JP4896694B2 - 浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば池などに使用できる浄化装置に関する。
従来、池の浄化装置は数多く存在していたが、浄化速度が遅いという欠点や、池の浄化の効果が明確でないという欠点が、存在していた。
一般的には、池の水を凝集剤の添加で凝集沈殿処理する方法が存在するが、凝集剤に由来する汚泥が多量に発生し、発生した汚泥の処分が大変になるという問題があった。
また、池の水を単にろ過する方法も存在しているが、ろ過で発生する多量の有機物汚泥の処分が大変になることや、ろ過による池の水の水質的な改善は全く期待できないということの問題があった。
また、オゾンマイクロナノバブルを利用した池の浄化装置は存在していた。しかし、上記浄化装置では浄化能力が低いため、富栄養化が進展した池に対して効果を挙げることができないという問題があった。
ところで、特開2004−121962号公報(特許文献1)にはナノバブルの利用方法及び装置が開示されている。この方法及び装置は、ナノバブルが有する浮力の減少、表面積の増加、表面活性の増大、局所高圧場の生成、静電分極の実現による界面活性作用と殺菌作用などの特性を活用したものである。より詳しくは、それらの特性が相互に関連することによって、汚れ成分の吸着機能、物体表面の高速洗浄機能、殺菌機能によって各種物体を高機能、低環境負荷で洗浄することができ、汚濁水の浄化を行うことができる。
また、特開2003−334548号公報(特許文献2)ではナノ気泡の生成方法が開示されている。この生成方法は、(1)液体の一部を分解ガス化する工程、(2)液体に超音波を印加する工程、または、(3)液体の一部を分解ガス化すると共に、液体に超音波を印加する工程から成っている。
また、特開2004−321959号公報(特許文献3)には、オゾンマイクロバブルを利用する廃液の処理装置が開示されている。この処理装置は、マイクロバブル発生装置に、オゾン発生装置より生成されたオゾンガスと処理槽の下部から抜き出された廃液とを加圧ポンプを介して供給している。また、上記処理装置は、生成されたオゾンマイクロバブルをガス吹き出しパイプの開口部より処理槽内の廃液中に通気する。
上記特許文献1〜3には、池の浄化で発生する有機物汚泥の処分を簡単にする方法や、富栄養化が進展した池の水を十分に浄化する方法が記載されていない。
特開2004−121962号公報 特開2003−334548号公報 特開2004−321959号公報
そこで、本発明の課題は、有機物汚泥の処分を簡単にすることができて、その上、富栄養化が進展した池の水を十分に浄化することができる浄化装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の浄化装置は、
第1のろ過機と、
上記第1のろ過機でろ過された水の水質を検査する水質検査装置と、
上記第1のろ過機でろ過された水を導入可能なマイクロナノバブル発生水槽と、
上記マイクロナノバブル発生水槽に設置され、上記マイクロナノバブル発生水槽内の水にマイクロナノバブルを発生するマイクロナノバブル発生装置と、
上記第1のろ過機でろ過された水が上記マイクロナノバブル発生水槽に向かって流れる第1の水配管と、
上記第1の配管に設けられた第1の弁と、
上記第1のろ過機でろ過された水を導入可能なナノバブル発生水槽と、
上記ナノバブル発生水槽に設置され、上記ナノバブル発生水槽内の水にナノバブルを発生するナノバブル発生装置と、
上記第1のろ過機でろ過された水が上記ナノバブル発生水槽に向かって流れる第2の配管と、
上記第2の配管に設けられた第2の弁と、
上記マイクロナノバブルを含有した水と、上記ナノバブルを含有した水とのうちの少なくとも一方が導入されると共に、上記第1のろ過機で捕捉された有機物汚泥が導入される有機物汚泥分解槽と
上記水質検査装置の検査結果に基づいて、上記第1,第2の弁の開閉を制御する制御装置と
を備えることを特徴としている。
ここで、マイクロバブルとは、その発生時において、10〜数十μmの直径を有する気泡を言う。このマイクロバブルは、発生後に収縮運動によりマイクロナノバブルに変化する。また、マイクロナノバブルとは、数百nm以上10μm未満の直径を有する気泡を言う。そして、ナノバブルとは、数百nm未満の直径を有する気泡を言う。
上記構成の浄化装置によれば、上記有機物汚泥分解槽には、マイクロナノバブルを含有した水と、ナノバブルを含有した水とのうちの少なくとも一方が導入される。また、上記有機物汚泥分解槽には、第1のろ過機で捕捉された有機物汚泥が導入される。これにより、上記マイクロナノバブルを含有した水と、ナノバブルを含有した水とのうちの少なくとも一方が、有機物汚泥に接触し、その結果、この有機物汚泥が酸化されて無機化する。
したがって、上記有機物汚泥の量を格段に減らすことができ、有機物汚泥の処理を簡単にすることができる。
また、上記有機物汚泥を無機化した無機化汚泥は土壌改良材として利用することができる。
また、上記第1のろ過機に例えば池の水を導入することによって、池の水をナノバブル発生水槽に導入して、水質改善効果が高いナノバブルで浄化できる。
したがって、上記池の富栄養化が進展していても、池の水を十分に浄化することができる。
なお、上記マイクロナノバブル発生装置が発生するバブルは、発生時においてマイクロナノバブルであってもよいし、発生時においてマイクロバブルであってもよい。
一実施形態の浄化装置では、
上記マイクロナノバブル発生装置は、水中ポンプ型マイクロナノバブル発生装置と旋回流型マイクロナノバブル発生装置とを含む。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記水中ポンプ型マイクロナノバブル装置は、旋回流型マイクロナノバブル発生装置よりも多量にマイクロナノバブルを発生することができる。ただし、上記水中ポンプ型マイクロナノバブル装置によるマイクロナノバブルのサイズは、旋回流型によるマイクロナノバブルのサイズに比べて大きめである。
したがって、上記水中ポンプ型マイクロナノバブル発生装置と旋回流型マイクロナノバブル発生装置とを使用することによって、マイクロナノバブル発生量を多くして、マイクロナノバブルの作用を高めることができる。
すなわち、上記マイクロナノバブルの大きさを小さくすれば、水を効果的に浄化できるが、マイクロナノバブルの量を多くしても、水を効果的に浄化できるので、水中ポンプ型マイクロナノバブル装置および旋回流型マイクロナノバブル発生装置により水の浄化効果を高めることができる。
一実施形態の浄化装置では、
上記マイクロナノバブルはオゾンマイクロナノバブルであり、
上記ナノバブルはオゾンナノバブルである。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記マイクロナノバブルはオゾンマイクロナノバブルであり、ナノバブルはオゾンナノバブルであるので、有機物汚泥を強力に酸化して無機化することができる。
一実施形態の浄化装置では、
上記有機物汚泥分解槽の内容物を攪拌する攪拌装置を備える。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記有機物汚泥分解槽の内容物を攪拌装置で攪拌することにより、有機物汚泥の無機化を促進することができる。
一実施形態の浄化装置では、
上記有機物汚泥分解槽の内容物が導入される沈澱槽を備える。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記有機物汚泥分解槽の内容物を沈澱槽に導入することによって、有機物汚泥分解槽で生成した無機化汚泥と有機物汚泥分解槽内の水とを沈澱槽で分離できるので、無機化汚泥を高濃度に確保することができる。
上記無機化汚泥は、汚泥の沈降性が良くなっており、沈殿槽に一般に設置されているかき寄せ機が設置されていなくても、沈殿槽の中心部に十分に集まり、水と沈降汚泥とを分離できる。
一実施形態の浄化装置では、
上記有機物汚泥分解槽内にはひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物が配置されている。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記有機物汚泥分解槽内にはひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物が配置されているので、ナノバブル、マイクロナノバブル、または、マイクロナノバブルとナノバブルとの両方がひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物に接触しても、繁殖力のある微生物をひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物において培養繁殖できる。
したがって、上記有機物汚泥分解槽内の水中の残存有機物を微生物分解できる。すなわち、上記有機物汚泥分解槽内の水の水質を向上させることができる。
一実施形態の浄化装置では、
上記有機物汚泥分解槽内にはリング型ポリ塩化ビニリデン充填物が配置されている。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記有機物汚泥分解槽内にはリング型ポリ塩化ビニリデン充填物が配置されているので、オゾンナノバブル、オゾンマイクロナノバブル、またはオゾンマイクロナノバブルとオゾンナノバブルとの両方がリング型ポリ塩化ビニリデン充填物に接触しても、繁殖力のある微生物をリング型ポリ塩化ビニリデン充填物において培養繁殖できる。
したがって、上記有機物汚泥分解槽内の水中の残存有機物を微生物分解できる。すなわち、上記有機物汚泥分解槽内の水の水質を向上させることができる。
一実施形態の浄化装置では、
上記有機物汚泥分解槽内には木炭が配置されている。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記有機物汚泥分解槽内には木炭が配置されているので、オゾンナノバブル、オゾンマイクロナノバブル、またはオゾンマイクロナノバブルとオゾンナノバブルとの両方が木炭に接触しても、繁殖力のある微生物を木炭において培養繁殖できる。
したがって、上記有機物汚泥分解槽内の水中の残存有機物を微生物分解できる。すなわち、上記有機物汚泥分解槽内の水の水質を向上させることができる。
一実施形態の浄化装置では、
上記有機物汚泥分解槽の内容物が導入される第2のろ過機を備える。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記有機物汚泥分解槽の内容物を第2のろ過機に導入するので、有機物汚泥分解槽で生成した無機化汚泥と有機物汚泥分解槽内の水とを第2のろ過機で分離できる。
上記第2のろ過機は、例えば沈澱槽に比べて設置面積を小さくすることができると共に、無機化汚泥と水との分離に要する時間を短くすることができる。
一実施形態の浄化装置では、
上記有機物汚泥分解槽の内容物が導入される活性炭塔を備える。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記有機物汚泥分解槽の内容物を活性炭塔に導入することによって、有機物汚泥分解槽で生成した無機化汚泥と有機物汚泥分解槽内の水とを活性炭塔で分離できる。
上記活性炭塔は、例えば沈澱槽に比べて設置面積を小さくすることができると共に、無機化汚泥と水との分離に要する時間を短くすることができる。
また、上記活性炭塔は、無機化汚泥と水との分離時に、その水中の溶解性有機物を吸着処理することができる。
一実施形態の浄化装置では、
上記第1のろ過機には、排水処理装置からの水がピットを介して導入される。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記排水処理装置からの水がピットを介して第1のろ過機に導入されるので、その水に含まれている浮遊物質としての有機物を無機化汚泥に変換できると共に、その水の水質を向上させることができる。
一実施形態の浄化装置では、
上記第1のろ過機には、水処理装置からの水がピットを介して導入される。
上記実施形態の浄化装置によれば、上記水処理装置からの水がピットを介して第1のろ過機に導入されるので、その水に含まれている浮遊物質としての有機物を無機化汚泥に変換できると共に、その水の水質を向上させることができる。
本発明の浄化装置によれば、有機物汚泥分解槽には、マイクロナノバブルを含有した水と、ナノバブルを含有した水とのうちの少なくとも一方が導入され、かつ、有機物汚泥分解槽には、第1のろ過機で捕捉された有機物汚泥が導入されることによって、マイクロナノバブルを含有した水と、ナノバブルを含有した水とのうちの少なくとも一方が、有機物汚泥に接触するので、この有機物汚泥が強力に酸化されて無機化する。
したがって、上記有機物汚泥の量を格段に減らすことができ、有機物汚泥の処理を簡単にすることができる。
また、上記有機物汚泥を無機化した無機化汚泥は土壌改良材として利用することができる。
また、上記第1のろ過機に例えば池の水を導入することによって、池の水をナノバブル発生水槽に導入して、水質改善効果が高いナノバブルで浄化できる。
したがって、上記池の富栄養化が進展していても、池の水を十分に浄化することができる。
以下、本発明の浄化装置を図示の実施形態により詳細に説明する。
(第1実施の形態)
図1に、本発明の第1実施形態の浄化装置を模式的に示す。
上記浄化装置は、池1の水を浄化でき、この浄化で発生する有機物汚泥を無機化して土壌改良材として有効利用できる装置である。
より詳しくは、上記浄化装置は、ろ過機19と、水中ポンプ型マイクロナノバブル発生装置の一例としての水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生装置48と、旋回流型マイクロナノバブル発生装置の一例としての旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生装置49と、ナノバブル発生装置の一例としてのオゾンナノバブル発生装置50と、有機物汚泥分解槽35と、沈殿槽40とを備えている。なお、上記ろ過機19は第1のろ過機の一例である。
そして、上記池1の水は、ろ過機送水水中ポンプ2により、ろ過機送水配管24を介してろ過機19の上部に送水される。これにより、上記池1の水の中に含まれる有機物を含む浮遊物質が、ろ過機19のろ材表面に堆積する。また、上記ろ過機19の下部からは、ろ過が終了した被処理水が、送水配管34を経て、ポンプピット17に流入する。このポンプピット17内の被処理水の水質は、図示しない水質検査装置で検査される。
一方、上記ろ過機19のろ材表面に堆積した、浮遊物質であった有機物汚泥は、ろ過機逆洗ポンプ15により、逆洗配管33を通過して、有機物汚泥分解槽35に移送される。
また、上記ポンプピット17に導入され、浮遊物質がのぞかれた被処理水は、ピットポンプ23によって、マイクロナノバブル発生水槽の一例としてのオゾンマイクロナノバブル発生水槽3に、または、ナノバブル発生水槽の一例としてのオゾンナノバブル発生水槽16に導入される。
上記オゾンマイクロナノバブル発生水槽3に導入するか、オゾンナノバブル発生水槽16に導入するかは、図示しない制御装置が上記水質検査装置による検査結果に基づいて決定する。すなわち、上記制御装置は上記水質検査装置による検査結果に基づいてバルブ20,4の開閉を制御している。
上記バルブ20,4の開閉についてより詳しく説明すると、有機物としての浮遊物質が多い時期、つまり、池1の富栄養化が極端に進展する夏期は、バルブ20を閉鎖し、かつ、バルブ44を開放して、ポンプピット17内の被処理水をオゾンナノバブル発生水槽16へのみ導入する。また、上記池1の富栄養化が進展しない冬期は、バルブ20を開放し、かつ、バルブ44を閉鎖して、ポンプピット17内の被処理水をオゾンマイクロナノバブル発生水槽3へのみ導入する。そして、上記池1の富栄養化の状態が通常である春期や秋期は、バルブ20とバルブ44との両方を開放して、ポンプピット17内の被処理水をオゾンマイクロナノバブル発生水槽3とオゾンナノバブル発生水槽16との両方に導入する。春期や秋期におけるバルブ20,44のそれぞれの開度が上記水質検査装置による検査結果に基づいて調整されて、オゾンマイクロナノバブル発生水槽3およびオゾンナノバブル発生水槽16への被処理水の導入量が決定される。
上記オゾンマイクロナノバブル発生水槽3には、水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生装置48および旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生装置49が設置されている。
上記水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生装置48は、オゾンマイクロナノバブル発生水槽3の内部に設置された水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4と、オゾンマイクロナノバブル発生水槽3の外部に設置されたブロワー5とを有している。この水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4によってオゾンマイクロナノバブル水流8が発生する。
また、上記水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4には、ブロワー5の他に、空気吸い込み管72、オゾン発生機66、空気流量計43、空気配管6およびニードルバルブ7が付属している。
上記オゾン発生機66は、空気吸い込み管72から導入した空気でオゾンを生成する。このオゾンを含む空気はブロワー5に必要量供給される。この空気の量は空気流量計43で正確に測定される。
上記ブロワー5は、空気配管6を介してニードルバルブ7に接続されている。このニードルバルブ7は、ブロワー5から水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4に流入する空気の量を正確に調整する。これにより、上記水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4が必要とする量の空気が、ブロワー5から水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4に正確に供給される。
一方、上記旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生装置49は、オゾンマイクロナノバブル発生水槽3の内部に設置された旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10と、オゾンマイクロナノバブル発生水槽3の外部に設置された循環ポンプ13とを有している。この旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10によってオゾンマイクロナノバブル水流8が発生する。
また、上記旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10には、循環ポンプ13の他に、空気吸い込み管73、オゾン発生機67、空気流量計27、ニードルバルブ11、空気配管12、ニードルバルブ21および水配管14が付属している。
上記オゾン発生機67は、空気吸い込み管73から導入した空気でオゾンを生成する。このオゾンを含む空気は、空気配管12を経て旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10に流入する。この空気の量は空気流量計27により正確に測定される。また、上記旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10への空気の流入量はニードルバルブ11により調整される。
そして、繰り返して言うが、池1の富栄養化の状態によって、水配管18の出口側に設置されているバルブ20,44の調整により、ろ過機19からオゾンマイクロナノバブル発生水槽3,オゾンナノバブル発生水槽16へ向かう被処理水の流量が管理されて、この被処理水がオゾンマイクロナノバブル発生水槽3とオゾンナノバブル発生水槽16との少なくとも一方に流入する。
上記オゾンマイクロナノバブル発生水槽3の入口側には、水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4が配置され、ブロワー5および空気配管6が水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4に接続されている。一方、上記オゾンマイクロナノバブル発生水槽3の出口側のオーバーフロー配管30に近い側には、旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10が配置されている。この旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10には、循環ポンプ13の吸い込み管である水配管14と循環ポンプ13とが接続されている。
したがって、上記ろ過機19からオゾンマイクロナノバブル発生水槽3に流入した被処理水は、水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4が発生した比較的大きいサイズのオゾンマイクロナノバブルを含んだ後、旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10に導入されて、旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10が発生した比較的小さいサイズのオゾンマイクロナノバブルを含む。
その結果、上記被処理水が含むオゾンマイクロナノバブルの量が多くなって、オゾンマイクロナノバブルの作用を高めることができる。
ところで、上記水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4および旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10に供給する空気の量を正確に制御することにより、求めるオゾンマイクロナノバブルが発生するが、その空気の量が多い場合は、求めるオゾンマイクロナノバブルが発生が発生せず、オゾンミリバブルなどが発生してしまう。
具体的には、上記水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4の空気吸い込み量は5リットル/分であり、旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10の空気吸い込み量は1リットル/分である。この1リットル/分の空気吸い込み量は、サイズの小さいオゾンオゾンマイクロナノバブル形成に有効となる。
また、上記水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4と旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10とに関係する循環ポンプ13の運転は、目的に応じて、図示しないタイマーによって、自由に選択できる。
また、上記ポンプピット17内の被処理水は、水中ポンプ23が稼働し、かつ、バルブ44が開となることにより、オゾンナノバブル発生水槽16に流入する。
上記オゾンナノバブル発生水槽16にはオゾンナノバブル発生装置50が設置されている。このオゾンナノバブル発生装置50は、ナノバブル発生水槽16の外部に設置されたオゾンナノバブル発生機38を有している。
上記オゾンナノバブル発生機38内には、循環ポンプ22と、この循環ポンプ22の吐出口に配管を介して連結しているオゾンナノバブル発生部42とが収納されている。上記循環ポンプ22の電動機は、水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4や循環ポンプ13の電動機よりも格段に大型である。これにより、上記循環ポンプ22の電動機は、多量のオゾンナノバブルを製造することができる。
すなわち、上記オゾンナノバブル発生機38が発生するオゾンナノバブルの量は、オゾンナノバブル発生機38が吸い込む空気の量と、循環ポンプ22の電動機の規模仕様とで決定される。
上記循環ポンプ22の吸い込み配管である水配管の先端には、吸い込み口26が設けられている。上記循環ポンプ22は、吸い込み口26からオゾンナノバブル発生水槽16内の被処理水を吸い込み、吸い込んだ被処理水をオゾンナノバブル発生部42に高圧で供給している。
上記オゾンナノバブル発生部42には、ニードルバルブ29、空気流量計28およびオゾン発生機68が接続されている。このオゾン発生機68は、空気吸い込み管74から導入した空気でオゾンを生成する。このオゾンを含む空気がオゾンナノバブル発生部42に流入する。この空気の量は空気流量計28に正確に測定できる。また、上記オゾン発生機68からオゾンナノバブル発生部42に流入する空気の量はニードルバルブ29で調整される。これにより、上記オゾン発生機68によるオゾンを含む空気は、空気量を調節してオゾンナノバブル発生部42に供給することができる。
また、上記オゾンナノバブル発生部42は、オゾンナノバブルを含む気体と液体との混合物を吐出する。この混合物は、水配管を経て、吐出口25からオゾンナノバブル発生水槽16内に入る。これにより、上記オゾンナノバブル発生水槽16でオゾンナノバブル水流32が発生する。このオゾンナノバブル水流32が含むオゾンナノバブルは、オゾンマイクロナノバブルに比べて、水質改善効果が高いものである。
したがって、上記池1の富栄養化が進展していても、池1の水をオゾンナノバブル発生水槽16に導入して十分に浄化することができる。
一方、上記ろ過機19からの有機物汚泥を含む逆洗水は、有機物汚泥分解槽35に導入される。
上記有機物汚泥分解槽35には、池1の富栄養化の状態によって、つまり、池1の水質によって、(A)オゾンナノバブルが導入される場合、(B)オゾンマイクロナノバブルが導入される場合、(C)オゾンナノバブルとオゾンマイクロナノバブルの両方が導入される場合の3のケースがある。
上記した様に、池1の富栄養化が極端に進展し、池1の水質が最も悪い場合は、オゾンナノバブルのみを有機物汚泥分解槽35に導入する。また、上記池1の水質が良く有機物汚泥の導入量が少ない場合は、オゾンマイクロナノバブルのみを有機物汚泥分解槽35に導入する。そして、春や秋の時期の様に、水質が夏の悪い時期と冬場の良い時期の中間の水質の時期においては、オゾンナノバブルとオゾンマイクロナノバブルとの両方を有機物汚泥分解槽35に導入する。
上記オゾンナノバブルは、有機物汚泥に対して強力に酸化分解して、有機物汚泥の無機化と汚泥の減量化に作用します。
上記オゾンマイクロナノバブルも有機物汚泥に対して、酸化分解して、有機物汚泥の無機化と汚泥の減量化に作用しますが、オゾンナノバブルと比較して、ケースにより異なるものの、効力が極端に低下します。
上記池1の水質は、一般に夏は、藻類が異常繁殖することが多く、池の富栄養化が進展します。逆に、水温の低い冬場は、藻類が繁殖しないので、水質が良い状態となります。春と秋の池1は、夏の池1と冬の池1との中間の水質となります。
上記有機物汚泥分解槽35の内部には散気管36が設置されている。この散気管36からブロワー47からの空気が、水流37および気泡39を発生し、有機物汚泥分解槽35の内容物を撹拌している。これにより、上記ろ過機19からの有機物汚泥が、オゾンナノバブル、オゾンマイクロナノバブル、または、オゾンナノバブルとオゾンマイクロナノバブルとの両方とに効果的に接触するので、有機物汚泥が無機化汚泥に変化する。なお、上記散気管36とブロワー47とが攪拌装置の一例を構成している。
そして、上記有機物汚泥分解槽35を出た被処理水は、無機化汚泥と共に沈殿槽40に導入されて、無機化汚泥と処理水とに分離される。このとき、上記無機化汚泥は、有機物汚泥よりも沈降性がすこぶる優れているので、沈殿槽40にかき寄せ機を設置しなくてもよい。
上記沈殿槽40の処理水は、処理水配管41を通って、池1に戻るが、池1に戻さずに、例えば農業用の水として仕様してもよい。
一方、上記沈殿槽40で沈降した無機化した汚泥は、沈殿槽出口配管75を経て、図示しない脱水機に導入される。この脱水機により脱水された汚泥は土壌改良材として利用することができる。
また、上記水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4、旋回流型(非水中ポンプ型)オゾンマイクロナノバブル発生部10およびナノバブル発生機38は、市販されているものならば、メーカーを限定するものではないが、本第1実施形態では、水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4として野村電子工業株式会社の製品を、旋回流型(非水中ポンプ型)オゾンマイクロナノバブル発生部10としてナノプラネット研究所の製品を、ナノバブル発生機38として株式会社協和機設の製品を採用した。
上記水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4、旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生機10およびオゾンナノバブル発生装置38は、他メーカーの商品も数多く販売されているが、目的に従って選定すれば良い。
ここで、3種類のバブルについて説明しておく。
(I)オゾンマイクロバブルは、その発生時において、10〜数十μmの直径を有してオゾンを含む気泡である。また、オゾンマイクロバブルは、発生後に収縮運動によりオゾンマイクロナノバブルに変化する。
(II)オゾンマイクロナノバブルは、数百nm以上10μm未満の直径を有してオゾンを含む気泡である。
(III)オゾンナノバブルは、数百nm未満の直径を有してオゾンを含む気泡である。
上記第1実施形態では、水質検査装置がポンプピット17内の被処理水の水質を検査して、この検査結果に基づいて、図示しない制御装置がバルブ20,44を開閉していたが、人がポンプピット17内の被処理水の水質を検査して、この検査結果に基づいて、人がバルブ20,44を開閉してもよい。
(第2実施形態)
図2に、本発明の第2実施形態の浄化装置を模式的に示す。また、図2において、図1に示した第1実施形態の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記浄化装置は、固定金具45およびひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物46を有機物汚泥分解槽35内に配置している点のみが上記第1実施形態と異なる。
上記固定金具45は、ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物46を有機物汚泥分解槽35内で固定するために用いている。
上記構成の浄化装置によれば、ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物46が有機物汚泥分解槽35内に配置されているので、時間の経過と共に、酸化剤であるオゾンに対して抵抗力のある微生物が、ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物46に繁殖する。
したがって、上記有機物汚泥分解槽35内の被処理水中に残存している溶解性の有機物を微生物分解して、被処理水の水質を向上させることができる。
(第3実施形態)
図3に、本発明の第3実施形態の浄化装置を模式的に示す。また、図3において、図1に示した第1実施形態の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記浄化装置は、収容かご51およびリング型ポリ塩化ビニリデン充填物52を有機物汚泥分解槽35内に配置している点のみが上記第1実施形態と異なる。
上記収容かご51は、リング型ポリ塩化ビニリデン充填物52を有機物汚泥分解槽35内で固定するために用いている。
上記構成の浄化装置によれば、リング型ポリ塩化ビニリデン充填物52が有機物汚泥分解槽35内に配置されているので、時間の経過と共に、酸化剤であるオゾンに対して抵抗力のある微生物が、リング型ポリ塩化ビニリデン充填物52に繁殖する。
したがって、上記有機物汚泥分解槽35内の被処理水中に残存している溶解性の有機物を微生物分解して、被処理水の水質を向上させることができる。
(第4実施形態)
図4に、本発明の第4実施形態の浄化装置を模式的に示す。また、図4において、図1に示した第1実施形態の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記浄化装置は、収容かご51および木炭53を有機物汚泥分解槽35内に配置している点のみが上記第1実施形態と異なる。
上記収容かご51は、木炭53を有機物汚泥分解槽35内で固定するために用いている。
上記構成の浄化装置によれば、木炭53が有機物汚泥分解槽35内に配置されているので、時間の経過と共に、酸化剤であるオゾンに対して抵抗力のある微生物が、木炭53に繁殖する。
したがって、上記有機物汚泥分解槽35内の被処理水中に残存している溶解性の有機物を微生物分解して、被処理水の水質を向上させることができる。
(第5実施形態)
図5に、本発明の第5実施形態の浄化装置を模式的に示す。また、図5において、図1に示した第1実施形態の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記浄化装置は、図1の沈澱槽40の代わりに、有機物汚泥分解槽ピット54、有機物汚泥分解槽ピット送水ポンプ55、有機物汚泥分解槽ピット逆洗ポンプ56およびろ過機60を備えている点のみが上記第1実施形態と異なる。なお、上記ろ過機60は第2のろ過機の一例である。
上記有機物汚泥分解槽ピット54には、有機物汚泥分解槽35を出た被処理水が無機化汚泥と共に流入する。
上記構成の浄化装置によれば、有機物汚泥分解槽ピット54内の被処理水,無機化汚泥は有機物汚泥分解槽ピット送水ポンプ55によってろ過機60に送ることによって、その無機化汚泥と被処理水とを確実かつ短時間でろ過分離できる。
また、上記ろ過機60でろ過された被処理水は、ろ過機処理水配管62を経て、所定の場所へ向かって流れる。
また、上記ろ過機60で捕捉した無機化汚泥は、有機物汚泥分解槽ピット逆洗ポンプ56による逆洗を行うことによって、ろ過機逆洗配管61を介して確保することができる。
そして、上記ろ過機逆洗配管61を介して確保した無機化汚泥を土壌改良材として利用できる。
また、上記ろ過機60は、図1の沈澱槽40に比べて、設置面積を小さくすることができる。
また、上記被処理水中の浮遊物質を確実に除去でき、浮遊物質の項目における水質を向上させることができる。
(第6実施形態)
図6に、本発明の第6実施形態の浄化装置を模式的に示す。また、図6において、図5に示した第5実施形態の構成部と同一構成部は、図5における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記浄化装置は、図5のろ過機60の代わりに、活性炭塔57を備えている点のみが上記第5実施形態と異なる。
上記活性炭塔57には、有機物汚泥分解槽ピット54内の被処理水,無機化汚泥を有機物汚泥分解槽ピット送水ポンプ55で送る。
上記構成の浄化装置によれば、有機物汚泥分解槽ピット54内の被処理水,無機化汚泥が活性炭塔57に流入するので、活性炭塔57で無機化汚泥を被処理水中から分離できるのみならず、被処理水中の微量の有機物も活性炭によって吸着除去できる。
すなわち、第6の実施形態は、無機化汚泥をろ過機逆洗配管61より取り出すことができると同時に、被処理水中に微量残存する有機物の活性炭の吸着処理による、水質向上がある。
すなわち、本第6実施形態は、無機化汚泥を活性炭塔逆洗配管58より取り出すことができると同時に、被処理水中に微量残存する有機物の活性炭の吸着処理による、水質向上がある。
また、上記活性炭塔57で水質が向上した被処理水は、活性炭塔処理水配管59を経て、所定の場所へ向かって流れる。
(第7実施形態)
図7に、本発明の第7実施形態の浄化装置を模式的に示す。また、図7において、図1に示した第1実施形態の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記浄化装置は、図1のオゾン発生機66,67,68を備えていない点のみが上記第1実施形態と異なる。
すなわち、上記浄化装置は、水中ポンプ型マイクロナノバブル発生装置69および旋回流型マイクロナノバブル発生装置70およびナノバブル発生装置71を備えている。
上記水中ポンプ型マイクロナノバブル発生装置69は、上記第1実施形態のようにオゾン66を有してないので、水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機4はオゾンマイクロナノバブルではなくマイクロナノバブルを発生する。このマイクロナノバブルは、空気吸い込み管72で吸い込んだ空気を含む。
同様に、上記旋回流型マイクロナノバブル発生装置70は、上記第1実施形態のようにオゾン67を有してないので、旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部10はオゾンマイクロナノバブルではなくマイクロナノバブルを発生する。このマイクロナノバブルは、空気吸い込み管73で吸い込んだ空気を含む。
上記構成の浄化装置によれば、上記第1実施形態のオゾン発生機66,67,68を備えていないので、オゾンマイクロナノバブルやオゾンナノバブルは発生せず、単にマイクロナノバブルやナノバブルが発生して、ろ過機19で分離された有機物汚泥を有機物汚泥分解槽35で分解することになるが、オゾンを含有していないので、オゾンを含有している場合と比較して、有機物汚泥の無機化が弱い。しかし、上記浄化装置は比較的水質の良い池1などであれば、問題なく使用することができる。
また、上記浄化装置はオゾン発生機66,67,68を採用していないので、酸化効力は弱いが、ランニングコストが低いというメリットがある。
なお、上記水中ポンプ型マイクロナノバブル発生装置69および旋回流型マイクロナノバブル発生装置70によるマイクロナノバブルは、数百nm以上10μm未満の直径を有する気泡である。
また、上記ナノバブル発生装置71によるナノバブルは、数百nm未満の直径を有する気泡である。
(第8実施形態)
図8に、本発明の第8実施形態の浄化装置を模式的に示す。また、図8において、図1に示した第1実施形態の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記浄化装置は、排水処理装置64によって処理された水を被処理水として用いている点のみが上記第1実施形態と異なる。
上記排水処理装置64によって処理された水は、ピット63に導入され、ろ過機送水水中ポンプ2またはろ過機逆洗水中ポンプ15によってろ過機19に送られる。
すなわち、上記排水処理装置64から排出される被処理水中の有機物をろ過機19で集めて、有機物汚泥としている。また、上記排水処理装置64から排出される被処理水をオゾンマイクロナノバブルやオゾンナノバブルで処理することにもなり、高度処理し水質を向上させることになる。
すなわち、本第8実施形態の浄化装置は、排水処理装置64の後段にろ過機19以下の各槽を設置しているので、排水処理装置64の高度処理設備とも解釈することができる。
(第9実施形態)
図9に、本発明の第9実施形態の浄化装置を模式的に示す。また、図9において、図1に示した第1実施形態の構成部と同一構成部は、図1における構成部と同一参照番号を付して説明を省略する。
上記浄化装置は、水処理装置65によって処理された水を被処理水として用いている点のみが上記第1実施形態と異なる。
上記水処理装置65によって処理された水は、ピット63に導入され、ろ過機送水水中ポンプ2またはろ過機逆洗水中ポンプ15によってろ過機19に送られる。
すなわち、上記水処理装置65から排出される被処理水中の有機物をろ過機19で集めて、有機物汚泥としている。また、上記水処理装置65から排出される被処理水をオゾンマイクロナノバブルやオゾンナノバブルで処理することにもなり、高度処理し水質を向上させることになる。
すなわち、本第9実施形態の浄化装置は、水処理装置65の後段にろ過機19以下の各槽を設置しているので、水処理装置65の高度処理設備とも解釈することができる。
(実験例)
図1に基づき、池1の容量18m、ポンプピット17の容量1m、オゾンマイクロナノバブル発生水槽3の容量が1m、オゾンナノバブル発生水槽の容量1m、有機物汚泥分解槽35の容量3m、沈殿槽40の容量2mとして実験装置を製作し、実験を行った。
1ヶ月の試運転調整後、沈殿槽40からの得られた処理水の浮遊物質を測定し、池1の出口側の水(ろ過機19に流入する流入水)の浮遊物質と沈殿槽40の処理水の浮遊物質とを比較し、除去率を算出したところ、86%以上であった。
また、上記流入水と処理水の透視度を比較しても、処理水は、30cm以上であった。
図1は本発明の第1実施形態の浄化装置の模式図である。 図2は本発明の第2実施形態の浄化装置の模式図である。 図3は本発明の第3実施形態の浄化装置の模式図である。 図4は本発明の第4実施形態の浄化装置の模式図である。 図5は本発明の第5実施形態の浄化装置の模式図である。 図6は本発明の第6実施形態の浄化装置の模式図である。 図7は本発明の第7実施形態の浄化装置の模式図である。 図8は本発明の第8実施形態の浄化装置の模式図である。 図9は本発明の第9実施形態の浄化装置の模式図である。
1 池
2 ろ過機送水水中ポンプ
3 オゾンマイクロナノバブル発生水槽
4 水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生機
5 ブロワー
6 空気配管
7 ニードルバルブ
8 オゾンマイクロナノバブル水流
9 オゾンマイクロナノバブル水流
10 旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生部
11 ニードルバルブ
12 空気配管
13 循環ポンプ
14 水配管
15 ろ過機逆洗水中ポンプ
16 オゾンナノバブル発生水槽
17 ポンプピット
18 水配管
19 ろ過機
20,44 バルブ
21 ニードルバルブ
22 循環ポンプ
23 ピットポンプ
24 ろ過機送水配管
25 吐出口
26 吸い込み口
27 空気流量計
28 空気流量計
29 ニードルバルブ
30 オーバーフロー配管
31 ろ過機逆洗配管
32 ナノバブル水流
33 逆洗配管
34 送水配管
35 有機物汚泥分解槽
36 散気管
37 水流
38 ナノバブル発生機
39 気泡
40 沈殿槽
41 処理水配管
42 ナノバブル発生部
43 空気流量計
45 固定金具
46 ひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物
47 ブロワー
48 水中ポンプ型オゾンマイクロナノバブル発生装置
49 旋回流型オゾンマイクロナノバブル発生装置
50 オゾンナノバブル発生装置
51 収容籠
52 リング型ポリ塩化ビニリデン充填物
53 木炭
54 有機物汚泥分解槽ピット
55 有機物汚泥分解槽ピット送水ポンプ
56 有機物汚泥分解槽ピット逆洗ポンプ
57 活性炭塔
58 活性炭塔逆洗配管
59 活性炭塔処理水配管
60 ろ過機
61 ろ過機逆洗配管
62 ろ過機処理水配管
63 ピット
64 排水処理装置
65 水処理装置
66 オゾン発生機A
67 オゾン発生機B
68 オゾン発生機C
69 水中ポンプ型マイクロナノバブル発生装置
70 旋回流型マイクロナノバブル発生装置
71 ナノバブル発生装置
72,73,74 空気吸い込み管
75 沈殿槽出口配管

Claims (12)

  1. 第1のろ過機と、
    上記第1のろ過機でろ過された水の水質を検査する水質検査装置と、
    上記第1のろ過機でろ過された水を導入可能なマイクロナノバブル発生水槽と、
    上記マイクロナノバブル発生水槽に設置され、上記マイクロナノバブル発生水槽内の水にマイクロナノバブルを発生するマイクロナノバブル発生装置と、
    上記第1のろ過機でろ過された水が上記マイクロナノバブル発生水槽に向かって流れる第1の水配管と、
    上記第1の配管に設けられた第1の弁と、
    上記第1のろ過機でろ過された水を導入可能なナノバブル発生水槽と、
    上記ナノバブル発生水槽に設置され、上記ナノバブル発生水槽内の水にナノバブルを発生するナノバブル発生装置と、
    上記第1のろ過機でろ過された水が上記ナノバブル発生水槽に向かって流れる第2の配管と、
    上記第2の配管に設けられた第2の弁と、
    上記マイクロナノバブルを含有した水と、上記ナノバブルを含有した水とのうちの少なくとも一方が導入されると共に、上記第1のろ過機で捕捉された有機物汚泥が導入される有機物汚泥分解槽と
    上記水質検査装置の検査結果に基づいて、上記第1,第2の弁の開閉を制御する制御装置と
    を備えることを特徴とする浄化装置。
  2. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記マイクロナノバブル発生装置は、水中ポンプ型マイクロナノバブル発生装置と旋回流型マイクロナノバブル発生装置とを含むことを特徴とする浄化装置。
  3. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記マイクロナノバブルはオゾンマイクロナノバブルであり、
    上記ナノバブルはオゾンナノバブルであることを特徴とする浄化装置。
  4. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記有機物汚泥分解槽の内容物を攪拌する攪拌装置を備えることを特徴とする浄化装置。
  5. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記有機物汚泥分解槽の内容物が導入される沈澱槽を備えたことを特徴とする浄化装置。
  6. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記有機物汚泥分解槽内にはひも状型ポリ塩化ビニリデン充填物が配置されていることを特徴とする浄化装置。
  7. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記有機物汚泥分解槽内にはリング型ポリ塩化ビニリデン充填物が配置されていることを特徴とする浄化装置。
  8. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記有機物汚泥分解槽内には木炭が配置されていることを特徴とする浄化装置。
  9. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記有機物汚泥分解槽の内容物が導入される第2のろ過機を備えたことを特徴とする浄化装置。
  10. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記有機物汚泥分解槽の内容物が導入される活性炭塔を備えることを特徴とする浄化装置。
  11. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記第1のろ過機には、排水処理装置からの水がピットを介して導入されることを特徴とする浄化装置。
  12. 請求項1に記載の浄化装置において、
    上記第1のろ過機には、水処理装置からの水がピットを介して導入されることを特徴とする浄化装置。
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