JP4896639B2 - ドライバー運転特性学習装置と車両の走行安全装置 - Google Patents

ドライバー運転特性学習装置と車両の走行安全装置 Download PDF

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Description

この発明は、ドライバー運転特性学習装置と車両の走行安全装置に関するものである。
前方に認識したカーブに対して減速意志が検出された地点から該カーブまでの距離と該カーブに対する進入速度とに基づいてドライバーの運転技量を推定し、推定された運転技量とカーブ形状に応じて目標減速度を算出し、その目標減速度となるように減速制御する減速制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、自車位置から停止位置までの距離情報を取得し、ドライバーにより減速操作が行われたときに停止位置に停止することができるように前記距離情報に基づいて減速制御を行う走行制御装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−319849号公報 特開2005−112011号公報
ところで、車両がカーブに進入する際に行う減速と、一時停止する際に行う減速では、同じドライバーが運転していても減速特性が異なる。
そこで、この発明は、カーブに対する減速特性と一時停止に対する減速特性とを区別して学習することができるドライバー運転特性学習装置と、このドライバー運転特性学習装置を備えた車両の走行安全装置を提供するものである。
この発明に係るドライバー運転特性学習装置と車両の走行安全装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、自車両の車両状態を検出する車両状態検出手段(例えば、後述する実施例における車両状態検出部51)と、前記車両状態検出手段の出力に基づき自車両が走行した道路を認識する道路認識手段(例えば、後述する実施例における道路認識部52)と、前記車両状態検出手段の出力に基づき、前記道路認識手段により認識された道路に対するドライバーの減速特性を学習する学習手段(例えば、後述する実施例における減速特性学習部54)と、を備えたドライバー運転特性学習装置(例えば、後述する実施例におけるドライバー運転特性学習装置50)において、前記道路認識手段により認識された道路の属性が少なくとも屈曲部もしくは一時停止部であるか否か判定する道路属性判定手段(例えば、後述する実施例における道路属性判定部53)を備え、前記学習手段は、前記道路属性判定手段により前記道路の属性が屈曲部もしくは一時停止部と判定された場合には該判定された道路の属性に対応してドライバーの減速特性を学習することを特徴とするドライバー運転特性学習装置である。
このように構成することにより、車両状態から自車両が走行した道路を認識し、認識した道路が一時停止部あるいは屈曲部であると認識した場合に、一時停止部と屈曲部に分けてドライバーの減速特性を学習することができる。
なお、屈曲部には、カーブ、一時停止が行われなかった交差点が含まれ、一時停止部には、一時停止が行われた交差点や踏み切りが含まれる。
請求項2に係る発明は、道路データを記憶する記憶手段(例えば、後述する実施例における道路データ記憶部11)と、自車両の位置を検出する自車位置検出手段(例えば、後述する実施例における自車位置検出部12)と、自車両の車両状態を検出する車両状態検出手段(例えば、後述する実施例における車両状態検出部15)と、前記記憶手段に記憶された前記道路データに基づき自車両の進行方向に存在する道路を認識する道路認識手段(例えば、後述する実施例における道路認識部13)と、前記車両状態検出手段の出力に基づき、前記道路認識手段により認識された道路に対するドライバーの減速特性を学習する学習手段(例えば、後述する実施例における減速特性学習部18)と、を備えたドライバー運転特性学習装置において、前記道路認識手段により認識された道路の属性が少なくとも屈曲部もしくは一時停止部であるか否か判定する道路属性判定手段(例えば、後述する実施例における道路属性判定部14)を備え、前記学習手段は、前記道路属性判定手段により前記道路の属性が屈曲部もしくは一時停止部と判定された場合には該判定された道路の属性に対応してドライバーの減速特性を学習することを特徴とするドライバー運転特性学習装置(例えば、後述する実施例におけるナビゲーション情報処理部2、ドライバー運転特性学習部3)である。
このように構成することにより、道路データに基づいて予め自車両の進路前方に一時停止部あるいは屈曲部の存在を認識した場合に、一時停止部と屈曲部に分けてドライバーの減速特性を学習することができる。
なお、屈曲部には、カーブ、一時停止の必要のない交差点が含まれ、一時停止部には、一時停止が必要な交差点や踏み切りが含まれる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記学習手段は、道路属性判定手段により道路の属性が屈曲部と判定された場合には、該屈曲部に対するドライバーの減速操作開始時から減速操作終了時までの減速特性をドライバーの減速特性として学習することを特徴とする。
このように構成することにより、屈曲部に対するドライバーの減速特性を適正に学習することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の発明において、前記学習手段は、前記屈曲部に対するドライバーの減速操作開始時から減速操作終了時までの平均減速度に基づいてドライバーの減速特性を学習することを特徴とする。
このように構成することにより、屈曲部に対するドライバーの減速特性を適正に学習することができる。
請求項5に係る発明は、請求項3または請求項4に記載の発明において、前記学習手段は、前記屈曲部に対するドライバーの減速操作開始時から減速操作終了時までの減速量に基づいてドライバーの減速特性を学習することを特徴とする。
このように構成することにより、屈曲部に対するドライバーの減速特性を適正に学習することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記学習手段は、道路属性判定手段により道路の属性が一時停止部と判定された場合には、該一時停止部に対するドライバーの減速操作開始時から所定車速以下となるまでの減速特性をドライバーの減速特性として学習することを特徴とする。
このように構成することにより、一時停止部に対するドライバーの減速特性を適正に学習することができる。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の発明において、前記学習手段は、前記一時停止部に対するドライバーの減速操作開始時から所定車速以下となるまでの平均減速度に基づいてドライバーの減速特性を学習することを特徴とする。
このように構成することにより、一時停止部に対するドライバーの減速特性を適正に学習することができる。
請求項8に係る発明は、請求項6または請求項7に記載の発明において、前記学習手段は、前記一時停止部に対するドライバーの減速操作開始時から所定車速以下となるまでの減速量に基づいてドライバーの減速特性を学習することを特徴とする。
このように構成することにより、一時停止部に対するドライバーの減速特性を適正に学習することができる。
請求項9に係る発明は、請求項7または請求項8に記載の発明において、前記所定車速は自動変速機を備えた車両におけるクリープ走行速度と略等しいことを特徴とする。
自車両の車速がクリープ速度に達したときには、一時停止部で停止するための減速操作が終了したものとみなすことができ、これにより一時停止部に対するドライバーの減速特性を適正に学習することができる。
請求項10に係る発明は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の発明において、道路属性判定手段により道路の属性が屈曲部と判定された場合には、前記学習手段は、ブレーキ操作が所定時間以上継続しない場合もしくはブレーキ操作終了時の車速が所定値以下の場合に学習を行わないことを特徴とする。
ブレーキ操作が所定時間以上継続しない場合に学習を行わないことにより、屈部手前におけるポンピングブレーキを学習対象から除外することができる。また、ブレーキ操作終了時の車速が所定値以下の場合に学習を行わないことにより、屈曲部手前における低速走行時減速操作を学習対象から除外することができる。
請求項11に係る発明は、道路データを記憶する記憶手段(例えば、後述する実施例における道路データ記憶部11)と、自車両の位置を検出する自車位置検出手段(例えば、後述する実施例における自車位置検出部12)と、自車両の車両状態を検出する車両状態検出手段(例えば、後述する実施例における車両状態検出部15)と、前記記憶手段に憶された前記道路データに基づき自車両の進行方向に存在する道路を認識する道路認識手段(例えば、後述する実施例における道路認識部13)と、前記道路認識手段が認識した前記道路を適正に通過可能な適正車両状態を設定する適正車両状態設定手段(例えば、後述する実施例における適正車両状態設定部20)と、前記車両状態検出手段が検出した前記車両状態と前記適正車両状態設定手段が設定した前記適正車両状態とを比較する比較手段(例えば、後述する実施例における比較部21)と、前記比較手段による比較結果において自車両の車両状態が前記適正車両状態にないときに自車両に設けられた安全装置(例えば、後述する実施例における安全装置23)を作動させる作動手段(例えば、後述する実施例における作動部22)と、を備える車両の走行安全装置(例えば、後述する実施例における走行安全装置1)であって、前記車両状態検出手段の出力に基づき、前記道路認識手段により認識された道路に対するドライバーの減速特性を学習する学習手段(例えば、後述する実施例における減速特性学習部18)と、前記道路認識手段により認識された道路の属性が少なくとも屈曲部もしくは一時停止部であるか否か判定する道路属性判定手段(例えば、後述する実施例における道路属性判定部14)と、を備え、前記学習手段は、前記道路属性判定手段により前記道路の属性が屈曲部もしくは一時停止部と判定された場合には該判定された道路の属性に対応してドライバーの減速特性を学習し、前記作動手段は、前記学習手段の学習結果に基づいて安全装置の作動を行うことを特徴とする車両の走行安全装置である。
このように構成することにより、一時停止部と屈曲部に分けて学習したドライバーの減速特性に基づいて安全装置を作動させるので、安全装置を個々のドライバーに最適なタイミングで作動させることが可能になる。
請求項1に係る発明によれば、車両状態から自車両が走行した道路を認識し、認識した道路が一時停止部あるいは屈曲部であると認識した場合に限って、ドライバーの減速特性を学習することができるので、学習頻度を低く抑えることが可能になる。また、一時停止部と屈曲部に分けてドライバーの減速特性を学習するので、道路属性に応じた減速特性を学習することができ、学習精度が向上する。
請求項2に係る発明によれば、ナビゲーション情報に基づいて予め自車両の進路前方に一時停止部あるいは屈曲部の存在を認識した場合に限って、ドライバーの減速特性を学習することができるので、学習頻度を低く抑えることが可能になる。また、一時停止部と屈曲部に分けてドライバーの減速特性を学習するので、道路属性に応じた減速特性を学習することができ、学習精度が向上する。
請求項3から請求項5に係る発明によれば、屈曲部に対するドライバーの減速特性を適正に学習することができる。
請求項6から請求項9に係る発明によれば、一時停止部に対するドライバーの減速特性を適正に学習することができる。
請求項10に係る発明によれば、屈曲部手前におけるポンピングブレーキと、屈曲部手前における低速走行時減速操作を学習対象から除外することができる。
請求項11に係る発明によれば、一時停止部と屈曲部に分けて学習したドライバーの減速特性に基づいて安全装置を作動させるので、安全装置を個々のドライバーに最適なタイミングで作動させることが可能になる。
以下、この発明に係るドライバー運転特性学習装置と車両の走行安全装置の実施例を図1から図18の図面を参照して説明する。
[実施例1]
初めに、この発明に係るドライバー運転特性学習装置と、これを備えた車両の走行安全装置の実施例1を図1から図10の図面を参照して説明する。
この実施例1における車両の走行安全装置1は自動変速機を備えた車両に搭載されており、走行安全装置1は、図1に示すように、ナビゲーション情報処理部2と、ドライバー運転特性学習部3と、安全装置制御部4と、安全装置23とを備えて構成されている。この実施例1では、ナビゲーション情報処理部2とドライバー運転特性学習部3はドライバー運転特性学習装置を構成する。
ナビゲーション情報処理部2は、例えば、道路データ記憶部(記憶手段)11と、自車位置検出部(自車位置検出手段)12と、道路認識部(道路認識手段)13と、道路属性判定部(道路属性判定手段)14と備えて構成されており、ドライバー運転特性学習部3は、例えば、車両状態検出部(車両状態検出手段)15と、車両状態記憶部16と、ブレーキ操作判定部17と、減速特性学習部(学習手段)18と、適正車両状態変更部19とを備えて構成されており、安全装置制御部4は、例えば、適正車両状態設定部(適正車両状態設定手段)20と、比較部(比較手段)21と、作動部(作動手段)22とを備えて構成されており、安全装置23は、例えば警報部23aとブレーキ制御部23bとを備えて構成されている。
実施例1では、ナビゲーション情報に基づき予め自車両の進路前方に一時停止部あるいは屈曲部の存在を認識し、これら道路属性(一時停止部と屈曲部)に分けてドライバーの減速特性を学習する。
道路データ記憶部11は、道路に係るノード情報およびカーブ情報および一時停止部情報を道路データとして記憶しており、ノード情報は、例えば道路形状を把握するための座標点のデータであり、カーブ情報は、例えばリンク(つまり、各ノード間を結ぶ線)上に設定されたカーブの開始点および終了点に加えて、カーブの曲率に係る情報(例えば、カーブの曲率や半径Rおよび極性)と、カーブの深さに係る情報(例えば、カーブの通過に要する旋回角θやカーブの長さ等)などであり、一時停止部情報は、例えば一時停止部の位置に加えて、一時停止部の種別(交差点や踏み切り等)、信号機の有無や複数の道路の交差角度や形状等の交差点情報などである。
自車位置検出部12は、例えば人工衛星を利用して車両の位置を測定するためのGPS(Global Positioning System)信号や、例えば適宜の基地局を利用してGPS信号の誤差を補正して測位精度を向上させるためのD(Differential)GPS信号等の測位信号や、車両状態検出部15から出力される検出信号に基づく自律航法の算出処理によって自車両の現在位置を算出する。
さらに、自車位置検出部12は、算出した自車両の現在位置と道路データ記憶部11から取得した道路データとに基づいてマップマッチングを行い、自律航法による位置推定の結果を補正する。
そして、自車位置検出部12は、自車両の現在位置を道路認識部13および車両状態検出部15へ出力する。
道路認識部13は、道路データ記憶部11に記憶された道路データを取得し、この道路データに基づいて、自車両の進行方向前方に存在する道路を認識するとともに、認識した道路(以下、認識道路と称す)上の自車両現在位置から進行方向前方の所定範囲に存在するカーブおよび一時停止部を認識する。
また、道路認識部13は、道路データ記憶部11から取得した道路データに含まれるカーブ情報に基づき、認識したカーブ(以下、認識カーブと称す)の開始地点位置および形状(例えば、カーブの半径Rや曲率、旋回角θやカーブの長さやカーブの深さ等)を検出し、あるいは、道路データ記憶部11から取得した道路データに含まれる一時停止部情報に基づき、認識した一時停止部(以下、認識一時停止部と称す)の種別、停止位置、交差点形状、信号機の有無等を検出し、検出した情報を道路属性判定部14および適正車両状態設定部20へ出力する。
道路属性判定部14は、道路認識部13から入力した認識カーブの情報あるいは認識一時停止部の情報に基づいて、自車両の進行方向前方の認識道路の属性が屈曲部と一時停止部のいずれであるかを判定し、判定結果を車両状態検出部15およびブレーキ操作判定部17へ出力する。
車両状態検出部15は、例えば、現在の自車位置からカーブ開始地点あるいは一時停止地点までの距離を検出する屈曲部/一時停止部までの距離検出部15aと、自車両の現在速度を検出する車速センサや車輪速センサなどからなる車両速度検出部15bと、ブレーキペダルの踏み込みを検出するブレーキペダルスイッチセンサなどからなるブレーキ操作入力検出部15cと、水平面内での自車両の向きや鉛直方向に対する傾斜角度(例えば、自車両の前後方向軸の鉛直方向に対する傾斜角度や車両重心の上下方向軸回りの回転角であるヨー角等)および傾斜角度の変化量(例えば、ヨーレート等)を検出するジャイロセンサやヨーレートセンサ(図示略)と、自車両の横加速度(横G)を検出する横加速度センサ(図示略)等を備えて構成され、各検出信号を自車位置検出部12と車両状態記憶部16と比較部21へ出力する。
車両状態記憶部16は、車両状態検出部15によって検出された各種検出データを、時系列的に記憶し、蓄積し、蓄積したデータをブレーキ操作判定部17と減速特性学習部18へ出力する。
ブレーキ操作判定部17は、道路属性判定部14の判定結果と車両状態記憶部16に蓄積されたデータに基づいて、実行されたブレーキ操作が、屈曲部に対するブレーキ操作であるか、一時停止部に対するブレーキ操作であるか、あるいはそのいずれでもないかを判定する。
減速特性学習部18は、屈曲部減速特性学習部18aと一時停止部減速特性学習部18bとを備え、ブレーキ操作判定部17の判定結果と車両状態記憶部16に蓄積されたデータに基づいて、道路属性毎に、すなわち、屈曲部と一時停止部に分けてドライバーの減速特性を学習する。減速特性学習部18は学習結果を適正車両状態変更部19へ出力する。
適正車両状態変更部19は、減速特性学習部18の学習結果であるドライバーの減速特性に応じて、自車両の現在の車速から屈曲部適正通過速度まで適正に減速する際に要する距離(以下、屈曲部適正減速距離)、あるいは、自車両の現在の車速から所定速度(例えば、クリープ走行速度程度の5〜10km/h)まで適正に減速する際に要する距離(以下、一時停止部適正減速距離)を変更(補正)し、適正車両状態設定部20へ出力する。
適正車両状態設定部20は、屈曲部適正通過速度設定部20aと、屈曲部適正減速距離設定部20bと、一時停止部適正減速距離設定部20cとを備える。
屈曲部適正通過速度設定部20aは、道路認識部13により認識された認識カーブの形状に基づいて、自車両が認識カーブを適正に通過可能な車両の速度(以下、屈曲部適正通過速度と称す)を算出し、比較部21へ出力する。
また、屈曲部適正減速距離設定部20bは、適正車両状態変更部19からの出力に基づいて屈曲部適正減速距離を設定し、比較部21へ出力する。
また、一時停止部適正減速距離設定部20cは、適正車両状態変更部19からの出力に基づいて一時停止部適正減速距離を設定し、比較部21へ出力する。
比較部21は、車両状態検出部15により検出された現在の自車両の車両状態(車速等)および現在の自車位置からカーブ開始地点あるいは一時停止地点までの距離と、適正車両状態設定部20により設定された適正車両状態(屈曲部適正通過速度、屈曲部適正減速距離、一時停止部適正減速距離)とを比較し、比較結果を作動部22へ出力する。
作動部22は、比較部21での比較結果と、ブレーキ操作入力検出部15cの検出結果に基づいて、安全装置23を作動させるか否かを判定し、その判定結果に基づいて安全装置23の作動を制御する。
例えば、比較部21の比較結果が、自車両の車両状態が適正車両状態にない場合には、安全装置23の警報部23aを作動させてドライバーの注意を喚起し、さらに、ブレーキ操作入力検出部19によってドライバーのブレーキ操作入力を検出した場合には、安全装置23のブレーキ制御部23bを作動させてブレーキアシストを実行して、自車両の減速支援を行う。
なお、作動部22は、比較部21での比較結果のみに基づいて、安全装置23を作動させるか否かを判定し、その判定結果に基づいて安全装置23の作動を行ってもよい。
次に、実施例1におけるドライバー運転特性(減速特性)学習処理について、図2のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS101において、自車両の速度が第1の所定値VS1(例えば、30km/h)を越えているか否かを判定する。
ステップS101における判定結果が「NO」(車両速度≦VS1)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。これは、前記第1の所定速度VS1以下の低速走行時における減速操作を学習対象から除外するためである。
ステップS101における判定結果が「YES」(車両速度>VS1)である場合には、ステップS102に進み、ナビゲーション情報に基づいて自車両の進路前方所定距離以内に減速必要地点が存在するか否かを判定する。
ステップS102における判定結果が「NO」(存在せず)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS102における判定結果が「YES」(存在する)である場合には、ステップS103に進み、ナビゲーション情報に基づき前記減速必要地点は一時停止部であるか否かを判定する。ここで、一時停止部にはT字路交差点や十字路交差点等の交差点、および踏み切りが含まれる。
ステップS103における判定結果が「YES」(一時停止部)である場合には、ステップS104に進んで一時停止部に接近状態であると判定し、さらに、ステップS105に進んで、ドライバーによるブレーキ操作があるか否かを判定する。
ステップS105における判定結果が「NO」(ブレーキ操作なし)である場合には、減速特性学習の対象にはならないので、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS105における判定結果が「YES」(ブレーキ操作あり)である場合には、ステップS106に進んでブレーキ操作開始時の車両速度(以下、ブレーキ開始速度と称す)V1を検出し、さらにステップS107に進み、車両速度が第2の所定値V0よりも低いか否かを判定する。この実施例1では、第2の所定値V0をクリープ速度程度(例えば、5〜10km/h)に設定する。
ステップS107における判定結果が「NO」(車両速度≧V0)である場合には、ステップS125に進み、ブレーキ操作終了(ブレーキ操作入力:OFF)であるか否かを判定する。ステップS125における判定結果が「NO」(ブレーキ操作継続中)である場合には、ステップS107に戻る。
ステップS125における判定結果が「YES」(ブレーキ操作終了)である場合には、一時停止部で停止するための減速操作でないとみなして、本ルーチンの実行を一旦終了する。例えば、信号機のある交差点に接近したのでブレーキ操作を行って減速したが、減速中に信号機が青信号に変わったため減速を中止して直進した場合やポンピングブレーキ(図4参照)などがこれに相当する。
ステップS107における判定結果が「YES」(車両速度<V0)である場合には、ステップS108に進み、ブレーキ操作開始から車両速度が第2の所定値V0に達するまでの時間(以下、ブレーキ操作時間と称す)が所定時間t2以上であるか否かを判定する。
ステップS108における判定結果が「YES」(t2以上)である場合には、一時停止部で停止するための減速操作が終了したものとみなし、ステップS109に進み、車両速度が第2の所定値V0に達した地点から停止地点までの距離が所定距離L1以下であるか否かを判定する。
なお、車両速度が第2の所定値V0よりも低くなったときに、一時停止部で停止するための減速操作が終了したものとみなすのは、一般に、ドライバーは交差点手前まで減速操作を行って徐行速度まで減速を行い、ブレーキペダルの踏み込みを維持しながら安全確認地点まで前進し位置調整を行うため、発進操作に移るまでブレーキペダルを踏み続けていることが多く、減速終了地点を正確に特定することができないことが予測されるからである。
ステップS108における判定結果が「NO」(t2未満)である場合には、ポンピングブレーキであるとみなし、減速特性学習の対象から除外するため、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS109における判定結果が「YES」(L1以下)である場合には、ステップS110に進み、減速量ΔVを、ブレーキ開始速度V1と第2の所定値V0との速度差として算出する(ΔV=V1−V0)。
次に、ステップS111に進み、平均減速度を算出する。平均減速度は、減速量ΔVを、ブレーキ開始時から車両速度が第2の所定値に達するまでの所要時間で除算することにより求めることができる。
次に、ステップS112に進み、ステップS110で算出した減速量ΔVとステップS111で算出した平均減速度を、一時停止部に対する学習データとして取得し記憶して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
なお、図3は、ナビゲーション情報により自車両の進路方向前方にT字路交差点を認識し、ドライバーがブレーキ操作を行って該T十字路交差点で一時停止した際に減速特性を学習したときの例を示している。
なお、ステップS109における判定結果が「NO」(L1より大)である場合には、減速特性学習の対象とせずに、本ルーチンの実行を一旦終了する。このようなケースは、一時停止した先行車列の後に自車両を停止させた場合などが考えられ、このようなときには先行車の減速特性に合わせて減速操作することが多く、学習対象に適さないからである。
一方、ステップS103における判定結果が「NO」である場合には、ステップS113に進み、ナビゲーション情報に基づき減速必要地点がカーブであるか否かを判定する。
ステップS113における判定結果が「NO」(カーブでない)である場合には、減速特性学習の対象にはならないので、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS113における判定結果が「YES」である場合にはステップS114に進んでカーブに接近状態であると判定し、さらに、ステップS115に進んで、ドライバーによるブレーキ操作があるか否かを判定する。
ステップS115における判定結果が「NO」(ブレーキ操作なし)である場合には、減速特性学習の対象にはならないので、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS115における判定結果が「YES」(ブレーキ操作あり)である場合には、ステップS116に進んでブレーキ操作開始時の車両速度、すなわちブレーキ開始速度V1を検出する。
さらに、ステップS117に進み、ブレーキ操作終了(ブレーキ操作入力:OFF)であるか否かを判定する。ステップS117における判定結果が「NO」(ブレーキ操作継続中)である場合には、判定結果が「YES」になるまでステップS117の処理を繰り返す。
ステップS117における判定結果が「YES」(ブレーキ操作終了)である場合には、ステップS118に進み、ブレーキ操作終了時の車両速度(以下、ブレーキ終了速度と称す)V2を検出する。
次に、ステップS119に進み、ブレーキ終了速度V2が第3の所定値VS2(例えば、30km/h)を越えているか否かを判定する。
ステップS119における判定結果が「NO」(V2≦VS2)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。これは、屈曲部手前における低速走行時減速操作を減速特性学習の対象から除外するためである。
ステップS119における判定結果が「YES」(V2>VS2)である場合には、ステップS120に進み、ブレーキ操作開始からブレーキ操作終了までの時間(以下、ブレーキ継続時間と称す)が所定値t1以上であるか否かを判定する。ステップS120における判定結果が「NO」(t1未満)である場合には、ポンピングブレーキであるとみなし(図4参照)、減速特性学習の対象から除外するため、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS120における判定結果が「YES」(t1以上)である場合には、ステップS121に進み、ブレーキ操作終了地点からカーブ開始地点までの距離が所定距離L2以下であるか否かを判定する。
ステップS121における判定結果が「YES」(L2以下)である場合には、ステップS122に進み、減速量ΔVを、ブレーキ開始速度V1とブレーキ終了速度V2との速度差として算出する(ΔV=V1−V2)。
次に、ステップS123に進み、平均減速度を算出する。平均減速度は、減速量ΔVをブレーキ継続時間で除算することにより求めることができる。
次に、ステップS124に進み、ステップS122で算出した減速量ΔVとステップS123で算出した平均減速度を、屈曲部(カーブ)に対する学習データとして取得し記憶して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
なお、図5は、ナビゲーション情報により自車両の進路方向前方にカーブ(屈曲部)を認識し、ドライバーがカーブ進入ブレーキ操作を行った際に減速特性を学習したときの例を示している。
また、ステップS121における判定結果が「NO」(L2より大)である場合には、カーブ進入を目的としたブレーキ操作ではなかったとみなし、減速特性学習の対象とせずに、本ルーチンの実行を一旦終了する。
図6は、一時停止部で学習データ(減速量ΔVおよび平均減速度)を取得したときの車両速度の時間的変化を示す。なお、図6では、データ数が2つしか示されていないが、実際には一人のドライバーに対し平常時の一時停止部における多数の減速特性データを収集して、そのデータから該ドライバーの一時停止部での減速特性を求める。
図7は、このようにして求めた一時停止部における減速特性を示している。この図7には、代表的な3名のドライバーの一時停止部での減速特性が示されている。P2は平均的なドライバーの減速特性であり、P1は比較的に減速度の小さいブレーキ操作をするドライバーの減速特性であり、P3は比較的に減速度の大きいブレーキ操作をするドライバーの減速特性である。
また、図8は、屈曲部で学習データ(減速量ΔVおよび平均減速度)を取得したときの車両速度の時間的変化を示す。なお、図8では、データ数が2つしか示されていないが、実際には一人のドライバーに対し平常時の一時停止部における多数の減速特性データを収集して、そのデータから該ドライバーの屈曲部での減速特性を求める。
図9は、このようにして求めた屈曲部における減速特性を示している。この図9には、代表的な3名のドライバーの屈曲部での減速特性が示されている。Q2は平均的なドライバーの減速特性であり、Q1は比較的に減速度の小さいブレーキ操作をするドライバーの減速特性であり、Q3は比較的に減速度の大きいブレーキ操作をするドライバーの減速特性である。
次に、このようにして学習して得たドライバーの減速特性を反映させた安全装置23の作動制御を、図10のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS301において、道路データ記憶部11に格納された自車両の進行方向前方の道路データを取得する。
次に、ステップS302に進み、自車両の現在位置、車速を取得する。
次に、ステップS303に進み、道路データに基づき、進行方向前方にカーブを認識したか否かを判定する。
ステップS303における判定結果が「YES」(カーブ認識)である場合には、ステップS304に進み、認識したカーブ(以下、認識カーブと略す)における適正通過速度を算出する。
次に、ステップS305に進み、自車両の速度が適正通過速度よりも大きいか否かを判定する。ステップS305における判定結果が「NO」(適正通過速度以下)である場合には、安全装置23を作動する必要がないので、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS305における判定結果が「YES」(適正通過車速より大)である場合には、ステップS306に進み、自車両の速度から適正通過車速を減算して速度差Δvを算出する。
次に、ステップS307に進み、ドライバーの屈曲部での減速特性学習結果に基づいて屈曲部適正減速距離を補正する。ここで、屈曲部適正減速距離とは、平常時と同等のブレーキ操作で減速してカーブ開始地点到達時に適正通過速度にすることができるブレーキ操作開始地点からカーブ開始地点までの距離である。例えば、この走行安全装置1が、図9においてQ2で示される屈曲部減速特性を基準にして屈曲部適正減速距離(以下、基準屈曲部適正減速距離と称す)が初期設定されている場合に、当該ドライバーの屈曲部での減速特性学習結果が、図9においてQ1で示される屈曲部減速特性であった場合には、Q1はQ2よりも減速度が小さいので屈曲部適正減速距離を基準屈曲部適正減速距離よりも大きくなるように補正し、減速度の基準値との差が大きいほど補正量を大きくする。これと逆に、当該ドライバーの屈曲部での減速特性学習結果が、図9においてQ3で示される屈曲部減速特性であった場合には、Q3はQ2よりも減速度が大きいので屈曲部適正減速距離を基準屈曲部適正減速距離よりも小さくなるように補正し、減速度の基準値との差が大きいほど補正量を大きくする(すなわち、屈曲部適正減速距離を小さくする)。
次に、ステップS308に進み、認識カーブまでの距離が補正後の屈曲部適正減速距離以下であるか否かを判定する。
ステップS308における判定結果が「NO」(屈曲部適正減速距離より大きい)である場合には、安全装置23を作動する必要がないので、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS308における判定結果が「YES」(屈曲部適正減速距離以下)である場合には、ステップS309に進み、警報装置を作動させ(警報実行)、ドライバーに注意を喚起する。
次に、ステップS310に進み、ドライバーによるブレーキ操作があるか否かを判定する。
ステップS310における判定結果が「NO」(ブレーキ操作なし)である場合には、ブレーキアシストを実行せず、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS310における判定結果が「YES」(ブレーキ操作あり)である場合は、ステップS311に進み、ステップS306において算出した速度差Δvに応じてブレーキアシスト量を算出し、さらに、ステップS312に進み、ブレーキアシストを実行して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
一方、ステップS303における判定結果が「NO」(カーブ認識なし)である場合には、ステップS313に進み、道路データに基づき、進行方向前方に一時停止地点を認識したか否かを判定する。ステップS313における判定結果が「NO」(一時停止地点認識なし)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS313における判定結果が「YES」(一時停止地点認識)である場合には、ステップS314に進み、自車両の速度が所定値(例えば、30km/h)よりも大きいか否かを判定する。
ステップS314における判定結果が「NO」(所定値以下)である場合には、安全装置23の作動範囲外であるので、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS314における判定結果が「YES」(所定値より大)である場合には、ステップS315に進み、自車両の速度から所定車速V0を減算して速度差Δvを算出する。ここで、所定車速V0は前述した第2の所定値V0と同じであり、クリープ速度程度(例えば、5〜10km/h)に設定する。
次に、ステップS316に進み、ドライバーの一時停止部での減速特性学習結果に基づいて一時停止部適正減速距離を補正する。ここで、一時停止部適正減速距離とは、平常時と同等のブレーキ操作で減速して一時停止地点到達時に所定車速V0にすることができるブレーキ操作開始地点から一時停止地点までの距離である。例えば、この走行安全装置1が、図7においてP2で示される一時停止部減速特性を基準にして一時停止部適正減速距離(以下、基準一時停止部適正減速距離と称す)が初期設定されている場合に、当該ドライバーの一時停止部での減速特性学習結果が、図7においてP1で示される一時停止部減速特性であった場合には、P1はP2よりも減速度が小さいので一時停止部適正減速距離を基準一時停止部適正減速距離よりも大きくなるように補正し、減速度の基準値との差が大きいほど補正量を大きくする。これと逆に、当該ドライバーの一時停止部での減速特性学習結果が、図7においてP3で示される屈曲部減速特性であった場合には、P3はP2よりも減速度が大きいので一時停止部適正減速距離を基準一時停止部適正減速距離よりも小さくなるように補正し、減速度の基準値との差が大きいほど補正量を大きくする(すなわち、一時停止部適正減速距離を小さくする)。
次に、ステップS317に進み、認識した一時停止地点(以下、認識一時停止地点と称す)までの距離が補正後の一時停止部適正減速距離以下であるか否かを判定する。
ステップS317における判定結果が「NO」(一時停止部適正減速距離より大きい)である場合には、安全装置23の作動範囲外であるので、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS317における判定結果が「YES」(一時停止部適正減速距離以下)である場合には、ステップS318に進み、警報装置を作動させ(警報実行)、ドライバーに注意を喚起する。
次に、ステップS319に進み、ドライバーによるブレーキ操作があるか否かを判定する。
ステップS319における判定結果が「NO」(ブレーキ操作なし)である場合には、ブレーキアシストを実行せず、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS319における判定結果が「YES」(ブレーキ操作あり)である場合は、ステップS311に進み、ステップS315において算出した速度差Δvに応じてブレーキアシスト量を算出し、さらに、ステップS312に進み、ブレーキアシストを実行して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
以上説明するように、実施例1のドライバー運転特性学習装置によれば、ナビゲーション情報に基づいて予め自車両の進路前方に一時停止部あるいは屈曲部の存在を認識した場合に限って、ドライバーの減速特性を学習することができるので、学習頻度を低く抑えることが可能になる。また、一時停止部と屈曲部に分けてドライバーの減速特性を学習することができるので、道路属性に応じた減速特性を適正に学習することができ、学習精度が向上する。
また、実施例1の車両の走行安全装置1によれば、一時停止部と屈曲部に分けて学習したドライバーの減速特性に基づいて、屈曲部適正減速距離あるいは一時停止部適正減速距離を補正し、安全装置23を作動させる必要があるか否かを判定するので、安全装置23を個々のドライバーに最適なタイミングで作動させることが可能になる。
[実施例2]
次に、この発明に係るドライバー運転特性学習装置の実施例2を図11から図18の図面を参照して説明する。
実施例2では、車両状態から自車両が走行した道路を認識し、その認識結果に基づき一時停止部あるいは屈曲部を判別し、これら道路属性に分けてドライバーの減速特性を学習する。
この実施例2におけるドライバー運転特性学習装置50は自動変速機を備えた車両に搭載されており、ドライバー運転特性学習装置50は、図11に示すように、車両状態検出部(車両状態検出手段)51と、道路認識部(道路認識手段)52と、道路属性判定部(道路属性判定手段)53と、減速特性学習部(学習手段)54とを備えて構成されている。
車両状態検出部51は、例えば、操舵角(ドライバーが入力した操舵角度の方向と大きさ)や操舵角に応じた実舵角(転舵角)を検出する舵角センサからなる旋回状態検出部51aと、自車両の現在速度を検出する車速センサや車輪速センサなどからなる車両速度検出部51bと、ブレーキペダルの踏み込みを検出するブレーキペダルスイッチセンサなどからなるブレーキ操作入力検出部51cと、自車両のウィンカーの作動状態を検出するウィンカー作動状態検出部51dと、水平面内での自車両の向きや鉛直方向に対する傾斜角度(例えば、自車両の前後方向軸の鉛直方向に対する傾斜角度や車両重心の上下方向軸回りの回転角であるヨー角等)および傾斜角度の変化量(例えば、ヨーレート等)を検出するジャイロセンサやヨーレートセンサ(図示略)と、自車両の横加速度(横G)を検出する横加速度センサ(図示略)等を備えて構成され、各検出信号を道路認識部52と減速特性学習部54へ出力する。
なお、旋回状態検出部51aは前記横加速度センサによって構成することも可能である。
道路認識部52は、車両速度検出部51bで検出された自車両の速度およびヨーレートに基づいて自車両の走行軌跡を算出し、自車両が走行した道路形状を認識し、その認識結果を道路属性判定部53へ出力する。
道路属性判定部53は、道路認識部52から入力した道路形状に基づいて、自車両が走行した道路の属性が屈曲部であるか、一時停止部であるか、あるいはそのどちらでもないかを判定し、判定結果を減速特性学習部54へ出力する。
減速特性学習部54は、屈曲部減速特性学習部54aと一時停止部減速特性学習部54bとを備え、車両状態検出部51の検出結果と道路属性判定部53の判定結果に基づいて、道路属性毎に、すなわち、屈曲部と一時停止部に分けてドライバーの減速特性を学習する。
次に、実施例2におけるドライバー運転特性(減速特性)学習処理について、図12から図14のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS201において自車両の車速およびヨーレートを取得する。
次に、ステップS202に進み、ステップS201において取得した車両状態(車速、ヨーレート)に基づいて自車両が走行した道路形状を計測する。
次に、ステップS203に進み、ステップS202における道路形状の計測結果に基づいて、自車両が直線路を走行中であるか否かを判定する。
ステップS203における判定結果が「NO」(非直線路)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS203における判定結果が「YES」(直線路)である場合には、ステップS204に進み、自車両の速度が第1の所定値VS1(例えば、30km/h)を越えているか否かを判定する。
ステップS204における判定結果が「NO」(車両速度≦VS1)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。これは、前記第1の所定速度VS1以下の低速走行時における減速操作を学習対象から除外するためである。
ステップS204における判定結果が「YES」(車両速度>VS1)である場合には、ステップS205に進んで、ドライバーによるブレーキ操作があるか否かを判定する。
ステップS205における判定結果が「NO」(ブレーキ操作なし)である場合には、減速特性学習の対象にはならないので、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS205における判定結果が「YES」(ブレーキ操作あり)である場合には、ステップS206に進み、ブレーキ操作開始時の車両速度、すなわちブレーキ開始速度V1を検出する。
次に、ステップS207に進み、ウィンカー操作があるか否かを判定する。
ステップS207における判定結果が「YES」(ウィンカー操作あり)である場合には、ステップS208に進み、ブレーキ操作終了(ブレーキ操作入力:OFF)であるか否かを判定する。
ステップS208における判定結果が「YES」(ブレーキ操作終了)である場合には、ステップS209に進み、ブレーキ操作終了時の車両速度、すなわちブレーキ終了速度V2を検出する。
さらに、ステップS210に進み、ブレーキ終了速度V2が第2の所定値V0よりも低いか否かを判定する。第2の所定値V0は実施例1における第2の所定値V0と同じであり、クリープ速度程度(例えば、5〜10km/h)に設定する。
ステップS210における判定結果が「YES」(V2<V0)である場合には、ステップS211に進み、ブレーキ操作開始から車両速度が第2の所定値V0に達するまでの時間(以下、ブレーキ操作時間と称す)を計測する。
一方、ステップS208における判定結果が「NO」(ブレーキ操作継続中)である場合には、ステップS212に進み、車両速度が前記第2の所定値V0よりも低いか否かを判定する。
ステップS212における判定結果が「NO」(車両速度≧V0)である場合には、ステップS208に戻り、ステップS212における判定結果が「YES」(車両速度<V0)である場合には、ステップS211に進む。すなわち、ブレーキ操作継続中に車両速度が前記第2の所定値V0に達した場合も、ステップS211に進んで、ブレーキ操作開始から車両速度が第2の所定値V0に達するまでの時間、すなわちブレーキ操作時間を計測する。
ステップS211からステップS213に進み、ブレーキ操作時間が所定時間t2以上であるか否かを判定する。
ステップS213における判定結果が「NO」(t2未満)である場合には、ポンピングブレーキであるとみなし、減速特性学習の対象から除外するため、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS213における判定結果が「YES」(t2以上)である場合には、ステップS214に進み、減速量ΔVを、ブレーキ開始速度V1と第2の所定値V0との速度差として算出する(ΔV=V1−V0)。
次に、ステップS215に進み、平均減速度を算出する。平均減速度は、減速量ΔVをブレーキ操作時間で除算することにより求めることができる。
次に、ステップS216に進み、車両速度がV0に達した地点から自車両が発進(アクセルペダルセンサ:ON)した地点までの距離が所定距離L3以下であるか否かを判定する。
ステップS216における判定結果が「YES」(L3以下)である場合には、ステップS217に進み、今回のブレーキ操作は、一時停止交差点において右左折するため一時停止を実行するためのブレーキ操作であったと判断する。
次に、ステップS218に進み、ステップS214で算出した減速量ΔVとステップS215で算出した平均減速度を、一時停止部に対する学習データとして取得し記憶して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS216における判定結果が「NO」(L3より大)である場合には、減速特性学習の対象とせずに、本ルーチンの実行を一旦終了する。このようなケースは、一時停止した先行車列の後に自車両を停止させた場合などが考えられ、このようなときには先行車の減速特性に合わせて減速操作することが多く、学習対象に適さないからである。
一方、ステップS210における判定結果が「NO」(V2≧V0)である場合、すなわち、ブレーキ終了速度V2が第2の所定値V0以上である場合には、ステップS220に進み、車両速度が第3の所定値VS2(例えば、30km/h)を越えているか否かを判定する。
ステップS220における判定結果が「NO」(車両速度≦VS2)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。これは、屈曲部手前における低速走行時減速操作を減速特性学習の対象から除外するためである。
ステップS220における判定結果が「YES」(車両速度>VS2)である場合には、ステップS221に進み、減速量ΔVを、ブレーキ開始速度V1とブレーキ終了速度V2との速度差として算出する(ΔV=V1−V2)。
次に、ステップS222に進み、平均減速度を算出する。平均減速度は、減速量ΔVを、ブレーキ操作開始からブレーキ操作終了までの時間(すなわち、ブレーキ継続時間)で除算することにより求めることができる。
次に、ステップS223に進み、自車両の車両状態(操舵角)に基づいて、自車両の旋回状態を検出したか否かを判定する。ステップS223における判定結果が「NO」(非旋回状態)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS223における判定結果が「YES」(旋回状態)である場合には、ステップS224に進み、ブレーキ操作終了地点から旋回開始地点までの距離が所定距離L4以下であるか否かを判定する。
ステップS224における判定結果が「YES」(L4以下)である場合には、ステップS225に進み、今回のブレーキ操作は、屈曲部(右左折交差点)において右左折するために行ったカーブ進入ブレーキ操作であったと判断する。
次に、ステップS226に進み、ステップS221で算出した減速量ΔVとステップS222で算出した平均減速度を、屈曲部に対する学習データとして取得し記憶して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
なお、図15は、自車両が左折予定の十字路交差点に接近したためカーブ進入ブレーキ操作を行った後、車両速度が第2の所定値V0まで減速することなく該十字路交差点を左折したときに、減速特性を学習した例を示している。
ステップS224における判定結果が「NO」(L4より大)である場合には、カーブ進入を目的としたブレーキ操作ではなかったとみなし、減速特性学習の対象とせずに、本ルーチンの実行を一旦終了する。
一方、ステップS207における判定結果が「NO」(ウィンカー操作なし)である場合には、ステップS230に進み、ブレーキ操作終了(ブレーキ操作入力:OFF)であるか否かを判定する。
ステップS230における判定結果が「YES」(ブレーキ操作終了)である場合には、ステップS231に進み、ブレーキ操作終了時の車両速度、すなわちブレーキ終了速度V2を検出する。
さらに、ステップS232に進み、ブレーキ終了速度V2が第2の所定値V0よりも低いか否かを判定する。
ステップS232における判定結果が「YES」(V2<V0)である場合には、ステップS233に進み、ブレーキ操作開始から車両速度が第2の所定値V0に達するまでの時間、すなわちブレーキ操作時間を計測する。
一方、ステップS230における判定結果が「NO」(ブレーキ操作継続中)である場合には、ステップS234に進み、車両速度が前記第2の所定値V0よりも低いか否かを判定する。
ステップS234における判定結果が「NO」(車両速度≧V0)である場合には、ステップS230に戻り、ステップS234における判定結果が「YES」(車両速度<V0)である場合には、ステップS233に進む。すなわち、ブレーキ操作継続中に車両速度が前記第2の所定値V0に達した場合も、ステップS233に進んで、ブレーキ操作開始から車両速度が第2の所定値V0に達するまでの時間、すなわちブレーキ操作時間を計測する。
ステップS233からステップS235に進み、ブレーキ操作時間が所定時間t2以上であるか否かを判定する。
ステップS235における判定結果が「NO」(t2未満)である場合には、ポンピングブレーキであるとみなし、減速特性学習の対象から除外するため、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS235における判定結果が「YES」(t2以上)である場合には、ステップS236に進み、減速量ΔVを、ブレーキ開始速度V1と第2の所定値V0との速度差として算出する(ΔV=V1−V0)。
次に、ステップS237に進み、平均減速度を算出する。平均減速度は、減速量ΔVをブレーキ操作時間で除算することにより求めることができる。
次に、ステップS238に進み、車両速度がV0に達した地点から自車両が発進(アクセルペダルセンサ:ON)した地点までの距離が所定距離L3以下であるか否かを判定する。
ステップS238における判定結果が「YES」(L3以下)である場合には、ステップS239に進み、今回のブレーキ操作は、一時停止交差点において一時停止を実行するためのブレーキ操作であったと判断する。
次に、ステップS240に進み、ステップS236で算出した減速量ΔVとステップS237で算出した平均減速度を、一時停止部に対する学習データとして取得し記憶して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
なお、図16は、一時停止交差点において一時停止を行ったときに減速特性を学習した例を示しており、一時停止後に直進するか、あるいは右左折するかは、一時停止部に対する減速特性学習には関わりがない。
ステップS238における判定結果が「NO」(L3より大)である場合には、減速特性学習の対象とせずに、本ルーチンの実行を一旦終了する。このようなケースは、一時停止した先行車列の後に自車両を停止させた場合などが考えられ、このようなときには先行車の減速特性に合わせて減速操作することが多く、学習対象に適さないからである。
一方、ステップS232における判定結果が「NO」(V2≧V0)である場合、すなわち、ブレーキ終了速度V2が第2の所定値V0以上である場合には、ステップS250に進み、車両速度が第3の所定値VS2(例えば、30km/h)を越えているか否かを判定する。
ステップS250における判定結果が「NO」(車両速度≦VS2)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。これは、屈曲部手前における低速走行時減速操作を減速特性学習の対象から除外するためである。
ステップS250における判定結果が「YES」(車両速度>VS2)である場合には、ステップS251に進み、減速量ΔVを、ブレーキ開始速度V1とブレーキ終了速度V2との速度差として算出する(ΔV=V1−V2)。
次に、ステップS252に進み、平均減速度を算出する。平均減速度は、減速量ΔVを、ブレーキ操作開始からブレーキ操作終了までの時間、すなわち、ブレーキ継続時間で除算することにより求めることができる。
次に、ステップS253に進み、自車両の車両状態(操舵角)に基づいて、自車両の旋回状態を検出したか否かを判定する。S253における判定結果が「NO」である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS253における判定結果が「YES」(旋回状態検出)である場合には、ステップS254に進み、ブレーキ操作終了地点から旋回開始地点までの距離が所定距離L4以下であるか否かを判定する。
ステップS254における判定結果が「YES」(L4以下)である場合には、ステップS255に進み、今回のブレーキ操作は、屈曲部(カーブ)に進入するために行ったカーブ進入ブレーキ操作であったと判断する。
なお、図17は、自車両がカーブに接近したためカーブ進入ブレーキ操作を行ったときに減速特性を学習した例を示している。
次に、ステップS256に進み、ステップS251で算出した減速量ΔVとステップS252で算出した平均減速度を、屈曲部に対する学習データとして取得し記憶して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS254における判定結果が「NO」(L4より大)である場合には、カーブ進入を目的としたブレーキ操作ではなかったとみなし、減速特性学習の対象とせずに、本ルーチンの実行を一旦終了する。
実施例2においても、実施例1の場合と同様に、一時停止部と屈曲部とを区別してドライバーの減速特性を学習することができ、図7に示すような一時停止部に対する減速特性と、図9に示すような屈曲部に対する減速特性を得ることができる。
図18は、この実施例2において、車両状態と道路属性と減速特性学習の有無の関係をまとめたものである。
一時停止の必要がない場合としては、カーブだけでなく一時停止の必要がない交差点も含まれる。さらに、一時停止の必要のない交差点には、信号機のある交差点でその信号機が青信号である場合も含まれる。
一時停止の必要がある場合としては、一時停止交差点や踏み切り地点が含まれる。
カーブは、車両状態から減速操作が検出され、減速後の旋回挙動が検出され、ウィンカー操作が検出されない場合に、自車両が該カーブへの進入ブレーキ操作を行ったと判断されて、屈曲部における減速特性学習の対象とされる。
一時停止の必要がない交差点は、車両状態から減速操作が検出され、減速後の旋回挙動が検出され、ウィンカー操作が検出された場合に、自車両が該交差点を右左折したと判断されて、屈曲部における減速特性学習の対象とされる。
また、一時停止の必要のない交差点は、車両状態から減速操作および減速後の旋回挙動が検出されず、ウィンカー操作が検出されない場合に、自車両が該交差点を直進したと判断されて、減速特性学習の対象とされない。
一時停止交差点は、車両状態から減速操作が検出され、減速後の旋回挙動が検出され、ウィンカー操作が検出された場合に、自車両が該交差点を一時停止後に右左折したと判断されて、一時停止部における減速特性学習の対象とされる。
また、一時停止交差点および踏み切り地点は、車両状態から減速操作が検出され、減速後の旋回挙動が検出されず、ウィンカー操作が検出されない場合に、自車両が該交差点あるいは踏み切り地点を一時停止後に直進したと判断されて、一時停止部における減速特性学習の対象とされる。
以上説明するように、実施例2のドライバー運転特性学習装置によれば、車両状態から自車両が走行した道路を認識し、認識した道路が一時停止部あるいは屈曲部であると認識した場合に限って、ドライバーの減速特性を学習することができるので、学習頻度を低く抑えることが可能になる。また、一時停止部と屈曲部に分けてドライバーの減速特性を学習することができるので、道路属性に応じた減速特性を適正に学習することができ、学習精度が向上する。
この発明に係る実施例1のドライバー運転特性学習装置を備えた車両の走行安全装置の機能ブロック図である。 実施例1においてドライバー運転特性学習処理を示すフローチャートである。 実施例1においてT字路交差点で一時停止した際に減速特性を学習した場合を説明する図である。 実施例1において学習対象外となるポンピングブレーキを説明する図である。 実施例1においてカーブ進入ブレーキ操作を行った際に減速特性を学習した場合を説明する図である。 一時停止部で減速特性を学習したときの車両速度の時間的変化を示す図である。 一時停止部における減速特性の一例を示す図である。 屈曲部で減速特性を学習したときの車両速度の時間的変化を示す図である。 屈曲部における減速特性の一例を示す図である。 実施例1において安全装置の作動制御を示すフローチャートである。 この発明に係る実施例2のドライバー運転特性学習装置の機能ブロック図である。 実施例2においてドライバー運転特性学習処理を示すフローチャート(その1)である。 実施例2においてドライバー運転特性学習処理を示すフローチャート(その2)である。 実施例2においてドライバー運転特性学習処理を示すフローチャート(その3)である。 実施例2において十字路交差点を減速しながら左折した際に減速特性を学習した場合を説明する図である。 実施例2において一時停止交差点で一時停止した際に減速特性を学習した場合を説明する図である。 実施例2においてカーブ進入ブレーキ操作を行った際に減速特性を学習した場合を説明する図である。 実施例2において車両状態と道路属性と減速特性学習の有無の関係を示す図である。
符号の説明
1 車両の走行安全装置
2 ナビゲーション情報処理部(ドライバー運転特性学習装置)
3 ドライバー運転特性学習部(ドライバー運転特性学習装置)
11 道路データ記憶部(記憶手段)
12 自車位置検出部(自車位置検出手段)
13 道路認識部(道路認識手段)
14 道路属性判定部(道路属性判定手段)
15 車両状態検出部(車両状態検出手段)
18 減速特性学習部(学習手段)
20 適正車両状態設定部(適正車両状態設定手段)
21 比較部(比較手段)
22 作動部(作動手段)
23 安全装置
50 ドライバー運転特性学習装置
51 車両状態検出部(車両状態検出手段)
52 道路認識部(道路認識手段)
53 道路属性判定部(道路属性判定手段)
54 減速特性学習部(学習手段)

Claims (11)

  1. 自車両の車両状態を検出する車両状態検出手段と、
    前記車両状態検出手段の出力に基づき自車両が走行した道路を認識する道路認識手段と、
    前記車両状態検出手段の出力に基づき、前記道路認識手段により認識された道路に対するドライバーの減速特性を学習する学習手段と、
    を備えたドライバー運転特性学習装置において、
    前記道路認識手段により認識された道路の属性が少なくとも屈曲部もしくは一時停止部であるか否か判定する道路属性判定手段を備え、
    前記学習手段は、前記道路属性判定手段により前記道路の属性が屈曲部もしくは一時停止部と判定された場合には該判定された道路の属性に対応してドライバーの減速特性を学習することを特徴とするドライバー運転特性学習装置。
  2. 道路データを記憶する記憶手段と、
    自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、
    自車両の車両状態を検出する車両状態検出手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記道路データに基づき自車両の進行方向に存在する道路を認識する道路認識手段と、
    前記車両状態検出手段の出力に基づき、前記道路認識手段により認識された道路に対するドライバーの減速特性を学習する学習手段と、
    を備えたドライバー運転特性学習装置において、
    前記道路認識手段により認識された道路の属性が少なくとも屈曲部もしくは一時停止部であるか否か判定する道路属性判定手段を備え、
    前記学習手段は、前記道路属性判定手段により前記道路の属性が屈曲部もしくは一時停止部と判定された場合には該判定された道路の属性に対応してドライバーの減速特性を学習することを特徴とするドライバー運転特性学習装置。
  3. 前記学習手段は、道路属性判定手段により道路の属性が屈曲部と判定された場合には、該屈曲部に対するドライバーの減速操作開始時から減速操作終了時までの減速特性をドライバーの減速特性として学習することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドライバー運転特性学習装置。
  4. 前記学習手段は、前記屈曲部に対するドライバーの減速操作開始時から減速操作終了時までの平均減速度に基づいてドライバーの減速特性を学習することを特徴とする請求項3に記載のドライバー運転特性学習装置。
  5. 前記学習手段は、前記屈曲部に対するドライバーの減速操作開始時から減速操作終了時までの減速量に基づいてドライバーの減速特性を学習することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のドライバー運転特性学習装置。
  6. 前記学習手段は、道路属性判定手段により道路の属性が一時停止部と判定された場合には、該一時停止部に対するドライバーの減速操作開始時から所定車速以下となるまでの減速特性をドライバーの減速特性として学習することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のドライバー運転特性学習装置。
  7. 前記学習手段は、前記一時停止部に対するドライバーの減速操作開始時から所定車速以下となるまでの平均減速度に基づいてドライバーの減速特性を学習することを特徴とする請求項6に記載のドライバー運転特性学習装置。
  8. 前記学習手段は、前記一時停止部に対するドライバーの減速操作開始時から所定車速以下となるまでの減速量に基づいてドライバーの減速特性を学習することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のドライバー運転特性学習装置。
  9. 前記所定車速は自動変速機を備えた車両におけるクリープ走行速度と略等しいことを特徴とする請求項7または請求項8に記載のドライバー運転特性学習装置。
  10. 道路属性判定手段により道路の属性が屈曲部と判定された場合には、前記学習手段は、ブレーキ操作が所定時間以上継続しない場合もしくはブレーキ操作終了時の車速が所定値以下の場合に学習を行わないことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のドライバー運転特性学習装置。
  11. 道路データを記憶する記憶手段と、
    自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、
    自車両の車両状態を検出する車両状態検出手段と、
    前記記憶手段に憶された前記道路データに基づき自車両の進行方向に存在する道路を認識する道路認識手段と、
    前記道路認識手段が認識した前記道路を適正に通過可能な適正車両状態を設定する適正車両状態設定手段と、
    前記車両状態検出手段が検出した前記車両状態と前記適正車両状態設定手段が設定した前記適正車両状態とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果において自車両の車両状態が前記適正車両状態にないときに自車両に設けられた安全装置を作動させる作動手段と、
    を備える車両の走行安全装置であって、
    前記車両状態検出手段の出力に基づき、前記道路認識手段により認識された道路に対するドライバーの減速特性を学習する学習手段と、
    前記道路認識手段により認識された道路の属性が少なくとも屈曲部もしくは一時停止部であるか否か判定する道路属性判定手段と、を備え、
    前記学習手段は、前記道路属性判定手段により前記道路の属性が屈曲部もしくは一時停止部と判定された場合には該判定された道路の属性に対応してドライバーの減速特性を学習し、
    前記作動手段は、前記学習手段の学習結果に基づいて安全装置の作動を行うことを特徴とする車両の走行安全装置。
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