JP4891863B2 - 位置センサ - Google Patents

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Description

この発明は、産業機器やロボットなどの可動体の変位量を検出する位置センサに関する。
図1に、従来の位置センサ2の機能構成例の断面図を示す。位置センサ2は一対の磁石31、32と位置センサ33とスペーサ34とヨーク35とスライダ36とケース37とバックヨーク38とによって構成されている。ケース37は断面コ字状であり、当該コ字の開放面に方形板状をなすバックヨーク38が配されて開放面(底面)がバックヨーク38によって蓋されている。ケース37の上面には窓37aが形成されている。
スライダ36はケース37内に収容された基部36aとその基部36aの上面中央に突設された連結部36bとからなる。連結部36bはケース37の窓37aから外部に突出されている。スライダ36は直線変位を検出すべき可動体(図示せず)に連結部36bが連結固定されている。そして、可動体の変位に伴い変位される。なお、可動体と共に直線変位するスライダ36の変位方向をx方向とする。
可動体に取り付けられたスライダ36に対して固定側となるバックヨーク38の内面上には一対の磁石31、32と位置センサ33とが搭載固定され、さらにそれらの上にスペーサ34が搭載固定される。一対の磁石31、32は方形板状である。スライダ36の変位方向(x方向)に配列されて配置されている。磁石31、32の間に位置センサ33が配置されている。一対の磁石31、32は板厚方向において、つまりスペーサ34の配置面と直交するz方向において互いに逆向きに着磁されており、位置センサ33はz方向の磁束の変化を検出するように配置されている。
スペーサ34は図1に示したように磁石31、32を覆う。磁石31、32及び位置センサ33上に配置されており、このスペーサ34上にヨーク35が位置されている。基部36aの下面に凹部36cが形成されている。ヨーク35は方形板状であり、スライダ36のスペーサ34との対向面に、つまり凹部36cに収容されている。なお、凹部36cの大きさはヨーク35の大きさよりわずかに大きい。従って、ヨーク35はスライダ36に固定されることなく、単に凹部36cに収容されて保持された状態となっている。
ヨーク35、バックヨーク38は共に軟磁性材料よりなる。磁石31、32は例えばボンド磁石であり、磁気センサ33は例えばホールICである。スペーサ34、スライダ36及びケース37は共に非磁性材料よりなり、例えば樹脂製である。
図2A〜Cは、ヨーク35の移動に伴う磁束の変化を示したものである。図2Aにヨーク35が左側に移動した場合を示し、図2Bにヨーク35が中央に位置している場合を示し、図2Cにヨーク35が右側に移動した場合を示す。このように、ヨーク35の変位に応じて磁石31、32間の磁束が変化し、磁気センサ33はこの磁束の変化に応じた電圧を出力する。よって、磁気センサ33の出力電圧の変化によって可動体の直線変位を検出することができる。位置センサ2の詳細は、特許文献1に記載されている。また、位置センサ2に類似している発明は特許文献2に記載されている。
特開2007−101299号公報 特開2005−189097号公報
位置センサ2は、スライダ36が磁石31、32から離れる方向に移動しても、ヨーク35は31、磁石32との吸引力により、スペーサ34より離れることなく、精度が維持できるとされている。しかし、外部より図1記載のz方向に、磁石32の吸引力を超えるほどの大きな衝撃が与えられると、ヨーク35は、磁石31、32から離れる場合がある。図3にヨーク35が離れる様子を簡略化して示す。磁気センサ33中のヨーク35と対向する面をセンサ面33aとすると、図3記載のように、センサ面33aとヨーク35(磁性体)の距離Lが増加してしまい、磁気センサ33を通過する磁束線つまり検出される磁束密度が減少してしまう。従って、精度の悪化が生じるという問題があった。本発明の目的は、大きな衝撃などで、可動なヨークの軌跡が変化しても、位置検出精度が低下しない位置センサを提供することである。
本発明の位置センサは、直線変位する可動体の変位量を検出する。位置センサは、可動ヨークと、第1バックヨークと、第1磁石と第2磁石と、磁気センサと、固定ヨークと、を備える。可動ヨークは、磁性材料よりなり、可動体と共に変位し、可動体の変位方向に垂直な断面があらかじめ定めた範囲で一定である部分(以下、「断面一定部」という。)を有する。第1バックヨークは、磁性材料よりなる。第1磁石と第2磁石は、第1バックヨーク上に可動体の変位方向に配置されている。磁気センサは、第1磁石と第2磁石の間の第1バックヨーク上に配置され、第1バックヨークの法線方向の磁界を測定する。固定ヨークは、磁性材料よりなり、磁気センサの第1バックヨークの反対側に固定され、可動ヨークの断面一定部が貫通する貫通孔を有する。第1磁石は、第1バックヨーク側がS極、可動ヨーク側がN極であり、第2磁石は、第1バックヨーク側がN極、可動ヨーク側がS極であり、可動ヨークの一端が第1磁石と対向し、可動ヨークの他端が第2磁石と対向している。
更に、本発明の位置センサは、第2バックヨークと、第3磁石と第4磁石とを備えても良い。第2バックヨークは、磁性材料よりなり、可動ヨークをはさんで第1バックヨークと反対側に配置されている。第3磁石と第4磁石は、第1磁石、第2磁石のそれぞれと対向し、第2バックヨークの内壁面上に配置されている。第3磁石は、第2バックヨーク側がS極、可動ヨーク側がN極であり、第4磁石は、第2バックヨーク側がN極、可動ヨーク側がS極である。第3磁石の可動体の変位方向の長さと第4磁石の可動体の変位方向の長さは、断面一定部の可動体の変位方向の長さ以上である。
更に、本発明の位置センサは、第3磁石と第4磁石の間の第2バックヨーク上に配置され、第2バックヨークの法線方向の磁界を測定する磁気センサも備えてもよい。
更に、第1磁石、第2磁石、第3磁石、および第4磁石の可動ヨークと対向する面の可動体の変位方向と垂直な方向の長さが、固定ヨークの貫通孔の可動体の変位方向と垂直な方向の長さより長くしてもよい。
上記の構成により、磁性材料よりなる固定ヨークは磁気センサに固定されている。従って、位置センサに強い衝撃力が加わったとしても、磁気センサを通過する磁束線の数は変わらない。また、可動ヨークが有する断面一定部は、可動体の変位方向と垂直方向においては、固定ヨークの貫通孔内でしかずれない。従って、衝撃や温度変化による部品の変形があっても、可動体の位置を安定して検出できる。
[実施例1]
図4に本発明の位置センサ20の斜視図を示し、図5に可動体10などを省略した位置センサ20の斜視図を示す。また、可動体10の直線変位方向をx方向といい、バックヨーク11の法線方向をz方向といい、x方向、z方向共に垂直な方向をy方向という(図4参照)。x軸と平行である線AA’(図4参照)で切った断面図(以下、「AA’断面図」という。)を図6に示し、y軸と平行である線BB’で切った断面図(以下、「BB’断面図」という。)を図7に示す。
位置センサ20の第1バックヨーク11上に、第1磁石1、第2磁石2、磁気センサ9が搭載され、固定される。第1バックヨーク11は、方形板状などでもよいし(図示せず)、図4に示すように、第1バックヨーク11は略直方体の筒状でもよい。第1磁石1、第2磁石2は、可動体10の変位方向に配置され固定される。第1磁石1、第2磁石2は例えばボンド磁石や焼結磁石などの永久磁石が用いられる。この実施例では、第1磁石1、第2磁石2は方形板状である。この実施例の第1磁石1では、第1バックヨーク11と接している面側がS極に着磁され、もう一方の面側がN極に着磁されている。またこの実施例の第2磁石2では、第1バックヨーク11と接している面側がN極に着磁され、もう一方の面側がN極に着磁されている。このように、第1磁石1、第2磁石2はそれぞれ互いに逆向きに着磁されていればよい。
磁気センサ9は、第1磁石1と第2磁石2との間であり、第1バックヨーク11上に配置され固定される。磁気センサ9は、第1バックヨーク11の法線方向の磁界を測定する。磁気センサ9は、複数のセンサ端子9a(図4の例では3個)を有し、センサ面9bを有する。この実施例の磁気センサ9のセンサ面9bは、第1バックヨーク11と平行である。つまり、磁気センサ9はセンサ面9bに直交する磁束の変化を検出する。磁気センサ9は、例えば、ホール素子やホールICである。
固定ヨーク7は、磁気センサ9の第1バックヨーク11の反対側に固定され、可動ヨーク8の断面一定部8a(後ほど詳細を述べる)が貫通される貫通孔7aを有する。この実施例では、断面一定部8aが貫通される方向が可動体10の変位方向になるように、貫通孔7aは設けられる。この実施例では、図6、図7に記載のように、固定ヨーク7は円盤状であり、貫通孔7aは円形である。
可動ヨーク8は、可動体10と共に変位する。この実施例では、可動ヨークの一端部8eに可動体10が取り付けられる。可動ヨークの他端部8fにバネ12の一端部12aが取り付けられる。可動ヨーク8はバネ12により常に押し付けられているので、可動体10が可動方向へ直線変位したとき、可動ヨーク8は、可動体10の直線変位量と同じだけ直線変位する。この実施例では可動ヨーク8は円柱状であるが、直方体状などでもよい。また、可動ヨーク8は、可動体10の変位方向に垂直な断面が「予め定めた範囲」で一定な部分である断面一定部8aを有する。以下に、断面一定部8aについて説明する。また、図6において、可動ヨーク8がx軸において、右側に変位する方向を正方向とし、左側に変位する方向を負方向とする。なお、この実施例では、第1磁石1は、可動ヨーク8の正方向の変位側に設けられ、第2磁石2は、可動ヨーク8の負方向の変位側に設けられる。なお、バネ12は、オーステナイト系ステンレスなどの非磁性の材料よりなる。
図8は、可動ヨーク8が負方向に最大変位した場合の簡略化したAA’断面図(以下、「簡略化AA’断面図」という。)である。また、図9に可動体10が正方向に最大変位した場合の簡略化AA’断面図を示す。以下の説明では、磁束線の動きを分かりやすく示すため(図10で説明)、簡略化AA’断面図に記載された第1バックヨーク11の厚さを、図6の第1バックヨークの厚さより厚く記載する。
図8に示すように、固定ヨーク7が有する両平面のうち、可動ヨーク8の正方向変位側の面を固定ヨーク面7bとする。また、固定ヨーク面7bと反対側の面を反固定ヨーク面7cとする。図8において、固定ヨーク面7bと同じx座標の可動ヨーク8の面を断面一定部一端面8cとする。また、図9において、反固定ヨーク面7cと同じx座標の可動ヨーク8の面を断面一定部他端面8dとする。「予め定められた範囲」とは、断面一定部一端面8cから断面一定部他端面8dで囲まれた範囲である。つまり、断面一定部8aとは、断面一定部一端面8cと断面一定部他端面8dを両端面とする部分である。断面一定部8aは、常に貫通孔7aに貫通しており、断面一定部一端面8cと平行に切れば、どの断面の形状(以下、単に「断面形状」という。)も同じである。なおこの実施例ではどの断面一定部8aの形状も円形である。また、可動ヨーク8の断面一定部8a以外の部分8gの形状は問わない。この実施例では、断面一定部8a以外の部分の断面形状は断面一定部8aの断面形状と同じである。つまり、この実施例では、可動ヨーク8の形状は円柱状である。また可動ヨークの一端8fは第1磁石1に対向し、他端8eは第2磁石2と対向する。固定ヨーク7、可動ヨーク8、第1バックヨーク11は、電磁軟鉄やパーマロイなどの軟磁性体よりなる。
位置センサ20はスペーサ5、スペーサ6を有する。スペーサ5、6は第1磁石1、第2磁石と固定ヨーク7と磁気センサ9の保持と可動体10と可動ヨーク8の変位を妨げない大きさのスペーサ孔5a、6aを有する。この実施例では、スペーサ孔6aは貫通されており、スペーサ孔5aは一方が蓋5bでふさがれもう一方は開放されている。バネ12の他端部12bが蓋5bに固定される。スペーサ5、6と可動体10は、樹脂などの非磁性体などからなる。
図10に可動ヨーク8の変位が「0」の場合の磁束線の動きを示した簡略化AA’断面を示し、図11に可動ヨーク8が正方向に最大変位した場合の磁束線の動きを示した簡略化AA’断面を示す。図10に示すように、可動ヨーク8は可動体10の変位検出範囲の中点の状態であり、第1磁石1、第2磁石2よりの磁束がつりあう位置でもある。そして、図11に示すように、可動ヨーク8が第2磁石のS極面に殆ど近接しており、第2磁石2のN極よりの磁束は、バックヨーク11→磁気センサ9→固定ヨーク7→可動ヨーク8→第2磁石2のS極へと通過する流れとなる。このように、可動ヨーク8が変位すること磁気センサ9を通る磁束線の数が変化し、磁気センサ9は可動ヨーク8の変位を認識できる。
スペーサ孔5a、6aと可動ヨーク8の外形に差がないのであれば、可動ヨーク8は固定ヨーク7の貫通孔7aの中央に位置する。しかし、現実的には、可動ヨーク8が円滑に変位するためのクリアランス、部品交差、磨耗、熱による膨張や収縮などにより、スペーサ孔5、6の直径は、可動ヨークの断面の円の直径より大きくなければならない。また、同じ理由で、図7に示すように、固定ヨーク7の貫通孔7aの直径Lは、可動ヨークの直径Lより大きくなければならない。従って、図7に示すように、可動ヨーク8がz方向やy方向にずれるずれ領域Rが生じる。なお、可動ヨーク8と固定ヨーク7の貫通孔7aのクリアランスは部品の大きさや加工精度により最適な大きさを選べばよい。
図12に、位置センサ20に衝撃が加えられ、可動ヨーク8がz軸において、上方(z軸において正方向)にずれた場合の簡略化AA’断面図を示し、図13にBB’断面図を示す。上述したように、可動ヨーク8の断面一定部8aは常に、固定ヨーク7の貫通孔7aを貫通している。また、固定ヨーク7は磁気センサ9のセンサ面9b上に固定されている。従って、可動ヨーク8が上方にずり上がっても、磁気センサ9と固定ヨーク7との距離は変わらない。図14に、可動ヨーク8が中央にある場合のBB’断面について、センサ面9bを垂直に通る磁束線の動きを示し、図15に可動ヨーク8が上方にずれた場合のBB’断面について、センサ面9bを垂直に通る磁束線の動きを示す。可動ヨーク8の直径Lが貫通孔7aの直径Lより若干小さい場合は、図15に示すように、可動ヨーク8が上方にずれても、多くの磁束線は固定ヨーク7を回りこんで、可動ヨーク8に入る。従って、可動ヨーク8が上方にずれた場合でも、磁気センサ9を通る磁束線の数も変わらない。また、図示はしないが可動ヨーク8がz軸方向において下方にずれた場合でも、同様の論理で、磁気センサ9を通る磁束線の数は変わらない。従って、z軸方向の強い衝撃が加えられ、可動ヨーク8がz軸方向において上方もしくは下方にずれたとしても、位置センサ20は可動体の位置を安定して検出できる。
従来の位置センサ2(図1参照)の構成の場合、z軸方向に強い衝撃が加えられると、図3に示すように、磁性材料よりなるヨーク35と磁気センサ33との距離Lが変化する。従って、磁気センサ33を通る磁束線の数が変動してしまい、結果として、可動体の位置を安定的に検出できない。しかし、この実施例の位置センサ20の構成の場合、z軸方向に強い衝撃が加えられても、磁性材料よりなる固定ヨーク7と磁気センサ9との距離は変わらないため、磁気センサ9を通る磁束線の数が変動しない。従って、従来の位置センサ2と比較して、可動体10の位置を安定して検出できる。
[変形例1]
図16に、位置センサ20の変形例である位置センサ20’のBB’断面図を示す。位置センサ20’のように、第1磁石1、第2磁石2の間に、磁気センサ9の他に、磁気センサ9と同一の磁気センサ9’を設けても良い。また、図示しないが、磁気センサ9’を2以上設けても良い。このように複数の磁気センサ9’を設けることで、補償性の向上を図ることが出来る。つまり、1つの磁気センサが故障等をした場合、他の磁気センサの出力電圧値と比べて、故障した磁気センサの出力電圧値が異常値を示したとしても、故障した磁気センサを早期に発見することが出来る。また、磁気センサが故障した場合に、正常に作動している磁気センサに切り替える構成にしておくことにより、位置センサ20’を常に正常に動作させることが出来る。また、複数の磁気センサが出力する電圧値の平均値を求める等で、より正確な出力電圧値を求めることが出来る。
[実施例2]
実施例1の位置センサ20の構成において、図7記載の貫通孔7aの直径Lが、断面一定部8aの直径Lより極端に大きい場合、可動ヨーク8が上方にずれると、磁束線の動きは図15記載のようにはならない。従って、位置センサ20の構成の場合であると、可動体の位置を安定して検出できない場合がある。実施例2では、このような問題が生じないようにした位置センサを説明する。図17に実施例2の位置センサ40のAA’断面図を示し、図18に位置センサ40のBB’断面図を示す。位置センサ40の斜視図は図4と同様である。図17に示すように、位置センサ40では、可動ヨーク8をはさんで、第1バックヨーク11に対向するように第2バックヨーク14が設けられる。第2バックヨーク14は磁性材料よりなる。そして、第3磁石3が第1磁石と対向し、第4磁石が第2磁石と対向し、第2バックヨーク14の内壁面上に配置される。なおこの例では、バックヨークが直方体の筒状になっているので、第1バックヨーク11と第2バックヨーク14とが一体形成されている。また、この例では、第3磁石3、第4磁石4が方形板状になっているが、この形状に限られるものではない。この実施例の第3磁石3では、第1バックヨーク11と接触している方がS極に着磁され、もう一方(可動ヨーク8と対向している面)がN極に着磁されている。また第4磁石4では、第1バックヨーク11と接触している方がN極に着磁され、もう一方(可動ヨーク8と対向している面)がS極に着磁されている。このように、第3磁石3、第4磁石4はそれぞれ互いに逆向きに着磁されていればよい。この例では、第3磁石は、可動ヨーク8の負方向の変位側に設けられ、第4磁石は可動ヨーク8の正方向の変位側に設けられている。
図19に示すように、可動ヨーク8がz軸において中央にある場合に、第4磁石4と可動ヨーク8との距離をLとし、第2磁石2と可動ヨーク8との距離をLとする。そして、図20に示すように、可動ヨーク8がz軸方向において上方にずれた場合に、第4磁石4と可動ヨーク8との距離をLとし、第2磁石2と可動ヨーク8との距離をLとする。そうするとL+L=L+Lという関係が成り立ち、可動ヨーク8がz方向において中央にある場合でも、上方にずれた場合でも、可動ヨーク8内を通る磁束の数は変わらない。従って、可動ヨーク8を通過する磁束変動が相殺される。よって、貫通孔7aの直径Lが、断面一定部8aの直径Lより極端に大きく、かつ、可動ヨーク8が上方にずれた場合でも、磁気センサ9を通る磁束数は変わらなくなり、結果として位置センサ40は、実施例1の位置センサ20よりも可動体の位置を安定して検出できる。図21に、位置センサ40の可動ヨーク8の変位が「0」の場合の磁束線の動きを示した簡略化AA’断面を示し、図22に、位置センサ40の可動ヨーク8の変位量が最大の場合の磁束線の動きを示した簡略化AA’断面を示す。
[変形例2]
位置センサ40の変形例である位置センサ40’のBB’断面図を図23に示す。位置センサ40’は、第2バックヨーク14上であり、第3磁石、第4磁石の間に少なくとも1つの磁気センサ9’が設けられている点で、位置センサ40と異なる。このような構成にしても、上記[変形例1]で述べた効果を得ることができる。
[実施例3]
実施例1、2では、可動ヨーク8がz軸方向において、上方にずれる場合について説明した。しかし、図7において、加えられる衝撃の向きによっては、可動ヨーク8はy軸方向などにずれる場合もある。この場合に、磁気センサ9を通る磁束線の数が変動してしまう可能性がある。この変動を回避した実施例3の位置センサ50について説明する。図24に位置センサ50のBB’断面図を示す。図24では説明簡略化のために、磁気センサ9を省略している。第1磁石1、第2磁石2、第3磁石3、第4磁石4の可動ヨーク8と対向する面の可動体10の変位方向と垂直な方向の長さをそれぞれL11、L12、L13、L14とすると、L11、L12、L13、L14は、固定ヨーク7の貫通孔7aの可動体10の変位方向と垂直な方向の長さ、つまり、貫通孔7aの直径Lより長くすればよい。このような構成にすることで、可動ヨーク8がどの方向にずれても、可動ヨーク8と第1磁石1(第2磁石2)との距離と、可動ヨーク8と第3磁石3(第4磁石4)との距離と合計は変わらない。従って、可動ヨーク8がどのような方向にずれても、可動ヨークを通る磁束線の数は変わらない。よって、磁気センサ9を通る磁束線の数は変わらず、結果として、安定した可動体の位置を検出できる。
従来の位置センサ2の断面図。 Aは位置センサ2のヨーク35が左側に移動した場合を示し、Bは位置センサ2のヨーク35が中央に移動した場合を示し、Cは位置センサ2のヨーク35が右側に移動した場合を示す。 従来の位置センサ2の問題点を示した図。 実施例1の位置センサ20の斜視図。 実施例1の位置センサ20の可動体10などを省略した斜視図。 実施例1の位置センサ20のAA’断面図。 実施例1の位置センサ20のBB’断面図。 可動ヨーク8が負方向に最大変位した場合を示す図。 可動ヨーク8が正方向に最大変位した場合を示す図。 可動ヨーク8が中央にある場合の磁束線の動きを示したAA’断面図。 可動ヨーク8が正方向に最大辺いした場合の磁束線の動きを示したAA’断面図。 可動ヨーク8が上方にずれた場合のAA’断面図。 可動ヨーク8が上方にずれた場合のBB’断面図。 可動ヨーク8が中央にある場合の磁束線の動きを示したBB’断面図。 可動ヨーク8が上方にずれた場合の磁束線の動きを示したBB’断面図。 位置センサ20’のBB’断面図。 位置センサ40のAA’断面図。 位置センサ40のBB’断面図。 位置センサ40の可動ヨーク8が中央に位置する場合の長さL、Lを示した図。 位置センサ40の可動ヨーク8が上方にずれた位置する場合の長さL、Lを示した図。 位置センサ40の可動ヨーク8が中央に位置する場合の磁束線の動きを示したAA’断面図。 位置センサ40の可動ヨーク8が正方向に最大変位した場合の磁束線の動きを示したAA’断面図。 位置センサ40’のBB’断面図。 位置センサ50のBB’断面図。

Claims (5)

  1. 直線変位する可動体の変位量を検出する位置センサであって、
    磁性材料よりなり、前記可動体と共に直線変位し、前記可動体の直線変位方向に垂直な断面が予め定められた範囲で一定な部分(以下、「断面一定部」という。)を有する可動ヨークと、
    磁性材料よりなる第1バックヨークと、
    前記第1バックヨーク上に前記可動体の直線変位方向に配置された第1磁石と第2磁石と、
    前記第1磁石と前記第2磁石の間の前記第1バックヨーク上に配置され、前記第1バックヨークの法線方向の磁界を測定する磁気センサと、
    磁性材料よりなり、前記磁気センサの前記第1バックヨークの反対側に固定され、前記可動ヨークの前記断面一定部が貫通する貫通孔を有する固定ヨークと、
    を備え、
    前記第1磁石は、前記第1バックヨーク側がS極、前記可動ヨーク側がN極であり、前記第2磁石は、前記第1バックヨーク側がN極、前記可動ヨーク側がS極であり、
    前記可動ヨークの一端が前記第1磁石と対向し、前記可動ヨークの他端が前記第2磁石と対向することを特徴とする位置センサ。
  2. 請求項1記載の位置センサであって、
    磁性材料よりなり、前記可動ヨークをはさんで前記第1バックヨークと反対側に配置された第2バックヨークと、
    前記第1磁石、前記第2磁石のそれぞれと対向し、前記第2バックヨークの内壁面上に配置された第3磁石と第4磁石を備え、
    前記第3磁石は、前記第2バックヨーク側がS極、前記可動ヨーク側がN極であり、前記第4磁石は、前記第2バックヨーク側がN極、前記可動ヨーク側がS極であり、
    前記第3磁石の前記可動体の変位方向の長さと前記第4磁石の前記可動体の前記変位方向の長さは、前記断面一定部の前記可動体の前記変位方向の長さ以上であることを特徴とする位置センサ。
  3. 請求項2記載の位置センサであって、
    前記第3磁石と前記第4磁石の間の前記第2バックヨーク上に配置され、前記第2バックヨークの法線方向の磁界を測定する磁気センサも備えていることを特徴とする位置センサ。
  4. 請求項1記載の位置センサであって、
    前記第1磁石と前記第2磁石の前記可動ヨークと対向する面の前記可動体の変位方向と垂直な方向の長さが、前記固定ヨークの貫通孔の前記可動体の変位方向と垂直な方向の長さより長いことを特徴とする位置センサ。
  5. 請求項2または3記載の位置センサであって、
    前記第1磁石、前記第2磁石、前記第3磁石、および前記第4磁石の前記可動ヨークと対向する面の前記可動体の変位方向と垂直な方向の長さが、前記固定ヨークの貫通孔の前記可動体の変位方向と垂直な方向の長さより長いことを特徴とする位置センサ。
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