JP4890136B2 - 壁裏に配設される換気扇類の固定台座の配設方法、及び固定台座 - Google Patents

壁裏に配設される換気扇類の固定台座の配設方法、及び固定台座 Download PDF

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Description

本発明は、壁を構成する壁板の壁裏又は壁内の構造物に固定して配設される換気扇類の固定台座の配設方法、及び固定台座に関するものである。
換気扇、換気扇フード等の換気扇類を壁に固定するには、壁裏の構造物、或いは壁板に形成予定の開口の裏側の周縁に固定された「当木」と称される木製枠に換気扇類を固定し(特許文献1)、壁表側から換気扇類の位置を探知して、壁表側から壁板に貫通孔を形成して、換気扇類の開口を前記貫通孔を通して壁表側に臨ませていた。この方法では、壁表側から壁裏の換気扇類を探知する必要があって、探知ミスをすると明けた開口を塞がねばならないと共に、換気扇類が予定の位置に対してずれて固定されていた場合には、修正の方法がないという問題があった。
また、壁裏に換気扇類を配設する別の方法としては、壁表側から壁板に貫通孔を形成し、換気扇類の固定台座を前記貫通孔から壁裏に挿入して壁板に固定していた。具体的には、壁内の管体を貫通孔から引き出して、壁表側において管体と固定台座とを連結して、貫通孔から壁内に押し戻していた。このため、壁裏から管体を引き出す際に、貫通孔周縁の壁板が削られて破壊されると共に、管体自身も損傷されるという問題があった。固定台座との接続のために管体を壁内から引き出す必要があって、引き出した管体を壁内に押し戻す際に、壁内において管体が異常屈曲、或いは異常変形させられて、通気(換気)の障害となる問題もあった。
特開平7−63388号公報
本発明は、壁裏に配設される換気扇類の固定台座を壁表側からの操作のみによって、予定した固定位置に確実に固定可能とすることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、壁裏に配設される換気扇類の固定台座を壁を構成する壁板、又は壁内の構造物に固定して、壁裏に前記固定台座を配設する方法であって、壁を構成する壁板に形成される貫通孔の形成予定位置近傍の壁内に、前記貫通孔から壁表側に臨ませ得る開口を有する固定台座を予め配置しておき、壁表側から前記固定台座の配設位置に貫通孔を形成し、前記固定台座を、壁表側から前記貫通孔より壁内に挿入した手指や引寄具により壁内を強制的に移動させて、当該固定台座の開口が貫通孔から壁表側に臨むような正規の配設姿勢に作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、壁裏面に台座本体を押し付けて前記正規の配設姿勢を維持すべく、台座本体に設けられた移動抑制部を利用して、壁表側から前記移動抑制部に手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、前記台座本体を壁表側に引き寄せて、当該台座本体を壁裏面に押し付けることで、前記貫通孔に対する当該台座本体の移動を抑制しながら、壁表側から固定台座を壁板、又は壁内の構造物に固定することを特徴としている。
請求項1の発明は、判明している固定台座の配設位置に貫通孔を形成する工程と、該貫通孔の形成前に予め前記貫通孔の形成予定位置近傍の壁内に配置されている固定台座を、手指や引寄具により貫通孔の位置まで壁内を強制的に移動させて、該貫通孔の部分において、開口が貫通孔から壁表に臨むような正規の配設姿勢にして、前記貫通孔に固定台座を配設する工程と、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、壁裏面に前記台座本体を押し付けて前記正規の配設姿勢を維持すべく、台座本体に設けられた移動抑制部を利用して、壁表側から前記移動抑制部に手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、前記台座本体を壁表側に引き寄せて、当該台座本体を壁裏面に押し付けることで、前記貫通孔に対する台座本体の移動を抑制しながら、壁表側から固定台座を壁板、又は壁内の構造物に固定する工程とを含んでいるので、判明している固定台座の配設位置に、壁内の管体を壁表側に引き出すことなく壁内に配置したままで、壁表側から固定台座を壁板、又は壁内の構造物に固定できる。
このように、請求項1の発明によれば、壁裏に配置された固定台座の位置を壁表側から探知して、当該探知位置に対応する壁板に貫通孔を明ける従来方法における探知ミスの発生、壁板に形成した貫通孔から壁裏の管体を壁表側に引き出して固定台座と連結した後に、再度壁裏に挿入する従来方法における管体の異常屈曲、異常変形等の発生を確実に防止して、壁表側からのみの操作により、固定台座を正規の配設位置に確実に配設できる。
また、請求項2の発明は、壁裏に配設される換気扇類の固定台座を壁を構成する壁板に固定して、壁裏に前記固定台座を配設する方法であって、壁を構成する壁板に形成される貫通孔の形成予定位置近傍の壁内に、前記貫通孔から壁表側に臨ませ得る開口を有する固定台座を予め配置しておき、壁表側から前記固定台座の配設位置に貫通孔を形成し、前記固定台座を、壁表側から前記貫通孔より壁内に挿入した手指や引寄具により壁内を強制的に移動させて、当該固定台座の開口が貫通孔から壁表側に臨むような正規の配設姿勢にして、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、壁裏面に台座本体を押し付けて前記正規の配設姿勢を維持すべく、台座本体に設けられた移動抑制部を利用して、壁表側から前記移動抑制部に手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、前記台座本体を壁表側に引き寄せることで、前記貫通孔に対する前記台座本体の移動を抑制しながら、壁表側から壁表側に設置する換気扇類を前記台座本体に取着することで、前記正規の配設姿勢の固定台座及び換気扇類を壁板に対して挟持固定することを特徴としている。
請求項2の発明は、手指や引寄具により壁内に予め配置されている固定台座を、その開口が貫通孔から壁表側に臨むような正規の配設姿勢にして、壁内を強制的に移動させる工程と、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、壁裏面に台座本体を押し付けて前記正規の配設姿勢を維持すべく台座本体に設けられた移動抑制部を利用して、壁表側から前記移動抑制部に手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、前記固定台座を壁表側に引き寄せることで、前記貫通孔に対する台座本体の移動を抑制しながら、壁表側から壁表側に設置する換気扇類を前記台座本体に取着する工程とを含んでいるので、固定台座の配設位置に対応する壁表側に設置される換気扇類を、壁裏において移動を抑制された状態の固定台座に取着することで、正規の配設姿勢の固定台座及び換気扇類を壁板に対して挟持固定できる。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記固定台座に設けられた接続部に、壁内に配管される配管材を予め接続した状態で壁内に配置しておくことを特徴としている。
請求項3の発明によれば、壁内において固定台座を手指又は引寄具により貫通孔の部分まで強制的に移動させる際には、固定台座に接続されている配管材も一緒に移動されて、固定台座を正規の配設姿勢にすると、固定台座に追随して配管材も最適な位置に配置変更される。壁内において配管材を固定台座に接続した状態で、固定台座が正規の配設姿勢で貫通孔から開口を壁表に臨ませて配設されるため、貫通孔の形成前に、壁内に固定台座を配管材と接続した状態で配置しておけば、以後壁内において配管材の配管位置変更等の作業を一切行う必要がない。このため、固定台座に接続される配管材の配管作業の作業工数が低減されて、配管作業の手間が少なくなる。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記移動抑制部を貫通孔から壁表に引き出して、固定台座の移動を抑制することを特徴としている。請求項4の発明によれば、固定台座に設けられた移動抑制部を貫通孔から操作の制約の少ない壁表に引き出した状態で、固定台座の移動を抑制すべく移動抑制部の操作を行えるので、固定台座の移動を抑制する操作が行い易くなる。
また、請求項5の発明は、壁裏に予め配置されて、壁を構成する壁板に形成される貫通孔から壁表側に開口を臨ませた状態で前記壁板に固定される換気扇類の固定台座であって、前記固定台座は、台座本体に形成された開口と、前記台座本体の前記開口の周縁に設けられて、前記貫通孔から壁表側に当該台座本体が抜け出るのを防止する壁裏当接部と、壁裏における前記開口が貫通孔から壁表に臨む位置に配置された状態で、前記貫通孔に対する台座本体の位置を固定すべく、壁表側から、壁表に設置される換気扇類、及び壁板の貫通孔周縁をそれぞれ貫通するねじの螺入によって、前記壁板を換気扇類と台座本体とで挟持固定可能とする固定部と、前記ねじの螺入による壁板に対する台座本体の固定時において、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで前記台座本体を壁表側に引き寄せることで、壁裏面に当該台座本体を押し付けて、前記貫通孔に対する開口の位置ずれを抑制可能で、しかも前記壁板に対する換気扇類及び台座本体の挟持固定を妨げないように当該台座本体に設けられた移動抑制部とを備えていることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、ねじの螺入による壁板に対する台座本体の固定時において、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで前記台座本体を壁表側に引き寄せることで、壁裏面に当該台座本体を押し付けて、前記貫通孔に対する開口の位置ずれを抑制可能で、しかも前記壁板に対する換気扇類及び台座本体の挟持固定を妨げないように台座本体に設けられた移動抑制部によって、壁裏に配設された固定台座の開口が壁板の挿通孔に対して位置ずれしないように、壁板に対する台座本体の移動を抑制した状態で、壁表側から、壁表に設置される換気扇類、及び壁板の貫通孔周縁をそれぞれ貫通させたねじを壁裏の台座本体の固定部に螺入させると、壁表の換気扇類と壁裏の台座本体とで壁板が挟持された状態で、前記壁板に対して台座本体(固定台座)が固定される。
また、請求項6の発明は、壁裏に予め配置されて、壁を構成する壁板に形成される貫通孔から壁表側に開口を臨ませた状態で当該壁板、又は壁内の構造物に固定される換気扇類の固定台座であって、前記固定台座は、台座本体に形成された開口と、前記台座本体の前記開口の周縁に設けられて、前記貫通孔から壁表側に当該台座本体が抜け出るのを防止する壁裏当接部と、壁裏における前記開口が貫通孔から壁表に臨む位置に配置された状態で、前記貫通孔に対する台座本体の位置を固定すべく、壁内の構造物に、又は直接壁板に、壁表から固定可能とする固定部と、前記壁板、又は壁内の構造物に対する台座本体の固定時において、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで前記台座本体を壁表側に引き寄せることで、壁裏面に当該台座本体を押し付けて、前記貫通孔に対する開口の位置ずれを抑制可能なように前記台座本体に設けられた移動抑制部とを備えていることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで前記固定台座を壁表側に引き寄せることで、壁裏面に当該台座本体を押し付けて、前記貫通孔に対する開口の位置ずれを抑制可能なように台座本体に設けられた移動抑制部によって、壁裏に配設された固定台座の開口が壁板の挿通孔に対して位置ずれしないように、壁板に対する台座本体の移動を抑制した状態で、壁表側から壁板の貫通孔に工具類を挿入して、台座本体の固定部を壁内の構造物、又は壁板に固定する。このため、壁内の構造物に台座本体を壁表側から確実に固定できる。
請求項7の発明は、請求項5又は6の発明において、前記移動抑制部は、台座本体の開口内に突出形成されていることを特徴としている。請求項7の発明によれば、壁板に形成された貫通孔から壁表に臨んだ状態で、台座本体の開口内に移動抑制部が形成されているため、前記貫通孔から挿入した手指により前記移動抑制部を掴んだり、或いは前記貫通孔から挿入した工具類を前記移動抑制部に引っ掛けることにより、壁板の貫通孔に対する台座本体の開口の位置ずれを防止した状態で、壁板、又は壁内の構造物に台座本体を固定できる。
また、請求項8の発明は、請求項5又は6の発明において、前記移動抑制部は、台座本体の開口端から壁表側に向けて突出形成された引掛け部であることを特徴としている。請求項8の発明によれば、台座本体の開口端から壁表側に向けて突出形成された引掛け部を壁板の貫通孔に引っ掛けることにより、壁板の貫通孔に対する台座本体の開口の位置ずれを防止した状態で、壁板、又は壁内の構造物に台座本体を固定できる。
また、請求項9の発明は、請求項5又は6の発明において、前記移動抑制部は、貫通孔を通して壁表側に延びる長さを有するひも体であることを特徴としている。請求項9の発明によれば、壁板の貫通孔を通して壁表に引き出されたひも体を壁表側に引っ張ることにより、壁板の貫通孔に対する台座本体の開口の位置ずれを防止できる。特に、請求項5の発明のように、ねじの螺入により台座本体を壁板に挟持固定する構成においては、ひも体を壁表側に引っ張ることにより、台座本体の固定部に対するねじの螺入時において、台座本体が壁板から離反するのを防止できて、前記ねじの螺入をスムーズに行える。
また、請求項10の発明は、請求項5又は6の発明において、前記移動抑制部は、台座本体の開口内に架設された剛性を有する棒状部材であることを特徴としている。請求項10の発明によれば、壁板の貫通孔から挿入した作業者の手で前記棒状部材を直接掴んで壁表の側に引っ張ることにより、台座本体を大きな力で壁板に押し付けることができて、壁板の貫通孔に対する台座本体の開口の位置ずれを防止できる。また、請求項5の発明のように、ねじの螺入により台座本体を壁板に挟持固定する構成においては、台座本体の固定部に対する前記ねじの螺入を一層スムーズに行なえる。
また、請求項11の発明は、請求項5ないし10のいずれかに記載の発明において、前記固定台座は、一端が前記開口となる筒壁部を有し、前記移動抑制部は、前記筒壁部の開口側の近傍に形成された凹部により構成されていることを特徴としている。請求項11の発明によれば、壁表側から壁板の貫通孔に作業者の手を入れて、その指先等を筒壁部の開口側近傍に形成された凹部に引っ掛けることにより、壁板の貫通孔に対する台座本体の開口の位置ずれを容易に防止できる。
また、請求項12の発明は、請求項5ないし10のいずれかに記載の発明において、前記貫通孔は、人の手が入る大きさであって、前記移動抑制部は把持可能であることを特徴としている。請求項12の発明によれば、壁表側から壁板の貫通孔に作業者の手を入れて、その指先等を移動抑制部に引っ掛けることにより、壁板の貫通孔に対する台座本体の開口の位置ずれを容易に防止できる。
また、請求項13の発明は、請求項5ないし11のいずれかに記載の発明において、前記移動抑制部は、前記貫通孔に対して台座本体の開口が臨むように固定台座を引き寄せる際の引寄せ部を兼用することを特徴としている。請求項13の発明によれば、移動抑制部は、壁板の貫通孔に対する台座本体の開口の位置ずれを防止する本来の機能と、壁内に配置された固定台座の開口が壁板の貫通孔に臨むように固定台座を引き寄せる引寄せ部としての機能とを兼用する。
本発明に係る固定台座の配設方法によれば、壁表側から固定台座の配設位置に貫通孔を形成し、該貫通孔の形成前に壁裏に配置されていた固定台座を手指や引寄具により壁内を強制的に移動させて、固定台座の開口が貫通孔から壁表に臨むような正規の配設姿勢にして、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、壁裏面に台座本体(固定台座)を押し付けて前記正規の配設姿勢を維持すべく、台座本体に設けられた移動抑制部によって貫通孔に対する固定台座の移動を抑制しながら、壁表側から固定台座を壁板、又は壁内の構造物に固定するために、壁表側からの操作のみによって、貫通孔から開口が壁表に臨むような正規の配設姿勢にして固定台座を壁裏に固定できる。
また、本発明に係る固定台座によれば、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで前記固定台座を壁表側に引き寄せることで、壁裏面に当該台座本体を押し付けて、前記貫通孔に対する開口の位置ずれを抑制可能なように台座本体に形成された移動抑制部によって、壁裏に配設された固定台座の開口が壁板の挿通孔に対して位置ずれしないように、壁板に対する台座本体の移動を抑制した状態で、壁表側から、壁表に設置される換気扇類、及び壁板の貫通孔周縁をそれぞれ貫通させたねじを壁裏の台座本体の固定部に螺入させると、壁表の換気扇類と壁裏の台座本体とで壁板が挟持された状態で、前記壁板に対して台座本体が固定できたり、或いは壁表側から壁板の貫通孔に工具類を挿入して、台座本体の固定部を壁内の構造物に固定できる。
以下、複数の最良の実施形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
図1は、壁裏に配置される本発明に係る固定台座Sと、壁表から壁裏に至る部分に配置されて前記固定台座Sに固定される換気扇Vとの斜視図であり、図2は、固定台座Sの正面図であり、図3は、固定台座Sの設置姿勢における図2のX−X線断面図であり、図4は、固定台座Sの設置姿勢における斜視図であり、図5は、固定台座Sの移動抑制用のひも体34を垂れ下げた状態の固定台座Sの斜視図である。また、本実施例の固定台座Sは、天井壁Wの天井板41の裏面に前板部1を当接させた状態で水平に配置されて、天井壁Wに換気扇Vを配設する場合の他に、側壁に換気扇Vを配設する場合においても使用されるので、各部分の説明に関しては、本発明の使用例である天井壁Wに配置される場合の他に、側壁に配置される場合を含めて説明する。なお、固定台座Sの縦横の各方向に関しては、縦側板部4の方向を縦方向と定める。
図1ないし図4において、固定台座Sの台座本体10の概略形状は、略方形状をした前板部1の中央部に、換気ダクトDを内挿するための短円筒状のダクト接続筒2が背面側に向けて一体に形成されて、前板部1の中央部に、前記ダクト接続筒2と同心の前面開口3が開口され、前板部1の縦横の各周縁に、フランジ状の縦側板部4及び横側板部5がそれぞれ背面側に向けて一体に形成されて、縦中心線C1 に対して左右対称形状をなしている。縦横の各側板部4,5は、いずれも長手方向の中央部が両端部よりも所定長だけ低く形成されて、長手方向の中央部にそれぞれ凹部6,7が形成された形状になっている。縦側板部4の凹部6の深さは、横側板部5の凹部7の深さよりも浅く(小さく)て、横側板部5の凹部7は、縦中心線C1 に対して対称形状であるが、縦側板部4の凹部6は、一方の側に変偏して形成されて横中心線C2 に対して非対称となっている。
固定台座Sの固定時において、壁裏の桟等の構造物に固定される縦側板部4の凹部6には、前面よりも僅かに背面側に縦方向に縦桟8が一体に形成され、前記縦桟8の長手方向の中央部には幅広の第1横桟9が背面側に向けて形成され、第1横桟9の上下には、それぞれ所定間隔をおいて第2及び第3の各横桟11,12が背面側に向けて形成されている。縦桟8、並びに第2及び第3の各横桟11,12の上端面は、縦側板部4の長手方向の両端部の当接面4aと同一平面上に存在していて、壁裏の構造物に固定する際には、いずれも構造物の側面に当接する。ビス挿通孔13が形成された第1横桟9の上端面は、縦側板部4の当接面4aよりも僅かに低く形成されて、固定台座Sの固定時において構造物には直接に密着しない。巾広の第1横桟9には、背面側に開口したビス挿通孔13が前後方向(縦側板部4の巾方向)に沿って形成されている。第3横桟12の背面側の部分は片持ち状に形成されて、その自由端部の上端面には、小突刺部12aが形成されていると共に、縦桟8の上面の上下端部であって、前記ビス挿通孔13により上下に振り分けられた部分には、それぞれ複数対(実施例では一対)で一組となった小突刺部8aがそれぞれ形成されている。前記各小突刺部8a,12aは、前記ビス挿通孔13に挿通された1本のビスB2 により固定台座Sを構造物に固定する際に、構造物に突刺され、特に、側壁内の構造物に固定する際に、前記ビスB2 を中心にして固定台座Sが廻らなくなる。縦桟8の前側面における横中心線C2 上に位置する部分には、固定台座Sを側壁内の構造物に固定する際のセンター位置を表示することを目的として、横中心線C2 の位置を表示するセンター位置表示突起14が形成されている。また、下方の第2横桟11は、横中心線C2 上に存在していて、前記第2横桟11の背面側の端面には、固定台座Sの背面側において横中心線C2 の位置を表示するためのセンター位置表示突起15(図3参照)が突設されている。また、上下の各第3横桟12の片持ち部の上下には、自由端部に小突刺部16aが形成された片持ち状の第4横桟16がそれぞれ設けられている。
また、前板部1及びダクト接続筒2における横中心線C2 よりも上方の位置には、前記ビス挿通孔13に挿通されたビスB3 を回転させるドライバー20を壁表側から挿通させる左右一対のドライバー挿通孔21が中央部の前面開口3に連通して横中心線C2 と平行に形成されている。このように、横中心線C2 の位置を回避してドライバー挿通孔21を形成したのは、以下の理由による。即ち、固定台座Sに固定される換気扇Vの前板本体51には、その横中心線上にビス挿通孔が形成されているものがあり、この種の換気扇Vに対応して、固定台座Sの前板部1の横中心線C2 の部分には、ビス螺入下孔Hを形成しておく必要のためである。また、前記縦側板部4の上下端は、横側板部5を越えて所定長だけ延設されていて、その延設部4bには、表裏にそれぞれ開口した2つのビス挿通孔17が同一線上に形成されている。このビス挿通孔17の使用により、中央のビス挿通孔13に挿通した1本のビスB2 により固定台座Sを壁裏の構造物に固定するのに替えて、上下の各ビス挿通孔17にそれぞれ挿通した2本のビスB2 により固定台座Sを側壁内の構造物に固定できる。
固定台座Sの前板部1には、台座本体10を天井板41に仮固定するビスB1 及び換気扇Vの前板本体51を固定するビスB2 をそれぞれ螺入させるための無数のビス螺入下孔Hが形成されている。換気扇Vの前板本体51に形成されているビス挿通孔の位置は、メーカー毎に、或いは同一メーカーでも機種毎に異なっていて様々であるのに対応して、前記ビス挿通孔の位置を調査して、殆ど全ての換気扇Vの固定が可能なように最小公倍数的な観点から、前板部1に形成するビス螺入下孔Hの位置を定めてある。即ち、前板部1には、多数のビス螺入下孔Hが密集して形成されて一群となった複数群(実施例では8群)のビス螺入下孔群H0 が散在して形成されている。即ち、前板部1における縦横の各中心線C1 ,C2 と交叉する部分、及び前板部1における各対角線方向と交叉する各コーナー部には、ビス螺入下孔群H0 がそれぞれ形成されている。各ビス螺入下孔群H0 には、多数のビス螺入下孔Hが縦横に並んだ状態で、縦横両方向に同一ピッチで密集して形成されている。図3及び図4に示されるように、前板部1におけるビス螺入下孔群H0 が形成されている部分は、ビス螺入下孔群H0 が形成されていない一般部よりも遥かに厚肉に形成された厚肉部1aとなっている。ビス螺入下孔Hは、非貫通孔であって、前面に開口されたテーパー状の第1下孔H1 と、背面に開口された同一内径の第2下孔H2 とが、同一軸線上で非連続に形成されたものである(図3参照)。
また、ダクト接続筒2の後端縁における上下に対向する部分には、ダクト接続筒2に内挿された換気ダクトDと該ダクト接続筒2とをテープ18で接続する際の貼り代となる貼り代片22が後方に延出して形成されている。貼り代片22の部分において、ダクト接続筒2と、これに内挿された換気ダクトDとをテープ18により接続することにより、広い巾でもって周方向に接続されるために、ダクト接続筒2と換気ダクトDとの接続が確実となる。この点において、貼り代片22が存在しない場合には、ダクト接続筒2と換気ダクトDとの接続部においてテープを何重にも巻回する必要があった不具合を改善できる。
また、前記貼り代片22は、その全てが縦側板部4の後端面から後方(背面側)に長さ(L)だけ突出しているため、複数の固定台座Sを積み重ねる場合には、前記貼り代片22が障害となる。このため、前面開口3の上端部には、固定台座Sを重ね合わせた場合に、上方の貼り代片22の大部分を挿入できる正面形状が円弧状をした上方貼り代片挿入溝23が形成されていると共に、前面開口3の略下半部は、下方の貼り代片22の大部分を挿入できるように楕円弧状の下方貼り代片挿入溝24が形成されている。下方貼り代片挿入溝24の奥側の形成端部であって、しかも縦中心線C1 と交叉する部分には、ダクト接続筒2に内挿した換気ダクトDの挿入端を規制するための挿入規制片25が折取り可能となって形成されている。この挿入規制片25を設けたのは、換気ダクトDの挿入側の端面が大きく傾斜して切断されていた場合には、図3で2点鎖線で示されるように、切断端面と周面とが最大鋭角となる部分が、台座本体10の前面を越えて手前側に突出して屋内側の天井板41に当接するのを防止するためである。前板部1の前面開口3の周縁における縦中心線C1 と交叉する部分には、後述の棒状をした被探知具31の両端部を挿入して取着するための上下一対の被探知具取着溝26が形成されている。なお、図2ないし図4において、27は、換気扇Vのケーブルを挿通させるために、前面開口3の周縁に形成された複数のケーブル挿通孔を示し、28は、前板部1における前面開口3の周縁の横中心線C2 と交叉する部分に形成されたセンター位置表示溝を示す。
また、側壁内の構造物に固定して使用する場合に下方となる横側板部5の長手方向の中央であって、しかも背面側の端部には、前板部1における前面開口3の周縁に相上下して形成された一対の被探知具取着溝26に取着される板棒状をした被探知具31が折取り可能に連結されている。即ち、被探知具31は、側壁内の構造物に固定して使用する場合において、既に固定(設置)済の固定台座Sを壁表から探知可能とする部材であって、板棒状をした取着棒32の長手方向の中央に一体形成された磁石保持部33の内部に永久磁石Mが挿入保持された構成である。台座本体10から被探知具31を折り取って、取着棒32の両端部を台座本体10の前面に形成された一対の被探知具取着溝26に挿入すると、前面開口3の中央部に永久磁石Mが配置される。
また、図2ないし図5に示されるように、天井壁Wの天井板41に固定台座SをビスB1 を使用して仮固定したり、或いは仮固定された固定台座SにビスB2 を使用して換気扇Vの前板本体51を固定したりする際に、天井板41に形成された貫通孔43に対する固定台座Sの移動を抑制するための抑制防止部材である無端状(ループ状)のひも体34が取付けられている。無端状のひも体34は、台座本体10の前面開口3に臨んで対向形成された一対の被探知具取着溝26に挿通されることにより、台座本体10の前面側から垂れ下がって配置される部分と、台座本体10の背面側のダクト接続筒2の外周面に巻き突けられた状態、或いはダクト接続筒2の後端面に引っ掛けられた状態となる部分とに二分される。即ち、ループ状のひも体34は、使用状態において、壁表側に大きく引き出される周長を有している。台座本体10が縦壁内の構造物に固定して使用される場合に上方となる横側板部5の中央部には、その後端面(背面側の端面)から更に後方に突出した突出片5aが形成され、前記突出片5aの中央部、及び両端部には、前記ひも体34の非使用時において二重にした状態で抜け出ないように挿入しておくためのひも体挿入溝5bが横側板部5の幅方向(台座本体10の全体から見ると、前後方向)に沿って形成されている。このため、台座本体10の保管時、運搬時等の非使用時においては、図4に示されるように、台座本体10の前面側においては、一対の被探知具取着溝26の間においてひも体34の一部を直線状に張り渡すと共に、台座本体10の背面側においては、ダクト接続筒2の外周に密着させて余長となった余長部34aは、二重にして横側板部5の突出片5aに巻回すると共に、突出片5aのひも体挿入溝5bに挿入係止させておく。これにより、固定台座Sの非使用時においては、ひも体34は無用に垂れ下がったり、側方に無造作に延び出したりすることなく、台座本体10に対して一体に取付けられて、固定台座Sの保管、運搬等の際に全く障害がないようにしてある。そして、使用時においては、ひも体34における前面側に直線状となって張り渡された直線部34bを下方に強く引っ張ると、台座本体10に上記のようにして取付けられていたひも体34は、即座に解かれて、図5に示されるような無端状(ループ状)となる。
次に、上記固定台座Sを使用して、天井壁Wの天井板41に換気扇Vを配設する作業について説明する。図6は、固定台座Sのダクト接続筒2に接続した換気ダクトDにエルボダクトEを介して可撓連結管42が接続された状態の斜視図であり、図7は、天井壁Wの壁内において可撓連結管42が接続された固定台座Sを天井板41に形成された貫通孔43の部分で強制的に移動させて、正規の配設姿勢にさせた状態を示す図であり、図8は、貫通孔43から引き出されたひも体34を引っ張って、固定台座Sを天井板41に密着させている状態の断面図であり、図9は、図8のY−Y線断面図であり、図10(イ)ないし(ハ)は、ビスB1 を介して天井板41に固定台座Sを仮固定している状態の時間的な変化を示す部分断面図である。まず、図6に示されるように、固定台座Sに接続された換気ダクトDにエルボダクトEを介して可撓連結管42を接続しておく。この状態では、台座本体10に対してひも体34は解かれて、天井板41の裏面に横たわった状態となっている。固定台座Sが固定される位置(換気扇Vの設置位置)は、予め分かっているので、天井裏において固定台座Sを貫通孔43の形成予定位置の近傍に配置する作業者は、ひも体34を貫通孔43の形成予定位置の方向に向けて横たわらせて、貫通孔43から手を挿入して固定台座Sを探す作業、及び探した後に固定台座Sを貫通孔43の部分まで強制的に移動させる作業が容易なようにしておくことが望ましい。固定台座Sは、上記したように可撓連結管42に連結された状態となって、天井板41に形成される貫通孔43の形成予定位置の近傍に配置されている。
次に、天井壁Wにおける換気扇Vの配設位置(固定台座Sの固定位置と同一位置)に、壁表側から換気扇V、及び作業物の手のいずれもが壁内に挿入できる大きさの貫通孔43を形成し、その後に、前記貫通孔43を利用して、該貫通孔43の近傍に予め配置されている可撓連結管42に連結された固定台座Sを貫通孔43の部分まで強制的に移動させて、固定台座Sの前面開口3が貫通孔43から壁表側に臨むような正規の配設姿勢で配設させる。天井壁W内に配置された固定台座Sを貫通孔43の部分まで強制的に移動させる方法は種々あって、代表的な方法として、貫通孔43から壁内に挿入した作業者の手によって天井板41に横たわっているひも体34を探し出して、前記ひも体34を引っ張ることにより、矢印P(図6及び図7参照)で示されるように、固定台座Sを貫通孔43の部分まで強制的に移動させて、固定台座Sの前面開口3を貫通孔43から壁表に臨ませる(図7参照)。他の方法としては、貫通孔43から壁内に挿入した作業者の手によって固定台座Sを探し出し、手により固定台座Sを掴んで貫通孔43の部分まで強制的に移動させる。更に、先端がフック状となった引寄せ具を用いて、ひも体34を引っ掛けて、引き寄せてもよい。
次に、図1、図8及び図9に示されるようにして、天井板41の壁裏に正規の配設姿勢で配設されている固定台座Sを、天井板41の貫通孔43の周縁部に2本のビスB1 を介して仮固定する。2本のビスB1 を介して固定台座Sの仮固定の位置は、2本のビスB2 を介して固定台座Sに天井板41を挟んだ状態で固定される換気扇Vの前板本体51の固定位置とは、当然に異なる。即ち、仮固定用の2本のビスB1 は、台座本体10の縦中心線C1 上に位置しており、換気扇Vの前板本体51を固定する2本のビスB2 は、台座本体10の横中心線C2 上に位置しており、仮固定用の2本のビスB1 を結ぶ線分と、換気扇Vの前板本体51を固定する2本のビスB2 を結ぶ線分は、互いに直交している。
そして、天井板41の貫通孔43に対して正しい位置に配置された固定台座Sの台座本体10に連結されているひも体34を天井板41の貫通孔43から壁表側に引き出し、貫通孔43から壁表側に引き出されたひも体34の引張り部34cを作業者の手61により下方に強く引っ張ることにより、台座本体10を天井板41に押し付けた状態で、2本のビスB1 を介して壁表側から台座本体10を天井板41に仮固定する。天井板41に形成された貫通孔43の大きさは、台座本体10に連結されて前記貫通孔43から壁表側に引き出されたひも体34の引張り部34cが、貫通孔43の内周面に引っ掛からない大きさにして、壁表側に引き出されたひも体34の引張り部34cに加わる左右の引張り力の不均衡により、貫通孔43に対して台座本体10が移動させられないようにする必要がある。
即ち、図10(イ)に示されるように、ひも体34に加える引張り力Tにより台座本体10を天井板41に押し付けて、天井板41の貫通孔43に対する固定台座Sの位置がずれない状態にして、壁表側からビスB1 を天井板41を貫通させて台座本体10のビス螺入下孔Hに螺入させる。螺入当初においては、図10(ロ)に示されるように、ビスB1 の螺入力により台座本体10が天井板41の裏面から僅かに浮上させられるが、ビスB1 の先端部が、ビスB1 の螺入が容易なテーパー状をした第1下孔H1 に僅かでも螺入されると、以後は、僅かに浮上させられた台座本体10は、ビスB1 の螺入により天井板41の側に引き戻されて、図10(ハ)に示されるように、ビスB1 は、台座本体10の前板部1の厚肉部1aを貫通して、2本のビスB1 によって、台座本体10は、貫通孔43に対する配設位置を維持した状態で、天井板41に仮固定される。なお、前記仮固定の終了後においては、無端状(ループ状)をしたひも体34は、切除しておくことが好ましい。本実施例のひも体34は、台座本体10の前面開口3の周縁部に形成された被探知具取着溝26から壁表側に引き出しているために、台座本体10の天井板41との間にひも体34が挟まれることはない。
換気扇Vは、図1に示されるように、方形状をした前板本体51の背面側にダクト接続筒52が一体に取付けられ、前記前板本体51の円形開口51aに臨んで前記ダクト接続筒52内に配置された回転羽根53がモータ54により回転される構成である。この換気扇Vは、前板本体51の縦中心線上に配置された上下一対のビス挿通孔55に挿通された一対のビスB2 を介して天井壁Wの壁裏側に配設された固定台座Sに固定される。なお、前板本体に形成されるビス挿通孔は、換気扇の種類によって種々異なり、前板本体の横中心線上に一対が配置されたもの、或いは対角線方向に沿った一又は二対が配置されたもの等がある。このため、複数本のビスを介して台座本体10を天井板41に仮固定する場合における台座本体10における仮固定用のビスの螺入位置は、台座本体10における換気扇の前板本体のビスの螺入位置との干渉を避けて選択する必要がある。
そして、壁表側において、天井壁Wの壁裏に設置された固定台座Sに換気扇Vを固定するには、以下のようにして行う。図1及び図11に示されるように、壁表側において換気扇Vのダクト接続筒52を、天井板41の貫通孔43を通して、その奥側の換気ダクトD内に挿入して、前板本体51を天井板41の前面に密着させる。この状態で、壁表側において換気扇Vの前板本体51のビス挿通孔55に挿通されたビスB2 をドライバーにより回転させると、前記ビスB2 は、天井板41を貫通した後に、該天井板41に当接している固定台座Sの前板部1に形成されたビス螺入下孔Hに螺入される。即ち、本実施例では、縦中心線C1 と交叉する各ビス螺入下孔群H0 のいずれかのビス螺入下孔HにそれぞれビスB2 が螺入されて、換気扇Vの前板本体51と固定台座Sとの間で天井板41を挟持した状態で、換気扇Vの前板本体51が壁裏の固定台座Sに2本のビスB2 を介して固定されるので、固定状態がしっかりする。なお、ビス螺入下孔群H0 には、多数のビス螺入下孔Hが縦横に並んで形成されているが、最初のビスB2 がビス螺入下孔Hにスムーズに螺入されない場合には、換気扇Vの前板本体51をいずれかの方向に微動させると、ビスB2 の先端が近辺のビス螺入下孔Hに確実に螺入されると共に、2番目のビスB2 がビス螺入下孔Hにスムーズに螺入されない場合には、螺入済のビスB2 を中心にして換気扇Vの前板本体51をいずれかの方向に最小角度だけ廻して、最も近いビス螺入下孔Hに螺入させればよい。
換気扇Vの固定後においては、図1及び図12に示されるように、壁表側において換気扇Vの前板本体51にルーバー56を覆い被せる。これにより、換気扇Vの作動により室内側の空気が換気ダクトD及び可撓連結管42を通って大気に放出されると共に、別の部分から新たな空気が室内に流入することにより、室内が換気される。
実施例1は、換気扇Vの前板本体51を固定台座Sに固定する前に、固定台座Sを天井板41に仮固定しておく例であるが、実施例2は、前記仮固定を行わずに、天井壁Wの壁裏に正規の配設姿勢で配設された固定台座Sに対して換気扇V’の前板本体51’を直接に固定する例である。図13は、天井壁Wの壁裏に配設された固定台座Sと、該固定台座Sに固定される換気扇V’との斜視図であり、図14は、ひも体34の引張り部34cにより天井板41に押し付けられた固定台座Sに、換気扇V’の前板本体51’を一対のビスB2 により固定している状態を示す断面図である。換気扇V’は、前記換気扇Vに対して前板本体51’の形状が異なるのみであって、他の構成は全て同一である。即ち、正方形状をした前板本体51’は、中央部に形成され円形開口51aの中心に対して対称位置に一対の巾広のひも体挿通溝部57が対向して形成され、各コーナー部にビス下孔58がそれぞれ形成された構成である。前板本体51’のひも体挿通溝部57は、天井板41の貫通孔43から引き出されたひも体34の引張り部34cを挿通させる部分である。また、前板本体51’の各コーナー部にビス下孔58がそれぞれ形成されているために、各ビス下孔58に挿通されたビスB2 は、固定台座Sの各コーナー部に形成された各ビス螺入下孔群H0 のいずれかのビス螺入下孔Hに螺入される。
そして、図14に示されるように、天井壁Wの壁裏に正規の姿勢で配設された固定台座Sからひも体34を天井板41の貫通孔43を通して壁表側に引き出して、引き出されたひも体34の引張り部34cを、換気扇V’の前板本体51’のひも体挿通溝部57に挿通させた状態で、ひも体34の引張り部34cを下方に強く引っ張ると、天井壁Wの壁裏において固定台座Sは、天井板41に押し付けられる。この状態において、換気扇V’の前板本体51’の各コーナー部のビス下孔58に挿通したビスB2 を天井板41を貫通させて、その背面側に天井板41に押し付けられた状態で密着している台座本体10のコーナー部のビス螺入下孔群H0 のいずれかのビス螺入下孔Hに前記ビスB2 を螺入させる。換気扇V’の前板本体51’は、ひも体34の引張り部34cの作用する引張り力Tによって天井板41に対して押し付けられているので、前板本体51’の各コーナー部は、天井板41に対して大きく浮き上がらないために、実施例1の場合と全く同様にして、複数本(実施例2では4本)のビスB2 を介して換気扇V’の前板本体51’を天井壁Wの壁裏の固定台座Sに直接に固定できる。なお、天井板41に形成する貫通孔43の大きさ、及び前板本体51’に形成するひも体挿通溝部57の深さは、図14に示されるように、ひも体34の引張り部34cをそのまま固定台座Sの前板部1に対して垂直に引き出した場合において、貫通孔43の周縁部、及びひも体挿通溝部57の形成端に接触しないことが必要である。
実施例3は、天井壁Wの壁内に配設された桟44の側面に固定台座Sを固定しておいて、その後に、桟44に一側部が固定された固定台座Sをひも体34により下方に引っ張りながら、換気扇Vの前板本体51を前記固定台座Sに固定する場合である。図15は、天井壁Wの壁内に配設された桟44の側面に固定台座Sを固定している状態の部分断面図である。実施例3は、壁裏の桟44の近傍に換気扇Vが配設される場合であって、固定台座Sの一方の縦側板部4を桟44の側面に当接させて、桟44の近傍に予め形成された貫通孔43及び壁内の台座本体10のドライバー挿通孔21に挿通されたドライバー20により、台座本体のビス挿通孔17に挿通されているビスB3 を回転させて前記桟44に螺入させる。なお、天井板41は、ビスB4 を介して桟44に固定されている。
これにより、壁内の桟44に固定台座Sが仮固定されるために、天井板41の壁表に換気扇Vの前板本体51を当接させて、ひも体34により固定台座Sを下方に引っ張りながら、ビスB3 を介して前記前板本体51を壁内の固定台座Sに固定する際には、天井板41の貫通孔43に対して固定台座Sが移動することはなく、桟44と固定されている側と反対の側が浮き上がり易くなるのみであるので、ひも体34により固定台座Sを下方に引っ張って前記浮き上がりを防止することにより、固定台座Sに対するビスB2 の螺入作業を容易に行える。
実施例1は、固定台座に設けられる移動抑制部が柔軟性を有するひも体で構成された例であるが、実施例4は、移動抑制部が剛性を有する部材で構成された例であり、図16ないし図19を参照して詳細に説明する。図16は、前面開口3に移動抑制部71が一体に設けられた固定台座S’を下方から見た斜視図であり、図17は、固定台座S’の移動抑制部71の部分の正面図であり、図18は、前面開口3に一体に設けられた移動抑制部71を引っ張って、固定台座S’天井板41に密着させている状態の断面図であり、図19は、図18のZ−Z線断面図である。固定台座S’のダクト接続筒2の前面開口3に近い部分には段差部2aが形成されて、前面開口3の側の内径の方が反開口側の内径よりも大きくなっていて、ダクト接続筒2の前面開口3の側の内周面には、縦側板部4と平行である縦中心線C1 に沿って移動抑制部71が配設されて、その両端部は、ダクト接続筒2に一体に接続された形態で架設されている。このため、移動抑制部71は、固定台座S’の前面開口3よりも僅かに内方に入り込んだ部分に、前面開口3の直径方向に沿って架設されている。移動抑制部71は、前記被探知具31と同様の構成であって、板棒状の取着棒72の長手方向の中央部の円形の磁石保持部73に磁石Mが前面開口3と反対側に露出した状態で埋設され、更に取着棒72における前記磁石保持部73の両側には、当該固定台座S’を天井板41等に固定するためのビスB1 を嵌着保持する一対のビス保持片74が、前面開口3の側に向け、しかも取着棒72の幅方向に沿って対向して形成された構成である。移動抑制部71に埋設された磁石Mは、固定台座S’の前面開口3の中心に配置されるため、後述のように、固定台座S’の前面開口3が壁板で覆われる施工法の場合には、壁表から移動抑制部71に埋設された磁石Mを探知することにより、当該探知位置が前記前面開口3の中心位置となって、固定台座S’の開口を壁表に臨ませるための透孔を円穿孔する際の基準位置となる。また、1つの移動抑制部71には、2本のビスB1 が先端部を対向させて取着棒72の長手方向に沿って保持可能になっている。また、取着棒72の幅Kは、ビスB1 の頭部75の外形Jよりも遥かに小さくなっていて、一対のビス保持片74が嵌着されたビスB1 は、その頭部75を摘んで取着棒72から離間させることにより、一対のビス保持片74からビスB1 の本体部77を簡単に取り外せるようになっている。また、移動抑制部71は、使用後においては気流通過の障害となるために、折り取られることが多く、取着棒72の長手方向の両端部の両側面には、前記折取りを容易にするための折取り溝76が厚さ方向に沿って形成されている。
そして、天井板41の裏側において可撓連結管42に連結された固定台座S’を、天井板41に形成された貫通孔43の部分まで引き寄せるには、当該固定台座S’を僅かに横倒し状態にして、前面開口3に臨んでいる移動抑制部71を、前記貫通孔43から天井裏に挿入した作業者の手により直接に掴んで、可撓連結管42に連結された固定台座S’を天井板41の貫通孔43の部分まで引き寄せる。次に、図18及び図19に示されるように、移動抑制部71のビス保持片74から頭部75を摘むことにより2本のビスB1 を取り外しておいて、前記移動抑制部71を作業者の手で掴んで下方に大きな引張り力Tで引っ張ることにより、固定台座S’を天井板41に強く押し付けて仮固定する。これにより、天井板41の表側から、当該天井板41の裏側に配置された固定台座S’のビス螺入孔HにビスB1 を螺入する際において、天井板41に対して固定台座S’が浮き上がるのが防止されるので、前記螺入作業を容易に行なえる。また、実施例4の移動抑制部71は、ダクト接続筒2に挿入される換気ダクトDの端面を当接させて規制する前記規制片25としての機能も備えている。
また、固定台座S’は、上記施工法とは異なって、可撓連結管42に連結された固定台座S’を建物の柱等の構造物に予め固定した後に、固定台座S’の前面に壁板を立てる施工法の場合には、固定台座S’の前面開口3が壁板により閉塞されるので、壁板を立設した後に、固定台座S’の前面開口3を壁表に臨ませるために前記壁板を穿孔する必要がある。この場合において、固定台座S’に一体に設けられた移動抑制部71の磁石Mを壁板の表側から磁気探知することにより、固定台座S’の前面開口3の中心を探知でき、この探知位置を壁板に表示して、当該表示点を中心にして壁板を円穿孔して透孔を形成すると、固定台座S’の前面開口3が壁表に臨むことになる。なお、実施例4の移動抑制部71のように磁石Mを備えている場合には、上記した被探知機能を奏する利点があるが、磁石Mを有していなくて、本来の移動抑制機能のみを備えている形態も考えられる。
また、台座本体10の前面開口3に臨んで形成されている複数個のケーブル挿通孔27のうち使用されていないケーブル挿通孔27は、固定台座Sの仮固定時において指先を挿入して、固定台座Sを天井板41に押し付けるのにも使用することができ、この意味において、ケーブル挿通孔27は、本発明における「移動抑制部」としての機能を果す。
また、固定台座Sが正規の配設姿勢を維持するように、壁板(天井板41)の貫通孔43に対して固定台座Sが移動するのを防止する「移動抑制部」は、台座本体10のダクト接続筒(開口)2の内部に折取り可能に成形したり、或いは前面開口3から壁表側に突出形成することも可能である。この場合において、「移動抑制部」は、挿入規制片25のように折取り可能にしたり、取外し可能にしてもよい。また、換気扇類の装着の障害にならない場合には、切除等の必要はない。
更に、前記「移動抑制部」は、台座本体の前面開口(開口)3の外側に形成することも可能であって、この場合には、壁板(天井板41)に形成する貫通孔43の大きさは、台座本体の開口内に「移動抑制部」が存在する場合に比較して大きくなる。
壁裏に配置される本発明に係る固定台座Sと、壁表から壁裏に至る部分に配置されて前記固定台座Sに固定される換気扇Vとの斜視図である。 固定台座Sの正面図である。 固定台座Sの設置姿勢における図2のX−X線断面図である。 固定台座Sの設置姿勢における斜視図である。 固定台座Sの移動抑制用のひも体34を垂れ下げた状態の固定台座Sの斜視図である。 固定台座Sのダクト接続筒2に接続した換気ダクトDにエルボダクトEを介して可撓連結管42が接続された状態の斜視図である。 天井壁Wの壁内において可撓連結管42が接続された固定台座Sを天井板41に形成された貫通孔43の部分で強制的に移動させて、正規の配設姿勢にさせた状態を示す図である。 貫通孔43から引き出されたひも体34を引っ張って、固定台座Sを天井板41に密着させている状態の断面図である。 図8のY−Y線断面図である。 (イ)ないし(ハ)は、ビスB1 を介して天井板41に固定台座Sを仮固定している状態の時間的な変化を示す部分断面図である。 壁表側からビスB2 を螺入することにより、換気扇Vの前板本体51が壁裏の固定台座Sに固定された状態の断面図である。 壁裏の固定台座Sに固定された換気扇Vの前板本体51にルーバー56を被せた状態の断面図である。 天井壁Wの壁裏に配設された固定台座Sと、該固定台座Sに固定される換気扇V’との斜視図である。 ひも体34の引張り部34cを引っ張ることにより天井板41に押し付けられた固定台座Sに、換気扇V’の前板本体51’を一対のビスB2 により固定している状態を示す断面図である。 天井壁W内の桟44にビスB3 を介して固定台座Sを固定している状態の部分断面図である。 前面開口3に移動抑制部71が一体に設けられた固定台座S’を下方から見た斜視図である。 固定台座S’の移動抑制部71の部分の正面図である。 前面開口3に一体に設けられた移動抑制部71を引っ張って、固定台座S’を天井板41に密着させている状態の断面図である。 図18のZ−Z線断面図である。
1 :(仮固定用の)ビス
2 :(換気扇固定用の)ビス
3 :(台座本体固定用の)ビス
H:ビス螺入下孔(固定部)
S,S’:固定台座
T:ひも体の引張り力
V,V’:換気扇
W:天井壁(壁)
1:前板部(壁裏当接部)
2:ダクト接続筒(筒壁部)
3:前面開口(開口)
10:台座本体
34:ひも体(移動抑制部,引寄せ具)
34c:ひも体の引張り部
41:天井板(壁板)
43:貫通孔
44:桟(壁内の構造物)
61:作業者の手
71:移動抑制部

Claims (13)

  1. 壁裏に配設される換気扇類の固定台座を壁を構成する壁板、又は壁内の構造物に固定して、壁裏に前記固定台座を配設する方法であって、
    壁を構成する壁板に形成される貫通孔の形成予定位置近傍の壁内に、前記貫通孔から壁表側に臨ませ得る開口を有する固定台座を予め配置しておき、
    壁表側から前記固定台座の配設位置に貫通孔を形成し、
    前記固定台座を、壁表側から前記貫通孔より壁内に挿入した手指や引寄具により壁内を強制的に移動させて、当該固定台座の開口が貫通孔から壁表側に臨むような正規の配設姿勢に
    作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、壁裏面に台座本体を押し付けて前記正規の配設姿勢を維持すべく、台座本体に設けられた移動抑制部を利用して、
    壁表側から前記移動抑制部に手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、前記台座本体を壁表側に引き寄せて、当該台座本体を壁裏面に押し付けることで、前記貫通孔に対する当該台座本体の移動を抑制しながら、壁表側から固定台座を壁板、又は壁内の構造物に固定することを特徴とする壁裏に配設される換気扇類の固定台座の配設方法。
  2. 壁裏に配設される換気扇類の固定台座を壁を構成する壁板に固定して、壁裏に前記固定台座を配設する方法であって、
    壁を構成する壁板に形成される貫通孔の形成予定位置近傍の壁内に、前記貫通孔から壁表側に臨ませ得る開口を有する固定台座を予め配置しておき、
    壁表側から前記固定台座の配設位置に貫通孔を形成し、
    前記固定台座を、壁表側から前記貫通孔より壁内に挿入した手指や引寄具により壁内を強制的に移動させて、当該固定台座の開口が貫通孔から壁表側に臨むような正規の配設姿勢にして、
    作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、壁裏面に台座本体を押し付けて前記正規の配設姿勢を維持すべく、台座本体に設けられた移動抑制部を利用して、
    壁表側から前記移動抑制部に手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで、前記台座本体を壁表側に引き寄せることで、前記貫通孔に対する前記台座本体の移動を抑制しながら、壁表側から壁表側に設置する換気扇類を前記台座本体に取着することで、前記正規の配設姿勢の固定台座及び換気扇類を壁板に対して挟持固定することを特徴とする壁裏に配設される換気扇類の固定台座の配設方法。
  3. 前記固定台座に設けられた接続部に、壁内に配管される配管材を予め接続した状態で壁内に配置しておくことを特徴とする請求項1又は2に記載の壁裏に配設される換気扇類の固定台座の配設方法。
  4. 前記移動抑制部を貫通孔から壁表に引き出して、固定台座の移動を抑制することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の壁裏に配設される換気扇類の固定台座の配設方法。
  5. 壁裏に予め配置されて、壁を構成する壁板に形成される貫通孔から壁表側に開口を臨ませた状態で前記壁板に固定される換気扇類の固定台座であって、
    前記固定台座は、
    台座本体に形成された開口と、
    前記台座本体の前記開口の周縁に設けられて、前記貫通孔から壁表側に当該台座本体が抜け出るのを防止する壁裏当接部と、
    壁裏における前記開口が貫通孔から壁表に臨む位置に配置された状態で、前記貫通孔に対する台座本体の位置を固定すべく、壁表側から、壁表に設置される換気扇類、及び壁板の貫通孔周縁をそれぞれ貫通するねじの螺入によって、前記壁板を換気扇類と台座本体とで挟持固定可能とする固定部と、
    前記ねじの螺入による壁板に対する台座本体の固定時において、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで前記台座本体を壁表側に引き寄せることで、壁裏面に当該台座本体を押し付けて、前記貫通孔に対する開口の位置ずれを抑制可能で、しかも前記壁板に対する換気扇類及び台座本体の挟持固定を妨げないように当該台座本体に設けられた移動抑制部と、
    を備えていることを特徴とする壁裏に配設される換気扇類の固定台座。
  6. 壁裏に予め配置されて、壁を構成する壁板に形成される貫通孔から壁表側に開口を臨ませた状態で当該壁板、又は壁内の構造物に固定される換気扇類の固定台座であって、
    前記固定台座は、
    台座本体に形成された開口と、
    前記台座本体の前記開口の周縁に設けられて、前記貫通孔から壁表側に当該台座本体が抜け出るのを防止する壁裏当接部と、
    壁裏における前記開口が貫通孔から壁表に臨む位置に配置された状態で、前記貫通孔に対する台座本体の位置を固定すべく、壁内の構造物に、又は直接壁板に、壁表から固定可能とする固定部と、
    前記壁板、又は壁内の構造物に対する台座本体の固定時において、作業者が壁表側から手指等を引っ掛けたり、又は直接に掴んで前記台座本体を壁表側に引き寄せることで、壁裏面に当該台座本体を押し付けて、前記貫通孔に対する開口の位置ずれを抑制可能なように前記台座本体に設けられた移動抑制部と、
    を備えていることを特徴とする壁裏に配設される換気扇類の固定台座。
  7. 前記移動抑制部は、台座本体の開口内に突出形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の壁裏に配設される換気扇類の固定台座。
  8. 前記移動抑制部は、台座本体の開口端から壁表側に向けて突出形成された引掛け部であることを特徴とする請求項5又は6に記載の壁裏に配設される換気扇類の固定台座。
  9. 前記移動抑制部は、貫通孔を通して壁表側に延びる長さを有するひも体であることを特徴とする請求項5又は6に記載の壁裏に配設される換気扇類の固定台座。
  10. 前記移動抑制部は、台座本体の開口内に架設された剛性を有する棒状部材であることを特徴とする請求項5又は6に記載の壁裏に配設される換気扇類の固定台座。
  11. 前記固定台座は、一端が前記開口となる筒壁部を有し、前記移動抑制部は、前記筒壁部の開口側の近傍に形成された凹部により構成されていることを特徴とする請求項5ないし10のいずれかに記載の壁裏に配設される換気扇類の固定台座。
  12. 前記貫通孔は、人の手が入る大きさであって、前記移動抑制部は把持可能であることを特徴とする請求項5ないし10のいずれかに記載の壁裏に配設される換気扇類の固定台座。
  13. 前記移動抑制部は、前記貫通孔に対して台座本体の開口が臨むように固定台座を引き寄せる際の引寄せ部を兼用することを特徴とする請求項5ないし11のいずれかに記載の壁裏に配設される換気扇類の固定台座。
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