JP4886469B2 - 直流モータのアーマチュア、直流モータ及び直流モータのアーマチュア巻線方法 - Google Patents

直流モータのアーマチュア、直流モータ及び直流モータのアーマチュア巻線方法 Download PDF

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    • H02K23/26DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors characterised by the armature windings

Description

この発明は、車両等に搭載される直流モータのアーマチュア、直流モータ及び直流モータのアーマチュア巻線方法に関するものである。
一般に、ブラシ付きの3相直流モータは、内周面に永久磁石を取り付けた円筒状のモータハウジングの内側にアーマチュアコイルが巻装されたアーマチュアが回転自在に配置された構成となっている。アーマチュアは回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアを有している。アーマチュアコアには軸方向に長いティースが複数形成され、これらティース間に軸方向に長いスロットが形成されている。各ティースには巻線が巻装され、3相巻き構造のコイルが形成されている。各コイルは、回転軸に取り付けられた各セグメント(コンミテータ片)に導通している。各セグメントはブラシと摺接可能になっており、ブラシを介してコイルに直流電流が供給される。そして、アーマチュアコアに形成される磁界と永久磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸が回転される。この回転によってブラシが摺接するセグメントが順次変更されコイルに流れる電流の向きが切り替えられる、いわゆる整流が行われ、アーマチュアコアが継続的に回転する。
このような3相直流モータにおいては、一極対あたりのセグメント数が3個になるためセグメント間電圧が大きくなりやすい。このため、アーマチュアの回転に伴いブラシからセグメントが離れるとき、コイルに蓄電された電磁エネルギーが放出されることによりブラシとセグメントとの間で放電が発生することがある。ブラシとセグメントとの間で放電が発生すると、ブラシ及びセグメントが放電摩耗を起こし、ブラシとセグメントとの電気的接触不良を引き起こすおそれがある。
そこで、互いに隣接するセグメント間にコンデンサを電気的に接続することで、アーマチュアの回転に伴いコイルが放出する電磁エネルギーをコンデンサが一時的に蓄電し、コイルの電磁エネルギーがブラシとセグメントとの間に急激に加わることを防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、セグメント間の電圧を低減させる手段として、セグメント数をスロット数に対して2倍にすることが考えられる。この一例を図11に示す。
図11は、従来の3相直流の電動モータにおけるアーマチュア50のセグメント51とティース52、モータハウジング2側に固着される永久磁石53を展開した図面であり、隣接するティース52間の空隙がスロット54に相当している。
同図に示すように、この電動モータ55は、永久磁石53が2個、スロット54が3個、セグメント51が6個設けられた、いわゆる2極3スロット6セグメントのモータである。尚、各ティース52には、それぞれU,V,W相がこの順で割り当てられている。
各ティース52に巻線56をそれぞれn(nは1以上の自然数)回順方向に巻装するものとすると、巻線56は、例えば、その巻き始め端57が1番セグメント51aより巻き始められた場合、まず、1番セグメント51aから1−3番ティース52の間のスロット54aに引き込んで1番ティース52にn/2回順方向に巻装する。続いて、1−2番ティース52の間のスロット54bから巻線56を引き出し、一端2番セグメント51bに接続する。そして、再びスロット54aに引き込んで1番ティース52にn/2回順方向に巻装する。その後、スロット54bから巻線56を引き出し、巻き終り端59を3番セグメント51cに接続する。これを隣接するセグメント51間で順次行うことにより、アーマチュア50にアーマチュアコイル55が形成される。
このように構成することにより、一極対あたりのセグメント数を増加させることができ、セグメント間の電圧を低減させることができる。
特開2004−328987号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、相毎に巻装されている巻線56がそれぞれ3つのセグメント51に接続されているため、これら1相に対するセグメントにおいて、整流が同一とならないことがある(図11参照)。これをU相に巻装された巻線56が接続されている1,2,3番セグメント51a,51b,51cを例に具体的に示す。図11に示すように、アーマチュア50の回転方向が矢印B方向(図11における右から左に向かう方向)とすると、整流は進角(1−2番セグメント51a,51b間)と遅角(2−3番セグメント51b,51c間)が混在した状態となる。この場合、相の中心である永久磁石53の中心及びブラシ58の中心Pと、1,2,3番セグメントの中心、つまり、整流の中心とがずれてしまい、進角側の巻線56の整流状態が過度の過整流、遅角側の巻線56の整流状態が過度の不足整流となってしまうことがある。このため、モータの性能向上を妨げてしまうという課題がある。
そこで、この発明は、セグメント数がスロット数に対して2倍の3相直流モータにおいて、整流を改善し、モータ性能を向上させることができる直流モータのアーマチュア、直流モータ及び直流モータのアーマチュア巻線方法を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、複数の磁極を有するヨークに軸支される回転軸と、前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ、少なくとも一対のブラシを介して給電される複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータと、前記コンミテータに、同電位とするセグメント同士を短絡する短絡部材が設けられ、前記磁極と前記スロットと前記セグメントの個数比が2:3:6に設定された直流モータのアーマチュアであって、各ティースは、互いに隣接するセグメントの一方のセグメントに巻き始め端が電気的に接続されると共に、他方のセグメント、又は当該他方のセグメントに短絡したセグメント巻き終わり端が電気的に接続され、同じ相に相当するティース同士に連続するように順方向に巻装された第一コイルと、互いに隣接する他のセグメントの一方のセグメントに巻き始め端が接続されると共に、他方のセグメント、又は当該他方のセグメントに短絡したセグメント巻き終わり端が電気的に接続され、同じ相に相当するティース同士に連続するように逆方向に巻装された第二コイルとを備え、各ティースを周回り方向にU相、V相、W相の順で割り当て、各相に巻装されている前記第一コイルをそれぞれU相、V相、W相のコイルとし、各相に巻装されている前記第二コイルをそれぞれ−U相、−V相、−W相のコイルとしたとき、隣接するセグメント間に、U相、−W相、V相、−U相、W相、−V相のコイルをこの順で電気的に接続すると共に、前記第一コイルの前記巻き始め端が接続されているセグメントと前記第二コイルの前記巻き始め端が接続されているセグメントとの相対位置が前記一対のブラシ同士の相対位置に対応するように設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、セグメント数がスロット数に対して2倍であっても、相毎に巻装されている巻線を互いに隣接する2つのセグメント間に接続すればよく、相毎の整流の中心を隣接するセグメント間の中心とすることができる。つまり、セグメントとセグメントとの間のスリットを整流の中心とすることができる。
また、極数と同じ数のブラシを設ける必要がなくなり、ブラシの設置数を低減することができる。また、巻線の巻き始め端と巻き終わり端とを互いに隣接するセグメント間に接続する必要がなく、この隣接するセグメント間の電位差と等しい電位差を有するセグメント間であれば、任意のセグメント間に接続することができる。
請求項に記載した発明は、請求項1に記載の直流モータのアーマチュアを用いたことを特徴とする直流モータ。
請求項に記載した発明は、複数の磁極を有するヨークに軸支される回転軸と、前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ、少なくとも一対のブラシを介して給電される複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータと、前記コンミテータに、同電位とするセグメント同士を短絡する短絡部材が設けられ、前記磁極と前記スロットと前記セグメントの個数比が2:3:6に設定された直流モータのアーマチュア巻線方法であって、同じ相に相当する複数のティースに、互いに隣接するセグメント間の一方のセグメントに巻き始め端が電気的に接続されると共に、他方のセグメント、又は当該他方のセグメントに短絡したセグメント巻き終わり端が電気的に接続され、同じ相に相当するティース同士に連続するように第一コイルを順方向に連続して巻装、互いに隣接する他のセグメント間の一方のセグメントに巻き始め端が接続されるとともに他方のセグメント又は当該他方のセグメントに短絡したセグメント巻き終わり端が電気的に接続され、同じ相に相当するティース同士に連続するように第二コイルを逆方向に連続して巻装し、各ティースを周回り方向にU相、V相、W相の順で割り当て、各相に巻装されている前記第一コイルをそれぞれU相、V相、W相のコイルとし、各相に巻装されている前記第二コイルをそれぞれ−U相、−V相、−W相のコイルとしたとき、隣接するセグメント間に、U相、−W相、V相、−U相、W相、−V相のコイルをこの順で電気的に接続すると共に、前記第一コイルの前記巻き始め端が接続されているセグメントと前記第二コイルの前記巻き始め端が接続されているセグメントとの相対位置を前記一対のブラシ同士の相対位置に対応するように設定することを特徴とする。
本発明によれば、セグメント数がスロット数に対して2倍であっても、相毎に巻装されている巻線を互いに隣接する2つのセグメント間に接続すればよく、相毎の整流の中心を隣接するセグメント間の中心とすることができる。つまり、セグメントとセグメントとの間のスリットを整流の中心とすることができるため、磁極の中心及びブラシの中心と、整流の中心を容易に合致させることができる。よって、モータ性能を向上させることができる。
また、極数と同じ数のブラシを設ける必要がなくなり、ブラシの設置数を低減させることができる。このため、部品点数を減少させることができ、製造コストを削減することができると共に、直流モータを小型化することが可能になる。
さらに、巻線の巻き始め端と巻き終わり端とを互いに隣接するセグメント間に接続する必要がなく、この隣接するセグメント間の電位差と等しい電位差を有するセグメント間であれば、任意のセグメント間に接続することができる。このため、巻線の巻き始め端と巻き終わり端をそれぞれの近傍に存在するセグメントに電気的に接続することができ、コンミテータとアーマチュアコアとの間の巻太りを防止することができる。よって、より直流モータの小型化を図ることができる。
さらに、本発明によれば、請求項1に記載のアーマチュアを用いることで、小型化、長寿命化及び高性能化を図ることができる直流モータを提供することが可能になる。
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、電動モータ1は、車両に搭載する電装品(例えば、ラジエータファン)の駆動源となるものであって、有底円筒形状のモータハウジング2内にアーマチュア3を回転自在に配置した構成となっている。モータハウジング2の内周面には周方向に永久磁石4が4個固定されている。つまり、磁極を4個有している。
アーマチュア3は、回転軸5に固定されたアーマチュアコア6と、アーマチュアコア6に巻装されたアーマチュアコイル7と、アーマチュアコア6の一端側に配置されたコンミテータ13とから構成されている。アーマチュアコア6は、リング状の金属板8を軸方向に複数枚積層したものである。金属板8の外周部にはT字型のティース9(図2参照)が周方向に沿って等間隔に6個放射状に形成されている。複数枚の金属板8を回転軸5に外嵌することにより、アーマチュアコア6の外周には隣接するティース9間に蟻溝状のスロット11が形成されている。スロット11は軸方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に6個形成されている。このスロット11間にはエナメル被覆の巻線12が巻装され、これによりアーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成される。
コンミテータ13は回転軸5の一端に外嵌固定されている。コンミテータ13の外周面には、導電材で形成されたセグメント14が12個取り付けられている。すなわち、コンミテータ13には、スロット11の個数に対して2倍の数のセグメント14が設けられている。
セグメント14は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。各セグメント14のアーマチュアコア6側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ15が一体形成されている。ライザ15には、アーマチュアコイル7の巻き始め端部と巻き終わり端部となる巻線12が掛け回わされ、巻線12はヒュージングによりライザ15に固定されている。これにより、セグメント14とこれに対応するアーマチュアコイル7とが電気的に接続される。
また、図2に示すように、同電位となるセグメント14(本実施形態では5つ置きのセグメント14)に対応するライザ15には、それぞれ接続線25が掛け回され、接続線25はヒュージングによりライザ15に固定されている。接続線25は、同電位となるセグメント14同士を短絡するためのものであって、コンミテータ13とアーマチュアコア6との間に配線されている。
図1に示すように、回転軸5の他端側は、モータハウジング2に突出形成されたボス内の軸受16によって回転自在に支持されている。モータハウジング2の開口端にはカバー17が設けられており、このカバー17の内側にはホルダーステー18が取り付けられている。ホルダーステー18には、周回り方向に90°の間隔を開けて一対のブラシホルダ19が形成されている。ブラシホルダ19にはそれぞれブラシ21が各々スプリング29を介して付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシ21の先端部は、スプリング29によって付勢されているためコンミテータ13に摺接しており、外部からの電源がブラシ21を介してコンミテータ13に供給されるようになっている。
このように、永久磁石4(磁極)とスロット11とセグメント14の個数比が2:3:6に設定されている電動モータ1、すなわち、4極6スロット12セグメントの電動モータ1のアーマチュア3には、以下のように巻線12が巻装されている。
図3は、アーマチュア3のセグメント14(ライザ15)とティース9、モータハウジング2側に固着される永久磁石4、そして、接続線25を展開した図面であり、隣接するティース9間のとの間の空隙がスロット11に相当している。尚、以下の図面においては、各セグメント14、各ティース9及び巻装された巻線12にそれぞれ符号を附して説明する。
同図に示すように、同電位となるセグメント14同士は、接続線25によって短絡されている。つまり、5つ置き(例えば1と6)のセグメント14同士が接続線25によってそれぞれ短絡されている。
また、各ティース9には、それぞれU,V,W相がこの順で割り当てられている。つまり、1番、4番ティース9がU相、2番、5番ティース9がV相、3番、6番ティース9がW相になっている。
巻線12は、例えば、その巻き始め端30が1番セグメント14aより巻き始められた場合、まず、1番セグメント14aのライザ15に掛け回された後、巻線12を1番セグメント14aの近傍に存在する1−6番ティース9の間のスロット11aに引き込む。そして、各ティース9に巻線12をそれぞれn(nは1以上の自然数)回巻装するものとすると、1番ティース9にn/2回順方向に巻装して順巻きコイル33aを形成する。
続いて、1−2番ティース9の間のスロット11bから巻線12を引き出し、3−4番ティース9の間のスロット11cに引き込む。そして、4番ティース9にn/2回順方向に巻装した順巻きコイル33bを形成する。これら1番ティース9と4番ティース9は、互いに回転軸5を中心に点対称位置に存在している。
巻線12は、順巻きコイル33bを形成した後、4−5番ティース9の間のスロット11dから引き出し、4番ティース9の近傍に存在する8番セグメント14bのライザ15に掛け回される。そして、8番セグメント14bに巻線12の巻き終わり端40が接続される。これにより、1,8番セグメント14a,14b間には1番ティース9と4番ティース9に順方向に巻装され、且つ直列接続された一対の順巻きコイル33a,33bを備える第一コイル33(U相)が形成される。
尚、巻き終わり端40が接続されている8番セグメント14bと1番セグメント14aに隣接する2番セグメント14eは、接続線25により短絡されている。このため、1,8番セグメント14a,14b間の電位差は、隣接するセグメント間の電位差と等しくなる。したがって、第一コイル33は、隣接する1,2番セグメント14a,14e間(互いに隣接するセグメント間)に電気的に接続されており、この1,2番セグメント14a,14e間に第一コイル33(U相)が形成されているのと等しいことになる。
一方、4番セグメント14cのライザ15に掛け回された巻線12を1−2番ティース9の間のスロット11bに引き込む。そして、1番ティース9にn/2回逆方向に巻装して逆巻きコイル34aを形成する。
続いて、1−6番ティース9の間のスロット11aから巻線12を引き出し、4−5番ティース9の間のスロット11dに引き込む。そして、4番ティース9にn/2回逆方向に巻装して逆巻きコイル34bを形成する。
巻線12は、逆巻きコイル34bを形成した後、3−4番ティース9の間のスロット11cから引き出し、4番セグメント14cに隣接する5番セグメント14dのライザ15に掛け回される。そして、5番セグメント14bに巻線12の巻き終わり端40が接続される。これにより、4,5番セグメント14c,14d間(互いに隣接する他のセグメント間)には1番ティース9と4番ティース9に逆方向に巻装され、且つ直列接続された一対の逆巻きコイル34a,34bを備える第二コイル34(−U相)が形成される。
このように、U相に相当する1番ティース9及び4番ティース9には、巻線12が順方向にn/2回巻装された第一コイル33と巻線12が逆方向にn/2回巻装された第二コイル34とを備えたn回巻きのアーマチュアコイル7が形成される。
また、図3に示すように、一方のブラシ21が1,2番セグメント14a,14e間に当接しているとき、他方のブラシ21は4,5番セグメント14c,14d間に当接している。すなわち、順方向に巻装された第一コイル33の巻き始め端30が接続されている1番セグメント14aと逆方向に巻装された第二コイル34の巻き始め端30が接続されている4番セグメント14cとの相対位置は、一対のブラシ21,21同士の相対位置に対応するように周回り方向に90°の間隔を開けて存在するように設定されている。
同様にして、例えば、巻線12の巻き始め端30が3番セグメント14fより巻き始められた場合、V相に相当する2番ティース9と5番ティース9にそれぞれn/2回順方向に巻装して順巻きコイル33a,33bを形成して第一コイル33を形成する。その後、10番セグメント14gに接続する。
一方、2番ティース9と5番ティース9とにそれぞれn/2回逆巻き方向に巻装した逆巻きコイル34a,34bを形成して第二コイル34を形成する。この第二コイル34の巻き始め端30及び巻き終わり端40は、6,7番セグメント14h,14iに接続されている。すなわち、第二コイル34の巻き始め端30が接続されている6番セグメント14hは、第一コイル33の巻き始め端30が接続されている3番セグメント14fから周回り方向に90°の間隔を開けて存在している。
このようにすることで、V相に相当する2番ティース9及び5番ティース9には、巻線12が順方向にn/2回ずつ巻装された第一コイル33(V相)と巻線12が逆方向にn/2回ずつ巻装された第二コイル34(−V相)とを備えたn回巻きのアーマチュアコイル7が形成される。
そして、これを各相に対応するセグメント14間で順次行うことにより、アーマチュアコア6には3相(U,V,W相)巻き構造のアーマチュアコイル7が形成される。
また、同電位となるセグメント14同士が接続線25によって短絡されている。このため、巻線12が順方向に巻装されている各相の第一コイル33をそれぞれU,V,W相、巻線12が逆方向に巻装されている各相の第二コイル34をそれぞれ−U,−V,−W相とすると、各々隣接するセグメント14間は、両隣が互いに異相、且つ順逆交互となるようにU,−W,V,−U,W,−V相のコイル33,34がこの順で電気的に順次接続された構造となっている。
つまり、1−2番セグメント14a,14e間には第一コイル33(U相)が電気的に接続される一方、1番セグメント14aには、異相の第二コイル34(−V相)の巻き終わり端40が電気的に接続されると共に、2番セグメント14eには、異相の第二コイル34(−W相)の巻き始め端30が電気的に接続されている。そして、これを順次各セグメント14間で繰り返し行うことでアーマチュアコイル7が形成されている。
このような巻線構造とすることで、各相の第一コイル33の巻き始め端30が接続されているセグメント14と第二コイル34の巻き始め端30が接続されているセグメント14との相対位置が一対のブラシ21同士の相対位置と等しくすることができる。
したがって、上述の第一実施形態によれば、相毎に巻装されている巻線12を互いに隣接する2つのセグメント14間に接続すればよく、相毎の整流の中心を隣接するセグメント間の中心とすることができる。具体的には、U相が形成されている1,2番セグメント14a,14eで考えた場合、1番セグメント14aと2番セグメント14eとの間のスリット27を整流の中心とすることができる。このため、このスリット27と、相の中心である永久磁石4の中心及びブラシ21の中心Pとを容易に合致させることができる。すると、アーマチュア3の回転方向を矢印A方向(図3における右から左に向かう方向)とした場合、進角(1番セグメント14a)と遅角(2番セグメント14e)との整流の差異をなくす(整流を改善する)ことができ、モータの性能を向上させることができる。
また、隣接するセグメント14間は、各相の両隣が互いに異相、且つ順逆交互となるようにU,−W,V,−U,W,−V相のコイル33,34がこの順で電気的に順次接続された構造となっているため、アーマチュアコイル7に適正な磁界を形成することができる。よって、確実にモータ特性を向上させることができる。
さらに、スロット11の数に対してセグメント14の数が2倍になっているため、巻線12に電流を供給する場合、ブラシ21によるセグメント14間の印加電圧を低減することができる。このため、ブラシ21とセグメント14との間での放電を防止することが可能になる。
そして、同電位となるセグメント14同士が接続線25によって短絡されているため、極数と同じ数のブラシを設ける必要がなく、ブラシ21の設置数を低減することができる。このため、部品点数を減少させることで製造コストを削減することができると共に、直流モータをより小型化することが可能になる。
また、巻線12の巻き始め端30と巻き終わり端40とを互いに隣接するセグメント14間に接続する必要がなく、この隣接するセグメント14間の電位差と等しい電位差を有するセグメント14間であれば、任意のセグメント14間に接続することができる。このため、巻線12の巻き始め端30と巻き終わり端40をそれぞれの近傍に存在するセグメント14に電気的に接続することができ、コンミテータ13とアーマチュアコア6との間の巻太りを防止することができる。よって、より電動モータ1の小型化を図ることが可能になる。
尚、この第一実施形態においては、同じ相同士のティース9に一対の順巻きコイル33a,33bを直列接続して第一コイル33を形成すると共に、逆巻きコイル34a,34bを直列接続して第二コイル34を形成し、これによって各相のアーマチュアコイル7を形成している構造の場合について説明した。しかしながら、図4に示すように、ティース9毎にそれぞれ別体の巻線12を巻装して第一コイル33と第二コイル34を形成し、各コイル33,34を隣接するセグメント14間に接続した構造としてもよい。
この場合、巻線12は、例えば、その巻き始め端30が1番セグメント14aより巻き始められた場合、まず、1番セグメント14aのライザ15に掛け回された後、巻線12を1番セグメント14a近傍に存在する1−6番ティース9の間のスロット11aに引き込む。そして、1番ティース9にn/2回順方向に巻装する。
続いて、巻線12は1−2番ティース9の間のスロット11bから引き出され、1番セグメント14aに隣接する2番セグメント14eのライザ15に掛け回される。そして、2番セグメント14eに巻き終わり端40が接続される。これにより、1,2番セグメント14a,14e間には1番ティース9に順方向に巻装された第一コイル33(U相)が形成される。
一方、4番セグメント14cのライザ15に掛け回された巻線12を1−2番ティース9の間のスロット11bに引き込む。そして、1番ティース9にn/2回逆方向に巻装する。
続いて、巻線12は1−6番ティース9の間のスロット11aから引き出され、4番セグメント14cに隣接する5番セグメント14hのライザ15に掛け回される。そして、5番セグメント14hに巻き終わり端40が接続される。これにより、4,5番セグメント14c,14h間には1番ティース9に逆方向に巻装された第二コイル33(−U相)が形成される。
したがって、U相に相当する1番ティース9には、巻線12が順方向にn/2回巻装された第一コイル33と巻線12が逆方向にn/2回巻装された第二コイル34とを備えたn回巻きのアーマチュアコイル7が形成される。
そして、これを各相に対応するセグメント14間で順次行うことにより、アーマチュアコア6には3相(U,V,W相)巻き構造のアーマチュアコイル7が形成される。
また、上述の第一実施形態では、同電位となるセグメント14同士が接続線25によって短絡されている場合について説明したが、同電位となるセグメント14同士を短絡させなくてもよい。
この場合、図4に示すように、同じ相に相当するセグメント14間に当接するように二対のブラシ21を等間隔に設け、同じ相同士のアーマチュアコイル7に同時に電流が供給できるようにする。
このように、ティース9毎にそれぞれ第一コイル33と第二コイル34を巻装してアーマチュアコイル7を形成すると、同じ相同士のティース9に連続して第一コイル33と第二コイル34を巻装してアーマチュアコイル7を形成する場合と比較して、並列回路数を増加させることができる。この場合、配列回路数と極数が同じ数となる。
したがって、並列回路数を増やすことができ巻線12の線径を細くすることが可能になる。
次に、この発明の第二実施形態を図5に基づいて説明する。
図5は、アーマチュア3の展開図であって、前述した第一実施形態の図3と基本的構成は同様である。したがって、図5において、図3と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する(以下の実施形態について、図6〜図10も同様)。また、以下の実施形態において、電動モータ1は、永久磁石4を有するモータハウジング2内にアーマチュア3を回転自在に配置したものである等の基本的構造は前記第一実施形態と同様である。
この第二実施形態と第一実施形態との相違点は、第一実施形態が4極6スロット12セグメントの電動モータ1であるのに対し、第二実施形態の場合、永久磁石4(磁極)が6個、スロット11が9個、セグメント14が18個設けられた6極9スロット18セグメントの電動モータ1である点にある。
図8に示すように、巻線12は、例えば、その巻き始め端30が1番セグメント14aより巻き始められた場合、まず、1番セグメント14aのライザ15に掛け回された後、巻線12を1番セグメント14aの近傍に存在する1−9番ティース9の間のスロット11gに引き込む。そして、1番ティース9にn/2回順方向に巻装して順巻きコイル33aを形成する。
続いて、1−2番ティース9の間のスロット11bから巻線12を引き出し、3−4番ティース9の間のスロット11cに引き込む。そして、4番ティース9にn/2回順方向に巻装して順巻きコイル33bを形成する。
さらに、4−5番ティース9の間のスロット11dから巻線12を引き出し、6−7番ティース9の間のスロット11eに引き込む。そして、7番ティース9にn/2回順方向に巻装して順巻コイル33cを形成する。尚、これら1番ティース9、4番ティース9及び7番ティース9は、互いに周回り方向に60°の間隔を開けて存在している。
巻線12は、順巻きコイル33cを形成した後、7−8番ティース9の間のスロット11fから引き出し、7番ティース9の近傍に存在する14番セグメント14jのライザ15に掛け回される。そして、14番セグメント14jに巻線12の巻き終わり端40が接続される。これにより、1,14番セグメント14a,14b間には1番ティース9、4番ティース9及び7番ティース9に順方向にn/2回ずつ巻装され、且つ直列接続された順巻きコイル33a,33b,33cを備える第一コイル33(U相)が形成される。
尚、同電位となるセグメント14同士は、接続線25によって短絡されているため、巻き終わり端40が接続されている14番セグメント14jと、巻き始め端30が接続されている1番セグメント14aに隣接する2番セグメント14eとは、短絡された状態になっている。
一方、4番セグメント14cのライザ15に掛け回された巻線12を1−2番ティース9の間のスロット11bに引き込む。そして、1番ティース9にn/2回逆方向に巻装して逆巻きコイル34aを形成する。
続いて、1−9番ティース9の間のスロット11gから巻線12を引き出し、4−5番ティース9の間のスロット11dに引き込む。そして、4番ティース9にn/2回逆方向に巻装して逆巻きコイル34bを形成する。
さらに、3−4番ティース9の間のスロット11cから巻線12を引き出し、7−8番ティース9の間のスロット11fに引き込む。そして、7番ティース9にn/2回逆方向に巻装して逆巻コイル34cを形成する。
巻線12は、逆巻きコイル33cを形成した後、6−7番ティース9の間のスロット11eから引き出し、11番セグメント14kのライザ15に掛け回される。そして、11番セグメント14kに巻線12の巻き終わり端40が接続される。これにより、4,11番セグメント14c,14k間には1番ティース9、4番ティース9及び7番ティース9に逆方向にn/2回ずつ巻装され、且つ直列接続された逆巻きコイル33a,33b,33cを備える第二コイル34(−U相)が形成される。尚、巻き終わり端40が接続されている11番セグメント14kと、巻き始め端30が接続されている4番セグメント14cに隣接する5番セグメント14dとは、短絡された状態になっている。
このように、U相に相当する1番ティース9、4番ティース9及び7番ティース9には、巻線12が順方向に巻装された第一コイル33と巻線12が逆方向に巻装された第二コイル34とを備えたアーマチュアコイル7が形成される。そして、これを各相に対応するセグメント14間で順次行うことにより、アーマチュアコア6には3相(U,V,W相)巻き構造のアーマチュアコイル7が形成される。
したがって、上述の第二実施形態によれば、6極9スロット18セグメントの電動モータ1であっても、第一実施形態と同様の効果を奏することができる。
尚、この第二実施形態においては、同じ相同士のティース9に各順巻きコイル33a,33b,33cを直列接続して第一コイル33を形成すると共に、各逆巻きコイル34a,34b,34cを直列接続して第二コイル34を形成し、これによって各相のアーマチュアコイル7を形成している構造の場合について説明した。しかしながら、図6に示すように、ティース9毎にそれぞれ別体の巻線12を巻装して第一コイル33と第二コイル34を形成し、各コイル33,34を隣接するセグメント14間に接続した構造としてもよい。
また、また、上述の第二実施形態では、同電位となるセグメント14同士が接続線25によって短絡されている場合について説明したが、同電位となるセグメント14同士を短絡させなくてもよい。
この場合、図6に示すように、同じ相に相当するセグメント14間に当接するように三対のブラシ21を等間隔に設け、同じ相同士のアーマチュアコイル7に同時に電流が供給できるようにする。
次に、この発明の第三実施形態を図7に基づいて説明する。
この第三実施形態においては、永久磁石4(磁極)が8個、スロット11が12個、セグメント14が24個設けられた8極12スロット24セグメントの電動モータ1について説明する。
図7に示すように、8極12スロット24セグメントの場合であっても、上述した第一実施形態と同様に、同じ相に相当する各ティース9(例えば、U相の場合、1番ティース9、4番ティース9、7番ティース9及び10番ティース9)に連続して順巻きコイル33a,33b,33c,33dをn/2回ずつ巻装して第一コイル33が形成されると共に、同じ相に相当する各ティース9に連続して逆巻きコイル34a,34b,34c,34dをn/2回ずつ巻装して第二コイル34が形成されている。
そして、それぞれ第一コイル33、第二コイル34の巻き始め端30、巻き終わり端40が隣接するセグメント14間の電位差と等しい電位差のセグメント14間に接続されている。また、各コイル33,34の巻き始め端30が接続されているセグメント14間の相対位置は、一対のブラシ21同士の相対位置に対応している。尚、これら1番ティース9、4番ティース9、7番ティース9及び10番ティース9は、互いに周回り方向に45°の間隔を開けて存在している。
また、図8に示すように、ティース9毎にそれぞれ別体の巻線12を巻装して第一コイル33と第二コイル34を形成し、各コイル33,34を隣接するセグメント14間に接続した構造としてもよい。さらに、同電位となるセグメント14同士が接続線25によって短絡されている場合について説明したが、同電位となるセグメント14同士を短絡させなくてもよい。この場合、図8に示すように、同じ相に相当するセグメント14間に当接するように四対のブラシ21を等間隔に設け、同じ相同士のアーマチュアコイル7に同時に電流が供給できるようにする。
したがって、上述の第三実施形態によれば、8極12スロット24セグメントの電動モータ1であっても、第一実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、この発明の第四実施形態を図9に基づいて説明する。
この第三実施形態においては、永久磁石4(磁極)が10個、スロット11が15個、セグメント14が30個設けられた10極15スロット30セグメントの電動モータ1について説明する。
図9に示すように、10極15スロット30セグメントの場合であっても、上述した第一実施形態と同様に、同じ相に相当する各ティース9(例えば、U相の場合、1番ティース9、4番ティース9、7番ティース9、10番ティース9及び13番ティース9)に連続して順巻きコイル33a,33b,33c,33d,33eを巻装して第一コイル33が形成されると共に、同じ相に相当する各ティース9に連続して逆巻きコイル34a,34b,34c,34d,34eを巻装して第二コイル34が形成されている。
そして、それぞれ第一コイル33、第二コイル34の巻き始め端30、巻き終わり端40が隣接するセグメント14間の電位差と等しい電位差のセグメント14間に接続されている。また、各コイル33,34の巻き始め端30が接続されているセグメント14間の相対位置は、一対のブラシ21同士の相対位置に対応している。尚、これら1番ティース9、4番ティース9、7番ティース9、10番ティース9及び13番ティース9は、互いに周回り方向に36°の間隔を開けて存在している。
また、図10に示すように、ティース9毎にそれぞれ別体の巻線12を巻装して第一コイル33と第二コイル34を形成し、各コイル33,34を隣接するセグメント14間に接続した構造としてもよい。さらに、同電位となるセグメント14同士が接続線25によって短絡されている場合について説明したが、同電位となるセグメント14同士を短絡させなくてもよい。この場合、図10に示すように、同じ相に相当するセグメント14間に当接するように五対のブラシ21を等間隔に設け、同じ相同士のアーマチュアコイル7に同時に電流が供給できるようにする。
したがって、上述の第四実施形態によれば、10極15スロット30セグメントの電動モータ1であっても、第一実施形態と同様の効果を奏することができる。
尚、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、同電位となるセグメント14同士が接続線25によって短絡されている場合において、ホルダーステー18にブラシホルダ19が2箇所形成され、このブラシホルダ19にそれぞれブラシ21が各々スプリング29を介して付勢された状態で出没自在に内装されている場合について説明した。しかしながら、同電位となるセグメント14同士が接続線25によって短絡されている場合であってもブラシホルダ19(ブラシ21)の設置箇所は2箇所に限られるものではなく、各アーマチュアコイル7に供給する電流密度の大きさによって増設することも可能である。
さらに、上述の実施形態において、図4、6、8、10にある並列回路数と極数が同じになる巻き線に図3、5、7、9と同様の接続線25を設ければブラシ21の設置数を減らすことが可能となるのはいうまでもない。
さらに、上述の実施形態では、巻線12の巻き始め端30と巻き終わり端40とが、それぞれ巻装されるティース9の近傍に位置し、且つそのティース9の相(U,V,W相)に相当するセグメント14に接続されている場合について説明したが、これに限られるものではなく。巻き始め端30及び巻き終わり端40は、その巻線12が巻装されているティース9の相に相当するセグメント14に接続されていればよい。
また、上述の実施形態では、アーマチュアコア6は、リング状の金属板8を軸方向に複数枚積層したものであって、金属板8の外周部にはT字型のティース9が周方向に沿って等間隔に複数個放射状に形成されている場合について説明したが、アーマチュアコア6の形状はこれに限られるものではなく、周方向に分割可能な分割コア方式であってもよいし、軸方向に対して捩れつつ傾斜するように所定のスキュー角を有しているものであってもよい。
本発明の実施形態における電動モータの縦断面図である。 本発明の実施形態における電動モータの横断面図である。 本発明の第一実施形態におけるアーマチュアコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の第一実施形態におけるコギングトルクの変化を示すグラフである。 本発明の第一実施形態におけるトルクの変化を示すグラフである。 本発明の第一実施形態におけるブラシの耐久時間を示すグラフである。 本発明の第一実施形態におけるアーマチュアコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の第二実施形態におけるアーマチュアコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の第三実施形態におけるアーマチュアコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の第三実施形態におけるアーマチュアコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 従来のアーマチュアコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。
符号の説明
1 電動モータ
2 モータハウジング(ヨーク)
3,50 アーマチュア
4,53 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6,55 アーマチュアコイル
9,52 ティース
11,54 スロット
12,56 巻線
13 コンミテータ
14,51 セグメント
21,58 ブラシ
25 接続線(短絡部材)
30,57 巻き始め端
33 第一コイル
34 第二コイル

Claims (3)

  1. 複数の磁極を有するヨークに軸支される回転軸と、前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ、少なくとも一対のブラシを介して給電される複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータと、前記コンミテータに、同電位とするセグメント同士を短絡する短絡部材が設けられ、前記磁極と前記スロットと前記セグメントの個数比が2:3:6に設定された直流モータのアーマチュアであって、
    各ティースは、
    互いに隣接するセグメントの一方のセグメントに巻き始め端が電気的に接続されると共に、他方のセグメント、又は当該他方のセグメントに短絡したセグメント巻き終わり端が電気的に接続され、同じ相に相当するティース同士に連続するように順方向に巻装された第一コイルと、
    互いに隣接する他のセグメントの一方のセグメントに巻き始め端が接続されると共に、他方のセグメント、又は当該他方のセグメントに短絡したセグメント巻き終わり端が電気的に接続され、同じ相に相当するティース同士に連続するように逆方向に巻装された第二コイルとを備え、
    各ティースを周回り方向にU相、V相、W相の順で割り当て、各相に巻装されている前記第一コイルをそれぞれU相、V相、W相のコイルとし、各相に巻装されている前記第二コイルをそれぞれ−U相、−V相、−W相のコイルとしたとき、
    隣接するセグメント間に、U相、−W相、V相、−U相、W相、−V相のコイルをこの順で電気的に接続すると共に、
    前記第一コイルの前記巻き始め端が接続されているセグメントと前記第二コイルの前記巻き始め端が接続されているセグメントとの相対位置が前記一対のブラシ同士の相対位置に対応するように設定されていることを特徴とする直流モータのアーマチュア。
  2. 請求項1に記載の直流モータのアーマチュアを用いたことを特徴とする直流モータ。
  3. 複数の磁極を有するヨークに軸支される回転軸と、前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ、少なくとも一対のブラシを介して給電される複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータと、前記コンミテータに、同電位とするセグメント同士を短絡する短絡部材が設けられ、前記磁極と前記スロットと前記セグメントの個数比が2:3:6に設定された直流モータのアーマチュア巻線方法であって、
    同じ相に相当する複数のティースに、互いに隣接するセグメント間の一方のセグメントに巻き始め端が電気的に接続されると共に、他方のセグメント、又は当該他方のセグメントに短絡したセグメント巻き終わり端が電気的に接続され、同じ相に相当するティース同士に連続するように第一コイルを順方向に連続して巻装
    互いに隣接する他のセグメント間の一方のセグメントに巻き始め端が接続されるとともに他方のセグメント又は当該他方のセグメントに短絡したセグメント巻き終わり端が電気的に接続され、同じ相に相当するティース同士に連続するように第二コイルを逆方向に連続して巻装し、
    各ティースを周回り方向にU相、V相、W相の順で割り当て、各相に巻装されている前記第一コイルをそれぞれU相、V相、W相のコイルとし、各相に巻装されている前記第二コイルをそれぞれ−U相、−V相、−W相のコイルとしたとき、
    隣接するセグメント間に、U相、−W相、V相、−U相、W相、−V相のコイルをこの順で電気的に接続すると共に、
    前記第一コイルの前記巻き始め端が接続されているセグメントと前記第二コイルの前記巻き始め端が接続されているセグメントとの相対位置を前記一対のブラシ同士の相対位置に対応するように設定することを特徴とする直流モータのアーマチュア巻線方法。
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