JP4892141B2 - 枕兼用クッション体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は利用者のいびきを抑制するための枕兼用クッション体に関する。
【0002】
【従来の技術】
いびきは、咽頭筋の弛緩によって気道が妨害されると、呼吸によって咽頭筋が振動するために発生すると言われている。気道が妨害されるときに呼吸が一時的に停止する。このような症状は無呼吸症と言われ、無呼吸症は他の病気を併発することがある。
【0003】
したがって、気道が妨害されることによっていびきが生じる場合、気道通路の断面積を最大にする寝姿勢をとることがいびきを抑制する上で最も有効となり、そのためには頚椎の支持高さを8cmに保つことが有効であると言われている。
【0004】
一方、人間の骨格構造は、自然体で起立しているときには頚椎から胸椎を経て腰椎にいたるまでの脊柱が横から見て前後方向にほぼS状になっているのが最も正常な形態であって、このようなことは仰臥して睡眠をとるときにの姿勢についても同様であるとされている。すなわち、睡眠をとるときには、骨格がS字状になっている状態が自然体に最も近いため、いびきを抑制するために適した寝姿勢であるといわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のことから、睡眠時においては、いびきを効果的に抑制するために、仰臥した人の頭部を所定の高さで上げるとともに、骨格状態をS字状に維持することが有効であるとされている。仰臥時に骨格状態をS字状に維持するには、身体を所定の角度で斜めに傾けると、骨格状態がS字状に維持され易い。
【0006】
したがって、いびきを抑制するためには、仰臥時に頭部が所定の高さで持ち上げられ、しかも身体が側方に傾斜した寝姿勢を維持することが有効であるが、そのような寝姿勢を維持することは容易でないということがあった。
【0007】
この発明は、頭部を所定の高さで上げて支持することができるとともに、身体を側方に傾斜させた寝姿勢を容易に維持することができるようにした枕兼用クッション体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1の部分と第2の部分とが平面形状がほぼくの字状に屈曲するよう一体的に形成されるとともに断面形状が屈曲方向内方に向かって低くなる中空のほぼ三角形状に形成された外装地と、この外装地の内部に収容された充填材とを有し、
利用者の身体に対する上記第1の部分と第2の部分とがなす角度を変えることで、上記第2の部分に載る利用者の身体の割合を変えて使用されることを特徴とする枕兼用クッション体にある。
【0010】
請求項2の発明は、上記充填材は発泡樹脂製のビーズであることを特徴とする請求項1記載の枕兼用クッション体にある。
【0011】
この発明によれば、クッション体の一端部に頭部及び身体の一部を載せると、頭部が所定の高さに支持されるとともに、身体がクッション体の屈曲方向内方に向かって側方に傾斜するから、利用者はいびきを抑制し易い姿勢をとることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1はこの発明の一実施の形態に係る枕兼用クッション体1をベッドB上に載置した斜視図であり、図2は同じく図1のY−Y線に沿う断面図である。上記枕兼用クッション体1は外装地2を有する。この外装地2は、第1の部分2aと、第2の部分2cとが約145度の角度で平面形状がくの字状になるよう一体的に形成されている。クッション体1の各部分2a,2bは断面三角形状(楔形)の中空状に形成され、上面は屈曲の内側に向かって低く傾斜している。
【0014】
上記外装地2の内部には充填材3が収容されている。充填材3としては、圧縮強度や緩衝性を有する発泡ポリエチレンによって形成されたビーズが用いられる。充填材3としてはビーズに代わり、ウレタンフォームなどであってもよい。
【0015】
上記枕兼用クッション体1は、図3(a)〜(c)に示すようにして利用される。同図において5はベッドBのマットレスを示しており、上記枕兼用クッション体1はマットレス5上に載置される。
【0016】
図3(a)においては、枕兼用クッション体1の第1の部分2aと第2の部分2bとがマットレス5の長手方向一辺に対して対称的にそれぞれ同じ角度で傾斜するよう載置する。
【0017】
そして、利用者Uは、枕兼用クッション体1の屈曲の内側に仰臥し、第1の部分2aの端部に頭部及び背部を載せ、腰部を第1の部分2aと第2の部分2bとの境界部分である、屈曲部分に位置させるとともに、脚部を第2の部分2bに載せる。
【0018】
それによって、利用者Uは、頭部が第1の部分2aの高さに応じて持ち上げられ、上半身は第1の部分2aの三角形状によって側方に傾けられるとともに、下半身は第2の部分2bの三角形状によって側方に傾けられる。
【0019】
そのため、利用者Uは、頭部が持ち上げられることで気道が確保され、しかも身体が側方に傾斜することで、骨格がS字状になる自然体に近い寝姿勢を維持することができるから、就寝中におけるいびきが抑制される。
【0020】
図3(b)は、図3(a)に比べてマットレス5上に載置される枕兼用クッション体1の角度θを変えている。つまり、マットレス5の長手方向の一辺に対する第1の部分2aの傾斜角度を大きくし、第2の部分2bをほぼ平行になるよう設置した。
【0021】
第1の部分2aの傾斜角度を大きくすることで、利用者Uは頭部を第1の部分2aの一端部上に載置すると、第1の部分2aの上面の傾斜方向Xと、上半身の上下方向Zがなす角度αが図3(a)の場合に比べて大きくなり、しかも下半身が第2の部分2bに載る割合が少なくなる。
【0022】
そのため、枕兼用クッション体1を、図3(b)のようにして利用することで、図3(a)の場合に比べて利用者Uの身体が側方へ傾斜する度合を小さくすることができる。
【0023】
図3(c)は、図3(b)に示す状態で枕兼用クッション体1をマットレス5上に載置し、利用者Uは頭部及び肩の部分を第1の部分2aに載せ、下半身は第1の部分に載せずに仰臥するようにした。
【0024】
このような使用形態によれば、利用者Uは頭部が持ち上げられ、さらに肩部を第1の部分2aに載せることで上半身が側方に傾くものの、身体が第1の部分2aに載る割合が図3(b)に示す場合よりも少なくなるから、利用者Uは身体が側方へ傾く度合をさらに小さくすることができる。
【0025】
このように、この発明の枕兼用クッション体1は、断面形状がほぼ三角形で、全体としてくの字状に屈曲しているため、利用者Uが屈曲の内側に仰臥し、頭部及び身体の一部を上面に載せることで、頭部を持ち上げ、身体を側方に傾斜させた寝姿勢をとることができる。したがって、利用者が就寝中にいびきをかくのを抑制することができる。
【0026】
しかも、利用者Uの好みやいびきの度合などに応じて身体を側方に傾斜させる度合を変えることができるから、利用者Uは自分に適した状態で利用することが可能となる。
【0027】
上記枕兼用クッション体1は断面形状がほぼ三角形状である。そのため、利用者Uが自力で寝返りを打つことができないような場合、利用者Uが枕兼用クッション体1の上面に身体の一部を載せ、身体を傾斜させていることで、介護者は利用者の背面に手を差し込み易い。そのため、介護者は、利用者Uに寝返りを打たせたり、上半身を起こすなどの介護がし易くなる。
【0028】
上記枕兼用クッション体1の外装地2内には充填材3として圧縮強度や緩衝性に優れた、発泡ポリエチレンによって形成されたビーズを収容した。そのため、ビーズは外装地2内で、利用者Uの身体の形状に応じて自由に移動するから、上記枕兼用クッション体1は利用者Uの身体を確実に支持することになる。
【0029】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、クッション体の一端部に頭部及び身体の一部を載せると、頭部が所定の高さに支持されるとともに、身体がクッション体の屈曲方向内方に向かって側方に傾斜する。そのため、利用者はいびきを抑制し易い姿勢を容易にとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る枕兼用クッション体を示す斜視図。
【図2】枕兼用クッション体の断面図。
【図3】(a)〜(c)はそれぞれ異なる使用形態を示す説明図。
【符号の説明】
1…枕兼用クッション体
2…外装地
2a…第1の部分
2b…第2の部分
3…充填材
Claims (2)
- 第1の部分と第2の部分とが平面形状がほぼくの字状に屈曲するよう一体的に形成されるとともに断面形状が屈曲方向内方に向かって低くなる中空のほぼ三角形状に形成された外装地と、この外装地の内部に収容された充填材とを有し、
利用者の身体に対する上記第1の部分と第2の部分とがなす角度を変えることで、上記第2の部分に載る利用者の身体の割合を変えて使用されることを特徴とする枕兼用クッション体。 - 上記充填材は発泡樹脂製のビーズであることを特徴とする請求項1記載の枕兼用クッション体。
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