JP4892438B2 - 使い捨て紙おむつ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、両側部に紙おむつの長手方向に沿って表面側に起立する立体ギャザーが形成される使い捨て紙おむつにおいて、特に横漏れ防止効果を高めた使い捨て紙おむつ及びその製造方法に関する。
従来より市場に提供されているテープ式やパンツ式の使い捨て紙おむつは、フィット性及び漏れ防止効果を向上させ、同時に股間部がスッキリとした外観となるように、脚周りに沿って種々の形態で立体ギャザーが形成されている。
例えば、下記特許文献1、2では、吸収体の裏面側両側部又はその近傍に長手方向に沿って弾性伸縮部材を配設することによって、吸収体の両側部を屈曲させ、吸収体の側部によって立体ギャザーの基端側部分を構成した使い捨て紙おむつが開示されている。また、下記特許文献3、4では、紙おむつの両側部に、起立先端部に紙おむつ長手方向に沿って弾性伸縮部材が配設されることにより表面側に突出する立体ギャザーが形成され、その長手方向両端部において立体ギャザーを構成するシート部材が紙おむつ表面に固着されている使い捨て紙おむつが開示されている。さらに、下記特許文献5、6では、吸収体の両側縁が脚周り形状に沿ってカットされ、そのカットされた部分の一部において立体ギャザーの固定端が吸収体の側縁よりも幅方向外方に位置するように形成されている吸収性物品が開示されている。
特開2001−340380号公報 特開2002−159528号公報 特開2000−232993号公報 特開平11−253486号公報 特開2002−291799号公報 特開2004−81369号公報
しかしながら、上記特許文献1、2記載の使い捨て紙おむつでは、吸収体の両側部が起立して立体ギャザーの一部を形成する構造であり、紙おむつの長手方向両端部においては、ウエスト周りの締付けに加えて、吸収体の曲げ剛性が高いために、実質的に立体ギャザーが起立せず、尿や水様便などの体液が漏れ出ることがあった。
また、上記特許文献3、4記載の使い捨て紙おむつでは、紙おむつの長手方向両端部において立体ギャザーを構成するシート部材が吸収体の表面側に固着されているため、おむつ前後端部では立体ギャザーが起立せず、上記特許文献1、2記載の使い捨て紙おむつと同様に体液の漏れが問題となるとともに、吸収体の両側部が立体ギャザーで覆われているため、吸収体表面からの体液吸収性能を活用できる幅が小さくなり、特にお尻が大きな人の場合、立体ギャザー間に収まらず、体液の漏れが生じていた。また、外装シートが幅方向に伸縮するシャーリングが形成される場合には、吸収体が幅方向に収縮し、立体ギャザー間がさらに狭くなるという問題があった。
さらに、上記特許文献5、6記載の吸収性物品では、吸収体の脚周りカット部分の一部において立体ギャザーの固定端が吸収体の側縁よりも幅方向外方に位置しているため、この部分においては吸収体の表面積を全て利用できるものの、その他の部分においては、吸収体の両側部が立体ギャザーで覆われているため、上記特許文献3、4記載の使い捨て紙おむつと同様に体液の漏れが問題となっていた。
一方、従来より、吸収体に吸収した体液が外部に滲出しないように、吸収体の外面側に遮水性の防水フィルムが配設されているが、吸収体外面側の全面積を覆い、その両側端から吸収体表面側の両側部を覆うように折り返して配設される場合があった。このため、吸収体の両側部においては、前記立体ギャザーの他に、この防水フィルムが配設されることも、吸収体両側部の表面から吸収体に体液が吸収される阻害要因となっており、横漏れの原因となっていた。
そこで本発明の主たる課題は、横漏れ防止効果に優れ、吸収体表面の体液吸収効率を高め、着用者のお尻に確実にフィットさせるようにした使い捨て紙おむつ及びその製造方法を提供することにある。
また、上記特許文献1〜3に記載の使い捨て紙おむつでは、所謂「くの字」形状の立体ギャザーが採用されており、上記特許文献4に記載の使い捨て紙おむつでは、内側に向かって突出する立体ギャザーが採用されており、上記特許文献5,6記載の吸収性物品では、内側に向かって突出する立体ギャザーと外側に向かって突出する立体ギャザーが組合されている。これらはいずれも体のラインにフィットするよう設計されたものだが、その構造は実質的に前身頃側と後身頃側で同一であった。しかし、実際には体のラインは腹部と臀部で全く異なっており、いくら複雑な構造を取っても、その両方に好適にフィットすることはできていなかった。
そこで、本発明のもう一つの課題は、腹部と臀部の両方に好適にフィットする立体ギャザーを備えた使い捨て紙おむつ及びその製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性トップシートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、紙おむつ両側部に、起立先端部に紙おむつ長手方向に沿って弾性伸縮部材が配設されることにより表面側に突出する立体ギャザーが形成された使い捨て紙おむつにおいて、
前記立体ギャザーは、前記吸収体の側縁又はその近傍において下層側に位置するシート部材と接合された接合部によって略おむつ長手方向に連続する起立端縁が形成され、この起立端縁を基端として延在するギャザー不織布によって形成され、
前身頃側端部においては、前記立体ギャザーが内方側に折り畳まれて、前記起立端縁より相対的に内方側に形成される固着部で固着されるか、或いは前記起立端縁上で固着され、後身頃側端部においては、前記立体ギャザーが外方側に折り畳まれて、前記起立端縁より相対的に外方側に形成される固着部で固着され、且つ前記立体ギャザーの前身頃側端部または後身頃側端部の少なくとも一方において、前記固着部よりもさらに先端側の起立先端部に、ギャザー不織布が紙おむつ本体に対して固着されない自由部を備えていることを特徴とする使い捨て紙おむつが提供される。
上記請求項1記載の発明は、前記吸収体の側縁又はその近傍において下層側に位置するシート部材と接合された接合部によって略おむつ長手方向に連続する起立端縁が形成され、この起立端縁を基端として延在するギャザー不織布によって立体ギャザーが形成され、前身頃側端部においては、前記立体ギャザーが内方側に折り畳まれて、前記起立端縁より相対的に内方側に形成される固着部で固着され、後身頃側端部においては、前記立体ギャザーが外方側に折り畳まれて、前記起立端縁より相対的に外方側に形成される固着部で固着されるようになっているものである。
従って、前身頃側と後身頃側とで立体ギャザーの向きが反対になっているため、おむつが船形になって装着される際に、立体ギャザーの前後方向の中間部が垂直方向に起立しやすく、横漏れを確実に防止できるようになる。さらに、前身頃においては、端部では内側向きで中間部に向かうに従って徐々に垂直方向に起立する立体ギャザーが着用者の鼠径部に沿って好適にフィットし、後身頃側においては、立体ギャザーが吸収体を覆うように外側に反転されているため、お尻の大きな人の場合でも確実に立体ギャザー間にお尻を収めることができ、体液の漏れを防止することができるようになるとともに、後身頃側の吸収体上面にはギャザー不織布が介在しないため、吸収体全面を吸収領域として活用できるため体液の吸収効率を高めることができるようになる。
なお、前記「裏面シート」とは、紙おむつの最外層を形成するシート部材のことであり、後述する形態例のように、バックシート不織布が上層不織布と下層不織布との2枚からなる場合には、これら積層シートが裏面シートとなる。
また、上記請求項記載の発明では、立体ギャザーの前後端部(またはそのいずれか一方)において起立先端部が固着されない自由部が形成されるが、前身頃側と後身頃側とで立体ギャザーの向きが反対になっているため、立体ギャザーの起立先端部に紙おむつ長手方向に沿って配置された弾性伸縮部材によって前後端部の起立先端部同士が互いに引き合う力が斜めに働き、その水平方向分力(図1の符合P参照)によって、前後端部においても起立先端部(自由部)が起立して、端部からの横漏れを防止する。
請求項に係る本発明として、前記立体ギャザーは、前身頃側端部において、最上層が内方側を向くように三重に折り畳まれ、この折り畳み部において相隣接するそれぞれのギャザー不織布同士が、前記起立端縁上で固着されている請求項1記載の使い捨て紙おむつが提供される。
上記請求項記載の発明では、前身頃側端部において最上層が内方側を向くように三重に折り畳まれ、この折り畳み部のそれぞれのギャザー不織布同士が、前記起立端縁上で固着されるようにすることにより、前身頃側端部の吸収体上を覆うギャザー不織布がなくなり、吸収体全表面を吸収領域として活用できるようになる。
請求項に係る本発明として、前記吸収体は、脚周りに沿って両側部が括れた括れ部を有するとともに、この括れ部に沿って前記起立端縁が形成されている請求項1、2いずれかに記載の使い捨て紙おむつが提供される。
上記請求項記載の発明では、前記吸収体が脚周りに沿って両側部が括れた括れ部を有するとともに、この括れ部に沿って前記起立端縁が形成されることにより、立体ギャザーで堰き止められた体液が、確実に吸収体に吸収されるようになる。
請求項に係る本発明として、前記ギャザー不織布は、前記吸収体側縁よりも外方に形成されたサイドフラップ部分に延在している請求項1〜いずれかに記載の使い捨て紙おむつが提供される。
請求項に係る本発明として、前記ギャザー不織布は、前記透液性トップシートによって巻き込まれた前記吸収体の側縁部をさらにその上から巻き込んで吸収体の裏面側に延在している請求項1〜いずれかに記載の使い捨て紙おむつが提供される。
上記請求項記載の発明では、ギャザー不織布が、前記吸収体側縁よりも外方に形成されたサイドフラップ部分に延在している形態の使い捨て紙おむつでも、前記透液性トップシートによって巻き込まれた前記吸収体の側縁部をさらにその上から巻き込んで吸収体の裏面側に延在している形態の使い捨て紙おむつでも適用可能である。
請求項6に係る本発明として、前記吸収体の外面側に少なくとも前記吸収体の全面積を覆う防水フィルムが配設される請求項1〜5いずれかに記載の使い捨て紙おむつが提供される。
請求項に係る本発明として、前記ギャザー不織布の上面に前記弾性伸縮部材を配設する第1ステップと、
前記弾性伸縮部材が折返し部に沿って内設されるように、前記ギャザー不織布を折り返して両面を接合する第2ステップと、
このギャザー不織布の折返し部を内側にして、紙おむつ上面両側にそれぞれ配置し、前記ギャザー不織布とその下層に位置するシート部材とを、前記吸収体の側縁又はその近傍において略おむつ長手方向に連続して接合した起立端縁により一体化されるとともに、後身頃後端部の前記起立端縁より相対的に外方側に固着部用接合部を形成した後、前記弾性伸縮部材をギャザー不織布の形成長さで切断する第3ステップと、
前記起立端縁より内側の立体ギャザーを外側に折り返すとともに、この折り返したギャザー不織布を後身頃側端部において前記固着部用接合部で固着する第4ステップと、
前身頃側端部の前記起立端縁より相対的に内方側に固着部用接合部を形成した後、折り返した前記立体ギャザーを内側に折り戻し、この折り戻したギャザー不織布を前身頃側端部において固着部用接合部で固着する第5ステップとからなる請求項1記載の使い捨て紙おむつの製造方法が提供される。
以上詳説のとおり本発明によれば、横漏れ防止効果に優れ、吸収体表面の体液吸収効率を高め、着用者のお尻に確実にフィットさせるようにした使い捨て紙おむつ及びその製造方法が提供されるとともに、着用者の腹部及び臀部の両方に好適にフィットする立体ギャザーを備えた使い捨て紙おむつ及びその製造方法が提供される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔使い捨て紙おむつの第1形態例〕
図1は本発明に係る使い捨て紙おむつの展開図であり、図2(A)〜(C)はそれぞれそのIIA−IIA線矢視図、IIB−IIB線矢視図、IIC−IIC線矢視図である。
図1及び図2に示されるように、使い捨て紙おむつ(以下、単に紙おむつという。)は、有孔または無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等からなり使用面側を覆う透液性トップシート2と、不織布からなり紙おむつの外面側を覆うとともに、おむつ両側部では後述のギャザー不織布4と共にサイドフラップ部SFを構成し、上層不織布1A及び下層不織布1Bからなるバックシート不織布1と、前記透液性トップシート2とバックシート不織布1との間に介在された、綿状パルプ等からなる、たとえば長方形状(または砂時計形状等)のある程度の剛性を有する吸収体3と、前記吸収体3とバックシート不織布1の下層不織布1Bとの間に少なくとも吸収体3の全面積を覆うように配設されたポリエチレン等からなる防水フィルム10と、紙おむつの両側部に表面側に起立する立体ギャザーBSを形成するとともに、おむつ両側部では前記バックシート不織布1と共にサイドフラップ部SFを構成するためのギャザー不織布4と、背側両側部に設けられた紙おむつ装着のための止着部材6,6と、腹側表面に設けられた前記止着部材6を止め付けるためのフロントターゲットテープ11と、前記バックシート不織布1の上層不織布1A及び下層不織布1Bの間に接着されて腰回りにシャーリングを形成するために後身頃Bのウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って配設された多数の弾性伸縮部材群8…、9…と、前身頃Fのウエスト部に水平方向に沿って配設された複数の弾性伸縮部材群12,12…と、前記サイドフラップ部SFに平面ギャザーを形成するために脚周り部に、おむつ長手方向に沿って配設された複数本の弾性伸縮部材7…と、前記立体ギャザーを起立させるため該立体ギャザーBSの先端部に紙おむつ長手方向に配置される弾性伸縮ゴム5とから主に構成されている。前記吸収体3は形状保持のためにクレープ紙14によって囲繞することが望ましい。
また、前記バックシート不織布1は、上層不織布1A及び下層不織布1Bをホットメルト接着剤などにより接着したものであり、これらの間に防水フィルム10、各種弾性伸縮部材8…、9…、12…、7…が配設され、紙おむつの外形線を成す位置まで延在され、両側部では後述のギャザー不織布4とともにサイドフラップ部SFを形成している。なお、前記バックシート不織布1は1枚の不織布としてもよい。この時、伸縮部を形成する場合は、後述するような別工程で作成された弾性伸縮シートを、適当な位置に配置すればよい。
前記防水フィルム10は、矩形状を成し、バックシート不織布1の上層不織布1Aと下層不織布1Bとの間にホットメルト接着剤などにより固着されている。なお、前記防水フィルム10は、吸収体3の側縁、上下端縁よりも大きく前記吸収体3を覆うことができれば、どのような形状であってもよい。また、前記防水フィルム10は、前記吸収体3と前記バックシート1との間に配置されるようにしてもよい。
前記防水フィルム10としては、近年、ムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で優るものとなる。
一方、前記ギャザー不織布4は、本第1形態例では、紙おむつの側方部から吸収体3側縁を越えて内方側に至る領域において、その幅方向中間部が、吸収体3の側縁又はその近傍において下層側に位置する前記透液性トップシート2と接合された接合部によって略おむつ長手方向に連続する起立端縁20が形成され、この起立端縁20よりも側方に延在する不織布シート部分が前記バックシート不織布1と共にサイドフラップSFを構成している。このサイドフラップ部SFにおいては、前記バックシート不織布1の上層不織布1Aと下層不織布1Bとの間に紙おむつ長手方向に複数本、図示の例では2本の弾性伸縮部材7,7が配設され、平面ギャザーが形成されている。この平面ギャザーは、着用した際に紙おむつをきっちりと脚周りにて保持することにより、フィット性を向上させ紙おむつがずれるのを防止する。また、紙おむつがきっちりと保持されることにより前記立体ギャザーBSが裏返ったりすることなく脚周りに沿って起立した状態で装着されるようになる。前記バックシート1が1枚の不織布から成る場合は、前記ギャザー不織布4を前記バックシート1の側縁部まで延在させて、前記バックシート1との間に弾性伸縮部材7,7を配設して平面ギャザーを形成すればよい。
他方、前記ギャザー不織布4の前記起立端縁20よりも内方側のギャザー不織布によって、前記起立端縁20を基端として表面側に起立する立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、先端が紙おむつ長手方向に沿って二重に折り返され、この折り返し部の内方に2本の弾性伸縮ゴム5、5を配設することにより、その伸縮力を利用して立体ギャザーBSを起立させるようになっている。前記弾性伸縮ゴム5や弾性伸縮部材7としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の合成ゴムや天然ゴムを用いることができる。形状としては糸状、リボン状、フィルム状、ネット状などのものを使用することができるが、糸状のものを用いる場合、太さは155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度のもの(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm、特に0.1〜1.0mm程度のもの)を、伸張率120〜280%、特に180〜240%で固定するのが好ましい。
前述のバックシート不織布1、透液性トップシート2およびギャザー不織布4を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にサイドフラップ部SFを構成する前記ギャザー不織布4およびバックシート不織布1としては、ゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、米坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。
一方、紙おむつを身体に固定するための前記止着部材6は、基材の内端側をバックシート不織布1にホットメルト接着剤等によって堅固に固定されている。また、バックシート不織布外面(衣服面側)と基材の内端側をヒートシールや超音波接着により接合されていてもよい。前記止着部材6は、背側に配置された弾性伸縮部材8…,9…と連動するよう実質的に連続した位置に取り付けられている。また、止着部材6は、バックシート不織布1とギャザー不織布4との間に挿入して固定してもよいし、バックシート不織布1が2枚の不織布から成る場合は、上層不織布1Aと下層不織布1Bとの間に挿入して固定してもよい。
前記止着部材6の内面側には雄/雌型機械的ファスナー手段を表面に備える面ファスナーシート13が貼着され、紙おむつの腹側表面に貼着された雌/雄型機械的ファスナー機能を備えるフロントターゲットテープ11に止着することによって紙おむつを身体に装着するようになっている。
前記止着部材6にはテープの突出方向、すなわち腰周り方向に伸縮性が付与されるようにしてもよい。基材に伸縮性を与えるためには、例えば不織布に熱可塑性樹脂を溶融ラミネートして得られる伸縮性積層シート、エラストマーフィルムと不織布とをポイントボンドさせて得られる伸縮性積層シート、更には不織布/エラストマーフィルム/不織布からなる3層構造とし各層を不連続な接合点によりポイントボンドしてなる伸縮性積層シートなどを挙げることができる。ここで、不織布は伸び方向に伸長可能である必要があるが、例えば接合点又は融着点を有しないため伸長性に優れるスパンレース不織布や、融着点は有するが各融着点間を捲縮させるなどして伸長性を与えたスパンボンド不織布などが好適とされる。
前記後身頃Bのウエスト部及び胴周り部に配置された弾性伸縮部材群8…、9…は、前記吸収体3と重なる中間領域において前記弾性伸縮部材が不連続に切断された第1弾性伸縮部材群8,8…と、前記吸収体3の背側端縁又はその近傍よりもウエスト側に位置し、水平方向に連続させたままの第2弾性伸縮部材群9,9…とから構成される。
吸収体3が介在されない領域であるエンドフラップ部に配設された第2領域弾性伸縮部材9,9…は、装着者の身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を付与することにより紙おむつを身体にフィットさせるためのものである。前記エンドフラップ部EFとは、前記バックシート不織布1、防水フィルム10および透液性トップシート2が共に延在するだけで吸収体3が介在しない領域で、ウエスト開口縁部のことである。
吸収体3が介在された領域に配設される第1弾性伸縮部材8,8…は、前記エンドフラップ部の下部から吸収体3が介在する胴回り領域部において、後身頃Bの腰回り部分にそれぞれ、水平方向の伸縮力を与えるためのものである。前記第1弾性部材8、8…は、前記吸収体3の縮こまりを防止するため、吸収体3が配設される中央領域において連続しておらず、伸縮性が付与されていない構造となっている。弾性伸縮部材の不連続化は、例えば特開2000−26015号公報、特開2002−273808号公報に示されるように、各種弾性伸縮部材をバックシート1に配置した後、エンボスカッターロールとアンビルロールとの間にバックシートを通過させ、前記エンボスカッターロールによる加圧又は加熱により所定範囲内に存在する弾性伸縮部材を細かく切断する方法によればよい。
前記第1弾性伸縮部材8,8…と第2弾性伸縮部材9,9…との境界はきっちりと前記吸収体3の背側端縁でなくてもよく、その近傍であればよい。すなわち、前記第2弾性伸縮部材9、9…の何本か、概ね10本以内は吸収体3を横断して連続してもよい。
前記弾性伸縮部材8、9としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、第2領域弾性伸縮部材9は、上記素材と不織布や紙等を複合したシート状、リボン状の複合材を用いても良い。
なお、前記第1弾性伸縮部材群8,8…と第2弾性伸縮部材群9,9…については、別工程で、2枚の不織布シートや2つ折りした不織布シート内に前記弾性伸縮部材8…,9…を介在させた弾性伸縮シートを予め作製しておき、透液性トップシート2とバックシート不織布1との間、或いは前記透液性トップシート2の上面側であって、両側部分では前記ギャザー不織布4の上面側又は下面側に貼設する態様で配設するようにしてもよい。後者の場合、前記弾性伸縮シートは、一部(好ましくは弾性伸縮部材8の不連続部分)を透液性トップシート2から離間させておくと、透液性トップシート2上を流れる排泄物を捕捉するポケットとして機能させることが可能となる。
一方、前身頃F側においては、ウエスト部分に水平方向に沿って複数条の弾性伸縮部材12,12…が配置され、装着状態で後身頃Bに配置された第2弾性伸縮部材9,9…と実質的に周方向に連続するウエスト部弾性帯を形成するようになっている。
(立体ギャザーの構成)
前記立体ギャザーBSは、吸収体3の側縁又はその近傍において下層側に位置する透液性トップシート2と接合された接合部によって略おむつ長手方向に連続する起立端縁20が形成され、この起立端縁20を基端として内方側に延在するギャザー不織布4によって構成されている。本第1形態例に係る紙おむつでは、吸収体3には脚周り部において括れ部3aが形成されているが、幅広部を直線状に結び、紙おむつの長手方向に沿った直線状の接合部によって前記起立端縁20が形成されている。
さらに、前記立体ギャザーBSは、図2(A)〜(C)に示されるように、前身頃F側端部においては、該立体ギャザーBSが内方側に折り畳まれて、前記起立端縁20より相対的に内方側に形成される固着部21で透液性トップシート2に対して固着され、後身頃B側端部においては、該立体ギャザーBSが外方側に折り畳まれて、前記起立端縁20より相対的に外方側に形成される固着部22でギャザー不織布4に対して固着されている。すなわち、前記立体ギャザーBSは、前身頃Fから後身頃Bに向けて、その傾斜が内方側から外方側に漸次移行するようになっている。
上記構成により、おむつが船形になって装着される際に、立体ギャザーの前後方向の中間部が垂直方向に起立しやすく、前身頃Fから後身頃Bにかけて広い範囲で立体ギャザーBSが起立するようになり、体液の漏れ、特に横漏れが防止できる。また、吸収体3の表面が立体ギャザーBSで覆われる面積が小さくなり、吸収体3の吸収性能が十分に発揮されるようになる。さらに、前身頃F側においては、端部では内側向きで中間部に向かうに従って徐々に垂直方向に起立する立体ギャザーが着用者の鼠径部に沿って好適にフィットし、後身頃B側においては、立体ギャザーBSが外方側に折り畳まれているため、お尻が大きな人の場合でも立体ギャザーBS、BS間にお尻が収まり、体液の漏れの心配が無くなるようになる。
また、前記立体ギャザーBSは、図2(A)〜(C)および図3に示されるように、立体ギャザーBSの、前身頃側端部および後身頃側端部において、前記固着部21,22よりもさらに先端側の起立先端部に、ギャザー不織布4が紙おむつ本体に対して固着されない自由部を備えている。
前身頃側と後身頃側の立体ギャザーは、向きが反対になっているため、立体ギャザーの起立先端部に紙おむつ長手方向に沿って配置された弾性伸縮部材によって前後端部の起立先端部同士が互いに引き合う力が斜め方向に働く。立体ギャザーBSの前後端部の自由部は、その力の水平方向分力(図1の符合P参照)によって引っ張られて起立するため、端部からの横漏れを防止するようになる。
なお、図2では自由部は前身頃側端部のみに形成され、図3は後身頃側端部に自由部を形成した例であるが、前身頃側端部と後身頃側端部の両方に自由部を形成してもよいし、どちらか一方でもよい。
先に述べたように、立体ギャザーBSの起立先端部には弾性伸縮ゴム5,5が配設されているが、前記固着部と前記自由部との境界近傍を通り立体ギャザーBSの起立先端部と平行に延びる線上にも弾性伸縮ゴムを配置すると、前記自由部の起立の基点が明確になり、確実に起立するため、好ましい。なお、立体ギャザーBSに配置される弾性伸縮ゴムや平面ギャザーを形成する弾性伸縮部材は、紙おむつの全長にわたって伸張下で固定するのではなく、前後端部においては非固定にするのが一般的であるが、同じ理由により、固着部と自由部の境界近傍に配置される弾性伸縮ゴムの固定長さは長いほうが好ましい。一方、起立先端部に配置される弾性伸縮ゴムの固定範囲は、固着部(自由部)の前後長さ範囲と重ならない程度に短くするほうが、立体ギャザーBSの起立先端部にかかる張力が強くなりすぎず、自由部が起立しやすいため好ましい。少なくとも、固着部と自由部の境界近傍の弾性伸縮ゴムの固定長さは、起立先端部の弾性伸縮部材の固定長さよりも長いと、自由部が起立しやすいため好ましい。
その他、立体ギャザーBSには、起立先端部と起立端縁20の間の中間部の任意の位置に、弾性伸縮ゴムを配置することができる。この場合の弾性伸縮ゴムの固定長さは、起立先端部の弾性伸縮ゴムの固定長さと同じか短いほうが好ましい。
次に、前記固着部21、22の寸法について説明する。前記固着部21、22は、立体ギャザーBSの折り畳み状態を維持するため、以下のような範囲で形成することが望ましい。すなわち、図3に示されるように、固着部21,22の紙おむつ長手方向の長さをa、紙おむつ幅方向の幅をbとし、自由部の紙おむつ幅方向の幅をc、立体ギャザーBSの形成高さをdとすると、後身頃B側端部に形成される固着部21は立体ギャザーBSに対して、20<a<80mm、b>d/3mm、5<c<10mmの範囲の大きさで形成することが好ましく、前身頃F側端部に形成される固着部22は立体ギャザーBSに対して、10<a<50mm、5<b<50mm、5<c<10mmの範囲の大きさで形成することが好ましい。
固着部の長手方向の長さaが短すぎると、弾性伸縮ゴムの固定長さが長くなりすぎ、おむつが丸まりやすくなり、装着しづらくなる。また、立体ギャザーBSが起立しすぎて足への当たりが強くなるため跡付きやカブレの原因となる。また、前後方向に直線的に起立するようになるため、本発明の効果が得られない。固着部の長手方向の長さaが長すぎると、立体ギャザーの高さが低くなり、お尻はしっかりと収まるが、防漏壁としての機能が十分でなくなる。
後身頃B側端部に形成される固着部21の幅bが立体ギャザーBSの形成高さdに対して短すぎると、内折れやしわ入りが発生し、防漏壁として十分に機能しない。
前身頃F側端部に形成される固着部22の幅bが短すぎると、立体ギャザーBSと透液性トップシート2との接着が不安定で、起立が不十分となる。前身頃F側端部に形成される固着部22の幅bが長すぎると、吸収体3の表面が立体ギャザーBSで覆われる面積が大きくなり、吸収体3の吸収性能が十分に発揮されない。
自由部の紙おむつ幅方向の幅cが短すぎると、固着部において自由部がほとんど起立せず、十分な漏れ防止効果を発揮できない。自由部の紙おむつ幅方向の幅cが長すぎると、自由部に内折れやしわ入りが発生し、防漏壁として十分に機能しない。
なお、立体ギャザーBSの形成高さdは、20〜60mmが好ましく、30〜50mmがより好ましい。
また、前記立体ギャザーBSは、上記形態例では、前身頃F側端部において、内方側に折り畳まれて、起立端縁20より相対的に内方側に形成される固着部21で固着されるようになっていたが、この構成に代えて、図4に示されるように、前身頃F側端部において、最上層が内方側を向くように三重に折り畳まれ、この折り畳み部において相隣接するそれぞれのギャザー不織布4同士が、前記起立端縁20上で固着されるようにするようにしてもよい。これにより、前身頃F側の吸収体3が、ギャザー不織布4で覆われる面積をより小さくでき、吸収体3の吸収性能が十分に発揮できるようになる。なお、図4に示される例にも、前身頃F側端部に形成される固着部22の起立先端部に、前記自由部を形成することも可能である。
一方、上記形態例では、脚周りに沿って両側部が括れた括れ部3aが形成された吸収体3において、幅広部の側縁に沿って紙おむつ長手方向に直線状の起立端縁20が形成されるようになっていたが、図5に示されるように、前記括れ部3aに沿って略おむつ長手方向に連続する前記起立端縁20が形成されるようにしてもよい。これにより、立体ギャザーBSで堰き止められた体液が、確実に吸収体3に吸収されるようになる。
〔使い捨て紙おむつの第2形態例〕
本第2形態例では、上記第1形態例に対し、ギャザー不織布4の配設形態が異なっている。具体的には、第2形態例におけるギャザー不織布4は、図6(A)〜(C)に示されるように、透液性トップシート2によって巻き込まれた吸収体3の側縁部をさらにその上から巻き込んで吸収体3の裏面側まで延在するようになっている。
ここで、前記防水フィルム10は、図2に示される形態と同様に、前記バックシート不織布1の上層不織布1Aと下層不織布1Bとの間に配設されるようにしてもよいが、以下にいくつかの具体例を挙げて説明するように、吸収体3の外面側に少なくとも吸収体3の全面積を覆うように配設されればよい。具体的には、図7に示されるように、吸収体3の外面側に配置されるとともに、二重に折り返したギャザー不織布4の間を、ギャザー不織布4の折返し部まで配置されるようにしてもよい。また、図8に示されるように、吸収体3外面側の全面積を覆い、その両端側から吸収体表面側の両側部を覆うように折り返して配置されるようにしてもよい。さらに、図9に示されるように、バックシート不織布1と吸収体3の側縁部から吸収体3の裏面側に巻き込まれたギャザー不織布4との間に配置されるようにしてもよい。
〔使い捨て紙おむつの製造方法〕
次に、上記使い捨て紙おむつの製造工程のうち、特に立体ギャザーBSを形成する工程について詳述する。ここでは、上記第1形態例に係る紙おむつの製造方法について説明する。
先ず、第1ステップとして、図10に示されるように、ギャザー不織布4の上面の折返し予定位置に沿って複数の、図示例では2本の弾性伸縮ゴムを配設する。
第2ステップとして、図11に示されるように、前記弾性伸縮ゴムが折返し部に沿って内設されるように、前記ギャザー不織布4を折り返してホットメルト接着剤などの接着剤により両面を接合する。
第3ステップとして、図12に示されるように、このギャザー不織布4の折返し部を内側にして、紙おむつのトップシート2の上面両側にそれぞれ配置し、このギャザー不織布4とその下層に位置するトップシート2とを、吸収体3の側縁又はその近傍で長手方向に沿って線状に、ホットメルト接着剤により接合した起立端縁20を形成することにより一体化するとともに、後身頃B後端部の起立端縁20より相対的に外方側であって、前記ギャザー不織布の上面側に、超音波接着やホットメルト接着剤等からなる固着部22を形成した後、前記弾性伸縮部材をギャザー不織布4の形成長さで切断する。
また、第4ステップとして、図13に示されるように、起立端縁20より内側の立体ギャザーBSを外側に折り返すとともに、この折り返した立体ギャザーBSを形成するギャザー不織布4を後身頃B側端部において前記固着部22で固着する。
そして、第5ステップとして、図14に示されるように、前身頃F側端部の前記起立端縁20より相対的に内方側であって、前記トップシート2の上面側に、超音波接着やホットメルト接着剤等からなる固着部21を形成した後、折り返した前記立体ギャザーBSの前身頃F側を内側に折り戻し、この折り戻したギャザー不織布4を前身頃F側端部において前記固着部21で固着する。
上記第1ステップから第5ステップの工程を、吸収体3の両側部に配置されるギャザー不織布4、4について行い、立体ギャザーBS、BSを形成する。
また、上記工程では後身頃側の固着部22を形成した後、ギャザー不織布4を切断して前身頃側の固着部21を形成したが、逆の順番であっても構わない。
また、例えば特開2004-188089にあるように前身頃の端縁部どうしがつながるとともに、後身頃の端縁部どうしがつながった状態でおむつが連続的に製造されて、それら端縁部どうしがカットラインに沿って切り離されるようにすれば、上記工程のようにギャザー不織布4を切断することなしに前後身頃の固着部の両方を形成することができるため、おむつ製造の最終段階における個別の切り離しと同時にギャザー不織布4が切断されるようにすればよく、製造が容易である。
具体的には以下のような工程となる。上記第3ステップにおいて起立端縁20を形成すると同時に前身頃F側端部の固着部21を形成する。その後、起立端縁20より外方側に位置するギャザーシート不織布4およびトップシート2を、起立端縁20に沿って内方側のギャザーシート不織布4およびトップシート2上面側に折り返し、後身頃側端部においてギャザーシート不織布4どうしを接合し、固着部22を形成する。その後、起立端縁20より幅方向外側に位置するギャザーシート不織布4およびトップシート2を、外方へ折り戻す。このようにして前後身頃の固着部を形成した後に、ギャザー不織布4を切断する。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、後身頃Bのウエスト部及び胴周り部に水平方向に沿って複数の弾性伸縮部材8…、9…が配設された使い捨て紙おむつの例を示したが、ウエスト部のみに弾性伸縮部材9,9…が配設された使い捨て紙おむつや、胴周り部のみに弾性伸縮部材8,8…が配設された使い捨て紙おむつであっても、同様のデザインを施すことにより、弾性部材による伸縮状態を強調することができる。
(2)上記形態例では、テープ式使い捨て紙おむつを例に採り本発明について説明したが、パンツ型使い捨て紙おむつについても、本発明範囲内として同様に適用することが可能である。
本発明の第1形態例に係る使い捨て紙おむつの内面展開図である。 (A)は図1のIIA-IIA線矢視図、(B)は図1のIIB-IIB線矢視図、(C)は図1のIIC-IIC線矢視図である。 固着部の拡大平面図である。 使い捨て紙おむつの横断面を示す、図1のIIC-IIC線矢視に相当する断面図である。 起立端縁20の変形例を示す使い捨て紙おむつの内面展開図である。 第2形態例に係る使い捨て紙おむつを示す、(A)は図1のIIA-IIA線矢視、(B)は図1のIIB-IIB線矢視、(C)は図1のIIC-IIC線矢視に相当する断面図である。 防水フィルム10の配設形態を示す図1のIIB-IIB線矢視に相当する断面図である。 防水フィルム10の配設形態を示す図1のIIB-IIB線矢視に相当する断面図である。 防水フィルム10の配設形態を示す図1のIIB-IIB線矢視に相当する断面図である。 本発明に係る使い捨て紙おむつの製造工程(ステップ1)を示す概略図である。 本発明に係る使い捨て紙おむつの製造工程(ステップ2)を示す概略図である。 本発明に係る使い捨て紙おむつの製造工程(ステップ3)を示す概略図である。 本発明に係る使い捨て紙おむつの製造工程(ステップ4)を示す概略図である。 本発明に係る使い捨て紙おむつの製造工程(ステップ5)を示す概略図である。
1…バックシート不織布、2…透液性トップシート、3…吸収体、4…ギャザー不織布、5…弾性伸縮ゴム、6…止着部材、7…弾性伸縮部材、8…第1弾性伸縮部材、9…第2弾性伸縮部材、10…防水フィルム、11…フロントターゲットテープ、20…起立端縁、21・22…固着部

Claims (7)

  1. 透液性トップシートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、紙おむつ両側部に、起立先端部に紙おむつ長手方向に沿って弾性伸縮部材が配設されることにより表面側に突出する立体ギャザーが形成された使い捨て紙おむつにおいて、
    前記立体ギャザーは、前記吸収体の側縁又はその近傍において下層側に位置するシート部材と接合された接合部によって略おむつ長手方向に連続する起立端縁が形成され、この起立端縁を基端として延在するギャザー不織布によって形成され、
    前身頃側端部においては、前記立体ギャザーが内方側に折り畳まれて、前記起立端縁より相対的に内方側に形成される固着部で固着されるか、或いは前記起立端縁上で固着され、後身頃側端部においては、前記立体ギャザーが外方側に折り畳まれて、前記起立端縁より相対的に外方側に形成される固着部で固着され、且つ前記立体ギャザーの前身頃側端部または後身頃側端部の少なくとも一方において、前記固着部よりもさらに先端側の起立先端部に、ギャザー不織布が紙おむつ本体に対して固着されない自由部を備えていることを特徴とする使い捨て紙おむつ。
  2. 前記立体ギャザーは、前身頃側端部において、最上層が内方側を向くように三重に折り畳まれ、この折り畳み部において相隣接するそれぞれのギャザー不織布同士が、前記起立端縁上で固着されている請求項1記載の使い捨て紙おむつ。
  3. 前記吸収体は、脚周りに沿って両側部が括れた括れ部を有するとともに、この括れ部に沿って前記起立端縁が形成されている請求項1、2いずれかに記載の使い捨て紙おむつ。
  4. 前記ギャザー不織布は、前記吸収体側縁よりも外方に形成されたサイドフラップ部分に延在している請求項1〜いずれかに記載の使い捨て紙おむつ。
  5. 前記ギャザー不織布は、前記透液性トップシートによって巻き込まれた前記吸収体の側縁部をさらにその上から巻き込んで吸収体の裏面側に延在している請求項1〜いずれかに記載の使い捨て紙おむつ。
  6. 前記吸収体の外面側に少なくとも前記吸収体の全面積を覆う防水フィルムが配設される請求項1〜いずれかに記載の使い捨て紙おむつ。
  7. 前記ギャザー不織布の上面に前記弾性伸縮部材を配設する第1ステップと、
    前記弾性伸縮部材が折返し部に沿って内設されるように、前記ギャザー不織布を折り返して両面を接合する第2ステップと、
    このギャザー不織布の折返し部を内側にして、紙おむつ上面両側にそれぞれ配置し、前記ギャザー不織布とその下層に位置するシート部材とを、前記吸収体の側縁又はその近傍において略おむつ長手方向に連続して接合した起立端縁により一体化されるとともに、後身頃後端部の前記起立端縁より相対的に外方側に固着部用接合部を形成した後、前記弾性伸縮部材をギャザー不織布の形成長さで切断する第3ステップと、
    前記起立端縁より内側の立体ギャザーを外側に折り返すとともに、この折り返したギャザー不織布を後身頃側端部において前記固着部用接合部で固着する第4ステップと、
    前身頃側端部の前記起立端縁より相対的に内方側に固着部用接合部を形成した後、折り返した前記立体ギャザーを内側に折り戻し、この折り戻したギャザー不織布を前身頃側端部において固着部用接合部で固着する第5ステップとからなる請求項1記載の使い捨て紙おむつの製造方法。
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