JP4888376B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本願発明は、一般に半導体集積回路に関し、詳しくはスキャンシフト機能を備えた半導体集積回路に関する。
複数の論理回路ユニットが搭載されるシステムLSIにおいては、全ての論理回路ユニットの入出力がシステムLSIの外部端子を介して外部に結合されるのではない。通常の動作においてシステムLSI外部と直接にデータをやり取りする必要のない論理回路ユニットに対しては、直接入出力のための外部端子は設けられない。そのような論理回路ユニットを試験するために、単一の端子からシリアルにデータを入力するスキャンシフト方式が用いられる。
図1は、スキャンシフト方式の従来のシステムLSIの構成の一例を示す図である。システムLSI10は、論理回路ユニット11、論理回路ユニット12、及びスキャンフリップフロップ13−1乃至13−8を含む。論理回路ユニットの数及びスキャンフリップフロップの数は一例であり、図示の数に限定されるものではない。また図面では、簡単な例としてスキャンフリップフロップ13−1乃至13−8の各々のデータ入力端子Dとデータ出力端子Qとが同一の論理回路ユニットに結合されているが、例えばある1つのスキャンフリップフロップのデータ入力端子D及びデータ出力端子Qがそれぞれ別の論理回路ユニットに接続されていてもよい。各スキャンフリップフロップ13−1乃至13−8は、論理回路ユニットのある部分からの出力データをデータ入力端子Dで受け取り、内部にデータを格納し、格納データをデータ出力端子Qから論理回路ユニットの他の部分へ入力データとして供給する。
各スキャンフリップフロップ13−1乃至13−8は、上記データ入力端子Dとデータ出力端子Q以外に、スキャンシフト用にスキャン入力端子SI及びスキャン出力端子SOを有する。またスキャンシフト有効/無効を指示するスキャンイネーブル入力端子SEが設けられている。スキャンイネーブル入力端子SEの“0/1”に応じて、データ入力端子D又はスキャン入力端子SIの何れかが選択される。選択された入力端子のデータがクロック信号Clockに同期してフリップフロップ内部に格納される。データ出力端子Qとスキャン出力端子SOとは同一の内部ノードに結合されており、同一のデータ信号が出力される。
システムLSI10の通常動作の場合、スキャンイネーブル入力SEにスキャン無効を指示する値(例えば“0”)を印加する。この場合、各スキャンフリップフロップ13−1乃至13−8は、クロック信号Clockに同期してデータ入力端子Dからの入力データを格納し、データ出力端子Qから格納データを出力する。
システムLSI10のテスト動作の場合、スキャンイネーブル入力SEにスキャン有効を指示する値(例えば“1”)を印加する。この場合、各スキャンフリップフロップ13−1乃至13−8は、クロック信号Clockに同期してスキャン入力端子SIからの入力データを格納し、スキャン出力端子SOから格納データを出力する。あるフリップフロップのスキャン出力端子SOは別のフリップフロップのスキャン入力端子SIに結合されており、複数のスキャンフリップフロップ13−1乃至13−8のカスケード接続によりフリップフロップのチェーン(スキャンチェーン)を構成している。
テスト動作時には、外部のテスタ装置により、スキャンモードを指示するスキャンイネーブル信号ScanEnableを有効(例えば“1”)に設定し、設定データScanInを入力クロック信号Clockに同期させてテスト入力端子TSIからシリアルに入力する。テスト入力端子TSIから入力される設定データは、クロック信号Clockに同期したスキャンフリップフロップのシフト動作によってデータシフトを繰り返し、最終的に所定のデータを各スキャンフリップフロップ13−1乃至13−8に設定することができる。
所定のデータを各スキャンフリップフロップ13−1乃至13−8に設定し終えると、論理回路ユニット11及び12を動作させる。所定の動作後に、論理回路ユニット11及び12の出力データがスキャンフリップフロップ13−1乃至13−8に並列に格納される。その後、クロック信号Clockによってスキャンフリップフロップ13−1乃至13−8のデータをシフトさせることで、出力データScanOutを出力端子TSOからシリアルに出力させる。シリアルに出力された出力データScanOutを外部のテスタ装置により観測し、入力した設定データScanInに対して期待される期待値データと比較する。出力データScanOutと期待値データとの比較結果により、システムLSI10の内部の論理回路ユニット11及び12の不良を検出することができる。
特許第2743807号公報 特開2005−38187号公報 特開昭62−044842号公報
テスト動作時に論理回路ユニットから出力されスキャンフリップフロップに格納されるデータは、“0”と“1”とが混在したデータである。このように“0”と“1”とが混在するデータをスキャンシフト動作によりスキャンチェーン中に伝搬させると、データ遷移による信号レベル変化のために電力が消費される。この電力消費は、スキャンチェーンを構成するスキャンフリップフロップだけでなく、スキャンフリップフロップの出力に接続される論理回路ユニットにおいても発生する。
上記のようなテスト動作中の無駄な電力消費を削減するために、例えばスキャンフリップフロップのデータ出力端子Qから論理回路ユニットへのデータ入力経路にAND回路等を挿入して、スキャンシフト動作時にデータをマスクする方法がある。しかしこのような方法では、通常動作時に使用するデータ入力経路に余計な論理ゲートが挿入されることになり、データ伝搬速度を劣化させてしまう。
以上を鑑みて本発明は、スキャンシフト動作時におけるデータ遷移による電力消費を削減した半導体集積回路を提供することを目的とする。
半導体集積回路は、第1のスキャンフリップフロップ及び第2のスキャンフリップフロップを含みスキャンチェーンを構成する複数のスキャンフリップフロップと、該第1のスキャンフリップフロップのスキャン出力を第1の入力として受け取り、該第2のスキャンフリップフロップのスキャン出力を第2の入力として受け取り、該第1の入力及び該第2の入力の排他的論理和の論理値と該第1の入力の論理値との何れか一方の論理値を、制御信号に応じて選択的に該第2のスキャンフリップフロップのスキャン入力に供給する論理回路とを含むことを特徴とする。
スキャンチェーン上の空間的なビットパターンに“0”/“1”の変化点があると、そのデータ位置でデータ遷移が発生して電力が消費される。排他的論理和を介したスキャンシフト動作により“1”の比率が多くなれば、空間的なビットパターンでの“0”/“1”の変化点の数が少なくなる。本発明による少なくとも1つの実施例においては、排他的論理和を介したスキャンシフト動作によりビットパターンの“0”/“1”の変化点の数を少なくすることで、その後通常のスキャンシフト動作においてデータ遷移の発生する数を少なくして、電力消費を削減することができる。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明によるスキャンシフト方式のシステムLSIの構成の一例を示す図である。システムLSI20は、論理回路ユニット21、論理回路ユニット22、スキャンフリップフロップ23−1乃至23−8、XOR(Exclusive-OR)回路24−1乃至24−8、及びセレクタ25−1乃至25−8を含む。論理回路ユニットの数、スキャンフリップフロップの数、XOR回路の数、及びセレクタの数は一例であり、図示の数に限定されるものではない。また図面では、簡単な例としてスキャンフリップフロップ23−1乃至23−8の各々のデータ入力端子Dとデータ出力端子Qとが同一の論理回路ユニットに結合されているが、例えばある1つのスキャンフリップフロップのデータ入力端子D及びデータ出力端子Qがそれぞれ別の論理回路ユニットに接続されていてもよい。各スキャンフリップフロップ23−1乃至23−8の機能及び動作は、図1で説明したスキャンフリップフロップ13−1乃至13−8の機能及び動作と同一である。
システムLSI20の通常動作の場合、スキャンイネーブル入力SEにスキャン無効を指示する値(例えば“0”)を印加する。この場合、各スキャンフリップフロップ23−1乃至23−8は、クロック信号Clockに同期してデータ入力端子Dからの入力データを格納し、データ出力端子Qから格納データを出力する。システムLSI20のテスト動作の場合、スキャンイネーブル入力SEにスキャン有効を指示する値(例えば“1”)を印加する。この場合、各スキャンフリップフロップ23−1乃至23−8は、クロック信号Clockに同期してスキャン入力端子SIからの入力データを格納し、スキャン出力端子SOから格納データを出力する。
図2に示す論理回路ユニット22において、スキャンチェーンを構成する複数のスキャンフリップフロップ23−1乃至23−8のうちの第1のスキャンフリップフロップ(例えば23−1)のスキャン出力を第1の入力として受け取り、第2のスキャンフリップフロップ(例えば23−2)のスキャン出力を第2の入力として受け取るXOR回路24−2が設けられている。また更に、このXOR回路24−2の出力と第1のスキャンフリップフロップ23−1のスキャン出力とを2つの入力として、制御信号XORENに応じて2つの入力の一方を選択して第2のスキャンフリップフロップ23−2のスキャン入力に供給するセレクタ25−2が設けられている。このXOR回路24−2とセレクタ25−2とにより、上記第1の入力及び上記第2の入力の排他的論理和の論理値と第1の入力の論理値との何れか一方の論理値を、制御信号XORENに応じて選択的に第2のスキャンフリップフロップのスキャン入力に供給する論理回路が構成される。同様の論理構造を有する論理回路は、例えばセレクタを設けることなく、第2のスキャンフリップフロップのスキャン出力をXOR回路に入力する経路にAND回路を挿入し、AND回路の信号通過/ブロック機能を制御信号XORENにより制御する等の構成によっても実現することができる。
図2に示されるように、複数のスキャンフリップフロップ23−1乃至23−8が構成するスキャンチェーンの全ての段において、前段のスキャン出力と次段のスキャン入力との間にXOR回路とセレクタとが設けられてよい。これらのXOR回路及びセレクタとは、以下に説明するようにデータ遷移に伴う消費電力を削減するために設けられる。従って、必ずしも全ての段にXOR回路とセレクタとが設けられている必要はなく、適宜選択した位置にのみ設けておくのであってもよい。この場合には、設置数に応じた消費電力削減効果が得られる。
テスト動作時には、外部のテスタ装置により、スキャンモードを指示するスキャンイネーブル信号ScanEnableを有効(例えば“1”)に設定し、また制御信号XORENを“0”に設定する。制御信号XORENの“0”への設定により、セレクタ25−1乃至25−8は、前段のフリップフロップのスキャン出力SOを選択して、次段のフリップフロップのスキャン入力SIに供給することになる。即ち、通常のスキャンシフト動作が行われる。外部のテスタ装置は、設定データScanInを入力クロック信号Clockに同期させてテスト入力端子TSIからシリアルに入力する。テスト入力端子TSIから入力される設定データは、クロック信号Clockに同期したスキャンフリップフロップのシフト動作によってデータシフトを繰り返し、最終的に所定のデータを各スキャンフリップフロップ23−1乃至23−8に設定される。
所定のデータを各スキャンフリップフロップ23−1乃至23−8に設定し終えると、論理回路ユニット21及び22を動作させる。所定の動作後に、論理回路ユニット21及び22の出力データがスキャンフリップフロップ23−1乃至23−8に並列に格納される。その後、外部のテスタ装置により、制御信号XORENを“1”に設定する。制御信号XORENの“1”への設定により、セレクタ25−1乃至25−8は、それぞれ対応するXOR回路24−1乃至24−8の出力を選択して、次段のフリップフロップのスキャン入力SIに供給することになる。即ち、排他的論理和を介したスキャンシフト動作が行われる。XOR回路24−1乃至24−8は、前段のフリップフロップのスキャン出力SOと次段のフリップフロップのスキャン出力SOとが同一値のときに“0”を出力し、異なる値のときに“1”を出力する。このXOR回路の排他的論理和演算機能により、“0”と“1”とが細かく混ざり合ったデータをシフト動作させると、シフト動作後のデータにおいて“1”の比率が多くなることが期待される。
スキャンフリップフロップの格納データのスキャンチェーン上でのビットパターンにおいて、隣接する2つのフリップフロップの格納データの一方が“0”で他方が“1”のとき、通常のスキャンシフト動作によりデータをシフトすると、着目フリップフロップの格納データにデータ遷移が発生して電力が消費される。即ち、スキャンチェーン上の空間的なビットパターンに“0”/“1”の変化点があると、そのデータ位置でデータ遷移が発生して電力が消費される。上記のような排他的論理和を介したスキャンシフト動作により“1”の比率が多くなれば、空間的なビットパターンでの“0”/“1”の変化点の数が少なくなる。従って、その後は通常のスキャンシフト動作によりデータを伝搬させても、データ遷移の発生する数が少なく、小さな電力消費ですませることができる。
図3は、“0”と“1”とが混在するデータをシフト動作した後のデータにおいて“1”の比率が多くなる様子を説明するための図である。図3の例では、スキャンフリップフロップの数は図2の例のように8つではなく、より多くの数のスキャンフリップフロップの値が示されている。論理回路ユニットからの出力データを取り込むデータ取り込み時には、制御信号XORENの値は“0”/“1”の何れでもよい。この例では、スキャンチェーンを構成するように一列に接続された複数のスキャンフリップフロップに取り込んだデータは、スキャンチェーン上で“0”と“1”とを交互に繰り返すデータとなっている。その後、制御信号XORENの値を“1”に設定して1回スキャンシフトを実行すると、複数のスキャンフリップフロップの格納データは図に示すように全て“1”となる。その後は制御信号XORENの値を“0”に設定してスキャンシフトを実行すれば、全て“1”のデータが順次シフトしていくことになり、データ遷移は発生せずに消費電力は大幅に削減される。
図4は、“0”と“1”とが混在するデータをシフト動作した後のデータにおいて“1”の比率が多くなる様子の別の例を説明するための図である。この例では、スキャンチェーンを構成するように一列に接続された複数のスキャンフリップフロップに取り込んだデータは、スキャンチェーン上で“00”と“11”とを交互に繰り返すデータとなっている。その後、制御信号XORENの値を“1”に設定して1回スキャンシフトを実行すると、複数のスキャンフリップフロップの格納データは図に示すように“0”と“1”とを交互に繰り返すデータとなっている。更にもう1回、制御信号XORENの値を“1”に設定したままでスキャンシフトを実行すると、複数のスキャンフリップフロップの格納データは図に示すように全て“1”となる。その後は制御信号XORENの値を“0”に設定してスキャンシフトを実行すれば、全て“1”のデータが順次シフトしていくことになり、データ遷移は発生せずに消費電力は大幅に削減される。
図5は、“0”と“1”とが混在するデータをシフト動作した後のデータにおいて“1”の比率が多くなる様子の例を説明するための図である。図2に示すような回路による排他的論理和演算では、空間的なビットパターンでの“0”/“1”の変化点の数がシフト動作により必ず少なくなるとは限らない。図5は、“0”/“1”の変化点の数が増大してしまう例を示す図である。
この例では、スキャンチェーンを構成するように一列に接続された複数のスキャンフリップフロップに取り込んだデータは、スキャンチェーン上で“1”が孤立して存在するデータとなっている。その後、制御信号XORENの値を“1”に設定して1回スキャンシフトを実行すると、複数のスキャンフリップフロップの格納データは図に示すように“11”が孤立して存在するデータとなる。更にもう1回、制御信号XORENの値を“1”に設定したままでスキャンシフトを実行すると、複数のスキャンフリップフロップの格納データには“101”のパターンが現れてしまう。つまりデ―タ取り込み時点で存在した孤立状態の“1”は、2回の排他的論理和を介したスキャンシフト動作により、“101”のパターンを生成してしまう。このように“0”/“1”の変化点の数が増大してしまった状態で、その後制御信号XORENの値を“0”に設定してスキャンシフトを実行すると、かえって消費電力が増大してしまう。但し、制御信号XORENの値を“1”に設定したままで更にもう一度排他的論理和を介したスキャンシフト動作を実行すると、孤立する“101”即ち“01010”のパターンは“X1111”(Xは左隣のビットの値による)となり、“0”/“1”の変化点の数が減少することが期待される。
上記説明から分かるように、“0”/“1”の変化点の数が減少するか否かは、制御信号XORENの値を“1”に設定することによる排他的論理和を介したスキャンシフト動作の回数に影響される。実際に“0”/“1”の変化点の数を減少させるために何回の排他的論理和を介したスキャンシフト動作が必要であるかは、最初のデータ取り込み時点のデータのビットパターンに依存する。外部のテスタ装置は、入力した設定データScanInに対して期待される出力データの期待値を考慮することにより、“1”の比率が多くなると予想されるように、排他的論理和を介したスキャンシフト動作の回数を決定することができる。制御信号XORENの値は、システムLSI20の外部からの入力(例えばテスタ装置からの入力)に応じて決定される。即ち、制御信号XORENの値は図2に示すようにシステムLSI20の外部から直接入力するようにしてもよいし、或いは外部からコードを供給し、そのコードをシステムLSI20内部のデコーダでデコードし、そのデコード結果を制御信号XORENの値とするようにしてもよい。
また図2の構成例において、論理回路ユニット21からの出力データのビットパターン(スキャンフリップフロップ23−1乃至23−4に最初に格納されるビットパターン)には1回の排他的論理和を介したスキャンシフト動作が適切であり、論理回路ユニット22からの出力データのビットパターン(スキャンフリップフロップ23−5乃至23−8に最初に格納されるビットパターン)には2回の排他的論理和を介したスキャンシフト動作が適切である、というような場合が想定される。即ち、排他的論理和を介したスキャンシフト動作の適切な回数が、スキャンチェーン上の位置に応じて異なる場合が想定される。このような場合に対処できるように、制御信号XORENの値をスキャンチェーン上の位置に応じて異ならせることができるように構成することが好ましい。
図6は、制御信号XORENの値をスキャンチェーン上の位置に応じて異ならせる構成の一例を示す図である。図6において、図2と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
図6の構成例においては、スキャンフリップフロップ23−1乃至23−4から構成されるスキャンチェーンにおいては、通常のスキャンシフト動作と排他的論理和を介したスキャンシフト動作との切り替えを制御信号XOREN1により行う。またスキャンフリップフロップ23−5乃至23−8から構成されるスキャンチェーンにおいては、通常のスキャンシフト動作と排他的論理和を介したスキャンシフト動作との切り替えを制御信号XOREN2により行う。このように互いに独立な制御信号XOREN1と制御信号XOREN2とを用いることで、何れのスキャンシフト動作を実行するかをスキャンチェーン上の位置に応じて異ならせることができる。
図7は、本発明によるスキャンチェーンの構成の別の一例を示す図である。図7において、図2と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。前述のように、XOR回路及びセレクタは、必ずしも全ての段に設けられている必要はない。
図7に示す例では、図2のXOR回路24−1乃至24−8及びセレクタ25−1乃至25−8のうち、奇数番目のXOR回路24−1,3,5,7及びセレクタ25−1,3,5,7が取り除かれ、偶数番目のXOR回路24−2,4,6,8及びセレクタ25−2,4,6,8のみが設けられている。このように例えば複数のスキャンフリップフロップが構成するスキャンチェーンの2個おきの段において、前段のスキャン出力と次段のスキャン入力との間にXOR回路とセレクタとが設けられる構成としてよい。またより一般的に、複数のスキャンフリップフロップが構成するスキャンチェーンのN個(N:整数)おきの段において、前段のスキャン出力と次段のスキャン入力との間に該XOR回路と該セレクタとが設けられる構成としてよい。またこのような構成において、制御信号XORENの値をスキャンチェーン上の位置に応じて異ならせるようにしてもよい。
図8は、排他的論理和を介したスキャンシフト動作を適宜実行しながらスキャンチェーン上のデータをスキャンシフトしていく様子の一例を示す図である。図8の(a)に示す4行のビットパターンは、データ取り込みにより一連のスキャンフリップフロップに取り込まれた格納値を表している。最上行の左端がスキャンチェーンの始点を表しており、同一行に並ぶ値はスキャンチェーン上の連続した格納値を表しており、行の末尾は次の行の先頭と接続され、最下行の右端がスキャンチェーンの終端を表している。各行毎に独立した制御信号XORENにより制御されているものとする。
ここで各行毎に示すTranの値は、その行のXOREN=0として通常のスキャンシフト動作を実行したときに発生するデータ遷移の回数である。TotalTranは4行のTranの値の合計である。
(a)に示すビットパターンにおいて、全ての行でXOREN=1として排他的論理和を介したスキャンシフト動作を実行すると、(b)に示す4行のビットパターンが得られる。(b)のビットパターンにおいては、3行目のTranの値が小さくなっていることが分かる。従って、次のスキャンシフト動作(2サイクル目のスキャンシフト動作)からは3行目をXOREN=0に設定する。
(b)に示すビットパターンにおいて、3行目のみXOREN=0にして通常のスキャン動作を実行し、他の全ての行でXOREN=1として排他的論理和を介したスキャンシフト動作を実行すると、(c)に示す4行のビットパターンが得られる。(c)のビットパターンにおいては、2行目のTranの値が小さくなっていることが分かる。従って、次のスキャンシフト動作(3サイクル目のスキャンシフト動作)からは2行目と3行目とをXOREN=0に設定する。
(c)に示すビットパターンにおいて、2行目と3行目とのみXOREN=0にして通常のスキャン動作を実行し、他の全ての行でXOREN=1として排他的論理和を介したスキャンシフト動作を実行すると、(d)に示す4行のビットパターンが得られる。(d)のビットパターンにおいては、4行目のTranの値が小さくなっていることが分かる。従って、次のスキャンシフト動作(4サイクル目のスキャンシフト動作)からは2〜4行目をXOREN=0に設定する。
(d)に示すビットパターンにおいて、2〜4行目をXOREN=0にして通常のスキャン動作を実行し、1行目をXOREN=1にして排他的論理和を介したスキャンシフト動作を実行すると、(e)に示す4行のビットパターンが得られる。(e)のビットパターンにおいては、1行目のTranの値が依然として大きな値となっている。従って、次のスキャンシフト動作(5サイクル目のスキャンシフト動作)では、1行目については引き続きXOREN=1に設定する。
(e)に示すビットパターンにおいて、2〜4行目をXOREN=0にして通常のスキャン動作を実行し、1行目をXOREN=1にして排他的論理和を介したスキャンシフト動作を実行すると、(f)に示す4行のビットパターンが得られる。(f)のビットパターンにおいては、1行目のTranの値が小さくなっていることが分かる。従って、次のスキャンシフト動作(6サイクル目のスキャンシフト動作)以降は全ての行をXOREN=0に設定する。
上記のような制御信号XORENの値の制御は、外部のテスタ装置により、入力した設定データScanInを考慮することにより実行することができる。即ち、外部のテスタ装置は、設定データScanInに対して期待される出力データの期待値に基づいて、データ遷移数が少なくなると予想される排他的論理和を介したスキャンシフト動作の回数を、各行毎に決定することができる。そのような制御により、図8に示す例では、スキャンシフト中に遷移する数を75から50に削減し、33%の削減率を実現している。
図9は、排他的論理和を介したスキャンシフト動作を適宜実行しながらスキャンチェーン上のデータをスキャンシフトしていく様子の別の一例を示す図である。図9の(a)乃至(f)に示す4行のビットパターンは、図8の(a)乃至(f)に示す4行のビットパターンと同一の入力設定データを用い同一のスキャンシフト動作の制御を行って得られたデータである。但し図9の場合には、テスト対象の論理回路ユニットに故障があり、出力データが期待値とは異なるビットパターンとなっている。
図9(a)のビットパターンにおいて、“〜”で示した1つのビットが図8(a)のビットパターンとは異なっている。図8に示す例と同一の制御信号XORENを用いて同一のスキャンシフト動作を実行していくと、図9(f)に示すようなビットパターンが5サイクル目のスキャンシフト動作により得られる。図9(f)に示すビットパターンにおいては、“〜”で示した2つのビットが図8(f)のビットパターンとは異なっている。従って、このビットパターンを通常のスキャン動作を実行してLSI外部に読み出せば、異常を示す上記2つのビットに基づいて、故障の存在と大まかな故障の位置とを特定することができる。
図10は、排他的論理和を介したスキャンシフト動作を適宜実行しながらスキャンチェーン上のデータをスキャンシフトしていく様子の更に別の一例を示す図である。図10の(a)乃至(f)に示す4行のビットパターンは、図8の(a)乃至(f)に示す4行のビットパターンと同一の入力設定データを用い同一のスキャンシフト動作の制御を行って得られたデータである。但し図10の場合には、テスト対象の論理回路ユニットに故障があり、出力データが期待値とは異なるビットパターンとなっている。このビットパターンの異常値の存在する位置が、図9の場合とは異なる例を図10に示している。
図10(a)のビットパターンにおいて、“〜”で示した1つのビットが図8(a)のビットパターンとは異なっている。図8に示す例と同一の制御信号XORENを用いて同一のスキャンシフト動作を実行していくと、図10(f)に示すようなビットパターンが5サイクル目のスキャンシフト動作により得られる。図10(f)に示すビットパターンにおいては、“〜”で示した4つのビットが図8(f)のビットパターンとは異なっている。従って、このビットパターンを通常のスキャン動作を実行してLSI外部に読み出せば、異常を示す上記2つのビットに基づいて、故障の存在と大まかな故障の位置とを特定することができる。
図11は、システムLSIをテストするテストシステムの構成例及びテストまでの各工程を示す図である。図11において、製造対象のLSIの回路構成を示すネットリスト等の回路情報データ41に基づいて、図2に示すようなテスト回路(排他的論理和を介したスキャンシフト動作を可能にする回路)を挿入し、回路をレイアウトする(ステップS1)。これにより、テスト回路が挿入されたレイアウト後の回路情報データ42が生成される。この回路情報データ42に基づいて、LSI46を製造する(ステップS2)。
また回路情報データ42に基づいて、ATPG(Auto Test Pattern Generation)ツールを用いることにより、テストパターン43を生成する。このテストパターンには、XOREN値の制御を行うための情報も含まれている。テストパターン43は、テスタ制御用コンピュータ45の記憶装置44に格納される。また製造されたLSI46は、テスタ制御用コンピュータ45に接続されるテスタ47に取り付けられる。
テスタ制御用コンピュータ45は、テスタ制御用コンピュータ記憶装置44に格納されるテストパターン43に基づいてテスタ47の動作を制御して、LSI46のテストを実行する。即ち、図2に示すスキャンイネーブル信号ScanEnableや制御信号XORENをテスタ47により設定し、設定データScanInをクロック信号Clockとともにテスタ47からLSI46に入力する。またテスタ47により制御信号XORENを制御しながらクロック信号Clockを供給することにより、排他論理和演算を介したスキャンシフト動作と通常のスキャンシフト動作とを切り替えながらデータをスキャンチェーン上に伝搬させる。またテスタ47により、LSI46のスキャンチェーンから出力されるデータを観測し、期待値データと比較することで故障の有無を判定する。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
スキャンシフト方式の従来のシステムLSIの構成の一例を示す図である。 本発明によるスキャンシフト方式のシステムLSIの構成の一例を示す図である。 “0”と“1”とが混在するデータをシフト動作した後のデータにおいて“1”の比率が多くなる様子を説明するための図である。 “0”と“1”とが混在するデータをシフト動作した後のデータにおいて“1”の比率が多くなる様子の別の例を説明するための図である。 “0”と“1”とが混在するデータをシフト動作した後のデータにおいて“1”の比率が多くなる様子の例を説明するための図である。 制御信号XORENの値をスキャンチェーン上の位置に応じて異ならせる構成の一例を示す図である。 本発明によるスキャンチェーンの構成の別の一例を示す図である。 排他的論理和を介したスキャンシフト動作を適宜実行しながらスキャンチェーン上のデータをスキャンシフトしていく様子の一例を示す図である。 排他的論理和を介したスキャンシフト動作を適宜実行しながらスキャンチェーン上のデータをスキャンシフトしていく様子の別の一例を示す図である。 排他的論理和を介したスキャンシフト動作を適宜実行しながらスキャンチェーン上のデータをスキャンシフトしていく様子の更に別の一例を示す図である。 システムLSIをテストするテストシステムの構成例及びテストまでの各工程を示す図である。
符号の説明
20 システムLSI
21 論理回路ユニット
22 論理回路ユニット
23−1乃至23−8 スキャンフリップフロップ
24−1乃至24−8 XOR回路
25−1乃至25−8 セレクタ

Claims (5)

  1. 第1のスキャンフリップフロップ及び第2のスキャンフリップフロップを含みスキャンチェーンを構成する複数のスキャンフリップフロップと、
    該第1のスキャンフリップフロップのスキャン出力を第1の入力として受け取り、該第2のスキャンフリップフロップのスキャン出力を第2の入力として受け取り、該第1の入力及び該第2の入力の排他的論理和の論理値と該第1の入力の論理値との何れか一方の論理値を、制御信号に応じて選択的に該第2のスキャンフリップフロップのスキャン入力に供給する論理回路と
    を含むことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 該複数のスキャンフリップフロップが構成するスキャンチェーンの全ての段において、前段のスキャン出力と次段のスキャン入力との間に該論理回路が設けられていることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 該複数のスキャンフリップフロップが構成するスキャンチェーンのN個(N:整数)おきの段において、前段のスキャン出力と次段のスキャン入力との間に該論理回路が設けられていることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  4. 該制御信号の値を該スキャンチェーン上の位置に応じて異ならせることを特徴とする請求項1乃至3何れか一項記載の半導体集積回路。
  5. 該制御信号の値を該半導体集積回路の外部からの入力に応じて決定することを特徴とする請求項1乃至4何れか一項記載の半導体集積回路。
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