JP4886523B2 - 架橋発泡性ポリマー組成物 - Google Patents

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Description

本発明はフリーラジカル架橋反応を行う発泡性ポリマー組成物に関する。
多くの発泡性ポリマーがフリーラジカル反応を行うことができる。これらの反応の一部は所望の架橋温度における架橋など有用であるが、他のものは早期架橋または分解など不利益である。この不利益な反応の影響を最小にする一方で、有用な架橋反応を促進する必要性がある。
一般に、フリーラジカル架橋発泡性ポリマー組成物(free-radical crosslinkable, expandable polymeric compositions)が架橋目的で加工される場合、まずポリマーと他の成分が溶融加工され、次に公称架橋プロファイルにかけられる。溶融加工工程は公称溶融加工温度で行われる。公称架橋プロファイルは、(1)成形温度部;(2)遷移温度部;および(3)架橋温度部の3つの温度関連部を有する。工程に依っては、成形温度部は押出温度部により置き換えられてもよい。
この公称溶融加工温度と公称架橋プロファイルとは、選択されるポリマーとフリーラジカル誘導種(または架橋剤)に直接的に関連する。図1は典型的な公称架橋プロファイルを図示している。
所望の架橋反応のみが確実に起こるようにするために、溶融加工温度と成形温度とを低く保って早期架橋を回避する。所望のレベルの溶融加工が行われた後、架橋発泡性ポリマー組成物は金型または押出機に移される。成形温度において、架橋発泡性ポリマー組成物を金型に充填し、次に早期架橋をさせずにこの組成物を更に加熱することが望ましい。また、架橋開始前に架橋発泡性ポリマー組成物を均一に加熱することが望ましい。
架橋発泡性ポリマー組成物は、成形温度部から、遷移温度部を経由して、公称架橋温度に達成する。フリーラジカル種が有機ペルオキシドである場合には、公称架橋温度はこのペルオキシドの分解温度に直接依存する。従って、遷移温度部の温度範囲は、低温側の公称成形温度により、そして高温側の公称架橋温度により決定される。
いくつかの用途においては、溶融加工は単一段階で、あるいは一段階以上で行われ得るということに留意することは重要である。例えば、単一段階としては、成分が押出機のホッパーに別々に添加され、好適な溶融加工温度で一緒に溶融ブレンドされ得る。多段階溶融加工の例には、ポリマーの溶融温度以上であるが、フリーラジカル誘導種の公称分解温度以下の温度で成分を一緒にブレンドする第1の段階と、更なる加工のためにこのブレンドされた組成物を押出機に移す第2の段階を含み得る。本明細書では、溶融加工温度は単一段階あるいは多段階の溶融加工技術を含むように定義される。
架橋速度は温度と共に漸増するために、成形温度部(すなわち、金型の中への導入時の初期の溶融ポリマー温度)と架橋温度部(すなわち、ポリマーを好ましくは架橋する温度)の温度差(すなわち、遷移温度部)は、かなり大きくてもよく、射出成形物に対しては、典型的には、約60℃以上であってもよい。圧縮成形品に対しては、遷移温度範囲は140℃超であってもよい。架橋温度はフリーラジカル誘導種の選択により変化するが、遷移温度部の対応する温度範囲は一般に影響を受けない。そのため、架橋温度(またはフリーラジカル誘導種)の変化は、典型的に、成形温度の対応する変化を必要とする。同様に、典型的には、溶融加工温度が対応して変化する。
架橋プロファイルに加えて、他の要素は、架橋の均一性、気泡サイズの均一性および組成物を製品に製造する場合の架橋発泡性ポリマー組成物に対するサイクルタイムに影響を及ぼす。これらの要素は発泡剤反応速度と製品の幾何学的構造(例えば、全体の厚さおよび厚さ分布)を含む。当然のこととして、幾何学的構造の複雑性は得られる製品の品質と特性に著しく影響する。
従って、均一に架橋された製品を生産する架橋発泡性ポリマー組成物が必要である。また、得られる製品が均一な気泡サイズを有する必要もある。好適なサイクルタイム内に加工可能な架橋発泡性ポリマー組成物が必要である。特に、製品が複雑な形状を有する場合でも、好適なサイクルタイム内に均一な気泡サイズをもつ均一に架橋された製品を生産する架橋発泡性ポリマー組成物が必要である。
加えて、慣用のフリーラジカル誘導種に代えて低温フリーラジカル誘導種を用いる架橋発泡性ポリマー組成物が必要である。特に、低温フリーラジカル誘導種は、架橋発泡性ポリマー組成物で慣用されるフリーラジカル誘導種よりも低いフリーラジカル開始温度を有している必要がある。より詳しくは、低温フリーラジカル誘導種は、有機ペルオキシドである場合には、架橋発泡性ポリマー組成物で慣用される有機ペルオキシドよりも低い分解温度を有している必要がある。
加えて、架橋発泡性ポリマーは、通常用いられるよりも高い溶融加工温度を有する改善された方法において有用であることが望ましい。更には、この方法は、架橋発泡性ポリマーを通常用いられるよりも高い温度で成形することを可能とさせる。
これらの要求のすべてを、製品の慣用の製造方法を用いて慣用の架橋発泡性ポリマー組成物で達成可能な早期架橋のレベルを超えることなく満たさなければならない。高い加工温度または速い加工条件で操作する一方で、早期架橋の慣用のレベルを超えないこと、あるいは早期架橋のレベルを更に最小とすることも望ましい。
遷移温度部の温度範囲が早期架橋に悪影響を及ぼさずに慣用の方法において提供されるものよりも著しく小さくなければならないことも必要である。この温度範囲が小さいほど、架橋発泡性ポリマー組成物に対する遷移時の加熱が最小となるためにより速い加工が行える。
遷移温度部が可能な限り鋭い増加を示し、無限の勾配に近づくことも望ましい。更には、架橋温度部は可能な限りゼロに近い勾配を有することが望ましい。
慣用の溶融加工あるいは架橋装置を大幅に変更することなく、これらの必要とされる改善の各々が達成可能でなければならない。
(発明の要旨)
本発明は、フリーラジカル架橋性ポリマー、フリーラジカル誘導種、架橋プロファイル変成剤および発泡剤を含んでなる架橋発泡性ポリマー組成物である。好ましくは、フリーラジカル誘導種は低温フリーラジカル誘導種である。
加えて、本発明は、架橋発泡製品を製造するための改善された方法を含む。好適な方法の例には、射出成形、圧縮成形、押出成形、および加熱成形を含む。この組成物から製造される架橋発泡製品または改善された方法も本発明の一部を構成するものとする。
「慣用のフリーラジカル誘導種」は、本明細書では、架橋プロファイル変成剤の非存在下で、早期架橋を最少とし、合理的な架橋サイクルタイムを促進するように選択されるフリーラジカル誘導種を意味する。他の要素に加えて、慣用のフリーラジカル種が有機ペルオキシドである場合には、この選択はペルオキシドの公称分解温度と種々の加工/架橋温度における半減期に基づく。
「公称分解温度」は、本明細書では、有機ペルオキシドに関して、ペルオキシドの90%が12分間で分解する温度を意味する。
「溶融誘導時間」は、本明細書では、ムービングダイレオメーター(MDR)により測定して、ポリマー組成物のトルク値がこのポリマー組成物の溶融加工温度、100サイクル/分および0.5度のアーク(arc)において最小トルクよりも0.04ポンド−インチだけ増加するのに要する時間を意味する。
公称溶融加工温度において、溶融誘導時間は公称溶融誘導時間(t0.04n-melt)またはトルク増加開始までの時間(tonset)と称される。溶融誘導時間が公称溶融加工温度において長時間となる場合、この時間は改善された溶融誘導時間と称される。また、公称溶融誘導時間と等価な時間がより高い溶融加工温度において達成可能である場合も、この時間は改善された溶融誘導時間と称される。
「成形誘導時間」は、本明細書では、ムービングダイレオメーター(MDR)により測定して、ポリマー組成物のトルク値がこのポリマー組成物の成形温度、100サイクル/分および0.5度のアークにおいて最小トルクよりも0.04ポンド−インチだけ増加するのに要する時間を意味する。
公称成形温度において、成形誘導時間は公称成形誘導時間(t0.04n-melt)と称される。成形誘導時間が公称成形加工温度において長時間となる場合には、この時間は改善された成形誘導時間と称される。また、公称成形誘導時間と等価な時間がより高い成形加工温度において達成可能である場合には、この時間は改善された成形誘導時間と称される。
本発明は、(a)フリーラジカル架橋性ポリマー;(b)低温フリーラジカル誘導種;(c)架橋プロファイル変成剤;および(d)発泡剤を含んでなる架橋発泡性ポリマー組成物である。
架橋プロファイル変成剤が存在しない場合には、前記フリーラジカル架橋性ポリマーと慣用のフリーラジカル誘導種との組み合わせは、公称溶融加工温度を有しており、公称溶融加工温度において公称溶融誘導時間を達成する。押出装置を使用する際に剪断エネルギーを増大させることにより、溶融加工温度の温度を上げることができる点が注目される。剪断エネルギーが溶融加工温度に寄与する際に望ましい溶融誘導時間を達成することは、本発明の範囲内にある。
フリーラジカル架橋性ポリマーと慣用のフリーラジカル誘導種との組み合わせはまた、(a)公称成形温度部、(b)公称遷移温度部および(c)公称架橋温度部を含んでなる公称架橋プロファイルを有する。この組み合わせは公称成形温度において公称成形誘導時間を達成する。公称加工条件を使用する場合には、この組み合わせは公称加工速度で加工される。
種々のフリーラジカル架橋性ポリマーが本発明で有用である。更には、これまでフリーラジカル架橋に適さなかった多くのポリマーが本発明で有用である。特に、高い溶融温度を有するポリマーが、フリーラジカル架橋に好適になる。特に、本発明は、約130℃以上の溶融温度または短い公称誘導時間を有するフリーラジカル架橋ポリマーで有用である。例えば、本発明は、約5分未満の、更には約1分未満の公称誘導時間を有するフリーラジカル架橋性ポリマーとフリーラジカル誘導種との組み合わせに特に有用である。
好ましくは、フリーラジカル架橋性ポリマーは炭化水素ベースである。好適な炭化水素ベースのポリマーは、エチレン/プロピレン/ジエンモノマー、エチレン/プロピレンゴム、エチレン/α−オレフィンコポリマー、エチレンホモポリマー、プロピレンホモポリマー、エチレン/不飽和エステルコポリマー、エチレン/スチレンインターポリマー、ハロゲン化ポリエチレン、プロピレンコポリマー、天然ゴム、スチレン/ブタジエンゴム、スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー、スチレン/エチレン/ブタジエン/スチレンコポリマー、ポリブタジエンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エチレン/ジエンコポリマーおよびニトリルゴムおよびこれらのブレンドを含む。
好適なエチレンポリマー関して、前記フリーラジカル架橋性ポリマーは、通常、次の4つに分類される:(1)高度に分岐したもの、(2)不均一線状のもの、(3)均一に分岐した線状のもの、(4)均一に分岐した実質的に線状のもの。これらのポリマーは、チーグラーナッタ触媒、メタロセンもしくはバナジウムベースのシングルサイト触媒、または、幾何拘束型シングルサイト触媒を用いて製造されることができる。
高度に分岐したエチレンポリマーは、低密度ポリエチレン(LDPE)を含む。それらのポリマーは、フリーラジカル開始剤を用いて高温かつ高圧で製造することができる。あるいは、それらは配位触媒を用いて高温かつ比較的低圧で製造することもできる。これらのポリマーの密度は、ASTMD−792で測定して、約0.910g/cm3〜約0.940g/cm3である。
不均一線状エチレンポリマーは、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超超低密度ポリエチレン(ULDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、および高密度ポリエチレン(HDPE)を含む。ASTM1238により条件Iで測定して、線状低密度エチレンポリマーは、約0.850g/cm3〜約0.940g/cm3の密度、約0.01g/10min〜100g/10minのメルトインデックスを有する。好ましくは、メルトインデックスは、約0.1g/10min〜約50g/10minである。また、好ましくは、LLDPEは、エチレンと、少なくとも一つの炭素数3〜18、より好ましくは3〜8の他のα−オレフィンとのインターポリマーである。好ましいコモノマーは、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、および1−オクテンを含む。
超超低密度ポリエチレンおよび超低密度ポリエチレンは、同義的なものとして知られている。これらのポリマーは、約0.870g/cm3〜0.910g/cm3の密度を有する。高密度エチレンポリマーは、通常、約0.941g/cm3〜約0.965g/cm3の密度のホモポリマーである。
均一に分岐した実質的に線状のエチレンポリマーは、均一なLLDPEを含む。均一に分岐した/均一なポリマーとは、コモノマーが、所定のインターポリマー分子内でランダム分散しており、インターポリマー分子が、インターポリマー中で類似したエチレン/コモノマー比を有するポリマーである。
均一に分岐した実質的に線状のエチレンポリマーは、(a)C2-20オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、および4−メチル−1−ペンテンなどのホモポリマー、(b)エチレンと、少なくとも一つのC3−C20α−オレフィン、C2−C20アセチレン系不飽和モノマー、C4−C18ジオレフィン、または前記モノマーの組み合わせとのインターポリマー、(c)エチレンと、少なくとも一つのC3−C20α−オレフィン、ジオレフィン、または他の不飽和モノマーの組み合わせたアセチレン系不飽和モノマーとのインターポリマーを含む。これらのポリマーは、通常、約0.850g/cm3〜約0.970g/cm3の密度を有し、好ましくは、この密度は、約0.85g/cm3〜約0.955g/cm3であり、より好ましくは約0.850g/cm3〜約0.920g/cm3である。
本発明で有用なエチレン/スチレンインターポリマーは、オレフィンモノマー(即ち、エチレン、プロピレン、またはα−オレフィンモノマー)と、ビニリデン芳香族モノマー、ヒンダード脂肪族ビニリデンモノマー、または脂環式ビニリデンモノマーとを重合することにより製造される実質的にランダムなインターポリマーを含む。好適なオレフィンモノマーは、2〜20、好ましくは2〜12、より好ましくは2〜8の炭素原子を含む。それらのモノマーのうち好ましいものは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、および1−オクテンを含む。任意に、エチレン/スチレンインターポリマー重合成分は、エチレン系不飽和モノマー、例えば歪み環オレフィン(strained ring olefin)を含むことができる。歪み環オレフィンの例は、ノルボルネン、およびC1-10アルキル−、またはC6-10アリール−置換ノルボルネンを含む。
本発明で有用なエチレン/不飽和エステルコポリマーは、通常の高圧技術によって製造可能である。不飽和エステルは、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、またはビニルカルボキシレートとすることができる。前記アルキル基は、1〜8の炭素原子を有していることができ、好ましくは1〜4の炭素原子を有している。前記カルボキシレート基は2〜8の炭素原子を有していることができ、好ましくは2〜5の炭素原子を有している。エステルコモノマーに帰属されるコポリマー部分は、コポリマー重量に対し、約5〜約50重量%の範囲であることができ、好ましくは約15〜約40重量%の範囲である。アクリレートおよびメタクリレートの例は、エチルアクリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、および2−エチルヘキシルアクリレートがある。ビニルカルボキシレートの例は、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、およびビニルブタノエートがある。エチレン/不飽和エステルコポリマーのメルトインデックスは、約0.5〜50g/10minの範囲とすることができる。
本発明で有用なハロゲン化エチレンポリマーは、フッ素化、塩素化、および臭素化オレフィンポリマーを含む。ベースのオレフィンポリマーは、2〜18の炭素原子を有するオレフィンのホモポリマーまたはインターポリマーであってもよい。好ましくは、オレフィンポリマーは、エチレンと、プロピレンまたは4〜8の炭素原子を有するα−オレフィンモノマーとのインターポリマーである。好ましいα−オレフィンコモノマーは、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、および1−オクテンを含む。好ましくは、ハロゲン化オレフィンポリマーは、塩素化ポリエチレンである。
本発明で有用なプロピレンポリマーの例には、プロピレンホモポリマーおよびプロピレンとエチレンまたは別の不飽和コモノマーとのコポリマーを含む。コポリマーはターポリマー、テトラポリマーなども含む。典型的に、このポリプロピレンコポリマーはプロピレンから誘導される単位を少なくとも約60重量%の量で含んでなる。好ましくは、このプロピレンモノマーは、このコポリマーの少なくとも約70重量%、更に好ましくは少なくとも約80重量%である。
本発明で好適な天然ゴムは、イソプレンの高分子量ポリマーを含む。好ましくは、天然ゴムは約5000の数平均重合度と広い分子量分布を有する。
有用なスチレン/ブタジエンゴムは、スチレンとブタジエンとのランダムコポリマーを含む。典型的に、これらのゴムはフリーラジカル重合により製造される。本発明のスチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマーは相分離系(phase-separated system)である。本発明で有用なスチレン/エチレン/ブタジエン/スチレンコポリマーは、スチレン/ブタジエン/スチレンコポリマーの水素化により製造される。
本発明で有用なポリブタジエンゴムは、好ましくは1,4−ブタジエンのホモポリマーである。好ましくは、本発明のブチルゴムはイソブチレンとイソプレンのコポリマーである。イソプレンは、通常、約1.0重量%から約3.0重量%の量で使用される。
本発明において、ポリクロロプレンゴムは、一般に、2−クロロ−1,3−ブタジエンのポリマーである。好ましくは、このゴムは乳化重合により製造される。加えて、重合はイオウの存在下で行われて、ポリマー中に架橋を組み込むことができる。
好ましくは、本発明のニトリルゴムは、ブタジエンとアクリロニトリルとのランダムコポリマーである。
他の有用なフリーラジカル架橋性ポリマーはシリコーンゴムおよびフルオロカーボンゴムを含む。シリコーンゴムは、−Si−O−Si−O−の形のシロキサン骨格のゴムを含む。本発明で有用なフルオロカーボンゴムは、フッ化ビニリデンとフリーラジカル架橋を可能とさせる硬化部位モノマーとのコポリマーまたはターポリマーを含む。
有用なフリーラジカル誘導種は、有機ペルオキシドおよびアゾフリーラジカル開始剤を含む。有機ペルオキシドは直接注入により添加可能である。これらのフリーラジカル誘導種は、他のフリーラジカル開始剤、例えばビクメン、酸素および空気との併用で使用可能である。また、酸素の多い環境も有用なフリーラジカルを開始することができる。
本発明で有用な有機ペルオキシドは、この用途で慣用される有機ペルオキシドよりも低い公称分解温度を有する。例えば、慣用の有機ペルオキシドとしてジ(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンと比較した場合、tert−ブチルペルオキシベンゾエートが本発明での使用に望ましいペルオキシドである。特に、ジ(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンは、175℃の公称分解温度(すなわち、このペルオキシドの90%が12分間で分解する温度)と140℃で94分の半減期を有し、一方、tert−ブチルペルオキシベンゾエートは、140℃の公称分解温度と140℃で4.4分の半減期とを有する。
好ましくは、フリーラジカル誘導種は、約0.1〜約10phr(ゴム100部当たりの重量部)、更に好ましくは約0.5〜約5.0phr、更になお好ましくは約1.0〜約4phrの量で存在する。
好ましくは、フリーラジカル誘導種は、この架橋プロファイル変成剤の非存在下で達成可能なものと少なくとも同等な高さの架橋密度に達成するのに充分な量で存在する。
架橋プロファイル変成剤の有用な例は、フリーラジカル禁止剤、例えば(i)ヒンダードアミンから誘導される安定な有機フリーラジカル、(ii)イニファター(iniferters)、(iii)有機金属化合物、(iv)アリールアゾキシラジカル、および(v)ニトロソ化合物である。架橋温度プロファイル変成剤の選択は、この変成剤が公称誘導時間よりも少なくとも5倍の大きな誘導時間を付与するか否かを決定することに基づく。
好ましくは、架橋温度プロファイル変成剤は、約0.01〜約5.0phrの量で存在する。更に好ましくは、約0.05〜約3.0phrの間、更になお好ましくは約0.1〜約3.0phrの間で存在する。
組み合わせに添加される場合には架橋性プロファイル変成剤および発泡剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称溶融加工温度において改善された溶融誘導時間を達成することを可能にする。この改善された溶融誘導時間は、架橋開始前に発泡性で架橋性ポリマー組成物の溶融加工を可能とさせるのに充分であろう。また架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称溶融加工温度よりも高い温度において改善された溶融誘導時間を達成することを可能にする。
架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称成形温度において改善された成形誘導時間を達成することを可能にする。この改善された成形誘導時間は、架橋開始前に発泡性で架橋性ポリマー組成物を均一に加熱させるのに充分であろう。
好ましくは、改善された成形誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも5倍長い。更に好ましくは、改善された成形誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも10倍長い。更になお好ましくは、改善された成形誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも15倍長い。
好ましくは、架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称成形加工温度よりも高い温度において改善された成形誘導時間を達成することも可能にする。更に好ましくは、改善された成形誘導時間は、公称成形温度よりも高い温度で、発泡性で架橋性ポリマー組成物の均一な加熱を可能とさせるのに充分であろう。最も好ましくは、架橋プロファイル変成剤は架橋温度で均一な加熱を可能とさせる。
好ましくは、架橋プロファイル変成剤は、架橋プロファイル変成剤の非存在下で達成可能なものと少なくとも同等に速い硬化速度を達成させることを可能にする。
好ましくは、本発明の架橋発泡性ポリマー組成物は、慣用の組成物(公称加工速度)よりも少なくとも20%速い速度で製品に加工することができる。更に好ましくは、この加工速度の改善は、得られる製品の架橋密度、架橋均一性、または気泡サイズの均一性に悪影響を及ぼさずに行われる。
好適なヒンダードアミンから誘導される安定な有機フリーラジカルは、2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシ(TEMPO)およびその誘導体を含む。更に好ましくは、ヒンダードアミンから誘導される安定な有機フリーラジカルは、ビス−TEMPO、オキソ−TEMPO、4−ヒドロキシ−TEMPO、4−ヒドロキシ−TEMPOのエステル、ポリマーが結合したTEMPO、PROXYL、DOXYL、ジ−tert−ブチル−N−オキシル、ジメチルジフェニルピロリジン−1−オキシル、4−ホスホノオキシTEMPO、またはTEMPOとの金属錯体である。更になお好ましくは、ヒンダードアミンから誘導される安定な有機フリーラジカルはビス−TEMPOまたは4−ヒドロキシ−TEMPOである。ビス−TEMPOの例はビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケートである。
イニファターはフリーラジカル反応を開始および停止させることができる化合物である。これらは、また、成長ポリマー鎖を可逆的に停止させることもできる。この架橋温度プロファイル変成剤がイニファターである場合には、好ましくは、テトラエチルチウラムジスルフィド、ベンジル−N,N−ジエチルジチオカルバメート、ジチオカルバメート、ポリチオカルバメートおよびS−ベンジルチオカルバメートから成る群より選択される。
架橋温度プロファイル変成剤および低温フリーラジカル誘導種は、直接混練、直接含浸および直接注入を含む種々の方法でフリーラジカル架橋性ポリマーと合体可能である。
発泡剤は化学的または物理的発泡剤とすることができる。好ましくは、発泡剤は化学的発泡剤であろう。有用な化学的発泡の例は、アゾジカーボンアミドである。更に好ましくは、発泡剤は公称架橋温度プロフィール内に活性化温度を有する化学的発泡剤である。
好ましくは、発泡剤が化学的発泡剤である場合には、約0.05から約6.0phrの量で存在する。更に好ましくは、約0.5から約5.0phr、更になお好ましくは約1.5から約3.0phrで存在する。
架橋発泡性ポリマー組成物は、二重結合を持たない有機架橋変成剤も含有することができ、この有機架橋変成剤と架橋温度プロファイル変成剤は、(a)フリーラジカル誘導種の公称硬化温度未満の温度でフリーラジカル架橋性ポリマーの架橋速度を相乗的に抑制し、(b)フリーラジカル誘導種の公称硬化温度において架橋密度を相乗的に高める。好ましくは、有機架橋変成剤は、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ポリ[[6−[(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)アミノ]−s−トリアジン−2,4−ジイル][2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)]、2(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、またはこれらのブレンドである。
架橋発泡性ポリマー組成物は非極性添加剤も含有することができ、添加剤はこの架橋性ポリマー組成物から製造される製品の表面に架橋温度プロファイル変成剤が移行することを助長することなく架橋性能を増強させる。好ましくは、非極性添加剤はデカジエンまたはポリブタジエンである。
架橋発泡性ポリマー組成物は硬化促進剤または共剤も含有して、フリーラジカル誘導種を増加させずに、フリーラジカル誘導種の架橋性能を増強させることができる。架橋性能の増強は硬化速度および硬化度を含むことができる。フリーラジカル架橋性ポリマーが塩素化ポリエチレンである場合には、硬化促進剤の添加は特に有用である。有用な硬化促進剤は、ポリビニル剤およびある種のモノビニル剤、例えばα−メチルスチレンダイマー、アリルペンタエリスリトール(またはペンタエリスリトールトリアクリレート)、TAC、TAIC、4−アリル−2−メトキシフェニルアリルエーテルおよび1,3−ジ−イソプロペニルベンゼンを含む。他の有用な硬化促進剤は次の化学的構造を有する化合物を含む。
Figure 0004886523
架橋発泡性ポリマー組成物が硬化促進剤を含有する場合には、硬化促進剤は好ましくは約5.0phr未満の量で存在する。更に好ましくは、約0.1〜約4.0phrの間、更になお好ましくは約0.2〜約3.0phrの間で存在する。
架橋発泡性ポリマー組成物は、フリーラジカル形成を増加させるために触媒も含有することができる。触媒の好適な例は、三級アミン、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸マンガン、五酸化バナジウムおよび四級アンモニウム塩を含む。
他の添加剤は本発明の架橋発泡性ポリマー組成物と使用して有用である。これらの添加剤は、スコーチ禁止剤、酸化防止剤、充填剤、クレー、加工助剤、カーボンブラック、難燃剤、ペルオキシド、分散剤、ワックス、カップリング剤、離型剤、光安定化剤、金属不活性化剤、可塑剤、帯電防止剤、白化剤、核形成剤、他のポリマーおよび着色剤を含む。架橋発泡性ポリマー組成物は高充填可能である。
他の好適な非ハロゲン化難燃性添加剤は、アルミナ三水和物、水酸化マグネシウム、赤リン、シリカ、アルミナ、酸化チタン、メラミン、六ホウ酸カルシウム、アルミナ、カーボンナノチューブ、ウオラストナイト、マイカ、シリコーンポリマー、リン酸エステル、ヒンダードアミン安定剤、オクタモリブデン酸アンモニウム、膨張性化合物、オクタモリブデン酸メラミン、フリット、中空ガラス微小球、タルク、クレー、有機変成クレー、ホウ酸亜鉛、三酸化アンチモンおよび発泡性グラファイトを含む。好適なハロゲン化難燃性添加剤は、デカブロモジフェニルオキシド、デカブロモジフェニルエタン、エチレン−ビス(テトラブロモフタルイミド)およびデクロランプラスを含む。
別の代替の実施形態においては、本発明は、フリーラジカル架橋性ポリマー、短半減期のフリーラジカル誘導種、架橋プロファイル変成剤および発泡剤を含んでなる架橋発泡性ポリマー組成物である。特定の温度で活性化される場合、短半減期のフリーラジカル誘導種は、架橋発泡性ポリマー組成物としてフリーラジカル架橋性ポリマーおよび発泡剤と併用して慣用されるフリーラジカル誘導種のそれよりも短い半減期を有する。慣用的に選択されるフリーラジカル誘導種は早期架橋を最小限にとどめ、合理的な架橋サイクルタイムを促進するように選択され、短半減期フリーラジカル誘導種は早期架橋を回避するために選択されない。
好ましくは、短半減期のフリーラジカル誘導種は、ほぼ同一温度で活性化された場合、慣用のフリーラジカル誘導種よりも少なくとも20%速い半減期を有するであろう。更に好ましくは、この短半減期のフリーラジカル誘導種は少なくとも30%速い、更になお好ましくは少なくとも50%速い半減期を有するであろう。
フリーラジカル架橋性ポリマーに添加された場合には、架橋プロファイル変成剤、短半減期のフリーラジカル誘導種および発泡剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称溶融加工温度において改善された溶融誘導時間を達成することを可能にする。改善された溶融誘導時間は、架橋開始前に発泡性で架橋性ポリマー組成物の溶融加工を可能とさせるのに充分であろう。
好ましくは、改善された溶融誘導時間は公称溶融誘導時間よりも少なくとも5倍長い。更に好ましくは、改善された溶融誘導時間は公称溶融誘導時間よりも少なくとも10倍長い。なお更に好ましくは、改善された溶融誘導時間は少なくとも15倍長い。
また好ましくは、架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称溶融加工温度よりも高い温度で改善された溶融誘導時間を達成することも可能にする。
また、この架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称成形温度よりも高い温度で改善された成形誘導時間を達成することを可能にする。この改善された成形誘導時間は、架橋開始前に発泡性で架橋性ポリマー組成物の均一な加熱を可能とさせるのに充分であろう。
好ましくは、改善された成形誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも5倍長い。更に好ましくは、改善された成形誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも10倍長い。なお更に好ましくは、改善された成形誘導時間は少なくとも15倍長い。
好ましくは、架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称成形温度よりも高い温度で改善された成形誘導時間を達成することを可能にする。
慣用的に選択されるフリーラジカル誘導種を短半減期のフリーラジカル誘導種に置き換えることによって、ほぼ同一の架橋温度で架橋速度を増大させることも可能となる。好ましくは、本発明の架橋発泡性ポリマー組成物は、慣用の組成物よりも少なくとも20%速い速度で製品に加工可能である。更に好ましくは、本発明の組成物は、少なくとも40パーセント速い加工速度を達成することができる。更になお好ましくは、この加工速度の改善は、得られる製品における架橋密度、架橋均一性、または気泡サイズの均一性に悪影響を及ぼさずに行われる。
別の実施形態においては、本発明は、フリーラジカル架橋性ポリマー、低温フリーラジカル誘導種、架橋プロファイル変成剤および発泡剤を含んでなる、本発明の架橋発泡性ポリマー組成物から製造される発泡架橋製品である。好ましくは、発泡させた気泡のサイズは実質的に均一である。また、好ましくは、架橋も実質的に均一である。
もう1つの実施形態においては、本発明は、フリーラジカル架橋性ポリマー、短半減期のフリーラジカル誘導種、架橋プロファイル変成剤および発泡剤を含んでなる、本発明の架橋発泡性ポリマー組成物から製造される発泡架橋製品である。好ましくは、発泡された気泡のサイズは実質的に均一である。また、好ましくは、架橋も実質的に均一である。
もう1つの実施形態においては、本発明は、架橋発泡製品を製造するための改善された方法である。この方法は、(a)架橋発泡性ポリマー組成物を溶融加工し、(b)この組成物を製品の形状に成形し、そして(c)この組成物を成形された製品として架橋および発泡させる段階を含んでなる。この組成物は、フリーラジカル架橋性ポリマー、低温フリーラジカル誘導種、発泡剤および架橋プロファイル変成剤を含んでなる。本発明はまた、この改善された方法から製造される製品も含む。
匹敵する半減期において、低温フリーラジカル誘導種は、架橋発泡性ポリマー組成物のフリーラジカル架橋性ポリマーおよび発泡剤と併用して慣用されるフリーラジカル誘導種のそれよりも低い公称分解温度を有する。この慣用的に選択されるフリーラジカル誘導種は早期架橋を最小限にとどめ、合理的な架橋サイクルタイムを促進するように選択され、早期架橋を回避するために、低温フリーラジカル誘導種は選択されない。
架橋プロファイル変成剤が存在しない場合には、このフリーラジカル架橋性ポリマーと慣用的に選択されるフリーラジカル誘導種の組み合わせは、公称溶融加工温度を有し、公称溶融加工温度において公称溶融誘導時間を達成する。
フリーラジカル架橋性ポリマーと慣用的に選択されるフリーラジカル誘導種との組み合わせはまた、(a)公称成形温度部、(b)公称遷移温度部および(c)公称架橋温度部を含んでなる公称架橋プロフィールを有する。この組み合わせは公称成形温度において公称成形誘導時間を達成する。
フリーラジカル架橋性ポリマーに添加された場合には、架橋プロファイル変成剤、低温フリーラジカル誘導種および発泡剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称溶融加工温度において改善された溶融誘導時間を達成することを可能にする。改善された溶融誘導時間は、架橋開始前に発泡性で架橋性ポリマー組成物の溶融加工を可能とさせるのに充分であろう。
好ましくは、改善された溶融誘導時間は公称溶融誘導時間よりも少なくとも5倍長い。更に好ましくは、改善された溶融誘導時間は公称溶融誘導時間よりも少なくとも10倍長い。更になお好ましくは、改善された溶融誘導時間は少なくとも15倍長い。
また好ましくは、架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称溶融加工温度よりも高い温度で改善された溶融誘導時間を達成することを可能にする。従って、この改善された加工においては、この組成物は公称溶融加工温度よりも高い温度で溶融加工され得る。
また、架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称成形温度で改善された成形誘導時間を達成することを可能にする。この改善された成形誘導時間は、架橋開始前に発泡性で架橋性ポリマー組成物の均一な加熱を可能とさせるのに充分であろう。
好ましくは、改善された成形誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも5倍長い。更に好ましくは、改善された成形誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも10倍長い。更になお好ましくは、改善された成形誘導時間は少なくとも15倍長い。
好ましくは、架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称成形温度よりも高い温度で改善された成形誘導時間を達成することを可能にする。従って、この改善された方法においては、該組成物は公称成形温度よりも高い温度で成形され得る。
慣用的に選択されるフリーラジカル誘導種を低温フリーラジカル誘導種に置き換えることによって、架橋温度を低い公称分解温度まで低下させることも可能となる。好ましくは、本発明の架橋発泡性ポリマー組成物は、慣用の組成物よりも少なくとも20%速い速度で製造物に加工可能である。更に好ましくは、本発明組成物は少なくとも40%速い加工速度を達成することができる。なお更に好ましくは、この加工速度の改善は、得られる製品における架橋密度、架橋均一性、または気泡サイズの均一性に悪影響を及ぼさずに行われる。
もう1つの実施形態においては、本発明は、架橋発泡製品を製造するための改善された方法である。この方法は、(a)架橋発泡性ポリマー組成物を溶融加工する工程、(b)前記架橋発泡性ポリマー組成物を製品の形状に成形する工程、および(c)前記架橋発泡性ポリマー組成物を成形した製品として架橋および発泡させる工程を含んでなる。この組成物は、フリーラジカル架橋性ポリマー、短半減期のフリーラジカル誘導種、発泡剤および架橋プロファイル変成剤を含んでなる。本発明は、また、この改善された方法から製造される製品も含む。
ほぼ同一の温度で活性化された場合、短半減期のフリーラジカル誘導種は、架橋発泡性ポリマー組成物のフリーラジカル架橋性ポリマーおよび発泡剤と併用して慣用されるフリーラジカル誘導種のそれよりも短い半減期を有する。慣用的に選択されるフリーラジカル誘導種は早期架橋を最小限にとどめ、合理的な架橋サイクルタイムを促進するように選択され、早期架橋を回避するために、短半減期のフリーラジカル誘導種は選択されない。
架橋プロファイル変成剤が存在しない場合には、フリーラジカル架橋性ポリマーと慣用的に選択されるフリーラジカル誘導種の組み合わせは、公称溶融加工温度を有し、公称溶融加工温度において公称溶融誘導時間を達成する。
フリーラジカル架橋性ポリマーと慣用的に選択されるフリーラジカル誘導種の組み合わせはまた、(a)公称成形温度部、(b)公称遷移温度部、および(c)公称架橋温度部を含んでなる公称架橋プロフィールを有する。この組み合わせは公称成形温度において公称成形誘導時間を達成する。
フリーラジカル架橋性ポリマーに添加された場合には、架橋プロファイル変成剤、短半減期のフリーラジカル誘導種および発泡剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称溶融加工温度において改善された溶融誘導時間を達成することを可能にする。この改善された溶融誘導時間は、架橋開始前に発泡性で架橋性ポリマー組成物の溶融加工を可能とさせるのに充分であろう。
好ましくは、改善された溶融誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも5倍長い。更に好ましくは、改善された溶融誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも10倍長い。更になお好ましくは、改善された溶融誘導時間は少なくとも15倍長い。
また好ましくは、架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称溶融加工温度よりも高い温度で改善された溶融誘導時間を達成することも可能にする。従って、この改善された方法においては、この組成物は公称溶融加工温度よりも高い温度で溶融加工され得る。
また、架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称成形温度において改善された成形誘導時間を達成することも可能にする。この改善された成形誘導時間は、架橋開始前に発泡性で架橋性ポリマー組成物の均一な加熱を可能とさせるのに充分であろう。
好ましくは、改善された成形誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも5倍長い。更に好ましくは、改善された成形誘導時間は公称成形誘導時間よりも少なくとも10倍長い。更になお好ましくは、改善された成形誘導時間は少なくとも15倍長い。
好ましくは、架橋プロファイル変成剤は、得られる架橋発泡性ポリマー組成物が公称成形温度よりも高い温度で改善された成形誘導時間を達成することを可能にする。従って、この改善された方法においては、この組成物は公称成形温度よりも高い温度で成形され得る。
慣用的に選択されるフリーラジカル誘導種を短半減期のフリーラジカル誘導種に置き換えることによって、ほぼ同一の架橋温度で架橋速度を増大させることも可能となる。好ましくは、本発明の架橋発泡性ポリマー組成物は、慣用の組成物よりも少なくとも20%速い速度で製品に加工可能である。更に好ましくは、本発明組成物は少なくとも40%速い加工速度を達成することができる。更になお好ましくは、この加工速度の改善は、得られる製品における架橋密度、架橋均一性、または気泡サイズの均一性に悪影響を及ぼさずに行われる。
数ある用途の中でも、本発明は、履物、自動車、家具、フォームおよび室内装飾用途に特に有用である。本発明から製造される特に有用な製品は、靴底、多成分靴底(異なる密度およびタイプのポリマーを含む)、気密用充填材、ガスケット、プロフィール、耐久消費財、パンクタイヤ充填物、建築用パネル、レジャーおよびスポーツ設備用フォーム、エネルギー管理用フォーム、音響管理用フォーム、断熱フォームおよび他のフォームを含む。
次の限定されない実施例によって本発明を説明する。
試験方法
次の試験方法を使用して、限定されない実施例を評価した。
(1)密度
密度をASTM D−792により測定した。芯付きの成形物から3個の2.1cm×2.3cm片を切り取り、試験片を作製した。
次に、各サンプルを試験前に最低12時間、好ましくは製造後7日以上コンディショニングした。コンディショニングは23±2℃および50±1%の湿度で行った。
各試験片を乾燥時秤量した。次に、コップ一杯の蒸留水を量りに乗せ、風袋を計った。試験片をこの水に加え、再度秤量した。乾燥重量を湿潤重量で割り、密度を計算した。この値をグラム/立方センチメートルで示す。
(2)硬さ
硬さ(Asker C)をASTM D−2240により測定した。各サンプルを試験前に最低12時間、好ましくは製造後7日以上コンディショニングした。コンディショニングを23±2℃および50±1%の湿度で行った。
この試験片は6mmの最小厚さを有していた。コンディショニング条件で試験片の任意の縁から最低12mmで試験を行った。
試験片がスキンを有している場合には、スキンをプレートの最上部とし、それを中心において測定を行った。硬さは、加圧後の約10秒後に測定した。各測定部位の距離を少なくとも6mmあけて5回の測定を試験片の異なる位置で行い、5回の測定の平均を示した。
(3)ゲルレベル
ゲルレベル(パーセントゲル)をASTM D−2765、手順Aにしたがって測定した。溶剤はキシレンであった。粒子がU.S.No.30シーブ(sieve)を通過するが、U.S.No.60シーブを通過しないように、各サンプルを摩砕した。
このサンプル1グラムを1750mlのキシレンに混合した。51グラムの酸化防止剤をこの混合物に添加した。使用した酸化防止剤は、Cytec Industries Incから市販されているCyanox 2246 2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)であった。
この混合物を12時間沸騰させた。ゲルを抽出し、水銀中で28未満および150℃で12時間真空オーブンに入れた。このゲルをデシケーター中にて1時間冷却した。次に、このゲルを秤量した。この分析を2回行った。
(4)膨張比
金型中で、距離が10mm離れた2つの点を示す。例示材料を金型から離型した後、この点の間の距離を直ちに測定する。30分後、この点の間の同一の距離を再度測定する;この値を10で割り、膨張比として示す。
(5)収縮
収縮(パーセント)をSATRAスタンダードPM−70により測定した。芯付きの成形物から3個の150mm×25mm×5mm片を切り取り、試験片を作製した。試験片に各縁から25mmにおいて150mm長さの浅い切れ目を作った。
次に、各サンプルを試験前に最低12時間、好ましくは製造後7日以上コンディショニングした。コンディショニングを23±2℃および50±1%の湿度で行った。少なくとも3時間のコンディショニング後、150mm長さの切れ目の間の長さを測定した。
コンディショニング後、この試験片を50±2℃で24時間あるいは70±2℃で4時間設定されたオーブン中に入れた。
次に、この試験片をこのコンディショニング条件に30分間置いた。次に、この試験片の長さを測定した。
(6)圧縮永久歪み
圧縮永久歪み(パーセント)をASTM D−3574により測定した。芯付きの成形物から2.8cmの直径と9.4mmの厚さを有する5個の円を切り取り、試験片を作製した。1試験当たり3個の試験片で分析した。
次に、各サンプルを試験前に最低12時間、好ましくは製造後7日以上コンディショニングした。コンディショニングを23±2℃および50±1%の湿度で行った。
コンディショニング後、この試験片を元の厚さの50±1%まで圧縮した。15分以内に、そして圧縮を加えたまま、この試験片を50±2℃に設定されたオーブン中に6時間置いた。
次に、この試験片をこのコンディショニング条件に40分間置いた。次に、この試験片の厚さを測定した。
(7)スプリット引き裂き
スプリット引き裂きをSATRAスタンダードTM−65により測定した。試験片を25mm×75mm×5mmの寸法に切り取った。16mmの深さの切れ目をこの試験片の中心に入れた。
次に、各サンプルを試験前に最低12時間、好ましくは製造後7日以上コンディショニングした。コンディショニングを23±2℃および50±1%の湿度で行った。
スプリット速度を100mm/分に設定した。この測定をキログラム/センチメートルで示した。
例示組成物
4つの組成物を評価した。次の成分を使用して、組成物を調製した。
(a)18重量%のビニルアセテートを含有し、2.5グラム/10minのメルトインデックスを有し、Du Pontから市販されているElvax 460(商標)エチレン/ビニルアセテートコポリマー;
(b)175℃の公称分解温度(ペルオキシドの90%が12分間で分解する温度)を有し、140℃で94分の半減期を有し、Akzo Nobel Chemicals BVから市販されているPerkadox 1440(商標)ジ(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン;
(c)140℃の公称分解温度を有し、140℃で4.4分の半減期を有し、Akzo Nobel Chemicals BVから市販されているTrigonox C/50D(商標)tert−ブチルペルオキシベンゾエート;
(d)Akzo Nobel Chemicals BVから市販されているTAC 70(商標)トリアリルシアヌレート;
(e)A.H.Marksから市販されている4−ヒドロキシ−TEMPO;
(f)Crompton Uniroyalから市販されているAZO AZ 130(商標)アゾジカーボンアミド;
(g)酸化亜鉛;
(h)ステアリン酸亜鉛;および
(i)炭酸カルシウム
各組成物は、100phrのElvax 460(商標)エチレン/ビニルアセテートコポリマー、2.40phrのAZO AZ130(商標)アゾジカーボンアミド、2.00phrの酸化亜鉛、0.10phrのステアリン酸亜鉛および5.00phrの炭酸カルシウムを含有するものであった。残りの成分の量を表1に示す。
Figure 0004886523
カジュアルシューズの靴底、8mm厚の金型を用いて例示処方を評価した。この処方を106℃の成形温度および180℃の架橋温度にかけた。
比較例1として例示された材料は、気泡サイズの制御の低下、変形、そして硬化時間が少なくとも360秒となった。300秒後、比較例2として例示された材料は、寸法安定性が低下したが、比較例1について360秒後で得られたものに匹敵するゲル含有量を示した。300秒後、実施例3として例示された材料は変形を示さず、良好な寸法安定性を示した。図2は実施例3の架橋発泡性ポリマー組成物から製造される靴底の断面図を表す。
比較例1および2と実施例3により平坦で、変形のない物品を製造するのに必要とされる最小時間を求めるために、この組成物を175℃または180℃で架橋し、そして一定の時間制限の後に評価した。(1)平坦で、変形のない靴底、または(2)凸形で変形した靴底を製造する最小時間を求めた。表2はこの試験の結果を示す。
Figure 0004886523
一般的な特性のいくつかをこの例示の配合物において求めた。これらの特性を表3に示す。
Figure 0004886523
図1はフリーラジカル架橋性ポリマー組成物とフリーラジカル誘導種との組み合わせの公称架橋温度プロファイルを示す。 図2は本発明の短半減期のフリーラジカル誘導種を含有する架橋発泡性ポリマー組成物から製造される靴底の断面図を示す。

Claims (20)

  1. (a)フリーラジカル架橋性ポリマーとしてエチレン/ビニルアセテートコポリマー
    (b)低温フリーラジカル誘導種としてtert−ブチルペルオキシベンゾエート
    (c)架橋プロファイル変成剤として4−ヒドロキシ−TEMPO;および
    (d)発泡剤
    を含んでなる架橋発泡性ポリマー組成物。
  2. 前記発泡剤は化学的発泡剤および物理的発泡剤から成る群より選択される請求項1に記載の架橋発泡性ポリマー組成物。
  3. 前記発泡剤は公称架橋温度プロファイル内に活性化温度を有する化学的発泡剤である請求項1に記載の架橋発泡性ポリマー組成物。
  4. 前記架橋プロファイル変成剤は、加熱された際に、前記架橋発泡性ポリマー組成物の均一な加熱を可能とするのに充分な量で存在する請求項1に記載の架橋発泡性ポリマー組成物。
  5. 前記架橋プロファイル変成剤は、架橋プロファイル変成剤の非存在時に達成可能な硬化速度と少なくとも同等な速さの硬化速度を達成することを可能とさせる請求項1に記載の架橋発泡性ポリマー組成物。
  6. 前記フリーラジカル誘導種は、架橋プロファイル変成剤の非存在時に達成可能な架橋密度と少なくとも同等な高さの架橋密度を達成するのに充分な量で存在する請求項1に記載の架橋発泡性ポリマー組成物。
  7. 前記架橋プロファイル変成剤の非存在時に達成可能な架橋密度と少なくとも同等な高さの架橋密度を達成するのに充分な量で存在する硬化促進剤を更に含んでなる請求項1に記載の架橋発泡性ポリマー組成物。
  8. 請求項1に記載の架橋発泡性ポリマー組成物から製造された架橋発泡製品。
  9. 発泡気泡サイズは実質的に均一である請求項8に記載の架橋発泡製品。
  10. 架橋は実質的に均一である請求項8に記載の架橋発泡製品。
  11. (a)フリーラジカル架橋性ポリマーとしてエチレン/ビニルアセテートコポリマー
    (b)短半減期のフリーラジカル誘導種としてtert−ブチルペルオキシベンゾエート
    (c)架橋プロファイル変成剤として4−ヒドロキシ−TEMPO;および
    (d)発泡剤
    を含んでなる架橋発泡性ポリマー組成物。
  12. (i)(1)フリーラジカル架橋性ポリマーとしてエチレン/ビニルアセテートコポリマー
    (2)低温フリーラジカル誘導種としてtert−ブチルペルオキシベンゾエート
    (3)発泡剤および
    (4)架橋プロファイル変成剤として4−ヒドロキシ−TEMPO
    を含んでなる架橋発泡性ポリマー組成物を溶融加工する工程;
    (ii)前記架橋発泡性ポリマー組成物を製品の形状に成形する工程;および
    (iii)成形された製品として前記架橋発泡性ポリマー組成物を架橋および発泡させる工程を含んでなる架橋発泡製品を製造するための改善された方法。
  13. 前記架橋プロファイル変成剤は、前記成形工程の間、架橋発泡性ポリマー組成物の均一な加熱を可能とするのに充分な量で存在する請求項12に記載の改善された方法。
  14. (i)(1)フリーラジカル架橋性ポリマーとしてエチレン/ビニルアセテートコポリマー
    (2)短半減期のフリーラジカル誘導種としてtert−ブチルペルオキシベンゾエート
    (3)発泡剤、および
    (4)架橋プロファイル変成剤として4−ヒドロキシ−TEMPO
    を含んでなる架橋発泡性ポリマー組成物を溶融加工する工程;
    (ii)前記架橋発泡性ポリマー組成物を製品の形状に成形する工程;および
    (iii)成形された製品として前記架橋発泡性ポリマー組成物を架橋および発泡させる工程を含んでなる架橋発泡製品を製造するための改善された方法。
  15. 溶融加工は、公称溶融加工温度よりも高い温度で行われる架橋発泡製品を製造するための請求項12〜14のいずれかに記載の改善された方法。
  16. 成形は、公称溶融加工温度よりも高い温度で行われる架橋発泡製品を製造するための請求項12〜15のいずれかに記載の改善された方法。
  17. 加工は、公称加工速度よりも少なくとも約20パーセント速く行われる請求項12〜16のいずれかに記載の改善された方法。
  18. 請求項12〜17のいずれかに記載の方法により製造される架橋発泡製品。
  19. 前記製品は靴底である請求項18に記載の架橋発泡製品。
  20. 前記製品は多成分系靴底である請求項19に記載の架橋発泡製品。
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