JP4897257B2 - 吸収性物品包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の吸収性物品を収容する吸収性物品包装体に関する。
従来より、使い捨ておむつや使い捨ておむつの内側に取り付けられる補助吸収具(例えば、尿取りパッド)等の吸収性物品は、複数個が積層されて積層方向に圧縮された状態で包装袋に収容されて販売されている。このような包装袋では通常、吸収性物品の積層方向に平行な幅が広い方の側面(すなわち、多数の吸収性物品のエッジが並ぶ広い正面となる側面)の中央近傍にミシン目が設けられており、当該ミシン目に沿って包装袋を破ることにより、吸収性物品を取り出すための取出口が形成される。
このような取出口が形成された包装袋から吸収性物品を取り出す際には、複数の吸収性物品の積層体における中央近傍の1つの吸収性物品を、積層方向に略垂直な方向に引っ張り出すこととなる。しかしながら、複数の吸収性物品は積層方向に圧縮されているため、取り出そうとする吸収性物品だけではなく、隣接する吸収性物品も一緒に引っ張り出されてしまい、吸収性物品を1つずつ取り出すことが困難であった。
そこで、このような包装袋について、収容されている吸収性物品を1つずつ容易に取り出すための様々な提案がなされている。例えば、特許文献1の可撓性袋では、可撓性物品の積層方向に垂直な一対の側方パネルの一方において、高さが側方パネルの高さの75%以下(好ましくは50%)であって幅が側方パネルの幅の50%〜90%の開口を側方パネルの上端から設け、当該開口から可撓性物品が扇形に列ぶように突出させることにより、可撓性物品の取り出しを容易化する技術が開示されている。特許文献2では、積層方向に垂直な側方パネル、および、側方パネルに隣接する頂部パネルに連通する開口を設けることにより、特許文献1と同様に、開口から被包装物を扇状に突出させて取り出しを容易化する技術が開示されている。
また、特許文献3の開封部付圧縮物品用包装袋では、複数の使い捨ておむつの整列方向(積層方向)に垂直な側面ガゼットパネル部を横断し、さらに、前面パネル部を経由して上面パネル部まで連通する開口部を設けることにより、当該開口部を介して使い捨ておむつを容易に取り出すことが可能とされている。
特許第3009406号公報 特許第2888914号公報 特開平11−91801号公報
ところで、特許文献1および特許文献2の包装袋では、側方パネルに開口を設けることにより、可撓性物品に加えられている圧縮力を低減して取り出しの容易化を図っているが、側方パネルにおける開口は十分に大きいとは言い難く、取り出し易さの向上に限界がある。
特許文献3の包装袋も同様に、側面ガゼットパネル部に形成される開口が小さく、圧縮力の低減が不十分となる恐れがある。また、特許文献3の包装袋では、互いに垂直な3つのパネル部に亘って開口部が設けられており、開口部の形成が容易とは言い難い。
一方、尿取りパッド等の補助吸収具では、使い捨ておむつへの取り付けに利用される面ファスナ等の止着部が長手方向の端部に設けられている場合があり、面ファスナが外側に向いた状態で吸収性物品が積層されて包装袋に収容されると、隣接する吸収性物品が互いに結合されてさらに取り出しにくくなってしまうことがある。特に、このような吸収性物品は、面ファスナが設けられる側が下側になるように包装袋に収容されることが多く、特許文献1ないし特許文献3の包装袋では、吸収性物品の下端側の比較的広い範囲において圧縮力が解放されないため、吸収性物品を1つずつ容易に取り出すことができない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、積層方向において複数の吸収性物品に加えられている圧縮力をより低減することにより、吸収性物品をさらに容易に取り出すことを目的としている。
請求項1に記載の発明は、微小なフック部材を多数有する面ファスナが両側の主面に設けられるとともに前記両側の主面に略垂直な積層方向に積層された略シート状の複数の吸収性物品を前記積層方向に圧縮した状態で収容する略直方体の吸収性物品包装体であって、前記複数の吸収性物品の前記積層方向に略平行であるとともに前記複数の吸収性物品の積層体の上面および下面をそれぞれ覆う上面部および下面部と、前記上面部と前記下面部とを接続するとともに前記積層方向に略平行であって前記積層体の前面および後面をそれぞれ覆う前面部および後面部と、前記積層方向に略垂直であって前記積層方向の両側において吸収性物品の主面に当接する第1側面部および第2側面部とを備え、前記第1側面部が、脆弱線に沿って周囲の部位から切り離されることにより吸収性物品の取り出しに利用される側部開口を形成する側部開口形成部を備え、前記複数の吸収性物品のそれぞれが、前記両側の主面の下端側の領域に前記面ファスナを備え、前記側部開口の下端が、上下方向に関して前記第1側面部の下端と前記面ファスナとの間に位置する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品包装体であって、前記側部開口が、前記第1側面部の前記前面部側のエッジから前記後面部側のエッジに亘って設けられる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吸収性物品包装体であって、前記前面部が、脆弱線に沿って周囲の部位から切り離されることにより前記側部開口に連通する前部開口を形成する前部開口形成部を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の吸収性物品包装体であって、前記前部開口形成部が、前記第1側面部側とは反対側において使用者により摘まれることにより前記前部開口の形成開始を補助する補助タブを備える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の吸収性物品包装体であって、前記補助タブが、前記前部開口形成部の前記第1側面部側とは反対側のエッジから前記第2側面部側へと突出するとともに脆弱線に沿って周囲の部位から切り離された後に使用者により摘まれる。
請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、前記後面部が、脆弱線に沿って周囲の部位から切り離されることにより前記側部開口に連通する後部開口を形成する後部開口形成部を備える。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、前記側部開口の上端が、前記第1側面部の上端よりも下側に位置する。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、前記複数の吸収性物品のそれぞれが、着用者側を内側にして2つ折りにされた状態で収容される。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の吸収性物品包装体であって、前記複数の吸収性物品のそれぞれが、折り目を上側に向けて収容される。
請求項10に記載の発明は、請求項またはに記載の吸収性物品包装体であって、前記複数の吸収性物品のそれぞれが、着用者に着用される外装物品の着用者側に取り付けられる補助吸収具である。
本発明では、積層方向において複数の吸収性物品に加えられている圧縮力を低減することにより、吸収性物品を容易に取り出すことができる。請求項4の発明では、前部開口および側部開口を容易に形成することができる。請求項7の発明では、吸収性物品を確実に収容することができる。
図1.A、図1.Bおよび図1.Cは、本発明の一の実施の形態に係る吸収性物品包装体1を示す斜視図であり、図2は、吸収性物品包装体1に収容される複数の吸収性物品9の積層体(以下、「吸収性物品積層体」という。)90を示す斜視図である。図1.Aに示すように、吸収性物品包装体1は略直方体であり、図2に示す所定の積層方向(すなわち、図2中のX方向)に積層されるとともに積層方向に圧縮された状態の略シート状の複数の吸収性物品9(すなわち、吸収性物品積層体90)を収容する。
図3は、吸収性物品9の構成を示す平面図である。吸収性物品9は、着用者に着用される外装物品(例えば、使い捨ておむつ)の着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を受ける尿取りパッド等の補助吸収具である。図3では、着用者に接する面(すなわち、着用者側)を手前側にして吸収性物品9を描いている。
図3に示すように、吸収性物品9は、略シート状の本体部92、および、本体部92の長手方向のほぼ全長に亘って本体部92の幅方向の両側に設けられた一対の側壁部93を備える。一対の側壁部93のそれぞれには、長手方向に伸びる2本の弾性部材931が接合されており、弾性部材931が収縮することにより、本体部92の側方において側壁部93が着用者側に向かって立ち上がり、着用時に着用者の足の付け根近傍に当接する立体ギャザー(いわゆる、レッグギャザー)が形成される。
本体部92は、吸収体である吸収コア922、吸収コア922の着用者側の主面を覆うトップシート921、および、吸収コア922のもう一方の主面を覆うバックシート923を備え、トップシート921およびバックシート923は、ホットメルト接着剤等により吸収コア922の周囲にて互いに接合される。本体部92は、長手方向の両側の端部近傍において、着用者側とは反対側の主面上(すなわち、バックシート923の外側の主面上)に、幅方向に広がって存在する止着部である面ファスナ924を備える。面ファスナ924は、微小なフック部材を多数有し、吸収性物品9が使い捨ておむつに取り付けられる際に使い捨ておむつの着用者側と対向し、使い捨ておむつの着用者側の不織布や布地中の繊維群に着脱可能に接合される。
図2に示すように、吸収性物品9は、長手方向における略中央の位置にて着用者側であるトップシート921(図3参照)を内側にして2つ折りにされた状態で積層方向に積層され、折り目を上側(すなわち、(+Z)側)に向けて吸収性物品包装体1(図1.A参照)に収容される。2つ折りにされた状態の各吸収性物品9では、バックシート923が(+X)側および(−X)側において外側を向いており、面ファスナ924が、バックシート923の(+X)側および(−X)側の面(すなわち、2つ折にされた吸収性物品9の両側の主面)の下端側の領域に位置する。
図1.Aに示すように、吸収性物品包装体1は、複数の吸収性物品9の積層方向(X方向)に略平行であるとともに吸収性物品積層体90の上面901および下面902(図2参照)をそれぞれ覆う上面部11および下面部12、上面部11と下面部12とを接続するとともに積層方向に略平行であって吸収性物品積層体90の前面903および後面904(図2参照)をそれぞれ覆う前面部13および後面部14、並びに、積層方向に略垂直であって吸収性物品積層体90の(+X)側の側面905および(−X)側の側面906(図2参照)をそれぞれ覆う第1側面部15および第2側面部16を備える。第1側面部15および第2側面部16は、吸収性物品9の積層方向の両側(すなわち、(+X)側および(−X)側)において吸収性物品積層体90の両側の吸収性物品9の主面に当接する。
吸収性物品包装体1は、また、上面部11および下面部12に接続されるとともに購入者等に把持される把持部17を備え、把持部17には、把持する者の指が挿入される開口171が形成されている。
図1.Aに示すように、第1側面部15の上端近傍には、上端のエッジに沿ってY方向に伸びる脆弱線(本実施の形態では、断続的に形成された切れ目)100が形成されており、前面部13では、第1側面部15から連続する脆弱線100が(−X)方向へと伸び、前面部13のX方向の中央よりも第1側面部15側にて(−Z)方向へと伸びている。また、後面部14においても、第1側面部15から連続する脆弱線100が(−X)方向へと伸び、後面部14のX方向の中央よりも第1側面部15側にて(−Z)方向へと伸びている(図示省略)。吸収性物品包装体1では、前面部13、第1側面部15および後面部14の一部が脆弱線100に沿って周囲の部位から切り離されることにより、図1.Bに示す吸収性物品9の取り出しに利用される開口(すなわち、取出口)18が形成される。図1.Bでは、図示の都合上、第1側面部15側の吸収性物品9が2つ取り出された後の状態を描いている。
以下、開口18のうち、前面部13、第1側面部15および後面部14に形成されるそれぞれの部分を「前部開口131」、「側部開口151」および「後部開口141」と呼ぶ。前部開口131および後部開口141は、側部開口151に連通している。また、図1.Aおよび図1.Bに示すように、前面部13、第1側面部15および後面部14のうち、脆弱線100に沿って周囲の部位から切り離されることにより前部開口131、側部開口151および後部開口141を形成する部位をそれぞれ、「前部開口形成部132」、「側部開口形成部152」および「後部開口形成部142」と呼ぶ。
図1.Bに示すように、側部開口151は、第1側面部15の前面部13側のエッジから後面部14側のエッジに亘って(すなわち、第1側面部15を横断するように)設けられる。側部開口151の下端と第1側面部15の下端との間の部位である下部マチ153の高さ(すなわち、側部開口151の下端と第1側面部15の下端との間の上下方向に関する距離)は、第1側面部15の上下方向の高さの25%未満(好ましくは、5%(本実施の形態では約1cm)以上25%未満、より好ましくは、10%以上20%以下)とされ、側部開口151の下端は、上下方向に関して第1側面部15の下端と吸収性物品包装体1に収容されている吸収性物品9の面ファスナ924の下端との間に位置する。また、側部開口151の上端は、第1側面部15の上端よりも下側に位置する。以下、側部開口151の上端と第1側面部15の上端との間の部位154を、「上部マチ154」という。
前部開口形成部132は、図1.Aに示すように、前部開口形成部132の第1側面部15側とは反対側(すなわち、(−X)側)のエッジの上側において、当該エッジから第2側面部16側へと突出するとともに使用者により摘まれることにより前部開口131の形成開始を補助する補助タブ133を備える。補助タブ133には、使用者の注意を促して吸収性物品包装体1の開封開始位置であることを容易に認識させるための目印(例えば、「ここから開ける」等の注意書きや矢印等の図形)が印刷されている。
吸収性物品包装体1が開封される際には、まず、図1.Cに示すように、前部開口形成部132の補助タブ133が使用者により脆弱線100に沿って周囲の部位から切り離され、摘まれて手前側(図1.C中の(−Y)側)へと引き出される。その後、補助タブ133が、使用者により斜め下方(すなわち、第1側面部15側かつ下面部12側)へと引っ張られることにより、前部開口131の形成が開始される。
前面部13では、脆弱線100に沿って前部開口形成部132が周囲の部位から切り離されて前部開口131が形成され、続いて、側部開口形成部152および後部開口形成部142が周囲の部位から順次切り離されることにより、図1.Bに示すように、側部開口151および後部開口141が形成される。周囲の部位から切り離された前部開口形成部132、側部開口形成部152および後部開口形成部142は、図1.Bに示すように下方に引き下ろされ、開口18から露出した吸収性物品9が1つずつ、使用者により(+X)方向に取り出される。吸収性物品包装体1では、開口18の周囲の部位に、使用者に取出方向を示唆するための矢印や注意書き等が印刷されてもよい。
なお、吸収性物品包装体1では、前部開口形成部132、側部開口形成部152および後部開口形成部142の下端側にも脆弱線が設けられ、前部開口131、側部開口151および後部開口141(すなわち、開口18)の形成後、あるいは、開口18の形成と並行して、前部開口形成部132、側部開口形成部152および後部開口形成部142が、当該下端側の脆弱線に沿って吸収性物品包装体1から切り取られて除去されてもよい。
以上に説明したように、吸収性物品包装体1では、第1側面部15に側部開口151が設けられ、側部開口151の下側の下部マチ153の高さが第1側面部15の高さの25%未満とされることにより、積層方向において複数の吸収性物品9に加えられている圧縮力が十分に低減される。これにより、吸収性物品9を側部開口151から容易に取り出すことができる。また、側部開口151が第1側面部15の前面部13側のエッジから後面部14側のエッジに亘る範囲に少なくとも設けられるため、吸収性物品9の取り出しをより容易化することができる。
前面部13では、側部開口151に連通する前部開口131が設けられており、使用者が取り出そうとする吸収性物品9を(−Y)側から容易に掴んで側部開口151側へと移動することができるため、吸収性物品9をさらに容易に取り出すことができる。また、側部開口151に連通する後部開口141が設けられることにより、使用者は、前面部13側および後面部14側のいずれか取り出しやすい方から吸収性物品9を掴む(あるいは、両側から吸収性物品9を掴む)ことができる。その結果、吸収性物品9を一層容易に取り出すことができる。
第1側面部15では、側部開口151の下側に下部マチ153が設けられることにより、吸収性物品9を吸収性物品包装体1に確実に収容することができる。また、側部開口151の上側にも上部マチ154が設けられる(換言すれば、側部開口151の上端が第1側面部15の上端よりも下側に位置する)ことにより、吸収性物品9をより確実に吸収性物品包装体1に収容することができる。その結果、吸収性物品包装体1の開口18から吸収性物品9がこぼれ出ることを抑制することができる。
ところで、吸収性物品包装体の下部マチの高さが比較的高い場合、内部に収容される吸収性物品の下端側における積層方向の圧縮力が十分には低減されない。したがって、吸収性物品包装体に収容された状態において、両主面の下端側に面ファスナが設けられている吸収性物品では、面ファスナが隣接する吸収性物品の面ファスナ等に止着されてしまい、吸収性物品の1つずつの取り出しがより困難になってしまう。
しかしながら、本実施の形態に係る吸収性物品包装体1では、下部マチ153の高さを第1側面部15の25%未満と低くすることにより、吸収性物品9の下端側における積層方向の圧縮力を十分に低減している。すなわち、各吸収性物品9の下端側に設けられた面ファスナ924を隣接する吸収性物品9に対して押圧する圧力が低減される。その結果、両側の主面に面ファスナ924が設けられることにより通常の吸収性物品よりも取り出しにくい吸収性物品9が収容されている場合であっても、吸収性物品包装体1から吸収性物品9を容易に取り出すことができる。
さらには、側部開口151の下端(すなわち、下部マチ153の上端)が、第1側面部15の下端と吸収性物品包装体1に収容されている吸収性物品9の面ファスナ924の下端との間に位置することにより、面ファスナ924に対応する領域の圧縮力をさらに低減して吸収性物品9の取り出しをより容易化することができる。このように、吸収性物品包装体1は、2つ折りにされた状態で面ファスナ924が両側の主面の下端側の領域に設けられる補助吸収具の包装体として特に適している。
前面部13では、前部開口形成部132に前部開口131の形成開始を補助する補助タブ133が設けられることにより、前部開口131を容易に形成することができる。その結果、前部開口131と連通する側部開口151および後部開口141をも容易に形成することができる。また、補助タブ133が、前面部13の一部として吸収性物品積層体90の前面903の一部を覆い、脆弱線100に沿って周囲の部位から切り離されて摘まれる構成とされることにより、前面部13において、吸収性物品積層体90の前面を覆う部分と補助タブとを別部材とすることなく、吸収性物品包装体1の構成を簡素化して吸収性物品包装体1を容易に形成することができる。
吸収性物品包装体1では、吸収性物品9が着用者側を内側にして2つ折りにされた状態で収容されているため、吸収性物品9を包装する際や保管している間、あるいは、吸収性物品9を吸収性物品包装体1から取り出す際に、着用者に接する側が汚損することを防止することができるとともに3つ折りにされた状態で収容されている場合等に比べて取り出した吸収性物品9を片手で容易に展開することができる。また、吸収性物品9が折り目を上側に向けて収容されているため、吸収性物品9の取り出し時に吸収性物品9の上端側を容易に掴むことができ、吸収性物品包装体1からの取り出しをさらに容易化することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、前部開口形成部132、側部開口形成部152および後部開口形成部142の周囲の部位からの切り離しに利用される脆弱線100は、必ずしも断続的に形成された切れ目には限定されず、例えば、断続的に配列された丸穴等により構成されるミシン目であってもよい。
脆弱線100は通常、吸収性物品9が収容される前の折り畳まれた状態の吸収性物品包装体1を刃が形成された金型により挟むことにより、吸収性物品包装体1に切れ目を入れて形成されるため、脆弱線100の形成の簡素化という観点からは、前部開口形成部132および後部開口形成部142の形状は等しくされることが好ましい。この場合、後面部14にも前面部13の補助タブ133と同様の形状を有する補助タブが設けられ、使用者は、開封しやすい方(例えば、使用者の利き手側)の補助タブを利用して(あるいは、両方の補助タブを利用して)吸収性物品包装体1の開封を開始することができる。
開口18を容易に形成するという観点からは、補助タブ133は、必ずしも脆弱線100に沿って周囲の部位から切り離されて摘まれる構成とされる必要はなく、例えば、前部開口形成部132から(−Y)側に突出する補助タブが、前部開口形成部132の表面に接合されていてもよい。
吸収性物品包装体1の開口18の形成は、必ずしも、前部開口形成部132の(−X)側かつ(+Z)側から開始される必要はなく、例えば、前部開口形成部132と側部開口形成部152との接続部の上端(すなわち、吸収性物品包装体1の(+X)側かつ(−Y)側のエッジの上端近傍)から開口18の形成が開始されてもよい。
吸収性物品包装体1では、前面部13、第1側面部15および後面部14において、X方向およびY方向に伸びる脆弱線100が各面部の下端近傍に設けられてもよく、この場合、前部開口形成部132の(−X)側のエッジの下端側に設けられた補助タブから開口18の形成が開始されてもよい。また、前部開口形成部132と側部開口形成部152との接続部の下端から開口18の形成が開始されてもよい。
面ファスナ924が設けられた吸収性物品9の取り出しの容易化という観点のみからは、面ファスナ924に対応する位置に側部開口151が設けられていればよく、下部マチ153の高さは、第1側面部15の高さの25%以上とされてもよい。また、側部開口151の下端は、必ずしも面ファスナ924の下端よりも下に位置する必要はなく、第1側面部15の下端と吸収性物品9の面ファスナ924との間に位置していればよい。側部開口151の下端が第1側面部15の下端と吸収性物品9の面ファスナ924との間に位置する場合とは、側部開口151の下端が面ファスナ924と重なっている場合を含むものとする。
吸収性物品包装体1では、吸収性物品9の積層方向における圧縮力を低減して吸収性物品9を容易に取り出すという観点からは、第1側面部15から上部マチ154が省略されてもよい。また、下部マチ153も省略されてよい。
吸収性物品包装体1は、尿取りパッド等の補助吸収具以外にも、いわゆるパンツタイプの使い捨ておむつや着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを腰回りで止着して着用するいわゆるオープンタイプの使い捨ておむつ、おむつカバーと併用されるいわゆるフラットタイプの使い捨ておむつ、生理用品等の包装に利用されてもよい。
吸収性物品包装体を示す斜視図である。 吸収性物品包装体を示す斜視図である。 吸収性物品包装体を示す斜視図である。 吸収性物品積層体を示す斜視図である。 吸収性物品の構成を示す平面図である。
符号の説明
1 吸収性物品包装体
9 吸収性物品
11 上面部
12 下面部
13 前面部
14 後面部
15 第1側面部
16 第2側面部
90 吸収性物品積層体
100 脆弱線
131 前部開口
132 前部開口形成部
133 補助タブ
141 後部開口
142 後部開口形成部
151 側部開口
152 側部開口形成部
901 上面
902 下面
903 前面
904 後面
924 面ファスナ

Claims (10)

  1. 微小なフック部材を多数有する面ファスナが両側の主面に設けられるとともに前記両側の主面に略垂直な積層方向に積層された略シート状の複数の吸収性物品を前記積層方向に圧縮した状態で収容する略直方体の吸収性物品包装体であって、
    前記複数の吸収性物品の前記積層方向に略平行であるとともに前記複数の吸収性物品の積層体の上面および下面をそれぞれ覆う上面部および下面部と、
    前記上面部と前記下面部とを接続するとともに前記積層方向に略平行であって前記積層体の前面および後面をそれぞれ覆う前面部および後面部と、
    前記積層方向に略垂直であって前記積層方向の両側において吸収性物品の主面に当接する第1側面部および第2側面部と、
    を備え、
    前記第1側面部が、脆弱線に沿って周囲の部位から切り離されることにより吸収性物品の取り出しに利用される側部開口を形成する側部開口形成部を備え、
    前記複数の吸収性物品のそれぞれが、前記両側の主面の下端側の領域に前記面ファスナを備え、前記側部開口の下端が、上下方向に関して前記第1側面部の下端と前記面ファスナとの間に位置することを特徴とする吸収性物品包装体。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記側部開口が、前記第1側面部の前記前面部側のエッジから前記後面部側のエッジに亘って設けられることを特徴とする吸収性物品包装体。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記前面部が、脆弱線に沿って周囲の部位から切り離されることにより前記側部開口に連通する前部開口を形成する前部開口形成部を備えることを特徴とする吸収性物品包装体。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記前部開口形成部が、前記第1側面部側とは反対側において使用者により摘まれることにより前記前部開口の形成開始を補助する補助タブを備えることを特徴とする吸収性物品包装体。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記補助タブが、前記前部開口形成部の前記第1側面部側とは反対側のエッジから前記第2側面部側へと突出するとともに脆弱線に沿って周囲の部位から切り離された後に使用者により摘まれることを特徴とする吸収性物品包装体。
  6. 請求項3ないし5のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、
    前記後面部が、脆弱線に沿って周囲の部位から切り離されることにより前記側部開口に連通する後部開口を形成する後部開口形成部を備えることを特徴とする吸収性物品包装体。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、
    前記側部開口の上端が、前記第1側面部の上端よりも下側に位置することを特徴とする吸収性物品包装体。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、
    前記複数の吸収性物品のそれぞれが、着用者側を内側にして2つ折りにされた状態で収容されることを特徴とする吸収性物品包装体。
  9. 請求項8に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記複数の吸収性物品のそれぞれが、折り目を上側に向けて収容されることを特徴とする吸収性物品包装体。
  10. 請求項8または9に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記複数の吸収性物品のそれぞれが、着用者に着用される外装物品の着用者側に取り付けられる補助吸収具であることを特徴とする吸収性物品包装体。
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