JP4888328B2 - 着磁装置及び着磁方法 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気リニアエンコーダ等を形成する目的で搬送ベルト等の被駆動体に設けられた被着磁部を着磁する着磁装置及び着磁方法に関する。
従来、プリンタ等の画像形成装置においては、搬送ベルトを用いて記録媒体を搬送し、一定速度で搬送される記録媒体に対し記録ヘッドによりインク滴を噴射して文字や画像を印刷するラインプリンタが知られている(例えば特許文献1)。この場合、用紙位置に応じた適切なタイミングでインク滴を吐出する必要があるため、記録媒体の搬送位置を検出する目的で搬送ベルトにリニアエンコーダが設けられていた。また、リニアエンコーダの出力信号は、記録媒体にインク滴を吐出する吐出タイミングを図る印字基準信号の生成に利用される場合もある。
リニアエンコーダには、磁気式と光学式がある。磁気式の場合、一定ピッチの着磁パターンで着磁された磁気リニアスケールと、この磁気リニアスケールに着磁された磁気パターンを読み取るセンサ(読み取り磁気ヘッド)とにより構成されている。ここで、磁気式リニアエンコーダの検出精度を高めるためには、磁気リニアスケールに一定ピッチで位置精度よく磁気パターンが形成されている必要がある。このため、磁気リニアスケールの着磁方法が重要となる。例えば搬送ベルトに磁性層を設け、着磁装置を用いてこの磁性層に磁気パターンを正確に着磁することで磁気リニアスケールは形成される。
例えば特許文献2には、ロータリエンコーダの例ではあるが、この種の着磁方法が開示されている。この文献によれば、着磁部を回転させながら、回転角度を検出し、回転角度信号に基づいて着磁部を着磁すると共に着磁状態を検出し、回転角度検出信号と着磁状態検出信号を比較して差分を求め、その差分を加味して着磁部を再着磁する。磁気ヘッドによる着磁の直後に、着磁状態検出器にて着磁状態を検出するように構成されていた。
特開平11−245383号公報(例えば明細書段落[0021]等、図3等) 特開平9−55317号公報(例えば明細書段落[0011]〜[0016]、図1〜図3、図5等)
ところで、例えば特許文献1のような搬送ベルトで側縁部に光学式に替えて磁気式のリニアエンコーダを設けた構成とし、磁気リニアスケールを形成すべくエンコーダスケール用の磁性層に着磁する場合、搬送ベルトが巻き掛けられているローラが偏心していると、ローラの振れに起因する搬送ベルトの速度変動が起こる。この場合、一定パルス間隔で着磁しても、着磁ピッチが速度変動が原因でばらつくという問題があった。特許文献2に記載された着磁方法においても、読込み時のパルス間隔が一定になるように、着磁時のパルス間隔を補正する方法であるので、実際にはロータには偏心に起因する速度変動があり、速度変動の下で一定パルスが得られても、ロータに一定ピッチで着磁されていないという問題があった。よって、ローラ等の振れによる被駆動体(搬送ベルト)の速度変動に起因する着磁ピッチのばらつきを効果的に低減できる着磁装置及び着磁方法が望まれていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被駆動体の速度変動に起因する着磁ピッチのばらつき小さく抑えることができる着磁装置及び着磁方法を提供することにある。
本発明は、被駆動体の被着磁部にエンコーダスケールを形成すべく着磁する着磁装置であって、前記被着磁部を着磁する着磁手段と、前記被着磁部の着磁状態を検出する検出手段と、前記被着磁部に所定ピッチで着磁させるべく前記着磁手段に一定の信号値で与えられる着磁信号と前記検出手段の着磁状態検出信号とに基づいて、前記信号値を前記着磁手段と前記検出手段との前記被駆動体の駆動方向における位置ずれ分の位相差が加味された前記所定ピッチで着磁しうる信号値に補正する補正手段と、前記補正手段により補正された前記信号値に基づき前記被着磁部に再着磁する再着磁手段とを備えたことを要旨とする。なお、再着磁手段の再着磁とは、着磁手段による着磁の後に行われる着磁であって、必ずしも着磁のし直しを指すものではない。
この発明によれば、着磁手段により所定ピッチで着磁された被着磁部の着磁状態が検出手段により検出される。補正手段は、着磁手段による着磁時の信号値(例えばパルス間隔)と、検出手段が検出した着磁状態検出信号(パルス間隔)とに基づいて、前記着磁手段と検出手段との被駆動体の駆動方向における位置ずれ分の位相差が加味された被着磁部を一定ピッチで着磁しうる信号値(例えばパルス間隔)に補正する。再着磁手段は、補正手段が補正した信号値の着磁信号に基づき被着磁部を再着磁させる。よって、被着磁部への着磁を略一定ピッチとすることができる。
本発明の着磁装置では、前記着磁手段が、前記再着磁手段を兼ねていることが好ましい。
この発明によれば、着磁手段が再着磁手段を兼ねるので、着磁装置を簡単な構成にすることができる。
本発明の着磁装置では、前記被駆動体は、二以上の回転体に巻き掛けられたベルトであって、前記補正された信号値を前記回転体のうち駆動用回転体の少なくとも一周期分記憶する記憶手段を更に備え、前記再着磁手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号値に基づき再着磁することが好ましい。
この発明によれば、補正手段は、補正用の信号値を駆動用回転体の少なくとも一周期分記憶手段に記憶し、再着磁手段は記憶手段に記憶された補正用の信号値を、少なくとも1回繰り返し用いて再着磁を行う。従って、少なくとも一周期分の補正用の信号値を取得すれば、その後は、記憶手段に記憶したその補正用の信号値を少なくとも一回繰り返し用いることで、再着磁が進められるため、再着磁開始時期を早めて着磁作業を短時間で済ませることができる。
本発明の着磁装置では、前記着磁手段と再着磁手段は別ものであり、前記再着磁手段は、前記検出手段に対し前記被駆動体の駆動方向下流側の位置に配置されていることが好ましい。
この発明によれば、被駆動体の駆動方向上流側で着磁手段による着磁が進められ、その下流側で検出手段による着磁状態の検出が行われる。そして、検出手段に対し下流側で再着磁手段による再着磁が行われる。従って、信号値の補正のための着磁、読込を行いつつ、その下流側で再着磁を進めることができる。よって、着磁・読込・再着磁という一連の着磁作業を比較的短時間で済ませられる。
本発明の着磁装置では、前記被駆動体は、二以上の回転体に巻き掛けられたベルトであり、前記着磁手段と前記検出手段との間の距離は、前記二以上の回転体のうち駆動用回転体が半回転する間に前記被駆動体が駆動しうる駆動量に略一致するように設定されていることが好ましい。
この発明によれば、着磁手段と検出手段との離間距離、つまり着磁位置と検出位置との離間距離が、駆動用回転体が半回転する間に被駆動体が駆動しうる駆動量に略一致するように設定されているので、補正手段により、着磁時の信号値を、着磁信号と着磁状態検出信号とに基づき補正した信号値を求める計算が簡単で済む。
本発明の着磁装置では、前記信号値は、パルス間隔であり、前記補正手段は、前記着磁手段が着磁した際のパルス間隔と、前記検出手段が検出したパルス間隔との和の1/2の値を再着磁用のパルス間隔として取得することが好ましい。
この発明によれば、補正手段は、着磁手段が着磁した際のパルス間隔と、検出手段が検出したパルス間隔との和の1/2の値を再着磁用のパルス間隔として取得する。このため、簡単な計算で再着磁時のパルス間隔を取得できる。よって、再着磁時のパルス間隔を求める演算所要時間を短くし、ひいては着磁作業の所要時間を短縮できる。
本発明は、被駆動体の被着磁部にエンコーダスケールを形成すべく着磁する着磁方法であって、前記被着磁部に着磁手段により着磁する着磁ステップと、前記被着磁部の着磁状態を検出手段により検出する検出ステップと、前記被着磁部に所定ピッチで着磁させるべく前記着磁手段に一定の信号値で与えられる着磁信号と前記検出ステップで取得された着磁状態検出信号とに基づいて、前記信号値を前記着磁手段と前記検出手段との前記被駆動体の駆動方向における位置ずれ分の位相差が加味された前記所定ピッチで着磁しうる信号値に補正する補正ステップと、前記補正ステップで補正された前記信号値に基づき前記被着磁部に再着磁する再着磁ステップとを備えたことを要旨とする。この発明によれば、上記着磁装置の発明と同様の効果が得られる。
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図9に従って説明する。
図1は、着磁装置の模式側面図を示し、図2は、その模式平面図を示す。
図1及び図2に示すように、着磁装置11は、プリンタにおいて用紙を搬送するために用いられる搬送ベルト12の側縁部に設けられた磁性層13Aに磁気パターンを一定の着磁ピッチで着磁して磁気式リニアエンコーダ用の磁気リニアスケール13を形成するための装置である。図1、図2では、着磁装置11に搬送ベルト12を装着した状態を示している。
着磁装置11は、駆動ローラ14と従動ローラ15とを備える。無端状の搬送ベルト12は両ローラ14,15に巻き掛けるように着磁装置11に装着(セット)される。なお、ローラ14,15以外に、搬送ベルト12に適度な張力を付与できるようにテンションローラを設けてもよい。
図1に示すように、搬送ベルト12の表面には側縁部に沿って周方向全周に渡り帯状の磁性層13Aが設けられ、この磁性層13Aに一定ピッチで磁気パターンを着磁することにより、磁気リニアスケール13を形成する。磁性層13Aは、搬送ベルト12の表面において用紙載置エリアに当たらない側縁部に一定幅で塗布等の手法で形成される。
図1に示すように、駆動ローラ14には電動モータ16(例えばDCモータ)の出力軸が直接又は減速機構(図示省略)を介して動力伝達可能に連結されている。電動モータ16が正転駆動されると、駆動ローラ14が回転駆動し、搬送ベルト12が図1に示す矢印方向に回転駆動される。また、従動ローラ15には、高分解能のロータリエンコーダ17が取り付けられている。
着磁装置11において、装着された搬送ベルト12の磁性層13Aと対応する位置には、図1及び図2に示すように、着磁手段としての第1書込みヘッド18、検出手段としての読込みヘッド19及び再着磁手段としての第2書込みヘッド20が、磁性層13Aの長手方向に所定の間隔をおいてベルト移動方向上流側からこの順番で配置されている。
着磁装置11には制御手段としてのコントローラ21が設けられている。コントローラ21には、電動モータ16、ロータリエンコーダ17、第1書込みヘッド18、読込みヘッド19及び第2書込みヘッド20が電気的に接続されている。コントローラ21は、ロータリエンコーダ17からの回転角度に同期したエンコーダ信号(回転角信号)を入力し、このエンコーダ信号に基づいて搬送ベルト12が一定速度で回転するように電動モータ16を速度制御する。また、コントローラ21は、第1書込みヘッド18及び第2書込みヘッド20の例えばコイルに通電する交番電流(パルス電流)のパルス間隔を制御して磁性層13Aに一定のピッチで磁極が交互に反転する磁気パターンを着磁させる。また、コントローラ21は、読込みヘッド19が磁気パターンを読み込んで取得した検出信号のパルス間隔を取得する。そして、第1書込みヘッド18の着磁時のパルス間隔と、読込みヘッド19の検出信号(着磁状態検出信号)から取得したパルス間隔とを用いて、再着磁用のパルス間隔を求め、第2書込みヘッド20にこの再着磁用のパルス間隔で交番電流を印加して磁性層13Aを再着磁させる制御を行う。なお、読込みヘッド19としては、例えばGMR(Giant Magneto Resistive Effect)センサやMR(Magneto Resistive Effect)センサなどの多値出力可能な磁気センサを使用しているが、ホール素子やMI(磁気インピーダンス)素子等も使用できる。
ここで、図2に示すように、第1書込みヘッド18と読込みヘッド19は、搬送ベルト12が着磁時の一定速度で搬送されている場合に、駆動ローラ14が一回転する間に搬送ベルト12が移動する移動量Lの半分、つまりローラ半周期分のベルト移動量L/2に相当する距離を隔てて配置されている。すなわち、第1書込みヘッド18の着磁位置と、読込みヘッド19の検出位置との離間距離は、ローラ14の径に搬送ベルト12の厚み分を加えた径から決まる周長Lの半分の距離L/2に設定されている。また、第2書込みヘッド20の配置位置は、読込みヘッド19よりもベルト移動方向下流側であれば、任意の位置に設定してよい。なお、本実施形態では、駆動ローラ14と従動ローラ15を同径にしているが、異なる径にしても構わない。ここで、搬送ベルト12の速度変動は、従動ローラ15よりも駆動ローラ14の振れに依存する傾向がある。
図3は、書込みヘッドによる着磁方法を説明する模式図である。
書込みヘッド18,20は、コントローラ21内のパルス生成回路23,26(図8を参照)に接続され、このパルス生成回路23、26は、ロータリエンコーダ17からのエンコーダパルスを分周した分周信号により、書込みヘッド18,20内のコイルの電流方向を変化させ、磁性層13Aに磁極Nと磁極Sとが一定ピッチPで磁化反転された磁気パターンを書き込む。ここで、分周信号は、予め測定されたローラ偏心量やベルト厚み等の着磁装置11の特性に従って設定された比率にて求められる。
なお、磁気リニアスケール13の被検出要素(磁極N・S)の配列周期である着磁ピッチPは、本実施形態においては、搬送ベルト12が装着されるプリンタの印刷時におけるベルト搬送速度と印刷解像度とから設定されており、例えば35μm(解像度720dpiの場合)や70μm(解像度360dpiの場合)程度の値である。もちろん、着磁ピッチPは、搬送ベルト12が装着される装置に必要なピッチに設定できる。
図4は、搬送ベルトの速度変動を説明する模式図である。図4に示すように、駆動ローラ14は、電動モータ16の駆動軸16aに対して心出しを行っても多少ながら偏心して連結される。図4では少し誇張して描いているが、駆動軸16aの軸心Oに対して駆動ローラ14の軸心Cが偏心している。このため、電動モータ16が駆動されると、駆動ローラ14は、その軸心Cが、駆動軸16aの軸心Oの回りを回転移動するように、駆動軸16aに対して偏心回転する。この駆動ローラ14の偏心回転によって、その外周面に巻き掛けられている搬送ベルト12に速度変動が生じる。この搬送ベルト12の速度変動は、駆動ローラ14の1回転を1周期として周期的に繰り返される。
本実施形態では、第1書込みヘッド18で着磁した磁気パターン(着磁状態)を、ローラ半周期分の距離だけ下流側に位置する読込みヘッド19で読み込んで検出し、その検出信号のパルス間隔を基に、着磁時の電流パルスのパルス間隔を補正し、その補正後のパルス間隔で電流パルスを第2書込みヘッド20に与えることで再着磁するようにしている。
この着磁・検出・再着磁のための制御は、コントローラ21内の回路が行う。まず、再着磁時のパルス間隔を求めるためのパルス間隔の補正方法について説明する。
図5は、駆動ローラに偏心に起因する振れがある場合のベルト搬送速度のグラフを示す。このグラフおいて、横軸は時間t(秒)、縦軸はベルト搬送速度V(mm/s)を示している。
駆動ローラ14に偏心に起因する振れがあり、搬送ベルト12に速度変動が生じた場合、図5に示すように、ベルト搬送速度Vは正弦波で表される。このベルト搬送速度V(t)は、次式で示される。
V(t)=v+asin(2πt/T) …(1)
ここで、tは時間(秒)、Tは速度変動の周期(駆動ローラの回転周期)、aは速度変動の幅(正弦波の振幅)、vは駆動ローラに振れがない場合のベルト搬送速度である。
図5のグラフから分かるように、駆動ローラ14に振れがなければ、ベルト搬送速度Vは一定速度vで移動するはずであるが、駆動ローラ14に振れがあるために、搬送ベルト12は一定速度vに対して周期Tで振幅aの正弦波を描くように速度変動する。
図6は、第1書込みヘッド、読込みヘッド、第2書込みヘッドにおけるパルス間隔の時間経過に伴う変化の様子を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は時間t(秒)、縦軸がパルス間隔Q(秒)を示している。グラフにおいて、Q1(t)が第1書込みヘッド18のパルス間隔、Q2(t)が読込みヘッド19のパルス間隔、Q3(t)が第2書込みヘッド20のパルス間隔をそれぞれ示す。
また、図7は、第1書込みヘッド、読込みヘッド、第2書込みヘッドにおける着磁ピッチの時間に対する変化の様子を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は時間t(秒)、縦軸が着磁ピッチP(mm)を示している。グラフにおいて、P1(t)が第1書込みヘッド18の着磁ピッチ、P2(t)が読込みヘッド19の着磁ピッチ、P3(t)が第2書込みヘッド20の着磁ピッチをそれぞれ示す。
以下、これら図6及び図7のグラフを用いつつ、パルス間隔の補正方法について説明する。
速度変動がない場合(ベルト搬送速度が一定速度vの場合)に目標のピッチ幅Poで着磁できる一定のパルス間隔Q1(t)=Q1(Q1は定数)で着磁を行うと、実際には搬送ベルト12に速度変動があるため、図7のグラフに実線で示すように、着磁ピッチが正弦波P1(t)になってしまう。この正弦波P1(t)は次式で示される。
P1(t)=Q1{v+asin(2πt/T)} …(2)
次に半周期後に読込みヘッド19により着磁された磁気パターンを読み込んで、読込みヘッド19の検出パルスからパルス間隔Q2(t)を取得する。読込みヘッド19が読み込む磁気パターンの着磁ピッチP2(t)は、第1書込みヘッド18が半周期前に書き込んだ着磁ピッチP1(t−T/2)である(P2(t)=P1(t−T/2))。また、読込みヘッド19のパルス間隔Q2(t)は、P2(t)/V(t)である。よって、読込みヘッド19の検出パルスのパルス間隔Q2(t)は、次式で示される。
Q2(t)=P1(t−T/2)/V(t)
=Q1{v+asin(2π(t−T/2)/T)}/{v+asin(2πt/T)}
=Q1{v−asin(2πt/T)}/{v+asin(2πt/T)}
ここで、Q2(t)は、第1書込みヘッド18で書き込まれた際のベルト搬送速度の影響による誤差と、読込みヘッド19で読み込まれたベルト搬送速度の影響による誤差が等しく入ってくるため、Q1とQ2(t)の差の半分が補正量δ(=(Q1−Q2(t))/2)となる。この補正量δでQ1を補正し、第2書込みヘッド20で再着磁を行う際の補正後のパルス間隔Q3(t)を求める。パルス間隔Q3(t)は次式で示される。
Q3(t)=Q1−δ=Q1−(Q1−Q2(t))/2
=(Q1+Q2(t))/2 …(3)
なお、上記(3)式は、第1書込みヘッド18の着磁位置と、読込みヘッド19の検出位置との離間距離に相当する位相差(−T/2)が加味されてパルス間隔Q1を補正したものとなっている。
ここで、上記(3)式のパルス間隔Q3(t)が正しいことを確かめる。まず、Q1とQ2(t)の和の半分のパルス間隔を計算する。
Q3(t)=(Q1+Q2(t))/2
=Q1・v/{v+asin(2πt/T)}
これを第2書込みヘッド20で着磁する際のパルス間隔S3(t)とすると、着磁ピッチP3(t)は以下のように計算され、一定ピッチで着磁されていることが分かる。
P3(t)=V(t)・Q3(t)
={v+asin(2πt/T)}・Q1・v/{v+asin(2πt/T)}
=Q1・v
上記のように、着磁ピッチP3(t)が一定値となるように着磁可能なことが確かめられたので、パルス間隔S3(t)は、第1書込みヘッド18で着磁する際のパルス間隔Q1と、読込みヘッド19で検出されたパルス間隔Q2(t)とを用いて、上記(3)式から求めることができる。そして、第2書込みヘッド20が上記( 3)式から求まるパルス間隔Q3(t)で再着磁することにより、駆動ローラ14の振れに起因する搬送ベルト12の速度変動の影響を受けずに一定ピッチP(=P3)で着磁を行うことが可能となる。
図8は、コントローラ21の着磁処理に係る回路構成を示すブロック図である。図8に示すように、コントローラ21内には、制御部22、パルス生成回路23、パルス間隔検出部24、演算部25及びパルス生成回路26を備えている。制御部22は、メモリにパルス間隔Q1のデータを格納しており、パルス間隔Q1を指示する信号をパルス生成回路23に送り、パルス生成回路23はその信号に基づいて一定のパルス間隔Q1の電流パルスを第1書込みヘッド18に出力する。このため、第1書込みヘッド18により磁性層13Aに磁極が交互に反転する図3に示すような一定ピッチPの磁気パターンが着磁される。但し、駆動ローラ14の振れに起因して搬送ベルト12が駆動ローラ14の一回転を一周期として速度変動する場合は、パルス間隔Q1が一定であっても、着磁ピッチPは駆動ローラ14の振れの周期に同期して変動することになる。つまり、着磁ピッチは、搬送ベルト12が高速側へ変動した期間では正常値よりも長くなり、低速側へ変動した期間では正常値よりも短くなる。
第1書込みヘッド18の着磁位置から駆動ローラ14の半周期(2/T)遅れて読込みヘッド19が着磁状態を読み込む。着磁状態を読み込んだ読込みヘッド19は、磁極が交互に反転する反転周期に応じたパルス周期の検出パルス(検出信号)を出力する。パルス間隔検出部24は、読込みヘッド19からの検出パルスのパルス間隔Q2(t)を検出する。パルス間隔検出部24は、例えば次のパルスが現れるまでの間、入力するクロック信号のパルス数をカウンタで計数することで、その計数値からパルス間隔Q2(t)を取得する。パルス間隔検出部24が検出したパルス間隔Q2(t)は演算部25に送られる。
演算部25は、制御部22からパルス間隔Q1を入力するとともに、パルス間隔検出部24からパルス間隔Q2(t)を入力する。そして、入力した両パルス間隔Q1,Q2(t)を用いて、再着磁用のパルス間隔Q3(t)を、式 Q3(t)=(Q2(t)+Q1)/2 により計算する。演算部25は、算出したパルス間隔Q3(t)のデータをパルス生成回路26に出力する。パルス生成回路26は、演算部25から入力したパルス間隔Q3(t)のデータに基づいてパルス間隔Q3(t)の電流パルスを生成して第2書込みヘッド20に出力する。
演算部25における演算所要時間やパルス生成回路26におけるパルス生成所要時間は非常に短いので、第1書込みヘッド18での着磁、読込みヘッド19での読込み(検出)、第2書込みヘッド20での再着磁は、同時並行に進められる。なお、パルス間隔検出部24は、読込みヘッド19に内蔵され、読込みヘッド19がパルス間隔Q2(t)の検出信号を演算部25に出力する構成でもよい。また、図8に示したコントローラ21内の各回路部は、ハードウェアで構成してもよいが、CPUがプログラムを実行することにより各種処理を行うソフトウェアで構成することもできる。さらにハードウェアとソフトウェアが協働する構成も採用できる。
図9はコントローラ21が行う着磁処理を示すフローチャートである。コントローラ21は、第1書込みヘッド18にパルス間隔Q1で着磁させる(ステップS1)。第1書込みヘッド18の着磁位置よりもローラ半周期分の移動量に相当する距離L/2だけベルト移動方向下流側の位置において、読込みヘッド19がパルス間隔Q2(t)を検出する。なお、読込みヘッド19の読込みは、第1書込みヘッド18の着磁開始から搬送ベルト12が距離L/2だけ移動した以後に行われる。
そして、パルス間隔Q1,Q2(t)を用いて、式 Q3(t)=(Q2(t)+Q1)/2 によりパルス間隔Q3(t)を計算する(ステップS3)。第2書込みヘッド20はパルス間隔Q3(t)で再着磁する。こうして図7に示すように、第2書込みヘッド20により再着磁された磁気パターンの着磁ピッチP3(t)(図7における破線のグラフ)は、一定ピッチP3となる。
本実施形態では、搬送ベルト12は、例えばインクジェット式ラインプリンタにおいて用紙を印刷時に搬送するために設けられるものである。こうして所定の磁気パターンが書き込まれた磁気リニアスケール13が形成された搬送ベルト12は、プリンタの各ローラに巻き掛けられてプリンタに装着される。搬送ベルト12はラインプリンタに装着された場合、搬送ベルト12上の磁気リニアスケール13と対応する位置に設けられた磁気センサ(図示せず)とともに磁気式リニアエンコーダを構成する。そして、磁気式リニアエンコーダのエンコーダ信号に基づき搬送ベルト駆動用の電動モータが速度制御される。また、エンコーダ信号は、搬送ベルト12によって搬送される用紙に対して文字や画像を形成するためのインク滴を噴射する記録ヘッド(図示せず)の噴射タイミングを決める印字基準信号(パルス信号)を生成するためにも用いられる。
以上、詳述したように第一実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)第1書込みヘッド18のパルス間隔Q1と、読込みヘッド19のパルス間隔Q2(t)とを用いて、演算部25が演算した再着磁用のパルス間隔Q3(t)を用いて第2書込みヘッド20により再着磁するので、駆動ローラ14が振れても、磁性層13Aに磁気パターンを一定の着磁ピッチで着磁することができる。
(2)第1書込みヘッド18と読込みヘッド19の離間距離を、ローラ半周期分のベルト移動量に相当する距離L/2に設定したので、パルス間隔Q1及びQ2(t)を用いた比較的簡単な計算で、再着磁用のパルス間隔Q3(t)(=(Q2(t)+Q1)/2)を求めることができる。
(3)着磁用の第1書込みヘッド18とは別に、再着磁専用の第2書込みヘッド20を設けたので、搬送ベルトの移動方向上流側で再着磁用の補正値を求めるための着磁・検出の処理を行いつつ、その下流側で再着磁を同時並行に進めることができる。よって、搬送ベルト12の1本当たりの着磁所要時間を比較的短く抑えることができる。
(第二実施形態)
次に第二実施形態について、図10及び図11を用いて説明する。
図10に示すように、本実施形態の着磁装置31は、着磁手段としての第1書込みヘッド(以下、書込みヘッド18という)と、検出手段としての読込みヘッド19とを備えるが、再着磁手段としての第2書込みヘッド20を備えていない。書込みヘッド18が再着磁手段を兼ねている。書込みヘッド18と読込みヘッド19の構成は、前記第一実施形態と同様であり、書込みヘッド18の着磁位置と読込みヘッド19の読込位置との間の距離は、ローラ半周期分のベルト移動量に相当する距離L/2に設定されている。
図11は、本実施形態におけるコントローラ内の電気的構成を示すブロック図である。制御部32の処理内容が異なる点と、パルス生成回路26が廃止され、補正値記憶部33が設けられている点が、前記第一実施形態と異なる。パルス生成回路23、パルス間隔検出部24及び演算部25の処理内容は、前記第一実施形態と同様である。
制御部32には、ロータリエンコーダ17からの回転角信号(エンコーダ信号)が入力されており、制御部32は、回転角信号に基づき、第1書込みヘッド18による着磁を開始してから、駆動ローラ14が「1.5回転」したことを検知する。駆動ローラ14が1.5回転することで、読込みヘッド19により駆動ローラ14の1回転分に相当する磁性層13Aの範囲に渡って着磁状態の検出が行われる。
制御部32は、回転角信号に基づいてローラ1.5回転分のベルト移動量に相当する距離の範囲に渡り書込みヘッド18に着磁を行わせる。この結果、ローラ半周期分のベルト移動量に相当する距離だけベルト移動方向下流側の位置では、読込みヘッド19が書込みヘッド18による着磁状態を検出する。パルス間隔検出部24は、読込みヘッド19の検出パルスからパルス間隔Q2(t)を検出して演算部25へ送る。演算部25は、再着磁時のパルス間隔Q3(t)を、式 Q3(t)=(Q2(t)+Q1)/2)により計算する。
演算部25の計算結果は、パルス間隔Q3(t)のプロファイルとして補正値記憶部33に記憶される。こうして、補正値記憶部33には、駆動ローラ14の一回転分のパルス間隔Q3(t)のプロファイルデータが再着磁用の補正値として格納される。制御部32は、補正値記憶部33からローラ一周期分のパルス間隔Q3(t)のプロファイルデータを読み出し、パルス生成回路23にパルス間隔Q3(t)でのパルス電流の生成を指示する。こうして書込みヘッド18は、駆動ローラ14の1.5回転分の着磁が終了し、補正値記憶部33にローラ一回転分に相当するパルス間隔Q3(t)のデータが格納されると、次に補正値記憶部33からパルス間隔Q3(t)のデータを繰り返し読み出して、搬送ベルト12の一周分全てに渡り着磁する。こうして磁気リニアスケール13が形成される。
よって、この第二実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(4)駆動ローラ14の一回転分に相当するパルス間隔Q3(t)のプロファイルデータを補正値記憶部33に格納し、その後、同じ書込みヘッド18を用いて補正値記憶部33から繰り返しプロファイルデータを読み込んで再着磁を行う構成である。このため、一周期分のパルス間隔Q3(t)のプロファイルが取得されれば、再着磁を早期に開始することができる。よって、搬送ベルト一本当たりの着磁作業時間の短縮に貢献できる。
(5)前記第一実施形態では、第1書込みヘッド18の着磁位置から第2書込みヘッド20の再着磁位置の間に最後に再着磁されずに残る領域ができてしまうが、本実施形態の着磁方法であれば、再着磁できない領域が発生せず、磁性層13Aの全周を再着磁できる。
なお、実施形態は、上記に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
(変形例1)第1書込みヘッド18と読込みヘッド19との離間距離は、ローラ半周期分のベルト搬送量に相当する距離L/2に限定されない。ローラ半周期分のベルト搬送量に相当する距離L/2の奇数倍であれば足りる。奇数倍であれば、再着磁時のパルス間隔Q3(t)を、Q3(t)=(Q2(t)+Q1)/2という比較的簡単な計算式で求めることができる。
(変形例2)前記第一実施形態において、第1書込みヘッド18の着磁位置から第2書込みヘッド20の再着磁位置の間に最後に再着磁されずに残る領域については、前記第二実施形態の方法で、既に取得したパルス間隔Q3(t)のプロファイルを記憶手段から読み出して第2書込みヘッド20により再着磁してもよい。なお、第一実施形態において、再着磁不能領域を狭くするうえで、第2書込みヘッド20はなるべく読込みヘッド19の近傍に配置することが望ましい。
(変形例3)前記第二実施形態では、補正値記憶部33に一周期分のパルス間隔Q3(t)のプロファイルデータを記憶する構成としたが、数周期分のパルス間隔Q3(t)のプロファイルデータを取得してもよい。この場合、数周期分のプロファイルデータを用いて再着磁してもよいし、数周期分のプロファイルデータを用いて平均化した一周期分のプロファイルを繰り返し用いて再磁着する方法も採用できる。
(変形例4)着磁位置と検出位置の離間距離は、ローラ半周期分のベルト移動量に相当する距離に限定されない。例えば離間距離を1/4周期分のベルト移動量に相当する距離L/4とした場合、検出パルスのパルス間隔Q2(t)を位相(−T/4)だけ遅らせて、ローラ半周期分のベルト移動量に相当する距離L/2の位置におけるパルス間隔Q2(t−T/4)を計算する。そして、パルス間隔Q3(t)を、式 Q3(t)=(Q2(t−T/4)+Q1)/2により算出する。この場合、Q2(t)の計算式は、予め測定データから求めておく。この方法であれば、離間距離は任意に設定できる。
(変形例5)回転体はローラに限定されず、ドラムでもよい。この場合、駆動用回転体がドラムであってもよい。また、着磁手段と検出手段の間隔は、駆動ローラと従動ローラのうち従動ローラ側の半周期に相当する距離を設定してもよい。要するに駆動用回転体と従動用回転体のうち搬送ベルトの速度変動を決める側を採用すればよい。回転体(ローラやドラム)は、例えば駆動側が速度変動を決める傾向があり、また大径なものほど速度変動を決める傾向がある。
(変形例6)エンコーダはリニアエンコーダに限らず、磁気式のロータリエンコーダにも適用できる。この場合、例えば被駆動体としてのロータに設けられた磁性部に着磁する場合、本発明の着磁装置及び着磁方法を採用してよい。例えば搬送ベルトが巻き掛けられるローラの端部周面上に磁気スケールを設ける場合の着磁にも適用できる。また、ロータリエンコーダ用の回転板の磁性部への着磁にも適用してよい。
(変形例7)エンコーダを構成するスケールを設ける対象は、搬送ベルトに限定されない。例えば搬送ベルト12が巻き掛けられているローラの端部周面上にロータリ式の磁気スケールを設けてもよい。その他、動力源である電動モータとその駆動対象との間の動力伝達経路上に位置する他の被駆動体にスケールを設けても構わない。
(変形例8)着磁対象の被駆動体は、ラインプリンタ用の搬送ベルトに限定されず、シリアルプリンタ用の搬送ベルトであってもよい。
(変形例9)被駆動体としての搬送ベルトはプリンタ用に限定されない。例えば製品やワークを搬送する搬送ベルトにも適用できる。
前記実施形態及び変形例から把握される技術的思想を以下に記載する。
各請求項のうちいずれか一項に記載の着磁装置において、前記信号値は、前記着磁手段が着磁する際に磁極を変化させるタイミングを決めるパルス間隔を示すものであり、前記検出手段は前記着磁状態を読み取って磁極の変化に対応するパルス間隔を信号値とする前記着磁状態検出信号を出力し、前記補正手段は、前記着磁状態検出信号の信号値として示されるパルス間隔の関数として再着磁のためのパルス間隔を演算し、その演算したパルス間隔を信号値とする再着磁信号を前記再着磁手段に出力することを特徴とする着磁装置。
第一実施形態における着磁装置の概略構成を示す模式平面図。 着磁装置の模式側面図。 磁気リニアスケールを形成する際の着磁方法を説明する模式側面図。 駆動ローラの偏心に起因するベルト搬送速度の変動を説明する部分側面図。 ベルト搬送速度の変動を示すグラフ。 パルス間隔と時間の関係を示すグラフ。 着磁ピッチと時間の関係を示すグラフ。 コントローラ内の回路構成を示すブロック図。 着磁処理を説明するフローチャート。 第二実施形態における着磁装置の模式側面図。 コントローラ内の回路構成を示すブロック図。
符号の説明
11,31…着磁装置、12…被駆動体としての搬送ベルト、13…磁気リニアスケール、13A…被着磁部としての磁性層、14…駆動ローラ、15…従動ローラ、16…電動モータ、16a…駆動軸、17…ロータリエンコーダ、18…着磁手段としての第1書込みヘッド、19…検出手段としての読込みヘッド、20…再着磁手段としての第2書込みヘッド、21…コントローラ、22…制御部、23…パルス生成回路、24…パルス間隔検出部、25…演算部、26…パルス生成回路、Q1…信号値としての着磁用のパルス間隔、Q2(t)…検出したパルス間隔、Q3(t)…信号値としての再着磁用のパルス間隔。

Claims (7)

  1. 被駆動体の被着磁部にエンコーダスケールを形成すべく着磁する着磁装置であって、
    前記被着磁部を着磁する着磁手段と、
    前記被着磁部の着磁状態を検出する検出手段と、
    前記被着磁部に所定ピッチで着磁させるべく前記着磁手段に一定の信号値で与えられる着磁信号と前記検出手段の着磁状態検出信号とに基づいて、前記信号値を前記着磁手段と前記検出手段との前記被駆動体の駆動方向における位置ずれ分の位相差が加味された前記所定ピッチで着磁しうる信号値に補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された前記信号値に基づき前記被着磁部に再着磁する再着磁手段とを備えたことを特徴とする着磁装置。
  2. 前記着磁手段が、前記再着磁手段を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の着磁装置。
  3. 前記被駆動体は、二以上の回転体に巻き掛けられたベルトであって、
    前記補正された信号値を前記回転体のうち駆動用回転体の少なくとも一周期分記憶する記憶手段を更に備え、
    前記再着磁手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号値に基づき再着磁することを特徴とする請求項1に記載の着磁装置。
  4. 前記着磁手段と再着磁手段は別ものであり、
    前記再着磁手段は、前記検出手段に対し前記被駆動体の駆動方向下流側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の着磁装置。
  5. 前記被駆動体は、二以上の回転体に巻き掛けられたベルトであり、
    前記着磁手段と前記検出手段との間の距離は、前記二以上の回転体のうち駆動用回転体が半回転する間に前記被駆動体が駆動しうる駆動量に略一致するように設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の着磁装置。
  6. 前記信号値は、パルス間隔であり、
    前記補正手段は、前記着磁手段が着磁した際のパルス間隔と、前記検出手段が検出したパルス間隔との和の1/2の値を再着磁用のパルス間隔として取得することを特徴とする請求項5に記載の着磁装置。
  7. 被駆動体の被着磁部にエンコーダスケールを形成すべく着磁する着磁方法であって、
    前記被着磁部に着磁手段により着磁する着磁ステップと、
    前記被着磁部の着磁状態を検出手段により検出する検出ステップと、
    前記被着磁部に所定ピッチで着磁させるべく前記着磁手段に一定の信号値で与えられる着磁信号と前記検出手段の着磁状態検出信号とに基づいて、前記信号値を前記着磁手段と前記検出手段との前記被駆動体の駆動方向における位置ずれ分の位相差が加味された前記所定ピッチで着磁しうる信号値に補正する補正ステップと、
    前記補正ステップで補正された前記信号値に基づき前記被着磁部に再着磁する再着磁ステップと
    を備えたことを特徴とする着磁方法。
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