JP4897642B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4897642B2
JP4897642B2 JP2007269721A JP2007269721A JP4897642B2 JP 4897642 B2 JP4897642 B2 JP 4897642B2 JP 2007269721 A JP2007269721 A JP 2007269721A JP 2007269721 A JP2007269721 A JP 2007269721A JP 4897642 B2 JP4897642 B2 JP 4897642B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
forming apparatus
image forming
control
intermediate transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007269721A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009098391A (ja
Inventor
寛 村上
環 真柴
篤人 仲谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007269721A priority Critical patent/JP4897642B2/ja
Publication of JP2009098391A publication Critical patent/JP2009098391A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4897642B2 publication Critical patent/JP4897642B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置、より詳細には、感光体上から中間転写ベルトに一次転写されたトナー像を記録媒体上に二次転写する前に予備帯電する予備帯電器を備えた画像形成装置に関する。
感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写し、一次転写された転写ベルト上のトナー像を記録媒体上に二次転写することにより、記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置が周知である。このような画像形成装置において、感光体ドラム上から中間転写ベルトに一次転写されたトナー像を記録媒体上に二次転写する前に、そのトナー像を予備帯電するための予備帯電器を使用したものが知られている。このような予備帯電器によって転写ベルト上のトナー像を帯電させることにより、記録媒体に転写する前のトナー像の帯電量を一定にすることができ、記録媒体への転写性を向上させることができる。
例えば、特許文献1には、イオン発生帯電器基板の裏面にヒータを設け、イオン発生帯電器基板の温度を制御する画像形成装置が開示されている。ここではイオン発生器は、感光体ドラムを帯電させる装置として用いられている。イオン発生器は、その近傍温度を上昇させる手段と、温度と湿度を認識する手段とを有し、認識した温度と湿度の情報に基づいてイオン発生器の近傍の温度を制御している。このときに感光体ドラムの温度を一定以上上昇させないようにすることで、感光体感度の変化による画像濃度の変動が生じないようにしている。
特開2004−157447号公報
予備帯電器として用いられるイオン発生器は、高圧電源が接続された放電電極によりコロナ放電を生じさせ、これによりイオンを発生させるものである。このようなイオン発生器は、高湿度により結露が発生するとイオンの発生量が低下する。特に電源投入直後など装置内で結露しやすい状態のときに十分なイオンが発生しないことがある。このため、イオン発生器の裏面にヒータを設けて電源投入後から加熱することにより、結露を防ぐ構成が採られる。
一方、高圧電源による高圧電圧を放電電極に印加してイオンを発生させているとき、ヒータを直流電源に接続すると、放電電荷の一部が直流電源の電源線に混入してノイズとなり、直流電源で駆動される他の回路が誤動作を引き起こすことがある。そのため、イオン発生器に高圧電圧を印加している間は、ヒータをオフにして直流電源から遮断する必要がある。
しかしながら、ヒータを直流電源から遮断することで、特に低温環境下で長時間連続的に画像形成を実施した場合など、イオン発生器の温度が低下して表面に結露が生じ、イオン発生量が低下してしまう、という問題が生じる。つまり、従来では、ヒータオンによる結露防止機能と、ヒータオフによる誤動作回避機能とを両立させ、結露のない適正な状態を維持しながらヒータオンによるリーク誤動作を防止することが困難である、という問題があった。また特許文献1にも、このような問題に係わる技術思想については何ら開示されていない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、転写ベルト上のトナー像を二次転写する前に予備帯電する予備帯電器を備えた画像形成装置において、予備帯電器を結露のない適切な状態に維持して転写安定性を付与するとともに、ヒータオンによるリーク誤動作を防止できるようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、感光体上に形成されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写し、一次転写された前記転写ベルト上のトナー像を記録媒体上に二次転写する画像形成装置であって、転写ベルト上のトナー像を二次転写する前に予備帯電する予備帯電器と、予備帯電器を加熱するヒータと、予備帯電器の周囲湿度を測定する湿度センサと、予備帯電器への高圧電圧の印加制御及び前記ヒータへの電力供給制御を行う制御部とを備え、制御部は、高圧電圧が印加されていないタイミングで前記ヒータへの電力供給を行い、ヒータへの電力供給の制御を、湿度センサで測定した周囲湿度に基づいて変化させることを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、複数の記録媒体上に連続してトナー像を中間転写ベルトに一次転写するとき、制御部は、中間転写ベルト上のトナー像の一次転写領域のうち、特定の枚数の記録媒体に対応する一次転写領域が予備帯電器を通過するごとに、ヒータへの電力供給を行う制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第2の技術手段において、制御部が、ヒータへの電力供給を行う際に、特定の枚数の記録媒体に対応する一次転写領域が予備帯電器を通過した後、次の記録媒体に対応する一次転写領域が予備帯電器に到るまでの間に、ヒータへの電力供給を行う制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第2または第3の技術手段において、制御部が、特定の枚数を周囲湿度に応じて変化させることを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、第2〜第4のいずれか1の技術手段において、画像形成装置が、記録媒体上に二次転写されたトナー像を熱定着させるための定着部を備え、制御部は、特定の枚数の記録媒体に対応する一次転写領域が特定領域を通過するごとにヒータへの電力供給を行う制御に加えて、定着部のウォームアップ開始のタイミングでヒータへの電力供給を行う制御を行うことを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第2〜第5のいずれか1の技術手段において、画像形成装置が、複数色のトナー像に対応するための複数の感光体ドラムと、感光体ドラムにレーザを露光するレーザ光学系とを備え、制御部は、複数色のトナー像に対応した感光体ドラムのうち、黒色に対応した感光体ドラムに対するレーザの露光タイミングを使用して、ヒータへの電力制御のタイミングを決定することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第2〜第6のいずれか1の技術手段において、周囲湿度に応じて特定の枚数を設定するテーブルを記憶する記憶手段を有し、制御部は、記憶手段に記憶したテーブルを参照してヒータへの電力供給を行うタイミングを決定することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1〜第7のいずれか1の技術手段において、画像形成装置全体の動作を制御する主制御部を備え、制御部は、主制御部からの制御信号に応じて予備帯電器への高圧電圧の印加制御及びヒータへの電力供給制御を行うことを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第1〜第8のいずれかの技術手段において、予備帯電器の温度と該予備帯電器の周囲温度との差を測定する温度センサを備え、制御部は、湿度センサにより測定した湿度と、温度センサにより測定した予備帯電器の温度と周囲温度との差に基づいて、予備帯電器への高圧電圧の印加制御及びヒータへの電力供給制御を行うことを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第1〜第9のいずれかの技術手段において、ヒータとしてPTCサーミスタを備えることを特徴としたものである。
本発明によれば、転写ベルト上のトナー像を二次転写する前に予備帯電する予備帯電器を備えた画像形成装置において、予備帯電器を結露のない適切な状態に維持して転写安定性を付与するとともに、ヒータオンによるリーク誤動作を防止することができる。
図1は、本発明による画像形成装置の構成例を示す図で、複合機(MFP;Multi Function Printer)として構成されたものである。
画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて所定の記録用紙(記録媒体)に対して多色及び単色の画像を形成するもので、装置本体150と、自動原稿処理装置160とにより構成されている。装置本体150は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、排紙トレイ91等を有して構成されている。
装置本体150の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台92が設けられ、原稿載置台92の上側には自動原稿処理装置160が取り付けられている。自動原稿処理装置160は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また原稿処理装置160は矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
スキャナユニット90は、原稿面上を露光するランプリフレクタアセンブリ、原稿からの反射光像を光電変換素子(CCD)に導くミラー等を備えた光学ユニット、及び光学ユニットからの反射光像をCCDに結像するための光学レンズなどにより構成されている。スキャナユニット90は、光学ユニットを原稿載置台92に沿って走行させ、原稿載置台92上の原稿の画像を1ライン毎に順次CCDに結像させて原稿画像を読み取る。
スキャナユニット90で読み取られた画像データは、各種処理が施された後、図示しない画像メモリに一旦記憶され、出力指示に応じて装置本体150で画像形成される。装置本体150では、画像メモリから出力された画像データを感光体ドラム3上に可視画像として再現した後、記録用紙上に転写したトナー像により画像を形成する。
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。ここではブラックのみを用いたモノクロ画像の画像形成にも対応できる。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、図1に示すようなチャージャ型の他、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器が用いられることもある。
露光ユニット1は、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成される。露光ユニット1には、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素とが配置されている。また露光ユニット1としては、この他発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いる構成も採用できる。
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2はそれぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(Y,M,C,BK)のトナーにより顕像化するものである。またクリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを除去・回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。上記中間転写ローラ64は、Y,M,C,BK用の各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている、そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述したように、各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61で積層される。積層された画像情報は中間転写ベルト61の回転によって、後述の用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって記録用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを用紙に転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。さらに上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)とした構成が用いられる。
また上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用する記録用紙(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、装置本体110の露光ユニット1の下側に設けられている。また手差し給紙カセット82にも画像形成に使用する記録用紙を置くことができる。また、装置本体110の上方に設けられている排紙トレイ91は、印刷済みの記録用紙をフェイスダウンで集積するためのトレイである。
また装置本体110には、給紙カセット81及び手差し給紙カセット82の記録用紙を転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81ないし手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜12dは、記録用紙の搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。またピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81から記録用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。同様にまたピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82から記録用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
また、レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されている記録用紙を一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端と記録用紙の先端を合わせるタイミングで記録用紙を転写ローラ10に搬送する機能を有している。
定着ユニット7は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、記録用紙を挟んで回転するようになっている。またヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーを記録用紙に熱圧着することにより、記録用紙に転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、記録用紙に対して熱定着させる機能を有している。またヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
予備帯電器200は、トナー像の記録用紙への転写特性を向上させるため、転写前のトナー像に電荷を補助する転写前帯電器であり、イオン発生帯電器を用いたものである。予備帯電器200には、図示しない高圧電源が接続され、高圧電圧が供給される。
また予備帯電器200の近傍には、予備帯電器200周囲の湿度を測定するための図示しない湿度センサが設けられている。予備帯電器200の具体的な構成例は後述する。
次に記録用紙搬送経路を説明する。上述のように、画像形成装置には予め記録用紙を収納する給紙カセット81、及び手差し給紙カセット82が設けられている。これら給紙カセット81,82から記録用紙を給紙するために、各々ピックアップローラ11a,11bが配置され、記録用紙を1枚ずつ搬送路Sに導くようになっている。
各給紙カセット81,82から搬送される記録用紙は用紙搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、記録用紙の先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、記録用紙上に画像情報が書き込まれる。その後、記録用紙は定着ユニット7を通過することによって記録用紙上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、その後に配された搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
上記の搬送経路は、記録用紙に対する片面印字要求のときのものであるが、これに対して両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着ユニット7を通過した記録用紙の後端が最終の搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによって記録用紙を搬送ローラ12c,12dに導く。そしてその後レジストローラ13を経て記録用紙裏面に印字が行われた後に記録用紙が排紙トレイ91に排出される。
図2は、本発明に係る画像形成装置の電気的構成例を示すブロック図である。
画像形成装置100は、装置全体の制御を行うメインCPU101を備える。メインCPU101は、本発明の主制御部に該当する。このメインCPU101には、画像処理部102、ROM103、HDD105、画像メモリ106、操作パネル107、NIC(Network Interface Card)108、LSU(Laser Scanning. Unit)109、定着部110、駆動部(モータ、クラッチ、ソレノイド)111、原稿読取部112,及び予備帯電部120が接続されている。
メインCPU101は、ROM103に予め書き込まれたプログラムに従って各入出機器を統括して制御し、この間に入出力されるデータをRAM104の所定のメモリエリアに一時記憶する。画像メモリ106は、画像処理部102から出力された画像データを記憶する。
操作パネル107は、入力キー及び液晶表示パネルを備え、装置の状態や利用可能な用紙サイズ、複写倍率等の表示を行うと共に、入力キーにより操作者の操作を受け付けることができる。液晶表示パネルは、液晶画面に触れることで入力が可能な液晶タッチパネルとしてもよい。
NIC108は、外部機器であるクライアントPC130と通信回線を介して通信を行うための通信手段である。画像形成装置100は、クライアントPC130から転送されるプリントデータに基づいて印刷を行うか、もしくは原稿読取部112により得られた画像データを、NIC108を介してクライアントPC130に転送する。またクライアントPC130から送信された印字データはHDD105に記憶される。駆動部111は、感光体ドラムや中間転写ベルトなどの駆動系を駆動させるためのモータ、クラッチ、ソレノイドを備えるものである。
原稿読取部112は、CCDやランプリフレクタアセンブリなどを備え、原稿画像を読み取って画像データに変換する。原稿読取部112は、図1の構成のスキャナユニット90に該当するものである。原稿読取部112で読み取られた画像データは、画像処理部102で各種の処理が施された後、画像メモリ106に一旦記憶される。そして操作パネル107に対する出力指示の操作に応じて画像形成される。ここでは、LSU109は、画像メモリ106から出力された画像データに従って感光体ドラムを感光する。そして感光体ドラムを現像することで顕像化されたトナー像は、中間転写ベルトに転写され、転写ロードによって記録用紙上に転写され、定着部110で熱定着される。これらLSU109は、図1の構成の露光ユニット1に該当し、定着部110は図1の構成の定着ユニット7に該当する。
また予備帯電部120は、中間転写ベルト上のトナーを帯電することで用紙への転写を促進させるもので、図1の構成の予備帯電器200及びその電源系統に該当するものである。また予備帯電器200には、予備帯電器200への高圧電圧の供給制御と、予備帯電器200に備えられるヒータへの電力供給を制御するサブCPU121が備えられる。サブCPU121は本発明の制御部に該当する。
以下に予備帯電器の構成及び動作の一例を具体的に説明する。
図3は、本発明の画像形成装置に適用可能な予備帯電器の構成例を示す図で、図3(A)は予備帯電器の側面概略図、図3(B)は予備帯電器の上面概略図、図3(C)は予備帯電器の下面概略図である。図3において、200は予備帯電器、201は放電電極、202は誘導電極、203はヒータ電極、204は誘電体、204aは上部誘電体、204bは下部誘電体である。
予備帯電器200には放電電極201が備えられ、放電電極201には高圧電源が接続される。そして放電電極201は高圧電源から供給される高圧電圧により放電してイオンを発生させ、中間転写ベルト上のトナーに電荷を付与する。これにより中間転写ベルトから記録用紙へのトナー像の転写が促進されるようになる。図3の構成において、予備帯電器200は、放電電極201と誘導電極202との間の電位差に基づいて発生する放電(放電電極201付近で誘電体204の沿面方向に生じるコロナ放電)によりイオンを発生させる。
誘電体204は、略長方形状の上部誘電体204aと下部誘電体204bとを貼り合わせた平板状で構成されている。放電電極201は、誘電体204(上部誘電体204a)の表面に誘電体204と一体的に形成されている。
放電電極201の形状は、中間転写ベルト61の移動方向と直交する方向に均一に伸びた形状であればいずれの形状であってもよい。ただし、誘導電極202との電界集中が起こりやすい形状とするほうが、放電電極201と誘導電極202との間に印加する電圧が低くても、上記両電極間で放電させることができ、できればそのほうが望ましい。本構成例では、図3(B)に示すように、放電電極201は長方形状の電極となっている。
誘導電極202は、誘電体204(上部誘電体204a)の内部に形成される。図3(B)に示すように、誘導電極202は、放電電極201に囲むように設けられたベタ電極である。そして誘導電極202の一端は、接地用接続端子(接地用接続端部)により接地電位(グランド)に接続されている。
放電電極201と誘導電極202との間の絶縁抵抗は均一であることが望ましく、放電電極201と誘導電極202とは並行であることが望ましい。このような配置により、放電電極201と誘導電極202との距離(電極間距離)が一定となるので、放電電極201と誘導電極202との間の放電状態が安定し、イオンを好適に発生させることが可能となる。
また予備帯電器200には、予備帯電器200を加熱するためのヒータ電極203が設けられている。このヒータ電極203は、誘電体204の内部に誘導電極202とは別に設けられている。ヒータ電極203の一端はヒータ電源に接続され、他端は接地電位に設定されている。そして、ヒータ電源によりヒータ電極203に所定の電圧が印加されることで、ヒータ電極203がジュール熱により発熱するよう構成されている。
ヒータ電極203としては、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタを使用することができる。PTCサーミスタはある温度範囲で電気抵抗が著しく増加する正の温度係数を持つ半導体であり、温度制御機能を有するヒータとして使用することができる。PTCサーミスタを用いることで一般的なヒータに適用される温度制御を不要にすることができる。
そしてヒータ電極203を発熱させることで、誘電体204が昇温(例えば約60℃)し、誘電体204の表面の結露を抑制することができる。よって、高湿環境下でも安定してイオンを発生させることができる。誘電体204の表面が結露すると放電特性が低下することから、ヒータ電極203の発熱により結露を防止し、あるいは結露を解消することが有効である。また誘電体204が吸湿性をもつ材料であれば、ヒータ電極203の発熱によりその誘電体204の吸湿性を抑制することができる。
ヒータ電極203は誘導電極202とは別に形成され、誘導電極202にはヒータ電流が流れないようになっている。このような構成であるため、誘導電極202の抵抗値はヒータ電極203に影響しない。そのため、誘導電極202は、様々な条件に応じて誘導電極202としての適切な大きさや形状を設定することができる。また、ヒータ電極203は、放電電極201と誘導電極202間の放電特性に影響を与えることなく、予備帯電器200を加温し、吸着水分を減じることができる。ヒータ電極203は、イオン発生のための放電に用いられる電圧と共用の電圧(例えば、12Vや24Vなど)にて、所望の投入電力となるように電極幅や長さを調整することができる。
図4は、予備帯電器のヒータ電極に電力を供給するヒータ電源部の回路構成例を示す図である。ヒータ電極203に対して直流電源から所定の電圧(ここでは12V)を印加することにより、ヒータ電極203がジュール熱により発熱する。
図4に示す回路上の端子T3,T4は、図3(C)に示すヒータ電極203の端子T3,T4にそれぞれ接続するものとする。この構成において、直流電源からの電圧はヒータ電極203と、リレー211のソレノイド212とに供給される。そしてトランジスタ213に入力するヒータ制御信号に従ってソレノイド212の通電が制御されることで、リレー211のオン・オフが制御される。そしてこれにより、ヒータ電極203に対する通電が制御される。ヒータ制御信号は、サブCPU121(図2)から出力されるものである。
図5は、予備帯電器の放電電極に電圧を印加する高圧電源の回路構成例を示す図である。図5に示す回路上の端子T1,T2は、図3(B)に示す放電電極201の端子T1,誘電電極の端子T2にそれぞれ接続するものとする。サブCPU121(図2)からは、高圧電源220をオン・オフ制御するための高圧制御信号が出力される。高圧電源220では、その高圧制御信号のオン信号により発振器221が発振する。そしてその発振電圧が高圧トランス222により昇圧され、平滑回路223により高圧直流電圧に変換され、放電電極201に印加される。これにより予備帯電器200の放電電極201への印加電圧のオン・オフが制御される。
図6は、放電電極への高圧電圧の印加制御及びヒータへの電力供給制御を行う制御部(サブCPU)の概要を示す図である。サブCPU121は、図2に示す予備帯電部120に備えられているもので、放電電極201に対する高圧電圧の印加の制御と、ヒータ電極203に対する電力供給の制御とを行う。ここではサブCPU121は、メインCPU101からの制御信号に基づいて、高圧電源を制御する高圧制御信号と、ヒータ電源部を制御するヒータ制御信号とをそれぞれ適宜出力する。またサブCPU121には、予備帯電器200周囲の湿度を測定するための湿度センサからの出力信号が入力する。メインCPU101とサブCPU121との間で制御を分担することにより、予備帯電器の制御を容易に行うことができるようになる。
図7は、サブCPUにおける処理例を説明するためのフローチャートである。以下図2の構成を参照しながら説明する。
利用者が画像形成装置100の操作パネル107を操作することによって印刷開始を指示すると(ステップS1−YES)、メインCPU101からサブCPU121に対して印刷開始が通知され、サブCPU121は、湿度センサにより予備帯電器の周囲湿度の測定を行なう(ステップS2)。そしてサブCPU121は、測定した湿度に基づいて枚数間隔テーブルを参照し、ヒータ電極に電力を供給(ヒータオン)する印刷枚数間隔を設定する(ステップS3)。設定した印刷枚数間隔は、ヒータオンするための特定の記録用紙(記録媒体)の枚数を定めるもので、この枚数間隔テーブルの例は後述する。
次にサブCPU121は、予備帯電器200のヒータ電極203に電力を供給してヒータオンにし、予備帯電器200を加熱する(ステップS4)。そしてメインCPU101から定着部110のウォームアップが完了した旨の制御信号が送信されるまで待機する(ステップS5)。そして定着部110のウォームアップが完了したとき、予備帯電器200のヒータ電極203に対する電力の供給をオフ(ヒータオフ)する(ステップS6)。つまりここでは、定着部のウォームアップ開始のタイミングでヒータオンにする制御を行う。これにより、画像形成前の空き時間でヒータオンにすることができ、加熱時間を確保することができる。
メインCPU101では、何枚印刷したかをページカウンタで計数している。サブCPU121では、メインCPU101から印刷ページ数Nの情報を取得して、Nが枚数間隔テーブルで取得した値N(特定の枚数)の倍数になったかどうかを判別する(ステップS7)。そして印刷枚数がNの倍数となったときに、後述するサブルーチンを実行する(ステップS8)。サブルーチンを実行した後はステップS7に戻る。また印刷枚数がNの倍数ではない場合は、印刷が終了しているかどうかを判別し(ステップS9)、終了していなければステップS7に戻り、印刷が終了していれば本処理を終了する。こうして全ページ印刷するまで、サブルーチンの実行処理を繰り返す。
図8は、図7に示すサブルーチンの処理例を説明するためのフローチャートである。サブCPU121は、メインCPU101からのBKレーザオフを示す信号により、BKレーザオフのタイミングであるかどうかを判断する(ステップS11)。BKレーザオフを示す信号のタイミングは、記録用紙の1ページ分のトナー像の最後尾と一致する。
上記のように、画像形成装置は、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定されている。各色用の感光体ドラム3を走査しながら露光するレーザ光源は、各色毎に用意されていて、BKレーザは、これらのうち黒色(ブラック(BK))用の感光体ドラム3を露光するレーザを指すものとする。
サブCPU121は、BKレーザがオフになった場合(ステップS11−YES)、時間t1の間待機(WAIT)する(ステップS12)。時間t1は、BKレーザがオフなった時点からBKレーザの照射位置から感光体ドラム3が半周し、さらに感光体ドラム3と中間転写ベルト61との接触位置(一次転写位置)から予備帯電器200まで中間転写ベルト61が移動する時間に相当する。つまり、感光体ドラム3上でBKレーザがオフになった位置が、予備帯電器200に到達するまでの時間に相当する。予備帯電器200への到達とは、中間転写ベルト61上の特定の位置が、中間転写ベルト61上において予備帯電器200に対向する位置に到達することを指す。
そして時間t1が経過した場合(ステップS12−YES)、サブCPU121は、放電電極201に対する高圧電圧をオフするともに、ヒータ電極203に対する電力供給をオンにする制御を行う。つまりここでは高圧オフ、ヒータオンとなる(ステップS13)。
つまりここでは、記録用紙上に連続してトナー像を中間転写ベルト上に一次転写するとき、記録用紙に対応する一次転写領域が予備帯電器200を通過して、その一次転写領域の後端が予備帯電器200に到達したときに、ヒータオンにする制御が行われる。
次いでサブCPU121は、時間t2待機(WAIT)する(ステップS14)。時間t2は、画像形成装置100が記録用紙に対して印刷(画像形成)を行うとき、記録用紙と記録用紙との間の長さ分の中間転写ベルトが、予備帯電器200を通過する時間に相当する。これは例えば、記録用紙間の長さの中間転写ベルトが、予備帯電器200の前方の特定領域を通過する時間として定義できる。
そして時間t2が経過した場合(ステップS14−YES)、サブCPU121は、放電電極201を再びオンにするともに、ヒータ電極203をオフにする(高圧オン、ヒータオフ)制御が行われる(ステップS15)。
つまりここでは、記録媒体に対応する一次転写領域が予備帯電器200を通過した後、次の記録媒体に対応する一次転写領域が予備帯電器200に到るまでの間に、ヒータ電極203をオンにして放電電極201をオフにする制御が行われる。
上記の制御例を更に具体的に説明する。図9は、BKレーザ、高圧制御信号及びヒータ制御信号のオン・オフのタイミング制御の一例を説明する図である。
タイミングP1は、トナー像の後端に相当するBKレーザのオフタイミングである。サブCPU121は、タイミングP1から時間t1が経過したときに、高圧制御信号をオフにして放電電極201に対する高圧電圧の印加をオフするともに、ヒータ制御信号をオンにしヒータ電極203に対して電力を供給させる(タイミングP2)。
さらにサブCPU121は、タイミングP2から時間t2が経過したときに、高圧制御信号をオンにして放電電極201に対する高圧電圧の印加を再びオンにするともに、ヒー制御信号をオフにしてヒータ電極203に対する電力の供給をオフにする(タイミングP3)。
このようにBK用の感光体ドラム3に対するBK用レーザの露光タイミングを使用して、ヒータオンのタイミングを決定することにより、カラーモード及びモノクロモードのいずれであっても、タイミングを制御することができる。
図10は、高圧制御信号とヒータ制御信号の制御に用いる時間t1、t2を説明するための図で、図1に示す感光体ドラム3と中間転写ベルト61とを含む要部の構成を示すものである。
BKレーザオフのタイミングから計測する時間t1は、t1=L1÷Vで表される。図10(A)に示すように、L1は、感光体ドラム3の半周分の長さL3と、感光体ドラム3と中間転写ベルト61との接触位置(一次転写位置)から予備帯電器200までの距離L4との合計である。予備帯電器200までの距離とは、上述のように中間転写ベルト61上で予備帯電器200に対向する位置に到るまでの距離である。またVはプロセス速度、つまり感光体ドラム3の表面の回転線速度=中間転写ベルト61の移動速度である。
時間t2は、t2=L2÷Vで表される。図10(B)に示すように、L2は、記録用紙間の長さL2に相当する中間転写ベルト61が予備帯電器200を通過する時間に相当する。予備帯電器200の通過とは、中間転写ベルト61上で予備帯電器200に対向する領域を通過する時間である。さらにヒータのオンオフタイミングは、余裕を見て、高圧オン(誘導電極オン)から100msec遅れてヒータオンさせ、高圧オフの手前100mmsecでヒータオフさせるのがよい。
つまり感光体ドラム上でBKレーザがオフになった位置が記録用紙の後端に相当し、これ以後次の記録用紙の前端まではトナー像が形成されない。従って記録用紙の後端が予備帯電器200に到達した時点で、ヒータ制御信号をオンにして、高圧制御信号をオフにする。ヒータオンのときに、高圧オフにする理由は、上述したように放電電極201を放電しているときにヒータ電源の電源線に放電電荷の一部が混入してノイズとなることを防ぐためである。そして時間t2が経過して次の記録用紙の前端に相当する位置が予備帯電器200に到達したときに、ヒータ制御信号をオフにして、高圧制御信号をオンにする。
このように、上記制御例では、画像形成するトナー像の間を縫って、記録用紙間の領域が予備帯電器200を通過する時間だけ放電電極201をオフにし、ヒータ電極203をオンすることができる。これにより画像形成に影響を与えることなく、画像形成(印刷)速度を低下させずにヒータをオンすることができる。またオン・オフの回数を最少にできるのでリレーの接点の劣化を抑えることができる。
そして上述したように、このような放電電極201とヒータ電極203とのオン・オフ制御は、特定の枚数を示す枚数間隔設定値Nの倍数ごとに実施する。つまり、複数の記録媒体上に連続してトナー像を中間転写ベルトに一次転写するとき、特定の枚数Nの記録媒体に対応する一次転写領域が予備帯電器200を通過するごとに、ヒータ電極203に対する電力供給をオンにする制御を行う。
図11は、枚数間隔テーブルの一例を示す図である。上記のようにサブCPU121では、メインCPU101から印刷開始が通知された場合、湿度センサにより予備帯電器の周囲湿度を測定し、測定した湿度に基づいて枚数間隔テーブルを参照する。枚数間隔テーブルは、周囲湿度に応じて放電電極201とヒータ電極203との制御を行うための記録用紙の枚数を記録するもので、画像形成装置が備えるROMなどの記憶手段に記憶させておく。そしてサブCPU121は、参照結果に従ってヒータ電極に電圧を印加(ヒータオン)する枚数間隔設定値Nを設定する。
図11の例では、相対湿度が10%以下では、ヒータをオンにする制御を行わずにヒータオフのままとし、相対湿度が11〜20%では50枚印刷するごとにヒータオンの制御を行う。以下相対湿度が上がるに従ってヒータオンにする枚数間隔値は段階的に減少し、相対湿度が70%以上では1枚印刷するごとにヒータオンにする制御を行うようにしている。このように相対湿度に応じてヒータへの電力供給の制御を変化させることにより、ヒータのオン・オフ制御を最小の回数で適切に実行することができ、かつ予備帯電器200を結露しない状態に維持することができるようになる。
結露は、実際は周囲湿度(相対湿度)と、予備帯電器200の温度と周囲温度の差とに応じて発生する。例えば周囲湿度が高くても、予備帯電器200の温度と周囲温度の差がほとんど無ければ結露は発生しない。また周囲湿度が低くても、予備帯電器200の温度と周囲温度の差が大きければ結露が発生する。
図11の枚数間隔テーブルでは、制御を単純化するために予備帯電器200の温度と周囲温度の差が最も大きい状態(ワーストケース)を前提にヒータオンの間隔を決定している。
別の制御方法として、予備帯電器200の温度と、予備帯電器200の周囲温度との差を測定する2つの温度センサを追加で設け、その温度差と湿度に応じてヒータオンのタイミングと間隔を決定してもよい。例えば湿度30%以下、温度差が5℃以下であればヒータオフというように制御してもよい。これにより、ヒータのオン・オフ回数を更に低減させることができるようになる。
本発明による画像形成装置の構成例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の電気的構成例を示すブロック図である。 本発明の画像形成装置に適用可能な予備帯電器の構成例を示す図である。 予備帯電器のヒータ電極に電力を供給するヒータ電源部の回路構成例を示す図である。 予備帯電器の放電電極に電圧を印加する高圧電源の回路構成例を示す図である。 放電電極への高圧電圧の印加制御及びヒータへの電力供給制御を行う制御部(サブCPU)の概要を示す図である。 サブCPUにおける処理例を説明するためのフローチャートである。 図7に示すサブルーチンの処理例を説明するためのフローチャートである。 BKレーザ、高圧制御信号及びヒータ制御信号のオン・オフのタイミング制御の一例を説明する図である。 高圧制御信号とヒータ制御信号の制御に用いる時間t1、t2を説明するための図である。 枚数間隔テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
1…露光ユニット、2…現像器、3…感光体ドラム、4…クリーナユニット、5…帯電器、6…中間転写ベルトユニット、7…定着ユニット、10…転写ローラ、11a,11b…ピックアップローラ、12a,12b,12c,12d…搬送ローラ、13…レジストローラ、15…中間転写ベルト、30…湿度、61…中間転写ベルト、62…中間転写ベルト駆動ローラ、63…中間転写ベルト従動ローラ、64…中間転写ローラ、65…中間転写ベルトクリーニングユニット、71…ヒートローラ、72…加圧ローラ、73…外部加熱ベルト、81,82…給紙カセット、90…スキャナユニット、91…排紙トレイ、92…原稿載置台、100…画像形成装置、101…メインCPU、102…画像処理部、103…ROM、104…RAM、105…HDD、106…画像メモリ、107…操作パネル、108…NIC、109…LSU、110…定着部、111…駆動部、112…原稿読取部、120…予備帯電部、121…サブCPU、130…クライアントPC、150…装置本体、160…自動原稿処理装置、200…予備帯電器、201…放電電極、202…誘導電極、203…ヒータ電極、204…誘電体、204a…上部誘電体、204b…下部誘電体、211…リレー、212…ソレノイド、213…トランジスタ、220…高圧電源、221…発振器、222…高圧トランス、223…平滑回路。

Claims (10)

  1. 感光体上に形成されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写し、該一次転写された前記中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体上に二次転写する画像形成装置であって、
    前記中間転写ベルト上のトナー像を前記二次転写する前に予備帯電する予備帯電器と、前記予備帯電器を加熱するヒータと、前記予備帯電器の周囲湿度を測定する湿度センサと、前記予備帯電器への高圧電圧の印加制御及び前記ヒータへの電力供給制御を行う制御部とを備え、
    該制御部は、前記高圧電圧が印加されていないタイミングで前記ヒータへの電力供給を行い、該ヒータへの電力供給の制御を、前記湿度センサで測定した周囲湿度に基づいて変化させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、複数の記録媒体上に連続してトナー像を前記中間転写ベルトに一次転写するとき、前記制御部は、前記中間転写ベルト上のトナー像の一次転写領域のうち、特定の枚数の記録媒体に対応する一次転写領域が前記予備帯電器を通過するごとに、前記ヒータへの電力供給を行う制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記ヒータへの電力供給を行う際に、特定の枚数の記録媒体に対応する一次転写領域が前記予備帯電器を通過した後、次の記録媒体に対応する前記一次転写領域が前記予備帯電器に到るまでの間に、前記ヒータへの電力供給を行う制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または3に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記特定の枚数を前記周囲湿度に応じて変化させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1に記載の画像形成装置において、該画像形成装置は、前記記録媒体上に二次転写されたトナー像を熱定着させるための定着部を備え、前記制御部は、前記特定の枚数の記録媒体に対応する一次転写領域が前記特定領域を通過するごとに前記ヒータへの電力供給を行う制御に加えて、前記定着部のウォームアップ開始のタイミングで前記ヒータへの電力供給を行う制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1に記載の画像形成装置において、該画像形成装置は、複数色のトナー像に対応するための複数の感光体ドラムと、該感光体ドラムにレーザを露光するレーザ光学系とを備え、前記制御部は、前記複数色のトナー像に対応した感光体ドラムのうち、黒色に対応した感光体ドラムに対するレーザの露光タイミングを使用して、前記ヒータへの電力制御のタイミングを決定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2〜6のいずれか1に記載の画像形成装置において、前記周囲湿度に応じて前記特定の枚数を設定するテーブルを記憶する記憶手段を有し、前記制御部は、前記記憶手段に記憶したテーブルを参照して前記ヒータへの電力供給を行うタイミングを決定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1に記載の画像形成装置において、該画像形成装置全体の動作を制御する主制御部を備え、前記制御部は、前記主制御部からの制御信号に応じて前記予備帯電器への高圧電圧の印加制御及び前記ヒータへの電力供給制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1に記載の画像形成装置において、前記予備帯電器の温度と該予備帯電器の周囲温度との差を測定する温度センサを備え、前記制御部は、前記湿度センサにより測定した湿度と、前記温度センサにより測定した前記予備帯電器の温度と前記周囲温度との差に基づいて、前記予備帯電器への高圧電圧の印加制御及び前記ヒータへの電力供給制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1に記載の画像形成装置において、前記ヒータとしてPTCサーミスタを備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2007269721A 2007-10-17 2007-10-17 画像形成装置 Active JP4897642B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007269721A JP4897642B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007269721A JP4897642B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009098391A JP2009098391A (ja) 2009-05-07
JP4897642B2 true JP4897642B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=40701459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007269721A Active JP4897642B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4897642B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6368867A (ja) * 1986-09-10 1988-03-28 Ricoh Co Ltd コロナ放電装置
JPH11352793A (ja) * 1998-06-05 1999-12-24 Canon Inc 画像形成装置
JP2004157447A (ja) * 2002-11-08 2004-06-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009098391A (ja) 2009-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3260925B1 (en) Heater and heating apparatus
CN112198774B (zh) 加热器、加热装置及图像形成装置
JP6137615B2 (ja) 画像形成装置及び画像濃度制御方法
JP2010164934A (ja) 画像形成装置
US8213819B2 (en) Fixing apparatus and image forming apparatus
US7471911B2 (en) Image fixing apparatus
US7127188B2 (en) Image forming apparatus
JP2011059175A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2015187723A (ja) 画像形成装置
JP2010048960A (ja) 画像形成装置
US7929874B2 (en) Transfer device and image forming apparatus using the same
JP4897642B2 (ja) 画像形成装置
JP5233876B2 (ja) 画像形成装置
JP2004177651A (ja) 画像形成装置
JP2009025365A (ja) 画像加熱用ヒータ及び画像加熱装置
JP4266541B2 (ja) 画像形成装置
JP7303715B2 (ja) 画像形成装置
US8879977B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2010066483A (ja) 画像形成装置
JP6805976B2 (ja) 画像形成装置
JP4158689B2 (ja) 画像形成装置
JP2006072207A (ja) 画像形成装置
JP2008139539A (ja) 画像形成装置
JP2004142920A (ja) 画像形成装置
JP2007057557A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100218

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4897642

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3