JP5134391B2 - 使い捨て吸収性物品および包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、子供用、大人用或いは失禁用の使い捨て吸収性物品および包装体に関する。
従来、この種の使い捨て吸収性物品としては、パンツ形状にて装着者に着用される例えばおむつ等のパンツ型吸収性物品と、このパンツ型吸収性物品の内部に配設して使用される補助パッドとがある。
補助パッド型の使い捨て吸収性物品は、透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間に吸収体が配設されているものが一般的であり、吸収した排泄液等の液体が前記使い捨て吸収性物品から漏出しなかった場合、前記パンツ型吸収性物品を交換することなく、前記使い捨て吸収性物品のみを交換すればよいので、作業性および経済性に優れる。
このような補助パッド型の使い捨て吸収性物品としては、装着時に前記パンツ型吸収性物品内でずれないように、前記裏面シートの外側面にずれ防止剤として例えば接着剤等を設けて前記パンツ型吸収性物品に対して固定するものがある。また、この使い捨て吸収性物品は、装着感を向上させるために、前記裏面シートの外面側を例えば不織布等の繊維状シートにて形成し、この繊維状シートの外側面にずれ防止剤としての接着剤を設ける場合がある。
ここで、補助パッド型の使い捨て吸収性物品は、使用後にこの使い捨て吸収性物品のみを交換する場合があるので、前記パンツ型吸収性物品に対して容易に着脱できる適度な接着力を確保する必要があるが、ずれ防止剤として接着剤を用いるものでは、適度な接着力を確保するために例えば、前記接着剤の種類、前記接着剤の塗布量、前記接着剤の塗布面積等を設定する必要があり、適度な接着力を確保し難い。
そこで、前記パンツ型吸収性物品に対して容易に着脱できる前記補助パッド型の使い捨て吸収性物品として、表面シートと、不透液性裏面シートと、これら透液性表面シートおよび不透液性裏面シートの間に介在する吸収性コアと、前記表面シートの外面に位置し長手方向へ延びる液抵抗性の防漏シートとを備え、前記裏面シートの外面には、前記パンツ型吸収性物品の内面に係合可能な略矩形状の面ファスナが固着され、この面ファスナの両端部が前記防漏シートの一部に被覆された使い捨て吸収性物品が知られている。この使い捨て吸収性物品は、前記面ファスナにより前記パンツ型吸収性物品に対して容易に着脱できる(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3764010号公報(第2−5頁、図1)
しかしながら、上述した特許文献1の使い捨て吸収性物品では、不透液性裏面シートの外側面を繊維状シートにて形成する場合が想定されておらず、この特許文献1の使い捨て吸収性物品において、装着感を向上させるために前記不透液性裏面シートの外側面を前記繊維状シートにて形成すると、一般的に面ファスナは前記繊維状シートに係合可能であるので、前記面ファスナが前記繊維状シートに係合し、前記面ファスナがパンツ型吸収性物品に係合し易い状態を維持できない問題が考えられる。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、装着感が良好であり、面ファスナが裏面シートに係合し難く、面ファスナがパンツ型吸収性物品に係合し易い状態を確実に維持できる使い捨て吸収性物品および包装体を提供する。
請求項1に記載された使い捨て吸収性物品は、パンツ型吸収性物品の内面側に配設して使用される使い捨て吸収性物品であって、内面側に位置する表面シートと、外面側に位置する裏面シートと、これら表面シートおよび裏面シートの間に位置する吸収体と、幅方向の両側部に長手方向に沿って形成された立体ガードとを備え、前記表面シートおよび前記裏面シートは、長手方向の略中心を通り幅方向に沿った中心線を基準に形成された前側部および後側部を有し、前記表面シートが内側になるように前記中心線にて折畳み可能に形成され、前記裏面シートは、吸収体側に位置する液不透過性シートと、外面側に位置し幅方向の長さが前記液不透過性シートの幅方向の長さと同等以上の繊維状シートとを有し、この繊維状シートは、前記前側部および前記後側部に配設された面ファスナと、前記面ファスナに係合せず所定の面積にて形成された複数の平滑部とを有し、これら複数の平滑部の少なくとも一部は、前記平滑部相互間の最短距離が前記平滑部の中心を通る端部間の最短長さより短く形成され、前記立体ガードは、立体フラップ部と立体ガード用シートとから形成され、前記立体フラップ部は、前記表面シートおよび前記裏面シートの幅方向の両側部が前記表面シート側に折返されて形成され、前記裏面シートが前記表面シートより延出しており、前記立体ガード用シートが、前記立体フラップ部の内側にこの立体フラップ部より延出した状態で接合されたものである。
請求項2に記載された使い捨て吸収性物品は、請求項1に記載された使い捨て吸収性物品において、複数の平滑部の合計面積は、繊維状シートの表面積の30〜50%であるものである。
請求項3に記載された使い捨て吸収性物品は、請求項1または2に記載された使い捨て吸収性物品において、立体ガードは、幅方向の両側縁部に位置する基端部と、この基端部より幅方向の内側に位置する自由部と、前記基端部の他端側に位置する先端部とを有し、前側部および後側部の面ファスナ間の前記自由部または前記先端部の少なくともいずれか一方に前記立体ガードを起立させる弾性体が長手方向に沿って配設されたものである。
請求項4に記載された使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし3のいずれか記載された使い捨て吸収性物品において、吸収体の裏面シート側には、この裏面シートから表面シートの方向へ向かって凹んだ凹み部が形成され、面ファスナは、前記凹み部に対応する位置に配設されたものである。
請求項5に記載された包装体は、請求項1ないし4のいずれか記載の複数の使い捨て吸収性物品と、これら複数の使い捨て吸収性物品が折畳んだ状態で収容された収容体とを備え、前記使い捨て吸収性物品は、面ファスナの少なくとも一部が、隣り合う使い捨て吸収性物品の面ファスナに接触した状態で前記収容体内に収容されたものである。
請求項1に記載された発明によれば、裏面シートの外面側に位置する繊維状シートを有するので、装着感が良好である。
また、この繊維状シートは、面ファスナに係合しない複数の平滑部を有するので、前記面ファスナが前記繊維状シートに係合しにくく、前記面ファスナがパンツ型吸収性物品に係合し易い状態を確実に維持できる。
さらに、繊維状シートの幅方向の長さが液不透過性シートの幅方向の長さと同等以上であるため、液不透過性シートが外側面に位置することがなく、使い捨て吸収性物品の装着感が悪化しない。
また、立体ガードが形成されているため、この立体ガードの立体フラップ部および立体ガード用シートにて排泄液などの液体の漏出を防止できる。
請求項2に記載された発明によれば、複数の平滑部の合計面積が、繊維状シートの表面積の30〜50%とすることにより、前記平滑部による係合防止効果および前記繊維状シートの風合いが良好であるので、面ファスナが繊維状シートに係合し難くかつ装着感が悪化し難い。
請求項3に記載された発明によれば、前側部および後側部の面ファスナ間の自由部または先端部の少なくともいずれか一方に弾性体が配設されたことにより、前記面ファスナが前記弾性体の伸縮の影響により変形し難いので、前記面ファスナがパンツ型吸収性物品に係合し易い状態をより確実に維持できる。
請求項4に記載された発明によれば、面ファスナは、凹み部に対応する位置に配設されたことにより、前記面ファスナの繊維状シートからの突出長さが短くなるので、前記面ファスナが前記繊維状シートに係合しにくく、前記面ファスナがパンツ型吸収性物品に係合し易い状態をより確実に維持できる。
請求項5に記載された発明によれば、包装体は、使い捨て吸収性物品の面ファスナの少なくとも一部が隣り合う使い捨て吸収性物品の面ファスナに接触した状態で、複数の使い捨て吸収性物品が収容体内に収容されたので、前記面ファスナが隣り合う使い捨て吸収性物品の繊維状シートに係合し難い。
以下、本発明の第1の実施の形態の構成について図1ないし図5を参照しながら詳細に説明する。
図1(a)に示される使い捨て吸収性物品1は、図示しない例えばおむつ体等のパンツ型吸収性物品の内面側に配設してインナとして使用される。
この使い捨て吸収性物品1は、装着した際に内面側に位置する略矩形状の表面シート2と、装着した際に外側面に位置する略矩形状の裏面シート3と、これら表面シート2および裏面シート3の間に位置する吸収体4とを備えている。
表面シート2および裏面シート3は、表面シート2と裏面シート3との間に吸収体4を封着するように表面シート2の周縁部が裏面シート3に接合されている。
また、表面シート2および裏面シート3には、長手方向の略中心を通り幅方向に沿った中心線5を基準に前側部6と後側部7とが形成され、使い捨て吸収性物品1は、表面シート2が内側になるように中心線5にて折畳み可能である。
さらに、使い捨て吸収性物品1の長手方向の両端部には、吸収体4が配設されていないフラップ部8がそれぞれ設けられている。
表面シート2は、透液性および通気性を有しかつ肌着に近い感触のもので、例えば織布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維等シート材にて形成される。このようなシート材にて形成されることにより、例えば排泄液等を吸収体4へ透過するとともに、身体に直接接触しても不快感を与えず、装着感が向上するので好ましい。
図2に示されるように、裏面シート3は、吸収体4側に位置する液不透過性シート10と、外面側に位置する繊維状シート11とから形成されている。
液不透過性シート10は、吸収体4が吸収した排泄液等の液体の裏面シート3からの漏出を防止するものである。この液不透過性シート10は、不透液性または疎水性でありかつ透湿性を有するもので、例えばポリエチレン等のシート材にてフィルム状に形成される。このようなシート材にて形成されることにより、裏面シート3からの排泄液等の液体の漏出を防止できるので好ましい。
繊維状シート11は、液不透過性シート10の外側を覆って装着感を向上させるためのものであり、例えば織布や不織布等のシート材にて形成され、スパンボンドやSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)の不織布のシート材にて形成されるとより、身体に直接接触しても不快感を与えないので好ましい。また、繊維状シート11が硬くなりすぎると装着感が悪化するので、繊維状シート11の目付は、10〜30g/mが好ましい。さらに、液不透過性シート10が排泄液等の液体の裏面シート3からの漏出を防止するので、繊維状シート11は、装着感を向上できるシート材であれば、親水性または疎水性のどちらでもよい。
吸収体4は、例えばパルプを主とする材料であって、一部に高分子吸収体等の物質を含んだ材料にてシート状に形成され、例えば排泄液等の液体を充分に吸収する。
図1(b)に示されるように、繊維状シート11の前側部6および後側部7には、略矩形状の面ファスナ12がそれぞれ配設されている。また、繊維状シート11の外側面には、面ファスナ12に係合しない複数の平滑部13が所定の面積にて形成されている。
面ファスナ12は、図示しないフックを有し、このフックがパンツ型吸収性物品の表面シートに係合して使い捨て吸収性物品1がパンツ型吸収性物品に対して固定される。
この面ファスナ12は、前側部6および後側部7のフラップ部8以外の部分に設けることが好ましい。フラップ部8には、吸収体4が配設されていないので吸収体4が配設された他の部分より剛性が弱く、折り返り易い。したがって、フラップ部8以外の部分に面ファスナ12を配設することにより、面ファスナ12がフラップ部8とともに折り返るおそれを防止できる。
平滑部13は、面ファスナ12の図示しないフックが係合しないように、例えば熱エンボス等にて繊維状シート11の表面が平坦に形成されている。
また、複数の平滑部13の中で最も近くに位置する平滑部13相互間の最短距離aが、平滑部13の中心を通る平滑部13の端部間の最短長さbより短く形成されている。
平滑部13相互間の最短距離aより、平滑部13の最短長さbの方が短ければ、平滑部13の形状は、図3(a)ないし(c)に示されるように、楕円形状、ひし形状、円形状、矩形状等にて適宜設定でき、また、複数の平滑部13の配列も適宜設定できる。さらに、平滑部13の大きさも適宜設定できる。
また、複数の平滑部13の形状および大きさを略同一に形成し、各平滑部13にて、平滑部13相互間の最短距離aが平滑部13の端部間の最短長さbより短い構成とすることが好ましいが、複数の平滑部13の形状や大きさが異なる構成であってもよい。この構成では、複数の平滑部13の少なくとも一部の平滑部13にて、平滑部13相互間の最短距離aが平滑部13の最短長さbより短ければよい。
ここで、繊維状シート11は、繊維状シート11に形成された複数の平滑部13の合計面積が、繊維状シート11の表面積の30〜50%となるように形成されることが好ましい。複数の平滑部13の合計面積が、繊維状シート11の表面積の30%より小さいと、繊維状シート11の面ファスナ12が係合できる部分が多くなり、面ファスナ12が繊維状シート11に容易に係合してしまう。しかし、複数の平滑部13の合計面積が、繊維状シート11の表面積の50%より大きくなると、繊維状シート11の例えば柔軟性や肌触り等の風合いが悪化し、装着感が悪化してしまう。
使い捨て吸収性物品1の幅方向の両側部には、長手方向に沿って立体ガード14が形成されている。この立体ガード14が形成されることにより、使い捨て吸収性物品1からパンツ型吸収性物品への排泄液等の液体の漏出をより確実に防止できる。
図4に示されるように、立体ガード14は、立体フラップ部15と疎水性の立体ガード用シート16とから形成されている。
立体フラップ部15は、表面シート2および裏面シート3の幅方向の両側部が表面シート2側に折返されて形成されている。また、裏面シート3が表面シート2より延出しており、このような状態で折返された立体フラップ部15の内側に立体ガード用シート16が立体フラップ部15より延出した状態で接合され、立体フラップ部15および立体ガード用シート16にて排泄液等の液体の漏出を防止する。さらに、立体ガード用シート16における表面シート2および裏面シート3との接合部分を折返して2重にすることにより、漏出防止効果をより向上できるので好ましい。
なお、裏面シート3の繊維状シート11の幅方向の長さを液不透過性シート10の幅方向の長さと同等以上の長さにすることにより、液不透過性シート10が外面側に位置することがなく、使い捨て吸収性物品1の装着感が悪化しない。
また、立体ガード14は、幅方向の両側縁部に位置し立体フラップ部15を表面シート2側に折返した折返部である基端部17と、この基端部17より幅方向の内側に位置し立体フラップ部15および立体ガード用シート16により形成される自由部18と、基端部17の他端側に位置し立体ガード用シート16の立体フラップ部15から延出した部分により形成される先端部21とを有する。
この先端部21には、長手方向に沿って弾性体19が配設され、この弾性体19が収縮することにより立体ガード14が装着者の方向へ立ち上がり起立状態となる。
弾性体19は、前側部6および後側部7の面ファスナ12間の先端部21に長手方向に沿って伸長した状態で配設され、前側部6および後側部7の面ファスナ12間の先端部21にて伸縮可能である。
なお、この弾性体19は、立体フラップ部15から立体ガード用シート16が延出した先端部21に配設されると伸縮し易いので好ましいが、自由部18または先端部21の少なくともいずれか一方に長手方向に沿って配設されていれば、その配設場所は先端部21に限定されない。また、配設する弾性体19の数は1つに限定されず、複数の弾性体19を配設する場合は、自由部18および先端部21にそれぞれ弾性体19を配設してもよい。さらに、複数配設された各弾性体19は、長さが異なっていてもよい。ここで、例えば、複数の弾性体19を配設する際に、1つの弾性体19を先端部21に配設し、他の弾性体19を自由部18に配設すると、立体ガード用シート16のみの先端部21より、自由部18のフラップ部8と立体ガード用シート16とが接合された自由部18の方が剛性が強く、弾性体19が伸縮し難い。したがって、例えば種類の異なる弾性体19や同じ素材だが太さが異なる弾性体等をそれぞれ配設して、弾性体19の伸長応力を調整することが好ましい。
図5には、複数の使い捨て吸収性物品1を折畳んだ状態で収容体20に収容した包装体25が示されている。
この包装体25では、使い捨て吸収性物品1の面ファスナ12の少なくとも一部が、隣り合う使い捨て吸収性物品1の面ファスナ12に接触した状態で収容体20に収容されている。
ここで、使い捨て吸収性物品1を収容する際には、収容体20内で、複数の使い捨て吸収性物品1を並べて重ねた状態で収容することが想定される。そこで、使い捨て吸収性物品1の前側部6および後側部7には、形状および大きさが同等の面ファスナ12がそれぞれ配設され、これら前側部6および後側部7の面ファスナ12は、中心線5を基準に略対称に位置した構成とすることにより、面ファスナ12の少なくとも一部が隣り合う使い捨て吸収性物品1の面ファスナ12に接触し易いので好ましい。
なお、上記の第1の実施の形態では、繊維状シート11に形成された複数の平滑部13の合計面積が、繊維状シート11の表面積の30〜50%となる構成としたが、平滑部13相互間の最短距離aより、平滑部13の最短長さbの方が短ければ、このような構成には限定されない。
さらに、前側部6および後側部7には、形状および大きさが同等の面ファスナ12がそれぞれ配設され、これら前側部6および後側部7の面ファスナ12は、中心線5を基準に略対称に位置した構成としたが、このような構成には限定されない。
また、面ファスナ12は略矩形状の形状としたが、矩形状には限定されず、例えば円形状等にて適宜設定できる。
次に、上記第1の実施の形態の作用を説明する。
使い捨て吸収性物品1は、例えばおむつ体等のパンツ型吸収性物品の内面側に配設してインナとして使用され、装着者の排泄液等の液体を吸収するものである。
使い捨て吸収性物品1の装着に際しては、使い捨て吸収性物品1の前側部6および後側部7に配設された各面ファスナ12を、パンツ型吸収性物品の内面側の表面シートに係合させて使い捨て吸収性物品1を固定する。そして、パンツ型吸収性物品の内面側に使い捨て吸収性物品1が配設された状態で、装着者にパンツ型吸収性物品を装着させる。
パンツ型吸収性物品に配設された使い捨て吸収性物品1は、吸収体4にて排泄液等の液体を吸収する。この吸収体4にて吸収した液体は、液不透過性シート10により裏面シート3からの漏出を防止できる。そして、使い捨て吸収性物品1からパンツ型吸収性物品側へ排泄液等の液体が漏出しなかった場合は、パンツ型吸収性物品と使い捨て吸収性物品1の前側部6および後側部7の面ファスナ12との係合を解除して使い捨て吸収性物品1をパンツ型吸収性物品から取外し、未使用の使い捨て吸収性物品1を再びパンツ型吸収性物品の内面側に配設して使用できるので、交換作業が容易であり、さらに経済的にも良好である。
そして、使い捨て吸収性物品1は、裏面シート3の外面側に位置する繊維状シート11を有するので、この繊維状シート11により装着者に直接接触しても不快感を与えず、装着感が良好である。
また、この繊維状シート11が、面ファスナ12に係合せず所定の面積に形成された複数の平滑部13を有し、これら複数の平滑部13の少なくとも一部の平滑部13にて、平滑部13相互間の最短距離aが平滑部13の最短長さbより短く形成されているので、面ファスナ12が繊維状シート11に係合し難い。したがって、面ファスナ12がパンツ型吸収性物品に係合し易い状態を確実に維持できる。
さらに、使い捨て吸収性物品1の面ファスナ12がパンツ型吸収性物品に係合し易い状態を維持できるので、容易かつ正確に使い捨て吸収性物品1をパンツ型吸収性物品の内面側に配設できる。
また、所定の面積を有する複数の平滑部13の合計面積が、繊維状シート11の表面積の30〜50%であることにより、平滑部13による面ファスナ12と繊維状シート11との係合防止効果および繊維状シート11の例えば柔軟性や肌触り等の風合いが良好であるので、面ファスナ12と繊維状シート11との係合をより確実に防止できかつ使い捨て吸収性物品1の装着感が良好である。
さらに、前側部6および後側部7の面ファスナ12間の自由部18または先端部21の少なくともいずれか一方に弾性体19を配設することにより、弾性体19は、前側部6および後側部7の面ファスナ12間にて伸縮するので、前側部6および後側部7では、面ファスナ12が弾性体19の影響により変形し難い。したがって、面ファスナ12がパンツ型吸収性物品に係合し易い状態をより確実に維持できる。
包装体25における使い捨て吸収性物品1の収容に際しては、まず、使い捨て吸収性物品1を表面シート2側が内側になるように中心線5にて折畳んだ状態にする。
折畳んだ状態の複数の使い捨て吸収性物品1を並べて重ねた状態で収容体20に収容する。
そして、使用する際には、使用する使い捨て吸収性物品1を収容体20から取り出して使用する。
ここで、使い捨て吸収性物品1をできるだけ多く収容するために、複数の使い捨て吸収性物品1を並べて重ねた状態で圧縮して収容体20に収容する場合がある。
この場合、繊維状シート11が面ファスナ12に係合し難く形成されていたとしても、複数の使い捨て吸収性物品1が圧縮されて収容されているので、面ファスナ12が隣り合う使い捨て吸収性物品1側に押圧されて繊維状シート11に係合してしまい、使い捨て吸収性物品1が取り出し難くなるおそれがある。
そこで、包装体25は、使い捨て吸収性物品1の前側部6および後側部7に配設された各面ファスナ12の少なくとも一部が、隣り合う使い捨て吸収性物品1の面ファスナ12に接触した状態で、複数の使い捨て吸収性物品1が収容体20内に収容されているので、面ファスナ12が隣り合う使い捨て吸収性物品1の繊維状シート11に接触し難く、係合し難い。
さらに、前側部6および後側部7に設けられた面ファスナ12は、形状および大きさが同等であり、中心線5を基準に略対称に位置することにより、隣り合う使い捨て吸収性物品1の面ファスナ12同士がより接触し易くなるので、より使い捨て吸収性物品1の面ファスナ12を隣り合う使い捨て吸収性物品1の繊維状シート11に接触し難くできる。
このような包装体25では、使い捨て吸収性物品1の面ファスナ12が隣り合う使い捨て吸収性物品1の繊維状シート11に接触し難く、係合し難いので、使い捨て吸収性物品1を収容体20から容易に取り出せるとともに、面ファスナ12と隣り合う使い捨て吸収性物品1の繊維状シート11との摩擦を防止でき、摩擦による繊維状シート11の破損を防止できる。
次に、第2の実施の形態を図6ないし図8を参照して説明する。なお、上記の実施の形態と同一の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、吸収体4の裏面シート3側には、この裏面シート3から表面シート2の方向へ向かって凹んだ凹み部22が形成されている。また、裏面シート3における繊維状シート11の凹み部22に対応する位置に面ファスナ12が配設されている。
このような使い捨て吸収性物品1では、繊維状シート11の凹み部22に対応する位置に面ファスナ12が配設されたことにより、面ファスナ12の繊維状シート11からの突出長さが短くなるので、面ファスナ12が繊維状シート11に係合しにくく、面ファスナ12がパンツ型吸収性物品に係合し易い状態をより確実に維持できる。
ここで、面ファスナ12の繊維状シート11からの突出長さが短いので、使い捨て吸収性物品1をパンツ型吸収性物品に配設する際に、面ファスナ12がパンツ型吸収性物品に対しても係合し難くなるが、面ファスナ12の配設された部分をパンツ型吸収性物品の方向へ押し、面ファスナ12をパンツ型吸収性物品の内面側に押し当てるだけで、面ファスナ12をパンツ型吸収性物品に確実に係合できる。
凹み部22の大きさや設ける部分は、適宜設定でき、例えば、図7(a)に示されるように、面ファスナ12の形状や大きさを想定して面ファスナ12を配設する部分にのみ形成する構成や、図7(b)に示されるように、面ファスナ12の大きさを想定せず吸収体4の長手方向の端部に形成する構成のどちらでもよい。また、凹み部22の形状は、この凹み部22に対応する部分に面ファスナ12が配設できれば、例えば矩形状や円形状等にて適宜設定できる。
また、凹み部22に対応する位置に配設された面ファスナ12が繊維状シート11からほとんど突出しない構成とすることが好ましいが、面ファスナ12が繊維状シート11から突出する構成でもよい。
凹み部22の凹み長さは適宜設定できるが、凹み長さが長いほど、吸収体4の断面方向の長さが短くなり、面ファスナ12の影響により、凹み部22に対応する位置が硬くなってしまい、装着感が悪化する。したがって、凹み部22の凹み長さは、吸収体4の断面方向の長さの1/2のより短くすることにより装着感の悪化を防止できるので好ましい。
また、図8に示されるように、吸収体4が、第1吸収体23および第2吸収体24から形成され、第2吸収体24の一部を切り欠くことにより、凹み部22を形成してもよい。
この場合は、第1吸収体23の断面方向の長さが、第2吸収体24の断面方向の長さより長くすることにより、上記同様に、装着感の悪化を防止できるので好ましい。
(a)および(b)は、本発明の使い捨て吸収性物品の第1の実施の形態を示す平面図である。 同上使い捨て吸収性物品における図1(a)のA−A断面図である。 (a)ないし(c)は、同上使い捨て吸収性物品の平滑部の形状を示す平面図である。 同上使い捨て吸収性物品における図1(b)のB−B断面図である。 同上使い捨て吸収性物品における収容状態を示す一部破断した斜視図である。 本発明に係る使い捨て吸収性物品の第2の実施の形態を示す断面図である。 (a)および(b)は、同上使い捨て吸収性物品の平面図である。 同上使い捨て吸収性物品の断面図である。
1 使い捨て吸収性物品
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 中心線
6 前側部
7 後側部
10 液不透過性シート
11 繊維状シート
12 面ファスナ
13 平滑部
14 立体ガード
15 立体フラップ部
16 立体ガード用シート
17 基端部
18 自由部
19 弾性体
20 収容体
21 先端部
22 凹み部
25 包装体

Claims (5)

  1. パンツ型吸収性物品の内面側に配設して使用される使い捨て吸収性物品であって、
    内面側に位置する表面シートと、
    外面側に位置する裏面シートと、
    これら表面シートおよび裏面シートの間に位置する吸収体と
    幅方向の両側部に長手方向に沿って形成された立体ガードとを備え、
    前記表面シートおよび前記裏面シートは、長手方向の略中心を通り幅方向に沿った中心線を基準に形成された前側部および後側部を有し、前記表面シートが内側になるように前記中心線にて折畳み可能に形成され、
    前記裏面シートは、吸収体側に位置する液不透過性シートと、外面側に位置し幅方向の長さが前記液不透過性シートの幅方向の長さと同等以上の繊維状シートとを有し、
    この繊維状シートは、前記前側部および前記後側部に配設された面ファスナと、前記面ファスナに係合せず所定の面積にて形成された複数の平滑部とを有し、
    これら複数の平滑部の少なくとも一部は、前記平滑部相互間の最短距離が前記平滑部の中心を通る端部間の最短長さより短く形成され
    前記立体ガードは、立体フラップ部と立体ガード用シートとから形成され、
    前記立体フラップ部は、前記表面シートおよび前記裏面シートの幅方向の両側部が前記表面シート側に折返されて形成され、前記裏面シートが前記表面シートより延出しており、
    前記立体ガード用シートが、前記立体フラップ部の内側にこの立体フラップ部より延出した状態で接合された
    ことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  2. 複数の平滑部の合計面積は、繊維状シートの表面積の30〜50%である
    ことを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
  3. 体ガードは、幅方向の両側縁部に位置する基端部と、この基端部より幅方向の内側に位置する自由部と、前記基端部の他端側に位置する先端部とを有し、
    前側部および後側部の面ファスナ間の前記自由部または前記先端部の少なくともいずれか一方に前記立体ガードを起立させる弾性体が長手方向に沿って配設された
    ことを特徴とする請求項1または2記載の使い捨て吸収性物品。
  4. 吸収体の裏面シート側には、この裏面シートから表面シートの方向へ向かって凹んだ凹み部が形成され、
    面ファスナは、前記凹み部に対応する位置に配設された
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の使い捨て吸収性物品。
  5. 請求項1ないし4のいずれか記載の複数の使い捨て吸収性物品と、
    これら複数の使い捨て吸収性物品が折畳んだ状態で収容された収容体とを備え、
    前記使い捨て吸収性物品は、面ファスナの少なくとも一部が、隣り合う使い捨て吸収性物品の面ファスナに接触した状態で前記収容体内に収容された
    ことを特徴とする包装体。
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