JP4898008B2 - シンチレータ・パック形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全般的には、X線損傷シールド及びX線損傷シールドの製造方法に関する。本発明は、さらに詳細には、シンチレータ間反射体を保護するための自己アラインメント式X線損傷シールド及びこうしたシールドの製造方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
コンピュータ断層撮影(CT)イメージング用の半導体検出器では、シンチレータを用いてX線をシンチレーション光に変換し、このシンチレーション光自体はフォトダイオードによって電気信号に変換される。検出器アレイは典型的には、シンチレーション光をダイオードに渡すために使用される反射材料で分離された複数のシンチレータ・ピクセルで構成されている。こうした検出器で必要となるシンチレータの厚さ及びピクセル幅は、そのシンチレーション光が、ダイオードに向けて取り出されるまでに反射材料で平均して数回にわたって反射させるようなアスペクト比(ピクセルの高さの幅に対する比)となる。この理由により、反射体として有用な材料は、シンチレータが放出するシンチレーション光の波長における反射が旺盛な材料に限定されることになる。
【0003】
適当な反射体材料としては、エポキシなどの注型可能(castable)な低屈折率媒質内に形成されたTiO2 などの高屈折率固体材料などがある。こうしたシステムの欠点の1つは、CTイメージングで通常使用されるようなX線の線量を受けた場合に生じる、エポキシ・マトリックスの黒ずみ(darkening) である。検出器の寿命全体にわたる典型的な線量は、1Mrad(メガラド)である。この黒ずみの結果、反射率が低下し、かつシンチレーション光の収集効率が低下して、これによりX線検出器の感度が低下することになる。
【0004】
さらに、こうした黒ずみは検出器の入射面の全体で不均一に生じることが多い。このように黒ずみが均一でないため、検出器が適正に較正されていないと画像の劣化を起こす可能性がある。反射体材料自体の外に、反射体の下にあるダイオードもまた放射線の影響を受けるため、ダイオードもX線ビームから保護する必要がある。
【0005】
現行のCT検出器では、コリメータ・アセンブリを用いて反射体のエポキシ材料をX線による損傷から保護している。このアセンブリは、X線ファンビーム面と直角のアラインメントとした縦長のタングステン製プレートより構成される。このアセンブリは、シンチレータに到達する散乱X線を最小にするために主として使用されるが、ピクセルの間にある反射体材料をX線から保護するためにも使用される。マルチスライス型CTでは、その検出器はファンビームと平行な方向にセグメント分けされているため、その反射体及びダイオードはワイヤを用いて保護している。これらのワイヤは、深部プレートに機械加工された溝内でこの深部プレートの間に張られている。
【0006】
プレートやワイヤを備えているこうした2次元コリメータの製造は複雑である。保護用ワイヤ及びシンチレータ/反射体の本体を備えるコリメータは別に製作しているため、検出器を完成させる製作の間でこれらのデバイスに対する正確なアラインメントが必要となる。シンチレータ・ピクセル相互の間にある反射体材料(「シンチレータ間反射体(inter-scintillator reflector)」)はそのピクセルの最上面を覆っている反射体材料(「表面反射体(surface reflector) 」)のために不明瞭となっているため、こうしたアラインメントは光学的には実施不可能である。したがって、X線によるアラインメント、または寸法公差の厳格化のいずれかを用いて、反射体材料が確実に保護用ワイヤとアラインメントされるようにする必要がある。
【0007】
【発明の概要】
以上のことに鑑みて、複数のシンチレータ・ピクセルのアレイ、シンチレータ間反射体、並びに上述の問題を回避または軽減させるためのX線吸収層を含むシンチレータ・パックを提供することが望ましい。
【0008】
本発明の一態様では、シンチレータ・パックが提供される。このシンチレータ・パックは、複数のシンチレータ・ピクセルのアレイと、シンチレータ・ピクセル相互の間のシンチレータ間領域内に形成されており、シンチレータ・ピクセルからのシンチレーション光を反射させるためのシンチレーション光反射層と、シンチレータ間領域の上の第1の領域内に選択的に形成されている高密度X線吸収材料を含んだX線吸収層と、を含んでいる。この高密度材料は自己アラインメント方式で形成することが好ましい。シンチレーション光反射層はシンチレータ・ピクセルの上面を覆うことがある。
【0009】
本発明の別の態様では、シンチレータを形成する方法が提供される。本発明のこの態様において、本方法は、複数のシンチレータ・ピクセルからなるアレイの各シンチレータ・ピクセル相互の間にあるシンチレータ間領域内にシンチレーション光反射層を形成する工程、並びに、このシンチレータ間領域の上にX線吸収層を選択的に形成する工程、を含んでいる。
【0010】
本発明のこの態様において、本方法はさらに、複数のシンチレータ・ピクセルのアレイ及びシンチレータ間領域の上にX線吸収性の前駆層を形成する工程、このX線吸収性前駆層を放射に対して選択的に露光させ、これによりシンチレータ間領域を覆いかつこの領域に自己アラインメントしている第1の前駆領域と、この第1の前駆領域相互の間にある第2の前駆領域とを形成する工程、並びに、第2の前駆領域を除去する工程を、含んでいる。
【0011】
本発明のこの態様において、本方法は別法としてさらに、複数のシンチレータ・ピクセルのアレイ及びシンチレータ間領域の上にフォトレジスト層を形成する工程、このフォトレジスト層を放射に対して選択的に露光させ、これによりシンチレータ間領域を選択的に覆っている第1のレジスト領域と、この第1のレジスト領域相互の間にある第2のレジスト領域とを形成する工程、シンチレータ間領域を選択的に覆うように形成されている第1のレジスト領域を除去しかつ第2のレジスト領域は残留させる工程、第2のレジスト領域及びシンチレータ間領域の上にX線吸収材料を形成する工程、第2のレジスト領域を除去してシンチレータ間領域の上にX線吸収層を選択的に形成する工程、を含んでいる。
【0012】
本発明のこの態様において、本方法は別法としてさらに、複数のシンチレータ・ピクセルのアレイ及びシンチレータ間領域の上にフォトレジスト層を形成する工程、このフォトレジスト層を放射に対して選択的に露光させ、これによりシンチレータ間領域を選択的に覆っている第1のレジスト領域と、この第1のレジスト領域相互の間にある第2のレジスト領域とを形成する工程、このフォトレジスト層を放射に対して選択的に露光させ、これによりシンチレータ間領域を選択的に覆っている第1のレジスト領域と、この第1のレジスト領域相互の間にある第2のレジスト領域とを形成する工程、シンチレータ間領域を選択的に覆うように形成されている第1のレジスト領域を除去しかつ第2のレジスト領域は残留させる工程、めっき、化学蒸着法、スパッタリング、及び蒸着のうちの1つによって、第2のレジスト領域及びシンチレータ間領域の上にX線吸収材料の第1の層を形成する工程、第2のレジスト領域を除去する工程、残留する第1のX線吸収材料層上にめっき及びはんだ付けのうちの1つによってX線吸収材料からなる第2のX線吸収材料層を任意選択により形成いし、これによりシンチレータ間領域の上にX線吸収層を選択的に形成する工程、を含んでいる。
【0013】
本発明の別の態様では、複数のシンチレータ・ピクセルのアレイと、シンチレータ・ピクセル相互の間のシンチレータ間領域内に形成されていて、シンチレータ・ピクセルからのシンチレーション光を反射させるためのシンチレーション光反射層と、シンチレータ間領域の上の第1の領域内に自己アラインメント式に選択的に形成されているアラインメント層とを備えるシンチレータ・パックが提供される。このシンチレータ・パックは、そのアラインメント層を覆いかつこの層にアラインメントさせて形成したX線保護シールドを含むことがある。
【0014】
本発明の別の態様では、複数のシンチレータ・ピクセルからなるアレイの各シンチレータ・ピクセル相互の間にあるシンチレータ間領域内にシンチレーション光反射層を形成する工程、並びに、このシンチレータ間領域の上にアラインメント層を選択的に形成する工程、を含んだシンチレータ・パックを形成する方法が提供される。本発明のこの態様において、本方法はさらに、そのアラインメント層を覆いかつこの層にアラインメントさせたX線シールドを形成する工程を含むことがある。本発明のこの態様では、その選択的に形成する工程はさらに、複数のシンチレータ・ピクセルのアレイ及びシンチレータ間領域の上に放射線硬化可能層を形成する工程、この放射線硬化可能層を放射に対して選択的に露光させこれによりシンチレータ間領域を選択的に覆いかつこの領域に自己アラインメントされた第1の領域と、この第1の領域の間にある第2の領域とを形成する工程、並びに、前記第2の領域を除去する工程、を含むことがある。
【0015】
本発明の別の態様では、X線源と、複数のシンチレータ・ピクセルのアレイ、シンチレータ・ピクセル相互の間のシンチレータ間領域内に形成されていて、X線源からシンチレータ・ピクセルのうちの1つのピクセル上にX線が入射するのに伴いシンチレータ・ピクセルからのシンチレーション光を反射させるためのシンチレーション光反射層、及びシンチレータ間領域の上の第1の領域内に自己アラインメント式に選択的に形成されている高密度X線吸収材料を含んだX線吸収層を含むシンチレータ・パックと、シンチレーション放射を検出するために固体シンチレータ材料に光学結合されているシンチレーション光検出器と、を備えるコンピュータ断層撮影システムが提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に従ったX線損傷シールドの役目を果たすX線吸収層2を含むシンチレータ・パック1の図である。このシンチレータ・パック1は、複数のシンチレータ・ピクセル3a、3b、3c等からなるアレイ3を含んでいる。図1では、図示を容易にするため、シンチレータ・パックの一部分のみを表しており、一般にアレイ3は、図に示すピクセルよりさらに多くのピクセルを含むことになる。シンチレータ・パック1はさらに、シンチレーション光反射層5のシンチレーション光反射材料を充填したシンチレータ間領域4a、4b、4c等を含んでいる。このシンチレーション光反射層5はシンチレータ・ピクセルの最上部を覆って延び、反射層5の表面反射体層6の部分を形成することがある。
【0017】
図1では、アレイ3は2次元アレイである。しかし、アレイは1次元である場合もある。2次元アレイは、シンチレータ間領域4a、4b、4c等の直ぐ上にシールド線による格子パターンを有するX線吸収層2を備えた正方形断面または矩形断面のシンチレータ・ピクセルであることが好ましい。1次元アレイの場合も、X線吸収層2のシールド線はシンチレータ間領域の直ぐ上に位置させる。
【0018】
図1では、X線吸収層2は、X線損傷シールドの役目を果たしており、シンチレーション光反射材料の直ぐ上に形成する。しかし、X線吸収層2とシンチレーション光反射材料の間に1つまたは複数の層を設けることが望ましい場合もある。例えば、シンチレーション光反射材料、X線吸収層材料及びX線吸収層材料を被着させる方法によっては、シンチレーション光反射層5とX線吸収層2の間に接着層または核生成層(複数層の場合もある)を設けることが望ましい場合がある。
【0019】
シンチレータ・ピクセルのシンチレータ材料は、適当な任意のX線シンチレータ材料とすることができる。適当なシンチレータ・ホスト材料としては、例えば、ガドリニウム・ガリウム・ガーネット、ガドリニウム・スカンジウム・ガリウム・ガーネット、ガドリニウム・スカンジウム・アルミニウム・ガーネット、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット、イットリウム・ガリウム・ガーネット、酸化イットリウム・ガドリニウム、(Y,Gd)23、Gd22S、CsI:Tl、CsI、オルト珪酸ルテチウムなどがある。
【0020】
シンチレーション光反射材料は、そのシンチレータが放出する光の波長によって異なる。例えば、可視光のシンチレーション放射の場合には、そのシンチレーション光反射材料を、エポキシなど注型可能な低屈折率媒質内に形成させたTiO2 などの高屈折率固体とすることが可能である。銀めっきまたは金めっきした感圧性接着剤及び多重層誘電体スタックをシンチレーション光反射体として用いることも可能である。
【0021】
X線吸収層材料は、良好なX線吸収特性をもつ高密度材料を含むことが好ましい。好ましい高密度材料の例としては、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、白金、金、鉛、及びこれらの金属の合金などの高密度金属がある。別の好ましい高密度材料としては、酸化ハフニウムや酸化タングステンなどの高密度化合物がある。
【0022】
X線吸収層は、高密度X線吸収材料のみにより構成されることがある。別法として、そのX線吸収層を、高密度X線吸収材料及びその他の材料の双方より構成される複合材料とすることもある。いかなる場合でも、その複合材料は良好なX線吸収特性を有する必要がある。例えば、そのX線吸収層は、高密度粒子を充填したエポキシ・マトリックスを含む複合材料とすることがある。この高密度粒子は、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、白金、金、鉛、これらの金属の合金などの高密度金属粒子を含むことが好ましい。その他の適当な材料としては、酸化ハフニウムや酸化タングステンなどの高密度化合物がある。X線吸収層に複合材料を使用する場合、これらの材料の混合物を使用することにより、シールド線のX線阻止能を最適化すること、並びに充填されたエポキシの硬化後の厚さを制御することができる。
【0023】
X線吸収層2の厚さは、選択したX線吸収材料、並びにシンチレータ・パック1を動作させるのに使用するX線エネルギーによって異なることになる。一般に、X線吸収材料の密度が大きい程、密度がより小さい材料の場合と比べてX線吸収層の厚さをそれだけ小さくすることができる。さらに、X線のエネルギーがより大きい程、エネルギーがより低いX線と比べてX線吸収層の厚さをより厚くする必要がある。X線吸収層に関する好ましい厚さの範囲は、0.0001〜0.080インチである。
【0024】
X線吸収層のシールド線の幅は、その下に位置するシンチレータ間領域のシンチレーション光反射材料をX線から保護するのに十分な幅とする必要がある。したがって、シールド線の幅は、一般に、下に位置するシンチレータ間領域4a、4b、4c等の幅と比べて同じであるか、またはより広くする必要がある。これらの幅は0.002〜0.010インチの範囲であることが好ましい。
【0025】
使用の際には、シンチレータ・パックの各シンチレータ・ピクセルはフォトダイオードなどの光検出器(図示せず)と光学的に結合させる。各シンチレータ・ピクセルは、単に、シンチレータ・ピクセルの底部をその対応する光検出器に隣接させて配置することによって、その対応する光検出器と結合させることがある。別法として、光ファイバを介してシンチレーション光をシンチレータ・ピクセルから対応する光検出器に渡すこともある。
【0026】
図2A〜2Cは、本発明の好ましい実施の一形態によるシンチレータ・パックの形成方法の工程を図示したものである。
【0027】
図2Aでは、複数のシンチレータ・ピクセル13a、13b、13c等からなるアレイ13が設けられている。これらのピクセルのシンチレータ領域の間にはシンチレータ間領域14a、14b、14c、14d等がある。図1の場合と同様に図2A〜2Cでも、図示を容易にするため全体のアレイの一部分のみを表しており、一般に、そのアレイは図2A〜2Cに示したピクセルと比べてさらに多くのピクセルを含むことになる。ピクセル13a、13b、13cの間にあるシンチレータ間領域14a、14b、14c、14d等には、シンチレーション光反射層15を形成する。
【0028】
シンチレーション光反射層15は、TiO2 粒子などの高屈折率固体を埋め込んだ、エポキシなどの注型可能な低屈折率媒質であることが好ましく、この際、TiO2 粒子とエポキシとは密接混合させる。シンチレーション光反射層15はシンチレータ間領域内だけに形成するのではなく、シンチレータ・ピクセルを覆う表面反射体層部分16も包含するように形成する。この表面反射体層部分16によって、このシンチレータ・パックを使用した際にシンチレーション光の光検出器(図示せず)に向けた反射が助けられることになるため、シンチレーション光反射層15によりシンチレーション・ピクセルを覆うことが好ましい。
【0029】
シンチレーション光反射層15を形成させた後、シンチレーション光反射層及びアレイ13の上にX線吸収性前駆層17を形成する。X線吸収性前駆層17は、最終的に硬化した際に、このシンチレータ・パックを利用したX線検出で使用されるX線を吸収して、その下に位置する領域をX線から保護してくれるような材料により形成することが好ましい。本発明に関しては、「硬化した(cured) 」や「硬化可能(curable) 」という用語は、ある一定の波長の放射に対して露光させたときに硬化可能な材料の特性が変化することを意味している。X線吸収性前駆層17はさらに、放射線により硬化可能であり、これにより放射線を使用して選択的にパターン形成できるような材料とすることが好ましい。
【0030】
例えば、X線吸収性前駆層17をX線を用いて硬化させようとする場合、この前駆層はX線硬化可能なエポキシまたは樹脂などの材料を含むことがある。同様に、X線吸収性前駆層17を紫外線(UV)放射を用いて硬化させようとする場合、その前駆層はUV硬化可能なエポキシなどの材料を含むことがある。もちろん、実際には、UV硬化可能な材料はX線硬化可能でもあることが多く、このため具体的な前駆材料は、X線硬化可能でありかつUV硬化可能である場合がある。
【0031】
前駆層17は、硬化可能とするのに加えて、X線をよく吸収する高密度材料を含むようにすべきである。例えば、この高密度材料として、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、白金、金、鉛、及びこれらの金属の合金などの高密度金属を用いることができる。その他の適当な材料としては、酸化ハフニウムや酸化タングステンなどの高密度化合物がある。これらの高密度材料は多くの方法により前駆層17内に導入することができる。例えば、前駆層にエポキシなどの硬化可能材料を含ませようとする場合、高密度材料(複数の材料のこともある)の粒子をエポキシと混合させることがある。この場合には、その高密度材料の粒子は粉末状とすることがある。より均一に分布させた高密度粒子を得るためには、アレイ13及びシンチレーション光反射層15の上にエポキシを塗布する前に、高密度粒子をエポキシと混合させることが好ましい。しかし、エポキシの塗布後にエポキシ内に粒子を導入することもできる。
【0032】
X線、UV放射または青色放射により硬化を受ける前駆材料の場合、高純度のY23やGd23、あるいは珪酸ルテチウムなどのCeドープの酸化物といったUVまたは青色発光のシンチレータを硬化可能材料に添加し、X線フラックスのある部分をUVまたは青色光に変換させることによって、硬化可能材料をより効率よく硬化させることができる。このシンチレータからのUVまたは青色光の局所放出は、充填させた硬化可能材料に対するUV硬化または青色硬化に向けられる。この場合では、シンチレータ・パックの製作後もシンチレータが充填させたエポキシ内に残留して、使用するX線の減衰に寄与し、これによりシンチレータ間領域内のシンチレーション光反射層15が保護される。
【0033】
UVまたは青色発光性の固体シンチレータ・シートを前駆材料の上部に設けて、シンチレータ間領域内の前駆体の硬化を促進させることができる。このシンチレータ・シート上に入射するX線によって、このシートはシンチレーション光を放出し、さらにこのシンチレーション光は前駆材料上に入射して硬化が促進される。
【0034】
図2Bは、X線放射に対するX線吸収性前駆層17の選択的露光を表した図である。図2Bでは、硬化用X線はX線吸収性前駆層17の反対側からシンチレータ・パックに導く。シンチレータ・ピクセル13a、13b、13c等は、この露光工程の間にそれぞれの位置においてX線がシンチレータ・パックを通過するのを防ぐ傾向があり、このため、X線吸収性前駆層が露光用X線から遮蔽される。しかし、シンチレーション光反射層15はX線を前駆層17まで通過させる傾向がある。このため、X線吸収性前駆層17は、シンチレーション光反射層15を充填したシンチレータ間領域の上部に位置する第1の前駆領域19内においてX線を選択的に吸収することになる。この第1の前駆領域相互の間に位置する第2の前駆領域18は、X線に対して露光されないか、あるいは少なくとも硬化をさせる程の十分な露光は受けない。したがって、第1の前駆領域19は、シンチレーション光反射層15を充填したシンチレータ間領域14a、14b、14c、14d等と自己アラインメントするように形成される。
【0035】
図2Bは、X線放射に対するX線吸収性前駆層17の選択的露光を表した図である。別法として、そのピクセル材料がUV吸収性であり、かつその層15がUVに対して透明である(UVを透過させる)場合には、UV放射を用いることもできる。X線吸収性前駆層17に対する露光放射はシンチレータ間領域に沿った方向に十分にコリメートさせて、十分な量の放射線がシンチレータ間領域14a、14b、14c、14d等を通過して伝搬し、X線吸収性前駆層17が露光されるようにすることが好ましい。
【0036】
図2Bは、シンチレータ間領域に対して自己アラインメントさせる方式によりX線吸収性前駆層17を露光する好ましい方法を図示したものであるが、この露光の工程は自己アラインメント以外による場合もある。例えば、X線吸収性前駆層17はフォトマスクを通過させて上部から露光を受けることがある。フォトマスクには、そのX線吸収層に対する所望のパターンを含ませる。この場合には、フォトマスクはX線吸収層の近傍に位置させる。露光用放射はフォトマスクの透明領域を通過して導かれX線吸収性前駆層17上に入射する。フォトマスクをシンチレータ間領域とアラインメントさせる必要があるため、この方法はあまり好ましくない。
【0037】
図2Cは、この実施形態による方法のうちX線吸収性前駆層17を硬化用放射に対して露光し終えたのちの工程を図示したものである。第1の前駆領域19だけをX線吸収層2として残しつつ、第2の前駆領域18を除去させる。第2の前駆領域18は、例えば、硬化していない第2の前駆領域は溶解させ、放射線で硬化した第1の前駆領域は溶解させないような溶液により前駆層17を洗浄することにより除去することができる。例えば、エポキシ・ベースの複合材を前駆材として使用する場合には、アセトンを用いて硬化していないエポキシを溶解させることができる。
【0038】
図3A〜3Dは、本発明の別の好ましい実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの形成方法における工程を図示したものである。この実施形態において複数のシンチレータ・ピクセル13a、13b、13cのアレイ13及びシンチレーション光反射層15を形成する工程は、図2A〜2Cの実施形態による方法における工程と同じである。シンチレーション光反射層15を形成させた後、アレイ13及び光反射層材料を充填したシンチレータ間領域14a、14b、14c、14d等の上にX線感受性のフォトレジスト層27を形成する。フォトレジスト層27は、参照により本明細書に統合する、S.Wolfらによる「Silicon Processing for the VLSI Era, Volume 1: Process Technology」(Lattice Press,1986)の第12〜14章に開示されている方法などの周知の方法により形成することができる。
【0039】
フォトレジスト層27を形成させた後、第1のレジスト領域27aを形成するようにこのフォトレジスト層27をX線放射に対して選択的に露光させるが、第2のレジスト領域27bは未露光のままとするか、あるいは少なくとも図3Bに図示するように若干露光させるのみとする。露光用放射は、フォトレジスト層27と反対の側からシンチレータ・パックに導くことが好ましい。図2A〜2Cの実施形態による方法と同様に、シンチレータ・ピクセルは、第2のレジスト領域27bを露光用X線放射から遮蔽しており、一方、シンチレーション光反射層15はX線を透過させてレジスト領域27a上に入射させることができる。したがって、フォトレジスト層27は、シンチレーション光反射層15を充填したシンチレータ間領域14の上部にある第1のレジスト領域27a内でX線を選択的に吸収することになる。このため、第1のレジスト領域27aは、シンチレーション光反射層15を充填したシンチレータ間領域とクロスリンクなしに自己アラインメントすることになる。図2A〜2Cによる実施形態の場合と同様に、このフォトレジストに対してUV発光性のシンチレータを添加しX線に対する感受性を高めることができる。
【0040】
図2A〜2Cによる実施形態の場合と同様に、X線放射の代わりにUV光を用いてレジスト層を露光することもできる。一般に、UVにより硬化させることができるフォトレジストのほとんどは、X線により硬化させることもできる。典型的な方法は、例えば、参照により本明細書に統合する、S.Wolfらによる「Silicon Processing for the VLSI Era,Volume 1: Process Technology」(Lattice Press,1986)の第12〜14章に開示されている。さらに、図2A〜2Cによる実施形態の場合と同様に、フォトレジストは、シンチレータ間領域を透過させるのではなく、フォトレジスト層27の上に位置させたフォトマスクを透過させて露光することもできる。
【0041】
図3Cに、この実施形態による工程のうち、フォトレジストを放射に対して露光させた後の工程を図示したものである。クロスリンクのない第1のレジスト領域27aは、溶解及び洗浄によって除去させる。放射に対してパターン形成の露光をした後にレジストを除去するための方法は周知である。
【0042】
図3Cに示すように、シンチレータ間領域の上部の領域を露光して第1のレジスト領域27aを除去した後、第2のレジスト領域27bは残留させる。第1の領域の除去に続いて、第1のレジスト領域の除去により残されたギャップ内にX線吸収材料28を形成する。材料28は多くの被着技法により形成することができる。例えば、X線吸収材料は蒸着やスパッタリングなどの物理的被着技法、あるいは、無電解めっきや化学蒸着法など別の技法により形成することができる。第1のレジスト領域27aの除去により残されたギャップは、シンチレータ間領域に自己アラインメントされると共にシンチレータ間領域を覆っているため、このギャップ内に形成されたX線吸収材料28もこのシンチレータ間領域14に自己アラインメントされると共にシンチレータ間領域を覆っている。
【0043】
図3C及び3Dは併せて、シンチレータ間領域14に自己アラインメントされると共にこの領域を覆うX線吸収材料を形成するための2段階めっき技法を図示したものである。図3Cに示す第1段階では、X線吸収性金属被覆の薄い核生成層を、めっきなどによってこのギャップ内に形成する。この薄い金属被覆は、ギャップ内に形成する以外に、第2のレジスト領域上にも形成することができる。薄い核生成層を形成させた後、第2のレジスト領域27bを除去する。第2のレジスト領域27bの下に位置する金属被覆も、この取り除き技法により除去させる。
【0044】
図3Dでは、X線シールドの役目を果たす出来上がったX線吸収層2が適当な値となるまでX線吸収性金属被覆の厚さを増加させるために、第1の薄い金属被覆の上に第2の金属被覆層を形成させている。この第2の金属被覆層は、例えば、シンチレータ・パックに対する電気めっき、無電解めっき、または電子機器の流動はんだ付けで実施されるようにシンチレータ・パックを溶融しているはんだ内に浸漬させることなどにより形成することができる。こうしためっきは、核生成層28の上に、例えば、タングステン、金、白金、銀、鉛、またはこれらの金属の合金により実施することができる。
【0045】
別法として、X線吸収材料の最終の厚さをレジスト層27よりさらに厚くする必要がない場合には、図3Dの第2段階の工程は省略することができ、そのX線吸収材料をレジスト領域27bの間のギャップ内に単一の工程で形成することができる。さらに、この2段階処理法のうちの第1段階は、めっき以外に、蒸着、スパッタリング、または化学蒸着法により実施することもできる。
【0046】
別法として、金属被覆は、めっき以外の選択的被着処理法(例えば、化学蒸着法)により第2のレジスト領域の間のギャップ内に形成することができる。この場合には、その金属被覆は単一の工程で形成することができる。
【0047】
図4A〜4Dは、本発明の別の好ましい実施形態によってシンチレータ・パックを形成する方法の工程を図示したものである。本方法は図3A〜3Dの実施形態と少なくとも2つの方式で異なっている。その1つは、この実施形態では、そのX線吸収材料をフォトレジスト層を形成する前に形成することである。その2つ目は、この実施形態では、露光用放射をシンチレータ間領域を透過させて導くのではなく、フォトレジスト層を好ましくはフォトマスクを用いて露光することである。
【0048】
この実施形態において複数のシンチレータ・ピクセル13a、13b、13cのアレイ13及びシンチレーション光反射層15を形成する工程は、図2A〜2C及び3A〜3Dの実施形態に従った形成方法における工程と同じである。シンチレーション光反射層15を形成させた後、アレイ13及び光反射層15を充填したシンチレータ間領域14a、14b、14c、14d等の上にX線吸収材料30を形成する。X線吸収材料30に適当な材料としては、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、白金、金、鉛、及びこれらの金属の合金などの高密度金属がある。その他の適当な材料としては、酸化ハフニウムや酸化タングステンなどの高密度化合物がある。次いで、このX線吸収材料30上にフォトレジスト層27を形成する。
【0049】
図4Bに示すように、フォトレジストを形成させた後、フォトレジスト層27をシンチレータ間領域14a、14b、14c、14d等内のシンチレーション光反射層15の領域を遮蔽する最終的なX線吸収層のパターンを有するフォトマスク32を通して露光させることが好ましい。このフォトマスク32は、露光用放射がフォトマスク32を通過できない不透明領域32aと、この不透明領域32aの間にあり露光用放射が通過することができる透明領域とを含んでいる。図4Bのフォトマスク32は、続いて未露光のフォトレジスト領域が除去されるネガティブ・フォトレジストを露光するのに適当である。しかし、シンチレータ間領域の間の領域の上にあるフォトレジスト領域を露光するようなポジティブ・フォトレジスト及びフォトマスクを使用することもでき、この露光を受けたフォトレジストは次いで除去される。
【0050】
図4A〜4Dの実施形態では、X線吸収材料30が典型的には露光用放射を阻止してしまうため、フォトレジスト層27をシンチレータ間領域を透過させて露光するのではなく、フォトマスク32を透過させて露光することが好ましい。X線吸収材料が露光用放射に対して透明である場合には、他の実施形態の場合と同様に、シンチレータ間領域を透過させて露光用放射を導くことによりそのフォトレジスト層27を露光させることができる。
【0051】
露光用放射はフォトマスク32を透過させてフォトレジスト27に導き、最終的なX線吸収層に対するフォトレジスト層27のパターンを露光させる。具体的には、フォトレジスト層27の第1のレジスト領域27aは最終的なX線吸収層2のパターンを有している。第1のレジスト領域27aはシンチレーション光反射層15を充填したシンチレータ間領域を覆いかつこの領域にアラインメントされる。フォトレジスト層27のうち第1のレジスト領域27a以外の領域が第2のレジスト領域27bである。フォトリソグラフィ(photolithography)の技術分野でよく知られるような、ポジティブ・フォトレジストとネガティブ・フォトレジストのいずれを用いることもできる。ポジティブ・フォトレジストを使用する場合には、露光の工程の間に、第2のレジスト領域27bは露光を受けるが、第1のレジスト領域27aは露光を受けない。ネガティブ・フォトレジストを使用する場合には、第1のレジスト領域27aは露光を受けるが、第2のレジスト領域27bは露光を受けない。いずれの場合でも、その露光の工程の後に、第2のレジスト領域27bは除去するが、第1のレジスト領域27aは図4Cに示すようにエッチング用マスクとして残留させる。第2のレジスト領域を除去するための技法は周知であり、例えば、S.Wolfらによる「Silicon Processing for the VLSI Era, Volume 1: Process Technology」(Lattice Press,1986)の第12〜14章に検討されている。
【0052】
次いで、第1のレジスト領域27aをエッチング用マスクとして用いてX線吸収材料30をエッチングし、これにより図4Dに示すようにX線吸収層2をパターン形成する。エッチングに適当な技法としては、湿式化学エッチングや、プラズマ・エッチングなどの乾式化学エッチングがある。これに続き、完成したX線吸収層は残しながら、第1のレジスト領域を除去する。
【0053】
図7A〜7Dは、本発明の別の実施形態に従ったX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの形成方法の工程を図示したものである。この実施形態において複数のシンチレータ・ピクセル13a、13b、13cのアレイ13及びシンチレーション光反射層15を形成する工程は、図2A〜2Cの実施形態に従った方法における工程と同じである。シンチレーション光反射層15を形成させた後、アレイ13及び光反射層材料を充填したシンチレータ間領域14a、14b、14c、14d等の上に放射線硬化可能層47を形成する。放射線硬化可能層47は、X線、UV、青色放射などの放射により硬化する任意の材料とすることができる。例えば、放射線硬化可能層47は、フォトレジスト、放射線硬化可能エポキシ、または放射線硬化可能インクとすることができる。図7A〜7Dに従った本発明の態様では、その放射線硬化可能層47は最終的にはパターン形成させてX線保護シールドに対するアラインメント層を形成することになるため、放射線硬化可能層47は高密度X線吸収材料を含む必要がない。しかし、所望であれば、放射線硬化可能層47が高密度X線吸収材料を含むことができる。
【0054】
X線、UVまたは青色放射により硬化を受ける放射線硬化可能層材料の場合、高純度のY23やGd23、あるいは珪酸ルテチウムなどのCeドープの酸化物といったUVまたは青色発光のシンチレータを硬化可能材料に添加し、図2A〜2Cの実施形態の場合と同様にX線フラックスのある部分をUVまたは青色光に変換させることによって、硬化可能材料をより効率よく硬化させることができる。
【0055】
放射線硬化可能層47を形成させた後、図7Bに示すように、放射線硬化可能層47をX線放射に対して選択的に露光させ、シンチレータ間領域14a、14b、14c、14d等を覆いかつこの領域に自己アラインメントした第1の領域48を選択的に形成する。図7Bには、X線放射に対する露光を受ける第1の領域48と、X線放射に対する露光を受けない第2の領域49とを示している。露光用放射は、放射線硬化可能層47とは反対の側からシンチレータ・パックに導入し、シンチレータ・ピクセルにより第2の領域49が露光用X線から遮蔽されるようにすることが好ましい。X線放射の代わりに、UVまたは青色光のいずれかを適宜用いることにより、放射線硬化可能層47を露光させることもできる。
【0056】
図7Bには、シンチレータ間領域を透過させて導かれる硬化用放射を示している。別法として、硬化用放射は、図4A〜4Dの実施形態に示したのと同様に、フォトマスクを透過させて放射線硬化可能層47に導くこともできる。この場合には、第1の領域48と第2の領域49のうちのいずれかを硬化用放射に対して露光させる。例えば、放射線硬化可能層47をポジティブ・フォトレジストで製作する場合には、第2の領域が硬化用放射により露光されるようにし、さらに図4A〜4Dの実施形態に関して説明したように第2の領域を除去する。
【0057】
図7Cは、第2の領域49を除去する工程を図示したものである。第2の領域49は、図2A〜2C、3A〜3D、及び4A〜4Dの実施形態に関して説明した方法により除去することができる。図7Cは、第1の領域48をアラインメント層50として残しながら、第2の領域49が除去されることを示している。別法として、第2の領域を除去する前に第1の領域48を除去し、アラインメント層50は、第2の領域の間に材料を形成することにより、第1の領域48の材料以外の材料により形成することもできる。この場合、第2の領域の間に形成する材料は、これまでの実施形態に関して説明したのと同様に、例えば、スパッタリング、無電解めっき、蒸着、及び化学蒸着法などの方法により形成することができる。
【0058】
図7Dはアラインメント層50を覆いかつこの層50とアラインメントさせたX線保護シールド51を形成する工程を図示したものである。アラインメント保護シールド51は、例えば、コリメータ・アセンブリのプレート間に張ったワイヤやプレートで構成されることがある。このアラインメント層50により、アラインメント層50を覆う(したがって、シンチレータ間領域14a、14b、14c及び14dを覆う)X線保護シールド51に対する精密なアラインメントが可能となる。このアラインメント保護シールドは、例えば、タングステンにより製作される。
【0059】
図8A〜8Cは、本発明の別の実施形態に従ったX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックを形成する方法における工程を図示したものである。この実施の形態によれば、X線吸収性の硬化可能インク並びにスクリーニング処理を用いてシンチレータ・パックのX線損傷シールドを形成させている。この実施形態において複数のシンチレータ・ピクセル13a、13b、13cのアレイ13及びシンチレーション光反射層15を形成する工程は、図2A〜2Cの実施形態に従った方法における工程と同じである。シンチレーション光反射層15を形成させた後、X線吸収性の硬化可能インク62をシンチレータ間領域14a、14b、14c、14d等の上に選択的に形成する。
【0060】
図8Aに示すように、スクリーニング・マスク60はアレイ13の近傍でアレイ13を選択的に覆うようにアラインメントさせ、シンチレータ間領域の上部の領域がスクリーニング・マスク60の穴60aを通して露光されるようにする。次いで、X線吸収性の硬化可能インク62をスクリーニング・マスク60の上に塗布しインク62により穴60aが充たされるようにする。インク62は、例えば、マスク全体にわたってインクをブレードで均し、穴60aにインクを充たすと共に過剰なインク62をすべて除去することにより塗布する。これにより、図8Bに示すように、インク62がスクリーニング・マスク60の穴に充たされる。
【0061】
このX線吸収性の硬化可能インク62は、例えば、Creative Material,Inc.製のパッド・プリント可能な放射線不透明性インク#114〜29とすることができる。X線吸収性の硬化可能インクは、硬化した際に良好なX線吸収特性を提供する任意の硬化可能インクとすることができる。この点に関しては、そのX線吸収性の硬化可能インクは、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、白金、金、鉛粒子などの高密度粒子と、X線吸収特性がより低い硬化可能インクとを混合することにより形成することもできる。
【0062】
X線吸収性の硬化可能インクで表面をスクリーニング処理した後、図8Cに示すように、このインクを硬化させてX線吸収層2を形成する。硬化可能インクは、例えば、硬化可能インクを加熱したり、硬化可能インクを青色放射、UV放射またはX線放射で照射したりすることによって、硬化させることができる。硬化可能インクに流れ出す傾向がある場合には、スクリーン・マスク60は硬化後に除去することが好ましい。流れ出す傾向がない場合には、スクリーン・マスク60の除去は硬化前と硬化後のいずれでもよい。X線吸収層2の厚さは、その層のX線吸収特性によって異なる。一般に、その層が良好なX線吸収特性を有する程、X線吸収層2をより薄くすることができる。そのX線吸収性の硬化可能インク62がCreative Material,Inc.製のパッド・プリント可能な放射線不透明性インク#114〜29である場合、発明者により、X線吸収層の好ましい厚さは概ね0.010インチであることが分かっている。
【0063】
コンピュータ断層撮影(CT)スキャン・システム100の概要図を図6に示す。このCTスキャン・システム100は、その内部にスキャンを受ける患者すなわち被検体を位置決めするための円筒状のエンクロージャ110を備えている。ガントリ112は、円筒110を囲繞すると共に、この円筒の軸の周りを回転するように構成されている。ガントリ112は1全回転にわたって回転しその後復帰するように設計される場合や、連続して回転するように設計される場合がある。いずれによるかはそのガントリ上の電子機器をシステムのそれ以外の部分と接続させるのに使用する方式によって異なる。ガントリ上の電子機器には、扇形状のX線ビーム(X線ファンビーム)を発生させることが好ましいX線源114が含まれ、このX線ファンビームにより、円筒110の反対側でガントリ上に装着されたシンチレーション検出器システム116を包含させる。X線源のファン形状パターンは、X線源及びシンチレーション検出器システム116により規定される面内に配置させる。
【0064】
シンチレーション検出器システム116は、X線ファンビーム面と直角の方向が極めて狭く(すなわち、薄く)なっている。シンチレーション検出器システムの各ピクセル118には、シンチレータ材料からなる1本の固体の透明バーと、このシンチレータのバーと光学的に結合されている光検出器ダイオードとが組み込まれている。図1に関して上述したように、これらのピクセルは1つのアレイの形に配列されている。このピクセル・アレイは、図1に関して上述したようにX線シールドをもつシンチレータ・パックの一部となっている。
【0065】
各光検出器ダイオードからの出力は、ガントリ上に装着された演算増幅器(図示せず)に接続されている。各演算増幅器からの出力は、個別のワイヤ120によるか、その他の電子機器によるかのいずれかによりコンピュータ断層撮影システム100に対する主制御システム150に接続されている。図示した実施形態では、X線源に対する電源及びシンチレーション検出器からの信号は、ケーブル130により主制御システム150とやり取りされる。ケーブル130を用いると一般に、ガントリは1回の全回転をした後に元の位置に戻るように制約される。
【0066】
別法としては、ガントリを連続回転させるのが所望であれば、スリップリングや、光学または無線伝送を用いてガントリの電子機器を主制御システム150と接続させることもできる。このタイプのCTスキャン・システムでは、そのシンチレータ材料は、入射X線を、光検出器ダイオードによる検出を受けさらに電気信号に変換される蛍光に変換するために使用される、すなわち、入射X線を、画像抽出やその他の目的での処理が可能な電気信号に変換する手段として使用される。
【0067】
【実施例1】
この例では、図2A〜2Cに示す本発明の実施形態に従って、タングステン入りエポキシをX線吸収性前駆材料として使用した。厚さが概ね2mm(X線の方向に)、幅が1.5mm、奥行が2mmのHiLight(登録商標)複数のシンチレータ・ピクセルからなる線形アレイを設けた。各ピクセルは、チタニア(titania) をドープしたエポキシ製のシンチレーション光反射層により0.010インチだけ離隔させた。反射層をもつこのアレイは、85重量%タングステン充填のNorland−61(登録商標)UV硬化可能エポキシからなる層によりコーティングした。このエポキシ層の厚さは概ね0.030インチとした。このアレイのタングステン充填のエポキシ層と反対の面を120kVpのX線に全体で50秒間露光させ、このタングステン/エポキシ混合物に全体で概ね15,000radの吸収線量を与えた。次いで、タングステン充填層をアセトンで洗浄し、シンチレーション光反射層の上部に、幅が概ね0.012インチで縦の長さが0.018インチの硬化させた線状のタングステン充填複合材を形成させた。図5の写真に、シンチレータ間反射体の上部に形成させたタングステン/エポキシ複合材の線を示す。
【0068】
【実施例2】
この第2例に関する条件は第1例と同様である。しかし、この例では、HiLight(登録商標)シンチレータ・アレイは、ピクセル相互の間の反射体のギャップを0.004インチ、X線の方向でのシンチレータの厚さを3mmとした。この場合も全体の照射線量は概ね15,000radとした。この例では、X線照射が終了してからアセトンで洗浄して未露光のエポキシを除去するまでに1時間の経過時間をおき、エポキシがより十分に硬化されるようにした。これにより幅が0.006インチで厚さが0.004インチである硬化した線状のタングステン/エポキシ複合材が得られた。
【0069】
本明細書において、例示の目的で好ましい実施形態を列挙してきたが、この記述は本発明の範囲の限定であると見なすべきではない。したがって、請求した発明の概念の精神及び範囲を逸脱することなく、当業者により様々な修正、適応及び変形を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの斜視図である。
【図2A】本発明の実施の一形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図2B】本発明の実施の一形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図2C】本発明の実施の一形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図3A】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図3B】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図3C】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図3D】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図4A】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図4B】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図4C】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図4D】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図5】シンチレータ・アレイのシンチレータ間反射体の上に形成させた、タングステン充填エポキシからなるX線吸収層の写真である。
【図6】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックを含むCT装置の一部分の概要斜視図である。
【図7A】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図7B】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図7C】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図7D】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図8A】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図8B】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【図8C】本発明の別の実施形態によるX線損傷シールドを含むシンチレータ・パックの製作方法を表した略図である。
【符号の説明】
1 シンチレータ・パック
2 X線吸収層
3 複数のシンチレータ・ピクセルのアレイ
3a、3b、3c シンチレータ・ピクセル
4a、4b、4c シンチレータ間領域
5 シンチレーション光反射層
6 表面反射体層
13 複数のシンチレータ・ピクセルのアレイ
13a、13b、13c シンチレータ・ピクセル
14 シンチレータ間領域
14a、14b、14c、14d シンチレータ間領域
15 シンチレーション光反射層
16 表面反射体層部分
17 X線吸収性前駆層
18 第2の前駆領域
19 第1の前駆領域
27 フォトレジスト層
27a 第1のレジスト領域
27b 第2のレジスト領域
28 X線吸収材料
30 X線吸収材料
32 フォトマスク
32a 不透明領域
47 放射線硬化可能層
48 第1の領域
49 第2の領域
50 アラインメント層
51 X線保護シールド
60 スクリーニング・マスク
60a スクリーニング・マスクの穴
62 X線吸収性の硬化可能インク
100 コンピュータ断層撮影(CT)スキャン・システム
110 円筒状エンクロージャ
112 ガントリ
114 X線源
116 シンチレーション検出器システム
118 シンチレーション検出器システムのピクセル
120 ワイヤ
130 ケーブル
150 主制御システム

Claims (12)

  1. 複数のシンチレータ・ピクセル(13a,13b,13c)のアレイ(13)のシンチレータ・ピクセル相互の間にあるシンチレータ間領域(14a,14b,14c)内にシンチレーション光反射層(15)を形成する工程と、
    前記シンチレータ間領域の上にX線吸収層(2)を選択的に形成する工程と、
    を含み、
    前記選択的に形成する工程がさらに、
    複数のシンチレータ・ピクセルのアレイ(13)及びシンチレータ間領域の上に放射線吸収性前駆層(17)を形成する工程と、
    前記放射線吸収性前駆層(17)を前記シンチレーション光反射層(15)を通過した放射線に対して露光させ、これによりシンチレータ間領域(14a,14b,14c)を覆う第1の前駆領域(19)と前記第1の前駆領域相互の間にある第2の前駆領域(18)とを形成する工程と、
    前記第2の前駆領域(18)を除去する工程と、
    を含むシンチレータ・パック(1)の形成方法。
  2. 前記放射線吸収性前駆層(17)が、X線吸収粒子を含有する放射線硬化可能エポキシである、請求項1に記載のシンチレータ・パック形成方法。
  3. 前記露光における前記放射が、X線放射及び紫外線(UV)放射のうちの1つである、請求項2に記載のシンチレータ・パック形成方法。
  4. 前記X線吸収粒子が、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、白金、金、鉛、これらの合金、酸化ハフニウム、酸化タングステン、及び酸化鉛から構成される群より選択される材料を含む、請求項2または3に記載のシンチレータ・パック形成方法。
  5. 記放射線吸収性前駆層(17)が紫外線(UV)または青色発光性のX線シンチレータ材料を含む、請求項1に記載のシンチレータ・パック形成方法。
  6. 前記UV発光性X線シンチレータ材料が、セリウム・ドープの酸化物、Y23、及びGd23のうちの1つである、請求項5に記載のシンチレータ・パック形成方法。
  7. 複数のシンチレータ・ピクセル(13a,13b,13c)のアレイ(13)のシンチレータ・ピクセル相互の間にあるシンチレータ間領域(14a,14b,14c)内にシンチレーション光反射層(15)を形成する工程と、
    前記シンチレータ間領域の上に放射線吸収層(2)を選択的に形成する工程と、
    を含み、
    前記選択的に形成する工程がさらに、前記シンチレータ・ピクセル(13a,13b,13c)のアレイ(13)及びシンチレータ間領域(14a,14b,14c)の上にフォトレジスト層(27)を形成する工程と、
    前記フォトレジスト層(27)を前記シンチレーション光反射層(15)を通過した放射線に対して露光させ、これにより前記シンチレータ間領域を覆う第1のレジスト領域(27a)と、
    前記第1のレジスト領域の間にある第2のレジスト領域(27b)とを形成する工程と、を含んでいる、シンチレータ・パック形成方法。
  8. 前記選択的に形成する工程がさらに、シンチレータ間領域を覆って形成した前記第1のレジスト領域(27a)は除去し、前記第2のレジスト領域(27b)は残留させる工程と、前記第2のレジスト領域(27b)と前記シンチレータ間領域の上に放射線吸収材料(28)を形成する工程と、前記第2のレジスト領域(27b)を除去してシンチレータ間領域(14a,14b,14c)の上に放射線吸収層(2)を選択的に形成する工程と、を含んでいる、請求項7に記載のシンチレータ・パック形成方法。
  9. 前記放射線吸収材料(28)が、蒸着、スパッタリング、無電解めっき、及び化学蒸着法のうちの1つによって、第2のレジスト領域(27b)及びシンチレータ間領域(14a,14b,14c)の上に形成されている、請求項7または8に記載のシンチレータ・パック形成方法。
  10. 前記第2のレジスト領域(27b)を除去することにより、第2のレジスト領域の上の放射線吸収材料(28)も除去している、請求項8に記載のシンチレータ・パック形成方法。
  11. 複数のシンチレータ・ピクセル(13a,13b,13c)のアレイ(13)のシンチレータ・ピクセル相互の間にあるシンチレータ間領域(14a,14b,14c)内にシンチレーション光反射層(15)を形成する工程と、
    前記シンチレータ間領域の上に放射線吸収層(2)を選択的に形成する工程と、
    を含み、
    前記選択的に形成する工程がさらに、シンチレータ間領域(14a,14b,14c)にアラインメントさせた穴(60a)をもつスクリーニング・マスク(60)を設ける工程と、シンチレータ間領域とアラインメントさせた前記穴(60a)内にX線吸収性の硬化可能インク(62)を塗布する工程と、前記X線吸収性の硬化可能インク(62)を前記シンチレーション光反射層(15)を通過した放射線に対して露光させて、硬化させる工程と、を含んでいる、シンチレータ・パック形成方法。
  12. 前記放射線吸収層(2)を選択的に形成する工程の前に、シンチレーション光反射層(15)により前記シンチレーション・ピクセルを覆う工程を含んでいる、請求項1乃至11のいずれかに記載のシンチレータ・パック形成方法。
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