JP4899568B2 - ネットワークシステム及び音響信号処理装置 - Google Patents
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まず、音響信号の伝送に用いることのできる回線数はネットワーク帯域の上限までに限られる一方、物理的に伝送可能な回線数は、ネットワークの構成によって変化し、論理的に計算される上限帯域幅が得られるとは限らなかった。例えば、送信元のノードから末端のノードまでのノード数によってデータが届くまでの時間が変わり、かつ、全ノードにデータが届くまで次の通信をしないため、ネットワークを構成するノード数が多いとデータの転送に時間がかかり、帯域をロスする等である。
また、行いたい音響信号の伝送に必要な伝送ch数が一旦構築したネットワークで得られるネットワーク帯域の上限を超えた場合、新たにネットワークカード等の機器を追加することでしか帯域幅を拡張することができず、すなわち伝送可能ch数を増加させることもできなかった。また、追加したとしても、新たに追加した機器をネットワークに接続するための配線を行わなければならないため、伝送可能ch数を増加させるための作業が面倒であるという問題もあった。
さらに、上記複数のノードがリング状に接続された場合に、その接続により形成されたループ状の伝送路におけるパケットの巡回を確認する確認手段を設け、その確認手段によりパケットの巡回が確認された場合に、上記形成されたループ状の伝送路における上記音響信号のデータを含むパケットの巡回を開始するようにするとよい。
さらに、上記通信制御手段が、上記第1の状態から上記第2の状態となったことを検知したことに応じて、上記2つの伝送路におけるパケットの巡回をそれぞれ確認し、そのパケットの巡回が確認された場合に上記双方向動作に移行するようにしるとよい。
まず、図1に、この発明のネットワークシステムの実施形態であるオーディオネットワークシステムの概略を示す。
図1(a)に示すように、このオーディオネットワークシステム1は、それぞれ単方向の通信を行う受信手段である受信インタフェース(I/F)と送信手段である送信I/Fの組を2組備えたノードA〜Cを、通信ケーブルCBで順次接続することにより構成したものである。ノードAにおいては、受信I/F_AR1と送信I/F_AT1が1組のI/Fで、受信I/F_AR2と送信I/F_AT2がもう一組のI/Fである。ノードB及びCについても、符号の先頭の文字「A」を「B」あるいは「C」に置き換えたI/Fが、同様な関係に当たる。
なお、図1に示す各ノードは、アナログ入力,アナログ出力,デジタル入力,デジタル出力,ミキシング,エフェクト付与,録音再生,リモート制御,あるいはこれらの組み合わせ等の各種機能を有する音響信号処理装置である。ノード毎に機能が違っていても当然構わない。
なお、図1ではケーブルを2本示しているが、1組の受信I/Fと送信I/Fとを近接してあるいは一体として設ければ、2本を束ねて1本にしたケーブルにより、1組のI/F間の接続を行うことも可能である。
このような外部機器Nとしては、例えば外付けのコンソールが考えらる。そして、コンソールがユーザから受け付けた操作に応じたコマンドをノードBに送信し、ノードBがこれをパケットに書き込んで他のノードに送信したり、他のノードがパケットに書き込んで送信してきた応答やレベルデータ等をノードBが読み出してコンソールに送信し、コンソールにおける操作子状態の表示やレベル表示に使用するといった動作を行わせることが考えられる。
図2に示すように、このパケット100は、サイズが1282バイトであり、先頭から順に、ヘッダ101,管理データ102,波形データ(オーディオデータ)103,制御データ104,FCS(Frame Check Sequence)105からなる。
なお、このオーディオネットワークシステム1においては、送信I/Fから送出されるパケットは、1本の接続ケーブルCBで接続された受信I/Fにしか届かないから、アドレスの記載はあまり意味がない。そこで、宛先アドレスとしては、例えばブロードキャストを示すアドレスを記載し、送信元アドレスとしては、送信元のノードを示すID等を記載することが考えられる。このIDとしては、送信I/FのMAC(Media Access Control)アドレスを記載してもよいが、これに限られることはない。
通常のイーサネット(登録商標)のパケットをこのサイズに入るように分割して記載し、パケットの受信側で複数のパケット100からデータを取り出して結合し、分割前のパケットを復元することにより、通常のイーサネットのパケットをノード間で転送することもできる。イーサネットパケットの最大サイズは1526バイトであるので、224バイトずつに分割して送信するとすると、最大でも7パケットに分ければ送信が可能である。また、制御データ104についても、伝送すべきデータがない場合にもダミーのデータを記載して、データサイズが一定になるようにする。
FCS105は、IEEE802.3で規定される、フレームのエラーを検出するためのフィールドである。
この図に示すように、オーディオネットワークシステム1においては、パケット100を、96kHz(キロヘルツ)のサンプリング周期1周期である10.4μsec(マイクロ秒)毎に1つ、ノード間で伝送させるようにしている。そしてこのことにより、各サンプリング周期に、256の伝送chについて、それぞれ1サンプル分の波形データを、各ノードに送信することができる。
なお、1282バイトの場合、計算上は1sec/10.26μsec=97.47kHzのサンプリング周期まで対応可能であり、96kHzのサンプリング周期であれば、10.4μsec/8ビット/1ナノ秒=1300バイトのパケットサイズまで伝送可能である。しかし、ノード間での伝送遅延を考慮し、パケットサイズには多少の余裕を持たせることが好ましい。
ここでは、ノードAからノードDまでの4つのノードをカスケード接続したオーディオネットワークシステムを考える。そして、このシステム内の各ノードに図2にパケット100を循環させる場合、いずれか1つのノードをマスタノードに定め、そのノードのみが新たなパケット(通し番号の異なるパケット)の生成を行う。また、そのマスタノードがワードクロックの生成も行う。マスタノード以外のノードはスレーブノードである。
そして、マスタノードは、パケットが伝送路を1周して戻ってくると、そのパケットの管理データ102を書き換えて次のサンプル周期のパケットを生成し、ワードクロックのタイミングと合わせてそのパケットの送信を開始する。なおこのとき、マスタノードも他のノードと同様にパケットに対してデータの読み書きを行う。
なお、各ノードは、パケットの全てを受信してからデータの読み書きや次のノードへの送信を行う必要はなく、先頭から必要なバイト数だけ受信したら、データの読み書きや次のノードへの送信の処理を開始してしまってよい。そしてその後、パケットの末端まで、受信するのとほぼ同じ速さでデータの読み書きや送信を行って行けばよい。
ただし、伝送経路の途中においては、パケットiには、i−1番目のサンプリング周期に送信された波形データと、i番目のサンプリング周期に送信された波形データとが混在することになる。しかし、パケットiから波形データを読み取ったノードにおいて、既にi番目のサンプリング周期に送信する波形データを書き込んだノードの波形データを、1サンプル分遅延させて処理に用いるようにすれば、各ノードから送信されてきた波形データのサンプリング周期を揃えて処理を行うことができる。
なお、ここではカスケード接続の場合の場合のパケット転送方式及びデータの読み書き方式について説明したが、ループ接続の場合も、基本部分については同様である。すなわち、1サンプリング周期につき1つのパケットを伝送路に沿って1周させ、その間に各ノードが1回ずつパケットに対して必要なデータの読み書きを行う。
そして、ループ接続の場合、2つの伝送経路のパケットに同じデータを書き込んで循環させる二重化通信と、2つの伝送経路のパケットに別々のデータを書き込んで循環させる二倍化通信とを、選択的に行うことができる。
一方、二倍化通信の場合には、1サンプリング周期当たりにパケット2つ分のデータを伝送可能であるから、通信の帯域幅を、カスケード接続の場合の2倍にすることができる。
また、カスケード接続によりネットワークシステムを構築した場合、その両端のノードを接続することにより、容易に伝送帯域幅を2倍にしたり(二倍化)、伝送の冗長性を高めて断線に対する耐性を向上させたり(二重化)することができる。
まず、図5に、上述のオーディオネットワークシステム1を構成する各ノードとなる音響信号処理装置のハードウェア構成を、パケット伝送に関連する部分を中心に示す。
図5に示すように、この音響信号処理装置2は、第1,第2のデータ入出力部10,20、第1,第2の受信I/F31,33、第1,第2の送信I/F34,32、セレクタ35〜38、信号処理部39及び制御部40を備える。
制御部40は、CPU,ROM,RAM等を備え、音響信号処理装置2全体の制御を行う制御手段であり、CPUがROM等に記録された適当なプログラムを実行することにより、その制御に係る種々の処理を行う。その処理の内容については、後述する。
第1のデータ入出力部10は、データ抽出部11,波形入力用FIFO12,波形出力用FIFO13,制御入力用FIFO14,制御出力用FIFO15,フレームバッファ16を備える。また、第1の受信I/F31が接続先から受信したキャリア信号であるネットワーククロックNC1の供給を受けてそれに従って動作する。
そしてこのうち、データ抽出部11は、受信したデータのうち、読み出すべき波形データを波形入力用FIFO12に書き込み、読み出すべき制御データを制御入力用FIFO14に書き込み、それ以外のデータは破棄する機能を有する。そして、波形入力用FIFO12に書き込まれたデータは信号処理部39が、制御入力用FIFO14に書き込まれたデータは制御部40が、それぞれファーストイン・ファーストアウトで読み出し、信号処理及び制御に使用する。
そして、フレームバッファ16にパケットのデータが所定量(第1の所定量)蓄積されると、蓄積の進行に合わせて、波形出力用FIFO13及び制御出力用FIFO15のデータを、フレームバッファ16の適当なアドレスに書き込んでパケットの内容を書き換える。
また、マスタノードにおいては、パケット中の管理データ102の書き換えも行うが、この書き換えは、新たなパケットに記載すべきデータを制御出力用FIFO15に書き込んでおき、このデータをフレームバッファに蓄積されたパケットに上書きして行うようにするとよい。
また、マスタノードについては、送信したパケットが正常に伝送されたなかった場合に後で内容を復元できるよう、伝送経路1周の正常な伝送が確認されるまで、送信したパケットの内容をフレームバッファ16とは別にバッファしておく。
以上がパケット送信に関するデータ入出力部の機能である。
なお、ループ伝送の場合には、第1の受信I/F31でパケットを受信するタイミングと第2の受信I/F33でパケットを受信するタイミングとが一致しない場合もあるが、この場合、カスケード伝送の際にデータの読み書きに使用するデータ入出力部(ここでは第1のデータ入出力部10)と対応するI/Fでパケットを受信するタイミングに同期させるとよい。
マスタノードでは、図示しないクロック生成部がワードクロックを生成し、それをサンプリングクロックとして用いる。また、ネットワーククロックNC2の生成も、そのワードクロックに同期させて行う。
セレクタ35〜38は、このような送信先の切り替えを行うために設けたものである。
そして、セレクタ35とセレクタ36は連動して動作し、セレクタ35がフレームバッファ16の出力を第2の送信I/F32に流す状態では、セレクタ36は第2の受信I/F33で受信したデータをフレームバッファ26に書き込み、第2のI/F側のノードと通信が可能な状態となる。
また、ここではセレクタ35,36について説明したが、セレクタ37,38も、連動して動作することにより同様な機能を有する。そして、第2の受信I/F33から受信したパケットに関し、折り返しを行うか否かを切り換えることができる。
まず、音響信号処理装置2において、セレクタ35〜38は、初期状態では折り返しラインを選択するようにしている。そして、折り返しラインを選択している側(折り返し側)の1組の受信I/Fと送信I/Fの双方に通信ケーブルが装着され、ネットワーククロックの受信等により、他のノードとの間の物理的な接続が確認できると、CPUは、その送信I/Fから接続先に向けてテスト信号の送信を行う。
制御部40のCPUは、定期的に図6に示す処理を起動し、折り返し側に他ノードの物理的接続が確認できると(S11)、折り返し側に問い合わせのテスト信号の送信を行って(S12)、処理を終了する。この処理で、2組のI/Fの両方の側に送信を行う場合もある。また、ステップS11では、1組の受信I/Fと送信I/Fに関してケーブルの接続先ノードが同一であることを確認する必要はない。
この図に示すように、ここでは、テスト信号には、テスト信号であることを示すヘッダ、自機のID、自身が既にオーディオネットワークシステムに所属しているか否かを示す「システム所属有無」、所属するオーディオネットワークシステムの構成を示す「自システム構成」、およびそのシステム中でのマスタノードの優先度を示す「自システムマスタの優先度」の情報を含む。
なお、優先度とは、機器毎に設定され、その機器がどの程度優先的にマスタになるかを示す情報である。そしてここでは、オーディオネットワークシステムにおいて、システムを構成するノードのうち最も優先度の高いノードがマスタノードになるようにしている。優先度の値は、固定でも、手動または自動で変更できるようにしてもよい。
制御部40のCPUは、音響信号処理装置2がオーディオネットワークシステムに属している状態でテスト信号を受信すると、図8のフローチャートに示す処理を開始する。なお、ここでいうテスト信号には、相手が図6のステップS12で送信してくる問い合わせのテスト信号と、図8のステップS24やS30で送信してくる返答のテスト信号とがある。接続相手がオーディオネットワークシステムに組み込み可能な機器であれば、相手も同様に図6や図8に示す処理を行っており、問い合せのテスト信号やその返答を送信してくる。
また、ステップS21でNOの場合、受信したテスト信号がシステム外からの返答であり(S25)、かつ問い合わせ送信後所定時間内に受信していれば(S26)、新たに自機が属するシステム外のノードと接続されたと判断できるため、マスタノードに「新規接続」を通知して(S27)、処理を終了する。この通知には、新たに接続されたノードからの返事に記載されていた、そのノードが属するネットワークの構成の情報も含む。
また、ステップS25でNOの場合、受信したテスト信号がシステム外からの問い合わせであれば(S29)、テスト信号を受信した側の送信I/Fから返答のテスト信号を送信して(S30)、処理を終了する。また、ステップS29でもNOであれば、受信したデータに応じてその他の処理を行って(S31)、処理を終了する。
なお、オーディオネットワークシステムに属しないノードも、問い合わせのテスト信号に対して応答を返すが、問い合わせ元もオーディオネットワークシステムに属しないノードであった場合、すなわち単独のノード同士が接続された場合の処理は、図8のものとは若干異なる。この点については後述する。
マスタノードの制御部40のCPUは、「新規接続」の通知を受けると、図9のフローチャートに示す処理を開始する。
ステップS41の後は、マスタノードになると決定した場合には(S42)、新たに検出された接続の両側のノードに、その接続側のパケット折り返しの解除を指示し(S43)、接続されている全てのノードを通るパケットの伝送経路が形成されるようにする。
そして、その判断の結果伝送可能であれば(S46)、新規接続されたノードを含むシステムの構成をその各ノードに通知し(S47)、そのシステムでのカスケード伝送制御を開始して(S48)、処理を終了する。
また、ステップS42でNOの場合、自身が属するシステムの構成のデータを次にマスタノードになるノードに送信する(S49)と共に、スレーブノードとしての動作を開始し(S50)、処理を終了する。この場合、次にマスタノードになるノードが、ステップS43以下の処理を行い、新たな構成のシステムにおけるカスケード伝送制御を行う。
マスタノードの制御部40のCPUは、「ループ接続」の通知を受けると、図11のフローチャートに示す処理を開始する。この場合、システムを構成するノード自体に変更はないので、マスタノードは変わらない。
その後、第1のデータ入出力部10によりテストパケットを生成して第2の送信I/F32から送信し(S62)、テストパケットの循環を確認する(S63)。そして、音響信号の伝送に問題ないと判断されれば(S64)、カスケード接続の際には無効化していた第2のデータ入出力部20のパケット生成機能を有効化する(S65)。
また、二倍化の場合には、カスケード接続時に伝送していた内容は残しつつ、もう1つの伝送経路を循環させるパケットには別のデータを記載するため、各ノードに対し、第1のデータ入出力部10でカスケード接続時と同様なデータ入出力を行い維持しつつ、第2のデータ入出力部20で追加のchのデータ入出力を行うように指示する。
新たなノードが追加された場合には、スレーブノードはマスタノードにまず通知を行ってからマスタノードの指示に従って動作を行うが、切断の検出の場合には、自身の判断で速やかに対処の処理を行い、切断によるデータ伝送への影響を最小限に抑えるようにする。
オーディオネットワークシステムに属する各ノードにおいて、制御部40のCPUは、マスタノードでもスレーブノードでも、カスケード伝送中に伝送路の下流側(マスタノードと反対側、ただし、マスタノードから見た場合には両側が下流)のノードとの間の接続の切断を検出した場合、図12のフローチャートに示す処理を開始する。
また、ステップS83でのスイッチの切り換えは、速やかな対応が必要であるから、CPUを経由することなく、I/Fからの信号に基づきハードウェアによって行うようにしてもよい。
また、マスタノードが、「カスケード切断」の通知を受けた場合に、その通知に応じて通知送信元より先のノードをシステムの構成要素から除外し、システムに残っているノードに変更後のシステム構成の情報を通知すれば、変更後のシステム構成の情報を各ノードに共有させることができる。
そして、このパケットの送信が開始されるまでには、ステップS103の処理により、新たな伝送経路が構成されているはずであるから、送信したパケットは、システムに残っている各ノードを通ってマスタノードに戻り、各ノードは、破棄されたパケットに記載されていたデータを取得することができる。
スレーブノードにおいて、制御部40のCPUは、カスケード伝送中に所定期間マスタ側からのパケット受信がない場合、図13のフローチャートに示す処理を開始する。この場合、自身は所属していたシステムにおけるマスタノードと通信ができない状態になったと考えられるため、接続が確認できるノードにより新たにオーディオネットワークシステムを構成するための処理を行うのである。なお、それまで保持していたシステム構成の情報や、図6や図8の処理で送受信するテスト信号により、自身に(直接又は間接に)接続されているノード及びその接続順は把握できるとする。その結果、自身がどのノードとも接続されていなければ、図13の処理を行う必要はない。
また、ステップS92でNOであれば、スレーブノードとしての動作を開始して(S100)、処理を終了する。
なお、波形データについては、マスタノードが最初に送信するパケットに無音のデータを書き込んでおけば、送信元のノードがなくなった伝送chについては、その後無音のデータが維持され、その伝送chのデータを読み取って信号処理に用いるノードがあったとしても、送信元がなくなったことに伴い音がなくなるという以上には、特に問題は発生しない。
オーディオネットワークシステムに属する各ノードにおいて、制御部40のCPUは、マスタノードでもスレーブノードでも、ループ伝送中に隣接ノードとの間の接続の切断を検出した場合、図14のフローチャートに示す処理を開始する。なお、切断の検出を、ネットワーククロックの有無によって行うことができることは、図12の処理の説明で述べた通りである。
ただし、この場合、ループ伝送からカスケード伝送に切り換わるため、次のパケットを伝送する前に、各ノードは、カスケード伝送では使用しないデータ入出力部のデータ入出力を停止させる必要がある。また、マスタノードは、併せて使用しないパケット生成機能も停止させる必要がある。
また、マスタノードが、「ループ切断」の通知を受けた場合に、その通知に応じてシステム構成の情報をカスケード接続のものに変更し、システムに残っているノードに変更後のシステム構成の情報を通知すれば、変更後のシステム構成の情報を各ノードに共有させることができる。
また、ループ伝送において二倍化動作を行っていた場合には、カスケード伝送に移行すると、追加ch分のデータの伝送は行えなくなってしまうが、半分の伝送chを維持したデータ伝送は継続できる。そして、二倍化動作を行う場合でも、カスケード伝送時でも使用できる伝送chを優先的に使用し、追加chはそれで足りない場合のみ使用するようにすれば、追加ch分のデータ伝送が行えなくなることの弊害を最小限に抑えてデータ伝送を継続することができる。
例えば、1サンプリング周期に1つのパケットを循環させることは必須ではなく、1サンプリング周期に複数のパケットを循環させたり、複数サンプリング周期につき1つのパケットを循環させ、そこに複数サンプリング周期分の波形データを記載することも考えられる。
また、パケットの構成について、波形データと制御データの領域の比率を変更してもよいことは、もちろんである。いずれかの領域のサイズを0にしてもよい。
また、これらの変形及び実施例の説明において述べた変形は、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて適用可能である。
従って、この発明を適用することにより、ネットワークシステムの利便性を向上させることができる。
Claims (6)
- それぞれ受信手段及び送信手段を2組備えた複数のノードを、順次、あるノードの1組の受信手段及び送信手段と別のノードの1組の送信手段及び受信手段とを通信ケーブルで接続し、接続された各ノード間において双方向のデータ伝送が可能なネットワークシステムであって、
前記複数のノードのうち1のノードがマスタノードとなり、
前記マスタノードは、N(Nは整数)チャンネルの音響信号のデータを含むパケットを、サンプリング周期毎に形成してループ状に形成された伝送路における次のノードに送信するとともに、当該マスタノードが直前のサンプリング周期にて送信し前記ループ状の伝送路を巡回した前記パケットを、サンプリング周期毎に前記ループ状の伝送路における前のノードから受信し、
前記接続された各ノード間においては、前記パケットが、前記サンプリング周期毎に前記ループ状の伝送路を一方向に巡回し、
前記通信ケーブルにより前記複数のノードがカスケード状に接続された場合には、その複数のノードのうち両端のノードで前記パケットの伝送を折り返すことにより前記各ノード間で前記パケットが巡回するループ状の伝送路を1つ形成して、その伝送路に前記サンプリング周期毎に1つの前記パケットを巡回させることにより、その各ノード間でNチャンネルの音響信号の伝送を行い、
前記カスケード状に接続された複数のノードのうち両端のノード同士が接続され前記複数のノードがリング状に接続された場合には、前記両端のノードが前記折り返しに代えて該ノード間での双方向の伝送を開始することにより、前記各ノード間で前記パケットが巡回するループ状の伝送路であってパケットの伝送方向が互いに異なるものを2つ形成して、一方の伝送路に第1の前記パケットを巡回させ、他方の伝送路に第1の前記パケットと異なるチャンネルの音響信号のデータを含む第2の前記パケットを巡回させることで、その各ノード間で2Nチャンネルの音響信号の伝送を行うことを特徴とするネットワークシステム。 - 前記複数のノードがリング状に接続された場合の伝送動作を、二重化ループモードに指定するモード指定手段を有し、
前記二重化ループモードが指定されている場合は、前記2Nチャンネルの音響信号の伝送に代えて、前記形成されたループ状の2つの伝送路で同じ音響信号のデータを含むパケットを巡回させることによりNチャンネルの音響信号の伝送を二重化して行うことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。 - 前記複数のノードがリング状に接続された場合に、該接続により形成されたループ状の伝送路におけるパケットの巡回を確認する確認手段を有し、
該確認手段によりパケットの巡回が確認された場合に、前記形成されたループ状の伝送路における前記音響信号のデータを含むパケットの巡回を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワークシステム。 - 受信手段及び送信手段を2組備えた音響信号処理装置であって、
該音響信号処理装置は、複数の音響信号処理装置を、順次、ある装置の1組の受信手段及び送信手段と別の装置の1組の送信手段及び受信手段とを通信ケーブルで接続し、接続された音響信号処理装置間において双方向のデータ伝送が可能であり、前記複数の音響信号処理装置のうち特定の1の装置が、N(Nは整数)チャンネルの音響信号のデータを含むパケットを、サンプリング周期毎に形成してループ状に形成された伝送路における次の音響信号処理装置に送信するとともに、当該特定の1の装置が直前のサンプリング周期にて送信し前記ループ状の伝送路を巡回した前記パケットを、サンプリング周期毎に前記ループ状の伝送路における前の音響信号処理装置から受信し、前記接続された各装置間においては、前記パケットが、前記サンプリング周期毎に前記ループ状の伝送路を一方向に巡回するネットワークシステムを構成するものであり、
前記2組の受信手段及び送信手段のうちの1組のみにて前記双方向のデータ伝送が可能な第1の状態において、該双方向のデータ伝送が可能な受信手段が受信した前記パケットを、同じ組の送信手段から送信する折り返し動作により、前記サンプリング周期毎にNチャンネルの音響信号の伝送を行い、
前記2組の受信手段及び送信手段のいずれも前記双方向のデータ伝送が可能な第2の状態となったことを検知し、
該検知に応じて、前記折り返しを中止して、一方の組の受信手段が受信した前記パケットを他方の組の送信手段から送信する双方向動作に移行し、パケットの伝送方向が互いに異なる2つの前記伝送路について相互に異なるチャンネルの音響信号のデータを含む前記パケットを伝送することにより、前記サンプリング周期毎に2Nチャンネルの音響信号の伝送を行う通信制御手段を設けたことを特徴とする音響信号処理装置。 - 二重化ループモードを設定するモード設定手段を有し、
前記通信制御手段は、前記二重化ループモードが設定されている場合は、前記検知に応じて同じ音響信号のデータを含む前記パケットを2つの前記伝送路に伝送することにより、前記2Nチャンネルの音響信号の伝送に代えて、Nチャンネルの音響信号の伝送を二重化して行うことを特徴とする、請求項4に記載の音響信号処理装置。 - 前記通信制御手段は、
前記第1の状態から前記第2の状態となったことを検知したことに応じて、前記2つの伝送路におけるパケットの巡回をそれぞれ確認し、当該パケットの巡回が確認された場合に前記双方向動作に移行することを特徴とする請求項4又は5に記載の音響信号処理装置。
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