JP4894775B2 - エンジンのインジェクタ取付構造 - Google Patents

エンジンのインジェクタ取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンのインジェクタ取付構造の改良に関し、特に、その取付作業性に好適なエンジンのインジェクタ取付構造に関するものである。
従来から自動車用エンジン等に備えられる燃料供給装置として、加圧燃料を供給するコモンレールと呼ばれる燃料供給管に設けた筒状のホルダ内に、その上端基部がOリングを介して嵌挿され、クリップにより外れ止めされることで気筒数分のインジェクタがサブアセンブリされ、各インジェクタの先端部をエンジン本体(インテークマニホールド若しくはシリンダヘッド)に設けた取付孔にOリングを介して嵌挿することでエンジン本体に組付けるエンジンのインジェクタ取付構造が知られている(特許文献1参照)。
また、エンジンの各気筒に配置される一対の吸気弁の夫々に連なる直前の吸気ポートに夫々インジェクタを配置し、吸気弁毎に燃料を噴射可能なエンジンのインジェクタの配置構造が知られている(特許文献2参照)。
特開平11−13602号公報 特開2001−159322号公報
ところで、前者の従来例のように、燃料供給管にインジェクタをサブアセンブリする構造においては、エンジン本体への組付時に、基部を燃料供給管に固定した気筒数分のインジェクタの各先端を、エンジン本体の各取付孔に同時に挿入することとなる。その際、各取付孔に設けたテーパ状壁面にOリング外周を係合させ、その状態で燃料供給管側から押込み荷重を加えて、各Oリングを押し潰して、各取付穴のテーパ状壁面の先に設けられている周壁面にOリングの外周を嵌合させる必要がある。しかしながら、各Oリングを同時に押し潰す必要があり、比較的大きい押込み荷重(挿入荷重)を必要とする。このため、後者の従来例のように、各気筒に対して夫々2本のインジェクタを備えるものにおいては、組付時に同時に押込むインジェクタの数量が倍増することとなり、前記押込み力(挿入力)が過大となり組付作業性を向上できないという不具合が予想される。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、組付作業性の向上に好適なエンジンのインジェクタ取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、加圧燃料を供給する燃料供給管と、この燃料供給管に基部が連結固定される複数のインジェクタと、から構成されるインジェクタ組立体の各インジェクタの先端部を、エンジン本体のテーパ部およびテーパ部に連なる小径穴からなる各取付穴にOリングを介して嵌挿して固定するエンジンのインジェクタ取付構造であり、前記インジェクタの先端部のエンジン本体の取付穴への嵌挿時に、エンジン本体の取付穴のテーパ部とインジェクタの先端部に配置したOリングとの接触開始位置を隣接する取付穴同士で相違させるようにした。
したがって、本発明では、インジェクタ組立体の各インジェクタの先端部を、エンジン本体のテーパ部およびテーパ部に連なる小径穴からなる各取付穴にOリングを介して嵌挿して固定するにあたって、インジェクタの先端部のエンジン本体の取付穴への嵌挿時に、エンジン本体の取付穴のテーパ部とインジェクタの先端部に配置したOリングとの接触開始位置を隣接する取付穴同士で相違させるため、インジェクタの取付穴内での進入位置に対して、Oリングのテーパ部を通過するタイミングが、一方と他方とでずれることにより、同時にOリングがテーパ部を通過する場合に比較して押し込み力を半分程度に低減させることができる。このため、押し込み力が過大となって、組付け作業性が低下することが防止でき、組付け作業性を向上させることができる。
以下、本発明のエンジンのインジェクタ取付構造を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6は、本発明を適用したエンジンのインジェクタ取付構造の第1実施形態を示し、図1,2はインジェクタ組立体の側面図および正面図、図3はインジェクタ組立体の各要素を分解して示す部品図、図4はインジェクタ組立体をエンジン本体への組付け時の状態を示す説明図、図5はインジェクタ組立体のエンジン本体への組付け状態を示す断面図、図6はエンジン本体の取付穴の詳細を示す部分断面図である。
図1〜図3において、インジェクタ組立体1は、加圧燃料を供給するコモンレールと呼ばれる燃料供給管2と、燃料供給管2に基部が連結される複数(気筒数×2)のインジェクタ3と、インジェクタ3を燃料供給管2に固定して外れ止めするクリップ4と、から構成される。
前記燃料供給管2は、図3に詳細を示すように、筒状を成し両端が閉じて密閉空間を形成する、例えば、銅合金からなる供給チューブ6と、供給チューブ6に銅ロー付け固定されてエンジン本体5(インテークマニホールド若しくはシリンダヘッド)へ固定するための固定ナット7Aを一体に備える取付ブラケット7と、供給チューブ6の側面に銅ロー付けにより固定されてインジェクタ3の基部が嵌挿される複数(気筒数×2)の筒状ホルダ8と、が一体に形成され、連結された燃料チューブ9を介して、図示しない燃料ポンプより供給される燃料が導入されるよう構成している。前記筒状ホルダ8内の空間は、供給チューブ6内空間と連通されている。筒状ホルダ8の先端はクリップ4が係合するフランジ10に形成されている。
前記インジェクタ3は、図3に示すように、前記燃料供給管2の筒状ホルダ8に嵌挿される基部12と、エンジン本体5の取付穴14に嵌挿される先端部16と、上記両者の中間位置の本体外周に設けたコネクタ18と、を備える。コネクタ18には図示しないケーブルが接続されてコントロールユニット(駆動回路)に連結され、コントロールユニットよりの駆動電流に応じて内蔵する電磁弁を開弁させ、先端部16の図示しない燃料噴口からインテークマニホールド内に燃料を噴射するよう作動する。
前記インジェクタ3の基部12の外周には、前記筒状ホルダ8の内周面に密着するOリング20が、図示しない周溝に嵌合させて配置され、そのOリング20より軸方向中央部寄りにはクリップ4が係合する溝22が形成されている。また、前記インジェクタ3のエンジン本体5の取付穴14に嵌挿される先端部16の外周には、エンジン本体5の取付穴14の内周面に密着するOリング24が、図示しない周溝に嵌合させて配置されている。このOリング24より先端側は、インテークマニホールド内の空間(若しくはインテークマニホールドと繋がる空間)に露出するよう構成される。
前記クリップ4は、インジェクタ3と筒状ホルダ8を連結するものであり、インジェクタ3の溝22に係合する挟持部(図示せず)と、筒状ホルダ8のフランジ10に係合するスリット(図示せず)を有して、筒状ホルダ8に対してインジェクタ3の軸方向の位置決めを行うよう機能する。
以上の構成の燃料供給管2・インジェクタ3・クリップ4は、燃料供給管2の筒状ホルダ8内にインジェクタ3の基部12を嵌挿することで、基部12の外周に配置したOリング20が、筒状ホルダ8の内壁面と基部12外周との間で半径方向に圧縮されて所定量に潰されることによりシール機能が発揮され、外部とは密閉した状態で燃料供給管2の内部空間とインジェクタ3の内部空間とが連通される。次いで、前記クリップ4の狭持部をインジェクタ3の溝に係合させると共にスリットを筒状ホルダ8に係合させることにより筒状ホルダ8とインジェクタ3とを連結する。すべての筒状ホルダ8にインジェクタ3の基部12が嵌挿されクリップ4により連結されることにより、インジェクタ組立体1が構成される。前記インジェクタ組立体1は、図1,2に示すように、燃料供給管2の各筒状ホルダ8より各々インジェクタ3がその本体部及び先端部16を突出させて配置され、各インジェクタ3の本体側面にはコネクタ18が整列して突出する状態となる。各インジェクタ3の先端部16の外周に配置したOリング24は燃料供給管2に対して同一距離を保って整列している。
以上の構成のインジェクタ組立体1は、図4に示すように、各インジェクタ3の先端部16を、エンジン本体5のシリンダヘッドのインテークマニホールドを構成する部位に形成された各取付穴14の外周側から臨ませ、各先端部16を各取付穴14内に挿入し、更に取付穴14に沿ってインジェクタ3を押し込むことで、エンジン本体5に組付けられる。次いで、インジェクタ組立体1のブラケット7にエンジン本体5のボルト穴26を貫通させたボルト28のねじ部をブラケット7の固定ナット7Aにねじ込むことでエンジン本体5に固定される。
図5は、組付け完了後のインジェクタ組立体1を示す。なお、図5では、ブラケット7に図示しない取付穴が形成され、取付ボルト28をブラケット7の取付穴を貫通させて、シリンダヘッド5に設けた図示しないねじ穴にボルト28をねじ込むことによりインジェクタ組立体1をエンジン本体5に固定する構成としている。インジェクタ組立体1のエンジン本体5への固定方法はいずれの方法であってもよい。
前記エンジン本体5の取付穴14は、図5に詳細に示されるように、シリンダヘッド5のインテークマニホールドの空間から離れた外周側において壁面が傾斜を持って小径となるテーパ部30を備え、テーパ部30の小径端部に連ねて、インジェクタ3先端部16のOリング24と密に係合する小径部32に形成されている。図示例の取付穴14においては、テーパ部30の大径端部に連ねて外周側において最も大きい内径寸法の大径穴を備えているが、この大径穴は必要に応じて形成されるものであり、必須のものではない。インジェクタ3の先端部16の取付穴14への挿入により、先端部16に設けたOリング24の外周は、先ず、取付穴14のテーパ部30の壁面に接触し、インジェクタ3が取付穴14に押込まれることにより、テーパ部30の壁面により半径方向に断面が平坦となるように押し潰されてテーパ部30を通過して、小径部32の内壁面において、平坦とされた断面の元の円形断面への復帰力により小径部32の内壁面と先端部16の外周面とに密に接触して、インテークマニホールドの空間を外部空間から遮断してシールする。
本実施形態においては、気筒毎に配置される2個の吸気弁に対応する2個の取付穴14は、図6に示すように、一方の取付穴14では規定された傾斜のテーパ角により規定された軸方向寸法を備えるテーパ部30を備える一方、他方の取付穴14では一方と比較して傾斜の浅いテーパ角により軸方向寸法が長いテーパ部30を備えるよう構成している。なお、テーパ部30の奥に形成される小径部32の内径寸法は、いずれも同じに形成されている。
インジェクタ組立体1のインジェクタ3の先端部16を前記した取付穴14に挿入すると、先ず、一方の取付穴14に先端が挿入された先端部16のOリング24がテーパ部30の壁面に接触するが、他方の取付穴14に先端が挿入された先端部16のOリング24は未だテーパ部30の壁面に接触しない。従って、インジェクタ組立体1を取付穴14の軸方向に押込む際の反力は、一方のインジェクタ3先端部16のOリング24を変形させてテーパ部30を通過させて小径部32に挿入するに必要な押付け力のみでよい。
一方のインジェクタ3先端部16のOリング24が小径部32に係合され、引き続いて押し込みを継続すると、他方のインジェクタ3先端部16のOリング24が当該取付穴14のテーパ部30の壁面に接触する。この他方のインジェクタ3の当該取付穴14の軸方向に押込む際の反力は、他方のインジェクタ3先端部16のOリング24を変形させてテーパ部30を通過させて小径部32に挿入するに必要な押付け力のみでよい。しかも、他方の取付穴14のテーパ部30の傾斜角は一方より傾斜が緩く形成されているため、一方のOリング24が小径部32内で軸方向にすべり移動される摩擦力を加味しても、一方のOリング24のテーパ部30を通過する際の押付け力と同程度に維持させることができる。
以上のように、本実施形態においては、インジェクタ3の取付穴14内での進入位置に対して、Oリング24のテーパ部30を通過するタイミングが、一方と他方とでずれることにより、同時にOリング24がテーパ部30を通過する場合に比較して押し込み力が半分程度に低減させることができる。このため、押し込み力が過大となって、組付け作業性が低下することが防止でき、組付け作業性を向上させることができる。
なお、上記実施例では、一方と他方の取付穴14のテーパ部30のテーパ角度を相違させて、一方と他方のインジェクタ3先端のOリング24との接触開始位置を相違させるものについて説明したが、同一テーパ角度を備えるテーパ部30であっても、取付穴14に対するテーパ部30の軸方向位置を相違させて、Oリング24に対する接触開始位置を相違させるものであってもよい。
また、上記実施例では、気筒毎に2個のインジェクタ3を備えるインジェクタ組立体1を備えるものについて説明したが、気筒毎に1個のインジェクタ3を備えるインジェクタ組立体1であっても、隣接する気筒に対する取付穴14のテーパ部30の軸方向位置を交互に相違させることで、同様の効果を発揮させて、より一層組付け作業性を向上させるようにしてもよい。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)加圧燃料を供給する燃料供給管2と、この燃料供給管2に基部12が連結固定される複数のインジェクタ3と、から構成されるインジェクタ組立体1の各インジェクタ3の先端部16を、エンジン本体5のテーパ部30およびテーパ部30に連なる小径部32からなる各取付穴14にOリング24を介して嵌挿して固定するエンジンのインジェクタ取付構造であり、前記インジェクタ3の先端部16のエンジン本体5の取付穴14への嵌挿時に、エンジン本体5の取付穴14のテーパ部30とインジェクタ3の先端部16に配置したOリング24との接触開始位置を隣接する取付穴14同士で相違させるようにした。このため、インジェクタ3の取付穴14内での進入位置に対して、Oリング24のテーパ部30を通過するタイミングが、一方と他方とでずれることにより、同時にOリング24がテーパ部30を通過する場合に比較して押し込み力を半分程度に低減させることができる。このため、押し込み力が過大となって、組付け作業性が低下することが防止でき、組付け作業性を向上させることができる。
(イ)取付穴14に設けるテーパ部30の軸方向位置を、隣接する取付穴14同士で相違させることにより、エンジン本体5の取付穴14の形状変更のみにより、押し込み力が過大となって、組付け作業性が低下することが防止でき、組付け作業性を向上させることができる。
(ウ)軸方向位置が先端側にあるテーパ部30のテーパ角度を、隣接する取付穴14のテーパ部30のテーパ角度より浅い傾斜に形成することにより、先行する一方のOリング24が小径部32内で軸方向にすべり移動される摩擦力を加味しても、一方のOリング24のテーパ部30を通過する際の押付け力と同程度に維持させることができる。
(第2実施形態)
図7および図8は、本発明を適用したエンジンのインジェクタ取付構造の第2実施形態を示し、図7は第1実施例のインジェクタ取付構造を示すインジェクタ組立体と取付穴との関係を示す説明図、図8は第2実施例のインジェクタ取付構造を示すインジェクタ組立体と取付穴との関係を示す説明図である。本実施形態においては、エンジン本体5の隣接する取付穴を同一形状とした場合における構成を第1実施形態に追加したものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図7および図8に示す本実施形態のインジェクタ取付構造において、エンジン本体5に形成されるインジェクタ3の取付穴14の形状は、隣接する取付穴14同士で、同一位置に同一角度のテーパ部30を備えるものとしている。そして、インジェクタ組立体1は、第1実施形態と同様の燃料供給管2・インジェクタ3を備えるものであるが、隣接するインジェクタ3同士で先端部16に配置するOリング24の軸方向位置を相違させて構成している。その他の構成は第1実施形態と同様に構成している。
図7に示す第1実施例においては、前記Oリング24の軸方向位置を相違させる手段として、隣接する一方のインジェクタ3の先端にスペーサ34を嵌合させて、Oリング24の軸方向位置を先端側に移動させ、他方のインジェクタ3に配置されるOリング24との軸方向位置を相違させている。なお、スペーサ34に代えてインジェクタ3の本体部分の形状を長くするよう構成してもよい。
本実施例では、インジェクタ組立体1のインジェクタ3の先端部16を前記した取付穴14に挿入すると、先ず、一方のインジェクタ3が挿入された当該取付穴14のテーパ部30の壁面に先端部16のOリング24が接触するが、他方のインジェクタ3の先端が挿入された当該取付穴14のテーパ部30の壁面には、当該インジェクタ3の先端部16のOリング24は未だ接触しない。従って、インジェクタ組立体1を取付穴14の軸方向に押込む際の反力は、一方のインジェクタ3先端部16のOリング24を変形させてテーパ部30を通過させて小径部32に挿入するに必要な押付け力のみでよい。
一方のインジェクタ3先端部16のOリング24が小径部32に係合され、引き続いて押し込みを継続すると、他方のインジェクタ3先端部16のOリング24が当該取付穴14のテーパ部30の壁面に接触する。この他方のインジェクタ3の当該取付穴14の軸方向に押込む際の反力は、他方のインジェクタ3先端部16のOリング24を変形させてテーパ部30を通過させて小径部32に挿入するに必要な押付け力のみでよい。
以上のように、本実施例においては、インジェクタ3の取付穴14内での進入位置に対して、Oリング24のテーパ部30を通過するタイミングが、一方のインジェクタ3と他方のインジェクタ3とでずれることにより、同時にOリング24がテーパ部30を通過する場合に比較して押し込み力が半分程度に低減させることができる。このため、押し込み力が過大となって、組付け作業性が低下することが防止でき、組付け作業性を向上させることができる。
図8に示す第2実施例においては、前記Oリング24の軸方向位置を相違させる手段として、一方のインジェクタ3に軸方向寸法の長いインジェクタ3が使用され、他方のインジェクタ3には軸方向寸法の短いインジェクタ3が使用される。このように、軸方向寸法の相違するインジェクタ3は、同じ気筒に燃料を噴射する場合においても、インジェクタ3に対応する2個の吸気弁の開弁特性をエンジンの運転状態に応じて相違させる場合があり、両インジェクタ3の燃料噴射特性が相違する場合に、使用するインジェクタ3を相違させる場合がある。しかしながら、両インジェクタ3の燃料を噴射する先端位置は同一位置とするために、軸方向寸法の短いインジェクタ3の基部12が嵌挿される燃料供給管2の筒状ホルダ8がロー付けにより固定される供給チューブ6の一部を、インジェクタ3の寸法差の分だけインジェクタ3側に隆起させた隆起部36により構成している。また、両インジェクタ3の先端部16に装着されるOリング24の位置も、インジェクタ3の特性の相違により両者で相違する軸方向位置に配置されている。
本実施例においても、インジェクタ3の取付穴14内での進入位置に対して、Oリング24のテーパ部30を通過するタイミングが、一方のインジェクタ3と他方のインジェクタ3とでずれることにより、同時にOリング24がテーパ部30を通過する場合に比較して押し込み力が半分程度に低減させることができる。このため、押し込み力が過大となって、組付け作業性が低下することが防止でき、組付け作業性を向上させることができる。
また、特性が相違することに起因して軸方向寸法の相違するインジェクタ3は、その先端にある憤口の軸方向位置が同一軸方向位置に配置されて所期した噴射特性を得るための要件であり、インジェクタ組立体1の組立状態において、各インジェクタ3の先端位置が揃っていることを目視することにより、正規の組立が成されていることが確認できる。このため、例えば、軸方向寸法の短いインジェクタ3が正規の隆起した筒状ホルダ8に組付けられずに隆起していない筒状ホルダ8に組付けられ、軸方向寸法の長いインジェクタ3が正規の隆起していない筒状ホルダ8に組付けられずに隆起した筒状ホルダ8に組付けられる誤組付けがなされた場合には、各インジェクタ3の先端位置が不揃いとなり、一見して組立が誤っていることを確認することができる。
また、本実施例においては、隣接するインジェクタ3の軸方向寸法の相違に起因して、その筒状ホルダ8の供給チューブ6へのロー付け位置Aを、供給チューブ6に隆起部36を設けて、高さ方向に異ならせて形成していることにより、銅ロー付け時の銅ローの引き合いを防止する効果が発揮され、製造品質の高いインジェクタ組立体1を得ることができる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(エ)インジェクタ3の先端部16に配置するOリング24の軸方向位置を隣接するインジェクタ3同士で相違させることにより、インジェクタ3の取付穴14内での進入位置に対して、Oリング24のテーパ部30を通過するタイミングが、一方のインジェクタ3と他方のインジェクタ3とでずれることにより、同時にOリング24がテーパ部30を通過する場合に比較して押し込み力が半分程度に低減させることができる。このため、押し込み力が過大となって、組付け作業性が低下することが防止でき、組付け作業性を向上させることができる。
(オ)隣接するインジェクタ3同士の軸方向長さ寸法を相違させ、軸方向長さ寸法が短いインジェクタ3の基部12が嵌挿して連結固定される燃料供給管2の筒状ホルダ8の供給チューブ6への取付位置を、軸方向長さ寸法が長いインジェクタ3の基部12が嵌挿して連結固定される燃料供給管2の筒状ホルダ8の供給チューブ6への取付位置に対して、インジェクタ3側に隆起させて、各インジェクタ3の憤口位置を同一軸方向位置としたことにより、各インジェクタ3の先端位置が揃っていることを目視することにより、正規の組立が成されていることが確認できる。従って、例えば、軸方向寸法の短いインジェクタ3が正規の隆起した筒状ホルダ8に組付けられずに隆起していない筒状ホルダ8に組付けられ、軸方向寸法の長いインジェクタ3が正規の隆起していない筒状ホルダ8に組付けられずに隆起した筒状ホルダ8に組付けられる誤組付けがなされた場合には、各インジェクタ3の先端位置が不揃いとなり、一見して組立が誤っていることを確認することができる。
また、隣接するインジェクタ3の軸方向寸法の相違に起因して、その筒状ホルダ8の供給チューブ6へのロー付け位置Aを、供給チューブ6に隆起部36を設けて、高さ方向に異ならせて形成していることにより、銅ロー付け時の銅ローの引き合いを防止する効果が発揮され、製造品質の高いインジェクタ組立体1を得ることができる。
本発明は、燃料をインテークマニホールドに噴射するインジェクタを対象とする取付構造を提供することを前提としているが、燃料をエンジンの気筒内に直接噴射するインジェクタに適用することも可能である。
本発明の一実施形態を示すエンジンのインジェクタ取付構造におけるインジェクタ組立体の側面図。 同じくインジェクタ組立体の側面図および正面図。 インジェクタ組立体の各要素を分解して示す部品図。 インジェクタ組立体をエンジン本体への組付け時の状態を示す説明図。 インジェクタ組立体のエンジン本体への組付け状態を示す断面図。 エンジン本体の取付穴の詳細を示す部分断面図。 本発明の2実施形態の第1実施例を示すエンジンのインジェクタ取付構造におけるインジェクタ組立体と取付穴との関係を示す説明図。 本発明の2実施形態の第2実施例を示すエンジンのインジェクタ取付構造におけるインジェクタ組立体と取付穴との関係を示す説明図。
符号の説明
1 インジェクタ組立体
2 燃料供給管
3 インジェクタ
4 クリップ
5 エンジン本体(シリンダヘッド若しくはインテークマニホールド)
6 供給チューブ
7 ブラケット
8 筒状ホルダ
9 燃料チューブ
10 フランジ
12 基部
14 取付穴
16 先端部
20、24 Oリング
30 テーパ部
32 小径部

Claims (5)

  1. 加圧燃料を供給する燃料供給管と、この燃料供給管に基部が連結固定される複数のインジェクタと、から構成されるインジェクタ組立体の各インジェクタの先端部を、エンジン本体のテーパ部およびテーパ部に連なる小径穴からなる各取付穴にOリングを介して嵌挿して固定するエンジンのインジェクタ取付構造において、
    前記インジェクタの先端部のエンジン本体の取付穴への嵌挿時に、エンジン本体の取付穴のテーパ部とインジェクタの先端部に配置したOリングとの接触開始位置を隣接する取付穴同士で相違させたことを特徴とするエンジンのインジェクタ取付構造。
  2. 前記取付穴に設けるテーパ部の軸方向位置を、隣接する取付穴同士で相違させることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのインジェクタ取付構造。
  3. 前記軸方向位置が先端側にあるテーパ部のテーパ角度を、隣接する取付穴のテーパ部のテーパ角度より浅い傾斜に形成することを特徴とする請求項2に記載のエンジンのインジェクタ取付構造。
  4. 前記インジェクタの先端部に配置するOリングの軸方向位置を隣接するインジェクタ同士で相違させることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのインジェクタ取付構造。
  5. 前記隣接するインジェクタ同士の軸方向長さ寸法を相違させ、軸方向長さ寸法が短いインジェクタの基部が嵌挿して連結固定される燃料供給管の筒状ホルダの供給チューブへの取付位置を、軸方向長さ寸法が長いインジェクタの基部が嵌挿して連結固定される燃料供給管の筒状ホルダの供給チューブへの取付位置に対して、インジェクタ側に隆起させて、各インジェクタの憤口位置を同一軸方向位置としたことを特徴とする請求項4に記載のエンジンのインジェクタ取付構造。
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