JP4891532B2 - 液体を取り扱うための装置ならびにその製造方法および使用 - Google Patents

液体を取り扱うための装置ならびにその製造方法および使用 Download PDF

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Description

本発明は、液体を取り扱うための装置ならびにその製造方法および使用に関する。
特許文献1から、液体との異なる濡れ性を示す第1および第2の表面領域を持つ表面を有する物体が公知である。この場合に、該表面領域はたとえば一方が親水性、また他方が疎水性であり得る。同様に、表面領域が油性溶液に関して親水性または疎水性であることも可能である。特許文献1において、異なる表面領域を製造するための2つの方法が記載されている。たとえば、異なる表面領域は一方でコーティングにより達成される。これらのコーティングは、たとえば以後のコーティング工程を有するリソグラフィー法により達成できる。他方で、異なる濡れ特性は微細構造化により達成できるが、それは表面粗さの違いによるいわゆるロータス効果の場合が該当する。これらの異なる粗さは、該当表面の微細構造化により実現できる。その際に、液体を該表面領域に保持する毛管力が微細構造化された領域内で作用する。特許文献1では、微細構造を製造するための例として化学的処理あるいはイオン照射が挙げられている。
特許文献2から公知な装置においては、液体は湾曲した毛細管路を通って種々のチャンバに導かれ、そこで液体は所定の反応について試験できる。該装置内には、そのために適した乾燥試薬が準備されている。その際に、乾燥試薬は好ましくは液体が試験されるチャンバ内に準備されるべきである。
湾曲した毛細管路では、半径の小さい壁面付近の液体の方が半径の大きい対向管路壁面におけるよりも速く送られるという現象が現れる。したがって、湾曲管路を通る液体の均一な運動は、通常は不可能である。この問題に対処するために、前記印刷物においては、規則的に配置された構造要素を有する微細構造化表面を湾曲管路内に設けて、湾曲管路内の液体の均一な運動を保証することが提案されている。液体が湾曲管路内のそのような微細構造化表面領域に到達すれば、まずこの微細構造化表面領域が液体により満たされる。微細構造化表面領域が液体により完全に満たされた時に、搬送力が作用することにより、液体は再び微細構造化表面領域から出て搬送方向へ移動する。それにより、大きな半径を持つ管路壁に沿った液体に比べて小さな半径を持つ管路壁に沿ったより速い搬送が阻止される。液体は湾曲管路を通って均等に搬送される。
特許文献3からも、微細構造要素が設けられた表面領域を有する装置が公知である。この表面は、一方の管路壁から対向管路壁に到る管路の拡大された個所へ延びている。装置の構造は、チャンバを貫流する液体から一定の物質をろ過して、該物質を抽出または濃縮する機能を有する(第7欄第40行目〜第57行目参照)。
国際公開第02/085520号パンフレット 米国特許第6451264号明細書 米国特許第6368871号明細書
特許文献1に記載の技術では、微細構造が化学的処理、特にエッチングまたはイオン照射により製造される場合、今日公知の基体では不規則な構造を持つ表面が生じる。この表面は、計算によって厳密に把握することができない。
したがって、作用する毛管力を正確に表示することが難しい。しかしながら、異なる毛管力を持つ表面領域を製造すべき場合には、それぞれの表面領域を正確に認識し、あるいは所望の毛管力を有する表面領域を製造することが有利である。
公知の方法により製造された微細構造に関する別の問題は、液体を表面領域の1つに保持し、それにより表面領域に貯蔵できる液量も決定する毛管力の作用が比較的小さいことである。そのため、微細構造化表面領域は比較的少量の液体しか保有できない。
特許文献2による装置の湾曲管路内の微細構造化表面領域は液体の蓄積または貯蔵に適しておらず、あるいはそのようなことを想定していない。微細構造化表面領域の目的は、湾曲管路内の液体の均等な運動を保証することにある。つまり特許文献2から公知の装置は、本発明の趣旨における液体の取り扱いに適しておらず、特に一定の液量の蓄積または貯蔵には適していない。
特許文献3に記載の技術では、管路内の表面領域の微細構造要素は、所定の液量を蓄積または貯蔵することに適しておらず、またそのようなことを想定していない。表面領域内に所定量の試薬を貯蔵することも公知でない。
本発明の目的は、毛管力を正確に認識することができ、所定の液量を蓄積または貯蔵することに適し、所定量の試薬を貯蔵することができる、液体を取り扱うための装置ならびにその製造方法および使用を提供することである。
本発明は、制限された液量を取り扱うための装置であって、
少なくとも1つの基体を含み、
前記基体は異なる毛細管力が作用する表面領域を有し、
1つまたは複数の第1の表面領域はミクロおよび/またはナノ構造表面を有し、
前記ミクロおよび/またはナノ構造表面は規則的に配置された構造要素を有し、
前記基体および前記構造要素は1つの材料からなり、互いに一体に結合され、
1つまたは複数の第1表面領域は試薬を備え、
第2表面領域は前記第1表面領域の少なくとも1つを包囲していることを特徴とする装置である。
本発明において、第2表面領域の少なくとも1つは平坦に形成されていることを特徴とする。
本発明において、第1表面領域において、特に第2表面領域におけるよりも異なる毛細管力が作用することを特徴とする。
本発明において、前記構造要素は柱体を含むことを特徴とする。
本発明において、柱体は0.1〜500μmの直径を有することを特徴とする。
本発明において、柱体同士は0.1〜500μmだけ離れていることを特徴とする。
本発明において、柱体は0.1〜500μmの直径を有することを特徴とする。
本発明において、柱体は正方形、円形、三角形または六角形の断面を有することを特徴とする。
本発明において、構造要素は溝を含むことを特徴とする。
本発明において、溝は0.1〜500μmの幅を有することを特徴とする。
本発明において、溝は互いに0.1〜500μmだけ離れていることを特徴とする。
本発明において、前記溝は0.1〜500μmの深さを有することを特徴とする。
本発明において、溝は切欠き状に形成されていることを特徴とする。
本発明において、前記溝は互いに接続されていることを特徴とする。
本発明において、前記溝は管路構造を形成することを特徴とする。
本発明において、前記管路構造は網構造またはメアンダ構造を含むことを特徴とする。
本発明において、前記構造要素は小路を含むことを特徴とする。
本発明において、小路は0.1〜500μmの幅および0.1〜500μmの高さを有することを特徴とする。
本発明において、小路は互いに0.1〜500μmの間隔を有することを特徴とする。
本発明において、1つまたは複数の第1の表面領域は周囲表面に対して隆起していることを特徴とする。
本発明において、1つまたは複数の第1の表面領域は周囲表面に対して沈下していることを特徴とする。
本発明において、前記沈下した第1表面領域の縁は構造要素を形成する切欠きを有することを特徴とする。
本発明において、前記第1表面領域はマトリックス形状で配置されており、該第1表面領域は、好ましくは完全に、第2表面領域により包囲されていることを特徴とする。
本発明において、試薬は2つの構造要素間あるいは1つの構造要素内に埋め込まれた粒子を含むことを特徴とする。
本発明において、前記第1表面領域は正方形、円形、三角形あるいは六角形であることを特徴とする。
本発明において、関連する第1表面領域および/または第2表面領域の一部は周囲表面に対して沈下していることを特徴とする。
本発明において、前記一部は2つの基体によって形成された蓋によって閉鎖され、該一部と蓋との間に存在する空間は反応チャンバを形成することを特徴とする。
本発明において、該装置は第1の入口を有することを特徴とする。
本発明において、第1の入口は反応チャンバに開口する進入管路を有することを特徴とする。
本発明において、前記第1の入口は進入チャンバを含むことを特徴とする。
本発明において、第1の入口は蓋または基体における進入開口を含むことを特徴とする。
本発明において、該装置は出口を有することを特徴とする。
本発明において、出口は反応チャンバにおいて始まる排出管路を含むことを特徴とする。
本発明において、出口は排出チャンバを含むことを特徴とする。
本発明において、出口は蓋または基体における排出開口を含むことを特徴とする。
本発明において、該装置は1つまたは複数の第2の入口を有することを特徴とする。
本発明において、第2の入口は第1表面領域と接続した進入管路を含むことを特徴とする。
本発明において、第2の入口は進入チャンバを含むことを特徴とする。
本発明において、第2の入口は蓋または基体における進入開口を含むことを特徴とする。
本発明は、上述の制限された液量を取り扱うための装置の製造方法であって、
基体の表面において、異なる毛細管力が作用する表面領域を加工によって製造し、
前記加工の際に、第1表面領域において規則的に配置された構造要素によって形成されるミクロおよび/またはナノ構造表面を製造し、
さらに、第1表面領域の少なくとも1つを、それが第2の表面領域によって完全に包囲されるように、配置することを特徴とする方法である。
本発明において、第1表面領域上に、試薬を含む液体が与えられることを特徴とする。
本発明において、試薬は固定または乾燥されることを特徴とする。
本発明において、ミクロおよび/またはナノ構造表面は掘下げにおいて成形されることを特徴とする。
本発明において、前記掘下げは蓋によって閉鎖され、それによって掘下げが反応チャンバを形成することを特徴とする。
本発明において、該装置において反応チャンバへの少なくとも1つの第1の入口が製造されることを特徴とする。
本発明において、該装置において反応チャンバへの少なくとも1つの第2の入口が製造されることを特徴とする。
本発明において、前記第2の入口は液体および試薬の充填後に閉鎖されることを特徴とする。
本発明は、上述の制限された液量を取り扱うための装置の使用であって、該装置の第1表面領域上に試料が供給されることを特徴とする使用である。
本発明において、試料は第1表面領域上で固定または乾燥された試薬と反応することを特徴とする。
本発明において、試料は乾燥した試薬を溶解し、試料は試薬と共に反応チャンバから搬送されることを特徴とする。
本発明において、試料の供給前に、溶剤が第1表面領域へ与えられ、さらに好ましくは前記溶剤は乾燥した試薬を溶解し、溶剤は試薬と共に反応チャンバから搬送されることを特徴とする。
本発明は、試料の一部は固定された試薬と反応し、該試薬において貯留されることを特徴とする。
従来技術の諸問題は、本発明に従う請求項1による装置により解消される。本発明による装置の好ましい実施形態は、本発明の従属請求各項に記載されている。本発明による装置は、請求項40〜47による方法に従って製造でき、また請求項48〜52に従って使用できる。
液体を取り扱うための本発明による装置は、基体を備えている。この基体は、既知のように、異なる毛細管力を発揮する表面領域を有する。1つまたは複数の第1の表面領域は、規則的に配置された構造要素を備えたミクロ構造化表面および/またはナノ構造化表面を有する。その際に、構造要素はそれ以外の基体と一体的に結合されており、また該基体と同じ材料からなる。
規則的に配置された構造要素により、1つまたは複数の第1の表面領域において毛細管力が生起するが、それは液体を優先的に第1表面領域に滞留させる機能を果たす。毛細管力の作用は極めて強力であるため、第1表面領域周縁に接触する液体は毛細管力により第1表面領域に吸引される。この場合に、第1表面領域における構造要素の選択および形状により、該構造要素により惹起される毛細管力を調整することができる。この調整は、種々の形状の試用あるいは形状による毛細管力の厳密な計算により行うことができる。第1表面領域の所定の毛細管力により、所定の液量を第1表面領域内に蓄積および貯蔵することが可能である。たとえば、所定量の1つまたは複数の試薬液を表面領域内に貯蔵し、かつ不動態化させる、たとえば乾燥させることができる。それにより、所定量の試薬を第1表面領域内に配置させることが保証される。次に、第2の液量、たとえば試料液を第1表面領域上に供給できるが、この第2の液量も第1表面領域の公知の毛細管力により限定される、すなわち一定とされる。
本発明に従えば、1つまたは複数の第1表面領域は1つまたは種々の試薬を備えることができる。試薬は構造要素の間に貯蔵できる。さらに、試薬を粒子としてカプセル封入することが可能であり、その際の粒子はプラスチック粒子あるいは磁気粒子である。同様に、第2表面領域に試薬を備えることが可能である。
1つまたは複数の試薬は、1つまたは複数の第1表面領域において再懸濁可能状態で貯蔵することができる。そのために、液状試薬はピペットまたは類似器具を用いて装置の第1表面領域に供給できる。その際に試薬は表面に共有結合されるのではなく、適切な液体により再懸濁される。
試薬は、たとえば試料(液状被験物)により再懸濁できる。そのために、試薬は第1表面領域上に直接的に供給できる、あるいは管路系特に毛細管からなる管路系を介して入口から第1表面領域へ導くことができる。試料との接触により、試薬が溶解して動態化する。したがって、試薬が試料と反応できる。第1表面領域において乾燥した試薬は、乾燥のゆえに乾燥剤または乾燥試薬とも呼ばれて、試料中の一定の成分を検出するのに適している。つまり、乾燥剤は試料中成分の可視化に寄与できる。それは、簡便な着色あるいは通常の酵素化学光度的トレーサ反応により実施できる。該反応は、たとえば光技術的試験または肉眼でも分析できる。上記の光学方法のほかに、たとえば装置内電極による電子化学的分析法も適用できる。
試薬は、本発明による装置の第1表面領域内に永久的にも貯蔵しておくことができる。試薬を生物化学的ゾンデとして使用した場合には、第1表面領域へ供給された試料液中に存在する物質をそのような生物化学的ゾンデに結合することにより、物質の検出が可能となる。第1表面領域内に永久的に貯蔵された試薬は、試料液により再懸濁されない。試薬は、第1表面領域の表面に固定的に入り込んでいる。試料液中に存在する物質は、これらの挿入された試薬と反応する。反応生成物の洗浄は不可能である。むしろ、反応生成物は第1表面領域の現場でたとえば光学的方法により検査しなければならない。
本発明による装置は、たとえば以下の方法により製造できる。まず、基体表面において表面領域が前記基体の加工(たとえば切削加工、レーザ加工あるいはイオン照射加工)により製造されるが、それにより表面領域において少なくとも部分的に異なる毛細管力が作用する。加工時に第1表面領域にはミクロおよび/またはナノ構造表面が製造され、該表面は規則的に配置された構造要素により形成される。同様に基体製造時に、第1表面領域の微細構造をたとえば射出成形(微細射出成形法)により基体表面に形成することが可能である。それにより、基体は有利にプラスチックから構成できる。但し、本発明による装置の基体をガラスまたはシリコンから製造することも可能である。
本発明による装置において、好ましくは平坦に、つまりミクロまたはナノ構造なしに構成された第2の表面領域を設けることができる。これらの第2表面領域では、第1表面領域に比べて好ましくははるかに小さな毛細管力が作用するため、液体は優先的に第1表面領域において貯蔵される、あるいは優先的に第1表面領域により収容される。
本発明による装置の第1表面領域において、異なる大きさの毛細管力が作用し得る。
第1表面領域のミクロおよび/またはナノ構造のために設けられる本発明による装置の構造要素は、柱体とすることができる。これらの柱体の直径は、0.1〜500μmであり得る。柱体同士の間隔は、0.1〜500μmとすることができる。
柱体は、円形または多角形の断面であり得る。柱体の直径は、有利には0.1〜500μmとされる。
さらに構造要素は溝であり得るが、それらは好ましくは幅0.1〜500μm、また深さ0.1〜500μmとされる。これらの溝は好ましくは平行に設けられ、相互の間隔は0.1〜500μm、また深さは好ましくは0.1〜500μmである。溝は、直線状または円形に構成することができる。同様に、溝が切欠き状断面を有することが可能である。本発明に従えば、溝は互いに接続させることができ、また管路構造はたとえば網状またはメアンダ状とすることができる。
さらに、本発明による装置において構造要素として小路を設けることができる。これらの小路は、幅0.1〜500μm、また高さ0.1〜500μmとすることができる。有利には小路は相互の間隔を0.1〜500μmとすると共に、互いに平行に配置される。
沈下位置にある第1表面領域では、沈下した表面領域の周縁に設けられた切欠きも構造要素として機能できる。このような切欠きは、たとえば米国特許第6296126号明細書の図6、参照符号17からの毛細管ストップの解消手段として公知である。
本発明による装置において、1つまたは複数の第1表面領域は包囲表面に対して沈下させる、あるいは隆起させることができる。表面特性のそのような急激な変化およびそれにより生じる大きな毛細管力は、毛細管ストップの場合と同様に毛細管ジャンプを惹起するが、それにより隆起位置または沈下位置にある表面領域が著しく制限される。
第1表面領域はマトリックス形状で配置でき、しかも第1表面領域は部分的または好ましくは完全に第2表面領域により包囲されている。第1表面領域は特に出口および入口を有する装置のチャンバ内にも配置できるため、試料液は該チャンバを貫流できる。第1表面領域は左右および前後の双方において一列または複数列をなしてチャンバ内に配置でき、第1表面領域のそれぞれは第2表面領域により包囲される。
本発明による装置の第1表面領域は試薬の注入前に、プラズマ重合などのプラズマ法または湿式化学法により機能化できる。それにより、第1表面領域に貯蔵すべき試薬量が増加できる。
本発明による装置の好ましい実施形態において、関連する第1および/または第2表面領域の一部が周囲表面に対して沈下している。この関連する一部は蓋により閉じることができるが、該蓋は第1基体と同じ構成とし得る第2の基体により形成され、さらに該一部と蓋との間に存在する空間は反応チャンバを構成する。第2基体が第1基体と等しく構成された場合には、第2基体は有利には第1基体の第1表面領域に対向的に配置された第1表面領域を有する。
このような本発明による装置は、第1の入口を有する。この入口には、有利には反応チャンバに開口した進入管路、進入チャンバおよび/または蓋または基体における進入開口が含まれる。入口は、第1表面領域に直接的に開口することもできる。
同様に、本発明による装置において出口も設けることができる。この出口は反応チャンバから始まる排出管路を備えることができるが、該管路に対して有利には排出チャンバが隣接する。この排出チャンバは、蓋または基体における排出開口を介して周辺部と接続することができる。
本発明による装置の入口および出口は、一方で試料液の注入および取出しに使用される。他方で、入口および出口は本発明による装置、特にその反応チャンバにおける搬送工程中の通気および排気にも使用される。
さらに本発明による装置において、1つまたは複数の第2の入口を設けることができる。これらの第2入口は、第1入口と同様に、有利には進入管路、進入チャンバおよび/または蓋または基体における進入開口を備える。進入管路は、それぞれ第1表面領域と接続されている。しかし、第2入口の進入管路が第2表面領域と接続されることも想定できる。
本発明による方法において、基体の第1表面領域の製造後に試薬を含む液体を第1表面領域へ与えることができる。種々の第1表面領域に対して、種々の液体が供給できる。これらの液体は他の液体つまり試料と混合でき、試料は試薬と反応する。試薬を第1表面領域上で一時的に貯留する、たとえば乾燥させることも可能である。この場合には、試薬は固体物質として表面上に保持される。試料の供給により、これらの乾燥した試薬が溶解できる。次に試料は第1表面領域において、装置の別の反応チャンバ付近で、あるいは装置からの取出し後に装置外で溶解した試薬と反応する。さらに、乾燥した試薬を溶剤により溶解させた後に第1表面領域または本発明による装置の他の領域において試料液と混合させることにより、所望の反応を開始することができる。
同様に、試薬を第1表面領域に長時間貯留させる、すなわち固定することができる。試薬の貯留は、共有結合により実施できる。分析のために、試料は第1表面領域に注入できる。分析すべき物質が試料中に存在する場合には、当該物質は対応する第1表面領域に結合される。そのような結合反応は、適切な指示薬反応により検出できる。
第1表面領域のミクロまたはナノ構造表面は、基体の掘下げにおいて形成できる。この掘下げ部分を蓋により閉鎖することにより、掘下げ部分が反応チャンバとなる。この反応チャンバに対して、有利には第1の入口が設けられる。さらに第2の入口を設けて、液体および試薬の装置への進入を阻止することができる。第2入口の閉鎖には、それにより液体および試薬の量を厳密に計測して装置および反応チャンバへ供給すると共に、それらを周囲から隔離できるという利点がある。
本発明による装置の実施例は、図面に基づいて以下に詳しく説明される。
図1および図2に示された本発明による装置は、支持体1として表された直方体形状の基体からなる。支持体1の上面には、第1表面領域6a〜6eおよび第2表面領域7が設けられている。第1表面領域6a〜6eは互いに間隔を以て配置されており、これらの第1表面領域6a〜6eのそれぞれは平面図において四角形を有する。支持体1の第1表面領域6a〜6eは、微細構造表面を有する。それに対して、これらの第1表面領域を囲む第2表面領域7は平坦に構成されている。第1表面領域6a〜6eにおける微細構造表面により、第1表面領域6a〜6eでは第2表面領域7におけるよりも大きな毛細管力が作用する。
第1表面領域6a〜6eでは、各表面が異なる方法により微細構造化されている。但し、適用分野によっては、各表面が同一方法により微細構造化されている装置が有用であろう。これらの第1表面領域6a〜6eのすべてに共通なのは、第1表面領域6a〜6eの微細構造表面が規則的に配置された構造要素A〜Eを有することである。この場合に、支持体1の第1表面領域6a〜6eは選択された構造要素の形状において異なっている。これらの異なる構造要素によって第1表面領域6a〜6eでは互いに異なる毛細管力が作用するが、該毛細管力はそれぞれの微細構造表面の液体貯留能力に対して決定的な影響を及ぼす。
第1表面領域6a〜6eの構造要素にとって共通なのは、それらが有利には支持体1の機械的加工のみにより製造されることであり、さらに支持体1は単一材料からなり、また構造要素を支持体1上に形成する方法はコーティングあるいはその類似方法ではない。
図1および図2による支持体1では、以下の構造要素A〜Eが第1表面領域6a〜6eに設けられる。第1構造領域6aは、構造要素として切欠き状溝Aを有する。それらは、支持体1の横方向において互いに平行に配置されている。
第1表面領域6aから離れて、かつ第2表面領域7により分離されて、第1表面領域6bが設けられている。この第1表面領域6bは、構造要素として格子状に配置された柱体Bを有する。これらの柱体Bの断面は円形である。
第1表面領域6bから離れて、かつ第2表面領域7により分離されて、第1表面領域6cが設けられている。構造要素として、ここでも溝Cが設けられ、該溝は同様に支持体1の横方向に配置されているが、その断面は矩形である。
第2表面領域7により分離され、かつ第1表面領域6cから離れて、第1表面領域6dが設けられている。この第1表面領域6dは、構造要素として支持体1の縦方向に位置する小路Dを有する。
別の第2表面領域により分離されて、支持体1の最後の第1表面領域6eが設けられている。この第1表面領域6eは構造要素として柱体Eを有するが、それは第1表面領域6bの柱体Aとは異なり、断面が正方形である。
以下に、本発明による第2の装置を示す図3および図4を参照する。本発明による第2装置は支持体1として表された基体および蓋2を有しており、図3では見やすくするために支持体1のみが平面図に示されている。支持体1はその表面上に互いに接続されたいくつかの凹所を有しており、それらは蓋2により少なくとも部分的に閉鎖されている。それにより、支持体1の表面における凹所が支持体1と蓋2との間の中空部つまり管路を形成する。本発明による第2装置における中空部の1つは、反応チャンバ4を構成する。
反応チャンバ4は、入口3,3a,3bおよび出口5,5a,5bを介して周囲と接続している。入口は蓋2内の進入開口3bを有しており、この蓋は支持体1の上面における凹所により形成される進入チャンバ3aと接続している。この進入チャンバ3aは、進入管路3を介して反応チャンバ4と接続している。さらに反応チャンバ4は、排出管路5を介して排出チャンバ5aと接続している。この排出チャンバ5aから、蓋2における排出開口5bを介して周囲への接続が行われる。
進入管路3、反応チャンバ4および排出管路5は、入口3,3a,3bにおいて供給された液体が毛細管力または圧力などの他の搬送力の作用により入口3,3a,3bから反応チャンバ4へ入り、そこからさらに出口5,5a,5b方向へ搬送できるように構成されている。本発明による第2装置による、ないしは該装置における液体のそのような搬送工程で必要な反応チャンバ4の通気および排気は、進入開口3bおよび蓋2における排出開口5bを介して行われる。
反応チャンバ4の底部は、支持体1の表面の一部により形成される。この一部は、関連する第1表面領域6b,6dおよびそれらを囲む第2表面領域7からなる。第1表面領域6b,6dは、規則的に配置された構造要素B,Dにより形成される微細構造表面を有する。これらの微細構造表面6b,6dにおいては、それらを囲む第2表面領域7におけるよりも大きな毛細管力が作用する。それにより、第1表面領域6b,6dは特に水または水性溶液に対する容易な濡れ性を有する(親水性)。
第1表面領域6bは、周囲の第2表面領域7に比べて沈下している。そのことには、第1表面領域6bに集合した液体が、第1表面領域6bの周縁における第1表面領域6bからの液体の溢れ出しを阻止する毛細管力をまず凌駕しなければならないという利点がある。そのため、沈下位置にある第1表面領域6bの周縁は、第1表面領域6bの周縁を越える液体搬送を阻止する一種の毛細管ストップを形成している。
構造要素として、本発明による第2装置の表面区域6dにおいて小路Dが設けられており、それらは互いに平行に配置されている。
本発明による第2装置の第1表面領域6b,6dは、さらに試薬(有利には種々の試薬が対象となる)により処理される。すなわち、支持体1上に蓋2を搭載する前に、たとえばディスペンサを用いて試薬を第1表面領域6b,6dへ供給する。次に、該試薬を第1表面領域6b,6dにおいて乾燥させ、続いて支持体1上に蓋2を搭載して反応チャンバ4を閉鎖する。入口3,3a,3bを介して、試料液のみが本発明による第2装置内に供給されるが、該試料液は毛細管力または圧力などの別の搬送力によって反応チャンバ4に引き込まれ、そこで第1表面領域6b,6dを湿潤させる。
蓋2は、通常は溶接または類似方法により支持体1に固定される。特に溶接の際に、第1表面領域6b,6dに貯留されている高温に弱い試薬が損耗する恐れがある。しかし、この問題に対する解決策は図5〜図8に示された本発明による第3の装置により提供されており、以下に説明を行う。
図5〜図8に示された本発明による第3装置は、図3および図4による装置と同様に、支持体1と上方へ反応チャンバ4を限定する蓋2とを備えている。さらに本発明による第3装置は、図3および図4による本発明の第2装置と同様に、入口3,3a,3bおよび出口5,5a,5bを有する。反応チャンバ4は、第1表面領域6bおよび第2表面領域7の関連する一部により形成される。その際に第1表面領域6bは互いに間隔を以て、また第2表面領域7により分離されて配置されている。図5および図6の左側に示された第1表面領域6bは、第2表面領域7の包囲表面に対して沈下した位置にある。それに対して、前記図の右側に示された第1表面領域6bは、第2表面領域7の包囲表面に対して隆起した位置にある。構造要素として、両方の第1表面領域は小路Dを備えている。左側の第1表面領域6dの小路Dは反応チャンバ4の縦方向に互いに平行に設けられているが、右側の第1表面領域の小路Dは反応チャンバ4の横方向に互いに平行に設けられている。
左側に示された第1表面領域6dは反応チャンバ4の側壁から間隔があるが、右側に示された第1表面領域6dはその構造要素Dを以て縦方向に延びる反応チャンバ4の側壁に当着している。
左側に示された第1表面領域および右側に示された第1表面領域のいずれも、試薬に対する第2入口8,8a,8bを介して、本発明による第3装置の周辺と接続している。これらの第2入口は、第1表面領域6dに開口する進入管路8を有する。この進入管路8は進入チャンバ8aと接続しており、該チャンバにはさらに蓋2を貫通する進入開口8bが接続している。
このような本発明による第3装置の長所は、支持体1上への蓋2の搭載後に、第2入口8,8a,8bの進入チャンバ8aを介して試薬を本発明による第3装置へ送り込むことができることにある。試薬はたとえば作用する毛細管力により第1表面領域6bへ搬送され、そこで均一に分配された後にそこで有利には乾燥させられる。後の時点では、試料液は進入開口3bに送り込まれ、さらに作用する毛細管力により進入管路3を介して反応チャンバ4内に分配される。
以下に、本発明による装置およびそれらの本発明による使用が例示的に説明される。
実施例1
本発明の好ましい実施形態は、液体を検査できる微細構造装置(マイクロチップ)に関する。該マイクロチップは、充填領域と、少なくとも1つの微細構造を備えた検査領域と、さらにこの検査領域に配置され、かつ第2の表面領域により包囲されている第1表面領域とを含む。第1表面領域は基本的に規則的に配置された柱体、小路または沈下構造を含み、液体中に溶解された試薬(化薬品、酵素、抗体、核酸、化薬品をコーティングした粒子など)の注入(スポッティング)ならびに以後の乾燥処理によって、概ね検出用試薬として使用される乾燥剤(指示薬など)の貯留を可能とする。
マイクロチップの1つの好ましい実施形態において、第1表面領域の表面は一貫して親水性である。ディスペンサまたはピペットを用いて液滴または所定の液量をチップ表面の非構造化部分、たとえば第2表面に注入したならば、液滴は不規則かつ制御されずに流動し、試薬は表面上で不均等に乾燥または固定される、あるいは吸収されるであろう。したがって、以後のテストの精度が低下する結果となる。
しかしながら、本発明による実施形態においては、溶解した試薬を含む液滴または液量はディスペンサまたはピペットを用いた注入後に構造化された第1表面領域の境界内に留まるため、試薬は該表面構造により規定された形状区域内でのみ乾燥および貯留されることになる。したがって、そのようなスポットのそれぞれの位置が厳密に予測できるため、アレイ技術において常用される光学式スキャナによるスポットの自動読取りが簡素化される。
多数の薬剤を上記のように構造化した多数の表面領域に注入することにより、いわゆるアレイ・テストチップが作製できる。そのためにスポッティングに続いて、マイクロチップの構造化側の入口および出口以外を蓋(接着フォイル、プラスチック板、ガラス板など)により閉鎖する。
試料液の分析のために、試料は入口から検査チャンバへ導かれ、そこで各試料成分が種々のスポットと反応できる。
マイクロチップは、核酸や蛋白質などの生体分子を含む液体の応用および試験に適している。
実施例2
ストレプトアビジンの固定
ストレプトアビジンを固定するために、実施例1によるマイクロチップの微細構造化された第1表面領域をストレプトアビジンにより被覆する。そのために、実験用ディスペンサ(GeSiM)を用いてストレプトアビジン0.1μl(0.1モルのリン酸緩衝液、pH7.0中に1μg/ml)を微細構造化された各第1表面領域に注入して乾燥させる。続いて、結合されなかった余剰のストレプトアビジンを0.1モルのリン酸緩衝液、pH7.0を用いた洗浄により除去する。表面に結合するストレプトアビジンの量を増加させるために、第1表面領域をスポッティング前にたとえばプラズマ重合などのプラズマ法または湿式化学法により機能化させることができる。
分析のために、チップ表面全体に異なる濃度(PBS中で1.0μM)の蛍光ビオチン・試料を供給し、30秒の培養時間後に洗浄緩衝液により除去する。チップは続いて蛍光顕微鏡または485/525nmでの蛍光リーダ(Vurtek−Reader)を用いて光学的に測定できるが、蛍光強さは蛍光ビオチンの濃度と相関する。
実施例3
抗体用マイクロアレイの製造
抗体用マイクロアレイでは、高密度の抗体がプラスチック板(基体)の第1表面領域上に塗布されて固定される。前記プラスチック板は抗体の固定後に管路構造(管路板)を備えた第2のプラスチック板と結合されるため、その管路構造を介して外部からの液体を第1表面領域へ貫流させることができる。試料液中の抗原を検出するために、試料(たとえば細胞液)は入口および管路構造を介して反応チャンバ4およびその第1表面領域へ送り込まれる。所定の時間経過後に、試料は洗浄により反応チャンバから除去される。適切な指示薬液の供給により、結合された抗原が検出できる。
実施例4
尿試料中の伝染病に関する酵素学的決定
反応チャンバ内の個別の第1表面領域(スポット)は、白血球、亜硝酸塩、アルブミン、潜血、クレアチニンの酵素学的検出用試薬を含んでいる。液状試料中に分析物が存在するならば、試験区域における色の急変が生じるため、肉眼、色スケールあるいは光学的検査により分析することができる。
実施例5
尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の決定(サンドウィッチ・イムノアッセイ)
所定量の尿試料がピペットを用いて該装置の入口に挿入され、そこから毛細管作用により中央管路に流入し、反応チャンバの再懸濁領域において第1表面領域に存在する乾燥して色素により表示されたhCGに対する抗体を吸収して、溶解させる。尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)は、尿試料内に溶けたhCG−抗体に結合する。
hCGと結合した抗体および非結合抗体は、毛細管力によりさらに反応チャンバの試験区域に流入する。試験区域では、第1表面領域が提供される。これらの第1表面領域は、hCGホルモンの別のエピトップに対して固有で、再懸濁可能でない2種類の固定されたhCG−抗体を含む。該抗体も、第1抗体が既に結合した既存のhCGに結合する。それにより、固定されたサンドウィッチ状分子錯体が生じる。
洗浄工程により第1反応チャンバに存在する非結合抗体が除去されて、結合つまりhCGの検出が着色により証明される。試料中のhCGの存在は、試験領域の着色によりたとえば肉眼で定性的に証明することができる。
実施例6
血漿内グルコースの決定
以下に、血漿内グルコースの化学発光学的決定について説明するが、グルコースはグルコース−酸化酵素により触媒的に変換されてグルコン酸となる。その際に生じる過酸化水素は過酸化酵素の存在下で発光反応においてルミノールと反応する。この際に、ルミノールが酸化されて3−アミノフタル酸塩となり、青波長範囲(425nm)の光が発せられる。この場合の発光の強さはグルコース濃度に比例しており、フォトマルチプライヤまたはフォトダイオードなどの感光性センサにより測定できる。
1つまたは複数の試薬は、該装置の再懸濁区域の第1表面領域において乾燥形態で存在する。装置の第1表面領域は、適切に前処理される。通常は、ディスペンサ技術により錯体形成試薬が液状で再懸濁区域の表面に注入され、続いて乾燥される。そのためにピペット・ステーションまたは標準型ラボロボット(ベックマン・クルター社製Bsp.Biomek)が使用されるが、それらによりマイクロリットル範囲の微量の採取が可能となる。第1表面領域は、注入された液体が第1表面領域のみを湿潤させ、周囲の第2表面領域ではなく、隣接する管路またはキャビティに流入すべく、構成されている。当該実施例では、グルコース−酸化酵素(100U/μl)、微生物過酸化酵素アルトロミセス・ラモスス(200U/μl)、およびルミナール(10mM)からなる混合物の1μlを試薬として再懸濁区域に注入した後に、乾燥させた。
構造化された第1表面領域を含む再懸濁区域をたとえば接着フォイルによって密封または被覆した場合、装置は稼働態勢となり、適切な試料を充填できる。試薬を当初から固体として、たとえば親液体、粉末、ペレット、錠剤、プラスチック粒子(ビーズ)などの形状でチップ上に準備されたキャビティに挿入することもできる。
試料として、2μlのK2EDTA血液または血漿をピペットを用いて装置入口に挿入し、そこから血液試料が毛細管力により搬送管路および再懸濁区域に入り、さらに培養区間へ搬送される。試料が再懸濁区域を貫流する間に、乾燥剤が溶解し、試料と混合される。培養区間は、薬剤と試料との間の所定の反応時間を調整する機能を果たす。反応時間として規定されるのは、試料が培養区間を完全に通過するために要する時間である。反応時間は、培養区間の毛細管断面積およびその表面特性により正確に調整できる。このように前処理された試料は最終的に集合管路に流入し、そこで生じた光信号が外部の透明蓋に設置されたフォトマルチプライヤにより測定される。
本発明による第1の装置の平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 本発明による第2の装置の支持体の平面図である。 図3のIV−IV線に沿った本発明による第2の装置の断面図である。 本発明による第3の装置の支持体の断面図である。 図5のVI−VI線に沿った本発明による第2の装置の断面図である。 図5のVII−VII線に沿った本発明による第3の装置の断面図である。 図5のVIII−VIII線に沿った本発明による第3の装置の断面図である。
符号の説明
1 支持体
2 蓋
3 進入管路
3a 進入チャンバ
3b 進入開口
4 反応チャンバ
5 排出管路
5a 排出チャンバ
5b 排出開口
6a〜6e 第1表面領域
7 第2表面領域
8 進入管路
8a 進入チャンバ
8b 進入開口
A〜E 構造要素


Claims (49)

  1. 制限された液量を取り扱うための装置であって、
    少なくとも1つの基体(1)を含み、
    前記基体(1)は、液体の入口(3,3a,3b)と、液体の出口(5,5a,5b)と、入口から出口にわたる液体の流路とを有し、
    流路は基体(1)の表面によって規定されると共に、入口から出口までの間に幅が一定の部位を有し、
    流路の幅が一定の部位を規定する基体(1)の表面の部分は、
    ミクロおよび/またはナノ構造が設けられて、毛細管力が作用する複数の第1表面領域(6a〜6e)であって、流路の幅未満の幅の複数の第1表面領域(6a〜6e)と、
    第1表面領域(6a〜6e)以外の全領域の第2表面領域(7)であって、第1表面領域に作用する毛細管力に比べて弱い毛細管力が作用する第2表面領域(7)を有し、
    第1表面領域(6a〜6e)の前記ミクロおよび/またはナノ構造は、規則的に配置された構造要素(A〜E)を有し、
    前記基体および前記構造要素は1つの材料からなり、互いに一体に結合され、
    第1表面領域(6a〜6e)の少なくとも1つは試薬を備え
    第2表面領域(7)は、前記複数の第1表面領域の全てを包囲している
    ことを特徴とする装置。
  2. 第2表面領域(7)の少なくとも一部は平坦に形成されていることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記ミクロおよび/またはナノ構造の構造要素は柱体(B,E)を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 柱体(B,E)は0.1〜500μmの直径を有することを特徴とする請求項3記載の装置。
  5. 柱体同士(B,E)は0.1〜500μmだけ離れていることを特徴とする請求項3または4記載の装置。
  6. 柱体(B,E)は0.1〜500μmの直径を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載の装置。
  7. 柱体(B,E)は正方形、円形、三角形または六角形の断面を有することを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記ミクロおよび/またはナノ構造の構造要素は溝(A,C)を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 溝(A,C)は0.1〜500μmの幅を有することを特徴とする請求項8記載の装置。
  10. 溝(A,C)は互いに0.1〜500μmだけ離れていることを特徴とする請求項8または9記載の装置。
  11. 前記溝は0.1〜500μmの深さを有することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 溝(A)は切欠き状に形成されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記溝は互いに接続されていることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記溝は管路構造を形成することを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の装置。
  15. 前記管路構造は網構造またはメアンダ構造を含むことを特徴とする請求項14記載の装置。
  16. 前記構造要素は小路(D)を含むことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の装置。
  17. 小路(D)は0.1〜500μmの幅および0.1〜500μmの高さを有することを特徴とする請求項16記載の装置。
  18. 小路(D)は互いに0.1〜500μmの間隔を有することを特徴とする請求項16または17記載の装置。
  19. 1つまたは複数の第1の表面領域は周囲表面に対して隆起していることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の装置。
  20. 1つまたは複数の第1の表面領域は周囲表面に対して沈下していることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の装置。
  21. 前記沈下した第1表面領域の縁は構造要素を形成する切欠きを有することを特徴とする請求項20に記載の装置。
  22. 前記第1の表面領域(6)はマトリックス形状で配置されており、該第1表面領域は、完全に第2の表面領域により包囲されていることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の装置。
  23. 試薬は前記ミクロおよび/またはナノ構造の2つの構造要素間あるいは1つの構造要素内に埋め込まれた粒子を含むことを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の装置。
  24. 前記第1表面領域は正方形、円形、三角形あるいは六角形であることを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の装置。
  25. 連接する第1表面領域(6a〜6e)および/または第2表面領域(7)の一部は周囲表面に対して沈下していることを特徴とする請求項1〜24のいずれか1項に記載の装置。
  26. 前記一部は2つの基体によって形成された蓋(2)によって閉鎖され、該一部と蓋(2)との間に存在する空間は反応チャンバ(4)を形成することを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載の装置。
  27. 入口(3,3a,3b)は反応チャンバ(4)に開口する進入管路(3)を有することを特徴とする請求項1〜26のいずれか1項に記載の装置。
  28. 入口(3,3a,3b)は進入チャンバ(3a)を含むことを特徴とする請求項1〜27のいずれか1項に記載の装置。
  29. 入口(3,3a,3b)は蓋(2)または基体(1)における進入開口(3b)を含むことを特徴とする請求項1〜28のいずれか1項に記載の装置。
  30. 出口(5,5a,5b)は反応チャンバ(4)において始まる排出管路(5)を含むことを特徴とする請求項1〜29のいずれか1項に記載の装置。
  31. 出口(5,5a,5b)は排出チャンバ(5a)を含むことを特徴とする請求項1〜30のいずれか1項に記載の装置。
  32. 出口(5,5a,5b)は蓋(2)または基体(1)における排出開口(5b)を含むことを特徴とする請求項1〜31のいずれか1項に記載の装置。
  33. 該装置は前記入口(3,3a,3b)のほかに1つまたは複数の付加的入口(8,8a,8b)を有することを特徴とする請求項1〜32のいずれか1項に記載の装置。
  34. 付加的入口(8,8a,8b)は第1表面領域(6b)と接続した進入管路(8)を含むことを特徴とする請求項33記載の装置。
  35. 付加的入口(8,8a,8b)は進入チャンバ(8a)を含むことを特徴とする請求項33または34記載の装置。
  36. 付加的入口(8,8a,8b)は蓋(2)または基体(1)における進入開口(8b)を含むことを特徴とする請求項33〜35のいずれか1項に記載の装置。
  37. 請求項1〜36のいずれか1項に記載の制限された液量を取り扱うための装置の製造方法であって、
    基体(1)の表面において、異なる毛細管力が作用する表面領域(6a〜6e,7)を加工によって製造し、
    前記加工の際に、第1表面領域(6a〜6e)において規則的に配置された構造要素(A〜E)によって形成されるミクロおよび/またはナノ構造表面を製造し、
    さらに、前記第1表面領域の全てを、それらが第2の表面領域によって完全に包囲されるように、配置することを特徴とする方法。
  38. 第1表面領域(6a〜6e)上に、試薬を含む液体が与えられることを特徴とする請求項37記載の方法。
  39. 試薬は固定または乾燥されることを特徴とする請求項37または38記載の方法。
  40. ミクロおよび/またはナノ構造表面は掘下げにおいて成形されることを特徴とする請求項37〜39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 前記掘下げは蓋(2)によって閉鎖され、それによって掘下げが反応チャンバを形成することを特徴とする請求項40記載の方法。
  42. 該装置において反応チャンバへの少なくとも1つの入口が製造されることを特徴とする請求項41記載の方法。
  43. 該装置において反応チャンバへの少なくとも1つの付加的入口が製造されることを特徴とする請求項41または42記載の方法。
  44. 前記付加的入口は液体および試薬の充填後に閉鎖されることを特徴とする請求項43記載の方法。
  45. 請求項1〜36のいずれか1項に記載の制限された液量を取り扱うための装置の使用であって、該装置の第1表面領域(6a〜6e)上に試料が供給されることを特徴とする使用。
  46. 試料は第1表面領域上で固定または乾燥された試薬と反応することを特徴とする請求項45に記載の使用。
  47. 試料は乾燥した試薬を溶解し、試料は試薬と共に反応チャンバから搬送されることを特徴とする請求項45または46記載の使用。
  48. 試料の供給前に、溶剤が第1表面領域へ与えられ、さらに好ましくは前記溶剤は乾燥した試薬を溶解し、溶剤は試薬と共に反応チャンバから搬送されることを特徴とする請求項45〜47のいずれか1項に記載の使用。
  49. 試料の一部は固定された試薬と反応し、該試薬において貯留されることを特徴とする請求項45〜47のいずれか1項に記載の使用。
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