JP4888328B2 - 着磁装置及び着磁方法 - Google Patents
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Description
この発明によれば、着磁手段が再着磁手段を兼ねるので、着磁装置を簡単な構成にすることができる。
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図9に従って説明する。
図1は、着磁装置の模式側面図を示し、図2は、その模式平面図を示す。
書込みヘッド18,20は、コントローラ21内のパルス生成回路23,26(図8を参照)に接続され、このパルス生成回路23、26は、ロータリエンコーダ17からのエンコーダパルスを分周した分周信号により、書込みヘッド18,20内のコイルの電流方向を変化させ、磁性層13Aに磁極Nと磁極Sとが一定ピッチPで磁化反転された磁気パターンを書き込む。ここで、分周信号は、予め測定されたローラ偏心量やベルト厚み等の着磁装置11の特性に従って設定された比率にて求められる。
図5は、駆動ローラに偏心に起因する振れがある場合のベルト搬送速度のグラフを示す。このグラフおいて、横軸は時間t(秒)、縦軸はベルト搬送速度V(mm/s)を示している。
ここで、tは時間(秒)、Tは速度変動の周期(駆動ローラの回転周期)、aは速度変動の幅(正弦波の振幅)、vは駆動ローラに振れがない場合のベルト搬送速度である。
速度変動がない場合(ベルト搬送速度が一定速度vの場合)に目標のピッチ幅Poで着磁できる一定のパルス間隔Q1(t)=Q1(Q1は定数)で着磁を行うと、実際には搬送ベルト12に速度変動があるため、図7のグラフに実線で示すように、着磁ピッチが正弦波P1(t)になってしまう。この正弦波P1(t)は次式で示される。
P1(t)=Q1{v+asin(2πt/T)} …(2)
次に半周期後に読込みヘッド19により着磁された磁気パターンを読み込んで、読込みヘッド19の検出パルスからパルス間隔Q2(t)を取得する。読込みヘッド19が読み込む磁気パターンの着磁ピッチP2(t)は、第1書込みヘッド18が半周期前に書き込んだ着磁ピッチP1(t−T/2)である(P2(t)=P1(t−T/2))。また、読込みヘッド19のパルス間隔Q2(t)は、P2(t)/V(t)である。よって、読込みヘッド19の検出パルスのパルス間隔Q2(t)は、次式で示される。
Q2(t)=P1(t−T/2)/V(t)
=Q1{v+asin(2π(t−T/2)/T)}/{v+asin(2πt/T)}
=Q1{v−asin(2πt/T)}/{v+asin(2πt/T)}
ここで、Q2(t)は、第1書込みヘッド18で書き込まれた際のベルト搬送速度の影響による誤差と、読込みヘッド19で読み込まれたベルト搬送速度の影響による誤差が等しく入ってくるため、Q1とQ2(t)の差の半分が補正量δ(=(Q1−Q2(t))/2)となる。この補正量δでQ1を補正し、第2書込みヘッド20で再着磁を行う際の補正後のパルス間隔Q3(t)を求める。パルス間隔Q3(t)は次式で示される。
Q3(t)=Q1−δ=Q1−(Q1−Q2(t))/2
=(Q1+Q2(t))/2 …(3)
なお、上記(3)式は、第1書込みヘッド18の着磁位置と、読込みヘッド19の検出位置との離間距離に相当する位相差(−T/2)が加味されてパルス間隔Q1を補正したものとなっている。
Q3(t)=(Q1+Q2(t))/2
=Q1・v/{v+asin(2πt/T)}
これを第2書込みヘッド20で着磁する際のパルス間隔S3(t)とすると、着磁ピッチP3(t)は以下のように計算され、一定ピッチで着磁されていることが分かる。
P3(t)=V(t)・Q3(t)
={v+asin(2πt/T)}・Q1・v/{v+asin(2πt/T)}
=Q1・v
上記のように、着磁ピッチP3(t)が一定値となるように着磁可能なことが確かめられたので、パルス間隔S3(t)は、第1書込みヘッド18で着磁する際のパルス間隔Q1と、読込みヘッド19で検出されたパルス間隔Q2(t)とを用いて、上記(3)式から求めることができる。そして、第2書込みヘッド20が上記( 3)式から求まるパルス間隔Q3(t)で再着磁することにより、駆動ローラ14の振れに起因する搬送ベルト12の速度変動の影響を受けずに一定ピッチP(=P3)で着磁を行うことが可能となる。
(1)第1書込みヘッド18のパルス間隔Q1と、読込みヘッド19のパルス間隔Q2(t)とを用いて、演算部25が演算した再着磁用のパルス間隔Q3(t)を用いて第2書込みヘッド20により再着磁するので、駆動ローラ14が振れても、磁性層13Aに磁気パターンを一定の着磁ピッチで着磁することができる。
次に第二実施形態について、図10及び図11を用いて説明する。
図10に示すように、本実施形態の着磁装置31は、着磁手段としての第1書込みヘッド(以下、書込みヘッド18という)と、検出手段としての読込みヘッド19とを備えるが、再着磁手段としての第2書込みヘッド20を備えていない。書込みヘッド18が再着磁手段を兼ねている。書込みヘッド18と読込みヘッド19の構成は、前記第一実施形態と同様であり、書込みヘッド18の着磁位置と読込みヘッド19の読込位置との間の距離は、ローラ半周期分のベルト移動量に相当する距離L/2に設定されている。
(4)駆動ローラ14の一回転分に相当するパルス間隔Q3(t)のプロファイルデータを補正値記憶部33に格納し、その後、同じ書込みヘッド18を用いて補正値記憶部33から繰り返しプロファイルデータを読み込んで再着磁を行う構成である。このため、一周期分のパルス間隔Q3(t)のプロファイルが取得されれば、再着磁を早期に開始することができる。よって、搬送ベルト一本当たりの着磁作業時間の短縮に貢献できる。
(変形例1)第1書込みヘッド18と読込みヘッド19との離間距離は、ローラ半周期分のベルト搬送量に相当する距離L/2に限定されない。ローラ半周期分のベルト搬送量に相当する距離L/2の奇数倍であれば足りる。奇数倍であれば、再着磁時のパルス間隔Q3(t)を、Q3(t)=(Q2(t)+Q1)/2という比較的簡単な計算式で求めることができる。
(変形例9)被駆動体としての搬送ベルトはプリンタ用に限定されない。例えば製品やワークを搬送する搬送ベルトにも適用できる。
各請求項のうちいずれか一項に記載の着磁装置において、前記信号値は、前記着磁手段が着磁する際に磁極を変化させるタイミングを決めるパルス間隔を示すものであり、前記検出手段は前記着磁状態を読み取って磁極の変化に対応するパルス間隔を信号値とする前記着磁状態検出信号を出力し、前記補正手段は、前記着磁状態検出信号の信号値として示されるパルス間隔の関数として再着磁のためのパルス間隔を演算し、その演算したパルス間隔を信号値とする再着磁信号を前記再着磁手段に出力することを特徴とする着磁装置。
Claims (7)
- 被駆動体の被着磁部にエンコーダスケールを形成すべく着磁する着磁装置であって、
前記被着磁部を着磁する着磁手段と、
前記被着磁部の着磁状態を検出する検出手段と、
前記被着磁部に所定ピッチで着磁させるべく前記着磁手段に一定の信号値で与えられる着磁信号と前記検出手段の着磁状態検出信号とに基づいて、前記信号値を前記着磁手段と前記検出手段との前記被駆動体の駆動方向における位置ずれ分の位相差が加味された前記所定ピッチで着磁しうる信号値に補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された前記信号値に基づき前記被着磁部に再着磁する再着磁手段とを備えたことを特徴とする着磁装置。 - 前記着磁手段が、前記再着磁手段を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の着磁装置。
- 前記被駆動体は、二以上の回転体に巻き掛けられたベルトであって、
前記補正された信号値を前記回転体のうち駆動用回転体の少なくとも一周期分記憶する記憶手段を更に備え、
前記再着磁手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号値に基づき再着磁することを特徴とする請求項1に記載の着磁装置。 - 前記着磁手段と再着磁手段は別ものであり、
前記再着磁手段は、前記検出手段に対し前記被駆動体の駆動方向下流側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の着磁装置。 - 前記被駆動体は、二以上の回転体に巻き掛けられたベルトであり、
前記着磁手段と前記検出手段との間の距離は、前記二以上の回転体のうち駆動用回転体が半回転する間に前記被駆動体が駆動しうる駆動量に略一致するように設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の着磁装置。 - 前記信号値は、パルス間隔であり、
前記補正手段は、前記着磁手段が着磁した際のパルス間隔と、前記検出手段が検出したパルス間隔との和の1/2の値を再着磁用のパルス間隔として取得することを特徴とする請求項5に記載の着磁装置。 - 被駆動体の被着磁部にエンコーダスケールを形成すべく着磁する着磁方法であって、
前記被着磁部に着磁手段により着磁する着磁ステップと、
前記被着磁部の着磁状態を検出手段により検出する検出ステップと、
前記被着磁部に所定ピッチで着磁させるべく前記着磁手段に一定の信号値で与えられる着磁信号と前記検出手段の着磁状態検出信号とに基づいて、前記信号値を前記着磁手段と前記検出手段との前記被駆動体の駆動方向における位置ずれ分の位相差が加味された前記所定ピッチで着磁しうる信号値に補正する補正ステップと、
前記補正ステップで補正された前記信号値に基づき前記被着磁部に再着磁する再着磁ステップと
を備えたことを特徴とする着磁方法。
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