JP4894665B2 - 可搬式電動工具 - Google Patents

可搬式電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP4894665B2
JP4894665B2 JP2007194859A JP2007194859A JP4894665B2 JP 4894665 B2 JP4894665 B2 JP 4894665B2 JP 2007194859 A JP2007194859 A JP 2007194859A JP 2007194859 A JP2007194859 A JP 2007194859A JP 4894665 B2 JP4894665 B2 JP 4894665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grip
outer shell
grip portion
thickness
partition region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007194859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009028839A (ja
Inventor
賢一郎 稲垣
穣 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007194859A priority Critical patent/JP4894665B2/ja
Publication of JP2009028839A publication Critical patent/JP2009028839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4894665B2 publication Critical patent/JP4894665B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電動ドライバ等の可搬式電動工具に関する。
従来の電動工具としては、ドリルドライバや、インパクトドライバ、オイルパルスドライバ等、その用途に応じた各種電動ドライバがあり、その中には、バッテリ駆動される可搬式のものも含まれている。
可搬式電動工具としては、電動モータを含めた駆動機構部を内包する胴体部と、当該胴体部の長手方向中間部または端部からその交叉方向に突出するグリップ部とを備えて全体的に略T字状あるいは略L字状に構成され、当該グリップ部を握持して操作するように構成されたものがある。かかる構成では、グリップ部の突出側先端部に、電動モータを駆動するための電池パックが着脱自在に装着される。
また、グリップ部は、作業者が握持し易くするため、胴体部側の基端部(基端側の付け根部)が該胴体部から絞られるとともに、電池パック取付部側の先端部(先端側の付け根部)が該電池パック取付部に向かって拡大された形状となっている(例えば、特許文献1参照)。
そして、この種の可搬式電動工具では、胴体部およびグリップ部からなるハウジングは、一般に、断面略アーチ状の勝手違いの二つの分割体の対応する端縁同士を突き合わせて楕円状あるいは長円状の断面形状となる筒体として形成されており、その筒体状のハウジング内に駆動機構部やスイッチ類等が装備されている。
特開2005−144564号公報
ところで、この種の可搬式電動工具では、作業者の疲労軽減のためには軽量化するのが好ましい。
可搬式電動工具を成す部品のうち、ハウジングの占める重量比率は比較的大きいため、ハウジングを軽量化することの効果は高いが、一方でハウジングに求められる品質的な要求も高くなっている。例えば、可搬式電動工具を誤って落下させた場合等の耐落下強度もその一つである。
可搬式電動工具を落下させて地面等から衝撃力が入力されると、グリップ部の基端側の付け根部や先端側の付け根部の絞り部や拡大部に大きな応力集中が生じて破損してしまう虞がある。しかし、その対策として基端側や先端側の付け根部を単に厚肉化した場合には、重量が増大してしまう。
そこで、本発明は、軽量でありかつ耐落下強度に優れたハウジングを備えた可搬式電動工具を得ることを目的とする。
請求項1の発明にあっては、駆動源である電動モータ、該電動モータの回転動力を減速する減速部、および、該減速部の回転動力をその先端側に取り付けた工具に伝達する駆動部が内包される胴体部外郭と、当該胴体部外郭からその交叉方向に突出するグリップ部外郭と、を有するハウジングを備え、上記グリップ部外郭が断面略アーチ状となる二つの分割体の周方向端縁同士を突き合わせて筒状に形成されるとともに、上記グリップ部外郭の長手方向先端部に該グリップ部外郭の一般部分よりも拡大された電池パック取付部が形成された可搬式電動工具において、上記グリップ部外郭が上記胴体部外郭に拡大して至る基端側の付け根部、および、上記グリップ部外郭が上記電池パック取付部に拡大して至る先端側の付け根部のうち少なくとも一方の内部に、グリップ部外郭の内側から突設したリブと当該グリップ部外郭とで囲われた区画領域を形成し、上記区画領域を形成した上記付け根部のグリップ部外郭に薄肉部を形成するとともに、上記区画領域の周辺部のグリップ部外郭に上記薄肉部よりも肉厚の厚肉部を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、上記薄肉部が上記分割体の周方向中間部に設けられ、該薄肉部の肉厚が上記分割体の周方向端縁の肉厚よりも薄いことを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、上記二つの分割体のうち一方の周方向端縁の肉厚方向中央部には、上記グリップ部外郭の長手方向に沿って延びる凸部が形成されるとともに、他方の周方向端縁の肉厚方向中央部には上記グリップ部外郭の長手方向に沿って延びる凹部が形成され、それら凸部と凹部とが嵌合され、上記薄肉部の肉厚が上記凸部の外側面とグリップ部外郭の内側面との間の肉厚よりも薄いことを特徴とする。
請求項4の発明にあっては、上記厚肉部は、上記グリップ部外郭の上記区画領域を形成した付け根部の内側をグリップ部外郭の内方に膨出して形成されることを特徴とする。
請求項5の発明にあっては、上記厚肉部は、上記グリップ部外郭の上記区画領域を形成した付け根部の外側をグリップ部外郭の外方に膨出して形成されることを特徴とする。
請求項6の発明にあっては、上記薄肉部の周縁部および上記厚肉部の周縁部で肉厚を滑らかに変化させたことを特徴とする。
請求項7の発明にあっては、上記グリップ部外郭の少なくとも上記厚肉部を形成した部分の外側が弾性体で被覆されることを特徴とする。
請求項8の発明にあっては、上記二つの分割体の相互に突き合う端縁に、グリップ部外郭の長手方向に互い違いとなる矩形状の凹凸が設けられることを特徴とする。
請求項9の発明にあっては、上記矩形状の凹凸の他方の凹凸との当接面に弾性体が設けられることを特徴とする。
請求項10の発明にあっては、上記区画領域を形成するリブに、該区画領域の内外を連通させるスリットを形成し、該スリットはグリップ部外郭の内側面から所定距離を隔てた内側面近傍を終端としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、グリップ部外郭の基端側または先端側の付け根部の内部に、グリップ部外郭の内側から突設したリブと当該グリップ部外郭とで囲われた区画領域を形成したので、当該付け根部の剛性を高めることができる。
このとき、区画領域を形成した付け根部のグリップ部外郭に薄肉部を形成したので、その薄肉部で落下時の衝撃を効率良く吸収できる。また、区画領域の周辺部のグリップ部外郭に上記薄肉部よりも肉厚の厚肉部を形成したので、区画領域とその区画領域外の剛性の変化を緩やかに設定することができる。
したがって、外部から衝撃エネルギーが印加された場合でも区画領域を形成した付け根部での応力集中を抑えることができ、耐落下強度に優れたハウジングを得ることができる。また、薄肉部を形成した分、ハウジングを軽量化できるとともに、材料費を節約できるようになる。
請求項2の発明によれば、薄肉部をグリップ部外郭の分割体の周方向中間部に設けたことにより、二つの分割体の結合部分となる周方向端縁で所定の肉厚を確保できる。このため、分割体同士の結合強度を損なうことなく薄肉部を形成することができる。
請求項3の発明によれば、二つの分割体の周方向端縁は、凸部と凹部の嵌合によりずれを抑制しつつ結合できるようになる。このとき、薄肉部の肉厚を、凸部の外側面とグリップ部外郭の内側面との間の肉厚よりも薄くしたので、凸部と凹部の嵌合部で所要の肉厚を確保して分割体同士の結合強度を損なうことなく薄肉部を形成することができる。
請求項4の発明によれば、厚肉部は、グリップ部外郭の区画領域を形成した付け根部の内側に形成されたことにより、区画領域を形成するリブの剛性を確保できる。また、厚肉部がグリップ部外郭の内方に膨出して形成されたことにより、グリップ部外郭表面のデザインの自由度を向上することができる。
請求項5の発明によれば、厚肉部を、グリップ部外郭の区画領域を形成した付け根部の外側に形成したことで、区画領域を形成するリブの剛性を確保できる。また、厚肉部をグリップ部外郭の外方に膨出して形成したことで、グリップ部外郭の表面を弾性体で被覆する場合に、厚肉部が突出する周縁部でグリップ部外郭と弾性体との接触面積を増大することができる。このため、グリップ部外郭に対して弾性体がずれたり剥離したりするのを抑制することができる。さらに、厚肉部がグリップ部外郭の外側に形成されたことにより区画領域を拡充できるため、収納部品の収容スペースをより大きくすることができる。
請求項6の発明によれば、薄肉部の周縁部および厚肉部の周縁部を滑らかに肉厚変化させたので、それぞれの周縁部に生ずる応力集中を緩和して、耐落下強度に優れたハウジングを得ることができる。
請求項7の発明によれば、グリップ部外郭の少なくとも厚肉部を形成した部分の外側を弾性体で被覆したので、グリップ部外郭を型成形した際に厚肉部に生ずるヒケ等の成形不良部分を弾性体で覆い隠すことができるため、グリップ部の外観性が損なわれるのを抑制できる。
請求項8の発明によれば、二つの分割体の相互に突き合う端縁は、グリップ部外郭の長手方向に互い違いとなる矩形状の凹凸によって、二つの分割体がグリップ部外郭の長手方向にずれるのを抑制できる。このため、落下等によって二つの分割体がずれてグリップ部外郭が破損するのを抑制できる。
請求項9の発明によれば、矩形状の凹凸の他方の凹凸との当接面に弾性体を設けたので、二つの分割体の周方向端縁同士が離間するのを抑えることができる。また、一方の凹凸と他方の凹凸との合わせ面からグリップ部外郭の内部に水や粉塵等の異物が侵入するのを抑制できる。
請求項10の発明によれば、区画領域を形成するリブに、該区画領域の内外を連通させるスリットを形成したので、リブに入力される衝撃力をスリットで分離した対向部分が相対変位することにより効率良く吸収できる。このとき、スリットはグリップ部外郭の内側面から所定距離を隔てた内側面近傍を終端としたので、その終端部分に発生する応力を周囲に分散できるため、耐落下強度に優れたハウジングを得ることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。以下の実施形態は、いずれも、本発明にかかる可搬式電動工具をインパクトドライバとして実施した場合について例示するものである。また、以下の実施形態は、同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)図1〜図4は、本発明の第1実施形態を示している。このうち、図1は、可搬式電動工具の側面図、図2は、ハウジングの内部を示す可搬式電動工具の要部側断面図、図3は、グリップ部外郭の先端側の付け根部の内部を示す拡大斜視図、図4は、図1のA−A断面図である。
本実施形態にかかる可搬式電動工具としてのインパクトドライバ1は、図1および図2に示すように、駆動源である電動モータ2を含めた駆動機構部3を内包する細長形状の胴体部4と、該胴体部4の中間部からその交叉方向(略直角方向)に突出されるグリップ部5と、を備える。作業者はグリップ部5を握持してインパクトドライバ1を操作することになる。
インパクトドライバ1のハウジング6は、胴体部4の外郭(胴体部外郭)4Gと、グリップ部5の外郭(グリップ部外郭)5Gと、によって略T字状を成すように形成されている。
胴体部外郭4Gは筒状に形成されている。その胴体部外郭4Gに内包された駆動機構部3は、電動モータ2と、このモータ2の回転を減速する減速部7と、この減速部7の回転駆動力を先端側に設けたチャック8まで伝達する駆動部9と、この駆動部9を回転自在に保持する軸受部10と、を備えて構成される。
また、グリップ部外郭5Gも筒状に形成されている。そのグリップ部外郭5Gの内部には電動モータ2への電力供給を制御するスイッチ部11が設けられており、該スイッチ部11はグリップ部5の胴体部4側の付け根部に取り付けられたトリガー12によって作動される。
グリップ部外郭5Gの突出側先端部(図中下端部)には、該グリップ部外郭5Gの一般部分、つまり、長手方向(図中上下方向)の中間部分よりも拡大されて、電池パック13を着脱自在に装着する電池パック取付部14が形成されている。
また、グリップ部外郭5Gは作業者が握持し易いように、グリップ部外郭5Gが胴体部外郭4Gに拡大して至る基端側の付け根部15、および、グリップ部外郭5Gが電池パック取付部14に拡大して至る先端側の付け根部16が形成される。
胴体部外郭4Gとグリップ部外郭5Gとを備えたハウジング6は、図1および図2中、紙面直角方向の中央部で2分割された略勝手違いの二つの分割体(半割体)6L,6Rを、対応する周方向端縁(端面)6a,6b同士を突き合わせることで中空状に形成されている。
このとき、二つの分割体6L,6Rのうち一方の周方向端縁6aの肉厚方向中央部分には、グリップ部外郭5Gの長手方向に沿って延びる凸部(本実施形態では凸条)17が形成されるとともに、他方の周方向端縁6bの肉厚方向中央部には、グリップ部外郭5Gの長手方向に沿って延びる凹部(本実施形態では凹溝)18が形成され、それら凸部17と凹部18とが相互に嵌合される。
このグリップ部外郭5Gについては、各分割体6L,6Rはそれぞれ略アーチ状の断面に形成され、それら分割体6L,6Rの周方向端縁6a,6b同士を突き合わせて結合することにより、略楕円環状の断面を有するグリップ部外郭5Gが形成されるようになっている。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、先端側の付け根部16の内部に、グリップ部外郭5Gの内側から突設したリブ20と当該グリップ部外郭5Gとで囲われた区画領域21が形成されている。同図に示すように、区画領域21には制御基板30が配置されており、リブ20の一部を切欠いてその切欠部20aに制御基板30のリード線31が挿通されている。
また、区画領域21を形成した先端側の付け根部16のグリップ部外郭5Gには薄肉部22を形成するとともに、区画領域21の周辺部のグリップ部外郭5Gには、当該薄肉部22よりも肉厚の厚肉部23が形成されている。
具体的には、図4に示すように、薄肉部22は、グリップ部外郭5Gの内側面5Ginを窪ませることにより形成されている。また、薄肉部22は、分割体6L,6Rの周方向中間部に設けられ、該薄肉部22の肉厚t1は分割体6L,6Rの周方向端縁6a,6bの肉厚t0よりも薄く形成されている。
薄肉部22の肉厚t1は、凸部17の外側面17outとグリップ部外郭5Gの内側面5Ginとの間の肉厚t2よりも薄く形成されている。
一方、厚肉部23は、グリップ部外郭5Gの区画領域21を形成した先端側の付け根部16の内側をグリップ部外郭5Gの内方に膨出して形成されている。
このとき、薄肉部22の周縁部、ならびに厚肉部23の周縁部は、滑らかに肉厚変化されるようになっている。なお、本実施形態では、厚肉部23は、グリップ部外郭5Gの一般部分の肉厚t0と略等厚に形成されている。
また、グリップ部外郭5Gは、少なくとも厚肉部23を形成した部分の外側を覆うようにして、そのグリップ部外郭5Gの外側面全体を弾性体24によって被覆してある。
さらに、図3に示すように、区画領域21を形成したリブ20に、該区画領域21の内外を連通させるスリット25を形成し、該スリット25はグリップ部外郭5Gの内側面5Ginから所定距離Kを隔てた内側面5Ginの近傍を終端25Eとしてある。
以上の構成により本実施形態のインパクトドライバ1によれば、グリップ部外郭5Gの先端側の付け根部16の内部に、グリップ部外郭5Gの内側から突設したリブ20と当該グリップ部外郭5Gとで囲われる区画領域21を形成したので、先端側の付け根部16の剛性を高めることができる。
このとき、区画領域21を形成した先端側の付け根部16のグリップ部外郭5Gに薄肉部22を形成したので、その薄肉部22で落下時の衝撃を効率良く吸収できる。また、区画領域21の周辺部のグリップ部外郭5Gに薄肉部22よりも肉厚の厚肉部23を形成したので、区画領域21とその区画領域21外の剛性の変化を緩やかにできる。
したがって、外部から衝撃エネルギーが印加された場合でも、区画領域21を形成した付け根部16での応力集中を抑えることができ、耐落下強度に優れたハウジング6を得ることができる。また、薄肉部22を形成した分、ハウジング6を軽量化できるとともに、材料費を節約できるようになる。
また、薄肉部22をグリップ部外郭5Gの分割体6L,6Rの周方向中間部に設けたことにより、二つの分割体6L,6Rの結合部分となる周方向端縁6a,6bで所定の肉厚t0を確保できる。このため、分割体6L,6R同士の結合強度を損なうことなく薄肉部22を形成することができる。
さらに、二つの分割体6L,6Rの各周方向端縁6a,6bの肉厚方向中央部分に凸部17および凹部18を形成し、それら凸部17と凹部18とを相互に嵌合するようにしたので、分割体6L,6Rの周方向端縁6a,6bは、凸部17と凹部18の嵌合によりずれを抑制しつつ結合できるようになる。
このとき、薄肉部22の肉厚t1を、凸部17の外側面17outとグリップ部外郭5Gの内側面5Ginとの間の肉厚t2よりも薄くしたので、凸部17と凹部18の嵌合部で所要の肉厚を確保して分割体6L,6R同士の結合強度を損なうことなく薄肉部22を形成することができる。
さらにまた、厚肉部23を、グリップ部外郭5Gの区画領域21を形成した先端側の付け根部16の内側に形成したことで、区画領域21を形成するリブ20の剛性を確保できる。また、厚肉部23をグリップ部外郭5Gの内方に膨出して形成したことで、グリップ部外郭5G表面のデザインの自由度を向上することができる。
また、薄肉部22の周縁部および厚肉部23の周縁部を滑らかに肉厚変化させたので、それぞれの周縁部に生ずる応力集中を緩和して、耐落下強度に優れたハウジングを得ることができる。
さらに、グリップ部外郭5Gの少なくとも厚肉部23を形成した部分の外側を弾性体24で被覆したので、グリップ部外郭5Gを合成樹脂等で型成形した際に厚肉部23に生ずるヒケ等の成形不良部分を弾性体24で覆い隠すことができるため、グリップ部5の外観性が損なわれるのを抑制できる。
さらにまた、区画領域21を形成するリブ20に、該区画領域21の内外を連通させるスリット25を形成したので、リブ20に入力される衝撃力をスリット25で分離した対向部分が相対変位することにより効率良く吸収できる。このとき、スリット25はグリップ部外郭5Gの内側面5Ginから所定距離Kを隔てた内側面5Gin近傍を終端25Eとしたので、その終端25E部分に発生する応力を周囲に分散できるため、耐落下強度に優れたハウジング6を得ることができる。
ところで、本実施形態では、リブ20による区画領域21を、電池パック取付部14に拡大して至る先端側の付け根部16に設けた場合を示したが、胴体部外郭4Gに拡大して至る基端側の付け根部15にあっても、同様にリブ20による区画領域21を設けることにより同様の機能を奏することができる。そして、もちろん、この場合にあっても、リブ20にスリット25を形成することが好ましく、そのスリット25の終端25Eをグリップ部外郭5Gの内側面5Ginから所定距離Kを隔てた近傍とすることが好ましい。
(第2実施形態)図5は、本発明の第2実施形態にかかる可搬式電動工具のグリップ部の要部拡大断面図である。
本実施形態にかかるインパクトドライバ1では、図5に示すように、第1実施形態と同様に先端側の付け根部16の内部に、グリップ部外郭5Gの内側から突設したリブ20で画成する区画領域21が形成されている。また、区画領域21を形成した先端側の付け根部16のグリップ部外郭5Gには薄肉部22が形成されるとともに、区画領域21近傍のグリップ部外郭5Gには厚肉部23が形成されている。
ここで、本実施形態では、厚肉部23は、グリップ部外郭5Gの区画領域21を形成した先端側の付け根部16の外側をグリップ部外郭5Gの外方に膨出して形成されている。
したがって、本実施形態のインパクトドライバ1によれば、厚肉部23をグリップ部外郭5Gの区画領域21を形成した先端側の付け根部16の外側に形成したことで、区画領域21を形成するリブ20の剛性を確保できる。
また、厚肉部23がグリップ部外郭5Gの外側を外方に膨出して形成されているので、厚肉部23の周縁部には段差部23aが設けられる。もちろん、その段差部23aは滑らかに肉厚変化される。また、薄肉部22の周縁部も滑らかに肉厚変化されている。
このため、グリップ部外郭5Gの表面を弾性体24で被覆した際に、段差部23aによって弾性体24との接触面積が増大して、グリップ部外郭5Gに対する弾性体24のずれや剥離をより効果的に抑制することができる。
また、厚肉部23をグリップ部外郭5Gの外側に形成したことで区画領域21を拡充できるため、収納部品の収容スペースをより大きく確保することができる。
もちろん、本実施形態にあっても、リブ20による区画領域21を基端側の付け根部15に設けて、その部分に厚肉部23を形成した場合にあっても、構成を採用することにより同様の機能を奏することができる。
(第3実施形態)図6、図7は本発明の第3実施形態を示している。このうち、図6は、二つの分割体を分離した状態でのグリップ部外郭の分離境界部分における側面図、図7は、二つの分割体を分離した状態でのグリップ部外郭の分離境界部分における拡大斜視図である。
本実施形態のインパクトドライバ1は、図6に示すように、第1実施形態と同様に二つの分割体6L,6Rの相互に突き合う端縁の肉厚方向中央部に凸部17および凹部18が形成され、それら凸部17と凹部18とが相互に嵌合されるようになっている。
ここで、本実施形態では、それら凸部17および凹部18が、グリップ部外郭5Gの長手方向に互い違いとなる矩形状の凹凸とされる。
すなわち、二つの分割体6L,6Rの端面6a,6bに形成した凸部17および凹部18が、グリップ部外郭5Gの長手方向に沿って適宜長さをもって交互に形成されている。
具体的には、一方の分割体6Lの端面6aに所定長さL1の凸部17aが一定間隔S1をもって複数形成されるとともに、それら凸部17a間に凹部18aが形成されている。また、他方の端面6bの凹部18aに対応する部位に間隔S1の長さに略相当する長さL2の凸部17bが複数形成され、それら凸部17b間に長さL1に略相当する間隔S2をもって凹部18bが形成されている。凸部17(17a,17b)は端面6aの肉厚方向中央部に形成されるとともに、凹部18(18a,18b)は端面6bの肉厚方向中央部に形成される。
また、矩形状の凹凸(凹部18a,18bおよび凸部17a,17b)の他方の凹凸との当接面に弾性体26が設けられている。
弾性体26は薄いシート状に形成され、そのシート状の弾性体26が、凸部17の長手方向の両外側面から凹部18の長手方向の両内側面に亘って連続して貼着されている。その弾性体26は、グリップ部外郭5Gの表面を被覆した弾性体24(図4参照)と一体化されている。
したがって、本実施形態のインパクトドライバ1によれば、二つの分割体6L,6Rの相互に突き合う端縁6a,6bは、グリップ部外郭5Gの長手方向に互い違いとなる矩形状の凹凸(凹部18a,18bおよび凸部17a,17b)によって、二つの分割体6L,6Rがグリップ部外郭5Gの長手方向にずれるのを抑制できる。このため、落下等によって二つの分割体6L,6Rがずれてグリップ部外郭5Gが破損に至るのを抑制できる。
また、矩形状の凹凸(凹部18a,18bおよび凸部17a,17b)の他方の凹凸との当接面に弾性体26を設けたので、二つの分割体6L,6Rの周方向端縁6a,6b同士が離間するのを抑制することができる。また、一方の凹凸(凹部18a,18bおよび凸部17a,17b)と他方の凹凸との合わせ面からグリップ部外郭5Gの内部に水や粉塵等の異物が侵入するのを抑制できる。
なお、本実施形態では、弾性体26は、凸部17a,17bおよび凹部18a,18bとともにその長手方向両側面に設けられて、弾性体26同士が摺動して嵌合される構造となっているが、これに限ることなく、その弾性体26は相互に隣接する側面のうち少なくともいずれか一方に在ればよい。また、同様の弾性体を凸部17a,17bの先端面や凹部18a,18bの底面に設けることもできる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、インパクトドライバ以外のドリルドライバやオイルパスドライバ等としても実施可能である。
本発明の第1実施形態にかかる可搬式電動工具の側面図である。 本発明の第1実施形態にかかるハウジングの内部を示す可搬式電動工具の要部側断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる可搬式電動工具のグリップ部外郭の先端側の付け根部の内部を示す拡大斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる可搬式電動工具のグリップ部の要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる可搬式電動工具の二つの分割体を分離した状態でのグリップ部外郭の分離境界部分における側面図である。 本発明の第3実施形態にかかる可搬式電動工具の二つの分割体を分離した状態でのグリップ部外郭の分離境界部分における拡大斜視図である。
符号の説明
1 インパクトドライバ(可搬式電動工具)
2 電動モータ
3 駆動機構部
4 胴体部
4G 胴体部外郭
5 グリップ部
5G グリップ部外郭
5Gin グリップ部外郭の内側面
6 ハウジング
6L,6R 分割体
6a,6b 周方向端縁
13 電池パック
14 電池パック取付部
15 基端側の付け根部
16 先端側の付け根部
17,17a,17b 凸部
17out 凸部の外側面
18,18a,18b 凹部
20 リブ
21 区画領域
22 薄肉部
23 厚肉部
24 弾性体
25 スリット
25 スリットの終端
26 弾性体

Claims (10)

  1. 駆動源である電動モータ、該電動モータの回転動力を減速する減速部、および、該減速部の回転動力をその先端側に取り付けた工具に伝達する駆動部が内包される胴体部外郭と、当該胴体部外郭からその交叉方向に突出するグリップ部外郭と、を有するハウジングを備え、前記グリップ部外郭が断面略アーチ状となる二つの分割体の周方向端縁同士を突き合わせて筒状に形成されるとともに、前記グリップ部外郭の長手方向先端部に該グリップ部外郭の一般部分よりも拡大された電池パック取付部が形成された可搬式電動工具において、
    前記グリップ部外郭が前記胴体部外郭に拡大して至る基端側の付け根部、および、前記グリップ部外郭が前記電池パック取付部に拡大して至る先端側の付け根部のうち少なくとも一方の内部に、グリップ部外郭の内側から突設したリブと当該グリップ部外郭とで囲われた区画領域を形成し、
    前記区画領域を形成した前記付け根部のグリップ部外郭に薄肉部を形成するとともに、前記区画領域の周辺部のグリップ部外郭に上記薄肉部よりも肉厚の厚肉部を形成したことを特徴とする可搬式電動工具。
  2. 前記薄肉部が前記分割体の周方向中間部に設けられ、該薄肉部の肉厚が前記分割体の周方向端縁の肉厚よりも薄いことを特徴とする請求項1に記載の可搬式電動工具。
  3. 前記二つの分割体のうち一方の周方向端縁の肉厚方向中央部には、前記グリップ部外郭の長手方向に沿って延びる凸部が形成されるとともに、他方の周方向端縁の肉厚方向中央部には前記グリップ部外郭の長手方向に沿って延びる凹部が形成され、それら凸部と凹部とが嵌合され、
    前記薄肉部の肉厚が前記凸部の外側面とグリップ部外郭の内側面との間の肉厚よりも薄いことを特徴とする請求項1または2に記載の可搬式電動工具。
  4. 前記厚肉部は、前記グリップ部外郭の前記区画領域を形成した付け根部の内側をグリップ部外郭の内方に膨出して形成されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  5. 前記厚肉部は、前記グリップ部外郭の前記区画領域を形成した付け根部の外側をグリップ部外郭の外方に膨出して形成されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  6. 前記薄肉部の周縁部および前記厚肉部の周縁部で肉厚を滑らかに変化させたことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  7. 前記グリップ部外郭の少なくとも前記厚肉部を形成した部分の外側が弾性体で被覆されることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  8. 前記二つの分割体の相互に突き合う端縁に、グリップ部外郭の長手方向に互い違いとなる矩形状の凹凸が設けられることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  9. 前記矩形状の凹凸の他方の凹凸との当接面に弾性体が設けられることを特徴とする請求項8に記載の可搬式電動工具。
  10. 前記区画領域を形成するリブに、該区画領域の内外を連通させるスリットを形成し、該スリットはグリップ部外郭の内側面から所定距離を隔てた内側面近傍を終端としたことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
JP2007194859A 2007-07-26 2007-07-26 可搬式電動工具 Expired - Fee Related JP4894665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007194859A JP4894665B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 可搬式電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007194859A JP4894665B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 可搬式電動工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009028839A JP2009028839A (ja) 2009-02-12
JP4894665B2 true JP4894665B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=40399936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007194859A Expired - Fee Related JP4894665B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 可搬式電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4894665B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5769017B2 (ja) * 2011-09-27 2015-08-26 日立工機株式会社 電動工具
JP6727828B2 (ja) * 2016-02-05 2020-07-22 株式会社マキタ 動力工具
JP2021037560A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 株式会社マキタ 電動作業機

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0780142B2 (ja) * 1989-07-24 1995-08-30 キヤノン株式会社 直交2軸移動装置
JPH0368788A (ja) * 1989-08-03 1991-03-25 Hitachi Cable Ltd リードフレーム用銅条の製造方法
JPH06254778A (ja) * 1993-03-04 1994-09-13 Makita Corp 電動工具のスイッチ取付構造
JPH08186948A (ja) * 1994-12-29 1996-07-16 Makita Corp 電動工具のハウジング構造
JPH11165279A (ja) * 1997-12-05 1999-06-22 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具のハンドル
DE19918118B4 (de) * 1999-04-22 2008-04-10 Scintilla Ag Softgriffelement für Elektrohandwerkzeugmaschinen
JP2001198855A (ja) * 2000-01-14 2001-07-24 Matsushita Electric Works Ltd 電動工具及び電動工具用モータ
JP4201487B2 (ja) * 2001-03-02 2008-12-24 日立工機株式会社 電動工具
JP4013043B2 (ja) * 2002-04-23 2007-11-28 松下電工株式会社 電動工具
JP4284979B2 (ja) * 2002-11-27 2009-06-24 日立工機株式会社 電動工具
JP4577192B2 (ja) * 2005-11-17 2010-11-10 パナソニック電工株式会社 電動工具
JP4844409B2 (ja) * 2007-01-26 2011-12-28 パナソニック電工株式会社 可搬式電動工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009028839A (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4844409B2 (ja) 可搬式電動工具
US10792802B2 (en) Hand tool comprising vibration damping elements
JP4894665B2 (ja) 可搬式電動工具
JP5102982B2 (ja) 手持式電動工具用電池パック
USD959177S1 (en) Embroidery encasement
US5779045A (en) Ceiling fan package
KR101326191B1 (ko) 토크 센서에 적용되는 로터 고정 구조
JP6132462B2 (ja) 回転工具
EP1553336B1 (en) Multistage oil seal for machine tool motor
JP4363516B2 (ja) 空気入りタイヤ
US11161237B2 (en) Robot sealing structure and robot
JPH0762520B2 (ja) 伸縮自在なカバーのためのスクレイパ装置
KR102101652B1 (ko) 전동 조향장치의 2단 커플링 구조
JP2009113131A (ja) ソフトタッチ弾性層付工具
WO2021124678A1 (ja) ステアリングホイール
US20090209181A1 (en) Polishing tool
JP2014019231A (ja) センターコンソール取付構造
JP2009028838A (ja) 電動工具
WO2018186145A1 (ja) 弾性クローラ
WO2014112330A1 (en) Portable work tool
JP6679028B1 (ja) ドライバービット
EP1772912A1 (en) Drive unit
US20030177611A1 (en) Combination of handle with cover
JP6417159B2 (ja) 組立式トイレ
KR200227377Y1 (ko) 전동용 커플링

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees