JP4726637B2 - 複数の吸収性物品の積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、着用者が着用する外装物品の着用者側に取り付けられて前記着用者からの排泄物を受ける吸収性物品に関する。
使い捨ておむつでは、少量の排尿時であってもおむつ全体を交換する必要があるため、使用者にとって経済的な負担が大きくなってしまう。そこで、従来より、使い捨ておむつの内側に安価な補助吸収具(いわゆる、尿取りパッド等)を取り付けて着用し、少量の排尿時には補助吸収具のみを交換することが行われている。
このような補助吸収具を使い捨ておむつに取り付ける際には、補助吸収具の裏面側(すなわち、着用者とは反対側)に設けられた粘着テープや面ファスナ等を、使い捨ておむつの着用者側に止着することが行われている。例えば、特許文献1では、表面にフック部材が多数形成された面ファスナを、補助パッドの中心部から長手方向に僅かに(例えば、5mm〜40mm)ずれた位置に設けることにより、補助パッドの中央部分の捩れを防止して確実に排尿器官の近傍に位置させる技術が開示されている。
また、特許文献2では、縦方向(長手方向)の両端部に粘着テープ、または、メカニカルファスナのフック部材やループ部材等の止着部が設けられたパッドが開示されており、当該パッドは1つずつ包装用個袋に収容される。当該パッドでは、パッド側方において一対の防漏堤を形成するシートがパッドの裏面側へと回り込んでおり、当該シートにより止着部の横方向(幅方向)の両端部が覆われている。
特開平9−276312号公報 特開2001−145662号公報
ところで、止着部として粘着テープを利用すると、特許文献1においても指摘されているように、温度変化や径時変化により粘着力が低下してしまったり、パッドを使い捨ておむつから取り外した際に粘着剤の一部が使い捨ておむつに残ってしまうことがある。また、特許文献2のパッドのように止着部の両端部が防漏堤を形成するシート等により覆われる構造とすると、パッドの製造工程において、シートをパッドの裏面側に回り込ませる工程が必要となり、製造工程が複雑化するとともに製造装置のコストが増加してしまう。
そこで、止着部として面ファスナを利用し、吸収性物品の構造を面ファスナの両端部が露出したものとすると、特許文献2のパッドのように個別包装される場合には問題にならないが、複数の吸収性物品が積層された状態で包装袋等に収容されている場合、一の吸収性物品を取り出す際に当該吸収性物品の面ファスナが隣接する他の吸収性物品のバックシートに引っ掛かって面ファスナが剥がれてしまったり、隣接する吸収性物品のバックシートが破れてしまったりする恐れがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、他の吸収性物品と共に積層された状態で包装体に収容される吸収性物品の包装体からの取り出し時に、面ファスナの破損、および、他の吸収性物品の損傷を防止することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、所定の積層方向に積層された状態で包装袋に収容されるとともに前記包装袋に設けられた取出口から前記積層方向に略垂直な方向に取り出され、着用者が着用する外装物品の内側に取り付けられて前記着用者からの排泄物を受ける複数の吸収性物品の積層体であって、前記複数の吸収性物品のそれぞれが、吸収体、前記吸収体の着用者側である内側の主面を覆うトップシート、および、前記吸収体の外側の主面を覆うバックシートを有する本体部と、前記本体部の外側に設けられるとともに着用者に着用される外装物品の内側に止着される略矩形状の面ファスナと、を備え、前記トップシートが前記バックシートの内側に位置する2つ折りの状態で折り目が前記包装袋の前記取出口側に向いており、前記面ファスナが、エッジ近傍を除いて粘着剤により前記本体部に接着され、前記面ファスナの幅方向の両端部が前記本体部上において露出しており、前記包装袋に収容された状態における前記両端部の前記取出口側の部位が、角部が除去された形状とされる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の複数の吸収性物品の積層体であって、前記面ファスナが、前記本体部の前記幅方向に垂直な長手方向の少なくとも一方の端部に設けられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の複数の吸収性物品の積層体であって、前記バックシートが、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の複数の吸収性物品の積層体であって、前記バックシートが、目付が10g/m以上50g/m以下の透湿性プラスチックフィルムである。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の複数の吸収性物品の積層体であって、前記面ファスナの前記両端部において、前記取出口側の前記部位の輪郭が外側に凸となる曲線である。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の複数の吸収性物品の積層体であって、前記面ファスナの前記両端部の前記取出口側とは反対側の部位が、角部が除去された形状とされる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の複数の吸収性物品の積層体であって、前記本体部の前記長手方向の両側の端部のそれぞれに前記面ファスナが設けられる。
本発明では、吸収性物品の包装袋からの取り出し時に、面ファスナの破損、および、他の吸収性物品の損傷を防止することができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る吸収性物品1の構成を示す平面図である。吸収性物品1は、着用者が着用する外装物品である使い捨ておむつの内側(すなわち、着用者側)に取り付けられて着用者からの排泄物を受ける尿取りパッド等の補助吸収具である。図1では、着用者に接する面(すなわち、着用者側)を手前側にして吸収性物品1を描いている。
図1に示すように、吸収性物品1は、略シート状の本体部2、および、本体部2の長手方向(すなわち、図1中の上下方向)のほぼ全長に亘って長手方向に垂直な幅方向の両側に設けられた一対の側壁部3を備える。また、吸収性物品1は、本体部2の長手方向の両側の端部のそれぞれにおいて本体部2の外側(すなわち、着用者側とは反対側)に設けられる略矩形状の面ファスナ4を備える。
図2は、吸収性物品1を図1中に示すA−Aの位置で長手方向に垂直な面で切断した断面図である。図1および図2に示すように、一対の側壁部3のそれぞれには、長手方向に伸びる弾性部材31が接合されており、図1に示すように吸収性物品1を広げた状態では、弾性部材31は伸張状態となっている。吸収性物品1では、弾性部材31が収縮することにより、本体部2の側方において側壁部3が着用者側に向かって立ち上がり、着用時に着用者の足の付け根近傍に当接する立体ギャザーが形成される。なお、各側壁部3には複数の弾性部材31が設けられてもよい。
側壁部3は、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)やプラスチックフィルム、あるいは、これらの複合材料により形成される。吸収性物品1の快適性向上の観点からは、側壁部3が通気性を有することが好ましい。弾性部材31としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等が用いられる。
図1および図2に示すように、本体部2は、吸収体である吸収コア22、吸収コア22の内側(すなわち、着用者側)の主面を覆うトップシート21、および、吸収コア22の外側(すなわち、着用者側とは反対側)の主面を覆うバックシート23を備える。トップシート21およびバックシート23は、ホットメルト接着剤等により吸収コア22の周囲にて互いに接合され、吸収コア22の側方には側壁部3が接合される。
トップシート21は透液性の材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよく、また、開孔を有するプラスチックフィルムが利用されてもよい。
吸収コア22は、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包む被覆シートは、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。
バックシート23は、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムであり、トップシート21を透過した水分、および、吸収コア22に一旦吸収された水分が、本体部2の外側にしみ出すのを防止する。吸収性物品1の内側のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(すなわち、通気性)を有するプラスチックフィルムがバックシート23として利用されることが好ましい。バックシート23の目付は、吸収性物品1の通気性を向上するとともに風合いを柔らかくして着用感を向上するという観点から、50g/m以下とされることが好ましく、また、吸収性物品1の製造装置においてバックシート23を形成するシート部材の取り扱いを容易にするとともに吸収性物品1の通常の使用において破れない強度を保持するという観点から、10g/m以上とされることが好ましい。吸収性物品1の通気性および製造時の取り扱いの容易性等の更なる向上という観点からは、バックシート23の目付は、10g/m以上40g/m以下とされることがより好ましい。
図1および図2に示すように、面ファスナ4は、本体部2の外側(すなわち、着用者側とは反対側)の領域のうち吸収コア22が存在する領域において幅方向に伸びており、図2に示すように、本体部2のバックシート23にホットメルト接着剤等の粘着剤40により接着されている。面ファスナ4は微小なフック部材を多数有し、着用者に着用される外装物品である使い捨ておむつに吸収性物品1が取り付けられる際に、使い捨ておむつの内側の不織布や布地中の繊維群に着脱可能に止着される。
図3は、トップシート21および側壁部3を内側にして長手方向の略中央部において2つに折り曲げられた吸収性物品1の斜視図である。図3では、折り目を上側に向けて吸収性物品1を図示している。図2および図3に示すように、面ファスナ4は、幅方向の両側の端部41を含む全体が本体部2のバックシート23上において露出している。
図4は、面ファスナ4の一の端部を拡大して示す図である。図4に示すように、面ファスナ4の両側の端部41の長手方向の両側の部位(すなわち、面ファスナ4の実際の4隅に相当する部位であり、以下、それぞれ、「面ファスナ隅部」という。)411は略円弧状に面取りされた形状とされており、これにより、面ファスナ4の両側の端部41において、面ファスナ隅部411の輪郭は外側に凸となる曲線となっている。面ファスナ隅部411は、面ファスナ4の端部41を囲む仮想的に設定した矩形411aに対して、仮想的な直角部(図4中に平行斜線を付して示す部位であり、以下、「仮想角部」または単に「角部」という。)412が除去された形状とされ、各仮想角部412の長手方向および幅方向の長さ(図4中に符号Cx,Cyを付す長さ)は共に2mm以上とされる。
図5は、複数の吸収性物品1が収容された包装体9を示す斜視図であり、図6は、包装体9内部の複数の吸収性物品1の積層体を示す斜視図である。図5に示すように、包装体9は略直方体の包装袋であり、所定の積層方向(すなわち、図5中のX方向)に積層されるとともに積層方向に圧縮された状態の略シート状の複数の吸収性物品1を収容する。包装体9では、その上面(すなわち、図5中の(+Z)側の面)の積層方向の略中央に、吸収性物品1の取り出しに利用される取出口91が設けられる。取出口91は、包装体9の上面の一部が脆弱線(例えば、ミシン目)に沿って周囲の部位から切り離されることにより形成される。
図5および図6に示すように、吸収性物品1は、長手方向における略中央部にてトップシート21がバックシート23の内側に位置する2つ折りの状態で(すなわち、着用者側であるトップシート21を内側にして2つ折りにされた状態で)積層方向に積層され、折り目を上側(すなわち、取出口91側)に向けて包装体9に収容される。2つ折りにされた状態の吸収性物品1では、バックシート23が(+X)側および(−X)側において外側を向いており、面ファスナ4が、バックシート23の(+X)側および(−X)側の面(すなわち、2つ折にされた吸収性物品1の両側の主面)の下端側の領域にて隣接する吸収性物品1と対向する。包装体9に収容された状態における吸収性物品1では、面ファスナ4の4つの面ファスナ隅部411は、面ファスナ4の両側の端部41の取出口91側の部位および取出口91側とは反対側の部位、ということができ、既述のように、これらの部位が角部が除去された形状とされ、その輪郭が外側に凸となる曲線となっている。
他の吸収性物品1と共に所定の積層方向(すなわち、図5中のX方向)に積層された状態で包装体9に収容されている1つの吸収性物品1が包装体9から取り出される際には、当該吸収性物品1が取出口91を介して積層方向に略垂直な方向(すなわち、図5中のおよそ(+Z)方向)に引っ張られて取出口91から取り出される。
上述のように、包装体9内では複数の吸収性物品1が積層されているため、1つの吸収性物品1の取り出しの際には、取り出される吸収性物品1のバックシート23および面ファスナ4が、隣接する吸収性物品1のバックシート23と擦れつつ上方に引っ張り上げられる。また、複数の吸収性物品1は包装体9内において積層方向に圧縮されているため、取り出される吸収性物品1とこれに隣接する吸収性物品1との間に生じる摩擦はさらに大きくなる。
仮に、吸収性物品の面ファスナの両端部において、面ファスナ隅部が尖った角部を有する形状であるとすると、吸収性物品の取り出し時に面ファスナ隅部の角部(特に、取り出し時に引っ張られる方向に向いている取出口側の面ファスナ隅部の角部)が、隣接する吸収性物品のバックシートに引っ掛かったり強く擦れることにより、取り出される吸収性物品の面ファスナが剥がれてしまったり、隣接する吸収性物品のバックシートが傷ついたり破れてしまう(例えば、上下方向に断続的に破れてしまう)恐れがある。
吸収性物品1では、面ファスナ4の両側の端部41において、包装体9に収容された状態における取出口91側の面ファスナ隅部411を角部が除去された形状とすることにより、包装体9からの取り出し時に、面ファスナ隅部411が隣接する他の吸収性物品1のバックシート23に引っ掛かったり強く擦れることを抑制することができる。その結果、取り出される吸収性物品1の面ファスナ4の破損、および、取り出される吸収性物品1に隣接する他の吸収性物品1のバックシート23の損傷を防止することができる。
また、取出口91側の面ファスナ隅部411の輪郭が外側に凸となる曲線とされることにより、面ファスナ隅部411が、隣接する他の吸収性物品1のバックシート23に引っ掛かったり強く擦れることをより一層抑制することができ、取り出される吸収性物品1の面ファスナ4の破損、および、取り出される吸収性物品1に隣接する他の吸収性物品1のバックシート23の損傷をより確実に防止することができる。面ファスナ4では、取出口91側とは反対側の面ファスナ隅部411も角部が除去された形状とされているため、吸収性物品1の面ファスナ4の破損、および、他の吸収性物品1のバックシート23の損傷をさらに確実に防止することができる。
吸収性物品1では、上述のように、面ファスナ4が粘着剤40により本体部2のバックシート23に接着されている。面ファスナ4の接合方法としては、他に熱溶着等も考えられるが、バックシート23の熱損傷の防止等の観点からは、粘着剤40による接着が好ましい。吸収性物品1の製造では、面ファスナ4の接着面に粘着剤40を塗布する際に、粘着剤40が面ファスナ4からはみ出して製造装置に付着することを防止するため、面ファスナ4のエッジ近傍には粘着剤40を塗布しない場合がある。この場合、面ファスナ4のエッジ近傍の部位は本体部2に接着されないため、吸収性物品1の取り出し時に、面ファスナ隅部411が隣接する他の吸収性物品1に引っ掛かりやすくなる。上述のように、包装体9からの取り出し時に面ファスナ隅部411が他の吸収性物品1のバックシート23に引っ掛かったり強く擦れることを抑制することができる吸収性物品1の構造は、このように面ファスナ4が粘着剤40により本体部2に接着される場合に特に適しているといえる。
複数の吸収性物品1が1つの包装体9に収容される場合、吸収性物品1を1つずつ容易に取り出すという観点からは、取り出す人が他の吸収性物品1を掴むことなく1つの吸収性物品1のみを容易に掴むことができるように、吸収性物品1は、2つ折りにされた折り目を取出口91側に向けて収容されることが好ましい。この場合、吸収性物品1の取り出しの際に、取り出される吸収性物品1の面ファスナ4と、当該吸収性物品1に隣接する他の吸収性物品1のバックシート23とが擦れる距離が比較的大きくなる。上述のように、包装体9からの取り出し時に面ファスナ隅部411が他の吸収性物品1のバックシート23に引っ掛かったり強く擦れることを抑制することができる吸収性物品1の構造は、このように吸収性物品1が2つ折りにされた状態で折り目を取出口91に向けて包装体9に収容される場合に特に適しているといえる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
吸収性物品1では、面ファスナ4の幅方向の長さは、本体部2の長手方向の端部における吸収コア22の幅とほぼ等しいが、面ファスナ4の幅方向の長さは上記実施の形態よりも短くてもよい。例えば、複数の短い面ファスナ4が幅方向に配列されてもよい。この場合、複数の面ファスナ4のそれぞれにおいて、面ファスナ隅部が角部が除去された形状とされる。
図5に示す包装体9において、取出口91が包装体9の上面の(+X)側(すなわち、吸収性物品1の積層方向に関する一方の端部側)に設けられている場合、吸収性物品1は(+X)側に収容されているものから順に取り出されるため、2つ折りにされた吸収性物品1の(−X)側の面ファスナ4のみが、隣接する他の吸収性物品1と擦れることとなる。この場合、吸収性物品1では、2つ折りにされた吸収性物品1の(−X)側の面ファスナ4(すなわち、積層方向に関して取出口91と反対側の面ファスナ4)の面ファスナ隅部411のみが、角部が除去された形状とされていればよい。包装体9では、また、所定の積層方向(すなわち、X方向)に積層された吸収性物品1が上下方向(すなわち、Z方向)に複数段(例えば、2段)重ねられて収容されてもよい。
面ファスナ4と他の吸収性物品1のバックシート23との引っかかりをより確実に抑制するという観点からは、面ファスナ隅部411の輪郭が外側に凸となる曲線であることが好ましいが、面ファスナ4では、必要に応じて、図4に示す仮想的な矩形411aから直角三角形の仮想角部が除去されることにより、面ファスナ隅部の輪郭が直線状とされてもよい。
吸収性物品1では、面ファスナ4は、着用時の吸収性物品1のずれや捩れを確実に防止するという観点からは、本体部2の長手方向の両側の端部に設けられることが好ましいが、吸収性物品1のずれや捩れを許容範囲内(例えば、尿等の漏出がなく、着用時の不快感もない範囲内)に抑えることができる場合等、面ファスナ4は本体部2の長手方向の少なくとも一方の端部に設けられていればよい。吸収性物品1が、使い捨ておむつ等の内側において着用者の陰茎に装着されて尿を吸収する男性用尿吸収物品である場合には、面ファスナ4は通常、使い捨ておむつに対向する面の上側の端部にのみ設けられる。面ファスナ4は、また、本体部2の長手方向の端部以外の部位(例えば、2つ折りにされた本体部2において、長手方向に関して折り目と端部とのおよそ中央)に設けられてもよい。
吸収性物品1では、バックシート23は必ずしもプラスチックフィルムには限定されず、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布であり、必要に応じて撥水処理が施されてもよい。)がバックシート23として利用されてもよい。この場合、バックシート23がプラスチックフィルムである場合に比べて、面ファスナ4の面ファスナ隅部411が引っ掛かることにより隣接する吸収性物品1のバックシート23が破れる可能性は低くなるが、面ファスナ4のフック部材が隣接する吸収性物品1のバックシート23の繊維に係合することにより、面ファスナ4が本体部2から剥がれてしまう可能性は高くなる。したがって、面ファスナ4の面ファスナ隅部411を角部が除去された形状とすることにより、主に、包装体9から取り出される吸収性物品1の面ファスナ4が破損することを防止することができる。
また、バックシート23として、プラスチックフィルムの外側(すなわち、着用者側とは反対側)に上記の不織布が積層された複合材料等が利用されてもよい。この場合も、バックシート23が不織布により形成される場合と同様に、面ファスナ4の面ファスナ隅部411を角部が除去された形状とすることにより、主に、包装体9から取り出される吸収性物品1の面ファスナ4が破損することを防止することができる。
吸収性物品の構成を示す平面図である。 吸収性物品の断面図である。 吸収性物品の斜視図である。 面ファスナの拡大図である。 複数の吸収性物品が収容された包装体を示す斜視図である。 複数の吸収性物品を示す斜視図である。
符号の説明
1 吸収性物品
2 本体部
4 面ファスナ
9 包装体
21 トップシート
22 吸収コア
23 バックシート
40 粘着剤
41 端部
91 取出口
411 面ファスナ隅部

Claims (7)

  1. 所定の積層方向に積層された状態で包装袋に収容されるとともに前記包装袋に設けられた取出口から前記積層方向に略垂直な方向に取り出され、着用者が着用する外装物品の内側に取り付けられて前記着用者からの排泄物を受ける複数の吸収性物品の積層体であって、
    前記複数の吸収性物品のそれぞれが、
    吸収体、前記吸収体の着用者側である内側の主面を覆うトップシート、および、前記吸収体の外側の主面を覆うバックシートを有する本体部と、
    前記本体部の外側に設けられるとともに着用者に着用される外装物品の内側に止着される略矩形状の面ファスナと、
    を備え、
    前記トップシートが前記バックシートの内側に位置する2つ折りの状態で折り目が前記包装袋の前記取出口側に向いており、
    前記面ファスナが、エッジ近傍を除いて粘着剤により前記本体部に接着され、前記面ファスナの幅方向の両端部が前記本体部上において露出しており、前記包装袋に収容された状態における前記両端部の前記取出口側の部位が、角部が除去された形状とされることを特徴とする複数の吸収性物品の積層体
  2. 請求項1に記載の複数の吸収性物品の積層体であって、
    前記面ファスナが、前記本体部の前記幅方向に垂直な長手方向の少なくとも一方の端部に設けられることを特徴とする複数の吸収性物品の積層体
  3. 請求項1または2に記載の複数の吸収性物品の積層体であって、
    前記バックシートが、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムであることを特徴とする複数の吸収性物品の積層体
  4. 請求項3に記載の複数の吸収性物品の積層体であって、
    前記バックシートが、目付が10g/m以上50g/m以下の透湿性プラスチックフィルムであることを特徴とする複数の吸収性物品の積層体
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の複数の吸収性物品の積層体であって、
    前記面ファスナの前記両端部において、前記取出口側の前記部位の輪郭が外側に凸となる曲線であることを特徴とする複数の吸収性物品の積層体
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の複数の吸収性物品の積層体であって、
    前記面ファスナの前記両端部の前記取出口側とは反対側の部位が、角部が除去された形状とされることを特徴とする複数の吸収性物品の積層体
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載の複数の吸収性物品の積層体であって、
    前記本体部の前記長手方向の両側の端部のそれぞれに前記面ファスナが設けられることを特徴とする複数の吸収性物品の積層体
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