JP4897171B2 - ハロゲン化エタンの調製プロセス - Google Patents

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Description

【0001】
発明の分野
本発明は、商業的な品質のハロゲン化エタン、特に、パークロロエチレン(perchloroethylene)とフッ化水素の反応により製造する混合物からのペンタフルオロエタン(pentafluoroethane)の調製プロセスに関する。特に、本発明は、反応混合物から分離された後に目的生成物とともに得られるフッ化水素を最小限にし、同時に望ましくない副生成物を反応に再生利用する必要を低減するプロセスを提供する。
【0002】
発明の背景
ペンタフルオロエタン(R125とよぶ)はハイドロフルオロカーボン(HFC)であり、クロロテトラフルオロエタン(chlorotetrafluoroethane)(R124)とジクロロトリフルオロエタン(dichlorotrifluoroethane)(R123)はハイドロクロロフルオロカーボン(hydrochlorofluorocarbons)(HCFCs)であり、これらは冷蔵や他の用途において環境面で不都合なクロロフルオロカーボン(chlorofluorocarbons;CFCs)を置き換えるためにますます用いられている。さらに、HFCやHCFCは可能な限りCFCsを含まないことが好ましい。いくつかの現在の規制は、HFCとHCFC製品が、不純物として総CFCを0.5重量%以下しか含有しないことを求めており、これらの規制は将来ますます厳しくなる可能性がある。そのため、市販されるHFCとHCFC製品は、可能な限り低いCFC濃度を有することが重要である。
【0003】
以下の表は、本適用で述べられる主要なハロゲン化エタンと他の化合物を明らかにしたものであり、冷媒数(refrigerant number)(R)、組成、大気圧下の沸点を、沸点の順に化合物とともに含んでいる。データは、メルクインデックス第十版1983年(The Merck Index Tenth Ed. 1983)からとられたHFとHClの沸点を除くと、ステイシーらのアドバンシズ イン フルオライン ケミストリー 173−175頁(1963)(Stacey, et al., Advances in Fluorine Chemistry, pp.173−175 (1963))よりとられている。
【0004】
【表1】
Figure 0004897171
【0005】
他に示さなければ、以後“R124”はR124とその異性体R124aとこれらの混合物を指す。同様に“R123”はR123とその異性体R123aとこれらの混合物を指し、そして“R114”はR114とその異性体R114aとこれらの混合物を指す。表に示すように、異性体の対各々の間の沸点の差は比較的小さい。
【0006】
PCEのHFによるフッ素化は、様々な完全に及び部分的にハロゲン化されたエタンの製造に使われる、広く知られたプロセスである。例えば、ここに参照して取り込む米国特許第3,755,477号参照。このプロセスでは、PCEのエチレン二重結合が開裂し、HF由来の水素とフッ素が二つの炭素原子に付加する。プロセスが進行すると、塩素原子は徐々にフッ素に置換され、副生成物としてHClを生成する。いずれの所定の時間においても、様々な起こりうるフッ素化スキームのバランスに依存して、反応器は未反応のPCEとHF、HCl、及び、異なる塩素とフッ素原子の組み合わせを有する様々なハロゲン化エタンの混合物を含有する。様々な異なるフッ素化の進行は同時に起きてもよい。例えば、表1に記載されたハロゲン化エタンのリストに関していえば、一つのフッ素化の連鎖でPCEはR1111になり、逐次的にR121,R122、R123,R124、そして最終的には、目的の最終生成物であるR125に変換される。あるいはまた、R123とR123aを含む、フッ素化過程にある(underfluorinated)中間体は、R113へそしてR114へ最終的にR115に変換されうる。この後者の反応スキームは、R125の製造において好ましくないと考えられている。その理由は、R115は、以下にのべるように、R125から分離することが困難な、環境的に望ましくないクロロフルオロカーボンだからである。
【0007】
合成反応の後、目的の最終生成物は、一般的には、望ましくない副生成物、反応中間体及び未反応の出発原料から分離される。分離の通常の方法は、しばしば反応器生成物ストリーム(stream)の蒸留を含み、引き続き、酸を除去するための、水及び/または苛性ソーダ(caustic)の洗浄、そして最終的な乾燥が行われる。本発明者は、このような方法の結果、HFの重大な損失が起きる可能性があり、また処理されなければならない廃ストリームが生成しうることを認識するに至った。HFの損失は、R125,R124,R123といった目的生成物がHFと共沸物を形成するために起こる。従って、通常の蒸留では、目的生成物からHFを完全に除去することは不可能である。このような従来のプロセスによれば、目的とするHFCを含むストリームは共沸量より僅かに多いHFを運び、そのためHFを除去する製品ストリームのさらなる処理、例えば水吸収及び/または苛性洗浄(caustic scrubbing)を必要とする。
【0008】
上記の反応スキームに基づき、本発明者は、R125の製造を促進するため、フッ素化過程にあり最も容易にR125へのフッ素化がなされる中間体、例えばR121及びR122をリサイクルすることが望ましいと認識した。R123とR124は望ましいハイドロクロロフルオロカーボンの最終生成物として抜き出してもよいが、追加のR125を製造するためにリサイクルされてもよい。R123とR124は望ましい最終生成物であってもよいが、それらの一部又はすべては、最終製品の望ましい比に応じてリサイクルされてもよい。
【0009】
その一方、R114はフッ素化されてR125よりむしろR115となる傾向にあり、R114のリサイクルは望ましくない。R115は、R125から分離することが困難な望ましくないCFCである。参照してここに取り込まれる米国特許第5,346,595号に述べられているように、R125はR115と共沸物を形成する傾向にあり、共沸状態にある二つの化合物を分離することは困難である。この理由から、これまで、殆どもしくは全てのR114は粗(クルード;crude)R125から抜き出されておくということが実施されてきた。しかし、この解決方法は別の問題を生じるため、従来のプロセス中で満足のいくものではなかった。より具体的には、R114はHFに比較的近くR124より高い沸点を有する。従来のプロセスでは、反応器排出液はまず蒸留によってHClが除去され、HClのないストリームは蒸留により、リサイクルを意図した物質(例えばHF)を含む高沸点ストリームと、望ましいR125を含む低沸点ストリームとに分離された。しかし、R114が低沸点ストリーム中に多く含まれリサイクルストリームではそうでないことを確実にするため、蒸留は、実質的に全てのR124がR125とともに低沸点ストリームに含まれることを求めた。その理由は、R114とR124の相対的な揮発性である。HF/R124の共沸性のため、このストリームは比較的大量のHFを運び、HFは、従来プロセスでは、望ましくない苛性洗浄(caustic wash)または同様の操作により除去された。従って、R114のリサイクルを防ぐための従来技術における解決法は、追加量のHFを脱酸性化する必要とする点では困難さとコストを増すこととなる。以下に詳細に述べるように、本発明者は、反応にリサイクルされるR114の量を効果的に最小化することができ、その一方、同時に、粗生成物ストリーム(crude product stream)に含まれるHF量を減少させるプロセスを発見した。
【0010】
米国特許第4,843,181号は、HFのテトラハロエチレン(tetrahaloethylene)またはペンタハロエタン(pentahaloethane)との酸化クロム触媒を用いた気相反応によるR123とR124の製造方法に向けられている。この特許の方法は、R125の最小化を求めており、R125を多く含む生成物ストリームの取り扱いについては何も開示していない。
【0011】
米国特許第4,911,792号;4,944,846号;5,560,899号全ては、R123とR124からのHFの分離方法に関する。これらの参考文献はいずれも、大量のR125の存在下でのこのような分離を提供するものではない。
【0012】
発明の説明
本発明は、ハロゲン化エタン、好ましくはHFCとHCFCエタン、最も好ましくはペンタフルオロエタン(R125)、クロロテトラフルオロエタン(R124)、所望によりジクロロトリフルオロエタン(R123)の調製プロセスを提供する。一般的に、本方法は以下の段階を含む。
(a) 塩化水素(HCl)、HF及び1以上のハロゲン化エタン(好ましくはR125を含む)を含む反応器生成物ストリームを製造するため、塩素化エチレン(chlorinated ethylene)(例えばパークロロエチレン(PCE))をフッ化水素(HF)と、好ましくはフッ素化触媒を用いて反応させる段階
(b)該反応器生成ストリームを、HClリッチ(HCl−rich)ストリームと、中間体ストリーム(intermediate product stream)とへ分離する段階
(c)該粗生成物ストリーム(crude product stream(s))中のHF総量(aggregate amount of HF)がHF総共沸量(aggregate azeotropic amount of HF)未満になることを確実にするのに効果的な条件下において、該中間体ストリームを、少なくとも第一の粗生成物ストリームとリサイクルストリームとへ分離する段階
(d)所望により、リサイクルストリームの少なくとも一部を段階(a)の反応へリサイクルする段階
この中でのパーセントは全て、別に示されていない限り、重量で表されている。さらに、本適用の目的において、様々なプロセスストリームを比較する場合には、全てのプロセスは定常状態にあると見なされる。
【0013】
ここで使用される語として、“HClリッチストリーム”(“HCl−rich stream”)は、少なくとも50重量%のHClを反応器生成物ストリームに含有するストリームを指す。
【0014】
“ハロゲン化エタン”(“halogenated ethane”)という語は、完全にまたは部分的にハロゲン化されたエタン全て及びこれら2以上の混合物全てを含む。本発明は、上記表1に示すR125、R124、R133a、R123、R122、R121の製造に関連した使用に特によく適合される。
【0015】
本適用の目的において、ストリームに含まれる“共沸量”(“azeotropic amount”)のHFは、ハロゲン化エタンと共沸的に結ばれる、ストリームに含まれる量である。複数のストリームに含まれるHFの“総”(“aggregate”)共沸量は、全てのストリーム内のHF共沸量の和である。本発明にとって最も重要であるHF/HFC共沸物(重量%)の組成は、およそ下記のようである。
【0016】
HF/R125=1.7%/98.3%
HF/R124=6%/94%
HF/R123=17%/83%
本適用での使用では、“粗生成物ストリーム”(“crude product stream”)という語は、不要な成分(例えばHF)の濃度が充分に低く、目的のハロゲン化エタンの濃度が充分に高いため、最終処理及び/又は目的とするハロゲン化エタンを含むストリームとしての使用または販売に適していると考えられるストリームを指す。“粗生成物ストリーム”という語は、HClリッチストリームを除くことが意図されているが、当業者には、HClリッチストリームは多くの実施態様において有用な製品を含むと考えられ、また、使用又は販売のためのさらなる精製または処理がなされてもよいということが理解される。
【0017】
本発明の重要な点は分離ステップの使用であり、そのステップでは、粗生成物ストリーム中のHF総量は、これらのストリームでのHFの総共沸量未満である。以下により詳しく述べるように、本発明の好ましい実施態様は、1以上の蒸留段階と組み合わされた相分離段階から成る、分離段階の利用である。本発明者は、相分離といった分離段階の使用により、従来技術の限界を回避しうるプロセスが可能となるということを見いだした。この分離段階は、ハロゲン化エタン(好ましくはR125を含む)からHFを分離するために、気液平衡濃度の微分(differential)に依存しない。出願人は、本発明での好ましいハロゲン化エタンの製造において、相分離が特に好ましい分離段階であるということを見いだした。
本発明の好ましいプロセスは、図1に概略的に示されている。上記のように、パークロロエチレン(PCE)及びフッ化水素(HF)は反応器(図中には示されていない)に加えられ、好ましくはフッ素化触媒を用い、反応器生成物ストリーム1を生じる。反応器生成物ストリーム1は、塩化水素(HCl)、HF、R125、及び1以上の他のハロゲン化エタン(例えばR124及びR123)を含む。一般的には、反応器生成物ストリーム1は、ストリームにとってのHF共沸量より多い濃度である未反応のHFを含有する。反応器生成物ストリーム1は、最初の分離プロセス、好ましくは蒸留分離6を通過する。蒸留分離6において、ストリーム1の塩化水素(HCl)の大部分はHClリッチストリーム2とともに除かれる。好ましくは、HClリッチストリーム2は、反応器生成物ストリーム中の少なくとも約70重量%のHClを含み、より好ましくは、少なくとも90以上約99重量%以下のHClを含み、最も好ましくは実質的に反応器生成物ストリーム中の全てのHClを含む。HClの沸点は他の成分よりずっと低いため、分離プロセスにより比較的高融点の成分混合物が中間体ストリーム3(intermediate product stream)として得られる。中間体ストリーム3は、僅かな濃度のHClと、ハロゲン化エタンの大部分、好ましくは反応器生成物ストリーム中のハロゲン化エタンの少なくとも約75%を含む。中間体ストリーム3はまた、反応器生成物ストリーム中に存在するHFの大部分、好ましくは、反応器生成物ストリーム中の少なくとも90%のHF、より好ましくは、反応器生成物ストリーム中の実質的に全てのHFを含む。このように、中間体ストリーム3は、好ましくはHClの残存量のみしか含まず、より好ましくは、実質的にHClを含んでいない。
【0018】
本発明の好ましい実施態様の重要な点によれば、中間体ストリーム3には、分離手段7で概略的に示される1以上の分離プロセスがなされる。この分離手段7においては、1以上の粗生成物ストリーム4に含まれるHF総量は、これらのストリームに対するHF総共沸量未満である。この点は本発明の重要な点である。その理由は、従来の分離技術では、望ましくないことに、粗生成物ストリームが少なくとも共沸量のHFを運んでいたためである。本発明によれば、分離手段7は好ましくは相分離装置を含み、また好ましくは、反応器生成物ストリーム1に存在するHFの大部分を含むリサイクルストリーム5を製造するように操作される。リサイクルストリーム5の少なくとも一部分は、初期反応に組み込むため反応器に戻される。好ましくは、リサイクルストリームは、反応器生成物ストリーム中の少なくとも約98重量%のHFを、より好ましくは少なくとも約99重量%のHFを含む。
【0019】
目的のハロゲン化エタンがR125、R124及びR123からなる実施態様では、反応生成物ストリームは、しばしばテトラフルオロジクロロエタン(R144)を他のハロゲン化エタンの一つとして含む。上記のように本発明者は、R114は、R125から分離困難な望ましくない副生成物であるペンタフルオロクロロエタン(R115)へフッ素化される可能性があることを認識した。そこで、反応器生成物ストリームがR114を含む場合、これはしばしば起こることであるが、リサイクルストリームは、反応器生成物ストリーム中のR114の約10重量%(wt.%)未満を含むことが好ましい。反応器生成物ストリーム中のR114の約5重量%未満がリサイクルストリームに含まれることがより好ましく、約1重量%未満のR114が最も好ましい。R114はR125粗生成物ストリームに含まれてもよく、好ましくは、別の粗生成物ストリームに分離されてもよい。
【0020】
本発明の好ましい実施態様によると、反応器生成物ストリーム1は、少なくとも約15重量%のR125を含むハロゲン化エタン混合物を含む。さらに、本プロセスは、好ましくは1以上の粗生成物ストリーム4を生成し、粗生成物ストリーム4は、全体として、反応器生成物ストリーム1中のR125の少なくとも約90重量%を含み、より好ましくは少なくとも約95重量%、最も好ましくは約98重量%のR125を含む。
【0021】
好ましい実施態様では、分離手段7は一つの粗生成物ストリームのみを持ち、このストリームは少なくとも約90重量%の反応器生成物ストリーム中のR125を含み、より好ましくは少なくとも約95重量%、最も好ましくは少なくとも約98重量%を含む。別の観点からこのプロセスをみると、リサイクルストリーム5に含まれるR125の量を最小化することが望まれる。本発明によると、反応器生成物中のR125の好ましくは約10重量%未満、より好ましくは約5重量%未満、最も好ましくは約1重量%未満が反応器に再生利用される。
【0022】
分離手段7が1つの粗生成物ストリームのみを有する好ましい実施態様は、図2に説明されている。この実施態様は、R124とR125の両者及び所望によりR123を含み、生成物ストリーム中のHF量が最小限である、単独の粗生成物ストリームを製造するのに特に適している。この実施態様はまた、リサイクルストリームで反応器に戻されるR114の量を最小にするという望ましい目標も達成する。この実施態様において反応器生成物ストリーム1は、HClリッチストリーム2と、図1と関連して前述したのと同じ性質を有する中間体ストリーム3とを製造する最初の蒸留塔6に供給される。ストリーム3は、好ましくはHClを含まず、大半のハロゲン化エタンと未反応のHFを含んでいるが、二番目の分離装置、好ましくは蒸留塔22に供給さる。蒸留塔22では高沸点反応中間体と未反応出発原料が底部の生成物中に濃縮され、リサイクルストリーム5をもたらす。好ましくは、上部生成物ストリーム23は反応器ストリームからのハロゲン化エタンの多量を含み、より好ましくは、実質的に全てのR125,R124,R144,R133aをも含む。蒸留塔からの供給3中に含まれる何れかのR123の一部または全ても、上部生成物ストリーム23に含まれる。当業者は、上部生成物23に含まれるR123の特定の量は、R123の目的量とともにリサイクルストリーム5を製造するために、よく知られた蒸留パラメータを操作することによって変えうることができるということが理解できる。
【0023】
図2の実施態様によると、上部生成物ストリーム23は、従来のプロセスでは引き続いて行われる脱酸性化操作において失われるHFの相当な量を含んでいる。出願人は、従来技術のこの特性が二つの理由から好ましくないことを認識した。第一には、失われるHFは、別の方法によって反応に使用することができる有用な未反応原料に当たる。二番目には、このような次の脱酸性化プロセスには、コストと非効率という不利益がある。本プロセスは、望ましい粗生成物ストリーム、つまり、以前使用された脱酸性化や中和プロセス、例えば苛性洗浄といったプロセスの助けなしで、共沸量未満のHFを有するストリームを製造する。別の点では、本発明の分離段階は、プロセスに他の材料を加えることにつながる単位操作の必要なしに、粗生成物ストリーム中に含まれる上記の低レベルのHFを達成する能力を有する。
【0024】
より具体的には、本実施態様による上部生成物ストリーム23は、好ましくは熱交換機26により冷却され、ストリーム23中の残存成分から大部分のHFを液液相分離することに効果的な温度にある冷却ストリーム27を製造する。つまり、ストリーム27は、少なくとも二つの混合できない液相が生じる温度、好ましくはその凝結温度以下にある。それらの相の一つは比較的HFを多く含み、もう一方の液相は共沸量未満のHFを含み、好ましくはストリーム23中のHFの共沸量の約1/3以下であり、より好ましくはHFの共沸量の約1/5以下であり、さらに好ましくはHFの共沸量の約1/9以下である。好ましい実施態様によると、ストリーム27は好ましくは約30°F(―1℃)未満の温度に冷却され、より好ましくは約0°F(−18℃)未満に冷却される。
【0025】
冷却されたストリーム27は、次にデカンター(decanter)28のような相分離容器(vessel)へ導入される。デカンターからの上部液相(top liquid phase)、つまりストリーム25は、冷却ストリーム27中に存在するHFの多量を含有し、好ましくは2番目の蒸留塔22へリサイクルされる。所望により、ストリーム25の一部または全ては、直接反応器へリサイクルされることもできる。ストリーム4は相分離器からの下部相(bottom phase)を表しており、目的のハロゲン化エタンと共沸量未満のHFを含む、有機物の多い相(organic−rich phase)である。必要な場合もしくは望まれる場合には、ストリーム4は、通常の方法、例えば残存する可能性のある酸を除くための脱酸性化により、さらに精製されてもよい。さらに、ストリーム4が二以上のハロゲン化エタンの混合物を含有する実施態様では、混合物中の一以上のハロゲン化エタンをストリーム4より比較的多く含む、分離されたストリームを製造するため、望まれる場合には更に処理されてもよい。その上、更なる処理は、望ましくない副生成物(R114を含む)を廃棄のために除去するため使用することもできる。所望により、R123及び/またはR124の一部または全ては、求められる製品の割合(split)に応じ、R125へさらにフッ素化するため反応器へリサイクルされてもよい。
【0026】
図3と4は、二以上の粗生成物が製造される特定の実施態様2つを示している。ここで図3の実施態様では、分離手段7は、R125の多い第一粗生成物ストリーム4Aと、R124の多い第二の粗生成物ストリーム4Bとを製造する一連の分離段階を含む。この実施態様では脱酸性化されるHFの損失を最小化するために大変好ましく、その一方R123の生成が望まれない場合には反応器リサイクルからR114は除去される。この実施態様では、生成物ストリーム1は蒸留塔6に供給されて、実質的にHClを含まない中間下部ストリーム(intermediate bottom stream)3と、HClリッチストリーム2を製造する。ストリーム3は、一般的には図1に関連して上述した性質を有しており、第二の蒸留塔32へ供給される。しかしこの実施態様では、蒸留塔32は、HFの多量とR123(好ましくは実質的に全てのR123)を含む高沸点反応中間体を下部リサイクルストリーム5へ分離するために操作される。塔32へ供給された実質的に全てのR125が、少ない方の量のR124とHFとともに、上部粗生成物ストリーム(top crude product stream)4Aに取り出されることが好ましい。副ストリーム34は、蒸留塔32の上部及び下部ストリームの中間で、R124とR114の多く含まれるストリームを製造するため選ばれた位置から採取される。以下により詳細に説明するように、副ストリームは好ましくは、上部ストリーム4aで取り出されないR124の実質的に全てと、R114の多量、好ましくは実質的に全てのR114とを含む。副ストリーム34中のR123量は、好ましくは最小限にされる。
【0027】
副ストリーム34は、熱交換器35で冷却され、相分離に効果的となりうる温度(好ましくは30°F(―1℃)未満、より好ましくは0°F(―18℃)未満)で冷却ストリーム36を製造する。冷却ストリーム36はデカンター37に供給される。デカンターからの上部相(ストリーム38)は冷却ストリーム36に含まれるHFの多量を含んでおり、HF相中の有機成分の回収を増やし、かつリサイクルストリーム5に回収されるHFの量を最大化するため、原料ストリームとして二番目の蒸留塔32へ導入される。所望により、ストリーム38は直接反応器へリサイクルされうる。相分離器37からの下部粗生成物4Bは、比較的高濃度のR124と、副ストリーム34と比較して低濃度のHFとを含む、有機物の多い相である。所望により、製造に望まれる製品に応じ、粗生成物ストリーム4Aと分離して又は粗生成物ストリーム4Aと併せて更に精製され、脱酸性化に送られることができる。
【0028】
図3に示される実施態様のもう一つの変形では、ストリーム4Bは、実質的に全てのHFとR124の一部が上部生成物ストリームとして取り出される第三の蒸留塔で蒸留されうる。この上部生成物ストリームは、R125へさらに転換するために反応器へ直接リサイクルされ、又は蒸留塔32へリサイクルされることができる。どちらの場合でも、ストリーム4Bから分離されたHFはリサイクルされる。第三の蒸留塔の下部は、R124、R114及びR133aを含んでいるが、実質的に酸を有しておらず、直接最終精製へ送ることができる。
【0029】
ここで図4を参照し、さらなる実施態様が説明される。この実施態様は、実質的に酸を含んでおらず、従って望ましくない副生成物を形成する可能性のある湿式洗浄をさけることのできる粗R123を生成し、その一方、反応器リサイクルからR114を除去しHFの損失を低減する。反応器生成物ストリーム1(R125,R124、R123,R114,HCl、PCE、HF、及びフッ素化過程の中間体及び他の反応副生成物を含む)は、第一の蒸留塔6に供給され、上部生成物ストリーム2でHClが除去される。下部生成物ストリーム3は、一般的には図1と関連して説明されたストリーム3と同じ性質を示すが、第2の蒸留塔42に供給され、ここでR125生成物と目的のR124生成物の一部が上部ストリーム4A中に取り出される。このストリームはまた、少量の共沸HFを含む。高沸点のフッ素化過程の反応中間体(製品として求められない過剰のR123を含む)と未反応のPCE及びHFは、第二の蒸留塔42から下部ストリーム5中に除去される。最後に、目的のR123生成物は、実質的に全てのR114副生成物と残りのR124とともに、副ストリーム44に取り出される。このストリームは、相当量のHFも含有する。この副ストリーム44は、上部及び下部生成物の中間の位置で第二の蒸留塔から採取され、副ストリーム中のR123より高沸点である成分と同様R125の量を最小化するよう選ばれる。
【0030】
副ストリーム44は熱交換器45で冷却され、相分離に有効となりうる温度(好ましくは30°F(―1℃)未満、より好ましくは0°F(―18℃)未満)で冷却ストリーム46を製造し、デカンター47に供給される。ストリーム48は、デカンターからの上部相を表しており、冷却ストリーム46中のHFの多量を含み、HF相中の有機成分の回収を改善するために副ストリームより下の位置で、第二蒸留塔42へリサイクルされうる。所望により、このストリームの全てまたは一部は反応器へリサイクルされることもできる。相分離器からの下部ストリーム49は有機物の多い相であり、副ストリーム44と比較して低い濃度のHFと、副ストリーム44と比較して高い濃度のハロゲン化エタン、特にR123とR124とを含んでいる。ストリーム49は第三の蒸留塔50へ送られ、実質的に全てのR124を含有する粗生成物ストリーム43を製造する。所望により、上部生成物ストリーム4Bは、粗生成物ストリーム4Aと組み合わされて混合粗生成物ストリームを製造することもでき、脱酸性化と最終精製に送られることもできる。第三の蒸留塔50からの下部粗生成物ストリーム4CにはR123が多く含まれ、好ましくは実質的に酸を含んでおらず、好ましくは、望ましくない副生成物(オレフィン不純物など)の生成をもたらす可能性のある湿式洗浄を必要としない。必要な又は望まれる場合には、R123は、当該技術分野で知られた蒸留技術により、ストリーム4Cから精製されうる。
【0031】
上記から理解されるように、本発明のいくつかの実施態様は、R124を多く含む粗生成物ストリームを製造するための、反応器生成物ストリームからのR124の分離を提供する。反応器生成物ストリーム中に存在する、好ましくは少なくとも約90重量%、より好ましくは少なくとも約95重量%、最も好ましくは少なくとも約98重量%のR124が、この様な実施態様における粗生成物ストリームに含まれる。大変好ましい実施態様では、反応器ストリームからのR124の少なくとも約90重量%が一つの粗生成物ストリームに含まれ、より好ましくは少なくとも約95重量%、最も好ましくは少なくとも約98重量%が含まれる。一つの粗生成物ストリームがR124の大半を含有するこの実施態様の別の観点としては、好ましくは、このストリーム中のR124は、ストリーム中のハロゲン化エタンの少なくとも約90重量%をなす。他の実施態様では、R124の一部を、さらにR125へフッ素化されることができる反応器へリサイクルすることが望ましい。
【0032】
多くの実施態様では、PCEのHFとの反応は、反応器生成物ストリームの成分としてR123を製造するということが理解される。R123の一部または全てはリサイクルストリームに分離されることができ、反応器へ戻されて、R124及びR125へさらにフッ素化されうる。所望により、R123は1以上の粗生成物ストリームへ分離されうる。出願人は、水性洗浄法によるR123からのHFの除去は特に難しいということを見いだした。従って、本発明の好ましい実施態様では、図4に示すように、好ましくは0.001重量%未満のHFを含む粗生成物ストリームへR123は分離される。このR123生成物におけるHF量は非常に低いので、このようなR123生成物に対しHF除去のために水性洗浄(aqueous scrubbing)を行う必要はない。
【0033】
より望ましい商業的な品質の最終製品を製造するため、R125、R124及びR123を含む粗生成物ストリームは更に精製され、HF及び他の不純物を除去されることもある。このような精製プロセスは、当業者によく知られているように、洗浄、捕集(スクラビング;scrubbing)、及び/又は乾燥を含む。R125とR124の両者は、HF及び残留するHClすべてを、水性洗浄段階を含む脱酸性化プロセスにより除去するため精製されてもよい。
【0034】
PCEとHFの反応は、好ましくは、約550°Fから約750°Fまでの温度、大気圧から約250psigの間の圧力、約2から100秒の接触時間で、反応器中で気相反応により行われる。好ましくは、反応は、フッ素化触媒(例えば、酸化クロムの部分フッ素化により製造するクロミウムオキシフルオライド(chromium oxyfluoride)、又は当該技術分野でよく知られた他の適切な触媒など)を用いて行われる。本発明では、反応器生成物ストリームはR125、R124及びR123を含む。
【0035】
様々な操作パラメータ(operating paramter)を調整することにより、反応器で起きる反応を偏らせ、あるハロゲン化エタン生成物の製造を他の生成物よりも有利にすることが可能である。この様な操作パラメータは、温度と、反応器へ供給されるPCEとHFのモル濃度と、滞在時間(residence time)とも表される反応時間とを含む。例えば、ここに参照して組み込まれるタンら(Tung et al.)の米国特許第5,155,082号参照。本発明のプロセスでは、R125が目的最終生成物である。従って、温度、モル濃度、接触時間を含む様々な操作パラメータは、R125の生成が有利になるように調整することが好ましい。加えて、リサイクルストリームの内容も、R125生成を有利にするよう制御されることができる。操作パラメータとリサイクル率を調整することにより、R125は好ましくは反応器生成物中の全てのハロゲン化エタン総量の少なくとも約15重量%を成す。
【0036】
反応器には、反応の維持の必要に従って、未反応のPCEとHFが供給され、反応器生成物ストリームから分離されたリサイクルストリームも反応器へ戻される。このプロセスは、リサイクルストリームが反応器を出た未反応のPCEとHFを可能な限り最大量含むことを確実にするよう制御される。
【0037】
反応器生成物ストリームには、目的の粗生成物を得るため、そしてストリームをリサイクルするため、様々な分離プロセスがなされる。上述のように、反応生成物はフッ素化プロセスの副生成物として塩化水素を含む。その比較的低い沸点のため、HClは、反応器生成物中の他の物質から蒸留により容易に分離される。そこで、好ましくは、反応器生成物ストリームは最初に、さらなる処理の前に塩化水素を除く蒸留により分離される。そして、比較的低い濃度のHClを有する、好ましくは実質的にHClを有しないストリームを製造するが、このストリームは、ここで“中間体ストリーム(intermediate product stream)”または“HClフリーストリーム”(HCl−free stream)“と呼ばれることがある。
【0038】
HClリッチストリームも、反応器生成物ストリーム中の他のハロゲン化エタンの一部と同様、R125の一部又は全てを含んでも良いと考えられる。この様な場合、好ましくは、R125と他のハロゲン化エタンは、引き続き行われる分離プロセスによってHClリッチストリームから分離され、1以上の粗生成物ストリーム又はリサイクルストリームに含まれる。
【0039】
本発明を説明し他のプロセスの結果と比較する助けとして、構成成分の気体−液体−液体平衡(vapor−liquid−liquid equilibrium)の実験室での測定結果と公表データから開発されたコンピュータVLLE(気体−液体−液体平衡;Vapor−Liquid−Liquid Equilibrium)モデルを用い、コンピュータシミュレーションが行われた。この方法では、バン ラー状態方程式(Van Laar equation of state)が、データとの良い一致を提供し現実の実践で得られるであろう値を適切に示すという理由で用いられた。それぞれの場合について、上記の表1のように常圧の沸点の順番で成分を記載した表に、試験結果を並べた。これらは所与の入力に対して計算されたシミュレーションの結果であるため、流速値はいずれの単位でも表されうる。便利のため、別に述べられない限り、1時間あたりのキログラム(kg/h)が用いられる。R113、R121、R122及びR1111を含む様々なフッ素化過程の中間体は、“中間体”と分類された単独の記載にまとめられる。上記の表1で示すように、これらの中間体は一般的に、R123の沸点である27.1℃を超える比較的高い沸点を有する。
【0040】
【発明の実施態様】
比較例1
通常のプロセスでは、HCl、HF、R125、R124、R114、R133、R123、PCE及び中間体を含む反応器生成生物ストリーム(図1中に1として示す)を製造するのに効果的な条件下で、PCEとHが反応器に導入される。HClリッチストリーム2と、図1の中間体ストリーム3と同様の下部生成物とを製造するため、反応器生成物ストリーム1は通常の蒸留塔6に導入される。このストリームは二番目の蒸留塔にかけられる。このようなプロセスでは、最初の蒸留塔からの下部生成物は比較的にHClが少なく、更に第二の蒸留塔で分離され、低沸点成分が上部気体ストリーム4として、高沸点成分が下部液体ストリーム5として取り出される。比較的低い沸点より、R125の大半は通常上部生成物ストリーム4中に現れる。一方、下部生成物ストリーム5は、通常、未反応のPCEとHFを含む高沸点成分の大半を含有する。従来技術のプロセスによると、この蒸留からの下部生成物ストリーム5は、フッ素化過程の中間体(生成物として求められていないR123及びR124を含む)の大半を含有する。下部生成物は反応器へリサイクルされる。上記のように、リサイクルされたR123はR124へ、そしてR125へフッ素化されうる。どれだけのR124及びR123が上部又は下部生成物ストリームへ行くかは、当業者によく知られているように、どのように蒸留プロセスが操作されるかに大きく依存している。一般に、上部生成物ストリーム4は、目的生成物(R125、R124及びR123)の多くと、生成物と共沸体を形成しそれ故蒸留で除去されないHFの一部を含有する。この上部生成物ストリームは、通常はHFを除去するために水及び苛性ソーダ(caustic)で処理され、そして乾燥される(例えば、硫酸又はモリキュラーシーブ乾燥体による処理により)。
【0041】
表2には、R123の一部が反応混合物より生成物として回収のため取り除かれる場合における、この通常の分離方法で脱酸性化により失われるHFの量を説明する比較例を示している。
【0042】
【表2】
Figure 0004897171
【0043】
表2中で脱酸性化される粗生成物ストリームはストリーム4であり、ストリーム5はさらなる反応のため反応器へリサイクルされる。表が示すように、約76kg/hのHFが、300kg/hのR125、500kg/hのR124、174kg/hのR123及び実質的に全てのR114とともに、反応器生成物ストリームからストリーム4へ含まれる。ストリーム4に含有されるHFは、通常期待される蒸留の非効率性により、実質的に共沸量に少量(2kg/h)が加わった量である。脱酸性化の後、ストリーム4中の生成物は、商業的なR125、R124、R123製品を製造するため、当該技術において知られた蒸留方法によって分離されうる。
【0044】
あるいは、この比較例では、以下のいずれの例とも同様に、比較的低沸点のR125の一部または全てが、HClを含む最初の蒸留ステップで分離されうる。この様なプロセスでは、R125は次に分離ステップにおいてHClから分離される。
【0045】
比較例2
本比較例は、比較例1で用いられたのと同じ通常の分離方法で脱酸性化により失われるHF量を説明するが、R123の大半が反応器にリサイクルされる場合についてである(つまり、実質的にR123は回収されない)。下の表3は、その様なプロセスでの物質収支を示す。
【0046】
【表3】
Figure 0004897171
【0047】
粗生成物ストリーム4は脱酸性化に、そして目的生成物(R124とR125)を回収するため更なる精製に送られる。リサイクルストリーム5は更なる反応のため反応器へ戻される。表が示すように、反応器生成物ストリームから約41kg/hのHFが、300kg/hのR125、500kg/hのR124、及び実質的に全てのR114とともに得られる。ストリーム4に含まれるHFは、通常期待される蒸留の非効率性により、実質的に共沸量に少量(約2kg/h)加わった量である。
【0048】
比較例1または2のいずれにより操作される場合でも、この分離方法の欠点の一つは、上部生成物中に運ばれる大量のHFが大変望ましくないことである。このHFは収量の損失を表しているだけでなく、プロセスから生じる処理されなければならない廃水を増加させる。加えて、全てのR114副生成物を除去し、R114がR115に変換される反応器へリサイクルされることを防ぐために、製品として必要とされていない過剰量であっても生成物ストリームとともにR124を全て取り出す必要もある。別な方法では、R124の一部はさらにR125へフッ素化するため、反応器へリサイクルされうる。この過剰のR124は、酸除去部分で失われる共沸量のHFを増加させ、さらに、最終精製部分に加え酸除去部分の規模を増加させ、それにより生成設備のコストを増加させる。
【0049】
この分離方法の別の欠点は、少量の有機酸とオレフィン物質が本プロセスの酸除去/乾燥部分で生じるうることを試験が示していることである。これらの物質は、処分しなければならない廃棄物へ製品を劣化させることを示しているだけでなく、これらの不純物の一部はR123から分離することが非常に困難で、特定規格のR123製品を製造するコストを増加させる。
【0050】
本発明は、反応器生成物ストリームからの目的とするR125、R124及びR123を分離するプロセスを提供し、HFの損失を低減し、R114を反応器へのリサイクルから防ぎ、望ましくない不純物を製造することがわかっている、R123製品を水/苛性ソーダ洗浄及び乾燥工程により処理しなければならなくなることを防ぐプロセスを提供する。
【0051】
実施例1
本実施例は、図4にあわせた本発明の実施態様に基づく。この実施態様は、実質的に酸を含有せず、そのため望ましくない副生成物を形成する可能性のある湿式洗浄をさけることができる粗R123を提供し、反応器リサイクルからR114を除去し、HFの損失を低減する。
【0052】
表4はこの実施例での物質収支を記載し、R123とR124の分離した生成物ストリームを製造する図4に示す実施態様の使用をシミュレートする。図4の一番上の行は、図4で定義したストリームに対応する。別の重要な点として、この実施例は、脱酸性化によって失われるHFの量がこの実施態様により低減されることを示している。
【0053】
【表4】
Figure 0004897171
【0054】
この実施例は、粗生成物ストリーム(ストリーム4A、4B、4C)に含まれる総HFが、比較例1のストリーム4中のHF76kg/hと比較して、わずか約21kg/hであることを示している。粗R123生成物(ストリーム4C)はわずかに微量の酸(必要な場合には、モリキュラーシーブまたはアルミナへの吸着により容易に除去されうる)を含むのみであり、そのため直接生成物精製に送られうる。実施例1及び比較例1は、ほぼ等量の粗R125、R124及びR123と、反応器生成物由来であり、脱酸性化と最終精製へ向けられるストリーム中の実質的に全てのR114を含んでいる。
【0055】
実施例2
図3に示した本発明の実施態様はまた、脱酸性化でのHF損失を最小化しR125とR124を製造するように操作されることもでき、その一方、R123生成が必要とされない場合、例えば実質的に全てのR123を反応器へリサイクルするといった場合に、反応器リサイクルからR114は除去される。
【0056】
下記の表5は、R123製品を製造しないように運転される場合に、図3に示した蒸留プロセスからの物質収支を示す。この実施態様は実質的にR123を生成しないため、この結果は比較例2と比較してよい。
【0057】
【表5】
Figure 0004897171
【0058】
この結果は、粗生成物ストリーム(ストリーム4A及び4B)に含まれる総HFが、比較例2のストリーム4中の41kg/hのHFと比較して、わずか約15kg/hのHFであるということを示している。この例は、比較例2と同じ量のR125及びR124を生成し、反応器リサイクルからの実質的に全てのR114を除去している。
【0059】
上記のように、HFをストリーム37中のR124の一部とともにリサイクルするため第二蒸留塔へ分離するために、または更に反応してR125とするために反応器へ分離するために、第三の蒸留塔を付け加える場合には、脱酸性化されるHFをさらに減らすことが可能である。この場合には、脱酸性化されるHFはストリーム33中に7kg/hまで減少される。粗R124生成物(第三蒸留塔の下部)はわずかに微量の酸(必要な場合には、モリキュラーシーブまたはアルミナへの吸着により容易に除去されうる)が含まれるのみである。従って、この生成物は直接、脱酸性化洗浄なしに、生成物精製へ送られうる。
【0060】
実施例3
この実施例は、図2に示す実施態様に対応する。この例は、脱酸性化によるHF損失を最小限にし、R124、R125、及び所望によりR123を製造することに特に適しており、その一方、反応器リサイクルからのR114を除去する。
【0061】
以下の表6は、図2に示した蒸留プロセスを用いた本実施例における物質収支を示している。
【0062】
【表6】
Figure 0004897171
【0063】
本実施例は、比較例1とほぼ同様の割合である、第二蒸留工程からのR125、R124及びR123を製造するために操作される。しかし本実施例は、粗生成物ストリーム4中のHFが、図2に示した比較例1のストリーム4中の76kg/hと比較して、わずか約9kg/hであることを示している。
【0064】
本発明の幾つかの特定の実施態様を説明したが、様々な変更、修正及び改善が当業者にとって容易に起こる。本開示により明らかとされるような変更、修正及び改善は、ここにわざわざ述べられてはいないが、本説明の一部であることが意図されており、本発明の趣旨および範囲内であることが意図されている。前述の記載は例としてなされたのみであり、制限的ではない。本発明は、請求項及びその均等物中に規定されるようにのみ制限される。
以下に、出願時の特許請求の範囲を記載する。
[請求項1]
ペンタフルオロエタン(R125)、クロロテトラフルオロエタン(R124)、及び所望によりジロロトリフルオロエタン(R123)の調製プロセスであって、以下の段階を含むプロセス:
(a)塩化水素(HCl)、HF、R125、R124及びR123を含む反応器生成物ストリームを製造するため、フッ素化触媒を用いパークロロエチレン(PCE)をHFと反応させる段階
(b)該反応器生成物ストリームを、HClリッチストリームと中間体ストリームとへ分離する段階
(c)該中間体ストリームを、少なくとも第一の粗生成物ストリームとリサイクルストリームとへ、該粗生成物ストリームに含まれるHF総量がHFの総共沸量未満であることを保証することに効果的な条件下において、分離する段階
(d)所望により、少なくともリサイクルストリームの一部を段階(a)の反応へリサイクルする段階
[請求項2]
該分離段階(c)が、該中間体ストリームから該HFの少なくとも一部の、相分離による分離を含む請求項1のプロセス。
[請求項3]
共沸量未満のHFを含有する少なくとも一つのハロゲン化エタンストリームを製造するために、該中間体ストリームの(i)ハロゲン化エタンの多量とHFの少量を含む少なくとも第一のストリームと(ii)HFの多量とハロゲン化エタンの少量を含む第二のストリームとへの蒸留と、それに続く、該第一ストリームから該HFの少なくとも一部の液液相分離による分離とを該分離段階(c)が含む請求項2のプロセス。
[請求項4]
該少なくとも一つのハロゲン化エタンストリームが該粗生成物ストリームである請求項3のプロセス。
[請求項5]
該反応器生成物ストリームがさらにテトラフルオロジクロロエタン(R114)を含み、該リサイクルストリームが反応器生成物ストリーム中のR114の約10重量%未満を含む請求項1のプロセス。
[請求項6]
該リサイクルストリームが、反応器生成物ストリーム中のHFの少なくとも約98重量%を含む請求項1のプロセス。
[請求項7]
該粗生成物ストリームが、反応器生成物ストリーム中のR125の少なくとも約90重量%を総計として含む請求項1のプロセス。
[請求項8]
該HClリッチストリームが、反応器生成物ストリーム中の実質的に全てのHClを含む請求項1のプロセス。
[請求項9]
ペンタフルオロエタン(R125)、クロロテトラフルオロエタン(R124)及びジクロロトリフルオロエタン(R123)を含む粗生成物ストリームの調製プロセスであって、以下の段階を含むプロセス。
(a)塩化水素(HCl)、HF、R125、R124及びR123を含む反応器生成物ストリームを製造するため、フッ素化触媒を用いパークロロエチレン(PCE)をHFと反応させる段階
(b)該反応器生成物ストリームを、HClリッチストリームと中間体ストリームとへ分離する段階
(c)該中間体ストリームを少なくとも第一の粗生成物ストリームとリサイクルストリームとに分離する段階であって、該粗生成物ストリームが(i)反応器生成物ストリーム中に存在するR125とR124の各々の少なくとも約80重量%と、(ii)該ストリームに対する総共沸量未満のHFとを含有する段階
(d)所望により、少なくともリサイクルストリームの一部を段階(a)の反応へリサイクルする段階
[請求項10]
該分離段階(c)が、該中間体ストリームから相分離により少なくとも一部の該HFを分離することを含む請求項9のプロセス。
[請求項11]
該粗生成物ストリームとHFリッチストリームを製造するため、該中間ストリーム、該リサイクルストリームと、少なくとも第一のストリーム((i)反応器生成物ストリーム中に存在するR125とR124とR123各々の少なくとも約80重量%と、(ii)該ストリームに対する総共沸量以上のHFとを含む)とへの蒸留と、該第一のストリームから該HFの少なくとも一部の液液相分離による分離を分離段階(c)が含む、請求項10のプロセス。
[請求項12]
該HFリッチストリームの少なくとも一部が原料ストリームとして該蒸留段階に導入される請求項11のプロセス。
[請求項13]
該HFリッチストリームの少なくとも一部が該反応段階(a)にリサイクルされる請求項11のプロセス。
[請求項14]
該反応器生成物ストリームが更にテトラフルオロジクロロエタン(R114)を含み、該リサイクルストリームが反応器生成物ストリーム中のR114の約10重量%未満を含む請求項9のプロセス。
[請求項15]
該リサイクルストリームが反応器生成物ストリーム中のHFの少なくとも約98重量%を含む請求項9のプロセス。
[請求項16]
該粗生成物ストリームが反応器生成物ストリーム中のR125の少なくとも約90重量%を含む請求項9のプロセス。
[請求項17]
該粗生成物ストリームが約1重量%未満のHFを含む請求項9のプロセス。
[請求項18]
ペンタフルオロエタン(R125)を含む第一の粗生成物ストリームと、クロロテトラフルオロエタン(R124)を含む第二の粗生成物ストリームとの調製プロセスであって、以下の段階を含むプロセス。
(a)塩化水素(HCl)、HF、R125、R124を含む反応器生成物ストリームを製造するため、フッ素化触媒を用いパークロロエチレン(PCE)をHFと反応させる段階
(b)該反応器生成物ストリームを、HClリッチストリームと、該反応器生成物ストリーム中の少なくとも90重量%のR125を含む中間体ストリームとへ分離する段階
(c)該中間体ストリームを少なくとも該第一、第二粗生成物ストリーム及びリサイクルストリームへ分離する段階であって、該第一粗生成物ストリームは該反応器生成物ストリーム中に存在するR125の少なくとも約80重量%を含み、該第二粗生成物ストリームは(i)反応器生成物ストリーム中に存在するR124の少なくとも約80重量%と、(ii)該第二粗生成物ストリームに対する総共沸量未満のHFとを含む、分離段階
(d)所望により、少なくともリサイクルストリームの一部を段階(a)の反応へリサイクルする段階
[請求項19]
該分離段階(c)が、該中間体ストリームから該HFの少なくとも一部を相分離により分離することを含む請求項18のプロセス。
[請求項20]
該分離段階(c)が、該中間体ストリームの蒸留容器への導入と、該蒸留容器から高沸点混合物としての該リサイクルストリームの取り出しと、該蒸留容器から低沸点混合物としての該第一粗生成物ストリームの取り出しとを含む請求項18のプロセス。
[請求項21]
該第二粗生成物ストリームとHFリッチストリームを製造するため、該分離段階(c)がさらに、
(i)反応器生成物ストリーム中に存在するR124の少なくとも約80重量%と(ii)副ストリームに対する共沸量以上のHFとを含む副ストリームの該蒸留容器からの取り出しと、
液液相分離による、該副ストリームからの該HFの少なくとも一部の分離とを含む、請求項20のプロセス。
[請求項22]
該HFリッチストリームの少なくとも一部を原料ストリームとして該蒸留容器に導入する請求項21のプロセス。
[請求項23]
該HFリッチストリームが該反応段階(a)にリサイクルされる請求項21のプロセス。
[請求項24]
該反応器生成物ストリームがさらにテトラフルオロジクロロエタン(R114)を含み、該リサイクルストリームが反応器生成物ストリーム中のR114の約10重量%未満を含む、請求項21のプロセス。
[請求項25]
該リサイクルストリームが該反応器生成物ストリーム中のHFの少なくとも約98重量%を含む請求項21のプロセス。
[請求項26]
該第一粗生成物ストリームが該反応器生成物ストリーム中のR125の少なくとも約90重量%を含む請求項21のプロセス。
[請求項27]
該第一及び第二粗生成物ストリームの各々が約5重量%未満のHFを含む請求項21のプロセス。
[請求項28]
商業的品質のR125を製造するため、該第一粗生成物ストリームの精製を更に含む請求項21のプロセス。
[請求項29]
商業的品質のR124を製造するため、該第二粗生成物ストリームの精製を更に含む請求項21のプロセス。
[請求項30]
該第二粗生成物ストリームが、該反応生成物ストリーム中のR124の少なくとも約80重量%を含む請求項21のプロセス。
[請求項31]
ペンタフルオロエタン(R125)を含む第一の粗生成物ストリームと、クロロテトラフルオロエタン(R124)を含む第二の粗生成物ストリームと、ジクロロトリフルオロエタン(R123)を含む第三の粗生成物ストリームの調製プロセスであって、以下の段階を含むプロセス。
(a)塩化水素(HCl)、HF、R125、R124及びR123を含む反応器生成物ストリームを製造するため、フッ素化触媒を用いパークロロエチレン(PCE)をHFと反応させる段階
(b)該反応器生成物ストリームを、HClリッチストリームと中間体ストリームとへ分離する段階
(c)該中間体ストリームを少なくとも該第一、第二、第三粗生成物ストリーム及びリサイクルストリームへ分離する段階であって、該第一粗生成物ストリームは該反応器生成物ストリーム中に存在するR125の少なくとも約80重量%を含み、該第二粗生成物ストリームは(i)反応器生成物ストリーム中に存在するR124の少なくとも約50重量%と、(ii)該第二粗生成物ストリームに対する共沸量未満のHFとを含み、該第三粗生成物ストリームは、該第三生成物ストリームに対する共沸量未満のHFを含む、分離段階
(d)所望により、少なくともリサイクルストリームの一部を段階(a)の反応へリサイクルする段階
[請求項32]
該分離段階(c)が、該中間体ストリームから該HFの少なくとも一部の相分離による分離を含む請求項31のプロセス。
[請求項33]
該分離段階(c)が、該中間体ストリームの蒸留容器への導入と、該蒸留容器から高沸点混合物としての該リサイクルストリームの取り出しと、該蒸留容器から低沸点混合物としての該第一粗生成物ストリームの取り出しとを含む請求項31のプロセス。
[請求項34]
ハロゲン化エタンの多いストリームとHFリッチストリームを製造するため、該分離段階(c)がさらに、
(i)反応器生成物ストリーム中に存在するR124の少なくとも約50重量%と(ii)副ストリームに対する共沸量以上のHFとを含む副ストリームの、該蒸留容器からの取り出しと、
液液相分離による、該副ストリームから該HFの少なくとも一部の分離とを含む、請求項33のプロセス。
[請求項35]
該HFリッチストリームの少なくとも一部を原料ストリームとして該蒸留容器に導入する請求項34のプロセス。
[請求項36]
該HFリッチストリームの少なくとも一部が該反応段階(a)にリサイクルされる請求項34のプロセス。
[請求項37]
該反応器生成物ストリームがさらにテトラフルオロジクロロエタン(R114)を含み、該リサイクルストリームが該反応器生成物ストリーム中のR114の約10重量%未満を含む、請求項34のプロセス。
[請求項38]
該リサイクルストリームが該反応器生成物ストリーム中のHFの少なくとも約98重量%を含む請求項34のプロセス。
[請求項39]
該第一粗生成物ストリームが該反応器生成物ストリーム中のR125の少なくとも約90重量%を含む請求項34のプロセス。
[請求項40]
該第三粗生成物ストリームが少なくとも約80重量%のR123と約0.001重量%のHFを含む請求項34のプロセス。
[請求項41]
該第二生成物ストリームと該第三生成物ストリームを製造するため、該相分離段階からの該ハロゲン化エタンの多いストリームを蒸留容器へ導入することをさらに含む請求項40のプロセス。
[請求項42]
商業的品質のR124を製造するため、該第二粗生成物ストリームの精製を更に含む請求項34のプロセス。
[請求項43]
該第二粗生成物ストリームが、該反応生成物ストリーム中のR124の少なくとも約80重量%を含む請求項34のプロセス。
[請求項44]
商業的品質のR123を製造するため、第三粗生成物ストリームの精製を更に含む請求項34のプロセス。
[請求項45]
該第三粗生成物ストリームが、該反応生成物ストリーム中のR123の少なくとも約10重量%を含む請求項34のプロセス。
[請求項46]
ハロゲン化エタンの調製プロセスであって、以下の段階を含むプロセス。
(a)R125、R114、一以上の他のハロゲン化エタン、塩化水素(HCl)及びHFを含む反応器生成物ストリームを製造するため、パークロロエチレン(PCE)をHFと反応させる段階
(b)該反応器生成物ストリームを、HClリッチストリームと、反応器生成物ストリーム中のR125の少なくとも約90重量%を含む中間体ストリームとに分離する段階
(c)該中間体ストリームを、少なくとも第一の粗生成物ストリームとリサイクルストリームに、
(i)反応器生成物ストリームに含まれるR125の少なくとも80重量%が、該少なくとも第一の粗生成物ストリーム中に存在すること
(ii)該少なくとも一つの粗生成物ストリームに含まれるHFの総量が、該少なくとも一つの粗生成物ストリームに対するHFの総共沸量未満であること
(iii)反応器生成物ストリーム中のR114の約10重量%未満が段階(a)の反応にリサイクルされること
を保証するのに効果的な条件下で、
分離する段階
(d)該リサイクルストリームの少なくとも相当な部分を段階(a)の反応にリサイクルする段階。
[請求項47]
該分離段階(c)が、該中間体ストリームから該HFの少なくとも一部の相分離による分離を含む請求項46のプロセス。
[請求項48]
共沸量未満のHFを含む少なくとも一つのハロゲン化エタンストリームを製造するため、該分離段階(c)が
(i)ハロゲン化エタンの多量とHFの少量を含む少なくとも第一のストリームと(ii)HFの多量とハロゲン化エタンの少量を含む第二のストリームとへの該中間体ストリームの蒸留と、
それに続く、該第一ストリームから該HFの少なくとも一部の液液相分離による分離とを含む請求項46のプロセス。
[請求項49]
少なくとも一つの該ハロゲン化エタンストリームが、少なくとも一つの該粗生成物ストリームである請求項48のプロセス。
[請求項50]
該リサイクルストリームが、反応器生成物ストリーム中のHFの少なくとも約98重量%を含有する請求項46のプロセス。
[請求項51]
該少なくとも一つの粗生成物ストリームが、反応器生成物ストリーム中のR125の、総計で少なくとも約90重量%を含む請求項46のプロセス。
[請求項52]
該HClリッチストリームが、反応器生成物ストリーム中のHClの実質的に全てを含む、請求項46のプロセス。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の分離プロセスに関する概略的な説明である。
【図2】 図2は、本発明による分離プロセスの1番目の実施態様の概略的な説明である。
【図3】 図3は、本発明による分離プロセスの2番目の実施態様の概略的な説明である。
【図4】 図4は、本発明による分離プロセスの3番目の実施態様の概略的な説明である。

Claims (32)

  1. (1)ペンタフルオロエタン(R125)及びクロロテトラフルオロエタン(R124)の混合物、及び(2)ペンタフルオロエタン(R125)、クロロテトラフルオロエタン(R124)及びジクロロトリフルオロエタン(R123)の混合物からなる群から選択されるハロエタンの混合物を調製するプロセスであって、以下の段階を含み、
    (a)塩化水素(HCl)と、フッ化水素(HF)と、少なくともR125及びR124を含むハロエタンの混合物とを含む反応器生成物ストリームを製造するため、フッ素化触媒を用いパークロロエチレン(PCE)をHFと反応させる段階
    (b)該反応器生成物ストリームを、HClリッチストリームと中間体ストリームとへ分離する段階
    (c)該中間体ストリームを少なくとも第一の粗生成物ストリームとリサイクルストリームとに分離する段階であって、該粗生成物ストリームが、
    (i)反応器生成物ストリーム中に存在するR125とR124の各々の少なくとも80重量%と、
    (ii)該ストリームに対する総共沸量未満のHFとを含有する、分離段階
    (d)少なくともリサイクルストリームの一部を段階(a)の反応へリサイクルする段階
    該分離段階(c)が、該中間体ストリームから液液相分離により少なくとも一部の該HFを分離することを含む、プロセス。
  2. 分離段階(c)が、該粗生成物ストリームとHFリッチストリームを製造するため、該中間ストリームの、該リサイクルストリームと、以下の(i)及び(ii)を含む少なくとも第一のストリーム
    (i)反応器生成物ストリーム中に存在するR125とR124とR123各々の少なくとも80重量%
    (ii)該第一ストリームに対する総共沸量以上のHF
    とへの蒸留と、
    該第一のストリームからの該HFの少なくとも一部の液液相分離による分離
    をさらに含む、請求項1のプロセス。
  3. 該HFリッチストリームの少なくとも一部が原料ストリームとして該蒸留段階に導入される請求項2のプロセス。
  4. 該HFリッチストリームの少なくとも一部が該反応段階(a)にリサイクルされる請求項2のプロセス。
  5. 該反応器生成物ストリームが更にテトラフルオロジクロロエタン(R114)を含み、該リサイクルストリームが反応器生成物ストリーム中のR114の10重量%未満を含む請求項1のプロセス。
  6. 該リサイクルストリームが反応器生成物ストリーム中のHFの少なくとも98重量%を含む請求項1のプロセス。
  7. 該粗生成物ストリームが反応器生成物ストリーム中のR125の少なくとも90重量%を含む請求項1のプロセス。
  8. 該粗生成物ストリームが1重量%未満のHFを含む請求項1のプロセス。
  9. ペンタフルオロエタン(R125)を含む第一の粗生成物ストリームと、クロロテトラフルオロエタン(R124)を含む第二の粗生成物ストリームとを調製することをさらに含む、請求項1に記載のプロセスであって、以下の段階を含み、
    (a)塩化水素(HCl)、HF、R125、R124を含む反応器生成物ストリームを製造するため、フッ素化触媒を用いパークロロエチレン(PCE)をHFと反応させる段階
    (b)該反応器生成物ストリームを、HClリッチストリームと、該反応器生成物ストリーム中の少なくとも90重量%のR125を含む中間体ストリームとへ分離する段階
    (c)該中間体ストリームを少なくとも該第一、第二粗生成物ストリーム及びリサイクルストリームへ分離する段階であって、該第一粗生成物ストリームは該反応器生成物ストリーム中に存在するR125の少なくとも80重量%を含み、該第二粗生成物ストリームは(i)反応器生成物ストリーム中に存在するR124の少なくとも80重量%と、(ii)該第二粗生成物ストリームに対する総共沸量未満のHFとを含む、分離段階
    (d)少なくともリサイクルストリームの一部を段階(a)の反応へリサイクルする段階
    該分離段階(c)が、該中間体ストリームから該HFの少なくとも一部を液液相分離により分離することを含む、プロセス。
  10. 該分離段階(c)が、該中間体ストリームの蒸留容器への導入と、該蒸留容器からの高沸点混合物としての該リサイクルストリームの取り出しと、該蒸留容器からの低沸点混合物としての該第一粗生成物ストリームの取り出しとを含み、
    該第二粗生成物ストリームとHFリッチストリームを製造するため、該分離段階(c)がさらに、(i)反応器生成物ストリーム中に存在するR124の少なくとも80重量%と(ii)副ストリームに対する共沸量以上のHFとを含む副ストリームの該蒸留容器からの取り出しと、
    液液相分離による、該副ストリームからの該HFの少なくとも一部の分離とを含む、請求項9のプロセス。
  11. 該HFリッチストリームの少なくとも一部を原料ストリームとして該蒸留容器に導入する請求項10のプロセス。
  12. 該HFリッチストリームが該反応段階(a)にリサイクルされる請求項10のプロセス。
  13. 該反応器生成物ストリームがさらにテトラフルオロジクロロエタン(R114)を含み、該リサイクルストリームが反応器生成物ストリーム中のR114の10重量%未満を含む、請求項9又は10のプロセス。
  14. 該リサイクルストリームが該反応器生成物ストリーム中のHFの少なくとも98重量%を含む請求項9又は10のプロセス。
  15. 該第一粗生成物ストリームが該反応器生成物ストリーム中のR125の少なくとも90重量%を含む請求項9又は10のプロセス。
  16. 該第一及び第二粗生成物ストリームの各々が5重量%未満のHFを含む請求項9又は10のプロセス。
  17. 商業的品質のR125を製造するため、該第一粗生成物ストリームの精製を更に含む請求項9又は10のプロセス。
  18. 商業的品質のR124を製造するため、該第二粗生成物ストリームの精製を更に含む請求項9又は10のプロセス。
  19. 該第二粗生成物ストリームが、該反応生成物ストリーム中のR124の少なくとも80重量%を含む請求項9又は10のプロセス。
  20. ペンタフルオロエタン(R125)を含む第一の粗生成物ストリームと、クロロテトラフルオロエタン(R124)を含む第二の粗生成物ストリームと、ジクロロトリフルオロエタン(R123)を含む第三の粗生成物ストリームとを調製することをさらに含む、請求項1に記載のプロセスであって、以下の段階を含み、
    (a)塩化水素(HCl)、HF、R125、R124及びR123を含む反応器生成物ストリームを製造するため、フッ素化触媒を用いパークロロエチレン(PCE)をHFと反応させる段階
    (b)該反応器生成物ストリームを、HClリッチストリームと中間体ストリームとへ分離する段階
    (c)該中間体ストリームを少なくとも該第一、第二、第三粗生成物ストリーム及びリサイクルストリームへ分離する段階であって、
    (1)該第一粗生成物ストリームは該反応器生成物ストリーム中に存在するR125の少なくとも80重量%を含み、
    (2)該第二粗生成物ストリームは(i)反応器生成物ストリーム中に存在するR124の少なくとも50重量%と、(ii)該第二粗生成物ストリームに対する共沸量未満のHFとを含み、
    (3)該第三粗生成物ストリームは、該第三生成物ストリームに対する共沸量未満のHFを含む、分離段階
    (d)少なくともリサイクルストリームの一部を段階(a)の反応へリサイクルする段階
    該分離段階(c)が、該中間体ストリームからの該HFの少なくとも一部の液液相分離による分離を含む、プロセス。
  21. 該分離段階(c)が、該中間体ストリームの蒸留容器への導入と、該蒸留容器からの高沸点混合物としての該リサイクルストリームの取り出しと、該蒸留容器からの低沸点混合物としての該第一粗生成物ストリームの取り出しとを含み、
    ハロゲン化エタンの多いストリームとHFリッチストリームを製造するため、該分離段階(c)がさらに、
    (i)反応器生成物ストリーム中に存在するR124の少なくとも50重量%と(ii)副ストリームに対する共沸量以上のHFとを含む副ストリームの、該蒸留容器からの取り出しと、
    液液相分離による、該副ストリームからの該HFの少なくとも一部の分離とを含む、請求項20のプロセス。
  22. 該HFリッチストリームの少なくとも一部を原料ストリームとして該蒸留容器に導入する請求項21のプロセス。
  23. 該HFリッチストリームの少なくとも一部が該反応段階(a)にリサイクルされる請求項21のプロセス。
  24. 該反応器生成物ストリームがさらにテトラフルオロジクロロエタン(R114)を含み、該リサイクルストリームが該反応器生成物ストリーム中のR114の10重量%未満を含む、請求項20又は21のプロセス。
  25. 該リサイクルストリームが該反応器生成物ストリーム中のHFの少なくとも98重量%を含む請求項20又は21のプロセス。
  26. 該第一粗生成物ストリームが該反応器生成物ストリーム中のR125の少なくとも90重量%を含む請求項20又は21のプロセス。
  27. 該第三粗生成物ストリームが少なくとも80重量%のR123と0.001重量%のHFを含む請求項20又は21のプロセス。
  28. 該第二粗生成物ストリームと該第三粗生成物ストリームを製造するため、該相分離段階からの該ハロゲン化エタンの多いストリームを蒸留容器へ導入することをさらに含む請求項27のプロセス。
  29. 商業的品質のR124を製造するため、該第二粗生成物ストリームの精製を更に含む請求項20又は21のプロセス。
  30. 該第二粗生成物ストリームが、該反応生成物ストリーム中のR124の少なくとも80重量%を含む請求項20又は21のプロセス。
  31. 商業的品質のR123を製造するため、第三粗生成物ストリームの精製を更に含む請求項20又は21のプロセス。
  32. 該第三粗生成物ストリームが、該反応生成物ストリーム中のR123の少なくとも10重量%を含む請求項20又は21のプロセス。
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