以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を保護するための保護ガラスが装着されるガラス枠を備えた前枠14と、上球皿15がそれぞれ横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯(点滅))により、発光演出を実行する装飾ランプ16が設けられている。外枠11の下部には、各種音声を出力し、音声出力に基づく遊技演出を行うスピーカ17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。そして、遊技者が発射装置19を操作して、該発射装置19を駆動させることにより、上球皿15内の遊技球が遊技盤13の遊技領域13aへ発射されるようになっている。
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、7セグメント型の演出実行手段としての特図表示器H1と、液晶ディスプレイ型の演出実行手段としての可変表示器H2を備えたセンター役物20が配設されている。図2に示すように、特図表示器H1はセンター役物20の下部に設けられているとともに、可変表示器H2はセンター役物20の中央に設けられている。特図表示器H1では、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。可変表示器H2では、特図表示器H1で行われる図柄変動ゲームに係わる表示演出が行われるようになっている。具体的には、可変表示器H2では、変動画像(又は画像表示)に基づく表示演出が行われるとともに、複数種類の図柄を複数列で変動させて図柄組み合わせを表示する図柄変動ゲーム(以下、図柄組み合わせゲームと示す場合がある)が行われる。
そして、図柄変動ゲームにおいて特図表示器H1では、複数種類の特別図柄(以下、「特図」と示す場合がある)を1列で変動させて特図を表示する。この特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。一方、図柄変動ゲームに係わる表示演出において可変表示器H2では、複数種類の飾り図柄(以下、「飾図」と示す場合がある)を複数列(本実施形態では3列)で変動させて各列毎に飾図を表示する。この飾図は、表示演出を多様化するために用いられる演出用の図柄である。
そして、特図表示器H1では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄の変動表示が開始され、該ゲームの終了と同時に特図が確定停止表示される。また、可変表示器H2では、図柄変動ゲームの開始により同時に飾図の変動表示が開始され、該ゲーム終了前に飾図がゆれ変動状態で一旦停止表示され、該ゲームの終了と同時に各列の飾図が確定停止表示される。「変動表示」とは、図柄を表示する表示器に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態であり、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄がゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態である。なお、特図表示器H1と可変表示器H2では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特図と飾図が確定停止表示される)。
本実施形態において特図表示器H1には、[0][1][2]の数字と、[−]の図柄が特図として表示されるようになっている。特図表示器H1に最終的に表示(確定停止表示)された図柄が[0][1][2]の数字の場合、その図柄から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄が、特図における大当り図柄(大当り表示結果)となる。一方、特図表示器H1に確定表示された図柄が[−]の場合、その図柄からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄が、特図におけるはずれ図柄(はずれ表示結果)となる。
また、本実施形態において可変表示器H2には、各列毎に[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]の8種類の数字が飾図として表示されるようになっている。そして、本実施形態において可変表示器H2は、特図表示器H1に比較して大きい表示領域で構成されるとともに、飾図は特図に比較して遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、可変表示器H2に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器H2に停止表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが飾図による大当りの図柄組み合わせ(大当り表示結果)となる。大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されると、遊技者には、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。一方、可変表示器H2に確定停止表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([123][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせが飾図によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)となる。
また、本実施形態において、可変表示器H2における各列は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って飾図が変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾図が変動を開始すると)、可変表示器H2において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に飾図が停止表示されるようになっている。そして、停止表示された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では左列と右列)の飾図が同一種類となって停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では中列)の飾図が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾図によるリーチの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ機10では、図柄変動ゲームの開始後、最初に飾図を停止表示させる左列が第1停止表示列になるとともに、次に飾図を停止表示させる右列が第2停止表示列になり、さらに最後に飾図を停止表示させる中列が第3停止表示列となる。
また、可変表示器H2には、特図表示器H1の表示結果に応じた図柄組み合わせが表示されるようになっている。より詳しくは、特図表示器H1の特図による図柄と、可変表示器H2の飾図による図柄組み合わせが対応されており、図柄変動ゲームが終了すると、特図による図柄と飾図による図柄組み合わせが対応して確定停止表示されるようになっている。例えば、特図表示器H1に[0]の大当り図柄が確定停止表示される場合には、可変表示器H2にも[222]や[444]などの大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。また、特図表示領域H1に[−]のはずれ図柄が停止表示される場合には、可変表示器H2にも[121]や[345]などのはずれの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。なお、特図に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特図に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
以上のように、本実施形態の可変表示器H2では、特図表示器H1で行われる図柄変動ゲーム(1列の図柄を変動表示させる図柄変動ゲーム)に係わる表示演出(3列の図柄を変動表示させて図柄の組み合わせを表示させる図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。
また、センター役物20の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根21を備えた始動入賞口22が配設されている。始動入賞口22の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1(図3に示す)が設けられている。始動入賞口22は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。また、始動入賞口22の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉24を備えた大入賞口23が配設されている。そして、大当り遊技が付与されると、大入賞口扉24の開動作によって大入賞口23が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得る場合がある。なお、本実施形態の大入賞口扉24及び大入賞口23は、特別入賞装置(大入賞口装置)を構成する。また、始動口センサSE1及び始動入賞口22により入賞検知手段を構成する。
また、本実施形態のパチンコ機10は、始動入賞口22へ遊技球が入賞した場合、その入賞した遊技球の個数を記憶し、始動保留球の記憶数(保留記憶数)として機内部(主制御基板30のRAM30c)で記憶されるようになっている。図柄変動ゲームが行われている場合に累積された保留記憶数は、保留中(図柄変動ゲーム待機中)の図柄変動ゲームの回数を示している。保留記憶数は、始動入賞口22に遊技球が入賞することで1加算され、図柄変動ゲームの開始により1減算されるようになっている。したがって、図柄変動ゲーム中に始動入賞口22へ遊技球が入賞すると、保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。そして、図2に示すように、センター役物20の右下部には、保留記憶数に基づく保留中の図柄変動ゲームの回数を遊技者に報知するための保留記憶数表示部Rが配設されている。
保留記憶数表示部Rは、保留ランプR1、保留ランプR2、保留ランプR3及び保留ランプR4からなる複数(本実施形態では4個)のLEDからなる発光手段によって構成されている。前記各保留ランプR1〜R4の点灯個数により、保留中の図柄変動ゲームの回数を遊技者に報知している。例えば、保留ランプR1のみが点灯している場合には1回の図柄変動ゲームが保留中であることを示し、保留ランプR1〜R4の全てが点灯している場合には4回の図柄変動ゲームが保留中であることを示している。
また、本実施形態のパチンコ機10は、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図)の種類が予め定めた確変図柄であることを条件として、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)である通常確率(本実施形態では2/631)から高確率(本実施形態では10/631)に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与する機能である。本実施形態では、確変図柄を特図[1][2]の2種類と定めている。一方で、確定停止表示された大当り図柄(特図)の種類が予め定めた非確変図柄である場合、大当り遊技終了後、大当りの抽選確率が変動せずに通常確率を維持するようになっている。本実施形態では、非確変図柄を特図[0]の1種類と定めている。
また、確変状態は、予め定めた回数(本実施形態では10000回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、確変状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。本実施形態では、確変状態を予め定めた回数として10000回を定めているため、実質的に次回の大当りが生起される迄の間付与されることと同等となっている。
そして、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当りが確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
大当り遊技は、図柄変動ゲームにて各表示器H1,H2に大当り図柄が停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が所定の演出時間(本実施形態では規定ラウンド数が15回では10秒、規定ラウンド数が2回では0.4秒)行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口23が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では15ラウンド又は2ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、大入賞口23が開放されてから閉鎖されるまでであり、1回のラウンド遊技中に大入賞口23は、規定入賞個数(本実施形態では10個)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(本実施形態では規定ラウンド数が15回では25秒又は規定ラウンド数が2回では0.3秒)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が所定の演出時間(本実施形態では規定ラウンド数が15回では10秒、規定ラウンド数が2回では0.4秒)行われ、大当り遊技は終了される。
本実施形態のパチンコ機10では、大当りとして大当り遊技中のラウンド遊技の規定ラウンド数を15回と定める15R大当り遊技(15ラウンド大当り遊技)と、規定ラウンド数を2回と定める2R大当り遊技(2ラウンド大当り遊技)とが設けられている。なお、本実施形態では、確定停止表示された大当り図柄(特図)の種類が特図[0][2]である場合には大当り遊技中の規定ラウンド数は15回となり、確定停止表示された大当り図柄の種類が特図[1]である場合には大当り遊技中の規定ラウンド数は2回となっている。15R大当り遊技が遊技者に付与される場合には、規定ラウンド数を15回と定める大当り遊技が付与され、2R大当り遊技が遊技者に付与される場合には、規定ラウンド数を2回と定める大当り遊技が付与される。また、15R大当り遊技には、大当り遊技終了後に確変状態が付与される確変大当りと、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない非確変大当りとがある。一方、2R大当り遊技には、大当り遊技終了後に確変状態が付与される確変大当りのみがある。すなわち、2R大当り遊技終了後には、必ず確変状態が付与されるようになっている。なお、2ラウンドの大当り遊技は、オープニング演出、ラウンド演出及びエンディング演出が15ラウンドの大当り遊技と比較して遙かに短いため、遊技者は、2ラウンドの大当り遊技が行われた際、大当り遊技が行われたことを認識しにくくなっている。
次に、パチンコ機10の制御構成について図3に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板31と、表示制御基板32と、ランプ制御基板33と、音声制御基板34とが装着されている。統括制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御する。表示制御基板32は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、可変表示器H2の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、ランプ制御基板33は主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、装飾ランプ16の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。また、音声制御基板34は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。本実施形態では、主制御基板30がメイン制御手段となる。また、統括制御基板31と、表示制御基板32と、ランプ制御基板33と、音声制御基板34がサブ制御手段となる。
以下、主制御基板30、統括制御基板31及び表示制御基板32について、その具体的な構成を説明する。
前記主制御基板30には、メインCPU30aが備えられている。該メインCPU30aには、ROM30b及びRAM30cが接続されている。また、メインCPU30aには、始動入賞口22に入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1が接続されている。また、メインCPU30aには、特図表示器H1が接続されている。また、メインCPU30aには、保留記憶数表示部Rが接続されている。また、メインCPU30aは、大当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM30cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
ROM30bには、パチンコ機10全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄(特図及び飾図)が変動を開始(図柄変動ゲームが開始)してから図柄が停止表示(図柄変動ゲームが終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。すなわち、変動パターンは、特図が変動開始してから特図が確定停止表示されるまでの間の図柄変動ゲームの演出内容及び演出時間(変動時間)を特定することができる。
また、変動パターンは、図4に示すように、大きく分けて、大当り演出用の変動パターンP1,P2,P3と、はずれリーチ演出用の変動パターンP4,P5と、はずれ演出用の変動パターンP6、P7に分類することができる。また、大当り演出用の変動パターンP1,P2,P3は15R大当り演出用の変動パターンP1,P2と、2R大当り演出用の変動パターンP3に分類することができる。また、はずれ演出用の変動パターンP7は、変動パターンのうち最も選択されやすい通常変動パターンとなっている。
そして、大当り演出は、図柄変動ゲームが、原則としてリーチ演出を経て、最終的に大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれリーチ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。リーチ演出は、センター役物20の飾り図柄による図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが形成されてから、大当りの図柄組み合わせ、又ははずれの図柄組み合わせが導出される迄の間に行われる演出である。
また、本実施形態において、15R大当り演出用の変動パターンP1,P2及びはずれリーチ演出用の変動パターンP3,P4に基づく図柄変動ゲームでは、2種類のリーチ演出N,Sのうち、いずれかのリーチ演出が行われるようになっている。例えば、リーチ演出Nは、飾図によるリーチの図柄組み合わせが表示された後、残り1列(本実施形態では、中列)を変動させて飾図を導出する演出内容でリーチ演出が行われるようになっている(ノーマルリーチ演出とも言う)。また、リーチ演出Sは、残り1列の飾図の変動中又は一旦表示した後、例えば、特定のキャラクタが登場し、登場キャラクタの名称で呼ばれる「○○○リーチ」へ移行(発展)して飾り図柄を導出する演出内容でリーチ演出が行われるようになっている(スーパーリーチ演出とも言う)。本実施形態では、リーチ演出N(ノーマルリーチ演出)が通常のリーチ演出となり、リーチ演出S(スーパーリーチ演出)が段階的に発展するリーチ演出となる。
そして、本実施形態では、リーチ演出の種類に応じて、大当り遊技状態が付与される割合(大当り信頼度又は大当り期待度)を異ならせている。より詳しく言えば、リーチ演出Nよりリーチ演出Sの方が、大当り遊技状態が付与される割合が高くなるように設定されている。これは、リーチ演出Nよりリーチ演出Sの方が、大当り遊技状態が付与される期待度(可能性)が高まることを示している。大当り遊技状態が付与される割合は、各リーチ演出が行われる変動パターンを大当り演出用とはずれリーチ演出用に振り分ける際の振り分け態様に応じて決定される。即ち、リーチ演出の大当り遊技状態が付与される割合を高くするためには、当該リーチ演出が図柄変動ゲームにおいて出現する割合(大当りの場合とはずれリーチの場合に出現する全体の割合)に対して、大当りの場合に当該リーチ演出が出現する割合を高めると共にはずれリーチの場合に当該リーチ演出が出現する割合を低める(又はいずれか一方を行う)ように変動パターンを振り分ければよい。このように大当り遊技状態が付与される割合を異ならせることにより、リーチの図柄組み合わせが表示され、リーチ演出が行われた場合には、当該リーチ演出の種類に応じて遊技者が抱く大当りへの期待感を変化させることができる。なお、本実施形態では、リーチ演出Nは、変動パターンP1、P4に基づく図柄変動ゲームで実行されるようになっており、リーチ演出Sは、変動パターンP2、P5に基づく図柄変動ゲームで実行されるようになっている。
また、15R大当り演出用の変動パターンP1,P2に基づく図柄変動ゲームが行われた際、特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々に大当りを認識できる大当り図柄及び大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。また、2R大当り演出用の変動パターンP3に基づく図柄変動ゲームが行われた際、特図表示器H1で大当り図柄が確定停止表示されるようになっている。その一方、2R大当り演出用の変動パターンに基づく図柄変動ゲームが行われた際、可変表示器H2では大当りを認識できない、且つ、15R大当りにおける大当りの図柄組み合わせとは異なる所定のはずれの図柄組み合わせ(例えば、[345]など)が確定停止表示されるようになっている。
また、2R大当り演出用の変動パターンP3は、図柄変動ゲームの変動時間と演出内容がはずれ演出用の変動パターン(より詳しくは、通常変動を指定する変動パターンP7)と同じにしているパターンである。そして、2R大当り演出用の変動パターンP3とはずれ演出用の変動パターンでは、特図表示器H1の最終的な表示内容が異なるようになっている。
このため、2R大当り演出用の変動パターンに基づく図柄変動ゲームが行われた際、特図表示器H1では大当り図柄が表示されるが、可変表示器H2では、所定のはずれの図柄組み合わせが表示されるため、可変表示器H2の表示結果からは遊技者に、今回の図柄変動ゲームが大当りか否かが認識し難いようになっている。すなわち、2R大当り演出用の変動パターンP3は、内部的に大当りが決定されている(特図による大当り図柄が確定表示される)が、遊技者には見た目上(可変表示器H2で)はずれを認識させ易い図柄組み合わせを確定表示させるパターンとなっている。そして、確変状態が付与されているか否かは、原則として秘匿されるため、遊技者は、確変状態が付与されていることを期待しつつ、遊技を行うこととなる。
また、ROM30bには、大当り遊技における演出パターンが、オープニング演出用、ラウンド演出用、エンディング演出用に分類されて記憶されている。前記ラウンド演出は、実行されているラウンド遊技が何ラウンド目かを示す演出である。
また、ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。なお、大当り判定値は、確変状態が付与されているか否かでその数が異なっており、確変状態時の大当り判定値の数は、通常状態(非確変状態)時の大当り判定値の数よりも多く設定されている。
また、RAM30cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値など)が記憶されるようになっている。例えば、RAM30cには、大当り決定時に大当り図柄となる特図(本実施形態では[0]〜[2])の種類を決定する際に用いる特図振分用乱数が記憶されている。この特図振分用乱数は、メインCPU30aによって所定の周期毎に順次更新される乱数であり、メインCPU30aは、更新後の値をRAM30cの設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。また、特図振分用乱数は、各大当り図柄に所定個数ずつ振り分けられている。
次に、メインCPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する入賞処理や変動パターン決定処理などの各種処理について説明する。まず、入賞処理について図5に基づき説明する。
メインCPU30aは、所定時間間隔で遊技球の入賞検知がなされたか否かを判定する(ステップS11)。つまり、メインCPU30aは、始動入賞口22及び始動口センサSE1によって構成される始動入賞装置が出力する検知信号を入力したか否かを判定する。この判定結果が否定の場合(入賞検知なしの場合)、メインCPU30aは、入賞処理を終了する。一方、判定結果が肯定の場合(入賞検知ありの場合)、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている保留記憶数が上限値(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する(ステップS12)。この判定結果が否定の場合(保留記憶数=4の場合)、メインCPU30aは、入賞処理を終了する。
一方、この判定結果が肯定の場合(保留記憶数<4の場合)、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている保留記憶数に「1」加算(+1)し、保留記憶数を書き換える(ステップS13)。続いて、メインCPU30aは、大当り判定用乱数の値をRAM30cから読み出して取得し、当該読み出した大当り判定用乱数の値を保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS14)。また、メインCPU30aは、特図振分用乱数の値をRAM30cから取得し、当該読み出した特図振分用乱数の値を保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS14)。なお、大当り判定用乱数及び特図振分用乱数は、メインCPU30aによって所定の周期毎に順次更新される乱数であり、メインCPU30aは、更新後の値をRAM30cの設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。そして、メインCPU30aは、入賞処理を終了する。
次に、変動パターン決定処理について図6に基づき説明する。
メインCPU30aは、図柄(特図及び飾図)が変動表示中であるか否か及び特別遊技(大当り遊技)中であるか否か判定する(ステップS21)。ステップS21の判定結果が肯定の場合(図柄変動ゲーム中である又は特別遊技中である場合)、メインCPU30aは、変動パターン決定処理を終了する。一方、ステップS21の判定結果が否定の場合(図柄変動ゲーム中でなく、特別遊技中でない場合)、メインCPU30aは、所定時間間隔で保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS22)。ステップS22の判定結果が否定の場合(保留記憶数=0の場合)、保留中の図柄変動ゲームが存在しないので、メインCPU30aは、変動パターン決定処理を終了する。
一方、ステップS22の判定結果が肯定の場合(保留記憶数>0の場合)、メインCPU30aは、保留記憶数に対応付けられてRAM30cに記憶されている大当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う(ステップS23)。なお、本実施形態において、大当り判定値は、確変状態が付与されているか否かで変更されるようになっている。そして、通常状態の時(低確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、2/631としており、確変状態の時(高確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、10/631としている。また、メインCPU30aは、保留記憶数を「1」減算(−1)した後に、当該保留記憶数に対応付けられて記憶されている大当り判定用乱数及び特図振分乱数の値を取得するようになっている。
大当り判定の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、保留記憶数に対応付けられてRAM30cに記憶されていた特図振分用乱数の値を読み出す。そして、メインCPU30aは、特図振分用乱数の値に基づき、特図による大当り図柄の中から特図表示器H1にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS24)。なお、本実施形態では、特図による大当り図柄は、[0]〜[2]のいずれかであり、メインCPU30aは、これらの中から特図を決定する。その際、15ラウンドの非確変大当り遊技が付与される大当り図柄(特図[0])は、4/10の確率で決定され、15ラウンドの確変大当り遊技が付与される大当り図柄(特図[1])は、5/10の確率で決定され、2ラウンドの確変大当りが付与される大当り図柄(特図[2])は、1/10の確率で決定されるようになっている。
その後、メインCPU30aは、決定した大当り図柄に基づき、大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する(ステップS25)。具体的には、メインCPU30aは、最終停止図柄として15ラウンドの大当り遊技が付与される特図[0][1]が決定された場合、15R大当り演出用の変動パターンP1,P2の中から変動パターンを決定する。一方、メインCPU30aは、最終停止図柄として2ラウンドの大当り遊技が付与される特図[2]が決定された場合、2R大当り演出用の変動パターンP3を決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、統括制御基板31(サブCPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、図柄変動ゲームに関する各種処理を実行する(ステップS26)。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、メインCPU30aは、特図を変動開始させるように特図表示器H1の表示内容を制御する。メインCPU30aは、最終停止図柄を指定するための特別図柄指定コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、変動パターン決定処理を終了する。
その後、変動パターン決定処理とは別の処理において、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように特図表示器H1の表示内容を制御する。メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS23の大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでないの場合)、メインCPU30aは、リーチ演出を行う否かを判定するリーチ判定を行う(ステップS27)。本実施形態では、リーチ判定の判定結果が肯定となる確率(リーチ演出を行う確率)は、図柄変動ゲーム開始時において保留記憶数が所定値(本実施形態では2)以下である場合には、1/12とし、所定値より大きい場合には1/30としている。従って、保留記憶数が大きい場合(保留となっている図柄変動ゲームが多い場合)には、図柄変動ゲームがはずれとなるリーチ演出が実行される確率が低くなり、相対的にリーチ演出の大当り信頼度が高くなる。
ステップS27のリーチ判定の判定結果が肯定の場合(リーチ演出を行う場合)、メインCPU30aは、はずれを示す特図[−]を最終停止図柄として決定する(ステップS28)。そして、メインCPU30aは、はずれリーチ演出用の変動パターンP4,P5の中から変動パターンを決定する(ステップS29)。その後、メインCPU30aは、ステップS26の処理を実行し、変動パターン決定処理を終了する。その後、変動パターン決定処理とは別の処理において、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように特図表示器H1の表示内容を制御する。メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS27のリーチ判定の判定結果が否定の場合(リーチ演出を行わない場合)、メインCPU30aは、はずれを示す特図[−]を最終停止図柄として決定する(ステップS30)。そして、メインCPU30aは、はずれ演出用の変動パターンP6,P7の中から変動パターンを決定する(ステップS31)。その後、メインCPU30aは、ステップS26の処理を実行し、変動パターン決定処理を終了する。その後、変動パターン決定処理とは別の処理において、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように特図表示器H1の表示内容を制御する。メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
そして、メインCPU30aは、大当りを決定した場合、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、大当りとなったときの大当り遊技の制御を開始し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、メインCPU30aは、最初に、オープニング演出における演出パターンを指定するオープニングコマンドを出力する。次に、メインCPU30aは、各ラウンド遊技の開始時に、各ラウンド演出における演出パターンを指定するラウンドコマンドを出力する。その際、メインCPU30aは、ラウンド遊技毎に大入賞口扉24を開閉させる。このラウンド遊技をメインCPU30aは、大当り図柄に応じたラウンド数だけ繰り返し実行する。すなわち、メインCPU30aは、大当り図柄が特図「0」「1」である場合、15ラウンドのラウンド遊技を繰り返し実行させ、大当り図柄が特図「2」である場合、2ラウンドのラウンド遊技を繰り返し実行させる。そして、メインCPU30aは、最終ラウンドの終了時に、エンディング演出における演出パターンを指定するエンディングコマンドを出力して、大当り遊技を終了させる。
その際、メインCPU30aは、図柄変動ゲーム終了時に表示した特図(最終停止図柄)に基づき、各種フラグを設定する。具体的には、メインCPU30aは、最終停止図柄として特図[1][2]を表示した場合、遊技状態が確変状態であることを示す確変フラグを設定する。また、メインCPU30aは、最終停止図柄として特図[0]を表示した場合、遊技状態が通常状態であることを示すために、確変フラグをクリアする。なお、各フラグは、RAM30cの所定の記憶領域に記憶されるようになっている。
以上のように、本実施形態のメインCPU30aは、図柄変動ゲームが大当りとなるか否かを判定する大当り判定手段となる。また、メインCPU30aは、大当り判定用乱数を抽出(取得)する乱数取得手段となる。また、メインCPU30aは、変動パターンを選択する変動パターン決定手段となる。また、メインCPU30aは、リーチ判定を行うリーチ判定手段となる。また、メインCPU30aは、保留記憶数が所定値以下か否かを判定する保留記憶数判定手段となる。また、メインCPU30aは、確率変動状態を付与する確変付与手段となる。また、メインCPU30aは、確率変動状態を付与するか否かを判定する確変判定手段となる。また、メインCPU30aは、確率変動状態を付与するか否かを判定する確変判定手段となる。また、主制御基板30のRAM30cは、始動保留球の記憶数を記憶する保留球数記憶手段となる。
次に、統括制御基板31の統括CPU31aが統括制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。メインCPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、統括CPU31aは、それに応じて所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドを各制御基板32〜34に出力する。同様に、統括CPU31aは、オープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを入力すると、当該オープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを各制御基板32〜34にそれぞれ出力する。
また、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターン及び特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄に基づき、可変表示器H2に表示させる飾り図柄による図柄組み合わせを決定する。
より詳しくは、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、15ラウンドの確変大当り遊技に対応する大当り図柄[1]の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、確変大当りを認識し得る図柄組み合わせ(本実施形態では、奇数図柄からなる大当りの図柄組み合わせ)を決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、15ラウンドの非確変大当り遊技に対応する大当り図柄[0]の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、非確変大当りを認識し得る図柄組み合わせ(本実施形態では、偶数図柄からなる大当りの図柄組み合わせ)を決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、2ラウンドの確変大当り遊技に対応する大当り図柄[2]の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、所定のはずれの図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄がはずれ図柄の場合であってはずれリーチ演出用の変動パターンP4,P5が指定された場合、はずれリーチの図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄がはずれ図柄の場合であってはずれ演出用の変動パターンP6,P7が指定された場合、はずれの図柄組み合わせを決定する。そして、統括CPU31aは、決定した各列の飾り図柄を指定する飾り図柄指定コマンドを表示制御基板32に出力する。また、メインCPU30aは、全図柄停止コマンドを入力すると、当該コマンドを表示制御基板32に出力する。
次に、表示制御基板32のサブCPU32aが表示制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
サブCPU32aは、統括制御基板31(統括CPU31a)から制御コマンドを入力すると、表示制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU32aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンで飾り図柄を変動表示させて図柄組み合わせゲームを開始させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。そして、サブCPU32aは、全図柄停止コマンドを入力すると、入力した飾り図柄指定コマンドで指定された図柄組み合わせを可変表示器H2に表示させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。この制御により、可変表示器H2では図柄変動ゲームが行われる。
また、サブCPU32aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。これにより、可変表示器H2では、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出がそれぞれ実行される。
そして、本実施形態では、通常変動パターンP7が決定される毎に、図柄変動ゲームが大当りとなるか否かを示唆する大当り予告(予告演出)が実行されることを示唆する複数種類の報知画像を予め決められた順番に従って、段階的に複数の図柄変動ゲームに亘って可変表示器H2に表示させるようになっている。そして、最終段階の報知画像が可変表示器H2に表示され、はずれリーチ演出用の変動パターンP5又は大当り演出用の変動パターンP2が指定されると、大当り予告が実行されるようになっている。以下、大当り予告及び報知画像を表示させるための各種処理について図7及び図8に基づき説明する。
統括CPU31aは、図7に示す報知画像表示処理を所定周期毎に実行するようになっている。そして、統括CPU31aは、報知画像表示処理を実行すると、変動パターン指定コマンドを入力し、当該変動パターン指定コマンドにより通常変動パターンP7が指定されたか否かを判定する(ステップS101)。この判定結果が否定の場合、統括CPU31aは、報知画像表示処理を終了する。一方、ステップS101の判定結果が肯定の場合、統括CPU31aは、報知画像がすでに表示されているか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、統括CPU31aは、報知画像の段階数を示す報知段階数に「1」以上が設定されているか否かを判定する。なお、報知画像の段階数が「0」であるならば、報知画像が表示されていないことを示している。なお、報知段階数は、RAM31cに記憶されている。
ステップS102の判定結果が否定の場合(報知画像が表示されていない場合)、統括CPU31aは、最初の段階の報知画像を表示させるか否かを判定する(ステップS103)。この判定結果が肯定の場合、統括CPU31aは、報知段階数に「1」を設定すると共に、最初の段階の報知画像を表示させることを指示する報知画像指定コマンドを表示制御基板32に出力する(ステップS104)。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像指定コマンドを入力すると、可変表示器H2に最初の段階の報知画像を表示させるように表示内容を制御する。一方、ステップS103の判定結果が否定の場合(報知画像を表示させない場合)、統括CPU31aは、報知画像表示処理を終了する。
また、ステップS102の判定結果が肯定の場合(報知画像が表示されている場合)、統括CPU31aは、報知段階数が「1」であるか否か、すなわち、最初の段階の報知画像が表示されているか否かを判定する(ステップS105)。この判定結果が肯定の場合(最初の段階の報知画像が表示されている場合)、統括CPU31aは、最終段階の報知画像の種類を決定し、RAM31cに記憶する(ステップS106)。最終段階の報知画像は、複数種類(本実施形態では、パターンAと、パターンBの2種類)存在し、最終段階の報知画像の種類毎に最終段階に至るまでに必要な段階数が異なっている。そして、最終段階の報知画像毎に途中段階の報知画像及びその表示順序が予め定められている。統括CPU31aは、最終段階の報知画像の種類を決定すると、最終段階の報知画像の種類を示す最終段階フラグに値を設定する。
具体的に説明すると、統括CPU31aは、最終段階の報知画像としてパターンAを決定した場合には、最終段階の報知画像の種類としてパターンAを示すように最終段階フラグに「0」を設定する。また、統括CPU31aは、最終段階の報知画像としてパターンBを決定した場合には、最終段階の報知画像の種類としてパターンBを示すように最終段階フラグに「1」を設定する。なお、最初の段階の報知画像は、共通となっている。また、最終段階の報知画像がパターンAである場合には、最終段階の報知画像に至るまで必要な段階数が「4」に設定されており、最終段階の報知画像がパターンBである場合には、最終段階の報知画像に至るまで必要な段階数が「5」に設定されている。また、表示制御基板32のROM32bには、最終段階の報知画像毎に途中段階の報知画像の画像データ及びその表示順序が予め記憶されており、最終段階の報知画像と、段階数を指定することにより、報知画像の画像データを特定できるようになっている。
そして、統括CPU31aは、次の段階の報知画像を表示させるか否かを判定する継続抽選を実行する(ステップS107)。ステップS107の抽選結果が肯定(当選)の場合、統括CPU31aは、次の段階の報知画像を表示させるために、次の段階数(RAM31cに記憶されている報知段階数に1加算した値)及び決定した最終段階の報知画像を指示する報知画像指定コマンドを出力する(ステップS108)。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像指定コマンドを入力すると、報知画像指定コマンドにより指定された最終段階の報知画像と、表示させる報知画像の段階数に基づき、画像データを特定し、当該画像データに基づき、次の段階の報知画像を表示させる。また、ステップS108の処理を終了すると、統括CPU31aは、報知段階数に1加算して、報知段階数の値を書き換え(ステップS109)、報知画像表示処理を終了する。
一方、ステップS107の継続抽選に落選した場合、統括CPU31aは、図8に示すように、現在の段階の報知画像を続けて表示させるか否かを判定する(ステップS110)。このステップS110の判定結果が肯定の場合(現在の段階の報知画像を続けて表示させる場合)、統括CPU31aは、現在の段階の報知画像を続けて表示させるために、現在の段階数(RAM31cに記憶されている報知段階数)及び決定した最終段階の報知画像を指示する報知画像指定コマンドを出力する(ステップS111)。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像指定コマンドを入力すると、報知画像指定コマンドにより指定された最終段階の報知画像と、表示させる報知画像の段階数に基づき、画像データを特定し、当該画像データに基づき、現在の段階の報知画像を続けて表示させる。
次に、統括CPU31aは、確変フラグに「1」が設定されているか否か、すなわち、確変状態が付与されているか否かを判定する(ステップS112)。この判定結果が否定の場合(通常状態の場合)、統括CPU31aは、報知画像表示処理を終了する。一方、ステップS112の判定結果が肯定の場合(確変状態が付与されていた場合)、統括CPU31aは、確率変動状態が付与されていることを示唆する確変示唆演出を実行させるか否かを抽選する示唆抽選を実行する(ステップS113)。なお、示唆抽選の当選確率は、報知段階数毎に異なっており、報知段階数が高ければ高いほど、当選確率が高くなるように設定されている。
ステップS113の抽選結果が肯定の場合(示唆抽選に当選した場合)、統括CPU31aは、確変示唆演出の実行を指示する示唆演出指定コマンドを表示制御基板32のサブCPU32aに出力する(ステップS114)。表示制御基板32のサブCPU32aは、示唆演出指定コマンドを入力すると、報知画像を継続して表示させつつ、確変示唆演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。具体的には、サブCPU32aは、可変表示器H2に「確変状態中」という文字列を表示させる。
一方、ステップS113の抽選結果が否定の場合(示唆抽選に落選した場合)、統括CPU31aは、そのまま報知画像表示処理を終了する。また、ステップS110の継続抽選に落選した場合、統括CPU31aは、報知画像の消去を指示する報知画像終了コマンドを表示制御基板32のサブCPU32aに出力すると共に、報知段階数に「0」を設定する(ステップS115)。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像終了コマンドを入力すると、報知画像が消去されることを示す所定のキャラクタ(本実施形態ではどくろマーク)が表示された後、報知画像を可変表示器H2から消去するように可変表示器H2の表示内容を制御する。
一方、図7に示すように、ステップS105の判定結果が否定の場合(報知段階数が「1」でない場合)、統括CPU31aは、最終段階の報知画像であるか否かを判定する(ステップS116)。詳しくは、統括CPU31aは、最終段階の報知画像の種類を示す最終段階フラグに「1」が設定されているか否かを判定し、当該最終段階フラグに「1」が設定されているならば(最終段階の報知画像の種類がパターンBである場合)、報知段階数に「5」が設定されているか否かを判定する。一方、当該最終段階フラグに「0」が設定されているならば(最終段階の報知画像の種類がパターンAである場合)、統括CPU31aは、報知段階数に「4」が設定されているか否かを判定する。ステップS116の判定結果が否定の場合(最終段階の報知画像でない場合)、統括CPU31aは、ステップS107の処理に移行する。一方、ステップS116の判定結果が肯定の場合(最終段階の報知画像である場合)、統括CPU31aは、そのまま報知画像表示処理を終了させる。
次に、予告実行処理について図9に基づき説明する。この予告実行処理は、所定周期毎に実行されている。
統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力し、当該変動パターン指定コマンドによりリーチ演出Sが行われるはずれリーチ演出用の変動パターンP5又は大当り演出用の変動パターンP2が指定されたか否かを判定する(ステップS201)。この判定結果が否定の場合、統括CPU31aは、大当り予告実行処理を終了する。一方、ステップS201の判定結果が肯定の場合(変動パターンP2,P5が指定された場合)、統括CPU31aは、最終段階の報知画像であるか否かを判定する(ステップS202)。詳しくは、統括CPU31aは、最終段階の報知画像の種類を示す最終段階フラグに「1」が設定されているか否かを判定し、当該最終段階フラグに「1」が設定されているならば、報知段階数に「5」が設定されているか否かを判定する。一方、当該最終段階フラグに「0」が設定されているならば、報知段階数に「4」が設定されているか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合(最終段階である場合)、統括CPU31aは、大当り予告の実行を指示する予告指示コマンドを出力する(ステップS203)。そして、統括CPU31aは、予告実行処理を終了する。一方、ステップS202の判定結果が否定の場合、統括CPU31aは、そのまま予告実行処理を終了する。
これにより、本実施形態では、統括CPU31aが、予告演出を実行させるか否かを決定する予告決定手段となる。また、サブCPU32aが、図柄変動ゲームを実行させる演出制御手段となる。また、サブCPU32aが、報知画像を表示させる報知制御手段となる。また、可変表示器H2が、確変状態が付与されたことを報知する確変報知手段となる。
次に、報知画像の表示態様及び大当り予告の実行態様について図10及び図11に従って説明する。図10は、最終段階の報知画像の種類としてパターンA(最終段階までに必要な段階数は「4」)が決定され、最終段階まで報知画像が段階的に表示されると共に、最終段階の報知画像において、大当り予告が実行される場合の可変表示器H2の表示態様について示している。また、図10では、大当り予告は、最終段階の報知画像が表示されたときに大当り演出用の変動パターンP2が指定され、当該大当り演出用の変動パターンP2に基づき実行されるものとして説明する。また、図10では、通常変動パターンP7が指定されたときに、ステップS103、ステップS107の処理を実行した場合、必ず肯定判定するものとして説明する。また、図10における初期状態として報知段階数は「0」であるとする(報知画像が表示されていないものとする)。
統括CPU31aは、通常変動パターンP7が指定されると、報知画像表示処理にて、ステップS101の処理を肯定判定する。また、前提より報知画像は表示されていないので、統括CPU31aは、続けてステップS102の処理を否定判定する。また、統括CPU31aは、前提より次のステップS103の処理を肯定判定し、報知段階数に「1」を設定すると共に、最初の段階の報知画像を表示させるように報知画像指定コマンドを出力する。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像指定コマンドを入力すると、可変表示器H2に最初の報知画像(本実施形態ではキャラクタK)を表示させる(図10(a))。
統括CPU31aは、次に通常変動パターンP7が指定されると、同様に報知画像表示処理にてステップS101の処理を肯定判定する。そして、統括CPU31aは、報知画像が表示されていることからステップS102の処理を肯定判定し、ステップS105の処理を実行する。最初の報知画像を表示させ、報知段階数に「1」を設定していることから、統括CPU31aは、ステップS105の処理を肯定判定し、ステップS106の処理を実行する。統括CPU31aは、ステップS106の処理にて前提より最終段階の報知画像としてパターンAを決定する。その後、統括CPU31aは、ステップS107の処理を実行するが、前提より肯定判定し、次の段階の報知画像を表示させるように報知画像指定コマンドを出力し(ステップS108)、報知段階数に1加算する(ステップS109)。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像指定コマンドを入力すると、可変表示器H2に2段階目の報知画像(最初より大きくなったキャラクタKの画像)を表示させる(図10(b))。
また、統括CPU31aは、次に通常変動パターンP7が指定されると、同様に報知画像表示処理にてステップS101の処理を肯定判定する。そして、統括CPU31aは、報知画像が表示されていることからステップS102の処理を肯定判定し、ステップS105の処理を実行する。2段階目の報知画像を表示させ、報知段階数に「2」を設定していることから、統括CPU31aは、ステップS105の処理を否定判定し、ステップS116の処理を実行する。統括CPU31aは、報知段階数に「2」を設定していることから、ステップS116の処理を否定判定し、ステップS107の処理を実行する。このとき、統括CPU31aは、前提より肯定判定し、次の段階の報知画像を表示させるように報知画像指定コマンドを出力し(ステップS108)、報知段階数に1加算する(ステップS109)。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像指定コマンドを入力すると、可変表示器H2に3段階目の報知画像(2段階目より大きくなったキャラクタKの画像)を表示させる(図10(c))。
同様に、統括CPU31aは、次に通常変動パターンP7が指定されると、報知画像表示処理にてステップS101の処理を肯定判定する。そして、統括CPU31aは、報知画像が表示されていることからステップS102の処理を肯定判定し、ステップS105の処理を実行する。3段階目の報知画像を表示させ、報知段階数に「3」を設定していることから、統括CPU31aは、ステップS105の処理を否定判定し、ステップS116の処理を実行する。統括CPU31aは、報知段階数に「3」を設定していることから、ステップS116の処理を否定判定し、ステップS107の処理を実行する。このとき、統括CPU31aは、前提より肯定判定し、次の段階の報知画像を表示させるように報知画像指定コマンドを出力し(ステップS108)、報知段階数に1加算する(ステップS109)。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像指定コマンドを入力すると、可変表示器H2に最終段階の報知画像(3段階目より大きくなったキャラクタKの画像)を表示させる(図10(d))。
この状態で、通常変動パターンP7が指定されると、統括CPU31aは、報知画像表示処理にてステップS101の処理を肯定判定する。そして、統括CPU31aは、報知画像が表示されていることからステップS102の処理を肯定判定し、ステップS105の処理を実行する。最終段階の報知画像を表示させ、報知段階数に「4」を設定していることから、統括CPU31aは、ステップS105の処理を否定判定し、ステップS116の処理を実行する。統括CPU31aは、パターンAにおける最終段階「4」が報知段階数に設定されていることから、ステップS116の処理を肯定判定し、そのまま報知画像表示処理を終了する。これにより、最終段階の報知画像が表示された後、通常変動パターンP7が指定されても続けて最終段階の報知画像が表示され続けることとなる。
そして、前提より、大当り演出用の変動パターンP2が指定されると、統括CPU31aは、予告実行処理のステップS201及びステップS202の処理を肯定判定し、予告指示コマンドを出力する。表示制御基板32のサブCPU32aは、この予告指示コマンドを入力すると、可変表示器H2に大当り予告を実行させる(図10(e))。本実施形態では、キャラクタKがふきだしにて「大当りかも!?」という文字列を表示させることにより大当り予告を実行させている。そして、当該図柄変動ゲームにおいて、サブCPU32aは、大当り演出用の変動パターンP2に基づき、リーチ演出Sを実行させ、大当りの図柄組み合わせを表示させる(図10(f))。
以上のように、統括CPU31aは、通常変動パターンP7が指定される毎に、複数種類の報知画像を予め決められた順番に従って表示させることにより、複数回の図柄変動ゲームに亘って報知画像を段階的に表示させている。そして、最終段階の報知画像が表示されているときにリーチ演出Sを伴う変動パターンP2,P5が指定された場合、統括CPU31aは、大当り予告を実行する。これにより、遊技者に大当り予告の為に最終段階まで報知画像を表示させたいという意欲を持たせ、遊技を継続させることができる。
図11には、最終段階の報知画像の種類としてパターンAが決定され、2段階目で確変示唆演出が実行され、その後、3段階目の報知画像が表示され、3段階目の報知画像で消去される場合の可変表示器H2の表示態様について示している。なお、図11では、確変状態が予め付与されているものとして説明する。また、図11では、通常変動パターンP7が指定されたときに、ステップS103の処理を実行した場合、必ず肯定判定するものとして説明する。また、図11における初期状態として報知段階数は「0」であるとする(報知画像が表示されていないものとする)。
統括CPU31aは、通常変動パターンP7が指定されると、報知画像表示処理にて、ステップS101の処理を肯定判定する。また、前提より報知画像は表示されていないので、統括CPU31aは、続けてステップS102の処理を否定判定する。また、統括CPU31aは、前提より次のステップS103の処理を肯定判定し、報知段階数に「1」を設定すると共に、最初の段階の報知画像を表示させるように報知画像指定コマンドを出力する。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像指定コマンドを入力すると、可変表示器H2に最初の報知画像(本実施形態ではキャラクタK)を表示させる(図11(a))。
統括CPU31aは、次に通常変動パターンP7が指定されると、同様に報知画像表示処理にてステップS101の処理を肯定判定する。そして、統括CPU31aは、報知画像が表示されていることからステップS102の処理を肯定判定し、ステップS105の処理を実行する。最初の報知画像を表示させ、報知段階数に「1」を設定していることから、統括CPU31aは、ステップS105の処理を肯定判定し、ステップS106の処理を実行する。統括CPU31aは、ステップS106の処理にて前提より最終段階の報知画像としてパターンAを決定する。その後、統括CPU31aは、ステップS107の処理を実行する。ここでは、このステップS107の判定結果が肯定となるものとして説明する。すると、統括CPU31aは、次の段階の報知画像を表示させるように報知画像指定コマンドを出力し(ステップS108)、報知段階数に1加算する(ステップS109)。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像指定コマンドを入力すると、可変表示器H2に2段階目の報知画像(最初より大きくなったキャラクタKの画像)を表示させる(図11(b))。
統括CPU31aは、次に通常変動パターンP7が指定されると、同様に報知画像表示処理にてステップS101の処理を肯定判定する。そして、統括CPU31aは、報知画像が表示されていることからステップS102の処理を肯定判定し、ステップS105の処理を実行する。2段階目の報知画像を表示させ、報知段階数に「2」を設定していることから、統括CPU31aは、ステップS105の処理を否定判定し、ステップS116の処理を実行する。統括CPU31aは、報知段階数に「2」を設定していることから、ステップS116の処理を否定判定し、ステップS107の処理を実行する。ここではステップS107の処理を否定判定するものとして説明する。統括CPU31aは、前提よりステップS107の処理を否定判定し、ステップS110の処理にて現段階の報知画像を表示させ続けるか判定する。ここでは、ステップS110の処理を肯定判定するものとして説明する。
すると、統括CPU31aは、ステップS110の処理を肯定判定し、現段階の報知画像を表示させるように報知画像指定コマンドを出力する。その後、統括CPU31aは、ステップS112の処理にて確変フラグが設定されているか否かを判定する。前提より確変状態が付与されているため、統括CPU31aは、ステップS112の処理を肯定判定し、ステップS113の処理を実行する。統括CPU31aは、前提よりステップS113の処理を肯定判定し、示唆演出指定コマンドを出力する。表示制御基板32のサブCPU32aは、この示唆演出指定コマンドを入力すると、確変示唆演出を可変表示器H2に実行させる(図11(c))。本実施形態では、確変示唆演出が実行されると、可変表示器H2に「確変状態中」という文字列が表示されるようになっている。
また、統括CPU31aは、次に通常変動パターンP7が指定されると、同様に報知画像表示処理にてステップS101の処理を肯定判定する。そして、統括CPU31aは、報知画像が表示されていることからステップS102の処理を肯定判定し、ステップS105の処理を実行する。2段階目の報知画像を表示させ、報知段階数に「2」を設定していることから、統括CPU31aは、ステップS105の処理を否定判定し、ステップS116の処理を実行する。統括CPU31aは、報知段階数に「2」を設定していることから、ステップS116の処理を否定判定し、ステップS107の処理を実行する。このとき、統括CPU31aは、前提より肯定判定し、次の段階の報知画像を表示させるように報知画像指定コマンドを出力し(ステップS108)、報知段階数に1加算する(ステップS109)。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像指定コマンドを入力すると、可変表示器H2に3段階目の報知画像(2段階目より大きくなったキャラクタKの画像)を表示させる(図11(d))。
そして、統括CPU31aは、次に通常変動パターンP7が指定されると、同様に報知画像表示処理にてステップS101の処理を肯定判定する。そして、統括CPU31aは、報知画像が表示されていることからステップS102の処理を肯定判定し、ステップS105の処理を実行する。3段階目の報知画像を表示させ、報知段階数に「3」を設定していることから、統括CPU31aは、ステップS105の処理を否定判定し、ステップS116の処理を実行する。統括CPU31aは、報知段階数に「3」を設定していることから、ステップS116の処理を否定判定し、ステップS107の処理を実行する。このとき、統括CPU31aは、前提より否定判定し、ステップS110の処理を実行する。また、統括CPU31aは、前提よりステップS110の処理を否定判定して、現段階の報知画像を表示させ続けないと決定する。そして、統括CPU31aは、報知画像終了コマンドを出力する。表示制御基板32のサブCPU32aは、この報知画像終了コマンドを入力すると、可変表示器H2に所定のキャラクタ(どくろマーク)を表示させた後(図11(e))、キャラクタKを消去させる(図11(f))。
このように、報知画像の表示が途中段階であっても、確変示唆演出が行われる場合や、途中で終了してしまう場合がある。このため、遊技者は、途中段階の報知画像であっても、注目させることができる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)統括CPU31aは、複数回の図柄変動ゲームに亘って、大当り予告が実行される可能性があることを示唆する複数種類の報知画像を予め定めた順序に従って段階的に表示させるようにした。そして、統括CPU31aは、最終段階の報知画像が表示されている場合には、図柄変動ゲームで大当り予告を実行させるようにした。このため、最終段階の報知画像が表示された後、大当り予告の実行を遊技者に期待させて、複数回の図柄変動ゲームに亘って遊技を継続させることができる。また、途中段階の報知画像が表示されている場合、最終段階の報知画像を表示させて、大当り予告を実行させるという意欲を遊技者に持たせることができる。また、通常変動パターンP7が決定されたときに、次の段階の報知画像を表示させるか否かを決定しているため、遊技者にとって期待できない通常変動パターンが決定された場合であっても、遊技の興趣を向上させることができる。また、通常変動パターンP7は、最も選択されやすい変動パターンであるため、報知画像が次の段階に移行しやすく、遊技者に報知画像が変化していく様子を楽しませることができる。このように、大当り予告の実行を示唆する複数種類の報知画像を複数回の図柄変動ゲームに亘って所定の順序で段階的に表示させることにより、複数回の図柄変動ゲームに亘って遊技の興趣を向上させることができる。
(2)途中段階の報知画像が表示されている場合、統括CPU31aは、確変示唆演出を実行させて、確変状態が付与されたことを報知することができる。このため、遊技者は、途中段階の報知画像が表示されている場合であっても、確変示唆演出により、確変状態が付与されていることが報知されることを期待して遊技を継続することができる。特に、遊技者に確変状態が付与されることを秘匿する2ラウンドの確変大当り遊技が付与される可能性があるパチンコ機10においては、いつ確変状態が付与されるか認識しにくいために、遊技者に対して期待を持たせることができる。
(3)大当り予告が実行されたときには、遊技者に大当り期待感を与えるリーチ演出Sが必ず行われる。このため、遊技者に最終段階の報知画像を表示させようとする意欲を持たせ、遊技者に図柄変動ゲームを継続的させることができる。
(4)統括CPU31aは、通常変動パターンP7が指定されたときに、報知画像が表示されていない場合、最初の段階の報知画像を表示させるか否かを判定し(ステップS103)、この判定結果が肯定の場合には最初の段階の報知画像を表示させる一方、判定結果が否定の場合には表示させないようにした。これにより、通常変動パターンP7に基づく図柄変動ゲームが行われた場合であっても報知画像が表示されるとは限らず、報知画像が表示されるか否かを遊技者に注目させることができる。
(5)統括CPU31aは、通常変動パターンP7が指定されたときに、途中段階の前記報知画像が表示されている場合、次の段階の報知画像を表示させるか否かを決定する継続抽選を行い、この継続抽選に当選した場合には次の段階の報知画像を表示させる。その一方、統括CPU31aは、継続抽選に落選した場合には報知画像を消去させるときがある。このため、途中段階の報知画像が表示されているときに、通常変動パターンP7が決定されると、遊技者に継続抽選が当選するか否かについて注目させることができる。
(6)統括CPU31aは、通常変動パターンP7が指定されたときに、最終段階の前記報知画像が表示されている場合には、最終段階の報知画像を継続表示させる。このように、最終段階の報知画像が表示された場合には、大当り予告が実行されるまで最終段階の報知画像が複数回の図柄変動ゲームに亘って表示されたままとなるので、遊技者に、大当り予告が実行されるまで、遊技を継続させる意欲を持たせることができる。
(7)統括CPU31aは、最終段階の報知画像が表示されている場合に、リーチ演出の出現確率に対して、大当り判定が肯定の場合には出現確率が高く、大当り判定が否定の場合には出現確率が低いリーチ演出Sを演出内容に含む変動パターンP2,P5が決定されたとき、大当り予告を実行させるか否かを決定する。すなわち、大当り信頼度の高いリーチ演出Sが必ず実行されることを大当り予告にて示唆することができるようにした。このため、遊技者に最終段階の報知画像となるまで遊技を継続させる意欲を持たせることができる。
(8)統括CPU31aは、途中段階の報知画像が表示されているとき、確変状態が付与されたことを報知する確変示唆演出を実行させるか否かを抽選する示唆抽選を行い、当該示唆抽選に当選した場合には確変示唆演出を実行させる一方、当該示唆抽選に落選した場合には確変示唆演出を実行させないようにした。このため、途中段階の報知画像が表示されているときでも確変状態が付与されると報知されるわけでないので、確変状態が付与されているか否かについて注目させることができる。また、確変状態が付与されていても報知されるとは限らないので、報知されなかった場合でも遊技者に確変状態が付与されているのではと期待を持たせることができる。
(9)確変状態が付与されたことを報知する確変示唆演出を実行させるか否かを抽選する示唆抽選の当選確率は、報知画像の段階が最終段階に近ければ近いほど、高確率になるように設定した。このため、報知画像の段階が最終段階に近ければ近いほど、確変状態が付与されたことを報知されるのではないかと遊技者に期待を持たせることができ、遊技を継続させることができる。
(10)最終段階の報知画像は複数種類存在し、前記報知制御手段は、最初の段階の報知画像を表示させたときに、最終段階の報知画像の種類を決定する。このように本実施形態では、最終段階の報知画像は複数種類存在するので、どのような最終段階の報知画像が表示されるかについて注目させることができる。また、最終段階の報知画像の種類によって最終段階に至るまでに必要な報知画像の段階数が異なるようにした。このように最終段階の報知画像の種類によって段階数が異なるので、どのような報知画像が表示されるかについて注目させることができる。また、最終段階の報知画像の種類によって途中段階の報知画像がことなるので、途中段階の報知画像から最終段階の報知画像を予想することができ、途中段階の報知画像を遊技者に注目させることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態では、次の段階の報知画像を表示させる継続演出を実行させていたが、実行させずに、通常変動パターンP7が指定された場合には必ず次の段階の報知画像を表示させるようにしても良い。
○上記実施形態では、継続演出に当選した場合、確変示唆演出を実行させるか否かを抽選する示唆抽選を実行させていたが、実行しなくてもよい。すなわち、確変示唆演出を実行させなくても良い。
○上記実施形態では、継続演出及び示唆抽選に当選した場合に、現在の段階の報知画像を表示させつつ、確変示唆演出を実行させていたが、次の段階の報知画像を表示させつつ、確変示唆演出を実行させても良い。
○上記実施形態では、継続演出に落選した場合には、報知画像を消去していたが、消去せず、報知画像を続けて表示させていても良い。
○上記実施形態では、通常変動パターンP7が指定されたときに、次の段階の報知画像を表示させていたが、通常変動パターンP7以外の変動パターンが指定されたときに、次の段階の報知画像を表示させてもよい。
○上記実施形態では、最初の段階の報知画像を共通としたが、最終段階の報知画像の種類に応じて個別に用意しても良い。
○上記実施形態では、リーチ演出Sを演出内容に含む変動パターンP2,P5が決定されたときに、最終段階の報知画像が表示されている場合、統括CPU31aは、大当り予告を実行させるようにしたが、他のはずれリーチ演出用又は大当り演出用の変動パターンが指定されたときに大当り予告を実行させてもよい。例えば、リーチ演出Nを演出内容に含む変動パターンP1,P4が決定されたときに、最終段階の報知画像が表示されている場合、統括CPU31aが、大当り予告を実行させるようにしてもよい。
○上記実施形態では、最終段階の報知画像の種類は、2種類であったが、任意に変更しても良い。例えば、1種類でも良く、4種類でも良い。
○上記実施形態では、示唆抽選の当選確率は、報知段階数が多ければ多いほど、高く設定したが、任意に変更しても良い。例えば、報知段階数にかかわらず一定としても良いし、所定の段階数(例えば、3段階目)において当選確率を高確率にしても良い。所定の段階数(例えば、3段階目)において当選確率を高確率にした場合、当該段階において確変示唆演出が実行されるか否かについて遊技者に注目させることができる。
○上記実施形態では、統括CPU31aは、リーチ演出Sを演出内容に含む変動パターンP2,P5が決定されたときに、最終段階の報知画像が表示された場合、大当り予告を実行させていたが、最終段階でなく途中段階の報知画像が表示されているときに大当り予告を実行させても良い。
○上記実施形態において、統括CPU31aは、大当り演出用の変動パターンP1,P2が決定されたときに、途中段階の報知画像が表示されていた場合、図柄変動ゲームが大当りとなることを示唆する大当り予告を実行させてもよい。このようにすれば、途中段階の報知画像が表示されているときに大当り予告が実行された場合、大当りが確定することとなる。このため、途中段階において大当り予告が実行されないかと遊技者に期待を持たせることができる。
○上記実施形態において、最終段階の報知画像の種類によって予告演出の大当り信頼度が異なるようにしてもよい。このようにすれば、最終段階の報知画像がどのような種類になるかについて注目させることができる。この場合、途中段階の報知画像が、最終段階の報知画像の種類によって異なる場合、途中段階の報知画像もさらに注目させることができる。
○上記実施形態において、次の段階に進む前に、最終段階の報知画像の種類を示唆する複数種類の示唆画像を出現させても良い。また、最終段階に進む前に、大当り演出用の変動パターンが指定された場合、大当りとなることを示す画像を出現させても良い。同様に、通常変動パターンP7が指定される毎に、報知画像が終了するか否かを示唆する示唆画像を出現させても良い。
○上記実施形態では、統括CPU31aは、報知画像表示処理のステップS113の示唆演出において、報知段階数に応じて示唆抽選の当選確率を変更した。この別例として、統括CPU31aは、確変状態が付与されているか否かに関係なく、示唆抽選を実行するように構成し、その当選確率は、確変状態が付与されているか否かによって異ならせるようにしても良い。例えば、統括CPU31aは、確変状態が付与されていない場合と比較して確変状態が付与されている場合には高確率で確変示唆演出を実行させても良い。この場合、確変示唆演出において「確変状態中!?」などの文字列で確変状態付与の期待感を持たせるような演出を実行することとなる。このようにしたとき、確変状態が付与されていなくても確変示唆演出が実行される場合があるので、通常状態であっても遊技者に確変状態が付与されているという期待感を持たせ、遊技を継続させることができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記報知制御手段は、前記変動パターン決定手段がはずれ演出用の変動パターンのうち最も選択されやすい通常変動パターンを決定したときに、前記報知画像が表示されていない場合、報知画像のうち最初の段階の報知画像を表示させるか否かを判定し、この判定結果が肯定の場合には最初の段階の報知画像を表示させる一方、前記判定結果が否定の場合には表示させないことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ロ)前記報知制御手段は、前記変動パターン決定手段がはずれ演出用の変動パターンのうち最も選択されやすい通常変動パターンを決定したときに、途中段階の前記報知画像が表示されている場合、次の段階の報知画像を表示させるか否かを決定する継続抽選を行い、この継続抽選に当選した場合には次の段階の報知画像を表示させる一方、継続抽選に落選した場合には報知画像を消去させることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ハ)前記報知制御手段は、前記変動パターン決定手段がはずれ演出用の変動パターンのうち最も選択されやすい通常変動パターンを決定したとき、最終段階の前記報知画像が表示されている場合には、最終段階の報知画像を継続表示させる一方、前記予告演出が実行されたときには最終段階の報知画像を消去させることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ニ)前記予告決定手段は、リーチ演出の出現確率に対して、前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合には出現確率が高く、前記大当り判定手段の判定結果が否定の場合には出現確率が低いリーチ演出を演出内容に含む変動パターンが決定されたとき、前記予告演出を実行させるか否かを決定することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ホ)前記確変報知手段は、途中段階の報知画像が表示されているとき、確変状態が付与されたことを報知するか否かを抽選する示唆抽選を行い、当該示唆抽選に当選した場合には確変状態が付与されたことを報知する一方、当該示唆抽選に落選した場合には確変状態が付与されたことを報知しないことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
(ヘ)前記確変報知手段は、途中段階の報知画像が表示されているとき、確変状態が付与されることを報知するか否かを抽選する示唆抽選を行い、この抽選に当選した場合には、確変状態が付与されたことを報知する一方、この抽選に落選した場合には、確変状態が付与されたことを報知しないように構成されており、前記示唆抽選の当選確率は、報知画像の段階が最終段階に近ければ近いほど、高確率になることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
(ト)最終段階の報知画像は複数種類存在し、前記報知制御手段は、最初の段階の報知画像を表示させたときに、最終段階の報知画像の種類を決定することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(チ)最終段階の報知画像は複数種類存在し、前記報知制御手段が最終段階の報知画像を決定するように構成されており、最終段階の報知画像の種類によって最終段階に至るまでに必要な報知画像の段階数が異なることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(リ)最終段階の報知画像は複数種類存在し、前記報知制御手段が最終段階の報知画像を決定するように構成されており、最終段階の報知画像の種類によって予告演出の大当り信頼度が異なることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ヌ)最終段階の報知画像は複数種類存在し、最終段階の報知画像の種類によって途中段階の報知画像がそれぞれ異なるように構成されており、前記報知制御手段が最終段階の報知画像を決定することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ル)前記確変報知手段は、前記報知制御手段は、前記変動パターン決定手段がはずれ演出用の変動パターンのうち最も選択されやすい通常変動パターンを決定したときに、途中段階の報知画像が表示されている場合、確変状態付与されたことを報知することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
H1…特図表示器(演出実行手段)、H2…可変表示器(演出実行手段、確変報知手段)、SE1…第1始動口センサ(入賞検知手段)、10…パチンコ機(遊技機)、20…センター役物、30…主制御基板、30a…メインCPU(乱数取得手段、大当り判定手段、リーチ判定手段、変動パターン決定手段、確変付与手段、確変判定手段)、30c…RAM(保留球数記憶手段)、31…統括制御基板、31a…統括CPU(予告決定手段)、31b…ROM、31c…RAM、32…表示制御基板、32a…サブCPU(報知制御手段、演出制御手段)。