JP4884558B2 - 家具蝶番用扉緩衝器の固定装置 - Google Patents

Description

本発明は家具扉の開閉経路に装着されて衝撃騒音を吸収する扉緩衝器に係り、特に、扉緩衝器を摺動固定するようにした家具蝶番用扉緩衝器の固定装置に関する。

一般的に、扉緩衝器は、衣装だんすや流し台などの家具の内壁や前面に装着されて家具扉の閉扉過程で発生する衝撃騒音や接触抵抗などを吸収して緩衝するものであり、この扉緩衝器は、家具蝶番の上面や側面に流体ダンパーを収納したダンパアダプタを装着してなる。

例えば、図１に示すように、家具蝶番１０は、家具側壁Ｗと家具扉Ｄとの間に蝶番結合されて家具扉Ｄの回動手段として用いられ、その上面に流体ダンパー２１を収納したダンパアダプタ２０が設置されて前記家具扉Ｄの開閉過程で発生する騒音や抵抗を吸収する。

そして、図２に示すように、本願出願人により先に出願された「扉緩衝器（例えば、下記の特許文献１参照）は、家具蝶番１０に固定手段により固定され、且つ、家具蝶番１０の張力調節ボルト１１と固定ボルト１５に対応する多数の点検口２２を有するダンパアダプタ２０と、前記ダンパアダプタ２０に係止フック３１を介して固定されて前記点検口２２を密閉する蓋体部材３０と、を備えている。

そして、図３に示すように、ダンパアダプタ２０の固定手段は、ダンパアダプタ２０の下面に配設されて家具蝶番１０の係止孔１４に嵌入されるフック２７と、ダンパアダプタ２０の下方側にボルト締めされるか、または、一体に形成されて家具蝶番１０のフランジ部１７に掛止される弾性片２８と、を備えている。

このため、家具蝶番１０にダンパアダプタ２０を固定したい場合、家具蝶番のフランジ部１７に弾性片２８を引っ掛け、前記家具蝶番１０の係止孔１４にフック２７を突き合わせて押し込めば、ダンパアダプタのフック２７が係止孔１４に嵌入されると共に、弾性片２８がフランジ部１７に掛止される。

これに対し、家具蝶番１０からダンパアダプタ２０を引き抜きたい場合、前記ダンパアダプタ２０を手に取って前方側に僅かに引っ張りながら係止孔１４に嵌入されたフック２７を持ち上げて引き出し、弾性片２８を引き抜く。

ところが、図３に示すように、家具蝶番１０とダンパアダプタ２０がフック２７と弾性片２８により固定される構造であるため、ダンパアダプタ２０を配設しようとする場合、家具蝶番１０の後方係止爪に弾性片２８を引っ掛けた状態で前方側に引っ張りながらフック２７を押し込まなければならないため、作業荷重が増大する。

すなわち、ダンパアダプタ２０の両側部を手に取ってフック２７と弾性片２８の弾性力を上回る程度の強い力で押し付けなければならないため、ダンパアダプタ２０の設置作業が困難であるだけではなく、ダンパアダプタ２０に強い力を加える過程で滑ってしまった場合には手に怪我をする恐れがあるという問題点があった。

そして、家具蝶番１０に装着されたダンパアダプタ２０を引き抜きたい場合、ダンパアダプタ２０を手に取って前方側に強く押し付けた状態でフック２７の係止状態を解放しなければ弾性片２８を引き抜くことができないため、ダンパアダプタ２０の引き抜きによる作業荷重が増大して不都合が来たされるといった問題点があった。

大韓民国登録特許第７３１３３５号公報

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、扉緩衝器を摺動固定して締付力を極大化させることはもちろん、家具扉の開閉過程で発生する扉緩衝器の離脱や揺れ現象を遮断するように構成した家具蝶番用扉緩衝器の固定装置を提供するところにある。

上述した目的を達成するために、本発明による家具蝶番用扉緩衝器の固定装置は、家具側壁と家具扉を連結する家具蝶番に結合されて前記家具扉を緩衝する流体ダンパーを固定する装置であって、前記家具側壁と家具扉との間にヒンジ結合され、その両側面に長手方向にガイド板が形成され、その上面に係止孔を挟んで多数のボルト体が締付された家具蝶番と、前記流体ダンパーを収納した状態で前記家具蝶番のガイド板に摺動結合され、その上面に前記ボルト体と係止孔に対応する点検口が形成されたダンパアダプタと、前記ダンパアダプタに搭載されて前記ボルト体と係止孔を密閉し、その下面に前記ダンパアダプタの点検口を経由して前記係止孔に嵌入される固定突起が形成された蓋体部材と、を備える。

本発明による家具蝶番用扉緩衝器の固定装置によれば、下記の効果が奏される。

第一に、家具蝶番に扉緩衝器を摺動固定して締付力を極大化させることにより、前記家具扉の開閉過程で発生する扉緩衝器の離脱現象や揺れ現象が源泉的に封鎖されて安定性が向上する。

第二に、扉緩衝器の設置作業がたった一回の摺動工程により行われることから、作業の利便性が増大されることはもとより、非熟練者であっても道具なしで設置作業を行うことが可能になることから、手負傷などの安全事故が予防される。

従来の技術による扉緩衝器の設置状態を示す図である。 従来の技術による扉緩衝器の分解状態を示す図である。 従来の技術による扉緩衝器の結合状態を示す図である。 本発明による扉緩衝器の分解状態を示す図である。 本発明による扉緩衝器の結合状態を示す図である。 本発明による扉緩衝器の結合過程を示す図である。

以下、添付図面に基づき、本発明による実施形態を詳述する。

図４は、本発明による扉緩衝器の分解状態を示す図であり、図５は、本発明による扉緩衝器の結合状態を示す図であり、図６は、本発明による扉緩衝器の結合過程を示す図である。

図４から図６に示すように、本発明による家具蝶番用扉緩衝器の固定装置は、家具側壁Ｗと家具扉Ｄを連結する家具蝶番１０に結合されて前記家具扉Ｄを緩衝する流体ダンパー２１を固定する装置であって、家具側壁Ｗと家具扉Ｄとの間にヒンジ結合され、その両側面に長手方向にガイド板１８が形成され、その上面に係止孔１４を挟んで多数のボルト体１１が締付された家具蝶番１０と、前記流体ダンパー２１を収納した状態で前記家具蝶番のガイド板１８に摺動結合され、その上面に前記ボルト体１１と係止孔１４に対応する点検口２２、２４が形成されたダンパアダプタ２０と、前記ダンパアダプタ２０に搭載されて前記ボルト体１１と係止孔１４を密閉し、その下面に前記ダンパアダプタの点検口２２を経由して前記係止孔１４に嵌入される固定突起３５が形成された蓋体部材３０と、を備える。

ここで、本発明による扉緩衝器は、家具側壁Ｗと家具扉Ｄを連結すると共に、前記家具扉Ｄの回動手段として用いられる家具蝶番１０と、前記家具蝶番１０に結合されて前記家具扉Ｄの緩衝手段として用いられるダンパアダプタ２０と、前記ダンパアダプタ２０に装着されて前記ダンパアダプタ２０の位置セット手段として用いられる蓋体部材３０と、を備える。

さらに、この実施形態の主な構成要素のうち、従来の技術と対応する構成要素には従来の図面符号を付して説明する。

ここで、家具蝶番１０は、家具側壁Ｗと家具扉Ｄとの間にヒンジ結合されたものであって、前記家具側壁Ｗにボルト締めされる固定部Ｂと、前記家具扉Ｄにボルト締めされる回動部Ｒ及び前記固定部Ｂに結合されると共に、その先端部に蝶番軸を介して前記回動部Ｒが結合された胴体部Ｐを備える。

このとき、前記固定部Ｂの数を約１個または２個にして前記家具蝶番１０の作動過程で発生する遊動を防ぐことが好ましい。

また、家具蝶番１０の上面に、前記胴体部Ｐの張力を調節するか、または、前記胴体部Ｐを構成する部品を固定する過程で用いられる２以上のボルト体１１が締付されている。

さらに、家具蝶番１０の上面に前記ボルト体１１を挟んで所定径の係止孔１４が形成されている。

さらに、家具蝶番１０の両側面に長手方向に沿って水平方向に所定の長さを有するガイド板１８が一体に形成される。

このとき、ガイド板１８は、前記胴体部Ｐの外皮を構成する構造物を適切に加工して形成することが好ましい。

そして、ダンパアダプタ２０は、家具蝶番１０に結合された状態で流体ダンパー２１を収納するものであり、家具蝶番１０のボルト体１１と係止孔１４に対応する位置にそれぞれの点検口２２、２４が形成されると共に、流体ダンパー２１が収納された胴体部Ｂ、及び前記胴体部Ｂの下面の両側に一体に形成され、且つ、前記ガイド板１８に沿って滑動する摺動溝２３が形成された固定部Ｆを備える。

また、ダンパアダプタ２０の上面に前記蓋体部材３０の厚さと対応する高さを有する収納空間が形成され、前記収納空間に前記点検口２２、２４の側部に沿って長手方向に多数の嵌合溝２５が形成される。

さらに、ダンパアダプタ２０の一方の側部に前記家具扉Ｄの閉扉衝撃力を吸収する流体ダンパー２１を収納する収納溝Ｈが形成される。

そして、蓋体部材３０は、前記ダンパアダプタ２０に搭載されて前記収納空間に埋設されるものであって、前記ボルト体１１と係止孔１４を密閉すると共に、前記ダンパアダプタ２０の遊動を防止する機能をする。

さらに、蓋体部材３０の下面に前記ダンパアダプタ２０の点検口２２を経由して前記家具蝶番１０の係止孔１４に嵌入される固定突起３５が形成されている。

このとき、蓋体部材３０の固定突起３５は前記ダンパアダプタ２０の点検口２２と対応する形状に形成することが好ましい。

また、蓋体部材３０の下面に前記ダンパアダプタ２０の嵌合溝２５に嵌入される多数の嵌合突起３６が形成される。

以下、本発明による作用を説明する。

先ず、本発明による扉緩衝器を設置したい場合、一旦前記家具蝶番１０に配設されたガイド板１８に前記ダンパアダプタ２０に配設された摺動溝２３を突き当てた状態で軽く摺動させる。

これにより、前記家具蝶番１０のガイド板１８に沿って前記ダンパアダプタ２０の摺動溝２３が摺動するため、家具蝶番１０の胴体部Ｐにダンパアダプタ２０の胴体部が結合される。

次いで、ダンパアダプタ２０の上面に蓋体部材３０を載せて軽く圧縮すると、前記蓋体部材３０の固定突起３５が前記ダンパアダプタの点検口２２を経由して前記家具蝶番の係止孔１４に嵌入される。

さらに、蓋体部材３０が固定突起３５を介して一次的に固定されると共に、蓋体部材３０の嵌合突起３６がダンパアダプタ２０の嵌合溝２５に嵌入されるため、ダンパアダプタ２０がしっかりと固定されて離脱や揺れが予防される。

１０ 家具蝶番、１４ 係止孔、１８ ガイド板、２０ ダンパアダプタ、２１ 流体ダンパー、２２ 点検口、３０ 蓋体部材、３５ 固定突起。

Claims (2)

1. 家具側壁（Ｗ）と家具扉（Ｄ）を連結する家具蝶番（１０）に結合されて前記家具扉（Ｄ）を緩衝する流体ダンパー（２１）を固定する装置であって、
   前記家具側壁（Ｗ）と家具扉（Ｄ）との間にヒンジ結合され、その両側面に長手方向にガイド板（１８）が形成され、その上面に係止孔（１４）を挟んで多数のボルト体（１１）が締付された家具蝶番（１０）と、
   前記流体ダンパー（２１）を収納した状態で前記ガイド板（１８）に摺動結合され、その上面に前記ボルト体（１１）と係止孔（１４）に対応する点検口（２２、２４）が形成されたダンパアダプタ（２０）と、
   前記ダンパアダプタ（２０）に搭載されて前記ボルト体（１１）と係止孔（１４）を密閉し、その下面に前記ダンパアダプタの点検口（２２）を経由して前記係止孔（１４）に嵌入される固定突起（３５）が形成された蓋体部材（３０）と、
   を備えることを特徴とする家具蝶番用扉緩衝器の固定装置。
2. 前記ダンパアダプタ（２０）は、
   その下面の両側部に前記家具蝶番（１０）のガイド板（１８）に沿って滑動する摺動溝（２３）が形成されたことを特徴とする請求項１に記載の家具蝶番用扉緩衝器の固定装置。

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