JP2001112599A - 体位安定補整枕 - Google Patents
体位安定補整枕Info
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- JP2001112599A JP2001112599A JP33033399A JP33033399A JP2001112599A JP 2001112599 A JP2001112599 A JP 2001112599A JP 33033399 A JP33033399 A JP 33033399A JP 33033399 A JP33033399 A JP 33033399A JP 2001112599 A JP2001112599 A JP 2001112599A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明は，仰臥したとき湾曲あるいは変形
した身体の一部に生じる隙間を閉塞して胸筋の緊張を緩
め，胸部の呼吸運動を容易にして，背骨等が湾曲してい
る高齢者や長期療養者が仰臥位とすることを可能とし，
かつ，その体型に対応して調節される体位安定補整枕を
提供することを目的とするものである。 【解決手段】 この発明に係る体位安定補整枕は，クッ
ション材を用いて適宜厚さを有する略台形状の主体部２
の表面をカバー材５で被い，その上面を身体の一部を載
置する平滑状載置面３とし，その側面に湾曲された身体
の一部が接合されてその隙間を吸収閉塞して補整される
傾斜状凹面４を形成してなる補整台１を，その単独また
は複数を組み合わせて用いられるものである。
した身体の一部に生じる隙間を閉塞して胸筋の緊張を緩
め，胸部の呼吸運動を容易にして，背骨等が湾曲してい
る高齢者や長期療養者が仰臥位とすることを可能とし，
かつ，その体型に対応して調節される体位安定補整枕を
提供することを目的とするものである。 【解決手段】 この発明に係る体位安定補整枕は，クッ
ション材を用いて適宜厚さを有する略台形状の主体部２
の表面をカバー材５で被い，その上面を身体の一部を載
置する平滑状載置面３とし，その側面に湾曲された身体
の一部が接合されてその隙間を吸収閉塞して補整される
傾斜状凹面４を形成してなる補整台１を，その単独また
は複数を組み合わせて用いられるものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は，身体を横たえた
ときに肩甲骨，上腕部および背部内頚部等身体の一部の
湾曲によって生じる隙間を補整する体位安定補整枕に関
する。
ときに肩甲骨，上腕部および背部内頚部等身体の一部の
湾曲によって生じる隙間を補整する体位安定補整枕に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来，この種の枕，とくに頚部および背
部を保護するための枕に関しては多種のものが提案され
ている。
部を保護するための枕に関しては多種のものが提案され
ている。
【０００３】その一例として，頚部，背中および腕部を
保護する枕部材を一体化して平面視略馬蹄形状とするも
のが提案されている。
保護する枕部材を一体化して平面視略馬蹄形状とするも
のが提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような従来用いられている枕は，身体に湾曲が生じてい
ない体型を有している健康体の普通の人を対象したもの
で，骨が変形したり，湾曲した体型を有する者，とくに
高齢者に対しては配慮がなされていないため，横臥位だ
けに制限され，仰臥位になることができず苦痛な姿勢を
強いられるとともに横臥位のため看護者の介護作業の際
大変な労力が強いられていた。
ような従来用いられている枕は，身体に湾曲が生じてい
ない体型を有している健康体の普通の人を対象したもの
で，骨が変形したり，湾曲した体型を有する者，とくに
高齢者に対しては配慮がなされていないため，横臥位だ
けに制限され，仰臥位になることができず苦痛な姿勢を
強いられるとともに横臥位のため看護者の介護作業の際
大変な労力が強いられていた。
【０００５】この発明は，上記に鑑みてなされたもの
で，仰臥したとき湾曲あるいは変形した身体の一部に生
じる蒲団やベッドとの隙間を吸収閉塞して胸筋の緊張を
緩め，胸部の呼吸運動を容易にし，とくに背骨が極端に
湾曲している高齢者や長期療養者が仰臥位とすることを
可能とし，かつ，その使用者の体型に対応して容易に調
整される体位安定補整枕を提供することを目的とするも
のである。
で，仰臥したとき湾曲あるいは変形した身体の一部に生
じる蒲団やベッドとの隙間を吸収閉塞して胸筋の緊張を
緩め，胸部の呼吸運動を容易にし，とくに背骨が極端に
湾曲している高齢者や長期療養者が仰臥位とすることを
可能とし，かつ，その使用者の体型に対応して容易に調
整される体位安定補整枕を提供することを目的とするも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に，本発明に係る体位安定補整枕は，上面を身体の一部
を載置する平滑状載置面とし，その側面に湾曲された身
体の一部との隙間を閉塞して補整される傾斜状凹面とす
る適宜厚さを有するクッション材を用いて成形される補
整台から形成してなることを特徴とするものである。
に，本発明に係る体位安定補整枕は，上面を身体の一部
を載置する平滑状載置面とし，その側面に湾曲された身
体の一部との隙間を閉塞して補整される傾斜状凹面とす
る適宜厚さを有するクッション材を用いて成形される補
整台から形成してなることを特徴とするものである。
【０００７】前記補整台は，肩甲骨の湾曲による隙間を
閉塞するようにその上端側に上方に屈曲される補整補助
体を設けてなるものであり，この補整補助体は補整台の
上端側に着脱可能に設けされ，さらに，この補整補助体
は長片部と短片部を有する側面視略三角形状に形成され
て，補整台の上端面に高さ調整可能に設けてなることを
特徴とするものである。
閉塞するようにその上端側に上方に屈曲される補整補助
体を設けてなるものであり，この補整補助体は補整台の
上端側に着脱可能に設けされ，さらに，この補整補助体
は長片部と短片部を有する側面視略三角形状に形成され
て，補整台の上端面に高さ調整可能に設けてなることを
特徴とするものである。
【０００８】さらに，本発明に係る体位安定補整枕は，
前記補整台がその平滑状載置面に頚部を載置支持し，そ
の傾斜状凹面を背部内頚部の湾曲により生じる隙間を吸
収閉塞する頚部用保持台として用いられることを特徴と
するものである。
前記補整台がその平滑状載置面に頚部を載置支持し，そ
の傾斜状凹面を背部内頚部の湾曲により生じる隙間を吸
収閉塞する頚部用保持台として用いられることを特徴と
するものである。
【０００９】前記頚部用保持台は，傾斜状凹面を有する
補整補助体を単独または枕に連結して形成されて，頚部
の背部内頚部により生じる隙間を吸収閉塞することを特
徴とするものである。
補整補助体を単独または枕に連結して形成されて，頚部
の背部内頚部により生じる隙間を吸収閉塞することを特
徴とするものである。
【００１０】さらに，本発明に係る体位安定補整枕は，
前記補整台が平滑状載置面に上腕部を載置支持し，その
傾斜状凹面を上腕部や背骨の湾曲により生じる隙間を吸
収閉塞する腕部用保持台として用いられることを特徴と
するものである。
前記補整台が平滑状載置面に上腕部を載置支持し，その
傾斜状凹面を上腕部や背骨の湾曲により生じる隙間を吸
収閉塞する腕部用保持台として用いられることを特徴と
するものである。
【００１１】さらに，本発明に係る体位安定補整枕は，
複数の補整台を用いて上腕部を補整する腕部用保持台と
背部内頚部を補整する頚部用保持台とを組み合わせて用
いられることを特徴とするものである。
複数の補整台を用いて上腕部を補整する腕部用保持台と
背部内頚部を補整する頚部用保持台とを組み合わせて用
いられることを特徴とするものである。
【００１２】前記腕部用保持台と頚部用保持台とを複数
の補整台を用いて形成し，連結具により係脱可能に連結
してなることを特徴とするものである。
の補整台を用いて形成し，連結具により係脱可能に連結
してなることを特徴とするものである。
【００１３】
【作用】上記のように構成される本発明に係る体位安定
補整枕によれば，上面を身体の一部を載置する平滑状載
置面とし，その側面を湾曲された身体の一部との隙間を
吸収閉塞して補整される傾斜状凹面とする適宜厚さを有
するクッション材から成形される補整台から形成され
て，仰臥位で生じる肩甲骨，背骨あるいは背部内頚部等
身体の部分的湾曲により生じる隙間が補整されるため，
胸筋の緊張が緩められて胸部の呼吸運動が容易になり快
適な睡眠が送られる。
補整枕によれば，上面を身体の一部を載置する平滑状載
置面とし，その側面を湾曲された身体の一部との隙間を
吸収閉塞して補整される傾斜状凹面とする適宜厚さを有
するクッション材から成形される補整台から形成され
て，仰臥位で生じる肩甲骨，背骨あるいは背部内頚部等
身体の部分的湾曲により生じる隙間が補整されるため，
胸筋の緊張が緩められて胸部の呼吸運動が容易になり快
適な睡眠が送られる。
【００１４】さらに，この体位安定補整枕は仰臥位で生
じる肩甲骨，背骨あるいは背部内頚部等身体の部分的な
湾曲部位にそれぞれ独立して設置される。
じる肩甲骨，背骨あるいは背部内頚部等身体の部分的な
湾曲部位にそれぞれ独立して設置される。
【００１５】前記補整台は，その側面に形成されている
傾斜状凹面の差込み度合を調節することにより，個人差
あるいは身体各部によって個々に異なる湾曲状態に追随
して対応される。
傾斜状凹面の差込み度合を調節することにより，個人差
あるいは身体各部によって個々に異なる湾曲状態に追随
して対応される。
【００１６】前記補整台は，使用者自身ばかりでなく介
護者が使用者の身体的特徴に応じてその設置状態を調節
したり，取付けや取外しが容易に行われる。
護者が使用者の身体的特徴に応じてその設置状態を調節
したり，取付けや取外しが容易に行われる。
【００１７】前記補整台は，その上端側に補整補助体を
一体または一体となるように設けて上方に屈曲されるこ
とにより，使用者の湾曲度合に応じた隙間が吸収閉塞さ
れ，身体の筋肉の緊張が緩められる。
一体または一体となるように設けて上方に屈曲されるこ
とにより，使用者の湾曲度合に応じた隙間が吸収閉塞さ
れ，身体の筋肉の緊張が緩められる。
【００１８】前記補整台は，その上端側に補整補助体を
設けて上方に屈曲されることにより，肩甲骨の湾曲によ
り生じる隙間を吸収閉塞する腕部用保持台として用いら
れ，平滑状載置面に載置される上腕部の筋肉の緊張が緩
められる。
設けて上方に屈曲されることにより，肩甲骨の湾曲によ
り生じる隙間を吸収閉塞する腕部用保持台として用いら
れ，平滑状載置面に載置される上腕部の筋肉の緊張が緩
められる。
【００１９】前記補整台は，その上端側において補整補
助体をその下面または上面のいずれかに着脱可能に取付
けることにより，肩甲骨の湾曲度合に適した高さに調整
される。
助体をその下面または上面のいずれかに着脱可能に取付
けることにより，肩甲骨の湾曲度合に適した高さに調整
される。
【００２０】この補整補助体は長片部と短片部を有する
側面視略三角形状に形成することにより，補整台の上端
面に手軽に高さが調節されて使用者の湾曲が補整され
る。
側面視略三角形状に形成することにより，補整台の上端
面に手軽に高さが調節されて使用者の湾曲が補整され
る。
【００２１】前記補整台は頚部用保持台として用いるこ
とにより，平滑状載置面に頚部を載置支持し，傾斜状凹
面を頚部の背部内頚部に設置して，背部内頚部に生じる
隙間が吸収閉塞されて，胸筋の緊張が緩められて，呼吸
運動が楽になり快い睡眠ができ，いびきの原因が減少さ
れる。
とにより，平滑状載置面に頚部を載置支持し，傾斜状凹
面を頚部の背部内頚部に設置して，背部内頚部に生じる
隙間が吸収閉塞されて，胸筋の緊張が緩められて，呼吸
運動が楽になり快い睡眠ができ，いびきの原因が減少さ
れる。
【００２２】前記頚部用保持台は，傾斜状凹面を有する
補整補助体を単体にまたは枕に連結して形成することに
より，頚部の背部内頚部に人により生じる異なる隙間に
対応して吸収閉塞される。
補整補助体を単体にまたは枕に連結して形成することに
より，頚部の背部内頚部に人により生じる異なる隙間に
対応して吸収閉塞される。
【００２３】前記補整台は，平滑状載置面に上腕部を載
置支持し，傾斜状凹面を上腕部に生じる隙間を吸収閉塞
する腕部用保持台として用いられることにより，肩甲骨
に湾曲が生じている人ばかりでなく，湾曲が見られない
正常な人であっても，肩や腕が自然の角度で持ち上がっ
て安定される。
置支持し，傾斜状凹面を上腕部に生じる隙間を吸収閉塞
する腕部用保持台として用いられることにより，肩甲骨
に湾曲が生じている人ばかりでなく，湾曲が見られない
正常な人であっても，肩や腕が自然の角度で持ち上がっ
て安定される。
【００２４】また，腕部用保持台として身体の両側に設
置することにより，ベッドを高く傾斜したときに生じる
恐れのある左右方向への倒れ込みが防止される。
置することにより，ベッドを高く傾斜したときに生じる
恐れのある左右方向への倒れ込みが防止される。
【００２５】さらに，上腕部を支持するように適宜間隔
を有して並列し，その側面に形成される傾斜状凹面が相
対向して設置される一対の腕部用保持台と，頚部を支持
するようにその傾斜状凹面を下向きにして背部内頚部の
接合面として設置される頚部用保持台とを複数の補整台
を組み合わせてなることにより，仰臥位の妨げになって
いた背骨，頚部の背部内頚部および上腕部の肩甲骨等の
湾曲による隙間が同時に吸収閉塞されて仰臥位とするこ
とが可能になり，例えば，寝たきりの横臥位患者を仰臥
位に変位して点滴，治療，オムツ交換，オムツのズレ防
止等介護者の負担が軽減される。
を有して並列し，その側面に形成される傾斜状凹面が相
対向して設置される一対の腕部用保持台と，頚部を支持
するようにその傾斜状凹面を下向きにして背部内頚部の
接合面として設置される頚部用保持台とを複数の補整台
を組み合わせてなることにより，仰臥位の妨げになって
いた背骨，頚部の背部内頚部および上腕部の肩甲骨等の
湾曲による隙間が同時に吸収閉塞されて仰臥位とするこ
とが可能になり，例えば，寝たきりの横臥位患者を仰臥
位に変位して点滴，治療，オムツ交換，オムツのズレ防
止等介護者の負担が軽減される。
【００２６】さらに，前記補整台の複数より形成される
腕部用保持台と頚部用保持台とを連結具により係脱可能
に連結することにより，その一部が不用意に脱落するこ
とが防止され，また，必要に応じてその一部が容易に取
り外され，使用者本人ばかりでなく介護者や看護婦等の
取り扱いが簡単に行われる。
腕部用保持台と頚部用保持台とを連結具により係脱可能
に連結することにより，その一部が不用意に脱落するこ
とが防止され，また，必要に応じてその一部が容易に取
り外され，使用者本人ばかりでなく介護者や看護婦等の
取り扱いが簡単に行われる。
【００２７】
【発明の実施の形態】以下，この発明に係る体位安定補
整枕の実施の形態につき，添付図面に基づいて説明す
る。
整枕の実施の形態につき，添付図面に基づいて説明す
る。
【００２８】図１は，この発明に係る体位安定補整枕を
形成する補整台を示す断面斜視図であり，図２は，同じ
く補整台の設置状態の一例を示す平面図である。
形成する補整台を示す断面斜視図であり，図２は，同じ
く補整台の設置状態の一例を示す平面図である。
【００２９】この発明に係る体位安定補整枕として用い
られる補整台１は，図１に示されるように，クッション
材を用いて適宜厚さを有する略台形状の主体部２の表面
をカバー材５で被い、その上面を身体の一部を載置する
平滑状載置面３とし，その側面に湾曲された身体の一部
が接合されてその隙間を吸収閉塞して補整される傾斜状
凹面４を形成しているものである。
られる補整台１は，図１に示されるように，クッション
材を用いて適宜厚さを有する略台形状の主体部２の表面
をカバー材５で被い、その上面を身体の一部を載置する
平滑状載置面３とし，その側面に湾曲された身体の一部
が接合されてその隙間を吸収閉塞して補整される傾斜状
凹面４を形成しているものである。
【００３０】前記補整台１の主体部２を形成するクッシ
ョン材としては，例えば天然繊維，ポリウレタンやゴム
等の発泡成形品，ポリエステル繊維圧縮成形品等主とし
て寝具類と同等若しくはそれに近いに柔軟性を有する材
料が用いられている。
ョン材としては，例えば天然繊維，ポリウレタンやゴム
等の発泡成形品，ポリエステル繊維圧縮成形品等主とし
て寝具類と同等若しくはそれに近いに柔軟性を有する材
料が用いられている。
【００３１】また，補整台１は略台形状として説明した
が，これに限らず，その外観を動物や人形等の適宜形状
を採用してファッション性やデザイン性を高めるもので
あってもよい。
が，これに限らず，その外観を動物や人形等の適宜形状
を採用してファッション性やデザイン性を高めるもので
あってもよい。
【００３２】このようにして形成される補整台１は，主
として頚部用保持台１ａおよび腕部用保持台１ｂとして
用いられるものである。
として頚部用保持台１ａおよび腕部用保持台１ｂとして
用いられるものである。
【００３３】すなわち，頚部用保持台１ａとして用いら
れる場合には、補整台１の単体を平滑状載置面３に頚部
および頭部を載置支持し，傾斜状凹面４を頚部の背部内
頚部の湾曲により生じる隙間を吸収閉塞する接合面とし
て設置されるものである。
れる場合には、補整台１の単体を平滑状載置面３に頚部
および頭部を載置支持し，傾斜状凹面４を頚部の背部内
頚部の湾曲により生じる隙間を吸収閉塞する接合面とし
て設置されるものである。
【００３４】さらに，腕部用保持台１ｂとして用いられ
る場合には，図２および図３に示されるように，補整台
１の２つを上半身の幅程度の間隔を開けて，その側面に
形成される傾斜状凹面４を相対向して並列し，この相対
向される傾斜状凹面４に背骨の湾曲により生じる身体部
分との隙間を吸収閉塞する接合面として設置されるもの
である。
る場合には，図２および図３に示されるように，補整台
１の２つを上半身の幅程度の間隔を開けて，その側面に
形成される傾斜状凹面４を相対向して並列し，この相対
向される傾斜状凹面４に背骨の湾曲により生じる身体部
分との隙間を吸収閉塞する接合面として設置されるもの
である。
【００３５】補整台１は，このように頚部用保持台１ａ
および腕部用保持台１ｂとしてそれぞれ単体で用いられ
る以外，図３に示されるように，頚部用保持台１ａと腕
部用保持台１ｂとを組み合わせて設置することにより，
より効果的な利用が可能となる。
および腕部用保持台１ｂとしてそれぞれ単体で用いられ
る以外，図３に示されるように，頚部用保持台１ａと腕
部用保持台１ｂとを組み合わせて設置することにより，
より効果的な利用が可能となる。
【００３６】このように頚部用保持台１ａおよび腕部用
保持台１ｂとして複数用いられる場合同一の補整台１を
共用してもよいが，それぞれに適した専用に形成された
補整台１を使用してもよい。
保持台１ｂとして複数用いられる場合同一の補整台１を
共用してもよいが，それぞれに適した専用に形成された
補整台１を使用してもよい。
【００３７】頚部用保持台１ａは，補整台１を単体で用
いるか（図３参照），または，通常使用している枕８と
併用して用いられる（図４参照）。
いるか（図３参照），または，通常使用している枕８と
併用して用いられる（図４参照）。
【００３８】すなわち，頚部用保持台１ａは，補整台１
を単体で用いるときは通常使用されている枕８程度かあ
るいは任意の大きさのものが選定されるが，枕８と一緒
に併用されるとき，また，通常の枕８に一体または一体
となるように連結して用いられるときは，図５に示され
るように、補整台１の平滑状載置面３の部分が切除され
た三角形状のものか，あるいは後述する補整補助体６を
用いて，図６に示されるように，一対の腕部用保持台１
ｂの間隙に設置されて背部内頚部の湾曲が吸収閉塞され
るのである。
を単体で用いるときは通常使用されている枕８程度かあ
るいは任意の大きさのものが選定されるが，枕８と一緒
に併用されるとき，また，通常の枕８に一体または一体
となるように連結して用いられるときは，図５に示され
るように、補整台１の平滑状載置面３の部分が切除され
た三角形状のものか，あるいは後述する補整補助体６を
用いて，図６に示されるように，一対の腕部用保持台１
ｂの間隙に設置されて背部内頚部の湾曲が吸収閉塞され
るのである。
【００３９】腕部用保持台１ｂては，補整台１を設置し
て上腕部が平滑状載置面３に載置されたとき，その上腕
部が胸部の高さがほぼ同じかまたはやや低くなるように
調節されることが望ましく，さらに，その長さは肩先よ
り上腕部が安定して載置されるよう腕の長さに等しい程
度が求められる。
て上腕部が平滑状載置面３に載置されたとき，その上腕
部が胸部の高さがほぼ同じかまたはやや低くなるように
調節されることが望ましく，さらに，その長さは肩先よ
り上腕部が安定して載置されるよう腕の長さに等しい程
度が求められる。
【００４０】したがって，上腕部の長さに略等しい程度
の長形状のもの以外，頚部用保持台１ａと共用できる程
度の長さの補整台１を適宜手段により連結されたものを
用いてもよい。
の長形状のもの以外，頚部用保持台１ａと共用できる程
度の長さの補整台１を適宜手段により連結されたものを
用いてもよい。
【００４１】なお、この補整台１は，頚部用保持台１ａ
および腕部用保持台１ｂとして用いられる以外，腰部あ
るいは脚部など湾曲が生じる身体の個所に単独にあるい
は組み合わせて用いることができる。
および腕部用保持台１ｂとして用いられる以外，腰部あ
るいは脚部など湾曲が生じる身体の個所に単独にあるい
は組み合わせて用いることができる。
【００４２】腕部用保持台１ｂとして用いられる補整台
１は，図７および図８に示されるように，肩甲骨の湾曲
による隙間をさらに有効に吸収閉塞するため，その上端
側に上方に屈曲される補整補助体６が着脱可能に設けら
れている。
１は，図７および図８に示されるように，肩甲骨の湾曲
による隙間をさらに有効に吸収閉塞するため，その上端
側に上方に屈曲される補整補助体６が着脱可能に設けら
れている。
【００４３】この補整補助体６は，上腕部の肩甲骨の湾
曲度合に応じて腕部用保持台１ｂの上端面の高さを調節
されるためのもので、長片部６ａと短片部６ｂを有する
側面視略三角形状に形成されて，補整台１の上端面側に
おいてその下面若しくは上面のいずれか一面に取付けら
れるものである。
曲度合に応じて腕部用保持台１ｂの上端面の高さを調節
されるためのもので、長片部６ａと短片部６ｂを有する
側面視略三角形状に形成されて，補整台１の上端面側に
おいてその下面若しくは上面のいずれか一面に取付けら
れるものである。
【００４４】この補整補助体６は長片部６ａと短片部６
ｂを形成して，そのいずれかを底面側に位置して取付け
ることにより上端面側の高さを調節可能とするものであ
る。
ｂを形成して，そのいずれかを底面側に位置して取付け
ることにより上端面側の高さを調節可能とするものであ
る。
【００４５】この補整補助体６は補整台１に，クッショ
ン材に固着してカバー材６を紐等で閉じたり，あるいは
面ファスナー等で着脱可能に取付けられるものである。
ン材に固着してカバー材６を紐等で閉じたり，あるいは
面ファスナー等で着脱可能に取付けられるものである。
【００４６】なお、腕部用保持台１ｂの上端面に補整補
助体６を設けてその高さを調整したときには，その間に
設置される頚部用保持台１ａも腕部用保持台１ｂと少な
くとも同一高さになるようその底面側にタオル等を敷設
したりあるいは，空気のうを設けて適宜空気を注入した
り，空気を抜いたものであったり，調節板を介在させて
調整することが望ましい（図示せず）。
助体６を設けてその高さを調整したときには，その間に
設置される頚部用保持台１ａも腕部用保持台１ｂと少な
くとも同一高さになるようその底面側にタオル等を敷設
したりあるいは，空気のうを設けて適宜空気を注入した
り，空気を抜いたものであったり，調節板を介在させて
調整することが望ましい（図示せず）。
【００４７】なお、補整台１は，内部に空気のうのよう
な空間部を設けて携帯可能に形成して旅行等に手軽に携
行して気になるいびきに対処することができる。
な空間部を設けて携帯可能に形成して旅行等に手軽に携
行して気になるいびきに対処することができる。
【００４８】補整台１の複数を用いて腕部用保持台１ａ
と頚部用保持台１ｂとを組み合わせて設置される際に
は，それぞれを分離して身体に合わせて設置されるもの
でもよいが，図４に示されるように，連結具７により係
脱可能に連結してその脱離を防止するものである。
と頚部用保持台１ｂとを組み合わせて設置される際に
は，それぞれを分離して身体に合わせて設置されるもの
でもよいが，図４に示されるように，連結具７により係
脱可能に連結してその脱離を防止するものである。
【００４９】この連結具７としては，とくに限定される
ものではないが，テープ，紐あるいは面ファスナー等が
使用されるが、その取付位置は使用者の身体と直接接触
されず，かつ，介護者等が簡単な操作で係脱されるよう
に外側面側とすることが望ましい。
ものではないが，テープ，紐あるいは面ファスナー等が
使用されるが、その取付位置は使用者の身体と直接接触
されず，かつ，介護者等が簡単な操作で係脱されるよう
に外側面側とすることが望ましい。
【００５０】
【発明の効果】以上説明したように，本発明に係る体位
安定補整枕によれば，上面を身体の一部を載置する平滑
状載置面とし，その側面に湾曲された身体の一部との隙
間を閉塞して補整される傾斜状凹面を形成する適宜厚さ
を有する補整台をクッション材から成形してなることに
より，その仰臥位で生じる肩甲骨，背骨あるいは背部内
頚部等身体の部分的湾曲による隙間が吸収閉塞されて補
整されるため，胸筋の緊張が緩められて胸部の呼吸運動
が容易になり快適な睡眠を送ることができる。
安定補整枕によれば，上面を身体の一部を載置する平滑
状載置面とし，その側面に湾曲された身体の一部との隙
間を閉塞して補整される傾斜状凹面を形成する適宜厚さ
を有する補整台をクッション材から成形してなることに
より，その仰臥位で生じる肩甲骨，背骨あるいは背部内
頚部等身体の部分的湾曲による隙間が吸収閉塞されて補
整されるため，胸筋の緊張が緩められて胸部の呼吸運動
が容易になり快適な睡眠を送ることができる。
【００５１】さらに，補整台は使用者自らが仰臥位によ
る快適さを享受できるとともに介護者も使用者の身体的
特長に応じてその設置状態を調整したり，設置や取外し
が容易に行われることができる。
る快適さを享受できるとともに介護者も使用者の身体的
特長に応じてその設置状態を調整したり，設置や取外し
が容易に行われることができる。
【００５２】さらに，補整台は，その上端側に補整補助
体を設けて上方に屈曲することにより，使用者の湾曲度
合に応じてその隙間が吸収閉塞され，身体の筋肉の緊張
が緩められることができる。
体を設けて上方に屈曲することにより，使用者の湾曲度
合に応じてその隙間が吸収閉塞され，身体の筋肉の緊張
が緩められることができる。
【００５３】また，この補整補助体を補整台の上端側に
おいて，その下面または上面のいずれかに着脱可能に取
付けることにより，使用者の湾曲度合に適した高さに調
整されることができる。
おいて，その下面または上面のいずれかに着脱可能に取
付けることにより，使用者の湾曲度合に適した高さに調
整されることができる。
【００５４】さらに，この補整補助体を長片部と短片部
を有する側面視略三角形状に形成することにより，補整
補助体の上端面に手軽に高さが調節されて肩甲骨の湾曲
が補整されることができる。
を有する側面視略三角形状に形成することにより，補整
補助体の上端面に手軽に高さが調節されて肩甲骨の湾曲
が補整されることができる。
【００５５】さらに，腕部用保持台として用いられるこ
とにより，肩甲骨に湾曲が見られない正常な人であって
も，肩や腕が自然の角度で持ち上がって安定され，呼吸
運動が楽になり快い睡眠ができ，いびきの原因が減少さ
れることができる。
とにより，肩甲骨に湾曲が見られない正常な人であって
も，肩や腕が自然の角度で持ち上がって安定され，呼吸
運動が楽になり快い睡眠ができ，いびきの原因が減少さ
れることができる。
【００５６】さらに，補整台の複数を，上腕部を支持す
るよう適宜間隔を有して並列され，その側面に形成され
る傾斜状凹面を相対向して設置される一対の腕部用保持
台とし，頚部を支持するように傾斜状凹面を下向きにし
て背部内頚部の接合面として設置される頚部用保持台と
に組み合わせて形成することにより，仰臥位の妨げにな
っている頚部と背骨の湾曲による背部内頚部および上腕
部による隙間が同時に吸収閉塞されて容易に仰臥位とす
ることができ，例えば，寝たきりの横臥位患者を仰臥位
に変位して点滴，治療，オムツ交換，オムツのズレ防止
等介護者の負担を軽減することができる。
るよう適宜間隔を有して並列され，その側面に形成され
る傾斜状凹面を相対向して設置される一対の腕部用保持
台とし，頚部を支持するように傾斜状凹面を下向きにし
て背部内頚部の接合面として設置される頚部用保持台と
に組み合わせて形成することにより，仰臥位の妨げにな
っている頚部と背骨の湾曲による背部内頚部および上腕
部による隙間が同時に吸収閉塞されて容易に仰臥位とす
ることができ，例えば，寝たきりの横臥位患者を仰臥位
に変位して点滴，治療，オムツ交換，オムツのズレ防止
等介護者の負担を軽減することができる。
【００５７】さらに，前記補整台の複数より形成される
腕部用保持台と頚部用保持台とを連結具により係脱可能
に連結してなることにより，その一部が不用意に脱落す
ることを防止し，また，必要に応じてその一部が容易に
取り外され、使用者本人ばかりでなく介護者や看護婦等
の操作を簡単に行うことができる。
腕部用保持台と頚部用保持台とを連結具により係脱可能
に連結してなることにより，その一部が不用意に脱落す
ることを防止し，また，必要に応じてその一部が容易に
取り外され、使用者本人ばかりでなく介護者や看護婦等
の操作を簡単に行うことができる。
【図１】この発明の体位安定補整用枕を形成する補整台
を示す断面斜視図である。
を示す断面斜視図である。
【図２】補整台の設置状態の一例を示す平面図である。
【図３】補整台の他の設置状態を示す平面図である。
【図４】補整台のさらに他の設置状態を示す平面図であ
る。
る。
【図５】補整台の変形例を示す側面図である。
【図６】補整補助体を用いた設置状態を示す側面図であ
る。
る。
【図７】補整台への補整補助体の取付状態を示す側面図
である。
である。
【図８】補整台への補整補助体の他の取付状態を示す側
面図である。
面図である。
１ 補整台 １ａ 頚部用保持台 １ｂ 腕部用保持台 ２ 主体部 ３ 平滑状載置面 ４ 傾斜状凹面 ５ カバー材 ６ 補整補助体 ６ａ 補整補助体６の長片部 ６ｂ 補整補助体６の短片部 ７ 連結具
Claims (9)
- 【請求項１】 上面を身体の一部を載置する平滑状載置
面とし，その側面に湾曲された身体の一部に生じる隙間
を吸収閉塞して補整される傾斜状凹面とする適宜厚さを
有するクッション材を用いて成形される補整台からなる
ことを特徴とする体位安定補整枕。 - 【請求項２】 前記補整台の上端側を上方に屈曲するよ
うに補整補助体を設けてなることを特徴とする請求項１
記載の体位安定補整枕。 - 【請求項３】 前記補整補助体は，補整台の上端側を上
方に屈曲するように着脱可能に設けてなることを特徴と
する請求項２記載の体位安定補整枕。 - 【請求項４】 前記補整補助体は，長片部と短片部を有
する側面視略三角形状に形成されて，補整台の上端側に
高さ調節可能に設けてなることを特徴とする請求項２記
載の体位安定補整枕。 - 【請求項５】 前記補整台は，平滑状載置面に頚部を載
置支持し，傾斜状凹面を頚部の背部内頚部に生じる隙間
を吸収閉塞する頚部用保持台として用いることを特徴と
する請求項１ないし４のいずれかに記載の体位安定補整
枕。 - 【請求項６】 前記頚部用保持台は，傾斜状凹面を有す
る補整台または補整補助体を単体または枕に連結して形
成され，頚部の背部内頚部に生じる隙間を吸収閉塞する
ことを特徴とする請求項５に記載の体位安定補整枕。 - 【請求項７】 前記補整台は，平滑状載置面に上腕部を
載置支持し，傾斜状凹面により上腕部に生じる隙間を吸
収閉塞する腕部用保持台として用いられることを特徴と
する請求項１ないし４のいずれかに記載の体位安定補整
枕。 - 【請求項８】 前記補整台の複数を，上腕部を載置支持
する腕部用保持台と背部内頚部を支持する頚部用保持台
として組み合わせて用いられることを特徴とする請求項
１ないし４のいずれかに記載の体位安定補整枕。 - 【請求項９】 前記補整台の複数を連結具により係脱可
能に連結して，腕部用保持台と頚部用保持台として組み
合わせて用いられることを特徴とする請求項７記載の体
位安定補整枕。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33033399A JP2001112599A (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 体位安定補整枕 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33033399A JP2001112599A (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 体位安定補整枕 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001112599A true JP2001112599A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=18231462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33033399A Pending JP2001112599A (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 体位安定補整枕 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001112599A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002360384A (ja) * | 2001-06-07 | 2002-12-17 | France Bed Co Ltd | 枕兼用クッション体 |
| JP2007319654A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Masayo Tomita | 背当枕付き枕 |
-
1999
- 1999-10-18 JP JP33033399A patent/JP2001112599A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002360384A (ja) * | 2001-06-07 | 2002-12-17 | France Bed Co Ltd | 枕兼用クッション体 |
| JP2007319654A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Masayo Tomita | 背当枕付き枕 |
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