JP4898341B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

この発明は、オイルクーラ、アフタークーラ、ラジエータ等として用いられる熱交換器に関する。
オイルクーラ、アフタークーラ、ラジエータなどとして用いられる熱交換器として、互いに間隔をおいて配置された1対のタンク部と、両タンク部間に間隔をおいて並列状に設けられた複数の扁平状流体流通部とを備えており、各タンク部に少なくとも1つのヘッダ部が設けられるとともに、流体流通部がヘッダ部に連通させられた熱交換器であって、相互に間隔をおいて並列状に配置されかつ両端が開口した扁平中空体と、両端の扁平中空体の外側にそれぞれ間隔をおいて配置されたサイドプレートと、隣り合う扁平中空体の両端部間および両端の扁平中空体とサイドプレートの両端部間に配置され、かつ両側の扁平中空体、および扁平中空体とサイドプレートにろう付されたブロック状のスペーサと、扁平中空体側に開口した略U字状であり、扁平中空体の両端面の長さ方向両端部、およびスペーサに溶接されたヘッダ部材と、ヘッダ部材の両端およびスペーサに溶接され、かつヘッダ部材の両端開口を閉鎖する閉鎖部材とを備えており、ヘッダ部材および閉鎖部材により1つのヘッダ部が形成され、各扁平中空体全体により各流体流通部が形成された熱交換器が知られている(特許文献1参照)。
このような熱交換器は、タンク部材および閉鎖部材を除いた全部品を一括してろう付した後、タンク部材および閉鎖部材を外側からアーク溶接することにより製造されている。
しかしながら、スペーサの熱容量とヘッダ部材の熱容量とが比較的大きく異なっているので、溶接部の内側において溶け込み不足などの溶接欠陥が生じるおそれがある。しかも、このような溶接欠陥の発生を防止するには、溶接作業者の熟練度が必要になる。また、閉鎖部材もヘッダ部材およびスペーサにアーク溶接しているので、その作業が面倒であるという問題がある。
特開平10−213382号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、製造時の溶接欠陥の発生を比較的簡単に防止しうる熱交換器を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)互いに間隔をおいて配置された1対のタンク部と、両タンク部間に間隔をおいて並列状に設けられた複数の扁平状流体流通部とを備えており、各タンク部に少なくとも1つのヘッダ部が設けられるとともに、流体流通部がヘッダ部に連通させられた熱交換器であって、
相互に間隔をおいて並列状に配置されかつ両端が開口した扁平中空体と、扁平中空体の長さ方向外方に開口した略U字状であり、かつ隣り合う扁平中空体の両端部間に配置されて両扁平中空体にろう付されるとともに、隣り合う扁平中空体の内部どうしを通じさせる連通部材と、扁平中空体および連通部材に溶接され、かつ扁平中空体の両端開口および連通部材における扁平中空体の長さ方向外方への開口を閉鎖する閉鎖プレートとを備えており、扁平中空体が、互いに対向する1対の長方形状平坦壁と、両平坦壁の両側縁部どうしに跨る両側壁とを備え、扁平中空体の両平坦壁の両端部に切り欠きが形成され、連通部材、扁平中空体の両端部における連通部材にろう付された部分および閉鎖プレートによってヘッダ部が形成され、扁平中空体における連通部材へのろう付部を除いた部分によって流体流通部が形成されている熱交換器。
2)扁平中空体が、互いに間隔をおいて配置された1対の平板と、両平板間に配置されかつ両平板にろう付された流路形成体とにより形成され、流路形成体が、両平板の両側縁部間に跨って両平板にろう付された両側壁、および両側壁の高さ方向の中間部どうしを一体に連結するように設けられた伝熱面積拡大部よりなり、各平板により扁平中空体の各平坦壁が形成され、流路形成体の両側壁により扁平中空体の両側壁が形成されている上記1)記載の熱交換器。
3)1つのヘッダ部の両端に位置する扁平中空体における外側の平坦壁の切り欠きが、扁平中空体の外側の平坦壁外面にろう付された閉鎖部材により塞がれており、閉鎖プレートの両端部が閉鎖部材に溶接されている上記1)または2)記載の熱交換器。
4)一方のタンク部に、扁平中空体の長さ方向と直交する方向に並んだ複数のヘッダ部が設けられ、他方のタンク部に、前記一端側のヘッダ部の数よりも1つ少ないヘッダ部が前記一端側の隣り合う2つのヘッダ部に跨るように設けられており、隣り合う2つのヘッダ部間に1つの閉鎖部材が配置され、閉鎖部材が、両ヘッダ部の互いに近接した2つの扁平中空体の平坦壁外面にろう付されている上記3)記載の熱交換器。
5)閉鎖部材が、閉鎖プレートの両端部が溶接された板状部を有しており、板状部の肉厚と閉鎖プレートの肉厚とが同程度である上記3)または4)記載の熱交換器。
6)連通部材が、閉鎖プレートの両側縁部が溶接された板状部を有しており、板状部の肉厚と閉鎖プレートの肉厚とが同程度である上記1)〜5)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
7)上記1)記載の熱交換器を製造する方法であって、扁平中空体と連通部材とをろう付した後、両側縁部に幅方向外方に向かって漸次薄肉となった薄肉部を有する閉鎖プレートを、扁平中空体および連通部材に溶接することを含む熱交換器の製造方法。
8)上記3)記載の熱交換器を製造する方法であって、扁平中空体と連通部材と閉鎖部材とをろう付した後、両側縁部に幅方向外方に向かって漸次薄肉となった薄肉部を有するとともに、両端部に長さ方向外方に向かって漸次薄肉となった薄肉部を有する閉鎖プレートを、扁平中空体、連通部材および閉鎖部材に溶接することを含む熱交換器の製造方法。
9)上記1)〜6)のうちのいずれかに記載の熱交換器をオイルクーラとして備えている産業機械。
10)上記1)〜6)のうちのいずれかに記載の熱交換器をアフタークーラとして備えている産業機械。
上記1)の熱交換器によれば、連通部材と閉鎖プレートとの熱容量の差を比較的小さくすることが可能になるので、両者の溶接部の内側においての溶け込み不足などの溶接欠陥の発生を、比較的簡単に防止することができる。しかも、通常の溶接作業により溶接欠陥の発生を防止することができるので、溶接作業も簡単である。さらに、閉鎖プレートがヘッダ部を構成しているので、入口部材および出口部材を取り付けるために必要な追加工を、特許文献1記載のタンク部材の場合に比べて簡単に行うことができる。
上記1)および2)の熱交換器によれば、隣り合う扁平中空体の内部どうしを、連通部材を介して簡単に通じさせることができる。
上記3)の熱交換器によれば、閉鎖部材が扁平中空体の外側の平坦壁外面にろう付されているので、閉鎖部材をタンク部材にアーク溶接する特許文献1記載の熱交換器に比較して、溶接工程を減少させることができる。また、閉鎖部材と閉鎖プレートとの熱容量の差を比較的小さくすることが可能になるので、両者の溶接部の内側においての溶け込み不足などの溶接欠陥の発生を、比較的簡単に防止することができる。
上記4)の熱交換器によれば、流体流通部における流体の流れ方を、当該流体と、隣り合う流体流通部どうし間の通風間隙を流れる空気との熱交換効率を向上させうる上で好適なものにすることができるとともに、配管作業上好適なものにすることができる。
上記5)の熱交換器によれば、閉鎖部材と閉鎖プレートとの熱容量の差を効果的に小さくすることが可能になるので、両者の溶接部の内側においての溶け込み不足などの溶接欠陥の発生を一層効果的に防止することができる。
上記6)の熱交換器によれば、連通部材と閉鎖プレートとの熱容量の差を効果的に小さくすることが可能になるので、両者の溶接部の内側においての溶け込み不足などの溶接欠陥の発生を一層効果的に防止することができる。
上記7)の熱交換器の製造方法によれば、閉鎖プレートの両側縁部と、扁平中空体および連通部材との溶接部内側への溶け込み不足などの溶接欠陥の発生を、効果的に防止することができる。
上記8)の熱交換器の製造方法によれば、閉鎖プレートの両側縁部と、扁平中空体および連通部材との溶接部内側への溶け込み不足などの溶接欠陥の発生を、効果的に防止することができるとともに、閉鎖プレートの両端部と、閉鎖部材との溶接部内側への溶け込み不足などの溶接欠陥の発生を、効果的に防止することができる。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1の上下、左右を上下、左右というものとする。また、通風方向下流側(図1に矢印Xで示す方向)を前、これと反対側を後というものとする。
さらに、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
図1において、熱交換器(1)は、産業機械、たとえばロードコンプレッサのオイルクーラとして用いられるものであって、左右方向に間隔をおいて配置された1対のタンク部(2)(3)と、両タンク部間に上下方向に間隔をおいて並列状に設けられかつ左右方向に伸びる複数の扁平状流体流通部(4)と、隣り合う流体流通部(4)どうしの間の通風間隙、および上下両端の流体流通部(4)の外側に配置されて流体流通部(4)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(5)と、上下両端のコルゲートフィン(5)の外側に配置されてコルゲートフィン(5)にろう付されたアルミニウムブレージングシート製サイドプレート(6)とを備えており、右側タンク部(2)に上下方向に並んで複数、ここでは2つのヘッダ部(7)(8)が設けられ、左側タンク部(3)に右側タンク部(2)よりも1つ少ない数、ここでは1つのヘッダ部(9)が、右側タンク部(2)の隣り合う2つのヘッダ部(7)(8)に跨るように設けられている。右側タンク部(2)の上側ヘッダ部(7)がオイルが流入する入口ヘッダ部であり、同下側のヘッダ部(8)がオイルが流出する出口ヘッダ部であり、左側タンク部(3)のヘッダ部(9)が中間ヘッダ部である。入口ヘッダ部(7)にアルミニウム製入口部材(11)が、出口ヘッダ部(8)にアルミニウム製出口部材(12)がそれぞれ溶接されている。
図1〜図5に示すように、この熱交換器(1)は、幅方向が前後方向を向くように上下方向に間隔をおいて並列状に配置され、かつ左右方向に伸びるとともに両端が開口した扁平中空体(13)と、扁平中空体(13)の長さ方向外方に開口した略U字状であり、かつ全扁平中空体(13)の隣り合うものどうしの左端部間、および上下方向の中間部に配置された隣り合う2つの扁平中空体(13)を除いた扁平中空体(13)の隣り合うものどうしの右端部間に配置されて両扁平中空体(13)にろう付されるとともに、隣り合う扁平中空体(13)の内部どうしを通じさせるアルミニウム押出形材製連通部材(14)と、上端の扁平中空体(13)上面の左右両端部、下端の扁平中空体(13)下面の左右両端部、および上下方向の中間部に配置された隣り合う2つの扁平中空体(13)の右端部間に配置されて両扁平中空体(13)にろう付されたアルミニウム押出形材製閉鎖部材(15)と、右側の上端の閉鎖部材(15)と上下方向中間部の閉鎖部材(15)とに跨るように配置されるとともに、扁平中空体(13)、連通部材(14)および両閉鎖部材(15)に溶接され、かつ扁平中空体(13)の両端開口および連通部材(14)における扁平中空体(13)の長さ方向外方(右方)への開口を閉鎖するアルミニウム押出形材製第1閉鎖プレート(16)と、右側の下端の閉鎖部材(15)と上下方向中間部の閉鎖部材(15)とに跨るように配置されるとともに、扁平中空体(13)、連通部材(14)および両閉鎖部材(15)に溶接され、かつ扁平中空体(13)の両端開口および連通部材(14)における扁平中空体(13)の長さ方向外方(右方)への開口を閉鎖するアルミニウム押出形材製第2閉鎖プレート(17)と、左側の上下両端の閉鎖部材(15)に跨るように配置されるとともに、扁平中空体(13)、連通部材(14)および両閉鎖部材(15)に溶接され、かつ扁平中空体(13)の両端開口および連通部材(14)における扁平中空体(13)の長さ方向外方(左方)への開口を閉鎖するアルミニウム押出形材製第3閉鎖プレート(18)とを備えている。
そして、全扁平中空体(13)の右端部、右側の全連通部材(14)、右側の全閉鎖部材(15)、ならびに第1および第2閉鎖プレート(16)(17)により右側タンク部(2)が構成され、全扁平中空体(13)の左端部、左側の全連通部材(14)、左側の全閉鎖部材(15)、および第3閉鎖プレート(18)により左側タンク部(3)が構成されている。右側タンク部(2)における上下方向中間部の閉鎖部材(15)よりも上方に配置された連通部材(14)、当該閉鎖部材(15)よりも上方に配置された扁平中空体(13)の右端部における連通部材(14)にろう付された部分および第1閉鎖プレート(16)によって入口ヘッダ部(7)が形成され、同じく上下方向中間部の閉鎖部材(15)よりも下方に配置された連通部材(14)、当該閉鎖部材(15)よりも下方に配置された扁平中空体(13)の右端部における連通部材(14)にろう付された部分および第2閉鎖プレート(17)によって出口ヘッダ部(8)が形成されている。また、左側タンク部(3)における上下両端の閉鎖部材(15)、全連通部材(14)、全扁平中空体(13)の左端部における連通部材(14)にろう付された部分および第3閉鎖プレート(18)によって中間ヘッダ部(9)が形成されている。さらに、扁平中空体(13)における連通部材(14)へのろう付部を除いた部分によって流体流通部(4)が形成されている。上下のサイドプレート(6)の両端部は、それぞれ上端および下端の閉鎖部材(15)にろう付されている。
扁平中空体(13)は互いに対向する左右方向に長い上下1対の長方形状平坦壁(13a)と、両平坦壁(13a)の前後両側縁部どうしに跨る前後両側壁(13b)とを備えており、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートよりなりかつ上下方向に間隔をおいて配された2枚の長方形状平板(21)と、両平板(21)間に配されかつ両平板(21)にろう付されたアルミニウム押出形材製流路形成体(22)とよりなる。
両平板(21)の左右両端部にはそれぞれ切り欠き(23)が形成されており、この切り欠き(23)を介して扁平中空体(13)内が連通部材(14)内に通じている。流路形成体(22)は、両平板(21)の前後両側縁部間に跨る前後両側壁(24)、および前後両側壁(24)の高さ方向の中間部どうしを一体に連結するように設けられた伝熱面積拡大部(25)よりなる。
上下の平板(21)が扁平中空体(13)の上下両平坦壁(13a)となるとともに、流路形成体(22)の前後両側壁(24)が上下両平坦壁(13a)の前後両側縁に跨る側壁(13b)となり、上下両平坦壁(13a)の左右両端部に切り欠き(23)が形成されている。伝熱面積拡大部(25)は、上方突出屈曲部(26a)と下方突出屈曲部(26b)とが、水平部(26c)を介して左右方向に交互に設けられてなる波状帯板部(26)が、前後方向に複数並べられかつ水平部(26c)において相互に一体に連結されることにより形成されたものである。また、伝熱面積拡大部(25)において、前後方向に隣接する波状帯板部(26)の上方突出屈曲部(26a)どうしおよび下方突出屈曲部(26b)どうしはそれぞれ左右方向にずれて形成されている。伝熱面積拡大部(25)の左右両端部は、平板(21)の切り欠き(23)と対応するように切り欠かれている。
流路形成体(22)は、直線状の前後両側壁(24)と、両側壁(24)の高さの中間部間に一体に形成されかつ両側壁(24)の全長にわたる平板状部とよりなるアルミニウム押出形材を製造し、ついで平板状部の両端部をそれぞれ所定長さにわたって切除した後、平板状部にプレス加工を施すことにより伝熱面積拡大部(25)を形成することにより形成される。
連通部材(14)は、平面から見て左右方向外方に開口した略U字状であって、垂直状の前後両板状部(14a)および前後両板状部(14a)の左右方向内端を一体に連結する垂直板状の連結部(14b)とよりなり、扁平中空体(13)の平坦壁(13a)の外面に、平板(21)のろう材層を利用してろう付されている。そして、隣り合う2つの扁平中空体(13)の内部は、平板(21)、すなわち平坦壁(13a)の切り欠き(23)および連通部材(14)の内部空間を介して通じさせられている。
閉鎖部材(15)は、互いに間隔をおいて形成された上下1対の水平板状部(15a)、左右方向に間隔をおいて両板状部(15a)と一体に形成されるとともに両板状部(15a)を連結する垂直板状の複数の連結部(15b)、および左右方向内端の連結部(15b)に左右方向内方に突出するように一体に形成された水平状のフィン押さえ部(15c)とよりなる。上端の閉鎖部材(15)は、下側板状部(15a)が上端の扁平中空体(13)の平坦壁(13a)外面に、平板(21)のろう材層を利用してろう付されている。下端の閉鎖部材(15)は、上側板状部(15a)が下端の扁平中空体(13)の平坦壁(13a)外面に、平板(21)のろう材層を利用してろう付されている。上下方向の中間部に配置された隣り合う2つの扁平中空体(13)の右端部間に配置された閉鎖部材(15)は、上下両板状部(15a)が上下両扁平中空体(13)の平坦壁(13a)外面に、それぞれ平板(21)のろう材層を利用してろう付されている。そして、入口ヘッダ部(7)の上下両端に位置する扁平中空体(13)における上下方向外側の平坦壁(13a)の切り欠き(23)は、上端および上下方向の中間部の閉鎖部材(15)の板状部(15a)により塞がれ、出口ヘッダ部(8)の上下両端に位置する扁平中空体(13)における上下方向外側の平坦壁(13a)の切り欠き(23)は、上下方向の中間部および下端の閉鎖部材(15)の板状部(15a)により塞がれ、中間ヘッダ部(9)の上下両端に位置する扁平中空体(13)における上下方向外側の平坦壁(13a)の切り欠き(23)は、上下両端の閉鎖部材(15)の板状部(15a)により塞がれている。
各閉鎖プレート(16)(17)(18)の肉厚は、それぞれ連通部材(14)の板状部(14a)および閉鎖部材(15)の板状部(15a)の肉厚と同程度となっている。ここで、両者(16)(17)(18)および(14a)(15a)の肉厚が同程度であるということは、両肉厚の差が1mm以内であることを意味する。各閉鎖プレート(16)(17)(18)は、上下両端部が閉鎖部材(15)の板状部(15a)に、前後両側縁部が扁平中空体(13)における両平板(21)の左右両端の前後両端部、扁平中空体(13)における流路形成部材(24)の前後両側壁(25)の左右両端部および連通部材(14)の前後両板状部(14a)の左右方向外端部に、それぞれアーク溶接法により外側から溶接されている。第1閉鎖プレート(16)に流体入口(図示略)が形成されており、流体入口に流入路(11a)が通じるように入口部材(11)が第1閉鎖プレート(16)に溶接されている。また、第2閉鎖プレート(17)に流体出口(図示略)が形成されており、流体出口に流出路(12a)が通じるように出口部材(12)が第2閉鎖プレート(17)に溶接されている。
上述した熱交換器(1)は次のようにして製造される。まず、閉鎖プレート(16)(17)(18)を除いた全部品、すなわち平板(21)、流路形成体(22)、連通部材(14)、閉鎖部材(15)、コルゲートフィン(5)、サイドプレート(6)を所定の位置に配置して一括してろう付する。
ついで、図6〜図8に示すように、各閉鎖プレート(16)(17)(18)を所定の箇所に配置する。各閉鎖プレート(16)(17)(18)は押出方向が長さ方向を向いたものであり、溶接前の状態にあっては、その外面の前後両側縁部に、前後方向外方に向かって左右方向内方(扁平中空体(13)および連通部材(14)側)に傾斜した傾斜面(16a)(17a)(18a)が形成され、これにより幅方向外方に向かって漸次薄肉となった薄肉部(16b)(17b)(18b)が形成されている。また、溶接前の状態にあっては、各閉鎖プレート(16)(17)(18)の外面の上下両端部に、上下方向外方に向かって左右方向内方に傾斜した傾斜面(16c)(17c)が形成され、これにより長さ方向外方に向かって漸次薄肉となった薄肉部(16d)(17d)が形成されている。なお、長さ方向両端の傾斜面(16c)(17c)は押出成形後にプレス等により形成される。
その後、各閉鎖プレート(16)(17)(18)を、閉鎖部材(15)の板状部(15a)、扁平中空体(13)における両平板(21)の左右両端の前後両端部、扁平中空体(13)における流路形成部材(24)の前後両側壁(25)の左右両端部および連通部材(14)の前後両板状部(14a)の左右方向外端部に、それぞれアーク溶接法により外側から溶接する。こうして、熱交換器(1)が製造される。
この発明による熱交換器の実施形態の全体構成を示す斜視図である。 図1の熱交換器の一部分を示す分解斜視図である。 図1の熱交換器における図2とは異なる一部分を示す分解斜視図である。 図1の熱交換器のヘッダ部を拡大して示す水平横断面図である。 図1の熱交換器の入口ヘッダ部と出口ヘッダ部との間の部分を拡大して示す垂直断面図である。 図1の熱交換器の製造方法を示す部分拡大斜視図である。 図1の熱交換器の製造方法を示す図4に相当する部分の拡大水平断面図である。 図1の熱交換器の製造方法を示す図5に相当する部分の拡大垂直断面図である。
(1):熱交換器
(2)(3):タンク部
(4):流体流通部
(7):入口ヘッダ部
(8):出口ヘッダ部
(9):中間ヘッダ部
(13):扁平中空体
(13a):平坦壁
(13b):前後両側壁
(14):連通部材
(14a):板状部
(15):閉鎖部材
(15a):板状部
(16)(17)(18):閉鎖プレート
(16b)(17b)(18b):薄肉部
(16d)(17d):薄肉部
(21):平板
(22):流路形成体
(23):切り欠き
(24):前後両側壁
(25):伝熱面積拡大部

Claims (10)

  1. 互いに間隔をおいて配置された1対のタンク部と、両タンク部間に間隔をおいて並列状に設けられた複数の扁平状流体流通部とを備えており、各タンク部に少なくとも1つのヘッダ部が設けられるとともに、流体流通部がヘッダ部に連通させられた熱交換器であって、
    相互に間隔をおいて並列状に配置されかつ両端が開口した扁平中空体と、扁平中空体の長さ方向外方に開口した略U字状であり、かつ隣り合う扁平中空体の両端部間に配置されて両扁平中空体にろう付されるとともに、隣り合う扁平中空体の内部どうしを通じさせる連通部材と、扁平中空体および連通部材に溶接され、かつ扁平中空体の両端開口および連通部材における扁平中空体の長さ方向外方への開口を閉鎖する閉鎖プレートとを備えており、扁平中空体が、互いに対向する1対の長方形状平坦壁と、両平坦壁の両側縁部どうしに跨る両側壁とを備え、扁平中空体の両平坦壁の両端部に切り欠きが形成され、連通部材、扁平中空体の両端部における連通部材にろう付された部分および閉鎖プレートによってヘッダ部が形成され、扁平中空体における連通部材へのろう付部を除いた部分によって流体流通部が形成されている熱交換器。
  2. 扁平中空体が、互いに間隔をおいて配置された1対の平板と、両平板間に配置されかつ両平板にろう付された流路形成体とにより形成され、流路形成体が、両平板の両側縁部間に跨って両平板にろう付された両側壁、および両側壁の高さ方向の中間部どうしを一体に連結するように設けられた伝熱面積拡大部よりなり、各平板により扁平中空体の各平坦壁が形成され、流路形成体の両側壁により扁平中空体の両側壁が形成されている請求項1記載の熱交換器。
  3. 1つのヘッダ部の両端に位置する扁平中空体における外側の平坦壁の切り欠きが、扁平中空体の外側の平坦壁外面にろう付された閉鎖部材により塞がれており、閉鎖プレートの両端部が閉鎖部材に溶接されている請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 一方のタンク部に、扁平中空体の長さ方向と直交する方向に並んだ複数のヘッダ部が設けられ、他方のタンク部に、前記一端側のヘッダ部の数よりも1つ少ないヘッダ部が前記一端側の隣り合う2つのヘッダ部に跨るように設けられており、隣り合う2つのヘッダ部間に1つの閉鎖部材が配置され、閉鎖部材が、両ヘッダ部の互いに近接した2つの扁平中空体の平坦壁外面にろう付されている請求項3記載の熱交換器。
  5. 閉鎖部材が、閉鎖プレートの両端部が溶接された板状部を有しており、板状部の肉厚と閉鎖プレートの肉厚とが同程度である請求項3または4記載の熱交換器。
  6. 連通部材が、閉鎖プレートの両側縁部が溶接された板状部を有しており、板状部の肉厚と閉鎖プレートの肉厚とが同程度である請求項1〜5のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  7. 請求項1記載の熱交換器を製造する方法であって、扁平中空体と連通部材とをろう付した後、両側縁部に幅方向外方に向かって漸次薄肉となった薄肉部を有する閉鎖プレートを、扁平中空体および連通部材に溶接することを含む熱交換器の製造方法
  8. 請求項3記載の熱交換器を製造する方法であって、扁平中空体と連通部材と閉鎖部材とをろう付した後、両側縁部に幅方向外方に向かって漸次薄肉となった薄肉部を有するとともに、両端部に長さ方向外方に向かって漸次薄肉となった薄肉部を有する閉鎖プレートを、扁平中空体、連通部材および閉鎖部材に溶接することを含む熱交換器の製造方法。
  9. 請求項1〜6のうちのいずれかに記載の熱交換器をオイルクーラとして備えている産業機械。
  10. 請求項1〜のうちのいずれかに記載の熱交換器をアフタークーラとして備えている産業機械。
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