JP4883603B2 - 骨代替材料の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、骨代替材料の製造方法に関する。詳細には、チタン又はチタン合金、及び前記チタン又はチタン合金の陽極酸化皮膜からなる骨代替材料の製造方法であって、前記チタン又はチタン合金の表面に前記陽極酸化皮膜が形成されてなり、前記陽極酸化皮膜には、その表面又は内部に無機化合物の微粒子が固着し、前記無機化合物が、少なくともリン及びカルシウムを含むことを特徴とする骨代替材料の製造方法に関する。
現在、骨折、骨破壊および骨の縮腿などにより、骨の欠損を生じた場合は、患者自身の自家骨や他人からの同種骨が移植されている。しかし、欠損部が大きくて自家骨で補えない場合や、同種骨が入手できない場合は、人工骨が用いられている。
人工骨材料にはさまざまな金属が用いられており、中でもチタンやチタン合金は、軽量、無毒で、機械的特性にも優れるとともに生体内に留置しても生体と特異な反応を起こさないことから、骨代替材料として一般的に用いられている。しかしながら、チタンであるようなバイオメタルは、生体適合性が良く、高い耐食性と靭性を有する一方で、骨とは直接結合せず、生体活性を示さないという欠点をあわせもつ。
この欠点の解消法としては、チタン材表面上に生体活性なハイドロキシアパタイトをプラズマ溶射やレーザーアブレーションなどで物理的にコーティングする、或いはチタン材を陽極酸化することにより、チタン材表面にリン酸イオン等を吸着した酸化チタン皮膜を形成させ、生体親和性を付与することが挙げられる。
例えば、特許文献1は、チタンの陽極酸化により、チタン表面に酸化チタン皮膜を形成させて生体親和性を付与した材料を開示している。特許文献2は、アルカリ性浴中で陽極酸化を行うことにより、チタン表面にカルシウムとリン酸を含む酸化チタン皮膜を形成することで、生体親和性を向上させた材料を開示している。特許文献3は、チタン(チタン合金)の陽極酸化により、カルシウム、リン又は硫黄のような添加成分を含む酸化チタン皮膜中を形成した材料を開示している。
しかしながら、チタン材表面上に生体活性なハイドロキシアパタイトをプラズマ溶射などでコーティングしたものは、チタンとハイドロキシアパタイトの接着性が低い、また、複雑な形状には全面に均一な膜形成を行うことが困難であるという欠点がある。また、特許文献に記載の無機化合物を含む酸化チタン皮膜は、火花放電下で陽極酸化を行っていないので皮膜の膜厚が薄く形成されるために、その機械的特性に劣るとともに、十分な生体親和性が得られていないという問題点がある。
特開2003−190272号公報 特開2004−531305号公報 特開2005−508862号公報
本発明者は、上記問題に鑑み、チタン又はチタン合金の表面に、十分な機械強度をもたらすことが出来るほどの膜厚を有する酸化皮膜を形成し、該皮膜表面及び/又は内部にリン及びカルシウムを含む無機化合物の微粒子を固着させる方法を見出し、本発明に至った。
即ち、本発明の課題は生体活性で生体親和性に優れるともに、優れた機械的強度を有する骨代替材料の製造方法を提供することを課題とする。
請求項に係る発明は、チタン又はチタン合金と、前記チタン又はチタン合金の表面に形成される前記チタン又はチタン合金の陽極酸化皮膜からなり、前記陽極酸化皮膜は、その表面又は内部に、少なくともリン及びカルシウムを含む無機化合物の微粒子を固着することを特徴とする骨代替材料の製造方法であって、以下の工程(1)及び(2)を含むことを特徴とする骨代替材料の製造方法に関する。
(1)電解浴に、少なくともリン及びカルシウムを含む無機化合物の微粒子を分散させる工程
(2)工程(1)で得られる電解浴中において、前記チタン又はチタン合金を陽極酸化する工程
請求項に係る発明は、前記工程(2)の陽極酸化する工程が火花放電下で行われることを特徴とする請求項記載の骨代替材料の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、前記無機化合物が、リン酸カルシウムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の骨代替材料の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、前記無機化合物が、ハイドロキシアパタイト、フッ化アパタイト、リン酸三カルシウム(Ca(PO)及び/又はピロリン酸カルシウム(Ca)であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の骨代替材料の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、前記電解浴が、リン酸及び錯化剤を含む酸性電解浴、又は、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水酸化物、リン酸塩及び錯化剤を含むアルカリ性電解浴のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の骨代替材料の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、前記酸性電解浴に、さらに、リン酸塩及び/又は無機酸を添加することを特徴とする請求項記載の骨代替材料の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、前記リン酸が、オルトリン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、メタリン酸、トリポリリン酸から選択される一種以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の骨代替材料の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、前記リン酸塩が、オルトリン酸イオン、リン酸水素イオン、リン酸二水素イオン又はピロリン酸イオンから選択される一種と、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオンから選択される一種で構成されるリン酸塩であることを特徴とする請求項5乃至7いずれかに記載の骨代替材料の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、前記工程(2)の陽極酸化する工程が、電流密度0.1〜5A/dmで行われることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の骨代替材料の製造方法に関する。
請求項10に係る発明は、前記工程(2)の陽極酸化する工程が、電圧80〜300Vで行われることを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載の骨代替材料の製造方法に関する。
請求項11に係る発明は、前記工程(2)の陽極酸化する工程が、電解浴の温度0〜100℃で行われることを特徴とする請求項1乃至10いずれかに記載の骨代替材料の製造方法に関する。
本発明の製造方法で製造される骨代替材料は、生体親和性及び生体活性に優れるともに、優れた機械的強度を有する。
詳細には、本発明の製造方法で製造される骨代替材料は、その表面及び/又は内部にリン及びカルシウムを含む無機化合物の微粒子が固着しているため、リン及びカルシウムを含む無機化合物の特性である生体適合性および生体組織に対する密着性、接着性に優れる。特に、前記無機化合物の微粒子は、陽極酸化皮膜表面及び/又は内部に分散して固着するので、本発明の製造方法で製造される骨代替材料は、その生体親和性が安定して、ムラなく発揮される。
本発明の製造方法で製造される骨代替材料において、チタン又はチタン合金表面に形成される陽極酸化皮膜が十分な膜厚を有するため、優れた機械的特性を有するとともに、陽極酸化皮膜の強度及びチタン材に対する密着性が良好であることから、摩耗及び剥離する事がない。
本発明の製造方法で製造される骨代替材料が多孔質であるため、生体骨と結合させる場合、生体骨と人工骨との接合は非常に強固なものとなる。
本明細書中の実施例に示すように、本発明の製造方法で製造される骨代替材料をSBF溶液(疑似体液)に浸漬させた場合、その陽極酸化皮膜に固着するHAp微粒子の析出量が、浸漬日数とともに増加することから、本発明の製造方法で製造される骨代替材料は優れた生体活性を有することがわかる。
本発明の骨代替材料の製造方法は、生体親和性及び生体活性に優れるともに、優れた機械的強度を有する骨代替材料を製造することができる。特に、本発明の骨代替材料の製造方法は、生体親和性を有する無機化合物の微粒子を電解浴中に分散させた後、チタン又はチタン合金を電解処理するだけであるため、簡易に実施できる。
即ち、本発明の製造方法で製造される骨代替材料により、患者のギブス着用日数の軽減、日常生活の自由度の向上など、高いQOL(クオリティー・オブ・ライフ)が実現できる。
以下、本発明の製造方法で製造される骨代替材料について説明する。
本発明の製造方法で製造される骨代替材料は、チタン又はチタン合金、及び前記チタン又はチタン合金の陽極酸化皮膜からなる骨代替材料である。
本発明に係るチタン合金は特に限定されず、軽量、無毒で、機械的特性に優れるものを選択することが望ましい。本発明に係るチタン又はチタン合金の形状は、用途に応じて適宜決定すればよい。
本発明に係るチタン又はチタン合金の陽極酸化皮膜は、前記チタン又はチタン合金の表面に形成され、前記陽極酸化皮膜の表面及び/又は内部には、無機化合物の微粒子が固着している。尚、前記無機化合物の微粒子とは、少なくともリン及びカルシウムを含む微粒子である。
本発明に係るチタン又はチタン合金の陽極酸化皮膜が、チタン及びチタン合金の表面を占める面積は特に限定されず、用途、チタン又はチタン合金の種類、無機化合物の微粒子(後に詳説する)に応じて適宜決定すればよい。
本発明に係る少なくともリン及びカルシウムを含む無機化合物の微粒子としては、例えばリン酸カルシウムが挙げられ、好ましくは、ハイドロキシアパタイト、フッ化アパタイト、リン酸三カルシウム(Ca(PO)及び/又はピロリン酸カルシウム(Ca)の微粒子とされる。
前記リン及びカルシウムを含む無機化合物の微粒子の粒径は、好ましくは10nm〜10μmであり、より望ましくは50nm〜1μmである。10nm未満の場合、陽極酸化皮膜に十分に固着せず、10μmを超える場合は、固着した無機化合物の微粒子がはがれやすいため、いずれの場合も好ましくない。
本発明の製造方法で製造される骨代替材料について、以下図面を参照して説明する。
本発明の製造方法で製造される骨代替材料は、チタン又はチタン合金の表面に陽極酸化皮膜が形成されてなる。
前記陽極酸化皮膜は、好ましくは、多孔質であり、その表面に複数の細孔部を有する。この細孔部は、無機化合物の微粒子が固着するための表面積を増すためでだけではなく、接着した生体骨との間でアンカー効果が期待できるため望ましい。
図1は、チタン又はチタン合金表面が陽極酸化皮膜により皮膜されている様子を示す。図1中(1)はチタン及びチタン合金、(2)は陽極酸化皮膜、(3)は細孔部を示す。図2は、図1の断面図であり、図1と同じく、図2中(1)はチタン及びチタン合金、(2)は陽極酸化皮膜、(3)は細孔部を示す。しかしながら、図1及び図2は、陽極酸化皮膜の構造を明確に示すことを目的とするため、本発明に係る無機化合物の微粒子は図面上では省略されている。尚、図1〜3において、本発明にかかる陽極酸化皮膜は、チタン又はチタン合金の片側表面にのみ形成されているが、特に限定されるものではない。即ち、本発明にかかる陽極酸化皮膜はチタン又はチタン合金の全表面に形成されてもよい。
本発明に係る陽極酸化皮膜の膜厚は、好ましくは1〜100μmであり、より望ましくは10〜50μmである。1μm未満の場合、固着した無機化合物の微粒子がはがれやすく、十分な機械的強度を発揮できず、100μmを超えるとチタン又はチタン合金板との密着性が劣るため、いずれの場合も望ましくない。
例えば、本発明に係る陽極酸化皮膜の膜厚が、1μm〜100μの場合、干渉膜などの薄膜とは異なり十分な膜厚を有するため、引っかき試験などで皮膜が傷ついて下地のチタン板が露出するようなことはなく、陽極酸化皮膜自体が十分な機械的強度を有しているという点に優れている。特に、50μmを超えた場合には、極めて優れた機械的強度を有することとなる。さらに、10〜50μmの場合は、陽極酸化皮膜自体が十分な機械的強度を有していることに加え、皮膜の膜厚が適度であるため、陽極酸化皮膜とチタン又はチタン合金板との間での密着性が十分に形成されるので、剥がれ落ちるなどの問題がないという点で優れている。
本発明の製造方法で製造される骨代替材料における陽極酸化皮膜中の細孔部の開口部の直径は、好ましくは0.1〜10μm、より望ましくは0.5〜5μmである。0.1μm未満では無機化合物の微粒子が細孔内に固着できず、また10μmを超えると陽極酸化皮膜自体の機械的強度に劣るためいずれの場合も好ましくない。
次に、図3を参照する。図3(a)及び(b)は、本発明の製造方法で製造される骨代替材料、即ちチタン又はチタン合金表面が陽極酸化皮膜により皮膜されるとともに、前記陽極酸化皮膜の表面又は内部に無機化合物の微粒子が固着している骨代替材料を示す。
図3(a)においては、陽極酸化皮膜表面及び内部に無機化合物の微粒子が固着している。特に、本発明の製造方法で製造される骨代替材料において、無機化合物の微粒子が陽極酸化皮膜表面および内部に固着した場合、特に生体骨と接着しやすくなるため生体活性に優れる。
図3(b)は、本発明の製造方法で製造される骨代替材料において、陽極酸化皮膜表面、特に陽極酸化皮膜の細孔部内に規則正しく無機化合物の微粒子が固着している様子を示す。本発明の製造方法で製造される骨代替材料において、規則正しく無機化合物の微粒子が固着している場合、特に接着した生体骨との間でアンカー効果が期待できるので優れる。
本発明に係る陽極酸化皮膜中の酸化チタンの結晶構造は、無定形、ルチル又はアナタースから選択される少なくとも一種であることが好ましく、これらの結晶構造を有する場合、特に生体親和性に優れる。
本発明の製造方法で製造される骨代替材料は医療用材料に含まれ得る。この医療用材料としては、例えば、生体材料、骨充填材料、歯材料、プロテーゼ等が挙げられる。
以下、本発明の骨代替材料の製造方法について説明する。
本発明の骨代替材料の製造方法は、以下の工程(1)及び(2)を含む。
(1)電解浴に、少なくともリン及びカルシウムを含む無機化合物の微粒子を分散させる工程
(2)工程(1)で得られる電解浴中において、チタン又はチタン合金を陽極酸化する工程
まず、工程(1)について説明する。
工程(1)において、電解浴に無機化合物の微粒子を分散させる。
工程(1)で分散される無機化合物の微粒子は、少なくともリン及びカルシウムを含み、例えば、リン酸カルシウムが挙げられる。好ましくは、ハイドロキシアパタイト、フッ化アパタイト、リン酸三カルシウム(Ca(PO)及び/又はピロリン酸カルシウム(Ca)が用いられる。この理由は、これらのリン酸カルシウムを用いることにより、本発明の製造方法で製造される骨代替材料が生体骨との間で接着性が飛躍的に向上することが期待できる点で優れるからである。
前記無機化合物の微粒子の、電解浴中に含まれる量は、電解浴の容積、チタン又はチタン合金の体積、電解浴に加えられる化合物の種類又は量によって適宜決定される。
工程(1)に用いられる電解浴は、酸性電解浴又はアルカリ性電解浴のいずれかである。
本発明に係る酸性電解浴は、少なくともリン酸と錯化剤を含む。
前記リン酸としては、リン酸イオンを含むリン酸、即ち、オルトリン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、メタリン酸、トリポリリン酸等が挙げられるが、このうちオルトリン酸、ピロリン酸、メタリン酸が好ましく、オルトリン酸がより望ましい。
前記錯化剤としては、過酸化水素、ケトン類、アミン類、グリコール類が挙げられ、好ましくは過酸化水素が用いられる。
酸性電解浴には、さらに、リン酸塩及び/又は無機酸を添加剤として任意に加えてもよい。
前記リン酸塩は、例えば、オルトリン酸イオン、リン酸水素イオン、リン酸二水素イオン又はピロリン酸イオンから選択される一種と、
アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオンから選択される一種で構成されるリン酸塩が挙げられるが、好ましくは、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、より望ましくはナトリウムイオンとされる。
前記無機酸とは、硝酸、硫酸、塩酸、ホウ酸等が挙げられ、好ましくは、ホウ酸が用いられる。
本発明に係るアルカリ性電解浴は、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水酸化物、リン酸塩及び錯化剤をそれぞれ一種以上含む。
前記アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水酸化物としては、好ましくは水酸化ナトリウムが用いられる。
前記リン酸塩としては、例えば、オルトリン酸イオン、リン酸水素イオン、リン酸二水素イオン又はピロリン酸イオンから選択される一種と、
アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオンから選択される一種で構成されるリン酸塩が挙げられるが、好ましくは、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、より望ましくはナトリウムイオンとされる。
前記錯化剤としては、過酸化水素、ケトン類、アミン類、グリコール類が挙げられ、好ましくは過酸化水素が用いられる。
本発明に係る酸性電解浴は、好ましくはpH5以下、より望ましくは、pH3以下である。一方、アルカリ性電解浴は、pH9以上、より望ましくは、pH11以上である。この理由は、pH5を超え、9未満である場合は、電解浴の伝導率が低いために火花放電による陽極酸化厚膜を形成できないため望ましくないからである。
電解浴中のリン酸、リン酸塩、錯化剤の濃度は好ましくは以下のように調整される。
酸性又はアルカリ性電解浴中にリン酸が含まれる場合、リン酸濃度は、好ましくは0.01〜10Mで、より望ましくは1〜5Mである。0.01M未満では、電解浴の電導率が低すぎるため火花放電は起こらず十分な膜厚を形成できない。また、10Mを超えると、無機化合物の微粒子が電解浴中に溶解してしまうため、該微粒子が十分に陽極酸化皮膜中に固着されないため、いずれの場合も好ましくない。
酸性又はアルカリ性電解浴中に錯化剤が含まれる場合、錯化剤濃度は、好ましくは0.001〜3Mで、より望ましくは0.01〜0.5Mである。この理由は0.001M未満では、十分な錯化能を発揮できないため、浴寿命が短い。また、3Mを超えると、それ以上の錯化能が期待できないため好ましくない。
酸性又はアルカリ性電解浴中にリン酸塩が含まれる場合、リン酸塩濃度は、好ましくは0.001〜5M、より望ましくは0.01〜0.5Mである。この理由は、0.001M未満では電導率が低すぎるため火花放電は起こらず十分な膜厚を形成できず、また、5Mを超えると、陽極酸化皮膜の膜厚のムラが激しいため望ましくないからである。
酸性又はアルカリ性電解浴中にアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水酸化物が含まれる場合、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水酸化物の濃度は、好ましくは0.01〜5Mで、より好ましくは0.1〜1Mである。この理由は、0.01M未満では、電導率が低すぎるため火花放電は起こらず十分な膜厚を形成できず、また、5Mを超えると、陽極酸化皮膜の膜厚のムラが激しいため望ましくないからである。
次に、工程(2)について説明する。
工程(2)は、工程(1)で得られる電解浴中において、チタン又はチタン合金を陽極酸化する工程である。
チタン又はチタン合金を陽極の電極として、直流にて火花放電発生電圧以上の電圧を印加することにより行われる陽極酸化により、チタン又はチタン合金表面に、その陽極酸化皮膜が形成され、本発明に係る骨代替材料が製造される。
本発明に係る無機化合物の微粒子が、陽極酸化皮膜の表面及び/又は内部に入り込み固着するのは、この陽極酸化皮膜の形成工程において、火花発生と同時に局部的な発熱が生じ、この発熱が生じた箇所に電解浴中の無機化合物の微粒子が入り込む、又は固着することによるものである。
前記陽極酸化は、直流、交直重畳、又はパルス波を印加して行う、又はサイリスタ方式による直流電源を用いて、単相半波、三相半波、六相半波を印加して行う。前記のいずれの波形でも、火花放電が発生する電圧以上で行い、好ましくは、印加電圧が100V以上、より望ましくは150V以上で行う。
前記陽極酸化における電流密度は、好ましくは0.1〜5A/dm、より望ましくは0.5〜3A/dmの範囲である。この理由は、0.1A/dm未満では、十分な膜厚を形成できず、固着した無機化合物の微粒子がはがれやすく、また、5A/dmを超えると、陽極酸化皮膜形成の速度が速すぎるため、緻密な膜ができにくく、好ましくないからである。
前記陽極酸化における電圧が80〜300V、好ましくは100〜250V、より好ましくは150〜200Vの範囲である。この理由は、50V未満では、火花放電が起こらないため膜が十分に形成されず、また、300Vを超えると、陽極酸化皮膜形成の速度が速いため緻密な膜ができないからである。
工程(2)における電解時間は5〜240分、好ましくは30〜120分の範囲である。5分未満では、十分な膜厚とならないため固着した無機化合物の微粒子がはがれやすいため、また、240分を超えると、膜厚が厚くなりすぎてチタン板との接着強度および機械的強度が低下するため、いずれの場合も好ましくない。
工程(2)における電解浴の温度は、好ましくは0〜100℃、20〜40℃がより望ましい。電解浴の温度が0〜100℃である場合、電解液の管理が比較的容易であるため好ましい。
以下、本発明について、実施例に基づき説明する。
(試験例1)本発明の製造方法で製造される骨代替材料の生体親和性・生体活性に関する試験
<実施例1の製造>
添加剤としてHBO、HSOを加えたHPO−H系電解浴1L中にピロリン酸カルシウム(Ca)100gを分散させ、その浴中に純チタン板(3cm×5cm)を浸漬し、2.0A/dmの直流定電流電解で200Vまで昇圧した後、定電圧電解に切り換えて200Vに保持する方法で、電解浴温度は17〜31℃、60分間陽極酸化処理した。対極は試験片と同じチタン板、極間距離は5.0cmである。その後、水洗、乾燥した。これにより純チタン板表面に厚さ55μmの陽極酸化皮膜が確認された。得られた骨代替材料を実施例1とした。
<実施例2の製造>
0.5mol/L水酸化ナトリウムと0.05mol/Lリン酸三ナトリウムと0.05mol/L過酸化水素との混合浴1L中にハイドロキシアパタイトの微粒子10gを分散させ、その浴中に純チタン板(3cm×5cm)を浸漬し、直流150Vで電解浴温度は20〜30℃、120分間陽極酸化処理した。対極は試験片と同じチタン板、極間距離は5cmである。その後、水洗、乾燥した。これにより純チタン板表面に厚さ15μmの陽極酸化皮膜が確認された。得られた骨代替材料を実施例2とした。
<比較例1の製造>
電解浴中にハイドロキシアパタイトを添加しないことを除いては、実施例2と同様の工程により、チタン板に陽極酸化皮膜を形成した。得られた骨代替材料を比較例1とした。
<SBF溶液(疑似体液:Simulated Body Fluid)の調製>
蒸留水700mlにNaCl 7.996g、NaHCO 0.35g、KCl 0.224g、KHPO 0.174g、MgCl・6HO 0.305g、1M−HCl 40ml、CaCl 0.278g、NaSO 0.071g、(CHOH)CNH 6.057gを順に溶解させ、1M−HClでpHを7.40に調節した後、メスフラスコに移し、蒸留水を加えて1000mlに調製し、これをSBF溶液とした。
<試験方法>
SBF溶液を用いて、実施例1、2及び比較例1について生体活性について調べた。
実施例1、2及び3をSBF溶液(疑似体液、 Simulated Body Fluid)に5日間浸漬させた後の、単位面積あたりの微粒子析出量を測定した。
<結果>
実施例1は、ハイドロキシアパタイト析出量を測定した結果、0.22mg/cmで、実施例2は、ハイドロキシアパタイト析出量を測定した結果、0.12mg/cmであった。また、比較例1は、ハイドロキシアパタイトの析出はほとんど認められなかった。従って、本発明の製造方法で製造される骨代替材料(実施例1及び実施例2)は、生体親和性とともに生体活性を備えていることがわかる。
<X線解析図(XRDパターン)(1)>
実施例2及び比較例1のX線解析図(XRDパターン)を測定した。XRDパターンを図4に示す。比較例1の測定結果により、ルチルおよびアナタースが析出しているのがわかる。一方、実施例2の測定結果からは、これらの結晶とともにHApのピークが見られた。このことから本発明の製造方法で製造される骨代替材料(実施例2)は生体親和性を有することが明らかになった。
<X線解析図(XRDパターン)(2)>
上限電圧を150Vとし、実施例2をSBF溶液に0日、3日、5日間と浸漬させた後のXRDパターンを図5に示す。浸漬日数の増加とともに、HApのピーク強度が著しく増加するのが確認された。即ち、本発明の製造方法で製造される骨代替材料は、生体親和性とともに、優れた生体活性を有することがわかる。
図6中、(a)は比較例1のSBF溶液浸漬前、(b)は比較例1のSBF溶液浸漬5日後、(c)は実施例2のSBF溶液浸漬前、(d)は、実施例2のSBF溶液浸漬5日後のSEM写真である。このSEM写真から明らかなように、実施例2をSBF溶液に5日間浸漬させた皮膜のHAp微粒子の析出量は、浸漬日数とともに増加した。従って、本発明の製造方法で製造される骨代替材料は生体活性であることがわかる。
(試験例2)SBF溶液浸漬後のHAp析出量の経時的変化に関する試験
実施例2の工程において、上限電圧を150V、200Vと変化させた条件で、0.05M−NaPO−0.5M−NaOH−0.05M-H電解浴中で作製した陽極酸化皮膜材を、SBF溶液に浸漬させた後の単位面積あたりのHAp析出量およびHAp膜厚の増加量を図7及び8にそれぞれ示す。浸漬日数の増加にとともに、HAp析出量およびHAp膜厚は増加しているのがわかる。
上限電圧条件150Vで陽極酸化処理した皮膜の方がSBF浸漬時のHAp析出量およびHAp膜厚の増加量は若干大きく、200Vに比べ生体活性が高いといえる。陽極酸化処理した皮膜のXRDパターンから、上限電圧条件150Vで作製したものはアナタースのピークがルチルのものよりも大きかったのに対し、200Vで作製したものはアナタースとルチルのピークが同等の大きさであった。従って、アナタースの方がルチルより高いアパタイト形成能を示すことがわかる。
本発明の製造方法で製造される骨代替材料を示す斜視図である。(但し、本発明に係る無機化合物の微粒子は省略されている状態を示す。) 本発明の製造方法で製造される骨代替材料を示す断面図である。(但し、本発明に係る無機化合物の微粒子は省略されている状態を示す。) 本発明の製造方法で製造される骨代替材料の断面図である。 本発明の実施例2及び比較例1に係るX線回折図形である。(a)はチタン、(b)は比較例1、(c)は実施例2のXRDパターンである。尚、図面中、「R」はルチル、「A」はアナタース、「T」はチタン、「HAp」はハイドロキシアパタイトを示す。 本発明の実施例2に係るX線回折図形である。図5中(a)はSBF溶液に0日、(b)は3日、(c)は5日間浸漬させた後のX線回折図形である。 実施例2及び比較例1に係るSEM写真である。図6中(a)は比較例1のSBF溶液浸漬前の陽極酸化チタン板、(b)は比較例1のSBF溶液浸漬5日後の陽極酸化チタン板、(c)は実施例2のSBF溶液浸漬前の陽極酸化チタン板、(d)は実施例2のSBF溶液浸漬5日後の陽極酸化チタン板のSEM写真である。 試験例2のSBF溶液浸漬後のHAp析出量の経時的変化に関する試験における、単位面積あたりのHAp析出量を示す図である。 試験例2のSBF溶液浸漬後のHAp析出量の経時的変化に関する試験における、単位面積あたりのHAp膜厚の増加量を示す図である。
符号の説明
1・・・・チタン又はチタン合金
2・・・・陽極酸化皮膜
3・・・・細孔部
4・・・・リン及びカルシウムを含む無機化合物の微粒子

Claims (11)

  1. チタン又はチタン合金と、前記チタン又はチタン合金の表面に形成される前記チタン又はチタン合金の陽極酸化皮膜からなり、前記陽極酸化皮膜は、その表面又は内部に、少なくともリン及びカルシウムを含む無機化合物の微粒子を固着することを特徴とする骨代替材料の製造方法であって、
    以下の工程(1)及び(2)を含むことを特徴とする骨代替材料の製造方法。
    (1)電解浴に、少なくともリン及びカルシウムを含む無機化合物の微粒子を分散させる工程
    (2)工程(1)で得られる電解浴中において、前記チタン又はチタン合金を陽極酸化する工程
  2. 前記工程(2)の陽極酸化する工程が火花放電下で行われることを特徴とする請求項記載の骨代替材料の製造方法。
  3. 前記無機化合物が、リン酸カルシウムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の骨代替材料の製造方法。
  4. 前記無機化合物が、ハイドロキシアパタイト、フッ化アパタイト、リン酸三カルシウム(Ca(PO)及び/又はピロリン酸カルシウム(Ca)であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の骨代替材料の製造方法。
  5. 前記電解浴が、
    リン酸及び錯化剤を含む酸性電解浴、又は、
    アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水酸化物、リン酸塩及び錯化剤を含むアルカリ性電解浴
    のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の骨代替材料の製造方法。
  6. 前記酸性電解浴に、さらに、リン酸塩及び/又は無機酸を添加することを特徴とする請求項記載の骨代替材料の製造方法。
  7. 前記リン酸が、
    オルトリン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、メタリン酸、トリポリリン酸から選択される一種以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の骨代替材料の製造方法。
  8. 前記リン酸塩が、
    オルトリン酸イオン、リン酸水素イオン、リン酸二水素イオン又はピロリン酸イオンから選択される一種と、
    アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオンから選択される一種で構成されるリン酸塩であることを特徴とする請求項5乃至7いずれかに記載の骨代替材料の製造方法。
  9. 前記工程(2)の陽極酸化する工程が、電流密度0.1〜5A/dmで行われることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の骨代替材料の製造方法。
  10. 前記工程(2)の陽極酸化する工程が、電圧80〜300Vで行われることを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載の骨代替材料の製造方法。
  11. 前記工程(2)の陽極酸化する工程が、電解浴の温度0〜100℃で行われることを特徴とする請求項1乃至10いずれかに記載の骨代替材料の製造方法。
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