JP4013043B2 - 電動工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動工具、特に、電動工具において電動モータのブラシの交換を可能とするための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動モータを内蔵した電動工具においては、電動モータは主にカーボンブラシと整流子を用いた構造となっている。
【0003】
したがって、カーボンブラシと整流子は摩耗し、摩耗しきってしまうとモータはストップしてしまう。
【0004】
モータのブラシを交換する技術としては例えば、特開平9−9581号公報等がある。
【0005】
この特開平9−9581号公報のものは図13に示すように、ハウジング60にモータ61を内蔵したものにおいて、ハウジング60内に複数のブラシホルダ62を配設し、この複数のブラシホルダ62をハウジング60の外面に設けた孔70から外部に突出させてある。ブラシホルダ62にはホルダシャンク63が設けてあり、ピグテール64で支え金具65と連結されると共にスプリングにより付勢されカーボンのブラシ66を、ブラシホルダ62のホルダシャンク63に嵌め込み、この状態でブラシホルダ62の突出部分にホルダキャップ67を螺合して取付けてブラシ66を整流子に押付ける構造となっている。そして、ブラシ66が摩耗すると、ホルダキャップ67を外して、ブラシ66の交換を行うようにしている。
【0006】
しかしながら、上記従来例においては、ハウジング60の外面に2個のホルダキャップ67が設けられるため、ホルダキャップ67が邪魔になるだけでなく、外観が悪く、また、ハウジング60の外面に2個のホルダキャップ67が設けられるため、正極と負極のブラシ66位置が180°離れていなければ、ハウジング60の配置構造上難しく、したがって、従来にあっては、搭載モータが2極の小型電動機に限られる。例えば、実公昭63−11894号公報に示されるような高回転トルクを発生する4極小型直流電動機の場合、整流子に90°の開角をもつブラシ66を摺接させるため、ハウジング60の4箇所に交換用のホルダキャップ67を設ける必要があり、デザインバランスが悪くなり、また、電動工具においてはハウジング60にグリップを設けるため、グリップの近くにホルダキャップ67が位置することになってホルダキャップ67が邪魔になるという問題があり、また、ブラシ66間の距離が短いためブラシホルダ62を大きくできず、交換のし易さが損なわれるという問題がある。
【0007】
また、ブラシ66交換時期にはモータ61の回転子68の整流子69が摩耗やアークの影響で劣化しているため、モータ61の出力を回復するためには回転子68も交換する必要がある場合が生じるが、従来にあっては、回転子68の交換の場合にはハウジング60を開いて回転子68を交換しなければならず、ユーザが交換することは難しいという問題がある。
【0008】
また、衝撃工具の場合、回転子68やブラシ66の振動によりアークが発生してブラシ66や整流子69の寿命が短くなるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、様々なモータに対してブラシの交換ができ、また、回転子の整流子が摩耗した際に交換でき、また、絶縁板、回転子の振動を軽減して寿命を長くでき、また、ユーザがブラシ交換を容易に行うことができ、更に、ブラシ交換時期を簡単に知ることができる電動工具を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る電動工具は、ハウジング1にモータ2を内蔵した電動工具であって、後端部が開口部3となったハウジング1にモータ2の固定子4を支持すると共にハウジング1に設けたハウジング側軸受け保持部5にモータ2の回転子6の前端の軸受け7aを支持し、該回転子6をハウジング1の後端部の開口部3から取付け、取り外し自在とし、前記ハウジング1の開口部3からブラシ9とブラシホルダ10を備えた絶縁板11をハウジング1の開口部3に設けたハウジング側支持部8に嵌め込んで絶縁板11の前面側及び外周を支持すると共に該絶縁板11の中央部の孔11aを回転子6の後部に設けた整流子21に遊嵌し、該絶縁板11を前記ハウジング1の開口部3から取り出し自在とし、ハウジング1に設けた給電用のスイッチ15と絶縁板11に設けた端子台38とを電気的に接続可能とし、ハウジング1の後端部の開口部3にハウジングカバー12を着脱自在に取付けて、ハウジングカバー12に設けたカバー側軸受け保持部13で回転子6の後端の軸受け7bを保持すると共にハウジング側支持部8に着脱自在に支持した絶縁板11の後面側をハウジングカバー12に設けたカバー側支持部14により支持して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、ハウジングカバー12をハウジング1から取り外して開口部3を開けることで開口部3からブラシ9とブラシホルダ10を備えた絶縁板11を取り外してブラシ9の交換ができるものである。また、モータ2の回転子6をハウジング1の後端部の開口部3から取付け、取り外し自在とすることで、整流子21が摩耗したり劣化した場合はハウジング1からハウジングカバー12を取り外して開口部3から回転子6を取り外すことで整流子21を有する回転子6を交換することができるものである。
【0011】
また、ハウジング側支持部8乃至カバー側支持部14に弾性体16を介して絶縁板11を支持することが好ましい。このような構成とすることで、ハウジング1からの振動を絶縁板11が直接受けることなく、弾性体16を介して受けることになり、ハウジング1からの振動によりブラシ9と回転子6とが摩耗するのを抑制することができる。
【0012】
また、モータ2の回転子6の後端の軸受け7bをハウジングカバー12のカバー側軸受け保持部13に弾性体17を介して保持することが好ましい。このような構成とすることで、回転子6に設けた整流子21部分の振動を軽減できるものである。
【0014】
また、ハウジングカバー12のカバー側軸受け保持部13に軸受け7bを嵌め込む際の誘い込み面18を形成することが好ましい。このような構成とすることで、ハウジングカバー12を取付ける際に、誘い込み面18をガイドとして容易にハウジングカバー12のカバー側軸受け保持部13に軸受け7bを嵌め込むことができるものである。
【0015】
また、ハウジング側軸受け保持部5に軸受け7aを嵌め込む際の誘い込み面19を形成することが好ましい。このような構成とすることで、回転子6をハウジング1に組み込む際に、誘い込み面19をガイドとしてハウジング側軸受け保持部5に軸受け7aを嵌め込むことができるものである。
【0016】
また、ハウジングカバー12にブラシ9を覗くための窓20を形成することが好ましい。このような構成とすることで、ユーザは窓20から内部のブラシ9の状態を見てブラシ9の摩耗状態を確認することができ、ブラシ9の交換時期を簡単に知ることができ、また、電動工具が動かなくなった場合、ブラシ9の摩耗により動かなくなったのか、それ以外の理由で動かなくなったのかがハウジングカバー12を取り外す前に判るのでメンテナンスがしやすい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0018】
ハウジング1にモータ2を内蔵した電動工具として添付図面においてはインパクトドライバーを例示して説明する。
【0019】
ハウジング1は図1、図2に示すように、胴部1aと胴部1aの後部から下方に突出したグリップ部1bとを備えたもので、ハウジング1の後端部である胴部1aの後端部が開口部3となっており、この開口部3にハウジングカバー12がねじ22により着脱自在に取付けてある。
【0020】
ハウジング1の胴部1a内には図1に示すように、モータ2、インパクト機構部23が組み込んで内装してある。インパクト機構部23は、遊星歯車機構部24と駆動軸25と、駆動軸25に取付けられたハンマ27と、ハンマ27と駆動軸25との間に介装されてハンマ27の軸方向の移動を一定の範囲で許容しつつ回転を伝達するための鋼球28と、ハンマ27を出力側に押圧する圧縮ばね29と、ハンマ27が回転方向に係合するアンビル30とで構成してあり、モータ2の回転力を遊星歯車機構部24で減速して駆動軸25に伝え、駆動軸25の回転をハンマ27に伝え、ハンマ27の回転力をアンビル30に伝え、アンビル30の先端部のチャックに取付けたビットを回転してねじ締めを行うようになっている。ねじ締めを行いアンビル30に負荷が増大すると鋼球と圧縮ばね29の作用によりハンマ27が回転しつつアンビル30に回転方向の打撃を与えない大きなトルクでねじ締めを行うようになっている。この場合、ハウジング1には軸方向と回転方向に振動が生じるものである。この場合に発生する振動によるモータ2のブラシ9、整流子21の摩耗防止は後で説明する。
【0021】
次に、モータ2につき説明する。モータ2の回転子6の両端部(つまり前端部と後端部)にはそれぞれ軸受け7a、7bが固定してある。モータ2の固定子4にはマグネット31が固定してある。モータ2はハウジング1の胴部1aの後部内に内装されるものであり、胴部1aの後部内には回転子6の前端部の軸受け7aを保持するためのハウジング側軸受け保持部5と、固定子4を保持するための固定子保持部32とが設けてあり、ハウジング側軸受け保持部5にモータ2の回転子6の前端部の軸受け7aを嵌め込み支持し、固定子保持部32に固定子4を支持している。
【0022】
ハウジング1の胴部1aの後端部の開口部3の内周面部には開口部3の開口端よりも径が小さい段部が設けてあって、この段部がハウジング側支持部8となっており、この段部により構成したハウジング側支持部8の両側部にねじ孔33aを有するボス33が設けてある。そして、このボス33を有する段部よりなるハウジング側支持部8に開口部3から取り出し自在に絶縁板11を嵌め込んで絶縁板11を支持させてある。
【0023】
すなわち、絶縁板11には中央部に孔11aが設けてあり、絶縁板11を開口部3から回転子6に孔11aを遊嵌するように嵌め込んで、回転子6の後部に設けた整流子21に遊嵌すると共に上記のように絶縁板11の前面の周端部をボス33を有する段部よりなるハウジング側支持部8に嵌め込むことで支持させるものである。
【0024】
絶縁板11は図3に示すように中央部の孔11aを挟んだ両側に端子台38をかしめにより取付け、この端子台38上にブラシホルダ10をかしめにより取付けて絶縁板11に固定してある。ブラシホルダ10にはブラシ9が挿入してあり、ブラシ9のピグテール9aが端子台38に溶着固定してある。ブラシ9はばね34により整流子21に押圧してある。
【0025】
ハウジング1のグリップ部1bにはスイッチ15が設けてあり、このスイッチ部から端子付きリード線35が導出してあり、該リード線35の先端部の端子35aを絶縁板11に設けた正極、負極の各端子台38の接続部38aに着脱自在に電気的に接続してある。
【0026】
ハウジングカバー12は前方が開口し且つ後面部が閉塞した筒状をしており、図1、図4に示すように、前面中央にモータ2の回転子6の後端の軸受け7bを保持するカバー側軸受け保持部13が設けてあり、また、ハウジングカバー12の筒部12aの両側の内面部にはねじ挿入孔36aを有するボス36が設けてあり、このボス36が絶縁板11の後面をハウジングカバー12側から支持するカバー側支持部14を構成している。
【0027】
すなわち、ハウジングカバー12の筒部12aの前端部をハウジング1の後端部の開口部3の口縁部に嵌め込み、ねじ挿入孔36aからねじ22を挿入し、該ねじ22をハウジング1のハウジング側支持部8に設けたボス33のねじ孔33aに螺合することでハウジングカバー12をハウジング1の開口部3に着脱自在に取付けるものである。このハウジングカバー12の取付け状態で図5に示すように、ボス36が絶縁板11の前面にごく僅かな小間隙を介して対向するものであり、この結果、ハウジング1側においてボス33を有する段部よりなるハウジング側支持部8に嵌め込むことで前面側及び外周を支持された絶縁板11が、カバー側支持部14を構成するボス36により後方にずれるのが防止され、絶縁板11が後方にずれようとしてもハウジングカバー12側に設けたカバー側支持部14を構成するボス36により絶縁板11の後面側が支持され、軸方向にずれないようになっている。
【0028】
次に、ブラシ9が摩耗して交換する場合につき説明する。ブラシ9が摩耗して交換する場合は、まず、ねじ22を外し、ハウジングカバー12をハウジング1から取り外してハウジング1の後端部の開口部3を開放する。次に、リード線35の先端部の端子35aを絶縁板11に設けた正極、負極の各端子台38の接続部38aから外し、絶縁板11を開口部3から取り外す。次に、新しい絶縁板11をハウジング1の開口部3から回転子6に孔11aを遊嵌するように嵌め込んで、回転子6の後部に設けた整流子21に遊嵌すると共に絶縁板11の前面の周端部をボス33を有する段部よりなるハウジング側支持部8に嵌め込んでセットする。この場合、上記絶縁板11のハウジング1へのセットに当たってはあらかじめ図6に示すようにばね34をブラシホルダ10の仮支持部10aに仮支持させてブラシ9を押し付けないようにしておき、この状態で絶縁板11の孔11aを整流子21に遊嵌するように嵌め込むことでばね34で整流子21を押し付けながらセット作業を行う必要がなくてセット作業が容易に行えるものである。
【0029】
上記のようにして絶縁板11のハウジング1へのセットが終わると、ブラシホルダ10の仮支持部10aに仮保持しているばね34をブラシ9にセットしてブラシ9を整流子21に押圧させる。
【0030】
次に、リード線35の先端部の端子35aを絶縁板11に設けた正極、負極の各端子台38の接続部38aに接続し、ハウジングカバー12の筒部12aの前端部をハウジング1の後端部の開口部3の口縁部に嵌め込み、ねじ挿入孔36aからねじ22を挿入してねじ孔33aに螺合することでハウジングカバー12をハウジング1の開口部3に着脱自在に取付けるものである。この場合、前述のように、ハウジング1側においてボス33を有する段部よりなるハウジング側支持部8に嵌め込むことで絶縁板11の前面側及び外周を支持し、ハウジングカバー12側においてはカバー側支持部14を構成するボス36により絶縁板11の後面側を支持することになるので、絶縁板11は軸方向にずれないものである。
【0031】
ところで、ブラシ9交換時に回転子6も交換する場合があるが、このような場合には上記のようにハウジング1からハウジングカバー12を取り外し、開口部3から絶縁板11を後方に取り外した後、回転子6を開口部3から後方に取り外すものである。
【0032】
新品の回転子6をハウジング1から開口部3に後方より差し込んで、回転子6の前端部の軸受け7aをハウジング1に設けたハウジング側軸受け保持部5にモータ2の回転子6の前端の軸受け7aを嵌め込み支持する。その後は前述と同様に絶縁板11をセットし、ハウジングカバー12を取付けることで交換が完了するものである。
【0033】
この回転子6の交換時、回転子6と固定子4のマグネット31との間に隙間sがあるため、回転子6がマグネット31の磁力により回転方向に引っ張られて芯ずれをおこす。この芯ずれ量は回転子6とマグネット31との隙間量になるが、この隙間量よりも大きい誘い込み面18、19がハウジングカバー12のカバー側軸受け保持部13を構成する孔部の入口と、ハウジング側軸受け保持部5を構成する孔部の入口に形成してある。すなわち、孔部の入口を入口側端程大径となるようになったラッパ状とすることでラッパ状の内面を誘い込み面とするものである。したがって、マグネット31により回転子6が引っ張られても、誘い込み面19にガイドされて回転子6の前端部の軸受け7aをハウジング側軸受け保持部5を構成する孔部に嵌め込むことができ、また、誘い込み面18にガイドされてハウジングカバー12のカバー側軸受け保持部13を構成する孔部に回転子6の後端部を嵌め込むことができるものであって、回転子6の組み込み、ハウジングカバー12の取付けがやりやすくなってだれでも簡単に交換できるものである。
【0034】
ところで、インパクトドライバーのような衝撃工具の場合、振動によって回転子6とブラシ9とが振動して摩耗が促進される場合がある。
【0035】
そこで、図3に示すように、本発明においてはハウジング側支持部8乃至カバー側支持部14に弾性体16を介して絶縁板11を支持して、ハウジング1からの振動を絶縁板11が直接受けることなく、弾性体16を介して受け、ハウジング1からの振動によりブラシ9と回転子6とが摩耗するのを抑制するようにしている。添付図面に示す実施形態においては、絶縁板11の外周の複数箇所(実施形態では3箇所)に切り欠き部37を設け、切り欠き部37に弾性体16を嵌め込み、該弾性体16を介してハウジング側支持部8を構成する段部に絶縁板11を嵌め込み支持している。なお、カバー側支持部14であるボス36の前端面に弾性体16を設けて、絶縁板11が弾性体16を介してボス36により軸方向に移動しないように支持するようにしてもよい。
【0036】
また、図6、図7に示すようにハウジングカバー12のカバー側軸受け保持部13を構成する孔内面と回転子6の後端部の軸受け7bとの間に弾性体17を介在してあり、このようにして回転子6の後端の軸受け7bをハウジングカバー12のカバー側軸受け保持部13に弾性体17を介して保持することで、回転子6に設けた整流子21部分の振動を軽減できるものである。
【0037】
上記のようにしてブラシ9、回転子6に設けた整流子21の振動を軽減することで、ブラシ9と整流子21との間の振動が減ってブラシ9、整流子21の寿命を長くすることができるものである。
【0038】
ハウジングカバー12には内部に位置するブラシ9を覗くための窓20が形成してある。この窓20の位置はブラシホルダ10の位置に当たり、ブラシ9が摩耗してきた場合、ピグテール9aがブラシホルダ10の最下点まできたかどうかを確認することができるようになっている。このように窓20から確認できるので、電動工具が動かなくなった場合、ブラシ9の摩耗により動かなくなったのか、それ以外の理由で動かなくなったのかがハウジングカバー12を取り外す前に判り、メンテナンスがしやすいものである。ここで、図8に示すように、ハウジングカバー12に大きめの段付きの孔40を設け、ここに透明カバー41を接着することで、ブラシ9を覗く窓20を形成するようにしてもよいものであり、この場合には大きな窓20から内部のブラシ9を確認できるので、視認性が良くなるものである。
【0039】
ところで、ハウジング1のグリップ部1bには電動工具の作業時の滑りを防止するためのゴムや弾性を有する合成樹脂等よりなる滑り止め部材42が固着してあって、電動工具の作業の使い勝手を向上させている。滑り止め部材42の固着方法としては従来においてはハウジング1成形時に同時成形により形成したり、2つ割りのハウジングを合わせる時に挟み込む手段がとられていた。ところが、上記のように上記のようにしてブラシ9の交換や回転子6の交換が容易にできてモータ2の寿命が長くなると、ハウジング1も交換せずに長く使えるので、滑り止めの滑り止め部材42を固着したハウジング1においては滑り止めとなる滑り止め部材42の劣化が問題となる。
【0040】
そこで、滑り止めとなる滑り止め部材42が劣化した際に交換できるようにする必要がある。図9,図10には滑り止め部材42を交換できるように着脱自在にハウジング1に取付ける一実施形態が示してある。
【0041】
図9、図10において、ハウジング1に凹所43を設け、凹所43の底面部に嵌め込み突部44と係合孔45とを設けてある。滑り止め部材42はゴムや弾性を有する合成樹脂により形成してあり、手に対してのグリップ力を高めた材料、硬さ、摩擦係数で形成してあり、滑り止め部材42の裏面に嵌め込み凹部46と係合突部47とを設けてある。そして、図10に示すように、滑り止め部材42を凹所43に嵌め込み、嵌め込み凹部46に嵌め込み突部44を嵌め込むと共に係合突部47を係合孔45に弾性的に係合することで、滑り止め部材42をハウジング1の外面部の一部に取付けるものである。ここで、滑り止め部材42は弾性を有しているので、係合突部47の先端部の膨大部を係合孔45に圧縮しながら嵌め込み、膨大部が係合孔45を通過すると元の状態に復帰して滑り止め部材42がハウジング1から外れないようになっている。また、嵌め込み凹部46に嵌め込み突部44が嵌合していることで、滑り止め部材42がハウジング1に対して上下左右方向にずれないようになっている。
【0042】
一方、滑り止め部材42が経年変化により劣化した場合には滑り止め部材42の端部を掴んで剥がすように引っ張ることで係合突部47の先端部の膨大部が圧縮されながら係合孔45を通って、滑り止め部材42を取り外すことができるものである。
【0043】
このようにして滑り止め部材42を取り外した後、新しい滑り止め部材42を前述のようにして取付けるものである。
【0044】
図11、図12にはハウジング1に滑り止め部材42を交換できるように着脱自在に取付ける他の実施形態が示してある。
【0045】
ハウジング1のグリップ部1bには周方向にわたって凹んだ凹溝部48を設け、凹溝部48の周方向の前部に係止部49が設けてあり、また、凹溝部48に嵌め込み突部50が設けてある。断面略C字状をした合成樹脂成形品よりなるグリップシート51の外面部に滑り止め部材42が接着固定してある。グリップシート51の両前端部には爪部52が設けてあり、グリップシート51の内面部には嵌め込み凹部53が設けてある。そして、滑り止め部材42を外面に固着したグリップシート51をグリップ部1bの凹溝部48に被嵌し、嵌め込み突部50と嵌め込み凹部53とを嵌合すると共に爪部52を係止部49に係止することで、滑り止め部材42を外面に固着したグリップシート51をグリップ部1bに着脱自在に装着する。これにより容易に滑り止め部材42を外面に固着したグリップシート51を取り外して交換できるものである。そして、滑り止め部材42の材質、色、凹凸感、形状等を多種類用意すれば、ユーザは好みのものを選択することが可能となる。また、滑り止め部材42を布製とするとグリップ効果と汗を吸水する効果とが加わり、更に滑り止め効果を発揮することができるものである。
【0046】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、後端部が開口部となったハウジングにモータの固定子を支持すると共にハウジングに設けたハウジング側軸受け保持部にモータの回転子の前端の軸受けを支持し、該回転子をハウジングの後端部の開口部から取付け、取り外し自在とし、前記ハウジングの開口部からブラシとブラシホルダを備えた絶縁板をハウジングの開口部に設けたハウジング側支持部に嵌め込んで絶縁板の前面側及び外周を支持すると共に該絶縁板の中央部の孔を回転子の後部に設けた整流子に遊嵌し、該絶縁板を前記ハウジングの開口部から取り出し自在とし、ハウジングに設けた給電用のスイッチと絶縁板に設けた端子台とを電気的に接続可能とし、ハウジングの後端部の開口部にハウジングカバーを着脱自在に取付けて、ハウジングカバーに設けたカバー側軸受け保持部で回転子の後端の軸受けを保持すると共にハウジング側支持部に着脱自在に支持した絶縁板の後面側をハウジングカバーに設けたカバー側支持部により支持してあるので、ハウジングカバーをハウジングから取り外して開口部を開けることで開口部からブラシとブラシホルダを備えた絶縁板を取り外してブラシの交換ができ、この結果、ハウジングカバーを外して絶縁板を取り外すという簡単な操作で様々なモータに対してブラシの交換が簡単にできるものである。また、モータの回転子をハウジングの後端部の開口部から取付け、取り外し自在としてあるので、整流子が摩耗したり劣化した場合はハウジングからハウジングカバーを取り外して開口部から回転子を取り外すことで整流子を有する回転子を交換することができ、ブラシの交換だけでなく、必要に応じて回転子の交換もハウジングカバーを取り外すのみで簡単に行えるものである。
【0047】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、ハウジング側支持部乃至カバー側支持部に弾性体を介して絶縁板を支持してあるので、ハウジングからの振動を絶縁板が直接受けることなく、弾性体を介して受けることになり、ハウジングからの振動によりブラシと回転子とが摩耗するのを抑制することができて、長寿命化が図れるものである。
【0048】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、モータの回転子の後端の軸受けをハウジングカバーのカバー側軸受け保持部に弾性体を介して保持してあるので、回転子に設けた整流子部分の振動を軽減でき、長寿命化が図れるものである。
【0050】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ハウジングカバーのカバー側軸受け保持部に軸受けを嵌め込む際の誘い込み面を形成してあるので、ハウジングカバーを取付ける際に、誘い込み面をガイドとして容易にハウジングカバーのカバー側軸受け保持部に軸受けを嵌め込むことができ、ハウジングカバーの取付けて軸受けを保持することが容易に行えるものである。
【0051】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ハウジング側軸受け保持部に軸受けを嵌め込む際の誘い込み面を形成してあるので、回転子をハウジングに組み込む際に、誘い込み面をガイドとしてハウジング側軸受け保持部に軸受けを容易に嵌め込むことができるものである。
【0052】
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ハウジングカバーにブラシを覗くための窓を形成してあるので、ユーザは窓から内部のブラシの状態を見てブラシの摩耗状態を確認することができ、ブラシの交換時期を簡単に知ることができ、また、電動工具が動かなくなった場合、ブラシの摩耗により動かなくなったのか、それ以外の理由で動かなくなったのかがハウジングカバーを取り外す前に判るのでメンテナンスがしやすいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側面断面図である。
【図2】(a)は同上の側面図であり、(b)は同上の後面図である。
【図3】同上のハウジングカバーを取り外した状態のハウジングの開口部を示す後面図である。
【図4】同上のハウジングカバーの前面図である。
【図5】(a)は同上の後面図であり、(b)は(a)のX−X線の断面図である。
【図6】同上の絶縁板をハウジングにセットする際にばねをブラシホルダの仮支持部に仮支持させている状態を示す断面図である。
【図7】同上のブラシが摩耗した状態を示す断面図である。
【図8】同上のハウジングカバーに設ける窓部の他例を示し、(a)は側面図であり、(b)は分解断面図である。
【図9】同上の滑り止め部材をハウジングから取り外した状態の説明図である。
【図10】同上の滑り止め部材をハウジングから取付けた状態の断面図である。
【図11】同上の滑り止め部材をハウジングから取り外した状態の他の実施形態の説明図である。
【図12】同上の滑り止め部材をハウジングから取付けた状態の断面図である。
【図13】従来例の半断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 モータ
3 開口部
4 固定子
5 ハウジング側軸受け保持部
6 回転子
7a 軸受け
7b 軸受け
8 ハウジング側支持部
9 ブラシ
10 ブラシホルダ
11 絶縁板
12 ハウジングカバー
13 カバー側軸受け保持部
14 カバー側支持部
15 スイッチ
16 弾性体
17 弾性体
18 誘い込み面
19 誘い込み面
20 窓
38 端子台
Claims (6)
- ハウジングにモータを内蔵した電動工具であって、後端部が開口部となったハウジングにモータの固定子を支持すると共にハウジングに設けたハウジング側軸受け保持部にモータの回転子の前端の軸受けを支持し、該回転子をハウジングの後端部の開口部から取付け、取り外し自在とし、前記ハウジングの開口部からブラシとブラシホルダを備えた絶縁板をハウジングの開口部に設けたハウジング側支持部に嵌め込んで絶縁板の前面側及び外周を支持すると共に該絶縁板の中央部の孔を回転子の後部に設けた整流子に遊嵌し、該絶縁板を前記ハウジングの開口部から取り出し自在とし、ハウジングに設けた給電用のスイッチと絶縁板に設けた端子台とを電気的に接続可能とし、ハウジングの後端部の開口部にハウジングカバーを着脱自在に取付けて、ハウジングカバーに設けたカバー側軸受け保持部で回転子の後端の軸受けを保持すると共にハウジング側支持部に着脱自在に支持した絶縁板の後面側をハウジングカバーに設けたカバー側支持部により支持して成ることを特徴とする電動工具。
- ハウジング側支持部乃至カバー側支持部に弾性体を介して絶縁板を支持して成ることを特徴とする請求項1記載の電動工具。
- モータの回転子の後端の軸受けをハウジングカバーのカバー側軸受け保持部に弾性体を介して保持して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電動工具。
- ハウジングカバーのカバー側軸受け保持部に軸受けを嵌め込む際の誘い込み面を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電動工具。
- ハウジング側軸受け保持部に軸受けを嵌め込む際の誘い込み面を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電動工具。
- ハウジングカバーにブラシを覗くための窓を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電動工具。
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