JPH01233958A - 記録装置のシート送り方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプリンタやファクシミリなどの記録装置におけ
るシート送り方法に関する。

〔従来の技術〕

プリンタやファクシミリなどの記録装置は、印字データ
またはシリアルデジタルデータに基づいてヘッドのドツ
ト形成素子を駆動するとともに、シート送り　（副走査
）しながらトンドパターンから成る文字や画像を形成し
ていくよう構成されており、記録方式から、ワイヤドツ
ト方式、サーマル方式、インクシエンド方式、レーザ一
方式あるいはＬＣＤ方式などに分けることができる。

上記ドツトマトリックス型の記録装置にあっては、画像
品位の向上のため高密度化が進んでいる。

高密度化が進むにつれて、シリアル式の記録装置ではヘ
ッド移動方向（主走査方向）およびシート送り方向（副
走査方向）の両方向の動作の高密度化が要求され、ライ
ンプリント式の記録装置ではシート送り方向の動作の高
密度化が要求される。

ところで、シリアル式における主走査はヘッド移動で行
うので比較的容易に精度を確保できるが、シート送り方
向では、ギヤやローラなど搬送系の各部のメカニカル誤
差が集積されるので、モータの回転角（ステップ角）を
正確に制御したとしても、シート送り両を正確に管理す
ることは非常に困難である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

したがって、従来の記録装置のシート送り方法では、特
にシート送り方向のシート送り両の精度を出しにく　、
特に高密度イメージ印字などにおいて、送りムラによる
白スジや黒スジが生じて画像品位が低下するという問題
があった。

この送りムラの問題は、シート先端が排出ローラにキャ
ッチされた瞬間あるいはシート後端がピンチローラから
外れた瞬間など、張力が不連続的に変化する場合にも発
生していた。

本発明の目的は、以上のような従来の問題点を解決でき
、簡単な構成でシートの送り精度を向上させ、送すムラ
による白スジや黒スジをなくして画像品質を向上させう
る記録装置のシート送り方法を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、記録ヘッドの解像ドツトマトリックスよりも
小さな微小送りが可能なシート送り手段を設け、該シー
ト送り手段の各位置におけるモータの回転量とシート送
り量との機械的誤差を予めテーブル化して記憶しておき
、シート送り時のシート送りモータの回転角を前記テー
ブルに基づいて補正するシート送り方法により、上記目
的を達成するものである。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明を具体的に説明する。

第３図は本発明方法を実施するのに好適な記録装置の斜
視図であり、第４図は第３図の縦断面図である。

第３図および第４図において、プラテンを兼ねるシート
送りローラ１にバックアップされたシート（用紙やプラ
スチック薄板などの記録媒体）２に対向して記録ヘッド
３が配置されている。

図示の例ではシリアル式記録装置の場合を示し、記録へ
ンド３は、前記プラテン１の前方に平行に設置されたガ
イド軸４．５に沿って左右に移動するキャリフジ６上に
搭載されている。該キャリッジ６はキャリッジモータ７
によりベルト８を会して駆動される。

前記シート送りローラ１の下側周面にはシートに摩擦搬
送力を付与するためのピンチローラ９．１０並びにシー
ト２の供給経路を形成するペーパーパン１１が設けられ
ている。

第３図中の番号にはシート送りローラ１を回転させるシ
ート送りモータ（ラインフィードモータ）を示す。

矢印方向から前記シート送りローラ１とび９との間に供
給されたシート２は、該シート送りローラ１の回転によ
って記録部へ送り込まれ、記録ヘッド３で１行印字する
ごとに改行（シート送り）しながら記録していく。

図示のびｊｌでは記録へソト′３の後流側（出口側）に
排出ローラ１９および排出ピンチローラ１３が設けられ
ており、記録されたシート２は該排出ローラを通して上
方へ排出され、不図示のスタッカ上に保管される。

なお、シート送りローラ１の記録へラド３上流側部分に
はシート２を弾性力で該シート送りローラ１の周面に圧
接する押え板１４が配置されている。

前記シート送りローラ１の下側周面のシート２が密着す
る範囲内の所定位置に対向する場所にシート２の有無を
検出するためのシートセンサ１５が配置されている。

また、前記シート送りローラ１の円周上の所定位置には
、該ローラｌの回転基準位置を決めるためのインデック
スマーク１６が設けられている。

一方、記録装置のベース側には、前記インデックスマー
ク１６を検出するためのフォトセンサ１７が位置決め配
置されている。

なお、前記ヘッド３の前面には、１列または複数列、縦
方向に所定数（例えば４８または６４）配列されたドツ
ト形成素子が設けられている。

このドツト形成素子は、例えばインクジェットヘッドの
場合はインク吐出口で形成され、サーマルヘッドの場合
は発熱抵抗体で形成され、ワイヤドツトヘッドの場合は
突出するワイヤ端面で形成される。

また、記録ヘッド３の解像度は前記ドツト形成素子の間
隔で決まるものであり、単位長さ当たりの素子の数が多
いほど解像度が高くなる。

然して、以上の記録装置は、記録ヘッド３の解像度より
も小さな微小送りが可能なシート送り手段１を設け、該
シート送り手段の角位置におけるモータ１２の回転量と
シート送り量との機械的誤差を予めテーブル化して記憶
しておき、シート送り時、前記機械的誤差を補正した角
度だけモータを回転させることにより、シート送りを実
行するよう構成されている。

このようなシート送り方法を実行することにより、シー
ト搬送系のギヤやローラなどの可動部の機械的誤差が集
積してモータ１２の回転量とシート３の送り量との間に
記録装置ごとに固有の誤差がある場合でも、シート送り
量を適正に補正し常にシート送り精度を充分高く維持す
ることができる。

これによって、特にイメージ印字の場合に問題となる送
りムラによる白スジや黒スジの発生をなくすことができ
る。

第１図は以上のシート送り装置の制御系のブロック図で
ある。

第１図において、中央演算処理部２０には制御回路ＭＰ
Ｕ、ＲＯＭＳＲＡＭおよびタイマー等が内蔵されており
、このＲＯＭにシート送り量テーブル２１が格納されう
るように構成されている。

このシート送り量テーブル２１は、シート送りモータ１
２の１ステツプに対応する実際のシート送り量を測定し
、シート送り機構の各動作位置におけるシート送り量の
機械的誤差を送りローラｌの回転位置をパラメータとし
てテーブル化したものである。

このシート送り量テーブルは、記録装置ごとに固有なも
のであり、出荷時等において、第１図中のインデックス
マーク１６およびフォトセンサ１７で検出した基準位置
に対する各位置でのシート送り量を測定することによっ
て作成される。

この測定時にはシート送りモータ１２は、例えば、■ス
テップづつ１回転回転させられ、全位置における機械的
誤差が求められ、テーブルとしてＲＯＭに格納される。

前記中央演算処理部２０はシート送りモータドライバ２
２を介してシート送りモータ１２を駆動する。

また、前記中央演算処理部２０に対しては、前記シート
センサ１５からのシート有無の信号並びに前記フォトセ
ンサ１７からのインデックスマーク（基準位置マーク）
１６からの基準位置信号が伝送されてくる。

記録時には、記録開始指令があると、記録に先足って、
シート送りローラｌをモータの１ステツプづつ歩進させ
ながら１回転させ、前記インデックスマーク１６の位置
を検出しておく。

記録中にシート送りする時は、シート送りローラ１の基
準位置が判明していることから、前記シート送り量テー
ブル２１より該シート送りで補正すべきモータ回転量を
直ちに演算することができ、この演算値に応じてシート
送りローラ１が回転させられる。

第２図は以上のシート送り動作のフローチャートである
。

第２図において、記録装置が起動されるとまずステップ
１００でシート送りローラ１の位置検出ルーチンが開始
され、ステップ１０１でシート送りモータ１２を１ステ
ツプ回転させてステップ１０２でシート送りローラ１の
インデックスマーク１６が検出されたかを判別する。

このステップ１０１．１０２はモータ１２を１ステツプ
づつ歩進回転させながらインデックスマーク１６を検出
するまで継続する。

インデックスマーク１６が検出させるとステップ１０３
へ進んでシート送り量テーブル２１のアドレを初期化し
、シート送り機構の位置とテーブル２１のアドレスとを
一致させ各回転位置における誤差修正が行われるよう初
期化する。

以降は、シート送りごとに、前記シート送り量テーブル
２１に従ってモータ１２の回転量と調整し、実際のシー
ト２を高い精度で一定の安定したピッチで送って行く。

また、シート２が排出ローラ１２に入る時あるいはシー
ト２がピンチローラ１０から外れる時には、シート送り
が瞬間的に不連続になり、送りムラによる白スジや黒ス
ジが生じるが、上記実施例では、シートセンサ１５とシ
ート送り量からこれらの時を知ることができ、これらの
時だけスリップ量等を考慮した特別の誤差データによる
送り量修正を行うようプログラムすることができる。

したがって、上記実施例構造によれば、簡単なソフトを
追加するだけで、シート２が排出ローラ１２に入る時お
よびピンチローラ１０から外れる時の送り量も装置特有
のスリップ量に応じて特別に補正することができ、これ
らの時の送すムラによる白スジや黒スジの発生をなくす
ことができた。

以上本発明方法をシリアル式記録装置に通用する場合を
図示して説明したが、ラインプリント式記録装置などシ
ート送り機構を有する記録装置であれば、広く適用可能
であり、同じ作用効果を達成することができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなごとく、本発明のシート送り方
法によれば、記録ヘッドの解像度よりも小さな微小送り
が可能なシート送り手段を設け、該シート送り手段の各
位置におけるモータの回転量とシート送り量との機械的
誤差を予めテーブル化して記憶しておき、シート送り時
、前記機械的誤を補正した角度だけモータを回転させる
ので、記録装置のシート送り機構の各部品の集積誤差で
送りムラが生じるような場合でも、簡単な構成でシート
送り精度を向上させて送りムラをなくすことができ、白
スジや黒スジ等のない高品位の画像を形成しうる記録装
置のシート送り方法が提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるシート送り方法を実施するのに好
適な記録装置の制御系ブロック図、第２図は第１図の制
御系の動作のフローチャート、第３図は本発明によるシ
ート送り方法を実施するのに好適な記録装置の要部の斜
視図、第４図は第３図の縦断面図である。 １−・−−−−−・・−シート送りローラ（シート送り
手段）、２・・−・〜・−・シート、３・−・−・・〜
・・−記録ヘッド、１２・−・−・−一シート送りモー
タ、１５・−・−−−−−−シートセンサ、１６・−・
・−−−−−・・インデックスマーク、１７−・−・・
・−・−フォトセンサ、２１−−−−−・・−シート送
り量テーブル。 代理人　弁理士　　大　音　康　毅

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録ヘッドの解像度よりも小さな微小送りが可能
   なシート送り手段を設け、該シート送り手段の各位置に
   おけるモータの回転量とシート送り量との機械的誤差を
   予めテーブル化して記憶しておき、シート送り時、前記
   機械的誤差を補正した角度だけモータを回転させること
   を特徴とする記録装置のシート送り方法。