JP4888823B2 - 無線タグ情報読み取り装置、無線タグ情報読み取りシステム及び無線タグ情報読み取り方法 - Google Patents

無線タグ情報読み取り装置、無線タグ情報読み取りシステム及び無線タグ情報読み取り方法 Download PDF

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本発明は、無線通信により外部と情報の授受が可能な無線タグに備えられた無線タグ回路素子に対して、外部より情報の読み取りを行う無線タグ読み取り装置、読み取りシステム、及び読み取り方法に関する。
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。例えばラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
従来、上記のような無線タグを利用し、店舗等における位置検出や案内に活用したものとして、例えば特許文献1に記載のものがある。この従来技術では、対象物(陳列棚や品物等)に無線タグを取り付け、その取り付けた無線タグを無線タグ情報読み取り装置(リーダ/ライタ)で探索することにより、操作者(買い物客)の知りたい売場の位置情報をフロアマップ上に位置表示するものである。
特開2001−116583号公報
上記従来技術では、対象物(陳列棚や品物等)に無線タグを配置するにあたり、プラスチック製のカードに無線タグ回路素子を設けたカードタイプの無線タグを各対象物に取り付けている。このように不特定多数の者が出入りする場所(売場等)に無線タグを配置する場合、何らかのアクシデント(誤って落として戻すときに間違えた)あるいはその他の事情(悪戯等)によって、無線タグが本来取り付けられるべき場所から取り外され、別の場所に移動させられる可能性がある。上記カードタイプでなくても(例えば対象物に貼り付けるラベルタイプ等)、通常、無線タグは比較的小さいものであるため、操作者又は管理者はその移動したこと(=本来の場所ではないこと)に気づかず、移動した状態のまま誤った案内がなされる畏れがある。さらには、例えば、上記の場所移動に伴う無線タグの移動のみならず無線タグの破壊等で故障したケースにも同様の誤案内がなされる畏れがあり、あるいは案内が不能となる可能性もある。
本発明の目的は、無線タグが本来配置されるべき対象物から移動された場合又は故障した場合に、そのことを確実に検知することができる無線タグ情報読み取り装置、無線タグ情報読み取りシステム、及び無線タグ情報読み取り方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置であって、複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段で取得した前記識別情報を記憶保持する記憶手段と、前記特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する、第1配置情報取得手段と、前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を前記配置関連情報取得手段で取得する以前に、前記識別情報取得手段により取得され前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記第1識別情報取得手段で取得した前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記配置情報取得手段で取得した前記配置関連情報とを比較して、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段と、この判定手段の判定結果に基づき報知信号を出力する報知信号出力手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、第2の発明は、操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置であって、複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段で取得した前記識別情報を記憶保持する記憶手段と、前記特定の無線タグ回路素子の前記識別情報と対応づけて装置外の管理サーバに予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該装置外の管理サーバから取得する、第2配置情報取得手段と、前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を前記配置関連情報取得手段で取得する以前に、前記識別情報取得手段により取得され前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記識別情報取得手段で取得した前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記第2配置情報取得手段で取得した前記配置関連情報とを比較して、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段と、この判定手段の判定結果に基づき報知信号を出力する報知信号出力手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明及び第2発明においては、複数の探索対象物それぞれに設けられた複数の無線タグ回路素子のうち、ある探索対象物の無線タグ回路素子(特定の無線タグ回路素子)の識別情報が当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により識別情報取得手段で取得され、一方、複数の無線タグ回路素子の配置関連情報が各無線タグ回路素子より無線通信により(又は装置外の管理サーバにより)第1又は第2配置情報取得手段で取得される。また、これらの取得よりも以前に、識別情報取得手段により取得された無線タグ回路素子の識別情報が、記憶手段に履歴情報として記憶されている。そして、判定手段が、当該無線タグ回路素子の識別情報と配置関連情報と上記履歴情報とに基づき、当該無線タグ回路素子の配置が変化したかどうかを判定する。すなわち、判定手段は、上記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、その無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む上記配置関連情報と、上記記憶手段に記憶された履歴情報とに基づき、当該無線タグ回路素子の配置が変化したかどうかを判定する。これにより、複数の探索対象物に対応した複数の無線タグ回路素子の識別情報を例えばある順番に沿った履歴をもって取得しておくことで、今回識別情報が取得された無線タグ回路素子が何らかの原因で本来あるべき場所から別の場所に移動していた場合又は故障していた場合には、当該無線タグ回路素子の識別情報と、本来であればこれに隣接するはずの無線タグ回路素子の識別情報とを用いて検証を行うことにより、当該無線タグ回路素子がその場所にあるのは本来の場所ではないこと又は故障していることを確実に検知することができる。
そして、上記の判定結果に対応した報知信号が報知信号出力手段から出力される。これにより、例えば当該無線タグ回路素子が何らかの原因で本来あるべき場所から別の場所に移動していた場合又は故障した場合には、複数の無線タグ回路素子の配置関連情報に照らし、識別情報が取得されている当該無線タグ回路素子がその場所にあるのは本来の場所ではないこと又は故障していることを確実に検知し、対応する報知を行うようにすることができる。この結果、そのような場合でも操作者が(当該無線タグ回路素子が移動後の)見せかけの無線タグ回路素子の配置にとまどわされることなく、当該配置が正常な配置ではないことを確実に認識することができる。
また、操作者が読み取り装置を携帯可能であることから、操作者が複数の探索対象物それぞれに設けられた複数の無線タグ回路素子のうち、ある探索対象物の無線タグ回路素子の通信範囲(例えば比較的近く)に来ると、当該無線タグ回路素子の識別情報が識別情報取得手段で取得される。これにより、判定手段が、当該無線タグ回路素子の識別情報と、第1又は第2配置情報取得手段で取得された配置関連情報とに基づき、当該無線タグ回路素子の配置が変化したかどうかを判定することができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記判定手段は、前記記憶手段に前記履歴情報として記憶された、前記特定の無線タグ回路素子の識別情報が前記識別情報取得手段で取得されたときより以前に当該識別情報取得手段により取得した別の第1無線タグ回路素子の第1識別情報と、第1又は第2配置情報取得手段で取得した前記複数の無線タグ回路素子の配置関連情報とに応じて、前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定することを特徴とする。
複数の探索対象物に対応した複数の無線タグ回路素子の識別情報を、所定の順番に沿って記憶しておき、今回の無線タグ回路素子の識別情報を取得する前に第1無線タグ回路素子より取得した第1識別情報と、複数の無線タグ回路素子の配置関連情報とを対比させることにより、今回識別情報を取得した当該無線タグ回路素子がその場所にあるのは本来の場所ではないこと又は故障していることを確実に検知し、対応する報知を行うようにすることができる。
第4発明は、上記第3発明において、前記判定手段は、前記記憶手段に前記履歴情報として記憶された、前記第1識別情報、当該第1識別情報が前記識別情報取得手段で取得されたときより以前に当該識別情報取得手段により取得された別の第2無線タグ回路素子の第2識別情報、及び、当該第2識別情報が前記識別情報取得手段で取得されたときより以前に当該識別情報取得手段により取得されたさらに別の第3無線タグ回路素子の第3識別情報と、第1又は第2配置情報取得手段で取得した前記複数の無線タグ回路素子の配置関連情報とに応じて、前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定することを特徴とする。
複数の探索対象物に対応した複数の無線タグ回路素子の識別情報を、所定の順番に沿って記憶しておき、今回の無線タグ回路素子の識別情報を取得する前に第1無線タグ回路素子より取得した第1識別情報、その前に第2無線タグ回路素子より取得した第2識別情報、及び、その前に第3無線タグ回路素子より取得した第3識別情報と、複数の無線タグ回路素子の配置関連情報とを対比させることにより、今回識別情報を取得した当該無線タグ回路素子がその場所にあるのは本来の場所ではないこと又は故障していることを確実に検知し、対応する報知を行うようにすることができる。
第5発明は、上記第4発明において、前記判定手段は、前記第1識別情報、前記第2識別情報、前記第3識別情報のうち少なくとも2つの識別情報が、前記配置関連情報と合致しているかどうかにより、前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定することを特徴とする。
3つの識別情報の完全合致ではなく、少なくとも2つの合致に基づき無線タグ回路素子の配置変化を判定することにより、例えば通信不良等の別の要因によって一部の識別情報が得られなかった場合等に関して冗長性を持たせ、実際に装置を使用する際の操作者側の使い勝手を向上することができる。
第6発明は、上記第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記判定手段の判定の態様に関するモードを操作者が選択入力可能なモード選択手段を有することを特徴とする。
これにより、操作者の用途に合わせて判定の態様を切り替えることができるので、操作者の利便性を向上することができる。
上記目的を達成するために、本願第7発明は、複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子と、操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置と、を備えた無線タグ情報読み取りシステムであって、前記無線タグ情報読み取り装置は、前記複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段で取得した前記識別情報を記憶保持する記憶手段と、前記特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する、第1配置情報取得手段と、前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を前記配置関連情報取得手段で取得する以前に、前記識別情報取得手段により取得され前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記識別情報取得手段で取得した前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記第1配置情報取得手段で取得した前記配置関連情報とを比較して、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段と、を有しており、かつ、前記無線タグ読み取り装置の前記判定手段の判定結果に基づき操作者に報知を行う報知手段を設けたことを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本願第8発明は、複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子と、操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置と、を備えた無線タグ情報読み取りシステムであって、前記無線タグ情報読み取り装置は、前記複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段で取得した前記識別情報を記憶保持する記憶手段と、前記特定の無線タグ回路素子の前記識別情報と対応づけて装置外の管理サーバに予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該装置外の管理サーバから取得する、第2配置情報取得手段と、前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を前記配置関連情報取得手段で取得する以前に、前記識別情報取得手段により取得され前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記識別情報取得手段で取得した前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記第2配置情報取得手段で取得した前記配置関連情報とを比較して、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段と、有しており、かつ、前記無線タグ読み取り装置の前記判定手段の判定結果に基づき操作者に報知を行う報知手段を設けたことを特徴とする。
本願第7発明及び第8発明においては、複数の探索対象物それぞれに設けられた複数の無線タグ回路素子のうち、ある探索対象物の無線タグ回路素子(特定の無線タグ回路素子)の識別情報が当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により識別情報取得手段で取得され、一方、複数の無線タグ回路素子の配置関連情報が各無線タグ回路素子より無線通信により(又は装置外の管理サーバにより)第1又は第2配置情報取得手段で取得される。また、これらの取得よりも以前に、識別情報取得手段により取得された無線タグ回路素子の識別情報が、記憶手段に履歴情報として記憶されている。そして、判定手段が、当該無線タグ回路素子の識別情報と配置関連情報と上記履歴情報とに基づき、当該無線タグ回路素子の配置が変化したかどうかを判定する。すなわち、判定手段は、上記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、その無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む上記配置関連情報と、上記記憶手段に記憶された履歴情報とに基づき、当該無線タグ回路素子の配置が変化したかどうかを判定する。これにより、複数の探索対象物に対応した複数の無線タグ回路素子の識別情報を例えばある順番に沿った履歴をもって取得しておくことで、今回識別情報が取得された無線タグ回路素子が何らかの原因で本来あるべき場所から別の場所に移動していた場合又は故障していた場合には、当該無線タグ回路素子の識別情報と、本来であればこれに隣接するはずの無線タグ回路素子の識別情報とを用いて検証を行うことにより、当該無線タグ回路素子がその場所にあるのは本来の場所ではないこと又は故障していることを確実に検知することができる。
そして、上記の判定結果に対応して報知手段で報知が行われる。これにより、例えば当該無線タグ回路素子が何らかの原因で本来あるべき場所から別の場所に移動していた又は故障していた場合には、複数の無線タグ回路素子の配置関連情報に照らし、識別情報が取得されている当該無線タグ回路素子がその場所にあるのは本来の場所ではないこと又は故障していることを確実に検知し、対応する報知を行うようにすることができる。この結果、そのような場合でも操作者が(当該無線タグ回路素子が移動後の)見せかけの無線タグ回路素子の配置にとまどわされることなく、当該配置が正常な配置ではないことを確実に認識することができる。
上記目的を達成するために、本願第9発明は、操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置で用いられる無線タグ情報読み取り方法であって、複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得し、前記特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得し、前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を取得する以前に取得され記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記取得された前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記取得された前記配置関連情報とを用いて、前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定し、この判定された判定結果に基づき操作者に報知を行うことを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本願第10発明は、操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置で用いられる無線タグ情報読み取り方法であって、数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得し、前記特定の無線タグ回路素子の前記識別情報と対応づけて装置外の管理サーバに予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該装置外の管理サーバから取得し、前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を取得する以前に取得され記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記取得された前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記取得された前記配置関連情報とを用いて、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定し、この判定された判定結果に基づき操作者に報知を行うことを特徴とする。
本願第9発明及び第10発明においては、複数の探索対象物それぞれに設けられた複数の無線タグ回路素子のうち、ある探索対象物の無線タグ回路素子(特定の無線タグ回路素子)の識別情報が当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得され、複数の無線タグ回路素子の配置関連情報が各無線タグ回路素子より無線通信により(又は装置外の管理サーバにより)取得される。また、これらの取得よりも以前に取得された無線タグ回路素子の識別情報が、履歴情報として記憶されている。そして、それら識別情報と、配置関連情報と、履歴情報とを用いて、当該無線タグ回路素子の配置が変化したかどうかを判定し、その判定結果に対応して報知を行う。これにより、例えば当該無線タグ回路素子が何らかの原因で本来あるべき場所から別の場所に移動していた場合又は故障していた場合には、複数の無線タグ回路素子の配置関連情報に照らし、識別情報が取得されている当該無線タグ回路素子がその場所にあるのは本来の場所ではないこと又は故障していることを確実に検知し、対応する報知を行うようにすることができる。この結果、そのような場合でも操作者が(当該無線タグ回路素子が移動後の)見せかけの無線タグ回路素子の配置にとまどわされることなく、当該配置が正常な配置ではないことを確実に認識することができる。
本発明によれば、無線タグが本来配置されるべき対象物から移動された場合又は故障していた場合に、そのことを確実に検知することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1の実施形態を図1〜図6により説明する。本実施形態は、本発明を、店舗内におけるショーケースに配置した無線タグの探索に適用した場合の実施形態である。
図1は、本実施形態の無線タグ情報読み取り装置の全体概略構造を表す図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)中I方向からみた矢視図である。
図1において、本実施形態の無線タグ情報読み取り装置(リーダ)1は、本体ユニット2と、アンテナユニット3とを有している。
本体ユニット2は、筐体4と、この筐体4の上部(図1(a)中手前側)の大部分を占めるように配設された表示部5と、筐体4のうち表示部5の側方(図1(a)中左側)に配設された操作部6及び音声報知手段7(報知手段、例えばブザー、アラーム、チャイムスピーカ等)とを備えている。
操作部6は、操作入力手段として適宜のキー、ボタン、スイッチ、パッド等を備えており、表示や探索、操作モードの切り換え等に係わる種々の操作入力が行えるようになっている。特にこの例では、各種モード(詳細は後述)を操作者が選択入力可能なスイッチ又はボタン等からなるモード切換スイッチ6A(モード選択手段)を備えている(後述の変形例参照)。
なお、表示部5を公知のタッチパネルとし、操作部6の機能の一部又は全部をこのタッチパネルにて行えるようにしてもよい。
図2は、上記アンテナユニット3の構造を表す図であり、図2(a)は上面図、図2(b)は図2(a)中II方向からみた矢視図である。
これら図2(a)及び図2(b)において、アンテナユニット3は、ユニット基部9と、この基部9内に設けられ、無線タグT(詳細は後述)に備えられた無線タグ回路素子To(詳細は後述)への信号を送信及び受信するアンテナ10(装置側アンテナ)とを備えている。
基部9は、係止具14を備えており、これら係止具14が本体ユニット2下面の係合部(図示せず)と係合することにより、上記本体ユニット2に対し着脱可能となっている。
図3は、上記リーダ1の検索(探索)対象である物品(この例ではショーケース、詳細は後述)に添付された無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を表すブロック図である。
図3において、無線タグ回路素子Toは、リーダ1側のアンテナ10とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行うアンテナ151(タグ側アンテナ)と、このアンテナ151に接続されたIC回路部150とを有している。
IC回路部150は、アンテナ151により受信された搬送波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された搬送波のエネルギを蓄積しIC回路部150の駆動電源とするための電源部153と、上記アンテナ151により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部(後述)157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部155と、上記アンテナ151に接続された変復調部156と、上記整流部152、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための制御部157とを備えている。
変復調部156は、アンテナ151により受信された上記リーダ1の送信アンテナ10からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部157からの返信信号に基づき、アンテナ151が受信した搬送波を変調し、アンテナ151より反射波として再送信する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部156により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
クロック抽出部154は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部157にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の速度に対応したクロックを制御部157に供給する。
図4は、上記本体ユニット2及びアンテナユニット3の制御系の構成を表す機能ブロック図である。
図4において、本体ユニット2は、上記アンテナ10を介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報(無線タグ情報)へアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための高周波回路201と、無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み出された信号を処理して情報を読み出すとともに無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスするためのアクセス情報を生成する機能を含み、リーダ1全体の動作を制御するための制御回路202とを有する。
高周波回路201は、アンテナ10を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部212と、アンテナ10により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を入力する受信部213と、送受分離器214とから構成される。
送信部212は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスする(読み取り/書き込みを行う)ための搬送波を発生させる搬送波発生部として機能する発振回路215と、上記制御回路202から供給される信号に基づいて上記搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調(この例では制御回路202からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路216(但し「TX_ASK信号」の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路216により変調された変調波を増幅(この例では制御回路202からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)する可変送信アンプ217とを備えている。そして、上記搬送波発生部により発生される搬送波は、好適にはUHF帯又はマイクロ波帯の周波数を用いており、上記送信アンプ217の出力は、送受分離器214を介し送信アンテナ10に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。なお、無線タグ情報は上記のように変調した信号に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部213は、アンテナ10で受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生させられた搬送波と乗算して復調する受信第1乗算回路218と、その受信第1乗算回路218の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ219と、この第1バンドパスフィルタ219の出力を増幅する受信第1アンプ221と、この受信第1アンプ221の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第1リミッタ220と、上記アンテナ10で受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生された後に移相器227により位相が90°遅れた搬送波とを乗算する受信第2乗算回路222と、その受信第2乗算回路222の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ223と、この第2バンドパスフィルタ223の出力を増幅する受信第2アンプ225と、この受信第2アンプ225の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第2リミッタ224とを備えている。そして、上記第1リミッタ220から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ224から出力される信号「RXS−Q」は、上記制御回路202に入力されて処理される。
また、受信第1アンプ221及び受信第2アンプ225の出力は、強度検出手段としてのRSSI(Received Signal Strength Indicator)回路226にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が制御回路202に入力されるようになっている。このようにして、本実施形態のリーダ1では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの反射波の復調が行われる。
制御回路202は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM(記憶手段)等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。この制御回路202は、上述した高周波回路受信部213からの受信信号、操作部6の操作信号等を入力した後所定の演算処理を行い、上述した高周波回路送信部212への増幅制御信号及び変調制御信号、表示部5への表示制御信号、音声報知手段7への報知信号(音声駆動制御信号)等を出力する。また制御回路202に備えられた上記RAMは、所定のレジスタ機能を備えている(詳細は後述)。
なお、上記制御回路202は、例えば入出力インターフェイス(図示せず)を介し例えば(有線又は無線の)通信回線に接続され、この通信回線に接続された図示しないルートサーバ、他の端末、汎用コンピュータ、及び情報サーバ等との間で情報のやりとりが可能なように構成してもよい(後述の変形例も参照)。
以上の基本構成において、本実施形態の要部は、リーダ1による特定の無線タグ回路素子Toの読み取り結果に基づき、無線タグ回路素子Toが何らかの原因で本来あるべき場所から別の場所に移動していた場合、又は無線タグ回路素子Toが破損等により故障した場合に、そのことを確実に検知し、対応する報知を行うことにある。以下その詳細を順次説明する。
図5は、本実施形態のリーダ1を用いて、店舗内におけるショーケースに配置した無線タグの移動を検知する場合の手法原理を説明するための説明図(無線タグ情報読み取りシステムを表す説明図)である。図5において、例えば店舗内における各ショーケース300に、複数(この例では6つ)の各区画ごとに無線タグTA、TB,TC,TC,TD,TE,TF(以下適宜、単に「無線タグT」と称する)が配置(例えば添付)されている。
このとき、無線タグTAの無線タグ回路素子Toの上記IC回路部150には、図示のように、自らの識別情報である「A」と、この例での配置関連情報である隣接する(順番で配置された)無線タグTBの無線タグ回路素子Toの識別情報「B」とが記憶保持されている。また無線タグTBの無線タグ回路素子Toの上記IC回路部150には、同様に、自らの識別情報である「B」と、この例での配置関連情報である隣接する無線タグTA,TCの無線タグ回路素子Toの識別情報(以下適宜、「隣接タグ識別情報」と証する)「A,C」とが記憶保持されている。以下同様に、無線タグTC,TD,TE,TFの各無線タグ回路素子Toの上記IC回路部150には、それぞれ、識別情報「C」、「D」、「E」、「F」と、隣接タグの識別情報「B,D」「C,E」「D,F」「E」とが、順次記憶保持されている。そして、この状態で、警備員等の操作者Pが、リーダ1を携行して店舗内を巡回し、各無線タグTの無線タグ回路素子Toの通信範囲(例えば比較的近くの所定範囲)に近づくと、当該無線タグ回路素子Toの上記識別情報及び上記隣接タグ識別情報とがリーダ1で取得される。これら取得された識別情報及び隣接タグ識別情報は、リーダ1の制御回路202に備えられた上記RAMのレジスタRI,RHに順次書き込まれて記憶保持される(詳細は後述)。
例えば操作者Pがまず順序に沿って無線タグTAの近くに行くと、リーダ1が無線通信により無線タグTAの識別情報「A」と隣接タグ情報「B」とを取得する。そして、識別情報「A」をレジスタRIの記憶領域ID0に代入し、隣接タグ情報「B」をレジスタRHの記憶領域H0に代入する。この時点では、レジスタRIの記憶領域ID1はブランクである(識別情報が代入されていない)ことから、無線タグTAに関する配置の変化の判定は行われない。
次に、操作者Pが順序に沿って無線タグTBの近くに行くと、リーダ1が無線通信により無線タグTBの識別情報「B」と隣接タグ情報「A,C」とを取得して、レジスタRIの記憶領域ID0に代入されていた上記識別情報「A」を記憶領域ID1にシフトするとともに、新たに上記識別情報「B」をレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。一方、上記隣接タグ情報「A,C」を新たにレジスタRHの記憶領域H0及びH1にそれぞれ代入する。
そして、レジスタRIの記憶領域ID1の「A」と、レジスタRHの記憶領域H0及び記憶領域H1とを比較して、無線タグTBに関する配置の変化の判定を行う。この場合には、レジスタRIの記憶領域ID1の「A」と、レジスタRHの記憶領域H0の「A」とが一致しているので、無線タグ回路素子Toの配置の変化は無いと判定する。なお、レジスタRHの記憶領域H1(この例では「C」が記憶されている)は、操作者Pが上記の順序(無線タグTA→TB→TC→TD→TE→TF)とは逆の順序(無線タグTF→TE→TD→TC→TB→TA)で巡回した際に、上記比較のために用いるものである。
以降、操作者Pが、無線タグTC→TD→TE→TFという順序で巡回することで、リーダ1は、各無線タグ回路素子Toより上記識別情報及び隣接タグ情報を取得しつつ、当該無線タグ回路素子Toの配置変化に関する判定を行う。
図6は、上記の手法を実現するために、リーダ1の制御回路202が行う制御処理手順を表すフローチャートである。
図6において、まずステップS102でシフトレジスタ初期化処理を行い、上記レジスタRIの記憶領域ID1,ID2及び上記レジスタRHの記憶領域H1,H2をブランクにセットする。
その後、ステップS104に移り、操作者Pが上記操作部6において処理を終了するための適宜の操作を行ったか(例えば終了ボタンを押したか)否かの判定を行う。操作者Pが上記終了操作を行った場合には判定が満たされてこのフローを終了する。上記終了操作を行わない場合にはステップS108に進む。
ステップS108では、アンテナ10より探索対象無線タグTに対する応答要求指令信号(例えばScrollID信号)の送信を開始する(これ以降繰り返し送信を行う)。詳細には、前述の「TX_ASK」信号を生成して送信乗算回路216に出力し、送信乗算回路216で対応する振幅変調が行われアクセス情報としての「Scroll
ID」信号となる。一方制御回路202は「TX_PWR」信号を生成して可変送信アンプ217に出力し、可変送信アンプ217でその「TX_PWR」信号に基づく増幅率で信号増幅が行われ、最終的にアンテナ10を介し送信され、探索対象である無線タグTの無線タグ回路素子Toからの返信を促す。
その後、ステップS110で、上記「Scroll ID」信号に対応して探索対象の無線タグTの無線タグ回路素子Toから送信された応答信号(=リプライ信号;無線タグ回路素子Toの識別情報及び前述の隣接タグ情報を少なくとも含む)がアンテナ10及び高周波回路受信部213を介し取り込まれたか(受信されたか)どうかを判定する。応答信号が受信されなければ判定が満たされずステップS104へ戻り、同様の手順を繰り返す。応答信号が受信されたら判定が満たされてステップS112に移る。
ステップS112では、レジスタRIの記憶領域ID0に代入されていた識別情報をレジスタRIの記憶領域ID1にシフトする。ステップS112が終了したら、ステップS114へ移る。
ステップS114では、上記ステップS108の信号送信に対応して受信した上記リプライ信号の中から応答タグの識別情報(タグID)を抽出取得し、そのタグIDをレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。
その後、ステップS116で、レジスタRIの記憶領域ID1がブランクであるか否か(識別情報が代入されているか否か)の判定を行う。今回取得した無線タグ回路素子Toの識別情報が探索開始から最初の順番の無線タグT(前述の順序の例ではTA)の識別情報であった場合には、前述のように記憶領域ID1はブランクであるのでこの判定が満たされ、ステップS104に戻って同様の手順を繰り返す。最初の無線タグTでなかった場合は判定が満たされず、ステップS118に進む。なお、ここで、ステップS110続けて同じ無線タグTA識別情報であった場合は、新たな無線タグの応答ではないのでステップS104に戻る。
ステップS118では、上記ステップS108の信号送信に対応して受信した上記リプライ信号の中から応答タグの上記隣接タグ情報を抽出取得し、その隣接タグ情報(隣接する順番のタグID)をレジスタRHの記憶領域H0及びH1にそれぞれ代入する。
その後、ステップS122に移り、レジスタRIの記憶領域ID1の内容と、レジスタRHの記憶領域H0及び記憶領域H1の内容とを比較して、無線タグ回路素子Toの配置の変化を判定する。レジスタRIの記憶領域ID1の内容と、レジスタRHの記憶領域H0又は記憶領域H1の隣接タグ情報の一つとが一致している場合には判定が満たされ、当該無線タグTは本来の正しい位置に配置されている(移動されていない)とみなして、ステップS104に戻って同様の手順を繰り返す。
一方、レジスタRIの記憶領域ID1の内容が、レジスタRHの記憶領域H0及びレジスタRHの記憶領域H1の隣接タグ情報のいずれにも一致しない場合には、判定が満たされず、ステップS124に移る。
ステップS124では、配置異常を表す音声又は表示を行うための上記報知信号を音声報知手段7又は表示部5に出力する。ステップS124が終了したら、ステップS104に戻って同様の手順を繰り返す。
以上において、制御回路202の実行する図6に示したフローのステップS114が、各請求項記載の、複数の探索対象物にそれぞれ関連づけて取り扱われる複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子の識別情報を取得する識別情報取得手段を構成し、ステップS118が、複数の無線タグ回路素子の配置に関連する配置関連情報を取得する配置情報取得手段を構成する。またステップS122が、識別情報取得手段で取得した特定の無線タグ回路素子の識別情報と、配置情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の配置関連情報とに応じて、特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段を構成し、ステップS124が、この判定手段の判定結果に基づき報知信号を出力する報知信号出力手段を構成する。なお、報知信号は、リーダ外の所定の報知手段に対して無線又は有線の通信回線を介し出力するようにしてもよい。
以上のように構成した本実施形態においては、上述したようにショーケース300に所定の順序に沿って設けられた無線タグTについて、リーダ1で各無線タグ回路素子Toの識別情報及び隣接タグ情報が取得されると、当該隣接タグ情報と、それまでにRAMのレジスタRIに記憶された取得タグIDの履歴情報、詳細にはその前の順番の無線タグ回路素子(=第1無線タグ回路素子)から取得され記憶領域ID0に格納されていたタグID(=第1識別情報)とに応じて、当該無線タグTの配置が変化したかどうかが判定され、その判定結果に対応して表示部5又は音声報知手段7で報知が行われる。
これにより、例えば無線タグTが何らかの原因で本来あるべき場所から別の場所に移動していた場合、現在のその場所は本来の場所ではないことを確実に検知し、対応する報知を行うことができる。以下、この効果を図7を用いてさらに具体的に説明する。
図7において、この例では、ショーケース300において本来であれば順序に沿って無線タグTA→TB→TC→TD→TE→TF→TG→TH→TI→TJ→TK→TL→TM→TNの順に並べて配置される各無線タグTのうち無線タグTIが、何らかのアクシデント又は事情で無線タグTEと無線タグTFとの間に移動された場合を示している。
この場合、操作者Pが、それまで順序に沿って前述同様に無線タグTA→TB→TC→TD→TEの近くを歩いて、その順に各無線タグ回路素子Toの識別情報及び隣接タグ情報の読み取りを行った後(この段階でリーダ1はレジスタRIの記憶領域ID0,ID1に識別情報「E」「D」をそれぞれ格納保持している)、無線タグTIの無線タグ回路素子Toを検出して識別情報及び隣接タグ情報を取得することとなる。
すなわち、リーダ1は、無線タグTIの無線タグ回路素子Toに係る識別情報「I」と隣接タグ情報「H,J」とを取得し、レジスタRIの記憶領域ID0に代入されていた識別情報「E」を記憶領域ID1にシフトするとともに、新たに取得した上記識別情報「I」をレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。そして、隣接タグ情報「H,J」をレジスタRHの記憶領域H0及びH1に代入する。すると、これまでのような順序に沿った場合と異なり、レジスタRIの記憶領域ID1には識別情報「E」が代入されているので、これと、レジスタRHの記憶領域H0,H1の隣接タグ情報「H」「J」はいずれも一致しないので、図6のステップS122の判定が満たされずステップS124で操作者Pに配置異常の報知が行われる。この結果、操作者Pは移動後の見せかけの無線タグTIの配置にとまどわされることなく、当該配置が正常な配置ではないことを確実に認識することができる。
また、上記のように一部の無線タグTが移動していた場合のほか、一部の無線タグTが破損等により故障していた場合(機能が喪失されただけでなくタグ自体が欠落していた場合も同様)も同様に検出報知できる。すなわちこの場合、順を追って探索していったときにある無線タグの順番を飛ばして次の無線タグTの無線タグ回路素子Toを検出することになる。(上記のように直前に1つ順番を飛ばしている結果)当該無線タグ回路素子Toから得られる隣接タグ情報はこれまで検出しレジスタRIに保持しているタグIDとは合致しないので、上記同様、ステップS122の判定が満たされずステップS124で操作者Pに配置異常の報知が行われ、操作者Pは当該配置が正常な配置ではないことを確実に認識することができる。
なお、本実施形態は、上記に限られず、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1−1)レジスタの記憶領域及び履歴情報を増やす場合
図8は、本変形例の手法原理を説明するための説明図であり、上記実施形態の図5に相当する図である。図8において、図5と同様、例えば店舗内における各ショーケース310に、複数(この例では14個)の各区画ごとに無線タグTA、TB,TC,TC,TD,TE,TF,TG,TH,TI,TJ,TK,TL,TM,TNが配置(例えば添付)されている。
このとき、無線タグTAの無線タグ回路素子Toの上記IC回路部150には、図示のように、自らの識別情報である「A」のみが記憶保持されている。ここで、本変形例では、上記隣接タグ情報としては、各無線タグTの両側にそれぞれ隣接する順番の3つ(但し2つ以下しかタグが存在しない場合は当該2つ以下の数)の無線タグTについての識別情報としており、この例では、この隣接タグ情報は前述のルートサーバや情報サーバ等に各無線タグTの無線タグ回路素子Toの識別情報と対応づけられて格納保持されている。すなわち、上記無線タグTAの例では、隣接タグ情報は、無線タグTB,TC,TDについての識別情報「DCB(この順序は通常の操作者Pの歩行方向に合致させている)」となり、前述のルートサーバや情報サーバ等に上記識別情報「A」と対応づけられて格納保持され、制御回路202が、前述の入出力インターフェイス及び通信回線を介し、当該ルートサーバや情報サーバ等(以下適宜、単に「サーバ」と称する)にアクセスして取得可能となっている。
以下同様に、無線タグTB,TC,TD,TE,TF,TG,TH,TI,TJ,TK,TL,TM,TNの各無線タグ回路素子Toの上記IC回路部150には、それぞれ、識別情報「B」、「C」、「D」、「E」、「F」、「G」、「H」、「I」、「J」、「K」、「L」、「M」、「N」が順次記憶保持されており、それぞれに対応する隣接タグ情報「E,D,C」、「F,E,D」及び「A,B,」、「G,F,E」及び「A,B,C,」、「H,G,F」及び「B,C,D,」、「I,H,G」及び「C,D,E,」、「J,I,H」及び「D,E,F,」、「K,J,I」及び「E,F,G」、「L,K,J」及び「F,G,H,」、「M,L,K」及び「G,H,I,」、「N,M,L」及び「H,I,J,」、「N,M」及び「I,J,K,」、「J,K,L」及び「K,L,M」が、前述のルートサーバや情報サーバ等に上記識別情報識別情報「B」、「C」、「D」、「E」、「F」、「G」、「H」、「I」、「J」、「K」、「L」、「M」、「N」と対応づけられて格納保持されている。
そして、この状態で、警備員等の操作者Pが、リーダ1を携行して店舗内を巡回し、各無線タグTの無線タグ回路素子Toの通信範囲(例えば比較的近くの所定範囲)に近づくと、当該無線タグ回路素子Toより対応する識別情報が無線通信を介してリーダ1で取得されるとともに、対応する隣接タグ情報がサーバより取得される。これら取得された識別情報及び隣接タグ識別情報は、リーダ1の制御回路202に備えられた上記RAMのレジスタRI,RHに順次書き込まれて記憶保持される。本変形例では、レジスタRIはID0,ID1,ID2,ID3の4つの記憶領域を備え、レジスタRHはH0,H1,H2,H3,H4,H5,H6,H7の8つの記憶領域を備えている。
例えば操作者Pがまず順序に沿って無線タグTAの近くに行くと、リーダ1が無線通信により無線タグTAよりその識別情報「A」を取得し、この識別情報「A」をレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。一方このときリーダ1は、上記サーバより隣接タグ情報「D,C,B」を取得する。ここで、本変形例では、その特徴の一つとして、無線タグラベルTの配置変化を判定するに際し(例えば通信不良等に基づくエラーの多発を防止するために)冗長性を持たせるようにしており、このため、上記取得した隣接タグ情報「D,C,B」より、後述の判定時に使用するための一致候補「D,C,B」、「D,C」、「D,B」、「C,B」を生成してレジスタRHの記憶領域H4,H5,H6,H7にそれぞれ代入する。これにより、隣接タグ情報「D,C,B」のうち、一つの応答がエラー等により検出されなくても残りの2つの検出された無線タグのIDを用いて無線タグラベルTの配置変化を判定できる。この時点では、レジスタRIの記憶領域ID1,ID2,ID3はブランクである(識別情報が代入されていない)ことから、無線タグTAに関する配置の変化の判定は行われない。
次に、操作者Pが順序に沿って無線タグTBの近くに行くと、リーダ1が無線通信により無線タグTBの識別情報「B」を取得して、レジスタRIの記憶領域ID0に代入されていた上記識別情報「A」を記憶領域ID1にシフトするとともに、新たに上記識別情報「B」をレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。一方、サーバより隣接タグ情報「E,D,C」を取得し、上記同様、一致候補「E,D,C」、「E,D」、「E,C」、「D,C」を生成して一旦リセットしたレジスタRHの記憶領域H4,H5,H6,H7にそれぞれ代入する。この時点では、レジスタRIの記憶領域ID2,ID3はブランクである(識別情報が代入されていない)ことから、無線タグTBに関する配置の変化の判定は行われない。
さらに、操作者Pが順序に沿って無線タグTCの近くに行くと、リーダ1が無線通信により無線タグTCの識別情報「C」を取得して、レジスタRIの記憶領域ID1に代入されていた上記識別情報「A」を記憶領域ID2にシフトし、記憶領域ID0に代入されていた上記識別情報「B」を記憶領域ID1にシフトするとともに、新たに上記識別情報「C」をレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。一方、サーバより隣接タグ情報「A,B」及び「F,E,D」を取得し、上記同様、一致候補「A,B」、「F,E,D」、「F,E」、「F,D」、「E,D」を生成して一旦リセットしたレジスタRHの記憶領域H0,H4,H5,H6,H7にそれぞれ代入する。この時点でも、レジスタRIの記憶領域ID3がブランクであることから、無線タグTCに関する配置の変化の判定は行われない。
さらに、操作者Pが順序に沿って無線タグTDの近くに行くと、リーダ1が無線通信により無線タグTDの識別情報「D」を取得して、レジスタRIの記憶領域ID2に代入されていた上記識別情報「A」を記憶領域ID3にシフトし、記憶領域ID1に代入されていた上記識別情報「B」を記憶領域ID2にシフトし記憶領域ID0に代入されていた上記識別情報「C」を記憶領域ID1にシフトするとともに、新たに上記識別情報「D」をレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。一方、サーバより隣接タグ情報「A,B,C」及び「G,F,E」を取得し、上記同様、一致候補「A,B,C」、「A,B」、「A,C」、「B,C」、「G,F,E」、「G,F」、「G,E」、「F,E」を生成して一旦リセットしたレジスタRHの記憶領域H0,H1,H2,H3,H4,H5,H6,H7にそれぞれ代入する。図8はこの状態を表しており、この時点で、レジスタRIの記憶領域ID3に識別情報「A」が代入されているので、レジスタRIの記憶領域ID1,ID2,ID3の「C」「B」「A」と、レジスタRHの記憶領域H0〜H7とを比較して、無線タグTDに関する配置の変化の判定を行う。ここで、本変形例の特徴として、前述した冗長性を持たせるために、この判定は、レジスタRIの記憶領域ID3,ID2,ID1の「A」「B」「C」に対し、レジスタRHの記憶領域H0〜H7に、それら「A」「B」「C」のうち少なくとも2つが一致するものがあるかどうかを判定する。この場合には、レジスタRHの記憶領域h0,H1,H2,H3の「A,B,C」、「A,B」、「A,C」、「B,C」が上記(冗長性を考慮した上での)一致条件を満たすので、無線タグ回路素子Toの配置の変化は無いと判定する。
以降、操作者Pが、無線タグTE→TF→TG→TH→TI→TJ→TK→TL→TM→TNという順序で巡回することで、リーダ1は、各無線タグ回路素子Toより上記識別情報を取得しまたサーバより隣接タグ情報を取得しつつ、当該無線タグ回路素子Toの配置変化に関する判定を行う。
図9は、上記の手法を実現するために、リーダ1の制御回路202が行う制御処理手順を表すフローチャートであり、上記実施形態の図6に相当する図である。図9において、まずステップS202でシフトレジスタ初期化処理を行い、上記レジスタRIの記憶領域ID0〜ID3及び上記レジスタRHの記憶領域H0〜H7をブランクにセットする。
その後、ステップS204及びステップS208の処理は、図6に示したステップS104及びステップS108と同一であり、操作者Pが上記操作部6において処理を終了するための適宜の操作を行ったかの判定を行った後、アンテナ10より探索対象無線タグTに対する応答要求指令信号(例えばScrollID信号)の送信を開始する(これ以降繰り返し送信を行う)。
その後、ステップS210で、「Scroll ID」信号に対応して探索対象の無線タグTの無線タグ回路素子Toから送信された応答信号(=リプライ信号;無線タグ回路素子Toの識別情報を少なくとも含む)がアンテナ10及び高周波回路受信部213を介し取り込まれたか(受信されたか)どうかを判定する。応答信号が受信されなければ判定が満たされずステップS204へ戻り、同様の手順を繰り返す。応答信号が受信されたら判定が満たされてステップS212に移る。
ステップS212では、レジスタRIの記憶領域ID2に代入されていた識別情報を記憶領域ID3に、レジスタRIの記憶領域ID1に代入されていた識別情報を記憶領域ID2に、レジスタRIの記憶領域ID0に代入されていた識別情報を記憶領域ID1にそれぞれシフトする。なお、ここで、ステップS210において、続けて同じ無線タグの識別情報であった場合は、新たな無線タグの応答ではないのでステップS204に戻る。
その後、ステップS214において、上記ステップS208の信号送信に対応して受信した上記リプライ信号の中から応答タグの識別情報(タグID)を抽出取得し、そのタグIDをレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。
そして、ステップS216に移り、レジスタRIの記憶領域ID3がブランクであるか否か(識別情報が代入されているか否か)の判定を行う。今回取得した無線タグ回路素子Toの識別情報が探索開始から最初の順番の無線タグT(前述の順序の例ではTA)、あるいは最初から2番目(前述の例ではTB)、若しくは3番目(前述の例ではTC)の識別情報であった場合には、前述のように記憶領域ID3はブランクであるのでこの判定が満たされ、ステップS204に戻って同様の手順を繰り返す。上記最初、最初から2番目、最初から3番目に該当しなかった場合には判定が満たされず、ステップS218に進む。
ステップS218では、前述したように通信回線を介してサーバから応答タグの上記隣接情報(それぞれが2つ又は3つのタグIDから構成される)を取得する。その後、ステップS220に移り、取得した隣接情報に基づき、前述したような一致候補を生成する。この生成は、隣接情報が2つのタグIDから構成される場合には当該2つのタグIDをそのまま、隣接情報が3つのタグIDから構成される場合には当該3つのタグIDをそのままと、当該3つのタグIDのうち2つの組み合わせを生成する。こうして生成した一致候補を、レジスタRHの記憶領域H0〜H7にそれぞれ代入する。
その後、ステップS222に移り、レジスタRIの記憶領域ID1〜ID3の内容と、レジスタRHの記憶領域H0〜H7の内容とを比較して、無線タグ回路素子Toの配置の変化を判定する。レジスタRIの記憶領域ID1〜ID3の内容(3つのタグIDの組み合わせ)のうち少なくとも2つのタグIDの組み合わせに対し、レジスタRHの記憶領域H0〜H7の隣接情報のいずれか1つが一致すれば判定が満たされ、当該無線タグTは本来の正しい位置に配置されている(移動されていない)とみなして、ステップS204に戻って同様の手順を繰り返す。
一方、レジスタRIの記憶領域ID1〜ID3の内容(3つのタグIDの組み合わせ)のうち少なくとも2つのタグIDの組み合わせに対し、レジスタRHの記憶領域H0〜H7の隣接情報のいずれもが一致しない場合には判定が満たされず、ステップS224に移る。
ステップS224では、配置異常を表す音声又は表示を行うための上記報知信号を音声報知手段又は表示部5に出力する。ステップS224が終了したら、ステップS204に戻って同様の手順を繰り返す。
以上において、制御回路202の実行する図9に示したフローのステップS214が、各請求項記載の、複数の探索対象物にそれぞれ関連づけて取り扱われる複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子の識別情報を取得する識別情報取得手段を構成し、ステップS218が、複数の無線タグ回路素子の配置に関連する配置関連情報を取得する配置情報取得手段を構成する。またステップS222が、識別情報取得手段で取得した特定の無線タグ回路素子の識別情報と、配置情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の配置関連情報とに応じて、特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段を構成し、ステップS224が、この判定手段の判定結果に基づき報知信号を出力する報知信号出力手段を構成する。なお、報知信号は、リーダ外の所定の報知手段に対して無線又は有線の通信回線を介し出力するようにしてもよい。
本変形例によっても、上記実施形態と同様、ショーケース310に所定の順序に沿って設けられた無線タグTについて、リーダ1で各無線タグ回路素子Toの識別情報及び隣接タグ情報が取得されると、当該隣接タグ情報と、それまでにRAMのレジスタRIに記憶された取得タグIDの履歴情報、詳細にはその前、さらに前、さらにその前の順番の無線タグ回路素子(=第1無線タグ回路素子、第2無線タグ回路素子、第3無線タグ回路素子)から取得され記憶領域ID0,ID1,ID2に格納されていたタグID(=第1識別情報、第2識別情報、第3識別情報)とに応じて、当該無線タグTの配置が変化したかどうかが判定され、その判定結果に対応して表示部5又は音声報知手段7で報知が行われる。
これにより、例えば無線タグTが何らかの原因で本来あるべき場所から別の場所に移動していた場合、現在のその場所は本来の場所ではないことを確実に検知し、対応する報知を行うことができる。以下、この効果を図10を用いてさらに具体的に説明する。
図10は上記実施形態の図7にほぼ相当するものであり、この例では、図7と同様、ショーケース310において本来であれば順序に沿って無線タグTA→TB→TC→TD→TE→TF→TG→TH→TI→TJ→TK→TL→TM→TNの順に並べて配置される各無線タグTのうち無線タグTIが、何らかのアクシデント又は事情で無線タグTEと無線タグTFとの間に移動された場合を示している。
この場合、操作者Pが、それまで順序に沿って前述同様に無線タグTA→TB→TC→TD→TEの近くを歩いて、その順に各無線タグ回路素子Toの識別情報及び隣接タグ情報の読み取りを行った後(この段階でリーダ1はレジスタRIの記憶領域ID0,ID1,ID2に識別情報「E」「D」「C」をそれぞれ格納保持している)、無線タグTIの無線タグ回路素子Toを検出して識別情報及び隣接タグ情報を取得することとなる。
すなわち、リーダ1は、無線タグTIの無線タグ回路素子Toに係る識別情報「I」を取得し、レジスタRIの記憶領域ID0,ID1,ID2にそれぞれ代入されていた識別情報「E」「D」「C」を記憶領域ID1,ID2,ID3にそれぞれシフトするとともに、新たに取得した上記識別情報「I」を記憶領域ID0に代入する。そして、サーバから取得した隣接タグ情報「F,G,H」及び「L,K,J」から生成した一致候補「F,G,H」「F,G」「F,H」「G,H」及び「L,K,J」「L,K」「L,J」「K,J」をレジスタRHの記憶領域H0,H1,H2,H3,H4,H5,H6,H7にそれぞれ代入する。すると、これまでのような順序に沿った場合と異なり、レジスタRIの記憶領域ID1,ID2,ID3には識別情報「E」「D」「C」が代入されているので、これらの少なくとも2つと、レジスタRHの記憶領域H0〜H7の上記一致候補はいずれも一致しないので、図6のステップS222の判定が満たされずステップS224で操作者Pに配置異常の報知が行われる。この結果、操作者Pは移動後の見せかけの無線タグTIの配置にとまどわされることなく、当該配置が正常な配置ではないことを確実に認識することができる。
また、本変形例では特に、レジスタRIの記憶領域ID1〜ID3に記憶されている3つの識別情報の完全合致ではなく、上記したように少なくとも2つの合致に基づき無線タグ回路素子Toの配置変化を判定する。これにより、例えば通信不良等の別の要因によって一部の識別情報が得られなかった場合等に関して冗長性を持たせ、(例えばエラーの多発を防止して)実際に装置を使用する際の操作者P側の使い勝手を向上することができる。
(1−2)厳格性を増した判断を行う場合
上述したように、上記(1−1)の変形例では、レジスタRIの記憶領域ID1〜ID3に記憶されている3つの識別情報の完全合致ではなく、上記したように少なくとも2つの合致に基づき無線タグ回路素子Toの配置変化を判定したが、このような冗長性を持たせず、上記実施形態と同様の完全一致によって判定するようにしてもよい。この場合、上記(1−1)の変形例の図9に示すフローにおいて、ステップS218では、のステップS220における一致候補生成手順を省略し、またステップS222において、レジスタRIの記憶領域ID1〜ID3の内容(3つのタグIDの組み合わせ)のうち少なくとも2つのタグIDの組み合わせに対しレジスタRHの記憶領域H0〜H7の隣接情報のいずれか1つが一致したかどうかを判定していたのに代えて、レジスタRIの記憶領域ID1〜ID3の3つのタグIDの組み合わせに対しレジスタRHの記憶領域H0又はH1の隣接情報のいずれかが完全一致したかどうかを判定すればよい(例えばレジスタRHはその記憶領域がH0〜H7の8つからH0,H1の2つに減少されている)。
図11は、この変形例の効果を表す図であり、前述の図7や図10に相当するものである。この例では、図10と同様、ショーケース310において本来であれば順序に沿って無線タグTA→TB→TC→TD→TE→TF→TG→TH→TI→TJ→TK→TL→TM→TNの順に並べて配置される各無線タグTのうち無線タグTIが、何らかのアクシデント又は事情で無線タグTEと無線タグTFとの間に移動された場合を示している。
この場合、操作者Pが、それまで順序に沿って前述同様に無線タグTA→TB→TC→TD→TEの近くを歩いて、その順に各無線タグ回路素子Toの識別情報及び隣接タグ情報の読み取りを行った後(この段階でリーダ1は上記同様レジスタRIの記憶領域ID0,ID1,ID2に識別情報「E」「D」「C」をそれぞれ格納保持している)、無線タグTIの無線タグ回路素子Toを検出して識別情報及び隣接タグ情報を取得することとなる。
すなわち、リーダ1は、無線タグTIの無線タグ回路素子Toに係る識別情報「I」を取得し、レジスタRIの記憶領域ID0,ID1,ID2にそれぞれ代入されていた識別情報「E」「D」「C」を記憶領域ID1,ID2,ID3にそれぞれシフトするとともに、新たに取得した上記識別情報「I」を記憶領域ID0に代入する。そして、サーバから取得した隣接タグ情報「F,G,H」及び「L,K,J」をレジスタRHの記憶領域H0,H1にそれぞれ代入する。すると、これまでのような順序に沿った場合と異なり、レジスタRIの記憶領域ID1,ID2,ID3には識別情報「E」「D」「C」が代入されているので、これらと、レジスタRHの記憶領域H0,H1の上記「F,G,H」及び「L,K,J」はいずれも一致しないので、上述のステップS222の判定が満たされずステップS224で操作者Pに配置異常の報知が行われる。この結果、上記実施形態と同様、本変形例においても、操作者Pは移動後の見せかけの無線タグTIの配置にとまどわされることなく、当該配置が正常な配置ではないことを確実に認識することができる。
またこの変形例では、上記実施形態と同様、一部の無線タグTが移動していた場合のほか、一部の無線タグT故障していた場合(欠落していた場合も同様)も同様に検出報知できる。
なお、この(1−2)による厳格な判定手法と、上記(1−1)による冗長性を持たせた判定手法とを操作者Pが選択可能としても良い。例えば、(1−2)による厳格な判定手法を例えば売場に顧客のいない営業時間外にメンテナンス担当者等が実行するための「スタッフモード」とし、(1−1)による冗長性を持たせた判定手法を「通常モード」(例えば顧客来店時の案内モードを兼ねるのであれば「顧客モード」でもよい)とし、上記モード選択手段としてのモード切換スイッチ6A等)を操作することによって、切り換えるようにすればよい。このモード選択手段を設けることにより、操作者Pの用途に合わせて判定の態様を切り換えることができるので、操作者Pの利便性を向上することができる。
なお、上記(1−1)(1−2)の変形例では、配置関連情報である隣接タグ情報をリーダ1が通信回線を介しサーバから取得する例で説明したが、これに限られず、上記実施形態と同様、この隣接タグ情報についても各無線タグTの無線タグ回路素子Toが記憶保持するようにしてもよい。逆に、上記実施形態において、上記(1−1)(1−2)の変形例のようにサーバから隣接タグ情報を取得するようにしても良い。また、予め全ての隣接タグ情報をサーバから取得してリーダ1が記憶しておいてもよい。
以下、本発明の第2の実施形態について図12〜図14により説明する。本実施形態は、無線タグ回路素子Toの配置態様が、上記第1の実施形態のような直線的な配列とは異なる場合の実施形態である。なお、上記の第1実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を簡略化又は省略する。
図12は、本実施形態の無線タグ情報読み取り装置(リーダ)1Aの本体ユニット2A(上記第1実施形態の本体ユニット2に相当)及びアンテナユニット3A(上記第1実施形態のアンテナユニット3に相当)の制御系の構成を表す機能ブロック図であり、上記実施形態の図4に相当する図である。
図12において、本実施形態のリーダ1Aでは、アンテナが送信アンテナ10と受信アンテナ11A,11B,11Cとに分かれている。上記高周波回路201は、これら送信アンテナ10及び受信アンテナ11A,11B,11Cを介し無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報(無線タグ情報)へアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)機能を果たす。また上記高周波回路201や制御回路202の他に、受信アンテナ11Aに係わる位相制御ユニット203Aと、受信アンテナ11Bに係わる位相制御ユニット203Bと、受信アンテナ11Cに係わる位相制御ユニット203Cと、これら位相制御ユニット203A,203B,203Cからの出力を加算する合波器(加算器)211とが、上記リーダ1Aの本体ユニット2Aに設けられている。
位相制御ユニット203A,203B,203Cは、制御回路202からの位相制御信号を入力しこれに応じて受信アンテナ11A,11B,11Cにおける受信電波信号の位相を可変に設定する移相器206A,206B,206Cと、制御回路202からの信号を入力しこれに応じて移相器206A,206B,206Cから入力した信号を可変に増幅し上記加算器211に出力する可変ゲインアンプ(増幅率可変アンプ)208A,208B,208Cとを備えている。
高周波回路201は、送信アンテナ10を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する上記送信部212と、受信アンテナ11A,11B,11Cにより受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を上記位相制御ユニット203A,203B,203C及び合波器211を介し入力する上記受信部213とから構成される。
制御回路202は、上記第1実施形態同様、高周波回路受信部213からの受信信号、操作部6の操作信号等を入力した後所定の演算処理を行い、高周波回路送信部212への増幅制御信号及び変調制御信号、表示部5への画像処理制御信号、音声報知手段への報知信号等(音声駆動制御信号、図12では図示省略)、 さらには位相制御ユニット203A,203B,203Cへの位相制御信号等を出力する。
また、制御回路202は、本実施形態の特徴の一つとして、上記受信アンテナ11A,11B,11Cによって合成される指向性を単一方向にしつつ順次方向を変化させ、各方向時における各アンテナ11の信号強度と移相差に応じ所定の演算処理を行うことで、無線タグ回路素子Toの存在方向及びその位置の推定を行う(いわゆるフェイズドアレイアンテナ制御による手法、詳細は後述)。
以上の基本構成において、本実施形態の要部は、上記第1の実施形態と同様、リーダ1Aによる特定の無線タグ回路素子Toの読み取り結果に基づき、無線タグ回路素子Toが何らかの原因で本来あるべき場所から別の場所に移動していた場合に、そのことを確実に検知し、対応する報知を行うことにある。以下その詳細を順次説明する。
図13は、本実施形態のリーダ1Aを用いて、店舗内におけるショーケース330に配置した無線タグの移動を検知する場合の手法原理を説明するための説明図であり、上記第1の実施形態の図5や図7に対応する図である。図13において、例えば店舗内や展示場等において複数(この例では6個)のショーケース330が略円弧状に順番に配置されており、各ショーケース300に、複数(この例では6つ)ごとに無線タグTA、TB,TC,TC,TD,TE,TF(以下適宜、単に「無線タグT」と称する)が配置(例えば添付)されている(なお図13では後述のように無線タグTDが本来の場所から移動した状態を二点鎖線で示している)。
このとき、上記第1実施形態と同様、無線タグTA,TB,TC,TD,TE,TFの各無線タグ回路素子Toの上記IC回路部150には、それぞれ、識別情報「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」と、隣接タグ情報「B」、「A,C」、「B,D」、「C,E」、「D,F」、「E」とが、順次記憶保持されている。そして、この状態で、警備員等の操作者Pが、リーダ1Aを携行して上述のフェイズドアレイアンテナ制御を行い、受信アンテナ11A〜Cによる指向性を各無線タグTの無線タグ回路素子Toの方向を向けると、当該無線タグ回路素子Toの上記識別情報及び上記隣接タグ識別情報とがリーダ1Aで取得される。これら取得された識別情報及び隣接タグ識別情報は、リーダ1Aの制御回路202に備えられた上記レジスタRI,RHに順次書き込まれて記憶保持される。
例えばリーダ1Aの上記フェイズドアレイアンテナ制御によって受信アンテナ11A〜Cの指向性が無線タグTAに向けられると、リーダ1Aは無線通信により無線タグTAの識別情報「A」と隣接タグ情報「B」とを取得する。そして、識別情報「A」をレジスタRIの記憶領域ID0に代入し、隣接タグ情報「B」をレジスタRHの記憶領域H0に代入する。この時点では、レジスタRIの記憶領域ID1はブランクである(識別情報が代入されていない)ことから、無線タグTAに関する配置の変化の判定は行われない。
次に、上記フェイズドアレイアンテナ制御によって受信アンテナ11A〜Cの指向性が無線タグTBに向けられると、リーダ1Aは無線通信により無線タグTBの識別情報「B」と隣接タグ情報「A,C」とを取得して、レジスタRIの記憶領域ID0に代入されていた上記識別情報「A」を記憶領域ID1にシフトするとともに、新たに上記識別情報「B」をレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。一方、上記隣接タグ情報「A,C」を新たにレジスタRHの記憶領域H0及びH1にそれぞれ代入する。
そして、レジスタRIの記憶領域ID1の「A」と、レジスタRHの記憶領域H0及び記憶領域H1とを比較して、無線タグTBに関する配置の変化の判定を行う。この場合には、レジスタRIの記憶領域ID1の「A」と、レジスタRHの記憶領域H0の「A」とが一致しているので、無線タグ回路素子Toの配置の変化は無いと判定する。なお、レジスタRHの記憶領域H1(この例では「C」が記憶されている)は、フェイズドアレイアンテナ制御が上記の順序(無線タグTA→TB→TC→TD→TE→TF)とは逆の順序(無線タグTF→TE→TD→TC→TB→TA)でスキャンを行う際に、上記比較のために用いるものである。
以降、受信アンテナ11A〜Cによる指向性の向きが、無線タグTC→TD→TE→TFという順序で変化することで、リーダ1Aは、各無線タグ回路素子Toより上記識別情報及び隣接タグ情報を取得しつつ、当該無線タグ回路素子Toの配置変化に関する判定を行う。
図14は、上記の手法を実現するために、リーダ1Aの制御回路202が行う制御処理手順を表すフローチャートである。
図14において、まず上記図6のステップS102と同様、ステップS401でシフトレジスタ初期化処理を行い、上記レジスタRIの記憶領域ID1,ID2及び上記レジスタRHの記憶領域H1,H2をブランクにセットする。
その後、ステップS402に移り、サーチ時において上記のように受信アンテナ11A,11B,11Cの受信指向性を単一方向に保持しつつその方向を変化させるときにおけるある基準位置(例えばリーダ1Aの真左側方向を0°)からの指向性(メインローブ)の角度(以下適宜、指向角という)θの初期値をθ=θSTARTに設定する。なお、このθSTARTの値は、予め制御回路202のRAM内に固定的に記憶されていてもよいし、書き換え可能に記憶されていてもよいし、サーチの都度操作部6から入力するようにしてもよい。
その後、ステップS403に移り、上記指向角θの値に応じ、受信アンテナ11A,11B,11Cに係る位相を決定し、これに対応した位相制御信号を位相制御ユニット203A,203B,203Cに出力する。この際の位相決定は、3つの受信アンテナ11A,11B,11Cにおける信号受信の際、当該信号がアンテナユニット3Aに対し角度を持って斜めから伝搬した場合にその行路長の差だけ受信電波の位相に差が出ることを逆に利用するものであり、所定の位相差を設けることで対応する斜め方向へ受信感度を向ける(=受信指向性)ものである。
その後、ステップS404〜ステップS418までは上記図6のステップS104〜ステップS118とほぼ同様である。すなわち、ステップS404で操作者Pによる適宜の終了操作を行ったか否かを判定し、ステップS408で送信アンテナ10より応答要求指令信号の送信を開始する。また、ステップS410で上記信号に対応して無線タグ回路素子Toから送信された応答信号が受信アンテナ11A〜C、位相制御ユニット203A〜C、合波器211、高周波回路受信部213を介し取り込まれたかを判定し、ステップS412ではレジスタRIの記憶領域ID0に代入されていた識別情報を記憶領域ID1にシフトし、ステップS414では、上記ステップS408の信号送信に対応して受信した上記リプライ信号の中から応答タグの識別情報(タグID)を抽出取得し、そのタグIDをレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。そして、ステップS416で記憶領域ID1がブランクであるかを判定し、ステップS418では上記リプライ信号の中から応答タグの上記隣接タグ情報を抽出取得し一旦リセットしたレジスタRHの記憶領域H0及びH1にそれぞれ代入する。なお、ステップS410の判定が満たされず、あるいはステップS416(後述のステップS422も同様)の判定が満たされた場合は、ステップS411で指向角θに予め定められたθSTEPだけ加え、その後、ステップS426に移り、θが、予め指向角θを順次変化させるときの最終値として設定されたθEND(例えば指向角θ変化範囲)に等しくなったかどうかを判定する。このθENDに到達するまでは上記ステップS411で指向角θに上記θSTEPだけ加え、ステップS404に戻り、同様の手順を繰り返す。ステップS418が終わると、ステップS422に移る。
ステップS422では、上記図6のステップS122と同様、レジスタRIの記憶領域ID1の内容と、レジスタRHの記憶領域H0及び記憶領域H1の内容とを比較して、無線タグ回路素子Toの配置の変化を判定する。レジスタRIの記憶領域ID1の内容と、レジスタRHの記憶領域H0又は記憶領域H1の隣接タグ情報の一つとが一致している場合には判定が満たされ、当該無線タグTは本来の正しい位置に配置されている(移動されていない)とみなして、ステップS411を経てステップS404に戻り、同様の手順を繰り返す。
一方、レジスタRIの記憶領域ID1の内容が、レジスタRHの記憶領域H0及びレジスタRHの記憶領域H1の隣接タグ情報のいずれにも一致しない場合には、判定が満たされず、ステップS424に移る。
ステップS424では、当該無線タグTの配置が異常である旨の情報(例えばフラグ等でもよい)をRAM等の記憶手段に記憶する。
こうしてステップS404〜ステップS426を繰り返してθの値にθSTEPを小刻みに加え、全受信アンテナ11A,11B,11Cによって生じる指向性を単一方向に保持しつつその指向角θを徐々に変化させながら、信号送信及び受信を繰り返し、異常配列の無線タグTがあればその旨をステップS424で記憶していく。そしてθ=θENDになったらステップS426の判定が満たされ、ステップS428に移る。
ステップS428では、上記ステップS424で記憶した異常配列の無線タグの情報に基づき、上記図6のステップS124と同様、配置異常を表す音声又は表示を行うための上記報知信号を音声報知手段7又は表示部5に出力する。このとき、方向θに配置異常がある旨を報知信号として出力し、終了する。
以上において、リーダ1Aの制御回路202が実行する図14に示したフローのステップS412が、各請求項記載の、複数の探索対象物にそれぞれ関連づけて取り扱われる複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子の識別情報を取得する識別情報取得手段を構成し、ステップS418が、複数の無線タグ回路素子の配置に関連する配置関連情報を取得する配置情報取得手段を構成する。またステップS422が、識別情報取得手段で取得した特定の無線タグ回路素子の識別情報と、配置情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の配置関連情報とに応じて、特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段を構成し、ステップS428が、この判定手段の判定結果に基づき報知信号を出力する報知信号出力手段を構成する。なお、報知信号は、リーダ外の所定の報知手段に対して無線又は有線の通信回線を介し出力するようにしてもよい。
以上のように構成した本実施形態においては、上述したように略円弧状に所定の順序に沿って設けられたショーケース330にそれぞれ配置された無線タグTについて、リーダ1Aで各無線タグ回路素子Toの識別情報及び隣接タグ情報が取得されると、当該隣接タグ情報と、それまでにRAMのレジスタRIに記憶された取得タグIDの履歴情報、詳細にはその前の順番の無線タグ回路素子(=第1無線タグ回路素子)から取得され記憶領域ID0に格納されていたタグID(=第1識別情報)とに応じて、当該無線タグTの配置が変化したかどうかが判定され、その判定結果に対応して表示部5又は音声報知手段7で報知が行われる。
これにより、例えば無線タグTが何らかの原因で本来あるべき場所から別の場所に移動していた場合、現在のその場所は本来の場所ではないことを確実に検知し、対応する報知を行うことができる。
すなわち、例えば図13の2点鎖線で示すように、ショーケース330の略円弧状の並びに沿って本来であれば図13中左から右へ円弧を描くように無線タグTA→TB→TC→TD→TE→TF→TG→TH→TI→TJ→TK→TL→TM→TNの順に並べて配置される各無線タグTのうち無線タグTDが、何らかのアクシデント又は事情で無線タグTBと無線タグTCとの間に移動された場合がある。このような場合、上記のフェイズドアレイアンテナ制御に基づくスキャンにより、リーダ1Aが、それまで順序に沿って無線タグTA→TBの順に各無線タグ回路素子Toの識別情報及び隣接タグ情報の読み取りを行った後(この段階でリーダ1AはレジスタRIの記憶領域ID0,ID1に識別情報「B」「A」をそれぞれ格納保持している)、無線タグTDの無線タグ回路素子Toを検出して識別情報及び隣接タグ情報を取得することとなる。
リーダ1Aは、無線タグTDの無線タグ回路素子Toに係る識別情報「D」と隣接タグ情報「C,E」とを取得し、レジスタRIの記憶領域ID0に代入されていた識別情報「B」を記憶領域ID1にシフトするとともに、新たに取得した上記識別情報「D」をレジスタRIの記憶領域ID0に代入する。そして、隣接タグ情報「C,E」をレジスタRHの記憶領域H0及びH1に代入する。すると、これまでのような順序に沿った場合と異なり、レジスタRIの記憶領域ID1には識別情報「B」が代入されているので、これと、レジスタRHの記憶領域H0,H1の隣接タグ情報「C」「E」はいずれも一致しないので、図14のステップS422の判定が満たされずステップS428で操作者Pに配置異常の報知が行われる。この結果、操作者Pは移動後の見せかけの無線タグTIの配置にとまどわされることなく、当該配置が正常な配置ではないことを確実に認識することができる。
また、上記第1の実施形態と同様、上記のように一部の無線タグTが移動していた場合のほか、一部の無線タグTが欠落していた場合も同様に検出報知できる。すなわちこの場合、順を追って探索していったときにある無線タグの順番を飛ばして次の無線タグTの無線タグ回路素子Toを検出することになる。(上記のように直前に1つ順番を飛ばしている結果)当該無線タグ回路素子Toから得られる隣接タグ情報はこれまで検出しレジスタRIに保持しているタグIDとは合致しないので、上記同様、ステップS422の判定が満たされずステップS428で操作者Pに配置異常の報知が行われ、操作者Pは当該配置が正常な配置ではないことを確実に認識することができる。
なお、以上においては、本発明を例えば店舗内におけるショーケースに無線タグを配置し、その無線タグが何らかの理由で移動したことを検知したが、これに限られない。すなわち、さらに大きな空間、例えばショッピングセンター、展示会場、ショッピングモール、商店街等において所定の順序で配置される無線タグの移動検知に用いても良い。これらの場合も、無線タグが何らかの理由で移動したり破損等の故障が生じた場合は、そのことを確実に検知し、対応する報知を行うことができる。
なお、以上で用いた「Scroll
ID」等の信号及びコマンドは、EPC globalが策定した仕様に準拠しているものとする。EPC globalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の第1実施形態のリーダ(無線タグ情報読み取り装置)の全体概略構造を表す上面図、及び図1(a)中I方向からみた矢視図である。 図1に示したアンテナユニットの構造を表す上面図、及び図2(a)中II方向からみた矢視図である。 無線タグ回路素子の機能的構成の一例を表すブロック図である。 図1に示した本体ユニット及びアンテナユニットの制御系の構成を表す機能ブロック図である。 図1に示したリーダを用いて、店舗内におけるショーケースに配置した無線タグの移動を検知する場合の手法原理を説明するための説明図である。 リーダの制御回路が行う制御処理手順を示すフローチャートである。 リーダによる効果を具体的に説明するための図である。 レジスタの記憶領域及び履歴情報を増やした変形例の手法原理を説明するための説明図である。 リーダの制御回路が行う制御処理手順を示すフローチャートである。 リーダによる効果を具体的に説明するための図である。 厳格性を増した判断を行う変形例において、リーダによる効果を具体的に説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の無線タグ情報読み取り装置の本体ユニット及びアンテナユニットの制御系の構成を表す機能ブロック図である。 図12に示したリーダを用いて、店舗内におけるショーケースに配置した無線タグの移動を検知する場合の手法原理を説明するための説明図である。 リーダの制御回路が行う制御処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 リーダ(携帯操作端末、無線タグ情報読み取り装置)
1A リーダ(携帯操作端末、無線タグ情報読み取り装置)
5 表示部(報知手段)
6 操作部(報知手段)
6A モード切換スイッチモード選択手段)
7 音声報知手段(報知手段)
201 高周波回路
202 制御回路
300 ショーケース(探索対象物)
310 ショーケース(探索対象物)
330 ショーケース(探索対象物)
P 操作者
T 無線タグ
To 無線タグ回路素子

Claims (10)

  1. 操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置であって、
    複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する識別情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段で取得した前記識別情報を記憶保持する記憶手段と、
    前記特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する、第1配置情報取得手段と、
    前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を前記配置関連情報取得手段で取得する以前に、前記識別情報取得手段により取得され前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記識別情報取得手段で取得した前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記第1配置情報取得手段で取得した前記配置関連情報とを比較して、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段と、
    この判定手段の判定結果に基づき報知信号を出力する報知信号出力手段とを有することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  2. 操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置であって、
    複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する識別情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段で取得した前記識別情報を記憶保持する記憶手段と、
    前記特定の無線タグ回路素子の前記識別情報と対応づけて装置外の管理サーバに予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該装置外の管理サーバから取得する、第2配置情報取得手段と、
    前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を前記配置関連情報取得手段で取得する以前に、前記識別情報取得手段により取得され前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記識別情報取得手段で取得した前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記第2配置情報取得手段で取得した前記配置関連情報とを比較して、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段と、
    この判定手段の判定結果に基づき報知信号を出力する報知信号出力手段とを有することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記判定手段は、
    前記記憶手段に前記履歴情報として記憶された、前記特定の無線タグ回路素子の識別情報が前記識別情報取得手段で取得されたときより以前に当該識別情報取得手段により取得した別の第1無線タグ回路素子の第1識別情報と、第1又は第2配置情報取得手段で取得した前記複数の無線タグ回路素子の配置関連情報とに応じて、前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  4. 請求項3記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記判定手段は、前記記憶手段に前記履歴情報として記憶された、前記第1識別情報、当該第1識別情報が前記識別情報取得手段で取得されたときより以前に当該識別情報取得手段により取得された別の第2無線タグ回路素子の第2識別情報、及び、当該第2識別情報が前記識別情報取得手段で取得されたときより以前に当該識別情報取得手段により取得されたさらに別の第3無線タグ回路素子の第3識別情報と、第1又は第2配置情報取得手段で取得した前記複数の無線タグ回路素子の配置関連情報とに応じて、前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  5. 請求項4記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記判定手段は、
    前記第1識別情報、前記第2識別情報、前記第3識別情報のうち少なくとも2つの識別情報が、前記配置関連情報と合致しているかどうかにより、前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記判定手段の判定の態様に関するモードを操作者が選択入力可能なモード選択手段を有することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  7. 複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子と、操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置と、を備えた無線タグ情報読み取りシステムであって、
    前記無線タグ情報読み取り装置は、
    前記複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する識別情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段で取得した前記識別情報を記憶保持する記憶手段と、
    前記特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する、第1配置情報取得手段と、
    前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を前記配置関連情報取得手段で取得する以前に、前記識別情報取得手段により取得され前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記識別情報取得手段で取得した前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記第1配置情報取得手段で取得した前記配置関連情報とを比較して、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段と、
    を有しており、かつ、
    前記無線タグ読み取り装置の前記判定手段の判定結果に基づき操作者に報知を行う報知手段を設けた
    ことを特徴とする無線タグ情報読み取りシステム。
  8. 複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子と、操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置と、を備えた無線タグ情報読み取りシステムであって、
    前記無線タグ情報読み取り装置は、
    前記複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得する識別情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段で取得した前記識別情報を記憶保持する記憶手段と、
    前記特定の無線タグ回路素子の前記識別情報と対応づけて装置外の管理サーバに予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該装置外の管理サーバから取得する、第2配置情報取得手段と、
    前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を前記配置関連情報取得手段で取得する以前に、前記識別情報取得手段により取得され前記記憶手段に記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記識別情報取得手段で取得した前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記第2配置情報取得手段で取得した前記配置関連情報とを比較して、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定する判定手段と、
    を有しており、かつ、
    前記無線タグ読み取り装置の前記判定手段の判定結果に基づき操作者に報知を行う報知手段を設けた
    ことを特徴とする無線タグ情報読み取りシステム。
  9. 操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置で用いられる無線タグ情報読み取り方法であって、
    複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得し、
    前記特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得し、
    前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を取得する以前に取得され記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記取得された前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記取得された前記配置関連情報とを用いて、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定し、
    この判定された判定結果に基づき操作者に報知を行うことを特徴とする無線タグ情報読み取り方法。
  10. 操作者が携帯して移動可能な携帯操作端末として構成された無線タグ情報読み取り装置で用いられる無線タグ情報読み取り方法であって、
    複数の探索対象物のそれぞれごとに1つずつ配置された複数の無線タグ回路素子のうち、特定の無線タグ回路素子に備えられるIC回路部に予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子の識別情報を当該特定の無線タグ回路素子より無線通信により取得し、
    前記特定の無線タグ回路素子の前記識別情報と対応づけて装置外の管理サーバに予め記憶された、当該特定の無線タグ回路素子に隣接する順番で配置された無線タグ回路素子の識別情報を含む、配置関連情報を、当該装置外の管理サーバから取得し、
    前記特定の無線タグ回路素子の前記配置関連情報を取得する以前に取得され記憶されていた前記識別情報である、履歴情報と、前記取得された前記特定の無線タグ回路素子の識別情報と、前記取得された前記配置関連情報とを用いて、前記特定の無線タグ回路素子が本来配置されるべき前記探索対象物から移動することによる前記特定の無線タグ回路素子の配置の変化を判定し、
    この判定された判定結果に基づき操作者に報知を行うことを特徴とする無線タグ情報読み取り方法。
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