に突設された一対の摺接部材70とそれぞれ摺接する一対の摺接部72が平行に形成されており、摺接部72の前端部は手前側(前方)に向かって斜め上方に折曲され、この上方折曲部により受け皿66の手前側の受け皿位置決め部74が形成されている。また、上方折曲部は途中で下方に折曲され、この下方折曲部の前縁は、接続金具18の保持体支持部44に形成された保持体支持溝44aに嵌入して可動レールと連動する係合部76を構成している。さらに、摺接部72の後端部は上方に折曲され、さらに手前側に折り返されて、この折り返し部が受け皿66と当接する後方側の受け皿位置決め部78を構成している。なお、左右の摺接部72は、受け皿66を載置する受け皿載置部としての機能も有している。
次に、受け皿保持体64に載置される受け皿66について説明する。
受け皿66は、底面の裏面(下面)側には前後方向に平行に延び受け皿保持体64の摺接部72が嵌入して受け皿66の左右の位置決めを行うための2条の凹部84が形成されており、受け皿66の底面の表面(上面)側の中央近傍には、凹部84と直交する方向に延びる凸部86が形成されており、受け皿66に注がれる水量の目安にしている。また、対向する二つの側壁の両端部近傍には、それぞれ一つの凸部88が形成されており、これらの凸部88に焼き網68が載置される。さらに図3、図7に示すように、受け皿は底面全周を囲むように立壁がたった形状で、左右の立壁の上面には外方へひろがるつば部82を設けており、このつば部82と前後の立壁の縁を連続した外下へ巻いたカール83形状として、受け皿を持ったときに手がエッジにあたり痛くないように配慮されている。さらに奥の立壁の縁に左右の立壁まで連続的に受け皿内方へ折り返した形状とした溢水防止板85を、略袋形状となるように配し、溢水防止板85の左右端を左右のつば部82と溶接87して固定している。さらに受け皿66と溢水防止板85のすきまを耐熱性のシール剤によりシールしてすきまを封止している。本実施の形態では溶接した受け皿と溢水防止板をホーロ処理し、すきまを埋めるとともに、錆びやキズに対して強固なものとしている。ここで、受け皿に設けた溢水防止板の受け皿内方へ折り返しの長さは、左右端方よりも中央の方が長い形状としている。これは受け皿と溢水防止板で略袋形状としたときに左右奥
に指やスポンジが届きにくく、清掃しにくいための配慮である。
上記構成の本発明にかかる加熱調理器において、魚等の被調理物を加熱庫5に挿入して加熱調理するに際し、扉19の把手50を把持して手前側に引くと、レールユニット16a、16bの可動レールが固定レールに対し摺動して加熱庫5が開放される。また、受け皿保持体64は、その係合部76が保持体支持部44に形成された保持体支持溝44aに嵌入しているので、受け皿保持体64と、受け皿保持体64に保持された受け皿66と、受け皿66に載置された焼き網68は、扉19及び可動レールとともに一体的に引き出される。この時、受け皿保持体64の摺接部72が加熱庫5の底面に突設された摺接部材70と摺接し、摺接部材70はフッ素樹脂等の摩擦係数が極めて低い材料で形成されているので、加熱庫5の開放は円滑に行われる。
次に、受け皿66の底面に形成された凸部86の高さを目安に受け皿66に注水した後、焼き網68に被調理物を載置する。なお、扉19を加熱庫5より最も引き出した場合、受け皿保持体64の摺接部72の後端が加熱庫5の開口面の内側(摺接部材70)により支持されるとともに、受け皿66の後端が開口面よりも奥側に位置するように、レールユニット16a、16b、受け皿66及び受け皿保持体64の受け皿位置決め部74、78の寸法が設定されているので、図6に示すように受け皿66を持ち上げて取り出したり、逆に受け皿保持体64に受け皿66を載置する際に受け皿の手前を上方に奥を下方にした姿勢で着脱することとなる。この際受け皿と溢水防止板85で形成された略袋形状の箇所に、受け皿にいれた水や調理後の油がたまり、受け皿の奥の立壁をこえてこぼれたり、水や調理後の魚の油や汁がこぼれたりすることを防止する。
その後、扉19を加熱庫5に向かって押圧すると、焼き網68に載置された被調理物は加熱庫5内に収容され、図2に示されるように、被調理物の上方に上ヒータ6が配置されるとともに受け皿66と焼き網68との間に下ヒータ7が配置される。したがって、操作部26を操作して所定の操作を行うと、上ヒータ6及び下ヒータ7に通電され、被調理物はその両面が上ヒータ6及び下ヒータ7により加熱され調理される。この際、勢いよく扉を加熱庫19に向かって押圧すると、扉と連動して受け皿が加熱庫内へ移動し、受け皿にいれた水が勢いよく受け皿の立壁にあたり、立壁を乗り越えようとするが、受け皿66と溢水防止板85で形成された略袋形状により水を受け皿内に返し、受け皿の外へこぼれないようにすることができる。また、扉を引き出して、勢いよく受け皿が移動するときも同様の効果が得られ、調理後の魚の油や汁がこぼれたりすることを防止する。
調理中は、冷却ファン25が作動し、トッププレート11の後方に設けられた吸気口34から外気が入り、冷却ファン25の一部が最下層の回路基板24に対向している下部噴出し口36から吐出された空気は、回路基板24に向けて吹き付けられ、スイッチング素子やダイオードブリッジといった発熱部品を冷却する。さらに、中仕切板22の周囲から流れ込んだ空気は、レールユニット16a、16bへと導かれ、筐体2との空間を通過して、レールユニット16a、16bを冷却するとともに筐体2を冷却した後、排気口35より外部に排出される。
なお、加熱庫5にはヒータ等の部品の取り付け等により隙間が生じやすく、この隙間を介して冷却ファン25により圧力が上昇した空気が加熱庫5の外部から庫内へと入り込み、扉19と前面パネル38との間の隙間から漏れやすくなるが、調理中は、扉19に設けられたパッキン62が前面パネル38に当接しており、加熱庫5内で発生する煙はパッキン62により外部に漏れるのが防止されている。
また、冷却ファン25の上部噴出し口36及び下部噴出し口36からの空気は、基板保持板28の回路基板24に向けて吹き付けられ、1階から3階までの多層に分かれ、スイ
ッチング素子やダイオードブリッジ等の発熱部品を冷却する。その後、冷却ファン25と反対側の基板保持板28の開口部へと向かい、最上階の上部に設けられた加熱コイル支持台27の上面に形成された開口部から回路基板24を通過した空気が加熱コイル支持台27上方へ吹き出され、加熱コイル13bから加熱コイル13a及び筐体2へと冷却風が流れた後、排気口35より外部に排出される。
被調理物の加熱調理が完了すると、扉19の把手50を把持して手前側に引くと、レールユニット16a、16bの可動レールが固定レールに対し摺動して、受け皿保持体64と受け皿66と焼き網68が一体的に引き出されるので、被調理物を容易に取り出すことができる。また、レールユニット16a、16bを採用したことで、扉19の上端部に把手50を設けても、被調理物の出し入れを円滑に行うことができるとともに、扉19の上端部を樹脂製把手50で覆うことで、ユーザに対する安全性あるいは操作性が向上する。
受け皿の着脱時、受け皿の前方を持ち上げ、受け皿の奥が下がった状態で受け皿を着脱しても、奥の立壁の縁に左右の立壁まで連続的に受け皿内方へ折り返した形状とした溢水防止板を、略袋形状を形成してあり、受け皿にいれた水や調理後の油が前記溢水防止板により形成された略袋形状にたまり、受け皿の奥の立壁をこえてこぼれたり、調理後の魚の油や汁がこぼれたりすることを防ぎ、受け皿の着脱や、出し入れにおいて使い勝手のよくすることができる。受け皿の左右の立壁の上に外方へひろがるつば部に、溢水防止板の左右端を前記左右のつばと溶接したことにより、受け皿と溢水防止板が容易にはずれることがなく、清掃時に溢水防止板に力が加わっても、はずれることがなく、強度向上が図れる。また、受け皿と溢水防止板が溶接されているため接触音も軽減するものである。また、受け皿の左右の立壁の上に外方へひろがるつば部を設けることで、溢水防止板との溶接が容易な構成とすることができる。受け皿に設けた溢水防止板の受け皿内方へ折り返しの長さは、左右端方よりも中央の方が長い形状としたことにより、左右の隅奥に指やスポンジが届きやすくなり、清掃のしやすさが向上するものである。前記受け皿と溢水防止板のすきまを耐熱性のシール剤によりシール(本実施の形態ではホーロ処理)したことにより、受け皿と溢水防止板のすきまから受け皿にいれた水や調理後の油が漏れることを防ぎ、煮汁の溜まった受け皿などの出し入れや、水あり使用時の水こぼれ防止や、被調理物の出し入れにおいて使い勝手のよいものである。
上述したように、ロック片56により接続金具18にロックされた扉19は、扉19に設けられたピン58を押圧することによりロック解除され、ロック解除した後、扉19を上方に引き上げることにより接続金具18から扉19を取り外すことができるので、扉19が汚れた場合、扉19を接続金具18から取り外して適宜清掃することができる。
なお、扉19を接続金具18に着脱自在に取り付ける構成は必ずしも必要ではなく、扉19を接続金具18に固定してもよい。また、接続金具18はレールユニット16a、16bの可動レールの前端部を相互に接続するものとして説明したが、接続金具18を設けることなく扉19を可動レールの前端部に取り付けることもできる。この場合、受け皿保持体64は、一対の可動レールの各々と係合するようにしてもよい。
なお、加熱コイル13a、13bやラジェントヒータ14を使用した被調理物の加熱調理は本発明の主眼ではないので、その説明は省略する。
また、上記参考の形態において、受け皿保持体64を支持する保持体支持部44を接続金具18の上端部裏面側に一体的に形成したが、受け皿保持体64の係合部76を載置して受け皿保持体64を保持する保持体支持部を扉19の扉カバー46に一体的に形成するようにしてもよい。
また、上記参考の形態において、受け皿を扉19の扉カバー46に一体的に形成するようにしてもよい。この場合レールユニットと受け皿保持体は構成上必要なくなる。
図8と図9は、受け皿を扉19の扉カバー46に一体的に形成した本発明の参考の形態1の他の加熱調理器の例を示す図である。被加熱調理器具である鍋などを載置するトッププレート11があり、筐体2内のトッププレート11の下には、本体の左側で、左加熱コイル13aの下方に、左加熱コイル13aを支える上仕切板21があり、さらにその上仕切板21の下方に前面が開口した加熱庫5が置かれている。加熱庫前面に、加熱庫5の開口部に勘合し、筐体2に固定する前面パネル38を設けている。また、加熱庫5の後部に接続され調理中の煙を本体外に排気口から排気するための排気煙突を設けている。また、加熱庫5の開口部を扉19で覆いふさぐように構成している。またさらに、扉19に連結された受け皿66と、受け皿66に載せられた焼き網68は加熱庫5に収められる。さらに加熱庫5内の焼き網上部および下部にヒータ7を配している。
ここで、扉19は、扉19の前面下部の外方側に設けられた取手50と扉上部に設けた扉上枠51と扉の加熱庫側に設けた扉カバー46によりガラス板48をはさみこんで構成されている。また扉カバーには加熱庫の開口部の左右と上をふさぐパッキン62が取り付けられている。そして受け皿をねじにより扉19の扉カバー46に一体的に形成している。受け皿は底面全周を囲むように立壁がたった形状で、左右の立壁の上面には外方へひろがるつば部82を設けており、このつば部82と前後の立壁の縁を連続した外下へ巻いたカール83形状として、受け皿を持ったときに手がエッジにあたり痛くないように配慮されている。さらに奥の立壁の縁に左右の立壁まで連続的に受け皿内方へ折り返した形状とした溢水防止板85を、略袋形状となるように配し、溢水防止板を受け皿に溶接して固定している。以上のように構成された加熱調理器において、受け皿の着脱時、受け皿の前方を持ち上げ、受け皿の奥が下がった状態で受け皿を着脱しても、奥の立壁の縁に左右の立壁まで連続的に受け皿内方へ折り返した形状とした溢水防止板を、略袋形状を形成してあり、受け皿にいれた水や調理後の油が前記溢水防止板により形成された略袋形状にたまり、受け皿の奥の立壁をこえてこぼれたり、調理後の魚の油や汁がこぼれたりすることを防ぎ、受け皿の着脱や、出し入れにおいて使い勝手のよくすることができる。ここで、受け皿を扉19の扉カバー46に一体的に形成した構成を示しただけであり、溢水防止板を受け皿に設けた作用効果については、受け皿を扉19の扉カバー46と別体の場合と同様である。
また、上記参考の形態は、誘導加熱調理器を例にとり説明したが、本発明は誘導加熱調理器に限定されるものではなく、加熱庫を備えた他の加熱調理器にも適用できるものである。
(実施の形態
図10及び図11は、本発明の実施の形態にかかる加熱調理器である誘導加熱調理器を示しており、この誘導加熱調理器はシステムキッチンのキャビネットに組み込んで使用する構成のものである。
参考の形態1と異なる点は受け皿66と溢水防止板85を別体とし、受け皿66の奥の立壁の縁を外下方へカールした形状とし、溢水防止板後端に受け皿66のカール83を挟圧接するU型挟圧接部89を設けて、受け皿66に溢水防止板85を固定し分離可能とし、受け皿66に固定する溢水防止板85のU型挟圧接部89と受け皿のカール83との間にパッキン90を設けた点である。
これにより受け皿に溢水防止板を固定し分離可能としたことにより、受け皿と溢水防止板で形成された略袋形状部の奥に指やスポンジがとどきにくく洗いにくい箇所が、受け皿
と溢水防止板を分離できることで清掃性を向上することができる。
また、受け皿に固定する溢水防止板のU型挟圧接部と受け皿のカール間にパッキンを設けたことにより、受け皿と溢水防止板のすきまから受け皿にいれた水や調理後の油が漏れることを防ぎ、煮汁の溜まった受け皿などの出し入れや、水あり使用時の水こぼれ防止や、被調理物の出し入れにおいて使い勝手を向上することができる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、受け皿の着脱において使い勝手のよいものであるので、組み込み式誘導加熱調理器はもちろんのこと、他の熱源の加熱調理器や、組み込み式以外の加熱調理器にも適用できるものである。
本発明の参考の形態1における加熱調理器の分解斜視図 本発明の参考の形態1における加熱調理器の縦断面図 本発明の参考の形態1における加熱調理器の要部斜視図 本発明の参考の形態1における加熱調理器に形成された加熱庫及びその近傍の斜視図 加熱庫の開口部を開閉するドアを背面側から見た斜視図 本発明の参考の形態1における受け皿着脱時の斜視図 本発明の参考の形態1における受け皿の要部断面図 本発明の参考の形態1の他の例を示す加熱調理器の断面図 本発明の参考の形態1の他の例における受け皿着脱時の斜視図 本発明の実施の形態における加熱調理器の受け皿の概略図 本発明の実施の形態における加熱調理器の受け皿の要部断面図 従来の加熱調理器の概略図
2 筐体
5 加熱庫
6 上ヒータ
7 下ヒータ
11 トッププレート
13a、13b 加熱コイル
14 ラジェントヒータ
16a、16b レールユニット
17 レール固定板
18 接続金具
19 扉
21 上仕切板
22 中仕切板
24 回路基板
25 冷却ファン
26 操作部
27 加熱コイル支持台
34 吸気口
35 排気口
36 噴出し口
38 前面パネル
38a、38b 貫通孔
40 第1の扉支持部
42 第2の扉支持部
43 パッキン
43b 突設部
44 保持体支持部
44a 保持体支持溝
46 扉カバー
46a 覗き窓
48 ガラス板
50 把手
51 扉上枠
52 第1の開口部
54 第2の開口部
56 ロック片
58 ピン
60 ばね片
62 パッキン
64 受け皿保持体
66 受け皿
68 焼き網
70 摺接部材
72 摺接部
74 手前側の受け皿位置決め部
76 係合部
78 後方側の受け皿位置決め部
82 つば部
83 カール
84 凹部
85 溢水防止板
86 凸部
87 溶接
88 凸部
89 U型挟圧接部
90 パッキン

Claims (2)

  1. 被調理物を加熱調理するための加熱調理器であって、内部に収容された被調理物を加熱調理する加熱庫と、前記加熱庫の前面に形成された開口部を開閉する扉と、前記加熱庫に収容される前記扉に連動して出し入れされる受け皿とを備え、前記受け皿は、全周を囲む立壁を有し、奥の立壁の縁に左右の立壁まで連続的に受け皿内方へ折り返した形状とした溢水防止板を、略袋形状となるように配し、前記受け皿と前記溢水防止板を別体とし、前記受け皿の奥の立壁の縁を外下方へカールした形状とし、前記溢水防止板後端に前記受け皿のカールを挟圧接するU型挟圧接部を設けて、前記受け皿に前記溢水防止板を固定し分離可能とし、前記扉を前記加熱庫より引き出したときに、前記受け皿を前記加熱庫に対して、前記扉とともにまたは単独で、着脱できるようにした加熱調理器。
  2. 前記受け皿に固定する前記溢水防止板の前記U型挟圧接部と前記受け皿のカール間にパッキンを設けた請求項に記載の加熱調理器。
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