JP4886417B2 - 一酸化炭素低減装置、一酸化炭素低減方法、水素製造装置および燃料電池発電システム - Google Patents

一酸化炭素低減装置、一酸化炭素低減方法、水素製造装置および燃料電池発電システム Download PDF

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Description

本発明は一酸化炭素低減装置、一酸化炭素低減方法、水素製造装置および燃料電池発電システムに関する。
新エネルギーとして注目されている水素の利用方法として、水素と酸素を電気化学的に反応させることにより化学エネルギーを電気エネルギーに変換する燃料電池がある。燃料電池は高いエネルギー利用効率を有し、大規模分散電源、家庭用電源、移動用電源として開発が進められている。燃料電池は温度域や使用する材料・燃料の種類に応じて、固体高分子型、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型、などに分けられる。水素の製造方法としては一般的にメタノール、メタン、プロパン、ガソリン、灯油などの炭化水素燃料の水蒸気改質反応や部分酸化反応を利用して改質して水素を取り出し、発電に利用している。 これらの炭化水素系燃料を改質した場合、改質ガス中には水素以外の物質、例えば二酸化炭素(CO)や一酸化炭素(CO)、低級炭化水素などが含まれる。
改質ガス中に含まれるCOは、先述した固体高分子型燃料電池など比較的低温で動作し、燃料極にPt系触媒を用いている場合、被毒成分となり発電性能を低下させる。そのため、改質ガス中のCOを極低濃度に低減することが必要となる。一般的にCOを低減する方法としては、シフト反応や触媒燃焼反応、吸着法などが挙げられる。特に触媒燃焼反応において、COを選択的に酸化して濃度を低減させるCO選択酸化反応が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、CO選択酸化反応には温度依存性があるため、COを効率良く低減するためにCO選択酸化反応触媒を熱媒体と熱交換できる状態を維持し、冷却する技術がある(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2によれば、原料にブタンを用い、CO選択酸化反応にルテニウム系触媒を用いる場合にはCO選択酸化反応器の最適温度範囲は120〜140℃とされている。
また、改質ガス中には、改質器の性能にもよるが未分解・未反応の燃料や副生成物も含まれる可能性がある。これらが燃料電池に供給された場合、電極に付着して発電性能や寿命を低下させる可能性が懸念されている。この場合、改質ガス中の炭化水素などの不純物除去が課題となっており、メタノールを原料に用いた燃料電池システムにおいて、改質ガス中のメタノールを選択酸化させて低減させる技術がある(例えば、特許文献3参照。)。
さらには、CO選択酸化反応ではRu系触媒などを用いてメタン(CH)生成反応も利用して、COを低減するが、CH生成には製造したHが消費される為にH製造効率は低下する。また、近年の液化天然ガス(LNG)価格の上昇傾向の影響から水素製造用燃料としてジメチルエーテルが注目されている。一般的にジメチルエーテル等の炭化水素系燃料を改質して水素を製造する場合、改質ガス中にはCHが低濃度で含まれており、これらを燃料電池などに適用した場合、CH自体は発電反応には利用されず、最終的には改質反応に必要な熱源の燃焼用燃料として利用されるだけであり、水素生産効率を低下させるだけである。そのため、改質率が高く、また、CHを生成しないような改質システムが必要となってくる。
特開平9−30802号公報 特開2000−95506号公報 特開平9−106826号公報
CO選択酸化反応では温度条件によってはCHなどの副生成物が生じるが、従来のCO選択酸化反応器を冷却する技術はこうした副生成物の生成に着目したものとはなっていない。
従って、本発明は、従来よりも高精度にCO選択酸化反応器の温度を管理することで副生成物の生成を抑制することができる一酸化炭素低減装置の提供を目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明による一酸化炭素低減装置は、原料となる酸素含有
炭化水素を供給する原料供給部と、前記原料を改質反応によって改質ガスとし、改質ガス
を排出する改質器と、内部に触媒からなる触媒層を有し、触媒とCOとを酸化反応させる
ことにより前記改質ガス中のCO濃度を低減させるCO選択酸化反応器と、前記触媒層の
冷却を行う冷却器と、前記触媒層の温度を検出する温度検出器と、前記改質器から排出さ
れた前記改質ガスに含まれる、前記改質器で まで分解されなかった未分解原料および
前記改質器で反応しなかった未反応原料の少なくとも何れか一つの成分を検出する未分解
・未反応原料検出器と、前記温度検出器によって検出された前記触媒層の温度と設定され
た温度を比較し、前記触媒層の温度が設定された温度より高く、かつ前記未分解・未反応
原料検出器が未分解・未反応原料を検出した場合に前記冷却器を動作させる制御部とを備
えることを特徴とする。
また、本発明による一酸化炭素低減方法は、原料となる酸素含有炭化水素を改質して改質ガスとし、前記改質ガスに含まれる一酸化炭素をCO選択酸化触媒との酸化反応によって低減させる一酸化炭素低減方法において、前記CO選択酸化触媒の温度を検出し、前記触媒層の温度が設定された温度よりも高い場合に前記CO選択酸化触媒を冷却して前記CO選択酸化触媒を設定された温度以下に維持し、 前記改質ガスに含まれる未分解または未反応原料を検出する手段を有し、前記未分解または未反応原料が検出されなければ前記CO選択酸化触媒の冷却を行わないことを特徴とする。
また、本発明による水素製造装置は、前記一酸化炭素低減装置によってCOが低減された前記改質ガスを貯蔵する水素貯蔵媒体を備えることを特徴とする。
また、本発明による燃料電池発電システムは、前記一酸化炭素低減装置によってCOが低減された前記改質ガスと酸素を用いて発電する燃料電池を備えることを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも高精度なCO選択酸化反応器の温度管理に基づいたCO低減によってCHの生成を抑え、製造される水素の純度および原料単位量あたりの水素製造量を改善することができる。
以下に、本発明に係る一酸化炭素低減装置、一酸化炭素低減方法、水素製造装置および燃料電池発電システムの実施例を図1乃至図14を参照して説明する。
図1は本実施例による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図である。1は原料を供給する原料供給部、2は原料供給部から供給される原料にHOを供給し、混合させるHO供給部、3は原料供給部1から供給された原料を改質し、改質ガスとする改質器、4は改質ガスに酸化剤を供給し、混合させる酸化剤供給器、5は内部に充填されたCO選択酸化反応触媒で改質ガス中のCOを酸化させることにより、改質ガス中のCOを低減させるCO選択酸化反応器、6はCO選択酸化反応触媒からなる触媒層の温度を検出する温度検出器、7はCO選択酸化反応触媒からなる触媒層を冷却する冷却器、8は温度検出器6から検出されたCO選択酸化反応触媒の温度に基づいて冷却器7の動作と停止とを制御する制御部である。また、破線は制御部8と温度検出器6および制御部8と冷却器7が有線または無線で通信可能に接続されていることを示す。
原料供給部1から供給される原料は、酸素含有炭化水素を対象とし、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ジメチルエーテルなどが挙げられる。温度検出器6の形態は特に問わないが、例えば熱電対を用い、触媒層内の温度を計測することが考えられる。
冷却器7の形態は特に問わず、例えば水冷式や空冷式などの熱交換機能を備えさせる。また、冷却器7については、CO選択酸化反応器5の内側か外側のいずれか、あるいは内外両方に設置しても構わない。冷却器7の例として、図2にコイル式冷却方法によるものの概略を示す側断面図を示す。斜線部5aは、CO選択酸化反応器5に充填されたCO選択酸化反応触媒を示し、12は充填されたCO選択酸化反応触媒5aの内部に設けられた中空のコイル、13はコイルの中を通過する水やガスなどの冷媒導入口、14は冷媒排出口、15は改質ガス導入口、16は改質ガス排出口であり、冷却器7はコイル12、冷媒導入口13、冷媒排出口14で構成される。冷媒入口13から冷媒が導入されてコイル12を通過する間にCO選択酸化反応触媒5aと熱交換が行われてCO選択酸化反応触媒5aを冷却し、冷媒出口14から冷媒が排出される。
O供給器2からは水蒸気を供給する。酸化剤供給器4から供給される酸化剤はOを含むガス、例えば空気等が挙げられる。
CO選択酸化反応器5に充填されたCO選択酸化反応触媒は、主に貴金属を活性成分とする。CO選択酸化反応触媒の種類については、活性成分としてCH生成反応活性が低い金属、例えばPt、Au、Pdなどが望ましい。これらが単独であっても、混合であっても、合金化されていても構わないが、特にPtを含有していることが望ましい。触媒の形状については球形、円筒形、ペレットなどが考えられる。ハニカム型触媒や発泡体担持型触媒などを用いても良い。
原料供給器1からHO供給器2から供給されたHOを同伴した原料が改質器3に導入され、改質ガスが生成される。改質ガスは酸化剤供給器4から供給されたOを同伴してCO選択酸化反応器5に導入されてCOが低減され、COが低減された改質ガスは例えば燃料電池やH貯蔵媒体などの図示しない後段のプロセスに送られる。CO選択酸化反応器5の触媒層の温度は温度検出器6によって検出され、CO選択酸化反応器5の温度が酸化反応によって上昇してあらかじめ設定した温度を超えると、制御部8が冷却器7を動作させて冷却を行い、触媒層の温度を設定温度以下に維持する。また、設定温度以下になったことを温度検出器6が検出すると制御部8が冷却器7を停止し、必要以上に冷却器7を動作させることを防止する。制御部の一連の動作のフローチャートを図3に示す。図3について、xは温度検出器6から検出された温度を、aはあらかじめ設定された設定温度を示す。設定温度については燃料や運転条件により設定温度を変更する。本実施例においてはx>aを判定の条件としているが、x≧aを判定の条件としても構わない。
温度の設定例として、ジメチルエーテルの場合について以下に示す。図4にCO選択酸化反応器5におけるCH生成特性を示す。横軸は触媒層温度を、縦軸は生成したCHの濃度を示す。供給したガスはジメチルエーテル:20vol%、N:80vol%であり、空間速度はSV=15000h−1である。また、触媒にはPt触媒が用いられている。CO選択酸化反応器内の触媒層温度が200℃のときにCH生成が確認された。また、図4によれば、175℃以下においてはCHの生成が確認されなかった。このことから、原料がジメチルエーテルの場合の触媒層温度は175℃以下に設定することが望ましいと考えられる。なお、下限運転温度については改質ガス中に水蒸気を含むことから100℃以上は必須となる。
なお、改質器3では水蒸気改質を行うものとして説明したが改質反応として部分酸化反応を用いても良い。その場合、HOではなく酸素を含む水蒸気やガスを供給する。
また、改質器3の動作温度が高い場合はCO生成の平衡濃度が高くなる。この場合は、図5に示すように、改質器3とCO選択酸化反応器5の間にシフト反応器9を設けてもよい。シフト反応器9では改質ガス中のCOと水蒸気がシフト反応(CO+HO→CO+H)を生じ、改質ガス中のCOを低減する。
本実施例によれば、従来よりも高精度なCO選択酸化反応器の温度管理に基づいたCO低減によってCHの生成を抑え、水素製造効率を改善することができる。
図6は本実施例による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図である。なお実施例1と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。10は改質ガス中の未分解ないしは未反応の原料を検出する未分解・未反応原料検出器であり、制御部8と通信可能に接続されている。未分解・未反応原料検出器10で検出する対象成分は、例えば原料がジメチルエーテルの場合は未反応のジメチルエーテルや未分解のメタノールやアセトンなどが考えられる。これらの対象成分に関して、検出を行うのは一種類でも複数でもよい。
このように構成された本実施の形態において、未分解・未反応原料検出器10で対象成分が検出されない場合は、対象成分の分解や酸化などによる副生成物の生成がないため触媒層温度の設定は特に必要がなく、触媒層温度が設定温度以上に上昇してもCO低減性能が設計範囲内であれば特に問題はない。未分解・未反応原料検出器10で対象成分が検出された場合、制御部8が温度検出器6から検出された温度と設定温度との比較を行い、冷却器7の動作と停止とを制御する。制御部の一連の動作のフローチャートを図7に示す。
本実施例によれば、改質ガス内の未分解ないしは未反応の原料を検出することにより、改質器3の性能を確認でき、また、冷却器の動作を最低限に抑えることによって装置の動作コストを抑えることができる。
図8は本実施例による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図である。なお実施例1および実施例2と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。11はCO選択酸化反応器5を通過した改質ガス中のCHを検出するCH検出器であり、制御部8と通信可能に接続されている。CH検出器11においてCHが検出されると制御部8が冷却器7を動作させ、CO選択酸化反応触媒5aを冷却し、CO選択酸化触媒層5aの温度をCHが生成する温度よりも低く維持する。制御部の一連の動作のフローチャートを図9に示す。なお、CHが検出されない場合の冷却器の制御は上述の実施例1と同様である。
本実施例によれば、CHの生成を直接検出することにより、効率的にCHの生成を抑制することができる。
図10は本実施例による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図である。なお実施例1乃至実施例3のいずれかと同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。CO選択酸化反応器5および5’が直列に設置されている。CO選択酸化反応器5’の前段に酸化剤供給部4’が設置され、CO選択酸化反応器5’は温度検出器6’と冷却器7’を有し、温度検出器6’と冷却器7’は制御部8と通信可能に接続されている。ひとつの反応器に充填する触媒は、1種類でも構わないし、複数の触媒を充填しても構わない。また、CO選択酸化反応器5および5’それぞれに同一の触媒を充填しても構わないし、異なる触媒を充填しても構わない。また、同一触媒においても、活性成分の担持量や担持体が同一であっても、異なっていても構わない。
制御部8は温度検出器6および6’が検出した温度に基づいて冷却器7および7’の動作と停止を別々に制御する。また、CO選択酸化反応器5および5’それぞれの前段に未分解・未反応原料検出器10および10’(図示せず)を設置し、未分解・未反応原料検出器10および10’の検出結果に基づいて冷却器7および7’を別々に制御させてもよい。また、CO選択酸化反応器を3つ以上設置してもよい。
本実施例によれば、CO選択酸化反応を多段で行わせることにより触媒層の温度上昇を分散させることができ、CO選択酸化反応器の放熱性能が向上する。
図11は本実施例による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図である。なお実施例1乃至実施例4のいずれかと同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。CO選択酸化反応器5および5’が並列に設置されており、CO選択酸化反応器5および5’が制御部8に通信可能に接続されており、制御部8がCO選択酸化反応器5および5’の動作と停止とを個別に制御することができる。また、図の17a、17b、17c、17dは改質ガスの経路を制御するように設置されるとともに制御部8と通信可能に接続され制御部8がそれぞれの開閉を制御することができる。制御部8と弁17a、17b、17c、17dの接続は図示を省略する。
CO選択酸化反応器5および5’の制御は一括ではなく別々に行えるため、例えばCO選択酸化反応器5のみを動作させて、5’は停止させておいたり個別にメンテナンスを実施することができる。また、停止させているCO選択酸化反応器に改質ガスが導入されないように弁を開閉させて改質ガスの経路を制御する。例えば、図11においてCO選択酸化反応器5のみを動作させるのであれば弁17a、17bは開放し、弁17c、17dは閉塞する。CO選択酸化反応器5’のみを動作させる場合は弁17a、17bは閉塞し、弁17c、17dは開放する。CO選択酸化反応器5および5’の両方を動作させるのであれば弁弁17a、17b、17c、17dの全てを開放する。
CO選択酸化反応器5と5’を同時に動作させてもよいし、CO選択酸化反応器を3つ以上設置してもよい。動作させるCO選択酸化反応器の数や、どれを動作させてどれを停止させておくかの選択などは制御部で任意に設定可能である。例えば一定時間毎に交互に切り替えるようにしてもよいし、CO選択酸化反応器の触媒の充填量や種類などによって性能が異なる場合では未分解・未反応原料検出器10から得られる濃度に基づいて決定させてもよい。
また、弁17a、17b、17c、17dの代替に三方弁を用いるなどしてもよい。図12に弁17a、17b、17c、17dの代替に三方弁を設置した一酸化炭素低減装置のブロック図を示す。30a、30bが三方弁であり、制御部8と通信可能に接続されている。
本実施例によれば、CO選択酸化反応を多段で行わせることにより、触媒層の温度上昇を分散させることができ、CO選択酸化反応器5を1つのみ備えている場合よりも効率的にCOを低減することができる。また改質ガスの未分解・未反応原料検出結果に応じて、CO選択酸化反応器の動作と停止とを個別に制御し、改質ガスの経路を弁で制御することで、CO選択酸化反応器を必要最低限な数だけ動作させることでCO選択酸化反応器の動作コストを抑えることができる。また、CO選択酸化反応器を全て動作させていなくともシステムは機能するため、システムを完全に停止することなくCO選択酸化反応器のメンテナンスが可能となる。
また、本実施例においてはCO選択酸化反応器5aおよび5bとして第1の実施例におけるCO選択酸化反応器5よりもに小型のものを用いることもできる。この場合、CO選択酸化反応器5のみを備える装置と比較して装置全体の規模を大きくすること無く、CO選択酸化触媒層の表面積を大きくすることによって放熱性を向上させ、また、触媒層の温度上昇を分散させて温度上昇を抑えることができる。
図13は本実施例による水素製造装置の構成を示すブロック図である。なお実施例1乃至実施例5のいずれかと同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
18はCO選択酸化反応器5によってCOが低減された水素を主成分とする改質ガスを貯蔵するタンクや水素吸蔵合金などの水素貯蔵媒体である。
CO選択酸化反応器5によってCOを低減された改質ガスは水素貯蔵媒体18に送られ、貯蔵される。
本実施例によれば、改質ガス中のCOが効率よく低減され、純度の高い水素ガスを貯蔵することが可能である。
図14は本実施例による燃料電池発電システムの構成を示すブロック図である。なお実施例1乃至実施例5のいずれかと同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。19は酸素を含有する酸化ガスを供給する酸化ガス供給部、20はCO選択酸化反応器5によってCOが低減された水素を主成分とする改質ガスと、酸化ガス供給部19から供給される酸化ガスで電気化学反応を行い発電する燃料電池である。燃料電池には、例えば比較的低温で動作し、燃料極にPt系触媒を用いている固体高分子型燃料電池などが挙げられる。また、酸化ガス供給部19から供給する酸化ガスが酸化剤供給部4から供給する酸化剤で代替可能であれば酸化剤供給部4から燃料電池に酸化剤を供給することで酸化ガス供給部19の代替としてもかまわない。
CO選択酸化反応器5によってCOを低減された改質ガスが燃料電池20に送られ、改質ガスと酸化ガス供給部19または酸化剤供給部4から供給されるOを用いて燃料電池20が発電を行う。
本実施例によれば、燃料電池の被毒成分となるCOを効率よく低減させ、発電性能の低下を防止することができる。
以上、本発明について複数の実施例を説明してきたが、各実施例のうち複数の実施例を組み合わせて用いてもよい。
本発明の実施例1による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図。 CO選択酸化触媒冷却器の一例の概略を示す側断面図。 本発明の実施例1による一酸化炭素低減装置の制御部の動作を示すフローチャート。 ジメチルエーテルのCO選択酸化反応におけるCH生成特性を示すCH生成濃度−触媒層初期設定温度グラフ 本発明の実施例1による一酸化炭素低減装置の変形例の構成を示すブロック図。 本発明の実施例2による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例2による一酸化炭素低減装置の制御部の動作を示すフローチャート。 本発明の実施例2による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例3による一酸化炭素低減装置の制御部の動作を示すフローチャート。 本発明の実施例4による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例5による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例5による一酸化炭素低減装置の変形例を示すブロック図。 本発明の実施例6による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例7による一酸化炭素低減装置の構成を示すブロック図。
符号の説明
1 原料供給部
2 HO供給部
3 改質器
4、4’ 酸化剤供給部
5、5’ CO選択酸化反応器
5a CO選択酸化反応触媒層
6、6’ 温度検出器
7、7’ 冷却器
8 制御部
9 シフト反応器
10 未分解・未反応原料検出器
11 CH検出器
12 コイル
13 冷媒導入口
14 冷媒排出口
15 改質ガス導入口
16 改質ガス排出口
17a、17b、17c、17d 弁
18 水素貯蔵媒体
19 酸化ガス供給部
20 燃料電池
30a、30b 三方弁

Claims (9)

  1. 原料となる酸素含有炭化水素を供給する原料供給部と、
    前記原料を改質反応によって改質ガスとし、改質ガスを排出する改質器と、
    内部に触媒からなる触媒層を有し、触媒とCOとを酸化反応させることにより前記改質ガ
    ス中のCO濃度を低減させるCO選択酸化反応器と、
    前記触媒層の冷却を行う冷却器と、
    前記触媒層の温度を検出する温度検出器と、
    前記改質器から排出された前記改質ガスに含まれる、前記改質器で まで分解されなか
    った未分解原料および前記改質器で反応しなかった未反応原料の少なくとも何れか一つの
    成分を検出する未分解・未反応原料検出器と、
    前記温度検出器によって検出された前記触媒層の温度と設定された温度を比較し、前記触
    媒層の温度が設定された温度より高く、かつ前記未分解・未反応原料検出器が未分解・未
    反応原料を検出した場合に前記冷却器を動作させる制御部と、
    を備えることを特徴とする一酸化炭素低減装置。
  2. 前記CO選択酸化反応器の後段に配置され、前記改質ガス中のCH を検出するCH
    検出器を有し、前記制御部は前記CH 検出器がCH を検出すると前記冷却器を動作さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の一酸化炭素低減装置。
  3. 前記触媒が、Pt、Au、Pdのうち少なくとも何れか一つを含有することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の一酸化炭素低減装置。
  4. 前記CO選択酸化反応器を2つ以上備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1項に記載の一酸化炭素低減装置。
  5. 前記CO選択酸化反応器は並列に設置され、前記改質ガスが前記CO選択酸化反応器へ
    導入される配管および前記CO選択酸化反応器から排出される配管に弁を有し、前記制御
    部は前記弁の開閉を制御することを特徴とする請求項4に記載の一酸化炭素低減装置。
  6. 前記原料がジメチルエーテルであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    1項に記載の一酸化炭素低減装置。
  7. 原料となる酸素含有炭化水素を改質して改質ガスとし、前記改質ガスに含まれる一酸化
    炭素をCO選択酸化触媒との酸化反応によって低減させる一酸化炭素低減方法において、
    前記CO選択酸化触媒の温度を検出し、前記触媒層の温度が設定された温度よりも高い場
    合に前記CO選択酸化触媒を冷却して前記CO選択酸化触媒を設定された温度以下に維持
    し、
    前記改質ガスに含まれる未分解または未反応原料を検出する手段を有し、前記未分解ま
    たは未反応原料が検出されなければ前記CO選択酸化触媒の冷却を行わないことを特徴と
    する一酸化炭素低減方法。
  8. 原料となる酸素含有炭化水素を供給する原料供給部と、
    前記原料を改質反応によって改質ガスとし、改質ガスを排出する改質器と、
    内部に触媒からなる触媒層を有し、触媒とCOとを酸化反応させることにより前記改質ガ
    ス中のCO濃度を低減させるCO選択酸化反応器と、
    前記触媒層の冷却を行う冷却器と、
    前記触媒層の温度を検出する温度検出器と、
    前記改質器から排出された前記改質ガスに含まれる、前記改質器で まで分解されなか
    った未分解原料および前記改質器で反応しなかった未反応原料の少なくとも何れか一つの
    成分を検出する未分解・未反応原料検出器と、
    前記温度検出器によって検出された前記触媒層の温度と設定された温度を比較し、前記触
    媒層の温度が設定された温度より高く、かつ前記未分解・未反応原料検出器が未分解・未
    反応原料を検出した場合に前記冷却器を動作させる制御部と、
    前記CO選択酸化反応器によってCOが低減された前記改質ガスを貯蔵する水素貯蔵媒体
    と、
    を備えることを特徴とする水素製造装置。
  9. 原料となる酸素含有炭化水素を供給する原料供給部と、
    前記原料を改質反応によって改質ガスとし、改質ガスを排出する改質器と、
    内部に触媒からなる触媒層を有し、触媒とCOとを酸化反応させることにより前記改質ガ
    ス中のCO濃度を低減させるCO選択酸化反応器と、
    前記触媒層の冷却を行う冷却器と、
    前記触媒層の温度を検出する温度検出器と、
    前記改質器から排出された前記改質ガスに含まれる、前記改質器で まで分解されなか
    った未分解原料および前記改質器で反応しなかった未反応原料の少なくとも何れか一つの
    成分を検出する未分解・未反応原料検出器と、
    前記温度検出器によって検出された前記触媒層の温度と設定された温度を比較し、前記触
    媒層の温度が設定された温度より高く、かつ前記未分解・未反応原料検出器が未分解・未
    反応原料を検出した場合に前記冷却器を動作させる制御部と、
    前記CO選択酸化反応器によってCOが低減された前記改質ガスと酸素を用いて発電する
    燃料電池と、
    を備えることを特徴とする燃料電池発電システム。
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