JP3696912B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、画像信号や原稿画像に応じて画像を形成する画像形成装置に関し、特に、記録部近傍に記録材を搬送するローラ一対を有し、記録材を間欠的に搬送し、記録ヘッドをシリアルスキャンさせて画像を形成する、例えばインクジェット方式等を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、様々な画像形成手段を用いた画像形成装置が実用化されており、中でもインクジェット方式、熱転写方式等は比較的安価で小型化、静音化が可能でるので、パーソナルユースからオフィスユースまで多岐にわたって用いられている。
【0003】
これらの記録方式を用いた画像形成装置では、装置内の記録部に対して記録材を相対的に移動させて画像形成を行うのが一般的である。インクジェット方式等を用いたシリアルスキャン方式のプリンタ(画像形成装置)では、記録材が所定幅ずつ間欠的にステップ送りされ、画像がその所定幅ずつ形成されていく。記録材の搬送には、搬送用ローラ、それを駆動するパルスモータ等の駆動源、駆動を伝達するプーリ、ギア、ベルト等の駆動伝達手段を用いるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、記録材を相対的に間欠移動させて画像形成を行う記録方式では、記録材を正確に所定幅ずつ搬送しなくてはならないという課題があった。これが達成されず搬送量が不足した場合、画像の重なり(黒スジ)が発生し、逆に搬送量が多い場合には画像の不連続(白スジ)が発生し、いずれの場合も著しく画像品位を低下させることになる。
【0005】
正確な記録材搬送を難しくしている主な原因は、記録材搬送ローラ、同ローラと一体で回転するプーリや、ギアの偏心、駆動源の停止位置精度、駆動伝達手段であるギア、ベルト、プーリの歯切り精度等が挙げられるが、最も影響が大きいのは記録材搬送ローラ、及び同ローラを駆動するためのギアやプーリの偏心である。
【0006】
この問題を解決するために、従来から、偏心をもつ各要素が1回転したとき所望の搬送量になるように装置を設定し、偏心による搬送量のばらつきを抑える方法が考えられている。しかし、搬送ローラを例にとれば、通常の記録幅数mm〜十数mm程度に対してローラ直径は数mmになってしまいその長に比べて大変細く、たわみ等が発生して正確な搬送が行えない。
【0007】
そこで従来はやむをえず、記録材搬送ローラの周長を記録幅の整数倍に設定し、数回の所定量搬送でローラの偏心による送り量のばらつきを相殺していた。この方法では、ライン毎の搬送量はある程度のばらつきを持ってしまうことになり、あまり効果的な方法とは言えない。また、駆動伝達手段(ベルト、プーリ、ギア)や搬送ローラと記録材との相対的な位相は記録材毎に様々で、ばらつきを完全に相殺することは困難であった。
【0008】
この点を改善するため以下に述べる方法が提案されている。即ち、記録材搬送ローラの周長を記録幅の整数倍に設定し、記録を開始する際のローラの位置が常に一定である様に構成する。そして、印字を行う各バンド毎にパルスモータのパルス数を加減することで搬送量を調整可能とするものである。記録材の先端から後端まで全ての記録バンドについて調整可能とする方法、或いは、ローラの回転周期で調整可能とする方法、例えば、ローラ周長が記録幅のN倍である場合、N個のテーブルで送り量を調整する方法等も提案されている。
【0009】
しかしながら、上記の方法ではパルス単位で搬送量の調整を行うため、分解能の大きい高価なパルスモータを使用する必要がある。また、実画を見ながら調整値を決定するため、多くの画像を出力する必要があり、調整に要する時間や労力が膨大であった。更に、ローラ或いはプーリやギアを交換する場合には上記の手順を繰り返す必要があり、書き換えるデータの数も膨大である。
【0010】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、安価でかつ複雑な機構を用いることなく記録材を正確に搬送し、記録画像が常に高品位である記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記欠点に鑑み成されたものであり、その内容は、
(1)画像形成部における記録材の搬送を行うための、少なくとも1本の記録材搬送ローラと、記録材を間に挟んで前記搬送ローラに対して加圧する従動ローラと、前記搬送ローラを駆動する駆動手段と、該駆動手段から前記搬送ローラへ駆動を伝達する駆動伝達手段とから成る記録材搬送手段を有し、該記録材搬送手段によって記録材を間欠的に搬送し、ライン毎に記録材を停止した状態で所定の記録幅の画像形成を行い、そのたびに前記記録搬送手段によって1ライン分に相当する搬送を行う画像形成装置において、前記搬送ローラはその外周長が記録幅の2倍に略等しく、連続する等しい記録幅の画像形成を行う際、前記搬送ローラは半回転分に相当する外周長が実質的に等しい周面上の2つの所定の領域の各々によって1ライン分に相当する搬送を行い、前記所定の領域の各々による記録材の搬送量は実質的に等しいことを特徴とする画像形成装置である。
(2)画像形成部における記録材の搬送を行うための、少なくとも1本の記録材搬送ローラと、記録材を間に挟んで前記搬送ローラに対して加圧する従動ローラと、前記搬送ローラを駆動する駆動手段と、該駆動手段から前記搬送ローラへ駆動を伝達する駆動伝達手段とから成る記録材搬送手段を有し、該記録材搬送手段によって記録材を間欠的に搬送し、ライン毎に記録材を停止した状態で所定の記録幅の画像形成を行い、そのたびに前記記録材搬送手段によって1ライン分に相当する搬送を行う画像形成装置において、前記搬送ローラはその外周長が記録幅の2倍に略等しく、前記搬送ローラが所定の回転角にあることを検出する検出手段を有し、連続する等しい記録幅の画像形成を行う際に、前記搬送ローラは半回転分に相当する外周長が実質的に等しい周面上の2つの所定の領域の各々によって1ライン分に相当する搬送を行い、前記所定の領域の各々による記録材の搬送量は実質的に等しく、前記検出手段の検出に基づいて前記所定の領域の開始点から1ライン分に相当する搬送を行うことを特徴とする画像形成装置である。
(3)画像形成部における記録材の搬送を行うための搬送ローラと、前記搬送ローラとで記録材を挟持する従動ローラと、前記搬送ローラを駆動するための駆動手段と、前記搬送ローラによってシートを間欠的に搬送し、シートが停止する毎に1ラインづつ所定の記録幅の画像形成を行う画像形成装置において、前記搬送ローラは所定の始点を記録材に接した状態から半回転づつ回転することによって1ラインに相当する搬送を繰り返し、前記搬送ローラが前記所定の始点を記録材に接した状態から半回転したときの搬送量と、残りの半回転したときの搬送量とが実質的に等しいことを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
【作用】
上記構成を有する本発明の画像形成装置(記録装置)によれば、記録材搬送系における搬送ローラ及び同ローラと一体で回転するプーリやギアの偏心による所定の搬送量に対するばらつきを相殺することが可能で、安価でかつ複雑な機構を用いることなく高品位な記録画像を得ることが出来る。
【0013】
【実施例】
次に、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0014】
(実施例1)
図1は本発明を適用したインクジェット記録装置の記録部の斜視図を表し、図2は記録装置全体の主要断面図を表す。
【0015】
図1において、1は記録部上流方向に配された搬送ローラ、2は同ローラに記録材を付勢する従動ローラを表す。搬送ローラ1は一端にプーリ5aが圧入されており、パルスモータ6aによってモータプーリ7a、伝達ベルト8aを介して駆動される。
【0016】
本装置の場合、1ラインの記録幅は16.256mmで搬送ローラ1の周長はその2倍に設定されており、搬送ローラ1の直径は10.349mmである。同図において、プーリ5aとモータプーリ7aの歯数の比は4:1に設定されており、記録幅はモータプーリ7aの2回転に相当する。従って、搬送精度はモータプーリ7aの加工精度に依存しない。
【0017】
本実施例で使用したパルスモータ6aはこの種の駆動源としては安価で一般的な基本ステップ角度が1.8°の2相ハイブリッド型で、1−2相励磁で駆動している。モータ1パルス当たりの記録材の搬送量は約40μmである。
【0018】
搬送ローラの1端に圧入されたプーリ5aはフラッグ9を有し、本体側に設けられたフォトインタラプタ10aを遮光することで、所定の回転変位にある時、これを検出することが可能である。
【0019】
11は印字部で記録材を支持するプラテンで、記録材25の浮きを防止するため、記録材通過面の多数の小孔から、吸引ブロワ12で吸引している。
【0020】
13は、インクジェット方式の記録ヘッドであり、本実施例の場合はフルカラー画像形成を行うため、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色の記録ヘッド13C、13M、13Y、13Bkが操作方向に並設されており、400dpiのピッチで1列に並んだ256個のノズルからインクを吐出して16.256mm幅の記録を行う。記録ヘッド13はキャリッジ14に搭載されて、案内レール15a、15b上を記録材25の搬送方向(矢印A方向)と直角方向(矢印B方向)に走査する。キャリッジ14の駆動は駆動ベルト16を介して不図示のモータで行う。
【0021】
図3に本装置の画像形成部の主要断面の寸法関係を表す。同図に示す様に搬送ローラ1の記録材挟持部と記録領域上流端の距離は記録幅X(16.256mm)に設定されている。
【0022】
本装置では組立工程において搬送ローラ1にプーリ5aを圧入する。その際、搬送ローラ1やプーリ5aの振れ方向や圧入時の各々の位相は任意である。圧入後の搬送ローラ1及びプーリ5aは図4に示す測定治具上で搬送ローラ1外周面の周速を測定する。測定は駆動モータ6cにより伝導ベルト8cを介してローラ1を定速で回転させ、LDV23(レーザドップラー速度センサ)で計測したデータをコンピュータに取り込む。
【0023】
さて、搬送ローラ1及びプーリ5aの振れが0であれば、搬送ローラ1の周速は一定になる。しかしながら、実際にはプーリ5a及びローラ1は共に振れているためローラ1の周速も変動し、変動成分は以下に記す様にローラ1の回転周期と等しいサイン波形で表すことが出来る。
【0024】
今、図5に示す様にプーリ5aの半径R1、振れα1、振れ方向とベルト巻き掛け部の成す角度をθ1とすると、実質的なプーリ5aの半径r1は
r1=α1×cosθ1+√(R12 −α12 ×sin2 θ1)となる。
従って、ベルト8aが周速Vでプーリ5aを回転させた時のプーリ5aの角速度は
ω=V/r1=V/[α1×cosθ1+√(R12 −α12 ×sin2 θ1)]で表される。
【0025】
同様に、図6に示す様にローラ1の半径をR2、振れα2、振れ方向と記録材搬送部の成す角度をθ2とすると、実質的なローラ1の半径rは
r2=α2×cosθ2+√(R22 −α22 ×sin2 θ2)となる。
従って、記録材搬送部での周速VRはVR=r2×ωであり、即ち、
VR=V×[α2×cosθ2+√(R22 −α22 ×sin2 θ2)]/[α1×cosθ1+√(R12 −α12 ×sin2 θ1)]である。
【0026】
また、図7に示す様にプーリ5aの振れ方向とローラ1の振れ方向の成す角度をθ3とすると、ベルト巻きかけ位置と記録材搬送部の成す角度は常に一定であるからθ2+θ3−θ1=定数であり、また、θ3はローラ1とプーリ5aの圧入時に決まる定数であるからθ2−θ1=定数である。
従って、θ2=θ1+βとおけるから、
VR=V×[α2×cos(θ1+β)+√{R22 −α22 ×sin2 (θ1+β)}]/[α1×cosθ1+√{R12 −α12 ×sin2 θ1}]となる。
ここで分子の平方根の中は
R2×√[1−(α2/R2)2 ×sin2 (θ1+β)]であり、α2/R2≪1であるから、
√[R22 −α22 ×sin2 (θ1+β)]≒R2となる。
同様に分母の平方根の中は
R1×√[1−(α1/R1)2 ×sin2 θ1]であり、α1/R1≪1であるから、√(R12 −α12 ×sin2 θ1)≒R1となる。
したがって、VR=V×[α2×cos(θ1+β)+R22 ]/[α1×cosθ1+R1]
したがって、VR=V×R2/R1×[{1+(α2/R2)×cos(θ1+β)}]/[1+(α1/R1)×cosθ1]となる。
ここで、x、y≪1の場合、(1+y)/(1+x)≒1−x+yと近似できるので、VR=V×R2/R1×[1−a×cosθ1+b×cos(θ1+β)]となる。ここで、a=α1/R1であり、b=α2/R2である。
上式より、ローラ表面の周速は、定数項と振幅aのコサイン変動成分及び振幅bで前者と位相の異なるコサイン変動成分の和で表される。変動成分は最終的に所定の振幅と所定の位相を有するサイン成分に書き換えられるから、結局ローラ1表面の周速の変動成分はサイン波形で近似することが可能である。
【0027】
なお、実際にはベルト8aとプーリ5aの関係に於いて、ローラ1の角速度は必ずしも上述したベルト巻き掛け位置でのプーリ5aの半径に依存する訳ではないが、場所が変わったとしても波形自体に変化はない。
【0028】
測定治具で使用しているモータ6cやモータプーリ7c、伝導ベルト8cは本体で使用しているものと形状やサイズが同じである。また、プーリ5aとモータプーリ7cの減速比、両軸の軸距離、ベルト8cの各プーリに対する巻き付き角度等も本体と同じ配置であるため、搬送ローラ1が半回転(記録幅に相当)する際にモータプーリ7cの偏芯の影響は現れない。
【0029】
また、本実施例で使用する測定治具では簡単のため、治具上のフォトインタラプタ10bがフラッグ9を検出する位置とLDV23で計測するローラ表面上の測定点を一致させてある。
【0030】
測定時には、測定治具上でローラ1及び一体に圧入されたプーリ5aをモータ6cでベルト8aを介して回転させる。そして、フラッグ9がフォトインタラプタ10bを遮光する時に発生する信号と、LVD23の出力信号を共にコンピュータに取り込んで以下の処理を行う。
【0031】
図8に測定治具上で測定したローラ1表面の周速、フォトインタラプタ10bの出力信号の様子を示す。まず、ローラ周速のデータの平均値を求める。次に平均値とデータがクロスする点から1/4周期前或いは後ろに相当する点(a点)を求める。前述したようにローラ周速の波形はサイン波形と相似であるから、a点からローラ半回転分の平均周速と次の半回転分の平均周速は一致し、その積分値である各々の搬送量も等しくなる。
【0032】
上述したのはローラ1の周速から、ローラ1を2分割で使用する際に各々の周長が等価になる点を求める操作であるが、上記方法に限らず、別の方法でa点を求めることも可能である。また、ローラ1の周方向の変位を計測するセンサを用いても同様の目的は達成することは可能である。
【0033】
a点を算出後、プーリ5aに固定されているフラッグ9に対するa点の角度を求める。この角度はフォトインタラプタ10bの信号立ち上がり部とa点の位相差で算出することができ、時間やモータのパルス数等の形でデータを保持しておけば、角度に換算可能である。本実施例の場合、フラッグ9に対するa点の角度はβであった。(ローラ1の回転方向即ち左廻りを+符号とする)
【0034】
なお、治具上のフォトインタラプタ10bがフラッグ9を検出する位置とLVD23で計測するローラ1表面の位置は本実施例のように一致させなくても、その角度さえ既知の値であれば、測定波形をシフトしてβを算出できる。上記の測定を終了したプーリ5aとローラ1は一体のまま本体に取り付けられる。そして、本体のRAM18に前記の位相データβを書き込む。
【0035】
次に本装置で実際に画像を形成する際の動作を以下に説明する。本体は図9に示す様に本体のフォトインタラプタ10aは記録材搬送部に対して、ある角度を成して取り付けられている。今、本体のフォトインタラプタ10aに対する記録材挟持部の成す角度はγである。(符号は先と同じ)また、本装置では搬送ローラ1の記録材挟持部と記録領域上流端のなす距離は搬送ローラ1の周長の半分である。
【0036】
画像形成開始前に、CPU17は予め搬送ローラ1をフラッグ9がフォトインタラプタ10aを遮光するまで、回転させる。そして、フォトインタラプタ10aがフラッグ9によって遮光された瞬間から更に搬送ローラ1を左廻りにγ−β回転させた後、停止し、励磁しながらその状態を保持する。前記の動作開始時、既にフォトインタラプタ10aがフラッグ9によって遮光されている場合も同様の動作を行う。
【0037】
この時点でローラ1のa点は記録材挟持部に位置することになる。a点の位置は記録材挟持部から多少ずれてもローラ半周毎の搬送量の差に対しては殆ど影響しない。従って、本実施例(1パルス当たりの記録材搬送量40μ)のように分解能の小さい安価な2組のパルスモータを使用することが可能である。
【0038】
次に、図2において、カセット19から給紙装置20によって給紙された記録材25はその先端がタイミングセンサ22を遮光し、更にその先端が搬送ローラ1の挟持部に到達する。所要時間経過して、記録材25が搬送ローラ1の上流側でループを形成した後、搬送ローラ1は回転を始め、1回転して記録材25を1ライン目の画像形成開始位置まで搬送する。
【0039】
記録材毎の画像形成開始時に上記の動作を行うことで、記録材25上の画像形成を行う位置と搬送ローラ1の回転変位との関係は常に一定である。また、この位置から搬送ローラ1を半回転させたときの記録材25の搬送量と、更に半回転させたときの記録材25の搬送量は殆ど一致するから、以後記録幅に等しい値で記録材25を搬送する限り、毎回の記録材搬送量はほぼ一致する。
【0040】
さて、記録材25の先端が搬送ローラ1に挟持され1ライン目の画像形成開始位置に達すると記録ヘッド13C〜13Bkを搭載したキャリッジ14が案内レール15a、15b上を走査し、記録材25上に1ラインの画像形成を行う。次に搬送ローラ1は伝導ベルト8a等を介して1/2回転し、記録材25を記録幅に等しい量で搬送する。上記の動作を繰り返し、2ライン目の印字を終了した記録材25は搬送ローラ1によって搬送される。
【0041】
以後は上記の動作を繰り返して1ライン毎の画像形成を行ってゆき、搬送ローラ1が記録材25を挟持している状態で最終行の印字を行って、記録部下流側の出口ローラ21で記録材25を機外へ排出する。
【0042】
(実施例2)
同様の目的を達成する第2の実施例を以下に説明する。画像形成部の斜視図は実施例1を示す図1と同様であり、同一機能を有する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
【0043】
装置構成及び画像形成時の動作は実施例1と同様で、図10に示すように本体のフォトインタラプタ10aと搬送ローラ1の記録材挟持部の成す角度はγである。なお、本実施例では、同図に示す様に、フラッグ9はプーリ5aの中心軸廻りの任意の位置で固定することが可能で、当初、フラッグ9はプーリ5aの中心軸まわりの任意の位置で仮止めされている。
【0044】
次に測定治具上で実施例1と同様の手順でローラ1を2分割で使用する際に各々の周長が等価になる点(a点)を求める。そしてa点を算出後、測定治具のフォトインタラプタ10bからフラッグ9を検出した状態でローラ1を停止する。今、図11に示す様にフラッグ9に対するa点の角度がβ(左廻りを+符号とする)である場合、フラッグ9の仮止めを緩め、フラッグ9の位置はそのままで、ローラ1及びプーリ5aのみをモータ6cで左廻りにγ−βだけ回転させた後フラッグ9を再びプーリ5aに固定する。
【0045】
上記の操作を行ったローラ1を本体に組み込むと、本体のフォトインタラプタ10aがフラッグ9を検出した時点でa点は記録材挟持部に相対する。記録時には、まず、記録材25を記録部に導入する前にローラ1を回転させ、フォトインタラプタ10aがフラッグ9を検出した時点でモータ6aを停止し、その状態で励磁しておく。
【0046】
以後は、実施例1と同様の手順で記録材1をカセットから搬送ローラ1まで搬送する。本実施例も搬送ローラ挟持部と記録開始位置の成す距離は実施例1と同様であるので、記録材25の先端が搬送ローラ1の記録材挟持部に到達してから記録開始位置に至までに搬送ローラ1は1回転する。
【0047】
この状態でも、搬送ローラ1のa点は記録材挟持部に相対しているから、以後、記録幅に等しい値で記録材25を搬送する限り、毎回の記録材搬送量はほぼ一致する。なお、本実施例ではローラ1を交換したり本体に組み込む際に本体上でデータを保持しておく必要がないので、これらの作業がより簡便に行える。
【0048】
(実施例3)
同様の目的を達成するための実施例3を以下に述べる。既述の実施例で説明した装置は記録材25を搬送ローラ1で挟持したまま最終行の記録を行うため、後端に有る程度の余白が生じる。本実施例では記録部下流側に排紙ローラ3を配し、記録材25の後端に生じる余白を小さくすると共に、異なるサイズの記録材に対しても、記録幅より狭い半端幅の記録を行うことで、後端余白を一定としたものである。
【0049】
図12は本発明の実施例3を示す図であり、実施例1を示す図1と同一機能を有する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
【0050】
装置構成及び画像形成時の動作は実施例1と同様であるが、本実施例では、記録部下流側に排紙ローラ3、同ローラに一体で圧入されたプーリ5b、同ローラ3上で記録材を挟持するための従動ローラ4が配されている。排紙ローラ3は搬送ローラ1とは異なる駆動モータ6bでモータプーリ7b、伝導ベルト8bを介して駆動される。
【0051】
排紙ローラ3、プーリ5b、従動ローラ4、モータ6b、モータプーリ7b及び伝導ベルト8bの形状及び寸法は記録材搬送ローラ1で使用しているものと同じである。
【0052】
本実施例では図13に示す様に搬送ローラ1を付勢する従動ローラ2の付勢圧と排紙ローラ3を付勢する従動ローラ4の付勢圧の比を約4:1としている。そのため、搬送ローラ1が記録材25を挟持している間は、記録材25の搬送量は搬送ローラ1によって支配される。又、記録材25の後端が搬送ローラ1から抜ける際の記録材25の搬送量は、後端が抜ける迄は搬送ローラ1、後端が抜けてからは排紙ローラ3の双方の影響を受ける。そして、記録材25が排紙ローラ3にのみ挟持されている状態での送りは記録材25の搬送量は排紙ローラ3によって支配される。
【0053】
図13で本装置の画像形成部の主要断面の寸法関係を説明する。同図に示す様に搬送ローラ1と排紙ローラ3間の軸距離は記録幅X(16.256mm)に対して3Xの長さに設定されている。また、搬送ローラ1及び排紙ローラ3の中心と記録領域の上下流方向端部が成す距離は共にXの長さである。従って本装置に於いては、記録材25の後端が搬送ローラ1を抜ける回の搬送を行った時点で最終ラインの画像形成を行う。
【0054】
本実施例で、記録材25が搬送ローラ1及び排紙ローラ3の両方に挟持されている状態ではプラテン11上での記録材25の浮きやシワの発生を防止するため、排紙ローラ3の駆動周波数を搬送ローラ1の駆動周波数より若干多め(本実施例では2%増し)に設定してある。従って、この状態では排紙ローラ3の回転速度は搬送ローラ1のそれより2%速い訳であるが、両ローラの挟持力を前記の様に設定することで、記録材9が両ローラに挟持されている状態でも記録材25の搬送量は搬送ローラ1に依存する。一方、排紙ローラ3は搬送ローラ1に比べ搬送量が多いが、挟持圧が小さいため、スリップしながら記録材25を搬送し、記録部で記録材25に浮きやたるみが発生することを防止している。なお、記録材25が排紙ローラ3にのみ挟持されている状態では、記録材25の搬送量は排紙ローラ3にのみ依存するから本例では記録材25の後端が搬送ローラ1の挟持部から抜ける際の送り以降は排紙ローラ3の駆動周波数を搬送ローラ1と同じ周波数に下げて記録材25を搬送する。
【0055】
さて、本装置では記録材25の先端及び後端に生じる余白を記録材25のサイズによらず一定としているため記録領域の長さは必ずしも記録幅の整数倍にはならない。このため、通常の記録幅より短い半端長さの記録を行う必要がある。今、図14に示す様に記録材25全長をL、通常記録幅をX、先端及び後端に生じる余白をそれぞれa、bとすると、前記半端長さJは
J=MOD((L−a−b)/X)で表される。実際には記録ヘッド13の各ノズルは所定の間隔で配されているため、前記半端長さに最も近い値で且つ、ノズル間隔の整数倍を満たす長さで半端記録を行う。なお、半端記録幅は記録動作の開始前に記録材25のサイズや記録領域を予め認識しておけば一意的に求めることが可能である。
【0056】
本実施例でも実施例1と同様に予め測定治具上で実施例と同様の手順で搬送ローラ1を2分割して使用する際に各々の周長が等価になる点(a点)を求める。
【0057】
次に本実施例で記録材25に画像形成を行う際の動作について説明する。オペレータが、画像形成を行う記録材25のサイズ、或いは記録領域を指定することで、半端記録幅を算出する。
【0058】
次に、記録開始前に、予め搬送ローラ1はその端部に圧入されたプーリ5a上に設けられたフラッグ9がフォトインタラプタ10aに対して所定の角度を成す迄、回転する。この所定角度は以下の様に算出する。
【0059】
図15に示す様に、半端記録長さJに相当する搬送ローラ1の回転角をα、フラッグ9に対するローラ半周分の周長が等しくなる始点の成す角度をβ、本体上のフォトインタラプタ10aに対すると記録材挟持部の成す角度をγとし、搬送ローラ1の回転方向(左廻り)を+符号とすると、本例ではプーリ5a上のフラッグ9が本体のフォトインタラプタ10aを遮光してからγ−α−βだけ搬送ローラ1を回転させて停止し、励磁してその状態を保持する。上記の動作開始時、既にフォトインタラプタ10aがフラッグ9aによって遮光されている場合も同様の動作を行う。
【0060】
次に、図16において、カセット19から給紙装置20によって給紙された記録材25はその先端がタイミングセンサ22を遮光し、更にその先端が搬送ローラ1の挟持部に到達する。所定時間経過して、記録材25が搬送ローラ1の上流側でループを形成した後、搬送ローラ1は回転を始め、1回転して記録材25を1ライン目の画像形成開始位置まで搬送する。
【0061】
さて、記録材25の先端が搬送ローラ1に挟持され1ライン目の画像形成開始位置に達すると記録ヘッド13C〜13Bkを搭載したキャリッジ14が案内レール15a、15b上を走査し、記録材上に1ラインの画像形成を行う。
【0062】
本実施例では、この1行目の記録時に半端長さの記録を行う。そして搬送ローラ1は伝導ベルト8a等を介して、記録材25を前記半端長さに等しい量で搬送する。この回転は即ちαであるから、この時点でローラ1のa点は記録材挟持部に位置する。記録材毎の画像形成開始時に上記の動作を行なうことで、記録材25のサイズと記録領域が同じである限り記録材25上の画像形成を行なう位置と搬送ローラ1の回転変位の関係は常に一定である。
【0063】
以後は通常の記録幅で2ライン目以降の記録を行なうが、この位置から搬送ローラ1を半回転させたときの記録材25の搬送量と、更に半回転させたときの記録材25の搬送量は殆ど一致し、以後は記録幅に等しい値で記録材25を搬送すれば良いからこれ以降の記録材搬送量はほぼ一致する。
【0064】
上記の動作を繰り返し、記録材25の後端が搬送ローラ1から抜ける回の搬送時からは、排紙ローラ3は若干搬送速度を速めに設定していたのを改め、以後は記録材25の後端の画像形成が終了するまで、半回転づつ回転して記録材25を搬送する。画像形成を終了した記録材25は図16における出口ローラ21によって機外へ排出される。
【0065】
(実施例4)
次に、本発明の実施例4について説明する。実施例1では搬送ローラ1の周速から、ローラ1を2分割で使用する際に各々の周長が等価になる点を求めるため治具上のセンサ23で計測を行なったが、本実施例では前記センサ23を装置本体に内蔵したものである。
【0066】
図17は本発明の実施例4を示す図であり、搬送ローラ上流側にLDV23が配設されている。実施例1を示す図1と同一機能を有する部分には同一符号を付し、説明は省略する。また、装置構成及び画像形成時の動作は実施例1と同様である。
【0067】
本実施例では、図18に示す様にLVD23及びフォトインタラプタ10aのフラッグ8の検出位置に対する記録材搬送部の角度はγである。(ローラ回転方向即ち左廻りを+符号とする)
【0068】
本実施例では、搬送ローラ1にプーリ5aを圧入して本体に組み込んだ後、搬送ローラ1を駆動モータ6aによって定速で回転させ、実施例と同様の手順でフラッグ9とローラ1の各半周分の周長が等しくなる始点の成す角度を求める。上記角度をβとすると、βをRAM18に記憶しておく。
【0069】
さて、実際に記録を行なう場合は実施例1と同様に搬送ローラ1を回転させ、フラッグ9がフォトインタラプタ10aを遮光した時点から更に搬送ローラ1をγ−β回転させた状態で保持しておく。実施例1と同じく記録材25の先端が搬送ローラ1の挟持部に到達してから、搬送ローラを1回転させて記録材25を記録部へ導入する。
【0070】
この状態で、各々のローラ半周分の周長が等しくなる始点は記録材挟持部に対向するから、以後記録幅(ローラ半周長に相当)づつ記録材25を搬送する限り各ラインに於ける記録材25搬送量は殆ど一致する。
【0071】
【発明の効果】
以上、説明した様に本発明を適用することで、以下の効果が得られる。
(1)ライン毎の記録材の搬送量を常に一致させることが可能で、スジが発生しない高品位の画像が得られる。
(2)記録材の搬送精度はローラ端に取り付けられるプーリやギア、搬送ローラの加工精度に依存しないため、製作コストを大幅に削減出来る。
(3)記録材の搬送精度はローラ端に取り付けられるプーリやギア、搬送ローラの圧入時の位相に依存しないため、組立コストを削減出来る。
(4)ローラを2分割で使用する際の周長が等価になる点は多少ずれても影響が無いので、分解能の小さい安価なパルスモータを使用できる。
(5)調整を行なう際に画像を出力する必要が無い。
(6)調整を行なう際に、調整工程を殆ど自動化することが可能である。
(7)調整後、本体に入力するデータが皆無、或いは1つだけで済む。
(8)市場におけるローラの交換作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1の画像形成装置の画像形成部の斜視図である。
【図2】図2は、実施例1の画像形成装置の主要断面図である。
【図3】図3は、実施例1の画像形成装置の画像形成部の寸法関係を表す図である。
【図4】図4は、実施例1の画像形成装置で用いる測定治具の斜視図である。
【図5】図5は、実施例1の画像形成装置のプーリの振れを表す図である。
【図6】図6は、実施例1の画像形成装置の搬送ローラの振れを表す図である。
【図7】図7は、実施例1の画像形成装置のプ圧入後のプーリとローラを表す図である。
【図8】図8は、実施例1の画像形成装置の搬送ローラ周面の周速の測定波形を表す図である。
【図9】図9は、実施例1の画像形成装置の記録材搬送部の正面図である。
【図10】図10は、実施例2のフラッグの取り付け方法を示す図である。
【図11】図11は、実施例2の測定治具でフラッグを移動させる方法を示す図である。
【図12】図12は、実施例3の画像形成装置の画像形成部の斜視図である。
【図13】図13は、実施例3の画像形成装置の画像形成部の寸法関係を表す図である。
【図14】図14は、実施例3の画像形成装置で記録を行った記録材の様子を示す図である。
【図15】図15は、実施例3の画像形成装置の記録材搬送部の正面図である。
【図16】図16は、実施例3の画像形成装置の主要断面図である。
【図17】図17は、実施例4の画像形成装置の画像形成部の斜視図である。
【図18】図18は、実施例4の画像形成装置の記録材搬送部の正面図である。
【符号の説明】
1 搬送ローラ
2 搬送従動ローラ
3 排紙ローラ
4 排紙従動ローラ
5a 搬送ローラプーリ
5b 排紙ローラプーリ
6a パルスモータ
6b パルスモータ
7a モータプーリ
7b モータプーリ
8a 伝達ベルト
8b 伝達ベルト
9 フラッグ
10a フォトインタラプタ
10b フォトインタラプタ
11 プラテン
12 吸引ブロワ
13C シアン記録ヘッド
13M マゼンタ記録ヘッド
13Y イエロー記録ヘッド
13Bk ブラック記録ヘッド
14 キャリッジ
15a 案内レール
15b 案内レール
16 キャリッジ駆動ベルト
17 CPU
18 RAM
19 カセット
20 給紙装置
21 出口ローラ
22 タイミングセンサ
23 LDV
24 ROM
25 記録材

Claims (11)

  1. 画像形成部における記録材の搬送を行うための、少なくとも1本の記録材搬送ローラと、記録材を間に挟んで前記搬送ローラに対して加圧する従動ローラと、前記搬送ローラを駆動する駆動手段と、該駆動手段から前記搬送ローラへ駆動を伝達する駆動伝達手段とから成る記録材搬送手段を有し、該記録材搬送手段によって記録材を間欠的に搬送し、ライン毎に記録材を停止した状態で所定の記録幅の画像形成を行い、そのたびに前記記録搬送手段によって1ライン分に相当する搬送を行う画像形成装置において、前記搬送ローラはその外周長が記録幅の2倍に略等しく、連続する等しい記録幅の画像形成を行う際、前記搬送ローラは半回転分に相当する外周長が実質的に等しい周面上の2つの所定の領域の各々によって1ライン分に相当する搬送を行い、前記所定の領域の各々による記録材の搬送量は実質的に等しいことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成部における記録材の搬送を行うための、少なくとも1本の記録材搬送ローラと、記録材を間に挟んで前記搬送ローラに対して加圧する従動ローラと、前記搬送ローラを駆動する駆動手段と、該駆動手段から前記搬送ローラへ駆動を伝達する駆動伝達手段とから成る記録材搬送手段を有し、該記録材搬送手段によって記録材を間欠的に搬送し、ライン毎に記録材を停止した状態で所定の記録幅の画像形成を行い、そのたびに前記記録材搬送手段によって1ライン分に相当する搬送を行う画像形成装置において、前記搬送ローラはその外周長が記録幅の2倍に略等しく、前記搬送ローラが所定の回転角にあることを検出する検出手段を有し、連続する等しい記録幅の画像形成を行う際に、前記搬送ローラは半回転分に相当する外周長が実質的に等しい周面上の2つの所定の領域の各々によって1ライン分に相当する搬送を行い、前記所定の領域の各々による記録材の搬送量は実質的に等しく、前記検出手段の検出に基づいて前記所定の領域の開始点から1ライン分に相当する搬送を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像形成部における記録材の搬送を行うための搬送ローラと、
    前記搬送ローラとで記録材を挟持する従動ローラと、
    前記搬送ローラを駆動するための駆動手段と、
    前記搬送ローラによってシートを間欠的に搬送し、シートが停止する毎に1ラインづつ所定の記録幅の画像形成を行う画像形成装置において、
    前記搬送ローラは所定の始点を記録材に接した状態から半回転づつ回転することによって1ラインに相当する搬送を繰り返し、前記搬送ローラが前記所定の始点を記録材に接した状態から半回転したときの搬送量と、残りの半回転したときの搬送量とが実質的に等しいことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記搬送ローラが所定の回転角にあることを検出する検出手段を有し、前記検出手段の検出に基づいて前記所定の始点から1ライン分に相当する搬送を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. ローラの周方向に対する検出手段の検出位置が任意の位置に設定可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 検出手段がローラ中心軸廻りの任意の位置で固定可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  7. 先頭行または最終行のみを他に比べて狭い幅で記録を行なうことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 搬送ローラの周面を2分割した際に、各々の周長が実質的に等しくなる分割点の位置を検出する手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  9. 駆動手段がパルスモータであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  10. 搬送ローラが半回転するとき、パルスモータが整数回転することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  11. インクジェット方式で記録を行うこと特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに項記載の画像形成装置。
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