JP4884188B2 - 深孔形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は前方押出しの際に断面積減少部の軸方向に深孔を穿孔する深孔形成方法に関する。
インジェクションノズルなどのように先端部に深孔を有する部材の成形方法が特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1には、前方押出しによって、前方凸部の外形を前方広がりとするとともに凸部の軸芯部に孔(深孔)を形成し、次いで前方凸部の外形をストレートに戻すことで軸芯部の孔を前方絞り形状とする中空筒体の成形法について記載されている。
特許文献2には、中実の素材をコンテナ内に装填し、上からパンチによって打ち抜いて筒状部材とする成形法が記載されている。
特許文献3には、パンチで深孔を後方押出しによって成形する際、ダイス孔の入口の開口部にガイドブッシュを挿入自在とし、このガイドブッシュによってパンチの先端付近を支持する成形法が記載されている。
前方押出しの際に、基材内部に引張応力が生じる例として、非特許文献1にシェブロンクラックと称する欠陥(図5参照)について記載されており、パンチで前方押出しする際に、ダイス半角が大きく、断面減少率が小さいと素材中心部に引張応力が生じ、この応力によってシェブロンクラックが発生すると述べられている。
特開昭59−199142号公報 特開昭60−261636号公報 特開2003−225727号公報 塑性加工便覧 コロナ社(2006年5月発行)
特許文献1〜3のいずれも穿孔ピンにかかる荷重を小さくする構造にはなっていない。その結果、ピンが折れたり、形成された深孔の軸芯からのずれが大きくなったり、深さごとに孔径が変動するなどの問題がある。
上記課題を解消するため本発明は、パンチによって素材を前方押出しする際に、素材の外径が絞られた断面積減少部に前方から穿孔ピンによって軸方向に深孔を穿孔するとともに、前記穿孔ピンの先端が絞り成形によって引張応力が発生している箇所まで到達するようにした。
引張応力が発生する前方押出しの条件としては、ダイス半角を30°以上最終断面減少率を25%以下を選定する。この条件であれば、素材内部に引張応力を発生させることが可能であるため、穿孔ピンの先端を引張応力が発生している箇所に置くことが可能となる。
軸方向に深孔を穿孔する穿孔ピンの先端は、絞り成形によって引張応力が発生している箇所に位置するため、穿孔ピンに作用する荷重が小さくなり、穿孔ピンが変形したり折れる可能性が低くなる。その結果、孔精度に優れた高L/D比の深孔を成形することができ、インジェクションノズルの成形などに効果的である。
以下に、本願発明の最適な実施例について図に基づいて説明する。図1(a)は本発明に係る深孔形成方法を実施する押出し成形装置の成形前の状態を示す断面図、(b)は成形後の状態を示す断面図である。ダイ1の内周部には絞り部2が形成され、ダイ1の底部には穿孔ピン3が保持され、この穿孔ピン3の倒れを防止するガイド4がダイ1の内周部にスプリング5を介して摺動自在に配置されている。
上記のダイ1のガイド4上に素材Wをセットし、上方からパンチ6によって素材を押出し成形する。すると、前方押出しによって成形される断面積減少部W1の軸方向に穿孔ピン3によって深孔が形成される。
ところで、本発明にあっては前方押出しによって断面積減少部W1を成形する際に発生する引張応力を利用して穿孔ピン3にかかる荷重を小さくして深孔を形成するものである。
図2はダイス半角αと素材中心線上での静水圧/(2×せん断降伏応力)との関係を断面減少率(D0−D1)/D0ごとに実験した結果を示すグラフである。このグラフからダイス半角α≧30°で断面積減少率≦25%であれば、素材内部に引張応力の発生する領域が存在することが分かる。
尚、ダイス半角α≧30°且つ断面積減少率≦25%の条件を満たさない場合でも引張応力が発生し得る。例えばダイス半角α=25°且つ断面積減少率20%のように、図2のグラフの縦軸の値が負となるようダイス半角と断面積減少率を選定すれば、素材内部に引張応力が生じるので、深孔を成形することができる。
また、引張応力を利用して深孔を形成するには、穿孔ピン3の先端部が引張応力が発生している箇所に到達していることが必須となる。このためには穿孔ピン3の先端部は絞り成形が行われている箇所、即ち図1(a)の絞り部2において、材料の入口部から出口部の間に位置することが好ましい。
図3はパンチ6の押し込み量と穿孔ピン3にかかる荷重との関係の実験結果を示すグラフであり、外径絞り有りの場合、即ち引張応力を発生せしめて穿孔する場合には、外径絞り無しの場合、即ち引張応力が発生していない状態で穿孔する場合に比べ、穿孔ピン3にかかる荷重は8%減少することが分かる。
図4(a)は深孔(内径穴)の振れを測定位置(深さ)ごとに示したグラフ、(b)は深孔(内径穴)の内径を測定位置(深さ)ごとに示したグラフであり、これらから、振れ精度25μm以下、孔(内径)精度5μm以下が期待できる。
(a)は本発明に係る深孔形成方法を実施する押出し成形装置の成形前の状態を示す断面図、(b)は成形後の状態を示す断面図 ダイス半角と素材中心線上での静水圧/(2×せん断降伏応力)との関係を断面減少率ごとに実験した結果を示すグラフ パンチ押し込み量と穿孔ピンにかかる荷重との関係の実験結果を示すグラフ 深孔(内径穴)の振れ及び内径を測定位置(深さ)ごとに示したグラフ シェブロンクラックが発生している状態を示す図
符号の説明
1…ダイ、2…絞り部、3…穿孔ピン、4…ガイド、5…スプリング、6…パンチ、W…素材、W1…素材の断面積減少部。

Claims (2)

  1. パンチによって素材を前方押出しする際に、素材の外径が絞られた断面積減少部に前方から穿孔ピンによって軸方向に深孔を穿孔するとともに、前記穿孔ピンの先端が絞り成形によって引張応力が発生している箇所まで到達するようにし、前記引張応力が発生し得る条件として、ダイス半角を30°以上、最終断面減少率を25%以下を選定することを特徴とする深孔形成方法。
  2. 請求項に記載の深孔形成方法において、前記深孔のL/D比は10以上であることを特徴とする深孔形成方法。
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